首相「苗字に”田”が入ってる人々は下等。」 田中「はっ?」 (191)

~ある日の大学~


田中「ひさびさに大学来たわwwwwwwうはwwwwww」

佐藤「でさー…」
西島「うんうん…」

田中「よーっ!佐藤!西島!ウヒヒwwww」

佐藤「あ、田中か・・・・」
西島「…。」

田中「何の話してんのwwww」

佐藤「え、いや、ほら、この前の数学の授業?線形代数の話でさ…。」
田中「線形代数かwwwwむずいよなあれ・・」

西島「…佐藤」

田中「単位落としたんか?二人ともwwwwww」


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佐藤「いや、別に・・」
西島「…。」

田中「そっかーwwwwwwん?どうしたの?wwwwなんか西島いつもと違くない?wwww」

西島「・・・。」
佐藤「…えっと・・・」

西島「…佐藤。」
佐藤「。」

西島「やめろ。行くぞ」
佐藤「う、うん。」

田中「おいwwwwどしたん・・?wwwwwwえ?俺なんかした??」

田中「ちょっwwww待てってwwwwwwえwwww?」


田中「…?wwww」

田中「俺が一か月も家でネトゲしかしてなかったからかwwww?ひでーwwwwww」

~ローソン~

田中「から揚げくんくださいwwwwww」

店員「はい。いらっしゃいませ。お客様、失礼ですが身分証明書を見せていただきますか…?」

田中「え?wwwwあ、はいwwwwwwなんでですかwwwwww」

田中は学生証を見せた。
笑顔で受け取った店員は学生証を見た途端、人形のように冷たい顔になった。

店員「帰れ。」

田中「wwwwwwえwwwwww」

店員「お前らに売るもんはねえ。」

田中「ちょwwwwwwそれはないんじゃねえのwwwwwwありえねえだろwwwwww」

客「おい、どけよ」

後ろに並んでいた客が田中を突き飛ばした?

田中「はwwww?なんだてめえwwww」

シーンと静まり返った店内で
すべての店員、客が憎悪と侮蔑のこもった眼で田中を見つめていた。

寒気を感じた田中は店を出た…。

田中「もういいや、家帰るわwwww」

家に着くと
家の玄関のドアに赤いペンキで”田族の家”と書かれているのを見た。

田中「なんだよww…これ……。」

田中母「あんた!どこ行ってたの!?」

田中「あ、wwwwかあちゃんwwwwwwwwww。大学っしょwwwwww不登校改善wwwwwwww」

田中母「一か月も部屋から出てこないと思ったら、勝手に外に出たりして!」

田中「いつ出ようが俺の勝手じゃんwwwwwwww」

田中母「最近は差別がひどくなってるんだから、ほんとに気をつけなさい!」

田中「差別ww・・?なにが??」

田中母「あんた・・?まさか知らないの?TVとか見てなかったの?」

田中「…?」

母は語った。一か月前にある与党議員が"田”の文字を苗字に持つ ”田族”への差別発言をし、問題になったこと。
この一件がきっかけでこの一か月急速に田族排斥運動が盛んになっていること。

田中「はwwwwww。田族差別ってwwww。あの田の字を持つ一族は民族的に劣っているとかいうやつ…wwww?あんなの現代で信じてるやついるの…?」

田中母「あんたが生まれたくらいからかね、沈静化し始めたのは…でもいまだにあたしたちに悪感情を持っている人はいるみたいなのよ。」

田中母「今日、大丈夫だった?差別されなかった??」

田中「え…あ、うん…。余裕wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



田中(どうなってんだ?意味わかんねえだろ。血筋ごときで劣ってるもくそもないだろwwww。同じ人間だろwwww)


田中兄「ただいまー。」
田中父「今帰った。」

田中母「お帰りなさい。どうだったの?」

田中兄「兄嫁とは・・離婚する。」

田中母「そう…。」


田中「え?なに?wwww兄ちゃん離婚すんの? 兄嫁さんとあんなにラブラブだったじゃんwwwwえ?」

田中兄「仕方ないだろ。兄嫁と少女のためだ。あいつらまで差別を受けさせるわけにはいかない。」

田中兄「兄嫁の苗字は桜井だ。少女も兄嫁が引き取る形にすればいい。周りにはわからないはずだ・・・。」

田中「で、でもさwwww。兄ちゃんそれでいいの?」

田中兄「…。仕方ないんだ。」


田中父「向こうのご両親もそれを望んでいるんだ。なによりも少女ちゃんのためだ。これから我々にはつらい時代が来るかもしれん。」

田中母「…これからどうなるのかしらね。」


田中「えwwwwwwww。」


田中母「…。」


田中兄「…。」


田中父「な、なーに心配するな。ちょっと経てばこんな馬鹿げた風潮吹き飛ぶさ!ガーハッハッハッハッハ…。」


田中「わらえねーwwwwwwww」

田中母「ちょっと、どこ行くの!?」

田中「散歩散歩wwwwww」



田中は外に出て、公園に向かった。もう日が暮れて、あたりは暗くなっていた


田中(兄ちゃん。あんなに兄嫁さんとラブラブだったのにwwwwwwww。理想的な夫婦だったのにwwwwwwwwどういうことだよwwwwww差別とかwwwwwwなに?エイプリルフールなの?なんなの?wwwwwwwwww)


斎藤「」ボー

田中「あれ?斎藤さんwwwwwwwwwwwwwwまた泥団子作ってんすかwwwwwwwwもう何か月目ですかwwwwww」

斎藤「お、田中君か。いやーどうしても綺麗な光沢にならなくてねー。また、アドバイスしてもらえるかい?」

三か月前にこの公園で知り合った斎藤さんは、泥団子作りにはまってしまったらしく、頻繁にこの公園にいる。wwwwww

田中「斎藤さん偉い医大の教授なんでしょwwwwwwwwなんでこんな泥団子とかやってんのwwwwwwww。あ、その泥団子にはあっちの砂場の細かい砂をこんな風にかけるといいっすよwwwwwwww」

斎藤「おーほんとだ。すごいねー田中君は。泥団子のプロ。素晴らしい才能だねえ。」

田中「泥団子作んの楽しいすかwwwwww」

斎藤「やめられないねえ。私の趣味だからね。いやー楽しい。最近娘にも認められたよ。お父さんが楽しいならそれでいいってね。ハッハッハ」

田中「娘さん元気ですか?」

斎藤「この泥団子のここの部分だけ光らせたいのだがどうすればいいかね?」

田中「あ、それはですねえwwww・・・」


田中は一時間くらい斎藤さんに泥団子の作り方を教えた。斎藤さんはほんとに泥団子の話しかしない。


田中「手ぇ汚れちまったなあwwwwwwww。帰るかwwwwww。」

田中「ただいまーwwwwwwww」


兄嫁「あ。」

少女「あ、ニートのおにいちゃん!」

田中「あれwwwwwwなにやってんすかwwwwww。玄関のまえに立ってないで、入ったらどうすかwwwwww」


兄嫁「え、えっとですね…。主人・・あ、いや、田中兄さんに入れてもらえないんです。」

田中「そうすかwwwwww俺が開けましょうかwwww?」

田中は玄関のドアに手をかけた。
昼間も見た

田族の家

という落書きが目に入った。

ガチャ。

田中「帰ったよーwwwwwwww」

兄嫁「あなた!」

田中兄「ば、バカ田中!なんで開けた!」


少女「あ、パパー!」

兄嫁「あなた…。やっぱり駄目よ。あたしはあなたと一緒にいたい。」

田中兄「ダメだ。それは。ダメだ…。ダメなんだ…。今の状況を冷静に考えてくれ。政府が過激派に加担してるんだぞ。なにがおこるかわからない。」

兄嫁「どうなったってかまわないわよ…。誓ったじゃない。結婚式のときに…あなたとずっと一緒だって。永遠に愛するって。お願い・・・。」

田中兄「さんざん話しただろ、俺らの血筋のやつが殺人や強盗にさえあってるんだ…。一番大事なのはなんだ?少女だろ?なあ?」

少女「パパー ママー・・・。喧嘩しちゃだめだよ。少女のことで喧嘩しちゃ嫌だ!」


田中兄「大丈夫だよ。少女。今日話したように、パパがすこしだけお仕事で海外に行かなくちゃいけないって話をしてるだけなんだ。」

田中兄「おい、田中。少女と二階で遊んでてやってくれ。」


田中「えwwwwwwwwあ、ウイーッスwwwwwwwwww」




田中「少女ちゃん。なにしてあそぶ?」

少女「ここニートお兄ちゃんの部屋?いっぱい女の子の絵があるねー。」

田中「そうだねー。これでも見るかい?まどかちゃんっていう魔法少女のアニメだよー。」

少女「見るー!」

~~~~

TV<…オ、フィナーレ!

少女「ねえ。ニートのお兄ちゃん。」

田中「んー?wwwwwwwwwwwwww」

少女「ほんとにパパは外国に行っちゃうの?」


田中「うんwwwwwwたぶんねwwwwww。」


少女「そっかあ。なんとかならないのかなあ・・・。」

田中「wwwwまあちょっとの間だからwwwwww」

少女「ママ。夜に泣いてるの。泣いてないってママはいうけどね。夜遅く起きるといっつもしくしく泣いてるの。」

田中「…。」

少女「ママが可哀想。なんとかならないの?」

田中「大丈夫wwwwww。少女ちゃんのパパとママはいつも夜に泣いちゃう癖があるんだwwwwwwww。親父・・あ、少女ちゃんのおじいちゃんとかいつもいびきかいてるだろ?」

田中「あのいびきと同じようにwwww勝手に涙が出ちゃうんだwwwwww。寝泣きっていうんだよーwwwwww」

少女「ほんとう?」

田中「ほんとさーwwwwww少女ちゃんが早く寝ちゃうから今まで気づかなかっただけだよwwwwww」

少女「そうなんだー。じゃあ、ママは苦しくないの?」

田中「うんwwwwww大丈夫wwwwww。でも、パパやママが寝泣きになってたら、”よしよし、大丈夫だよ。”って慰めてあげなwwwwwwwwwwww」

少女「わかったー!」

TV<マミサン・・!

田中「このアニメ飽きちゃったかな?wwwwwwwwww止めよっかwwwwwwwwwwwwww」ピッ

少女「うん!」

TV「ここで臨時ニュースです。首相官邸にて、首相が緊急会見を行います。」

田中「なんだwwwwww」




首相「えー。我々は反”田族”を掲げ活動してきました。明らかに我々に劣る田族の血筋の者どもと共存しては来ましたが、もう限界でしょう。」

首相「みなさんも聞いたことがあるでしょう。田族は強姦をはじめとするさまざまな残虐行為で知られる愚劣な民族です。あなたの周りにいる卑劣で愚鈍なひとの多くも、おそらく田族の血を引くものでしょう」

首相「我々優秀な民族が、愚かな田族を受け入れる必要はいまやもうありません。我々はこれ以上の異種交配は危険と判断しました。」



あ、すいません。1の苗字が田中です。

首相「よってこれより、田族隔離政策を開始します。○○地区に設けた特別地区に、田族は送られます。これより先は国家警察が統率を取ります。くれぐれも静かに、速やかに行動をお願いします。田族の方々には向かえが参りますのでご用意をお願いします。なお、国家警察は武装配備していますので、くれぐれも無駄な抵抗をなされないようにお願いいたします。」

首相「反抗の意思が見られた場合には、射殺という形の対処を取らせていただきます。」


田中「はっwwwwwwwwww」


少女「なにー?なんか難しくてわからないよ?どしたの?」


バタン!

田中兄「おい!テレビ見てたか!」

田中「え、う、うんwwwwwwwwww」

田中兄「話は早い。少女。いますぐママと一緒に帰りなさい!」

少女「え?え??」

田中兄「早く準備しなさい!」

兄嫁「いやよ!あなた!!!」

田中兄「兄嫁!!!」

兄嫁「!」

田中兄「頼む。俺はお前と少女を愛してる。 頼むお願いだ。今だけは逃げてくれ。」

兄嫁「…。わかったわ。早く。帰ってきてね。」


田中母「なによこれ・・あたしたちが何を・・・。」

田中父「大丈夫。大丈夫だ。」

少女「どうしたの…なんかみんな怖いよ・・。」




ピンポーン……。

国家警察のものだ!1分以内に扉をあけろ!

田中「はっやwwwwwwwwwwww」

田中父「準備は万端だったということか…」

田中兄「俺が開けてくる…」

田中父「私も行く…。」


田中父と兄は階段を下りて行った。


田中母「神様…神様…。」


「ふむ!30秒か!よろしい!名を言え」
「田中父と息子の田中兄だ。」

「他の家族はどこだ!!」

「今は出かけてていないんだ…だから」

パーン…!

田中母兄嫁田中「!?」

田中母「じゅ、銃声、じゃ、ないわよね?」


「嘘をつくな。次は威嚇射撃では済まないぞ。もう一度聞くぞ。ほかの家族はどこだ!」

「出かけている。」

「よろしい。もしもこの家を調べさせてもらう。ほかに誰かいた場合、射殺も考えなければなるまい。」

「!?お、おい!ふざけっ」

パーン!

「ぐっ!」
「田中兄!肩が!」



少女「なんの音ー怪獣ごっこ?」

兄嫁「あ、コラッ!」




「…!声がするな。二階か?」

「やめろ…。」

トントントントン.....
田中「ちょwwww誰か来るwwwwww」

田中母「あんたたちは隠れなさい!」ガラッ!

田中「うっそwwwwww俺の秘密の押入れなんでかーちゃん知ってんのwwwwww」

田中母「早く入って」

少女「きゃっ!」

田中「うわっ!」

兄嫁「!」

バタン!

バタン!
国家警察A「…一人か」

田中母「…。」

少女(なにこのゲーム。女の子がヨーグルトこぼしてるよー)
田中(静かにwwwwwwww)
兄嫁(お義母さんが窓も開けたけど何故かしら…?)

国家警察A「戸籍によれば。この一家にはもう一人息子がいるらしいな。田中…とか言う名前だが。この部屋はあなたの部屋には見えないが…。」

田中母「ここは確かに息子の部屋よ。1か月前に家出してしまったけど。」

国家警察A「ひどい部屋だな。汚らしい。」

田中母「そうかもしれないわね…。だめだめニートのバカ息子よ。」

国家警察A「誰かを隠しているだろう。わかっているぞ。さっき少なくとも二人の話声が聞こえた。」

窓「」ヒラヒラ

国家警察A「!窓から逃がしたな。」

田中母「ちがうわ」

国家警察「嘘をつくな!」

パーン!

田中(!?)

田中(はwwwwww?うそだろwwwwwwww……。)


田中母「う、うう…ぐ…」

田中(!)

国家警察A「おおい!窓から逃げた可能性がある!あたりを厳重に警戒せよ!!!」

「了解!!!」

国家警察A「答えろ。お前の息子はどこへ逃げた?…次ははずさ無いぞ。」

田中母「私は、息子達を」

田中母「こころの底から愛しているわ。バカな息子だけど。人を思いやれるいい子達なの。私の数少ない自慢よ。」

田中母「この家に嫁いでよかったわ。この家族の一員で

パーン…。


田中兄嫁少女「!?」


国家警察A「ちっ。めんどくせえ」

兄嫁(そん…な……)

田中(は…?は……?え? かあちゃん?)
田中(うそでしょ?こんな…。え…?)



少女(なんのおと?)
兄嫁(少女。すこしだけ静かにして。後で話すから。ね?)
少女(……。)



田中(かあちゃん…。かあちゃん…。こんなのってねえよ…うそだろ?嘘なんだろ?)

全国の田がつく人に謝罪します。

隠し収納の中にこもったまま5分が過ぎた。

どうやら田中兄と父は連れていかれたらしい。

20分くらいして。外が静かになった。

田中はおそるおそる隠し扉をあけた…。


死体も回収しているようで。母の死体はなかった。

しかし部屋には大量の血痕が残っていた。

少女「」スヤスヤ

田中「かあ…ちゃん…。」

兄嫁「…!そんな…。ひどい。 こんなの!!!こんなの許されないわよ!!!!!」


家の外を出るとそこらじゅうに軍用トラックが止まっていた。ときどき銃声も聞こえた。
とりあえずリビングに入るか

兄嫁「どう…しましょう。」

田中「…。」

少女「んん…。あれ?ニートのお兄ちゃん。どうしたの?」

田中「ん?」

少女「なんか怖い夢見た気がする。ママー。」ダキ

兄嫁「あらあら」

少女「パパは?」

田中「…。大丈夫だよーwwwwwwwwパパもすぐ帰ってくるからねーwwwwwwwwwwww」

少女「そうなの?」

田中「そうだよwwwwwwwwww」

兄嫁「!! あたしの親からメールが来てます。行けばかくまってくれます!」

兄嫁「行きましょう!」

田中「いやwwwwwwww俺はいいやwwwwwwww少女ちゃんだけ連れていきなwwwwwwww」

ちょっといなくなります

田中「ほらwwwwwおれがいるとまたあいつらになんかされるかもわからんしwwwwww」




兄嫁「そういう訳には行きません。あたしはあんな腐った人たちに屈したくはありません。あなたも助けます。」




田中「いいってwwwwwwwwゆうて俺あれだしwwww田族だしwwwwww」




兄嫁「あなたは何も悪いことはしていません。生まれたときから悪人な人なんていません。」




田中「うっはwwwwwうれしすwwwwww」




田中「でも、俺は大丈夫ですwww大学の友達が助けてくれますからwwwwww」




兄嫁「ほんとに大丈夫なんですか?」




田中「大丈夫っすwwww今朝友達と話したんすよwwww 佐藤と西島っていうんすけどwwwwそいつらんとこ行きますwww」




兄嫁「そうですか・・・わかりました。くれぐれも気をつけてください。困ったことがあったらすぐ連絡してくださいね。」




少女「ニートのおにいちゃんバイバイ」




田中「バイバイwwwww」




少女「ねえ・・・パパに会いたいな・・・」




田中「すぐ会えるってwwwww少女のパパは丸太運び大会に出場しに行ったんだwwwww」




少女「ほんとう?」




田中「本当さwwwwほらwwww俺の上腕二頭筋もそういってるだろwwww」ピクピク




少女「wwwwwwwww」

田中「くるしいときは上腕二頭筋にお願いしなさいwwwwwwwwwwww上腕二頭筋さん。飴玉をくださいwwwwwwwwwwみたいになwwwwww」ピクピク

少女「じょうわんにとうきんさん。アメ玉をください」

田中は少女に見えないようにポケットに入っていた飴玉を落とした。

少女「!」

少女「ねえねえ!ほんとにくれたよ!すごい!」

田中「だろwwwwwwww上腕二頭筋の神様がくれたんだよwwwwwwwwwwwwwwww」

少女「じょうわんにとうきんさん。パパに会わせてください」

田中「wwwwwwwwwwwwそういう大きな願いはwwwwww何回も祈らなくちゃ駄目かなあwwwwwwwwwwwwww」

少女「そっかー」

兄嫁「田中さん!JRは動いてるみたいです。あたしと少女はひとまず最寄りのマルマル駅からあたしの実家に帰ります」

田中「ういっすwwwwwwww俺は機を見てともだちんち行きますんでwwwwwwwwww」





少女「ニートのお兄ちゃん。バイバイ!」

田中「バイバイwwwwwwwwwwwwwwwwww」

-公園-(この日の夜中)

田中「さてwwwwwwwwwwどうしよwwwwwwwwwwww。とりあえずwwwwww公園来たけどwwwwwwwwwwwwどこもかしこも国家警察だらけwwwwwwwwオワタwwwwwwww」




斎藤「…。」


田中「!」


斎藤「やあ。田中君。この泥団子の出来はどうだね。すごいだろう?」

田中「wwwwwwww斎藤さんwwwwwwww俺のこと捕まえないんすか?wwwwwwww」

斎藤「なんのことだねえ?」



田中「斎藤さん…まさかさっき会ったときからここにwwwwwwwwwwwwwwww…?」


斎藤「あー。もうこんな時間になってしまったねえ。妻に怒られそうだ。」


田中「んじゃニュースとか見てないんすねwwwwwwwwなるほどwwwwwwwwwwwwwwwwww」


斎藤「それで、この泥団子の出来はどうかね?」


田中「すごいっすねwwwwwwww曲線のラインがすばらしいwwwwwwwwww限りなく真球に近いですねwwwwwwwwwwww」


斎藤「はっはっは。そうだろうそうだろう。」


ウーウーーーーーーーコッカケイサツデアル。 タゾク ノ カタハ デテキテ クダサイ

田中「やっwwばwwwwwwwwww軍用トラック近づいて来とるwwwwwwwwwwww」

田中「斎藤さんwwwwwwバイバイwwwwwwwwwwwwwwww」







田中「くっそwwwwwwwwwwどこもかしこもやべえwwwwwwwwww大学の中のお昼寝スペース行くかwwwwwwwwあそこなら夜でも空いてるだろwwwwwwwwwwww」


―大学―

田中「家から近い大学選んでよかったwwwwwwwwwwここで寝れるwwwwwwwwwwwwwwww」

お昼寝スペースと言われる場所は、講義棟の中庭になっている部分であった。



佐藤「zzzzzzzz」


田中「!!」

田中(佐藤wwwwwwww寝ててワロタwwwwwwwwwwwwどうしよwwwwwwwwwwww)

田中(逃げるかwwwwwwww)


佐藤「zzzzzz…んぐ。」

田中「」

佐藤「んあ? 田中!」


田中「ようwwwwwwwwww元気してる?wwwwwwwwwwwwww」

佐藤「えっと。ああうん。元気」

田中「そかwwwwwwwwwwww」

佐藤「田中いま大変でしょ?首相会見は見た?」

田中「おおwwww」

佐藤「あ。警戒しなくていいよwwww。俺は味方だし。昼間はごめんね。西島がさ…」


田中「wwwwww」


佐藤「たかが血筋で人を下等だとか有能だとか。変だよね。」

佐藤「いつもそう思ってたよ。」

田中「だよなwwwwwwww俺もそう思うわwwwwwwww」


佐藤「大丈夫だったかい?なんか物騒なニュース見たけど…」


田中「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww かあちゃんが撃たれて死んだ。  いやwwwwwwwwwwいきなり銃使ってきたあいつらwwwwありえないwwwwwwwwwwwwww」


佐藤「そうなんだ」


田中「佐藤wwwwwwwwwwwwなんでこんなとこで寝てんのwwwwwwwwww??」


佐藤「え、ああ。マルマル駅から帰ろうとしたら、国家警察とやらが一斉検問?とか何とかをやっててさ。」


佐藤「なんか。田族が逃げないように全員身分証明書の提示をやってるみたい。」


佐藤「ありえないくらい混んでたよwwww。全然 列が進まないから。抜けてきたんだ。大学に泊まっても問題ないしね」


田中「おまえ全部教科書持ち歩いてるもんなwwwwwwwwwwwwwwww」

佐藤「まあね。」

田中「wwwwwwwwwwwwwwww」

佐藤「田中…このままじゃ捕まっちゃうかもな。もしよかったらだけど。俺の家に来るかい?」

田中「えwwwwwwいいの?wwwwwwww」


佐藤「全然かまわないよ。俺、田中のこと好きだし。何回もお世話になったしな…。」


田中「佐藤…。wwwwwwwwいいやつすぎワロタwwwwwwww」


佐藤「そもそも俺たち若い世代にはわからない感覚だしね、家柄とか血筋とか。どう考えったっておかしいと思うし。」

佐藤「とにかく協力するよ。俺 実家生だし、ちょっと親に電話で聞いてくるね。」スタスタ…モシモシ…





田中「ありがてえなwwwwwwwwwwwwwwwwあいつは信じられる気がしてたんだよなwwwwwwww高校から友達だしwwwwwwww」

ピロリン!ピロリン!

田中「ん」
-------------------------------------------------
差出人:兄嫁
件名:無し
本文:

田中さん大丈夫ですか?
私たちはもうすぐマルマル駅に着くところです。

ニュースで見たんですが。
田族の確保に協力すると、10万円以上近い賞金がもらえるみたいです。
田中さんは大学の友人のところへ行くんですよね?
一応気を付けてくださいね。


-------------------------------------------------



田中「そんなわけwwwwwwないよなwwwwwwww」

田中「…。」

田中「あいつが裏切るはずがない。よなwwwwwwwwwwww」


田中は佐藤が電話しに行った方へゆっくりと歩いて行った。
建物の陰で声をひそめると、佐藤の話声が聞き取れた。


佐藤「はい。亭国大学のキャンパスです。」

佐藤「…はい。大丈夫です。完全に信じ込んでるんでww。やっぱ低能ですよねwwwwww。えっと…正門前に連れてけばいいんですよね?」

(田中「!」)

佐藤「…20分後ですね。わかりました。 あ、えっと…お金はいくらほどいただけるんですか?」


佐藤「!!…そうですか。ありがとうございました。」


佐藤「そうですね。低能な”田ンボ”共には死をwwww。」


(田中「…。」)

田中は音を立てず静かに走り出した。
とにかくこの場から離れたかった。


田中「はあ、はあ、そうかwwwwwwwwwwwwおれがwwwwwwww。はあ、はあ」
田中「俺がだまされただけかwwwwwwwwwwwwww、っ!」
田中「は、はあ、はあ…ww友達だと思ってたのも、俺だけかwwwwwwwwwwww」
田中「wwwwwwwwwwwwわろたwwwwwwwwwwwwwwwwわろたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

田中「わろたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


かすかに佐藤の怒声が聞こえたが、気にせずに走り続けた。



途中なんどか軍用トラックを見かけたが、幸いにも中にいる国家警察には気づかれなかったようだった。

田中「佐藤ひどすぎわろたwwwwwwwwwwww。なんでだよwwwwwwwwww」

田中「ただ生まれた時から苗字に田が入ってただけなのにwwwwwwwwwwwwwwwwww」


田中は暗い歩いていた。

国家警察は駅の検問所に集中してるらしく、街にはほとんどいなかった。


??「おい!あんた。」

田中「!!!」

田中の後ろに、知らない男が立っていた。すこし体格が良いが、ごく普通のサラリーマンといった格好だ。


男「この辺で紫の服着たハゲじいさん見なかったか?」


田中「いやwwwwwwwwww見てないけど。」


男「そうか。俺は藤沢ってもんだが。 さっき田族のじいさん見つけたんだけどよぉwwww逃げられちまったんだwwwwww。」


田中「俺は山中だwwwwwwwwww。なんでわざわざじいさん捕まえようとしてんだよ?wwwwww」


藤沢「ん?ああ。まあ、きたねえ害虫を駆除してんのよ。この国は俺たち純族のもんだしなwwwwwwww。”田ンボ”共なんて居なくなるべきなんだww。」


田中「…。お、おうwwwwwwそうだよなwwwwwwww」


藤沢「まあ、実際のところ国家警察がやりゃあいいんだが、なにしろ金がもらえるしな。自分で捕まえて連れてけば50万円だぜwwww。こりゃあやらない手はないだろーよ。」


田中「wwww。」


藤沢「お、そこの兄ちゃん!紫の服の禿げた”田ンボ”のじじいは」


藤沢は通りかかった男に話しかけた。

藤沢「--見なかったか?」

若者「田ンボ・・?いや、見てないな。」

藤沢「あ、俺は藤沢ってんだ。田族じゃないぜ」

若者「俺は…剛谷だ。なんだあんた。田族狩りでもしてんのか?」



藤沢「ああ。そうだぜ。良い臨時収入よ。あんたもどうだ?」


藤沢「さっきなんて、美人とヤれたぜwwwwレイプみたいなもんだったけどな」

剛谷「は?」
田中「えwwwwwwwwwwww」


藤沢「ああ、勘違いすんなよ、別に田族の女とヤッたわけじゃねえよwwwwww異種交配は禁止だからな。」

藤沢「田族の男と付き合ってたアホおんなだよ」

田中は唇の裏を嚙んだ。

藤沢「俺のアパートの隣の部屋に住んでやがったんだwwww。ベランダから男のほうを奇襲でぶん殴って気絶させてよ。女も攻撃してきたが、適当にあしらった。」

藤沢「連れてこうとしたら、女が”なんでもしますから、この人だけは助けてください”とかほざくからよwwww」


田中(コイツ…殺してえwwwwwwwwwwでもここで殴ったら2対1wwwwwwww勝てねえwwwwww)


藤沢「犯してやったわwwww。男の前でなwwww。わんわん泣いてやがったぜww」

剛谷「それで…?」

藤沢「もちろんwwww。ふつうに男の方は国家警察に突き出したわwwwwwwwwwwwwww。あの時の絶望した女の顔wwww興奮したぜwwww。もう一回ヤればよかったかもなwwwwwwww」


田中(っ!!)

剛谷「お前 死んだ方がいいよ」

まっすぐに藤沢を見て言い放った剛谷は すさまじい勢いで藤沢の顔面に拳を叩き込んだ!!

藤沢「うぐっ」

田中「えwwwwwwwwwwナイスすぎwwwwwwwwwwww」

剛谷は執拗なまでに藤沢の顔面を蹴りつづけた。

剛谷「田族とかなんとかは知らねえが、俺の中の道理じゃお前が低能なクズだ。消えろ!」

藤沢「ぐああああああああああああああ」

藤沢の股間を踏み抜いた剛谷は、田中の方に向き直った。

剛谷「あんたもこいつと同じか?俺は田族だなんだとかって言って差別してる連中は嫌いなんだ。」


田中「違うwwwwwwwwおれ実は田族だしwwwwwwwwww」

飲み会があるのでここまでです。
藤沢の方々に恨みはありません。友人の藤沢は良い人です。

田中は簡単に身の上を剛谷に説明した。


剛谷「そいつは許せねえな…。おまえさん。災難だったな。実の母親まで…」

田中「そっすねwwwwww」


剛谷「世の中のやつは色々言ってるけどな。俺は自分が正しいと思ったように行動してる。知り合いにも苗字に田が入ってるやつなんざ沢山いふけどよお、俺は普通のやつと何も変わらないと思うぜ。」


田中「それなwwww同じ人間だからなwww」

剛谷「ま、俺は頭わりぃからよくわかんねえけどよお。」



剛谷「どう考えたって、間違ってんのはお前らじゃないと思うぜ。」


田中「…。」



剛谷「よし、まあ俺んち来いよ。助けてやっからよw」



田中「うーんwww」


剛谷「信じらんねえのもわかるが、まあ、俺を信じな。」



剛谷「俺は、俺の信じた道を行く。」



田中「んじゃ信じるわwwwwwwてかwwあんたみたいな人が裏切るんならwwwもうどうしようもねえしwwwww」



剛谷「俺みたいな人間、いっーぱいいると思うぜ。よし、まあ四畳半のボロアパートだが、ついてこいよ」



2人は歩き出した。




剛谷「そっかお前、母ちゃん亡くしてんのか…。」


田中「うん」



剛谷「辛いよな…。俺も去年、母ちゃんが病気で死んだんだ。」


剛谷「小さな雑貨屋を経営しながら、女手一つで俺を育ててくれたんだ…。」



剛谷「ま、気持ちはわかるよ、なんとなく。まだ信じらんねえような感覚なんだろ?」



田中「うん…。wwwwwww」

剛谷「まあでもよ。母ちゃんってずっと見守ってくれてると思うぜ。」


剛谷「幽霊とかいるのかわかんねえけど、母ちゃんが見てるかもしれねえって考えると
だせえことできねえなあって思うだろ。」


剛谷「だから俺は、俺が正しいと思う道を行くことに決めたんだ。母ちゃんに笑われねえように。」



田中「…。」



田中「かっこいいなwwwwあんたwww」



田中(母ちゃんwwww見てんのかなwwww)



田中「きっとwwwwwあんたの母ちゃんは、あんたを誇りに思ってるよwwww」



剛谷「おうwどうも。」





剛谷「おい、見えるか?前にマッポ(警察)がいやがる」


田中「wwwww」


剛谷「そこの陰に隠れてな。」


田中「うぃっすwww」








国家警察C「そこの君。身分証明書を見せてくれるかな?」



剛谷「おらよ。剛谷だよ。」


国家警察C「データと照らし合わせてくれ」


国家警察D「おうよ」


国家警察Dはパソコンをいじり始めた。


国家警察E「…。」



剛谷「おうおう、なんの調査だ?」


国家警察C「田族の血を引きながら苗字を変えていたりするケースもあるからな。国に保管されていたデータと照合してるんだ。」

剛谷「ふーん。」

田中(苗字を変えても…?)

国家警察D「!!お、おい。」
国家警察E「!」

国家警察D「…残念だったね剛谷くん。いや、剛田くん…。ごまかしても無駄だよ?」


剛谷「は?」
田中「えw」

国家警察D「君の父親の苗字は剛田、田族だね。母方の苗字の剛谷に変えていたようだが、ごまかしても無駄だよ。」


国家警察C「母方が田族だった場合は、田族とは見なさないことになっているんだがな、田族の男の血を引いている以上、お前は田族だ。」


剛谷「なんだそれ、意味わかんねえだろ!俺は父親の顔も見たことないんだぞ!!俺の親は母ちゃんだけだ!!」


国家警察C「残念だが、血は血だ…。恨むなら、”田ンボ”'の子を産んだ君の母ちゃんとやらを恨むんだな」


剛谷「な、てめえ!」


チャキ、
国家警察E「ここで死にたくはないだろう?」


剛谷「…。くっ。」


田中(えwwwwえwwwwwww)


剛谷「…。父親が田族の場合。機械で分かるんだな?」

国家警察E「そうだ。」


剛谷「マルマル駅」


国家警察C「は?」


剛谷「今ならまだ、間に合うんじゃねえか?」


田中(!!)


国家警察D「なにいってんだこいつ…頭のおかしい種族だぜ。」
国家警察C「連れてけ!」

剛谷「…。」




剛谷は軍用トラックに乗せられ、連れて行かれた。
その際、剛谷は一瞬たりとも表情を変えず、ただ歯を食いしばっていた。





田中「くっそwwwまた1人かwww」


田中「…。」


田中「ありがとよ剛谷wwwwww待ってなww少女ちゃんwwww今ヒーローのお兄ちゃんが助けに行くぜw」



田中はマルマル駅へと走り出した。

無事に駅に着くと、駅の入り口まで続く50m程度の列が見えた。

駅の入り口のところで。身分証明書を提示させているようだった。

人の列を取り囲むように国家警察たちや、軍用トラックが配備されていた。

田中「これ、列から抜けようとしても身分証明書の提示求められるだろたぶんwwwwwwwww」


田中「少女ちゃんたちはどこだ?wwwwwwww」


田中はあまりに堂々としすぎていたようで、周りの国家警察も不審には思わなかったようだった。

田中「!!!」


田中「最悪すぎわろたwwwwwwwww」


列の最前列に、少女を抱く兄嫁が見えた。

いままさに、身分証明書を提示しているところだった。


少女「zzz」


兄嫁「どういうことですか?私もこの子も苗字は桜井です!!夫とは離婚しています!!」

国家警察「だーかーらー。父方が田族の時点でこの子は田族になるんですよ。もうわかりましたよね奥さん。この子は国が引き取りますから。」

国家警察達は強引に兄嫁から少女を引き剥がした。


兄嫁「!ふざけないでください!!!この子は、この子はまだ小さいんです!!なんの関係もないでしょう!子供にまで血筋なんて!!」

少女「なに!?なんなの!!こわいよおおおおおお」



国家警察は少女の方へ手を伸ばし続ける兄嫁を押さえつけた。

少女を抱え、大きな軍用トラックの荷台へと連れて行こうとする。

少女「いやああああ!!うわああああん!!うわあああああん!!」


国家警察F「うるせえガキだな、保護者も居ねえし、このまま連れてってもどうせいつまでも泣きわめくだろ、連れてかねえで殺しちまってもいいんじゃねえか?」


国家警察G「んー。それも…そうか。なんか、子供だとかわいそうな気がするな。別に見逃してもいいんじゃ…」


国家警察H「ああ?お前田族に肩入れしてんのか?田族の子供なんだからよお、俺たち純族の子供とはちげえだろうよ」


少女「うわあああああああああああああん!!!!」




国家警察G「ち、ちげえよ、別に肩入れしてるわけじゃねえよ。」


兄嫁「少女!少女!!離して、だったら私も行く、行くから!!」


国家警察F「あんたは田族じゃねえだろ?いつまでも”田ンボ 人もどき”のことなんか気にするなよ。あんた騙されてんだよ。」


兄嫁「騙されてるのはあなたの方でしょう!血筋で低脳だとか下等だとかいう迷信なんて信じちゃって!!死んだほうがいいわ!!」


国家警察F「あーもううるさいなあ。おい、その田族の子、撃っちまえ。
この女もうるせえし、殺せば静かになんだろ」


少女「うわああああああああん!!うわああああああ
ん!!!」

田中「いやっふうううううううwwwwwwwwwwwww」


田中「少女ちゃーんwwwwwニートでヒーローのお兄ちゃんだぜえええwwwwwww正確には不登校の大学生でニートじゃないけどーwwwwwww」


少女「! ニートのお兄ちゃん…ヒック…グスン」
兄嫁「!」

国家警察G「なんだお前はぁ!!」

田中「あ、自分田中ッスwwwwういっすwwwwwww」



田中「少女ちゃんwwwww俺たちクジで一等の旅行券が当たったんだwwwwwwママは当たらなかったから悔しがってるんだよwwww



少女「そうなの?…グス」



田中「そうだよおwwwwママは行けないからwwwwお留守番してもらわなきゃねwwwww」


少女「本当?」


兄嫁「そ、そうよ。他の人に迷惑かけちゃだめよ?」

少女「うん。」

兄嫁「田中さん…お願いしてもいいんですか?」


田中「余裕過ぎてwwww大丈夫すぎますwwwwwwww」


田中「少女ちゃんwwwww俺と楽しく旅行しようなwwww」


兄嫁「少女ちゃん。ちょっとの間だけ旅行楽しんでね。終わったらまたすぐ会えるから、田中お兄ちゃんの言うことよく聞くんだよ?」



少女「ママも一緒がいい」


兄嫁「すごく行きたかったけどねー。ママはハズレちゃったから。」



少女「そっかあ…」



国家警察F「よくわからんがこの田族の男はこのガキの保護者なようだな。連れてけ」
国家警察G「はい。自分が連れて行きます。」



兄嫁「少女ちゃん、すぐ会えるからね。お母さんは少女が大好きだからね。」



少女「うん。少女もお母さんだーいすき。」


国家警察G「悪いが来てもらおう。」

田中「はいwwwwwwほら、少女ちゃん、ママと少しの間だけバイバイしようねwwwww」



少女「うん。ママ、バイバイ。」


兄嫁「バイバイ。少女ちゃん。バイバイ。」


国家警察G「…。」


国家警察F「はよ連れてけ」

国家警察G「はい。」


国家警察G「さあ、こっちだ。」


田中は少女を抱きながら、指示に従った。
どうすることもできなかった。
武装した国家警察に囲まれた状況では、なにもできはしなかった。


兄嫁「少女!元気でいるのよ!泣いたり迷惑かけたりしちゃダメよ!田中さんの言うことよく聞くのよ!少女!少女…!」


少女「うん。バイバーイ」


田中「任せてくださいwwwwww」


兄嫁は2人の姿が見えなくなるまで少女へ言葉を送り続けた…。




兄嫁「お願い…生きてて…」



ー軍用トラックまえー

田中「ほら、少女ちゃんwwwトラック型バスだよwwww」


少女「トラックがたバス?」


田中「そうwwいま人気の旅行スタイルなんだwwww少女ちゃん初めて?www」


少女「うん。のったことないよ」


田中「おおww良かったねー!www少女ちゃんはスーパーラッキーだwww」



少女「んふふふー♩」


少女は嬉しそうに笑った。


軍用警察G「ほら乗れぇ!」

田族の男「痛っ!」


軍用警察G「次ぃ!」


田中「ほーら少女ちゃんwww高い高ーい!!www」

田中は少女を持ち上げ、優しくトラックの荷台へとおろした。


田中「いやーいいバスだなーwww」


国家警察H「はよ乗れ!」


国家警察Hはゆっくりと乗り込もうとしていた田中のケツを蹴っ飛ばした。

田中「おうwwwwサービスが行きとどいてないぜwwww」


少女「~♩」ワクワク


少女「ねえねえ、どこへ行くの?」


田中「んーwwwゲームをしに行くんだよwww」



少女「ゲーム?」



田中「これはゲーム旅行って言うんだwwwwwゴールしたらご褒美がもらえるんだwwww」


少女「ご褒美?なにがもらえるの…?」


田中「えーwwwんーとねwwwwww自分が行きたい世界に連れてってもらえるんだwwwwww」



少女「世界って?」




田中「おにいちゃんはwwwww二次元の世界へ行きたいかなwwwww」



少女「にじげん??」



少女「…少女は、おうちに帰りたいなー。」



田中「そっかーwwwwwじゃあ早くクリアしなきゃねーwwww」


少女「うん…。」


田中「大丈夫さーwwwwwほらwwww俺の上腕二頭筋もそういってるだろwwww」ピクピク


少女「wwwww」


少女「じょうわんにとうきんさん。早くゴールさせてください。」


田中「wwwwwwきっとwwww上腕二頭筋の神様もちゃんと聞いてくれてるよwwwww」


少女「んふふー♩」


暗い雰囲気の荷台の中で、田中と少女だけが明るい空気を出していた。
皆表情を暗くし、下を向いている中で、それはひどく場違いで、痛々しくも見えた。


少女「どこでゲームするの…?」


田中「えwwwwどこだったかなーwwwんーwwわかりますか?えーっと、何君でしたっけ?ww」


田中は隣にいた、大学デビュー大学生風の男に話しかけた。


男「えっ、あっ、はい。僕は山田です。」

田中「そうだったwwww山田www君www」


少女「…。」ジー


山田「えっ、えっとねえ。ぼくたちは東北にあるゲーム会場でゲームをするんだよ。だからそこに行くんだ…。」


田中「そうwwwそれwwwww」


少女「そうなんだー。」


少女「なんか、楽しみ~。」








軍用トラックはそれからしばらく動き出さなかった。


トラックの奥の方に、剛谷(剛田)も居たようで、田中のところに合流してきた。

剛田「君が少女ちゃんか…」

少女「なにこのひと…こわーい」ギュ…


田中「大丈夫だよwwwww」


山田「コワイ…。」



しばらく後。

少女「あれー?ママがいるよー。」


田中「…!」


少女が覗いている隙間から見ると、国家警察と何か話している兄嫁の姿が目に入った。











兄嫁「私も。乗せてください。」


国家警察H「いや、だからあなたは純族でしょう。」


兄嫁「夫と娘がいます。私も乗せてください。」


国家警察G「…。」


兄嫁は覚悟を決めた表情をしていた。


兄嫁「苗字に田の字を持つ人々は、一カ所でまとめて殺される為に連れて行かれると聞きました。」


国家警察F「いや、一応彼らには国のための労働を」


兄嫁「最終的には全員殺されます。」

国家警察G「…。」



兄嫁「私は…。最後まで家族といたいです。」


兄嫁「私も連れて行ってください。」


国家警察G「…。」



国家警察H「チッ。なら通れ。」


国家警察F「頭おかしいのか…?」






少女「ママ、一緒に来るのかなー?」



田中「…!」



山田「…あの、この子のお母さんは田族では無いのですか?」

神妙な面持ちで様子を見ていた山田が口を開いた。


田中「え、うん。」


山田「…。」







山田「まだ!!!!!!
未来はある!!!!!」


田中「!?突然デカイ声出すなwwwww」


少女「?」


兄嫁「…?」


国家警察F「…あん?」


山田「未来は変えられる!!!!!」


山田「あきらめなければ!!!!」


山田「変えることができる!!!」






山田「同じ時代がずっと続いたことは!!!!」


山田「人類の歴史の中で!!
一度も無かった!!!!」


シーン…

国家警察F&H「誰だあ!!騒いでる奴はぁ!!!」


剛田「へえ。かっけえな。」









兄嫁「…。」


兄嫁「やっぱり、行きません。」


国家警察G「え?」


兄嫁「死ぬのが、怖くなったので。」ニッコリ



兄嫁はそう言って笑うと、すこしだけ生気が戻った顔になって、歩き去っていった。


少女「お母さん行っちゃった…。」









その後山田は国家警察にトラックの外へ連れて行かれ、制裁として暴行を受けた。


山田「うぅ…」フラフラ



少女「zzzzzzzzz…。」


剛田「大丈夫だったか?」


山田「まあ大丈夫です。顔にはそんなにアザありませんよね?」


田中「うっわwwwww身体アザだらけwww」

山田「身体なら隠せます。顔に怪我してたら少女ちゃんビビっちゃいますしね。」


田中「なんで急にあんなことしたの?wwwww」


山田「少女ちゃんのお母さんがあきらめてるように見えたからです。まあ、叫んですぐ後悔しましたけどw」

山田「今回のようなケースの場合。相手が武装してるだけに我々自身で革命を起こすのは難しいと思います。」


山田「ですが、これだけ大きな国家単位の政策となれば。反乱分子はでます。」


山田「剛田さんだって、自分が田族だってわかる前でも、この政策に反対だったでしょう?」


剛田「まあな…。」





剛田「んだよぉ。俺たちには何も出来ないってのか?」


山田「そういう訳ではありませんが、下手なことをするとすぐ射殺されるこの状況では、耐えるのが最善策かと…。」




山田「相手が武装してるとなかなか厳しいんですよね…。」




山田「まあ、チャンスが来たら…僕だって動きますよ。」


田中「かっけーなwwお前も俺と同じ亭国大学wwwww?」


山田「いえ、トンキン大学です。」


田中「」


剛田「おー。すげーじゃん」


田中「Sランクっ大学じゃんwwwwwwwwwww」

田中「Fラン低能の俺とwwwwwwww格が違いすぎてワロタwwwwwwwwww」



山田「そんなことないですよ。」


田中「いやいやwwwwwww俺より価値あるエリートじゃんwwwwwwwwwwwwwwっw」


山田「…。」


山田「人は、属するコミュニティや能力の違いで」


山田「下等だとか」


山田「どっちの方が人間として格上だとか、価値があるだとか」


山田「そういうことにはなりません。」


田中「…wwwwwwwwそうだなwwwwwwww血筋で低能も何もないよな」



山田「本当に見るべきはその人自身だと思います。」



剛田「ひでえもんだよな、純族とか名乗ってるけどよお。偏見持ちやがって…。」


田中「まあwwwwww純族の中にも良い人もいれば悪い人もいるわけだからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



剛田「まあ…な。」


少女「zzzzzz」


ブウウウン.....ブウウウウウウウウン......


山田「トラック…動き出したみたいですね。」


剛田「逃げられる状況じゃねえしな……。寝るか…。」



田中「おやすみwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」












トラックの荷台のあちこちから寝息が聞こえ始めた。
しかし田中は寝付けずにいた。

今日起きたことすべてが衝撃的すぎた。



かあちゃん。死んだんだな……。
田中は思った。

それが田中にとってこの日のすべてであった。

ここ一か月はロクに会ってなかったとはいえ、20年間育ててくれた母親だった。


小さいころに作ってもらったお弁当のことや、家族旅行、学校行事、親子喧嘩。

母親の記憶を、田中はただ思い出していた。




ここ一か月。部屋から出なかったことを思った。

田中がメールすると部屋の前にいつもご飯を置いてってくれたことを思い出した。


田中「そういや、あの飯。なんか…あったかかったなあ。」


田中「わざわざ飯作ってたのかな」


いつも。田中兄は単身赴任。田中父の帰りは遅かった。


田中「俺のために作ってたのかな」






田中「かあちゃんは…俺だけのためにわざわざ作ってたのかな」







田中「かあちゃん。撃たれて…死んだのか。」


実感はわかなかった。


田中「俺らを匿って。撃たれて死んだんだな。」







-----私は、息子達を





--------こころの底から愛しているわ。バカな息子だけど。人を思いやれるいい子達なの。私の数少ない自慢よ。





田中「…。」


ただ。もう二度とかあちゃんの料理は食えないんだなと思った。


もう。いいことした自慢をする相手はいないんだなと思った。


田中「死ぬときに息子が引きこもりだなんて。ごめんな。かあちゃん。」









田中「かあちゃん……俺が小学校の時に取った皆勤賞の症状とか、運動会のメダルとか、大事に飾ってたっけ…」











不意に。涙がこぼれた…。



田中「かあちゃん。ごめん。かあちゃん…。俺は。俺は」


田中「かあちゃん…。」







田中は静かに泣いた。




田中「かあちゃん…」








少女「…ニートのお兄ちゃん。泣いてるの?」



少女「寝泣き??」


田中「!」




少女「…。」


少女「よしよし、大丈夫だよ。」ナデナデ




少女はただ優しく田中の頭をなでた。


少女「よしよし、大丈夫だよ。」ナデナデ




田中は。しばらく泣き続けた。









少女「」ナデナデ


田中「…わwwwwwwwwwwwwなにしてんの少女ちゃんwwwwwwwwww」


少女「え?」


田中「お兄ちゃんwwww寝ちゃってたよwwwwwwwwww」



少女「ニートのお兄ちゃん。寝ながら泣いてたよ。寝泣きしてたの。少女がナデナデしたの。」


田中「そうだったのかーwwwwwwwwwwwwありがとうねwwwwwwwwおかげで目が覚めたよwwwwwwwwww」


少女「おかあさん。おかあさん。って言って泣いてたよ。」


田中「あー。俺のかあちゃんwwwwwwwwww少女ちゃんのおばあちゃんwwwwwwwwww」




少女「どうかしたの?」


田中「おばあちゃんは…俺のかあちゃんは」


田中「もう。ゴールしちゃったんだ。」


少女「ゴール?」


田中「そうwwwwwwこのゲームでゴールすると自分が行きたい世界に連れて行ってもらえるって教えたろ?wwwwwwwwwwwwww」


田中「おばあちゃんはねwwwwwwwwとってもすごいからwwwwwwww最速でゴールしたのwwwwwwwwwwww」


少女「すごーい!!なんでそんなに早くゴールできたの??」


田中「世界で一番料理上手でwwwwwwwwwwwwwwそして世界で一番wwwwww良い母親だったからだよwwwwwwwwwwwwwwww」



少女「そうなんだ!すごい!!おばあちゃんどこの世界に行ったの??」


田中「…すっごく平和でwwwwwwwwww良いところだよwwwwwwwwwwwwwwww」


少女「そっかあ。」


田中「そのうちwwwwww会えるよwwwwwwwwwwwwwwwwその時にはおれwwwwwwwwwwwwもっと立派になってっからwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


少女「そっかあ。」


田中「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


田中「ほらwwwwwwまだ夜だし、寝ようwwwwwwww」


少女「うん・・。おやすみニートのお兄ちゃん。」



田中「おやすみwwwwwwww」





二人は眠りに落ちた。



軍用トラックは進み続けた。







今日はこの辺で。


ssって最低でもどのくらいの頻度で更新しなきゃいけないんですかね。

あ、
>>95さん
ありがとうございます。

なるほど。ならたぶん大丈夫です

テスト

名前はどうやるんですかね



「起きろ”田ンボ”共ぉ!!!」


田中「ん・・・・wwwwww」


2、3日経っただろうか、途中トイレのために下されたが、それ以外はおにぎり一個もらえただけだった。


周りを見る、どうやらどこかに着いたようだった。


なんとなく空気が綺麗で、山奥だろうなと思った。


山田「どうやら強制労働所に着いたみたいですね。」


大学デビュー風の山田が話しかけてきた。

田中「わろたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

剛田「やっとか…」


数日風呂に入ってないのが原因だが、それにしても剛田は汗臭かった。


看守A「降りろ田ンボ共ぉ!!」


田中「少女ちゃーんwwwwwwwwww」

少女「んー…zzzzzzzzzzzz」


田中は寝てる少女を背負った。



トラックから降りると、はっきりと自分たちがどんなとこにいるのかわかった。

山の中腹だ。

施設としては刑務所に近い。


山田「刑務所を再利用したんでしょうか…?まさか、今回のためにわざわざ用意してたなんてことは無いですよね?」


剛田「たっけえフェンスで覆われてんな、逃げるとしたら…うーん……。」


看守長「しずまれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」


田族A「うわっ、でけえ声…」


パーン...


田族A「」ドサ...



倒れた男は頭を打ち抜かれていた。


看守長「身の程をわきまえろ、あなた方は家畜なのだ。」


「……。」


看守長「こちらはいつでもあなた方を処理できる。」




看守長「さて、今日からここがあなた方の宿舎である。今到着したグループは男子宿舎Dだ。私について来い。」


周りにはたくさんの武装した看守兵がいた。
田中たちはただ従うしかなかった。

少女「う、ん…」


田中山田「!?」


少女「…zzzzzzz」


田中(っぶねーwwwwwwww)

山田(声出したら撃たれますからね…)


田中は男子宿舎と聞いて少し不安だったが、
少女は幸いまだ小さく髪がそれほど長くないため、男の子のように見えるようだった。




宿舎と呼ばれる小屋はすさまじく粗末なものだった。


汚いコンクリ製の部屋で、天井もそれほど高くないのにも関わらず、汚い5段ベッドが並べられていた。


看守長「ほら、作業服だ。5分以内に着替えろ。着ていた服や荷物はこの箱に入れろ。子供の分の作業服は無い。子供はそのままでいい。」


周りを見ると、チラホラと男児や少年の姿も見えた。

田中たちは着替え始めた。田中には365と書いてある作業服が与えられていた。



少女「ニートのお兄ちゃん、なにに着替えてるの?」


田中「!? 少女ちゃんwwwwww起きたのかwwwwwwwwほら、俺たちゲームに参加するって言っただろ?だから専用の服を着てるんだwwwwwwww」



少女「少女の分は??」



田中「少女ちゃんは俺とチームだからねwwwwwwwwwwwwww二人で一着だからおにいちゃんが着るのさwwwwww」


少女「ふーん」








あれ・・・?書き込みしっぱいした?

マジか・・・・

少女「ここどこ?」


田中「ゲーム会場だよwwwwwwww雰囲気出てるでしょwwwwwwwwwwww」



看守長「あなた方には明日から労働にあたってもらう!」



少女「ろうどう??」




看守長「最低限のルールはここに記載してあるゆえ、熟読するように!」



看守たちは出ていった。扉がしまり、外側から鍵をかけられた。小さな窓と照明が一つしかない部屋は、ドアからの光を失ってさらに薄暗くなった。


ざわざわ...

どうなるんだよこれ
ありえねえだろ・・・

うそだ。全部ゆめなんだろ。なあ?

うううっうっう...

まあ、仲良くやろうや...



少女「ねえ、ニートのおにいちゃん。ルール読んでー」


田中「えwwwwwwああwwwwwwwwwwwwww」



1.労働は6:00~11:30 朝、必ず男子宿舎の前の広場に出ること。
2.食事は労働の前後の15分間
3.反抗しないこと
4.静かにすること
5.その他、反逆行為は禁止
以上を守れないものは速やかに処分する



山田「なんだこの...馬鹿にしたような幼稚な文は...!」


少女「?」


田中「えーとねwwwwwwwwwwwwwwこのゲームをクリアすると、あなたの望む世界に行けますwwwwゲームに参加する人は基本的に一人で戦いますwwwwwwwwwwww子供は大人とペアを組んで二人のチームですwwwwwwwwwwwwwwww大人は昼間、そとでゲームをしますwwwwwwwwwwwwwwwwwwその間、子供はかくれんぼです。この部屋の中で隠れて、見つかってはいけませんwwwwwwww」



少女「かくれんぼ?」



田中「そうだよwwwwwwww大人は昼にゲームをして賞金を稼ぐwwwwwwwwwwww子供が見つかるとそれがゼロになっちゃうんだwwwwwwwwwwww」



少女「ふーんそっかあ。 なにすればクリアーなの??」


田中「賞金を100まんえん貯めるのさwwwwwwwwwwそしたら、クリアーだwwwwwwwwおにいちゃんは二次元の世界に行こうかなwwwwwwww」



少女「少女はお菓子食べたいなあ」



田中「そっかあ。いいねえwwwwwwwwww」




剛田「なにが家畜だ...純族ども!くっそ!なんとかしてあいつらをブッ飛ばす方法はねえのか?」



山田「無理ですよ。あいつら銃持ってんですよ。撃たれておわりになっちゃいます」


剛田「なんだおめえ怖いのか?ああ?」



山田「いまやっても無駄死ですよ」



剛田「俺は、死ぬにしても胸張って[ピーーー]る生き方がいいんだ。ここであいつらに屈するよりは...」


男の子「ごう兄ちゃん?」


剛田「お...?」


男の子「僕だよ!」


男性「剛谷君。私だ。田崎だ。なぜ君がここに?」


田崎と名乗った中年の男性は、剛田がかつてバイトしていた寿司屋の店主だった。
母親を失った剛田に良くしてくれた恩人である。田崎の息子も剛田をしたっていた。


剛田は自分が剛谷ではなく剛田として扱われたことを話した。



田崎「そんな...父親とあったこともないのに田族とは。やはりこじつけ。田の文字の有無で差などないというのに...。」


山田「そうですね。母親が田族だと田族じゃないだとか。遺伝を馬鹿にしてんじゃないですかね。」




田崎息子「ごう兄ちゃん!僕のこと覚えてるよね!田崎息子だよ!」



剛田「おう!坊主!!でっかくなったなあ!」


田崎息子「でしょ!んふー♪6歳だもん!」


少女「...」ジー


田中「…ww」


田中「…こんちわーwwwwww僕らも会話に混ぜてーwwwwwwwwww」


田中は会話の輪に入っていった。みんな同じ町の人なので、改めて親近感がわいた


少女「ねえねえ。なまえなーに?」

田崎息子「田崎息子だよー!」

子供も子供で仲良くなり始めていた。


夜11時30分になった。ドアのかぎが開いた音がした。



看守「おら、飯だ。」


看守はパンが大量に入った。籠を持ってきた


看守「一人一個だ。一列に並べ」


田族たちはおとなしく並んだ。


山田(パン一個かよ!これでどんな労働させる気だ?カロリー的に足りなくなりそうだぞこれ)



看守は配り終えるとすぐに出て行った。


なんとなく部屋に暗い空気がたち込めた。



少女「ねむい....このパン美味しくない。」


田崎息子「はみがきしなきゃ.....むにゃむにゃ」



部屋に10人前後いる子供たちはかなり眠そうだった。



田中「つらwwwwwwwwwwwwのそーとろすwwwwwwつらたもすwwwwwwwwww」


山田「なんですかそれww。」


田中「我流スペインごwwwwwwww」



「暗い顔してんなあ。俺たちでよけりゃ、ちょっとした娯楽を提供するよー」


部屋の真ん中で男が二人立ち上がった。


「どーもどーも。お笑い芸人やってました。島田と」

「田島で」


「「島田島でーす!どうぞ、よろしくお願いしまーす」」



剛田「島田島じゃねえか、あいつら結構面白いよな。」



最近はあまり見なくなっていたが、一時期テレビの露出も増えていたお笑いコンビだった。二人はいつも通り漫才を始めた。
暗い雰囲気にはマッチしない明るい漫才である。


田島「...そしてこいつがこの前ですねえ。」


島田「やめろ!おまえ!そんなことしてねえだろ!」






田崎「なんか、なにもないよりいいですね」


田中「けっこうおもしれえwwwwww」


[ピザ]な田島とガリの島田の漫才に、少しばかり笑い声もで始めた。


島田「チリが東西戦争してたまるかボケぇ!」


アハハ....
hahaha....



山田「大丈夫ですかね。外に聞こえたら殺されちゃうんじゃ..」


田中「大丈夫っしょwwwwww声抑えてるしwwwwwwww笑い声も自重してるから問題ないっしょwwwwwwwwww」





しばらくすると二人の漫才は終わり、みんな床につく。


「あれ?ベッド足りなくねえか?」



5段ベッドが並べられていたが、人数分なさそうだった。音量を抑えた声が飛び交う


「どうやら子供たちの分が無いみたいだ。」


「保護者と一緒に寝るようにしましょう」


「この子の保護者は?」


「....」


「いないなら俺がなるよ。こっち来な」




少女「zzzz」



みんな眠りへと落ちていった







つかれたんこぶ

乙乙
>>1が言ってたイタリア映画ってライフイズビューティフル?

>>147
そうですww


起きてください田中さん!

田中「ん」


起きてくださいって


田中「wwwwwwwwww…zzzz」


山田「たーなーかーさーーーん!!」


田中「…。なんだ大学デビュー山田かww」

山田「なっ…!」


剛田「もう朝かよ。疲れとれねえぞ。」


田崎息子「パパー!おはよう!」

田崎「おはよう。」


田崎息子「剛にいちゃん!おはよう!」


剛田「おう。おはよう坊主!」


田崎息子「なんかして遊ぼうよー!」


剛田「はっはっは!朝から元気だなあ。だが、俺にはやることがある!帰ってくるまで修行しててくれよ」



田崎息子「」


田中「朝ごはんwwwwwwwwwwまたパンだけwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



山田「栄養バランスくるってますね」



田崎「あ、あと5分で労働の時間のようですよ。急ぎましょう」



皆、朝食をかきこんだ。



田中「いいかーいwwwwww少女ちゃんwwwwwwwwこのゲームで早くゴールするためには、昼間は誰にも見つかっちゃだめだからねwwwwここにお昼のパンがあるからwwwwwwwwww」


少女「ん…うんzzz」


田中「兵隊役の人たちが来ても隠れるんだよ!相手しちゃいけないからねwwww」



少女「わかったよー…zzz」


山田「時間やばいっすよ」


田中「おう」


こうして労働の日々がはじまった

あ、がんばります...



労働はひたすら肉体労働だった。

田中たちはトンネルの中でひたすら掘り、運ぶを繰り返した。


山田「ひぃいいいいいい、しぬ、しぬううううううう」


剛田「おいおいだらしねえなこんな程度で」


山田「ぼくは体育会系じゃないんですよう...こんなの労働基準法に...」ブツブツ


田崎「...」モクモク


田中「つらwwwwwwwwwwww」


看守「オラァそこお!!くっちゃべってんじゃねえぞ!!殺されてえか!」


「...」



朝から晩までの労働は、体力も精神力も奪う過酷なものだった。





そのころ宿舎では...


少女「ねえねえ、いつまで隠れてたらいいのかなあ」


田崎息子「さあ?よくわからないよ」


少年「おれ見てこようかな」


男児「だめだよやめときなよ」


少年「だれか一緒にいこうぜ」


少女「少女はニートのお兄ちゃんの言うこと聞くもーん」


少年「ちぇっ」


子供たちは時間を持て余していた。






夜11時30分になった。


看守「今日の労働はここまでだ。各自ここのおにぎりを3つとっていけ明日の朝食もこみだ」


剛田「おにぎり三つじゃ足りないぜえ....」


田崎「あの、こどもたちの分は?」


看守「ガキは労働力にならんからな。こちらとしては知ったことではない。」



剛田「こんの...」


山田「(おさえてください!!ここで反抗しても命を落とすだけです!)」


剛田「ちっ....」



田中「つらすぎわろたwwwwwwwwおにぎり3個かwwwwwwwwww少女ちゃん、1個で足りるのかなあ...」



山田「僕のも1個あげますよ」


田中「まじかwwwwwwww神かよwwwwww」







宿舎に戻ると皆食事を取り始めた。


「はい!みなさんどーもどーも。島田と」

「田島で」


「「島田島でーす!どうぞ、今日もどうぞよろしくお願いしまーす」」


田島「いやー今日はつらかったですね、僕らの漫才でも聞いててください」

島田「ほんの10分ですんでー我慢してくださいねえー」


田島「いやーこいつ、アイドルの前田○子の大ファンなんですがね、このまえ....」


あはは
ハハハハ


島田「あっちゃん馬鹿にするやつは許さねえぞお!!」





また島田島が漫才をはじめた。陰鬱な雰囲気がただよう部屋にミスマッチな明るい声が、不思議と温かさをかもしだしていた。



剛田「ガハハ、あいつらおもしれえな!」



山田「ありがたいですね。なんとなく気分が軽くなります」



田中「子供たちみんな寝てるしwwwwwwwwうーんwwwwwwwwwwwwwwおこすしかないよなwwwwwwwwwwwwww」



田崎「ほら、田崎息子、おにぎり食べなさい。これが今日の分、明日の朝はこっちだよ!」



田崎息子「2個だけー?少ないよー」


剛田「我慢しな坊主。みんな少ないんだから。それにそいつは、おめえの父ちゃんが頑張ったからもらえたもんだ」


田崎息子「はーい。おとうさん。ありがとうね」


剛田「田崎さん、あんたおにぎり一個じゃ死んじまうぜ、俺のやつ一個やるよ」


田崎「ありがとう剛田くん!恩に着るよ...」


剛田「田崎さん、娘さんと奥さんはどうしたんだ?」



田崎「二人ともちょうど海外に行っててね、無事だという報告は聞いているよ。」


剛田「そいつはよかった...」



田崎息子「おとうさーん。なにかお話してよ」


田崎「しかたない、ちょっとだけだぞ...」

宿舎に戻ると皆食事を取り始めた。


「はい!みなさんどーもどーも。島田と」

「田島で」


「「島田島でーす!どうぞ、今日もどうぞよろしくお願いしまーす」」


田島「いやー今日はつらかったですね、僕らの漫才でも聞いててください」

島田「ほんの10分ですんでー我慢してくださいねえー」


田島「いやーこいつ、アイドルの前田○子の大ファンなんですがね、このまえ....」


あはは
ハハハハ


島田「あっちゃん馬鹿にするやつは許さねえぞお!!」





また島田島が漫才をはじめた。陰鬱な雰囲気がただよう部屋にミスマッチな明るい声が、不思議と温かさをかもしだしていた。



剛田「ガハハ、あいつらおもしれえな!」



山田「ありがたいですね。なんとなく気分が軽くなります」



田崎「ほら、田崎息子、おにぎり食べなさい。これが今日の分、明日の朝はこっちだよ!」



田崎息子「2個だけー?少ないよー」


剛田「我慢しな坊主。みんな少ないんだから」


田崎息子「」



田中「少女ちゃんwwwwww元気してたwwww??」


少女「うん!ずっとかくれてたよ」モグモグ



田中「そっかwwwwwwwwww偉いねえーwwwwwwおかげで少女ちゃんはたくさんポイントを手に入れたよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお兄ちゃんも今日ゲームで良い成績をおさめたよ!」


少女「やったあ!」



田中「すぐにクリアーして帰れるさwwwwwwwwwwwwほらwwww俺の上腕二頭筋もそういってるだろwwww」ピクピク



少女「そっかあ。じょうわんにとうきんさん。はやく帰れますように...」


田中「よしwwwwww寝ようかwwwwwwwwwwwwwwwwww」



宿舎の人々は眠りについていった...



次の日の朝



また労働の時間がきた。



看守「労働の前に、以下に呼ばれたものは私について来るように、322番、333番、351番.......378番以上」



山田「なんでしょうね?」


田崎「呼ばれたのは老人が多いですね」



剛田「おれらは誰も呼ばれなかったけど」



田中「wwwwwwとりあえず今日も死なないように頑張ろうぜwwwwwwwwwwwwww」





----労働中---


田中「しっぬwwwwwwwwwwつらすぎわろたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



田中兄「!!!おい!」



田中「!にいちゃん!wwwwwwwwなにしてんのwwwwwwww」



田中「少女ちゃんwwwwww元気してたwwww??」


少女「うん!ずっとかくれてたよ」モグモグ



田中「そっかwwwwwwwwww偉いねえーwwwwwwおかげで少女ちゃんはたくさんポイントを手に入れたよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお兄ちゃんも今日ゲームで良い成績をおさめたよ!」


少女「やったあ!」



田中「すぐにクリアーして帰れるさwwwwwwwwwwwwほらwwww俺の上腕二頭筋もそういってるだろwwww」ピクピク



少女「そっかあ。じょうわんにとうきんさん。はやく帰れますように...」


田中「よしwwwwww寝ようかwwwwwwwwwwwwwwwwww」



宿舎の人々は眠りについていった...



次の日の朝



また労働の時間がきた。



看守「労働の前に、以下に呼ばれたものは私について来るように、322番、333番、351番.......378番以上」



山田「なんでしょうね?」


田崎「呼ばれたのは老人が多いですね」



剛田「おれらは誰も呼ばれなかったけど」



田中「wwwwwwとりあえず今日も死なないように頑張ろうぜwwwwwwwwwwwwww」





----労働中---


田中「しっぬwwwwwwwwwwつらすぎわろたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



田中兄「!!!おい!」



田中「!にいちゃん!wwwwwwwwなにしてんのwwwwwwww」

明日から学校なので ではまた

首相「田族は下等」
織田信長「・・・・・・」

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