モバP「いつの間にか、森久保に背後を取られている件」 (210)

モバP「森久保ー!」

乃々「ひぃ……」

モバP「また机の下に潜ってるのか」

モバP「仕事行くぞォ!」

乃々「む、むぅーりぃー……」

モバP「やれやれ、また引っ張り出さないといけないのか」

乃々「か、帰りたいんですけど……」

モバP「ダメだっての、行くぞ、ほら」

乃々「!」

シュッ

モバP「……!?」

乃々「……」ガシッ

モバP「(……いつの間に背後に回った!?)」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398270566

乃々「ど、どうしても行かなきゃいけないなら」

乃々「離れないように連れて行って欲しいんですけど……」ギュウ

モバP「(……見えなかった、机の下から俺の背中にしがみつくまでの過程が……!)」

モバP「(たまげた……!)」

モバP「……お、おう、行くならいいんだ、行くなら」

モバP「だから離れて、な?」

乃々「むぅーりぃー……」ギュウ

モバP「……仕方あるまい、おんぶするか」グイッ

乃々「あ……」

モバP「プロデューサー号、発進!」

乃々「あ、あの……もうちょっとゆっくり……」

…………


ディレクター「えっとね! 番組の流れの説明するけどね!」

乃々「は、はい……」

D「まずはこうで、次にこう、グーンってなって」

D「それからー、こう、バビューン!」

D「な感じで!」

乃々「え、えっと……」

D「ここまで分かった?」

乃々「その……あうぅ……」

モバP「お疲れ様でーす!」

D「あ、お疲れ様ですー!」

モバP「どうだー森久保、行けそうか?」

乃々「!」

シュッ

D「……ん!?」

乃々「……」ガシィ

モバP「(ま、また俺の後ろに……!)」

D「あ、あれ? 目の前にいたのに……」

乃々「……」

モバP「……どうした森久保ー?」

乃々「む、むぅーりぃー……」ギュウ

モバP「おいおい、ここまで来て無理は無いだろ?」

乃々「で、でも……」

モバP「分かった分かった、俺も一緒に説明聞くから」

乃々「……それなら……」

D「へぇー、お宅、随分と慕われてますね!」

モバP「いやー、はは……」

D「じゃあ最初から説明し直すけど」

D「こう、グーンってなって、バビューンって」

モバP「あー、つまりこう、ドパーンと、行けばいいんですね?」

D「そう、そういうこと!!」

乃々「……結局よくわからないです……」

…………


ちひろ「ふーふふふーん♪ ふんふふふーん♪」カタカタ

乃々「……」

ちひろ「ふふふふふんふ♪」カタカタ

ちひろ「ふんふふん♪」カタカタ

ちひろ「ふんぬっ!」ッターン

乃々「……」

ちひろ「……」

ちひろ「(相変わらず机の下にいるわね……)」

ガチャ

モバP「ただいま戻りましたー」

乃々「!」

シュッ

ちひろ「あ、お疲れ様でー……んえ?」

乃々「……」ガシッ

モバP「(ま、またか……っ!)」

いつでも息の根を止められること…忘れないんでほしいんですけど…

ちひろ「乃々ちゃん、さっきまで机の下に……あれぇ?」

乃々「……」

乃々「お、おかえりなさい……」

モバP「お、おう、ただいま」

乃々「……」

モバP「……その、椅子に座りたいから離れてくれ、な?」

乃々「……む、むぅーりぃー……」

モバP「無理じゃないだろうそこは!」

乃々「……」

乃々「ひ、膝の上に座っていいなら……」

モバP「ひ、膝? なんで?」

乃々「……」ギュウ

モバP「いやあのね、まずは離れて?」

ちひろ「なんかイチャイチャが始まった……」

…………


カメラマン「はい、そこ、ほっ!」パシャ

カメラマン「次はこう、ほっ!」パシャ

乃々「……うぅ……」

カメラマン「……うーん」

カメラマン「ちょっと表情が固いかな?」

乃々「……は、はぁ……」

カメラマン「視線は……もう仕方ないとして、もうちょっと、ね?」

乃々「……あぅ……」

モバP「お疲れ様でーす!」

カメラマン「あ、お疲れ様でっす!」

モバP「森久保ー、頑張ってるかー?」

乃々「!」

シュッ

カメラマン「へ?」

乃々「……」ガッシィ

モバP「んぬっ……また俺の背後に……」

カメラマン「さっきまでカメラの前にいたのに……んんん?」

乃々「む、むぅーりぃー……」ギュウ

モバP「いやいや、ここまでやって無理ー、は無いだろって」

乃々「で、でも……」

モバP「ほら、俺も見てるから」

モバP「撮影頑張れ、な?」ナデナデ

乃々「……」

乃々「そ、それなら……がんばりますけど……」

カメラマン「その恥じらいの表情いいね! ほっ!」パシャ

乃々「あっ……」

カメラマン「(よし、これは俺の秘蔵フォルダに保管しよう)」

…………


モバP「…………」

乃々「…………」

モバP「(相変わらず机の下に潜んでいる森久保である)」

モバP「森久保ー?」

乃々「……なんですか……」

モバP「呼んだだけ」

乃々「……そうですか……」

モバP「……」

乃々「……」

モバP「ぼのの」ボソッ

乃々「!」

シュッ

乃々「……」ガシィ

モバP「な、何故……」

乃々「……」

乃々「ぼのの……」

乃々「なんですか、ぼののって……」

モバP「……」

モバP「嫌だったか?」

乃々「……イヤではないですけど……」

乃々「は、恥ずかしいんですけど……」ギュウ

モバP「そうか」

乃々「……で、でも」

乃々「二人きりの時なら……」

モバP「了解、ぼのの」

モバP「ちなみに今はちひろさんもいるぞ」

ちひろ「ぼののちゃーん♪」

乃々「っ!? っ~~!?」シュッ

ちひろ「ぎゃあ!? 私の後ろに!?」

…………


トレーナー「はい、もう一回!」

乃々「ふっ……ふっ……」

トレーナー「ストップ!」

乃々「ふぅ……」

トレーナー「森久保、少し遅れてるぞ?」

乃々「す、すみません……」

トレーナー「あと、三拍子目のステップなんだが」

乃々「は、はい……」

ガチャ

モバP「お、やってるやってる」

乃々「!」

シュッ

トレーナー「……あれ?」

乃々「……」ガシッ

モバP「相変わらずだな……」

モバP「(そして未だに動きが見えない……)」

トレーナー「……あ、ああ、来てたんですかプロデューサー」

トレーナー「(目の前から消えたと思ったら、プロデューサーの背中に……)」

モバP「お疲れ様です、今来たとこですよ」

乃々「……」

モバP「どうだ森久保、上手くなったかー?」

乃々「む、むぅーりぃー……」

モバP「なんで返答が無理ー、なんだよ……」

モバP「少し時間が出来たから、せっかくなんで見ててやるぞ」

乃々「!……そ、そうですか……」

モバP「いいですか?」

トレーナー「問題無いですよ、じゃあ続きをやりますか」

乃々「……よ、よし……」

トレーナー「(なんだか気合が入ったようだな……)」

トレーナー「(しかし……今の、一瞬でプロデューサーの背中に移動したのか?)」

トレーナー「(そんな瞬発力があるのにダンスのセンスは他の子と同程度なのか……)」

…………


乃々「……」

輝子「……シメジー……エリンギー……」

モバP「……」ソローリ

モバP「(最近、よく背中にしがみつかれるからな)」

モバP「(今度はこっちから抱きしめてやるぜ!)」

乃々「……」

輝子「マイタケッ……シイタケッ……」

モバP「(射程圏内ッ!)」

モバP「ぼののォー!!」バッ

乃々「!」

シュッ

輝子「フヒッ!?」

乃々「……」ガッシ

モバP「……なん、だと……」

モバP「(明らかにぼのの目掛けて飛びかかったのに)」

モバP「(俺が掴んでいたのは輝子だった?)」

モバP「(そして、いつも通りぼののに背後を取られた……)」

モバP「(どういうことだ、何が起きた……)」

輝子「……あ、あれー……?」

輝子「隣の机の下に、いたんだけどなー……」

輝子「なんで、プロデューサーに、抱きしめられてるんだ……?」

乃々「……」

乃々「だ、抱きしめられるのは、恥ずかしいんですけど……」ギュウ

モバP「お前からくっついてくるのはいいのか……」ナデナデ

輝子「あ……フヒヒ……」

乃々「……むぅ」

…………


モバP「……」カタカタ

ちひろ「……」カタカタ

乃々「……」

モバP「……」カチカチ

ちひろ「……」カチカチ

乃々「……」

モバP「ぬんうっ!」カチッ

ちひろ「ふんはっ!」カチッ

乃々「……」

モバP「ぬおおおおお!?」

ちひろ「なあああああ!?」

モバP「安価取れんかったあぁー!!」

ちひろ「0.72秒遅かったあぁー!!」

乃々「(二人で何してるんでしょう……)」

モバP「くぅー……このもやもやをどうすれば……」

モバP「ぼののー! ちょっとワシャワシャさせろ!」

乃々「!」

シュッ

乃々「……」ガシッ

モバP「くっ、やはり動きが見えない……」

乃々「……ぼ、ぼののは二人きりの時だけって……」

モバP「あー、すまんすまん」ワシャワシャ

乃々「……ま、まあ、いいんですけど……」

ちひろ「あ! 再安価来た!」

モバP「ナニィ!?」

ちひろ「もう遅い! 安価はいただきましたよ!」

モバP「くそぉ、油断した!」ワシャワシャワシャ

乃々「あ、あの……ワシャワシャはもういいんですけど……髪が……」

美玲「ふんふーん♪」

モバP「……」ポチポチ

美玲「あっ、プロデューサーだ」

美玲「(携帯に夢中でウチに気付いてないのか?)」

美玲「(……!)」

美玲「(背中がガラ空きだから、飛びついてビックリさせちゃえ!)」ソローリ

モバP「……くっ、やはりスマホでは安価を取るのは難しいか……」

美玲「(この距離ならイケるっ!)」

美玲「プロデュ

シュッ

乃々「……」

美玲「ゅううぎゃあああっ!?」

モバP「うをっ!? なんだ?」

美玲「わきゃっ!」ドテッ

美玲「いたた、尻餅ついた……」

モバP「あー美玲か、大丈夫か?」

美玲「う、うん」

美玲「いきなり目の前に乃々が現れてビックリしたぞ……」

モバP「……ん!? どこから沸いたんだぼのの!?」

美玲「背中にしがみつかれて気付かないって……」

モバP「いやあ、お前の声にビックリして」

モバP「(それに、最近しがみつかれるのに慣れてきてるからなあ)」

美玲「うううー……わ、忘れろっ!」

モバP「はっはっはっ」ナデナデ

美玲「あっ……も、もうっ!」

乃々「……むぅ」

…………


モバP「戻りましたー」

シュッ

乃々「……」ガシィン

ちひろ「……お疲れ様でーす」

モバP「(もはや俺が事務所にいる間は)」

モバP「(ぼののがずっと俺の背中に張り付いている)」

モバP「(そして背中に回る時の刹那の動きは未だに見えない)」

ちひろ「(もう慣れた)」


輝子「…………フヒ」

美玲「乃々のヤツ、最近は机の下にいる時間が少なくなったなー」

輝子「視える」

美玲「は?」

輝子「……少し前から……少しずつ……」

輝子「乃々の動きが視えるようになった……」

美玲「」

輝子「フヒヒ……」

輝子「私みたいに、隣から注意深く見てないと」

輝子「見逃しちゃう、な……」

輝子「……完全に見切る日も、近いぞ……フヒ」

美玲「………………そ、そうか……」

美玲「……それじゃあさー」

美玲「乃々みたいにプロデューサーに張り付いてみたらどうだ?」

輝子「……残念ながら……」

輝子「眼では追えても……」

輝子「か、身体が追いつかない……」

美玲「……な、なるほどなー……」

美玲「言われてみると、そうだよな……」

…………


モバP「…………」

乃々「…………」

モバP「……」スッ

乃々「!」

シュッ

乃々「……」ガシッ

輝子「!」

モバP「……ぬうっ」

モバP「(やはり……椅子から立ったところを狙われたか)」

モバP「(トイレ行きたいんだけどなあ……)」

輝子「……」

輝子「見切った」

輝子「フヒヒヒヒヒ……ヒヒ……」

美玲「どうした輝子、なんか機嫌良さそうだな」

輝子「ついに……見切った」

美玲「……へ?」

輝子「そして、確信した……」

輝子「アレは、私にも、出来る……フヒヒ」

美玲「……で、出来るんだ、アレ」

輝子「フヒヒ……私が、上手く行ったら」

輝子「やり方、教えてあげる……」

美玲「あ、ありがと……?」

…………


ちひろ「……」カタカタ

乃々「……」

輝子「マッシュマッシュ……ルルルー……ム」

ちひろ「(乃々ちゃんは相変わらずだけど……)」

ちひろ「(今日は輝子ちゃんからも尋常ならない気配を感じるわ……)」

ガチャ

モバP「おはようございまーす」

乃々「!」

輝子「!」

シュッ

乃々「……」ガシッ

輝子「フヒ」ガシッ

モバP「!?」

ちひろ「!?」

乃々「!?」

モバP「(輝子もひっついて来た、だと……?)」

モバP「(しかも乃々同様、見えんかった……)」

乃々「……」

美玲「おー……マジか」

輝子「……右腕か……」

輝子「流石に背中は、まだ取れないな……」

輝子「まだ……改善の余地が、ある……」

モバP「一体何を改善するんだ……」

乃々「むぅ……動きが盗まれたんですけど……」

モバP「最近、乃々って何者だろうか、と考えることが多いんですけど」

モバP「そこに輝子もカテゴライズされました」

ちひろ「私の方も、脳内でやってる毎年開催のビックリアイドル選手権に輝子ちゃんが新しくエントリーしました」

ちひろ「もちろん乃々ちゃんはエントリー済です」

モバP「何それ興味ある」

ちひろ「昨年度の優勝者は、断崖絶壁から海に落っこちて風邪だけで済んだ幸子ちゃんです」

モバP「なるほど」

輝子「フヒヒ……上手くいった……」

美玲「ホントに出来るんだな、あんな動き……」

輝子「ちょっとした、コツがいるんだ……」

輝子「それさえ掴めば……」

乃々「……」

輝子「あ……」

美玲「の、乃々……」

乃々「……」

乃々「三人だけの、秘密なら……」

乃々「私からコツ、教えてもいいですけど……」

輝子「フヒヒ……ありがとう」

美玲「お、おう……」

…………


モバP「今日も元気にー、おはよーございまーす」ガチャ

乃々「!」

輝子「!」

美玲「!」

シュッ

乃々「……」ガシッ

輝子「フヒ」ガシッ

美玲「っ」ガシッ

モバP「」

ちひろ「」

モバP「……」

モバP「どういうことやねん……」

モバP「動きはもう見える気がしないし……」

ちひろ「……」

ちひろ「(今年度のビックリアイドル選手権!)」

ちひろ「(なんと、インディヴィジュアルズの三人が優勝候補に駆け上がりました!)」

ちひろ「(これは強い! この先どうなる!?)」

ちひろ「プロデューサーさん、スタドリいかがですか?」

モバP「……」

モバP「一本買います」

美玲「おお……ホントにウチにも出来た」

輝子「フヒ……コツを掴めば簡単……」

乃々「……」

乃々「プ、プロデューサーさんの背中は、渡さないんですけど……」

美玲「むう……確かに今は左腕で甘んじてるけど……」

美玲「次からは負けないぞっ!」

ぼのの「師匠なんですけど…」

G「....」カサカサ

輝子「……」

輝子「1つ、分からないことがある……」

乃々「な、なんですか……」

輝子「私が、初めてアレを見た時……」

輝子「私自身も、瞬間移動してたヤツ……」

乃々「…………」

乃々「それは、秘密ですけど……」

輝子「……そうか……フヒ」

美玲「なんだか、まだまだ二人に追いつけない気がする……」

モバP「……」

モバP「仕事行ってきます」

ちひろ「……いってらっしゃい」

モバP「……んぬぬぬ」グイッ

乃々「ひぃ……」

輝子「うおっ……」

美玲「わわっ」

ズルズル

モバP「くぬっ、ふんぬ」ズルズル

ちひろ「(三人を引きずってる……)」

モバP「流石に三人は重いわ! 離れろ!」

乃々「むぅーりぃー……」

輝子「それは出来ない、な……」

美玲「ヤダっ!」

モバP「だったらせめて足を動かせ!」



結局、仕事先に着くまでこのままだった

おしまい

何が言いたいのかというと、
やはりインディヴィジュアルズかわいい

ぶっちゃけ、他にも言いたい事はあるが、見てくれた人ありがとう

「山吹色の波紋無理(サンライトオーバームーリィー)」なんですけど・・・

3として正直申し訳ないんですけど…

>>135
だいたいお前のせいなんですけど・・・

>>138 Sageて欲しいんですけど…

>>139
よくわからないんですけど・・・

>>142
sageも知らないもしもしはROMっててほしいんですけど……

>>144
日本語で話して欲しいんですけど・・・

喧嘩しないで欲しいんですけど…
メール欄にsageをつけるとスレが上がらなくなるんですけど…

>>153
こうですかわかりません(><)ですけど・・・

間違えたんですけど・・・

その程度でもりくぼのプロデューサー名乗るとかありえないんですけど…

>>159
完全なもりくぼPってどんなことするか教えて欲しいんですけど・・・

森久保の大喜利はこれからだすけど・・・

たかが主砲と魚雷菅と機関部がやられただけなんですけど・・・

>>1帰ってきて欲しいんですけど・・・

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