★超初心者用解説書【ID編】(73)

キャラ紹介

アゲオ――師匠

サゲオ――弟子

クリスタ――クリスタ

ドタドタドタ

サゲオ「たっ大変だ!アゲ兄!」 以下s

アゲオ「ん?」 以下a

s「僕のスレッドに、僕じゃない人が勝手に話の続き書いてるんだ!!」

a「来たか……意外と早かったな」ガタッ

s「な、何がどうなってるのか……」

s「な、何がどうなってるのか……」

a「落ち着けサゲオ!……遅かれ早かれ、直面することになる課題だったんだ」

s「……どういうこと??」

a「とにかくその現場とやらを見に行こうじゃないか」

s「うん!頼むよアゲ兄!」

s「見てよ、クリスタが神魔装甲巨人を倒した段階で終わりにしたんだけど……」カチカチ

 496 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/14(金) 23:57:28 id:d9foaxlu

   クリスタ『こんな戦いが、いつまで続くのかしら……』

   完


a「ふむ……」

s「これだよこれ!なぜだか知らないけど、誰かが勝手にその後の続きを始めてて……」カチ

 499 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:09:26 id:zirumjh6

   クリスタ『ふぅ……早く、皆の所に戻らないと……』

   パラ…

   クリスタ『!!……誰!?』

   ユミル『あーあ見つかっちまったね……』

   クリスタ『ユ、ユミル!?どうしてここに……?』

   ユミル『お前が1人でコソコソどこかへ行くのが見えたからね』

   ユミル『うまく抜け出したつもりなんだろうけど、ま、私の目は誤魔化せないってことさ』

 500 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:16:47 id:zirumjh6

   ユミル『……それより、これは一体どういう事なんだ?』

   クリスタ『……』

   ユミル『本気で戦ってるのはお前だけで、私たちは一生懸命戦ってたつもりになってただけってことか?ハッ!』

   クリスタ『そ、そんな……ユミル、私は』

   ユミル『お前は必死こいて右往左往する私たちを見て、面白がってたってワケか』

   ユミル『こりゃあいい!傑作じゃないか!』

   クリスタ『私は!!』

 501 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:27:34 id:zirumjh6

   ユミル『……』

   クリスタ『私はただ……皆に負担をかけたくなくて……』

   ユミル『負担……?』

   ユミル『全く、何を言い出すかと思えば……』

   クリスタ『わ、私だって、皆の役に立ちたいと―――』

   ユミル『今すぐその口を閉じな!小娘ッ!!』

   クリスタ『!!』

   ユミル『役に立ちたいだって?フン……私には、お前が死に急いでるようにしか見えないね』

a「……やはりな」

s「何か分かったの??」

a「これは典型的な「乗っ取り」と言われるものだ」

s「乗っ取り!?」

a「そうだ。スレッドを立てた元々の作者とは別の人物が、勝手に話の続きを書いてしまう。それが乗っ取りだ」

s「え?そ、そんなことできるの?」

a「残念ながらできる」

s「おかしいじゃないか!確か以前アゲ兄はこう言ってたはずだ」

s「スレッドってのは、作者ごとに好き勝手やっていい場所なんだって……」

a「その通りだ。お前はこのスレッドにおいてどんなssを書き込んでも良い。しかし……」

a「それは読者からのレスを排除できるという意味ではない」カチカチ

s「……?」

a「……サゲオ、お前は今まで自分のssについて感想をもらったことがあるようだな?」カチカチ

s「え?うん、あるね。そこの「乙」とか書いてあるやつでしょ?」

a「これはスレッドという場所に対して誰でも書き込みができるからこそ、発生するレスなんだ」

s「??」

a「サゲオ、このスレッドに書き込みができるのはお前だけではない」

s「え!?本当に??」

a「何だ、やはり知らなかったのか」

s「……ここって、僕専用のスレッドじゃなかったの??」

a「確かにここはお前専用のスレッドだ」

a「しかしながらそれはマナーの意味での話だ。機能としての意味合いではない」

a「これはスレッドという場所に対して誰でも書き込みができるからこそ、発生するレスなんだ」

s「??」

a「サゲオ、このスレッドに書き込みができるのはお前だけではない」

s「え!?本当に??」

a「何だ、やはり知らなかったのか」

s「……ここって、僕専用のスレッドじゃなかったの??」

a「確かにここはお前専用のスレッドだ」

a「しかしながらそれはマナーの意味での話だ。機能としての意味合いではない」

s「そ、そうだったの……?」

a「そうだ」

s「……ん??待ってよ?アゲ兄」

a「何だ?」

s「じゃあ、そしたら僕のスレッドって、僕専用にはならないんじゃないの?」

s「誰でも書き込めるんなら、専用でも何でも無いじゃないか……」

a「……イイところに気が付いたようだな!サゲオ!」

s「?」

a「確かに機能面から見れば、お前の立てたスレッドはお前専用にはならない」

s「ほら、やっぱり……」

a「しかしながら、それでもこのスレッドはお前専用のスレッドなんだ」

s「ええ??ワケ分かんないよ」

a「……おっとそうだ、そろそろ乗っ取りも飽きてきたところじゃないかな?」カチカチ

 504 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:38:34 id:3gwsloc2

   ベルトルト『そう警戒しなくてもいいよ』

   ベルトルト『僕は戦いに来たわけじゃないからね』

   ユミル『……ハッ!どーだか』チャキ

   クリスタ『ベルトルト、あなたが私の友達に手出しするつもりなら……今度こそ私はためらわないわ』スッ

   ベルトルト『心配しなくたってすぐに帰るさ。じきに君達のお仲間も戻ってくるだろうし』

   後は頼んだ

 505 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:40:21 id:ephm78pk

   ベルトルト『クリスタ、君の成長は僕達の想像を遥かに越えていた』

   ベルトルト『正直言って、今までの計画を全て書き直さなければならないほどにね』

   クリスタ『……』

   ユミル『お前は無駄口叩きに来たのかい?時間の無駄だ!故郷に帰って畑でも耕しな!』

   ベルトルト『そういうわけにはいかなくてね。僕も任務があってここへ飛ばされたんだ』スタッ

   クリスタ『……?』

   ベルトルト『……クリスタ、僕達の仲間にならないかい?』

   よろ

 506 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:43:50 id:mwuwcam

   クリスタ『!?』

   ユミル『へえ……夫の目の前で女房をかっさらおうたぁ、いい度胸じゃないか!』グッ

   クリスタ『ユ、ユミル……』

   ベルトルト『やめときなよ、ユミル。君の出る幕は無い』

   ユミル『あぁ!?』

   ベルトルト『君の実力では僕らの間に入ってくる資格はない。聡明な君なら分かるだろう?』

   ユミル『……』

   オレの文才ではここまでが限界

a「まだ続いていただと……!?」

a「し、しかもこれは……!」プルプル

s「どうしたの?アゲ兄」

a「あ、うん、コホン……では話を戻すぞ?」カチカチカチ

s「うん」

a「スレッドというのは、立てた者に優先権が与えられている」

a「しかしそれはプログラム等で規制されているわけではない」

s「??」

a「さっき言った通り、書き込もうとすれば誰でも書き込めるということだ」

s「うん、それは覚えてる」

a「では今言った優先権とは何か?というのが要点だ」

s「うん……何とか分かるよ」

a「優先権とは、このサイトの全ての利用者がマナーを守ることで成り立つ、言わば仮想的な権利だ」

s「う?うう~ん??」

a「……サゲオ、道端にゴミが落ちていないのは何でだと思う?」

s「え?そりゃポイ捨てしたらいけないからでしょ?」

a「その通りだ。しかしわざとやろうとすれば、ポイ捨てなどいくらでもできるだろう?」

s「うん、そりゃ、まあね」

a「それでも町がゴミもなくキレイに保たれているのは、ポイ捨てしちゃいけないというマナーがあるからだ」

s「そうだね」

a「もちろん、故意にポイ捨てする輩もいるだろうが、しない人間の方が圧倒的に多い」

a「だからこそ町はキレイなままでいられるんだ」

s「うん」

a「このサイトでも同じだ」

a「スレッドを立てた人物、通称「スレ主」の投稿が最大限に尊重されるべきだというマナーがあるから、お前の優先権は保たれるんだ」

s「……なるほどね、何となく分かるよ」

a「そして、そのマナーを遵守するために、書き込みがスレ主によるものかそうでないか、それを見分ける方法がある」

s「へえ!そんなのがあるんだ」

a「見分ける方法が無くては、スレ主かどうか判断がつかないだろ?」

s「……確かにそうだね」

a「その見分ける方法なんだが……ちょっと待っててくれ」カチカチカチ

s「?」

a「もうそろそろ落ち着いてきたかな……?」カチカチ

 511 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:53:50 id:1ptisxrw

   ベジータ『フン!ノロマな木偶人形め!』

   サシャ『な、何が起きたの……?』

   ベジータ『おい女!あのデクノボウ共が集まる場所を教えろ!』

   サシャ『あなたは、一体……?』

   ベジータ『教えろと言っているのが聞こえんのか!』

 514 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 00:55:31 id:ugbrxxbm

   シンジ『くっ!こう数が多いとマトモに戦えやしない!』

   シンジ『早く本部に……!?』

   ズシン… ズシン…

   7m級『……』グググ…

   マルコ『う、うわあぁああぁあ!!』

   シンジ『マルコさんっ!くっそおおお!間に合えええ!!』ダンッ!!

 517 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/03(月) 00:53:59 id:pggyei3q

   今頃>>1は泣いてるぞ……

 521 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 01:04:48 id:a0zyiol6

   15m級『グアアア』

   ドキュゥゥゥン…

   15m級『』

ズズン…

   クリスタ『えっ?』

   ユミル『……な、何が』

   ?『いや~危なかったな、お2人サン♪』

   ユミル『お前は……!』

   クリスタ『!?……し、知ってるの?ユミル』

   ユミル『世界広しと言えど、左腕にサイコガンを持つ男はただ1人……!!』

a「………………」

s「……アゲ兄?どうしたの?アゲ兄ぃー!」

a「はっ!?」バッ

s「あ、戻ってきた」

a「こっ……これは!」プルプル

a「これは……設定爆発っ……!」

s「?」

《設定爆発》

読者参加型リレー形式のssにありがちな現象
各々の作者が好きなキャラと設定を追加していき、物語的に収拾が付かなくなってしまう状態
スレの進行に伴い、責任の所在も加速度的にあいまいになっていくため、混沌(ケイオス)の深化はとどまる事を知らない
元々存在した用語ではなく、最近勝手に作った造語

a「も、もはやこれは乗っ取りがどうのこうのというレベルの問題ではない……!!」

s「ねえ~どうしたの?アゲ兄~」ユサユサ

a「!……イ、イカン!サゲオ!お前は見てはならーんっ!!」バッ

s「!?……さっきからどうしたの?アゲ兄……」

a「そうか……日付が変わるタイミングで終了してしまったことと、乗っ取りしやすいss自体の癖が……」ブツブツ

s「ねー、大丈夫?アゲ兄……」

a「全ての偶然と悪意が奇跡的に重なり……!」

s「……ふんっ」

ドゴッ

a「あだっ!?」

s「……」

a「……サゲオ?何するんだ!いきなり」ヒリヒリ

s「アゲ兄!早くその見分け方?……とかいうの説明してよ!」

a「……お、おお、そうだったそうだった……コホン」

a「フー……よし!では説明に入るぞ!」

s「おー!」

a「お前の最後のレスに戻るぞ?これを見て欲しいんだが……」カチカチ

s「……」

a「レス番号のずっと右に変な暗号みたいな文字があるだろう?」

s「うん、あるね……d9f…… 」

a「それの読み方に特に意味は無い。ただの記号だ」

a「さらに前のレスに戻ってみるぞ?」

 493 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/14(金) 23:40:35 id:d9foaxlu

   神魔装甲巨人『バカな……我の体内にテレポートした、だと……』

   クリスタ『はあっ、はあっ、はあっ……』ヨロヨロ

   神魔装甲巨人『貴様、始めから……それを狙って……わざと……!』グラッ

   クリスタ『はあっ、はあっ、……もう、あなたの装甲は『神』を名乗れない!』

   神魔装甲巨人『ぐ、く……おおおぁあああああ!!!!』ダン!

   ドシン!ドシン!ドシン!ドシン!ドシン!

a「番号の右端を見てくれ。さっきと同じだろう?」

s「……あ、ホントだ」

a「レスした人が同じ場合、その右端の記号も同じになるんだ」

a「これが「id」ってやつだ。皆これで誰が書き込みしたかを確認してるんだ」

s「へ~、こういうのがあったんだ。知らなかった……」

a「もっと前のを見てみるぞ?」カチカチ

 483 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/14(金) 22:17:36 id:d9foaxlu

   神魔装甲巨人『愚かな娘よ。我が装甲を突破できるとでも思っているのか?』

   クリスタ『……それでも私は、あなたを倒してみせる!』

   神魔装甲巨人『貴様の最強の技を持ってしても、我には通じん!』ガバッ

   クリスタ『はっ!』ダンッ!

   ズゴンッ!!
   
   神魔装甲巨人『逃げるだけでは我には勝てんぞ!』グワッ

s「本当だ、ちゃんと同じになってるね」

a「このように、使っている端末ごとに記号がランダムに割り振られ、しばらくidは変わらない」

s「へ~」

a「しかし……」カチカチ

s「?」

a「このidを見てくれ」サッ

 431 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/7(金) 23:17:56 id:xxkvfeu2

   ゲル巨人『何度やっても無駄だ』

   クリスタ『そんな!分裂したはずの破片が……!』

   ゲル巨人『フッフッフ……この私を殺すことなど不可能なのだっ!!』

   クリスタ『くっ』

s「……あれ?idが変わってる。何で?」

a「idは不変ではない。電源を切ったり、日付が変わると変更されてしまうんだ」

s「何で?ずっと同じにしとけばいいじゃん」

a「そう無茶を言うな。サーバーだって、ユーザーの情報を半永久的に保持しておく余力なんて無いさ」

s「??」

a「……説明が面倒だから省くけどな、要するに物理的にできないんだよ、それは」

s「ふーん……そうなんだ」

s「……ん?あれ?ちょっと待って?」

a「うん?」

s「そうすると、作者本人なのにidが変わっちゃって、見分けがつかなくなることがあるんじゃないの??」

a「その通り!」

a「特に日付の変わるタイミングが一番危ない。お前のssもそうやって乗っ取られたんだ」

s「!」

a「さっきの……しん……巨人??何だっけ?」

s「神魔装甲巨人?」

a「そう、それだ。ソイツを倒して完了した時のidを見てくれ」

s「うーん……」カチカチ

s「……これだ。「d9foaxlu」ってなってる」

a「時間を見てみろ?日付が変わる直前だろう?」

s「23時57分……うん、そうだね」

a「ちょっとテストスレに書き込んでみろ?もうお前のidは変わってるはずだ」

s「テストスレ??」

a「……ここだ、ここに「テスト」って入れてみろ?」カチカチ

s「てすと……っとぉ」カタカタ ッターン

 378 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 01:38:45 id:xxkvfeu2

   てすと

s「あ、本当だ!idが変わってる!」

a「このように日付をまたぐと、idが変更されてしまう」

a「そこから続きを始めても、スレ主の書き込みかどうか分からなくなってしまうんだ」

s「……」

a「しかもお前はそのタイミングでssを一旦完了させた」

a「お前の書き込みが無くなるのが分かっていたから、乗っ取るには絶好のタイミングだったってわけさ」

s「なるほど……何かムカつくね」

a「俺もここまで明確な悪意があるケースは経験が無い」

a「面白半分にしてはやけに手が込んでいる。おそらくお前のスレッドを前々から狙ってたんだと思う」

s「う~ん……何とかならないの?これ」

a「……悔しいことだが、一旦書き込まれたレスは消去できない」

a「今後こうならないように気を付けるしかないんだ」

s「そっかー」

a「しかし今回は最悪の偶然がいくつも重なってしまった。今後このようなことは滅多には起こらないだろう」

s「……でもさ、アゲ兄」

a「ん?」

s「これからも、ずーっと乗っ取られるかも知れないって不安抱えながら投稿しなきゃいけないわけ?」

s「idじゃない、もっと別の乗っ取り対策とかは無いの??」

a「よくぞ聞いてくれた!」

s「!?」

a「そう、あるんだ!もっと確実に作者を見分ける方法がな!」

s「おお!いいじゃんいいじゃん!」

s「早く教えてよ!アゲ兄」ユサユサ

a「フフフ……まずはさっきのテストスレに戻るんだ!」

s「りょーかーい!」カチカチ

a「ついに使う時が来たようだな、この「名前欄」を!」

s「名前欄?それってココでいいんだよね?」

s「特に今まで使わなかったけど……」

a「この掲示板にはまだお前に説明していない機能があってな」

a「その名前欄は通常は書いた文字しか反映されないが……サゲオ、「#」を先に入れてから書き込んでみろ」

s「「#」??それってどうやって入力すんの?」

a「……そこにあるだろう?3って書いてあるやつだよ」

s「これ?……何も出ないけど」

a「違う違う、右の方にあるテンキーじゃない。もっと左だ」

s「左?」カチ

  3

s「アゲ兄、3しか出ないよ?」

a「shiftキー押さなきゃ出るわけないだろ」

s「shiftキー??」カチ カチ

  3

a「……」

s「やっぱりダメだ。どうなってんの?」

a「サゲオ、お前shiftキーの使い方知らないのか?」

s「shiftキー??そんなの何で使うの?」

a「……おい、ちょっと待て」

a「お前今まで「!」とか「?」はどうやって出してたんだ!?」

s「ああ、それなら簡単だよ」

s「「びっくり」って書いて変換すると「!」になって、「はてな」って書いて変換すると「?」になるんだ」

s「ふっふっふ、さすがのアゲ兄もこれは知らなかったんじゃない?」

a「……」

s「……アゲ兄?どうしたの?アゲ兄ー!」ユサユサ

a「はっ!?……い、イカンイカン……また意識が別世界に飛んでいたようだ」

s「もーしっかりしてよ!さっきからそればっかりじゃん」

a「す、すまんな、今日はどうも予想外の事が多すぎて……」

s「アゲ兄はホント神経細いよねー」

s「この前だって、後ろから声かけただけで立ち読みしてた本落としたし」

a「コホン!そういう話はいいんだ!」

a「とにかく#の入れ方だ!……いいか?」

s「はーい」

a「サゲオ、shiftキーを押しながら3を押してみろ?」

s「え?こう?」グッ カチ

  #

s「あっ!出た出た!出たよアゲ兄!」

a「うん、そうだな……同じように1も押してみたら、どうかな??」

s「え?1??……よいしょ」グッ カチ

  !

s「わっ!いきなり「!」が出た!」

 26 :◆gxp58raohk:2013/06/15(土) 01:55:25 id:xxkvfeu2

   てすと


s「あれ?名前の欄が変だよ?」

a「これがトリップ機能、通称「トリを付ける」ってやつだ」

s「どゆこと??」

a「先に#を入れてから名前を入力することで、名前欄を暗号化してくれるんだ」

s「暗号……」

a「これは日付をまたごうが何回再起動しようが、サーバー関係の変更でもない限り決して変わらない」

s「……つまりパスワードみたいなものってこと??」

a「そうだ。今お前が入力した「クリスタは最強」という言葉を入れることで、ネット上でたった一つの作者としての目印を獲得できるわけだ」

s「……?」

a「もしお前以外の誰かがお前に成りすまそうとしても、名前欄に色付きで「◆mh4xckucwtr5」と表示させることはできない」

a「そうするには、お前だけが知るパスワードを入力しなければならないからだ」

s「ほお……なるほどね」

a「今後お前がトリを付けつつssを投稿していくならば、誰もお前に成りすますことはできない」

a「仮にトリ付けをせずに横入りしようものなら、最悪その人物は規制の対象になるだろう」

a「……今回は、まあ、運が悪かったとしか言えないが……」

s「もういいよそれは。新しく続き書けばいいし」

a「そ、そうか?……コホン、それからだな、サゲオ」

s「何?」

a「そのパスワードは見破られる可能性が高い。別のキーワードにしろ」

s「??……クリスタは最強、じゃダメなの?」

a「トリを付けてssを投稿する際、最も危険なのはパスワードを見破られることだ」

a「もし当てずっぽうでお前のパスワードに辿り着いてしまえば、その瞬間から即座にお前のスレッドは奪われる危険に晒されるんだぞ?」

s「当てずっぽうで何とかなるわけないじゃ~ん。アゲ兄は心配性だなぁ」

a「分からんぞ?クリスタは最強、だなんて超有名なフレーズ、もしかしたら解読されるかも知れん」

s「……あっ」

a「しかもお前はタイトルに「クリスタ最強伝説☆」なんて書いてあるじゃないか」

a「もう自分からパスワードを晒してるようなものだぞ?」

s「そうか……そうだったね!危ないところだったよ、アゲ兄!」

a「分かってくれればいいんだ」

a「パスワードには「サゲオ」とでも入れておけばいいんじゃないか?お前の名前を知ってるヤツはそう多くはいないはずだからな」

s「アゲ兄が言うなら、そうしてみるよ」

a「うむ……ところで、スレッドの様子はどうなったかな?」チラッ

s「?」

a「サゲオ……ずっと起きてて腹が減っただろう?お前は角のコンビニで好きなものでも買って食ってるといい」

s「コンビニ??でも僕、今150円ぐらいしか持ってないよ?」

a「ここに諭吉が3枚ある。これで何でも好きなものを買えばいい」サッ

s「3万円!?そんなにいらないよ!千円あれば充分だって!」

a「なら1枚だけ持って行け。俺はちょっと調べたい事がある」

s「う、うん。いいの?こんなに借りちゃって」

a「誰が貸すなどと言った?その諭吉はお前にやる。釣りは貯金でもしておけ」

s「え!?い、いいの??」

a「いい。早く行け」

s「アゲ兄、出先でジュース買うのもケチるくせに……」

a「……」

s「い、行って来ます」

ドタドタ バタン

a「……」

a「ふぅ、行ったか」

a「悪い予感しかしないが、さて……」カチカチ

 528 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 01:27:38 id:kh7nunps

   サイト『なあ、オレら、いつになったら帰れるんだ?』

   シンジ『そんなこと僕に聞かれても……』

   翠星石『早く帰りてーですぅ……』

   チェインバー『固定座標を喪失。当該地点の検索は不可能』

   翠星石『何言ってんのか分かんねーですぅ……』

   トランクス『今はそれよりも、あのおぞましい奴らの事が気がかりです』

   アカギ『ククク、巨人か……悪くない……!』

   一方通行『メンドくせェ……さっさとまとめてブッ潰しゃいいンだよ』


a「…………」

 537 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 01:39:22 id:g7106wxs

   ベジータ『貴様らがいるということは、もうここは現実の世界ではないようだな』

   ラディッツ『さあな、だがここの巨人ってヤツはなかなか殺しがいがあるぞ?』

   ナッパ『まあやっぱり同じ戦闘民族が相手じゃねえと、少々物足りねえけどな?』ニヤッ

   ベジータ『……フン、オレとやろうってのか?』

   ラディッツ『あんなデカいだけのヤツらよりは、楽しめそうだからな……!』ザッ

   サシャ『あ、あわわわわ……』

   アルミン『はは、早く逃げないと……』


a「…………」プルプルプル

 545 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/15(土) 01:53:17 id:qfomy.4m

   コブラ『へぇ~!コイツはたまげたね!』

   コブラ『オタクなかなかイカす体付きしてるじゃない?』

   首長巨人『……』

   コブラ『昔入った銀河博物館に飾ってあった、ブロントサウルスってのにそっくりだぜ!』

   首長巨人『のほ……う……どを……』グググ

   コブラ『あ、あら……どーもご機嫌よろしくない感じ??』

   首長巨人『うも……おる……おも』ブンッ

   ドゴンッ!

   コブラ『ヒェ~ッ!挨拶にしちゃあ、ちっとばかしリキ入り過ぎなんでないのぉ!?』ダダダッ

ガチャ

s「ただいまー」

s「カルボナーラ買って来たよー?食べる?」

a「」ガタッ

s「?」

a「……サゲオ、今までお前が書いてきたssのテキストは保存してあるな?」

s「テキスト?うん、ちゃんと保存してあるよ?」

a「……サゲオ、新しいスレッドを立てろ」

s「え?」

a「お前のssの続きはそこから書き始めろ。トリを付ける事も忘れるな……!」

s「……う、うん、別にいいけど」

a「今使っているお前のスレッドは俺が廃棄する」

s「廃棄?ゴミ箱に移動するってこと?そんなことできるの?」

a「……お前は知らなくていい」

a「お前は新しくスレッドを立てて、そこからssを再開しろ」

a「今持っているスレッドの事は忘れるんだ!いいな!」

s「!……は、はい、分かりました……」

a「俺はやることができた。お前は早く寝ろ」ガチャ

s「は、はーい……」



s「さっきのアゲ兄、やけに迫力あったな~」モグモグ

s「何かあったのかな?」モグモグ

s「……」

キョロキョロ

s「……ちょっとだけ覗いてみよっと」カチカチ

s「あれ?今までのスレッドが無くなってる……アゲ兄、どうやったんだろ」

s「……まいっか、もう新しいスレあるし!」

s「今度の巨人は何にしよっかな~」

s「そうだ!アルティメットドラゴン巨人にしよっと!決まりぃ~!」

a「………………」カチャカチャカチャカチャカチャカチャ



そーしてアゲオの野郎は、もう二度と戻ってくることは無かったんだってよ!
こりゃあ厄介なことになりそうだぜェ!
おいレディ!大至急さっきの惑星に戻ってくれ!
港のロッカーに胃薬置きっぱなしだったの思い出したぜ!

おしまい

前回
超初心者用解説書【スレ立て編】
超初心者用解説書【スレ立て編】 - SSまとめ速報
(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1372882197/l50)


次回予告

s「ア、アゲ兄~……」

a「ん?どうした?」

s「パソコンがフリーズしちゃったよー」

a「……再起動すればいいんじゃないか?」

s「……分かってないな、アゲ兄」

s「さっきまでずっと書いてたメモ帳が、全部パーになっちゃったんだってば!」

a「何だ、まだメモ帳なんて使ってたのか?」

★超初心者用解説書【テキスト編】へ続く

修正
>>48.5

a「……分かるな?サゲオ。shiftキーを押しっぱなしにすることで、色んな記号を一発で出すことができるんだ」

s「へ~!これすごい便利じゃん!僕達だけじゃなく他の皆にも教えてあげようよ!」ユサユサ

a「ま、まあその辺は後で色々やるとしてだな……今はそれよりも、新技の習得だろ?サゲオよ!」キリッ

s「え?……あ、うん、そうだったね」

s「で、どうすんの?」

a「#を入れたら、後は好きな文字を書けばいい。試しに何か書いてみろ?」

s「ほーい……#クリスタは最強、っと」カチャルカチャル ッターン カチ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom