オーク 「飛蝗ってしってるか?」 (83)





  長きに渡る人類と魔族の争いも終焉を迎えて80年後,

  世界の各所でまだ小さな小競り合いや争いは在るものの、

  殆どの種族は協力し合い平穏にみえる暮らしを営んでいた。











 ――…ォォォォオオオォォォォ…――





オーク「…まーた今日もドラゴンどもが騒いでんなww こっちにまで聞こえてきやがる。」


ウルフオーク「だな。またいつものワイバーン共の縄張り争いだろう。」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398695897


立ったかな?と言うか行間とか文字数これで大丈夫…なのかな?

初SSなんでおかしい所とかあったら教えて下さい。



 とある大陸の奥地には鉱山を開拓して作られたオーク達による中規模の集落があった。

 オーク達が山城と呼ぶその住処は、戦争時に建てられた高さ30mもの石壁で

 鉱山をぐるりと囲まれている。

 鉱山の正面には平原が広がり、鉱山から平原を挟んで数十㎞程離れた所に佇む

 巨大な山脈には飛竜達の住処があり、その向こうに大陸の国や町が繋がっていた。



オーク「しっかしよぉ!」



ウルフオーク(以下Wオーク)「なんだ?大声出して。」


オーク「ワイバーン共の雄叫びもウザいけどよー。とっくの昔に戦争なんて終わったってのに

    何で城壁の上で見張りなんてしなきゃならんのかねぇ…。」



Wオーク「昔からの風習だからな。それにワイバーン共がこっちに飛んで来ないとも

     限らんし…まぁでも一番の要因は多分【アレ】だろうな。」

オーク「あぁ【アレ】ねぇ…【アレ】もどうだかなww 書物庫にある文献でしか知らんからなー、

    あっ後はハイオークのじっちゃんの話か。」






Wオーク「まぁ俺達の世代は戦争も【アレ】の発生もお伽話みたいなもんだからな…。」




オーク「だろ?ww 年寄り達が【アレ】が来るかも知れないって迷信にビビってるだけで実際、

    本当に来るか来ないか分からんよーなモノの為だけに、

    一々交代制で見張り番すんのもなって思ってよぉ。」



Wオーク「…まぁな…いや…でも俺は……。」


オーク「ん?何だよ…おっ?」


シャーーーーーーーカラカラカラカラ



オーク「おぉ。塔の見張りの奴が帰ってきたみたいだなww」


Wオーク「そうか、そろそろ交代の時間か。」



カラカラ…ギッギッギッコギッコ




オーク「ぶははwwグリーンオークの奴、必死にペダル漕いでやがるぞwwww」


Wオーク「塔の見張りは行きも帰りも大変だよな…。」


ええぞ


鉱山の隣にはもう一つ森林の多い山があった。山城と城壁の外にある

その野山の中腹には、見張りの為の塔が建てられており

城壁と塔の間はロープウェイで繋いである。

だが殆ど同じ高さでロープウェイが張られてるせいで

滑る勢いが無くなった後は人力で渡らないとならない、

その為一人乗り用の木製のゴンドラには

足漕ぎのペダルが備え付けられている。




>>9
ありがとうございます。ちょっと長文ぎみなので行間とか見辛くないですか?



グリーンオーク「ぬぉぉおお!アブ!アブ!アブーーッ!」 ギッギッコ ゴゴンッ!


オーク「(アブ?)おーwwお疲れさん!息切れてるけど大丈夫か?ww」


グリーンオーク「で、でえじょぶだ!アンディとフラン…いや鍛えてっしな!」 ゼーハー


Wオーク「??(アンディ…フラ?)」

 


オーク「そっかww鍛えるのは良い事だよな。んじゃまぁ早番の奴等を起こして、

    さっさと交代にしてもらおーぜ。暇過ぎて逆に疲れたわww」




グリーンオーク「んだなぁ。塔の見張りもペダル漕ぎさえなきゃ楽なんだけんどもなぁ。」



 
オーク「確かになwwつーか塔と城壁で二重の見張りとかホント無駄だよな~。

    あっオレ交代の奴等呼んで来るから先あがっちまっていいぞ。」
 


Wオーク「そうか。悪いな。」


グリーンオーク「お~あんがとなぁ。」

 
 
オーク「おー!お疲れー」




グリーンオーク「お疲れさ~ん。どぉれ帰って飯食って寝っとすっか。ウルフオークもお疲れさ~ん!」


Wオーク「あぁ、お疲れ。」





――
―――
――――
それから数日後、飛竜達の啼き声が止まった。



オーク「…そういえばよぉー…。」


Wオーク「…おお。」





オーク「ここ最近ドラゴンの雄叫び聞こえなくなったな。」
 
Wオーク「そうだな。前に見張り番で一緒になった時は、まだ聞こえてたな。」


オーク「縄張り争い決着ついたんかねえ?」

 

Wオーク「さあな。ここ15~6年ずっと引っ切り無しに聞こえてたからな。

     流石に決着ついたんじゃないか?」



オーク「マジかー!!ww オレが3歳位の頃からずっとだったもんなー

    …でもやっと俺らも大陸に出て仕事出来るな!」


 
Wオーク「あぁそうだな…ww だが何日かは様子見と長老達が言ってたぞ?」





山城のコミューンのオーク達の殆どは、大陸にある王国や町の依頼で
    
鉱山から採れる鉱石や岩などを加工して出荷し生計を立てている。
    
青年期の若者には大陸に出て働こうとする者も少なく無く、
    
大陸の町や王国などで自慢の腕力を活かし建設業や警備の仕事に

就こうとする若者なども多かった。
    
しかし、飛竜達の雄叫びが聞こえる様になってからは

山脈を抜けての大陸への横断は危険とされ全てが滞っていた。






オーク「マジかー…。

    しっかし何でこんな辺鄙な土地にコミューン作ったんだかww

    あの山脈越えないと碌に大陸にも出れやしねえ場所だぜ?

     まったくよぉ…」

 

Wオーク「戦争時はそっちの方が都合良かったんだろうよ。

      山脈にワイバーンやドラゴン達の巣があるお陰で

     攻めて来られる心配も殆ど無いだろうしな。」



オーク「どうなんだかねぇww

    まぁ大陸に出れる機会無くなっちまったお蔭で、

    グリーンオーク種の奴等は野菜とか果物の栽培上手くなってっし

    お前んトコのウルフオーク種は狩りが上達したよなww」



勇者系含め台本形式のSSは序盤の世界観説明に向かない
もともと世界観がある程度予想されてるからこそさっさとストーリーに入れるから
ストーリーを勧めていく前の共通前提を少しずつ狭めていくスタイルが向いている
世界観をしっかり作って説明していくなら地の文を詰めて構成していくほうがいい
単なる世界観羅列とあからさまな世界観説明会話はストーリーがわかり難くとっかかりがない


Wオーク「純オーク種も物造り上達したろう?」



オーク「まあなww 最近は書物庫の文献や資料漁って古代技術の再現方法調べてたりするしな。

    見張り番で使ってるこの暗視双眼鏡も古代技術まねて造られてたりするんだぜ?ww」





Wオーク「これもそうなのか。…と言うかまずロープウェイ如何にかしてやれよ!

     こんなの造れるなら、もっと楽なの出来るんじゃないのか?」



オーク「あぁロープウェイなww まあ色々難しいんだよ。コレはコレ、ソレはソレって感じでさ。」



Wオーク「ふ~ん? 良くは分からんがドワーフなんかと協力すればそういう技術の

     完全再現も出来そうだよな。」



オーク「ばっかww オークだけで造り上げるから良いんだろがww」



Wオーク「そういうものか?…しかし書物庫好きだなお前。見張り番ない時は大体あそこにいるよな。」



オーク「そーだなww 色んな書物や文献見れて面白いぞ。暇潰しにもなるしww

    てかお前は何か読んだりしないんか?」

飛蝗ってことは小松左京にあったな あとねずみ

>>18
拙い文章ですみませぬ…。

一応途中までは書いたの溜めてあるのでそこまでは貼ってみまする。

飛蝗やネズミの害は日本沈没かいたひとがもうかいてるぞ21がいってるが
小松左京さん もう死んでるが



Wオーク「…人間が書いたって言う古典の娯楽絵巻とかなら、まあ。」


オーク「娯楽絵巻なww 最近は何読んだんだ?」


Wオーク「最近か? …最近だと風が吹く谷に王ノ蟲が襲ってくるやつとか。」


オーク「あーアレな! 面白いよなww王ノ蟲の逆鱗に触れると眼が赤く染まってさぁ

     軍勢で襲ってくるんだよな! それを巨人のビームで…!」チキチキチキッ



   ―――何処からか飛んできた一匹のバッタがオークの顔面に張り付いた。



オーク「ぬわっ!! くっ…な、何だよ只のバッタかよ…っくそ! どっから飛んで来やがったんだ?」


Wオーク「くっははww お前がこんな話してるからだろう…ww」


オーク「いやお前もしてたろーが!ww でも城壁の上に虫とは珍しいよな。」



Wオーク「そうだな。だが流石にこの高さまでは飛んでは来ないだろうし…

      城壁の内階段かロープウェイでも蔦って来たんだろ。」

ナウシカあるってことは文明崩壊後 未来がファンタジ-世界だった



オーク「か~もなww …おっ誰か狩りから帰って来たみたいだぜ?」



   ――――ズズズッ…ゴゴゴゴゴ



  

   ――城壁から山城に掛けてもロープウェイが張られているが、高低差があるため

   下り専用になっており、城壁に上るには城壁の内側にある階段を使うしかなかった。

   山城に住む殆どのオーク達が城壁から出る際は、内側からしか開かない鋼鉄製の扉の

   城壁門から外出し隣の野山に狩りなどに行く。

   その為、ロープウェイは見張り番位しか使わない代物であった。――



   

―――ゴゴゴゴッ…ゴンッ



 Wオーク「もう大分夜になるからな。狩りから帰って来たんだ。」




オーク「門番の奴等も大変だな~wwあのくっそ重い扉を毎回開け閉めしなきゃならんとわ。

    そう考えると見張り番は楽だな!平和だしww」



Wオーク「俺達オークの腕力でも二人掛かりでやっとだからな…。」


オーク「あ~あ。まぁ楽っつってもこれから朝まで、ボ~っと外眺めてるだけなんも

    やっぱ結構苦痛だけどな。もう流石に慣れたけどよ。」


Wオーク「ああ、そうだなww」


オーク「だろ? はぁ…暇だ…あっ…そういえばよ、さっきのバッタと王ノ蟲で思い出したんだがよ。」


Wオーク「なんだ?」



オーク「飛蝗ってしってるか?」
   


Wオーク「…飛行? 飛ぶ…なんだ?」

オーク「あーいやww そーじゃなくて。飛ぶ虫に皇で飛蝗。」


Wオーク「いや…知らんな。また書物庫の文献か何かの豆知識か?」






オーク「まーそうなんだけどよww 飛蝗…飛蝗現象。正しくは蝗害っつうらしくてな、物凄い数の

    バッタの群れが田畑や全ての草木、果ては紙や綿とかで出来た植物性衣服なんかも

    食い尽くすらしい…。」



Wオーク「それは…恐ろしいな。娯楽絵巻に出てくる王ノ蟲みたいだな。」




Wオーク「それは…恐ろしいな。娯楽絵巻に出てくる王ノ蟲みたいだな。」


オーク「そうそう! その娯楽絵巻の発祥の地の島国なら半分は覆い尽くす位の大きさらしい。」



Wオーク「凄い数なんだな…と言うかその飛蝗を起こすバッタの特徴とか載ってなかったのか?

     またその飛蝗ってのが起こらないとも限らんだろ?」


あ…コピペミスっってしまったorz


>>21>>23
一応スレタイは飛蝗ですが、飛蝗では無い感じです。

>>26
そんな感じのイメージです。


ちょくちょく何かの引用入りますがご容赦くださいませ。

メール欄saga推奨
サゲじゃなくてサガ。じゃないと[ピーーー]←こうなったりする



オーク「あーいやいや、流石に現代ではそうそう起こらねーだろうよww

    殺虫散布剤とかが出来る前の時代の出来事だ。

    まぁ、あんま詳しくは載ってなかったけど…


     ・緑色の孤独種に比べて暗色になり眼の色も赤暗色になる。

     ・羽が長くなる。

     ・触覚の感覚子の数が減少している。
   
     ・孤独種の時には食べなかった植物まで食べるようになる。

     
     とかかな?まあ群生種が近くに来ると孤独種も群生種の群れに入って群生行動を

     一緒にし出すらしいから、あんま特徴はなぁ。」




Wオーク「そうなのか…見分けても余り意味がないと言う事だな?」


「」の締は句読点いらない
三点リーダーやダッシュは二つで一個使い
!?の後ろに文を続けるならスペース
地の文の句読点無視した謎改行は何か意味あるの
会話が説明させてばっかでそれぞれのキャラの差が見えない
説明が簡素すぎて情景描写が足りずイメージしにくい

>>35
ありがとうございます。こうですかね?



――群生種、孤独種は基本的にはそれぞれ生まれつきで左右されるものである。ただし、

両親の遺伝子の組み合わせによるものではなく、親が暮らした集団の密度によるものである。

フェロモンなどの関係ではなく別の個体との接触が主な原因と言われている。

また、はっきりと2型に区別できるものではなく、程度の差がある。

集団生活をしている親からは、集団の密度が高いほど、より群生色が強い子が産まれ

逆に集団密度が低くなると孤独種に近い子が生まれる。

この特徴は世代を超えて累積的に遺伝する。―――



オーク「まぁな。意味が無いっちゃ意味がないかもなw」


Wオーク「まったく…怖い時代もあったんだな。殺虫剤様様だ。」


オーク「ホントになw…でもよバッタでは無ぇけどよー…」



Wオーク「ん?」


オーク「オレは何となくだけど【アレ】の成り立ちに似てないでも無い気がすんだよな。」




オーク「オレは何となくだけど【アレ】の成り立ちに似てないでも無い気がすんだよな。」


Wオーク「なっ?! 何で【アレ】の話が出てくるんだ!」


オーク「いや…だって王ノ蟲とか飛蝗もだが、【アレ】も群れを作って襲ってくるって話じゃん?」


Wオーク「…確かに【アレ】が群れで襲ってくる話は長老達から聞かされた事はあるが…

     成り立ちやらは流石にどうだろうな、まあ詳しくは知らんが。」


またコピペミスったorz

>>37ご指摘ありがとうございます。
  基本的にはオーク2匹がダラダラぼやいてる感じです。


オーク「そーか?あながち否定も出来ねーだろ。」
  

Wオーク「…しかし元々の【アレ】は、あまり群など作らず別々に生息してたのだろう?」

 
オーク「まあ元々はそうらしーな。」


Wオーク「では何故突然に群生する様になった?原因は不明のままのはずだろう。」




オーク「ん~……お前、黒キ獣の聖戦って聞いたことあるか?」




Wオーク「あ、あぁ…爺様から少し聞いた事がある程度だが

     …確か人間側のクロキイヌの傭兵団ってのが

     戦争を終わらせる為に願いを同じくする魔物達と手を組み、

     人間側と魔物側の両方を相手取って両軍と壮絶な戦いをしたとか…

     確かそのお蔭で戦争の殆どは終結に向かったって…。」


オーク「まぁ話に聞く限りじゃそーなってるよな。」


Wオーク「話に聞く限りじゃって…?」



オーク「ん~いや…これ言っていいんかな?……あー…この前さ、ハイオークのじっちゃん所の

     倉庫に手伝いで掃除しに行ったんだけどよ。」


Wオーク「あぁ…。」


オーク「掃除してっ時に倉庫の奥で結構古い本見つけたんだよ。まぁ埃かぶってるし

    もう読んでないんかなって思って…黙って持って帰って来ちまったんだ。」



 Wオーク「お前…本好きも程々にして置けよ。」





オーク「へへ…わりィ。…んで帰ってその本読んでみたらさ色々書いてあってよ。

    そんなかに黒キ獣の聖戦の事も書いてあったんだよ。」


Wオーク「なんて書いてあったんだ?」


オーク「それがとんでもない内容でよ…まぁ事実かどうかは定かじゃねーんだが。

    なんでも世界中の姫や女王、巫女や騎士なんかを大勢攫って来て

    一か所に集めて調教し性奴隷と化して黒キ獣の国ってのを造り、

     それを交渉材料に各国と取引をして争いを静ませようとしたらしい…。

     まぁその国は何故か4~5年位で滅んだらしいけど。」



Wオーク「……そんな馬鹿げた話があってたまるか。」



オーク「だ、だよな~!w まぁその本もホントの事書いてあるとは限んねーしなw」



Wオーク「あぁ…だがしかし【アレ】が突然群生しだした発端は、何となくの

     辻褄が合ってしまう…という事か。」



オーク「そーなんだよ…。80年前に魔物と人間の戦争が終わった年と、本に載ってた

    黒キ獣の国が滅んだとされる年が大体ほぼ同時期。

    で【アレ】が出現し被害が発生しだしたのが、その翌年からだっつーしな…」


    
Wオーク「最初に出現してから大体15~6年間隔で色んな大陸や国に出現して30年位は

     世界中が【アレ】の恐怖と被害に頭を抱えたと長老達も言ってたな。」



オーク「まぁでも、実際オレ達にはあんま関係ねえ話だよなw オレ等が生まれる前の話だしよ!

    50年前にこの大陸の光ト緑の国での被害を最後にパッタリと被害が出なくなったっつーし。」



Wオーク「……。」
 

オーク「あっ後、黒キ獣の国とは別に、SSプロジェクトなんて名前の生体実験の事も載ってたな…。」



少し席外します。



 戻りました。寝るまで投下します。


Wオーク「SSプロジェクト??」


オーク「あぁ、なんか色んなパターンの実験体に様々なシチュエーションでオレ等みたいなオークや

    他の魔物なんかを掛け合わせて強化…いや狂化してくって内容だったな。」




Wオーク「…狂化?何の為に?」 



オーク「分からん…目的や意図なんかはその本には載ってなかった。でもよ…

    何故か知らんが掛け合わせの大半は俺達オーク族だったのは衝撃的だったな。

    他にもスライム族や触手類に実験体が襲って行ったりしたのだとか

    それにドラゴンと掛け合わせたりとかってのもあったけど。

    後は…狂化の果てに狂気の向こう側に到達した実験体なんかも居たみてーだ。」



Wオーク「狂気の向こう側だと?…わ、訳が分からない。それに何故大半がオーク族なんだ!

     俺達オークになんか恨みでもあるのかそいつらはっ!!」



オーク「いや…まぁ実験自体は色んな国でしてたみてーだが。各地で狂化された実験体達が黒キ獣の国
     
    に集まってしまったせいで【アレ】が出来上がって国を滅ぼしたのかもって考えるとな…。

    あぁ因みにSSプロジェクト原案は、さっき言ってた極東にある島国の…。」




Wオーク「大和ノ国か…――くそ!あいつら!本当に何考えてやがるんだっ!!」



オーク「おいおい。まぁ落ち着けってw なんだかんだ面白半分、興味半分で調べたりは

    するけれどもよ。 どーせ【アレ】なんてもう起こらないっしょw 

    結局は迷信! オレ等には関係ねー話だってば。」




―――――飛蝗現象に関する研究によると、孵化直後は

飛べないので歩いて周辺の草を食べつくし、

年半ばに成虫となり飛び立って移動する様になる。

群れが次世代の群れを生むため、被害の年は連続することが多い。

一方で、何かのきっかけで群れが一度消滅すると、

次に飛蝗現象が起こせるほど群れの密度が上がるまでは

数十年と大発生が見られないこともある。

もっとも、バッタの大発生は周期的なものであり、

連続して起こることはないとする文献もある。

大規模な移動を行うのは、一般的には食を求めてとする説が多いが、

繁殖に関連する現象とする説もあり、あるいは天敵からの逃避が目的とする説もある。

群生相の方が産卵数は少ないが、外敵に襲われにくいことから個体群増加は速い――



オーク「それに大和ノ国も、大昔はHENTAIの国だかTAIHENな国だかって呼ばれてたらしーし

    あながち目的なんてなかったのかもしんねーなw」


Wオーク「大変なのはこっちだよっっっ!!」ダンッ!!



オーク「な、なにも壁殴る事はないだろ…どーしたんだよ?こんな与太話にムキになって。」

 
Wオーク「っく…あぁ…スマン……少しトラウマを思い出してしまってな…。」





オーク「トラウマ?」


Wオーク「…そうか、お前には話してなかったな…。」


オーク「なんだよ話してみろよ。」



Wオーク「…分かった…信じても信じなくても構わんが…取り敢えず話すよ…

     2年前、俺がまだ15~6歳の時だったな

     夜勤で隣山の塔の見張り番に行ったんだが…。」

 

オーク「お、おう…塔の見張りはオレもローテーションで廻ってくっからな。」

  
   
Wオーク「あぁ…夜中の見張りは一人だと暇だろう?だから平原や山脈見るのに飽きて


     よく屋上に出てそこから双眼鏡で野山を観察したりしてたんだ。
    
     静まり返った山を観察するのは結構楽しくてな。遠くに見えるおおきな一本杉とか

     夜行性の小型の魔獣や野生動物とか、ぽつんと佇む鳥小屋なんかを見ていると

     良い時間つぶしになる。」


オーク「分かる分かるw オレもたまに眺めてるわ。」    





Wオーク「塔の西側には長い山道があって、山頂からそれがまっすぐ塔に向って

    下ってくるだろ?だから塔の屋上から西側に目をやれば、その山道の全体を

    正面から視界に納めることができるようになってるよな。」


 オーク「あー…言われて見ればそーだな。」






Wオーク「その日の夜も、その山道の脇に設置されてる鳥小屋を双眼鏡で見ながら

     なんとなしに「雛鳥はもう寝たか?」なんて思っていたら、

     山道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいたんだ。

     「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸に近い甲冑来た

     髪振り乱した女みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、

     猛スピードで走ってくる。

     奴は明らかにこっちの存在に気付いているし、俺と赤色の目も合いっぱなし。

     少しの間、あっけに取られて呆然と眺めていたが、なんだか凄くヤバイことになりそうな

     気がして、急いで屋上の鍵を閉めて階段を下りて塔の中に逃げ込んだ。

     そして正面ドアを閉めて、鍵をかけて


          「えっ?は?どうする?どうする!なんだよアレ!!」


     って怯えていたらズダダダダダダッって屋上への外階段を上る音が。明らかに俺を探してる。


          「ヤバいヤバいヤバい!どうする、まじで、なんなんだよアレ…」


     ってつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、ドアの前で棍棒を両手で握って構えてた。

     しばらくしたら、今度は階段をズダダダダダダダッって下りる音。

     もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアを…――


          ダンダンダンダンダンダン!!


     って叩いて、来客用の鐘をピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。


         「ウッ、ンーーーーーーーッ!ウッ、ンー―ーーーーーーーーッ!アヘエエ…」


     って感じで、奴のうめき声も聴こえる。

     心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。さらにガクガク震えながら息を潜めていると、

     数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態になった……。

     それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまで棍棒を構えて硬直していたんだ。」





オーク「…こ…こえええええ!!w 怖いよ!それなんて本怖だよ!!で?その後どうなったん?」


Wオーク「もう日が昇ってたからな…日勤の交代の奴の声が聞こえてやっと恐怖から解放されたよ。」


オーク「良かったなー。てかそれ交代の奴に言わなかったのかよ?」





Wオーク「いや一応は言ったんだがな。朝になってもなかなかゴンドラが返って来ないから

      どうせサボって寝てた言い訳か、夢でも見てたんだろって言われてな…。

      俺のせいで徒歩で登って来る羽目になったとかって機嫌も悪かったし。」
 

オーク「ん~夢かぁ…確かに他の奴からもそんなのに遭遇したなんて話は聞かんしなー」



Wオーク「…俺も夢だと思い込む事にはしたんだが、流石に夜の塔はトラウマになってしまって

      塔の見張りの夜勤は断る様にしたんだ。」




オーク「そーだったのか…。まぁ城壁の見張りなら2人だから夜でも大丈夫だよなw」


Wオーク「あぁ情けないけど、そうだな。」



 オーク「でもよー、それ夢じゃないとしたらなんなんだろうなw やっぱ【アレ】なのか?
     
     んでも単体で出現したなんて黒キ獣ノ聖戦の前とかでしか聞いた事ないしなー」




Wオーク「言い伝えでしか聞いた事がないからな…何ともいえん。結局夢なのかもしれんし

     現実っだったとしても証拠もないしな、ただその日帰る時に扉や外階段に

     変な滲みがあったのは少し気になったが。」


 オーク「変な滲み?」


今日はここまでにします。おやすみなさい。



Wオーク「あぁ…ドアや外階段の上り口に霧吹きで何か液体をかけたような感じの

     変な滲みがあった。」


オーク「なんだそれwお茶でもこぼしたのか?w」


Wオーク「いや…何かの動物の体液と尿がまざったような匂いが若干したのだが…」




オーク「動物の体液ねぇ…ウルフオーク種は他の種族より鼻が利くからなぁ…

    でもまぁ普通に考えれば野生動物のマーキングか何かじゃねーの?w」



Wオーク「…かもな。怖い思いをした後だったから色々と勘繰り深くなってたのかもしれん。」 




オーク「そっかそっかw んな怖い夢みたらそりゃ仕方ねーよw

    まーなんにせよ、ドラゴン共が静まった以上こんな辺鄙な山城とも、

    くっそだりぃ見張り番の仕事ともおさらばだろw」
 


ウルフ「それもそうだな。」



でこの後なんやかんやあっておわりでーす。ちゃんちゃん


至らない所多すぎたんで出直してきます。

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