ほむらの伝説 -Majora's Mask- (56)

まどマギとムジュラの仮面のクロス

・しかしまどマギからはQBとほむらのみ(今のところ)
・サブイベもあるのでそれなりに長くなる

こういう類のものは初めてなのでおかしな部分があるかもしれません
至らないところがあれば遠慮なくおっしゃってください
そもそもこんなものに需要があるのかわかりませんが では・・・始めます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398090442

~とある霧が深く立ち込める森にて~

ほむら「やけいに霧が深いわね」

QB「そうだね、おかげでよく見えないよ」

ほむら「確かにね・・・それに嫌な感じがするわ」

QB「そうかい?僕は特に何も感じないが」

・・・キ・・・

ほむら「何の音・・・?」

QB「何も聞こえないけど?」

ほむら「魔中ではないと思う・・・ッ!」

突如として頭痛に襲われ、視界がゆがむ

ほむら「な、何コレ・・・」

QB「君も・・・かい?」

1人と1匹は意識を失った

QB(・・・ん、ボクは気絶していたのか?)

体を起こそうとするが動かない。

仮面の少年「ヒヒヒッ、何だコイツ等?」

QB(なんだ?誰かいるのか)

二匹の妖精を従えた仮面をつけた少年(?)がこちらを覗いていた。

QB(妖精?・・・この地球には妖精はいなかったはず)

仮面の少年 「何かいいモン持ってるな!」

QB(まだ体が動かない、ほむらは・・・気絶してるのか)

仮面の少年「これは・・・赤い石か?」

紫妖精「キレイ・・・ボクにも、さわらせて・・・!」

白妖精「トレイル、あんたはダメよ!落としてケガでもしたらどうするの」

トレイル「・・・だけど、ネェちゃん、ボクも・・・さわりたい」

QB(あの少年のつけている仮面、物凄い魔力を感じる)

ほむら「う・・・ん・・・」

仮面の少年「なんだか不思議な・・・・ん?」

ほむら(何コイツ・・・コイツが持ってるの・・・)

ほむら「私の・・・宝石」

仮面の少年「ヒヒヒッ、悪いけど貰ってくよ」

ほむら「く・・・待ちなさ・・・」

体が動くようになるまで少し時間が掛かってしまったが、どうやら物盗りをやるには少し頭が足りていないようで
ご丁寧に足跡を残して行った。その足跡をたどっていくと洞窟へとたどり着いた。

ほむら「この洞窟の中ね」

QB「やれやれ、いろいろ気になることはあるけど、先ずは宝石を取り返してからか」

洞窟の中はかなり複雑な構造になっいた、高低差が激しく運動能力の高くなければ通り抜けられなさそう
だったが。しかし魔法少女であるほむらにはそんな事は関係なかった。

ほむら「どこに逃げたのよ、もう行き止まりよ?」

道の先が崖になっていた、辺りを見渡すが通れそうな道はどこにもなかった。

QB「この崖の下とかはどうだい?」

ほむら「まさか・・・」

そんな訳が無いと思いつつも崖を除くとかすかに火のような光が見えた。

QB「どうするんだい?結構な高さがあるよ?」

ほむら「そうね・・・」

おもむろにQBの胴体を鷲掴みにし

QB「何をするんだい?まさかとは思うけど投げ込むわけじゃないよね?」

ほむら「そのまさかよ」

誓言どおりQBを崖下に放って投げた。

すると、バシャンと水に落ちる音が聞こえてきた、どうやら大きな沼のような何かがあるらしい。

ほむら(仕方ないわね・・・)

意を決し崖下へと飛び降りた。
が、以外にも落ちた先は沼ではなく大きな花のような物の上だった
そしてその沼を超えた暗がりの中に、例の物取りは居た。

仮面の少年「ヒヒヒッ、もう来たのか」

ほむら(こいつ・・・浮いてる?!)

QB「本当に投げるなんて酷いj」

ほむら「少し黙ってなさい」

QB「・・・」

ほむら「宝石を返して貰おうかしら」

仮面の少年「この赤いのには、なにか特別な力があるんじゃないか?それを教えてよ」

ほむら「教えるわけが無いじゃない、あなたには関係ないわ」

仮面の少年「・・・素直に教えればいいのに、マヌケな奴め、今のボクに勝てると思っているのか?」

ほむら「・・・あまり調子に乗らない方がいいわ、多少強引な手段に出ても構わないのよ?」

仮面の少年「調子に乗っているのはオマエだよ」

仮面の少年の着けている仮面が揺れ動く。

QB「まずい!ほむら!逃げるんだ!」

ほむら「え!?」

意識は飛ん出行くその最中、物と動物の中間のような見たことも無い奇妙な生物に包囲されるようなイメージが見えた。

ほむら(なんとも無い・・・?)

目の前には沼、その向うに仮面の少年、先ほどと同じ光景で何も起こらなかったようにかんじたが
しかしよく見ると仮面の少年が大きく、位置も先ほどより上に居るように感じる
そして傍らのQBを見たが同じく随分と大きく見える。
まさかと思い水面に移る自分の顔を覗き込むと、そこに写ったのは植物とも動物ともつかない奇妙な生物だった。
あまりのショックに思わず悲鳴を上げたが、その声もやはり自身のものではなかった。

仮面の少年「ヒヒッ、中々ユニークな姿だ!オマエはずーっとその姿でココにいろ!」

仮面の少年はそう言うと、空中で寝転がった姿勢を保ったまま、後方に飛んでいく。
すぐさま追いかけたが妖精の1匹が体当たりをして来た、普段の姿ならどうという事は無いのだろうが
この姿では尻餅をつかされてしまう。

トレイル「ネ・・・ネエちゃーん!」

白妖精「あっ、待ってよスタルキッド!まだ私がいるのにー!トレイル行っちゃダメよー!」

ほむら(コイツ・・・)

白妖精「ちょっと!」

ほむら「何?」

白妖精「アンタの相手してたら、弟とはぐれちゃったじゃないの!どうしてくれるのよ!」

ほむら「こっちはアンタに相手にされたせいで、アイツを逃したのだけれど?」

白妖精「・・・なによ、私が悪いみたいな言いかたね、まぁいいわ、それよりあの扉をどうにかして開けなさいよ!」

ほむら「それが人にモノを頼む態度かしら?」

白妖精「か弱い女の子が頼んでるのよ!早くしてよ!」

ほむら「人の話を聞かない奴ね・・・QBさっきから黙ってないで少しは手伝いなさいよ」

QB「黙れと言ったのは君だろうに・・・」

白妖精「あの子1人で大丈夫かしら?」

QB「とりあえず扉を開けたらどうだい、あのスタルキッドとかいうヤツもこの先に行ったじゃないか」

確かにそうだ、なんだか釈然としないが、今はアイツから宝石を取返しこの姿を何とかするのが先決だ
この場で言い争ってても仕方が無い、扉を開け奥に進む事にした。

白妖精「待ってよー!」

ほむら「あら、ついて来たの?」

白妖精「さっきの事は謝るから一緒に連れてって~!」

ほむら「調子のいいヤツね」

白妖精「アンタだって、さっき逃げたスタルキッドのこと知りたいでしょ?
私、アイツの行きそうな場所に心当たりがあるの
私を連れて行った方が何かと役に立つはずよ?だからお願い!ねっ、ねっ、いいでしょ!」

QB「確かにボク達はスタルキッドのことを知らない、ここは連れて行くべきだと思うけど」

白妖精「ほら!この白いのもこう言ってるんだから!」

ほむら「はぁ・・・仕方ないわね・・・あなた名前は?」

チャット「チャットよ!」

ほむら「ただし、ヤツを捕まえるまでの間だけよ、いいわね?」

チャットを仲間(?)に加え再び歩みを進める、その途中先ほどの沼の所にもあった大きな花
そして、今のほむらによく似た木を見つけた、大きな花はデクの花と言うらしく潜ることができ
中でバネのような茎を利用し大きくジャンプできるようだ、木については似ているということ意外は解らなかった。
その途中でQBがなんの生き物か聞かれたのでその説明も手短にした。
あとQBが今のほむらの事を「ホムナッツ」と命名しようとしたので、デクの実をぶつけてやった。

さらにさらにと奥へ進むと人工的な通路にさしかかる。その通路をそのまま進んで行く。
気のせいだろうか、通路は次第に捻れていっているような気がした。
その通路を抜け扉の奥へと進むと、先ず目に入ったのは巨大な歯車だった、時計塔か何かの内部だろうか

「ホッホッホ」

後ろから笑い声が聞こえたので振り返ると、大きな荷物を背負った男が手をすり合わせ、気味が悪いほどの笑顔を浮かべていた。
何故かチャットがおびえる様にほむらの後ろに隠れる。

大荷物の男「散々な目に遭いましたねぇ……」

ほむら「・・・あなたは?」

お面屋「ワタクシはしあわせのお面屋。古今東西、しあわせを求めて旅を続ける行商人
途中で小鬼に仮面を盗まれ途方に暮れていた所、アナタを見つけまして
失礼と思いながらもアナタの後ろをつけさせていただきました」

ほむら「・・・」

お面屋「ところで実はワタクシ、アナタを元の姿に戻す方法を知っているのですが・・・」

ほむら「え!?ほ、本当!?」

お面屋「ええ。アナタがココに来る際手に入れたモノ、それさえあれば元の姿に戻してあげられますが
・・・アレはあなたにとって後の助けになるハズのモノですから・・・」

ほむら「(コイツ、なんでそれを・・・まぁいいわ)その見返りとして、あの仮面を取り返して来いって言うんでしょう?」

お面屋「おっしゃる通りです。小鬼はこのクロックタウンのどこかにいるはずです・・・
    出来れば三日以内にお願いします」

ほむら「三日?何故かしら?」

お面屋「あいにく、ワタクシも忙しい身でして・・・三日後には此処を去らねばなりません
・・・なぁに、あなたならすぐに見つけられますよ」

ほむら「訳はいえないのね?」

お面屋「えぇ・・・色々ありますので、では・・・よろしく」


扉を開け、時計塔の外のクロックタウンへと出る、繰り返される三日間・・・その最初の一日が始まる

                 最初の朝 --あと72時間--

チャット「あ~ビックリしたあの時のお面屋だったんだ・・・」

ほむら「どうしたの?」

チャット「い、いや・・・こっちの話よ」

QB「それよりもほむら、君はあのお面屋に関して、何も感じなかったのかい?」

ほむら「どう言う意味?」

QB「僕はあのお面屋が普通の人間とは思えなかったんだ、何か別の・・・そう超越的な何かを感じたんだ」

ほむら「余計な詮索は後よ、三日しかないんだから・・・行くわよ」

QB「行くってどこに?」

チャット「それなら大妖精様に会いに行きましょう、大妖精様ならスタルキッドの行動くらい全てお見通しのハズよ!」

ほむら「その大妖精様というのはどこに居るのかしら?」

チャット「町の北門の近くに祠があるの、そこにいらっしゃるわ」

ほむら「早速行きましょう」

調べたけど本当にありますね・・・つまりこれはリメイクになるのかな
よく調べて置くべきでした

3人は北の祠にいる大妖精の元へ向かったが、たどり着いたそこに居たのは

チャット「あぁ!大妖精様が」

QB「大妖精はどこにいるんだい?みた所小さな妖精の群れしか見えないけど」

小さな妖精の群れだった、話を聞いたところ仮面をつけたスタルキッドにバラバラにされたようだ
しかもその際に町で1人逸れたらしく「つれて来てください」と頼まれた、仕方なく待ちに戻り散策すると
あっさりと見つけることができた。
再び大妖精の元へ戻り大妖精を元の姿へと戻す、その際に町の外に天文台がありそこに住んでいる人物が
スタルキッドの居場所を知っている事、町の子供たちに聞き込みをする事、あと大妖精と同じ顔のお面を貰った
・・・正直要らない。

ほむら「町の外に天文台があるって解ってるなら別に聞き込みする必要はないんじゃないかしら」

QB「町の外と言っても、町の外の何処にあるかまでは知らないじゃないか」

ほむら「その時はその時よ」

町の外へ出るため門へと向かったが

門番「これそこ君、待ちなさい君一人かい?」

ほむら「そうだけど?」

門番「町の外は物騒だから君のような、子供を外に出すわけにはいかないなぁ、武器か何かあればいいけど
   そうじゃないなら大人といっしょじゃなければ通せないよ」

しかたなく一旦門から離れる

前作者様に敬意を込め、ちょっとだけ使わせていただきます

ほむら「武器ね・・・本来なら弓矢があるんだけど、ヤツのせいで使えないし」

QB「スタルキッドをどうにかしない限り外に出れないだろうね」

チャット「なら言われたとおり聞き込みをしましょう!」

聞き込みの結果何とか天文台にたどり着くことが出来た、その際に子供たちと追いかけっこをしたり
犬に体当たりされたり、口からシャボン玉をだすはめになったり、月の涙とかいう石を披露ったりと色々大変だった
結果スタルキッドの居場所は時計塔の上にいることがわかった、その場所に行くためにはカーニバルの前夜
つまりその前夜まで待たなければならないというのだ

QB「ふむ三日も待たなければならないのか・・・それまでどうするんだい?」

QB「ちょっと待った」

ほむら「何よ?三日しかないのだから余り時間は無駄にできないのよ?」

QB「それはそうだけど。それよりほむら、魔法少女の変身を解いてみてはどうだい?その姿にされた時は
   変身した後の姿だっただろう?」

ほむら「一応やってみるわ」

言われたとおり変身を解くと、デクナッツ姿ではなくなっていた

ほむら「どういうこと?」

変身してみると、さっきのデクナッツ姿に戻ってしまった

QB「なるほど変身するとあの姿になるわけだ」

ほむら「とりあえず町を散策しているときにナベカマ亭というのを見つけたわ、お昼も過ぎてるようだしそこで一休みし
    ましょう」

                     ~ナベカマ亭~
赤髪の女性「いらっしゃいませ・・・ナベカマ亭に用こそ、あの・・・ご予約の方・・ですか?」

ほむら「(予約なんてしてないけど・・・ここは)えぇ」

赤髪の女性「ご予約・・・おありの方でしたか・・・よかった、あ・・あの、お名前は?」

ほむら「ほむらよ・・・」

赤髪の女性「ほむら様ですね少々お待ちください」

ほむら(なんで予約してあるなんて答えたのかしら・・・あるわけないじゃない)

赤髪の女性「ほむら様、午後にお着きのご予約を承っております」

ほむら「え?!」

赤髪の女性「ど・・どうかなさいましたか?」

ほむら「な・・・なんでもないわ、続けて(なんであるのよ・・・)」

赤髪の女性「お部屋は、2階の「ナイフの間」こちらが、お部屋のカギでございます」

ほむら(・・・まぁいいか)

赤髪の女性「ごゆっくり」

カギを受け取り2階部屋に向かった。
部屋に入り見回すと1部壁がボロボロになっている部分があった。

チャット「ボロ宿ね、これが1等級?これじゃぁ隣の声が筒抜けよ、まぁタダで泊まれるんだから贅沢言わないけど」

あるものは、小さなタンスが1つ、テーブルが1つにイスが2つ、ベッドが2つに宝箱が1つ・・・

ほむら「なんで宝箱があるのよ!」

思わず叫んでしまった

ほむら「・・・空けてみようかしら」

宝箱を開けると、銀色の宝石のようなものがあった、しかも結構大きい

ほむら「なにこれ・・・宝石?」

チャット「100ルピーね!滅多に見れるものじゃないわ」

ほむら(ルピーってなにかしら・・・とりあえず戻しておこう)

QB「しかし、いつの間に予約なんて取ったんだい?」

ほむら「そんなわけないじゃない・・・どうなってるのかしら」

チャット「前夜までココでずっと休んでるの?」

ほむら「そんなわけないじゃない」

QB「そうそう、今のうちに聞いておきたいことがあるんだ」

ほむら「何かしら」

QB「君は気付いているか解らないけどココはおそらく・・・」

ほむら「私達が居た世界とは別の世界・・・そうでしょう」

QB「やっぱり気付いていたんだね」

ほむら「当然・・・」

チャト「ちょ・・・ちょっとアンタ達、何を言ってるの別の世界とか、訳がわからないわ!」

ほむら「仕方ないわね」

ほむらは、自分達がこの世界とは違う世界に居たことを掻い摘んで説明した
最初は信じられないというような感じだったが、QBを見て納得したようだ
チャットが言うには「こんな生き物はこっちには居ない」との事だった
ただ未だに納得できないのがあのお面屋だ・・・あのお面屋は得体がしれなさすぎる。

ほむら「さて・・・前夜待つしかないけれどその間に出来る事はしておきましょう」

再び町へと散策に赴く先ほどは行っていない場所、様々な店に立ち寄りその際にルピーがこの世界におけるお金だと知る
途中、時計塔前のデクナッツに月の涙が欲しいと言われたので上げた、代わりに権利書を貰ったが
ナベカマ亭に帰った際、紙が欲しいいと穴から手だけ出した人に言われたので上げた
変わりにハートのかけらというものを貰ったが変な臭いがしたのでQBに押し付けた

町から出れないのでやれる事は思いのほか無くただ前夜を待つしかなかった・・・

QB「結局町を散策しただけだね」

ほむら「仕方ないわ町から出れないんだもの」

QB「・・・今のままではスタルキッドには勝てないよ」

ほむら「そうでしょうね、そして元の姿に戻ったとしても勝てない」

QB「何か考えはあるのかい?」

ほむら(多分・・・あの宝石を取り返せば)

---最後の夜---

時計の鐘が鳴り響き、同時に夜空へと数発の花火が撃ち上がる
時計塔に辿りつくと、聞いたとおり上の扉が開いていた
3人はその扉を潜り、階段を上った。

スタルキッド「・・・」

トレイル「ネェちゃーん!」

チャット「もう~、アンタ達、探したわよ」

ほむら「早速だけど、宝石と仮面を返して貰うわ・・・って聞いてるの?」

トレイル「沼・山・海・谷にいる4人たち・・・ココに・・・連れて来て・・・」

スタルキッド「余計なことを言うな!馬鹿妖精!」

チャット「あぁ!あんた友達になんて事するのよ!」

QB「ここの友達というのは殴る者の事を言うのかい?」

ほむら「そんな訳ないでしょう・・・それよりも、早く返して貰うわよ」

スタルキッド「嫌だね、返すわけが無い・・・この仮面のお陰でこんな凄い力を手に入れたんだ
       それに今更あいつ等が来ても無駄、いや・・・これるわけが無い、上をみな!」

ほむら「上?」

スタルキッド「止めれるものなら・・・止めてみな!」

スタルキドが月に手をかざし叫ぶと、大地が揺れる、月もさらに近づいてくるようだった。

ほむら「あの月、あなたの仕業だったのね。でも・・・その前に止めてみせる!」

QB「どうするんだい?ほむら」

ほむら「あまり気分はよくないけど」

もてる限りの魔力を使いシャボンをスタルキッドに向けて放った。

スタルキッド「ヒヒッ、そんなものが・・・アレ?」

シャボン玉は手に命中し宝石を滑り落とした

ほむら「よし!」

QB「だけどやつにダメージは無いよ、どうするんだい」

ほむら(お面屋はこれを後の助けになるといった・・・なら)

赤い宝石を握り締め魔力を込める、すると宝石が光だし

ほむら「魔力を感じる・・・」

盾が現れた、それはほむらにとっては馴染みのあるものだった。

チャット「そんなもの取り返したって何の意味も無いわよ!あぁ~神様女神さまなんでも
いいから時間を止めて!」

ほむら「残念だけど今回はヤツから仮面を取り返すのは無理そうね」

QB「無理って・・・」

ほむら「今回はって言ったのよ・・・またこれを使うことになるなんて」

また、あのときの用に時間を巻き戻す・・・

気がつくと3人は時計塔の前に居た

チャット「今のは一体なんだったの?アレ・・・ここは」

QB「時計等の前だね・・・しかしいつの間に時間操作の魔法なんか」

チャット「アンタ、一体、ナニモノ?」

ほむら「それよりお面屋の所にいくわよ」


お面屋「あの小鬼から、アナタの大切なもの取り返せましたか?」

ほむら「えぇ(まだ仮面を取り戻してないけど)」

お面屋「では約束どおり元に戻る方法を教えて差し上げましょう」

ほむら「この盾で・・・どうやって」

お面屋「いいえ・・・必要なのは盾でもあり・・・盾ではありません、アナタなら解りますね?」

ほむら(こいつ・・・一体どこまで知っているというの)

盾の中に手を入れる、そこには何故かフルートがあった

ほむら「何故こんなモノが・・・」

お面屋「ではどうぞ、ワタクシの奏でる曲を吹いて覚えてください」

いつの間にか巨大なオルガンが出現していた

ほむら(フルートなんて吹いたこと無いわよ・・・)

とりあえずフルートに口をつけると、頭なかに吹き方が流れ込んでくるような、奇妙な感覚に襲われた。

お面屋「いいですか?」

ほむら「え・・・えぇ」

オルガンの音に耳を済ませる、静かな優しい調べだった
ほむらは演奏を始めると不思議な空気が漂った、それと同時に脳裏にデクナッツの姿がよぎる
その姿は町に来るときにみたあの木に似ていた。
コツと足に何かあたる感覚がしたので、足元を見ると仮面のような物が落ちていた
その仮面をよくみると先ほどまでのデクナッツ姿のほむらの顔とそっくりだった

お面屋「この歌は、邪悪な魔力やうかばれぬ魂を癒し、仮面に変える曲。この先きっとお役に立つはずです
    ついでにこの仮面もアナタがお持ちください、魔力は仮面に封じられてます」

ほむら「これは、被ればいいのかしら?」

お面屋「えぇ・・・被れば先ほどの姿になり、外せば元に戻ります」

ほむら「じゃぁ遠慮なく貰うわ(後でキュゥべぇにでも被せましょう)」

お面屋「では、約束のモノを・・・」

ほむら「・・・」

お面屋「・・・」

お面屋「まさか・・・アナタ」

ほむら(まずいわね、取り返してないわ)

お面屋「取り返して・・・ないとか?」

突如としてお面屋は目を見開き、ほむらの襟首を掴んだ。
あまりの出来事に身体を震わせる。

お面屋「なんて事をしてくれたんだ!!」

ほむら「ちょ・・・おち、落ち着いて!」

しばらくして


お面屋「実はあのお面・・・」

ほむら(死ぬかと思ったわ)

しばらくしてお面屋は落ち着きを取り戻し、ほむらから手を離し、表情も元に戻る。

お面屋「『ムジュラの仮面』と言い、太古のとある民族が呪いの儀式に使用していた呪物なのです」

QB(なるほど、どうりで仮面から魔力を感じるわけだ)

お面屋「それには恐ろしいほど邪悪な力が宿っております、伝説では・・・ある民族が仮面の呪いで滅びたとか」

ほむら「そんなに危険な物なの・・・」

お面屋「とにかく、アレがあの小鬼の手にあると危険です早く取り戻してください・・・」

ほむら「・・・わかったわ」

お面屋「やってくれますか、そう言って頂けると信じておりました、アナタならムジュラの仮面を取り返せると

    後三日しかありません、時は永遠ではないのです・・・時間は大切にしてください
    ワタクシは信じてアナタをココで待っていますよ、ホッホッホ」

ほむら「・・・行って来るわ」

仮面を盾にしまい、その場を後にした

チャット「そんな仮面だったんだ、スタルキッドのやつ仮面にたよってあんなこと・・・」

QB「やっぱりあの仮面は危険なものだったんだね、でも仮面を取り返すなんて君にしてはやけに素直だね」

ホムラ「元の世界に返るにはあの仮面が関係してる・・・そんな気がするのよ」

QB「そうか、でも前も言ったけど今のままではあの仮面の力には打ち勝てないよ」

ほむら「・・・チャット、トレイルの言っていた沼・山・海・谷ってなんのことか解る?」

チャット「多分ここから四方に分かれる場所の事を言ってるんだわ」

ほむら「そこにいる人は?」

チャット「それは解らないわ、あの子ったら肝心な所が抜けてるんだから」

QB「それなら実際にその場所に行ってみればいいんじゃないかな」

チャット「まずは、目の前の門を抜けると、沼のある地方に出られるわ」

ほむら「そう、先ずはそこからね」

前は通ることが出来なかった門へと赴き

ほむら「まずは弓を・・・」

弓を出すために変身をしたが、なぜか肝心の弓が無い

ほむら「何故弓がでないの・・・なら時を止めて」カチ

QB「何をしてるんだい?門を通して貰うんじゃなかったのかい」

ほむら「な・・・?!」

チャット「何してるの?早くしなさいよ」

他にも「クロックアップ」や「クロックダウン」を使ってみたが、発動することは無かった

ほむら「どうなっているの・・・?」

どうやらこの仮面を取り戻す旅は、一筋縄では行きそうにないようだ・・・

          ~ほむら説明中~
QB「つまり今の君は魔法がいっさいつかえないんだね?」

ほむら「そうよ、ただ魔力による身体能力の強化は出来てるみたいだし盾も機能してる・・・」

QB「僕はその盾をしらないんけど、前回のを見た様子だと時間を戻すのと物をしまう機能があるようだね」

ほむら「しまう機能については問題ないけど、時を戻す機能については怪しいわね」

QB「しかし困ったね、弓も出せないし魔法も使えないんじゃ仮に門から出れてもどうしようもないよ」

ほむら「・・・とりあえず、ナベカマ亭に向かいましょう、宿を取っておいて損はないわ」

前回何故かほむらの名前で予約してあった、なら今回も予約されているはず
ナベカマ亭に向かい、前回同様2階「ナイフの間」の鍵を受け取り部屋へと向かう

ほむら(確か宝箱にお金、100ルピー入ってたはず)

宝箱からルピーを取り出し盾にしまおうとするが

ほむら(盾にしまって・・・あれ?)

しまうことができない、弾かれるというか、壁に阻まれるような感覚がある

ほむら「魔法といい盾といい、一体どうなってるの・・・」

QB「この世界にとって僕達は本来存在しないはずのイレギュラーだ、もしかしたらそのせいで何か異常をきたしてるのか」

ほむら「それじゃぁ、仮面をしまえる理由がわからないわ」

チャット「あなた達の行ってること難しくてよくわかんないけど、今は町の外に出る方法を考えるのが先じゃない?」

ほむら「そうね、その前に先ず100ルピーを銀行に預けに行くわ」

  ---銀行屋---

銀行屋「はいはい、そこのお嬢ちゃん、ウチにルピー預けてみいへん?
    手元においといたってたまらへん、ほんならウチに預けぇ、いまならキャンペーン中や」

ほむら「何かもらえるのかしら?」

銀行屋「せや、たとえば200ルピー溜めてみ、今より今よりもっとルピーが入れれるグッズがもらえるで
    ・・・で、どないする」

ほむら「100ルピーお願いするわ」

銀行屋「嬢ちゃん、ルピーそのまま持ってきたけどサイフないん?」

ほむら「無いわ」

銀行屋「そか・・・よしッ、ホントなら200ルピー預けなあげられんけど、今回はまけたるわ」

ほむら「何これ」

銀行屋「大人のサイフや、200まで入るで・・・それはそうと嬢ちゃんの名前は?」

ほむら「ほむらよ」

銀行屋「ふむふむ、ほなあずけた事忘れんよう、嬢ちゃん体に特殊なインクでスタンプ押させてもらうわ   
    安心しいや、色持つかへんし、害も無いから」

ほむら「それは体じゃなきゃだめなわけ?」

銀行屋「せやな」

ほむら「なぜ?」

銀行屋「企業秘密や」

ほむら「まぁ、手ならいいけど」

銀行屋「よし、これでワイが見たら1発でわかるようになった、ほな・・・またガッポリ稼いで預けきてや~」

銀行屋から立ち去ろうとした瞬間、僅かながら魔力を感じ取った
しかし辺りを見回してみるが、それらしきものは見当たらなかった

ほむら「・・・?」

QB「どうしたんだい?」

ほむら「なんでもないわ・・・それより、このサイフはしまえるのかしら」

サイフを盾にしまおうとすると、弾かれるわけでもなく、しまえるわけでもなく
サイフと盾が光に包まれた、サイフは消えてしまったが、盾はある
しかしその盾もよく見ると少し形が変わっている
どうやら収納箇所が1つではなく、2つに増えているようだ

QB「・・・」

ほむら「どうしたの?」

QB「いや、まだ確証が持てたわけじゃないからね・・・それよりも、町の外に出る方法を考えないと」

ほむら「・・・そういえば1箇所だけ寄っていない店があったわ」

QB「それはどこだい?」

ほむら「そこマニ屋よ」

だがそこには「マニ屋 10時から」と書かれた張り紙がしてあった

ほむら「忘れてたわ」

QB「やれやれ夜の10時までどうするつもりだい?」

ほむら「そうね、10時まで町を散策しましょう」

前回と同じく様々な店に立ち寄る、前回は立ち寄っただけで人と話すことは無かったが、今回は人と話すことにした
結果、町長の家で何故か人探しのプロと間違えられ「カーフェイのお面」を渡されたり
洗濯場で何かをグルグルまわしている人から罪の告白をされたうえ「ブレー面」を渡されたり
そう、さっきの預けた100ルピーだが盾の2つめにしまうことが出来た
色々と町を巡っている間に10時を迎えたのでマニ屋へと向かう

マニ屋「いらはい、今夜は・・・剣と槍がありまっせ」

ほむら「その剣と槍を見せて貰えるかしら?」

マニ屋「えぇで・・・」

ほむら「・・・あまり質がいいとはいえないわね」

マニ屋「せやなぁ、買うんなら1つ50ルピーでえぇで」

ほむら「買うわ」

マニ屋「おおきに、また寄ったってや」

  次 の 日 の 朝
           -あと48時間-

3人は沼地へと向かうため南門を抜ける、途中門番に又もや呼び止められたが
剣を見せたところ通してくれた

門番「この先は沼のあるウッドフォールだよ、気をつけて」

ほむら「やっと町の外に出れたわ・・・」

まさか待ちの外に出るために4日も掛かるとは思わなかった

QB「まずはこの先のウッドフォールに向かうんだね」

チャット「あ、ちょっとまって」

チャットが多きな木のもとへと飛んでいく
その後追いかけていくと、その木にはラクガキがしてあった

チャット「コレ・・・初めてスタルキッドに会った時の落書よ、ここにトレイルと一緒に初めて来た時
     あいつは、1人ぼっちだって・・・そりゃぁ悪戯ばかりで皆には相手されなかったけど・・・」

QB「あんな恐ろしいことをする様な奴じゃないと?」

チャット「うん・・・」

QB「コレはあくまで僕の仮説だけど、スタルキッドは仮面の力を制御できていないんじゃないかな?」

ほむら「つまり仮面に操られているって事?」

QB「まぁ仮説にすぎないけどね」

チャット「そうよ、そうに決まってるわ!なら早く仮面を取り返しましょう!」

沼地へと歩みを進める途中、緑色をした半透明の緑色のスライムのような生物に出会う
チャットがいうにはアレは「グリーンチュチュ」というらしく、胃に何か飲み込んでるのが特徴だとか
襲ってきたので思わず剣で斬ってしまった、するとスライムは溶け出し緑色の壺が出てきた
その壷に触れるとソウルジェムが反応した、穢れが壺に集まり、やがて壺は砕け散った。
そういえば前回、大妖精も穢れを取り除いてくれたような記憶がある
この世界には魔獣が存在しないようどうするか困っていたが、コレなら問題なさそうだ

そのまま歩みを進めていくと、ついに沼地へと出る
しかしその沼地は紫色をしていた、どう見ても毒である

ほむら「これじゃぁ渡れないじゃない・・・」

QB「デクナッツ姿になれば水面を跳ねて進めるんじゃなかったかい?」

ほむら「それも限度があるわ・・・どこかに足場があればいいのだけど、それもなさそうだし」

QB「どこか別の道を探すしかなさそうだね」

毒沼を避け、先へと進むために3人は別の道を探すことにした

チャット「ねぇ、ちょっと見て!あんな木の上に家があるわよ!」

チャットの行く先を見ると、そこには木の上に、赤い壷のような形をした家が建っていた

ほむら「あそこで何か聞けないかしら」

家の中に入ると1人の老婆がいた

オババ「ホホホ、いらっしゃい何か買ってくかね?」

どうやらココは店らしい、青・緑・赤色の小さな壷が置いてある

ほむら「何を売っているのかしら?」

オババ「薬だよ、赤いのが体力を、緑色のが魔力を、青色のが両方を回復させてくれるよ
    ただ・・・青いのは材料不足でねぇ品切れなんだよ」

ほむら「赤い薬をもらおうかしら」

オババ「20ルピーだよ・・・ビンはないのかい?」

ほむら「ないけど・・・」

オババ「仕方ないね・・・今回はビンもオマケしといてあげるよ」

ほむら「ありがとう・・・それと一つ聞きたいんだけど」

オババ「なんだい?」

ほむら「何か毒沼を越えていく方法は無いのかしら」

オババ「コウメさんならなにか知ってるかも知れんのぅ・・・」

ほむら「その人は何処に?」

オババ「コウメさんならさっき迷いの森に飛んでいくのが見えたよ、まだ迷いの森にいるんじゃないかい?
    行くんならこの家を出てから右だよ」
    
ほむら「そう、わかったわ」

QB「薬なんて買ってどうするんだい、どうせなら赤じゃなくて緑の方が良かったんじゃないか?」

ほむら「魔力のことなら壷と大妖精でどうにかなるもの、赤のを買ったのは念のためよ」


言われたとおり家から西へ向かうと、看板が立っていた


        不思議の森
      凶暴なカメに注意

この奥が不思議の森のようだ
奥に進んでいくとそこに1匹のサルがいた

サル「そこの人!えっと・・・ついてきて!」

ほむら「サルがしゃべった?!」

QB「この世界のサルは随分と高い知能を持っているようだね、どうする?僕としては追いかけるべきだと思うけど」

ほむら「・・・あまり気は乗らないけど」

QBの言うとおりにサルを、追いかけていくと、そこにさっきの家で見たオババとそっくりな人が倒れていた
おそらく姉妹だろう

コウメ「いたたた・・・腰が」

ほむら「あなたがコウメ?」

コウメ「そうだよ、それよりアンタ、なんか元気が出るものもってないかい?」

ほむら「この赤い薬でいいかしら?」

コウメ「その色、その香りはコタケバーさんの」

コウメはほむらから赤い薬を引ったくり勢いよく飲み干した
・・・さっきまでケガしてたんじゃなかったのだろうか

コウメ「おぉ、みなぎるパワー!コウメふっか~つ!助かったよアンタ」

ほむら「よかったわね・・・一つ聞きたいんだけど、毒沼を越えていく方法ってないのかしら?」

コウメ「わたしは、沼の観光地でボードクルーズをやってるんだけど、ボードに乗れば毒沼を越えられるよ」

ほむら「それは何処に?」

コウメ「ここに来る途中で家あったろう?その反対、東に向かっていけばあるよ」

不思議な森を出ると3匹のサルに囲まれた
そのサル達が言うには、この沼に毒が広がったのは滝の上の神殿に何かあるからだと言う
その神殿にサル達の兄弟が行ったが、その神殿はデクナッツの物だったため
デクナッツに捕まってしまい、城へと連れて行れた

QB「どうするんだい?城にいくかい?」

ほむら「行くわ、幸いデクナッツ姿に変身できることだし、怪しまれることもないでしょう」

3人はデクナッツ城へと向かうため、毒沼を越えるために、先ずはボードトクルーズへと向かう
さっき助けたお礼との事で今回はタダで乗せてもえた、その時に「写し絵の箱」と言う物を貰う
ボートに乗りしばらくすると、デクナッツ城前に止まる
デクナッツの城へと進んでいくと見張りの兵士がいた、普段なら通さないとの事だが
今回に限り捕まえた馬鹿猿を見せるために、特別に通ることが出来た


サル「オイラを捕まえたって姫は戻ってこないって言ってるだろー!」

デク王「嘘を申すな!許さん!お仕置きじゃ!」

何か揉めている様だ、恐らくあのサルがさっきのサル達の言っていた兄弟だろう

ほむら「キュゥべぇ、物音をたてるなりして注意を引いて頂戴」

QB「・・・そういうことか、わかったよ」

QBがデク王の左右に生えている巨大な草へと飛び込み物音を立てる

デク「なんの音じゃ!」

その隙に変身をとき、柵を飛び越えサルの元へ向かう

サル「アンタ、凄いな!」

ほむら「あなたの兄弟に頼まれたのよ」

サル「すぐにでも開放して欲しいけどそれだけじゃダメだ」

ほむら「どうしたかしら?」

サル「オイラは姫をさらった疑いでここに縛られてるんだ、でもオイラはさらってない!」

ほむら「真犯人がいると?」

サル「そうさ、そんでウッドフォールの神殿が怪しいと思うんだ」

ほむら「その神殿に行けばいいのかしら?」

サル「行ってくれるのか!」

ほむら「こっちの探し物のついでよ、構わないわ」

サル「ありがてぇ、ならこの歌を覚えて言ってくれ、奴らに聞こえると不味いから小さな音でやるよ」

耳を澄ませ、サルの歌声を聴く

サル「それが多分神殿に入るための鍵になる、姫のことたのんだよ」

QBに合図を送り再び柵を飛び越える、目指すは滝の上の神殿だ

祭殿までたどり着いたもののココで行き止まりらしく、肝心の神殿は見つからなかった

チャット「ここにある紋章って、デクナッツじゃない?」

足元をみるとデクナッツの描かれた紋章があった

ほむら「そういえば「目覚めのソナタが」鍵になるとか行ってたわね」

盾からフルートを取り出し目覚めのソナタを吹くが、何も起こらない

ほむら「何も起こらないわね」

QB「ちょっとそのままデクナツッツに変身してみてよ」

言われるがままにデクナッツに変身すると、フルートが何故かラッパに変わっていた

QB「楽器まで変わるとは思わなかったな」

ほむらはこの姿のまま再びラッパを吹く、フルート同様吹き方は頭の中に流れ込んできた
「目覚めのソナタ」を吹き終えると同時に、地響きが鳴り渡る
その音に少し遅れ、沼の底から巨大な建造物がせり上がっり出現する
恐らくアレが、神殿だろう

ほむら「この距離なら飛び移れそうね・・・」

変身をとき、神殿入り口へと飛び移る

神殿に入ると中には巨大な木が幾つも生えており、デクの花が咲いているのが見えた

QB「ほむら!これを見てよ」

QBのいるその場所、足元を見てみると、そこにはムジュラの仮面絵が描かれていた

ほむら「ココに何かあるということね・・・先へ進みましょう」

ほむらは上半分を切断された木々を飛び移りながら奥へと進んでいくと、途中クロックタウンでも見た妖精を発見する

ほむら「・・・ココにもはぐれ妖精がいるのね」

QB「どうする?助けるかい、大妖精から何かもえるかもしれないよ」

ついでにはぐれ妖精を見返ることがあれば助けることにし
様々な仕掛けをときながら奥へと進んでいくと行き止まりの部屋に着く

ほむら「行き止まりね・・・引き換えしましょう」

引き返して扉を開けようとしたところ、突然柵が降りて閉じ込められてしまう

ほむら「閉じ込められた?!」

恐竜のような者「ギャァァ!」

叫び声と共に恐竜のような生き物が飛び降りてくる

ほむら「・・・ッ!」

チャット「ダイナフォスよ!火を噴いてくるから気をつけて!」

一切魔法の使えない今、様子を伺うために距離をとった所でその手には弓を持っているのが見えた。

ほむら(しまった・・・!)

だが矢を撃ってくることはなくタダこちらに近づき殴りかかってくるだけだった
動きも単調で、どうやら知能は相当低いらしい
ほむらは盾から剣を取り出し相手の動きに合わせ幾度か斬りつけ、倒すことに成功する

ほむら「馬鹿で助かったわ」

ついでに弓と矢立て頂戴し、盾にしまう
弓はしまえたが、盾はサイフと同じ現象が起こる

ほむら「キュウべぇ」

QB「いや・・・今はさきにすすもう」

元きた道を引き返し先ほどは解けなかった仕掛けをとき更に奥へと進む
やがて再び行き止まりへと着く、先ほどの場所より広く大きな部屋にたどり着く
辺りを見回してみるが中央に金色のデクの花が、部屋の隅に何かはえている様だが
遠くてよくわからない

ほむら「ココが一番奥かしら」

QB「何も無いように見えるけど」

部屋の中央まで進んでいくと、何処からか軽快な音楽が聞こえてくる

ほむら「何かきこえるわね・・・」

QB「ほむら!上!」

ほむら「・・・ッ!」

反射的に横へと飛び身をかわす、先ほどまで自分が立っていた場所を見ると
そこには、仮面を被り、体中に模様が入いった巨人がいた
その手には剣と盾を持っている

密林仮面戦士
            オドルワ

「インヤーイライ、インヤーイライ」

しばらく様子を見るが、踊っているだけで何かしてくる様子はなかった

ほむら(ココは先手必勝で・・・ッ!)

すかさず盾から弓矢を出し巨人めがけ放つが、すばやく跳躍されかわされる、飛び掛ってくる
何とか飛び退きかわすが、床石が砕け飛び散った破片に当たりダメージを受ける

ほむら「くッ・・・意外と早い・・・ッ!」

すぐさま仮面の巨人へと視線を戻すが、その巨人はこちらを見ていなかった
その巨人の視線の先へと目をやるとそこにはQBがいた

QB「コイツ、僕が見えてる!」

ほむら(今ならッ!)

再び矢を放つが、今度は盾で防がれ仮面巨人の視線がこちらに移る

「インヤーイライ、インヤーイライ」

先ほどとは違う動きで踊りだす、すると火炎が吹き上がり瞬く間に囲まれる

ほむら(マズイッ!)

直感的に跳躍し火炎の外へと飛ぶ、視線だけは仮面巨人から外さない
魔法が何も使えない今、うかつに近づいたところで剣で切られるのがオチだろう
数歩後ろへと下がると背に壁が当たった

ほむら(壁際に追い込まれた・・・まずいわ、何か手は・・・)

コツッ、と足に何か硬いものが当たる感覚がしたので下とを見ると
そこには冠がついた黒い玉のようなものが地面から生えていた

ほむら「チャット!これは何!?」

チャット「それはバクダンの花よ、引っこ抜いたり、衝撃を与えると爆発するわ!
     一回爆発させたらしばらくは生えてこないから気をつけて!」

ほむら(これなら!)

三度仮面巨人に向け矢を放つが、案の定盾で防がれる

チャット「なにやってるのよ!これじゃさっきと同じじゃない!」

ほむら「えぇ、それでいいのよ」

次の瞬間、オドルワが跳躍し襲い掛かってくる

ほむら(今だ!)

それに合わせ前方へと全力でダッシュする
後方で爆発音が聞こえ、振り返ると仮面巨人が地に膝を着いていた
どうやらバクダンだけでは倒せなかったらしい、すかさず弓矢を放とうとするが、既に矢はなかった
仕方なく盾から剣を取り出し、仮面巨人へと切りかかるが、直前で体勢を立て直され、盾で弾き飛ばされる

ほむら「ぐッ・・・うぅ」

すぐさま起き上がり、巨人仮面に視線をやると、奴はまた踊っていた
馬鹿にされているようで非常に腹立たしかった

ほむら(ならもう一度!)

再びバクダンを喰らわせようと壁際へ向かおうとすると

「オッテナーイ、オッテラーイ」

仮面巨人が先ほどとは違った声を出し踊り始めると、天井から無数の虫が落ちてきた
咄嗟に身構えたが、その虫達はほむらに向かってくることはなく、それぞれ壁際に向かっていった

ほむら(まさか!)

そのまさかだった、壁際へ向かった虫達は、バクダン花に体当たりし全ての爆発させてしまったのだ

ほむら(やられた・・・)

矢も尽きバクダン花もない、迂闊に近づけばやられるだけ
他に残っているものといえば、デクナッツ姿のシャボンだけだった
当然シャボン玉では仮面巨人にダメージなど与えられるハズがないだろう

ほむら(魔法さえ使えていれば・・・こんな!)

歯噛みし地面を叩く、と・・・仮面巨人の声がしなくなった

ほむら「なに・・・?」

巨人が踊りをやめ、ただ立っているだけだった

ほむら(チャンス・・・?それとも)

しばらく様子を伺っていると
仮面巨人が突進してきた

ほむら(・・・ッ!)

もはやこれまでかと、思わず目を瞑ってしまう

しかし、しばらくしても何も起きなかった
恐る恐る目を開けると、仮面巨人は回りながらQBを追い回していた

QB「ちょっと!なんでこっちに!ほむら、なんとかしてよ!」

一先ずは安堵するが、再び仮面巨人が此方を標的にするかもしれない
今のうちに何か対策を考えていると、ふと、部屋の中央に金色のデクの花があったのを思い出す

QB「ほ、ほむら!早く!」

ほむら「うるさいわ!ちょっと待ってなさい!」

部屋の中央、デクの花の上までダッシュし、デクナッツへと変身する

チャット「そんな姿でどうする気よ!」

ほむら「まぁ、見てなさい・・・キュゥべぇ!そいつを部屋の中央まで連れてきて!」

QB「・・・!わかったよ!」

デクの花に潜り、タイミングを待つ、外せば次はないだろう
仮面巨人の足音が近づいてくる

ほむら(今だ!)

デクの花から勢い良く飛び出たほむらは仮面巨人のアゴへと直撃する
仮面巨人はよろめき、再び地へ膝をつく

ほむら「まだよ!」

空中で変身を解き、盾から剣を取り出し、逆手に持つ
そのまま仮面巨人の頭部目掛け剣を突きおろす

「グギャァァァァァ!!」

今度は防がれることもなく、剣は仮面巨人の頭部に深々と突き刺さった
仮面巨人は倒れ、青い炎に包まれる

ほむら「倒せた・・・」

仮面巨人を包んでいた炎が消えると、そこには仮面があった
その仮面は先ほどまで戦っていた仮面巨人の物だった
拾い上げてみるが、もはや何の力も感じられなかった

ほむら「何か手がかりになれば良いけど・・・」

仮面を盾にしまい込む

QB「魔法も使えないというのに、まさかこんな巨人を倒してしまうなんてね」

ほむら「(一度は諦め掛けたけど)それより姫を探しましょう」

QB「しかし、他の部屋どころかココにもいないとなると・・・?」

気がつくと足元が光始めていた、その光は3人を包み込む

ほむら「・・・ここは?」

QB「どうやら僕たちは他の場所に転送されたようだね・・・」

そこは、シャボンのような泡が無数に浮かび、幾つもの滝の用に水が流れ落ちる、不思議な空間だった

チャット「なに、アレ?」

チャットの向かうその先、霧の奥に、大きな・・・さっきの仮面巨人よりも大きな人影が見えた

チャット「ねぇ、ちょっと、なんか言ってるみたいよ?」

QB「もしかして、アレは何かの曲なんじゃないか?」

ほむら「・・・吹いてみるわ、こんなメロディーかしら?」

巨人の鳴く声、その曲を吹き終えると巨人は再び声を上げた

チャット「今度はなにかしら?」

QB「これは・・・「よんで」って言ってる」

ほむら「呼んで?どういう意味かしら」

QB「待って、まだ他にも・・・「夜が」だって」

ほむら「呼んで・・・夜が、どういう意味かしら」

巨人は再び、鳴き声でメロディーを刻みながら、霧の奥へと消えていった

再び光に包まれると、今度は元いた神殿に戻っていた
だが、仮面巨人の部屋とは別のようだった

ほむら「・・・トレイルのいっていた4人というのはあの巨人のことかしら」

QB「そうだろうね・・・そしてスタルキッドの言っていた「これるはずがない」
   もしかしたら仮面の力で巨人達を封じ込めたんじゃないかな」

チャット「あの化物を倒すと巨人が解放されるってことね!」

QB「つまり、山・海・谷の3体の化物を倒せば良いわけだ」

ほむら「あんなのが後3体も・・・」

チャット「大丈夫よ!何とかなるわ・・・それと」

ほむら「それと?」

チャット「今まであんたにしたこと、盾のことは謝るわ・・・ゴメン!
     ちゃんと謝ったからね!根に持たないでよね」

ほむら「あら、今日はやけに素直じゃない?」

チャット「うっさいわね!・・・そんな事より姫を探さないと!」

「あ・・あの、誰かいるんですか?」

何処からか声が聞こえる

ほむら「誰かいるの?」

「こっちの、えっと、蔦のカーテンがある場所の奥です」

声がする方を向くと、確かに蔦のカーテンがありその奥に影が見えた
蔦のカーテンを掻き分け奥へと進む

ほむら「あなたがデクナッツの姫で言いのかしら?」

姫「はい、アナタは?」

ほむら「私は、サルに頼まれてアナタを助けに来たの」

姫「そうですか、あのおサルさん・・・無事だったんですね

  私の帰りが遅いので、お父様が、あのおサルさんを誘拐犯と決めつけ
  まさか、お仕置きでもしてるんじゃないかと心配してたんですよ」

ほむら「そのまさかよ」

姫「・・・・」

ほむら「・・・・」

姫「・・・マジ?」

ほむら「マジ」

姫「と、とにかく早く戻らなくては」

ほむら「それでは」ビンヲトリダシ

QB「・・・そのビンでどうするつもりだい」

ほむら「(・・・なんとなくやらなきゃいけない気がして)」

姫「さぁ!早く行きましょう」

クロックタウンの戻るころにはすっかり暗くなっていた
体を休めるためにナベカマ亭へと戻り部屋にはいると
隣の部屋の話し声が聞こえてきた

「いいね、アンジュ、私達も夕方には牧場に発つからね、クリミアも受け入れてくれるさ
アンタの大親友じゃないか」

「カーフェイは本当にクリミアの所に居るのかしら・・・」

「そこにカーフェイがいたら母さんがぶん殴ってやるよ、でもね・・・クリミアのことはわかっておあげ
彼女には支えが必要なんだ、それに結婚前に逃げるような・・・」

「手紙には必ず戻るって書いてあったわ・・・」

「戻るって、何処にだい?明日にはこの町は月のしたじゃないか、とにかく今は生き残ろう」

「うん、ありがとう・・・母さん」

話し声が終わる

ほむら「なんだか盗み聞きしたみたいで、いい気はしないわんね・・・」

QB「聞こえてきたものはしょうがないんじゃないかい?」

ほむら「明日にはクロックタウンは月の下・・・牧場に逃げても、どこに逃げても無駄でしょうね
    結局間に合わなかったのね・・・」

QB「それでどうするつもりだい?また時を戻してやり直すのかい?」

ほむら「どうしょうも無いわ・・・魔法が使えなくなった今、時も元に戻せないもの」

QB「あのお面屋はそのフルートが後の助けになると言っていたね、だったら他に何かできることがあると思うけど」

盾からフルートを取り出すと一枚の紙が一緒に出てきた

ほむら「こんな物、入れた覚えないのだけど」

ミスった・・・
神殿の外へとでると沼はきれいになり毒はさっぱりなくなっていた
姫を無事城まで送り届けると、それによりサルの無実は証明された
あの時の姫の怒った顔を見たデクナッツ達の脅えた顔が実に愉快だった
姫を助けてくれたお礼にと「ブーさんのお面」を受け取ったが
こんなものを被りたいとは思えなかった


クロックタウンの戻るころにはすっかり暗くなっていた
体を休めるためにナベカマ亭へと戻り部屋にはいると
隣の部屋の話し声が聞こえてきた

「いいね、アンジュ、私達も夕方には牧場に発つからね、クリミアも受け入れてくれるさ
アンタの大親友じゃないか」

「カーフェイは本当にクリミアの所に居るのかしら・・・」

「そこにカーフェイがいたら母さんがぶん殴ってやるよ、でもね・・・クリミアのことはわかっておあげ
彼女には支えが必要なんだ、それに結婚前に逃げるような・・・」

「手紙には必ず戻るって書いてあったわ・・・」

「戻るって、何処にだい?明日にはこの町は月のしたじゃないか、とにかく今は生き残ろう」

「うん、ありがとう・・・母さん」

話し声が終わる

ほむら「なんだか盗み聞きしたみたいで、いい気はしないわんね・・・」

QB「聞こえてきたものはしょうがないんじゃないかい?」

ほむら「明日にはクロックタウンは月の下・・・牧場に逃げても、どこに逃げても無駄でしょうね
    結局間に合わなかったのね・・・」

QB「それでどうするつもりだい?また時を戻してやり直すのかい?」

ほむら「どうしょうも無いわ・・・魔法が使えなくなった今、時も元に戻せないもの」

QB「あのお面屋はそのフルートが後の助けになると言っていたね、だったら他に何かできることがあると思うけど」

盾からフルートを取り出すと一枚の紙が一緒に出てきた

ほむら「こんな物、入れた覚えないのだけど」

最初の朝
              -後72時間-

気がつくと3人はクロックタウン南の時計塔前に居た

QB「まさか、そのフルートにそんな力があったなんて・・・」

ほむら「時は戻ったのはいいけど、これでまたやり直し、時間が惜しいは・・・
    さっさと沼地に行きましょう」

再び南門を抜け沼地へと向かう、今回は既に剣を持っていたため、時間は掛からなかった

急ぎ足で沼に到着するとそこには

ほむら「何これ・・・毒沼なんてないじゃない」

毒とは無縁なキレイな沼地が広がっていた

QB「おかしいね・・・時が戻ったのなら、ここは毒沼になっているはずだ」

ほむら「そうだ・・・お城に行けば」

デクナッツ城に向かうため、先ずはボートクルーズへと向かうと
そこには森にいるはずのコウメがいた、ボートに乗るには10ルピーいると言われので
しぶしぶ払おうとするも、30ルピーがなくなっていた
仕方なく足を濡らしデクナッツ城まで赴くと、姫は行方不明になっておらず、サルも捕まっていなかった
姫に会って以降ともしたが、門番からは「お前など知らないし、姫を助けたとか嘘をつくな」と門前払いをくらった
まるで最初から何も起きていなかったのような、そんな雰囲気だった

QB「大妖精の所に言ってみないかい?そしたら何かわかるんじゃないかな」

ほむら「・・・そうね」

大妖精の元へと向かうと、大妖精もやはりバラバラになってはいなかったが
前回あった大妖精とは姿が違っていた、白い髪に白い衣、妖精ではなく女神のようだった

「ようやく会えましたね・・・暁美ほむら」

ほむら「わたしの名前・・・!あなたはいったい?」

時の女神「私は時の女神・・・あな達と同じく本来ならこの世界に存在しないもの・・・
     私ならアナタの疑問にお答えできしましょう・・・」

ほむら「なら聞きたいことは4つあるわ・・・まず、なぜ時を戻したのに、この沼地が毒に侵されてないのか」

時の女神「それは、この姿が本来の姿だからです」

ほむら「それはどういう事?」

時の女神「この世界は今本来とは違う事象・・・歪みが生じています、その理由の一つがあなたです」

ほむら「もう1つは?」

時の女神「今は、解りません・・・」

ほむら「なぜ元の姿に戻ったのかは?」

時の「アナタがオドルワを倒した際に特異点同士がぶつかり合い、ウッドフォール一体の歪みが無くなったからです
   ・・・ですがオドルワは特異点ではありません・・・その場に何か気になるものはありましたか?」

ほむら「特に無かったわ・・・」

時の女神「そうですか・・・」

ほむら「2つめに・・・この盾はなんなの?」

時の女神「それは私の作った、言わば贋作です・・・機能も完全に同じものにした筈なのですが・・・」

ほむら「何か問題がおきたのね?」

時の女神「あなたの元に送る際に、歪みを生じさせないように配慮したところ・・・残念ながら機能を失ってしまいました
     保険として、時の歌と私のフルートを盾の中に入れておいたのが功を奏しましたね」

ほむら「3つめに、何故私の魔法が使えないのか?」

時の女神「それは恐らく、盾があなたの能力を吸い取ってしまったのでしょう・・・
     最初の最後の日に盾のまき戻し機能が使えたのはそのためでしょう」

ほむら「つまり、その盾の機能を私の3つの魔法で補ったということね・・・」

時の女神「申し訳ありません・・・」

ほむら「気にしないでとは言えないけど・・・それよりも4つ目に、あのお面屋はなにものなの?」

時の女神「正体については解りません・・・ですが、彼と良く似た人物を他の世界で見たことがあります」

ほむら「彼も異世界から来たというのかしら・・・?なら彼も特異天なんじゃ?」

時の女神「それは違います、ですが彼にかかわらないほうがいいでしょう・・・彼からは嫌な気を感じます」

ほむら「そう・・・大体は解ったわ」

時の女神「それと、これを差し上げましょう」

ほむら「これは?指輪の用だけど」

時の女神「それはあなたのソウルジェムの穢れを取り除いてくれます・・・使用限度はありませんが
     使えるのはこの世界にいる間だけです」

ほむら「ありがたくもらうわ・・・ちなみにだけど、ここにいた大妖精は?」

時の女神「大妖精がココにいないのではありません、あなた方が大妖精の場所にいないのです・・・
     目を瞑ってください、元の場所に返してあげましょう・・・あなた方がココにいられるのもそろそろ限界です」

いわれるがままに目を瞑ると、何かやわらかいものに包まれる感触と、浮き上がるような感覚がした
地に足の着く感触があったので目を開けると、そこは神殿前の祭壇だった

ほむら「戻ってきたようね」

QB「魔法を使えるようになる方法を聞かなかったようだけど、よかったのかい?」

ほむら「・・・そういうことは早く言いなさい!」

QB「忘れていたのは君だろうに・・・」

ほむら「まぁいいわ・・・」

チャット「なんだか難しすぎて、よくわからなかったわ・・・ま!それよりこれからどうするつもりなの?」

ほむら「時間の問題も解決したようだし、色々と見て回るか・・・それとも山へと向かうか」

クロックタウンへと帰る途中、出入り口を蜘蛛の巣に覆われた建物を発見した
丁度近くの燭台に火が灯っていたので、巣を焼き払い中に入る
そこには呪いで蜘蛛の姿にされた男がいて、「まことのお面」を貰う代わりに黄金のスタルチュラを30匹退治した

クロックタウンに戻り、ナベカマ亭へと向かうとアンジュと男の人の話し声が聞こえた

アンジュ「あ!・・・あの、あの、これは?」

「確かにお届けしたのだ」

アンジュ「あ!待って!この手紙は、どこで!」

「ポストなのだ」

アンジュ「そ、そうじゃなくて!どこのポストで!」

「どこかのポストなのだ」

アンジュ「そうじゃなくて」

二人の話が終わり、男性がナベカマ亭から出て行くのを見計らい、アンジュに話しかける

ほむら「さっきの人は?」

アンジュ「え・・・あ、さっきの人はポストマンといって、この町の郵便配達をしている方です・・・
     それにしても、さっきの手紙、あ・・・ごめんなさい、手紙は関係なかったですね」

ほむら「・・・それより、午後の到着で予約していたほむらなのだけど」

前回と同じやり取りをし、2階の部屋へと向かう

何を隠そう書いている私もつまらないし、飽きてるという・・・詰め込みすぎたかな

ほむら達は謎を知るため、そして巨人の封印を解くために山へと向かう
山は雪に覆われ酷い寒さだった

QB「北に少し進んだだけで、気候はココまでかわるなんてね、これも歪みの一つかな」

ほむら「大分奥まで歩いてきたけど、さ・・・寒すぎるわ」

チャット「あそこに洞窟が見えるわ、そこで一休みしていきましょう!」


QB「おや?誰かいるね」

ほむら「・・・誰もいないようだけど?」

QB「君には見えないのかい?ひょっとして幽霊とかいうやつかな」

ほむら「な・・・何言ってるのよ」

「おめぇ、オラがみえるゴロ?」

QB「君も僕が見えるのかい?」

ダルマーニ「オラはダルマーニ、ココであったのも何かの縁ゴロ、一つ話を聞いて欲しいゴロ」

QB「こんな機会滅多にないだろうからね・・・いいよ」

ダルマーニ「オラは誇り高きゴロン族の戦士だった。今この山は雪が止まねぇゴロ
      これはスノーヘッドの化物の仕業にちげぇねぇって事で、ソイツを倒しに行ったゴロ
      それが、スノーヘッドにも辿りつけずに吹雪に凍らされて死んじまったゴロ」

QB「なるほど、大丈夫それならなんとかなる、ほむらいやしの歌を頼むよ」

ほむら「え・・・えぇ」

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