ユミル「お前さぁ、やっぱダズ助ける気ねぇだろ?」(25)

※キャラ崩壊してます
※ユミル「お前、ダズ助ける気あるのか?」クリスタ「え?」のインスパイア?パクリ?です

~雪山~

クリスタ「そんなことないよ。助ける気まんまんだよ」

クリスタ「ダズを助けることに関して104期で五本の指に入ると言われる私だよ」

クリスタ「その私がダズを助ける気がないわけないじゃない」

ユミル「へえ。そうなのか」

クリスタ「そうだよ」

ユミル「じゃあお前…」

クリスタ「…」

ユミル「なんで、さっきダズを全裸にしたんだ」

クリスタ「!?」



ユミル「この雪山でわざわざ服を脱がすとか」

ユミル「助ける気がないどころか完全に殺す気だよな」

クリスタ「そ、そんなことないよ…!」

クリスタ「これは……えっと…その…!」

ユミル「どうした。何か殺す気以外で理由でもあるのか」

クリスタ「あ、あるよ!あるに決まってるよ!1億個ぐらいあるよ!」

ユミル「そうか。そうだったのか」

クリスタ「そうだよ。いっぱいあるんだよ」

ユミル「じゃあ、そうだな。1億個も理由を聞いてる時間は無いから1個だけ説明してくれ。今すぐに」

クリスタ「え!?」



ユミル「どうした?ちゃんとした理由があるならすぐ言えるはずだろ?」

クリスタ「言えるよ。ちゃんと言えるよ。ちゃんとした理由を述べることに定評のある私だもん。そりゃあいえるよ」

ユミル「じゃあ早くしてくれ」

クリスタ「言えるよ。言えるけど。ちょっと待って」

ユミル「待たん。じゅーきゅーはちー」

クリスタ「待って!カウントダウンしないで」

ユミル「ななーろくーごー」

クリスタ「えっと、えっとね。あ、そうだ!」

ユミル「よんーさんーにいー」

クリスタ「濡れた服っていうのはこういう状況で何よりも体力を奪う原因になるから!だからあえて服を脱がしたの!」

クリスタ「一見ダズに厳しいよう見えるけどこれはダズのためなの!ほら、良薬口に苦しみたいな状況だよ!ちょっと違うけど!」

ユミル「なるほど。それは確かに道理だな」

クリスタ「ほっ」

ユミル「じゃあ、次だな」

クリスタ「まだあるの!?」

ユミル「あるよ」

クリスタ「あるんだ」

ユミル「普通さ」

クリスタ「うん」

ユミル「こういう雪山で、仲間が怪我して、それを運ぼうとしたらさ」

クリスタ「うん」

ユミル「なんか、こう、ソリ的な何かに乗せて引っ張るじゃん」

クリスタ「ああ、そうだね」


ユミル「だよな」

クリスタ「うん、わかるわかる」

ユミル「わかってるなら話が早いや」

ユミル「それがわかってるならお前…なんで…」

ユミル「ダズをソリとかに乗せないでそのまま引っ張ってるんだ」

クリスタ「!?」

ユミル「おかげで、ダズが完全に雪に埋もれてるじゃねえか!」

クリスタ「!?」

ユミル「さあ、これでもお前はダズを助けるつもりだと言い切れるのか!」

クリスタ「た、助けるよ?助ける気マンマンだよ!」



ユミル「雪に埋もれてるのにか!?全裸で雪に埋まっちまってるのにか!?」

クリスタ「そ、そうだよ。全裸で雪に埋まってるのにだよ!」

ユミル「そんなことする理由なんてやっぱり殺す気だからだと思うがなあ」

クリスタ「そ、そんなことないよ。ダズを全裸にしてソリを使わないで引っ張っていって、雪に埋もれさせる理由なんて1億回ぐらいあるよ!」

ユミル「そうか。じゃあ早く教えてくれ」

クリスタ「いや、いっぱいあるんだけどね。たくさんあるんだけどね」

ユミル「なら教えてくれ。早く教えてくれ」

クリスタ「えっと、ちょっと待って。どれを言うのが一番いいか今考えるから」

ユミル「ダメ。待たない。じゅーきゅーはちー」

クリスタ「えっと、ほら…!ほら…!あれじゃない!」

ユミル「ななーろくーごー」

クリスタ「あったかいお風呂に入ったあとに水風呂に入ると気持ちいい……ダメ!ダズはあったかいお湯に入ってなかった!」

ユミル「よんーさんーにいー」

クリスタ「あ、そうだ!ほ、ほら!ユミル、かまくらってあるでしょ?かまくらって雪で作ってるのに、中に入ると案外あったかいじゃない。それと同じでね。雪に全部埋もれちゃうと逆にあったかくなるの!」



ユミル「雪ってスッゲエ小さい氷なのにか?」

クリスタ「うん、氷って案外あったかいの!」

ユミル「そうか。そうだったのか」

クリスタ「うん、そうなの」

ユミル「じゃあ、仕方ないなあ」

クリスタ「うん、仕方ないの」

ユミル「じゃあ、最後の質問だな」

クリスタ「まだあるの!?」

ユミル「あるよ」

クリスタ「あるんだ…」

ユミル「えーっと、あれだよな。ダズはもう完全に埋まってるからアレだけど…」

ユミル「ロープは見えてるからな。この先にダズがいるはずなんだよな」



クリスタ「うん、そうだよ」

ユミル「よし、クリスタ。ちょっと止まれ。ちょっと雪をほじくりかえすから」

クリスタ「わかった」

ユミル「よし、ロープがこの辺にあるから…つなぎ目は…」ホリホリ

クリスタ「……」

ユミル「なあ、クリスタ」ホリホリ

クリスタ「なに?」

ユミル「お前、ホントにダズを助ける気あるんだよな」ホリホリ

クリスタ「うん、ダズを助けることにかけては強いこだわりを持っていると自負してるよ」

ユミル「そうか。その言葉に嘘偽りは無いな」ホリホリ

クリスタ「うん、ないよ」


ユミル「そうか、それならお前…なんで…」

ユミル「なんで!ダズを引っ張るロープをダズの首に結んでるんだ!」

クリスタ「!?」

ダズ「」コヒューコヒュー

ユミル「みろ!ダズがお前虫の息じゃねえかこれ!」

クリスタ「!?」

ダズ「た……す……け……て……」コヒューコヒュー

ユミル「ほら、お前に現在進行形で助けられているはずなのにさらに助けを求めてるぞおい!」

クリスタ「そ、それはアレだよ!私も頑張ってるけど私の助けだけじゃ足りないから他の人にも助けを求めてるだけだよ!」

ダズ「し……ぬ……」コヒューコヒュー

ユミル「ほら、死ぬって言ってるぞ!」

クリスタ「それもあれだよ!私も頑張ってるけど私の頑張りだけじゃ足りないからだよ!」


ユミル「じゃあ、お前なんで首にロープを括ってるんだよ!」

ユミル「ソリとか使うのがベストだと思うけど!そうでないにしてもせめて足だろ!」

ユミル「首て、お前、完全に呼吸止めにかかってるじゃねえか!つまり殺す気まんまんじゃねえか!」

クリスタ「そんなことないよ…!そんなことないよ…!」

ユミル「じゃあ、お前なんで首にロープをかけてるんだよ!それもちゃんと理由があるのか!?」

クリスタ「あ、あるよ!10億個は軽くあるもん!」

ユミル「じゃあ言ってみろよ!足とか胴じゃなくてロープを首にかけるメリットを言ってみろよ!」

クリスタ「言っていいの!?ホントに言っていいの!?」

ユミル「いいよ!言ってみろよ!言ってみやがれ!」

クリスタ「言うよ!?言っちゃうよ!?」

ユミル「だから言えって、言ってみろ!」


クリスタ「えっと、ちょっと待ってね」

ユミル「じゅーきゅーはちー」

クリスタ「ちょ、タンマ!タンマタンマ!」

ユミル「ななーろくーごー」

クリスタ「えっと……えっと……!」

ユミル「よんーさんーにいー」

クリスタ「えっと。わかった!ほら、ほら、アレだよ!私、ほら。こういうロープの使い方になれてないから!胴とかだとうまく縛れないと思って!でも首だったら顎でひっかけたりできるから多少縛るのがヘタでも問題ないかなって思って!」

ユミル「なるほど。確実にダズを運ぶために必要な措置だったってことだな」

クリスタ「そうなの。仕方ないことなの」

ユミル「……」

クリスタ「……」


ユミル「なあ、クリスタ」

クリスタ「なに?」

ユミル「もう一度確認するぞ?」

クリスタ「うん」

ユミル「お前、ホントにダズを助けたいんだな!?」

クリスタ「うん!私はダズを助けるために生まれてきたような気がするって思いがそこはかとなくある程度にダズを助けたいと思ってるよ!」

ユミル「天地神明に誓ってその言葉に嘘偽りは無いな!」

クリスタ「ないよ!私はダズを助けたいなあって入団式の時から思ってたような気がするもん!」

ユミル「そうか!じゃあ、私がダズを助けても文句は無いよな!」

クリスタ「うん、ないよ!」

クリスタ「って、え?」

ユミル「そうか。じゃあダズは私がなんとかするからお前は一人で山を降りろ。麓に小屋の明かりが見えるだろ?あそこで合流だ」

クリスタ「ちょっと待って?本気?本気でダズを助けるつもりなの?ねえ?」


ユミル「ああ、本気だ。任せとけ。運がよければ二人とも助かるよ」

クリスタ「え、えと、えと、そんなに無理しなくていいと思うよ?ダズはきっとここで死ぬ運命だったんだよ。うん」アセアセ

ユミル「心配するな、私に任せておけ」

クリスタ「心配というかなんというか、うん、でも無理することはないというか、人は運命に逆らって生きちゃあいけないと思うというか」

ユミル「うるせえ!私がやっとくから先行っとけ!」ボカッ

クリスタ「!?」

クリスタ「そんな…待って…!」ダダダ

ガバッ

クリスタ「二人とも…いない…」


~麓の基地~

クリスタ「ユミル!?」

ユミル「遅かったな…先に着いちまったよ」

ユミル「本当に…バカやっちまった…」

クリスタ「ダズは!?ねえダズはどうなった!?死んだの!?息が止まったの!?往生したの!?事切れたの!?絶息した!?それとも崩御したの!?」

ユミル「ああ、心配するな。ちゃんと生きてるよ」

クリスタ「そんな…あの崖から…どうやって…」

クリスタ「ロープなんか無かったはず…あったとしてもあんな崖…どうやってダズを降ろしたの?」

ユミル「いいぞ、お前になら、教えてやっても…ただし、約束だ…私がその秘密を明かした時…お前は…」

ユミル「元の名前を名乗って生きろ」


こうしてクリスタちゃん、ユミルちゃん、ダズくんは無事に雪山から帰ることができました。
みんなの仲間を思う気持ちがこのような奇跡を呼び寄せたのですね。
そしてこの後も3人は訓練を頑張り、無事に訓練兵団を卒業することができたのでした。
めでたしめでたし

終わり

クリスタはかわいい

ユミル「なんで、さっきダズを全裸にしたんだ」

クリスタ「お、男の子は死ぬ時に勃起するって聞いたから…」

ユミル「聞いたから?」

クリスタ「生存確認の為に…」

ユミル「服の上からでも分かるだろ?」

クリスタ「…」

ユミル「?」

クリスタ「言っとくけど見たかったわけじゃないから…」

ユミル「…クリスタ、ダメなんだ」

クリスタ「ほ、本当に違うよ!?」

ユミル「見て…いたんだ、全部」


クリスタ『うへへ、ダズの♪ダズのオチンチン♪』

ユミル(ん?あれはクリスタ…と半裸のダズ??見間違いか?)

クリスタ『久し振りのモノホンのモノだよ~あ、涎ズビッ』ウフフ

ユミル(ダズを…脱がしてる?)

クリスタ『おっ…これはこれは、フランクフルトでもアメリカンドッグでもない』

ユミル(う、嘘だろ!?全裸にしやがった!)

クリスタ『例えるなら齧りかけのアメリカンドッグ。成長過程の貴重な一品ですな』フムフム

ユミル(嘘だ!これは夢…)

クリスタ『どれ、味も見ておこう』ベロリ

ユミル『おえええー』ゲロゲロ

クリスタ『ユミル!?』ハッ

ユミル『あ、あぁ…おはようクリスタ』


クリスタ「…」

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