勇者「復活した魔王を討伐…?」(3)

国王「勇者よ、今いくつになった?」

勇者「はい。先日17歳になりました」

国王「随分大きくなったものだな、少し前はこのくらいの子供だったというのに」ピッ

勇者「そんな虫みたいな子供がいてたまりますか、それで…要件というのは?」

国王「……魔王が復活したのじゃ」

勇者「!? まさか…そんな……魔王は100年以上前に勇者に倒されたはずでは…?」

国王「その通り、ワシのお爺さんの話によれば先代の勇者と刺し違え、共にこの世を去った、筈じゃった」

国王「しかしどういうわけか蘇ったのじゃ、100年!ピッタリ100年のこの年に!まるで眠りから目覚めたようにな……しかし、そんな仮定はどうでもよい!魔王が復活したのであればそれは人間という種の絶滅の危険を意味する!再び魔王を打ち砕き、今度こそ完全なる平和を手に入れねばならん!」

国王「そなたならできるはずじゃ、勇者の血を引くそなたなら、な」

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