メイド「お待たせいたしました♪」(55)

メイド「メイド特製愛液ティーになります♪」

客「は?なんすかそれ?」

メイド「メイドからのサービスですよぅ!
とりあえず飲んでみてください」

客「ん、そうだな…」ズズ…

客「こ、この味は!」


おまん汁とか舐めたことないんであと誰か頼んだ

客「この愛液ティーは出来損ないだ。飲めないよ」

メイド「えっ!?」

客「明日同じ時間にここに来て下さい。本物の愛液ティーというものを味会わせて差し上げますよ」

メイド「おかえりなさいませ、御主人様!」ペコリ

客「おお…初めて来たが…」

メイド「こちらのカウンター席へどうぞー♪」

客「おお?すげーな、カウンターなんだ…」

メイド「えへへ、珍しいですよね。
ここ、夜はバーにもなるんですよ」

客「ふーん、まぁ初めて来たからなぁ…」

メイド「そうなんですか?わたしが初めてだなんて、嬉しいです!」キャッキャッ

客「あ、うん…(か、かわいい…)」

メイド「それじゃあまず、料金説明させていただきすね!
お帰りの際は、30分1オーダー制になっておりまして…」ペラペラ

客「ふーん、とりあえずじゃあ…この、愛…液?ティーで」

メイド「きゃっ、御主人様いきなり大胆ですね!///」

客「…うん?大胆?
よくわかんないけど…オススメでしょ?お願いします」

メイド「はぁーい♪作ってきますので少々お待ちくださいね!」

客(そう言うと、彼女は裏へ入っていった。

カウンター席だから目の前で作ってくれるのかと思ったけど、違うのか…)

『んっ…あぁっ…御主人様ァ…』

客(!?…な、なんか変な声聞こえてくる…)

ガチャ

メイド「お待たせいたしました♪
メイド特製愛液ティーになります」カチャ

客「おぉ…じゃあ早速…」
メイド「待って下さい!」

客「うお!?」ビクッ

メイド「このままでも美味しいんですけど、もっと美味しくなる呪文をかけますね♪」

客「…へ?(あぁ、テレビでよくみるあれかぁ…)」

メイド「じゃあ説明しますので、わたしの後に続いてやってください♪
まず、手でハートを作って左胸の方に…」ペラペラ

客「あ、はい…」

メイド「じゃあいきますよ?
せーの
萌えー萌えー…」

客「もえー、もえー…」

メイド「キュンっ♪」

客「きゅんっ…」

メイド「これでもぉーっと美味しくなりました!
それでは召し上がれ♪」

客「はい、いただきます…(ん?…なんかしょっぱい?匂いがする…)」チビ

メイド「どうですか?」ニコニコ

客「あぁ、はい…なんか、不思議な味ですね」

ここまで書いた。
あと誰か頼んだ

客「なんだか……微妙にしょっぱくて、すっぱくて……」チビチビ

メイド「クセになるでしょう?」ニコニコ

客「え?あ、はあ……」

メイド「わたしが御主人様の事を思って淹れたお茶ですので♪」

客(……正直、あまり美味しくないんだけどな……)

メイド「御主人様ぁ、おいしいですかあ?」

客「あ、うん。……おいし――」

男「全く……こんな雑味だらけの愛液ティーを『美味しい』というなんてね……」

客「!?」

メイド「え?」

うわ酉入れてた
まあいいか

メイド「ご、御主人様……?一体何を……?」

男「この愛液ティーは君が入れたのか?」

メイド「は、はい」

男「……先代のメイドが入れていたころは、もっと味が洗練されていたんだが……」

メイド「おきゃ……御主人様っ!営業ぼうが、オホン!……メイドに対する侮辱ですよおっ」

男「まずいものをまずいと言って何が悪い?この愛液ティーは出来損ないだ。飲めないよ」

客「い、いや……たしかにあまり美味しくは無いですけど、いきなり失礼じゃ……」

メイド「お客様っ!そのような発言は困りますっ!」プンプン

メイド「どうしていきなりそんな……わたしの愛液ティーは美味しいって評判なんですよおっ!」

男「……私は先代メイドの頃の味を知っている。それと比べたらこれは、表面だけ綺麗に取り繕ったハリボテだよ」

メイド「そ、そんなに言うならっ!その『美味しい愛液ティー』というものを、わたしに飲ませてくださいよっ!」

男「……」

メイド「出来ないでしょう?お客様はだ・ん・せ・い……ですものね?お帰りはそちらですよっ。それではまたのご来店――」

男「……いいでしょう。明日同じ時間にここに来て下さい」

メイド「っ!?」

客「は?」

男「本物の……究極の愛液ティーというものを、味合わせて差し上げますよ……」

メイド「……ふーん……そこまで言うのなら、飲ませてもらいますよ。貴方のいう……『究極』をね」

次の日

カランカラン……

男「来たね」

客「ど、どうも……おはようございます」

メイド「……」ジロリ

男「まあ、座ってくれるかい」

客「あの、僕なんかがこんな、大切な場にいてもいいんでしょうか?」

男「第三者の意見が聞きたいからね。率直な感想が欲しいんだ。どちらの愛液ティーが美味しいのか、という……ね」

メイド「……わざわざお店を閉めてまで、この場を用意したんです。……早く飲ませてください」

男「まあ慌てずに。その前に一人……紹介したい人がいるんだが」

メイド「?……」

男「入ってくれるか?」

カツ、カツ、カツ……

清楚メイド「失礼します。……お早うございます。御主人様、並びに……お嬢様」ペコリ

客(な……なんて綺麗な立ち振舞い……!マリー・アントワネットの近くにいても違和感が無いくらい美しい……!)

メイド「……この方は?」

男「私の専属メイドの栗田君だ。今日はこの娘が淹れる愛液ティーを御馳走しよう」

栗田「宜しくお願い致します。では……少々お時間頂戴します」ペコリ

・ ・ ・

『ん……あっ……はぁ……ッ!……』

メイド「……ずいぶん時間がかかるんですね?」

男「まあな」

メイド「……これなら、わたしの方が……」

男「美味しさとは即ち早さでは無いだろう?」

客「確かに……それだとすき屋の牛丼は三星レストランになりますもんね……」

メイド「フン!……それにしても、遅すぎますよ。……一体どれだけ時間がかかって……」

ガチャ

栗田「お……お待たせ、致しました」ハァハァ

男「出来たか」

栗田「はい。あの……特性の、あ、あ、あ……愛液……ティーです……///」カチャ

客「へえ。……なんか、すごく透明で透き通ってますね」

メイド「このくらい普通ですよっ。御主人様は流されやすい性格なんですね」

男「では、頂いてくれ」

客「……あれ?」

男「?……どうした?」

客「あの……あれはやらないんですか?ほら、萌え萌えキュンっていう……」

男「……そんな子供だましで美味しくなると思うか?」

客「い、いえ……では、頂きます……」

栗田「……~~っ……///」モジモジ

客(……あれ?しょっぱい匂いがしない……?)スンスン

チビッ

客「……あれ?」

メイド「どうかしましたかあっ?やっぱりィ……わたしの淹れた愛液ティーの方が美味しいって――」

客「いや……しょっぱくもすっぱくもなくって……口いっぱいに不思議なまろ味が広がって……」

チビッ

客「……すごくいい風味……鼻からすーっと、フルーツに似た香りが広がる……濃厚でこってり濃ゆいのに、すごくさっぱりしてる……」

ゴクッ

メイド「ご、御主人様……?」

客「……後から追ってくるように広がる微妙な苦味が、上質なコーヒーを連想させる。……そして、この胸に広がる感情は……『深い愛情』?……まるで、これを淹れた人の気持ちが伝わってくるようだ……!」

ゴクッ、ゴクッ!

客「お……美味しいッ!!こんな美味しい愛液ティーが……存在したなんてっ!!」

栗田「……///」カァァ

メイド「そ……そんな、馬鹿な……!」

男「勝負は私の勝ち……という事で、いいかな?」

客「はいっ!こんなにも美味しい愛液ティーが飲めて、感動ですっ!きっと昨日あのまま帰ってしまったら、僕は一生愛液ティーが苦手になっていました!」

メイド「そ、そんな事あるわけないでしょうっ!」ガシッ

ゴクッ!

メイド「どこの馬の骨ともわからないメイドが淹れた愛液ティーなんて!この道3年のわたしには、敵わな――敵わ――か……」

男「……」

ブルブル

メイド「……な!?……こ、この味は……ッ!?」ブルブル

メイド(ま、まるで……エルフが飲む世界樹の朝露のような……どこまでも美しく爽快な味っ!出来る訳がない……こんなにも無駄な味が無く、愛液『だけ』を淹れるなんてっ!)

ブルブル

メイド(そしてこの味に含まれているのは――苦労?恥じらい?背徳?忠義?……いえ!それ以上に感じる……『愛』!!マリアナ海溝よりも深い深い、どこまでも深くどっしりとした『愛情』!!しかしそれを決して!表に出してはいない。……メイドという立場が、それを覆い隠している)

ブルブル

メイド(――だがそれがいいっ!言わば『ギャップ萌え』!!『主人とメイド』……『主従関係』……その中に生まれる『恋』……『決して結ばれる事のない恋』!!それを『メイド』という仮面で隠す。仕事に専念する事で、自分の感情を暗い闇の中へと閉じ込めている。……しかし!その誰にも教える事が無かった淡い恋心を……この愛液ティーは如実に表現しているっ!心の叫びを表しているっ!!)

ブルブル

メイド(そうか――これは……『人魚姫の涙』なんだ……こんなにも複雑で悲しく、美しい味があったなんて……!)

ガクッ

メイド「か……完敗、だわ……」

こいつら愛液飲んで何言ってんだろ
続き明日書く

やべえ完璧忘れてアナニーしてた
今から本気出す

男「……」

メイド「わたしの負けです。……こんなにも素晴らしい愛液ティーがあったなんて……!」

男「……フフ」ニヤリ

栗田「勿体無いお言葉」ペコリ

メイド「し、しかし……わかりません。何故……こんなにも美味しいものが……?栗田さんの淹れ方に、秘密があるというのですか?」

男「なあに……肉食動物のステーキは臭くて食えたもんじゃあない。……つまりはそういう事ですよ」

客「に……肉食?」

男「メイドさん、一つ聞くが……昨日の夜は何を食べた?」

メイド「え?……ファミレスでハンバーグセットとコーラを……」

男「一昨日の夜は?その前は?」

メイド「……ステーキ定食に……ラーメンを食べました。あの、それが……?」

男「……人の身体とは、その人が食べたものによって作られる。肉ばかり食べていると、蛋白質・脂質の過剰摂取により血液が酸化、老廃物が蓄積され……俗にいう『ドロドロ血液』になってしまうんだ」

客「ああ。聞いたことがあります」

男「愛液とはその人の体液……血液が分解されたものだ。『ドロドロ血液』である人の愛液には、そういった酸化し汚くなった血液の『えぐみ』が出てしまうんだよ」

客「なぁーるほど。雑味を感じたのはそういう訳だったんですね……」

メイド「で、では……栗田さんは?」

栗田「……」

栗田「私はこの数週間……お野菜と、くだものだけで生活しております」

メイド「な……!」

男「野菜に含まれるビタミンは血液を酸化させるどころか、逆に綺麗にする効果がある。彼女には完璧に野菜中心の食事をしてもらっている」

客「すごくいい風味っていうのは、野菜やフルーツの風味だったんですね!」

男「この味に到達するまで、長い時間を要したよ。……迷惑をかけたな」

栗田「いえ、御主人様のためならば」ニコッ!

メイド(ち……違う!彼女は……栗田さんは、『お肉が好き』なはず……!じゃないと、愛液ティーからあんなにも強い『苦労』を感じなかった!く、栗田さんは……)

栗田「……」ニコッ

メイド(……好きな人のためならばッ!信頼する主人のためならばッ!自分の身などいつでも投げ捨てる『覚悟』があるんだっ!)タラリ

男「次に、だが……メイドさん、聞かせてくれ」

メイド「は、はい?」

男「君はこの愛液ティーを淹れる時……『道具』は何を使ったんだ?」

メイド「ど、道具……ですか?」

男「ああ。何かを使っただろう?」

メイド「……で、ディルドーを……使いました。……」

男「ふむ……ディルドーねえ」

メイド「ふ、普通の事じゃあないですか?どうしても刺激が足りないですし、愛液ティーを作るには量が必要ですし……」

男「それがいけないんだ」

メイド「……えっ?」

男「君の淹れる愛液ティーの、不味さに繋がる点。……『しょっぱさ』『すっぱさ』『味の薄さ』……その全ては……」

ビシッ!

男「……道具を使った事が原因だったんだ」

客「な……なんですってえっ!?」

男「ディルドーでオナニーをしたという事は、膣内に道具を突っ込んでガシガシと乱暴に動かした訳だ」

メイド「ら、乱暴には動かしてません!あくまで優しく動かしましたよっ!」

男「どちらにせよ、デリケートな膣内に異物を突っ込み刺激を加えるというのは……尿道や内壁を刺激してしまう事に繋がる」

客「尿道?……は!も、もしかしてっ!『しょっぱさ』というのは……!」

男「ああ。微妙ながら『尿』の成分が入ってしまったんだろう。内壁を傷つけてしまい、血が混入してしまった可能性だってある。……愛液ティーに道具は御法度だよ。最近の大量生産の流れで、その基礎は忘れ去られてしまったようだけどね……」

メイド「し、しかし!道具を使わないで愛液を大量に出すのは難しいですよっ!栗田さんは……何も道具を使っていないんですか!?」

栗田「えっ、あ、いや、その……」シドロモドロ

男「……使っているさ」

栗田「ご、御主人様っ!?」

メイド「そ、それは一体……?」

男「……これさ」

バサッ!

メイド「はっ!?」

客「こ、これは……!!」

メイド・客「「ワイシャツ!!」」

バーン!

男「私が昨日着ていたものだ。洗濯に出したはずだったのだが……」

栗田「も……申し訳、ございません……御主人様っ」ペコリッ!

メイド「わ、ワイシャツということは……つまり、これって……?」

男「簡単に説明すると、だ。……身分の違う恋に悩むメイドは、いけないとわかっていても、ついつい……洗濯に出された主人の服をオカズとして、自慰行為へと走ってしまう。……仕事中にもかかわらず、だ」

客「そ、それって……その、バイブとかローターとかは使っていない、という事ですか……?」

男「ああ……」

メイド「な……なんで……!?」

男「……『仕事中』である『メイド』が……『ディルドー』なんぞ持ち歩いていると思うか?」

ド ン

メイド「!!!!(な……なんという『リアリティー』!!!)」

メイド(『仕事中』の『メイド』……わたしはすっかり忘れていた……!自慰行為が『気持ちいい』ものなのでは無く……『恥ずべき行為』なのであるという事をっ!)

ゴクリ……

メイド(自慰行為なんてしてはいけない……オカズが敬うべき主人であるならなおさら……!……『しかし』!!手は股間へと伸びてしまう!鼻が自然にワイシャツの残り香を嗅いでしまう!!いけない!しかしやめられない!!その相反する感情……背徳感が生み出す濃密なる『味』ッッ!!……わたしは忘れていたっ!!今わたしは『メイド』として『仕事中』なのであるという事をッ!!)

シーン……

メイド「……し、しかし……それでも、わかりません……」

男「……」

メイド「たとえ、御主人様の事を愛していたとしても……ディルドーの刺激無しで、あれだけの量の愛液を出せるものなのでしょうか……?」

男「……それは、君が……中での刺激を知ってしまっているからさ」

メイド「…………!!?」

メイド「ま、まさかっ!!そんな……馬鹿な……!!」ガタガタ

客「え……?」

メイド「も、もしかして……栗田さん、貴女は……!!」ガタガタ

栗田「…………///」カァァ

男「……そうさ、彼女は――」





――『処女』なのさ――





客「…………え……!?」

客「こ、この現代日本に……処女の女性が……?」ガタガタ

メイド「わ、わたし達はそんなに貴重な……処女の愛液ティーをがぶ飲みしてたなんて……!」ガクブル

男「ああ。栗田君はまだ年若い乙女。……彼女の愛液ティーは末端価格100万円はくだらんだろうな」

客「う、うわああ……ぼ、ぼく……僕……!」ガクガク

男「そこで、考えてみてほしい。……性については知識と想像でしか知らない彼女の前で、私達は『何をしたのか』を……」

メイド「な、何って……」

栗田「……」モジモジ

客「……愛液ティーを、飲みましたけど……はっ!!」

男「そう。私達は『愛液ティー』を飲んだ。……性について経験の無い、乙女の目の前で、彼女の愛液を飲んだんだ。……理解出来るかい?彼女が――」

栗田「……~~……ッ……」

男「――どれだけ恥ずかしい思いをしたのかをッ!!!」

客「……は……」

メイド「……『恥じらい』……!!」

男「そうっ!!『恥じらい』だっ!今の日本人から、大和撫子から失われている感情ッ!!本来愛液ティーを目の前で飲まれるというのは『恥ずかしい』事ッ!!しかし昨今ではどこの店でも『萌え萌えキュン』などというサービスを行っているッ!!堂々と愛液ティーを販売しているッ!商品にしているッ!!『恥じらい』が失われているのだッ!!しかし、彼女はどうだ?顔を赤らめ足をもじもじさせ……なんとも奥ゆかしい……可愛らしい……天使のようじゃあないか……!」

栗田「も……もうやめてくださぃ……」

客「……この胸の奥にふつふつと湧き上がる感情……これが『萌え』……!」

メイド「愛液ティーの最後のスパイスは……『恥じらい』だったんですね……!」

メイド「負けたわ。……完全敗北よ」

男「……」

客「……」

メイド「3年、この仕事でお金を稼いできたというのに、ね。……上には上がいるって事、よく理解したわ」

男「……栗田君は物心がついた頃から16年間、ずっと私の専属メイドとして働いているよ」

メイド「道理で……勝てない訳ね。ハハ……ありがとう、栗田さん」

栗田「え……?」

メイド「決心がついたわ。わたし……この仕事辞めるわ」

男「!……」

メイド「恥ずかしくなってくるわ。わたし……今までお客様に、どれだけひどい愛液ティーを出してきたのか……究極を味わってしまうと、自分が小さく見えてしまうものね」ニコッ……

栗田「ま……待ってください!」

メイド「!……」

栗田「わ、私……その、御主人様にはすごく、あ、愛液ティーを褒めてもらえるんですけど……今まで他の人には、褒めてもらったことがなくって……」

メイド「……」

栗田「様々な方に、自分の愛液を御馳走してきたなんて……すごく、尊敬します……!」

メイド「……ありがとう、栗田さん。でも……」

客「メイドさん、貴女には貴女の良さがあります!ほら、貴女は愛液ティーをすごい早く、大量に淹れられるじゃないですか!」

メイド「けど、それは……」

栗田「私、淹れるのにとても時間がかかりまして……そのせいもあって、他の方に愛液ティーを御馳走する事が出来ないのです。貴女がもっと、愛液ティーについて学べば……」

メイド「……」

栗田「……美味しい愛液ティーを、多くの方々に御馳走する事が、出来るんじゃないでしょうか……?」

メイド「……」

男「……この世に一人として同じ女性がいないように、愛液ティーには一つとて同じ味は無い」

メイド「!……」

男「……私は今回、一つの『究極』の形をお見せしたが……また違う『究極の愛液ティー』が、この世にはきっとあるだろう。……それを、目指すというのも……いいんじゃあないか?」

メイド「……」

男「それに、君が今言った……お客様に対して思う、『恥ずかしい』という気持ち……」

メイド「……」

男「それは、愛液ティーを美味しく淹れるために必要な、最後のスパイスなんだ。……君は今やっと、それを手に入れたんだ……」

メイド「……皆さん……!」

ポロッ

メイド「ありがとう……ほんとうに……ありがとう……!」ポロポロ……

男「……」ニコリ

数日後 ・ ・ ・

カランカラン……

メイド「おかえりなさいませ、御主人――あっ!」

男「どうも」スッ

メイド「山岡さん!ご無沙汰しておりますっ!」ペコリッ!

ガヤガヤ……

男「……繁盛しているみたいだね?」

メイド「おかげ様で……山岡さんのお陰ですよっ」

メイド「従業員の総入れ替えに、食事の制限……すごく大変でしたけど、前よりも格段に美味しい愛液ティーが提供出来るようになったと自負してますよ」

男「そうか」

メイド「お客様の中には、多少の雑味が入ったほうが好みだという方もいて……そういったお客様に美味しく飲んでいただけるような、新しい愛液ティー作りを今は頑張ってますっ」

男「頑張っているな……お、君は……」

客「あっ!山岡さん!どうも」ペコッ!

男「どうだ、この店は?」

客「いやあ、最初に飲んだ愛液ティーが、まるで嘘だったように見違えましたよ!もうこの店のファンになっちゃいました!メイドさんがみんな可愛くて、恥じらいがあって……最高ですね!」ゴクゴク!

男「……そりゃあ、良かった」ニコッ

ガシャーン!

客「うわっ!?」

男「……何だ?」

「ちょっと、どういう事よっ!?」「困ります、お嬢様――」「店長呼んできなさい――」

メイド「争い事……の、ようですね。向こうのテーブルで……!」

タタッ!

メイド「――いかがなさいましたか?お嬢様?」

女「いかがなさいましたか?じゃあないわよっ!どういう事なのっ?アンタ店長?」

メイド「……ここを任されている、メイド長です。あの、何か……?」

女「どーしたもこーしたも、どーいう事っ!?なんでこの店は――」

バッ!

女「――『おちんぽミルク』を置いてないのよぉーっ!?」

メイド「え……ええっ!?」

女「喫茶店といえば『おちんぽミルク』でしょうっ?あたしは美味しーいおちんぽミルクが飲めると聞いて、ここに来たのよっ?」

メイド「お、お嬢様……当店はメイド喫茶ですので、そのようなものは……」

女「聞いてないのよそんなのっ!あたしは愛液ティーじゃなくって、おちんぽミルクが飲みたいのっ!さっさと美味しいおちんぽミルクを入れてきなさいよっ!」

メイド「えっと……その……」オロオロ

女「言っておくけど……美味しくなかったらあたし、この店訴えるからね?濃厚でこってりとしたおちんぽミルクじゃあないとヤーよっ!」プイッ!

メイド「あ……ありませんよおっ、そんなのお……」グスッ

男「……やれやれ……」

男「失礼、よろしいですか?お嬢さん……」

メイド「や、山岡さん……?」

女「はあ?何よアンタ。従業員?」

男「申し訳ありませんが、当店では只今……ご注文の商品を切らしておりまして……」

女「そんなの聞いてないのよっ!さっさと持って来なさーいっ!!」

男「その代わり、と言っては何ですが……明日、同じ時間にここに来ていただけますか?」

女「……は?」






男「本物のおちんぽミルクというものを、味合わせて差し上げますよ……」ニコッ





おしまい。

エロ立て逃げする時は、もっと釣られやすいスレタイにしてくれ
偶然開いたから乗っ取れたけど、普通にスルーしてたわ

エンポリオ「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」シコシコ
国王「信じて送り出した巨乳勇者がアヘ顔ダブルピースなのじゃ」
妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」

こういった下ネタSSも書いてます。宜しかったらどうぞ。

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