キース「……」

ミーナ「……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

キース「もう一度聞く！貴様は何者だ！」

ミーナ「豚小屋出身家畜以下です！」

キース「」

キース「……名簿には、ミーナカロライナと書いてあるが」

ミーナ「豚小屋出身家畜以下です！」

ミーナ「私はあああ！」

ミーナ「豚小屋出身っっ！家畜以下っですっっ！！」

キース「」

キース「……そうか」

キース(ちょっとあれな子なのかな……？)

キース「……」ﾂｶﾂｶ

キース「貴様！貴様は何者だ！」

マルコ「はっ！マルコボットです！」

キース「マルコボット！貴様は何をしにここへ来た！」

マルコ「憲兵団に入り、王なこの身を捧げるためです！」

キース「ほう……だが「ですが！」」

マルコ「王はきっと、自分の体など欲しくないでしょう！」

マルコ「いくら自分が王を想い！王のために尽くしても！」

マルコ「王は喜ぶどころか！僕の存在に気づきもしないのでしょう！」

マルコ「なぜですか！？僕はこんなにも王の事を想っているのに！なぜですか教官答えてください！」

キース「」

マルコ「答えてくださいよおおお！！」

マルコ「きっと僕が死んでも王は悲しまないんだ！！」

マルコ「そこらの虫けら程度にしか思ってないんだ！うわあああああ！！」

ﾋｿﾋｿ…
ｶﾜｲｿｳ…
ｵｳﾋﾄﾞｲﾅ…

キース「」

キース「いや……頑張ってればちゃんと見てくれるって、王…」

マルコ「嘘だ！！大人はいつもそうやって誤魔化す！」

マルコ「適当な慰めなんかほしくない！僕はもう子供じゃないんだあああああ！！」

キース(やりづらいどころの話じゃない…なんだこの子)

キース(……早いとこ次行かねば…よしあいつに)

キース「き、貴様！貴様は何者だ！」

ジャン「はっ！ジャンキルシュタインです！」

キース「そうか！貴様は何をしにここへ来た！」

ジャン「憲兵団に入って、内地で暮らすためです…」

キース「ほう、そうか……ﾌﾝｯ」

ジャン「がっ……！？」ｶﾞﾂﾝ

キース「どうした、その程度で尻餅をついている様では「ぐっ……あああああああああ！！」」

ジャン「頭がああ！！頭がああああああああ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ｲﾏｽﾞﾂｷｼﾀﾉ!?
ﾏｼﾞｶﾖﾎﾞｳﾘｮｸｼﾞｬﾝ…
ｳﾜｲﾀｿｳ…
ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞｶｱｲﾂ
ﾀﾞﾚｶｷｭｳｷｭｳｼｬﾖﾍﾞﾖ

ジャン「ぐああああああああああああ！母ちゃあああああああ！！」

キース「」

キース「」

ダズ「は、はは……みんなこうなるんだ……」

ダズ「みんな……ああやって殺されるんだ……ああ、あ」

ダズ「ああああああ！！死にたくねえええ！」ﾀﾞｯ

キース「ちょっ、貴様！何処へ行く！」ｶﾞｼｯ

ダズ「死ぬ前に家族の所で過ごすんだああああああ！！離せえええ！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

キース「くっ、このじっとしろこら！本当に殺すぞ！」

全員「！？」

キース「……え？」

ライナー「い、今の聞いたかおい……」

アニ「ひっ！今私達のこと殺す、って……」

キース「い、いやそうじゃなくて……」

エレン「う、うわあああああ！ああああああ！」

ミカサ「エレン！私怖いよエレン！」

アルミン「あ、あはは……」ｼﾞｮﾛﾛﾛ

キース「違う！話を聞け！」

クリスタ「ﾋｯ、ﾋｯ……いやああああああ！！」

次の日、適性検査

キース「全く、昨日はどうなることかと思った……」

キース(あれから散り散りに逃げ惑う訓練兵を全員捕まえるのに二時間)

キース(全員をなだめ、おやつを配り落ちつかせるのに二時間)

キース(開拓地行きを望むもの(全員)を説得するのに二時間かかった)

キース(……どうなっているんだ今年は……)

エレン「今日から訓練だ！腕がなるぜ！」

アルミン「頑張ろうねエレン」

～あのぶら下がるやつの所～

キース「貴様には今からこれにぶら下がってもらう！これすら出来ないやつは開拓地に戻ってもらおう！」

ライナー「できません！」

ベルトルト「できません！」

アニ「できません！」

キース「ごめん今の嘘」

キース(やりづらいったらありゃしない……)

キース「１人目！アッカーマン行け！」

ミカサ「は、はい……」

エレン「ミカサ、頑張れ！」

アルミン「ミカサなら大丈夫だよ！」

ジャン「無理はするなよ！」

サシャ「辛かったらちゃんと言うんですよ！」

クリスタ「みんな！ミカサに寄せ書きしようよ！この色紙を回して！」

ユミル「よし、頑張れミカサっと……」

キース「早くしてくんないかな」

ミカサ「……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

モブ「よし、上げるよ……」

ミカサ「うん……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

エレン「行っけええミカサああああああ！！」

アルミン「ああ！上がって行く！ミカサが上がって行く！」

ミカサ「あ……ああ！エレン！アルミン！私……」

エレン「いいぞミカサああああああ！うおおおおおお！」

クリスタ「すごい、浮いてる……」

ジャン「はは……あいつやりやがった……」

コニー「すっげえええ！」

キース(……うるさいなこいつら)

ミカサ「み、みんな…私……！？」ｷﾞﾁｯ

エレン「！？」

アルミン「エレン！ミカサの様子が変だ！」

ミカサ「あ……ああああああああ！！」

エレン「どうしたミカサ！」

ミカサ「エレン！股が！股がああああああ！」

エレン「ミカサああああああ！」

ミカサ「いやああああああ！股がああああああ！！助けてエレン！股がああああああ！！」

エレン「ミカサああああああ！」

ミカサ「痛い！股が痛いいいいいいい！！エレエエエエン！股がああああああ！！」ｷﾞﾁｯ

エレン「ミカサ！ミカサああああああ！！」

アルミン「教官！ミカサを、ミカサを早く助けて下さい！」

クリスタ「教官！」

キース「え、やでも最初はみんな痛いから……」

アルミン「あんなに苦しんでるんですよ！？教官！」


ミカサ「エレン！股が！股がああああああ！！」

エレン「ミカサああああああ！」

ダズ「は、はは……みんな死ぬんだ……」

ダズ「みんなあれで股をグイグイされて死ぬんだ……ああ……」

ダズ「嫌だああああああ！死にたくねえええ！」ﾀﾞｯ

キース「貴様！今日もか！」ｶﾞｼｯ

ｳﾜｱｱｱｱｱｱ!
ﾐﾝﾅﾆｹﾞﾛｵｵｵｵ!
ｴﾚﾝ!ﾏﾀｶﾞｱｱｱｱｱｱｱ!
ﾐｶｻｱｱｱｱｱｱｱ!
ﾏﾀｶﾞｱｱｱｱｱｱｱ!

キース「」

～次の日、格闘訓練～

キース(全く、昨日もどうなることかと思った)

キース(あれから散り散りに逃げ惑う訓練兵を全員捕まえるのに二時間)

キース(全員をなだめ、トトロを見せて落ち着かせるのに二時間)

キース(訓練兵全員分のズボンの股に当て布を仕込むのに朝までかかった)

キース(…なんだこの奇跡の世代……)

訓練場にて

エレン「ぎゃああああああああああああ！！うわあああああああああああ！」

ミカサ「エレン！エレエエエエン！」

エレン「ああああああ！足がああああああ！」

キース「っ！どうしたイェーガー！」

ミカサ「教官！アニがエレンを蹴ったんです！」

アニ「わ、わた、わたし、あの……」

キース「……」

ライナー「お、俺は知らんぞ……なにも知らんぞ……」

エレン「うわあああああああああああ！！」

ミカサ「エレン！しっかりして！」

アルミン「エレン！」

キース「……大丈夫かイェーガー？」

エレン「ああああああ！足がああああああ！」

ミカサ「エレン！私が分かる！？私はミカサ、あなたの家族！」

ｺﾝﾄﾞﾊｴﾚﾝｶﾖ…
ｳﾜｲﾀｿｳ…
ｻｽｶﾞﾆﾓｳﾀﾞﾒｶﾓﾅ…

アルミン(……みんな怯えてる……考えるのが怖いんだ)

エレン「うわあああああ！！」

アルミン(……僕が、僕がやるしかない！)

ダズ「は、はは……みんな死ぬんだ……」

ダズ「ああやって「うるさい！！」ﾋｯ!？」

アルミン「うるさい……黙れ……」ｯﾌｩー、ｯﾌｩー

ミカサ「……アルミン？」

アルミン「教官！」

キース「あ、はい」

アルミン「なるべく強い酒を今すぐここへ！」

キース「……へ？」

ミカサ「アルミン……一体なにを「ミカサ！！」」

アルミン「そしてみんなは……綺麗な布とカミソリ、釣糸を集められるだけ集めてくれ……」ｯﾌｩー、ｯﾌｩー

ジャン「おいアルミン、まさか……」

アルミン「ああ……エレンは僕が助ける」

アルミン「今 か ら こ こ で オ ペ を 行 う ！ ！」

キース「やめなさい大丈夫だから」

次の日

エレン「俺打ち身だってー」

ミカサ「思ったより軽くて良かった」

アルミン「心配したんだよエレン」

なんやかんやであの日

～壁の外側～

ライナー「……大丈夫か？ベルトルト…」

アニ「無理しないで……」

ベルトルト「あああああだじゃびいうだよ余裕」

ライナー「5年前は扉が薄かったから良かったが……今はかなり強化されているぜ……」

アニ「……こんなの壊せないよ……諦めて帰ろ？」

ベルトルト「だょじぶうぇいや余裕(アニに良いとこ見せるんだ…)」

ライナー「……よし、なら俺らも行くぞアニ」

アニ「ベルトルト……頑張って……」

ベルトルト「びゅえ」

～壁の上～

コニー「いやしかし上位10名に入れてよかったよかった」

エレン「まあ11人しか残ってないんだけどな」

hahaha……

サシャ「コニー！エレン！教官がお肉くれましたよ！」

エレン「おっまじかよ！」

コニー「もうけ！」

hahaha……

～～

ベルトルト(よし、僕はやれる。よし、僕はやれる。よし、僕はやれる……)

続きはまた明日

お休みなさい

ベルトルト「よし……行くぞ、変身！」ｶﾞﾘｯ

～～
サシャ「パンに挟みましょうかね」

エレン「ネギとポン酢で……」

ﾋﾟｶｧｯ!ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｰﾝ

エレン「なっっ！？」

ベルトルト(大丈夫。大丈夫。今の僕にはこんな扉発泡スチロールみたいなもんだ。大丈夫)

エレン「う、う、う……」

コニー「」

サシャ「」

エレン「」

コニー「」

サシャ「」

エレンイェーガー
サシャブラウス
コニースプリンガー

以上三名、死亡

ベルトルト(よし、行くぞ……行くぞ！)

ベルトルト(しぇやあ！)ﾊﾞｷｨ

ベルトルト「」

ベルトルトフーバー、死亡

～壁の下～

扉<ﾊﾞｷｨ


モブ兵ａ「うわあああああ！なんだあああ！？」

モブ兵b「ち、超大型巨人だああああああ！扉が壊されたぞ！」

モブ兵ａ「まじかよ……おい……」

～兵士が集合してたあそこ～

ミカサ「……アルミン……今、なんて？」

アルミン「ﾋｨｯｸ……ﾋｨｯｸ…エ、エレンイェーガー…コニースプリンガー…サシャブラウス……」

アルミン「以上、三名、は……ｸﾞｽｯ」

アルミン「任務中、壮絶なショック死を遂げましたああああああ！！うわあああああ！」

ミカサ「……な」

ミカサ「そんな……そんなわけない……」

ミカサ「エレン！」ﾀﾞｯ

アルミン「ああミカサああああああ……」

～～
アニ「ライナー！ベルトルトはやったんだね！」

ライナー「あ、ああ……だが……」

アニ「え？」

ライナー「……壁の外で…ベルトルトが死んでいるのが発見されたらしい……」

アニ「……え？」

ライナー「あいつは、自分の命と引き換えに……任務全うしたんだ……」

アニ「そん、な……」

ライナー「ベルトルト……ベルトルトお……」ｸﾞｽｯ

アニ「なんで……なんでベルトルトは死んだの…？」

ライナー「恐らく、扉を蹴った時のショックだろう……足の親指の爪が割れていたらしい……」

アニ「……ｸﾞｽｯ、痛かった、だろうね……」

ライナー「ああ……」

～～

ジャン「畜生……明日から内地だってのによお……」

ジャン「なんで今日なんだよ……ん？」

アルミン「ｯﾊｧ…ｯﾊｧ……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

ジャン「アルミン……なにやってんだ？」

アルミン「あ、ああああああジャン、ジャン」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

アルミン「ボンベの、ここが、はまらないんだ……ボンベの、ボンベのおおおおお！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

ジャン「お、おい落ち着いてゆっくりやれよ……」

アルミン「ああああああああああ！」 ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

アルミン「くそ、くそ、くそおおおおおなんでだよおおおおお！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

アルミン「巨人は出るし！エレンは死んじゃうし！ミカサはどっか行っちゃうし！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

アルミン「僕だけ上位10名に入れなかったし！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

アルミン「僕がなにしたってんだよおおおくそおおおおおああああ！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

ジャン「アルミン……」

アルミン「ああああああああああああ！！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁﾌﾟﾂﾝ

アルミン「」

ジャン「……アルミン？」

アルミン「」

アルミンアルレルト、死亡

ミカサ「ﾊｱｯﾊｱｯ……エレン……エレン！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

ミカサ「エレン……エうわああああああ巨人だああああああああ！！」

ミカサ「いやぁあああああああ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

モブ兵士a「おい、あの子……」

モブ兵士b「ああ……確か総合評価3で首席になった奇跡の104期の子だ」

モブ兵士a「なんかの任務かな？」

～壁の上～

ミカサ「ﾊｱｯﾊｱｯ……つ、ついた……神様ありがとうございます……」

ミカサ「エレンは……エレンはどこ！？」

サシャ「」
コニー「」

エレン「」

ミカサ「エレン！」

ミカサ「エレン！しっかりして！エレン！」ﾕｻﾕｻ

エレン「」
コニー「」
サシャ「」

ミカサ「エレン！私がわかる！？私はミカサ！あなたの妻！！エレン！」

エレン「」

ミカサ「お願い目を開けて！エレン！」

ミカサ「エレン！エレン！！」ﾕｻﾕｻ

エレン「」

ミカサ「エレン！エレ、エ！エッエエエエエ！！」

ミカサ「エエエエエエエエアアアアアアアアアアアア！！！」ﾌﾟﾂﾝ

ミカサ「」

ミカサアッカーマン、死亡

～エレンの記憶みたいなとこ～

グリシャ『いいかエレン、この注射を打てば今からお前に記憶障害が……』

エレン『なんだよそれ！なんだよそれ！やめろ嫌だ嫌だ嫌だあああああああ！！』ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

グリシャ『こらっ、このじっとしろ！いいか、仲間を守りたければこの力を……』

エレン『嫌だ！俺は病気なんかじゃないんだ！！注射なんか嫌だ！！嫌だあああああああ！！』ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

グリシャ『この……動くな！動くなエレン！こら、言うことを聞きなさい！こら！！』

エレン『嫌だあああああああ！！ミカサあああああああ！母さあああああああん！！うわあああああああああああああ！！』ﾄﾞﾝｯ

グリシャ『うおっ！！こらエレン！』ﾊﾞﾀｯ

エレン『うわあああああああああああああ！！』ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

グリシャ『こら待て！エレン！エレエエエン！！』

～～

エレン「」
ミカサ「」
サシャ「」
コニー「」


その日、人類はまたも敗北した