アーカード「私が巨人の世界にいた話をする」(138)

セラス「巨人ってあの……いわゆるタイタンですか!?ジャイアントですか!?」


アーカード「そうだ。3m~60mの巨人が無差別に人間を食う、まさに魔女の釜の底のような地獄だった」


インテグラ「60mだと……」


アーカード「その世界では巨人から身を守るための50mの壁を築いていた。しかし私が来た年に崩壊した」


セラス「じゃあ皆踏み潰されちゃったんですか!?」


インテグラ「まあ待て。ここはアーカードの話を聞いてやろうじゃないか」


インテグラ「30年会えなかったんだぞ?その間の土産話ぐらい、静かに聴くのが流儀だぞセラス」


セラス「はい……」


アーカード「クックック……素晴らしい」

アーカード「30年前、私はロンドンで消滅した。シュレディンガーというナチスの血を吸ったからだ」


インテグラ「あの少佐から話は聞いている。確か、存在自体があやふやな人狼だったか」


インテグラ「自分を認識していないと消えてしまうが、自分を認識していればどこにでもいるしどこにもいない」


アーカード「ああ。目の前が真っ暗になり、私は消滅した。この世界ではな」


アーカード「すると突然意識がはっきりし、私は見知らぬ町にいた」


アーカード「しかしこの姿では怪しまれる。私はウォルターの幼少期の姿に変身し、声帯を変えた」

アンタ人間じゃねーんだから感知されねーだろ

>>3それを活かそうと思ってます

ショタカード(以降旦那)「壁…?……馬車などを見る限りではやはり技術はまだまだだな」


旦那「だがあの壁は……金属かコンクリートで出来ているように一切の継ぎ目がない」


エレン「どうしたんだ?こんな所で突っ立って」


アルミン「迷子なら一緒に探してあげるよ?」


旦那「ねぇ……あの壁は何?」スッ



セラス「ブフっ…ちょっとマスター!」


アーカード「仕方なかったんだ……私の姿は少年だぞ?」


インテグラ「……続けてくれ」


エレン「記憶喪失ってヤツか」


旦那「…うん」


アルミン「ご両親はいるの?」


旦那「……死んだ」


エレン「そうか……」


エレン「じゃあ俺のうちに来るか?」


旦那「…うん」


アルミン「家族が増えるよ!やったねエレン!」

アーカード「その時私は記憶をたどっていた。私の中にある3424867の命の記憶だ」


アーカード「そして思い出した……シュレディンガーはあの世界に来た事があった」


セラス「それは好都合ですね……」


インテグラ「銃は持って行ったのか?」


アーカード「消えていた。ロンドンに落としたのかは解らない」


セラス「あればかなり楽だったんですが……」


インテグラ「…続けてくれ」

エレン「ただいま!」


アルミン「お邪魔します」


旦那「お邪魔します……」


カルラ「お帰り!アルミンも一緒なのね?」


ミカサ「エレンっ!」ダキッ


旦那「この子は妹?」


ミカサ「違う。でもエレンの家族」


旦那「じゃあ奥さん?」


ミカサ「そうではない……とも言い切れない」カァァ


エレン「殆ど同い年だからあやふやでいいんだよ」

一応ヘルシングサイドの会話は減らしていきます

ヘルシングを知らない方のために

進撃世界のアーカード

http://i.imgur.com/vp5zjnb.jpg?1


ヘルシングの世界のアーカード

http://i.imgur.com/kyaqznt.jpg


インテグラ

http://i.imgur.com/jtlzr48.jpg


セラス

http://i.imgur.com/m9nfhmc.jpg


カルラ「そっちは新しい友達?よかったわねエレン!友達が一人だけじゃなくなって」


エレン「うるさいな!」


アルミン「この子は記憶喪失らしいんです。両親は亡くなったらしくて……」


カルラ「じゃあお父さんが帰ってくるまで家に入ってなさい」


旦那「お邪魔します……ウォルターといいます」


ミカサ「私も両親が殺された後、この家に引き取られた」


ミカサ「ウォルター、よろしく」


旦那「よろしく……」


カルラ「あら、帰ってきたわよ」

エレン「父さんお帰り!」


グリシャ「ただいま。やあアルミン!よく来たね」


グリシャ「その子は・・・?」


カルラ「記憶喪失の上、両親は亡くなったらしいの」


グリシャ「君さえよければこの家で家族として暮らすことは出来るが、どうする?」


旦那「ハイ……」ペコリ


グリシャ「名前はなんだね?」


旦那「ウォルター・クム・ドルネーズです……」


グリシャ「よろしくウォルター!」

エレン「よろしくな!」


カルラ「よろしくね」


アルミン「よろしく!」


ミカサ「よろしく……」


旦那「はい!」


旦那「僕は内地の出身で、外の世界の本が家にいっぱい有ったんだ」


アルミン「僕の家にもあるよ!…でもウォルターの家ほどじゃないかもなぁ」


エレン「凄いな!!じゃあ海ってのはやっぱり塩の水たまりなのか?」


旦那「水溜りどころか、世界の7割ぐらいは塩がたくさん溶けた海っていう水溜りなんだ」


アルミン「やっぱり!」


ミカサ「……それはすごい」


旦那「本で見ただけだけどね」


アルミン「僕が見た本でもあったんだよ!やっぱり外の世界はすごく広いんだ!」



旦那「巨人が居なくならないと出られないんだったよね?」


エレン「ああ!だから俺たちは兵士になってこの世界を探検するんだ!」


旦那「……僕も一緒に行きたいな」


アルミン「そうだよ!この四人で一緒に行こう!」


ミカサ「そうしよう……」

眠いので今日は終了させてもらいますが
ヘルシングサイドは読みにくくても進撃を知らない方への説明も兼ねてるんです

あとクロス作品なのでhellsingの説明も

アーカード: hellsingの最強主人公(ラスボス)。原初の吸血鬼であり身体能力他、化け物じみている
       数百万回殺さないと死なず、傷もすぐ治る。とりあえず最強


セラス:爆乳婦警


インテグラ:人類では最強。髪型がセフィロス


ウォルター:hellsingの執事。ワイヤーでの戦闘がカッコイイ。声優の使いすぎ

今更ですが、ネタバレ注意です。では3時頃になったら再開したいと思います


アーカード「それから数ヶ月が過ぎ、あの日が来た」


セラス「あの日ですか?」


アーカード「そこはシガンシナ区といい、三重の壁のもっとも外側にある壁の、更に突出した場所だった」


インテグラ「つまり最も危険な場所ということか」


アーカード「ああ。そこで60m級の超大型巨人が始めて確認された」

アーカード「そしてシガンシナ区の壁を蹴破った」


セラス「じゃあ巨人が入ってきちゃいますよ!」


アーカード「巨人には知性が全くない。ただ人を食う化け物に過ぎん……だが意外に素早く、数も多いので兵士以外には倒せない」


アーカード「その後、大砲すらものともしない鎧のように硬い表皮を持った15m級の巨人が現れ、最先端の壁のウォールマリアを破った」


インテグラ「人類は第二の壁まで後退したということか」


アーカード「では続けるとしよう……」

エレン「壁の破片が家に落ちてるかもしれない!行くぞ三人とも!」


アルミン「僕はハンネスさんを呼んでくる!」ダッ


旦那「行こう」


ミカサ「私も一緒に行く」 


エレン「母さん!!」ダッ


カルラ「エレン…ミカサ、ウォルター…巨人が入ってきたんだろ?早く逃げなさい!」


エレン「行くぞ二人とも!」



ミカサ「せー」


旦那「の!」グワッ


エレン「母さん!今助ける!」ズルズル


カルラ「皆……ありがとうね」


ミカサ「私とエレンでおばさんを背負う!」


旦那「僕はアルミンとハンネスさんを呼んでくる」ダッ


カルラ「死なないでウォルター!」


アルミン「ウォルター!ハンネスさんを呼んできたよ!」


旦那「お母さんは助けた!二人ともウォールローゼに避難しよう!」


ハンネス「グリシャさんは!?」


アルミン「エレンのお父さんは内地に行ってるはずだよ!だから早く避難しよう!」


旦那「はやく行こう!」


ハンネス「あ、ああ!」


アーカード「カルラは助かった。足が折れていたが、それも直った」


インテグラ「私も年だな……涙腺が緩んでいる」ホロリ


セラス「マスターたちは第二の壁に避難できたんですよね?」


アーカード「ああ。だがエレンの父グリシャは行方知れずになっていた。それは後で話す」


アーカード「それから我々子供達は北方の開拓地へと送られた。兵士になるためだ」


憲兵「しかし……労働者の殆どは奪還作戦で死んでしまいまして……」


憲兵a「我々はなんとしても予定の生産量を確保せねばならん!」


旦那「アルミン……」


アルミン「あんなむちゃくちゃな奪還作戦を強行した王政は絶対に許さない…!」


旦那「守るべき民も、治めるべき国も……全ては道具に過ぎないと言っているようなものだよ」


ミカサ「皆で兵士になろう」


エレン「調査兵団に入って巨人を駆逐してやる!!」



アーカード「それから二年経って私たちは訓練兵団に所属した」


アーカード「対巨人用の軍隊しかないが、警察のような役目をする憲兵団というものもあった」


インテグラ「憲兵団というのはあまりよく思われていないようだな」


アーカード「憲兵団は王のお膝元、最も内側のウォールシーナに住む権利を持つ。そのために兵士になるものが大半だ」


アーカード「だが訓練兵団の成績上位10名に入れなければ志願すら許されない」


セラス「憲兵団以外の兵団はあるんですか?」

アーカード「壁の外を調査する調査兵団、壁を工事し、巨人の侵攻を食い止める駐屯兵団の二つがある」


インテグラ「ならお前は調査兵団なのだろう?」


アーカード「勿論だ。巨人を殺してみたかったからな」


インテグラ「やはりな……全く、お前は諦めを踏破する人間が大好きだな」


アーカード「くっくっく……そして私たちは入団式を迎える」



キース「貴様は何者だ!」


キース「貴様は!?」


キース「敬礼が逆だ!」


キース「芋を食うとは何事だ!」


キース「貴様は!?」


キース「貴様だ!」


旦那「……」


キース「貴様は何者だ!?」

旦那「ウォールマリア、シガンシナ区出身、ウォルター・クム・ドルネーズです」バッ


キース「何をしにここに来た!?」


旦那「・・・早く調査兵団に入って巨人を殺したいからです」


キース「そうか……精精頑張るといい」




旦那「あの子、まだ走らされてる」


コニー「おい!お前ってあのシガンシナ区出身だよな!?」 


旦那「そうだよ。エレンとアルミンとミカサも同じだ」


マルコ「じゃあ見たことあるって事だよね!?」


コニー「超大型巨人!!」


ミーナ「どんな姿だったの!?」


旦那「皮膚がなくて、蒸気を吹いてた」


コニー「大きさは!?」

マルコ「壁を跨いだって聞いたぞ!」


エレン「壁から頭を出すぐらいだったぞ?」


サムエル「ウォールマリアを破った鎧の巨人は?」


旦那「普通の巨人に見えたけど…」


ナック「じゃあ普通の巨人は!?」


エレン「巨人なんてな……全然たいしたことねぇよ!」


旦那「僕らが立体機動装置を使いこなせれば、あんな痴れ豚ども敵じゃない!」


エレン「俺たちは調査兵団に入って、とにかく巨人どもを殺しつくして、そしたら外の世界を探検するんだ!}


ジャン「オイ!今調査兵団に入るって言ったか?」


旦那「憲兵団に入って内地で暮らすって言ってた人だよね?」


エレン「教官に頭突きされてたな」


ジャン「俺は正直者なんでね。心底おびえながらも勇敢気取ってるやつより……よっぽど爽やかだと思うがな」


エレン「そ、そりゃ俺たちのことか」


旦那「内地で狗のような生涯を終えることを自ら望む君より、僕達の方がよっぽど爽やかだと思うけど」


アルミン「二人ともやめよう!気を悪くさせるつもりはないからね!それじゃ!」


ミカサ「エレンはすぐ熱くなるし、ウォルターは嫌味ったらしい」

インテグラ「フ……やはりお前だな」


アーカード「わざと嫌味たらしくしてみただけだ」


セラス「人間に合わせるのは大丈夫だったんですか?」


アーカード「問題なかった。実戦で結果を出せばよかったからな」


インテグラ「戦争か……」

キース「これより立体機動の適性検査を行う!」


旦那「……」ピタッ


座学の教官「今期は出来るものが多いようだ」


教官「特にあの子とあの子は凄いですね!全くブレがない」


ミカサ「……」ピタッ


エレン「……」ブラーン


教官「彼は……」


座学教官「人並み以上に出来るものも居れば、人並み以上に出来ないものもいるということだ」


キース「どうしたイェーガー!早く上体を起こせ!」


エレン(嘘だろ・・・!?こんなのできるのか?)

旦那「エレン!装備を隅から隅までちゃんと点検した?」


エレン「絶対とは言い切れねぇ……」


キース「ドルネーズの言うとおりにしてみろ。いくらなんでもここまでの者は私も見たことがない」


エレン「………金具が壊れていました」


キース「ほお……ここが壊れるなど聞いたことがないが…新しく整備項目に加えるか」カキカキ


エレン「で、では・・・!」


キース「装備を交換してもう一度やれ」



エレン「ハッ!」


エレン「なんだ?急に出来たぞ・・・・・・」ギシギシ


キース「イェーガー!合格だ」


エレン「やった!ウォルター!ありがとな!」


旦那「僕も嬉しいよ」


アルミン「これで皆一緒に兵士になれるよ!」


ミカサ「ありがとうウォルター」


旦那「うん」


キース(グリシャ……お前の息子が今日、兵士になったぞ)

一週間後



ミカサ「ウォルターは凄い」


アルミン「ミカサもかなり人間離れしてるんだけどね」


エレン「リヴァイ兵長以来の逸材だってよすげぇな!」


旦那「僕は調査兵団に入るよ。巨人を駆逐して外を探検するのは、皆に会う前から決めていたから」


ミカサ「貴方と私がいれば、二人は絶対に死なない」

エレン「俺は守られたくなんかねぇよ!」


アルミン「ま、まぁ死にそうになったら助けてね」


旦那「うん。任せてくれよ」


キース「ドルネーズ!アッカーマン!来い、調査兵団の上役の方々がお呼びだ」

旦那「ハッ!」


ミカサ「ハッ!」



エレン「あいつらすげぇな!」


アルミン「本当だよ…」

エルヴィン「君達だね?シガンシナ区出身の訓練兵は」


リヴァイ「エルヴィン、こっちの小僧はなかなか面白そうだ」


ハンジ「私はどっちも面白そうだけどね!」


旦那「私がドルネーズです」


ミカサ「私がアッカーマンです」


エルヴィン「我々は君たちの勧誘に来た。隠したりはしない」


リヴァイ「何しろ異例の事態だからな……化け物二人が現れたんだ」


ハンジ「調査兵団に来たら洗剤とかビール券とか色々つけちゃうヨー!」

旦那「あなたに化け物と言われるのは心外ですが、私は元々調査兵団に行くつもりでした」


エルヴィン「ほお……」


ミカサ「私もです」


リヴァイ「……」


ハンジ「歴代1位と二位に来てもらえて嬉しいよ!」


旦那「ありがとうございます」


ミカサ「必ずや人類の勝利に役立ちます」


エルヴィン「嬉しいね、いや、実に嬉しいよ二人とも!」


ハンジ「じゃあね!」ギィ


リヴァイ「来た意味無ぇじゃねえか」バタム


キース「なるほど貴様らは調査兵団に行くのか」


旦那「ただ生きるだけなら虫けらでも出来ますが、それでは、それでは人間ではなくただの走狗だと思うからです」


ミカサ「私はエレ…イェーガーとアルレルトとドルネーズの居る所にしか行きません」


キース「意志は固いようだな……では退出せよ」


ミカサ「失礼しました」ギィ


旦那「失礼しました」バタム


キース(グリシャ……どんな教育してたらあんな天才達が育つんだ?)


エレン「なんだったんだ?」

ミカサ「調査兵団に勧誘された」


旦那「勿論受けた。元々そのつもりだったし」


エレン「すげぇな!団長とかが来たりしたのか!?」


ミカサ「リヴァイ兵士長とエルヴィン団長とハンジ分隊長が来ていた」


エレン「会いたかったなー!その3人って、調査兵団の幹部メンバーじゃないか!」


アルミン「いいなぁ!」


旦那「羨ましがっても仕方ない。訓練に戻ろう」


エレン「そうすっか……」


  座学の時間


旦那「巨人の弱点は後頭部からうなじにかけて縦1m、横10cmか……」


エレン「そうだ!二本の刃を使って、そこを削ぎ落とす!」


旦那「大きければ大きいほど狙いにくいんじゃないかな?」


アルミン「大きいほど的は大きくなるみたいだ。その分削ぎ落とさなきゃいけない肉が多く分厚くなるけどね」


旦那「鎧や超大型は知性があるはずだよ。でなければ壁を壊すはずがない」


エレン「つまり?」


旦那「知性のある人間が巨人の体を操ってる」


アルミン「そんな事が……」


旦那「おかしいとは思わない?百年前に突然巨人が現れて、最初からあった50mもの壁に逃げ込んだ」

旦那「しかもその壁には一切の継ぎ目がなく、ご丁寧にここのような突出区や開閉できる扉がある」


エレン「そりゃ……確かに都合のいい話だとは思うけどよ……」


旦那「知性のある巨人のうなじに人が居る可能性は?普通の巨人はもはや人ではなくなった残骸が入ってるのかもしれないけど」


アルミン「そうだよね……どう考えても巨人は人為的に作られたものとしか思えない」


エレン「じゃ、じゃあ……!俺たちは巨人と一緒に人も殺すって事か!?」


旦那「巨人になってしまった以上、速やかにぶち殺してやるのが中身の人のためだと思う」


アルミン「残酷だけど僕もそう思う……」


エレン「だから巨人の顔はあんなにバリエーション豊かだったのか……」

セラス「で、どうだったんですか!?」


アーカード「超大型も鎧も、同期の二人だった」


インテグラ「じゃあシガンシナ区のときにはまだ小さな子供じゃないか……」


アーカード「そうとも言い切れん。同期の中には推定百歳以上の少女も居た」


セラス「まるで私たちみたいですね……」


アーカード「巨人化していれば不老不死になれる。まるでナチスが考えるような事だ」


セラス「じゃあやっぱり……」


アーカード「巨人が人為的に作られた物である事は間違いない」


インテグラ「……続けてくれ」

  格闘訓練の時間


旦那(人間に合わせるのは少し骨だな)


旦那(……あそこに居る男達は何だ?あの少女を監視しているように思えるが…)


ウォール教関係者「………」スゥ…


ウォール教関係者「……」フッ……


旦那(……やはりな。あの少女は何か秘密がある)


旦那「アルミン!ちょっとクリスタのほうへ行ってくるから、悪いけど相手を見つけておいて!」タッタッタッタ…


アルミン「じゃあね!」


旦那「やあクリスタ」


クリスタ「どうしたのウォルター?私なんか相手にもならないけど」

ミカサ「クリスタが気になるの?なら私はアルミンの所に行ってくる」スタスタ


旦那「まあ……気にならないこともないかな」


クリスタ「ウ、ウォルター……?」


旦那「君は何で監視されているの?黒い服を着た男二人組に監視されていたように見えたけど」


クリスタ「本当に?じゃあ私まだ……」


旦那「君の、秘密を、教えて欲しい」


クリスタ「……」


クリスタ「私は中央で権力を持ってるウォール教と繋がりを持つレイス家の子です」


クリスタ「ただ……血は直系でも不貞の子だったので、名前を変えて訓練所で兵士になったんです」


ウォルター「教えてくれてありがとうクリスタ」ニヤッ

クリスタ「ハっ!ウォルター、何をしてたの?」


ウォルター「何も…問題はない」


クリスタ「何も…問題ない」


ウォルター「何も、問題はない」


クリスタ「何も……問題ないよ」


アルミン(何だあれ!?催眠!?洗脳!?それとも……エロ光線かなんかですか?)


ミカサ「アルミン、集中して」

夕食時の食堂


旦那「……」


クリスタ「どうしたの?気分悪いの?」モグモグ


旦那(巨人の血を吸ったらどうなる?……中の人間が吸血鬼になるのか?)


旦那「クリスタ……食べ終わってからでいいから、外に来てくれ」


クリスタ「うん。解った」


ユミル「チッ……私のクリスタに何の用だ?」


旦那「大した用じゃないさ」


クリスタ「じゃあ食べ終わったから行こうよ」


旦那「すぐ終わるから待ってて」


ユミル「……」


クリスタ「じゃあね!」ギイ


旦那「それじゃ!」バタム


ユミル「……」


クリスタ「どうしたの?」


旦那「すぐに終わるから……」ニギッ


クリスタ「ど、どうしたの…?恥ずかしいよ……」


旦那「ちょっと痛いけど我慢して……」ザシュッ


クリスタ「指を切ったけど……」


旦那「たまにでいいから、こうして協力してくれると助かる…」ペロペロ


クリスタ「解ったから!恥ずかしいよぉ……」カァァ

旦那「……」チュパチュパ


クリスタ「……まだ?」


旦那「ね?すぐ終わったでしょ?」


クリスタ「本当だ……傷が全く無い……」


旦那(やはり処女の血は素晴らしい……)


旦那「じゃあ食堂に行こう」ギュッ


クリスタ「引っ張らないでよ!」ズルズル



ユミル「本当に三分位で帰ってきやがった」


旦那「だから言ったじゃないか」


クリスタ「ユミルは勘ぐり過ぎだよ!」


ユミル「クリスタの顔が赤けぇぞ!」


クリスタ「そ、それはね……」アタフタ


旦那「……」ギン!


ユミル「…?どうしたんだ?二人とも」


クリスタ「ウォルター、ユミルに何したの?」ヒソッ


旦那「エロ光線……かな?」


クリスタ「?」

翌日、朝の食堂


キース「今日は孤児院に行ってもらう!ウォール教が善意で運営している施設だ!」


キース「ボット!ドルネーズ!レンズ!貴様らは3人一組で行動せよ!」


座学の教官「では私についてきなさい」


旦那「ハッ!」


クリスタ「孤児院か……」


マルコ「楽しみだけど行きたくも無いな……」

ウォールシーナ・ストへス区


座学の教官「ここがその孤児院だ」


座学の教官「ウォール教を良く思っていない人も多い。ここだけの話、私もその一人だが」


座学の教官「そう言った認識を改めさせるための、一種の訓練らしい」


旦那「なかはそれなりに綺麗ですね」


座学の教官「ウォール教の潤沢な資金を元手にしているから、子供達は酒の味を知るまで成長できるのだ」ホロリ


クリスタ「かわいい!子供大好き!」


マルコ「クリスタと背があまり変わらないね」


クリスタ「酷いよマルコ!」


ペドロ「違うよ!パウが先に僕のおもちゃを取ったんだよ!」


パウ「信じてよ神父様!ペドロがなくしただけなのに言いがかりをつけてきただけなんだ!」


ペドロ「なんだと!?」


パウ「やるか!?」


神父「やめなさい!」


神父「友達に暴力を振るうなんていけませんよ!」


神父「いいですか?暴力を振るってよい相手は、巨人どもと異教徒どもだけです」

過激な神父様が出てきたところで一端休憩させていただきます

クリスタ「ウォルターが居ないね?」


マルコ「本当だ」


旦那(ヘルシングの世界の姿)「……アンデルセン」


神父「……まさかこんな所で会うとはな……アーカード」


旦那「どうやらここはリンボでは無いようだが……」


アンデルセン「だが十分に地獄だ」


旦那「お前は巨人を殺したことがあるか?我が宿敵」


アンデルセン「私はもう、ここで子供達と暮らすと決めている……お前と争う気はない」


旦那「くっくっく……それもいいだろう……その様子では、お前はウォール教に改宗したのか?」


アンデルセン「改宗はしない。潜入調査をしている」


アンデルセン「改宗はしない。潜入調査をしている」


旦那「やはりな……ウォール教は何か重大な秘密を隠している」


アンデルセン「そうだ。それを知ることが出来れば我々は帰ることが出来るかも知れん」


アンデルセン「そして巨人の謎、壁の謎……それを知る者。それが彼女だ」スッ


旦那「彼女はクリスタ・レンズ。だがそれはまだ知らないようだが?」


アンデルセン「本名はヒストリア・レイス。彼女は全てを知り、公開する権限を持つ」


旦那「面白いぞ……アッハッハ、クックック……ひどく面白いぞ」


アンデルセン「今回だけだが協力し合うのはどうだ?お前は尋問が得意だろう?」


旦那「同盟を結ぶかアンデルセン?……フハハハハハハ!」


アンデルセン「では仕事に戻る……」

アンデルセン「では仕事に戻る……」


旦那「協力を約束しようアンデルセン。では私も仕事に戻る」


旦那(ショルター)「さようなら神父様!」フリフリ


神父「さようならウォルター訓練兵」


クリスタ「もう!どこ行ってたの?」


マルコ「サボりに行ったのかと思ったよ……」


旦那「神父様と話してたんだ。ウォール教の話をしてもらったよ」


クリスタ「面白そう!じゃあ今度聞かせてね!」


マルコ「……もしかして子供は嫌いなの?」


旦那「嫌いじゃないけど……好きでもないかな」

セラス「あの人もですか!?」ガクブル


インテグラ「ならマクスウェルやウォルターは居たのか?」


アーカード「それは後で話す。……そのころ憲兵団では最後の大隊と名乗る一派が力をつけていた」


セラス「まさか!?」


インテグラ「ナチどもか!?」


アーカード「どういう基準であの世界に行くのかは解らんが、あの世界に居たのは4人だけだった」

少佐「どうだドク?」


ドク「着実に勢力を伸ばしております」ズパッ


大尉「……」


少佐「そうかそうか!それは重畳。ではバトラー、下がって良いぞ」


ウォルター「……」スッ


ナイル「あなた方は一体……憲兵団を支配して……何をするつもりなんだ!?」


少佐「戦争だよ。壁外人との戦争だ」


ナイル「壁外人…?何を言っている?!」


少佐「この期に及んでまだ解らないのか?巨人は誰かが作り出したに決まっているじゃないか」


少佐「ならばその巨大人型生物兵器を送り込んでくる壁外人を根絶やしにしよう」

ナイル「……」


少佐「考えてもみたまえよ、君。戦争だ!戦争だよ!楽しいね……また戦争が出来るぞ!」


ナイル(何を考えている・・・?)


大尉「……」


ドク「……」ニヤッ

旦那よりアーカードって書いてくれたほうが見やすい

旦那「なかなかいい所だったね」


クリスタ「本当にね!」


マルコ「僕ももしかしたら兵士じゃなくて神父になってたかもな…」


旦那「マルコは確かにそっちの方が向いてるかもね」


クリスタ「マルコは優しいもん」


マルコ「いやあ……そんな・・・」


座学の教官「じゃあ行こうか」


旦那「ハッ!」


クリスタ「ハッ!」


マルコ「ハッ!」

>>78ではこれからはアーカードと表記しますね

アーカード「皆まだ帰ってきてないね」


マルコ「そうだね……」


クリスタ「じゃあウォルター、どっか行こう?暇だよ」


マルコ「じゃあちょっと俺も図書室に行ってくる」ガタッ


アーカード「じゃあね!」


クリスタ「じゃあね!」


アーカード「じゃあ……」ニギッ


クリスタ「また?もう……」


アーカード「……」ザシュッ


クリスタ「…っ!」


アーカード「痛いけど我慢してね……」ペロッ


クリスタ「ウォルター!なんか変な気分になっちゃうよ……」カァァ


アーカード「はぁ……」チュパチュパ


クリスタ「んっ……」


アーカード「ありがとうクリスタ」フキフキ


クリスタ「また傷が治ってる……」


アーカード「もしどこか切れたりしたらすぐに言ってね」


クリスタ「うん……」


クリスタ(女の子の日は……ダメだよそんな事考えちゃ!)

アーカード「今日はウォール教の神父様が来るみたいだね」


アルミン「何しに来るんだって感じだけど……」


エレン「今日は座学の時間が倍になって、その時間で特別講義をするみたいだな」


ミカサ「聞く価値もない……」モグモグ


アーカード(アンデルセンめ……訓練兵の私に堂々と近づく時間を作ったか)


エレン「じゃあいくか……」


アーカード「……そうだね」ガタッ


アルミン「ミカサ、寝てちゃダメだよ?」


ミカサ「解ってる……」

マクスウェル「どうも。ウォール教のエンリコ・マクスウェルと申します」


アンデルセン「私はウォール教が運営する孤児院で働いている神父、アレクサンド・アンデルセンです」


アーカード(選りにも選ってこの二人か……なかなか楽しめそうだ)


マクスウェル「ウォール教の教義は~」


アンデルセン「壁は人知を超えた神の~」


ミカサ「ねむい」


アルミン「意味があるとは思えないな……」


エレン「……」スヤー


クリスタ「……」ソワソワ


ユミル「眠てぇな……」ウトウト


唐突ですが


ヘルシングを知らない方のためのキャラ紹介


少佐: 弱い。最後の大隊の指揮官



マクスウェル: 弱い。アンデルセンの上司



アンデルセン: 強い。銃剣を無限に出せる。何故か聖書でワープできる。再生力は巨人並



大尉: 人狼。少佐の部下。戦闘力は最強レベル



ドク: 非戦闘要員。天才なのでここでは巨人を作り出そうとしている

ドク

ttp://i.imgur.com/dwemezc.jpg


アンデルセン

ttp://i.imgur.com/hle2a9c.jpg


口リカード

ttp://i.imgur.com/ztsciqw.jpg


大尉

ttp://i.imgur.com/yyivcgc.jpg


マクスウェル

ttp://i.imgur.com/ai9p6yv.jpg


少佐

ttp://i.imgur.com/tbn8vpa.jpg


マクスウェル「ではこれでお話は終わりです」


アンデルセン「皆さんは人類に心臓を捧げる兵士ですが、我々は壁と神に心臓を捧げているのです」


座学の教官「ありがとうございました。次は対人格闘だ。道具を寮に置いて営庭に集まるように。では解散」


アンデルセン「アーカード、何か情報は掴んだのか?」


マクスウェル「貴様なぞに協力するのは心底不快だが……」


アーカード「だが協力せざるを得ない……」


マクスウェル「フン……それで何か情報は得たのか?」


アーカード「ヒストリアはウォール教に監視されているようだ。それに気付いている人間が居る」


アンデルセン「……名前は?」


アーカード「ユミル」

マクスウェル「特徴は?」


アーカード「キツイ目で黒髪。長身とソバカスが特徴の、ヒストリアといつも一緒の女だ」


アンデルセン「あれか……」


マクスウェル「フルネームではないようだが?」


アーカード「不可解なことに誰も彼女のフルネームを知らない。当然私も知らない」


アンデルセン「……怪しいな」


マクスウェル「どうもありがとう。ではこちらからも情報を提供しよう」


マクスウェル「ナチスもこちら……正確に言えばこの世界に来ている」


アーカード「あいつだ……あいつらだ……クックック…まだ死にぞこなっているとは…」


アンデルセン「それだけではない。奴らは憲兵団で着実に勢力を伸ばしている」


アーカード「まさかこの国を第三帝国にする気か?」


マクスウェル「それはわからんが奴らも元の世界に戻るために躍起になっているだろう。下手に正体を見せることは避けろ」


アンデルセン「変身できるお前ならばれない筈だ」


アーカード「ではこれで」


アンデルセン「次は対人格闘だぞウォルター君」


マクスウェル「怪我はしないようにな!」


アーカード「ありがとうございます」

アンデルセン「マクスウェル、やはりウォール教とレイス家の繋がり、そしてレイス家のあの噂は本当だったようだな」


マクスウェル「レイス家の娘が訓練兵団に居るという噂か……」


アンデルセン「お前に知らされていない以上、かなりの特務事項と思われるが?」


マクスウェル「噂が事実だとわかった以上、ヒストリアがかなりの重要人物になったのは確かだ」


マクスウェル「だが気になるのはユミルだ。本名、出身地、血縁関係などに至るまで一切が不明とはな……」


アンデルセン「我々は別の所を探る。ユミルはアーカードに任せろ」


マクスウェル「……ああ」

セラス「ユミルですか……」


アーカード「彼女は巨人体を身にまとったまま60年間壁の外を徘徊していたそうだ。意識も無く、ただ人間を探し回っていた」


インテグラ「推定百歳以上の"少女"というのは巨人だったせいで体が少女のままになっていたということか……」


アーカード「彼女は超大型、鎧の仲間を食うと人間に戻ったらしい」


インテグラ「巨人は元に戻るために人を食うのか……?」


アーカード「それは違うだろう。彼女は普通の巨人とは色々と違っていた」


セラス「例えば?」

アーカード「超大型らの仲間と思われる少女が巨人になった。その巨人体には彼女の面影があり、かなり女性的な体つきをしていた」


アーカード「しかしユミルの巨人体は、明らかに男性の体つきで、大きさも5~7m級といった所か」


インテグラ「他に特徴はあったのか?」


アーカード「目は瞳しかなく、歯は他の巨人とは異なり牙のようになっていた。更に他の巨人よりも運動能力が高かった」


アーカード「推定100歳近いことから、初期型の巨人だったのではないかと思われる」


インテグラ「巨人の秘密を少なからず知っていることは明白だな……」


アーカード「それから調査兵団が彼女について驚くべき発見をするがそれはこれから語るとするか」

アーカード「ユミル」


ユミル「お前クリスタとよく消えるが何してんだ?」


アーカード「そう睨まないでよ……大したことじゃないから」


ユミル「まあいつも2~3分で終わるからな。それはさすがに早すぎると私も思う」


アーカード「なんでもないよ。よしやろうか」


ユミル「は?お前強すぎんだよ……こんなのやってられっか」


アーカード「まあそういわずに……」


ユミル「はぁ……ったく、お手柔らかにな!」


アーカード「ところでユミル」


ユミル「なんだよ?」


アーカード「たまにクリスタを監視してる連中が居るけど」


ユミル「……」ピクッ


アーカード「しかも……ウォール教の格好をしていたんだけど」


ユミル「てめぇ……どこまで知っていやがる!?」


アーカード「本名までね……君の本名は知らないけど」


ユミル「私も知らねぇ。ただユミルだと」


アーカード「……交換条件だ」


ユミル「なんだと?」


アーカード「クリスタの本名を教える代わりに、君のことを教えてくれないか?」


ユミル「……乗った」


アーカード「じゃあ今言ってもいい?」


ユミル「ああ」


アーカード「ヒストリア・レイス」


ユミル「やっぱりあの家か……」


アーカード「さあ、君も秘密を打ち明けて欲しい」


ユミル「……私は巨人になって大体60年間……壁の外をウロウロしていた」


アーカード「………」


ユミル「もういいか?私はクリスタに確認しないといけないんだが」


アーカード「どうぞ。じゃあね」

インテグラ「……」


アーカード「それからの訓練兵時代は割愛する」


セラス「もうちょっと聞きたいですけどね……」


インテグラ「ところでなんだあのちょくちょく挟んでくるクリスタとのシーンは?」


アーカード「サービスシーンだ」


セラス「全然サービスになってませんよ!」


アーカード「アンデルセン」ズルゥ


アンデルセン「やはり来たか」


マクスウェル「壁から現れるとは全く……あの時と同じだな」


アーカード「くっくっく……同期に4人の巨人が居た」


アンデルセン「詳しく聞かせろ」


マクスウェル「超大型らは居たか?」


アーカード「ライナー・ブラウン……成績三位の男だ。この男は鎧の巨人だった」


アンデルセン「そんな情報をよくもあっさりと教えられるものだな」


アーカード「もちろんただで教えるとは言っていないぞ?」


マクスウェル「……こちらに来たナチスは3人。そしてもう一人居る」

アンデルセン「太った少佐、人狼の大尉、血塗れの博士のほかにもう一人だ」


マクスウェル「貴様らhellsingの元執事、ウォルター・クム・ドルネーズだ」


アーカード「クックック……アッハッハ…いいだろう。それで十分だ」


アーカード「ベルトルト・フーバー。成績4位。こちらは超大型だ」


アンデルセン「ほお……」


アーカード「アニ・レオンハート……成績は5位。こちらも超大型らの仲間と思われる」


アーカード「ユミル。成績は10位以内には入っていないが、こちらも巨人だ。推定100歳以上」


マクスウェル「結構結構!だがどうやって割り出した?」


アーカード「あらかじめ目をつけていた者に喋らせていただけだ」

アンデルセン「しかもお前は記憶を消せるのだろう?便利なヤツだな……」




アンデルセン「しかもお前は記憶を消せるのだろう?便利なヤツだな……」


アーカード「今は就寝時間だ。早く戻らねばならん」


アーカード「また面白い情報をもってこい。それではさようなら」ズルゥ


マクスウェル「……アンデルセン、どうする?」


アンデルセン「……アーカードならば殺しはしないだろうが……」


マクスウェル「私たちも寝ようか」


アンデルセン「子供達を起こさないように」


アーカード「それから程なくして、小さな巨人達は捕らえられた」


アーカード「ナチの協力もあって、憲兵団の地下牢で尋問が行われた」


インテグラ「共通の不幸が人を結びつける……」


アーカード「私のような化け物とて例外では無かったようだ」


セラス「14歳くらいの子供にそんな……酷すぎますよ!」


アーカード「人類の敵ならば子供であっても容赦はしない。目的が何であれ、彼らは人類の3/2の領土と2割の人口を奪った」


アーカード「それに……彼らの疑いは私のために明白だったのだからな」


インテグラ「……それで?」


アニ「……」


マクスウェル「気付いたかね」


アンデルセン「意外に早かった」


アニ「なんだあんたら……ここは……」


マクスウェル「ここは地下牢だ。地下200mの場所にある」


アンデルセン「巨人化しても無駄だ。もっとも、それも出来ないが」


マクスウェル「私たちが誰でここがどこかは解らずとも、なぜこうなったのかは解るだろう?」


アニ「……」

マクスウェル「君が巨人であることは解っている。その上で聞くが、我々に協力する気はないかね?」


アンデルセン「我々は壁が巨人で出来ていることも知っている」


アニ「……硬化の能力を使うと?」


マクスウェル「よく解っているじゃないか……ちなみに君の仲間も二人ほど拘束している」


アンデルセン「ライナーとベルトルトだったか……」


アニ「この世界に先はない」


マクスウェル「それは君が決めることではない」


アンデルセン「我々は真相に近づいている。憲兵団のクーデターも――」


マクスウェル「止せアンデルセン!」


アンデルセン「……もう一度聞く。協力する気は?」

アニ「無い」


マクスウェル「……君はもう巨人化できない。どういうことか解るかね?」


アニ「……」


マクスウェル「我々は巨人の謎を解明しつつあるということだ」


アンデルセン「彼らの方は?」


マクスウェル「……また来る。では行こうかアンデルセン」ツカツカ

ライナー「……」


マクスウェル「やあライナー。……いや、鎧の巨人」


アンデルセン「巨人化しようとしても無駄だ。ここには人類最強の三人が居る」


ライナー「……何を聞きたい?」


マクスウェル「協力的な姿勢は褒めてやろう」


アンデルセン「調査兵団と一緒にウォールマリアを奪還する気は?」


ライナー「……ない」


マクスウェル「やはりな。この世界には先がないと?」


ライナー「……」コクッ


アンデルセン「やはりヤツを連れてきたほうが……」


マクスウェル「こんな警備の厳重な所に彼を入れられるわけが無いだろう」


アンデルセン「……」


マクスウェル「君には巨人化の力を一時的に抑える薬を打たせてもらった。どういうことか解るかね?」


ライナー「……巨人を……いずれは元に戻せるということか?」


マクスウェル「素晴らしい!ご名答だよブラウン!」


アンデルセン「故郷とは何だ?壁外の都市か?」

ライナー「……」


マクスウェル「アニとベルトルトとクリスタも居るぞ?」


ライナー「……!」


アンデルセン「超大型の所に行くぞ」


マクスウェル「……次に来るまで、ゆっくり考えておきたまえ」ツカツカ


マクスウェル「どうするべきかをな」

ベルトルト「グハ!!」ビチャ


ハンジ「やりすぎだよリヴァイ…」


エルヴィン「ウォール教特務機関の方々ですか」


マクスウェル「そちらも吐かないのですか?」


エルヴィン「リヴァイにやらせていますが、全くです」


アンデルセン「ハンジ分隊長とあの博士が共同研究をすればこんなに短時間で薬が出来るとは」


ハンジ「とは言ってもまだ一時的なものですよ。いずれは巨人を元に戻せる薬を作りたいんですけどね……」


リヴァイ「チッ……」


アンデルセン「こちらもですか」


リヴァイ「やはり何も吐かねぇ……そもそも本当に巨人の中身なんてもんが居るのか?」

マクスウェル「その点については間違いない」


エルヴィン「皆さんが巨人の中身を突き止めたことは感謝いたしますが、どうやって巨人を探し出したのですか?」


アンデルセン「とにかく人とかかわろうとしない人間を疑いました」


マクスウェル「それでいて優秀な人間をね」


アンデルセン「これから殺す人間と深くかかわろうなんて人間は居ない」


エルヴィン「鎧の巨人はかなり訓練兵団で信頼されていたようですが?」


ハンジ「ライナーは精神が分裂して、巨人とは別の兵士としての自分を構築してしまっていたようなんです」


マクスウェル「恐らくは罪の意識に耐え切れなかったといった所でしょうか。純真な子供達と二年近く居たわけですから」


アンデルセン「"彼女"の所へ行くぞ」


マクスウェル「ではさようなら。なにか吐いたら呼んでください」ツカツカ

ユミル「……!」


マクスウェル「君が例の……」


アンデルセン「原初の巨人……」


ユミル「それがどうした」


アンデルセン「君は硬化できるか?」


ユミル「……」


アンデルセン「クリスタ……いや、ヒストリアか」


マクスウェル「彼女はどうしていると思う?元気に訓練中かな?」


ユミル「……」


マクスウェル「いまだに信じられないな。君が100歳以上とは」


ユミル「114歳だ」


アンデルセン「フン……」


ユミル「冗談だ」


マクスウェル「これほど食えない女だったとは……こちらも吐かなさそうだな」


アンデルセン「洗いざらい喋ってもらおう。彼女の命に」


ユミル「……」

続きは昼に書きます

ループするなど、勝手な設定が多いので細かいことは気にしないでみたください

再開します

ハンジ「お二人とも!ライナー君が協力してくれるそうです!」


マクスウェル「鎧の巨人が……それはなんとも頼もしいじゃないか?アンデルセン」


アンデルセン「……行こう」





ライナー「本当です。終わったら殺してもらって構いません」


リヴァイ「フン……」


アンデルセン「それは本当だろうな?」


マクスウェル「条件はあるか?」


ライナー「クリスタに会わせてください」

エルヴィン「……では作戦決行直前に彼女を連れてくる。それでいいかね?」


ライナー「はい……」


リヴァイ「この期に及んで女に会いたいとは……鎧の巨人も腑抜けた野郎だ」


エルヴィン「では作戦を練ろう。我々は帰る」


ハンジ「また来るよ!」


リヴァイ「……」ツカツカ

アーカード「クリスタ……」


クリスタ「ユミルが巨人だったなんて……」


アーカード「ライナーベルトルト、アニも巨人だったんだね……」


アーカード「何か思い当たることは無かった?」


クリスタ「そういえば!」


アーカード「……話してくれないかな?」


クリスタ「雪山訓練の時にダズが倒れたの。、ユミルと一緒に無事に麓に着いたんだけど……」


クリスタ「ロープもなしに崖を降りて先に着いてたの。その時はごまかされたけど、あの時巨人化して降りたんじゃないかな……」


アーカード「喋ってくれてありがとう。それじゃ」スッ

ミカサ「エレン、アルミン……」


エレン「ライナー!ベルトルト!この裏切りもんがあぁぁぁぁ!!」


アルミン「アニまで……それにユミルも……」


キース「みな、営庭に集まってくれ」


エレン「いくか……」ガタッ


ミカサ「ウォルター、行こう」


アーカード「うん。アルミンも行こう」


キース「みなも知っての通り、異例の事態が発生している!」


キース「成績5位以内の実に三人が巨人だった!そしてユミル訓練兵もまた、巨人だった」


キース「ユミルは現在、人類に対して敵対はおろか、従順な姿勢すら見せている!もしかすると帰ってくるかも知れん!」


キース「だが他の3名はあろうことかあの超大型、鎧、そしてその仲間だった!」


キース「貴様らのショックは大きいであろう!よって本日に限り、特別休暇を設ける」


キース「しっかりと休養せよ!」


一同「ハッ!」

ライナー「本当にクリスタが来るとは……」


クリスタ「ライナー…私は貴方を心底軽蔑する」


ライナー「それでもいい」


ライナー「…死ぬ前に声が聞けてよかった。姿を見られてよかった」


ライナー「ウォルターと幸せにな」


クリスタ「ウォルターとはそんな関係じゃないよっ!」


ハンジ「いやー若いねぇ!じゃあライナー君、そろそろ準備しようか」


ライナー「はい」

ライナー「まずウォールマリアを塞いで、立体機動装置で直ぐに壁を登り、今度はシガンシナ区の扉を塞ぐ」


ハンジ「それってできそう…?」


リヴァイ「やるしかねぇだろ」


エルヴィン「見えてきた。さあ、早く塞ぐんだ」


ライナー「はい……ガブッ」


カッ


鎧の巨人「……」ズシズシ

リヴァイ「穴の前に行ったな」


鎧の巨人「……」パキキキキ


ハンジ「すごい!見る見るうちに穴がふさがっていくよ!」


ライナー「……」ドサッ


リヴァイ「チッ……」ギュンッ


リヴァイ「なんだよチクショウ……」


エルヴィン「よく回収したなリヴァイ」


ライナー「俺はまだやれます……」

リヴァイ「穴の前に行ったな」


鎧の巨人「……」パキキキキ


ハンジ「すごい!見る見るうちに穴がふさがっていくよ!」


ライナー「……」ドサッ


リヴァイ「チッ……」ギュンッ


リヴァイ「なんだよチクショウ……」


エルヴィン「よく回収したなリヴァイ」


ライナー「俺はまだやれます……」

連投しちゃいました >>124は脳内で駆逐して置いてください

ハンジ「ささ!シガンシナ区の扉も早く塞いじゃって!」


ライナー「……」ガブッ




カッ!



鎧の巨人「……」ズシンズシン



鎧の巨人「……」パキキキ


ライナー「……」ドサッ


ハンジ「行くよ!回収だ!」


リヴァイ「もういいだろ……ここに置いてくぞ」



ハンジ「どうして!?」


エルヴィン「どの道死ぬのなら巨人に食われて死んでもらおうと?」


リヴァイ「そういことだ」


ハンジ「……」

 夜、壁上


マクスウェル「調査兵団は壁内に戻って行ったぞ」


アーカード「いい月だ……とてもいい月だ……」


少佐「またやるのかね?伯爵」


アーカード「本来ならば許可なしには使えん」


アンデルセン「だがやって貰うぞ?」

アーカード「……認識した」


アーカード「拘束制御術式第零号……開放」


少佐「ドク!死の河がまた見られるぞ!」


ドク「ええ、ええ!少佐殿!」


ウォルター「……」


大尉「……」


マクスウェル「まさか二度も見る事になるとはな……」


アーカード「さあ……戦争の時間だ」

アーカード「それから数日して私は亡者を回収した」


インテグラ「まあ……巨人を殺すためなら仕方ない」


セラス「どうなったんですか?」


アーカード「ウォールマリアの巨人は全滅した。そしてシガンシナ区の巨人も、アンデルセン、ウォルター、大尉らによって皆殺しになった」


インテグラ「人類は巨人に勝ったのだな」


アーカード「こちら側の人間がやったことなのは皮肉な話だが」

エレン「やっと人類は領土を奪還することが出来た」


アルミン「エレン!僕たちの家を建て直そう!」


ミカサ「皆で調査兵団になればそのくらいすぐに貯まる」


アーカード「そうだね。今度はアルミンも一緒に4人で住もう!」


エレン「人類の進撃はまだまだ終わらないぞ」


アルミン「そうだよ!」


ミカサ「……」


アーカード「巨人を駆逐して外の世界を探検しつくすまではね!」

アーカード「そこから先は良く知らない。なにがあったのか……」


セラス「気になっちゃうじゃないですか!」


インテグラ「お前はどのタイミングで戻ってきたんだ?」


アーカード「わからん。気がつくとここに居た」


インテグラ「……」


セラス「ウォルターさんは?」


アーカード「知らん」


インテグラ「どうにも本当の話としか思えないな……」


ハインケル「hellsing局長、インテグラ・ヘルシング!緊急事態だ」

インテグラ「どうした?」


ハインケル「ロンドンに大量の巨人が現れた!」


インテグラ「なんだと!?」


アーカード「くっくっく……」ズルゥ


セラス「マスター!?」

少佐「すばらしいぞドク」


ドク「感謝の極み」ズパッ


大尉「……」


アーカード「久しぶりだなウォルター?」


ウォルター「吸血鬼アーカード……たったあと何百万回だ。今度こそ殺してみせる」


アーカード「さあウォルター……豚のような悲鳴を上げろ」




少佐率いる憲兵団クーデター→さまざまな情報が暴露される→座標はミカサであることが判明する

少佐は壁をはがして中の巨人を復活させる→エレン死亡→世界終焉→アーカード帰ってくる→ナチも帰ってくる


ってな感じにしようかなと思ってたんですが、そっちの方が爆発力というかヒラコーっぽかったですね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 21:49:53   ID: t1k7nyiy

なんじゃこりゃw

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