モバP「アイドル達に嫌われた……」 (378)

・キャラ崩壊有り
・胸糞要素有り

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398267141


P「……」カタカタ

ちひろ「プロデューサーさん」

P「……!」ビクッ

ちひろ「この書類についてですけど」

P「は、はい……」

ちひろ「日付、間違ってますよ」

P「あ、ああー、やっちゃいましたね。すみません……」


ちひろ「すみませんじゃないでしょう? 1ミスですよ」

P「はい……」ゴソ…

ちひろ「ほらほら、早く出してくださいよ」

P「……どうぞ」スッ

ちひろ「どうも。ふふっ、これで今日2枚目の英世さんですね」

P「はい……」

ちひろ「次からは気をつけてくださいねー」

P「はい……」

前に書くと言ってた人?


P「はあ……今日だけで2000円は辛いな……」

P「晩飯抜くかな……」

P「……」

P「はあ……」


ガチャ


凛「ただいま」

加蓮「ただいまー」


P「……おかえり」

加蓮「あれあれ? ねえ凛、今なんか聞こえた?」

凛「おかえり、ってプロデューサーに言われたんだと思うよ」

加蓮「そうだよね。おかえり、って言われたよね」

P「あっ……」

加蓮「お帰りなさい、でしょ?」

P「ご、ごめんなさい! お帰りなさい!」


加蓮「はあー、ほんっと使えないんだから……」

凛「それくらいにしときなよ加蓮。プロデューサーも悪気があったわけじゃないんだし」

加蓮「はいはーい」

P「凛……」

凛「はぁ……」

P「り、凛……?」

凛「事務所で下の名前で呼ばないよう言ったよね?」

P「あっ、そ、そうだったな! すまない、渋谷……さん……」


凛「そうそう、それでいいの。あんたと私はただの仕事のパートナーなんだから」

P「はい……」

加蓮「パートナーって言ってもアタシらが稼いだお金を食い潰す係だけどねー」

P「ご、ごめんなさい……」

凛「加蓮。そんなことどうでもいいから、早くトレーニング行こう」

加蓮「そだね。んじゃね、雑用プロデューサーさん」

P「が、頑張ってください……」


P「……」

P「はあ……」

P「どうしてこうなっちゃったんだろうな……」

P「昔はみんな、素直でいい子だったのに……」

P「アイドルとして成功して、ここ1ヶ月くらいでどんどんあんな風に……」

P「……」

P「けど、あの子達がうまくやってるんだ、少しのわがままくらい我慢しなきゃな……」


ガチャ


卯月「島村卯月、ただいま戻りました!」

P「あ、お、おかえり卯月」

卯月「はい、ただいまです! プロデューサーさん!」

P「お疲れさま。今日はもう予定ないし、明日の予定確認したら帰って大丈夫だぞ」

卯月「そうですか? じゃあ着替えだけして今日は帰りますね」

P「ああ」

未央「おっ、しまむー帰ってきたね!」

P「おい待てお前いつ事務所に来た」


未央「トレーニング終わって仮眠室で休んでましたー!」

P「はあ……お前も今日の予定はもうないんだから、そろそろ帰りなさい……」

未央「はーいっ! じゃあしまむー、着替え行こっ!」

卯月「うん。じゃあプロデューサーさん、失礼しますね」

P「おう」

P「……」

P「ありがとうな、普通に接してくれて」

P「……あっ、やば、未央と卯月にはこの企画書に目を通してもらうんだったな」

P「更衣室からここ通らないで帰るかもしれないし……」

P「……」

P「渡しに行くか。あいつらだしな、ふふっ」


【更衣室前】


P(ここで出てくるの待ってるか……)

P(……)

P(……ん? 話し声……未央と卯月か?)


未央「正直さ、あのプロデューサー、私達を見る目つきがいやらしいよね」

卯月「そうだよね……やめてほしいんだけどなあ……」

未央「あーあ、あんなのがプロデューサーじゃなければもっとアイドル楽しめるのに」

卯月「しょうがないよ。頑張ろう、私達が我慢すればいいだけなんだから」

未央「そうだね……しまむーの純潔は私が守るからね!」

卯月「ふふ。頼りにしてるよ」

未央「おうともさ!」


P「……」

P「戻ろう……」

P「企画書は……ちひろさんから見せてあげるよう頼むかな……」

P「お金をいくらか渡せばやってくれるだろ……」

P「……」

P「俺、あの2人にまで嫌われてたんだな……」

P「……うっ、くっ……」

P「うぅ……く、うぁ……っ……」


P(なんでだよ……何がいけないんだよ……)

P(もう……嫌だ、こんなの……!)

某スレが不完全燃焼だったので似た設定で書こうかと
また明日らへん

>>4
書くって言ってた何人かのうちの1人です、はい


ppp… ppp…


P「ん……朝か……」

P「事務所、行きたくないなあ……」

P「けど、俺が仕事をしないと……あいつらの夢が……」

P「……行くか」

P「……」

P「はあ……」


P「おはようございます……」

ちひろ「……」チラッ

P「……」

ちひろ「……」カタカタ


P(今日も無視か……)

P「えっと、今日の予定は……げっ……」

P「幸子かよ……」


パシャ

イイネイイネー


P「……」ソワソワ


パシャッ

ハイ、オッケーデース


P「……」ソワソワ

幸子「ふう、終わった終わった……何ソワソワしてるんですか。気持ち悪い」


P「う、あ、ごめん……」

幸子「ああ……我ながらこんな気持ち悪いのがプロデューサーだなんてついてませんよ……」

P「ごめん……なさい……」

幸子「まったく、ボクがカワイイのを相殺しかねない気持ち悪さです。さっさとタオルと飲み物を寄越してください」

P「ど、どうぞ……」スッ

幸子「ふんっ、気持ち悪い……」

P「……」


P(帰りの車の中も幸子はずっと機嫌が悪かった。何回気持ち悪いって言われただろう……)


P「ん、お昼の時間か……」

P「いつの間にかちひろさんいなくなってるし……」

P「声くらい、かけて欲しかったな……」

P「あっ、でも、これなら1人でゆっくりお昼食べれるな……」

P「はは……」

P「は……」

P「……」


ガチャ


P「……!」

みく「忘れ物忘れ物ー!」

P「あっ……」

みく「あったにゃー! まさかお弁当を置き忘れるなんて、みくはうっかり者だにゃ」

P「あ、はは……災難だったな、みく……」

みく「げっ……」

P「あ……」


みく「そうですね。次からは気をつけます」

P「う、うん。そうだな、お昼を食べれなくなるのは辛いもんな!」

みく「……それじゃ。失礼します」

P「あ、ああ……」

P「……」

P「俺もお昼食べよう……」

P「と言っても、金がないからおにぎり1個だけどな……」


P「あむ……」

P「……」

P「あれ……」

P「しょっぱいな……」

P「おかしいな……昔から好きなおにぎりなのに……」

P「いつもより、しょっぱいな……ひぐっ……」

P「う、ううぅ……」


ガチャ


P(また誰か来たか……)


奈緒「あれ? Pさん1人?」

P「あ、ああ……」

P(あ……久しぶりに名前呼ばれたな……)

奈緒「なーんだ。みんなでお昼食べようと思ってたのに」

P「ご、ごめん……」

奈緒「なんでPさんが謝るんだよ。仕方ないなあ、寂しそうなPさんと一緒に食べてやるか」

P「別に寂しくなんて……」

奈緒「って、ええー!? ちょっとPさんなんで泣いてんの!?」


P「……! あっ、こ、これはその……お、おにぎりがすごくしょっぱくて!」

奈緒「えー、それコンビニに文句言った方がよくない?」

P「か、かもな……」

奈緒「さーて、あたしのお弁当は……は? ピカチュウ……?」

P「ぷっ、くくっ……その歳でキャラ弁って……」

奈緒「ちょ、笑うな! わーらーうーなー!!」///

P「あははっ!」

奈緒「もう……」

P「はは、ごめんごめん……」


奈緒「……」

P「ん? どうした、奈緒」

奈緒「んー。Pさん、ちょっと元気になったみたいでよかったなって」

P「あっ……」

奈緒「Pさんはさ、元気でいてくれないと困るんだよ。あたしらがアイドルやっていくためにもさ」

P「……うん。そうだな」

奈緒「あっ、ピカチュウ美味い」

P「ぷくくっ……」

奈緒「だっ、だから笑うなって!?」


ちひろ「あら? 凛ちゃんに加蓮ちゃん? 事務所に入らないの?」

凛「いや……ちょっと、ね……」

ちひろ「ん?」

加蓮「あれ見てよ……」

ちひろ「プロデューサーさんと……奈緒ちゃん……?」

加蓮「あーあ、あんなに仲良さそうにしちゃって」

凛「何考えてるんだろうね。私達の関係はアイドルとプロデューサー。それ以上でもそれ以下でもないのに」

ちひろ「へえ、奈緒ちゃんも奇特ですね」


加蓮「ほんとほんと。せっかくアタシ達が我慢してるってのに……」

ちひろ「我慢?」

加蓮「……ああ、うん。あのプロデューサーと一緒に仕事するとか我慢しないとやってらんないじゃん」

凛「……」

加蓮「どうかした?」

凛「……ううん。そうだね、本当に我慢の連続だよ」

加蓮「だよねー!」

ちひろ「……」

ちひろ(ふうん……奈緒ちゃんが、ねえ……)

また明日とか
書くって言ってた人たくさんいたのに全然スレ立たないじゃないですかやだー

実はみんな辛く当たってるだけで内心好きなんだろ?ちひろ以外(震え声)


幸子「あれ……みなさん中に入らないんですか?」

みく「どうかしたのかにゃ?」

ちひろ「あ……幸子ちゃんにみくちゃん……」

未央「私達もいるよー」

卯月「どうかしたの?」

凛「卯月に未央まで。珍しい組み合わせだね」

卯月「お昼食べようとしたらばったり幸子ちゃんに会ってね」

未央「ちょーっと拉致ったのさっ」

みく「みくはそれ見かけてついてったのにゃ」


幸子「それで、どうしてドアの前で集まってるんですか?」

加蓮「いや、なんていうか……うーん……」

幸子「ふふーん、じゃあボクが先に入っちゃいますよ! なんたってボクはカワイイので!!」

ちひろ「あっ」


ガチャ


奈緒「Pさんこれ食べる?」

P「おっ、貰おうかな」

奈緒「ほい」

P「ん……美味いな」

奈緒「だろ?」


幸子「……」

幸子「……」

幸子「な、なに事務所でイチャついてるんですか気持ち悪い!!」

奈緒「幸子!? い、イチャ……!?」///

P「あ、いや、これは……」

幸子「アイドルの高校生とお昼食べるとかほんっとうに気持ち悪いですね! 気持ち悪い気持ち悪い! ロリコンですか!? ああ、ロリコンでしたねこの変態プロデューサー!!」ダッ

P「う……」

奈緒「行っちゃった……なんだったんだ幸子のやつ?」

P「さ、さあ……はは……」


凛「……ただいま」

加蓮「ただいま」

ちひろ「……」

卯月「た、ただいまです」

未央「んー」


ゾロゾロ


P「あ、ああ……お帰り……なさい……」

奈緒「おかえりー」


奈緒「ん? どうしたんだみんな、こっち見て」

凛「……なんでも」

奈緒「いや、なんでもってことは……」

加蓮「ほらほら、トレーニング行くよー」

奈緒「お、おう?」

P「あ……が、頑張れよ」

奈緒「おう!」


加蓮「……」

P「か、加蓮……?」

加蓮「気持ち悪っ……」ボソ

P「あ……」

凛「……」チラッ

P「り……渋谷さん……どうかしたか……?」

凛「ちっ……」スタスタ

P「……」


卯月「じゃ、じゃあ、私達も行きますね」

未央「じゃあねー」

P「ああ……」

P(ダメだ……昨日の会話が忘れられない……)

P(まともに顔を見れない……)フイッ

卯月「……?」

未央「卯月行くよー」

卯月「あっ、うん!」


ちひろ「さて、お昼も食べたことだし仕事しますか……」

P「そ、そうですね……」

ちひろ「プロデューサーさんに言ったわけじゃないんですけど」

P「あっ……ご、ごめんなさい……」

ちひろ「はぁ……」

P「……」

みく「ねーねーちひろさん、お茶いるにゃ?」

ちひろ「淹れてくれるの? じゃあもらおうかしら」

みく「はいにゃー」

P(俺の分はないんだろうな……)


ちひろ「ふう……美味しいわ。ありがとうね、みくちゃん」

みく「どういたしましてだにゃ!」

P「……」

みく「……何見てるんですか、プロデューサーさん。何か言いたいことでも?」

P「い、いや、そういうわけじゃ……」

みく「ジロジロ見ないでください。セクハラで訴えますよ」

P「ごめんなさい……」

みく「ふん……じゃあちひろさん、みくはレッスン行ってくるにゃ!」

ちひろ「ええ、行ってらっしゃい。頑張ってね」

みく「にゃっ!」

P「……」


P(辛いな……)

P(とても辛い……)

P(けど、まだ頑張れる……)

P(まだ大丈夫……)

P(うん……頑張るよ……)

P(俺が沈んでちゃ駄目だよな……)

P(俺は、お前たちのプロデューサーだもんな……)

P(そうだよな……奈緒……)

短くてすまぬ
適当に書いてたら奈緒メインっぽくなってしまったけど加蓮が一番好きです

今日の分短くてすまぬってことです、紛らわしくてすまん
オチ決まってないけどまだ続きます

>>7
>凛「それくらいにしときなよ加蓮。プロデューサーも悪気があったわけじゃないんだし」
>凛「事務所で下の名前で呼ばないよう言ったよね?」


これは凛他の子を牽制してるだけ…!のはずだ…


奈緒「なあ、プロデューサー」

奈緒「あたしに名前を呼んでもらえて嬉しかった?」

奈緒「あたしに構ってもらえて嬉しかった?」

奈緒「あたしに普通に接してもらえて嬉しかった?」

奈緒「ほんっと、おめでたい奴」

奈緒「あれは演技だよ、演技」

奈緒「どうだった? 女優もできそうだろ?」

奈緒「勘違いしちゃって気持ち悪いなあ」

奈緒「あはっ、あははは!」


P「うわああああ!!?」ガバッ

P「はあ、はあ……」

P「ゆ、夢か……」

P「……」

P「もしかして……」

P「奈緒も他のやつらみたいに……」

P「……」

P「いや……自分の担当アイドルを疑うなんて……」

P「って、やば、遅刻する!?」


ガチャッ


P「お、おはようございます!」

ちひろ「……」

P「時間は……よし、ぎりぎりか……」ホッ

ちひろ「プロデューサーさん、1ミスですよ」

P「え……? でも、時間には間に合って……」

ちひろ「こんなぎりぎりに来て、時間通りに業務を始められるとでも?」

P「そ、それは……」

ちひろ「ほら、早く財布出してください」

P「はい……」


クスクス

クスクス


P「……」

P(笑われてる……)

P(あれは……未央と卯月か……)

P(……)

P(ああっ、くそ……)


P「打ち合わせ、行ってきます……」

ちひろ「……」カタカタ


P「ぎりぎりになってすまない……打ち合わせ行くぞ……」

卯月「あっ、はーい」

未央「プロデューサー遅刻してやんのー。くくっ」

P「……」

卯月「まあまあ、一応セーフだし」

未央「まあねー。ちひろさん、行ってきまーす!」

ちひろ「ええ。いってらっしゃい、未央ちゃん、卯月ちゃん!」

卯月「はい!」

未央「うん!」

P「……」


P「そこはこうして……」

D「じゃあ、そこで卯月ちゃんが……」

卯月「はい!」

P「いいですね。でもって……」

未央「プロデューサー、そのとき未央ちゃんはどうすればいいの?」

P「……Dさん」

D「ん? ああ、未央ちゃんはこっちで……」

P「……」

P(こいつら、表には出さないけど……)

P(俺がプロデューサーやるの、嫌がってるんだよな……)

P(……)


P「ただいま戻りました……」

ちひろ「……」カチ、カチカチッ

P「……」

幸子「あっ……」

P「お、おう……幸子……」

幸子「こんにちは。今日も気持ち悪いですね」

P「ご、ごめんな……はは……」

幸子「……ふん」テクテク

P「……」


奈緒「おっ。おかえり、Pさん」

P「……! 来てたのか、奈緒……」

奈緒「午後一でレッスンだしなー」

P「そうだったな……」

奈緒「Pさんもうお昼食べた?」

P「いや、まだだけど……」

奈緒「なら一緒に食べようぜ。今日も弁当持って来たんだ」

P「……キャラ弁?」

奈緒「ち、ちげーよ!!? ……たぶん」

P「はは、すまんすまん」

P(ありがとうな……)


P「よし、午後も頑張るか!」

ちひろ「……」

P「……」カタカタ

ちひろ「……お昼、楽しそうでしたね」

P「へ? え、ええ、まあ……やっぱり誰かと食べるのは楽しいですね……」

ちひろ「ふうん……」

P「そ、それが何か……?」

ちひろ「……いえ、別に」

P「は、はあ……」


P「……」カタカタ

ちひろ「……」ペラッ

P「……」カタカタ

ちひろ「あの……」

P「……」カタ…

ちひろ「不思議なんですけど……」

P「へっ?」

ちひろ「奈緒ちゃん、よくプロデューサーさんと一緒にご飯食べれますよね」

P「え……? それは、どういう……」


ちひろ「この前言ってたんですよ。プロデューサーさんのこと苦手だから、あまり近づきたくないって」

P「な……!?」

ちひろ「プロデューサーさんのこと、からかってるんですかね」

P「そん……な……」

ちひろ「……」

P「なんで……そんな……奈緒が……」

ちひろ「私はそれ以上知らないですよ。黙って仕事してください」

P「……はい」


P「……」

P「奈緒も……」

P「結局、あの夢もあながち間違ってないのか……」

P「そっか……そうだよな……」

P「俺、みんなに嫌われてるんだもんな……」

P「あーあ、なんでこんなことになっちゃったんだろうなあ……」

P「ただ、あいつらをトップアイドルにしてやりたかっただけなのに……」

P「どこで間違えたんだろうな……はは……」

P「……」

P「もう……いいよな……」

書き貯めに追いついてしまった
また明日らへん

うおおん続きが気になりすぎる


ガチャ

奈緒「こんちはー」


凛「……」

加蓮「……」

ちひろ「……」

奈緒「あたしが最後か。トライアドの打ち合わせ始めようぜ」

加蓮「それ、は……」

奈緒「あれ? ていうかPさんは?」キョロキョロ

凛「っ……」


奈緒「なんだよ、Pさんが遅刻とか珍しいな」

ちひろ「……プロデューサーさんは、来ないわ」

奈緒「へっ?」

ちひろ「これ……」スッ

奈緒「何これ?」


【退職願】


奈緒「……」

奈緒「は?」

奈緒「はああああ!!?」


奈緒「ど、どういうことだよこれ!!?」

加蓮「アタシのせいだ……」

凛「違うよ、加蓮のせいじゃ……」

加蓮「じゃあアタシ達みんなのせいだよ! アタシ達がPさん虐めたから!!」

ちひろ「加蓮ちゃん……」

奈緒「おい、どういうことだよそれ!?」

加蓮「あ……そ、それは……」

凛「……みんなを集めようか」

ちひろ「そうね……」


奈緒「……で、つまり? あたし達の恩人であるプロデューサーにみんなで嫌がらせしてたと?」

加蓮「うぅっ……」

卯月「わ、私達はそんなこと! ねえ、未央ちゃん!」

未央「そうだよ! むしろ最近プロデューサーの方からよそよそしくなったっていうか!」

卯月「そうそう! ……って、最近? あっ……」

凛「どうしたの?」

卯月「ちょっと前に……未央ちゃんとプロデューサーさんの陰口言ったの……聞かれたかも……」

未央「あっ……」


奈緒「どんな陰口だよ……」

未央「えーっと……あの人ちょっと視線がいやらしいとか……」

卯月「頑張って我慢しようね、とか……」

みく「うわっ……陰湿ですね……」

未央「だ、だって……」

幸子「どうしてそんなこと言ったんですか……」

卯月「それは、その……ちゃんと感謝してるんだよ? でもそれを口にするのは恥ずかしいっていうか……」

未央「あまのじゃく未央ちゃんっていうか……」

奈緒「素直になれない思春期か!!?」


未央「ごめん……」

みく「いや、ごめんじゃすまないですよね? Pさん辞表出してるんですよ?」

卯月「うう……」

奈緒「待て、お前はなんで猫キャラやめてるんだよ」

みく「あ、その、これは……」

ちひろ「そういえばみくちゃん、少し前からプロデューサーさんの前でも猫キャラやめてたわよね?」

みく「な、なんていうか……好きな人の前でにゃーにゃー言うのが恥ずかしくなったというか……」

奈緒「はあああああ!!?」

幸子「えっ? 好きな人? えっ?」


みく「なんですか……Pさんのこと好きで何が悪いんですか……」モジモジ

奈緒「なんだよそれ!?」

みく「だ、だいたい輿水さんだってPさんのこと気持ち悪いって言いまくってたじゃないですか!」

幸子「へっ? ボクですか?」

凛「あー、あれは正直言いすぎじゃないかなって思ってた」

加蓮「うん。プロデューサー、すごく悲しそうだったし」

幸子「ええっ!? いや、ボクはそんなつもりじゃ……」

みく「じゃあどんなつもりにゃ……」ジトー

奈緒(あっ、キャラ戻った)


幸子「ええー……その……」

未央「素直になっちゃった方が楽だよー……」

幸子「じゃ、じゃれてるつもり……だったんです……」

ちひろ「じゃれてる……?」

幸子「ちょっと小悪魔キャラもいいかなって……思って……」

みく「いや、あれは完全にただの悪口になってたにゃ……」

幸子「ボク……そんなつもりじゃ……プロデューサーさんに、幸子は小悪魔みたいでカワイイなって……言ってもらいたくて……ふぇ……」ジワ

奈緒「あーもう、泣くな泣くな」

加蓮「はぁ……どうしようね、これから……」


奈緒「おい待て、お前の話まだ聞いてないぞ」

加蓮「うっ……」

奈緒「加蓮は虐めてるって自覚あったんだよな?」

幸子「えっ、それは……」

未央「いくらなんでも……」

みく「ドン引きですにゃ……」

加蓮「り、理由があったんだって!!」

奈緒「……くだらない理由じゃないよな?」


加蓮「え、えっと……ほら、好きな人にはイタズラしたくなるじゃん……?」

奈緒「小学生か!!?」

加蓮「違うよ、高校生だよ!」

奈緒「知ってるよ!!」

幸子「はたから見ると、加蓮さんが一番プロデューサーさんにキツく当たってましたよね」

加蓮「うぅ……」

みく「ていうか加蓮ちゃんもPチャン好きなのかにゃ……」

加蓮「しょうがないじゃん……構ってもらいたかったんだもん……」


奈緒「頭痛くなってきた……凛は?」

凛「わ、私は別に普段通りじゃなかったかなー」

加蓮「そんなわけないでしょ。Pさんに下の名前で呼ぶなとか言ってたし」

未央「うわっ……」

みく「酷いにゃ……」

卯月「それは傷つくよ……」

凛「だ、だって……」

奈緒「なんだよ」


凛「距離、取らないと……アイドルとプロデューサーでいられなくなっちゃいそうだったから……」

奈緒「……ん? どういうことだ?」

凛「だ、だから……!」

奈緒「だから?」

凛「うぅ……」

加蓮「はぁ……好きすぎて我慢できなくなりそうだったから、あえて距離を取ったと……」

凛「う、うん……」

奈緒「……この事務所はそんなんばっかかよ!!?」


奈緒「なんだ、あれか? ツンデレか?」

奈緒「お前ら普段あたしのことツンデレって言うくせにめんどくさすぎるタイプのツンデレか?」

奈緒「お前らのツンデレのせいでPさん事務所辞めちゃうのか!?」

凛「ごめん……」

加蓮「返す言葉もないよ……」

幸子「ひっく……プロデューサーさん……」グスッ

奈緒「ああもう……本当、どうしようね、ちひろさん……」

ちひろ「」ビクッ


奈緒「……ちひろさん?」

ちひろ「え、ええ、どうしましょうね! あはは……」

奈緒「まさかちひろさんも……」

ちひろ「はい……」

凛「確かPさんがミスするごとに1000円徴収してたよね」

加蓮「あと普段は無視しまくってたよね」

奈緒「ちひろさんまで……理由は?」

ちひろ「えと……面白かった、から……?」テヘ

奈緒「」


幸子「お、面白かったから!?」

みく「外道にゃ! ここに外道がいるにゃ!!」

ちひろ「だ、だって、みんながあんな態度取ってるから! 私も乗っかろうかなって!」

未央「しまむー、あんな大人になっちゃダメだよ?」

卯月「うん……あれはさすがに……」

凛「ないね」

加蓮「ないわー」


奈緒「……取り上げたお金は?」

ちひろ「あ、それはですね、プロデューサーさんの誕生日プレゼントの資金にしようと思ってたんですよ! これは本当です!」

奈緒「まあ、それなら……」

幸子「ん? つまり自分ではお金を出さないでプレゼントを贈るつもりだったってことですよね?」

ちひろ「あっ」

みく「最低ですね、千川さん……」

ちひろ「み、みくちゃんその口調やめてー!」


奈緒「で、どうすんだよまじで……」

卯月「うーん……」

凛「Pさんに、謝らないと……」

加蓮「家にいるかな?」

みく「でも、話聞いてくれるかにゃ……」

幸子「ボクだったら……絶対に聞く耳持たないですね……」

未央「だよねえ……」

ちひろ「はぁ……あの子がいれば、こんなことには……」


奈緒「……あっ」

凛「どうしたの、奈緒?」

奈緒「な、なあ……今日って、何月何日だっけ……?」

加蓮「え? 今日は……あっ……戻ってくる日……?」

ちひろ「あ、ま、まさか……」



ギィィ…



まゆ「話は聞かせていただきましたよぉ。まゆがお家の事情でお休みしている間に、随分いろんなことがあったみたいですねぇ?」ニコ

ネタばらし
胸糞期待してた人ごめんね

>>75大当たりー

『知らなかった日常』
『知らなかった日常』 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398355047/)

こんなんもあったで。


まゆ「うふふ……」

幸子「」バタン

奈緒「幸子おおお!!?」

加蓮「ち、違うんだよまゆ、落ち着こう? ね?」

まゆ「何が違うんですかぁ? 奈緒ちゃん以外のみんなでPさんを虐めて、辞職に追いやったんですよねぇ?」

みく「あ、いや……」

未央「うう……」

凛「そんな……つもりは……」

まゆ「どういうつもりとか、関係ないですよねぇ? だってPさん、実際に退職願まで書いてるんですから」

卯月「ひぐっ……プロデューサーさん……」ジワ


まゆ「それと、そうそう。ちひろさん、大事な話が抜けてましたよねぇ?」

ちひろ「え、えっ……?」

まゆ「奈緒ちゃんもPさんを嫌ってるって、嘘、吹き込んでましたよねぇ?」

奈緒「はあ!?」

ちひろ「な、なんで知って……」

まゆ「ダメですよぉ……ね?」

ちひろ「え、えっと……その……」

まゆ「次はありませんからねぇ?」ニコ

ちひろ「は、はいいい!」ガタガタ


奈緒「な、なあ、まゆ。もしかして、今の会話を録音してたりしないか?」

加蓮「あっ! そうか、それをPさんに聞かせれば!」

まゆ「うふっ。そうですねぇ……」

奈緒「……」

まゆ「たまたま、本当に偶然、録音してありますけど……」

凛「まゆ……?」

まゆ「これはまゆだけがPさんの大切なアイドルになれる、またとないチャンスですよねぇ」

幸子「そんな!?」

みく「な、何を言ってるにゃ!?」


奈緒「まゆ……お前、こんな時まで……!」

まゆ「あ、奈緒ちゃんも一緒でしたねえ。奈緒ちゃんはPさんを虐めてませんから」

凛「まゆ……お願い……」

まゆ「……」

凛「私達、まだまだPさんと一緒にいたいの……」

まゆ「……」

凛「お願い……します……」

まゆ「……くすっ。なんちゃって」

奈緒「は、あ……?」


まゆ「まゆはこんな形でPさんを手に入れても嬉しくないです」

加蓮「まゆ……!」

卯月「まゆちゃん!」

ちひろ「……じゃあ、行きましょうか。プロデューサーさんの家に」

凛「うん!」

未央「説得だね!」

まゆ「あ、ちひろさんは全部終わった後でお話があるので。うふふ」

ちひろ「」

――――

――


加蓮「ここが……Pさんの住んでるマンション……」

幸子「ボク初めて来ましたよ。ちょっと緊張しますね……」

奈緒「なんだ、お前ら来たことなかったのか?」

加蓮「えっ、奈緒来たことあるの!?」

奈緒「ああ、前に……」

凛「奈緒? どういうことかな?」ゴゴゴ

奈緒「Pさんが忘れ物取りに寄っただけだからな!? 中には入ってねーよ!」


ちひろ「……」

まゆ「……」

ちひろ「ま、まゆちゃんは怒らないのね。奈緒ちゃんが前にここに来たこと」

まゆ「まあ、まゆもここまでは来たことありますし」

ちひろ「ああ……」

まゆ「けど……」

ちひろ「ん?」

まゆ「Pさんの部屋に最初に入るのは、まゆがいいです」

ちひろ(ちょっとむくれてる……可愛いわね……)


ちひろ「じゃあ、インターホン鳴らすわよ」


ピンポーン


ちひろ「……」

幸子「出ないですね……」

卯月「もしかして、留守なのかな……」

未央「居留守かもしれないけどね」

まゆ「Pさん……」

ちひろ「仕方ないわね。勝手に部屋にお邪魔しましょう」

みく「えっ? で、でもどうやって中に入るのにゃ?」

まゆと眉は天使


卯月「そうですよ、プロデューサーさんが開けてくれないと……」

ちひろ「実はこういうこともあろうかと、予備の鍵を勝手に作ってあります」

奈緒「えっ、それって犯罪……」

加蓮「奈緒。世の中には知らないふりをした方がいいこともあるんだよ」

凛「ねえちひろさん、全部終わったらその鍵くれないかな?」

奈緒「おいPさんと距離を取るって言ってたのはどうなった」

凛「私、気づいたんだ。この気持ちは隠すものじゃないって!」

加蓮「凛……私もだよ……!」

凛「加蓮……!」

奈緒「めんどくせ……こいつらまじめんどくせ……」

未央「ほらほら、オートロック閉まっちゃうよー」


ガチャッ


まゆ「Pさん!」

ちひろ「プロデューサーさん!!」


シーン…


まゆ「これは……」

奈緒「誰も……いない……?」

幸子「あっ、見てください! 机の上に紙が!」

加蓮「って、これ……」


『捜さないでください。さようなら』


凛「そん、な……」

卯月「さようならって……えっ……?」

みく「も、もう……Pちゃんには会えないのにゃ……?」

奈緒「ちひろさん、電話は!?」

ちひろ「ダメです、何回かかけてみたけど電源が入っていないみたいで……」

未央「メールも、1つも返って来てないよ……」

みく「えっ……詰んでない……?」

凛「っ……!」

加蓮「う、嘘だよね……? こんな……こんな風に、終わるの……?」

未央「Pさん……」

幸子「う、ううぅ……えぐ……」


まゆ「……まゆは、信じません」

奈緒「まゆ……」

まゆ「Pさんが……まゆ達を見捨てるなんて……」

奈緒「……」

まゆ「うっ、ぐすっ……まゆは……そんなの、信じません……ううぅ……」ポロポロ

ちひろ「まゆちゃん……」

奈緒「ああ……そうだな……」

まゆ「ううっ……ひっく……」

奈緒「ちひろさん、一旦事務所に戻ろう。Pさん、後悔してひょっこり戻ってきてるかもしれないし」

ちひろ「そうね……みんな、戻りましょう……」

できればまた明日ー

>>201
おおー気づかなかったです、ありがとうございます!

>>214
誰うまww

例のスレでは「まさか胸糞のまま終わるなんて…」とか書いたような
正直ネタばらしからは半ばギャグのつもりで書いてるからあんまり深く考えずに読んでいただければ


まゆ「……」

凛「……」

加蓮「……」

卯月「……」

未央「……」

みく「……」

幸子「……」

奈緒「そんなに落ち込むなよ……きっと事務所に行ったら、Pさん戻ってるって……」

ちひろ「そうですよ……あの人が、あなた達を置いてどこか行くなんて……あら?」


ガヤガヤ…


奈緒「なんだこれ……事務所の前、騒がしいな……」

凛「なんか、人、多いね……」

ちひろ「何かあったのかしら」

卯月「うーん……前の方、見えないですね」

加蓮「いったい何が……」


「やべえよ……俺、初めて人が轢かれるとこ見ちまったよ……」

「すげえ飛んでたよな……」


まゆ「え……?」


まゆ「まさか……Pさん……?」

ちひろ「ま、まゆちゃん、そんなことないわよ」

未央「そうそう! そんな、よりにもよってプロディーサーが……そんなの……」

みく「そうだにゃ、Pチャンが事故に遭うなんて……」

幸子「……」

奈緒「どうした、幸子……?」

幸子「あ、あの! 轢かれたの……どんな人でした……?」


「えっ? あー、スーツ着た普通のサラリーマンみたいな人だったよ」

「そうそう、眼鏡かけた優しそうな男の人だったな。トラックに轢かれて……」


幸子「っ……!」


ちひろ「幸子ちゃん!? ご、ごめんなさい、いきなり変なこと聞いてしまって!」


「あー、いや、俺らもすんませんでした。子供に言うことじゃなかったね」

「救急車で運ばれた後だけど、あんまり見ない方がいいと思うよ。フラフラして、自分から飛び込んだようにも見えたし」

「お、おい!」


みく「それ、って……」

加蓮「P……さん……?」

凛「嘘……」

奈緒「なっ、なわけねーだろ!? ほら、行くぞ!」

ちひろ「あ、あのっ、本当すみません、ありがとうございました!」


加蓮「Pさんだ……」

奈緒「お前、まだそんなこと……!」

ちひろ「そうよ、プロデューサーさんなわけ……」

加蓮「Pさんだよ! 私達に復讐するために、事務所の前で……!」


パンッ


加蓮「つっ……!」

凛「加蓮……落ち着いて……」

まゆ「Pさんは、そんなことしません……ね?」

加蓮「……ごめん」


みく「じゃ、じゃあ事務所に――――」


カツン…


みく「あれ? 今なにか……蹴った……にゃ……?」

未央「スマート……フォン……?」

ちひろ「ひび割れてるし、きっと車に轢かれた人の物ね。警察に届けましょう」

卯月「……えっ?」


幸子「卯月さん? どうかしたんですか?」

卯月「それ……どこかで見たような……」

幸子「え?」

まゆ「あ……ああ……!」

奈緒「どうしたまゆ……?」

まゆ「まゆ……知ってます……」

奈緒「……何がだ?」

まゆ「そ、それ……Pさんの携帯です……!!」


未央「ええ!?」

みく「き、きっとよく似た別の携帯にゃ!」

まゆ「見間違えるはずありません! それは……Pさんが使ってたのと、同じ機種の……!」

みく「じゃ、じゃあ、同じ機種の別の携帯にゃ! そうに……決まってるにゃ……」

凛「……その携帯の、ケースの内側」

卯月「え……?」

凛「Pさんは、ケースの内側に……みんなの写真を入れてた……見せてくれたことはないけど……」

ちひろ「そういえば……」

凛「卯月……」

卯月「うん……」


パカ…


卯月「あ……」

未央「写真だ……」



『凛。 俺の初担当アイドル。よろしくな!』

凛「これ……私が事務所に来た日の……」



『卯月。 頑張り屋! 負けてられない!』

卯月「プロデューサーさん……!」



『未央。 元気いっぱいでこっちまで明るくなる!』

未央「うっ……ごめんね……ぐすっ……ごめんね……」


『みく。 みくにゃんのファンになりました!』

みく「Pチャン……会いたいよ……謝りたいよ……」



『まゆ。 運命の人!? ドキッとした!』

まゆ「なんで勝手に……いなくなってるんですか……Pさんは……まゆの運命の人なのに……」



『幸子。 カワイイ。本人にはあまり言わないけどな!』

幸子「プロデューサーさん……ひぐっ……ごめ、なさ……うっ……」


『加蓮。 俺が夢を叶えてやる! アイドルにしてやる!』

加蓮「……」



『奈緒。 このツンデレめ、可愛いな!』

奈緒「Pさん……」



『ちひろさん。 いつもありがとうございます……!』

ちひろ「プロデューサーさん……はは……そんなわけ……」


凛「この携帯は……間違いなく……」

未央「プロデューサーさんの、だね……」

卯月「こんなボロボロにしちゃって……もう、電源も入らないよ……」ギュ…

奈緒「卯月……」

卯月「こんなんじゃ……電話に出れるはずもないよね……」ポロポロ

まゆ「Pさん……もう本当に……」

幸子「ううっ……ぐすっ……」

加蓮「……ふ、ふふっ」

みく「か、加蓮チャン……?」

加蓮「……化けて、出てきたりしてね」


まゆ「こんな時に何を……」

加蓮「これは罰なんだ……恩を忘れてPさんに嫌がらせをしてきた、私達への罰なんだよ……」

ちひろ「加蓮……ちゃん……?」

加蓮「ならアタシ達に相応しい末路は、化けて出たPさんに殺されることなんだ……」

凛「何言ってるの、加蓮……」

加蓮「もう全部終わりだよ……アイドルやってる理由も……半分なくなっちゃった……」

幸子「加蓮さん……落ち着きましょう、まずは事務所に……」

加蓮「私は落ち着いてるよッ!!」

幸子「っ……!」ビク


ザワザワ…


奈緒「……! お、おい、大声出すなよ! 事務所、入るぞ」グイッ

加蓮「……うん」

卯月「加蓮ちゃん……」

ちひろ「私たちも行きましょう」

未央「うん……ほら、行くよ……さっちー……」

幸子「は、はい……」


カツン


奈緒(あたしはまだ、心のどこかで思ってる)


カツン


奈緒(事務所のドアを開けたら、Pさんがいるんじゃないかって)


カツン


奈緒(Pさん、寂しがり屋なとこあるから、ひょっこり帰ってるんじゃないかな)


カツン


奈緒(そしていつもみたいに言ってくれるんだ。おかえり、ってさ)


カツン


奈緒(あの人、変なとこで抜けてるし、携帯落とすこともあるだろ)


カツン…


奈緒(だから……)


奈緒「……」


ガチャ

ギィ…


奈緒「……!」


P「……」


奈緒「P、さん……た、ただい――――」



P「ん? アあ、をかえり、みンナ……」クルッ



幸子「ひっ……!?」

加蓮「ああ……Pさん……! 来てくれたんだね……!!」

卯月「嘘……」


凛「P、さん……何、その……」

まゆ「真っ赤な……シャツは……」



P「はは……ぢょッと、事故っちゃってざ……ごボッ……」

ビチャ…



みく「う……あ……」

ちひろ「っ……!?」

未央「い……いやあああああ!!?」

たぶん次で終わります、はい


【事務所】

【まゆが来て、みんなでPの家に向かった直後】


P「……」

P「もう、行ったか……?」

P「よいしょ……」


ガンッ


P「あだっ!?」

P「いてて……頭ぶつけた……」

P「いやあ、机の下に隠れてるだけでバレないもんだな」


P「腰いてー」

P「あー、それにしても……うーむ……」

P「……」

P「……アカン」

P「我慢の限界だったので辞表ドッキリやってみたんだが……」

P「えっ、何この展開?」

P「俺、嫌われてなかったの?」

P「まじで?」

P「Really?」


P「やったー!!」

P「俺嫌われてなかったんですねやったー!!!」

P「うわああああよかったああああ!!」

P「なんだよあの思春期娘ども……本当に辛かったんだぞ……」グスッ

P「好きとか言ってくれてありがとな……俺もお前らのこと娘のように大事にするからな……」

P「ああ、よかったよかった……」

P「……」

P「けど……」

P「あいつら予想以上に意気消沈してて、ネタばらしのタイミングがつかめなかったな……」


P「確か俺のマンションに向かったんだっけ」

P「捜さないでくださいっていう書置き残したけど、見てくれるか……?」

P「ちひろさんが勝手に鍵複製してたりすれば……」

P「……」

P「……って、ちひろさんまで行っちゃったじゃん!? 仕事どうすんだよ!!?」

P「ああもう、俺が事務もやるしか……」



 ちひろ『えと……面白かった、から……?』



P「……」イラッ


P「ああー! ああもう! ちひろさんめ!!」

P「はあ……」

P「……」

P「奈緒とまゆは完全にとばっちりだよな……あとで謝らないと……」

P「……そうだ、そろそろ携帯の電源入れとくか」

P「……」ガサゴソ

P「あれ……?」

P「あれ!? 携帯がない!?」

P「おかしいな……どこかに落としたか……?」


P「落としたとするなら……マンションから事務所までのどこかだよな」

P「うーん、事務所に誰もいないのもまずいから探しには行けないし……」

P「壊れてなければいいんだが……」


trrrr!


P「っと……!」

P「はいもしもし、こちらシンデレラプロダクションです!」

――――

――


P「はあ……」

P「ちひろさんの分まで仕事するとすごい忙しさだな……」

P「スタドリ飲むか」

P「……1つくらい勝手に貰ってもいいよな。相手はちひろさんだし」


プシュッ


P「よし、いただきま――――」


ガシャアアァァァンン!!!


P「ブホッ!? げっ、ゴホ、ゲホッ!!?」

P「な、なんだ!?」タタッ

P「うわあ、事務所の目の前で事故か……」

P「……」キョロキョロ

P「……よし、あいつらは巻き込まれてないな」ホッ…


P「って、うわあ……シャツがスタドリで真っ赤になっちまった……」

P「着替え、どこかになかったかな……」

P「……」

P「……」

P「そういえばちょうど着替えのシャツは切らしてたか……」

P「……」

P「とりあえずスタドリは飲み終えとこう」

P「……」ゴク

P「……ん? あれ?」

P「うわっ、これって……ぶはっ!?」

P(やば、喉の変なとこにスタドリが入った!?)


P「ゲホっ、ごほッ!」

P「ッ……! ふう……」

P「あ、アー……なんか喉が変な感じずる……事故っだなァ……」


ガチャ

ギィ…


P「……!」

P(あっ、やべ、帰ってきた!?)


奈緒「P、さん……た、ただい――――」



P「ん? アあ、をかえり、みンナ……」クルッ

P(まあいいや……ドッキリはこのくらいにしとこう……喉いてえ……)


――――――――

――――

――


加蓮「……」

P「……」

加蓮「……」

未央「……化けて、出てきたりしてね」ボソ

加蓮「っ……!」

凛「これは罰なんだ……」

加蓮「ううっ……」

奈緒「Pさん……来てくれたんだね……」

加蓮「うわあああ!! やめてええええぇぇぇ!!!」///


卯月「うっ、ううっ……プロデューサーさぁん……」ジワ

幸子「ごべんなざいいぃ……!」ズビ

P「ああもう、わかったから」

卯月「でもぉ……」

P「もう泣くなって」

幸子「ううあぁぁ……えぐっ……」

P「幸子も卯月も笑ってる方が可愛いぞー。泣きやめー」ナデナデ


みく「あ、あの……Pチャン……本当に、ごめんなさい……」

未央「ごめんなさい!」

P「わかったわかった、もう怒ってないってば」ヨシヨシ

未央「でも……」

みく「うう……」

P「これ以上謝ったらファン辞めるからな」

未央「ええー!?」

みく「そ、それは嫌だにゃ!」


P「怒ってないから。前みたいに接してくれればそれでいいよ」

加蓮「本当……?」

P「本当だってば」

凛「……私としては、怒ってくれた方が嬉しいんだけど」

P「む……そうか……」

凛「……」

P「うーん……じゃあ罰として仕事頑張れ。な?」

加蓮「うん……わかった。……本当にごめん」

凛「ごめんなさい……ありがと」


P「あー……ところで……」

奈緒「ん?」

P「まゆ、そろそろ離れてくれないか?」

まゆ「い、嫌ですっ……ぐすっ……まゆにあんなに心配させたんですからぁ!」ギュー

P「す、すまん……」

奈緒「あっ! そうだよPさん、あたしとまゆすげー傷ついたんだからな!?」

P「それは本当にすまなかった……」

まゆ「今日1日、離れませんから!」

P「……帰るまでだからな」

奈緒(いいなあ……)


ちひろ「いやあ、結局何事もなくてよかったですね! あっ、事故に遭った方も無事だそうですよ!」

P「……」

ちひろ「今日は仕方ないとして、明日からまた頑張りましょう!」

P「……」

ちひろ「ねっ!」

P「……」

ちひろ「あ、あの……怒ってます……?」

P「ええ。ちひろさんにだけは」ニコ

ちひろ「ですよねー……」


P「奈緒が、なんでしたっけ?」ニコニコ

ちひろ「あれー、なんでしたっけー? あ、あはは……」

P「はあ……まったく……」

ちひろ「ご、ごめんなさい……」

P「そんなんじゃ許しませんよ」

ちひろ「うう……」

P「……スタドリ、在庫どれくらいあります?」

ちひろ「えっ、スタドリですか?」


P「はい。あっ、先ほど勝手に1ついただいてしまいましたけど」

ちひろ「えっと……じゃあ、今あるのは残り241本ですね」


ちひろ(スタドリを寄越せ、ということかしら……)

ちひろ(1本100円だから、24,100円の損……)

ちひろ(だいたいプロデューサーさんから徴収した金額と同じくらいですね……)

ちひろ(まあ、このくらいは罰として仕方ないか……うう……)


P「ところでちひろさん」

ちひろ「は、はい、なんでしょう!」

P「このスタドリのラベル、見てください」

ちひろ「ラベルですか?」

P「ここです。この部分」

ちひろ「んー……『使用の際には』……」

P「もっとよく見てください」

ちひろ「『仕様の際には』……? あっ、漢字の変換が間違ってますね」

P「でしょう?」


ちひろ「あの……それが……?」

P「241ミスですね、ちひろさん」

ちひろ「へっ?」

P「だから、変換ミスがスタドリ1本につき1か所。241ミスです」

ちひろ「」

P「241,000円ですね。これでお互い、今回のことは水に流しましょう」ニコ

ちひろ「」



終わり

読んでくださってありがとうございました
損な役回りになっちゃったけど加蓮とちひろさん大好きです
ノリで胸糞パート増量しちゃったけど辛かったんじゃあー

あと、面白そうなんで前回ラストからの分岐で小梅ちゃんルート書いてきます

>>276の続きからルート分岐


ハイ、オッケーデス


まゆ「お疲れさまです」


オツカレサマデスー


まゆ「ふう。Pさん、今日のまゆはどうでしたかぁ?」

まゆ「本当ですか? ふふっ」

まゆ「なっ!? かっ、からかわないでくださいっ!」///

まゆ「もう……」

まゆ「え? ああ、そうでしたねぇ」

まゆ「はい、わかりました。じゃあ帰りましょうか」


D「……」

アシ「……」

D「……」

アシ「あの……今、まゆちゃん……」

D「……」

アシ「誰と話していたんでしょうね……」

D「……電話か何かだろう、きっと」

アシ「あ、ああ! ですよね!」

D「……」


trrrr!


ちひろ「はい、こちらシンデレラプロダクションです」

ちひろ「はい。はい」

ちひろ「またその質問ですか……」

ちひろ「ですから、うちにはきちんとプロデューサーが在籍しております」

ちひろ「ええ、そうです。業務も行っています」

ちひろ「誰も見たことがない? 半年ほど前までは他社にもよく顔を出していましたよ」

ちひろ「はい。では失礼しますね」


ガチャン…



曰く、そのアイドル事務所のプロデューサーを見た者はいない。


奈緒「よし、着いたぞ」

小梅「ここが……アイドルの事務所……」

奈緒「ああ、そうだ」

小梅「私、本当にアイドルになるんだ……」

奈緒「……悪かったな、半年も待たせちゃって」

小梅「ううん、大丈夫……です……」

奈緒「スカウトしたプロデューサーが失踪しちゃってさ。あっ、これオフレコな」

小梅「失踪……?」

奈緒「……いろいろあってな」

小梅「……」


奈緒「ああ、けど今は大丈夫。事務所には来ないけど、メールで指示くれるから」

小梅「はあ……」

奈緒「あっ、そうだ。いくつか注意があるんだ」

小梅「注意……ですか……?」

奈緒「独り言が好きな人が多いんだけどさ、気にしないでやってくれ」

小梅「は、はい……」

奈緒「あと……」

小梅「……?」

奈緒「変なものが見えたとしても、それはたぶん、気のせいだから」

小梅「……わかりました」


奈緒「じゃあ、入るか」


ガチャ


奈緒「ようこそ、シンデレラプロダクションへ!」


小梅「わあ……!」

奈緒「ふふ。どうだ?」

小梅「すごい……テレビで見たアイドルがたくさん……」

加蓮「あっ。奈緒おかえりー」

奈緒「おう、ただいま」

小梅「ほ、北条加蓮さんだ……!」

加蓮「あれ? その子……」

奈緒「ほら、自己紹介」

小梅「あ、その、今日からアイドルをやらせていただく白坂小梅です……よろしくお願いします……!」

加蓮「小梅ちゃんっていうんだ。よろしくね!」

小梅「は、はい……!」


凛「へえ、あれがPさんが半年前にスカウトしたっていう子か……」

幸子「そうみたいですね」

凛「可愛いね」

幸子「はい。まあボクの方がカワイイですけどね!」

みく「そうだにゃあ……ふわぁ……」

幸子「なんですかそのどうでもよさそうな態度!?」

みく「正直どうでもいいにゃ」

幸子「ええっ!?」

凛「どうでもいいんだよ。だって、あの子は私達の間には入って来れないもの」

みく「そういうことにゃ」

幸子「……まあ、そうですね」


未央「それでしまむーったらさ!」

卯月「み、未央ちゃんそれ以上はやめてー!」

未央「ええー、いいじゃーん」

卯月「先輩としての威厳がなくなっちゃうよ!」

未央「ちぇーっ」

小梅「ぷっ、ふふ……」

卯月「小梅ちゃんも笑わないでーっ!」

奈緒「はは……そういや、そろそろまゆ達が帰ってくる時間じゃないか?」

ちひろ「……奈緒ちゃん」

奈緒「あ……ああ……まゆ、今日は1人で撮影行ったんだったな」

小梅「……」


ガチャ


まゆ「ただいま戻りましたぁ」

P『ただいま……』

奈緒「……おっ、噂をすれば。おかえりー」

ちひろ「お帰りなさい」

小梅「……」

P『ん……?』

小梅「……」フイッ


まゆ「この子が新しく入った小梅ちゃんですかぁ?」

小梅「白坂小梅です……よろしくお願いします……!」

まゆ「はい、よろしくお願いしますね。うふふ」

P『よろしく……』

小梅「……」

小梅(本当だった……本当に、この事務所――――)



曰く、その事務所のプロデューサーは、すでに死んでいる。



小梅(はっきりした幽霊……しかもこんなに強い思念……)

小梅「ねえ……新しい友達が増えるよ……ふふっ……」ボソ…

ほんとに終わり。

幽霊Pと自称霊感少女気取りのヤンデレアイドル達の中に
本物の霊感少女が入ってくるわけか

凛、みく、まゆ、幸子はガチじゃね?
『はっきりした幽霊……しかもこんなに強い思念……』
て事はホンの少しだけチャンネル(認識)がズレれば視える可能性高いし(震え声)

>>370
まゆはともかく凛と幸子はダメダメっぽい気が

幸子「あ、今Pさんが『幸子カワイイ』って言ってくれました!」フフン
凛「幻聴でしょ?だって今Pは私の側で『凛、結婚しよう』って…」

幽霊P(何も言ってないんだけどなぁ…)

って感じのやりとりを小梅が生暖かい目で見てるイメージが…

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