ニュートン「―――堕ちろ」ガリレオ「ぐはあっ!!」(26)

ガリレオ「そ、それでも地球は……」

ニュートン「さようなら、古き時代の人よ」ザシュッ

ガリレオ「すまない、コペルニクス……」ガクッ

ライプニッツ「くっくっく、これからは我々の時代よ」

ライプニッツ「この微積分法さえあれば、古い幾何学など皆殺しにできる……」

ケプラー「自然哲学は死に、全ては美しき数字に置き換わるだろう」


ダーウィン「―――記号に狂った愚か者どもめ」

ライプニッツ「ッ!?」

ダーウィン「貴様らは生物の深淵をまだ見定めてはいない」

ケプラー「この無礼者がッ!!」

ケプラー「喰らえ、『ケプラーの法則』ッ!!」ビイイイイン

ニュートン「やめなさいケプラー!」

シートン「このような雑魚、ダーウィン様の手を煩わせるまでもない」ガシッ

ケプラー「なにッ!?」

シートン「おいで―――『銀の星』『赤襟巻』」ヒュンッ

ケプラー「ぐあああああああああああああっ!!」ザシュザシュッ

ライプニッツ「け、ケプラーッ!!」

ファーブル「全く、脊椎動物好きは野蛮ですね……それも悪くない」

メンデル「紙の上だけで全てを知った気になっている馬鹿どもにはちょうどいい薬ですよ」

ライプニッツ「き、貴様らアアアッ!!」

シートン「お前も奴の後を追うがいい」

シートン「狩りの時間だよ―――『狼王ロボ』」ガルルルルル

ダーウィン「……見誤ったな、シートンよ」

シートン「えっ?」

ライプニッツ「『ライプニッツの調和三角形』」コオオオオオオ

シートン「ぐああああっ!!」バキバキッ

ライプニッツ「『モナドロジー』ッ!!」ダダダダダダダ

シートン「ティトォッ!!」ドサリ

ニュートン「おやおや、この場でその功績を使うのは反則ではないですか?」

ライプニッツ「手を抜いて倒せる相手ではないからな……」

ファーブル「それでは次は私が相手をしましょうか」

ライプニッツ「バカな奴だ、自ら死に急ぐとはな」

ライプニッツ「いくぞ、『フェルマーの小定理』ッ!!」ドゴオッ

ファーブル「―――遅いですね」シュンッ

ライプニッツ「ッ!!?」


―――アリは自重の100倍近い重量を持ち上げる

    もし、それが人間のサイズになったならば……


ファーブル「そう、これが『サムライアリ』のチカラ……ッ!!」ドカカカカカカ

ライプニッツ「モナドッ!?」グチャア

ファーブル「さあ、残るは貴方だけですよ?」

ニュートン「……」

ファーブル「怖気づきましたか?」

ファーブル「安心してください、命だけは助けてあげましょう」

ファーブル「この『ジガバチ』の毒針でね」ニョキッ

ダーウィン「先走るなファーブル、それでシートンも倒されたのだ」

ファーブル「ふん、私は貴方のそういう所が嫌いなんですが……まあいい」

ファーブル「二人で一気に仕掛けますよ、確実にヤツを仕留めます」グッ

ダーウィン「分かっている」ザッ


バリバリバリッ


ファーブル「ら、雷撃ッ!?」

ダーウィン「何者だ!」

ニュートン「……遅かったではないですか」

ガウス「別にいいだろ、間に合ったンだからよォ?」

ファーブル「忌々しい、ここにきて新手ですか!!」

ニュートン「反撃しますよ、合わせてください!!」キュイイイイン

ガウス「言われなくても分かってるンだよォっ!!」

ニュートン「『万有引力の法則』ッ!!」ズオオオオオオッ

ファーブル「か、体が重たい……ッ!?」

ガウス「『ガウスの法則』ッ!!」バリバリバリバリッ

ファーブル「ぐおおおおおおおおっ!!!」ジュバアアアア

ダーウィン「ファーブル!?」

ニュートン「直ぐに貴方も彼の後を追わせてあげますよ」

ニュートン「『万有引力の法則』ッ!!」キュイイイイイン

ダーウィン「フンッ!!」パキーーーン

ガウス「ンだと!?」

ダーウィン「先ほど見せたばかりの攻撃が私に通用すると思っていたのか?」

ダーウィン「生物はその場の環境に適応し、『進化』してゆく……」

ダーウィン「これが私の『進化論』だッ!!」ダッ

ニュートン「私の功績が『万有引力の法則』だけだと思われては甚だ心外ですね」

ニュートン「喰らいなさい、『オプティック』ッ!!」ビイイイイイイイイ

ガウス「俺も続くぜェッ!!」

ガウス「『ガウシアンビーム』ッ!!!」ビイイイイイイイ

ファーブル「―――『キバネアナバチは三度刺す』」ザクッ

ガウス「……ハアッ!?」ガクリッ

ガウス「ぐはっ……テメェ、さっき死んだンじゃ……」ガクガク

ファーブル「ダーウィン……あとは頼みました……よ……」ドサリ

ガウス「チク……ショウ……」ドサリ

ニュートン「いけません、私の『オプティック』のプリズム光線だけでは……」

ダーウィン「そうだ、私を止めることなどできないッ!!」パキーーーーーン

ダーウィン「さよならだニュートン―――『自然淘汰』ッ!!」ズバアアアアアン

ニュートン「ぐおおおおおおおおおおおおおっ!!!」バキバキバキッ

ニュートン「そんな、この私が……」ガクガク

ニュートン「『ニュートン力学』が敗北するなど……あり得ぬ……」ドサッ

ダーウィン「……終わったな」

メンデル「まだです、ダーウィン!!」

ダーウィン「ッ!?」

ドルトン「ニュートンも所詮はこの程度だったか」

ドルトン「まさかボクが直々に手を下す羽目になるとはね」

ダーウィン「くっ、『自然淘汰』ッ!!」ズバッ

ドルトン「この程度かい?」ガシッ

ダーウィン「なっ……!!」

ドルトン「生物も所詮は物質に過ぎない」

ドルトン「そんな単純なことを忘れてしまったことが君の敗因だよ」

ドルトン「灰燼に帰せ―――『原子論』」シュバアアアアアア

ダーウィン「」

メンデル「そんな、ダーウィンが跡形も無く……」

ドルトン「原子分解ですよ、ただ分子の結合を切断しただけです」

ドルトン「さて、残るは君だけですね」

メンデル「ひ、ひいっ!!」

メンデル「ま、待ってくれ!!」

メンデル「私の『メンデルの法則』は、遺伝の法則はあいつらの業績とは別物なんだ!!」

メンデル「貴方の『原子論』と私の『メンデルの法則』が合わされば……」

ドルトン「生命の神秘などという世迷言を、ことごとく解剖してくれると?」

メンデル「そ、そうだ!!」

メンデル「今日が『分子生物学』の旗揚げとなるのだ!!」

メンデル「だから私と手を組めば……」

小保方「面白いお話をしていますね」

ドルトン「ッ!?」

メンデル「だ、誰だ貴様!?」

小保方「その業績、私が頂きます」

小保方「喰らい尽せ―――『STAP細胞』」ゴウウウウン

ドルトン「」

メンデル「」

小保方「ふふふ、なかなかいい論文でしたよ」

小保方「これで私はまた一歩神に近づいた」

小保方「私を弄び辱めた理研の屑どもを断罪する日も近いわね」

小保方「ああ、その日が楽しみだわ……」



(完)

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