勇者「え?これ魔王?」盗賊「……踏んじゃ駄目」(111)

勇者「え~」

魔王「しくしく」

盗賊「……退いてあげて」

勇者「全く」やれやれ

魔王「しくしく」

盗賊「……あなたもいつまで泣いてるの?」



勇者「でもさ」

盗賊「……なに?」

勇者「コイツ倒さなきゃいけなんじゃない?」

魔王「」びくっ

盗賊「……震えてる」

魔王「」ぶるぶる

勇者「……」





勇者「……ま、まあ今回は偵察だしね」

盗賊「……そ、そう、仲間と合流が先」

魔王「え?」

勇者「また後でな~」ふりふり

盗賊「……魔王に手を降らない」

勇者「え~」

魔王「……」




宿屋

勇者「という訳で魔王城は結構簡単に進めそうだ」

盗賊「ええ」

遊び人「……ふざけてるの?」

勇者「なんで?」



盗賊「残念ながら事実……」

遊び人「なんで魔王に遭遇して普通に帰って来てるの?」

勇者「いや、なんかそんな感じだったから……」

遊び人「勇者ナメんな」

勇者「なんで、怒られてんだろう……」

後日

魔王の間

勇者「よ、また来たよ」

遊び人「軽っ!?」

魔王「」びくっ

盗賊「……また、震えてる」



勇者「というか、こんなんで世界征服する気なのか?」

盗賊「……確かに」

遊び人「というか、ホントに魔王?」

勇者「違うの?」

魔王「あ、あの~」




勇者「ん?」

魔王「じ、実は私」

勇者「うん」

魔王「バイトなんです」

勇者「へぇ~なんの?」

魔王「魔王の」

勇者「なるほど」

盗賊「……納得」

遊び人「いや、おかしい」



勇者「ねぇ、時給いくら位?」

魔王「えっと、3500ゴールドです」

盗賊「……破格」

勇者「良いなぁ、勇者なんて、最初に150ゴールド支給されて終わりなのに」

魔王「以外とブラックですね」

遊び人「あれ、おかしいの私?」


勇者「雇い主は?」

魔王「魔軍指令さんです」

盗賊「さっき、気絶させた人?」

遊び人「……とりあえず、ソイツ縛り上げてくる」

遊び人「ただいま」



魔王「……で、結構大変なんですよ」

勇者「ああ、だから男の格好してたのか~」

盗賊「……女の子をふみつけた」

勇者「ごめんなさい」

魔王「い、いえ気にしてません」
遊び人「なんで、和んでんの?」




ゴゴゴゴ……

勇者「地震?」

魔王「いえ、別の勇者が来たみたいです」

盗賊「……警報?」

魔王「たぶん、闇の竜当たりが戦ってますね……映像見ます?」

勇者「あんの?見る見る」

遊び人「くつろぎ過ぎでしょ!!」






魔王「はい」

勇者「お、同じ国出身のエリート勇者だ」

盗賊「……戦士と魔法使いに僧侶もいる」

遊び人「やっぱり、おかしいのは私?……遊び人だし」ぶつぶつ



勇者「なかなか、連携決まってんな~」

盗賊「……戦士が竜に力負けしてない」

魔王「魔法使いさんも魔法が効きにくいって直ぐに判断して補助に切り替えましたね」

勇者「僧侶の回復や防御もタイミングぴったりだし」

遊び人「何より、エリートさんの立ち回りが絶妙……」

遊び人「って、まだ毒されちゃ駄目毒されちゃ駄目」ぶつぶつ


勇者「」いそいそ


遊び人「そして勇者、長くなりそうだからって料理の準備しない」

勇者「いや、魔王との親睦会も兼ねて一緒に鍋でも」

遊び人「敵と親睦を深めるな!!」

盗賊「……いけず」

遊び人「あ~もう」

勇者「しかし、あの竜もタフだなぁ」

盗賊「……心なしか八つ当たり気味に見える」

魔王「なんでですかね?」

盗賊「……あ、撤収」

魔王「様子見だったんですかね?」

勇者「まぁ、アイツ再生力すごいからなぁ」

盗賊「……うん」

勇者「あ、そろそろ煮えてきた」


盗賊「……美味しそう」

勇盗遊魔王「いただきます」

魔王「あ、美味しいですね」

遊び人「あんたも、せめて毒くらいは疑いなさいよ」

勇者「効くのかな?」

魔王「採用試験で試したけど効きませんでしたね」

勇者「だろうなぁ」

盗賊「……魔王だし」

遊び人「へぇ」



遊び人「……そういえば、ここに来たときにさっきの竜に襲われなかったわね」

勇者「俺らが来たときには来たぞ」

盗賊「……うん」

魔王「過去の映像も有りますよ、見ます?」

遊び人「…………お願い」

映像

勇者『お、ドラゴンだ』

盗賊『……襲ってくる』

勇者『今回は偵察なんだけどな……』










勇者『アハハ、コイツ直ぐに再生しやがる』

盗賊『……ウロコ50個採取完了』

勇者『おお、直ぐに生えてくるだけあるなぁ、次は牙?』

盗賊『……』コクリ

勇者『目標は?』

盗賊『……牙は貴重、高く売れるし加工も出来るから……100個』


勇者『じゃあ、新しい拘束魔法行ってみるか』

盗賊『……こっちも、新しく仕入れたアイテムを……』

勇者『ちゃんと再生してくれよ』

ドラゴン『……グ……グルルゥゥゥゥ……』

ドラゴン『うぅぅ』

ドラゴン『キィィ……』

ドラゴン『』がたがたぶるぶる


プツン



遊び人「……」

遊び人「……」

遊び人「鬼か!?」



勇者「え~」

盗賊「……理不尽」

魔王「まあまあ」

遊び人「だから、あの竜は凶暴さが増してんのに、こっちは顔パスだったのね」

勇者「やったね」

盗賊「……体力節約」

遊び人「あれ?間違ってない?」


後日

勇者「よ、また来た」

盗賊「……こんにちは」

遊び人「ここ魔王城よね?」

魔王「あ、いらっしゃい」

遊び人「あんたも歓迎しない」


魔王「そういえば、勇者さん達は3人パーティなんですね」

勇者「うん……まぁ」

盗賊「……何度か4人の時もあった」

遊び人「……」


勇者「始めは剣士だっけ?」

魔王「基本ですね」

盗賊「……虚弱体質だった」

遊び人「二つ目の町でリタイアしたわね」


勇者「で、次は武闘家」

魔王「こちらも基本的な」

盗賊「……セクハラで遊び人に制裁された」

遊び人「当然ね」

魔王「そんな残念な理由で……」

遊び人「魔王の間に入り浸る勇者も残念でしょ」


勇者「最後に仲間になったのは」

盗賊「……神官」

魔王「なんか凄そうですね」

勇者「ユーモアセンスあるやつだったのに……」

盗賊「……遊び人が追い出した」
遊び人「あれは当然よ」


勇者「『魔王様に100組の勇者一行を生け贄に捧げ~』が口癖のお茶目な奴だったのに……まさか」

盗賊「……」

魔王「どうしたんですか?」

勇者「まさか、2つ先の町で邪神官として、俺等の前に立ちはだかるとは……」

盗賊「……驚愕だった」

魔王「それは……予測できませんね」

遊び人「なんでよ!?」

遊び人「そもそも、魔軍指令は捕まえたんだから今は平和なんじゃないの」

勇者「でも、今」





王都

国王『魔王に敵意は無く黒幕の指令は捕らえた』

大臣『魔王はどういたしましょう?』

宰相『直接こちらに害は無くとも敵意のある魔族や魔物のモチベーションをあげる恐れが有ります』

国王『だが、討伐をするとなると』

大臣『勇者を御せるかどうか……』

宰相『なぜ、たどり着いたのがあの勇者一行なんだ……』

国王『……仕方ない、しばらくは様子見に徹しよう』



勇者「とかそんな感じだろうな」

盗賊「……きっとあってる」

遊び人「まあ、落ちこぼれの厄介者勇者が魔王に到達した唯一の勇者だからね」

魔王「なんでそんな扱いなんですか?」



勇者「勇者達が旅に出るときに一番乗り遅れた余り者集団だから」

盗賊「……そう」

遊び人「じゃなきゃ、勇者、盗賊、遊び人なんてパーティ出来ないでしょ」



勇者「何で乗り遅れたかなぁ?」
盗賊「……たぶん、プロフィールに書いた趣味・特技が剣術とかじゃなくて料理とアイテムいじりだけだったから」

遊び人「私もそれで省いた。他の勇者たちは剣術とか魔法とか実戦的なものかいてたし」

盗賊「……あと、当日遅刻してきたのも」

遊び人「生まれも庶民だったし」

勇者「……魔王のバイト採用枠余ってない?」

魔王「無いです」

勇者「まぁ、向いてなさそうだからやらんけど」



勇者「というかお前らこそ何で余ってたんだ?」

盗賊「……寝坊」

遊び人「遊び人は要らないって」

勇者「アハハ、ホントに厄介者だな俺達」

魔王「が、がんばって下さい」

勇者「退治されたい?」

魔王「やっぱり頑張らないでください」

遊び人「疲れた……」



勇者「そっちは?」

魔王「はい?」

勇者「……先代の魔王とか」

魔王「ああ……いま、次の魔王を選出途中なんですよ」

勇者「へぇ」

遊び人「重要な情報をさらっと流すな!!」


勇者「どういう事?」

魔王「先代の魔王は歴代最強らしいんですけど」

勇者「けど?」

魔王「なにか、問題があるらしく、誰かを繋ぎとしてアルバイトを募集してたみたいですね」

盗賊「……」zzz

勇者「静かだと思ってら寝てたのか……」

遊び人「ねぇ、超重大情報じゃないのこれ!?」

王都

騎士団本部


勇者「よ、聖騎士、金貸して~」

聖騎士「あ」

カチャ

勇者「?」



聖騎士「一瞬で取り囲まれましたね……」

勇者「ごめんなさいごめんなさい冗談です」

騎士a「冗談で済むか、団長この不審者をいかがいたしますか?」

聖騎士「とりあえず、拘束してください。あと彼の鞄の中の書類をこちらに」

騎士a「はっ!」

勇者「ちょっとぉぉ!?」



勇者「うぅ、同級生に捕縛された……」

聖騎士「軽い冗談ですよ」

勇者「知ってる、つーかお前も酷い男だなぁ」

聖騎士「何がですか?」

勇者「さっきの騎士、俺が本当に客だって聞いて顔が真っ青だったぞ」

聖騎士「いや、貴方が悪いでしょう」



聖騎士「で、この報告書は事実ですか?」

勇者「探り入れた範囲では、間違ってないはず」

聖騎士「臨時の魔王の実力は?」

勇者「普通に強いよ、少なくとも俺よりは」

聖騎士「あまり参考になりませんね」

勇者「雑魚扱いかよ」

聖騎士「強さ自体は大したことないでしょう?貴方は」

勇者「ずばり言うなよ……」



勇者「そっちこそ、魔軍指令は何かはいた?」

聖騎士「いえ、将軍も苦労しているみたいです」

勇者「そっか……他にこっちで変化は?」

聖騎士「強いて言えば、姫様が『貴方が関わると録な事がない』と色々動いてるみたいです」

勇者「……」

勇者「信用無いなぁ」

聖騎士「王子の方は信頼しているみたいですよ?」

勇者「変わった動きがないってこと?」

聖騎士「はい」


勇者「それはそれでどうよ」

聖騎士「よかったんじゃないですか?信頼されて」

勇者「信頼で勇者なんかに任命されてもな……」

聖騎士「しかも、出発の前日にですからね」

勇者「よく1日で準備したな……俺」

聖騎士「国中駆け回ってましたね」

勇者「半ば拷問だった」


勇者「じゃあまた」

聖騎士「はい、今度は首を跳ねられないように気をつけて下さい」

勇者「……せめてギリギリで止めてくれよ?」

聖騎士「もちろんです」

勇者「他の奴等にもよろしく言っておいてくれ」

聖騎士「互いに予定が合ったらですけどね」

勇者「……みんな出世したなぁ」


盗賊「……勇者」

勇者「よ、久しぶりの王都はどうよ?」

盗賊「……何でいきなり帰って来たの?」

勇者「特に理由はない」

盗賊「……そう」

勇者「遊び人は?」

盗賊「……さぁ?」


勇者「ま、いいか明日また向こうに行くぞ」

盗賊「……魔王にお土産買って行かないと」

勇者「俺ら、勇者一行なんだけどなぁ」

盗賊「……?……ペナントでいい?」

勇者「さすがに要らんだろ……それは」

魔王城

勇者「そろそろ、ここに転送装置欲しいな」

盗賊「……作って」

勇者「頑張るか」

遊び人「出来るの!?」

勇者「転送魔法は有るから、魔王に許可とらないと」

遊び人「流石に駄目でしょ」


勇者「あれ?」

盗賊「……なにかいる」

遊び人「別に私達が簡単に来れるんだから不思議じゃないでしょ?」

勇者「まぁ、エリート勇者もそろそろ2ヶ月位竜相手に撤退繰返してたし」

盗賊「……遊び過ぎ」

遊び人「アンタらが毎回牙とかを奪っていくから八つ当たりしてんでしょうが」

魔王「あ、久しぶりにきました」

?「知り合いですか?」

魔王「勇者さんです」

?「ああ、貴女が負けたと言う」
?「そんなに強さは感じないが……」ぷるぷる

魔王「……本人は大したことないんですけど……戦いかたが」

?「戦い方?」ぷるぷる

魔王「なんと言うか……」


?「ふむ、戦えばわかるか」ぷるぷる

魔王「あ、先代さん……」

?「行ってしまいましたね」

魔王「いいんですかね?側近さん」

側近「まぁ、仕方ないですね、自分を引きずり落とそうとした幹部を皆殺しにしてようやく魔王に戻れそうなんですから」

側近「多少は……はしゃがせないと」


勇者「なんか向かって来るな……」

盗賊「……あれは?」

遊び人「スライム?」

勇者「なんか、凄い勢い何だけど……」

盗賊「……来る」

キィィン




勇者「え~と、スライムが斬れなんですけど……」

盗賊「……硬い?」

遊び人「ふざけてるの?」

スライム「ふむ……流石にここまで来る最低限の力はあるか……」ぷるぷる

勇者「せいっ」

スライム「のろいっ」ぷるぷる

ダッ

勇者「ぐっ」

盗賊「……速い」

スライム「そうか?」

ダッ

盗賊「くっ」

遊び人「スライムってレベルじゃない!?」

スライム「貴様で終りだ」

ダッ


側近「……本当にあの一行に負けたのですか?」

魔王「はい、言ったじゃないですか本人は大したことないって」

側近「そうですね」

魔王「あっ……でも」

側近「?」

魔王「話した感じであの方たちで一番強いのは」



遊び人「はっ」

ごんっ

スライム「なにっ!?」




魔王「遊び人さんですね」


側近「あの方中々やりますね」

魔王「ですね」

側近「スライムの姿のせいで魔王を追われかけた歴代最強の魔王様の攻撃を……」

魔王「……話だけ聞くとむなしいですね」



スライム「私の攻撃を打ち返すとは……」ぷるぷる

遊び人「ふざけてる?」

スライム「いや」ニヤリ

遊び人「……」

遊び人「スライム相手じゃあ盛り上がらないわね……」

勇者「よっ」

ダン!

スライム「むっ?」ぷるぷるぷるぷる

遊び人「勇者が後から不意打ちしていいの!?」

勇者「効いてないし、いいんじゃね?」


魔王「あ、やっぱりタフですね勇者さん」

側近「中々粘ってますね」

魔王「ぱっとみ、じり貧ですけどね」

側近「これが、その戦い方ですか?」

魔王「う~ん」

勇者「で、どうだ?」

盗賊「……ダメ」



盗賊「……薬草しか盗めなかった」ボトボト

スライム「は?」ぷるぷる

勇者「これぞ必殺」

盗賊「……手も足も出ないふり」

遊び人「遊び人の私より遊ばない!!」

勇者「じゃあ、真面目にやりますか」

シャキッ





魔王「あ、きます」

側近「なにが……」

魔王「あの武器です」



勇者「はやぶさの剣・魔改造二刀流」

盗賊「……でた」

遊び人「たちが悪いの」

スライム「?」ぷるぷる

勇者「行くぞ、スライム叩きかけるぅぅ」

勇者「16」




スライム「!?」ぷるぷる

だだだだだ

勇者「りゃゃゃゃ」

だだだだ

盗賊「……相変わらず」

遊び人「セコいわね……」

魔王「……あれ、心折れるんです」

側近「でも、あのくらいじゃあの方は倒せません」





スライム「今のは効いた」ぷるぷるぷるぷる

盗賊「……あ」

遊び人「あ~あ」

勇者「からのぉぉぉ」

勇者「16セットぉぉぉ!」

スライム「」ぷるぷるぷるぷるぷるぷる

ダダダダダダダダダダダダ




側近「鬼畜ですかっ!?」

魔王「あれは初めて見ました」

スライム「……」ぱた

勇者「や、……やったか?」ぜぇぜぇぜぇ

遊び人「ただ攻撃しただけで息切れしてるんじゃないわよ……」

勇者「つ、……疲れた」ぜぇぜぇ

盗賊「……だらしない」

勇者「後……二回……やったら……明日……筋肉……痛……だよ」ぜぇぜぇ


盗賊「……長い」

遊び人「ね、昔せっかく貰ったある国の国宝をバラして作った奴ね」

盗賊「……作った武器王様に見せたら残念な顔された」

遊び人「そりゃ、国宝が外道武器になったんだもの」






スライム「……」むくり

勇者「まじか……」ぜぇぜぇ

盗賊「……もう一度」

遊び人「がんば」

勇者「せ~の」

スライム「ま、まて、私の敗けだ」


勇者「そう……じゃあ」

スライム「まて」

勇者「?」

スライム「ま、魔王やらないか?」

勇者「……は?」

盗賊・遊び人「……え?」




魔王「何だかおかしな事になってますね」

側近「まぁ、仕方ないですね」




スライム「私に勝ったのだその資格はある」

勇者「いや、要らんけど」

スライム「何より、あの外道攻撃、正に魔王として相応しい」

盗賊「……確かに」

遊び人「ぴったり」

勇者「おい」



一週間後

側近「では、新しい魔王の誕生ですね」

スライム「うむ」

勇者「……」

魔王「ぱちぱち」

盗賊「……押しきられた」

遊び人「だらしないわね」

勇者「とりあえず、国に報告するか……」



王都

騎士団本部

勇者「お~い、聖騎士」

聖騎士「あ、いらっしゃい」

勇者「俺、魔王になった」

聖騎士「……そうですか……」




聖騎士「捕らえなさい」

勇者「え?」

カチャ







ちょっと忙しくなってきたから。無理矢理終わらました

他にも色々書きたかったんですけど……


ちなみにバイト魔王さんは一応適正審査をクリアしているのでそこそこ強いハズです

思ったより時間に余裕があったから続き書いちゃった……



読みたいって言ってくれた人ありがとうございます

勇者「大量大量♪」

盗賊「……グランドタートルもいた」

勇者「レアメタルも取り放題だったな」

盗賊「……ちょっと涙目が可愛いかった」


盗賊「……あ」

勇者「どうした?」

盗賊「……あそこ」

勇者「人型の魔族?」

盗賊「……宝物庫?」

勇者「確かにあそこだけ人型の魔族がいるなんてなぁ」

盗賊「……いく?」

勇者「でも、今回は偵察だし」

盗賊「……良いものあるかも」

勇者「わかったよ……」



盗賊「……」ぽい

?「?」

ドン

盗賊「……」ぽいぽいぽいぽい

?「えぇ!?」あたふたあたふた


ドン!ドン!ドン!

盗賊「……」ぽいぽいぽいぽいぽいぽい

勇者「いやいや、投げすぎだろう……せっかく上位魔法封じ込めた魔石が……」

盗賊「……でも、隙が出来た」えっへん

勇者「……」

?「な、なにがあったんですぁ??」あたふたあたふた

勇者「……」

盗賊「……行かないの?」






勇者「……」

勇者「不意打ちの16連撃ぃぃ」

?「ふぇ?」

ダダダダ

盗賊「……楽しそう」



勇者「拘束魔法っと」

盗賊「……勇者」

勇者「ん?」

盗賊「……これ」

勇者「魔王の証?」

盗賊「……うん」











勇者「……」

盗賊「……」

勇者「……」

盗賊「……」




勇者「え?これ魔王?」ふみっ

盗賊「……踏んじゃ駄目」


勇者「はっ」

勇者「何か夢見てた気がする」

勇者「……つーか、牢屋?」

勇者「……なんかしたっけなぁ?」

勇者「ただ、聖騎士に魔王になったって報告しただけなんだけどなぁ」

聖騎士「かなりの大事ですからね?本来なら死罪ものの」


勇者「あ、いたの」

聖騎士「貴方と牢屋ごしに話すときが来るんなんて……」

勇者「思わなかった?」

聖騎士「いえ、いずれは来ると思ってました」

勇者「ですよねぇ」


ゆっくり更新で復活します

今日はこれにて

ようやく模試が終わった……


ちょくちょくいきます


聖騎士「では、そろそろ経緯を」

勇者「はいよ」








勇者「と、言う感じ」

聖騎士「……そうですか」

勇者「つーか、先代の方完全にわざと負けやがったし」

聖騎士「根拠は」

勇者「魔力凄いのに魔法使わなかったし」

聖騎士「なるほど」

勇者「普通に256連撃(うち192会心の一撃)受けてピンピンしてたし」

聖騎士「?別に普通ですね」

勇者「お前らと一緒にすんなよ」

聖騎士「と言うか、あの反則武器使ったんですね……」

勇者「別に反則じゃないだろ」

聖騎士「初めて見たときは正直引きました」

勇者「なんでさ」


勇者「……俺はどうなる?」

聖騎士「どうしましょう?」

勇者「え~」

聖騎士「幸い団員しか聞いていなかったのと前回の来訪で冗談だとおもわれています」

勇者「冗談で閉じ込められんての?」

聖騎士「自業自得です」

勇者「え~」

聖騎士「とりあえず、会議でこれからの処遇が決まると思います」

勇者「頑張れ」

聖騎士「参加します?」

勇者「できんの?」

聖騎士「何時もの顔ぶれですから」

勇者「……止めとく」

聖騎士「結果が出るまでどうしますか?」

勇者「しばらくのんびりここで生活してるわ」

聖騎士「牢屋ですよ?」

勇者「別に牢屋は初めてじゃないし」

勇者「むしろ、結構なれてるし」

勇者「これくらいなら出たいときに出れるし」

聖騎士(拘束具で一番強いのは……)

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