P「ここに14枚のパンツが並べてある」 (44)

※キャラ崩壊注意


春香「……」

P「色とりどり、大小さまざまの14枚だ」

千早「……」

P「よく見ると名前が書いてあるものもあるな」

やよい「……」

P「それに微妙に汚れている事から使用済みであると思われる」

あずさ「……」

P「これらは今朝、目を覚ましたら枕元に置いてあったものだ」

律子「……」

P「さぁ、弁明を聞こうか」

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美希「ちゃんとミキのを使ってくれた?」

P「うーん、それは俺が望んだ答えじゃないなぁ」

亜美(ヤヴァいよー、にーちゃんすげー怒ってるよー)

律子(ちょっと息苦しい感じね)

美希(でもこーいう息苦しさはアリだと思うな)

小鳥(しかし何でプロデューサーさんは怒ってるんですかね)

真美(やっぱ脱ぎたてホヤホヤの温もりがなくなってたせいじゃん)

響(うう、こんな事ならプロデューサーが目覚めるギリギリに侵入するべきだったぞ)

P「そこ、聴こえてるし間違ってるからな」

貴音「やはり、履いていた日数が足りなかったのでしょうか」

小鳥「最低一週間は履き続けるべきでしたか……」

P「止めて下さい死んでしまいます」

伊織「じゃぁ何が不満なのよ!?」

P「全部」

真「分かった! プロデューサーは目の前で脱いでほしかったんですね!」

雪歩「なるほど。ただパンツが欲しいんじゃなくて、シチュエーションが大事だったんですぅ!」

P「それも違う」

やよい「プロデューサーが言ってる事は難しいです。ちゃんと説明してほしいなーって」

P「説明しないと分からないのかなーって」

伊織「言葉にしないと伝わらない事ってあると思うわ」

P「マジで一から説明しないといけないの?」

春香「だって、プロデューサーさんパンツ欲しいって言ってたじゃないですか」

美希「ちゃんとこの耳で聞いたの」

律子「私も……いえ、全員が聞いてますよ」

P「確かに言ったな」

千早「でしょう。だから、日ごろの感謝を込めてその願いを叶えてあげようと」

P「だが待ってほしい。俺がそれを呟いたのはいつだったか」

あずさ「プロデューサーさんのご自宅ですね」

亜美「にーちゃんがえっちぃビデオ見てた時だね」

真美「一人で悶々としてた時だね」

P「イエス。一人で何とはなしに呟いた言葉を何でみんなが知ってるんだろうな」

あずさ「不思議ですね~」

貴音「天から知らせが届いたのでしょう」

P「そんな言葉で誤魔化しちゃダメだぞー」

もしか>>3のパンツの人?

亜美「だってにーちゃんが亜美のパンツ欲しがったんだよ?」

真美「そんなの、あげないわけないじゃん」

P「俺は一言もお前らのパンツ欲しいなんて言ってないからな」

美希「でもハニーはパンツ欲しいって言ってたの」

P「ループって怖い。じゃ、一つ一つツッコんでいこうか」

小鳥「どこにツッコむんですかね」

律子「何をツッコんでくれるんですか」

P「二人の期待するものじゃないから安心しろー」

雪歩「それじゃ、何がおかしいって言うんですか?」

P「うん。まずお前らどうやって俺がパンツ欲しがってるの知ったの?」

真「プロデューサーがパンツ欲しいって言ったからです」

P「俺が求めてる返答はそれを聞くまでの過程なんだけどね」

響「別に普通だぞ? 盗聴器を使っただけだよ」

P「オーケー。その普通は犯罪だからね。今度から気をつけようね」

律子「愛の前には犯罪だとかそんなの些細な問題だと思います」

P「些細じゃないんだよなぁ。で、どうやってパンツ置いたの?」

伊織「もしかして置き方に拘りがあったの? それならそう言ってくれれば良かったのに」

あずさ「やっぱり無造作に置かれてる方が自然っぽくて良かったかしら~」

小鳥「使用済みだものね。折りたたんであったら風情がないわ」

P「ちょっと前に言った事だけど、求めてる返答は置くまでの過程だよ」

やよい「過程って言われても、特に話すような内容じゃないかなーって」

あずさ「そうよね。玄関から入って、寝室に向かって、パンツを脱いで……」

美希「あれ。あずさはお休み中のハニーにキスしなかったの?」

あずさ「あらあら、忘れてたわ。キスした後パンツを脱いだのよね」

貴音「後は枕元に置いて帰宅、と。聞いての通り、何も特別な過程などありませんよ」

P「特別だらけだったように聞こえたのは俺だけかなー」

真「どこが特別なんです?」

P「みんな何で普通に俺の家に侵入できるわけ」

雪歩「勿論、合鍵を使ってますよ」

P「合鍵渡した覚えなんてないけど。もっと言うと住所すら教えてないけど」

春香「だって私たち仲間ですから。みんなで力を合わせれば何でも出来ます」

P「麗しき友情。でも、力を合わせる方向性を間違えて欲しくなかったなぁ」

千早「でも、もしプロデューサーに何かあったらと思うと心配で……」

貴音「その通りです。やはり合鍵を持つ人間は必要かと」

P「お前らに何かされないかの方が心配だよ。いや、もうされてるのか」

律子「別に変な事はしてませんよ」

P「でもキスしたんだろう」

響「何を言ってるんだ? そんなのずっと前からしてたじゃないか」

P「やっべ。俺の貞操ピンチどころじゃなかった」

亜美「大丈夫だよー。最後の一線は越えてないから」

真美「そーそー。だって最後はにーちゃんの合意の上でしたいもんね」

P「別の意味で一線越えちゃってるんだけどなぁ」

やよい「別の意味って何ですか?」

P「みんなは人の家に勝手に入っちゃいけませんって学校とかで習わなかったのかな」

伊織「それくらい知ってるわよ」

P「じゃあ何で侵入したの」

やよい「私とプロデューサーの仲だから問題ないなーって」

P「そこまでの間柄になった記憶はないかなーって」

小鳥「つまり、プロデューサーさんは勝手に人の家に入ってほしくないと」

P「そうです」

律子「つまり、プロデューサーの許可が出ればいいんですね」

P「出さないけどね」

雪歩「それじゃ家に入れませんよぅ」

P「自分の家があるだろう」

真「じゃぁ、誰がプロデューサーの望みを叶えるって言うんですか!?」

P「そもそも叶えてくれなんて頼んでないよ」

春香「あれもダメこれもダメ……プロデューサーさんは一体何がしたいんですか」

P「そのセリフはそっくりそのまま返すよ」

千早「障害があるほど愛って燃えると思うんです」

P「ダメだ。話を聞いてくれない」

亜美「そんな事ないよ。ちゃんと聞いてるよ」

真美「何だったらこの一週間でにーちゃんが喋った事、順番に羅列しようか?」

春香「一言一句正確に述べてみせます!」

P「一週間分……だと……」

美希「ハニーの事を思えば、それくらい楽勝だって思うな」

あずさ「録音もしてあるから確認も簡単だものね~」

P「凄いな。台本覚えるのとかに使えたら便利そうだ」

伊織「何言ってるのよ。アンタの言葉だから覚えるんじゃない。他なんて知らないわ」

P「なら発言の意図も一緒に受け取って欲しかったなー」

貴音「お任せを。日本語は得意です」

P「その様子じゃ任せられないなぁ」

響「貴音、まだまだみたいだぞ。自分みたいに完璧にならないと」

P「はぁ」

雪歩「あれ。ため息ですか」

真「疲れちゃったのかな」

P「うん。疲れた」

あずさ「今日は少し蒸し暑いですから……換気しましょうか」

やよい「じゃぁ、窓開けますねー」

P「気遣ってくれてありがとう。でもそういう疲れじゃないんだなー」

伊織「なら何なのよ」

P「俺もうプロデューサー辞めようかな」

小鳥「ええっ!?」

律子「プロデューサーを……辞める!?」

P「だって誰も俺の話聞いてくれないし」

伊織「なるほどね。ついに水瀬の名を背負う覚悟が出来たわけね」

P「あれ?」

亜美「にーちゃんなら今からでもお医者さんになれるよ!」

真美「お医者さんごっこも楽しそうだし」

P「うん?」

美希「ハニーが正真正銘ミキだけのハニーになる時が来たの!」

貴音「貴方様、私の故郷へ赴く決心をされたのですね」

P「違うよ。全部違うよ」

春香「違うんですか?」

P「うん。辞めても変わらないみたいだからプロデューサー続けるわ」

千早「ふふ。やはりプロデューサーは今の姿が一番ですよ」

P「こうなった事に凄く後悔してるけどね」

律子「そんな謙遜しなくても」

P「今のが謙遜に聴こえたのか」

小鳥「そういうところもステキですよ」

P「もういいや。ところでさ」

あずさ「なんでしょう?」

P「さっきから何でみんなしてモジモジしてんの」

響「スースーするからだぞ」

P「スースーとな」

やよい「すずしくて気持ちいいんですよー」

P「気持ちを共感できそうだが、それ以上は聞かないでおこう」

真「別に隠すつもりはないですよ」

P「恥じらいは持とうぜ」

雪歩「プロデューサー相手に恥ずかしい事なんてないですぅ」

P「一体どこで成長の仕方間違えたのかな」

伊織「どこも間違ってないわよ」

P「そうか。なるほどな。よく分かったよ」

律子「分かってもらえたんですね」

P「あぁ。お前らに何を言ってもムダだって事がな」

貴音「そんな事はありませんよ、貴方様」

P「どの口が言うのか。いや、もういい」

千早「では、この話はもう終わりですか」

P「そうだな。みんなも蒸し暑そうだったり息苦しそうだったりする中、よく聞いてくれた」

春香「プロデューサーさんの話なら一言一句逃さず聞きますよ」

P「中身を伴ってくれると有り難かったが、この際もう諦めよう」

小鳥「まぁ、この世の中どうしようもない事ってありますから」

P「では、そろそろ本題に入る」

亜美「あれ、今日呼ばれたのって今の話じゃなかったの?」

真美「他に何かあったかな?」

P「あるよ」

美希「それって何なの?」

P「お前らが互いに顔を見合わせれば分かると思うが」

貴音「はて。全く分かりませんが」

P「じゃ、ちゃんと言おう」

P「それはお前らがさっきから息苦しそうにしてる原因で」

P「俺の部屋から無くなったもので」

P「お前らが頭に被ってるそれの事だ」

P「すなわち」

P「俺のパンツ返して」





終わり

読んでくれた方、ありがとうございます。

何番煎じのネタか分かりませんが、思いついたので書いてみた。

乙や
前作を紹介してもらおうか

>>7
パンツ安価の人じゃないです。自分に安価をやる自信はありません。
ああいう安価ネタ書ける人は凄いと思う。

あとsage入れるのは癖です。いつも一時間くらいで投下できるSSばかりだから、下がりすぎたらageる程度にしてます。

>>28
P「プロデューサーマスター」
P「俺の頭がP型の理由?」
最近のやつです。

「765プロの敵だったのさ」 の人ではなかったか
なんとなくあの空気を感じた気がしたが
なんにしても乙

>>41
それも私です。頭P型のスレに過去作列挙してありますので良かったらどうぞ。
それより以前のはP「俺にたりないもの」に全部載せてあります。

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