ライナー「バルセルト?」ライナー「ブラウン?」(70)

~山岳訓練~




ライナー「とりあえずこの辺で休憩するか」


アルミン「そうだね」

クリスタ「ふぅ…」

ライナー「大丈夫か?クリスタ」

クリスタ「うん!全然平気…って言いたいところだけど」

クリスタ「ちょっと疲れちゃったかな」

クリスタ「足引っ張っちゃってごめんね」ウワメヅカイ

ライナー「いや!そんなことないぞ(うっほカワユス結婚したい)」

アルミン「目標地点まで特別遅れてもいないわけだし問題ないよ」

クリスタ「二人ともありがとう」

アルミン(正直僕も限界だし…ライナーがいてくれて助かった)




ライナー「食料は現地調達…か…」

アルミン「一応携帯食料はあるんだけど…」

クリスタ「私は携帯食料で…」

ライナー「いや、ここは俺が調達して来る」

ライナー「それでアルミンに食えるか食えないか判断してもらえばいいだろ」

アルミン「ライナーにばっかり労力かけてしまって申し訳ないね」

ライナー「なに、いいってことさ」

クリスタ「私にも何か手伝えることがあれば」

アルミン「大丈夫」

ライナー「クリスタはそこで休んでてくれ」

ライナー、アルミン(クリスタの笑顔…ただそのために…)

クリスタ「私って…役立たずなのかな…」ボソ




ライナー「それじゃあ二人はここで待っててくれ」

アルミン「気を付けて」

クリスタ「怪我しないようにね」

ライナー「ああ、行ってくる(もうお前らまとめて結婚しよ)






クリスタ「ライナーって頼りになるなぁ…」

アルミン「正直僕の理想だよ…」

クリスタ「…え?」






ライナー(あ~…今の俺は幸せの絶頂かもしれん)



ライナー(もう天使クリスタに頼りにされるとかたまらん)


ライナー(…あれ?そういえば俺には何か大事な目的があったはず…)


ライナー(…ああそうだ…)


ライナー(食材調達だったな)





ズル



ライナー「ん?」



ライナー(なんだこの地に足が付いてない感覚)





ライナー「!?穴だと!?」


ライナー「いやさっきまでこんな穴は…」


ライナー「…ぐわああああああああああああああああああああ」




ピカ

スレタイの意味が分からなくてググってみたらイケメンすぎワロタ







ミーナ「あれ?なにかあそこで光って…」


ベルトルト「!?」



ベルトルト(あれは巨人化の光!?)



ベルトルト(まさか…何やってるんだ!?)







アニ「!?」


アニ(え!?あのバカこんなところで何やってんの!?)






ダズ「きたねえ花火だオロロロロロロロロロオロロロロロロロロロ」

ライナーとの雲泥の差があるな






アルミン「あれは…ライナーが言った方角!?」


クリスタ「嘘…」


アルミン「僕!様子見てくる!!」

クリスタ「わ…私も行く!!」


アルミン「危険だからここで待っててくれ!!」


クリスタ「私は足手纏いになんかなりたくない!」


アルミン「誰もそんなこと…」


クリスタ「じゃあ置いてかないで!!」


アルミン「…わかった、一緒に行こう!!」









アルミン「たぶんこの地点だと思う…」

クリスタ「ライナー…無事だといいけど…」



ベルトルト「…さっきの光は…じゃあなぜいないんだ…?」ブツブツ

アニ「くだらないこと考えても仕方ないよ、今はあのバカを探さないと」




アルミン「ベルトルト?アニ?」

ベルトルト「!!…アルミンか…」

アニ「……」

クリスタ「二人ともどうしてここに?」


アニ「…近くで変な光が見えたもんだから様子見に来ただけだよ」

ベルトルト「二人はどうして…?」


アルミン「ライナーがこの方角に言ったから心配になってね」


ベルトルト(やっぱりライナーが関係してるのか…)




???「う…うぅ…」




クリスタ「!あそこに誰かいる!」


アルミン「もしかして…」






4人「ライナー!?」





ライナー?「…確かに俺はライナーだけど…なんで俺の名前を知ってるんだ?」


4人「!?」


ベルトルト「ライナー!?冗談きついよ!!」

アニ「からかってるんなら承知しないよ」


ライナー?「いやからかってるも何も俺は君たちを知らない」



クリスタ「そんな…」


アルミン(たぶんライナーは頭を打ったんだろうか…)

アルミン(しかし…僕の知っているライナーはもっと大きいはずだけど…)

アルミン(だめだ…何故か思い出せない)



ライナー?「…ん?そういえば…なんで俺こんな恰好してるんだ?」

ライナー?「!?ない!!」



ライナー?「ヒュムネブローチがない!!」

ライナー?「どこかで落としたか…」




ベルトルト「何を言ってるんだ?ライナー」

アニ「本当に馬鹿になったの?」

クリスタ「……」

アルミン(…何かがおかしい)




ライナー?「畜生…どうすればいいんだ?」

アルミン「…ライナー?」

ライナー?「…君は…」

アルミン「僕はアルミン・アルレルト」

クリスタ「アルミン?」

アルミン「ライナーは何か記憶が混濁しているようだ、それにどこか様子がおかしい」ボソ

クリスタ「?」

アルミン「ライナーはここで目が覚めるまでの記憶はあるかい?」

ライナー?「ああ…確か塔にウイルスが現れて…それで飛空艇に乗ってホルスの翼に…」


アルミン(塔?ウイルス?飛空艇?ますますわからない…)


アルミン「…とにかくここにいても何か進展するわけじゃなさそうだし」

アルミン「訓練所に戻ろう」

ライナー?(訓練所?)

アルミン「クリスタに申し訳ないけど僕らの班はリタイアだ」

クリスタ「それはいいんだけど…ライナーのことも教官にも言わないとね」

アルミン「いやそれは待ってくれるかい?ちょっとややこしいことになりそうだし…」

クリスタ「う、うん」







ベルトルト「…まずいことになった」

アニ「……」

~その頃~




ライナー「…おぉ…いてて…」


ライナー「ん?ここどこ?」


ライナー「明らかに山じゃないんだけど」


ライナー「ん?なんで俺こんな恰好?鎧?」






ライナー「なにこれドッキリ?」


ライナー「お?なんかある」


ピカーー

ライナー「なんか水晶のような違うような変なのが映ってるな」


ライナー「…こんな技術あったっけ?」


ライナー「とりあえずこの辺りに何かないか探してみるか…」





ライナー「ん?これはハンカチ?」

ライナー「……」クンカクンカ

良かったなライナー
イケメンになったじゃないか



ライナー「これはクリスタの香りじゃないな」

ライナー「かといってこの可愛いデザインは女の子ものだ」

ライナー「…とりあえず持ってくか」


ライナーはハンカチ(持ち主不明)をゲットした!



ライナー「さて…行くか」






ライナー「お?でっかい乗り物があるな」

ライナー「ていうかこれは乗り物なのか?」



???「こりゃ随分派手に墜落してやがるな」


ライナー「ん?誰だ?」


???「おおっと教会関係者がまだいたとはな」

ライナー(教会…ウォール教のことか?)

ライナー(違う違う)

ライナー「待ってくれ、俺は教会とかの関係者じゃない」

???「なんだ違うのかよ…鎧が紛らわしいんだよ」

ライナー「いや確かに俺なんでこんな恰好してるんだ?」

???「?」

まさに変態の所業

???「それにしてもすげえ派手な墜落っぷりだな」

???「これを操縦してた奴相当腕が悪かったんだな」

ライナー(…墜落ってなんだ?空でも飛ぶのか?ありえん)

ライナー(まあめんどくさそうだし適当に合わせとくか)

ライナー「そうなんだろうな~」

???「んじゃま、金になりそうなパーツを拝借っと」ガチャガチャ

???「ん?このパーツは?まさか…」

ライナー「?ていうか勝手に漁っていいのか?」

???「うるせえいいんだよ別に!!」


ライナー(…これは兵士として見逃すべきなんだろうか?)

ライナー(いやそれはだめだろ!!)

ライナー「というわけで…」

ライナー「人のものを勝手にとっちゃだめってお母さんに教わらなかったのか?」


???「持ち主がいねえんだから関係ねえだろ」

ライナー「じゃあ持ち主がいると返すのか?」


???「お前いると気が散るわ…」

???「お前がいなくなったらまた取にくる…」




ライナー「誰のだかわからんがいいことをした…」キラーン

~その頃~




ライナー?「つまり、ここはホルスの翼ではなく?」

ライナー?「そんな高い塔は存在しないって?」

アルミン「うん(この中二ライナー疲れる何回説明させるんだよ…)」

ライナー?「…う~ん困ったな…」

クリスタ「どうかしたの?」

ライナー?「いや…それがな…」


アルミン「?」





アルミン「…悪いけどそのヒュムネクリスタルっていうのもパージャっていうのも聞いたことがない」


ライナー?「そうか…」


クリスタ「ねえ…ライナー」


ライナー?「ん?」

クリスタ「ライナーはね…ここの訓練生で…」

アルミン「クリスタ!?」

クリスタ「このままじゃライナーのためにもならないよ」

アルミン「……そうだね」

クリスタ「それでね…」


ライナー?「?」



ライナー?「…人違いじゃないか?」


クリスタ「ライナー…」


アルミン「でも…それが現実なんだ」


ライナー?「……そうか…」



アルミン(なんなんだ?この拭えない違和感は…)

=現在公開可能な情報=


ライナー・ブラウン:知らない場所で目覚める
            ハンカチ(持ち主不明を拝借)
            なんかいいことした

ライナー?:知らない場所で目覚める
        ヒュムネクリスタルというものを探している
        天高くそびえる塔に住む騎士らしい


二人が入れ替わったことに気づいている人物は今のところいない(アルミンが気づきかけてる)
何か不思議な力が働いて違和感が感じなくなってるらしい

~ライナー・ブラウンside~

【カルル村】


ライナー「ここ…壁内だよな…」

ライナー「ローゼ?…それとも…いやマリアはありえん…」

ライナー「それになんだか活気に満ちているな」


ライナー「とりあえず人に聞き込みだな」

~中央広場~


ガラ悪い人「この屑が!!」

女の子「あっ!」

ガラ悪い人「お前がのろのろしてるせいで本隊とはぐれちまったじゃねえか!!」

おばさん「指揮官様、そんなにその子を叱らんでやってください」

おばさん「その子はうちの娘を魔物から守ってくれたんです!」

指揮官「そうなのか…」

女の子「…はい」

指揮官「馬鹿野郎!!報酬以上の仕事はするなとあれほど言ったろうが!!」バキ

女の子「あう!!」



ライナー「ほう…これは兵士として見過ごせんな…」

ライナー「おいおm ???「貴様!!何をしている!!」

ライナー「……」

指揮官「なんだてめえ…」

ラードルフ「エル・エレミア教会総司、ラードルフだ」

指揮官「教会の総司だと?」

指揮官「教会の野郎が天覇のやりかたに口出しするなんざ随分偉くなったもんだな」

ライナー(てんぱ?天然パーマの略か?)

ラードルフ「教会も天覇も関係ない!」

指揮官「な、なんだてめえら!」

ラードルフ「暴力を振るうのをやめるかここで成敗されるか!」

指揮官「く、くそ!!覚えてやがれ!!」




ラードルフ「まったく!これだから天覇という企業は好きになれん」

教会部下「とくに最近は行為が目に余りますね」

ラードルフ「とくにレーヴァテイルの扱いがな」



ライナー(全く付いて行けないんですけど…)

ラードルフ「オリカ」

オリカと呼ばれた女性「……」

ラードルフ「あいつら怖かったか?」

オリカ「ううん…別に…」

ラードルフ「天覇に所属すればあの女の子のような扱いを受ける」

ラードルフ「だが教会にいれば大丈夫だ、少なくとも、俺の目が黒いうちはな」

オリカ「…」



ライナー(あの子からこのハンカチの香りがするな)

ライナー「ちょっとそこの君」

オリカ「!」

ライナー「このハンカチ、君のじゃないか?」


ラードルフ「オリカ、そうなのか?(俺よりガタイがいいだと?)」

ライナー「オリカっていうのか、俺はライナー・ブラウンだ」

オリカ「…」

オリカ「違う…それあたしのじゃない」

オリカ「それに…あなた誰?」

ラードルフ「なんだ?知り合いじゃないのか?」

ライナー「いや知り合いもなにも初めて会話したし」

ラードルフ「そうか…ってオリカ?」

ラードルフ「…仕方ないな…」




ライナー「あ…」


ライナー「…確かにこの香りで合ってるはずなんだが…」

ライナー「まあいいや、それよりこのドッキリの真相を暴かないとな」


ライナー「あっちが賑やかそうだ何か手がかりがあるかもしれないな」

~雑貨屋~

雑貨屋「お、いらっしゃい見かけない顔だね」

ライナー「いや違うんだ、さっきまで山岳訓練していたはずなんだが…」

雑貨屋「?」

雑貨屋「まあそんなことどうでもいいんだけど」

雑貨屋「なんかあの墜落した飛空艇天覇に売り飛ばすそうだよ」


ライナー「…それは持ち主の許可をとってるのか?」

雑貨屋「さあ?持ち主が誰かわからないけどとってないんじゃない?」


ライナー「いやそれはいかんだろ」ダッ


雑貨屋「あ、行っちゃった…せっかくだからなんか買ってけばいいのに」

~ライナー?side~



ライナー?「つまり俺はここの訓練兵で?」

ライナー?「さっき訓練の事故で記憶が混濁してるってことか?」

アルミン「そうだよ」

ライナー?「…ちょっと待ってくれ」

アルミン「?」

ライナー?「まず俺はブラウンって名前じゃないんだが」

ライナー?「俺はライナー・バルセルト」

アルミン「…じゃあ君は本当に別人なの?」

ライナー?「たぶんだけどな」

クリスタ「でもライナーは…ライナー…だよね…?あれ?」

アルミン「…無理を承知で君にお願いしたいことがある」

ライナー?「?」

アルミン「しばらくライナー・ブラウンとして生活してくれないか?」

ライナー?「はあ!?ちょっと待ってくれよ!!俺には使命が」

アルミン「手がかりがない以上は八方塞がりだよね」

ライナー?「そうだけども…」

アルミン「手がかりが見つかるまででいい」

アルミン(ライナーがどうであろうと開拓地に送られるのは避けたい)

アルミン(だからなるべくこちらの生活に合わせてもらう)

ライナー「…わかった」

アルミン(思ったよりこのライナー単純でよかった)

ライナー?「…じゃあ手がかりが見つかるまでだけどよろしくな」

アルミン「うん、できるだけフォローさせてもらうよ」

クリスタ「私も手伝えることがあったら言ってね」

ライナー?「ありがとな!アルミンと…え~っと」

クリスタ「私はクリスタ・レンズ」

ライナー「よろしくな!クリスタ」



アルミン「じゃあ説明が終わったところで…」

アルミン(教官にリタイアをどう言い訳するか…ライナーが余計なこと喋らなきゃいいけど)

=現在公開可能な情報=


レーヴァテイル:基本女のみ
          何かの力を使って人助けする
          天覇だとこき使われる、教会は安全といわれる

ラードルフ:ガタイのいい好青年
        教会の総司らしい
        ライナーの見せ場をとった

オリカ:ライナーが持ってるハンカチの持ち主?
      ライナーは拒絶されたらしい

ライナー・バルセルト:一応フルネームが明らかになったところで
             目的が完全に八方塞がりらしい
             なにか手がかりが見つかるまでライナーの代わりにライナーとして生活することに


教会:ウォール教は関係ある?

天覇:ライナー曰く天然パーマの略らしい

とりあえずここまで
このssのせつめいかんぜんにわすれてた

テーマ:ライナーが別作品のライナーと入れ替わって世界救う話
このssは某エロゲよりエロイと噂のrpgとのクロスです
ある程度作品しらないと楽しめないかも
二つの視点で進行していきます
途中選択安価あり、進行上やむなし


こんなかんじです
このまえのきんにくのことはわすれてください
では

あといちおうさげしんこうにしてます

ではあさかひるにこれたら

さいかいします

~ブラウンside~

ライナー「ちょっと待った!!」


村長「ん?誰お前」


???「……」


ライナー「104期訓練兵所属、ライナー・ブラウンだ」


???「ライナー…だと…?」


村長「そのライナーとやらが何の用だ?」

ライナー「一応俺も兵士なんでな、持ち主の許可無く勝手なことをするのを見過ごせん」

村長「部外者は黙っててもらおうか」

ライナー「そうか…俺をただの訓練兵と思ってもらっては痛い目見るぞ」


村長「さっきから何をわけのわからんことを」

村長「それにこれはわしらの村が生き残るのに必要なことじゃ」

村長「わしらの村は天覇と契約して治安を守ってもらっておる」

村長「だがここのところ村の財政が厳しくてな」

ライナー(人類は後退してるからな)


???「それで人のものを売り飛ばして金を稼ごうってわけかい」

ライナー「?あんたはさっきの…」

村長「誰じゃ!」

???「しがない旅人さ、あまりにひどい話に黙ってられなくってな」

ライナー(うん?そこまで酷い話じゃないような…)

???「爺さんよ、あんたのものである証拠でもないぜ?」

村長「ここは村の敷地じゃ、所有者が確定できないものは村のもんじゃ」

ライナー「どこにでもいるもんだなこういう屁理屈」

村長「なんじゃと!?」

ライナー「おっと口が滑った」

村長「これを返してやってもいいが条件がある」

ライナー「なんだ?」

村長「村の治安維持に協力しろ」

ライナー「?」

村長「魔物を倒せっちゅーとるんじゃ!!」

ライナー(魔物?なんか凶暴な動物でもいるのか?)

村長「今村では青い獣といわれる魔物におびえながら生活している」

ライナー(青い獣?まさかそんなもんいるわけ…)

村長「本来討伐は天覇の仕事じゃが」

村長「上納金が払えず十分な警備をしてもらえん」

村長「その魔物を倒してくれたらこの飛空艇はあんたに譲ろう」

ライナー「…飛空艇って何?」

村長「ここにあるでっかい乗り物のこと!!」

ライナー「まあとにかくその魔物とやらを倒せばいいんだな?」

???「おい!俺が置いてきぼりだ!」

村長「よかろうでは青い獣を討伐したら来い!」

村長「青い獣はチェロ森に出没する」


ライナー「わかった」



ライナー「で、チェロ森ってどこ?」

村長「ああもう!!」





???「おい、あんな安請け合いしてよかったのか?」

ライナー「まあいいんじゃないか?これも兵士の務めだ」

ライナー「それはそうとお前はついてこなくていいんだぞ?名前も知らないが」

ジャック「おっとそういえば名乗って無かったな、俺の名はジャック」

ジャック「各地で雇われ業をやりながら旅をしているしがないトレジャーハンターさ」

ライナー「トレジャーといっても壁内に宝なんてあるのか?まさか壁外にでてるわけでもあるまいし」


ジャック「は?何言ってんだお前」

ライナー「ん?俺へんなこと言ったか?」

ジャック「大体壁ってなんだ?」

ライナー「ん?」

ジャック「え?」





ライナー「ちょっと話を整理させてくれ」

ライナー「つまりここは壁が存在しないと?」

ジャック「だからさっきからそう言ってるじゃねえか」

ジャック「それになんだ?訓練兵ってのも初めて聞いたぞ」

ライナー(なんだこれ…ドッキリにしちゃ手が込みすぎだろ)

ライナー(大体みんなはどこ行ったんだ?)

ジャック「まあ話が脱線したな」

ジャック「さっきの天覇って企業はいわば悪徳」

ジャック「表向きは治安維持とか言ってやがるが、裏じゃレーヴァテイルをこき使うとんでもねえ企業だ」

ライナー「そういえば気になったんだが…」

ジャック「なんだ?」

ライナー「レーヴァテイルってなんだ?」

ジャック「……は?」





ライナー「…そんな設定が…」

ジャック「だから設定じゃねえ!!」

ライナー「いや歌魔法とか聞いたことも…」

ジャック「はああああああああああ!!?」

ジャック「お前頭大丈夫か?大体上の世界から来たんじゃねえのかよ!?」

ライナー「上の世界?俺そんなこと言ったか?」

ジャック「…お前ライナーだよな?」

ライナー「ああ、俺はライナーだが…」

ジャック「…もう疲れた、本題に戻る」

ライナー「?」

ジャック「とにかく青い獣を倒すのが目的だ」

ライナー「そうだな」

ジャック「とりあえず村に帰って討伐の準備をしようぜ」

ライナー「ああ、俺の立体起動装置があればいいんだが」


ジャック「…りったいきどう?」

ライナー「俺おかしいこと言ったか?」

ジャック「いやめんどくさそうだからいいや」

ライナー「?」

~バルセルトside~




アルミン「なんとかなったね」

クリスタ「みんなが帰ってくるまでに訓練所の掃除ですんでよかった」

ライナー「いやよくないだろ!!ここどんだけ広いんだよ!!」

アルミン「グダグダ言ってないで早く片付けないと罰則増やされちゃうよ」

ライナー「…へーい」

クリスタ「ほら、がんばろ!!」

ライナー(…シュレリア様無事だといいけど…)


アルミン「?」





ライナー「それにしてもここは壁内で…」

ライナー「人々は巨人っていうのに怯えて生活してるなんて…」

ライナー「下の世界ってわりとえげつないんだな」

アルミン「う…うん」

ライナー「…はあ…アヤタネはこんな大変なことを毎日やってたのか…」

クリスタ「…あやたね?」


ライナー「おう!俺の親友でな!」

~ブラウンside~
【チェロ森】


青い獣「がるる」

ライナー「こいつが青い獣か」

ジャック「ああ、早いとこ片付けちまおうぜ」チャキ


ライナー「そうだな、ふん!!」スカ

ライナー「ん?」

ジャック「どうやら攻撃が当たらないようだな、俺の銃も効きが悪い」ドォン

ジャック「ていうかお前その右肩の剣使えよ!!」

ライナー「ん?初めて気づいた」チャキ

ライナー「ふん!!」スカ

ジャック「やっぱダメか…一時撤退だ!!」

ライナー「兵士には負けるとわかっていても退いてはいけない時がある」

ライナー「今がそうだ!!」キリ

ジャック「もうお前黙ってろ!!」

~バルセルトside~




クリスタ「へぇ~そうなんだ!」

ライナー「それでな!俺の住んでるところには…」



アルミン(クリスタと打ち解けてる)

アルミン(やっぱりクリスタは女神なのか)

アルミン(今や他人同然になってしまったライナーに…)

アルミン(って喋ってる場合じゃない!!)


アルミン「二人とも!!掃除!!」

クリスタ「あ」

ライナー「あ」

~ブラウンside~
【カルル村、宿屋】


ジャック「奴に有効なのは炎ってことか…」

ライナー「?つまり爆弾を投げればいいのか?」

ジャック「随分簡単に言ってくれるな」

ライナー「しかし爆弾なんてどこに…」

ジャック「グラスメルクって技術を知ってるか?」

ライナー「聞いたことも無いな」

ジャック「そんなことだろうと思ったよ」

ジャック「聞いた話と全然違うじゃねえか」





ライナー「つまりそれがあれば爆弾でもなんでも作れると?」

ジャック「ああ、だが俺に教えられることなんて限られてるしな」



宿屋「あ!!それなら今この村にポチョマー先生がきてますよ!!」


ライナー「だれそれ?」

ジャック「お前ポチョマー先生も…ってお前が何か知ってたら逆に怖くなってきた」

ライナー「失礼しちゃう!!」

ジャック「おげえええええええええええええ」

ジャック「で、どこにいらっしゃるんだ?」

宿屋「タワーガーディアンっていう柱の上に」

ジャック「よしライナーお前一人で行ってこい」

ライナー「そうか、じゃあそうさせてもらうか」

宿屋「最近お孫さんと店かまえたらしいですよ」

ジャック「そのお孫さんって」

宿屋「女の子です!」

ジャック「よしライナー一緒に行こうじゃないか!」

ライナー「ん?さっきと言ってることが違うがまあいいか」


【カルル村、タワーガーディアン】


ジャック「君の瞳は…」

ぽちょまご「やだもう~」


ライナー「…あ~グラスメルクを教わりたいのですが」

ポチョマー「お!?教わりたいか!?10年コースと一日コースがあるが」

ライナー「一日で」

ポチョマー「ちっ…まあいい教えてやろう」


ポチョマー「簡単に言えば物と物を合わせる錬成術みたいなもんじゃ」


ライナー(錬成術…?)


ポチョマー「じゃあ教えてやるからみっちりついてこい!!」

ライナー「わかりました」

~バルセルトside~





アルミン「…終わった…」

ライナー「信じられねえ」

クリスタ「あとはみんなが帰ってくるまで待つだけだね」


アルミン「あ、噂をすれば」



ミカサ「アルミン!!」

ミカサ「アルミンの組が脱落したと聞いた!!大丈夫!?」

アルミン「あ、僕は大丈夫なんだけど」

ライナー「ん?」

ミカサ「…ライナー?」

ライナー「おう!ライナーだけど」

ミカサ「……」

ミカサ「…ライナーではない?」

アルミン(もしかしてミカサも…?)


ライナー「えっと…」

アルミン「ミカサ」ボソ

ライナー「ミカサ、俺はこのとおりピンピンしてる」

ミカサ「別にあなたのことは興味ない」

ライナー「……」

ライナー(なんだこの人怖い)

ミカサ「アルミン、後で話したいことがある」

アルミン「うん、僕も気になることがいろいろあってね」


クリスタ「……」ウトウト

ライナー「ん?」







アルミン「大体わかるけど…」

ミカサ「あれは誰?」

アルミン「たぶん…ライナーだと思う」

ミカサ「でもあれは何かが違う」

アルミン「僕も違和感は感じてる」

アルミン「でも彼もライナーのはずなんだ」

ミカサ「…そう…あれに暴力は振るいにくいかもしれない…」

アルミン「…ミカサ?」



ぎゃあああああああああああああああああああああああ

アルミン「!?あれはライナーの声?」

ミカサ「声もかなりの濁声になっている」


アルミン「とにかく様子を見に行こう」









ユミル「お前私のクリスタに手出すとかどういう了見だ?」グググ

ライナー「あだだ!!締まってる!!俺はただクリスタが眠そうだったから!!」

ユミル「知るか!!今度という今度は許さねえ!!」グググ

ライナー「あががががががががががが」

クリスタ「…zzz」

~ブラウンside~




ライナー「とりあえず教わった宿題に挑戦してみたはいいが…」

氷爆石が完成した!


ライナー「あれ~?どうやんだっけ?」

ライナー「確かここをこうして…」



立体起動装置が完成した!


ライナー「…もうこれでいっか」








ポチョマー「…どうやったらこんなのができるんじゃ?」

ライナー「いや教わった通りに」

ポチョマー「いやこんなの教えとらんよわし」

ライナー「はあ…」

ポチョマー(しかしあの材料でよくもまあこんなもんが作れるもんじゃ)





ジャック「結局だめだったのか?」

ライナー「いやそういうわけじゃないんだが…」

ジャック「ていうかなんだその重装備」

ライナー「これが俺の…立体起動だ」

ジャック「いや全くわからん」

ジャック「それより青い獣の対策はばっちりなんだろうな?」

ライナー「まあなんとかなるだろ」

ジャック(不安で仕方ねえ…)

きょうはここまで

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