ネロ「Hey, ダンテ」ダンテ「What's up, ネロ?」 (29)


ネロ「アンタの事務所に寄って行ってもいいか?」

ダンテ「ああ、構わないが・・・何か用事か?」

ネロ「いや、そういうわけじゃないが・・・さすがに疲れたよ」

ネロ「少し休ませてくれ。このままフォルトゥナに戻るのも億劫だ」

ダンテ「手を貸してもらった礼だ。好きにしな」

ネロ「悪いな・・・しかし、あの女の仕事はいつもこんなハードなのか?」

ダンテ「Yeah, レディが持ち込んでくるのは大抵、そこらのデビルハンターには手に負えねえ厄介ごとさ」

ダンテ「今回のはその中でも飛びぬけて厄介なネタだったな。それでレディがお前を呼んだんだろう」

ネロ「なるほどな・・・まあ、あの女に貸しを作っておくのも悪くないか」

ダンテ「忠告しておくが、間違ってもレディに借りを作るなよ?」

ネロ「尻の毛まで毟られるってか?アンタを見てりゃそんな間違い起こす気にもならねえよ」

ダンテ「Huh! ところで坊や、お駄賃はいくらだったんだ?」

ネロ「ん」指五本

ダンテ「何だ、俺と同じ五千か」

ネロ「いや、五万だ」

ダンテ「・・・Hey,hey,hey! 五万だって?この差はいったいなんだってんだ!?」

ネロ「俺はカッコつけたいってだけの理由で必要以上に物を壊したりしないからな」

ネロ「誰かさんと違って・・・な?」

ダンテ「Oh・・・」

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Devil May Cry SS
ダンテとネロが駄弁るだけでバトルは無い、あと短い

~デビルメイクライ事務所~


ネロ「Hey, ダンテ」

ダンテ「What's up, ネロ?」

ネロ「きったねえ事務所だな、たまには掃除しろよ」

ダンテ「トリッシュの奴が中々帰ってこなくてな・・・」

ネロ「あいつに丸投げか!?」

ダンテ「ま、俺にはこのほうが性に合ってるのさ。小奇麗な空間ってのはどうも落ち着かなくてな」

ダンテ「お前だってフォルトゥナの歌劇場みたいなのは肩が凝って仕方ないだろ?」

ネロ「たしかにそうだが、限度ってモンがあるだろ」

ダンテ「どうせ外観に文句垂れる上等な客なんざ来やしないから問題はねえ」

ネロ「自分で言ってて悲しくならないか・・・?」

ダンテ「・・・そういうお前の2号店はどうなんだ・・・ああ、坊やの愛しいお姫様が世話を焼いてくれるのか」

ネロ「子供じゃないんだ、掃除くらい自分で出来る。孤児の生活力ナメんなよ」

ダンテ「さて・・・俺はシャワーを浴びてくる。テキトーにくつろいでてくれ」

ネロ「へいへい、邪魔な物は勝手に片すから、後で文句言うなよ?」

ピザ屋「ちわー、ピッツァ1で~す。ダンテさん、いつものヤツ、お届けにまいりました~」

ネロ「Hey, ダンテ!」

ダンテ「What's up, ネロ?」

ネロ「ピザの宅配が来てるぞ」

ダンテ「すまねえ、払っておいてくれ」

ネロ「ちっ、仕方ねえな・・・」ガチャ

ピザ屋「まいど・・・あれ、ダンテさんは?」

ネロ「家主はシャワー中だよ」

ピザ屋「あの・・・もしかして、息子さんですか?」

ネロ「あぁん!!?」

ピザ屋「いやぁ・・・ダンテさんの若いころに似てるな~なんて・・・」

ネロ「ただの同業者だよ・・・ほら、釣りはチップだ。とっとと行きな」

ピザ屋「あ、ありがとうございました~」

ダンテ「ふぅ~サッパリした。よし、さっそく食うか」

ネロ「おい、その前に払うもんがあるだろ?」

ダンテ「ない」

ネロ「あぁ?何の冗談だ?ついさっき仕事の報酬もらっただろうが」

ダンテ「エンツォにツケを払ったらなくなった」

ネロ「だったらピザなんて頼んでんじゃ・・・あ、テメェ!最初から俺の財布をアテにしてやがったな!?」

ダンテ「HAHAHA!年上は労わるもんだぜ」

ネロ「だったら少しは敬われるような態度を見せろ!!」

ダンテ「Slow down, babe? ほら、お前も食えよ」

ネロ「ああ食うさ!払った分しっかりとな!!」

ネロ「Hey, ダンテ」

ダンテ「What's up, ネロ?」モグモグ

ネロ「アンタ、犬派か?猫派か?」

ダンテ「なんだ、唐突に?」

ネロ「ただの雑談だ」

ネロ「このあいだ、キリエが怪我をした小犬を手当てしたら懐かれちまってな」

ネロ「飼い主が見つかるまでうちで面倒見てるんだ。それで少し気になっただけさ」

ダンテ「お優しいことだな、悪いが里親は他を当たってくれ」

ネロ「わかってる、アンタに動物の面倒が見れるとは思っちゃいない」

ネロ「事務所を見渡せば一目瞭然だ」

ネロ「で、どっちだ?」

ダンテ「Hum・・・強いて言うなら犬派だな。昔、成り行きで飼うことになってな」

ネロ「へえ、意外だな。どんな犬なんだ?」

ダンテ「すぐそこにいるぞ?」

ネロ「?・・・どこだよ?」

ダンテ「ほら、そこの壁に架かってるアレだ」


Ⅲ「わんわんお」


ネロ「ケルベロスじゃねえか!!」

ダンテ「犬には違いないないだろ?」

ネロ「頭が三つもある生き物を犬とは言わねえ!」

ダンテ「Hey, ネロ」

ネロ「Ah?」

ダンテ「そういえば、お前は倒した悪魔を魔具にしないのか?」

ネロ「考えたこともないな。昔から悪魔は徹底的に叩きのめす対象だと教えられてたからな」

ネロ「悪魔と馴れ合う趣味はないが・・・だが、まあ、魔具に興味がないわけじゃない」

ダンテ「ほほう、じゃあ少し見ていくか?モノによっちゃあ譲ってやってもいい」

ネロ「Huh, せっかくだ、見せてもらおうか・・・」


ヒュルルルルルル ドスッ! ドスッ!


アグニ「自慢の魔具の」

ルドラ「お披露目と聞いて」


ダンテ「呼んでねえし自慢でもねえ。喋っていいとも言ってねえ」

ネロ「何だコレ?」

ダンテ「気にするな、まずはどれから・・・」

アグニ「むむ?そこの小僧から主に似た匂いが」

ルドラ「否、主というよりもむしろ彼の兄者に」

ダンテ「N o  t a l k i n’!」

アグルド「・・・」

ダンテ「Good」

ネロ「おい、似た匂いってどういうことだ?」

ダンテ「閻魔刀を持ってるからだろ。前にも言ったが、それは俺の兄が使ってた刀だからな」

ネロ「なるほどな」

ダンテ「OK, まずはお前にも使いやすそうなコイツらだ」

アラストル「・・・」バチバチ

イフリート「・・・」ボウボウ

ネロ「雷の剣に炎の篭手か。確かに使い勝手は良さそうだな」ガシッ


ネロ「痛って!熱っつ!!」


ネロ「おいおい、持つことも出来ないじゃねえか?」

ダンテ「コイツらを使うには条件があってな」

ダンテ「アラストルは心臓をブッ刺す、イフリートは全身を灰になるくらい燃やす」

ダンテ「それに耐えられたヤツが持ち主として認められるワケだ」

ダンテ「まあ、お前なら余裕で耐えられるだろ?」

ネロ「Ah・・・確かに耐えられると思うが・・・」

ダンテ「何か問題でもあるか?」

ネロ「ただでさえ普段から右腕がコレなんだ」

ネロ「おまけにあの一件で色々吸収しちまったからな・・・」

ネロ「これ以上、人間離れしていく証拠を突きつけられるってのはけっこう精神的にキツいんだぜ?」

ダンテ「HAHA!案外、繊細なところもあるんだな」

ネロ「うるせえ」

ダンテ「Alright, じゃあ持ち主と一体化するギルガメスはパスだな」

ギルガメス「え?」

ダンテ「こいつはどうだ?イフリートと違って使うのに条件はないぜ」

べオウルフ「・・・」ムッスー

ネロ「本当か?」ガシッ


ネロ「い・・・ってえぇぇぇ!!?なんだ、滅茶苦茶締め付けてくるぞ、この篭手!?」


ダンテ「Wow, 忘れてたぜ。そいつは閻魔刀で三枚に卸されたんだったな。ま~だ恨んでやがったか・・・」

ネロ「Damn it!!先に言えよ!俺がやったんじゃねえってのに・・・」

ダンテ(親のやったことのツケを息子が払う・・・か。これも宿命ってヤツか?)

ネロ「なに遠い目をしてやがんだ?」

ダンテ「なんでもねえよ。Hum・・・べオウルフも駄目となると、後はコイツか」

ルシフェル「・・・自由だ」

ネロ「Hey, ダンテ」

ダンテ「What's up, ネロ?」

ネロ「今度こそ大丈夫なんだろうな?」

ダンテ「ああ・・・多分な」

ネロ「多分かよ・・・こいつはどういう魔具なんだ?」

ダンテ「爆発する短剣をいくらでも出せる」

ネロ「いくらでも?制限は無いのか?」

ダンテ「ああ、魔力が続く限り何本でもだ」

ネロ「へぇ・・・確かにいくらでも出せるな」ビシッ!ビシッ!

ネロ「ところで・・・」

ダンテ「What?」

ネロ「このバラはあんたの趣味か?」

ダンテ「さあな。ルシフェルに聞けよ」

ダンテ「コイツはちょいと扱いにコツがいるが、慣れればクールにキメられるぜ?」

ネロ「Yeah, いかにもアンタが好きそうな武器だな」

ネロ「・・・で、どうやって爆発させるんだ?」

ダンテ「そのバラを投げればいい」

ネロ「こうか?」ポイッ



ネロ「・・・・・・何も起こらないぞ?」


ダンテ「あ~違う違う。それじゃ駄目だ」

ダンテ「もっと情熱的でありながら愛を囁くように優しくだな・・・」

ネロ「ああ~~コイツも面倒くせぇな!」

ダンテ「もう一つ爆発させる方法があるぜ。こっちなら確実だ」

ネロ「最初からそっちを教えとけよ」

ダンテ「まずは両手を顔の右に、右足の膝をちょいと内側に」

ネロ「こうか?なんだか間抜けなポーズだな」

ダンテ「そうだ、そのポーズで手を二回打ち鳴らすんだ。それから左右対称のポーズになってまた二回手を鳴らせ」

ネロ「Alright, 行くぜ・・・」

パンパンッ! パンパンッ!

ダンテ「ウェルダンエヴリワン!ウェルダァン!」

ネロ「おい爆発しねえじゃねえか!?どういうことだ!」

ダンテ「HA-HAHAHAHA!!!マジでやるとはなwジェスターみてぇwww」

ルシフェル(プークスクス)

ネロ「・・・テメェ、俺をおちょくりやがったな!!もう勘弁ならねえ!!!」デビルブリンガー!

ダンテ「おっと、そうカッカするなよ、ちょっとしたジョークじゃねえか」トリックスター!

ネロ「くそ!当たらねえ!」Snatch!Snatch!!

ダンテ「おいおい、これ以上事務所が散らかっちゃあさすがの俺も居心地が悪いぜ?」ヒョイッ!シュバッ!

ネロ「Ha!だったらチリも残さず更地にしてやるぜ!」

ネロ「ご自慢の魔具で吹っ飛びな!!」ガシッ!

パンドラ「やあ」

ダンテ「坊や、ストップだ!そいつは下手に扱うとマジでやべえ!!」

ネロ「・・・どのぐらいヤバイんだ?」

ダンテ「坊やがお姫様に愛想尽かされるくらいか?」

ネロ「あぁん!!?」

ダンテ「Sorry, 例えが悪かったな。言い直そう」

ダンテ「レディが無条件で借金をチャラにしてくれるくらいやべえ」

ネロ「人類滅亡確定レベルじゃねえか!そんな代物、手元に置かずに封印でもしとけよ・・・」

ネロ「Huh, OK. ここまでにしておくか。ただでさえ疲れてるんだ」

ネロ「これ以上、無駄な体力を使うのはよそう。ただし・・・」


ネロ「ピザのラス1は俺がもらうからな」Snatch!


ダンテ「Oh, SHIT!!」

ネロ「元々俺が金を払ったんだ。文句は言わせねえ」

ダンテ「・・・」ジトー

ネロ「・・・・・・あ~わかったよ!もう一枚頼んでやるからそんなガキみたいなツラするな!」

ダンテ「HAHHA-! さすがネロ大先生だ!器のデカイ男は一味違うね!」

ネロ「ったく、どっちが年上なんだかわかりゃしねえ」

ダンテ「Hey, ネロ」

ネロ「Ah?」

ダンテ「最後にとっておきのヤツを見せてやるぜ」

ネロ「まだあったのか?」

ダンテ「ああ、コイツだ」

ネヴァン「あら、いいオトコ」

ネロ「ギター型の魔具か。そいつはクールだな!」

ダンテ「だろう?一曲、演ってみるか?」

ネロ「いいねえ、やる気が出てきた」

ネロ「古い曲だが、これならアンタも知ってるだろ?」ギュイーーン!

ダンテ「いいチョイスだ。そいつは俺もお気に入りの一曲さ」


ダンテ&ネロ『LET'S ROCK, BABY!!』


Bless me with your gift of light!

・・・・・・

I can seeeeeeee!!!

I can see...


ダンテ&ネロ『Yeaaaaah!!!』


ダンテ「ふう・・・やるじゃないか」

ネロ「あんたもな」

ダンテ「そいつは気に入ったか?」

ネロ「ああ、悪くないな!」

ダンテ「ちなみにな・・・ネヴァンの元の姿はそりゃあもうエロティックなオネーチャンで」

ネロ「What!?」

ダンテ「ちょうどお前が掴んでるあたりがおっぱいと[ピー!]だ」

ネロ「だ・か・ら、そういうことは先に言え!!」ガシャーン!

ダンテ「Hey hey! 楽器と女は優しく扱えってママに教わらなかったか?」

ネロ「あいにく孤児なもんでな!!!」

ネロ「・・・・・・すまない・・・キリエ・・・」

ダンテ「Hoo! お姫様一筋ってワケか」

ネロ「もうアンタは黙ってろ!!!」

ネロ「Hey, ダンテ」

ダンテ「What's up, ネロ?」

ネロ「そろそろ帰るよ」

ダンテ「そうか」

ネロ「休ませてもらいにきたはずが、余計に疲れたぜ・・・」

ダンテ「そいつはご愁傷様だな」

ネロ「100%アンタのせいだけどな!」

ダンテ「ま、詫びといっちゃあなんだが今度は俺がストロベリーサンデーでもおごってやるさ」

ネロ「そんなガキくせえモン食ってられるかよ」

ダンテ「じゃあ上等な酒でも用意しておこう」

ネロ「Ha! 期待せずに待ってるさ。じゃあな・・・」





ダンテ「Hey, ネロ」

ネロ「Ah?」


ダンテ「またな」

ネロ「・・・ああ、またな」




ドドドドドドドドン!! パリィン!!

MISSION CLEAR


DEVIL HUNTER RANK

End

おわりー

一応、続編とは言えないけど前にVIPに投下した「好きなキャラを駄弁らせる」シリーズの三作目

フルメタルパニック好きな人は気が向いたら、シリーズ一、二作目の

アル「サガラ軍曹」宗介「なんだ、アル?」

を検索してみてくれ

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