まどか「ほむが」 (12)


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「まどか。おはよう」

耳元でふわっとわたしを呼ぶ声がしました。

なんだかこそばゆくって、不思議と心地良かったです。

まどか「ん……んん?」

その声に反応して目を開けると、何か小さい黒い影が目の前を飛び越えていくのがわかりました!
天井を仰いでいる私は思わず手元にあった毛布を手繰り寄せます。

まどか「わっ!!」

そしてその何かは、わたしの布団の上に着地。
軽くお腹のあたりが抑えつけられました。

「やっと起きたわね。ずっと待っていたわ」

その声の主を確認しようと、今一度眠たい目をこすって身体を起こしました。

まどか「えっ?」

すると目の前には、ネコミミ姿の小さな……女の子のような、ネコのような…そんな子がいたのです。
思わずドキッとしてしまいました。わたしはその子のことをよく知っていました。

まどか「ほむ!?」

ほむにゃん「ええ。あなたから見たらそうなのかも知れないわね」

ほむが喋っている。そんな驚きを隠せません。

何故? なぜ突然!?


まどか「喋れるってことは……今はほむらちゃんなんだよね…?」


するとほむらちゃんは、何故か暗い顔をしました。

ほむにゃん「まどか。わたし、あなたに伝えなければならないことがあるの」

まどか「えっ……?」

ほむらちゃんが見せる悲しげな顔…。

それを見て私は背筋が凍るような……悪寒が走ったのです。

まさか。

ほむにゃん「いままでありがとう。 わたし、あなたに会えてよかった…」

ほむらちゃんは顔を伏せて、私に背を向けました。

そして布団から高く飛び上がって、部屋の隅の窓を目指します。

まどか「待って! 待ってほむらちゃん!」

ベッドを蹴って、わたしはほむにゃんを追います。


でも、わたしが窓に寄る頃にはもう彼女の姿はなくて…。

外には、緑に溶け込む家々が広がっているだけ。

そのまま膝をついて、崩れ落ちてしまうのでした。

外からは春の訪れを感じさせるような、桃色の花びらがひらひらと風に揺られて舞っています。

なのにわたしの心はどこまでも深く沈んでいくのでした。



……ほむらちゃん……わたしを置いて行かないで…。

「おい、おきろ。起きろって!」

誰かが呼んでる。

「まどかー」

でも、どうでもいい……。

もうほむらちゃんに会えないぐらいならわたしは…。

すいません、やっぱりタイトル直したいんで立て直します。

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