剣士「人任せスキル99……だと……」 勇者「言っておくが褒めても何も出ないぜ」 (122)

剣士「はあ!」ザシュ!

魔術師「喰らいなさい!」ゴウッ!

隠者「滅せよ!」キィン!

勇者「フレーフレー! み・ん・な!」ドンドンパフパフッ♪

魔物A「ぐわぁああああっ!」ドサッ

魔物B「ぎゃあああああああ!?」ボーン

魔物C「ぐぇっ!」ジュッ!

剣士「ふぅ……」

魔術師「やったわね」

隠者「皆無事か?」

勇者「勿論無事だ!」

剣魔隠「「「テメエはな!!」」」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398179210

魔術師「あ、剣士が私を庇った時に怪我をしちゃったみたい」

隠者「我が治そう」ポゥ

剣士「サンキュー」

勇者「なら俺は――痛い痛いの飛んでけー♪」

勇者「どうだ?」ニコッ

剣士「ふんっ!」拳

勇者「痛いっ!? パパにもぶたれたことないのに!」ウルウル

剣士「ならとっとと家に帰ればいいだろう!」

勇者「剣士がオレを一生養ってくれるなら家に帰るけど?」

魔術師「クズい!」

剣士「だれがそんなことするか!」

勇者「ならオレは稼ぎを得るためにも同行するしかないな」

剣士「何もしていないから結局は養っているようなものじゃないか!」

勇者「応援してまっせ」ピッピ!

魔術師「いらないわよ!」

勇者「大体旅立つ時にオレの同行を約束したんだから文句言うなよ。オレだって本当は家でゴロゴロしていたんだぜ?」

隠者「世界が魔の手に染まり、人々が苦しんでいるというのにコヤツは……」

剣士「どうしてこんな奴が勇者なんだ……!」

勇者「さあ? ご先祖様に文句でも言ってくれ」鼻ホジホジ

――――――

――――

――


――王都・聖ムエド麗 城下町ウョキウート――


王女「嘗て平和だった我が大地も、突如現れた悪魔達の手によって危機に瀕しておる」

王女「王国も手を尽くしておるのだが……不甲斐ないばかりに皆を危険に晒してしまっている」

王女「そこで世界各国の猛者に協力を仰ぎたい!」

王女「勿論無理にとは言わない。数多くの兵士がやられている以上、相手は生半可な強さではない」

王女「だが――いや、だからこそ! 優れた力を持つ者が必要なのだ!」

王女「無論王国からも惜しみない援助をしよう」

王女「頼む! 皆の力が必要なのだ!」頭下

『どうするよ?』

『俺参加しよっかな』

『でも悪魔ってスゲー強えんだろ?』

『死にたくねえしなぁ』

王女「なお参加してくれる者は特別に創設した討伐隊に所属してもらう。そこで詳しい説明をしよう」

猛者群『』ワラワラワラワラ

王女「よく集まってくれた。感謝する」

王女「早速だが説明を始めよう」

王女「まず諸君らには4人1組のパーティーを組んでもらう。しかし――」

王女「私の横に並ぶ彼らをパーティーに加えて貰いたい!」

剛兵「」ムキッ!

聖騎士「」キリリッ!

竜人「」ドンッ!

――

――

勇者「たりぃ」チンチンボリボリ

猛者群(最後の奴、弱そう……)

久々に書いたら疲れたのでここまでにします
そしてやはり落ちてしまった某SS
それに自分自身もあまり覚えていないという問題もあったりwww

今日は速めに書くぞぅ
後今回はあまり期待しないで(汗
書いておいて今更だけど面白くならなそうwww

王女「因みにこの者らとは抽選で決めるので、まずは3人組を各々好きな相手と組んでくれ」

剣士「僕は前線タイプだからやっぱり後方支援の人と組みたいな」

魔術師「あら、じゃあ私と組まない?」

剣士「君は?」

魔術師「私はウィザード。魔術師よ」手

剣士「僕はサムライという剣士だ。宜しく頼む」手

魔術師「ええ」ぎゅっ!

魔術師「さて。あと一人はどうする?」

剣士「そうだな……」キョロキョロ

隠者「…………」

剣士「彼なんてどうだろう?」

魔術師「見た感じ私と同じかしら? でも取っ付き難そう」

剣士「だけど纏う雰囲気はただ者じゃなさそうだ」テクテク

剣士「やあ、僕は剣士で彼女は魔術師なんだ。良かったら一緒に組まないかい?」

隠者「我はハーミット……隠者だ。一緒に組むかと言う話だが我の邪魔さえしなければ誰だろうと構わん」

剣士「そうか、なら宜しく」手

隠者「…………」無視

剣士「あ、あはは……」

王女「皆決まったようだな。では抽選を行うので代表者1人がこのくじを引いてくれ」

猛者群(絶対に最後の奴だけは当たらないように!!)

剣士「Oh……」

勇者「よろぴこ♡」

魔術師「うわぁ、ハズレ引いちゃったわぁ」

剣士「み、見た目で判断するのは良くないよ! きっと彼にも特殊な力が!」アセアセ

勇者「ああ、そうだとも! オレは1つの能力を極めた」キリッ

隠者「ほう?」

勇者「その能力をとくとみよっ!!」カッ!


勇者 スキル:人任せ99
【特技】
応援・背後を守る(肉壁)・実況・擦り付け・ゴマすり・鋼の精神(ドウドウトサボル)・自堕落・《大樹陰寄(タリキホンガン)》


剣魔隠「」

勇者「因みに大樹陰寄はオレの奥義だぜ」ドヤァ

剣士「人任せスキル99……だと……」

勇者「言っておくが褒めても何も出ないぜ」フッ

魔術師「使えねぇえええええっ!」

剣士「なんでそんな無意味なスキルを極めたんだ!?」

勇者「楽したいからに決まってんだろ」ドヤァ

隠者「流石の我も驚いたぞ……」

勇者「だから褒めるなって」テレ

剣魔隠「「「褒めてないからな!」」」

剣士「すいません王女!」

王女「……どうした?」

剣士「どうもこうもありません! どうしてこの人を参加させているんですか!? どう考えても役に立たないでしょう!」ビシッ!

勇者「そうだそうだ」

剣士「今直ぐ別の方に変えて下さい! これでは討伐にも支障が出ます!」

勇者「そうだそう――」

魔術師「アンタは黙ってなさい!」ブンッ!

勇者「ごはぁ!?」メキィ

隠者「流石の我もコヤツはどう考えても足を引っ張ると思うぞ」

王女「そうしたいのは山々なんだが……一応この子、伝説の勇者の血を継し者なのだ」

剣士「ファッ!?」

魔術師「伝説の勇者……って、嘗て世界を救った『この世に敵なし』とまで謳われたとされるあの!?」

隠者「そしてその子孫らは各地を治めているという話だったか?」

剣士「つまり、彼は――」

王女「あーまあ、うん。私の息子だ」

猛者群『ええええええええええええっ!?』

勇者「因みに兄が2人と妹が1人います」

剣士「な、なら別の王子では駄目なのですか?」

王女「既に2人は討伐に向かっておるのだ。各国の子孫たちもな」

勇者「因みにオレは引き籠ってた」ドヤァ

魔術師「次そのドヤ顔したら顔面に魔術ぶっ放すから」

勇者「キャーこわーい」ブリブリ

魔術師(ウザッ!)

剣士「じゃあ何故今になって!」

王女「いや、前々から考えてはいたんだ。城にいてもぐーたらしてばかりだし、何もしないから少しは世界の役に立たせようと」

勇者「まったく! この討伐に参加しないと城から追い出すって言うから」プンプン

王女「仕事をしなければ金も渡さんぞ」

勇者「しどい! 死んだらどうするの!?」

王女「お前の兄も頑張っているのだぞ! 兎に角これは命令だ」

勇者「ぶーぶー」

王女「えっと……すまぬがコレを頼む。礼ははずむから」

剣士「は、はい……」

――

――――

――――――

今日はこれにて失礼

人任せ勇者の奥義とは!?
待て次回!!

王女は間違いじゃねーの?
王様どこ行ったん?

>>19-20
スマソ
女王様でした
次出す機会があれば直して書きます

剣士「引き受けなければよかった……」

勇者「まったくだ」

魔術師「アンタが言うな!」

勇者「オレだって被害者なんだぞ!」

隠者「そんな事はどうでも良い。少しは戦いに参加したらどうだ」

勇者「オレが戦えるとでも?」ニヤリ

魔術師「いっそのこと魔物に喰わせる?」

剣士「そうしたいのは山々なんだけど、何故かタイミングよく彼には敵が襲い掛からないんだよね……」

勇者「オレのスキルを舐めるなよぉ!」

魔術師「皆の役に立つ技を使いなさいよ」

勇者「応援とか実況してるじゃないか」

魔術師「補助能力とかあると思ったのに何の効果もないし煩いだけじゃない!」

勇者「人は心が折れない限り戦える!!」

剣士「君が言っても全く説得力がない!」

隠者「先が思いやられるな……」

――秘境の地グンマー――


ドラゴン『ゴアアアアアアアアッ!!』ブンッ!

剣士「くっ……!」ギィン!

魔術師「これでも喰らいなさい!」ゴウッ!

勇者「ドラゴンに効果は無いようだ(笑)」

魔術師「嘘!? ってなんでアンタが解説してんのよ!」

隠者「ぼうっとするな! 攻撃が来るぞ!」

ドラゴン『ゴルアッ!』ブレス

剣士「ぐわぁあああああああああっ!」ジュー!

勇者「おおっと! 剣士、火炎の息で体がコンガリジューシーに焼きあがってしまったぁ!」ジュルリ

隠者「滅びよ!」ズズズ

ドラゴン『グォオオオオオオオオオ、ガアッ!!』ビリビリビリ

隠者「なっ! 我の――」

勇者「隠者の圧縮呪法を咆哮だけで吹き飛ばしただと!?」

魔術師「実況していないでアンタも手伝いなさい!!」

勇者「だが断る」キリッ

剣士(拙い……このままじゃ全滅してしまう)

剣士(斯くなる上は……!)

剣士「皆、僕が囮になるから逃げてくれ」ガキィン!

勇者「言われるまでもない」ダッ!

魔術師「何言ってるのよ!? 剣士を置いていけるわけないでしょ!」

勇者「剣士は犠牲になったのだ……」シミジミ

剣士「けどこの致命傷じゃあみんなの足を引っ張るだけだ」キィンッ!

勇者「だな。既に足を引っ張りまくりだ」

隠者「……それで良いのだな?」

勇者「良いって言ってんだろうYO!」

魔術師「隠者も何言ってるのよ!? 貴方の治癒法で回復させれば……!」

勇者「ンなことしてる間にやられたらどうすんだよ!」

隠者「残念ながらもうその余力がない」

勇者「あったとしてもオレに使ってもらうがな!」

剣士「たとえ治癒できたとしても今の僕らではあのドラゴンを倒せない」

剣士「しかし逃げるにしても誰かが時間を稼がなければ逃げられない」

剣士「だから僕が時間を稼ぐ!」

剣士「うおおおおおおおっ!」ダッ

勇者(ちょwwwガン無視とかワロエナイwww)

魔術師「な、なら私が時間を稼ぐわ! 私ならダメージも少ないし、十分時間が稼げ――」ダッ

隠者「魔術が効かない相手に戦うというのだ!」ガシッ

魔術師「でも、でも――!」

隠者「奴の死を無駄にしても良いというのならそこでオロオロしていろ」クルッ

魔術師「――ッ!」

ドラゴン『ゴアアアアアッ!』ブンッ!

剣士「がふっ!?」メキィ

剣士「ま、まだまだっ!」ダッ!

魔術師「け、剣士……」グス

魔術師「――ごめんなさい!」タッ

――

魔術師「はぁはぁ」

隠者「逃げ切れた、ようだな」フゥ

魔術師「でも……剣士が……」ウウッ

隠者「……そう言えば奴もおらんな」

魔術師「あんな奴知らないわよ」ギリィ

隠者「まあ我らより先に逃げおおせたのだろう」

――

剣士「こひゅーこひゅー!」ガクガク

ドラゴン『ゴルルルルル……』

剣士(も、もう立っているのもキツイ……!)

剣士(だけど皆は無事逃げられたみたいだ)ホッ

ドラゴン『ゴアアアアアッ!』ガパァ!

剣士(父さん、母さん……生きて帰るって約束。守れそうにないや)フラッ

剣士(――あれ? ドラゴンの動きがスローに見える……もしかしてこれが走馬灯って奴かな?)

剣士(思い返せば僕は今まで誰かの為にしか闘ってきたことがなかったな)クスッ

剣士(そう、あの時も――)

勇者『( 0w0) ウェーイ! トドメは貰ったぜぇ!』

剣士(あの時も――)

勇者『皆のモノはオレのモノ。オレのモノはオレのモノ』

剣士(…………)

勇者『m9(^Д^)プギャーwww剣士空振ってるwww』

剣士「――――」

勇者『お前がやられる隙に倒してやるぜぇ! あっひゃっひゃっひゃっひゃ!』

剣士「」ブチ

ドラゴン「」ガブッ!

剣士「ふざけんなぁああああああああああああああ!」ブチブチブチ

ドラゴン『ギャウウウウウウッ!?』口裂

剣士「いつもいつもいつもいつもいつもいつもイツモ――――いつも! オイシイ所だけ持っていきやがった!!」ザン!ザン!ザン!ザン!

ドラゴン『グォオオオオオオオッ!!』ブシュ! ザクッ! ドシュッ! ズバッ!

剣士「僕だって…………我慢の限界ってものがあるんだ――ッ!」ブオンッ!!

ドラゴン『ガァアアアア、ア――』グラリ

ドラゴン『』ズドンッ!

剣士「って――あ、あれ?」ハァハァ

剣士「こ、これは僕がやったのか!? けど何故……」

剣士「それに体の傷もいつの間にか治っている」

勇者「世話の焼ける奴だぜ」

剣士「勇者!! ってなぜ君がここにいるんだ!?」

勇者「何故って、アンタに死なれるとオレが楽出来ないからさ」

剣士「何を言って……ま、まさか! この僕の状態は君が!?」

勇者「そう。仲間を極限まで苛つかせ、且つ鬱憤を溜めさせることで限界以上の能力を引き出す技」


勇者「それこそがオレの必殺技――大樹陰寄(タリキホンガン)だ!!」カッ!

今日はここまで
まあなんとショボイ必殺技なんでしょう
けど所詮スキルが人任せなので、こんなもんでしょうw

おまた!
今日も書くよ!

勇者「けどこの技には欠点があってな……」

勇者「発動条件が一月以上嫌われないと効果が出ないんだ」翳

剣士「も、もしかして僕らに嫌われるためにわざとあんな態度を?」

勇者「いや? 戦いたくないのはマジだけど?」

剣士「」

勇者「あと死にかけないと発動しないみたいだな」

剣士「なんて嫌な発動条件だ!」

勇者(けど一瞬で死んだらどうなるんだろ? ま、いっかwww)

――

魔術師「剣士!? 無事だったの!?」タッタッタッ!

剣士「ああ、何とか――」

勇者「オレのお蔭だ」ドヤァ

魔術師「せいっ!」拳

勇者「ぎゃひっ!?」メキィ

魔術師「良くノコノコ顔出せたわね」パキパキ

勇者「ま、待つんだジョー!」ワタワタ

剣士「待ってくれ、本当に勇者のお蔭なんだ」

隠者「何……?」

魔術師「え!?」ピタ

勇者(たった3行進んだだけで10発殴られた……)ボロッ

剣士「実は――」

カクカクシカジカ 四角いキューブ♪

隠者「なんと!」

魔術師「信じられない!」

勇者「崇めよ」ドヤァ

魔術師「」スゥ

勇者「ちょ! 無言で拳振り上げんなし!」

剣士「確かに信じられないかもしれないけど、事実だよ」

隠者「しかし、死の淵に立たないと発動しないか……」

隠者「尋ねるがもし万が一一撃で死んでしまったら、その場合は発動するのか?」

勇者「解らね」鼻ホジホジ

魔術師「何だか使い勝手悪いわね」拳

勇者「ぐわぁあああああ!? 指が鼻の奥にぃいいいいいっ!」ズボッ!

剣士「まああまり頼ってはいけないかもしれないね」

隠者「そうだな。しかし今後もあの強さの魔物と戦うとなると危険だな」

魔術師「でもここってまだグンマーでしょ? 魔王城があるウドィーカッホまではかなりの距離よ」

剣士「つまり予想以上に困難な訳だ」

勇者「……なら伝説の武具を探してみねぇ?」

剣士「伝説の武具?」

勇者「確か兄貴たちが昔そんな話をしていた気がすんだよ」

隠者「それがどこにあるのか解るのか?」

魔術師「知らないとか言ったら殺すわよ」

勇者(この人、マジで怖い)ガクガク

勇者「丁度このグンマーに1つあるような事を言ってたと思う」

剣士「なら探すだけ探してみよう」

――神殿トサイニ――

剣士「――あった」

魔術師「……本当にあるなんて」

勇者「冗談かと思ったぜw」

魔術師「早速どんなものか見てみましょう!」肘

勇者(無言でエルボーすんなや……)ガクッ

隠者「これは……!」


三角木馬<ドーモー


剣魔隠「「「…………」」」

勇者「どうみても拷問プレ――」

魔術師「シャッ!」裏拳

勇者「ぎゃおんっ!」メキィッ!

剣士「」ソットジ

隠者「見なかった事にしよう……」

魔術師「結局無駄足だったわねぇ」ハァ

その後も各地を回ってみたが、どれも拷問器具しかなかったのだった。

今日はこれにてお休み
ぶっちゃけ彼の遺産はこれしかないと思った

時間が空いたので少しだけ書きます。


――

魔術師「……やっぱりアンタの御先祖様名だけはあるわね」

剣士「そんな事はないよ。女王様は国民にとても愛されているし、聡明なお方だ」

隠者「しかし、この器具は……」

濃硫酸鞭<チャース

無限蝋燭<オナシャス

激荒おろし金<マカセンシャイ

金剛球針<キョダイウニチャウワッ!

超振動性具<マンマダゼィ

勇者「流石のオレも引くわー」

剣士「いったいこれのどこが伝説の武具なんだ?」

勇者「ご先祖様は何のためにこれを使っていたんだ? っていやまあ、何となくは解るけど……」

魔術師「こんなの装備できるわけないじゃない」

隠者「しかもところどころカピカピしているな」

剣士「取り敢えず……聖ムエド麗に送ろう」

魔術師「本当に無駄足でしかなかったわね」ギロッ!

勇者「さ、流石のオレもご先祖様の性癖は解らねえよ!」アタフタ

勇者「こうなったら仕方ない。オレの新たな能力を披露するか!」

隠者「どうせ碌でもないのだろう」

勇者「ふっふっふ。それはどうかな?」

剣士「……はっ! まさか別のスキルを!?」

勇者「そう! 当然このスキルも極めてあるぜ!!」

魔術師「使えなかったらぶっ殺すからね」

勇者「あ~あ、見せる気無くなったわぁ~。んなこと言われると例え使える技だったとしても披露したくなくなるわぁ~」ホジホジ

魔術師「なら今死ぬ?」メラメラ

剣士「まあまあ。とりあえず見せて貰おうよ」

隠者「どの道使えなくとも今までと変わらぬからな」

魔術師「そうね。肉壁くらいは役立つわよね」

勇者(今だに気付いていない様だけど、オレの人任せスキルって極めると絶対に自分が攻撃対象にならないんだよなぁwww)

勇者(後、何故か相手を不快にさせてしまうwww)フヒッ!

今日はここまで
勇者のスキルが使い辛くてなかなかエンディングが決まらない……ドゥフwww

範囲攻撃に巻き込まれるだろ

鞭は普通に武器として有用、無限蝋燭は松明いらず
けっこう使えそうな気が

今日も書きに来ますた

>>54
何のための「背後を守る」があると思っている

>>55
鞭は持つところがありませんw
蝋燭は明るくはなく、熱いのがずっと垂れているだけですwww

勇者 スキル:人任せ・NEO99
【特技】
応援団招来・背後へ消える・一夜城実況ドーム・責任転嫁(オレシラネーシ)・手揉揉(シャショ~ゥ)・屈せぬ心(デアルクニート)・《不働勇者(ハタライタラマケ)》

勇者「」ドヤァ

剣士「……これは」

魔術師「前と何が違うか解らない」

隠者「いや、酷くなっているだろう」

勇者「きっと見たらびっくりするぜ」フフンッ

剣士「期待して、良いのかな?」

勇者「いいともー!」

魔術師「まあ期待しないでおきましょうよ」腹パン

勇者(無防備な鳩尾攻めんなや……)ドサッ

隠者「さて。無駄話はこれ位にしてこれからどうする?」

剣士「……なあ、皆で特訓しないか?」

魔術師「確かに今のままでは歯が立たないものね」

勇者「おいおい、今も人々が襲われてるっつーのにそんな悠長なこと言ってていいのかよ!?」

魔術師「煩いからちょっと黙ってて」

勇者「」お口チャック

隠者「期間は?」

剣士「半年にしよう。勇者の言うとおり、今も被害に苦しんでいる人たちがいるのは事実だし」

魔術師「1年くらいでも良いんじゃない? 私たち以外にも討伐隊はいるんだし」

隠者「いや。才能がなければ長かろうと短かろうと能力は変わらないだろう」

魔術師「でも術を習得するのはそんなかんたんなものじゃないでしょ!」

隠者「術を覚えるんじゃなくて威力を上げるとか魔力を高めるとかできるだろう」

勇者「そもそも術なんて1年や2年で覚えられるもんじゃねーし」

魔術師「煩い!」平手

勇者(真面な事いうたやん)ヒリヒリ

剣士「半年。半年死ぬ気で特訓してそれでも魔王城までいけなかったら……諦めようと思うんだ」

隠者「我はそれでいいと思う。その後は各々でやっていけばいいだろう」

魔術師「解ったわよ……」

勇者「良し! じゃあ特訓すっか!」

魔術師「アンタが仕切んな!」蹴

勇者(お前もう武道家になれや……)ガクリ

んで半年後
――魔窟リーモオッア――

飛竜『ガ――ァ……』ドサリ

デーモン「ギャァアアアアアッ!?」ジュゥウウウ!

堕天使「ごふっ!」ボコンッ!

隠者「……我らも強くなったな」

魔術師「もしかして私たちって、天才?」

剣士「……」

剣士(本当にそうだろうか?)

剣士(確かに猛特訓したつもりだ。けど半年前に倒したドラゴンの3倍は強いとされている堕天使さえも倒せるだろうか?)

剣士「」チラ

勇者「今回も楽勝だったな」フヒッ!

隠者「我々の後ろでマッサージ受けていただけの奴の台詞か?」

勇者「半年も特訓したから疲れたんだよ」ア~ソコソコ

魔術師「アンタ、私たちの邪魔しかしなかったでしょうが!」

勇者「応援を邪魔とかマジあり得ないわー」キモヂー、ウッ!

剣士(最近の彼はとても疲れているように見えた)

剣士(それは気のせいだろうか……?)

今日ここまで
新しいスキル……決まった(ドヤァ

バンワー
書きに来たよ

魔術師「しかしアンタは役に立たないわよね」チッ!

勇者「応援してたやん!」

隠者「いや、前より数倍喧しい上に目障りだ」

応援団『フレー! フレー!』ドーン! ドーン!

チアガール『斬れ斬れ剣士! 焼け焼け魔術師! 倒せ倒せ隠者! わー!』フリッフリッ

吹奏楽団『♪~♪~♫~♫~』ドンドンパフパフッ!

魔術師「この技? なのか良く解らないけどいつも消えるまでに長いのよ!」

勇者「豪華なチアガールと演奏付きの『応援団招来』にケチ付けんのか!」

隠者「補助効果がないから無意味――いや、寧ろ集中力を削がれるから迷惑なだけだ」

勇者「この能力を発動するのにどれだけの聖気を消費していると思っている!?」

魔術師「知らないわよ! いいから黙らせなさい!」正拳突

勇者「暴力反対!」サッ!

魔術師「躱すな!」

剣士「まあまあ、無事倒せたんだしそれ位にしておこうよ」

アナウンサー『そうですね。ではまた来週!』

剣士「誰!?」

勇者「勿論青崎さんだ」

剣士「解らないよ!」

勇者「まあオレの一夜城実況ドームで呼べるアナウンサーは誰が来るか解らないから覚えられないかもな」

剣士「そういう問題じゃなくて!」

勇者「本当は実況中継を見せてやりたいんだが、生憎スレ主に技量がないから適当に脳内補完してくれ」

隠者(此奴はナニヲイッテイルンダ?)

勇者「まあそんな話はさて置き、今の皆の技量なら魔王だって倒せるんじゃないのか?」

魔術師「アンタが仕切んな!」

隠者「確かに挑んでみる価値はありそうだな」

剣士「そうだね。その為に特訓だってしたんだしね」

勇者「まったく……魔術師もいちいち突っ掛らないで先の事を考えろよ」ペッ

魔術師「何もしていないアンタに言われたくないわよ!」往復ビンタ

勇者「ヘルプミー!?」バシバシバシッ!

――ウドィーカッホ 魔王城ワカキタ――


剣士「ついに……きたね」

魔術師「流石に緊張するわ」

隠者「だがここまで来たのだ。挑まずに帰るというのも情けなかろう」

勇者「オレは帰っても良いと思うけど」

剣士「勿論だ。さあ魔王城へ入ろう」テクテク

勇者(一瞬期待したじゃねーか)ガックリ

剣士「長い間人に使われていなかったようだね」

隠者「この様子ではどうやら我々が一番乗りらしいな」

魔術師「まあリーモオッアあたりから人がいた痕跡がなかったからもしかしたらとは思ったけどね」

勇者「人の骨は沢山あったけどな」

剣士「……そうだね」

隠者「しかし敵の本拠地だというのに魔物が現れぬな」

???「それは我が下がらせたからだ」

剣士「誰だッ!?」ザッ!

???「それを我に問うか?」ニヤリ

魔術師「あ、アンタが魔王?」

魔術師(嘘……この魔力、桁違いじゃない!)ガクガク

魔王「いかにも。我が魔王だ」ドドンッ!

剣士「長い間人に使われていなかったようだね」

隠者「この様子ではどうやら我々が一番乗りらしいな」

魔術師「まあリーモオッアあたりから人がいた痕跡がなかったからもしかしたらとは思ったけどね」

勇者「人の骨は沢山あったけどな」

剣士「……そうだね」

隠者「しかし敵の本拠地だというのに魔物が現れぬな」

???「それは我が下がらせたからだ」

剣士「誰だッ!?」ザッ!

???「それを我に問うか?」ニヤリ

魔術師「あ、アンタが魔王?」

魔術師(嘘……この魔力、桁違いじゃない!)ガクガク

魔王「いかにも。我が魔王だ」ドドンッ!

二回書きこんじゃったよ……
疲れてんだな
だから今日はここまで

今日も少し書く!


――

勇者「さあ。今日も始まりました。剣士一向の戦い! えー、解説はワタクシ勇者と、」

アナウンサー「実況は私、坂梨がお送りいたします」

アナウンサー「いやー、それにしても今日は大注目の闘いですね!」

勇者「何と言っても今日の戦いは魔王との戦いですからね。全世界が注目しているといっても過言ではないんじゃないですか?」

アナウンサー「これはアナウンス魂に火が付きますよ!」

勇者「私も精一杯解説をしていきたいと思います。では――!」

――

隠者「どうして魔物を下がらせた?」

魔王「なに。我も遊びたくなっただけよ」

魔術師「遊び、ですって?」

剣士「その遊びで命を落とすとは考えなかったのか?」

魔王「命を……落とす? アーハッハッハッ!」

剣士「何がおかしいんだ!?」

魔王「玩具同士がじゃれ合うだけだというのに何故命を落とすのだ?」

隠者「何……?」

魔王「いでよ! 我が傀儡よ!」

戦士「」ズンッ!

闘士「」ガシャン!

魔王「主等にはこの人形と戯れて貰おう」クックック

魔術師「じゃれ合いってそう言う事ね!」

剣士「この2人……ただ者じゃない!」

隠者「ハアッ!」ギュオオッ!

戦士「ZIA!」ブオン、バァンッ!

アナウンサー「おおっと! 隠者の放った空間圧縮を戦士は巨大な斧による一撃で叩き斬ったー!」

魔術師「後ろががら空きよ!」ズドドドドドッ!

戦士「GAAAAAAAAAAAAAAAAA!」フォンフォンフォンフォン

アナウンサー「なんとー!? 振り下ろした遠心力を利用してその場で回転し、魔術師の魔弾を防ぎきる!」

剣士「やあ!」ヒュッ!

闘士「GI!」ヴォン!

ギィン!

勇者「此方も剣士と闘士の激しい攻防が続いています。お互いの武器は同一で技量も同等……これは簡単に決着がつかなそうですね」

アナウンサー「勇者さんの見立てではどちらが勝つと思われますか?」

勇者「ふむ。恐らくですが……剣士一行が勝つでしょう」

アナウンサー「そ、それは何故!?」

勇者「戦士は2人相手に素晴らしい立ち回りを見せていますが、それも時間の問題でしょう」

アナウンサー「体力が続かないと?」

勇者「ええ。そして彼がやられれば闘士も必然的に敗北する」

アナウンサー「確かに」

勇者「まあ魔王が加勢しなければ、の話ですが」

勇者(でもなんかおかしいんだよなぁ、敵の2人……実力が出し切れていないっつーか)

隠者「これで――」キュイーン

魔術師「トドメよ!」カッ!

戦士「GAAAAAAA,A――A……」グラリ

魔術師「やったわね、さ! 剣士に加勢しましょう」タッ

魔王「クククッ! 気絶したからと言って動かないとでも?」ポウ

隠者「――っ! 待て魔術師!」

戦士「」グリンッ!

魔術師「なっ!」

戦士「」ブオンッ!

アナウンサー「何と言う事でしょう! 完全に致命傷だった筈の戦士があり得ない動きをして魔術師に攻撃してきました!」

隠者「くっ! 間にあえ!」キィン!

戦士「」ボカンッ! 兜ポーン

アナウンサー「隠者の放った光弾によって何とか戦士の体勢を崩すことに成功しましたー! って中に人が!?」

勇者「…………えっ?」

今日はこれで終い
あ、どうでもいい知識ですが前作品から200年近く経っています

今日も書きにキマシ――間違えた、来ました!
あ、これ書き終わったらまた渡瀬を書こうと思うんだけど見てくれていた人いる?
3人以下なら別の奴書こうと思うんだけど

魔術師「えっ!? 動く鎧じゃなくて魔人だったの!?」

隠者「そ、そんな筈はない! 魔人など魔王以外とうに滅んだはずだ!」

アナウンサー「説明しよう! 魔人とは太古の昔に地上を統べていた究極の生命体なのだ。しかし強すぎる力と留まらぬ野心によって自ら絶滅したとされている。そしてその末裔こそが魔王なのだ!!」

勇者「違う……あれは……」

剣士「くっ! 道理で強い訳だ。だけど、負ける訳にはいかない!」ダッ!

勇者「待ってくれ!」バッ!

剣士「なっ!? 今は君に構っている暇はないんだ! 退いてくれ!」グイ

勇者「違うんだ! この2人は、」


勇者「オレの兄ちゃんたちなんだ!!」

剣士「兄ちゃんって……こ、この2人が僕らより前に討伐に向かったって言う?」

勇者「そうなんだ! だから――」

闘士「ZYEAAAAAA!」ゴッ!

勇者「ひぃ!?」

剣士「危ない!」ドンッ!

ヴォン!

剣士「ぐぅ!?」ブシュッ

勇者「け、剣士! 兄ちゃん何するんだよ!? オレだよ! 勇者だよ!」

勇者「なんだよ! 確かにいつもお菓子勝手に食べたり、寝室にエロ本置いたり、妹に兄上が入るとトイレがイカ臭いとか仄めかしたり、メイドに包茎だって言いふらしたりしたけどそんなことで殺そうとするなよ!」

闘士「GI,――AAAAAAAAAAAAAAAAA!」ビュンッ!

勇者「うわぁあああっ!? もっと攻撃の威力が上がりやがった!」サッ!

勇者(くそっ、流石にド正面だとスキルの効果がないか……)

王「くっくっく。そいつらはな、1年ほど前に我の元にやってきたのだ」

魔王「人間にしては中々の力を持っていたのでな。我の駒にしてやったのだ」

魔王「何よりあの憎き勇者(へんたい)の血を引いていると知ってな。こやつらで嘗ての恨みを晴らさせて貰っている」

魔術師「フンッ! 何だか知らないけどちっちゃな怨みだ事。こんな事で喜んでいるなんて」

魔王「いや、中々に良い見物だぞ? こやつらに我を討伐しようとした各国の兵士、王子、猛者をすべて殺させるというのなぁ!」クククククッ!

隠者「ま、まさか今まで参加した全ての者たちをか!?」

魔王「ああそうだ。うぬら以外、こやつらに始末させた」

魔王「もっとも、タキーア城塞あたりの魔物で多くの人間どもは弱り切っていたがな」ククッ

剣士「そんな……もう僕らしかいないなんて」

魔王「健気にも特訓をしているようだから、慈悲でここまで入れさせてやったという訳よ」

剣士「そ、そうか。だから堕天使も倒せたのか」ガクッ

勇者「戦兄ちゃん! 闘兄ちゃん! 目を覚ましてくれよ!」

魔王「無駄だ。うぬの声は届かん」

魔術師「仕方ないわね。王子には申し訳ないけど倒させてもらうわ」

隠者「そうするしか他あるまい」

勇者「だ、駄目だ!」

剣士「け、けど他に方法が!」

勇者「違う! 兄ちゃんたちはオレと違って――」

魔王「さて。そろそろお遊びは終いとしよう」パチンッ!

戦士「」ブゥン!

闘士「」カッ!

戦・闘「「GO――GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」」ズォ――ッ!

悪戦王「…………」バリバリッ!

闇闘皇「――――」バババッ!

魔術師「う、嘘……」ガクガク

隠者「あ、あ――」

剣士「そん、な……。今まで手を抜いて闘っていたというのか」

勇者「ご先祖様の力を継いでいるから強いんだ……」

魔王「ククッ、最初から死なれてはつまらんだろう? 何より――」


魔王「うぬらのその顔が見たかった!」

アナウンサー「せ、戦士と闘士は実は勇者さんの実の兄で、しかも討伐隊を全滅させていたという事実が判明」

アナウンサー「しかもまだ実力を隠していたらしく、今は夥しい魔力を放っています」ビリビリ

アナウンサー「ですがもっと恐ろしいのは、魔王はこの2人よりも強いという事です!」ヒィイイイッ!

アナウンサー「はたして剣士一行の運命は!? このまま彼らに倒されてしまうのか!? こうご期待!!」

今日はここまで
あともうちょっとだけど頭が働かないからまた今度

悪戦王「GYEA!」オンッ

魔術師「」ボンッ!

剣士「あ……まじゅつ、し?」

闇闘皇「ZEI!」ヒュパッ

隠者「」スパッ!

剣士「え――いんじゃ……?」

魔王「何を簡単に殺している? もっと恐怖に歪んだ顔を我に堪能させろ」

戦・闘「」コクリ

剣士(これは夢なのか? 2人があっという間に殺されてしまった)

剣士(次は僕なのか? 僕もこんなに呆気なく死んでしまうのか?)

剣士「そんなの嫌だー!」ダッ

剣士「たたたた助けて! 誰か助けて! 殺されるー!」ダダダダダッ!

魔王「……つまらん。恐怖で我を失ったか。興ざめだな、殺せ」

戦・闘「」ジャキッ!

勇者「冷静になれ、馬鹿野郎!」ブンッ!

剣士「ぐっ。な、何をするんだ!? ははは、早く逃げないと!」

勇者「逃げるにしたって冷静になんなきゃ無事に帰れないだろうが!」

剣士「あ……そ、そうか。ごめん」

魔王「ほう。冷静な者がまだいたか。だが逃がすと思っているのか?」

勇者「オレの人任せスキルを舐めちゃぁいけねえなぁ」ニヤリ

勇者「全てのスキルを発動したオレの人任せは一味違うぜぇ!!」

しゅー……

魔王「ば、バカな……」

剣士「凄い……まさかこんな事が出来るなんて。しかも2人とも殺さずになんて!」

戦・闘「」キュー

魔術師「あ……れ……? 私死んだんじゃ?」

隠者「我も、斬られたはず」

勇者「さ、流石に疲れたぜ」ゼヒィーゼヒィー

魔王「あ、ありえん! うぬは何をやったのだ!?」

勇者「お、教えてやろう……オレのスキルの全てを。そして全てを知った時、」


勇者「アンタはオレ達に負けていると!!」カッ!

スキル説明

【応援】
応援するだけ。敵味方を不快にする。

【背後を守る(肉壁)】
名前だけの使用者の安全確保スキル。敵味方関係なく使用者以外の存在を壁にする。1対1では効果なし。

【実況】
まんま実況。兎に角不快にする。

【擦り付け】
自分の責任を相手になり付ける。味方にのみ擦り付けられる。

【ゴマすり】
とことん相手を不快にする。但し怒りの矛先は絶対自分に向かない。

【鋼の精神(ドウドウトサボル)】
敵の魔術及び味方の特技を受けても絶対に自分の精神が揺るがない。つまり戦わない。

【自堕落】
文字通り。極限まで味方を苛つかせる。

《大樹陰寄(タリキホンガン)》
上記参照

【応援団招来】
学ラン鉢巻着用の応援団50名、チアガール50名、吹奏楽団50名の盛大な応援を約1時間行う。5分まではやる気だけを向上させるが、それ以降は集中力を根こそぎ奪う(召喚時間1時間)。

【背後へ消える(絶対回避)】
隠れられる物(人)があるかぎり攻撃対象にならない。相手の真正面では効果なし。

【一夜城実況ドーム】
スタジアムを瞬時に建て、実況アナウンサーを招来する。特に効果はないが周囲に建物があった場合は発動終了後、その建物を破壊する。

【責任転嫁(オレシラネーシ)】
自分の失敗を相手に押し付ける。また敵の攻撃を誘導できる。

【手揉揉(シャショ~ゥ)】
尋常じゃない程相手を苛つかせる。但し殺意は別に向けられる。

【屈せぬ心】
味方に怒りを買う事で常に高い精神力を保たせる。ただし使用者の好感度がマイナスになる。

《不働勇者(ハタライタラマケ)》
自身の身体能力を半分にする事で1日までに起こった事象を全てなかった事にする(戻す時間は任意)。但し記憶はその場に居た全員に引き継がれてしまう。1度使うと3日使えなくなる。

今日はこれにてドロン
スキル全て書くの疲れたわぁwww

今日で全て書ききりますお
よろしゅう

シュンッ!

剣士「あ、あれ? さっきまで僕らは魔王城にいた筈じゃ」

魔術師「ここって魔王城の直ぐ傍の湖よね?」

隠者「転移魔術……だと……。今は失われたはずだが」

戦士「私が使ったんだ」

剣士「なっ! もう立ち上がっていたのか!?」チャキ!

闘士「おおっと、剣は納めてくれ。俺様達はもう正気に戻っているぜ」

勇者「兄ちゃん!」パァ

戦士「ありがとな、勇者。まさかお前が助けてくれるとは思わなかったよ」

闘士「まったくだ! あの廃人ニートだったお前がな!」

勇者「今日から兄ちゃんはオレの召使ですな」ドヤァ

闘士「調子に乗んな!」拳

勇者「ごふぅ!?」

剣士「え、ええっと。お二人は元に戻ったんですか?」

戦士「ああ、もう大丈夫だ。君たちには申し訳ない事をしたね」

魔術師「けどいつ目が覚めたの? それにとっさの判断で出来ることかしら?」

闘士「ああ。そいつぁ勇者の腹立つスキルのお蔭で体は操られたままでも、心は取り戻せていたんだ」

戦士「そして私たちが同時打ちする前に耳打ちをしてくれていてね」

隠者「だからタイミングよくこの場所に跳んだのか」

勇者「そして魔王は一夜城ドームが閉じた効果で城の下敷きだ!」フフンッ!

剣士「でもその程度で魔王がやられるかな?」

闘士「そいつは心配ねえ。転移する前に俺様の必殺技もブチ込んでやったしな」

戦士「それにあの魔王城は城全体に強い魔力が込められている。勇者のスキルが本当で崩れているなら魔力暴走が起きて今頃――」

ちゅどーん!

闘士「大爆発が起きるって訳よ」

魔術師「じゃ、じゃあ本当に……やったのね?」ウルウル

戦士「流石の魔王もあの爆発じゃ生きてはいられないだろう」

隠者「なんだがあっけないものだな……」

闘士「だが魔王がいなくなっただけで魔物はウジャウジャいやがるんだ。まだ本当の意味で平和になったとは言えねえな」

剣士「そうですね。これからもまだまだ頑張らないと、ですね」

勇者「えぇ~、もう城に帰ってゴロゴロしてたい~」ブーブー

???「ではその望み、叶えてやろう」ビッ!

勇者「えっ?」ズンッ!

魔術師「へ、ゆう……しゃ?」

勇者「こふっ」ドサッ

戦士「い、生きていたのか……魔王!」

魔王「流石の我も焦ったがな」

闘士「くそっ、よくも勇者を! だれか治癒を頼む!」ダッ!

勇者(あ、雰囲気で倒れちゃったけどどうしよう。ぶっちゃけスキルのお蔭でノーダメなんだけどwww)

剣士「ま、待ってください! まだ隊列がしっかりと――」

魔王「中々楽しませてもらったが、それよりも遥かに不愉快にさせて貰ったからなぁ」ビキビキ

魔王「死すら温いと思う様な絶望を味あわせてやる!!」

しゅー……

剣士「」

魔術師「」

隠者「」

戦士「」

闘士「」

勇者(究極奥義!! 死んだふり――ッ!)

魔王「つまらん。これだけいて3分も持たんとは」

勇者(お! 終わったみたいだな。皆には悪いけど魔王が去ったらとっとと逃げよう)

勇者(生きてたら……また会おうぜ!)

魔王「さて。死体も邪魔だし消すか」

勇者「ファッ!?」

魔王「…………」

勇者「…………」

魔王「…………」

勇者「……てへぺろっ☆」

魔王「…………」スッ

カッ!!

勇者「ギャー!?」つ剣士

魔王「消え失せろ」ギュオオオオオオオッ!!

勇者「ヒィイイイッ!!」つ魔術師

魔王「灰になれ!」ゴォオオオ!

勇者「ホゲーッ!」つ隠者

魔王「いい加減にっ!」バキィンッ!

勇者「うほぉおおおっ!?」つ戦士

魔王「い、いい加減に……!」バチバチバチッ!

勇者「いやっふぅー!」つ闘士

勇者「ふぅ、危なかった」ツヤツヤ

魔王(こやつ、平気で死人を盾に!)

魔王「ならば次は死体ごと滅してやるわ!」

勇者「バカめっ! オレがただ仲間を盾にしていたと思っていたのか?」ニヤリ

魔王「なんだと?」

勇者「さあ! 今だ皆!!」

剣魔隠戦闘「「「「「ふざけんなぁ―――――ッ!!」」」」」ブチブチブチブチッ!

魔王「な、なんだ!? この波動は!」ビリビリ

勇者「もう忘れたのか? オレの必殺技を」

勇者「本来のストレスに加え、更に全てのスキルを総動員させて不快にさせまくってやった!」

勇者「トドメに死にかけに追い打ちをかけた事で、最早苛々は肉体を凌駕しているだろう!!」

勇者「そんな状態で大樹陰寄を使ったら……」

魔王「つ、使ったら……?」

勇者「まwおwうwもwよwゆwうw」

剣魔隠戦闘「「「「「ギシャー!!」」」」」

魔王「ひぃいいいっ!? 悪魔より怖い顔!」


しばらくお待ちください♪


魔王「」チーン

勇者「」チーン

剣士「あ、あれ? いつの間にか魔王が倒されてる」

魔術師「それになんかとっても清々しい」ツヤツヤ

隠者「勇者も死にかけているが」

戦士「まあ良いんじゃないかな」ハハッ

闘士「大体は想像がつくしな」

魔王「こ、こうなれば世界もろとも……滅ぼしてやる」ヨロヨロ

魔術師「こ、コイツまだ!?」

魔王「我が魔力の全てを解き放ってやる――ッ!」ブゥーン

隠者「くっ、攻撃が弾かれる」ボッ

剣士「そんなっ、ここまできて終わるなんて!」ガキィン

闘士「ち、畜生があー!」

勇者「…………」ムクリ

戦士「勇者?」

勇者「オレが……魔王を食い止める」

剣士「ど、どうやって!? 君には何の力もないじゃないか!」

魔術師「そうよ! 今更格好つけたってバカなだけよ!」

勇者「方法はある。魔王を食い止める方法が一つだけ」

隠者「こんな時に冗談を言っている場合では――」

勇者「解ったんだ。伝説の武具の使い道を」

闘士(伝説の武器? 確かあれって危険すぎるから封印されたんじゃ)

剣士「けどあれは汚いだけで何の使い道もなさそうだったじゃないか!」

勇者「良いから見てな」ニヤリ

魔王「お別れの挨拶は済んだか?」

勇者「ああ、十分にな」

魔王「では死――」

勇者「我が血に従え、伝説の武具よ! あるべき姿に戻りて来たまえ――ッ!」バッ

魔王「?」

ギューンッ!

剣士(なんか)

魔術師(形状が)

隠者(変わってる?)


搾木馬<ドモッ!

濃硫酸鞭の鎧<チャッチャチャース

無限蝋燭の兜<オネガイシマシュゥ

激荒おろし金の靴<バッチコイー

金剛球体の盾<モツトコ?ンナモンネエヨ

超振動性具の杖<ジブンヨウダヨォ


剣魔隠戦闘「「「「「」」」」」

剣士「急に装備品らしくなったけど……」

魔術師「こんなの装備できるわけないじゃない!」

隠者「そしてやっぱりカピカピしてるな」

魔王「なっ! ままままさか! しょ、しょれはっ!?」ガタガタ

勇者「なんでご先祖様はこんな無意味な物を残したのかずっと解らなかった」

勇者「けどようやく分かった。これはきっとご先祖様が魔王対策の為に作られたんだと」

剣魔隠「「「そうだったのか!」」」

???《えっ? 自分で装備する為だけど……》

???〈アンタちょっと黙ってなさい!〉

魔王「イヤァ――――ッ!」ガクガクガク

闘士「やったぜ!」

勇者「なしとげたぜ!」

戦士「これで魔王を封印できたんだね」

魔王「ぶくぶくぶく……」白目

魔術師「こ、これ……死なないの?」

隠者「仮にも魔王だから問題ないだろう」

剣士「この状態では人前に出られないだろうしね……」

勇者「これにて一件落着だな! さて帰ろう!」

魔術師「全く締めをなんでアンタが……」

剣士「まあ、良いんじゃないかな。勇者にも助けられたし」

隠者「腹の立つこと方が多かったがな」

勇者「とっとと城でエリートニートに戻るんだ!」カッ

戦士「報告書をたっぷり書いてもらうよ」

闘士「あと残党悪魔の討伐もな」

勇者「いやぁあああああああっ!!」

――王都・聖ムエド麗 王城932――

女王「皆良くやってくれた。心から礼を言うぞ」

剣魔隠「「「ははー」」」

女王「しかも我が息子たちまで救ってくれた事、本当に感謝している」

女王「報酬は何が良い? どんな要望にもこたえよう」

勇者「じゃあ三食昼寝付きの――」

女王「お前はまだ報告書が残っているだろう」パチンッ!

ガシッ! 兵士つ勇者⊂兵士 ガシッ!

勇者「いやぁあああああああっ! またあの牢獄に監禁されるのはらめぇえええええっ!」ズリズリ

女王「……では改めて。褒美は何が良い?」

剣士「僕は各町の警備強化をお願いしたいです。僕の出身地は人手が足りなくてとても苦しい思いをしたので」

女王「自分の為でなく人の為にと?」

剣士「いえ、僕の為です。僕が討伐している間、いつも村のことが気掛かりでしたから」

女王「うむ。解った」

魔術師「私はもっと魔術師を教育できる機関が欲しいわね。魔術はどんどんすたれてしまっているし」

女王「解った。では直ぐに育成機関を立ち上げよう」

隠者「我は必要なときに必要な物を揃えてもらえればそれでいい。己の術は自分で極める」

女王「心得た。ではいつでも必要なものがあったら言ってくれ」

女王「そなたらにはまた討伐に参加してもらう時があるかもしれんが、今はゆっくりと休んでくれ」

剣士「いえ、その気遣い入りません」

魔術師「それにまだ各国の討伐隊だってまだキチンと組めていなんでしょう?」

隠者「それに今のままではまだゆっくり出来そうもないからな」

女王「そうか……ではまた頼めるか?」

剣魔隠「「「任せて下さい!」」」

――

勇者「おっふぅ、ようやく半分が終わったぜ」

勇者「まさか休憩すらなかなか与えてくれないとは……いつから母上は鬼軍曹になったんだ?」

勇者「自室に戻ることすら困難とか、オレの頑張りは一体www」

メイド「坊ちゃま、お疲れ様です。おやつのご用意をさせていただきました」

勇者「お、久しいなメイド。いつものロイヤルミルクチーとチョコレートとクッキーとかりんとうは用意してあるか?」

メイド「勿論でございます」クスッ

勇者「それと――2人きりなんだ。タメ口で話せ、気持ち悪い」

メイド「はいはい。で、久々の外はどうだった?」

勇者「いやー、本当に魔王討伐は大変だったんだよ~」モグモグ

メイド「どうせ遊んでいただけでしょう」クス

勇者「オレは真剣に皆を応援してたつーの! って……ちょっとミルクチーの量が多いぞ」プルプル

メイド「えっ? いつも通りの量――」

メイド「……また、不働勇者を使ったのね」

勇者「♪~」ピーピピー

メイド「はぁ……、いくら自分が行動したくないからって自身の能力を削ってまでやる事?」

勇者「働いたら負けだ」

メイド「たとえそれが自分の命にかかわることだとしても?」

勇者「真のニートは死に屈したりはしない!」ドヤァ

メイド「そうやって貴方はいつも誰かの為に命を削って、人に手柄を上げちゃうのね」

勇者「面倒事には関わりたくないだけやで」

メイド「全盛期の貴方だったら魔王だって楽勝だったでしょう」

勇者「もしものことを言ったって無駄なだけだ」

メイド「だってあの時の貴方は今の戦士様や闘士様よりも――」

勇者「おい! ミルクチーが飲めねえからお前がオレに飲ませろや!」バンバン

メイド「はぁ、解りました」

勇者「あと、お前はいちいち小うるさいんだ。だからその歳で誰にも相手に――」

メイド「あっと、手が」ツルッ

勇者「ほぎゃあ! 顔面に紅茶があ!」ビシャア

メイド「今の貴方が私に逆らえるとでも?」ニコ

勇者「オレは勇者なんだぞ! 偉いんだぞ!」ムキー

メイド「ではもう紅茶入りませんね」スタスタ

勇者「あー! 待て! 待てったら!」

メイド「悔しかったら自分でカップをお持ちになって下さいね♪」クルッ

勇者「言ったな! テメッ、この野郎!」ダッ

――

――――

――――――


お  し  ま  い

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