アルミン「できたぞエレン!ライナーを性転換させるスイッチじゃ!」(60)

夜・男子風呂

---

ライナー「そろそろあがるか」

べルトルト「そうだね」

ザバッ

ライナー「お、エレン入れ違いか」

エレン「おう」

このssはコナンマジキチssに多大な影響を受けています
カオス・ネタバレ・性格改変などが含まれています

べルトルト「一人なんて珍しいね。アルミンは?」

エレン「アイツは小便してからくるってさ」

ライナー「そうか…じゃあなエレン」

べルトルト「それじゃ」

エレン(なんで残念そうな顔してんだライナー…あっ!)

べルトルト(ジー…)

夜・脱衣所

ガラガラッ

アルミン「!」
ライナー「!」

アルミン「やあ」

ライナー「ア、アルミン///」

アルミン「?」

ライナー「い、いやなんでもない!」

ベルトルト(ジー…)

ライナー「行くぞベルトルトッ!」

ベルトルト「あっ、ちょっと待ってよ!」(ガサガサ

アルミン「ライナー?」

夜・男子風呂

---

アルミン「ごめん遅くなっちゃって」

エレン「ああ気にすんなよ」

ザバッ

アルミン「そういえばさっきライナーたちとすれ違ったよ」

エレン「ああ、俺もだ。…しかしライナーって、アルミンのことを時々妙な目つきでみてるよな」

アルミン「へ?」

エレン「よく言うだろ?舐め回すような視線って。そんな感じで、アルミンのこと見てるぜ」

アルミン「え…」

エレン「あと時々コニーのことも、いやらしい目で見てるな」

アルミン「つまりそれは…ライナーは同性に興味があるってこと?」

エレン「まあそうなるな。でもアルミン、世の中人間の3%程度は同性愛者らしいぜ(注・現実世界のお話)。ゲイだからって偏見を持つのは良くないんじゃないかな」

アルミン「うーん…でも僕はいわゆるノンケだからねえ…ちょっと嫌かも、いやかなり嫌だ」

エレン「ははは、まああんまり毛嫌いすんなよってことさ。そういえばライナーと一緒にいる奴の名前なんて言うんだっけ?」

アルミン「もーエレンは忘れっぽいなーこの間教えたばっかじゃないか。」

エレン「あはははすまんすまん、必要ないことはすぐ忘れちまうからさ…」

夜・脱衣所

---

エレン「よし着替え終わったな、行くか」

アルミン「うん」

ヒラッ

アルミン「ん…なんだこの紙…(ヒョイ」

アルミン「エレン、何か落と…ッ!?」


------------
ああ美しいライナー。あなたのことを考えるだけで胸が張り裂けそう。
あなたの厚い胸板に抱かれることを考えただけで、私は…私は…!
でもこれは許されぬ恋。あなたはどうして男なの?ライナー。
どうして神様は私とあなたを男にしてしまったの?
あなたが女だったら良かったのに。あなたが女だったらこんなに苦しまなくて良かったのに。
ああ神様…どうか私の願いを叶えて!
------------

アルミン「」

エレン「どうした、アルミン?」

アルミン「ううん、なんでもないよ(クシャ」

アルミン(エレン…そうか…そういうことなのか)

深夜・宿舎

---

アルミン(エレンはライナーが好きなんだ!)

アルミン(だから風呂場で、あんな話をしてきたに違いない!そしてあのポエムが何よりの証拠だ!)

アルミン(あんな性格をしてるエレンのことだ。きっと周りと違う自分に苦しんでるに違いない)

アルミン(ここは一つ僕が…いやワシが一肌脱ぐしかない)

アルミン(確かアガサおじさんのこの本に…)

アルミン(あったぞい!!!)

翌朝・宿舎

---

アルミン「できたぞエレン!ライナーを性転換させるスイッチじゃ!」

エレン「は?」

アルミン「だからこれを使えば、ライナーを女に変えることができるんじゃ!」

エレン「マジなのかそれ…」

アルミン「ああ!さっきコニーで試したから効果はばっちりじゃぞい」

アルミン「ちなみに女性化したコニーはキモかったので、別のスイッチでジャガイモ化してサシャに食わせた」

エレン「イヤイヤイヤそれはおかしいでしょ!」

エレン「だいたいそんなものが作れんだったら、巨人の駆逐に役に立つ物作れよ!」

エレン「それになんだよその口調h」
アルミン「グスッ」

エレン「!?」

アルミン「徹夜で作ったのに…(グスッ」

エレン「アルミン…(ズキッ」

アルミン「エレンの事を思って…頑張ったのに…(ポロポロ」

エレン「バーロー…泣くなよ。俺がお前の厚意をムダにするわけねーだろ?」

アルミン「本当に?(グスッ」

エレン「ああ、じゃあこいつはありがたくもらってくぜ!」

タッタッタッ…

アルミン「エレーン!悪用するんじゃないぞー!取り消しはできんからなー!」

朝・食堂

---

エレン(とは言ったものの押せねえよ。こんなもん…)

アルミン「おぉエレン。隣、よいかのう?」

エレン「あ、ああ」

ガタンッ

アルミン「なんじゃ?まだ押しとらんのか?」

エレン「あっ、ああ流石に心の準備がな…」

アルミン「はっはっはっ一人の人間の人生がねじ曲がってしまうからのう。よくタイミングを考えるんじゃぞ!」

エレン(さらっとこええこと言うなよ…)

エレン(だいたいなんでアルミンは、こんなもん作って俺に渡したんだよ…訳がわからねぇ)

エレン(しかしああ言った手前、使わないわけにも…)

ミカサ「おはようエレン、アルミン。」

エレン「おっおはようミカサ(サッ」

ミカサ「!エレン顔色が少し悪い、大丈夫?」

エレン「そっ、そうかあ?」

ミカサ(エレン顔面平均色に比べやや青みが強い…それに声も上ずっている…そして先ほど何かを隠した)

スッ

エレン「なんだよ、急に手なんか握って」

ミカサ(脈がやや早く、僅かではあるが体温の上昇が見られる、体表の湿度も平均値よりやや高い)

ミカサ(しかしいずれも健康時と比べても僅かな変化。したがって体調不良の類ではないと推定)

ミカサ(ミカサデータベースと照合。類似の状態が一件該当。これは…エレンがエッチな本を隠していたケースのもの)

ミカサ(先ほどの何かを隠したような行動からも、類似の案件である可能性が高い)

ミカサ(前回ケースでは、即座に隠し場所から回収し密かに処分したことで、早期解決を図れたが、その時のエレンは可哀想なぐらい落ち込んでいた)

ミカサ(従って今回は最初から過剰な干渉をせず、経過を見守り必要であれば介入という方向をとるべきか…)

ミカサ「エレン、私はあなたの家族。年頃の男子が、隠し事の1つや2つあるのは恥ずかしいことではないと思う。だから困ったときは、なんでも相談してほしい」

エレン「おっおう、ありがとよ」

キース「コニー・スプリンガー!コニー・スプリンガーはいるかー!」

キース「おーい、だれかコニー・スプリンガーを見たものはいないかー!」


ミーナ「あれーサシャまた何処かからジャガイモ盗ってきたの?」

サシャ「えへへーこれはですねーアルミンがですねー」


ライナー「おはよう///」

アルミン「ん、ライナー!おはよう!」

エレン「ラララライナーか…おはよう!」

ベルトルト「僕もいるよー」

ミカサ(この反応…ライナーが関係していると推測される…)

アルミン「今じゃエレン!丁度いい!押すんじゃ!(ヒソヒソ」

エレン「バーロー!本人の目の前で押せるかよ!怪しまれるだろ!(ヒソヒソ」

ミカサ(これは…アルミンも関係している…関係者が多いとなると、事態が大きくなる可能性が高い)

ミカサ(やはり計画を変更し早めに介入すべき…!)

ミカサ「エレン、今日のあなたはやはり少し変。さっき挨拶した時には、何かを隠したように見えた。あれを私に見せるべき(グイグイ」

エレン「やめろよスイッチが!…じゃなくて服が伸びちゃうだろ!」

ミカサ「見せるべき!見せるべき!(グイグイ」
エレン「やめろよ!やめろよ!(グイグイ」

アルミン「ふたりとも辞めるんじゃ!」

アニ「朝から何を騒いでるんだ、あいつらは?」

ベルトルト「あ、アニ。何かの取り合いをしてるみたいだね…」

エレン・ミカサ「グイグイ」

エレン・ミカサ「ギギギッ!」

ポーン
カシャン

エレン・ミカサ「あっ!」

ベルトルト「これは?(ヒョイ」

エレン「おいベルト…そのスイッチを押しちゃダメだ!」

ベルト「え?あ? 落ちた時に押されちゃったみたいだけど…?」

ドンッ

突如、煙に包まれるライナー

ミカサ「エレン!伏せて!」

エレン「熱っ!」

ライナー「ゲホッゲホッ…なにこれ…?」

ベルトルト「ゲホッ…なにか起きたようだけど大丈夫かいライナー」

ライナー「ああ…一体…これはなんなの…?」

ベルトルト「ライナー…君…胸が…」

ライナー「えっ(ポヨン)」

アニ「体つきも女っぽくなってないか?」

ライナー「えっえっ…?」

エレン「うわああああああああああああああああああ!」

アニ「で」

アニ「これはあんたらの差し金ってわけね?」

エレン・アルミン「…」

アニ「まったく傷つくよアルミン、あんた一体いつからそんな変態的な発明をするようになったんだい?」

アニ「しかもライナーを戻す方法はないときたもんだ…」

アルミン「ち、違うんだ!これはエレンが…」

エレン「お、俺は関係ねえって!」

ミカサ「不毛…」

ライナー「もうやめて!」

一同「!!」

ライナー「もういいの、私この姿を受け入れるから!女になった自分を受け入れるから!」

エレン「ライナー…」

アルミン「すまんのう…」

ライナー「そんな顔で謝らないでよ…怒れないじゃない…」

ベルトルト(でも声と顔は元のままか…)

ミカサ(体は女!顔はライナー!新人類、ライ子!)

エレン(悪いんだけど…本当に気持ち悪いよ…)

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数日後の夜・宿舎前

ライ子「えーそれはマズイんじゃない?教官に怒られそー」

ミカサ「その件に関しては問題ない。エレンには爪先から脳内に至るまで私は自由に介入できる。そういう契約になっている」

ライ子「さっすがミカサー!」

ユミル「いいなー私もクリスタのこと隅々まで管理したい」

クリスタ「ちょ、やめてよユミル~そういう誤解を招きそうな発言は~」

ミーナ「えーなにそれー?」

一同「アハハハ」


---

アルミン(ライナー改めライ子はすっかり女子に馴染んだ。)

アルミン(あの後、エレンがライナーを好きだったというのも、僕の勘違いだったということが分かった)

アルミン(性転換以前と比べても、兵士として変わらない能力を見せたこと、そしてライ子自身がこの状態を受け入れたこと、それらのお陰で、特に教官からのお咎めはなかった)

ライ子「あ、アルミン!///」

アルミン「や、やあ、ライ子。調子はどう?」

ライ子「上々ね!男の時よりいいぐらい!」

ミーナ「私達これからお風呂なんだ!アルミンも一緒にどう~?」

アルミン「えっ(ドキッ」

ライ子「や~めてよ~ミーナ~!」

ミーナ「うふふ」

アルミン(ライ子のお風呂か…)

アルミン「なんだろう…この感覚は」

夜・女子風呂

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ライ子「ん~いいお湯だね~」

ユミル「お、ライ子お前良く見たら、結構巨乳じゃないか?」

ライ子「そ、そう?」

ミカサ(ジー…)

ミーナ「どーれ、あたしがチェックしてあげるわ!」

ライ子「ちょやめてよ~」

クリスタ「やっちゃえやっちゃえ~!」

ライ子「やーめーてー!」

一同「キャッキャッウフフフ」

同時刻・男子風呂

女子一同「キャッキャッウフフフ」

アルミン「丸聞こえ…だね…(ボソッ」

ジャン「ライ子、声とかは男のままだから、音声だけだと凄まじいカオスだな…(ボソッ」

エレン(ライナー…お前の正義感に溢れたあの面構えを思い出すだけで…吐き気がしてくんだよ…)

アルミン(あれ、僕なんでライ子の声にちょっと興奮してるんだ)ビクン

夜・宿舎前

---

アニ「来たか…」

---

ライ子「それでねーマルコがねー」

一同「キャー」

スタスタスタ

アニ「ライ子、ちょっと話が」

ライ子「へ?私?」

夜・宿舎裏

---

ライ子「何かしら?」

アニ「私、分かってたんだ。あんたが男の頃からアルミンのこと好きだったってことを」

ライ子「えっ///」

アニ「見過ぎだよ、あんた。今も好きなんだろ、アイツの事?」

ライ子「…ッ///」

アニ「でもね私も認めるよ。私もアルミンことが好きだったんだ」

ライ子「!?」

アニ「私はね、自分のことを、分かろうとしてなかったんだ。自分の気持ちに素直になろうとしてなかったんだ」

アニ「アルミンが私のことを好きになってくれる。そんな都合のいい展開に期待してさえいたんだ。

アニ「それに他にアルミンを好きな女子もいなかったからね。余裕だと思ってたんだ」

アニ「さっきも言ったとおり、あんたがアルミンに惚れてるのはわかってた。でもその時は男だったからね」

アニ「男のあんたには、どうにもできないだろうと高をくくってたんだ」

アニ「しかし知っての通り事情が変わった」

アニ「私の目論見は崩れた。でも私ははっきりと分かった。私はアルミンが好きだってことを」

アニ「あんたが気が付かせてくれたんだ。戦士にも兵士にもなれそうにない私だけど、女としては胸を張って生きていたい。そう思うことができたんだ」

ライ子「アニ…あなたそこまで思いつめて…」

アニ「だからライ子、勝負しよう、横取りなんてしたくないし、されるのは癪だ」

アニ「同時に告白しよう。それで白黒はっきりさせよう」

ライ子「ええ…いいわ」

アニ「一週間後の夜でどう。一週間の間どれだけアピールできるか」

ライ子「あら一週間でいいの?あなたこれまでロクにアプローチして来なかったんでしょ?」

アニ「ダラダラやるのは好きじゃないからね。そっちこそ後でいちゃもんつけないで欲しいね」

スッ

ライ子「この手はなに?」

アニ「握手だよ」

ガシィ!

ライ子「あなたには」
アニ「あんたには」

ライ子・アニ「負けない!」

翌日昼食時・食堂

アルミン(なんだか今日は、ライ子にやたらベタベタされるような気がする…)

ライ子「アルミン~一緒にお昼食べよ!」

アルミン(気のせいではないな…)

アルミン「いいよー」

ライ子「やったぁ!///」(グッ

アニ「アルミン…そのもし良かったら一緒にお昼でも…///」

アルミン(そしてアニにも…)

ライ子「ざ~んね~んもう先約があるからね!」

アルミン「そうだね、三人で食べようよか」

ライ子「!?」

アニ「!」(グッ

同時刻・食堂

---

マルコ「しかしライナー…今はライ子か。ホントに身も心も女の子になっちゃたんだね…」

エレン「そうだな…なあベルールト、お前はどう思った?いっつも一緒にいた相方としては?」

ベルールト「あの時は…気の毒だと思ったよ…」

エレン(冷たすぎる…)

キース「誰か~居ないのか~コニー・スプリンガーの行方を知っているものは…」

キース(荷物があるから脱走ではない…いったい親御さんになんと謝罪すれば…あぁ)


ミーナ「ねぇサシャ、最近いっつもジャガイモ食べてるけど、一体どのぐらいの量確保してるの?」

サシャ「んーそうですねぇ、最初は人間一人分の体積ぐらいありましたねぇ、もう半分もありませんが(ムシャムシャ」

一週間後夕食時・食堂

---

アルミン「でさあマルコがさあ酷いんだよー」

エレン「マジかよー、まーでもマルコーだしなー」

アニ「アルミン、ちょっと」

アルミン「何かな?」

アニ「食事が終わったら宿舎裏に来てほしい。話がある///(ボソボソ」

アルミン「全く同じ事をさっきライ子にも言われたんだけど…(ボソボソ」

アニ「多分同じ理由だから…じゃあ食事の後で///」

アルミン「ふむ…?」

エレン「?」

夕食後・宿舎裏

---

アルミン「何かな話って?」

エレン「なんだー?」

アニ「おいなんでエレンがついてくるんだ?」

ライ子「まって…証人にもなるし、むしろ好都合じゃない?」

アニ「チッ」

エレン「なんだよ?なんの話なんだよ?」

ライ子「あんたは引っ込んでて!」

エレン(えええー…)

アニ「アルミン…今から言うことを驚かずに聞いて欲しいんだけど///」

ライ子「私達…///」

アニ・ライ子「アルミンのことが好きなの!!」

アルミン「え?」

エレン(帰りてぇ…)

アルミン(く…なんて選択だよこれ…)

エレン(まあ事実上、一択みたいなもんだろ…?)

チラッ

アニ「///(ソワソワ」

ライ子「///(ソワソワ」

アルミン(えっ選べない…)

アニ「あっあんたの正直な気持ちを聞かせてほしい///」

アルミン(僕の…正直な気持ち…?)

エレン(そうか…アルミンはどうしたらライ子が傷つかないか考えてるのか…!)

ライ子「まっまあそんなすぐには決められないよねっ!」

アニ「そうだね、返事は明日とかでも!」

アルミン「いや、僕の心はもう決まってる」

アニ・ライ子「!」

アルミン「僕は…」

アルミン「僕は…!」

アルミン「ライ子が好きだ!」

アニ・ライ子「!!!!!」

エレン「は?…はぁ?」

エレン「お前さあ…疲れてんだよ」

アルミン「いいや、僕はまともだ」

アルミン「僕は自分の気持ちに気がついてなかったんだ」

アルミン「僕はずっとライコのことが気になっていた…いや好きだったんだ!」

アルミン「その気持をずっと否定してたんだ」

アニ(私と…同じだ…)

アニ「そうか…じゃあ(ダッ」

ライ子「アニ!」

エレン「やめろ!追うんじゃねぇ!」

エレン「今のアイツの気持ち…考えてやれよ!」

アルミン・ライ子「ッ!」

エレン「なあに俺が後でフォローしておくさ」

アルミン「エレン…ありがとう…」

エレン「そんじゃあ…ごゆっくりな」

タッタッタッ

ライ子「アルミン…」

アルミン「ライ子…」

チュっ

今夜ここに一組みのカップルが生まれた…


end

翌晩・宿舎裏

そこには全身タイツを思わせるシルエットの人物がいた。

全身タイツ(計 画 通 り)

全身タイツ(全て思い通りになった…これでアニを手に入れられる!)

全身タイツ(アニがアルミンに惚れていたのは分かっていた。だからアルミンと真っ向から勝負しては、勝ち目がないということも分かっていたんだ)

全身タイツ(そして同期の中でアルミンを好きな女子は他にいなかった。つまりアニはライバルのいない消化試合をしていたようなものだったんだ)

全身タイツ(このまま行けばアルミンとアニが結ばれるのは確実)

全身タイツ(しかし男子はどうだ。いろいろな意味でアルミンは男子人気がかなり高い)

全身タイツ(そしてライナーがアルミンに惚れているのは明白だった。)

全身タイツ(でもライナーは世間体を考えて、ノンケのアルミンに無理に迫ろうとせず、もしアニとアルミンが結ばれる事になったらおとなしく身を引いただろう)

全身タイツ(しかしある時考えたんだ、ライナーがもし 女 に な っ た ら ?)

全身タイツ(ライナーがアニのライバルとなり、あわよくばアニに勝利してくれるのではないかと)

全身タイツ(脱衣所のエレンの服に手紙を仕組み、アルミンに性転換の装置を作らせるよう誘導した)

全身タイツ(アルミンはエレンのためならなんでもする。そこを利用した)

全身タイツ(あのスイッチはどさくさに紛れて、わざと押した。でもまさかここまで上手くいくとはね)

全身タイツ(あとは、傷心のアニに告白すればいいだけ。そして先ほどアニに呼び出した…)

タッタッタッ

全身タイツ(…アニが来たようだ)

カッ!!

全身タイツ「くっなんだこの光は!!」

???「そこまでだ!」

全身タイツ「だっ誰だ!」

???「江戸川エレン…探偵さ」

エレン「お前の計画は、全部お見通しなんだよ!このベルタ…えっと…腰巾着野郎!」

腰巾着タイツ「なっ…なんだエレンか…おっ、お見通しって何が?」

エレン「お前が、ライ子が女になるよう仕組み、アニを手に入れるという計画を立てたことをさ!」

腰巾着「何を馬鹿な…」

ダダダダッ

ライ子「ベルトルト!」

アニ「そこを動くな!」

ベルトルト「アニ、ライ子…くそッ全部バレていたのか…」

アニ「レトルト…どうしてこんなことを?」

レトルト「どうしてって?君を手に入れるためだよ!アニ!」

アニ「!?」

ルルルールールルルールルルー(コナンの犯人自白時の音楽)

レトルト「僕は疲れたんだよ…スパイぶっちゃけきついし、ライ子は長期のスパイ活動でメンヘラになるし、誰も僕の名前を正確に覚えてないし…」

アニ「レトルト…」

レトルト「でもアニだけは違った!アニの蹴りだけが僕の癒しだった!アニの蹴りだけが僕を現実に留めてくれた!」

レトルト「あの蹴りを独り占めしたかった!ずっとずっと蹴られていたかった!分かるかこの僕の気持ちが!?」

ライ子・アニ「……ッ!」

エレン「バーロー!」

レトルト「!!」

エレン「ライ子はずっとお前のことを思ってたじゃないか!お前のことを気にかけて、お前の名前を覚えてたのもライ子だけだったろうが!」

レトルト「はっ!?」

エレン「そんなライ子を性転換させて!道具扱いして!お前は恥ずかしくねぇのか!!」

レトルト「うっ…うわあぁぁぁぁぁー!」

ライ子「泣かないでベルトルト。ごめんなさいね。貴方の苦しみを分かってあげられなくて…」

アニ「私も悪かったよ…」(ゲシッ

ベルトルト「ライ子ォ!アニィィィィ!」

キース「ほら、乗れ」

ベルトルト「はい…」

「待って!!」

ベルトルト「アニ?」

アニ「私、待ってるから!あんたが戻ってくるの!」

ベルトルト「アニ…すまない…ありがとう」

バタンッ
ブロロロロロロロ…

アニ「ルトルト…」

エレン「一件落着…だな?」

アニ「そうだね…あんまり後味は良くないけど」

エレン「いや、お前の心の話だよ、アニ」

アニ「!…なんだ、あんたも随分乙女心が分かるようになったじゃないか」

エレン「まあな」

エレン「しかいアルミンも、さすがに今回の件で懲りただろうな…」

翌日・宿舎

---

アルミン「できたぞエレン!今度はジャンを性転換するスイッチじゃ!」

エレン「」

おしまい

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