杏「図らずも、カエダーマ作戦。」【765CG&オリキャラ注意】 (50)

1

杏の部屋 ある朝

「ぐがー……」
「ん、んぅ……?」


「もう朝か……まだ眠い……」ムニュムニュ

「でも、今日は事務所に行かなくっちゃ。」

「んっ、ん~~~~~~」

「シャワー浴びて、歯を磨いて、朝ご飯食べて、着替えて……よし、行くか」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397993668

前スレ
杏「大きなきらり」真「小さなきらり」P「きらりが、いっぱい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396279799/)

2 

09:45

事務所

律子「杏ぅ~~~、早く出なさいよ~……」イライライライラ

小鳥「はうう・・・律子さんのボルテージがどんどん上がってるピヨ」

『双葉です。この録音は杏が寝ている時と気分の乗らないときに再生されるので、ご用の方は録音しといてください。気が向いたらききます。それじゃお休み。ぐがー……』

律子「あ、ん、ずぅ~~~~…………!」イライライライライライラ

ちひろ「ひ、ひいぃ……律子さん、落ち着いてこのエナドリでも」

律子「いりません!!」

ちひろ小鳥「ぴぃ!」

律子「信じらんないわ、杏ったら!今日は大事なステージだから絶対に遅れるなって!忙しくなるから迎えに行けないって言っておいたのに!!」

小鳥「誰かの手が空いてればいいんですけど、私たちも今が一番忙しいですし」

ちひろ「それに加えてPさんは夕方に海外から帰ってくることになってるから、手が全然足りないんですよね……」

律子「早くしないと、事務所で合わせる時間がなくなるじゃないの!うう~……」

律子「!」ティン

律子「そうだわ、私たちが行けないなら行ける人が行けばいいのよ!」

小鳥「ピヨ?」



3

律子「こんなときのために用意しておいた最終兵器があるわ!」ポパピプペ

TELLLLLLLLLLLLLLLLLLL

きらり『はーい☆律ちゃんきらりんだにぃー☆』ビリビリ

ちひろ小鳥「あっ(察し)」

律子「きらり?休みの日に悪いんだけど、ちょっと杏を迎えに行ってもらえる?今日は大事なソロライブなんだけど、もう事務所に居ないといけない時間なのに来てないのよ!」

きらり『んにゅ?杏ちゃんはまだおねむさんかにぃ?おねむの杏ちゃんもぉー、きらりんパワーいっぱいちゅーにゅーすれば、元気になるにぃ☆』

律子「電話しても出ないから、多分そうでしょうね。今日だけは、絶対外せないのよ!だから、この前渡したあれを持って、引きずってでも連れて来て頂戴!」

きらり『うぃ☆だけどー……今からだと遅くなっちゃうにぃ?』

律子「ん?どうしたの?」


4

きらり『あんね、電車さんが止まっちゃってー、駅で電車さん待ち待ちなんだにぃ』

律子「あら、そうなの?じゃあ、間に合わないかしら……」

きらり『でもぉー、電車さん動くようになったら行ってみるにぃ、急いでるなら他の人にも頼んだ方がいいって、きらり思うな☆』

律子「そうね、それじゃそうするわ、悪いけど、きらりはきらりで杏の所に行ってちょうだい!」

きらり『おっけー☆』

律子「それじゃ、悪いけど頼むわね!」ガチャ

律子「よし、それじゃ、小鳥さん。近くに居る人に、メールしておいて貰えます?」

小鳥「はーい。了解です。じゃあ、あいさんに……」カタカタ 

「流石の杏も、きらりに捕まったら一巻の終わりだな。早く電車が動き出して欲しいものだが……」

ちひろ「あっ、ベテさんお疲れ様です!ドリンクをどうぞ」

ベテ「うむ。頂こう。杏はまだ来ていないのか……」

律子「ええ。いつもの事とはいえ、こう続くと流石にね……」

ベテ「全くな。あれだけの素質があるだけに、あのやる気の無さは……ふむ、もったいない。」

小鳥「ホントに、そうですよね。Pさんかきらりちゃんあたりが連れ出さないと、まともに外出さえしようとしませんし」



5

ちひろ「ふっふっふ、そんな時こそ、このやる気100倍特性ドリン」

律子「やめい」ペシ

ちひろ「うぎゃ」

ガチャ

双葉「おはよう。音無さんかPさんいる?」

ベテ小鳥ちひろ律子「」

双葉「おっ、居た。音無さん。」つ□

小鳥「ピヨヨ?」□⊂

双葉「これ、実家の方から。北海道の名産品の詰め合わせだよ。いろいろ入ってるから、Pさんと、音無さんと……あと、皆で分けて。ちゃんといっぱい入ってるから。」

小鳥「あら、ありがとう♪」

律子「って、ちょっと杏!今そんなことしてる場合じゃないのよ!何時だと思ってるの?!」

双葉「ん?今、何時?」

律子「何時、じゃない!もうとっくに集合時間過ぎているのよ!?今から事務所で最後の振り付け確認をして、会場に行ってリハーサルやってからソロライブするって、
さんざん言ったでしょう?!大きなスポンサーがたくさんついた大事なライブなのよ!?」

双葉「んぇ、そうなんだ。」

律子「そうなんだって、杏のことでしょう!」ガー

双葉「そりゃ、杏のことだけどさ……仕方ないなぁ」

律子「だったら早く着替えて、レッスン室へ行きなさい!ベテさん、今からお願いね!」

ベテ「うむ。杏、遅れたのは感心しないがちゃんと来たんだ。このまま振り付け確認を行おう。時間がない、今更有無を言うことは許さんぞ。」

双葉「わかったよ……あと2時間で全部覚えればいいんでしょ?」

律子「何よその態度は!」バンッ

机「ヒギィ」

小鳥「ま、まぁまぁ、早く、始めましょう?」

ベテ「うむ、行くぞ杏。」

双葉「うい。」


6

律子「ったくもう!あの子はいつもいつも!」

ちひろ「まぁまぁ……あの子は一度やり出したらすぐ覚える天才なんですから、大丈夫ですよ」

律子「だからこそ、ですよ!いくら天才で一度覚えたもの忘れないからって、世間を甘く見過ぎです!それだけでやってけるほど甘くないって知ってるでしょう!」

小鳥「あうう、律子さんが怒りモードに……(:∀:)」

律子「今だって、ろくに電話にも出ないで!かと思ったらいきなり現れて!人をおちょくってるんですか、あの子は!まったくもう……」

小鳥「って、そうだ、杏ちゃんが此処に居るならきらりちゃん達が杏ちゃんの所に行く必要がないですね。」

ちひろ「あ、そうですね。じゃあ、あいさんときらりちゃんにメール送っときますね」
カタカタ カチカチ ソウシンシマス

小鳥「はーい。さて、杏ちゃんは何持って来てくれたのかしら?」ゴソゴソ

ちひろ「あ、お土産でしたっけ。わざわざ送ってもらったんでしょうか?」ゴソゴソ
ソウシン シッパイシマシタ

小鳥「おお、ガラナの詰め合わせに、生キャラメルに、限定のお菓子がいっぱい…」

ちひろ「こっちは札幌ラーメンに、白い恋人に、夕張メロン……ジンギスカンキャラメルはみくちゃん用ですね」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
双葉「ここで、こうして、こう、こう、こうっと。」

ベテ「跳んで、二回廻って、ポーズ!うむ、いいぞ!」

双葉「杏でもこれは楽勝だよ。簡単簡単。」

ベテ「驕るな、と言いたいが、それだけの実力を伴っているのだ。このまま落とさずに続けるぞ!」

双葉「ほいほい」

7 12:00

双葉「ふぅ、ふぅ、ふぅ……こんなところでしょ。」

ベテ「うむ、文句なしだ!これなら完璧に踊れるだろう!」

双葉「ふふ、すごいでしょ。私も、これぐらいならできるんだよ」

ベテ「ふふ、流石だ。杏には常にそうであってほしいものだがな」

双葉「んー……それはたぶん無理」

ベテ「まぁ、気が変わってくれることを祈っておこう。さて、そろそろ時間だ。」

双葉「リハーサルは、現地でだっけ。」

ベテ「ああ、時間がない。すぐにシャワーを浴びてくるんだ。きついだろうが、このまま勢いに乗って行くぞ!」

双葉「うい。」

ガチャ

律子「お疲れ様。ベテさん、杏はどう?」

ベテ「文句なし。完璧だ。これなら会場を沸かせること間違いない。」

律子「そうですか……。ま、ベテさんの指導があればこそ、ですね」

ベテ「まったく、すばらしい素質を秘めているなあの子は。あれだけ叩きこんでまだ伸びしろがあり、その先があるのが見えてくる。」

律子「ですよね……。あれで普段からあとちょっとやる気出していれば……」

双葉「律子さん、ベテさん、先に準備して、会場に行ってるね」

律子「ええ。道はわかるわね?」

双葉「それぐらい平気だよー」

ベテ「ま、いいだろう。とにかく、私たちも準備をするとしよう」

律子「ええ!杏、私たちも荷物を積んだらすぐ行くわ!」

双葉「うい、そんじゃ会場で」


8

12;20 都内某所

双葉「ん~~~っ……スカイツリーも、テレビで見た事はあるけど、実際に上ったのは初めてだったなぁ。」テクテク

双葉「これが江戸切子か…。降りるとこ少し間違えたら、衝動買いだけどいい買い物しちゃった」テクテク

双葉「有名なだけあって、浅草寺って人多いなぁ」テクテク

双葉「お昼は紀文寿司で食べたし…さて、次はどこ行こうかな…」

キャッキャ ウフフ ワイワイ

かな子「あ、あそこ歩いてるのって杏ちゃんじゃない?」

愛梨「あ、ほんとだ~。」

幸子「観光してるんでしょうか?」

かな子「ふふ、地方から来ると一度は観光にはまるよねー♪」

幸子「杏さん!」

双葉「んえ?」クル

愛梨「えへへ、こんにちは、」

双葉「おっ、とときん、かな子ちゃん、ついでに幸子もおはよー」

幸子「ついで!?」ゴーン


9

かな子「杏ちゃん、今日は観光してるの?」

双葉「あ~~…うん、まあね。スカイツリーとかこのあたりとかは、来た事なかったから」

かな子「そうなんだ~♪」

愛梨「ねぇ杏ちゃん、観光ついでに私達と一緒に行かない?この後、美味しいケーキのお店にいくんだよ♪」

双葉「おっ、いいねそれ、行く行く~」

幸子「ふふふ、杏さんも、甘い物のためなら出てくるんですねぇ♪」

双葉「まぁねー」

かな子「それじゃ、出発しんこー!」
キャッキャ ワイワイ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

10

12:26

杏の部屋

きらり「杏ちゃーん☆」ガチャガチャバキャ

オートロック「ぐわああああああああああ!!!!」

杏「ぐがー……zzz」

きらり「杏ちゃん、杏ちゃん、起きるにぃ☆」ヒョイ ガクガク

杏「んわぁぁぁ!?き、きらり!?」

きらり「おはようにぃ☆」

杏「ま、またドア壊して入ってきたのか……ったくもう。」

きらり「杏ちゃん、もうお仕事に行く時間だにぃ?律ちゃんおこぷん赤鬼さんだにぃ☆」

杏「え」

時計「3時間も遅刻やで、今からだと」

杏「あー……もういいや、杏は引退する。お休み」

きらり「杏ちゃん、寝ちゃダメー!」ビリビリ

杏「ぐわっ!!」


11

きらり「律ちゃんも、小鳥ちゃんも、ちひろちゃんも、ベテさんもぉー、ファンの皆も、杏ちゃんのこと楽しみに待ってるんだぅ?だから、杏ちゃんは行かなきゃダメ!」

杏「んなこといったって、だるいんだよー……」

きらり「Pちゃんもー、杏ちゃんがどっかいっちゃったら、泣いちゃうにぃ?」

杏「う……それはほら、あの」

きらり「Pちゃん、杏ちゃんのこと、見てくれなくなっちゃったら、悲しー悲しーだう?」

杏「……………」

きらり「だから、杏ちゃん!」

杏「……もー、分かったよ!」

きらり「(゚∀゚)!」

杏「行って、やって、すぐ帰るだけ!帰ったらすぐ寝る!」

きらり「うんうん!きらりも一緒に寝るぅー☆」

杏「えっ……」

きらり「きらりんルームで杏ちゃんいっぱいお菓子食べよ☆」

杏「む……まぁ、楽ならいいか……」

きらり「そいじゃ杏ちゃん、コレ!」つ□

杏「おっ、音楽プレーヤー?」

きらり「これにぃー、今日の杏ちゃんの振り付け全部入ってるからぁー、こんなときのためにって、律ちゃんが持たせておいてくれたんだにぃ」

杏「そっか。今から事務所に行っても間に合わないし。ここで少しやって、リハーサル行けばいいや。それなら間に合うし。」

きらり「うんうん!杏ちゃんならできるにぃ!」

杏「よし、そんじゃ、ちょっとやってみっか」

きらり「そんじゃー、ミュージック、スタート☆」

12

13:04

杏「よし、これでいいや。もうイメトレはしてたし……」

きらり「もぉー、杏ちゃんってばぁ、ちゃんとできるのに、Pちゃんが居ないとすぐやる気どっか迷子さんなんだからぁー☆」

杏「ち、ちがうわい!Pのことなんか別に好きだったりしないし!」

きらり「(*‐ω‐*)」

杏「」

きらり「そいじゃ、準備できたら会場行こうにぃ☆きらりんパワーで超とっきゅー☆だう」

杏「ん。そんじゃ、任せたわ」

きらり「どぉーんとこぉーい!おっすおっすばっちし!」ヒョイ

きらり「ガオー!」ドドドドド 80km/h

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
13:22 杏の部屋

双葉「ん?ここどこ~?」

双葉「あ、そっか~……昨日、ここで寝てたんだっけ~」

双葉「さっきまで、誰かいたような……」

双葉「まぁいいや、シャワー浴びよ~」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

13

13:44

双葉「さて、お小遣いもだいぶあるし、何か食べに行こうかな~♪」フキフキ

ピーンポーン

インターホン「客やで」

双葉「んえ?」

インターホン「見てみ」

双葉「あ、あいさんだ~。杏を迎えに来たんだ~……居留守居留守……」

あい「杏、いるか?」

双葉「」コソコソ

あい「まったく、おい、杏君!」ガチャ

あい「む、開いているな。ちょうどいい、入るぞ、杏君!!」

双葉「ぎゃっ、鍵開いてるし……」

双葉「こうなったら、たぬき寝入りの術……ぐがー」コテッ

あい「杏君、起きるんだ」ユサユサ

双葉「ぐ、ぐがー、私は杏じゃないよ……ぐがーぐがー」

あい「起きないか、ほら」コチョコチョ

双葉「うひゃひゃひゃ!」


14

あい「ほーらほらー、杏君、起きろ起きろ~!」コチョコチョコチョコチョ

双葉「わひゃひゃひゃひゃひゃ!ち、ち、違うって違うって~!!」ゲラゲラ

あい「違わん。ほら、起きてるじゃないか」

双葉「ぐっ、ばれちゃった~……」

あい「ばれた、じゃない。今日は大事なステージがあると言うじゃないか。律子君、怒っているぞ」

双葉「うぇ~……でも、私が行ってもどうにもならないし~……」ゴロゴロ

あい「駄目だ、今日ばかりは絶対潰してもらっては困るぞ。」

双葉「でもぉ~、私はアイドルやりたくてこっちに来たわけじゃないし~…」

あい「……」

あい「そんなことを言っていると、いずれP君も杏君を見放してしまうかもしれんぞ?」

双葉「ふぇ?」

15

あい「考えても見たまえ、このステージはP君が方々に頭を下げてお願いをして、やっと実現したライブだ。普通なら開けられないはずの会場を、
神がかりの手腕と知恵で強引にスケジュールを開けて、大きなスポンサーにも交渉を繰り返して資金を勝ち取ってきたものだ。」

あい「彼は君がやってくれれば必ずうまくいくと思って、安心して君と後に残った律子君やトレーナー達に全てを任せていったわけだ。
それに穴をあけてしまったら、Pも、杏君のことを輝かせてあげられなくなるぞ。」

双葉「そ、それは、ほら~あのね」

あい「君が今からでもやる気を出して、うまく行かせることができれば、Pもとても喜んでくれるだろうな」

双葉「……も~、わかったよぉ~。」

双葉「今から会場に直接行ってリハーサルして~、本番やるよ~。それなら間に合うから~。」

双葉「それで帰って~すぐ寝ちゃう。それでいい~?」

あい「ん……ま、いいだろう。じゃあ、すぐに支度をするといい。」

双葉「は~い……まったく、も~……」ブツブツ

あい「ん?」

杏「あ、ううん~。」

あい「では、乗るといい。美世君、待たせたな」

美世「いえいえ♪」

双葉「あ、美世さんだ~」

美世「おはよう、杏ちゃん♪」

あい「今日はなるべく万全を期して彼女に運転をお願いしているのだ」

美世「一番調子のいい車出して来たからね~!すっとばすよ~!」

双葉「えぇ~……」

あい「では、頼む!」

美世「了解!」


16 15;57

ライブ会場

スタッフ「双葉さん、準備できました!お願いします!」

ベテ「それでは本番だ!準備はいいな?」

双葉「はいよー」

ベテ「ふっ、余裕だな?」

双葉「まぁね……いつもの杏みたいに、うまくやればいいんだし」

ベテ「よし、ならば言うことももはやない。全力で行って来い!!」

双葉「あいよー」テクテク

「「「「「「「「「「「「「「「\おおおおおおおおお!杏ちゃああああああん!!!!/」」」」」」」」」」」」」

双葉『おー。おはようおまえらー。もう帰っていいー?』

「「「「「「「「「「「「「「「「\やあああだああああああああああああ!!!!!/」」」」」」」」」」」」」」」」」」

双葉『なんでー?杏はもう寝たいんだけどなー。もしかして、そんなにあんずのうたが聴きたいのかー?』

「「「「「「「「「「「「「「「\ききたあああああああああああああああい!!!/」」」」」」」」」」」」」」

双葉『しょうがないなぁ~♪そんじゃ、杏はお前らのために歌ってやろうじゃないかー!』

「「「「「「「「「「「「「「「\やったああああああああああああああ!!!!!!!/」」」」」」」」」」」」」

双葉『よーし、そんじゃ会場のおまえらも、テレビの向こうのお前たちも、あんずのうたを聴けー!』

「「「「「「「「「「「「「「\はああああああああああああああああい!!!!!!!/」」」」」」」」」」」」

双葉『よーし、それじゃいってみよ~!』


17

ベテ「うむ、これなら何の問題もないか……P君もこの姿を見れば喜んでくれるだろう」

ベテ「……P君、か」

ポワポワ

P「ベテさん、今回は俺が行けなくて、いろいろと任せてしまって申し訳ないです!」

ベテ「む、杏の事か。それは私が引き受けた仕事だから何の問題もないと言っているではないか…」

P「俺、今回のことで感動したんです!ベテさんは、杏をやる気にさせて、レッスンも凄くうまいし、みんなを輝かせてくれて……ベテさんは、俺のベストパートナーです!!」

ベテ「そ、そこまで褒めることないだろう……かえって恥かしいじゃないか…」

P「そんなことないですよ!ベテさんが居るから、俺の仕事がうまく行っているのはみんなが認めるところです!俺、ベテさんのこと尊敬してるんです!」

ベテ「わ、私はその……P君に認めてもらえれば、それだけでもう……」ゴニョゴニョ

P「え、なんですか?」

ベテ「な、なんでもないぞ!」

P「ねぇベテさん。俺、どうしてもベテさんにお願いがあるんです」

ベテ「な、何かな?あらたま」チュ

P「んっ」

ベテ「え――――」

P「ベテさん、俺、ベテさんが居るからずっとこの仕事続けてこられたんです。仕事だけじゃなくて、事務所の経営が危ないときも助けてくれて、
私生活でも俺のこといろいろ助けてくれて……あなたが居ないと、もう、俺は!」ギュ

ベテ「え、ちょ、そんな、P君?!」

P「ベテさん、いや聖さん。俺のアイドルになってくれませんか?」

ベテ「そ、そんな!私は、その、アイドルになんてならないって――――」

P「仕事の話だけじゃないですよ。仕事でも、生活でも、ずっと俺のそばにいて欲しいんです!あなたは、俺の、俺だけのアイドルだから!」

ベテ「あ、あ、私は……」

P「お願いします。ここまで来たんです。もう嫌とは言わせませんよ?」

ベテ「―――――」

ベテ「……はいっ♪」


ポワポワ

ベテ「うふ、ふふふふふ………」ニコニコ

スタッフ「?」

モウカエッテイイー? ヤダアアアアアアアアアアアアアアアアア
ナンデー?ソンナニキキタイノカー? キキタアアアアアアアアアアアイ!
ソンジャ、ウタッテヤロウジャナイカ― ヤッタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

「なんだか、もう始まってるみたいだにぃ」


18

16:02

午後 都内某所 スイーツカフェ

双葉「それで、電車代節約して歩こうと思って、錦糸町で降りちゃってさ。もう見える所にあるからすぐだなって思ったんだけどね。」

かな子「そうなんだ~。でも、遠かったでしょ~?」

双葉「うん、あんなに近くに見えているのに、歩いても歩いても全然着かなくって」

幸子「スカイツリーって遠いところからも見えますからねぇ」

双葉「でもね、いい物買っちゃったんだ」つ□

愛梨「あっ、キレー!これ、ガラスの器?」

双葉「うん。江戸切子って言うんだって。結構有名で、地元でも聞いたことあったんだ。」

愛梨「あ、そっか~!有名なんだよね~!」

かな子「江戸切子って、お菓子を入れるのにもとっても良いんだよ!盛り合わせの時に器に合わせた色合いとか質感を出すと、ずっときれいになるんだよね~!」

幸子「杏さん、そのお店教えてください!ボクのカワイさを引き立てることができれば、器も喜びますよ~!」

双葉「えぇ~、どうしよっかな~」ニヤニヤ

幸子「杏さぁ~ん」

双葉「わかったよ~、ほい、パンフもらってきたからね」つ□

幸子「わぁ!」

キャッキャ

P「ふぅ~。やっと帰ってこれた……久しぶりだ、日本」


19

P「美希をフランスに迎えに行っただけで一苦労だったな~……。あの、御曹司、美希に粉掛けやがって……おお、いてて」

P「美希の奴、『美希が結婚するのはハニーだけなの!』とか言って……ま、なんとかなったからよかったけど……」

P「ん?あれは……」

キャッキャ キレー ボクハカワイイノデ! ハイハイカワイーネ アンズサァン!

P「あ、杏?あいつ、今日はライブがあるはずじゃ!?」

P「お、おい杏!」

双葉「んぇ?」

かな子「あ、Pさんだ~」

愛梨「Pさん、おかえりなさ~い♪」

幸子「Pさん、ボクと会えなくて寂しかったでしょう?ただいまのナデナデしてもいいんですよ?」

双葉「お、Pさん?」

P「あ、杏、お前、今日ライブがあるんじゃ!?」

愛梨かな子幸子「え」

双葉「ん?あ~~……確か、そんなこと言ってた気がする」


20

P「そ、そんなこと言ってたって、杏のことだろ!?もう始まってる時間じゃないのか?!」

双葉「ええと、どれどれ……うん、そうだね」

幸子「ちょ、ちょっと杏さん!お仕事飛ばしちゃったんですか!?」

愛梨「ええーっ!?」

P「こ、こうしちゃいられないぞ!すぐに会場に向かわないと!!」

かな子「あ、杏ちゃん!Pさん、今から行って間に合うんですか!?」

P「も、もう始まってる時間だけど、行くだけ行ってみないと!」

双葉「私が行く必要はないよ」

P「な、何言ってるんだ杏!?この仕事だけは絶対に飛ばせないって!!」

幸子「そうですよ!お仕事一本飛ばしたらどれだけの損害になるか!」

双葉「だって、ほら、あれ見てよ」σ アレ

かな子愛梨幸子P「??」

TV『そんじゃおまえら、次の曲いくぞー!どうだうれしいかー!!』

TV『うれしいよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!杏ちゃあああああああん!!!!!』

双葉「ね?ステージ、うまく行ってるでしょ?」

かな子「え?え?杏ちゃんがテレビに出てる!?」

愛梨「あれぇー!?杏ちゃん、TVにもここにもいる……Pさん、あれって録画ですか?」

P「い、いや、今日のは生放送だったはずだ!」

幸子「杏さんが、二人いる!?」

双葉「あのね、実はあれは―――――」

かな子愛梨幸子P「」


栽培マンをまとめて撃破した天津飯とチャオズの戦闘力を、そして戦闘レベルを目にしたベジータは、スカウターによって、ダイの戦闘力がパーティの中で一番高いことを見抜いていた。

戦闘力のコントロール…地球人の戦士が使う技の一つ。普段は無駄なエネルギー消費を抑え、自身の戦闘力を必要に応じて高めることで、効率的に戦う技術。
天津飯が滅砕陣を放ち、チャオズが爆裂呪文によって破壊を巻き起こした際、回避行動をとった一同の戦闘力を測定していたのだ。

ベジータ「(この小僧、一瞬だが戦闘力が1万を超えていた……いくら地球が俺達サイヤ人にとって楽な環境であるとはいえ、4000のナッパではすぐに倒されてしまうだろう)」

意外な戦闘力の高さと妙な技を使うことによって戦闘効率を高めるチームワークの存在を警戒し、ベジータはあえてダイと一対一で戦うことを選んでいたのだった。

神の修行を、そして超神水の試練を打ち破り、神をもとうに追い越したほどの圧倒的な戦闘力は、今や竜闘気を使わなくとも父であるバランの最終戦闘形態、竜魔人をも軽く片腕で、軽いジャブで打ち倒せるほどのものとなっていた。
 
そして、紋章の力で竜闘気を解放した時のダイの戦闘力は、実に通常時の7倍――――――ベジータのスカウターは、14160という数字を叩き出していた。

そして、その圧倒的な戦闘力を闘気量と魔翌力量、そして亀仙流や鶴仙流、神の呪文と技を持って戦いに臨んだダイは――――――

不利な戦いを強いられていた。

ベジータ「そらそらそらそら!!!」

ダイ「だだだだだだだぁっ!!」

ダイ「(なんて早いんだ!追いつくだけでもやっとで、剣を抜いてる暇がない、いや、抜いても剣じゃ追いつけない!!)」

一方のダイも負けじと、小さな体格を生かした回避力と拳撃の速さで、戦闘力と体格の違いによる不利を埋めようとする。
さらに――――――――

ダイ「メラ!」

ベジータ「な、炎だと!?」

拳に魔翌力を込めて、呪文の威力を乗せた拳撃を放つ。

この技は一同がお互いの技を見せあった後、ダイの話を聞いた餃子が率先して開発したものであった。
閃華裂光拳―――――呪文の威力を拳に乗せ、インパクトの瞬間、絶妙なタイミングで爆発させ、威力を極大まで高める、異世界の拳聖が編み出した、対生物破壊奥義。
マァムは過去にザムザとの闘いにおいて、回復系呪文の威力を拳に乗せ、相手に叩きこむことで、過剰回復呪文――――――マホイミと同じ効果を叩き出していた。だが、餃子は他の種類の呪文を使っても、同じことができるのではないか、と考えあらゆる呪文でその技を試し、形にしていったものであった。
最も、ダイはそれを扱うことができず、拳から直接魔法を放ち手にまとわせるだけ、という使い方をしていたのだが―――――――彼の知るはずもないことだが、今の彼の魔翌力はすでに大魔王のはるか数倍を超越しているレベルに達しており、その呪文の威力はメラでさえ山々をフライパン山の様な火の海に変え、ヒャドでさえ平野をオーザムの様な極寒の地に変えるほどのものであり、攻撃手段としては十分だった。
 魔法剣を使えるダイと格闘家としての修業を積んでいた餃子の合わせ技として開発された技――――――魔法拳。
その技が、格上の相手であるベジータとの戦いにおいて、役にたっていた。



ベジータ「こしゃくな!」

ダイ「まだまだぁ!」

火炎、閃熱、爆裂、氷結、真空――――様々な呪文を込めた拳―――魔法拳を使うことで、打撃としてのダメージだけでなく、魔法のダメージを与えていく戦法をとるダイ。

一方、ベジータも一瞬は怯んだものの、ダイの攻撃の性質を冷静に分析し、対応策を編み出す

ベジータ「(この小僧、なんという強さだ…!一瞬たりとも気を抜くことはできん!高い戦闘力、年齢に見合わぬ豊富な戦闘経験、格闘術の熟練――――どれをとっても、フリーザ軍の上級戦士に匹敵する!)」

ベジータ「(それだけではない。手から炎や氷を…!あれが、ラディッツの言っていた魔法とか言うものか!エネルギーを何らかの方法で変換することで、現象をその場に発生させる技術――――)

ベジータ「(ならば、拳からの魔法は、エネルギーで防げる!)」

ベジータ「なめるなぁ!!」

超質ラバーのプロテクターと手袋と、全身にまとわせた気の奔流が呪文の威力を大きく削ぎ、ダイの至技をただの技と貶す。

ダイ「呪文を弾き飛ばした!?」

ダイ「(炎も氷も、呪文の効果が薄い…!あの防具、丈夫なだけじゃなく、温度や環境の変化にも対応できるのか!それに、攻撃をする部位に気を込める技を使えるみたいだ…!呪文があまり通らないのはそのせいか!)」

ダイ「くそぉっ!海破――――」

ベジータ「遅い!」

ズガァッ!

アバン流最速の剣技、海破斬を放とうとするも、ベジータのあまりの速度にはついていけず、残像を、いや、残像すら斬ることもできずに左からの蹴りを食らい大きく吹き飛ばされるダイ。

ダイ「ぐうっ!」

吹き飛ばされた衝撃を利用して岩を蹴り、大道芸の様な動きで岩から岩へ飛びまわり体勢を立て直し、周囲を捜索する――――――敵の姿が見えない!

ダイ「ど、どこだ!?」

ダイが首を振り、ベジータの姿を探し始めたその瞬間。
ゾクリ。
寒気のするほどの熱い殺気と威圧感がダイを襲う。その正体は背後上空、5時の方向で既に大きなエネルギー弾を放とうとしているベジータの姿!

ベジータ「どこを見ている!!はあっ!」

ダイ「うわっ!」

本能的に跳びあがり、舞空術を駆使して空中に逃れるダイ。しかし―――――

ベジータ「はあっ!!」

ダイ「に、二撃目――――!」

足元の大きな爆発も聞こえなくなるほど、間近に迫る、死のエネルギー波。
コレを食らえば―――――――――

ダイ「海破斬!」

ズバァッ!

今度こそ発動したダイの海破斬が、銀白色に輝く勇者の聖剣が死のエネルギー波を切り捨てる。
そこに―――――――

ベジータ「ち、耐えたか!ならば!」

溜めの体制に入り、両手にエネルギーを集中させるベジータの姿。
その体制はまるで、爆発系最上位呪文<イオナズン>か爆裂系中級呪文<イオラ>を放とうとしているかのようだ。


この攻撃をどのように捌けばよいか―――――今やダイの体力に対してわずかな効果しか持たないベホイミを一瞬体に当てながら、ダイの全ての経験がそのための答えをはじき出すための計算に入った。

剣を抜き、すべて弾くか?
……悪手だ。あまりに速い戦闘のペースに、剣ではもはや付いていけない。強力な一撃狙いのための道具と化したこの場において、剣でもって防戦に回ることには利はない。
 
拳と呪文ですべて弾くか?
……敵の攻撃のエネルギー量が高すぎる。一撃でもはじくそのタイミングを誤れば、気のバリアを貫かれ、大ダメージを受ける!
 
竜闘気を使い、全てを一度に弾き飛ばしてみるか?
……駄目だ。威力の高いベジータの気弾をすべて弾き飛ばせる保証はない!貫かれる可能性がかなり高い!
 かめはめ波か紋章閃、あるいはアバンストラッシュで貫くか、マヒャドでも使い凍らせてみるか?
……論外だ。そもそも威力が足りなければそのまま消滅するし、戦闘力が上の相手にぶつけたところではじき返されるか、防がれて小さなダメージしか与えられないだろう。
同種の技を使われでもすれば、そのまま技が帰って来る。
増して、相手は鬼岩城のようなただのデク人形ではなく、ついて行くのもやっとの動きまわる上位の敵――――――!

ならば。
この場を離れ、敵の狙いを外し、飛び回り惑わせて、反撃するほかない。

ダイ「うおおおっ!」

気を解放し、空中に逃げ、回避しながら攻撃を選択したダイ。
一瞬遅れて着弾した大量のエネルギー弾が┣¨┣¨┣¨┣¨ド!と音を立てながら岩肌を、岩山を石ころに変え、あるいは砂にまで変えていく。

ダイ「空中からの攻撃をすれば、奴はあの場に立っていられなくなる―――――!」

ダイ「空列斬!」

ベジータ「!この距離で、斬撃だと!?」

空に逃げ、敵の攻撃を高速移動でかわしながら、今放てる技の中でもなるべく威力の高い技を放ち、敵を安置させず、移動させながら、つかず離れず攻撃する―――――
それがダイの選択だった。技の豊富さにおいては自分の方が一日の長がある、と交戦の間のベジータの動きや技から見抜いたためだ。

ベジータ「くっ!!」

ダイの空裂斬を紙一重で飛びのいてかわし、高速移動で撹乱しつつ追撃に備えようとするベジータ。
そこに、ダイの空裂斬が二発、三発、四発、五発―――――――合計二十発もの空裂斬がベジータを襲う!

ベジータ「おおおおっ!」

全てを回避し、いや、数発は体に掠り、あるいは髪を一房掠め、多くは大地に鋭い穴を空けていく空を斬る斬撃。

ベジータ「遠距離では向こうに分があるか……!ならば!!」

接近戦を挑むため思い切ってダイに高速で近づき始めるベジータ。その間にも、一撃で大魔王など10回は殺せてしまう空裂斬が、ベジータの命を刈り取らんと体をかすめる。
ならば――――――

ベジータ「そこか!はあっ!!」

高速で飛ぶエネルギー弾を数発放ち、ダイの追撃を許さず移動する場所を先読み。そしてベジータがダイに大きく接近したその時!

ダイ「大地斬!」

大上段から剣を振りかぶり、ただ命を叩き割らんとする必殺の一撃が振り下ろされる。 

ベジータ「甘い!」

振り下ろされる剣に対し、あえて高速前進することで、剣が振り下ろされ斬撃となる前に剣の横にもぐり込む。すかさずダイは横薙ぎの二撃目を放ち、その余波が大地に大きな十文字の切り傷を作る。しかし、ベジータの回し蹴りの方が早く、ダイの体を大きく空中へ吹き飛ばし、技と体制を[ピーーー]。

ダイ「ぐうっ!?」

空中で蹴り飛ばされ回転しながら空へと吹き飛ばされるダイ。そのダイに対して追撃とばかりに接近する。

ダイ「(また来る!なら吹き飛びの威力を利用した大地斬―――――)」

ベジータ「はあっ!!」

ダイ「!気弾!」

一撃でも食らえば、ダメージは避けられず、かといって体制が悪く海破斬では斬り裂けない―――――上空へ、緊急回避!
 その判断は的確かつ、その場における最善手であり―――――――――追撃の格好の的となるものであった。

ベジータ「そこだ!」

誤爆してる↑は忘れて

21

16:28

きらり「んぇ?もう始まってるみたいだにぃ」

杏「?おかしいなぁ、電車の不通で少し遅れたけど、杏のソロだから、代わりはいないはずなんだけど」

きらり「あ、杏ちゃん、あれ見てぇ!」σ

杏「?」

野外モニター『よーし、お前らよくついて来れたなー。もう帰っていいー?』

野外モニター『やだああああああああああああああああああああああ!』

野外モニター『まだ聞き足りないのかー?しょうがないなー。そんなしょうがないお前らのために、今日は新曲用意してきたぞー』

会場内外「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」」」

モニター『どうだうれしいかー』

「「「「「「「「「うれしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」」」」」」」

きらり「ええぇ!?杏ちゃんがもうライブやってるー!」

杏「あ、あれって……」

22

きらり「杏ちゃん、双子さんだったのかにゃ?それともニンニン忍者さんで分身パッキーン?」

杏「いや、そうじゃなくて……」

モニター『この曲はこの後売り場で販売するCDに入ってるから、次回までに覚えてくるんだぞー。ちゃんと人数分あるからなー』

「「「「「「「「「はああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!」」」」」」」

モニター『そんじゃ、5曲目、いくぞー』

「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

きらり「杏ちゃん、中入ってみるかにぃ?」

杏「今から行ってもできることないと思うけど……う~ん」

「あ、おい、あそこの大きい子って」

「もしかして、あれ、きらりちゃんじゃね?」

「まさかぁ~、いつものパターンだったら楽屋に居るだろ~」

「でもよぉ」

杏「あ、きらり、とにかく、ここに居てもできることはないから、事務所に行こう?」

きらり「うぃ、りょーかーい!」

きらり「(/・ω・)/ガオー!」ドドドドドド 

「は、早いぞ!」

「やっぱりきらりちゃんか?」

「もう見えなくなった……もうちょい早く気が付いたらサインもらったのに」

23

16:32

ラジオ『突風による電線の寸断により、各交通機関には大幅な乱れが起きています。各私鉄や,地下鉄はおおむね2時間を超える遅延が発生しており、
高速道路や自動車専用道では、停電による料金所での混乱に伴う事故が相次いでおり、一般道においても……』

美世「うぅ~ん……動かないねぇ……」トントン

あい「むぅ……これでは間に合わんか?」

双葉「もう帰ってもいいんじゃない~?」

美世「ダメ!」

双葉「でもぉ~……もう行っても間に合わないし~」

あい「間に合わないからと言って、行かないわけにもいかないだろう、杏君。今日のライブは、テレビ中継も入るほどの大きなライブなのだ。向こうも首を長くしているはずだ」

双葉「まぁそうかもしれないけどさ~……それって、いつ放送するの~?」

あい「ん?確か、生中継だからそろそろ放送時間のはずだが……」

美世「テレビつけてみる?何か分かるかもしれないし。」

あい「そうだな。ちょっと見てみるか……」ピッ

TV『もう6曲目だぞー。お前らそんなに杏のこと好きなのかー?』

TV『だいすきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!』

TV『ふふふ、んじゃ、ちょっと休憩してくるからなー。トイレとグッズとサイリウム、忘れんなよー。後、グッズ購入は仲良く順番にするんだぞー。ちゃんと人数分ぐらいは用意してるからなー』

TV『はああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!』ドドドドドド

あい美世「ぶっ!?」

双葉「お、もうやってる~」


24

美世「え?えっ?杏ちゃんが映ってる!」

あい「そ、そんな馬鹿な!杏君はここに居るのに何故だ!?」

美世「これって、録画?」

あい「いや、そんなはずはない!生放送だから絶対に飛ばさないように、とP君が杏に行っていたのを何度も聞いたぞ!?」

双葉「あ、あれは……」

美世「杏ちゃん、どういうこと!?」

双葉「んとね、実はねぇ~……」

プルルルル

双葉「ぁ、電話だ~、もしもし~?」

「おー、私。ちょっと遅くなりそうなんだけど」

双葉「あ、そう~?今どこに居るの~?」

「そろそろ、事務所に着くところ。なんかね、Pさんとかな子ちゃんと愛梨ちゃんと幸子が、寄って行ってって言うから……」

双葉「あ、そうなんだ~……じゃあ、私も事務所に行こうかな~?」

「おー、こいこい。もともとそのつもりで上京したんだから」

双葉「はいよー、じゃあ~、あいさんに代わるから~、Pさんに代わって~?」つ□

「あいよー」

あい「も、もしもし?」

P『あ、あいさんですか?実はですね……』

あい「」

双葉「じゃあ美世さん、事務所に行って~」

美世「はーい」


25

事務所

17;22

P「ただ今戻りましたー」

律子「あ、P殿!」

小鳥「Pさん、お帰りなさーい」

ちひろ「お疲れ様です、Pさん、まずはこのスタドリ5本セットを」

律子「やめい」ペシ

ちひろ「うぎゃ」

P「は、ははは……」

「Pさん、もう入ってもいい?」

P「おっ、そうだった。じゃあどうぞ―」

双葉「こんちゃー。」

律子小鳥ちひろ「」

律子「あ、杏!?アンタ、ステージは!?」

双葉「もうやってるよ?」

小鳥「や、やってるって、杏ちゃんここにいるじゃないですか!」

かな子「律子さん小鳥さん、ちょっと待ってください!」

ちひろ「あら、かな子ちゃんに愛梨ちゃん、幸子ちゃんも」

幸子「ふふ、カワイイボクが双葉さんと共に登場ですよ!」

律子「P殿、どういうことなんですか!杏を連れて帰ってきたりして!」

P「ああ、小鳥さん、ちょっとテレビで杏の番組を付けてもらえますか」

小鳥「あ、はい」カチ σ 



26

TV『そんじゃ、今日のライブはこれで終わり!みんなで仲良く帰るんだぞー!』

TV『はあああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!』

TV『んじゃ、杏はもう帰って寝るー!まったねー!』

『おっつかっれちゃああああああああああああああああああああああん!!!!!!』

                      ''';;';';;'';;;,.,                  ザッ
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッ
          ザッ            ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                        ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                        vymyvwymyvymyvy     ザッ
               ザッ     MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
                   Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ
     ザッ            ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
                __,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ    ザッ
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ

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   \  `ニニ´  .:::::/\  `ニニ \  `ニニ´  .:::::/ニ´ \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´


「CD買います」「DVD買います」「blu-ray買います」「飴買います」「衣装セット買います」

律子小鳥ちひろ「」

P「ほら」

かな子「えへへ、一日付き合ってくれてありがとね!」

愛梨「すっごく楽しかったよ~!おいしいスイーツもいっぱい食べれたし!」

幸子「きれいな食器も服もいっぱい買えましたねー♪うふふ、ますますボクが可愛くなっちゃいますよ!」

双葉「ふふふ、たまにはフリフリのドレスもいいもんだね♪」

律子「ど、どういうことなんですか!?」



27

ガチャ

美世「ただいま~」

あい「ただいま、お、P君、帰ってたか」

P「あ、あいさん、お疲れ様です」

双葉2「ふあぁぁぁ……ここが事務所ぉ~?」

双葉「おっ、来たか」

双葉2「うん……いきなり連れて来られちゃった~。」

小鳥「あ、杏ちゃんが二人?!」

ちひろ「い、いえ、今生中継にも映ってるから3人ですよ!?」

かな子「わー!こっちの双葉さんもかわいいー!」

愛梨「ほんとー!杏ちゃんにそっくりだし、ちっちゃいし、顔も体格もそっくりー!」

幸子「ぱっと見だと、見分けつかないですねー」

律子「ど、どうなってるの!?」

キャッキャ ワイワイ カワイー ボクノホウガカワイイデスヨ!
エエエエ ピヨピヨ ヒャッハアアアアア ムーリィー
ガチャ ノシッノシッ

きらり「おっつおっつばっちし☆」

杏「ただいまー……もう帰っていい?」

きらり「だめだうー?杏ちゃん、Pちゃんと律ちゃんにぃ、ごめんなさいしないといけないにぃ?」ギュ

杏「うぐっ」

P「あ、杏ときらり!」

律子「こ、今度は本物の杏!?」

ちひろ「え、え、ええ、本物みたいですね…」


28

きらり「あんねぇー律ちゃん、杏ちゃんは律ちゃんにごめんなさいしないといけないんだにぃ?」

ちひろ「ど、どういうことですか?」

きらり「あんねぇ、杏ちゃん、リハーサルまでに間に合わせるつもりだったんだけどぉー、会場に行ったらもう始まっちゃってたんだにぃ☆
途中で交代してこようかってお話もしたんだけどぉー、途中で変わったら混乱パニパニ☆しちゃうしー、ファンの皆に見つかっちゃいそうだから帰ってきたんだにぃ」

律子小鳥ちひろ「」

杏「律子さん、プロデューサー、ごめんね……結局、行けなかった……」

律子「そ、それはまあ、ちゃんと叱らなきゃだけど、でも、ステージはうまく行って?あれ?この場合は?」

P「ま、まあ、結果的にはうまく行った訳だし、なんとかお叱りだけで……」

ガチャ

双葉3「ただいまー」

ベテ「ただいま……あ、P君!」

P「あ、ベテさんお疲れ様です!今日はどうも、ありがとうございます!」

ベテ「あ、ああ、い、いや、まあ、P君のためだし……」モジモジ

きらり「(゚∀゚)」

P「ん?何ですか?」

ベテ「な、何でもないぞ!」

杏「あ、ベテさん」

ベテ「あ、杏!?」


29

双葉3「おい杏、私が行かなかったら事務所が潰れてたかもしれないんだぞ~。ちゃんと謝ったのか~?」

杏「うっ、それは……」

双葉3「ベテさんにも、ちゃんと謝っておくんだぞ」

杏「うう~…」

双葉3「ううじゃない。まったく杏は、ほら」グイ

杏「わわわ。あ、あの、ベテさん、今日は、ごめんなさい……」

ベテ「あ、ああ?ええ?」

きらり「(..・ω・)σl」メルメル

双葉3「ほら、ちゃんとしな」

杏「べ、ベテさん、律子さん、ホントにすいませんでした!」

律子「あ、ああ、うん。分かった。結果的にはうまく行ったことだし、罰当番だけで済ませることにするけど……」

ベテ「あ、杏が4人?ど、どうなっているんだ?」

P「それがですね、実は……杏、皆もこっちに」

杏「うぃ」

双葉3「あいよー」


――――――――――――――――――――――――――――――――
30

P「それじゃ、順番にお願いします」

双葉3→杏木(あずき)「私が長女の双葉杏木。今日、朝にここに来たのが私」

双葉→杏花(あずは)「次女の双葉杏花。かな子ちゃんと愛梨ちゃんと幸子と一緒にいたのが私」

杏「私が杏。いつもここに居るのが私。」

双葉2→杏里(あんり)「私は双葉杏里~。杏お姉ちゃんの妹で~、あいさんと美世さんに連れてこられたのがわたし~」

律子小鳥ちひろベテ「」

かな子「杏ちゃん、4人姉妹だったんだ~」

愛梨「えへへ、なんだか杏ちゃんがいっぱいいるみたい♪」

幸子「こうしてみると、4人ともそっくりですねぇ」

杏木(134cm)「ん。よく言われるよ。」

杏花(136cm)「事務所の方にお礼とご挨拶に行って来るようにって、家の方から言われてきたんだよ。後、ついでに観光もしたかったから、みんなで来たんだ」

杏里(140cm)「一度は事務所にご挨拶にって~、両親も言ってたんだけど~、忙しいからね~」

杏「まぁ、こういうことになるのは予想外だったけど……図らずも、カエダーマ作戦を成功させちゃったね♪」

杏木「こら、予想外じゃないだろ。杏がちゃんとしてれば、律子さんに怒鳴られたり、ベテさんに絞られたり、ぶっつけでステージに立ったりしなくてもよかったんだから」コツ

杏「いてっ……ぶー」


31

杏木「ぶーたれるなっての。お仕置き部屋に入れるぞ?」

杏「わわわわ、ごめんなさいごめんなさい!」

小鳥「あ、杏ちゃんが負けてる……」

きらり「( ゚ω゚)σl」メルメル

杏花「ま、私は観光も買い物もできたし、甘い物もいっぱい食べられたし満足かな♪」

杏里「あっ、お姉ちゃんだけずる~い。わたしもいきたい~」

杏木「むっ、一人で楽しんでたのかー。ずるいぞー」

杏花「まぁまぁ、明日になれば、杏がちゃんと案内するから」

杏「えっ、私が?」

杏木「それぐらいしろよー。今日、あれだけ迷惑かけたんだから、それ位じゃないと釣り合い取れないっての」

きらり「( ゚∀゚)σl」

杏花「今日の分の埋め合わせはちゃんとするんだぞー。まぁ、まだ見るとこもいっぱいあるし、退屈はしないだろうけど……」

杏里「ねー。いきなりくすぐられたりして、連れ出されて~……埋め合わせは大きいからね、お姉ちゃん~」

あい「あ……そ、その、すまない……」

杏「うう、わかったよぅ」

ベテ「ちょ、ちょっと待ってくれ、それじゃあ、今日ステージで踊ってたのは」

杏木「私。いきなりってのは結構大変だったけどねー。ま、いい経験になったけどさ」

律子「そ、それなら早く言ってくれたって!」


32

杏木「だって律子さんもベテさんも聞いてくれなかったしー」

律子「だ、だからって!」

杏木「『何よその態度は!』『そうなんだって、杏のことでしょう!』」

律子「」

杏木「『このまま振り付け確認を行おう。時間がない、今更有無を言うことは許さんぞ』『早く着替えて、レッスン室へ行きなさい!ベテさん、今からお願いね!』」

幸子「あっ、お姉さんも完全記憶能力ですか?」

かな子「声帯模写もできるんだ~!すご~い!」

杏「うん。4姉妹みんなそうなんだ。」

律子「す、すいませんでしたあぁぁぁ!!!!」

小鳥「ピヨ!?」

律子「い、いきなり怒鳴り散らしたりして、よく確認もせずに、申し訳ございませんでしたああぁぁぁ!」

ちひろ「律子さんが土下座を!?」

杏木「まぁ、それはもういいから……明日の観光、案内お願いね?」

律子「は、はい!事務所のほうで、一日案内をさせていただきます!P殿が!」

杏「おっ」

P「ファ!?」

美世「あ、じゃあ私車出す~!」

律子「それから、ちひろさん!今日の分の報酬を双葉さんに!」

ちひろ「あ、はい!これですね!」

律子「双葉さん、どうかこちらを!今日の分の報酬と、観光のための費用としてお納めください!」つ【75万円】

杏木「じゃあ、遠慮なく頂こうかな♪」

杏花「お、観光費浮いちゃう?」

杏里「わぁ~い、楽しみ~♪」

幸子「お、大人の解決法ですね……」

P小鳥「」


33

杏木「さて、私は疲れたし、そろそろ帰ろうかな……」

律子「じゃ、じゃあP殿、双葉さんをお送りしてくださいね」

杏「それじゃ、も」

トントン

杏「お?」

諸星ひかり(210cm)「杏ちゃんかわいいにぃ☆今日は杏ちゃんがいっぱいだにぃ(*-ω-*)」

諸星あかり(198cm)「杏ちゃんが4人もいるなんて……ここは天国かにゃ?(*-ω-*)」

きらり(186cm)「杏ちゃん、今日は4人とも、きらりんルームにご招待だにぃ☆」

諸星かがり(174cm)かがり「みんなみーんな、いっぱいいっぱい可愛がるにぃ(*-ω-*)」

杏「き、きらり、どうしてみんないるの!?今日、お休みのはずじゃ!?」

杏木「な、なんだこいつらでっけえ!」

杏花「き、きらりんは知ってるけど、きらりんって4人もいたの!?」

杏里「きらりんいっぱ~い?分身したの~?」

「「「「杏ちゃんもお姉ちゃんたちも妹ちゃんもカワイイにぃ」」」」

杏木「」

杏花「」

杏「」

杏里「(*´ω`*)?」



34

ひかり「かな子ちゃんも愛梨ちゃんも美世ちゃんも持って帰るにぃ」ヒョイ

かな子「ほわ?」

愛梨「わ~すごーい、ひかりちゃん力持ち~!」キャキャ

美世「わ、私も!?」

あかり「Pちゃんも幸子ちゃんも持って帰るにぃ」

P「わわわ!」ワタワタ

幸子「も、もしかしてボクもお持ち帰りされるんですかぁ!?」ハワワ

きらり「杏ちゃんはきらりのだから、妹ちゃんと一緒に持って帰るにぃ」

杏「わわわ!」

杏里「わ~、きらりんすごいねぇ~」ネムネム

かがり「杏ちゃんのお姉ちゃんたち持って帰るにぃ」

杏木「うわわわ、おいちょっと、杏、どうなってんの!?」

杏花「ゆ、揺らすなぁー!」

律子小鳥ちひろベテあい「」

かがり「今日は眠れなくなりそうだにぃ…楽しみきゅん☆」

きらり「杏ちゃん、みんなで一緒にハピハピ☆しようにぃ」

あかり「律ちゃん、小鳥ちゃん、ちひろちゃんもあいちゃんもベテさんもバイバイにー☆」

ひかり「そんじゃ、みんな、新☆ひかりんルームにしゅっぱーつ!」

ひかりあかりきらりかがり「ガオー!」
三三三三三(*/・ω・)/(/・ω・)/(「・ω・)「(っ・ω・)っドドドドドド 90km/h


35

ベテ「ああ、P君が持っていかれて!」

あい「な、なんてパワーとスピードだ…!」

律子「ま、また!?」

小鳥「あんなに一度に持って行っちゃうなんて!」

ちひろ「あれじゃ、止められませんよ!?」

律子小鳥ちひろベテあい「」

律子小鳥ちひろベテあい「……」

あい「ほっとくか」

律子小鳥ちひろ「ですね」

ベテ「P君……」グス

机「」ゴソゴソ

あい「ん?」


36

乃々「や、やっと出られる……」

輝子「フ、フヒ、アブナカッタ」

小鳥「あ、居たんですね二人とも」

輝子「ウ、ウン…捕まったら、ひどいことになるから……」

乃々「あ、杏さんのお姉さんが来たときからずっと……」

ちひろ「それじゃ、皆で北海道のお土産分けちゃいましょう?生ものもありますし」

律子「あ、そうですね」

小鳥「じゃ、私お茶入れてきますねー」
ガチャ

美希「ただいまなの!ハニー!!」

菜々「ただいまおかえりナナですよー、キャハ☆」

小鳥「あ、美希ちゃん菜々さんお帰りなさい~」

律子「今帰り?疲れたでしょ」

美希「ちひろ、小鳥、律子!」

律子「」ギロ

美希「…さん、ハニーは~?」


ちひろ「たった今、きらりちゃん達がPさんと皆を連れて帰っちゃったんですよ~」

美希「ええ~……はうっ」ガク

菜々「わわわ、美希ちゃん大丈夫ですか?」

美希「せっかくフランスから帰ってきてハニーに会えないなんて~……先に事務所で待ってるって言ったのに~……」ヘロヘロ

小鳥「あ、会わせてあげたかったのはやまやまだけど……ねぇ」

あい「うむ」

ベテ「だな」

輝子「フ、フヒ、美希さん、これ」つ○

美希「ふぇ?」

ちひろ「あ、そうだ、杏ちゃんのお姉さん達と妹さんが来て、いろいろお菓子を持ってきてくれたんですよ~」

美希「ホント!?」

菜々「へ~、杏ちゃんって姉妹が居たんですね~、てっきり一人っ子なのかと」

乃々「み、美希さん、一緒に」

美希「うん!」

輝子「な、菜々さんも……フヒ」

菜々「は~い、それじゃ、いただきますね☆」

ワイワイ キャッキャ ピヨヨヨヨ! ピークン…
ナノナノ キャハ ラブリージュウナナサイ ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアア
ウルサイ ア スイマセン ミキチャン ノノチャン スタドリドウゾ
イラナイノー ムーリィー ヤメイ グエ


後日

ベテ「結局、P君は連れ去られてしまったし……」

あい「他の皆も連れて行かれてしまって、今どうしているのか……」

小鳥「嵐のような日でしたね~」

キャッキャ ニョワニョワ ハピハピ 

あい「ん?」

ガチャ

杏木「こんちゃ~」

杏花「おはよー」

杏「おはよー。律子さん居る?」

杏里「こんにちは~」ホエホエ

律子「あ、あら杏と双葉さん、いらっしゃい…?で、いいのかな……?」

小鳥「あらあら、またお揃いでようこそ」

ちひろ「杏ちゃん、今日はお休みなのに珍しいですね…?」


杏木「P達に勧誘されたからニートやめてアイドルやることにしたからね。律子、よろしく~」

ひかり「うぇへへへ☆杏木ちゃん4姉妹とひかりんたちでユニット組むにぃ」

律子「え」

杏花「杏だけ印税生活なんてズルいからね~。楽して楽しくいっぱい稼ぐぞ~♪」

あかり「Pちゃんなら、あかりたちも、杏花ちゃん達もトップアイドルにしてくれるにぃ☆」

小鳥「えっ」

杏「へへへ、カエダーマ作戦で稼げるってわかったからね~。みんなでPにお願いしたんだ♪」

きらり「みんなで一緒にハピハピ☆するにぃ。杏ちゃん、頑張ろうにぃ」

ちひろ「そ、そんな……まだ増えていくんですか!?いや、事務所的にはいいですけど!」

杏里「えへへ~、皆これからよろしくね~(*´ω`*)」ホエホエ

かがり「これでいつでも杏里ちゃん達可愛がれるにぃ」

あい「そっちが目的か!?」

P「」

ベテ「ああP君!P君!しっかりしてぇ~!」ユサユサ

あい「ベ、ベテさん落ち着いて!」

律子「プ、プロデューサアアアアアアアア!!!」












P「⊂⌒~⊃。Д。)⊃」モウダメポ








終わり。
誤爆した>>23>>24>>25は忘れて

ついでに夜書いたやつ紹介

よつば「きらりはおっきいなー」きらり「にょわ?」
よつば「きらりはおっきいなー」きらり「にょわ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397925421/)

以上

次は佐久間4姉妹か和久井4姉妹でも書きます。予定は未定。

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