エレン「アルミン・アルレル糖」(342)

-宿舎 消灯前

エレン「ここだけの話なんだけどな……」

エレン「アルミンは糖を摂った分だけ、性格が変わるんだ」

ジャン「はぁ? なんだそりゃ」

コニー「なぁ、糖って砂糖のことか?」

エレン「ああ、砂糖でいいと思うぞ。詳しいことはオレも知らないんだけどな」

マルコ「要は甘いものを食べると性格が変わるってことかな?」

エレン「簡単に言えばそんな感じだな」

ライナー「しかし、砂糖なんて貴重なもん、そうホイホイと手に入らないぞ?」

エレン「まぁな。だから普段はあんまり変わらないんだ」

期待

面白そうだ


ジャン「けっ、じゃあ確かめようがねぇじゃねぇか」

エレン「最後まで聞けって」

エレン「オレの親父は、糖質による変化も診られるって言ってた」

エレン「だから食事をするだけでも多少変わるんだよ」

マルコ「どんな風に変わるんだい?」

エレン「それは……秘密だ」

ジャン「……」イラッ

ライナー「……アルミンが優しくなるとか、お節介になるとかそんなんじゃないのか?」

エレン「!? なんでわかった!」

ベルトルト(いや、『甘いもの』からなんとなく予想つくだろう……)

エレン「くっそー、見てのお楽しみにしようと思ってたのに……」

ジャン「はっ、期待して損したぜ。第一、砂糖なんてここにゃねぇしな!」

エレン「へっ……! だと思うだろ?」

ジャン「あ?」

エレン「ふっふっふっ……」ニチッ

ベルトルト(あ、よからぬことを考えている顔だ……)

エレン「そこで用意したのはこれだ! じゃじゃん!」バァン

ライナー「それは……まさか菓子か……!? そしてその小瓶は……」

マルコ「もしかして、砂糖……とか?」

ジャン「なっ、何ぃ! てめぇなんでそんなもん持ってんだ!!」

コニー「ずりぃぞ! オレにもお菓子よこせ!」

マルコ「どうしたの、それ!?」

エレン「ふふん、まぁ落ち着け」

エレン「これは今日、貯めにためた全財産をはたいて買ってきたモノだ」

エレン「砂糖は、食事に少しずつ混ぜて、変化を見るために買ってきた」

エレン「まっ予算の都合上、少量しか買えなかったけどな」

エレン「そして菓子のほうは、奮発して人気店のものを買ってきた」

エレン「今ここで分けて、オレたちで食うことも出来なくはない、が」

エレン「これを全部アルミンに食わせるとどうなるか、気にならないか?」

エレン「アルミンが糖分を摂り過ぎたら、どうなるのかを……!」


「「「「……」」」」ゴクリ

ゴクリ

エレン「そうして、オレたちのアルミン観察記が始まった」

アルミンにとろけさせられてしまうのか…?

天使ミンの予感

◆アルミン・無糖

 チュン、チュンチュン...

アルミン「エレン、エレン。朝だよ? ほら起きて」

エレン「んあ……もう少し、だけ……」

アルミン「はぁ、だから早く寝なよって言ったのに。みんなも遅くまで話してたのかい?」

ライナー「ふぁ……いや、すぐ寝たさ。なぁ?」

ジャン「あぁ……すぐ寝たぜ」

アルミン「? 二人とも、顔色悪くないかい?」

ライナー「なんでもない……」

ベルトルト(三人は遅くまで起きてたみたいだよ。なんだか騒がしかった)ヒソ

アルミン(まったく……)ヒソ

アルミン「ほら、さっさと顔を拭く」ゴシゴシ

エレン「あー……。ぶっ、むぶっ、もああっ! 何すんだアルミン!」

アルミン「起きた? なら食堂へ行こうか。先、行ってるよ」フリフリ

エレン「あ、ちょ待てって!」テキパキ

マルコ「エレン、上着が後ろ前だよ……」

ジャン「へっ、アホ急ぎ野郎がぁ……」モゾモゾ

マルコ「ジャン、キミはズボンが後ろ前だ」

ジャン「うお!?」

ライナー「アルミンのヤツ、普段と変わりないように見えるが……」

マルコ「エレンの話だと、どれだけ糖を摂ったかで変化するらしいから」

ベルトルト「朝が基準になるってことかな?」

マルコ「多分ね」

コニー「おーい。エレン、アルミン待てよー」タタタタッ

-食堂

ミカサ「おはよう。エレン、アルミン」

アルミン「おはよう、ミカサ」

エレン「おーう……」

ミカサ「エレン、顔色が優れない。もしかして寝不足?」

アルミン「ああ、遅くまでジャン達と起きていたみたいなんだ」

エレン「アルミン……! なんで言うんだよ!」

アルミン「隠したところでどうにもならないよ」

ミカサ「エレン、寝不足は身体によくない。訓練兵にとって、一番油断してはならないのがくどくど」

エレン「こうなるだろうが……」

アルミン「……ごめん」

ミカサ「くどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくど」

エレン「はぁ、まぁいいや……」

ミカサ「エレン、聞いてる?」

エレン「おう、聞いてるからさっさと飯食おうぜ」

アルミン「あ、ああ……」

ミカサ「そう、食事をするのも身体を作るために必要なくどくどくどくどくどくどくど」

エレン(っと……砂糖混ぜなきゃな。バレれると不味いし、一振りくらいでいいか)サラッ

ゲスにはならないよな…?

アルミン「あれ……?」

エレン「んっ!? どうしたアルミン?」ソワッ

アルミン「今日のスープ、少し甘いような」

ミカサ「そう?私は普通に感じるけれど」

エレン「あーっ、あれだ! 野菜が多めに入ってるからな!」

エレン「溶けて甘くなったりしてるんじゃないか!?」

アルミン「うーん、そうかも。今日はラッキーだね」ニコ

エレン「お、おう」ヒヤヒヤ

さあ、どちらに転ぶのか

-アルミンの糖度が上昇中-

ピロリロピロリロピロリロピロリロリン♪



パパーン  アルミン・無糖 が アルミン・微糖 に 変化した!

◇アルミン・微糖

エレン「ふぅ、ごちそうさま! 飯も食ったし、午前は格闘訓練だな!!」

ミカサ「エレン、張り切るのは構わないけれど、無茶はしないで」

ミカサ「エレンは熱くなると、すぐ衝動的に行動する」

エレン「またかようるせーな! 今日は調子がいいんだ、絶対にアニから一本とってやる!」

ミカサ「エレン、それは寝不足の反動で調子が上がったように感じ……」

エレン「だーっ! オレのことはオレが一番わかってるんだ!!」

アルミン「はいはい、そこまで。喋ってると訓練に遅れちゃうよ」ギュッ

エレン「お、おいアルミン手なんて繋がなくても」ズルズル

アルミン「そうでもしないといつまでも喧嘩するでしょ?」

ミカサ「喧嘩じゃない。忠告。アルミン、私とも繋ごう」ギュッ

アルミン「うん。ミカサも、心配なのはわかるけど、程ほどにね」ニコッ

ミカサ「善処する」ニコ



ベルトルト「なんだか穏やかな雰囲気になったね」

ジャン「ミカサが微笑んだ……(結婚したい)」

マルコ「砂糖を摂ったせい……なのかな?」

コニー「全然違いがわかんねぇ……」

アルミン「エレンは最近アニといい勝負するようになったよね」

エレン「おー、まぁなー」ズルズル

ミカサ「エレン、私と組もう。私のほうが強い」

エレン「え、やだよ。お前手加減するし」ズルズル

ミカサ「」ガーン

アルミン「エレン、ミカサが手加減しなかったらエレンが大変なことになるんだよ?」

エレン「よっ、と。それがまたムカツクんだよなー」

ミカサ「」ズーン

ほぅ、これは面白い

アルミン「エレン、言い過ぎだよ。ミカサに謝るんだ」

エレン「あ? なんでだよ」

アルミン「気を使われるのが嫌なのもわかるけど、ミカサはエレンのことが心配なんだよ?」

エレン「そりゃ、まぁ、わかってるけどよ……」

アルミン「ならすぐ謝る! ミカサ、しょげちゃってるじゃないか」

ミカサ「……」ショボーン

エレン「う、悪かったな……言い過ぎた」

ミカサ「私のほうこそ、ごめんなさい……気をつける」

アルミン「よしよし」ナデナデ

エレン「な、撫でんなよ! 髪型が崩れちゃうだろうが!」

ミカサ「アルミンアルミン、私はもっと撫でていい」ニコ

アルミン「はいはい」ニコニコ

エレン「や、やっぱオレも……」

アルミン「しかたないなぁ」ナデナデ

ミカサ可愛いなw

幼馴染組かわいすぎわろた



ジャン「あの野郎うらやましい……」ギリギリ

ベルトルト「いつものアルミンっぽく見えるけれど……」

マルコ「険悪な雰囲気も、アルミンですぐに打ち消されてるね」

ライナー「それに、朝よりも口調が柔らかくなってないか?」

ジャン「! ……確かに、そういやそうだな」

ライナー「そしていつもより微笑む回数が多い……!」

マルコ(こ、こいつ……!)

ベルトルト(なんで『いつも』の回数を知ってるんだ……!?)

微糖でこれならたくさんやったら天使になりますね…

コニー「優しそうな感じが出てるよなぁ」

マルコ「出てるというより溢れてるね」

ライナー「少量でこれなら、期待できそうだな……」ゴクリ

ベルトルト「昨晩、エレンが言ってた計画のことかい?」

ライナー「ああ」


――――――
――――
――

その内に輪っかと翼が生えてきそうだな



「「「「……」」」」ゴクリ


ジャン「はっ! アホらしい! 食わせたところでつまんねぇ結果にしかならねぇよ!」

エレン「ふーん……」

ジャン「どうせ『わぁ! ジャンありがとう! んっ、とっても美味しいよ♪ニコッ』で終わりだ!」

エレン「……気持ち悪いぞ、お前」

コニー「オエッ」

ライナー「アルミンを汚すな」

マルコ「流石に声真似はちょっと」

ジャン「う、うるせぇ! てめぇら!!」

ベルトルト(ていうか、ジャンとアルミンってあまり話さないのに、どうして都合よく妄想できるんだ……)

エレン「まぁジャンは置いといてだな」

ジャン「おい!」

エレン「……なんだよ、やっぱり気になるのか?」

ジャン「……っ」

エレン「アルミンが変化するのを知識として獲得してるのはオレだけだからな!」

エレン「もちろんミカサですら知らねぇ!」

ジャン「ぐっ……あのミカサですら……」

エレン「そして、これだけの菓子を食わせるのはオレも初めてだ……」ゴクリ

ジャン「何っ……」ゴクリ

ベルトルト(お菓子食べさせる程度で挑発しあえるのは最早才能だよ)

ジャン「しかたねぇ……見届けてやるぜ!」

ジャン(ミカサも知らないなら、後で教える口実に使える!)ニヤ

マルコ「ジャン……!」

コニー「お前……!」

ライナー「オレの知ってるジャンは自分のことしか考えないはずだが……変わったな」

ベルトルト(いやいやいや、どう見ても自分のことしか考えてないよ)

ジャン「言っとくけど、とりあえずは様子見だからな!?」

エレン「よしっ!! 決まりだな!!」



モゾッ



「「「「「!?」」」」」



アルミン「ん~……あえ、……エレンたちまだ起きてたの……?」モゾモゾ

エレン「!? ア、アルミン? 起こしちまったか?」

アルミン「んんー……話するのも、いいけど、早く、寝たほうがいいよ……」

アルミン「明日から、また訓練なんだ、から……スゥ……スゥ……」




エレン「ふぅ、危なかったな」

ライナー「バレるとヤバイのか?」

エレン「いや、自覚はないらしいんだ。ただ、警戒されたら厄介だからな」

ジャン「なるほどな。アルミンのやつ、目聡いからな……」

ライナー「渡すのは朝か? ああは言ったが、どう変化するのが気になるぞ」

エレン「いや、実行に移すのは夜、夕食後がいいだろうな」

コニー「? なんでだ?」

エレン「まとまった時間が取れたほうがいいだろ?」

エレン「オレはそれまで、アルミンの食事や水に少しずつ砂糖を混ぜてみるから」

エレン「お前らは明日一日、アルミンを観察してろよ……っと、そろそろ消灯の時間だな」

ライナー「お開きとするか。お前ら、観察しすぎて訓練に支障をきたすなよ?」モゾモゾ

ジャン「わかってんよ」モゾモゾ

コニー「お菓子楽しみだなぁ」モゾモゾ

マルコ「僕たちが貰えるわけじゃないけどね」モゾモゾ

コニー「ガーン」

ベルトルト(ガーンって口で言った……)モゾモゾ

エレン「おやすみ、アルミン」モゾモゾ

アルミン「スゥー……zzz」

エレン「……」ナデナデ

アルミン「ん……zzz」

エレン「明日楽しみだな……」ニヘー



ジャン「おいてめえ、何してやがる!」ガタン

ライナー「勝負は今!ここで決める!」ガタン

エレン「アルミンが起きちゃうだろうが!!」ギュッ

楽しそうだなw

ジャン「いつもいつもベタベタひっつきやがって! 気持ち悪いんだよ!」バッ

ライナー「ずる、いや。うらやま、いや」

ライナー「とにかく離れろ!」バッ

エレン「幼馴染の特権だ」ドヤ


バタッ ガタンガタン ガンッ


アルミン「zzz」

ベルトルト「zzz」(早よ寝れ)


――
――――
――――――

コニー(だからこいつら寝不足なのか)

マルコ「本命は夜ってことだね」

ライナー「ああ」キリッ

ジャン「ベタベタつるみやがって気持ち悪い野郎だ……」ブツブツ

ベルトルト(ジャン、もしかして羨ましいのかい……?)



コニー「おーい、オレ先に行ってるぞー?」スタスタ

キリ悪いけど、今日はここまで

乙 楽しみにしてるよ



アルミンかわいすぎワロタ

ワクワク

アルミンぐうかわ

~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

1.アルミン・無糖状態(以下無糖)を基準とし、
  糖分を摂取した量に応じてアルミン・アルレルトに変化が生じると確認されている。
  また、糖質(炭水化物)の摂取によってもわずかに変化ありと確認されたが、
  大部分は脳へのエネルギーへと変換されるため、通常の食事量では変化が生じにくい。
  
2.アルミン・微糖状態(以下微糖)は、無糖よりも口調が優しくなり、雰囲気が柔らかくなる。

3.微糖は争いに敏感で、察知するとどのような相手でも間に入り、それを鎮めようとする。
  微糖に微笑まれた人間は、自然と幸せな気持ちになり笑みが零れ、
  その笑みは他の人間へと伝播することがある。

-格闘訓練

エレン「アニ、組もうぜ! 今日は絶対勝つ!」

アニ「……いいよ」

アルミン「アニ、エレンをよろしくね」ニコッ

アニ「!? あ、ああ……」

ミカサ「アルミンは私と組もう」ハァハァ

アルミン「え゙、そ、それはちょっと……」アセアセ

アルミン「あっ! サシャとコニーがまたふざけてる! 教官にバレる前に注意してくるね!」ダッ

ミカサ「あっ……」

ミカサ「……手加減、するのに……」ショーン

キタ

サシャ「さぁコニー! 私の紅鶴の舞を止められますか!?」フフフッ

コニー「ふっ、ならオレは水鳥の舞で対抗するぜ!!」フゥー

コニー(ってこんなことしてる場合じゃなかったな、サシャを味方に引き入れねぇと)

――――――――――――――――――――

エレン『この計画で一番警戒しなきゃなんねぇのはサシャだ』

エレン『さぁ、アルミンに渡すぞって時に、あいつに奪われるのだけは勘弁だからな』

ライナー『それなら適役がいるだろ、コニー!』

コニー『オレか?』

ライナー『お前はサシャとよく組んでるだろ、その時になんとしてもこちら側に誘い込むんだ』

ジャン『あいつが食欲よりアルミンに興味出るとは思えないけどな……』

――――――――――――――――――――

コニー(オレの役目は、オレが果たす!)

じゃあ俺は白鷺の舞をry

コニー「サシャ、ちょっといいか?」

サシャ「? どうしました? 珍しく真剣な雰囲気ですね」

コニー「ああ、これはお前にしか頼めないことなんだ」

サシャ「そ、そう言われるとなんだか断れないですね……」ゴクリ

コニー「実はな――――――」

コニー「――――――ってことなんだ」

サシャ「つまり、私はお菓子をただ眺めていろと」

コニー「そうだ」

サシャ「目の前に御馳走があるのに、ただ指をくわえて見てろと」

コニー「ああ」

サシャ「無理です」フーッ

コニー「おい!! いやわかってたけどよ!!」

期待

アルミン「コニー、サシャ!」フリフリ

コニー「!?」ビクゥ

サシャ「おやアルミン、ちょうどいいところに。今アルミンの話をしてたんですよ」

アルミン「えっ? どうして?」

コニー(や、やべぇ口止めしてない……)

サシャ「それはですね~……。……?」スンスン

アルミン「サシャ?」キョトン

コニー(なんだなんだ……?)

不知火舞の技だな

不知火舞じゃなくて南斗六聖拳じゃね?

サシャ「アルミン、今何か持ってますか? 主に食べ物とか!」

アルミン「? ううん、訓練中は危ないから何も持ってないよ?」

サシャ「ですよねぇ……」スンスン

コニー「おい、どうしたんだ?」

サシャ「なーんかアルミンから甘い香りが……」スンスン

アルミン「えっ、ウソっ。なんでだろう……」

サシャ「ふーむ……」

サシャ「ちょっと失礼します!」ガバッ

アルミン「うわわわっ!」

コニー「おいサシャ! 何抱きついてんだ!」

サシャ「……」スンスン

アルミン「サ、サシャぁ……?」

サシャ「やっぱり、アルミンから甘い、いい香りがします」ポヤー

アルミン「え、えっと、恥ずかしいからもう離れて……」ニ、ニコ

サシャ「あ、ああ、すみません! つ、つい!」

サシャ(なんだかアルミンがいつもより可愛らしいです……)

サシャ(さっきの話は本当なんでしょうか……? 気になるやんか……)

>>59
そっちが元ネタだったな

サシャ(コニー、私も興味が出てきました。お菓子我慢します!)ヒソ

コニー(本当か!あ、あと、アルミンには内緒だからな!)ヒソ

サシャ(わかってますよ!)ムフー



~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

4.微糖からはほんのり甘いフェロモンが発せられ、匂いに惹きつけられたものを魅了する。
  糖分を摂取しすぎると虫(男女問わず)が寄ってくるため、注意が必要。

過剰摂取したらとんでもないことになるってことじゃないですかー!

サシャ「さっ! 細かいことは気にせず、訓練再開しますよー!!」

アルミン「い、いいんだ、あはは……」

コニー「そういや、アルミンはオレたちに用があったんじゃないのか?」

アルミン「あ、そうだった。一緒に入れてもらえないかな~って……ダメかな?」

コニー「オレは構わねーぜ。でもなんでだ?」

アルミン「ミカサに組もうって言われて……とっさに見つけたのが二人だったんだ……」

サシャ「……それは危険ですね。こんな状態のアルミンをミカサには任せられません!!」ムフー

コニー「あ、ライナーが投げられてる」

アルミン(ごめんね、ライナー……)



アルミン「はぁ、はぁ……。っく……はぁ、はぁ……」

コニー「どうしたアルミン! 一本も取れてないぞ!」

アルミン「こ、このっ……!」ダッ

コニー「おりゃっ!!」

アルミン「わぁっ……っつ!」ドシン

サシャ「コニー、やりすぎですよ。アルミンも、ちゃんと受身とらないと怪我します!」

コニー「わりぃわりぃ。アルミン、大丈夫か」スッ

アルミン「これくらい、平気さ……訓練なんだから」

アルミン「コニーもう一度お願い!」

コニー「一回休憩したほうがいいんじゃねぇか?」

サシャ「そうですよ。筋肉も酷使し続けると破壊されちゃうんですよ?」

アルミン「わかってる……。でも、でももう少しでコツを掴めそうなんだ!」

コニー「よーし、とことん付き合ってやるぜ! こい!」

アルミン「ああ!」

サシャ「うーん、男の子してますねぇ」

サシャ(ん…………?)

サシャ(そういえば、香りがしなくなったような……)


「この死に急ぎ野郎が!!」
「だから強く引っ張ったら服が破けちゃうだろうが!」


サシャ「!? 何かと思ったら、ジャンとエレンですね」

コニー「ま~たやってんのかあいつら」

アルミン「…………」スッ

コニー「ん? アルミン?」

アルミン「…………」スタスタ

サシャ「ど、どうしたんですか?」

アルミン「…………」スタスタ

ジャン「朝からミカサにベタベタしてやがって! ふざけんなよてめぇ!」ガッ

エレン「っ! ……オレ、お前が最近真面目に格闘訓練するようになってさ」

エレン「少しは見直してたけど……」グイッ

エレン「そんなすぐにゃ、変わんねぇんだな!!」ダンッ

ジャン「ガッ……!!」ドスン

エレン「オレに突っかかる前に見直すべきところ、あるんじゃねぇか?」

ジャン「クソがっ……!」ダッ

アルミン「…………」スッ

ジャン「っ!?」

アルミン「なに、してるの……?」

アルミン「今は訓練中のはずだよね?」ズ

ジャン「はっ、だからこうしてやりあってんだよ! 邪魔だアルミン!」

アルミン「ジャン、短刀は?」ズッ

ジャン「は?」

アルミン「今回の訓練は、刃物の対処法を形式的に覚えるものだ」ズズッ

アルミン「なのに、ジャンもエレンも短刀をもっていない」ズズズズ

アルミン「じゃあ今二人がしていたのは何か?」ズズズズズズ

アルミン「簡単だよね? ただの喧嘩だ」ズズズズズズズズズズ

ジャン「あ、あああ」ブルブル

エレン「……っ」ガタガタ

無糖状態かー

-アルミンの糖度が急激に下降中-

デレデレデレデレ デン デデン



ざんねんながら アルミン・無糖 が アルミン・ブラック無糖 に 変化しました

ドクミンになっちゃったぜ

キース教官並の迫力ジャン…

■アルミン・ブラック無糖

アルミン「ジャン、どうしてキミはいつもエレンに突っかかるのかな?」

ジャン「あ、そ、それは、すみま」ブルブル

アルミン「理由を聞きているんだけど」

ジャン「ひっ」ガタガタ

エレン「おい、アルミン! オレは気にしてねぇからさ!」

アルミン「エレンも」クルッ

エレン「お、おうっ!?」ビクン

アルミン「結局ジャンの挑発にのってしまってるじゃないか」

アルミン「喧嘩なんてしたら、僕はもちろんミカサだって心配するんだよ? 朝注意したばかりじゃないか」

エレン「う……ごめんなさい」

アルミン「わかったら医務室行こう。頬擦りむいてる」ガシッ

エレン「そんなん一人で行けるって!」ズルズル

アルミン「いいから」

エレン「はい」ズルズル

~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

5.微糖はエネルギーの消耗により、自然と無糖へと戻る。
  その際、運動などでエネルギーの消耗が激しい場合、または精神的に揺らいでいる場合、
  糖分を摂取した反動でアルミン・ブラック無糖(以下ブラック)へと変化することがあると確認されている。

6.ブラックは無糖に比べ全体的に口調が鋭くなり、最大の特徴として笑顔が消える。
  争いごとには非常に敏感で、状況を制圧するために正論を駆使して場を治めようとする。

-医務室

エレン「ってて……。もっと優しくしてくれよ……」

アルミン「怪我したのは自己責任でしょ。ジャンに突っ掛かったんだから」

エレン「あれはジャンの野郎が……!!」

アルミン「言い訳しない」ペシッ

エレン「ってぇ!!!」

アルミン「よし出来た」

アルミン「ほら、立って。午後は座学の授業だ。課題、終わってないんだろ?」

エレン「うぅ……、すまん」

アルミン「そうだ。お礼の替わりに今度の格闘訓練、ペアになってくれないか?」

アルミン「僕、もっと強くなりたいからさ」

エレン「! おう、任せろ!」ニカッ

アルミン「……さっ、昼食とりに食堂行くよ」スタスタ

エレン「お、おい課題はー!?」


~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

7.ブラックは口調がキツイが世話焼きである。そして少々ツンデレ。

ツンデレアルミンとか可愛すぎる

ブラックアルミンになったところで今日はここまで
全然進んでなくて申し訳ない…

よし、ブラックは俺が貰う

いいよいいよー

低糖ミン楽しみ

糖度によっていろんなアルミンが楽しめる
最高じゃないか

maxコーヒー並に加糖したらどうなるんだ…

多糖ミンは俺がもらう

ブラックなのにゲスにならないとか最高です!

ゲスミンにならなくて良かった
ツンデレアルミンは初めて見るから新鮮だ

アルミンきゃわわ


-廊下

エレン「あれ、食堂行くんじゃなかったのか?」

アルミン「……」スタスタ

エレン「お、お~い、アルミン?」

アルミン「僕達、早めに抜けたからね。今食堂に行ってもまだ誰もいないよ」

エレン「あ、そっか。そういやまだ鐘も鳴ってなかったな」

エレン「……って! なら外に戻らないとヤベーじゃん!」

アルミン「教官にはそのまま宿舎で待機しますって伝えておいたよ。……課題はいいのかい?」

エレン「や、やるやる! やらせていただきます!」

-宿舎

エレン「ふぁーぁ……。対集団戦闘を想定した作戦を立案しろ、なんて」

アルミン「……」カリカリ

エレン「オレは巨人を駆逐するために訓練してるのに」

アルミン「……」カリカリ

エレン「なんで対人の作戦を考えなくちゃなんねぇんだよ……!」

アルミン「……」カリッ

アルミン「エレン、手が止まってる」カリカリ

エレン「……はい」

きたか…!

きたな…!

エレン「こんなんより、巨人を効率よく駆逐する方法を考えろ、とかさぁ!」

アルミン「……」カリカリ

エレン「……」

アルミン「……」カリカリ

エレン「アルミン」キリッ

アルミン「駄目だよ」

エレン「まだ何も言ってないだろ!」

アルミン「写させてくれ、だろ?」

エレン「……」フイッ

アルミン「目を逸らさない」

エレン「……はい」

エレン(クソ……ブラック手強い……)

アルミン「いいかい、エレン」

アルミン「この課題はいい案を出すことが目的じゃないんだ」

アルミン「まぁ全く、というわけではないだろうけれど、教官の意図はそこにはない」

アルミン「これは作戦を立案することで、個々の想像力や状況の認識の仕方を調べているからだ」

アルミン「つまり、人の案を写したところで自分に合った作戦を練れていないんだから」

アルミン「想定していないことに対応できない。それこそ、教官の質問とかね」

アルミン「だから自分で考えた、自分に合った案を正直に書けばいいんだよ」

エレン「はぁ……なるほどな」

アルミン「それに、エレンは格闘訓練を真面目に受けてるよね」

エレン「おう」

アルミン「それと同じことだよ。あれも対人だろ?」

エレン「あ、そっか」

アルミン「エレンはあの訓練を無駄だと思うかい?」

エレン「! いや、思わないぞ!」

アルミン「なら座学にも同じことが言えるんじゃないかな」

エレン「うっし、頑張るか! へへっ。ありがとな、アルミン!」

アルミン「僕は座学しか取り得がないからね。無駄なんかじゃないと信じたいだけだけさ」

エレン「……無駄なんかじゃねぇ!!」

アルミン「……!」ビク

エレン「お前が人一倍努力してるのをオレは知ってる。……もちろん皆もな」

エレン「今だって、オレに付き合いながら自分の課題を煮詰め直してるんだろ?」

アルミン「……気付いてたんだ」

エレン「まぁな! でもそんなに案を練られるってことは、お前が努力して知識を得てきた証拠だ」

エレン「アルミンが色んなモノに興味を持ってくれていたから、オレは……」

エレン「いや、これはいいか……」

アルミン「……?」

エレン「とにかく、上手いこと言えねぇけど」

エレン「お前が座学頑張ってるのは無駄じゃねぇよ。オレが保障する」ニコッ

エレン(……あれ、そんな話だったっけか……まぁいいや)

アルミン「エレン……」

アルミン「手が止まってるよ」カリカリカリカリ

エレン「……」

アルミン「……」カリカリカリカリ

エレン「……」

アルミン「……」カリカリカリカリカリカリカリカリ

エレン「紙、真っ黒になってるぞ」ボソッ

アルミン「っ!?」バキッ

アルミン「……ペン折れたから、取ってくる」

エレン「オレの貸してや」

アルミン「取ってくる」タタタタッ バタン

エレン「はい」(調子にのりすぎたか)

ブラックの可愛さでニヤニヤが止まらん

タタタタッ

アルミン(はぁ……顔熱い……なんでだろ……)

アルミン(ペンは貰ったし、エレンの課題をちゃんとみないと)

アルミン(あっ、紙もダメにしちゃったんだった……書き直さなきゃ……)



ガチャ



アルミン「ただいま、エレン。待たせた――」

エレン「スー……スー……」

アルミン「ね…………てる」

アルミン「……はぁ」パサッ

-数十分後

カーンカーンカーン

アルミン「ん、訓練終了の鐘か。エレン、起きて。昼食の時間だ」ユサユサ

エレン「あ……ぇ……?」

アルミン「あぁ、もう。ヨダレ垂らして……」ゴシゴシ

エレン「んー……。ん゙!? やべえ、課題!」

アルミン「うん、終わってないね」

エレン「ぐああああああっ!! アルミン! なんで起こしてくれなかったんだよ!」

アルミン「エレンが寝ちゃったのは、僕のせい?」

エレン「う、うぅ……。オレが教官に怒られてもいいのかよ!?」

アルミン「期限はちゃんと設けられていたのに、守れていないエレンが悪い」フイッ

エレン「お、鬼だー!! 悪魔ー!!」ピィィ

アルミン(なんだよ、寝不足だからって寝かせておいたのに……)

アルミン(毛布だって、かけてあげたのに……)

アルミン(エレンのバーカ……)

ガチャ

ライナー「おー、お前らここにいたのか。戻ってこないからどうしたかと思ったぞ」

コニー「医務室に行ったら誰もいねーんだもんなぁ」

アルミン「ああ、ごめん。部屋で待機してたんだ」

マルコ「……エレンが泣き喚いてるけど」

アルミン「……子供の癇癪みたいなものだから気にしないで」

ベルトルト(気になる……)

ジャン「……」コソコソ

アルミン「ジャン」

ジャン「ひゃ、はい!」ビクッ

もうホモになっても仕方ないよね…

アルミン「さっきは言い過ぎたね。ごめん」

ジャン「あ、お、おー! いや、なんてことないですぞ!?」

マルコ(ですぞ……?)

アルミン「ああでもしないと、二人は熱くなっちゃうだろう? 喧嘩で教官に罰則くらうのはよくないし」

アルミン「だからってあんなに詰め寄ることもなかったよね、ごめん」

ジャン「謝るなって! オレが悪いようなもんだしな!」

アルミン「わかってくれたならいいよ」

ジャン(ぐっ……なんか腹立つけど本当のことだしな……)

ジャン(今のアルミン怖ぇし……)

アルミン「ジャンも普通にしていればミカサに良い印象もってもらえるのに」

ジャン「なにっ! 具体的にはどうすればいいんだ!?」

アルミン「黙ればいいんじゃない?」

ジャン「」チーン


ライナー「あれは褒めてるのか、貶してるのか」

マルコ「うーん、両方じゃないか?」

ベルトルト(不憫な……)

コニー「なー、飯食いに行こーぜー?」

ライナー「ああそうだ、午後の座学な、前半自習だそうだ」

エレン「!!」グスッ

アルミン「え、どうして」

ライナー「なんでも座学の教官が、資料を一回分飛ばして作ってしまったらしくてな」

マルコ「それで今回の分ができるまで講義室で自習なんだって」

ベルトルト「課題が終わってない人達、喜んでたよ」

エレン「アルミン!!」ガッ

アルミン「……自分でやりなよ」フイッ

エレン「」チーン

ベルトルト(哀れな……)

-食堂

ミカサ「エレン、アルミン! 二人とも、戻ってこないから心配した」

アルミン「あはは、ごめん。部屋に戻ってたんだ」

ミカサ「エレンの顔色が優れない……やっぱり寝不足が原因?」

アルミン「ああ、それは――」

エレン「いいから飯食うぞ」

ミカサ「エ、エレン」

アルミン「ちょっと……」

エレン(早く飯を食わせて無糖に戻すんだ……! そして、砂糖を混ぜてやる!)



エレン「そういやミカサ、お前課題やったか?」モグモグ

ミカサ「エレン、食べながら話さない。もうとっくに終わってる」

エレン「だよな……」ズーン

アルミン「ん、あれ……?朝と同じスープなのに……」

エレン(げっ、ヤバイ! まだ混ぜてないのに!)

サシャ(エレン、それ貸してください)スッ

エレン(サシャ……?)

サシャ(これくらいでしょうか……)サラサラ

サシャ「アルミン、隣りいいですか?」

アルミン「うん、いいよ」

サシャ「では、失礼します!」

サシャ「アルミン、あのですね。折り入って頼みが……」

アルミン「ん? なんだい?」

ミカサ「サシャ、ダメ」

サシャ「なんでミカサが答えるんですか!」

ミカサ「どうせ課題のことでしょう?」

サシャ(す、鋭い……)

サシャ「そうですよ! 何がいけないんです!」

ミカサ「自分の力で考えるべき内容だから」

サシャ「ふっふーん。ミカサ、甘い。甘いですねぇ」

ミカサ「?」

サシャ「私はただアドバイスを貰いたいな、って思っただけですよ!」

サシャ「さすがに一から考えて貰おうだなんて、生っちょろい考えはありません!」

エレン「ゲフゥ……!!」

ミカサ「エ、エレン?」オロオロ

アルミン「エレン……」

サシャ(えっ……)

サシャ「も、もちろん、タダで下さいなんて言いません! このスープをアルミンに差し上げます!」

サシャ「さすがにパァンは差し上げられませんが、なにとぞアドバイスを……」

アルミン「うん、いいよ」

サシャ「わ、本当ですか! やったー」パァァ

アルミン「でもスープは要らないからね」

サシャ「えっ」ダラダラ

エレン(なんでだ……? 混ぜたのがバレたのか……!?)

サシャ(そんな、完全に死角を突いて混ぜたのに……!)

アルミン「スープなんて貰わなくても、教えてあげるよ」

アルミン「僕を頼ってくれたんだもの。それだけで嬉しいよ」クスッ

サシャ(もうっ、なんなんこの子)テレテレ

サシャ「いえっ、これは私の気持ちの問題なんです! 受け取ってください!」

エレン「そうだぞ! サシャの好意を無駄にする気か!?」

アルミン「えっ、そういうわけじゃ……」

ミカサ「アルミン、貰っておいたらいい」

アルミン「ミカサまで……」

アルミン「じゃあ、ありがたくいただくよ」

サシャ「いえいえ、これも課題のためです!」

アルミン「ん、甘い……」

エレシャ「!?」


◇スゥ...


エレン(お、おい、どんだけ入れたんだ……!)

サシャ(ほんのサラサラッっとですよぉ!)

エレン(敏感すぎるだろ……!!)

アルミン「えへへ、これ当たりのだ。サシャ、ありがとう」ニコ

エレン「これは」キュン

サシャ「アカン」キュン

ミカサ「」キュン

ワイ「」キュン

サシャ「わ、私はこれで!! アルミン、頼みますね!」ガタッ タタタッ

アルミン「ん、うん。またねー」フリフリ

エレン「……」ポー

ミカサ「……」ポー

アルミン「?」

エレン「はっ! アルミン、オレもアドバイス貰っていいか!? 少しだけでもいいんだ!」

アルミン「んー……いいよ。エレンは頑張り屋さんだもんね」ニコッ

エレン「……っし! っし!!」グッ

ミカサ「わ、私も……その、大丈夫か不安だから、見て欲しい」

アルミン「うんっ、任せて! 僕、頑張っちゃうよ!」

エレン「……」ポー

ミカサ「……」ポー

アルミン「このスープおいしー……」コクコク

結婚しよ

-アルミンの糖度が上昇中-

ティロリロティロリロティロリロティロリロリン♪


パラパ パラパ パパパーン  アルミン・微糖 が アルミン・低糖 に 変化した!


~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

8.アルミン・低糖(以下低糖)は、微糖よりも更に口調が柔らかく・幼くなる。
  フェロモンも同様に甘さ・射程距離を増し、その香りの前では争いなど児戯に等しい。
  反面、幼さが増すためか思考力の低下が見られる。

無糖とブラックはちがうアルミンだよね?

つまり糖度maxだと『純真無垢という名のバカミン(天使)』完成…?

低糖でこれとかやばいな

普通に読んでりゃ解るだろ…

低糖>微糖>無糖>ブラック無糖

□アルミン・低糖

アルミン「二人とも、たべないの?」

エレン「あ、ああ!食べる食べる!」

エレン(なに見とれてんだオレは……)

ミカサ(これは、チャンス)スゥ

ミカサ「ハムッ、ハフッモグモグッ!! ズズーッ」ガツガツ

エレン「お、おい」

ミカサ「ふぅ、ごちそうさま」キリッ

アルミン「もう、ミカサ。ミカサは女の子なんだから行儀良くたべなきゃ」

ミカサ「私は冷静ではなかった。ので、口周りがベタベタだ」

アルミン「ほら、拭いてあげるからじっとしててね」ゴシゴシ

ミカサ(ああ……幸せ……)ポー

エレン「ミカサのやつ……!!」ギリィッ

>>121
勉強うんぬんのはブラックだと思ってたけど微糖だったから…
すまんね

一応記号(◆とか)で変化の移行を表してたつもりだけど、わかりにくかったら申し訳ない

>>121説明ありがとう

ちょっと業務スーパーでありったけの砂糖仕入れてくる

ライナー「なんか、甘い匂いがするな……」

ベルトルト「あ、本当だ」

マルコ「……なんか、アルミンのほうからしないか?」

ライナー「……」スン スンスン

ライナー「ハッ……!」クンクン

ライナー「……」クンカクンカ

ライナー「……」スゥー!スゥー!スゥー!

マルコ「ライナー……?」

>>123
ヒント:アルミンはもともと優等生キャラ

いったい何段階まであるんだろう
maxミンもあると信じてる…

ライナー「んはぁっ!!」ブフォーン

マルコ「うああぁっ!!」

ライナー「す……すまん!」

マルコ「うあぁぁ……」

ライナー「しかしこの甘さ、ほんのり香る汗の匂い。これは間違いなくアルミンの体臭!!」カッ

ベルトルト「えっこのひとこわい」

ライナー「エレンのやつ、また砂糖を混ぜることに成功したようだな!!」

ジャン「なんなんだコイツ……」

吸引力の変わらないただひとつのライナー

-講義室

アルミン「さっ、みんな! 教官が来るまでに課題終わらせようね~!」


「「「「「「はーい!!!」」」」」」


アルミン「うん! いいお返事です」ニコニコ

ジャン(多っ!)

ベルトルト「えーっと、エレン・ミカサ・サシャ・ライナー・マルコ・アニの6人だね」

ベルトルト(アニ……君はいつの間にアルミンにあてられていたんだ……)※格闘訓練のとき

ジャン「マルコ、お前もなのか……」

マルコ「僕はアルミンの案が気になってね。やっぱり意見交換もしておきたいからさ」

ジャン「そ、そうか! ハッ! 優等生なこったな!(よかった……)」

アルミン「えっと、エレンはひとまず自力でしてもらって」

エレン「えー!?」

アルミン「僕は一人しかいないんだから、文句言わないの」ナデナデ

エレン「しょ、しょうがねぇなぁ!」

一同(ずるい……)

アルミン「ミカサとアニは、確認だけだからちょっと待っててもらっていい?」

ミカサ「ええ」ハァハァ

アニ「構わないよ」ハァハァ

アルミンの糖度↑=ライナーの変態度↑

アルミン「で、マルコも長くなっちゃうと思うから後でいいかな……」

マルコ「!! あ、ああ、大丈夫……大丈夫だよ……」

アルミン「ありがとう! サシャとの約束が先だったんだ」パァ

マルコ(ダ、ダメだぞ……僕は純粋にアルミンと意見交換を……!)ブツブツ

アルミン「ライナーは……あれ? ライナー?」

ミカサ「ライナーならそこで寝てる」

アニ「疲れてたんだろ、寝かせといてあげなよ」

アルミン「そっかぁ……」



ベルトルト「君の親友、もちそうにないよ」

ジャン「お前の親友も急所突かれて沈んだぞ」

ライナー…死ぬほど疲れてたんだな

しかたないな…うん…なにもいうまい

今日はここまで。まだ半日しか経過してなくて、信じられない気持ちでいっぱいなわけで
でもこれもアルレル糖のせい。仕方ない



ありが糖

糖度が高くなるごとに、甘さと引き換えにアイデンティティ(賢さ)が失われてしまうのん?

かしこさを必要としないフィールドに周囲を引きずり込むんだよ

>>140
思考力の低下だから知識自体は失われないんじゃね? 即座の対応とか状況判断が鈍くなるとか

>>142
ゴクリ……

女神の登場に期待だな

>>143
通報した

牛乳飲ましたらアルミンカフェオレになるのか?

>>146 アルミンはコーヒーで出来てるわけじゃねーよw

アルミン・オレになるのか…

飲みたい

今日は来ないのかな?

>>146>>148
『アルミン』+『白い液体(動物性タンパク質)』

…ゴクリ



それはそーと>>1乙続き楽しみにしてる

アルミン「それじゃあサシャ、はじめよっか!」ニコニコ

サシャ「はい!」ニコニコ

サシャ(って言ってもほとんど終わってるんですけどね)

アルミン「どれどれ……。どのあたりが気になるのかな」ペラッ

サシャ「えっとですね、ここの――」

アルミン「ふむふむ。じゃあこのcは――」



ユミル「よ、ベルトルさん、ちょっといいか?」

ベルトルト「ああ、ユミル。それにクリスタも」

クリスタ「みんな、あの課題やってるの?」

ジャン「いんや、あいつらはアルミンに教わってるぜ。ちなみにコニーは寝てる」

ベルトルト「それで、どうしたんだいユミル」

ユミル「あー、まぁ、たいしたことじゃねぇんだろうけどよ」ポリポリ

ベルトルト「うん」

ユミル「あいつ、どうしたんだ?」フイッ

ベルトルト「あいつ……ああ、アルミンのこと?」

ユミル「様子が変じゃねぇか? 今だけじゃなくて、さっきの訓練のときもだ」

ベルトルト「えっ、と。それは……」ダラダラ

クリスタ「アルミンのことが心配なの。すごく怖かったと思ったら、今は逆にすごく優しくなってるみたいだから」

クリスタ「ユミルが、何かあったんじゃないかって……」

ユミル「おーいクリスタちゃ~ん、何余計なこと言ってんだ!」グリグリ

クリスタ「いたいいたい! 本当のことじゃない!!」

ジャン「ベルトルト、別にいいんじゃねぇか? サシャとアニ以外にも味方は欲しいだろ」

クリスタ「味方……?」

ベルトルト「ああ、じゃあ説明するね――――」

ユミル「……ふぅん」

クリスタ「へぇ……。アルミンには悪いけれど、なんだか面白いね」クスッ

ジャン「いや、シャレになんないくらい怖かったぞあいつ」

クリスタ「あれにはビックリしたよ、いつもはエレンをなだめるのに間に割って入っちゃうんだもん」

ジャン「今はぶっ飛んでる感じだけどな、ははっ」

クリスタ「ふふっ、ぶっ飛んでるアルミンかわいいなぁ……」

ジャン「お、おい!?」

クリスタ「冗談、冗談」クスクス

ジャン「笑えねぇよ……」

ベルトルト「ねえ、気になったことがあるんだけど」

ユミル「なんだ?」

ベルトルト「今はサシャが終わって、ミカサとアルミンが勉強中だよね」

ジャン「ああ、そうだな」

ベルトルト「二人の会話が聞こえるくらい、とても静かだよね」

クリスタ「一応自習時間だから、みんな課題や予習に集中してるんじゃ……」

ベルトルト「よく見るんだ。アルミンを、じゃない。アルミンの周りをだ」

ジャン「あ? なんだ――!?」



アルミン「ミカサらしいけど、この戦法より――」

ミカサ「うん、うん……」ハァハァ


アニ「……」ソワソワ

マルコ「……」ブツブツ..

サシャ「……」チラチラ



エレン「……」モクモクカリカリ



ライナー「」

>>142
アルミンの最大の長所は 洞察力と作戦立案だからなあ
まあみかりんよろしく全ての巨人を魅力すれば何ら問題は無い

ベルトルト「ね?」

ジャン「な、んなんだよあいつら……」

ベルトルト「きっと、待っているんだよ」

クリスタ「待って、いる……?」

ユミル「……」

ベルトルト「ライナーは別としても、残りの4人が一言も会話もせず、ただアルミンを待っている」

ベルトルト「サシャなんて、課題はもう解決しているのに」

ユミル「は、普通じゃありえねぇな。芋女なら『暇になったので食料調達してきますー!』って走り出しそうなもんだ」

ベルトルト「あ、あはは……」

ベルトルト「サシャはアルミンに、みんなが終わるまで待っててね、と言われていた」

ベルトルト「そして講義室を見渡してみなよ。この静けさ。みんな、待っているんじゃないかな。アルミン達を」

ジャン「……アルミンの、あの香りせいってことか……?」

ベルトルト「もちろん、これは僕の推測でしかないよ」

ベルトルト「けれど、もし4人がアルミンのお願いを忠実に守っているとしたら」

ベルトルト「そしてそのお願いが講義室全体に広がっているとしたら」

ジャン「……っ」

ユミル「ハハッ、冗談きついぜ? ベルトルさんよぉ」

ベルトルト「……ねぇ」

ベルトルト「ユミルも同じことを考えていたんじゃないか? だから僕達に聞きにきた」

ユミル「……」

こっちもパンツ脱いで待ってます

ベルトルト「僕はアルミンから香ってくる匂いには、何らかの強制力があるんじゃないかと思っている」

ジャン「お、おい。そんなの考えすぎだろ! それに匂いはここまで届いてないぜ?」

ユミル「ああ、そうだ。もしベルトルさんの推測どおりなら、私達もすでに夢の中か?」

ベルトルト「かもしれないよ? 証明はできない」

クリスタ「そんな……!」

ベルトルト「正直、僕はもうエレンの計画には協力できないよ。これ以上は危険な気がする……」

ユミル「……それには私も同意見だ」

クリスタ「ユミルまで、アルミンが悪いっていうの!?」

ユミル「そういうわけじゃないさ。ベルトルさんだってそうは言ってない。今のところ別に害はないんだからな」

クリスタ「なら……」

ユミル「ただな、酒にしても何にしてもハマりすぎると危険ってことさ」

ユミル「もし、これ以上強力な香りを発した場合、どうなるかわからないだろ?」

クリスタ「だからって放っておくなんて……」

ユミル「落ち着け、そうじゃない」

ユミル「協力はできない。でも何かがあったときには力で訴えてでも止める」

ユミル「ベルトルさんが言いたいのはそういうことさ、な?」

ベルトルト「あ、ありがとう」(台詞ほとんど取られた……)

クリスタ「勘違いして、ごめんなさい……」シュン

ユミル「ま、私もクリスタも近づきすぎないようにするさ。あんがとな、ベルトルさん」スタスタ

ベルトルト「う、うん」

クリスタ「あ、ちょ、ちょっとユミル! ごめんね、ベルトルト!」タッタッタッ


-20分後

エレン「うっし、できたぞアルミン!」

アルミン「ん、わかった。マルコちょっとごめんね」

マルコ「いや、十分すぎるくらいだよ。アルミン、やっぱりキミはすごいなぁ……」

アルミン「そ、そんなことないよ……。マルコだって、僕なんかよりずっと実践的な状況を考えられてるじゃないか」

マルコ「はは、ありがとう。性格……なのかな」

マルコ「教官には、実践のことばかりに気をとられてすぎている、もっと柔軟な思考をもったほうがいいって言われちゃったよ」

アルミン「それだけ期待されてるんだよ!」

アルミン「マルコは他の人が気付かないようなところまで気配りができるでしょ?」

アルミン「きっと指揮役に向いてると思うなぁ」ニコ

マルコ「ならアルミンは参謀役だね」ニコ

アルミン「や、そ、そんなことないってば……!」カァッ

マルコ「ははっ、照れてる」


エレン「おいアルミン! できたんだって!!」

アルミン「ご、ごめんエレン。今行く!」タタタッ


ガラッ

教官「いやぁ、遅くなった! こちらの手違いで自習にしてしまってすまないね」

エレン「げっ」

アルミン「あっ」

教官「それじゃあみんな、席に着いてくれ」



エレン(だからできたって! 呼んだのに!! マルコと話してるから!!!)

アルミン(ごめん……)


-座学講義中

ジャン(おい、おいエレン)

エレン(あ? なんだ?)

ジャン(オレとベルトルトは抜けることにした)

エレン(は!? なんでだよ!)ガタッ

ジャン(お、落ち着けっての!)

ジャン(全員が全員一緒に固まってたら、アルミンが怪しむかもしれないだろ?)

エレン(……それもそうか)

ジャン(だからオレたちは少し離れて見守ることにした)

エレン(ん……、わかった)コクリ

ジャン(それと、クリスタとユミルにも事情は説明しといたからな)

エレン(あの二人も協力してくれんのか?)

ジャン(オレたちと同じ立ち位置でな)

エレン(なーんだ)

ジャン(なんだってなんだよオイ!)

エレン(近くで見たほうが楽しめるのによー)

ジャン(お前な……)

ジャン(そういえばお前、アルミンがこうなるのいつ知ったんだ?)

エレン(んー? 小さい頃な。アルミン、入院したことがあるんだよ)

ジャン(入院!?)

エレン(つってもどこも悪くなかったんだけどな。それに入院って言ってもオレん家にだし)

ジャン(なんだよ……)

エレン(なんだとはなんだよ!!)

ジャン(なんでそこでキレる!?)

エレン(家の中なのに、アルミンに何日も会えなかったんだぞ!!)

ジャン(んなもん知るか!)

エレン「てめぇ!!」

ジャン「あぁ!? なんだやんのか!」

教官「お、おい君達――」

アルミン「エレン……、ジャン……」ズッズズッ

エレャン「!!!!」ビクン


■ズズザザッ...ズッ


アルミン「喧嘩かい……?」ズズズズズ

エレン(戦わなければ勝てな……無理)アワワワワ

ジャン(こんなことならいっそ……言っておけば……)ガタブル

ズキンッ...


エレン(! っっつう)ズキッ


ザーッ...


~現在 ザザッ 能なアルミン・アルレル糖の情報~

9.どの状態においても、 ザッ ミン・アルレルト内の記 ザーーッ 本的に共有されている。
  しかしアルレ ザッ 無意識下による変化のため、記憶の齟齬が ザザッ 場合もあり、
  また、急激な変化を伴った場合はこれと一致しな プツン...



エレン(え、なんだ今の……)ズキンズキン

エレン(あたま、いてぇ)グラッ


ドサッ

ペロッ……これはグリシャ!

-???

エレン『なー、アルミンにまだ会えないの?』

グリシャ『ああ、もう少し検査が必要なんだ』

エレン『アルミン、どこも悪くないよな!? し、しんじゃったり、しないよな!』

グリシャ『大丈夫だ、エレンが心配するようなことはないよ』

エレン『よ、よかった……』

グリシャ『エレン……エレンは、アルミンのことが大切かな?』

エレン『あったりまえだろ! 最初の友達だからな!』

グリシャ『はは、そうだろうな。エレン、これを――』


-医務室

エレン「ぁ……れ……?」ズキ

ミカサ「! エレン!」

アルミン「エレン!」

エレン「ァ、アルミン……。よかった……いきてる……」ズキ

アルミン「何馬鹿なこと言ってるのさ!! それはこっちの台詞だよ!! この馬鹿!!」

エレン「わる、い……」

ミカサ「アルミン、声が大きい。エレンが苦しそう」

アルミン「ご、ごめん……」

エレン「ここは……?」

ミカサ「医務室。エレンが講義中に倒れたから運んだ」

エレン「えっ……」

アルミン「ごめん、僕が仲裁に入ったせいで」

ミカサ「違う、アルミンは悪くない。きっと、そう、寝不足のせい」

アルミン「……」

エレン「……」

ミカサ「……」

エレン「に、二回も医務室にくるハメになるとはな~! ハハハッ!」

アルミン「……ごめん……っ」グスッ

ミカサ「……エレン」

エレン「お、おい、泣くなって!」

ミカサ「アルミン、夕食まで部屋に戻ってるといい。エレンは私が看てる」

アルミン「……わかった」クシクシ

エレン「オレはもう大丈夫だぞ!? ちょっと頭が痛くなっただけだって!」

ミカサ「……アルミン、先に」

アルミン「……うん」ガチャ

エレン「おい、なんで」

ミカサ「エレン、おじさんのこと思い出したの?」

エレン「……っ」

ミカサ「そうなの?」

エレン「そうだ、けど違う」

ミカサ「?」

エレン「思い出したのは、ずっと昔のことだ。だから、あの時のこととは関係ない」

ミカサ「……そう」

エレン「でも何かが引っかかるような……っ」ズキ

ミカサ「無理に思い出さないほうがいい、また倒れてしまう」

エレン「ああ……」

エレン「オレも部屋にもどる。アルミンに謝んねーと」

ミカサ「うん。それがいい。でもまた体調が悪くなったらすぐ言って」

エレン「おう! 悪いな、ミカサ」

ミカサ「ううん、構わない」

-宿舎

アルミン「ふぅ……」ガチャ

コニー「おっ! アルミンおかえりー!」

アルミン「ただいま」

コニー「エレンは大丈夫そうか?」

アルミン「うん、目を覚ましたよ。今はミカサが看てる」

コニー「ならアルミン! 今日の座学のことなんだけどよ!」

アルミン「駄目だよコニー。まずは自分でやらないと」

コニー「ぐっ……。自分じゃどうにもならねぇからアルミンに聞いてるんじゃねぇか……」

ジャン「おい、コニー! アルミンだって疲れてるんだ、休ませてやれよ」

コニー「で、でも……明日提出って……」

ベルトルト(それはコニーが寝t)

アルミン「コニー、講義中寝てる君が悪いのは分かっているかい?」

コニー「お、おう……」

ジャン「そうそう、こいつが悪いんだから――」

アルミン「なら、いいよ」

コニャン「!?」

ジャン「アルミン、あのな」

アルミン「今日の課題は計算式だけだし大丈夫だよ」

アルミン「どうしてもわからないなら助言してあげるから。早く済ませよう」

アルミン「夕食、食べ損ねたくないだろう?」

コニー「! そりゃダメだな!」

アルミン「じゃあとりあえず10分でできる所までやってね、はいスタート」

コニー「うぇっ!? ちょ、ちょっと待て、ええとええと……」ペラペラ

アルミン「僕は本読んでるから」ヒラヒラ

ベルトルト(したたかだなぁ)

ジャン(ったく……)

エレン「アルミン、戻ってるか?」ガチャ

ジャン「! エレン、もう大丈夫なのか?」

エレン「ああ、頭痛だけだしな」

アルミン「……」パタン

エレン「……アルミン。ありがとうな」

アルミン「ぇ……」

エレン「付き添ってくれてて、ありがとう」

アルミン「……」

エレン「本当は謝ろうと思ったんだ。でもそれは何か違うかなって」

アルミン「そ、そ……」

アルミン「僕にお礼を言う前に、ジャンに謝ったほうがいいんじゃない、かな?」

エレン「いや、まずお前に言いたかった。だからそんな不安そうな顔すんな」

アルミン「あ、ああ……」

エレン「ジャンも悪かったな」

ジャン「おー、オレもな」

ベルトルト「軽いよ、二人とも……」

ジャン「いいんだよ」

エレン「いちいち謝ってたらキリねぇしな!」

ジャン「ハッハッハッハッ!! ……お前な」

エレン「お、ノってきたな! でも今はお前とやる気なんてない!」

ジャン「アホか! オレもだ!!」

アルミン「僕、本読んでていいかな」ペラ

-数十分後

コニー「あぁ……なんとか終わった……」プシュー

アルミン「お疲れ様。うん、ほとんど自力でできたじゃないか。偉い偉い」

コニー「ほとんどアドバイス貰った気もするけどな……」

アルミン「僕が教えたのは取っ掛かりだけだ。あとはコニーの力さ」

コニー「アルミン……お前、座学の講師になったらいいんじゃねぇか?」

アルミン「……それ、兵士に向いてないってことかい?」

コニー「ち、ちげぇよ! 教え方上手だし優しいからさ!」

アルミン「や、やさっ?」

コニー「もしお前が教官だったら、座学の時間退屈しないんだけどなー」

アルミン「……僕が教官だったら、コニーには課題の嵐だね」

コニー「うげっ……容赦ねぇ……」

アルミン「日ごろの行いだよ」

コニー「いや、お前の授業なら寝ない自信があるぞ」キリッ

アルミン「さて、と。そろそろ時間だね。皮むき当番だし行かないと」

コニー「無視かよ!!」

アルミン「当番はコニーもだよ 続きはそこでも話せるだろ」

コニー「……なるほど。じゃあ行くぞー! おー!」

アルミン「先に行ってるよ」スタスタ

コニー「ふっふーん、オレより先に行こうなんて100年早いぜー!」ダッシュ

アルミン「あっ」

エレン「……」

ジャン「……」

ベルトルト「……」

ライナー「」

アルミン「……」チラッ


エレン「よーし、オレも課題課題ー!」フイッ

ベルトルト「あ、僕が見てあげるよ」フイッ

ジャン「おいおいオレ様に任せろってんだ!」フイッ


アルミン「……!」ダッシ

ガチャ

マルコ「あ、アルミン。今日当番だろ? ちょうど呼びに行こうと……」

アルミン「……」カァッ

マルコ「えっと……廊下は走らないほうがいいよ?」

アルミン「……はぃ」トテトテ

今日はここまで。暑いけどパンツ穿いてね

パンツ?
そんなものとうに消し飛んだわ!


アルミン可愛いよアルミン

ごめん俺裸族なんだ

俺自身がパンツになることだ


バタン

マルコ「……アルミンはどうしたの?」

エレン「コニーに調子くるわされたみたいだ」

マルコ「なるほどね。コニーにはアルミンのあれ、通用しないのかも」クスッ

ベルトルト「今はブラック、だっけ? 結構早く戻ったね」

ジャン「戻ったどころか下がってんじゃねぇか……」

エレン「座学で頭つかったからだろうな、それにオレたちの課題みてくれてたし。ジャンとも、な……」

ジャン「返す言葉がねぇ……」

エレン「そうだマルコ。ジャンとベルトルトは協力してくれないみたいだぞ」

マルコ「え、どうしたのさ二人とも」

エレン「さっきはオレも納得しちまったけど、詳しく説明してくれよ」

ベルトルト「ああ、ユミル達とした話なんだけれど――――」


マルコ「僕、そんな風になってたんだ……」

エレン「でもオレは普通に課題やってただけだぞ?」

ベルトルト「でもいつもより集中してなかったかい?」

エレン「それは、」

ベルトルト「香りのおかげ、といえば聞こえはいいけど」

ジャン「あれはちょっと、異様だったな」

エレン「そんなこと言っても菓子はどうするんだよ……」

エレン「せっかくアルミンのために買ってきたのに……」

ベルトルト「えっと、だから僕らは中止にしたいわけじゃないんだって」ダラダラ

ジャン「そうだぞ。それに、あいつ調子悪そうだったからな」

ジャン「早めに菓子渡して、そんでもうこれっきりにしておこうぜって話だ」

ベルトルト「もしかしたら、一日で何度も変化したから疲れが溜まってるんじゃないかな」

エレン「……」ズキ

マルコ「エレン?」

エレン「オレ、気付けなかった……」ズキ

エレン「アルミンの顔色が悪くなってるなんて……」ズキ

エレン「それなのに調子にのって……」ズキン

ジャン「気にすることねーんじゃねぇの? 近くに居過ぎると、意外と気付かねぇもんだぜそういうの」

ジャン(ババアのありがたみとかな……)ケッ

エレン「そう、なのか……?」

マルコ「ならエレン、お菓子と一緒に手紙も渡せばいいんじゃないかな」

エレン「手紙!? な、なんでそんなもんを」

マルコ「謝るのもいいけど、感謝の言葉を書くとかさ。アルミン、喜ぶよ?」ニコ

エレン「そう、かな」

ベルトルト「うん、いいんじゃないか。言葉よりも、物として残るほうが嬉しいと思うよ」

エレン「じゃあ……書く……」ペラッ

ライナー「オレは協力するぞ!!」ガバッ

マルコ「うわっ」

ジャン「起きたのか!? っていうか今まで気絶していたのかよ!!」

ライナー「ジャン、お前が協力せずとも、このオレがしっっっっかりアルミンに菓子を届けるぞ!!」

ライナー「オレは、オレは! 今ここで!! 兵士としての責任を果たそう!!」

ライナー「それにオレはまだアルミンを堪能していない!!」

ベルトルト(本音はそれか)

ライナー「エレン! さぁ菓子をだせ!! 届けてきてやろう!」

エレン「うるせぇな、手紙書けねえだろうが」カリカリ

ライナー「な、お前!! オレはアルミンのため ―ドスッ!― ぷれつぇんすかっ!!」

ベルトルト「話がややこしくなるから黙ろうか」

ライナー「」ドサッ

マルコ(おっ)ブルッ

ジャン(おっかねぇ……)ブルブル

ベルトルト(だって危険そうだし……)



カーンカーンカーン


ジャン「はぁー! やっと飯だ!」

マルコ「エレン、書けたのかい?」

エレン「お、おう」カチ

ベルトルト「お菓子もちゃんと持ったね。行こうか」

エレン「お、おう」コチ

ジャン「お前、まさか手紙くれーで緊張してんのか?」ニヤッ

エレン「お、おう」ガチガチ

ジャン「あ、ダメだこれ」

マルコ「エレン! 深呼吸深呼吸!」

エレン可愛い

エレン「スゥー………………」

フッ...

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  在  可 なア   ・アルレ  の情  

 .ア ミン・  レルトが変 する最大の  は、 分ではな   の  ぎに る。
  精 が未熟な  点では  性はない 、思  の  とともに の揺  は大き  り、
   険 は  る。一度  定にな  しま  心を   せる は、
  アル   アル  トが望む   与え   い。
  今  では両   へ  たことで  ったが、  的な    けるこ  で ないだ う。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



エレン「っ!? ゲホッ!」

マルコ「エレン!?」

エレン「ガッゲホッ!! ケホ、エホッ」

マルコ「だ、大丈夫か!」サスサス

ジャン「ダッハハハハハハ! お、おま! 吸い、すぎダハハハ!!!」

マルコ「エレン、ゆっくり呼吸して……。ジャン、笑いすぎ」

エレン「ふーっ……。ふーっ……」

ジャン「だってよ、ぶふっ。ちょ、無理! 先行ってる……」プークスクス

ベルトルト「はぁ……。ごめん、僕も先に行ってるよ」ズルズル

エレン「わ、わかった……」

エレン(またか? なんなんだよ……)

エレン(でも、さっきのとちょっと違う……。それに頭痛もしねぇし)

エレン(……気にしても仕方ねぇか……。さっさと渡そう)

-食堂

エレン「ケホッ……」スタスタ

ミカサ「エレン! 調子が悪くなったの!?」ガタッ

エレン「あ゙ー……咳き込んだだけだ。それよりアルミンは? いないのか?」

ミカサ「アルミンは来ていない。一緒ではないの?」

エレン「ああ、当番らしくてな。まだ終わってないのか……」

ミカサ「そう……。エレン、さっき医務室で別れた後、キース教官が来た」

エレン「えっ」

ミカサ「エレンに話があると言っていたから、部屋に戻ったと伝えたけれど」

エレン「いや、こっちには来てないぞ?」

ミカサ「そう。なら教官室に行ったほうがいいかもしれない。急用だったら大変」

エレン「うーん……そうか? 急用だったら宿舎までくるだろ」

ミカサ「それが、話の内容がどうも……アルミンのことらしい」

エレン「はっ!? なんでだ?」

ミカサ「アルミンの様子が知りたかったみたい。でもそれ以上のことは……」

ミカサ「宿舎まで来なかったのは、本人がいる手前で、エレンを呼ぶことを避けたのかもしれない」

エレン(くそ……アルミンを待ちたいけど、そのアルミン自身のことなら行かないわけには……)

エレン(そうだ……!!)

エレン「わかった。ちょっと行ってくる」

ミカサ「ええ、待ってる」

エレン「ミカサ。これ、アルミンに渡しといてくれねぇか?」

ミカサ「構わない。封筒……はわかるけれど、この包みはなに?」

エレン「菓子だ。アルミンに日ごろの礼を込めてな! んじゃ、行ってくる」ガタッ

ミカサ「エレン、ちょっと」

エレン「先に食ってていいからなー!」タッタッタッタッ

エレン(へへっ、この方法なら恥ずかしくない!)


ベルトルト(直に渡すのを避けたな……)

ジャン(あいつこそ臆病者じゃねぇか……)

マルコ(エレン……)

ライナー「」

しばし中断

期待

アルミン「ふぅ、やっと終わったね」

コニー「あー……疲れた」


ミカサ「アルミン!」フリフリ

アルミン「あ、ミカサ」フリフリ

アルミン「エレンはまだ来てないのかい?」

ミカサ「教官のところへ行ってる」

アルミン「えっ、何かあったの?」

ミカサ「! え、えっと……」

コニー「なんか忘れ物でもしたのか?」

ミカサ「そ、そう! 座学の途中で抜けてしまったから、課題を取りに行ってる」


ジャン(ちょっと苦しくないか……?)

マルコ(いや、実際課題は出たんだし妥当なところじゃ……)


アルミン「あれ? 僕が部屋を出る前に、さぁ課題課題ってエレンが……」

ミカサ「!?」


ベルトルト(あっ、そういえば)

マルコ(そんなこと言っちゃったのか……)

コニー「なら怒られてるとか!」ニシシ

ミカサ「えっと、そう。本当は、今日の訓練中に抜けることが多かったから、それでキース教官に……」

アルミン「そっか……」



ベルトルト(上手い。完全に嘘ではないから見破るのは難しいはずだ)

マルコ(実際、キース教官も心配していたしね。僕もさっき呼び出されたよ)

ジャン(だからマルコいなかったのか……)

アルミン「……僕も行ってくるよ」

ミカサ「アルミン!?」

コニー「なんでお前まで行くんだ?」

アルミン「訓練中に抜けてしまったのは、どちらも僕が勝手にしたせいだからよ」

アルミン「エレンが怒られる理由なんてないからね」

ミカサ「……止めておいたほうがいい」

アルミン「……どうしてだい?」

ミカサ「医務室でも言ったけれど、倒れたのはアルミンのせいではない」

ミカサ「原因がわからない以上、エレンが怒られることはない。違う?」

アルミン「……兵士にとって体調管理は重要なことだよ?」

ミカサ「教官なら、心配はしても叱責することはないはず。あの人の言葉は優しさがこもってる」

ミカサ「それに、エレンからアルミンへ預かっている物がある」

アルミン「えっ、エレンが? なんだろう……」

ミカサ「はい、これ」ポスッ

アルミン「封筒と、包み?」

コニー(! これって)キラキラ

アルミン「中には何が入ってるの?」

ミカサ「……さぁ、私は渡されただけ。開けてみて?」ニコ

アルミン「う、うん……」カサッ

アルミン「わぁ……お菓子だ」

コニー「おー! うまそー!」キラキラ

ミカサ「うん、とても美味しそう。エレンは日ごろのお礼と言っていた」ニコ

アルミン「そっか……お礼を言いたいのは僕のほうなのにな……」ジワ

ミカサ「ア、アルミン」アワアワ

アルミン「エレンからプレゼント貰うなんて、いつぶりだろう……」ポロッ

ミカサ「アルミン、泣かないで」クシクシ

アルミン「ん……ミカサ、お菓子なの知ってたでしょ」クスッ

ミカサ「ソ、ソンナ、コトハナイ」

アルミン「ふふっ、ならそういうことにしてあげる」

アルミン「ありがとう、ミカサ」ニコ

ミカサ「! ど、どう、いたしまして……?」

コニー「なぁなぁ! 食べてみようぜ!」キラキラ

ミカサ「コニー、これはアルミンのもの」

アルミン「あはは、いいよコニー。ミカサも食べよう?」

コニー「やった!!」キラキラ

ミカサ「でも、」

アルミン「こんなにいっぱいあるんだ、いいじゃないか」

アルミン「それに、みんなで食べたほうが美味しいだろ?」ニコ

ミカサ「……アルミンがそう言うなら。でも最初に食べるのはアルミン。いい?」

コニー「わかってるよ!」キラキラ

アルミン「いただきます……あむ」

なるほど、そういうことか



アルミン「んー……おいしい……」ニコッ

コニー「どんな味だ!!」キラキラ

ミカサ「……」ツー

アルミン「ちょっと待ってね、もう一口……あむ」



アルミン「うんと、トロっとしてて、甘くて、のーこーで……」ポー

コニー「おぉぉぉぉ!! うまそー!!」キラキラ

ミカサ「…………あ、鼻血」タラッ

ベルトルト「えっ、なんなのあの変わりよう。今まで以上じゃないか」

ジャン「つーかなんでコニーは平気なんだよ!」

マルコ「アルミンは男男男男男男男」ブツブツ

ジャン「ヒイッ!」ズサッ

マルコ「男男男男男男。男でも、いいか……可愛いし」ブツブツ

ベルトルト「彼はもうダメだ! ……諦めるんだ……」クッ

ジャン「オイ……お前……マルコ……か……?」ガクッ

ベルトルト「ジャァァァァァァアアン!!」ユサユサ

アルミン「ん、クリームが垂れて……」チュルッ

ミカサ「」ブフッ

コニー「うわっ、どうしたんだよミカサ」

ミカサ「むしろあなたがどうしたのと聞きたい」ツメツメ

アルミン「んっ……、おいひぃ……」ポー

ミカサ「アルミンを見て何も思わないなんて!!」カッ



ライナー「」(結婚しよ)

輸血用血液足りるかなwww

コニー「んー。あ! いつもより可愛くなったか?」

ミカサ「可愛いなんてレベルじゃない。よく見て」

アルミン「んむんむ……えへへ……」ペロ

コニー「あーもう。わかんねぇって」

ミカサ「ちょっ」

コニー「アルミン、オレも一つ貰うぞー」キラキラ

アルミン「うん、どうぞー♪ あむっ……」

-アルミンの糖度が急上昇中-

キラキラキラキラキラキラキラキラリン♪



パァァァ  アルミン・低糖 が アルミン・多糖 に 変化した!






※本来の多糖とは意味が違いますが、ご了承願います。

このチャーム効果は天使のそれに違いない

○アルミン・多糖

コニー「うめぇー!!! なんだこれ、オレこんなの食ったことねぇよ!!!」キラキラ

アルミン「んんっ……」フルフル

ミカサ「アルミン、どうしたの」キリリ

アルミン「なんか、あっつぅい……」トローン

ミカサ「はぐぅ!!!!」スポーン

コニー「うわっ、きたねぇな!」バシッ

~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

10.アルミン・多糖(以下多糖)は 低糖よりも思考力低下が見られる。
  多糖は欲求に忠実で、歯止めがきかなくなる恐れがある。
  また、より糖分を欲する傾向も見られる。
  フェロモンの範囲が約20m四方へと広がり、香りに惹きつけられたものは気分が高揚していく。

なんというファッシネイション
これは間違いなく妖魔

アルミン「んんー…」パサッ

ミカサ「あ、あるみん! 脱いではだめ! ここは食堂!」ボタボタ

アルミン「でも……あついんだ……」トローン

ミカサ「ボタンあけてあげるから! 脱ぐのはだめ!!」ボタボタ

コニー「お前は早く血を止めろよ!!」

ミカサ「おっと失礼」キュキュッ


ジャン「ミカサ、男らしい……」キュン

ベルトルト「君は違う意味でトキメいてるね。っていうかここでも香りがキツイんだけど……」

ライナー「」(結婚した)ドボドボ

ベルトルト(こいつ……)


ユミル「おい、ベルトルさん! やばいぞ、食堂全体に香りが広まってる!!」

ベルトルト「なっ!? 全体に!?」

>>229でも穴抜け正答ではないのか……これ以上のどんな秘密が
しかしこのアルミン実に淫糖である

ベルトルト「と、とりあえず手分けして窓を開けるんだ!」

ジャン「アルミンも、可愛らしいな……」キュン

ベルトルト「ジャン、君まで……っ!」

ユミル「仕方ねぇ、二人で換気するしかねぇな」

ベルトルト「えっ、クリスタは……?」

ユミル「ちっ……あっちだよ……」スッ



クリスタ「んっ……アルミン、アルミンの柔肌、触りたい」ハァハァ



ベルトルト「なんかエラいことになってるぅー!?」

ユミル「端に座ってたのにコレだ、はっ、すげぇ威力だな全く!」

蛇口ついてんのかwww

ベルトルト「とりあえず窓を……! あっ……!」

ユミル「っ……!」

ユミル「暑いなら、香りが広まっているなら窓を開ければ済む。そう思っていた!」

ベルトルト「しかし、今っ! 既に窓は全部開いているっ……! それなのにこんなに香りが充満して……っ!」

ジャン「そんな深く考えることねぇよ……それよりアルミンの可愛さが」ハァハァ

ベルトルト「このままじゃ……僕らもお陀仏だ……」

ユミル「殴ってでも止めてやるつもりだったが、近づけない以上それもできそうにない……な」

ユミル「まぁ、いいか。どうせ死にはしないさ」

ベルトルト「うん……そうだね。アルミンが可愛いのは事実だし……」ツー

ユミル「ああ、意地を張るのはおしまいだな……」ポタッ



ユミトルト「アルミンはぁはぁ……」ボトボト

ライナー「」(堕ちたか)ドクドク


ミカサ「これでどう? アルミン、暑くはない?」

ミカサ(ボタンを外すとはいえ、前が全開になってしまった……でも、脱がすわけには……)

アルミン「んー……ありがとー」エヘー チラリ

ミカサ「でぃーとりっひ!!」ジュパーン

コニー「お、おい、耳から血が出てるぞ……!」

ミカサ「大丈夫、私は強い。ので大丈夫。ので」フキフキ

コニー「えぇ……」

アルミン「ミカサー、ミカサはたべないの?」

ミカサ「私は大丈夫。ので、アルミンが食べていい。ので」

アルミン「えへへ、そっか! じゃあ食べるー!」ポヤー

ミカサ「アルミンはいい子。ので、いっぱい食べるといい。ので」

コニー「ミカサが壊れた……」

アルミン「あむあむ♪」

コニー「はぁオレも食べよ……」

アルミン「うん! コニーも食べよっ、はいっ♪」ソッ

コニー「お、おうっ!?」ドキッ

欲求に忠実と言うことはあるみんきゅんがぼくに迫ってくる可能性が微レ存

コニー(違うぞ……別にドキッとなんてしてないぞ……)モグモグ

アルミン「おいしーねー、コニー」ポヤー

コニー(可愛くなったって言ってもアルミンはアルミンだからな!)モグモグ

アルミン「コニー……?」ムゥ

コニー(そうだ! オレはバカじゃねぇからな! 男を好きになんて――)モグモグ

アルミン「あっ……。コニー、ホッペについてる」クスクス

アルミン「とったげるね」チュッ




コニー「は?」

アルミン「とれたとれた」エヘー

アルミン「いそいで食べるからだよー?」ポワー

コニー「あ、ああ……」

アルミン「ほら、あーん」ポワー

コニー「あーん!? 何言ってんだお前!!」ドキッ

アルミン「いいからいいからー」

コニー「あ、あーん……?」モグ

アルミン「おいしい?」ニコッ

コニー「っ……ああ、うめぇ」ドキドキ

アルミン「ふふー……」トローン

ウォール・こにぃが落ちそう


アルミン「コニー、ボクにもたべさせて?」ニコニコ

コニー「は、はぁ!? そんなんお前……」トクン

アルミン「おねがい、コニー」ポヤー

コニー「お、おう……。あーん」ドクン

アルミン「あー……んむっ」

コニー「う、うまいか?」ドクンドクン

アルミン「うん、おいしぃ……んっ……!」ピクン

コニー「? おい、どうし――」


-アルミンの糖度。過剰。過剰デス-


過剰。摂sy。過剰。摂取。カ剰。摂取。過剰。摂取。過剰。
摂取。過剰。せ取。ka剰。摂取。過ji。摂取。過剰。摂取。
ka剰。摂取。過剰。摂取。過剰。摂取。カ剰。摂取。過剰。


  アルmン・タ糖 ga aルミn・溶糖 に 変化しt!


分解。要求。分解。要ky。分解。要求。分解。要求。分解。
要求。分解。要求。ブ解。要求。分解。要求。分解。要求。
分解。要求。分解。要求。bu解。要求。分解。要求。分ka。


アルミン「んんぅ……!!」ビクンッ

◎アルミン溶糖

コニー「ア、アルミン……?」ドキドキ

アルミン「……」ボー

コニー「大丈夫かお前」ドキドキ

アルミン「……コニー」スッ

コニー「ど、どうした、アルミン」ギュッ

アルミン「返して、ね?」ニコッ

コニー「えっ?」



チュッ、チュゥ...チュッレロッ...ヌルッ、チュッ...チュルチュルッ...チロチロ...



ドサッ

アルミン「ん……ふぅ……ごちそうさま、コニー」トローン

コニー(へへ……オレ……バカでもいいや……)トローン

~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

11.アルミン・溶糖は、アルレル糖の症状が最大まで振り切った状態である。
  幸福感で充足させるホルモンを分泌し、周囲に撒き散らすことで対象を油断させる。
  欲求に対してより貪欲となり、減った糖分の補給行為を繰り返そうとする。
  反面、フェロモンの対象は一人に絞られるため、範囲は狭まるがこの状態に陥った
  アルミン・アルレルトに近づくのは危険といえる。

アルミンが堕天使だった。ので、今日はここまで

率先して近づきたい乙

くっそ!不覚にもおっきしてしまった!

もはやインキュバスの域

いや…わからんな…何故だ?何故わた教官との絡みが未だにない?

?それはなぜ人はハゲを恐れるか?と言う事でしょうか?

教官、そんなこと言ってるからなんの成果も得られないんですよ

ユミル「ハッ……! おい、ベルトルさん起きろ!」ユサユサ

ベルトルト「うぅん……アルミン、もう少しだけ……そう、そこ……」

ユミル「」ゴヌンッ

ベルトルト「ぐあああああああああああっ!!」

ユミル「起きたか?」

ベルトルト「ぐっ、ああ、すまない……」サスサス

ユミル「どうやら事態が変わったみたいだ」

ベルトルト「ん……? 香りがしない」

ユミル「ああ、よくわからんが、どうやら今はコニーに向いているみたいだ」スッ



アルミン「あ、まだ残ってるね、コニー」チュルチュル

コニー「」ビクンビクン



ベルトルト「ちょ、ちょっと! アルミン何やってるの!!」カァッ

ユミル「キスだろ」

ベルトルト「いやいやそうじゃなくて!」

ユミル「接吻と言い換えたほうがいいか?」

ベルトルト「君もまだやられてるんじゃないか!?」

ユミル「私が言いたいのはだな、今ならアルミンに隙があるってことだ」

ベルトルト「! 香りも届いてない今が好機ってことか」

ユミル「ああ、近づけるならこっちのもんさ」

ユミル「だがもっと確実な方法をとるぞ」

ユミル「まず、あそこで錯乱してるミカサを正気に戻す」


ミカサ「アルミン。私のこと、好き? それとも好き?」ポー


ベルトルト「重症だね」

ユミル「そして私かベルトルさんが囮になって、ミカサにアルミンをぶん殴らせる」

ベルトルト「……待って。ミカサが真っ先にアルミンの虜になっていた」

ベルトルト「そのミカサに任せるのは危険じゃないか?」

ユミル「仮にも主席様だろ。それにミカサの様子を見るに……いや、確証はねぇが……」

ベルトルト「?」

ユミル「とにかくミカサのところに行くぞ。このままじゃコニーがやべぇ」ダッ



チュルッ....チュ... ンッ...レロ、レロレルト  ツ-...

コニー「」ビク...ビク...



ベルトルト「うわぁ……」ダッ

ミカサ「アルミンは私が好き。ので、好き。ので、好き」ブチッ ブチッ

ユミル「おいミカサ! しっかりしろ」ユサユサ

ミカサ「あっ、そんな。ダメよアルミン。私達は家族でしょう」

ベルトルト「」

ユミル「」ベチコーン

ミカサ「ああっ! いけないアルミン、エレンが帰ってきちゃうから……!」ゾクゾク

ユミル「コイツ……っ!」

ベルトルト(寮に帰って寝たい……)

ミカサ「うっ…………。ふぅ。」

ミカサ「ユミル、私をビンタするというのはどういうこと? 妄想が捗った、礼を言う」

ユミル「てめぇ……正気か?」

ミカサ「モチのロン」フフン

ユミル「それはそれで問題だろうが」

ミカサ「? アルミンを愛でるのに何か問題が?」

ベルトルト(あ、アリさんだ。匂いにつられたのかな)ウフフ

中断。教官の出番はある(予定)

教官もアヘ顔をさらすのか(戦慄)


ミカサの壊れ具合がすごい

ユミル「妄想も大概にしてアルミンを見てみろ」

ミカサ「?」



アルミン「コニー、動かなくなっちゃった……」スンスン

アルミン「あ、まだお菓子残ってるー」ポヤー

アルミン「うましうまし」モグモグ



ミカサ「かわいい」

ユミル「」ガスッ

ミカサ「いたい」

ユミル「真面目にやれ」

ミカサ「症状が進行しているように看受けられる」

ユミル「はーっ……やっぱりか」

ベルトルト「?」

ユミル「こいつ、アルミンが変わること知ってたんだよ」

ベルトルト「えっ!!」

ミカサ「何年も一緒にいるのだから、当然のこと」フッ

ベルトルト(ならもっと早く止めようよ……)

ユミル「で、主席様は今の状況をどう推察されるので?」

ミカサ「……多分、暴走しているのではないかと」

ベルトルト「暴走……」

ユミル「菓子食っただけであんなんなるか?」

ミカサ「でも、私が見た記憶では……」

ミカサ「――!!」

ユミル「おい?」

ミカサ「私は一度寮に戻るので、ここは二人に任せる」ダッ

ベルトルト「ちょっとォ!!」

ミカサ「説明している暇はない!!」タタタタタッ

-廊下

ミカサ(そう、私はどこかで見た記憶がある。だから今日も、あのアルミンを見て――)タッタッタッ


――――……

ミカサ『アルミンアルミン、私はもっと撫でていい』

ミカサ『アルミンは私と組もう』

ミカサ『これは、チャンス』
ミカサ『私は冷静ではなかった。ので、口周りがベタベタだ』

――――……


ミカサ(いつもと違う、甘えてくれるアルミンになったと勝手に……)タッタッタッ

-女子寮

ガチャ

ミカサ「はぁ、はぁ……」ガサッ

ミカサ(でも、それは勘違いで……)ゴソゴソ

ミカサ(このままじゃ、もしかしたらアルミンが……)ガサゴソ

ミカサ「……っ! あった」


『~アルミン・アルレル糖について~』


ミカサ「……」ペラッ


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

1.アルミン・無糖状態(以下無糖)を基準とし、
  糖分を摂取した量に応じてアルミン・アルレルトに変化が生じると確認されている。
  また、糖質(炭水化物)の摂取によってもわずかに変化ありと確認されたが、
  大部分は脳へのエネルギーへと変換されるため、通常の食事量では変化が生じにくい。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ミカサ「やっぱり……」スッ

ミカサ「著者は――」

-教官室

キース「イェーガー、報告は正確に行えと言ったはずだが」

エレン「ですから、アル……アルレルト訓練兵の体調は、何の問題もありません!」

キース「ふむ、イェーガー。貴様が何を庇い立てするのかは知らん」

キース「だがアルレルトに何らかの変化が生じている。これは確認された、紛れもない事実だ」

エレン「……っ」

キース「隠せば貴様も同罪だぞ」

エレン「……」

エレン「……オレのせいです」

キース「アルレルトの奇行が目立ったのは、貴様の責任だと言うことか」

エレン「はい……」

キース「ふむ……。何故、アルレルトは変化している?」

エレン「それは――――」



エレン「――――というわけで……」

キース「なるほど。では、貴様は何故それを知っている?」

エレン「えっ……?」

キース「いつ、どこでそれを知ったのだ、イェーガー」

エレン(いつって言われても……)ズキッ

エレン「っつ……!」ズキン

キース「どうした、イェーガー」

エレン「父さんが……教えて……」ズキズキ

キース(グリシャが……?)


ガタン!  バタッ ガシャーンバリッ ベリベリバリッ アォォォォォォン


キース「! 今の音は、食堂からか」

エレン「!」

キース「私は様子を伺ってくる。貴様はここで待機だ」

エレン「オレも行きます!」

大事になってきたな

キース「これは命令だ!! 貴様は待機していろ!!」

エレン「命令は……聞けません。アルミンに何かあったかもしれない」

エレン「あいつはオレに初めてできた友達なんだ。守ってやらなきゃ!!」

エレン「それに、思い出せそうなんです。何か、大事なことが」

キース「……許可しよう。行くぞ」スッ

エレン「はいっ!!」タタタタッ

・・・なんだか凄いことになってきちゃったぞ


――――……

グリシャ『――これをお前に渡しておこう』

エレン『これなんのノート?』

グリシャ『アルミンについて、私がまとめたものだ』

エレン『読んでいい!?』ペラッ

グリシャ『ああ、いいよ。ただ、今読んでもわからないだろうな』ナデナデ

エレン『えー。なんでー?』ペラペラ

グリシャ『エレンとアルミンがもっと大きくなって、そしてその時も大切な友達でいたなら読みなさい』

エレン『何言ってんだよ、アルミンとはずっと友達だよ! 約束してるんだからな!』

グリシャ『ほぅ……。それはどんな約束だ?』

エレン『っ! それは父さんにも秘密!!』

――――……

エレン「そうだ、それでオレ……」タッタッタッ

エレン「あのノート、どこにやったっけ……」タッタッタッ

エレン「……」ブンブフン

エレン「今は急がないと」タッタッタッ

なんでミカサが持ってるんだ(笑)

-食堂

ライナー「アルミン守ル。邪魔ハサセナイ」(結婚式)ズゥン

ベルトルト「くっ……」ガクッ

ユミル「クソッ、あいつ無茶苦茶だろ!!」



サシャ「ひぃっ!! アルミンっ!! こっちにこないでくださぁい!!」ダッダッダッ

アルミン「なんで、逃げるの?」コツ...



ベルトルト「サシャが危険なのに……」

ライナー「アルミン守ル。邪魔ハサセナイ」(新婚生活)ズゥン

ユミル「操り人形かっつの!!」ドムン

ライナー「アルミン守ル。邪魔ハサセナイ」(新婚初夜)ズゥン

ユミル「かっっっっってぇ!!!!」ブンブン

(合体シヨ…)

>>281
なんかワロタ

サシャ(ダ、ダメです。アルミンからとてもいい香りがしますが、私の何かが警告しています!)ジリッ

アルミン「お昼はそばにいてくれたのに」コツ...

サシャ(アカン、私、コニーみたいに食われてまうんか……)ジリッ

アルミン「サシャから甘い匂いがするんだ、もう我慢できないよ」コツ...

サシャ(へっ、甘い匂い?)

アルミン「つかまえた」ニコ

イヤアアアアァァァァァァァァァァァァアアアアッッ!!!!


キース「騒がしいぞ貴様ら、誰か説明――!!」ギイィィ

エレン「どうし――!?」


サシャ「だ、だめですぅ!! そんな強くっ、したらああっ!!!!」ガクガク

アルミン「抱き締めてるだけなのにー」ニコニコ

サシャ「はっ、はっ、嫌やあっ!!!」ジタバタ

アルミン「じゃあ早く出して」ニコニコ

サシャ(出すって何を……? 私にあげられる物なんて……なんも……)

ポロッ カツーン

僕のことも食べてください(直球)

サシャ(砂糖の小瓶……? ああ、エレンに返すの、忘れとった……。罰が当たったんかな……)ガクッ

ドサッ

アルミン「えへへ、やっぱり持ってた」ポワー

アルミン「いただきます」サラサラ



キース「アルミン・アルレルトッッ!! 貴様何をしているっっっ!!!!」ビリビリビリ



アルミン「!!」ビクッ

エレン「!」ビクッ

ユミル「!!」ビクン

ベルトルト「!!」ビクッ

ライナー「!? っ、オレは何を……」

教官のターンッ!ドローッ!ひとっ風呂浴びるを発動しターンエンドッ!
つまり、またしても中断ッ!今日中に終われるのか貴様ッ!!


期待

流されない教官カッコイイ

乙ー

>>287
ならば俺は時の女神の悪戯を発動して
>>1の風呂フェイズをスキップさせてもらうぞ…

キース「聞こえなかったのか、アルレルト」

アルミン「……」


ユミル(なんで黙ってるんだ……?)

ベルトルト(わからない、弁明でもするつもりなのか)


エレン「お、おいアルミン。黙ってちゃ……」ヒョコ

アルミン「あ、エレェン。どこいってたのさぁ」フワァッ

エレン「っ……!」

キース「貴様!!」

キース「止まれぃ!! アルレルトッッ!!!」

アルミン「……」スゥッ

キース「私の質問が終わっていないが?」

アルミン「……貰っただけです」フッ

キース「何?」ピク

エレン「な、なにを貰ったんだ……?」

キース「イェーガー、貴様は下がれ」

エレン「でもっ!!」

キース「いいから下がりなさい……!」

エレン「はい……」

キース「貰った、とは何をだ」カツカツカツ


ベルトルト「教官、近づいては……っ」

ユミル「止めとけ、ハ……教官殿は、エレンの安全を確保するために近づいてんだろ……」

ユミル「そんで、アルミンは教官殿を近づかせるために黙っていた……」

ベルトルト「まさか」

ユミル「……捕食するために……な」


アルミン「足りないから、貰ったんです」クス

キース「イヤ……わからないな」

キース「貴様はなぜブラウス訓練兵を襲った」

アルミン「? それは『何故 人は食事をするのか?』という話でしょうか」ニコッ

キース「……」

アルミン「……」クス クスクス

ガチャ

ミカサ「はぁ、遅くなった……っ!? 教官。エレンも」

ユミル「おう、おせぇーじゃねぇか」フリフリ

ベルトルト「なんだい、そのノート?」

ミカサ「エレンのところへ行く」タッタッ

ユミル「おい、危ねーぞ!」

ミカサ「これは元々、エレンのものだから」タッタッ

ミカサ「エレン!」

エレン「ミカサ、お前どこにいたんだ」

ミカサ「そんなことはいい、これを」ポスッ

エレン「これ……!」


『~アルミン・アルレル糖について~』 著:グリシャ・イェーガー


エレン「なんで、お前が?」

ミカサ「私がエレンの家に住むようになって、アルミンと友達になったときに」

ミカサ「エレンがオレの大切な友達のことだから、これを読んでおけと」

エレン「それで……」

アルミン「教官は、ボクに何を下さるんですか?」ニコニコ

キース「私が貴様に……?」

アルミン「ええ、そうです」ニコニコ

キース「貴様、何を考えている!!」

アルミン「ボクの質問が終わってないですよ?」ニコニコ

キース(わからない、何を言っているんだ……。だが、このままアルレルトを放置するわけにもいくまい)カツカツカツ

キース「……」ガシッ

アルミン「えっ」

キース教官実はくそつおいからな。
どうなるどうなる

キース「イェーガーッ!! アッカーマンッ!!」ミシッ

アルミン「っ……!」

エレミカ「は、はっ!!」サッ

キース「貴様らにこの状況を打開する策はあるか!!」ミシッ

エレン「打開する……」チラッ

ミカサ「策……」チラ


『~アルミン・アルレル糖について~』


エレミカ「ありますっ!!」

エレン(もしなかったとしても、オレ達がなんとかしてみせる!)

キース「ならばその策をなせ!!」ミシッ

キース「私も長くは持たんだろう!!」ミシッ

エレミカ「はっ!!」ペラッ

アルミン「きょうっ……かん……ひっ、いたい、れす……」ウルウル

キース(力が、上手く入らん……何なのだ、この異様な香りはっ……!)ミシ


エレン「どこかに、戻す方法は……」ペラペラ

ミカサ「多分、順番で並んでいるはずだから」

エレン「ってことは……これか」ペラッ


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~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

11.アルミン・溶糖は、アルレル糖の症状が最大まで振り切った状態である。
  幸福感で充足させるホルモンを分泌し、周囲に撒き散らすことで対象を油断させる。
  欲求に対してより貪欲となり、減った糖分の補給行為を繰り返そうとする。
  反面、フェロモンの対象は一人に絞られるため、範囲は狭まるがこの状態に陥った
  アルミン・アルレルトに近づくのは危険といえる。

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~現在公開可能なアルミン・アルレル糖の情報~

12.アルミン・アルレルトが変化する最大の要因は、糖分ではなく精神の揺らぎにある。
  精神が未熟な現時点では危険性はないが、思春期の訪れとともにその揺らぎは大きくなり、
  危険性は高まる。一度不安定になってしまった心を安定させるには、
  アルミン・アルレルトが望むものを与えればよい。
  現実験では両親の元へ戻したことで治まったが、根本的な問題は避けることができないだろう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

エレン「は……?」

ミカサ「両親の元、って……」

エレン「そんなの、無理じゃねぇか!! あいつの父さんと母さんは……!」

ミカサ「落ち着いてエレン! 感傷的になっては」

エレン「お前はいいのかよ!? アルミンが、オレのせいで、あんな風になっちまったんだぞ……」ジワァ

エレン「あんなの、アルミンじゃない……」グスッ

ミカサ「エレン」パシッ

エレン「っ……何すんだよ!」

ミカサ「エレン、あれはアルミン」

ミカサ「たとえどんな風に変わってしまっても、アルミンはアルミンでしょう?」

ミカサ「それともエレンには、初めてできた友達が信じられない?」スッ

エレン「なんだよ……」

ミカサ「次のページに、続きがあった」

――――――――――――――――――――――――――――――

エレン。もしお前の目の前で、アルミンがこの状態になってしまったら、
お前がアルミンから貰った分だけ、色んなものを可能な限りあげなさい。
そうすれば、ちゃんとアルミンは元に戻ってくれる。
友達とは、支えあうものだよ。エレンに初めてできた友達なんだ。
アルミンのことを信じてあげなさい。大切な約束をしたんだろう?

――――――――――――――――――――――――――――――

エレン「父さん……」グスッ

エレン「そうだよ、アルミン」ゴシゴシ

エレン「約束したよな。外の世界を見に行くって。冒険しようって」スッ

ミカサ「大丈夫、エレン。私もついている」ニコ

エレン「ああ!」

キース「くっ……アルレルトォ……!」ミ...シ...

アルミン「教官。それで、ボクは何をいただけるんですか?」ニコニコ


エレン「教官!!」

ミカサ「ここからは私達にお任せを!!」

キース「ぐぅっ……」グラッ

アルミン「わっと……」ピョン

キース「済まないが、私はここを一度去る……頼んだぞ」ギィィ

エレミカ「ハッ!」

これは中々やるハゲ

アルミン「あーあ。もう少しで食べられたのに……ね?」ニコ

エレン「アルミン」

アルミン「なぁに? エレン」ニコニコ

エレン「こっちに来い」

アルミン「えっ?」

エレン「いいから、こっちに来いよ」


ユミル「ふぅん……逆だな」

ベルトルト「えっ……?」

熱い展開に

アルミン「い、いやだ……」

エレン「どうしてだ? オレならお前が望んでるものを、あげられるぞ?」

アルミン「う、嘘だよ。そんなのできるはずないもん!」

エレン「それならオレのところまで来てみろよ。嘘ならお前がオレを食べて終わりだろ?」

アルミン「ヒッ……」

ミカサ「エレン、追い詰めるのは……」

エレン「大丈夫だ、オレはアルミンを信じる」

ミカサ「……なら、私もアルミンを信じよう」

アルミン「ボクが、食べる……。エレンを、ミカサを……」ブツブツ

エレン「アルミン、こっちを見ろ」

アルミン「嫌だ!!!!」ブンブン

ミカサ「アルミン」

アルミン「やめてよ!!」ブンブン

エレン「アルミン」

アルミン「……」ブン...ブン...

アルミン「……」フワッ

アルミン「いいよ…………そんなに言うなら、食べてあげるから!!」ダッ

エレン「よっと」パシッ

アルミン「あっ……」グリン

ミカサ「キャッチ」ポスッ

エレン「つかまえたぞ? アルミン」ギュッ

ミカサ「ええ」ギュッ

アルミン「いや、やだ、やだよ。いやだぁ……」ポロポロ

エレン「やっぱアルミンはアルミンのまんまだな、頑固で」ギュッ

ミカサ「泣き虫で、そして優しい」ナデナデ

アルミン「やめてよ!! 僕は、僕は優しくなんて」グスグス

エレン「なあアルミン、オレ、さっき嘘ついちまった」

アルミン「え……」

エレン「お前が望んでるものなんてわかんねぇし、オレにあげられるものなんて何もない」

エレン「でもな、こうして傍にいるだけじゃダメか?」

アルミン「……」ジワッ

エレン「オレじゃ頼りないか? オレじゃお前を守れないか?」

アルミン「そんな、ことない……」

ミカサ「私は、二人を守りたい。二人に頼られたい。二人に甘えられたい」

アルミン「ミカ、サ……」

エレン「オレたちは親友で、仲間で、家族だろ?」

アルミン「……だめ、だよぉ……」

アルミン「ぼくは、ふたっ、りにっ……もらって、ばかりでっ!!」

アルミン「なにも……あげられない……」

泣ける展開にグスッ

エレン「馬鹿だなー、いっぱい貰ってんだぞ?」

ミカサ「ええ、今だって貰ってる」

アルミン「なに、を……さ……」



エレン「幸せを」 ギュッ ミカサ「温もりを」



エレン「アルミン。今、幸せか?」

ミカサ「アルミン。今、温かい?」

アルミン「……うんっ、胸が、いっぱいになるくらい、温かくて幸せだよ……」ニコッ

その後、アルミンはひとしきり泣いて、泣き疲れたように寝てしまいました。

戻ってきた教官に、今晩だけ三人で寝るようにと命令された二人は、

複雑な顔をしながら笑いあっていました。

どうやら症状は治まったようで、各々は安堵の表情を浮かべ、

安心して自室に戻りました。

これから、アルミンにどんな処遇が決まるかはわかりません。

できることならば、重い処罰は与えて欲しくないと思っています。


カリカリ……

ベルトルト「ふぅ、こんなところかな」

マルコ「今日の、日誌かい……?」

ベルトルト「うん……アルミン、大丈夫かな……」

マルコ「ミカサとエレンが着いているからね、心配はないだろうけど」

ベルトルト「そうだね……」パタン

-宿舎・空き部屋

エレン「三人で寝るの久々だなー」

ミカサ「本当に、久しぶり」

エレン「これでアルミンが起きてたら、色んな話聞かせてくれるのに!」

ミカサ「無茶言わないの。あれだけ泣いたんだから」

エレン「こいつが泣くのも、久々だよな……」

ミカサ「アルミンは強くなった。……強くなったフリをしていた」

エレン「ああ……」

ミカサ「もっと、甘えてくれればいいのに」ナデナデ

エレン「無理だろうなー。こいつ、頑固だし!」ナデナデ

アルミン「スー……スー……」

ミカサ「またこうして、三人で寝よう。……教官を脅してでも」

エレン「おいおい……。でも、また寝たいな」

エレン「っと、離さないように握っておかないと。へへっ」ギュ

ミカサ「うん」ギュ


おやすみ――……






ペラッ

キース「ふむ……」

キース「アルレルトには、二週間の書庫室の整理と清掃にしておくか」

キース(いつも掃除するのはアルレルトくらいだ、大した罰にもならんだろう……)

キース(ふっ……我ながら甘いな……)


―おしまい―

終わりです。最後まで読んでくれた方、お疲れ様です。ありがとう。
ちなみに数日の間、サシャはアルミンを恐れ、コニーはアルミンにドギマギします。


グッときた、ありがとう

乙乙乙
アルミンの可愛さが再確認できた。感謝します


アルミンにきゅんきゅんしたわ

大事なもの書き忘れてしまったことを思い出した。ので、あとで後日談書きます。
申し訳ない。もうちょっとだけ続くんじゃ……。

舞ってる

後日談wkwk

以下、後日談

-数日後 休日

アルミン「あっ、コニー!」フリフリ

コニー「! ア、アルミンか!! オレ、先に行ってるわ!!」ドキドキ

コニー(あああ、あれは夢だったんだ! で、でもアルミンとしちゃったのは現実で!)

コニー(あーっ、くそっ!! もう、わけわかんねぇ!!)

アルミン「あっ……」

ジャン「まだ、ダメそうだな……」

アルミン「うん……。本当に、悪いことしちゃったなぁ」



~初めての友達へ~

あの日以来、僕の、アルレル糖の症状は起きていない。

コニーは、まだ僕のことを避けているようだ。
あんなことをしてしまったから、当然だけれども……。

サシャ「アルミン!! 今日はパァンを差し上げますので、何とぞ、何とぞ命だけはぁぁぁ!!」

アルミン「あ、あはは……」

エレン「おい、アルミンはもう戻ったんだぞ?」ムスッ

サシャ「でもでも! 夢の中で追いかけられるんですよぉ……」グスッ

ミカサ「私が一緒に寝てあげているのに……」ナデナデ



サシャは、大分良くなったようだけれど、まだまだ時間が必要かな。
ミカサが「私に任せて」と言ってくれたので、少し安心してる。

以前の、仲が良かった頃に戻れるようにしたい。もちろん、キミにも協力してもらってね。

アルミン「はぁ……自分がしたこととは言え、辛いなぁ……」

マルコ「教官が班の編制を調整してくれているから、大丈夫だよ」

アルミン「ありがとう、マルコ」

エレン「過ぎちまったことを悔やんだってどうしようもないだろ!」

アルミン「エレンは前向きだね……」

エレン「そんなことねぇよ! 不安でいっぱいだって!」

エレン(もう暴走なんて、させたくねぇしな)



教官曰く、あのままだと下手したら僕は人類を滅亡させていたかもしれないらしい。
キミは大袈裟だって言うかもしれないけれど……。

もしあの出来事が、壁内中に広まったらと思うと恐ろしく感じてしまう。
人が、巨人の手ではなく自らの手で……いや、これ以上はやめておこう。

ミカサ「アルミン、これ」カサッ

アルミン「? 何の包み、これ?」

ミカサ「お菓子を買ってきた。日ごろの感謝を込めて、プレゼント」

アルミン「えぇっ!? あ、ありがたいけど……」

エレン「貰っとけよ」

ミカサ「エレンのは貰えて、私のはダメなの?」

アルミン「ううん、そんなことない。……ありがとう、ミカサ」ニコッ

ミカサ「どういたしまして」ニコ

エレン「みんなで一緒に食べれば、何かあっても大丈夫だろっ!」

アルミン「そう、だよね……!」エヘヘ


そういえば、今日はとても嬉しいことが二つあって、
一つは、ミカサが僕にプレゼントをくれたこと。
もう一つは――――

アルミン「あ、そういえば!」

エレン「ん? どうした?」

アルミン「エレンにお菓子のお礼言うのを忘れてた! ごめん、今さらだけどありがとう!」

エレン「あー、気にすんなよ。オレも忘れてたしな!」ケラケラ

ミカサ「色々あったから、仕方ない」

アルミン「それと、あの封筒。どこかで失くしちゃって……」

エレン「あ、あぁ、あれな! 大したもんじゃないから、いいんだよ」アセアセ

ミカサ「これのこと?」スッ

エレン「な゙っ!? おまっ、なんで持ってっ!!」ガタッ

アルミン「それ、それだよ! どこで見つけたの!?」

ミカサ「三人で一緒に寝た部屋のゴミ箱」

エレン「くそっ、寝てると思ったのに……!」

ミカサ「プレゼントしたものを捨てるなんて酷い」

ミカサ「はい、アルミン」スッ

アルミン「ありがとう、ミカサ」

エレン「や、やめろぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!」ダッ

ミカサ「させない」ガシッ

この三人は良いな

エレン「や、やめっ、ダメだアルミン! それを読んだら爆発する!!」ジタバタ

アルミン「ははは、そんなわけないじゃないか」スッ

アルミン「手紙、かな?」ペラッ

エレン「いやぁだぁぁああああやめてぇぇぇぇええええええええ!!!!」ジタバタ

ミカサ「暴れない」ガシッ

エレン「せめてここから立ち去らせてぇぇぇぇええええええええ!!!!」ジタバタ

~アルミンへ~

なんて書けばいいのかわからないです。なので思ったことを正直に書こうと思います。

アルミンにはいつも感謝してばかりです。オレが無茶しても着いてきてくれるし、
心配してくれていてありがとうございます。は変か、ありがとうな。

でも最近、オレはアルミンに怒っていることがあります。

もう少しオレのことを頼ってくれてもいいんじゃないか?
アルミンが人を頼らない性格なのはわかってます。でも正直寂しいです。

わがままでごめんなさい。

いつもは迷惑かけっぱなしなので、今日はお菓子でも食べてゆっくり休んでださい。


                        ~初めての友達より~



エレン「しにたい」ボフゥン

ミカサ「あ、爆発した」クス

アルミン「爆発したね」クスクス


―おしまい―

これで本当に終わり。幼馴染大好きです。そしてごめんねコニー。



おつ!

アルミンに支配される世界も悪くない

これはいい後日談だった
乙!

素晴らしかった
本当にお疲れ様でした

最高でした

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