IS<インフィニット・ストラトス> SSスレ (417)

IS<インフィニット・ストラトス>のSSスレ
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1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE ~輝く季節へ~ 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD ~支配者の為の狂死曲~
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世

SS予定は無いのでしょうか?

おkなら出来に保証はしないが投下するわ
NGは 一夏「千冬姉と結婚したい」ラウラ「ほう」 で。

一夏「だってよく考えてみろよ、世界最強であの容姿だぞ?」

一夏「美人とかいうレベルじゃねぇよ、クレオパトラも真っ青だぜ?」

ラウラ「ふむ。確かに教官は美しいな」

一夏「俺がいないと家事もできないところとかも可愛い」

一夏「なんていうかずっと世話してあげたい」

一夏「姉弟とか知るか、俺は千冬姉を愛しているっ」

ラウラ「よく言った。だが嫁よ、そうなると私はどうなるのだ?」

一夏「何が?」

ラウラ「嫁が教官と結婚したら私はどうなるのだ?嫁の夫としての立場を失う訳だが」

一夏「何回か言った気がするけど、ラウラは女だからな?本来なら俺を嫁にするんじゃなくて、ラウラが俺の嫁になるんだからな?」

ラウラ「ふむ、つまり嫁は私を嫁にしたい、という訳か」

ラウラ「ならばこれからは嫁の事を夫……いや旦那さまと呼ぶべきか」

一夏「旦那さま……だと。なんて破壊力だ……」

一夏「い、いやまて、ラウラは可愛いし世間知らずなところとかも魅力的だと思うが、俺が好きなのは千冬姉だ」

ラウラ「で、では私の事は嫌いだというのか?」

一夏「そんな訳ないだろ。ラウラの事は好きだよ千冬姉の次くらいに」

ラウラ「そ、そうか。……一夏この際だから言っておく」

ラウラ「私はお前の事が好きだ、一人の男として愛している」

一夏「ラウラ……。ありがとう、でも俺は千冬姉のことを……」

ラウラ「分かっている。ただ私の気持ちを伝えたかっただけだ。深く考えるな」

一夏「ラウラ…」

ラウラ「それに、これから教官よりも好きになってもらえるよう頑張ればいいだけの話だからな」

一夏「お、おう、頑張ってくれ……」

ラウラ「うむ。その為にはまず私をもっと知ってもらわなければならんな」

ラウラ「嫁、いや旦那さま。これからは極力私のそばにいろ。新しい私をどんどん知っていけ」

一夏「あ、あぁ、分かった」

ラウラ「ところで」

一夏「ん?」

ラウラ「旦那さまが教官の事を結婚したいほど愛しているのは分かった」

一夏「あぁ」

ラウラ「しかし教官はどうなのだろうな」

一夏「!?」

ラウラ「教官が旦那さまの事を気にかけているのは知っている。が、それは弟だからではないのか?」

ラウラ「そもそも旦那さまは教官にひとりの男として見られているのか?」

一夏「な、なんてこった……。自分の感情を優先するあまり肝心な千冬姉の気持ちを考えていなかった」

一夏「千冬姉に確認してくるっ」

ラウラ「あぁ、行ってくるがいい」

一夏「だが待て、本当にラウラの言う通り男とみられていなかったら?」

一夏「それどころか『実の姉弟でそんな事を考えているのか貴様は。気持ち悪いやつだな』なんて言われたらどうする?」

一夏「そんな事になるぐらいだったら何も今伝えずともいいんじゃないか?」

ラウラ「旦那さま、いや一夏」

ラウラ「拒絶される事を恐れていては恋愛などできないぞ」

ラウラ「だれだって好きな人に思いを伝えるのは怖いんだ」

ラウラ「だがそれを乗り越えなくては近づけないんだ」

ラウラ「やらなくて後悔するよりもやって後悔するほうがいい、という奴だ」

ラウラ「一夏、ここで迷う様な男に成り下がるな」

ラウラ「おまえはそんな男じゃないだろう」

一夏「ラウラ……。ありがとう、俺行ってくるよ!」

ラウラ「あぁ、お前の本心をぶつけてこい!!」

一夏「おう!」

ラウラ「ふむ、結局肩を押す形になってしまったな」

ラウラ「一夏にはあぁ言ったが、これからは私などのそばにはいられまい」

ラウラ「まぁいい。あいつの幸せは私の幸せだ。後悔など無い」

ラウラ「後悔など……無い…うぅっ」

一夏「千冬姉、いや、織斑千冬さん!!」

千冬「なんだ急に。頭でもぶつけたのか」

一夏「真面目な話なんだ」

千冬「ほう」

一夏「俺は――――」


おわり

以上です。
キモくてどうもすいませんでした

SSにもならないような小ネタを一つ


休日、とあるカラオケ店~




ラウラ「…あなたを~ねむ~ら、せるぅ~」グッ!

セシリア「……あの、一夏さん?」ツンツン

一夏「何だよ、セシリア」

セシリア「この歌、何の歌ですの?」

一夏「……知らねーよ。鈴は知らないのか?」

鈴「あ、あたしに振られても……。ほ、箒は?」

箒「うーむ……」

ラウラ「うすむらぁ~、さきのぉ~」

箒「少なくとも、ここ十年の歌では……」

一夏「だよなぁ、思いっきり昭和な感じが……」

シャル「……僕、知ってるよ」

一夏「へ?」

ラウラ「ひとのぉ、いの、ちかぁ~…」プルプル

セシリア「大熱唱ですわ…」

ラウラ「せめてぇ~っ、うみに、ちれ…」

一夏「本当に熱唱だな…」

鈴「あたしらよりも情景たっぷりに演歌を歌うドイツ人ってのもシュールな光景よね……」

シャル「違うよ、鈴。これは歌謡曲。そんな風に言ってると某オルフェノクなライダーに怒られちゃうよ?」

鈴「某オルフェノクなライダーって……」

セシリア「そう言えば、あの昭和歌謡曲男、何処に行ったのでしょう?」

シャル「さあ?某回って回って回る人の番組で懐かし歌謡の紹介でもしてるんじゃない?」

箒「何でそんな事に妙に詳しいんだ……」

ラウラ「せめてええぇぇえっっ、うみに、さけ…」

箒「な、何か、血管が切れそうな勢いだな……」

セシリア「感情込めすぎですわ……」

鈴「で、何の歌なの一体?」

シャル「連合艦隊」

鈴「へ?」

シャル「これ、連合艦隊って映画の主題歌なんだ」

鈴「」

ラウラ「うみのぉ……ふゆばらぁぁぁぁ~……」

一夏「おおぉーっ」パチパチ

ラウラ「あ、あまり茶化すな、嫁……」テレテレ

一夏「そんな事ないって、なぁ」

シャル「そうそう、とっても上手だよっ」

ラウラ「そ、そうか//」

ちゃららーらー、らー…

シャル「あ、二番始まるよ」

ラウラ「お、そうか」コホン

鈴「何でそんなに詳しいのよ……」

ラウラ「おいたぁ~あしどぉりでぇ~」

鈴「…で、何でそんなに詳しいのよ」

一夏「そうだな」

セシリア「気になりますわね…」

シャル「気になるって…、単にラウラと二人で、というか強制的に戦争映画を見させられてただけなんだけど……」

セシリア「Oh……」

ラウラ「ひとりぃ~たたずめば~…」

箒「相変わらず熱唱中だな…」

セシリア「で、何でそんな事になったんですの?」

シャル「うん、何でもドイツのお姉さんが、軍人のたしなみだー、とか何とか言って色んな戦争映画を送ってきたんだけど」

一夏「両極端な人だな」

シャル「その中でも日本の戦争映画を気に入っちゃって」

一夏「へえ」

シャル「おかげで、テレビの中じゃ日夜中井貴一が特攻してるよ……」

箒「せっかく殿上人になったのになぁ」

ラウラ「きみをせお~い~…っ」

鈴「しっかし、よく馬力が続くわねー、あの歌い方で」

セシリア「ホントですわー」

一夏「……でもさ、わりと良い歌だよな」

シャル「でしょ?かくいう僕もそらで歌えたりして」フフッ

セシリア「!?」

鈴「なっ…」

箒「なんだと……!?」



ラウラ「か、えりますぅぅぅう……」プルプル

ラウラ「うみにぃつもりてぇ…」

一夏「おっ、そろそろ終わりだな」

シャル「じゃあ、次は僕が」

ガシッ!

セシリア「……わたくし、お願いします」

シャル「う、うん……」タジッ…

一夏「へえ、セシリアは何を歌うんだ?」

セシリア「…………」ピッピ

次曲選定

五木ひろし 『契り』

箒「」

鈴「」

一夏「へえ、聞いた事ない歌だけど」

シャル「あ、あんまり無理は……」アハハ…

セシリア「……大丈夫ですわ、大丈夫……」タラタラ…

一夏「ほ、ホントかよ。って」

箒「…………」ピッピ

鈴「…………」ピッピ

曲予約

さだまさし 『防人の詩』
堀内孝雄 『愛しき日々』

鈴「って、箒!ずるいじゃない!!」

箒「ふんっ!何とでも言え!勝負は過酷なのだ!!」
鈴「きーっ!!」

一夏「なあ、この歌って何の歌なんだ?」

シャル「『白虎隊』と『203高地』の主題歌なんだけどさ……」

鈴「何で一々知ってんのよ……」

箒「…………」タラタラ…

鈴「な、なに?急に黙りこんじゃってさ」ダラー…

箒「そ、そういうお前こそ顔色が悪いんじゃないか?」

セシリア「…………」カクカク

シャル「だ、大丈夫?セシリア……」

セシリア(……大変ですわ)

鈴(歌詞、というか曲の名前すら聞いた事ない!!)

箒(去年の紅白を見ておけば良かった……)

――――かくして戦争映画歌謡曲絶叫大会という悲劇が幕開けようとしていたが今の彼らにはその事を知る術はなかった。

ただ

ラウラ「あなたを、ねむらせる……」

ラウラの鎮魂の歌が彼らの胸に染み込のであった。



終わりです。

小ネタのつもりがちょっと長びいてすみませんでした。

またお目にかかれればと。
では。

箒「なんだって……そんな…」
箒「一夏の様子がおかしい…?」
一夏「箒と思いっきりイチャラブしてみる」

俺のおすすめ

鈴ネタで一つ

一夏「痴漢するから準備しとけ」鈴「」

鈴「……って、メールが来たんだけど」

ティナ「」

鈴「どうしろってのよ、一体……」ハァ…

~翌日

とある駅

鈴「…………」

鈴(メールで言われた通りの格好で来てみたけど)チラッ

鈴(この格好、ちょっとおかしすぎじゃない!?)

鈴(体にピッチピチの服に、スカートなんかはミニ過ぎてパンツ見えてるし!?)ギュッ


ヒソヒソ…

ザワザワ…

鈴(ううっ、みんなこっち見てるし……)

鈴(一夏のばかぁ……)グスッ

プルプルプル…

鈴(あ、電車だ……。確かこの電車に乗らなきゃいけないんだよね……)

ブーッブーッ

鈴(あ、メールだ……)ピッ

ティナ『鈴、大丈夫?わたしもちゃんと付いてるからね』

鈴(ティナぁ……)ウルッ

鈴(大丈夫、心配してくれてありがとう、と……)ピッ

鈴「……よし、行くか!」スクッ

鈴「一夏のやつ、あたしにこんな事させてただじゃおかないんだから!!」

ぷしーっ




ぷああぁぁん……

電車内~

鈴(言われた通りの車両に乗りこんだものの……)ザワザワ

鈴(ちょっと混みすぎじゃない!?)ギュッー

鈴(その割にみんなこっちをジロジロ見てくるし)ジロッ

鈴(…………)


ティナ『やっぱさ、一回確認したほうがいいんじゃない?織斑くんにさ』


鈴(……やっぱり確認しとくんだった……)

『次、○○~』

鈴「な、なんか更に混んできた……」ギュウギュウ

鈴「あ、あんまり身動きが取れない……」ギュウーッ

鈴「と、とりあえずあそこのドアらへんに……」モゾモゾ

鈴「まったく、何でこんな目に……」

……ゴソゴソ

鈴「や、やっと一息つけた」ハァ…

鈴「全く、大変な目に……」ヤレヤレ…

鈴「てか、一夏は何処にいんのよ一体!!」


……サワ

鈴「ひゃっ!?」

鈴(さ、触られた!?)

サワサワサワ……

鈴「ひゃっ、ひゃああ」

鈴(さ、触られてる、あたしのお尻、一夏に触られちゃってるよ!?)

ススススス

鈴「んっ!?」

鈴(ちょっ、ちょっとバカ!?どういう触り方して!?)

ツー……

鈴「あんっ!?」

「……」ピクッ

鈴(お、思わず声が出ちゃった……)

ツツツ…

鈴「ひあぁ……」ブルッ

鈴(な、何でこんな……)ゾクッ

スルッ

鈴「ひあっ!?」ビクッ

鈴(ちょっ、ちょっと、何処に手を入れて!?)

鈴「ちょっと一夏!いい加減に――――」


男「…………」ジーッ


鈴(って、全然知らない人だーーっ!?)

クチュ、クチュ…

鈴「ひ、ああ……」ブルッ

鈴(や、やばい、声が……)

ヌチ…クチャ…

鈴「んんっ!?」ビクッ

鈴(な、何でこんな事に……)

男「…………」ゴソ

鈴(ダメ…、声を上げないと……)

ヌチッ!

鈴「ひぃんっ!」ビクッ

鈴(ダメ、とてもあげられないよぉ……)

グチュグチュ!

鈴「ひっ、ひっ」

鈴(や、やめて!何かくる何か!)ゾクッゾクッ

グチッ!

鈴(もう―――――――)












「すいません!この人痴漢です!!」

鈴「えっ……」

千冬「……あ」





鈴「な、何で千冬さんがーーーーーー!!!?」

―――――――

男「……本当に大丈夫?」

鈴「あ、はい。もう平気ですから」

ティナ「何か、この子が本当にご迷惑を……」ペコリ

男「いやいや、それじゃ」



ティナ「……良かったね、いい人で」

鈴「いや、ホント。あたしはてっきりあの人かと」アハハ

ティナ「全くもう」





鈴「で、どういう事つもりですか、千冬さん!?」

千冬「いや、他意はない。ただ個人的にお前の尻を公共の場でまさぐってみたくなってな」

千冬「なら、一夏からのメールならばと試してみたら、な」

ティナ「さ、最悪だ!?」

鈴「そんな事で……」ハァ…

鈴「とりあえず、学園には報告させてもらいますから!!」

千冬「や、やめろ!同性レズ痴漢の姉弟に一夏をしたくない!!」

ティナ「反省の色がない!!」



鈴「なら、触らせて下さい」

千冬「へ?」

鈴「千冬さんのお尻、あたしにも触らせて下さい!!」

千冬「お前、何言って!?」

鈴「ティナ!!」

千冬「お、おい、何やって!!」

ティナ「……すいません、織斑先生。あたしもちょっと興味が」ガシッ

千冬「何バカな事を!?」ジタバタ

鈴「んっふっふっ、さあ、思う存分触らせてーーー!!」ジリジリ

千冬「やめんかあああーーーっ…………」



かくして、一つの事件は幕を下ろした。しかし、



シャル「…………一夏は僕にどうしろと」



次なる事件が巻おこる事には誰も知る由がなかったのであった……




終われ

千冬姉ネタで、

一夏「千冬姉って、経験済みだったのか!?」

一夏(千冬ねぇが経験済みだなんて、何かショックだ……)ハァ

一夏(まぁ、千冬ねぇほどの美人が何もないって言う方がおかしいのかもしれないけど)

一夏(それでもなぁ……)ハァ…

一夏(でも、何でちっとも教えてくれなかったんだろう)

一夏(まぁ、そんな事聞いたら殴られそうだけど)

一夏(でも、たった二人の姉弟じゃないか?)

一夏(せめて、ちょっとくらい教えてくれても……)

一夏(いや、もしかすると何か俺には言えない事情でも……)ブツブツ…

一夏(いや、もしかすると、いや、ひょっとして……)

――――――――――


千冬「おい、オルコット」

セシリア「あ、何でしょうか先生」

千冬「いや、大した事ではないがな」



千冬「最近の織斑についてなんだが……」

セシリア「一夏さんですか?」

千冬「うむ、最近変わった事はないか?」

セシリア「いえ、特に変わった事は……、そういえば!!」

千冬「そういえば?」

セシリア「先日の自主訓練のさいにわたくしを力強く抱いて……」//

千冬「ほう」ギロッ

セシリア「ひぃっ」ビクッ

千冬「その件については後日たっぷりと聞かせてもらおう」

セシリア「は、はい……」ビクビク

千冬「行っていいぞ」

セシリア「そ、それでは~」ピューッ



千冬「…………チッ」

千冬「どいつもこいつも口を開けば一夏とのノロケばかり!!」

千冬「あいつらの頭にはそれしかないのか、全く!!」イライラ

千冬「お陰で全く調べが進まんっ」



千冬「―――――問題は、何故一夏が私を避けるか、なのにだ!」

テクテク

千冬「あっ、あいつは」



千冬「おい、織斑!」

一夏「はい、何ですか?織斑先生」

千冬「――――ッ」

千冬「いや、少し話がある。ついてこい」

一夏「はい。分かりました」

千冬「…………」イラッ



――――――――――


一夏「それで、話というのは?」

千冬「…………」

千冬「……なら、率直に聞こう。一夏、お前最近、私の事を避けてないか?」

一夏「へっ?」

千冬「……」イラッ

一夏「いえ、そんな事はありませんけど」

千冬「……そこだ」

一夏「は?」

千冬「……何故、最近、私を姉と呼んでくれないんだ?」

千冬「確かに、学園では公私の別をつけなければならん。皆の目もある。だからと言って、プライベートまで他人行儀にする馬鹿が何処にいる」

一夏「い、いえ、そんな事は……」

千冬「……それに、最近では二人で過ごす事もない。……何か私が気に障る事でもしたのか?」

一夏「そんな事は……」シドロモドロ

千冬「ならば、何故!?」

一夏「――――、俺、最近思ったんです。俺はもっとしっかりしなくっちゃいけないって」

千冬「……ほう」

一夏「セシリアに箒、鈴の事もしっかり見てやらなくちゃいけない。ラウラだってそうだし、シャルなんかは俺達みんなで支えてやらなくちゃいけないと思ってるんです」

千冬「……ふむ」

一夏「だから、俺ももっとしっかりしなくっちゃいけない。――――姉離れしなくちゃいけないと思ってるんです」

千冬「――――はあ?」

千冬「そんな事で最近私を避けてるのか!?」

一夏「いえ、避けてませんよ。世間一般的な姉弟関係にしているだけですっ」

千冬「世間一般的関係だと!!」ブルブル

一夏「そ、それに、何時までもこうやって二人でいられる分けじゃないし、その、何時かは千冬ねぇも結婚するんだろうし……」

千冬「けっ、結婚!?」

一夏「そ、その、千冬ねぇにもいるんだろ?その、恋人とか婚約者とか……」

千冬「こ、恋人!?婚約者!!?」

一夏「ほら、最初はショックだったよ。何時までも二人でいられると思ってたから。でも、それは俺の勝手な思い込みで、何時かはそうなるんだって」

千冬「なっ、何を馬鹿な!!」アセアセッ

キーンコーン

一夏「あ、そろそろ時間だから行くよ」ダッ

千冬「あっ、ちょっと一夏!?」

一夏「大丈夫!どんな奴でも千冬ねぇが選んだ人だ、仲良くするからーー」タッタッタッ

千冬「おい、いちかぁーーっ!!」

……………

―――――

千冬「ゲフーッ……」

山田「あああ、飲み過ぎですよおりむらせんせー……」

千冬「これが、飲まずにいられるか!」ドンッ!

千冬「私がこれまでどれだけあいつの事を……っ」グビグビ

山田「あらら……」

千冬「わたしに、恋人などいるはずないだろうにっ!婚約者がいるだぁ?バカにしおって!」ゴキュゴキュ

山田「も、もうその辺りで……」

千冬「ぁ?」ギロッ

山田「いえいえ……」アハハ…

千冬「……ふん」グビグビ

山田「でも、織斑くんなりに考えての事じゃ……」

千冬「何だと!」バンッ!

山田「ひっ!」ビクッ

千冬「わたしがどれだけあいつをあいつを愛してるのか全然理解しとらん!」

山田「は、はぁ」

千冬「わたしは今までも一番一夏を愛して来たしこれからも愛し続ける!」


千冬「そう、一人の男として!!」ダンッ!

山田「は、はぃ……」

山田「じゃ、じゃあ、織斑先生はこれまでお付きあいをされた事は一度も……」

千冬「…………」

山田「お、織斑先生?」

千冬「……恥の掻き捨てだ。ついでに聞いて欲しい」グビッ

山田「は、はい」

千冬「……ガキの頃、ちょっと荒れててな。随分と無茶をしてはあいつを泣かせたもんだ」

山田「……はあ」

千冬「……まあ、その時、若気の至りで、な……」

山田「……はあ」

山田「……やっちゃったんですか?」

千冬「……ああ」グビッ

千冬「訳も分からず突っ張って、男を取っ替え引っ替えして得意になってたが、結局なにも残らなかった」

千冬「そんなある日、あいつが用意してくれてた一杯の味噌汁に、わたしは、泣いた」

千冬「あいつは何時帰って来るか分からないわたしのために、毎日飯を用意し続けてた」

千冬「そんな、あいつの暖かみに気づいてからはわたしはあいつにぞっこんなんだ」グビッ

山田「へぇ……、素敵なお話ですね」

千冬「…………」グビッ

山田「本当に織斑くんは先生の事が大好きなんですね」




山田「一人の姉弟として――――――」

――――――バタンッ

千冬「ただいま~っ、と」ヒック

千冬「と言っても誰もいないか」フラフラ

千冬「……ふぅ」ボスン


千冬「……姉弟として、か」

ギィ…

千冬「!?誰だ!!」



束「あはは~、こんばんわ……」

千冬「なんなんだ、こんな時間に…」

束「うん……、ちょっと気になる事があって…」

千冬「気になるって、何がだ?」

束「……うとね、実は箒ちゃんがちーちゃんの事をちょっと……」

千冬「箒が?」

束「それで……、こないだいっくんと話した時に随分いっくんショック受けてたから、それが原因かな~って……」

千冬「……何、話した?」

束「たっ、大した事じゃないよ!たっ、ただ、」

千冬「……ただ?」

束「ちょっとした恋愛話になって、ついうっかりちーちゃんの事を……」

千冬「……そうか」

束「う、うん……」

千冬「……」

束「……」

千冬「……すまないが、今日は色々あって疲れてるんだ」

束「……そっか、押し掛けちゃってごめんねちーちゃん」

千冬「…いや、こちらこそすまない」

束「……それじゃ」スッ…


千冬「……なあ、わたしが一夏に持つ感情はおかしいのかな……?」

束「……えっ?」

千冬「確かに世間から見ると、わたしの感情の方がおかしいのだと思う。だから、一夏の代わりに誰かを好きになろうとした。でも無理だった。そう思おうとする程、わたしの中の感情に気付かされてしまう……」

束「……」

千冬「一夏も困ったものだ。こんな姉に付き合わされてまともな恋愛一つも出来やしない……」

束「……そうだね」

束「確かに『世間一般』から見るとちーちゃんの方がおかしいんだと思う」

束「けどね、私から見るとちーちゃんのその気持ちの方が正常だと思う」

千冬「……なんだそれ」

束「ちーちゃんにとって、いっくんはただの『姉弟』じゃない。もっともっと大切で、もっともっと支えあってる」

千冬「……ああ」

束「それに、ちーちゃんにない強さを持ってるいっくんに一人の女性として惹かれるのはごく当然の事だと思う」

束「……でも、ちーちゃんはその事を伝えようとしてない」

千冬「……それは」

束「もし姉弟だからって言うなら、いっくんの言う通り距離を置いた方がいいよ」

千冬「………」

束「……でも、本当の理由は違うんでしょ?」

千冬「……ああ」

千冬「……わたしは怖いんだ。この気持ちを打ちあける事でこれまでの関係が壊れるんじゃないかって」

千冬「ならこのままで……、と思うが……」

束「……それは卑怯だよ、ちーちゃん」

束「立場のせいにして自分を守ろうとして、そのくせ好きな人を人に渡したくないなんて、結局自分が可愛いだけじゃない!!」

千冬「……でも」

束「……振られちゃっても良いじゃない」

束「本当に大切な人なら、例え一度は受け入れてもらえなくたって、もし、仮に受け入れてもらえなくてもその人が幸せなら……」

千冬「…………」

束「……何だか、随分お邪魔しちゃって、そろそろ帰るね」

千冬「……なあ」

束「ん?」

千冬「もしかしてお前も……」

束「んっふっふ~、さあ、どうでしょう?」フワッ



束「負けないからね、ちーちゃん!!」

千冬「……言ってろ、馬鹿」

―――――翌日


一夏「あの、話って……」

千冬「そうだな、極めて重要な話だ」

一夏「はぁ?」

スッ…

一夏「へ?」

チュッ…

一夏「んぐっ!?」

ジュルルルルルル……

一夏「!!!!???」

一夏「ち、千冬ねぇ……」

千冬「おっと、まだお前には早かったか?大人のキスは」フフッ

一夏「っ!ふざけるのも大概にっ」

千冬「ふざけてなどおらん」

千冬「これまでは姉弟と言う事で遠慮してたが、もうそうは言ってられん。これからは積極的に行こうと思う」

一夏「……っ、だから!千冬ねぇには好きな人がっ」

千冬「そんなの誰に聞いた?束の奴はわたしが誰が好きか、具体的に名前をあげてなかったろう」クスッ

一夏「そっ、そうだけど」


千冬「わたしが好きなのはお前だよ、一夏」

千冬「さて、そろそろ時間か」

一夏「ち、千冬ねぇ……」

千冬「おい、ここからは公の時間だ。わたしの事は織斑先生と呼べ」

一夏「は、はあ……」

千冬「それでは行くぞ、織斑」

一夏「は、はいっ」

千冬「それと――――――




大好きだよ、一夏




終わり

小ネタをひとつ

千冬「この中に一人、非処女がいる」

セシリア「へ?」

箒「あ?」

シャル「あ、あの、先生…?」

鈴「いっ、一体どういう意味で……?」

千冬「意味もなにも言葉通りだが?」

四人「」

ラウラ「?」

キーンコーン…

千冬「むっ、そろそろ時間か。お前ら、遅れるなよ」スタスタスタ

セシリア「あ、ちょ、ちょっと!?」

鈴「い、行っちゃった……」

シャル「……それにしても」

箒「……ああ」

四人『……気になる』

ラウラ「唐翌揚げ美味い」モキュモキュ

一夏「おーい、どうしたんだ、みんな」

シャル「いっ、一夏!?」アセアセ

一夏「?どうしたんだ、そんなにソワソワして」

セシリア「な、何でもありませんわよ!?」ドギマギ

鈴「そ、そうそう!いつも通りいつも通り~~」アハハー…

一夏「……そうは見えないけどな」

箒「そっ、そんな事っ」

一夏「……ふーん」

ラウラ「酢豚美味い」モキュモキュ

一夏「なあ、ラウラ。みんな何でこんなに落ち着きがないんだ?」

ラウラ「それはだな」モキュモキュムシャムシャ


ラウラ「先程、教官が『この中に一人、非処女がいる』とおっしゃられたからだ」ゴックン

一夏「げっ」

ラウラ「ところで嫁よ」




ラウラ「非処女とは何だ?」

一夏「あー、その、非処女ってのはだなぁ……」チラッ

ラウラ「?」

一夏「ま、また、後で教えてやるよ!じゃ、じゃあな!!先に行ってるぜ!」タッタッタッ

セシリア「あ、ちょっと一夏さん!?」

鈴「逃げんなバカ一夏ーーー!!」



シャル「………それにしても」チラッ

ラウラ「?」

箒「こいつは、ないな……」

三人『確かに』

ラウラ「?」

その夜――――――

ラウラ「……ほう、なるほど。非処女と言うのは性交を経験した女性の事を言うのか」フムフム

シャル「あ、あはは……」

シャル『もーっ、何で僕がラウラにこんな事を教えてるのさ~~』

ラウラ「クラリッサの説明は今一要領を得なかったからな。勉強になった」

シャル「……どういたしまして」

ラウラ「さて、そろそろ夜も更けて来たし寝る事にしよう。おやすみ、シャルロット」モゾ…

シャル「おやすみ~……」モゾモゾ


シャル『うぅ~、何か疲れちゃったよ……』ハァ

シャル『でも昼間の……』


千冬『この中に一人、非処女がいる』


シャル『あれって、どういう意味なのかなぁ……』ハァ…

シャル『僕に思い当たるフシは……』



シャル『……あれはノーカンだよね、女同士だし……』スースー…

セシリア「…………」モゾ

セシリア『うぅ~、昼間の事が気になって寝つけませんわっ』ゴロン


セシリア『……一体どなたが経験をされたのでしょう……?」

セシリア『私に思い当たる事は…………』




セシリア『女性同士だからノーカンですわよね、きっと!』

翌日―――――

鈴「……おはよう、シャルロット」フアァ……

シャル「おはよう、鈴……」ムニュムニュ…

鈴「……何だかねむそうね」

シャル「うん、昨日はあんまり寝られなくて……」フワ…

鈴「……ふーん」


鈴『……って、事はシャルロットは白って事か……』

シャル「鈴?」ヒョコ

鈴「うひゃあっ!?」ドキッ!

鈴「あ、あたしは違うわよ!む、むしろ女の子同士だからノーカンだしぃ!!?」ドギマギ

シャル「……何もそんな事聞いてないよ」

鈴「あ、あはは……」

シャル「…………」

鈴「…………」


シャル・鈴『き、気まずい……』


セシリア「あら、どうなされたんですの二人とも」

シャル「あ、おはようセシリア」

セシリア「おはようございます……」アフ…

鈴「…………」ジッー…

セシリア「な、何ですの?」

鈴「……非処女」ボソッ

セシリア「んなっ!?」カァッ!

セシリア「ちっ、違いますわよ!あれは淑女のたしなみといかなんというか、そもそも女性同士なのですからノーカウントですわ!!」

鈴「…………そうなんだ」ヘェ…

セシリア「へ?」

シャル「……何もそんな事聞いてないのに」

セシリア「ええええっ!!!?」ボッ!

セシリア「そそそそういうシャルロットさんは!?」

シャル「ふぇ!?」

鈴「案外、アンタみたいな人畜無害そうなのがそうだったりするのよね~~」フゥ

シャル「そ、そんな事あるはずないよ!?ぼ、僕にも色々あって!!」

鈴「色々あって?」ズイッ

シャル「そ、その、手ほどきと言うかなんと言うか、その、ちょっとだけ女の人と……」

セシリア「お、女の人と!?」ズズイッ!

シャル「ちょっ、ちょっと近すぎるってば!?」

鈴「ま、これ以上詮索するのは辞めときましょう。どうやら白みたいだし」

シャル「……うぅ」プシュー……

セシリア「……となりますと、残りは」

鈴「ラウラはあんなんだし……」

シャル「確かに、襲ってるならとっくに襲いかかってるだろうしね……」

セシリア「と、なると……」

鈴「残りは……」







箒「ぶえっくしょいっっ!!」

――――――――


箒「はあ?私が経験済みだと」

セシリア「そうとしか考えられませんわ!!」

箒「……バカバカしい」ハァ…

シャル「まあまあ。でも、誰が経験者なのか気になちゃったって」

箒「お前らなぁ……」ハァ…



箒「そもそも私は二人の内どちらかだと思ってたのだが」

セシリア「そんな事ありませんわ!」

シャル「まあ、僕達も全く経験が無いってわけじゃ」

箒「そ、そうなのか?」

セシリア「あ、でもあくまで女同士ですからノーカンですわよノーカン!!」

箒「そ、そうか。私はそっちの方は詳しくないのだ。せいぜい姉や織斑―――」

シャル「へっ?」

セシリア「いっ、一夏さんと!?」ガタッ!

箒「違う!織斑先生の方だ!!」



セシリア「」

シャル「そっちの方が驚きだよ!!」

ラウラ「――――ほう。お前も教官から手ほどきを受けたのか」

シャル「ラ、ラウラ!?」

箒「いや、私のは手ほどきと言うか、半ば姉と二人がかりで無理矢理……」ゴニョゴニョ…

ラウラ「隠す事などない。私も一度きりだが御教授頂いたものだ」ホゥ…

シャル「お、織斑先生って一体……」

セシリア「深すぎる世界ですわ……」

――――――

鈴「えーっ!?じゃあ全員白ってこと!?」

セシリア「そーいう事になりますわね~」

鈴「何よそれ~!誰か嘘ついてんじゃない!?」

箒「それを言い出せば切りがないぞ」

鈴「そりゃ、そうだけど……」



ラウラ「………」

シャル「どうしたの、ラウラ?」

ラウラ「なあ、我々は何か大事なものを見落としてないか?」

シャル「大事なもの?」

ラウラ「そう、その場にあったが意図的に外していたものが―――――」

セシリア「あ―――」

鈴「まさか……」

ラウラ「そう、そのまさかだ―――――」




「どうしたんだみんな、また難しい顔をして」

シャル「あ―――――」

シャル「ねえ、一夏?」ジィッ

一夏「な、何だよ。そんなに近づいて」ドギマギ

シャル「一夏のとっても大事な友達って……」

一夏「ああ、弾の事か?」

シャル「!?」

シャル「そ、そんな……」フラッ…

セシリア「あぁっ!シャルロットさんしっかり!!」

箒「そ、それで次の休みは……?」

一夏「へ?弾のやつと一日遊ぶ事にしてるけど」

箒「そ、そんな……」フラッ…

鈴「ちょっ、しっかりしなさい!!」

一夏「???」



ラウラ「……それに連れて行っては貰えないだろうか?」

一夏「いやぁ、それは……」

鈴(へ、返事がない)

シャル(こ、これはもう)

セシリア(黒ですわーっ!!!)

箒「……一夏、私はついて行くぞ」

一夏「い、いやそれは」

箒「断られても勝手についていく!!」

セシリア「わ、私もですわ!!」

シャル「ぼ、僕も!!」

鈴「あたしもーーっ!!」

ラウラ「……私も行くぞ」

一夏「ラ、ラウラまで!?」

ラウラ「……駄目なのか?」

一夏「……いや、構わないよ」ニコッ

ラウラ「そ、そうか」

箒「じゃあ決定だな」

一夏「おいおい……」ハハッ…

鈴(……これ以上は一夏をそっちの道には進ませないっ)

シャル(僕達が何とか引き戻してみせる!!)

セシリア(例えこの身に代えてでも―――!!)

一夏「何か凄い気迫だ……」

一夏「じゃあ、次の休みには頼むぜみんな」

シャル「任せといてっ」

セシリア「一夏さんを必ずお守りして見せますわ!!」

一夏「??何だかよく分からないけど宜しく頼むよ」


箒「よーし、行くぞ!!」

鈴「ファイト……」

「「「「「おーーーーーっ!!!!!」」」」」

――――

一夏「―――――っていう事があったんだよ」

千冬「……ピロートークでそんな話をするな馬鹿者」ツンツン

一夏「ははっ、悪い悪い。じゃあ、妬きもち焼きの千冬ねえにはたっぷりとサービスしないとな」ポンポン


千冬「……馬鹿者///」





おわれ

ちょっと小ネタ

一夏「五人をプロデュース?」

千冬「ああ、学園の方針でな」

一夏「どんな方針だよ」

千冬「あいつら五人は面とスタイルはやたら良いしな」

一夏「ペチャパイと貧乳がいるじゃねーか」

千冬「ペチャパイも貧乳も乳は乳だ」

一夏「なるほど」

千冬「ペチャパイと貧乳は嫌いか?」

一夏「むしろ好物です」

千冬「よろしい」

千冬「ペチャパイと貧乳にしか辿りつけない境地がある」

一夏「確かにそうだ」

千冬「その境地に辿りつかせるのがお前の仕事だ」

一夏「ちょっと待て」

一夏「俺は巨乳の境地にも至ってないぞ?」

千冬「辿りつきたいのか?」

一夏「是非お願いします」

千冬「巨乳なら箒はそうじゃないか」

一夏「俺は千冬ねぇで辿りつきたいっ」

千冬「ところでだ」

一夏「どういう話の振り方だよ」

千冬「まずは五人のプロデュース方針を決めたい」

一夏「うんうん、確かに」

千冬「まずエース格と言えば」

一夏「……ラウラだな」

千冬「……ああ」

千冬「ロリ、軍人、軍人口調」

一夏「銀髪、眼帯、オッドアイ」

千冬「世間知らず、純真、無知」

一夏「ああ、無限の可能性が広がるな!」

千冬「全くだ」

千冬「次点で言えばやはりデュノアだろう」

一夏「ああ、そうだな」

千冬「彼女の生い立ち、そこから来るドラマは多くの人を惹き付ける」

一夏「確かにそうだな」

千冬「実際、男として入学して来たしな」

一夏「でも、臨海学校とかどうする気だったんだろうな」

千冬「知らん」

千冬「しかし、デュノアの最大の特徴はやはり中性的な容貌だろう」

一夏「そうだよな」

千冬「男として売り出すか、女として売り出すか、思案のところだ」

一夏「……もし、男装のシャルが『まっこまっこりーん』のノリで振る舞ったら……」

千冬「…………」

一夏「…………」

千冬「……次行くか」

一夏「……ああ」

一夏「次はやはりセシリアだな」

千冬「ああ。テンプレートなお嬢様キャラだが、逆にそれがいい」

一夏「チョロいしな」

千冬「ああ」

一夏「垂れ目だしな」

千冬「ああ」

一夏「……垂れ目だしな」

千冬「二度言わんでもいい」

千冬「さて、次は……」

一夏「……箒と鈴か」

千冬「……参ったな」

一夏「……ああ」

一夏「参ったな」

千冬「こいつらに何か特徴あったか?」

一夏「幼なじみ」

千冬「は?」

一夏「ファースト幼なじみとセカンド幼なじみ」

千冬「それだけ?」

一夏「それだけ」

一夏「まあ、細かく言うと、箒は巨乳、ツンデレ、ポニテ、男口調、暴力」

千冬「……一つ一つは良いんだがまとめてみると平凡だ」

一夏「名酒を掛け合わせたら不味くなるよな」

千冬「どういう例え方だ」

一夏「逆に鈴は、ツインテ、怒りっぽい、貧乳」

千冬「箒と反対だな」

一夏「そして、最大の特徴が」



一夏「二組」

千冬「は?」

一夏「だから、二組」

千冬「…………」

千冬「うーむ、こうしてみると、前の三人はとにかく、後の二人が……」

一夏「うーむ……」

一夏「箒も鈴も魅力的なのに、こうして見ると没個性なのは何故だろう」

千冬「知るか」

一夏「箒はスタイルは千冬ねぇに引けは取らないのにな」

千冬「そうだな」

一夏「顔だって美人だし」

千冬「うむ」

一夏「何がいけないんだろうな」

千冬「さあ?」

千冬「まあ、とやかく言っててても仕方ない。まずは実際に売り出してみる事だ」

一夏「ああ、分かったぜ!!」




それから一ヶ月―――――


一夏「出たぜ、一ヶ月の成果が!!」

千冬「よし、早速報告しろ」

一夏「ああ!」

一夏「まずは、一位はラウラ」

千冬「ほう」

一夏「本人は嫌がったがベタベタのアイドル路線と軍人口調とあの凛々しさ、毅然としたところにある照れと世間知らずなところのミスマッチが大成功の元だな」

千冬「素晴らしい」

一夏「お次はシャル」

千冬「ふむ、順当なところか」

一夏「色々悩んだけど、とりあえず男装と王子キャラでやってみた」

千冬「うむ」

一夏「女性ファンからの絶大な支持と、意外なところで見せた艶っぽさで男性ファンも拡大中の性別不定アイドルだ」

千冬「どういう路線だ」

一夏「次はセシリア」

一夏「ここは、やっぱベタベタのお嬢様路線で攻めてみた」

千冬「ふむ」

一夏「狙い通りの濃い層受けと」

千冬「あいつが聞いたら卒倒しそうだな」

一夏「あと意外と気さくなキャラとメシマズスキルで同年代の女子とバラエティに進出中だ」

千冬「予想外の成績だな」

一夏「ここまでの三人は良いんだが……」

千冬「うむ……」

一夏「……後の二人が」

千冬「……深刻か?」

一夏「……深刻だ」

一夏「何処に行っても何となく目立たないんだ」

千冬「何処に行ってもか?」

一夏「何処に行っても」

千冬「ふむ……」

一夏「二人ともだいぶ気にしててさ……。箒なんか局のディレクターと……」

千冬「……やっちゃったか?」

一夏「ギリで阻止した」

一夏「でも、このままだと……」

千冬「マジで枕営業に走るな……」

一夏「もう走ってるし……」

千冬「……いっそのこと、NTRアイドルとか枕アイドルとかどうだ?」

一夏「やめてくれ」

千冬「で、何か改善策か別企画はないのか?」

一夏「うーん、幾つか考えてみたんだけど」

千冬「ほう」

一夏「まずは女教師アイドル」

千冬「は?」

一夏「箒は結構大人びて見えるからな。そこを強調した」

一夏「もちろん衣装は黒スーツにミニスカ、黒パンストとアダルトに決めてみた」

千冬「誰をモデルにしたんだ一体」

一夏「千冬ねぇだけど」

一夏「次はお姉さん路線。やはり大人っぽさを演出してみた」

千冬「うーむ」

一夏「次も同路線で部活の先輩アイドル。年上っぽさを強調してみた」

千冬「……あいつって、後輩いたっけか」

一夏「知らねーよ」

一夏「次は鈴なんだけど」

千冬「うむ」

一夏「どう考えても無料なので単体での売り出しは諦めた」

千冬「酷い」

一夏「代わりにラウラとツルペタロリ路線でコンビにしてみた」

千冬「趣味剥きだしだな」

一夏「そうか?」

千冬「そうだ」

一夏「とりあえず、二人はこの路線で一回やってみようと思う」

千冬「そうか」

一夏「もし、駄目だったら――――」

千冬「……その時は仕方ない」

一夏「そんな!?」

千冬「私が二人の代わりを務めよう」

一夏「」

さらに一ヶ月後――――――


一夏「やったぜ千冬ねぇ!!」

千冬「落ち着け一夏」

一夏「やったんだよ二人とも!!」

千冬「……え」

一夏「何とかノルマ達成だ!!」

千冬「……そうか」

一夏「……どうしたんだ、一体?」

千冬「……別に」

一夏「ところで、千冬ねぇに相談がある。実は、千冬ねぇを俺にプロデュースさせて欲しいんだ!!」

千冬「……何だと?」

一夏「俺はもっともっと千冬ねぇの事を知りたいし、輝かせたいんだ、俺の手で!!」

千冬「…………」

一夏「……駄目、かな……?」

千冬「……全く、姉に言う様な台詞ではないぞ」

一夏「じゃ、じゃあ……」

千冬「乗りかかった船だ。こういうのも悪くあるまい」

千冬「これからよろしく頼むぞ一夏」ニコッ


一夏「ああ、きっと世界一のアイドルにしてみせるぜ!!」



プロデューサー織斑一夏の戦いは始まったばかりだ。



ネタ投下します。

鈴「ラーメンマンよね!!」セシリア「ロビンマスクですわ!!」

一夏「何言い合ってるんだ?」

鈴「あっ、一夏」

セシリア「一夏さん!」ズイッ

一夏「な、何だよ?」タジッ

セシリア「一夏さんはロビンですわよね!?」

一夏「へ?」

鈴「ラーメンマンに決まってるでしょ!?」ズズィッ

一夏「一体何の話をしてんだよ!?」

セシリア「これですわ!!」ジャーン!

一夏「……キン肉マン?」

一夏「……で、キン肉マンの話で盛り上がってたと」

セシリア「そうですわ!で、やっぱり一番素敵なのはロビンマスクだと!!」ズイッ

鈴「何言ってんのよ!やっぱりラーメンマンこそが至高なんじゃない!!」ズズィッ

一夏「はあ……」

セシリア「一夏さんはどう思われますの!?」

一夏「どうって……、俺はどっちも好きなんだけど」

鈴「んーなの分かってるわよ!!そりゃロビンだってかっこいいわよ!!でもラーメンマンにはかなわないわよ!!」

セシリア「いーえ!"仮面の貴公子"ロビンマスクこそが最強ですわ!!」

鈴「はっ!?"仮面の貴公子"!?んーな2世28巻でいきなり出てきた設定を持ち出すあたりたかが知れてるわ!」

セシリア「そっちこそ、何でいきなり残虐超人から正義超人に趣旨替えしてらっしゃいますの!?」

鈴「知るか!!ゆでたまごに聞け!!」

セシリア「何を!!」

一夏「まあまあ、落ち着けよ二人とも」ドウドウ

セシリア「そういう一夏さんは誰が一番好きなんですの!?」

一夏「あーー……」

鈴「あ、あんまりこいつの答えは期待しない方がいいと思うけど?」ニマニマ

セシリア「へっ?どうしてですか?」

鈴「だって、こいつが一番好きなの




ガゼルマンだもん!!」

セシリア「へっ、何でガゼルマン……」

鈴「なーんか、何時も頑張っろうとして空回りするとことか、かっこいいけど目立たないとことかがいいんだっけ?」ニヤニヤ

一夏「うっ、うるさい。でも劇場版とかVジャン版じゃ結構活躍してたんだぞ!!」

鈴「はいはい」ポンポン

セシリア「……何だか意外ですわ、って何でそんなに詳しいんですの!?」

鈴「だってほら、わたし




一夏の お さ な な じ みだし」ニマニマ

セシリア「きーっ!!」ブルブル

ラウラ「ほう、随分面白い話をしているな」

一夏「おう、ラウラ」

ラウラ「ほう、キン肉マンか」

鈴「って、あんたキン肉マン知ってるの?」

ラウラ「当たり前だ」

一夏「ごく自然に言い切ったな……」

セシリア「流石はラウラさん……」ゴクッ

鈴「じゃあさ、誰が一番好きなのよ」

ラウラ「一番好きな超人か?」

セシリア「まあ、大方ブロッケンJr.とかなんでしょうけど」

鈴「いや、レオパルドンかも」

ラウラ「いや、私が一番好きなのはキン肉マンソルジャーなのだが」

鈴「……何かさ、意外っちゃっあ意外だけど」

セシリア「普通って言えば普通ですわよね~」ハァ……

ラウラ「なっ、何だ一体……」タジッ……

鈴「大体、何でソルジャーが好きなのよ?」

ラウラ「いや、だって素晴らしいではないか、軍人として」

鈴「いや、ソルジャー、軍人じゃないし」

ラウラ「そっ、それにあの凛々しさと器の広さが教官に///」

一夏「千冬姉っぽいって事か?」

ラウラ「う、うん……」///



セシリア「……どう思われます?」ヒソヒソ

鈴「はっきり言って、無いわー……」ヒソヒソ

一夏「でも意外って言えばやっぱり意外だよな」

ラウラ「そっ、そうか?」

一夏「やっぱさ、ブロッケンJr.とかが好きだと思ってたしさ」

ラウラ「……言うな嫁よ」

ラウラ「……私も当初はブロッケンマンの超人オリンピックでの活躍を楽しみに黒ウサギ部隊全員で楽しみにしていたのだ」

ラウラ「のだが……」


セシリア「いきなりキャメルクラッチで……」

ラウラ「……ああ。流石にクラリッサの奴も色を失ってたな……」

鈴「心中あまりあるわ……」

一夏「って、原因はラーメンマンじゃねーか!?」

鈴「てへっ♪」

ラウラ「それからというもの、部隊は打倒ラーメンマンという事になったのだが」

セシリア「そんなに重大な事ですの!?」

ラウラ「しかし、実はラーメンマンはその事を後悔し息子のブロッケンJr.を見守り始めてからは、黒ウサギ部隊はラーメンマン許してやってもいいじゃない派といや、ラーメンマンは絶対に許すまじ派に別れ一触即発状態に」

一夏「どんだけ入れこんでんだよ!?」

ラウラ「しかし、王座争奪編に置いてキン肉マンソルジャーの登場によってこの抗争に終止符が打たれ、今度はブロッケン×ラーメンマン派対ブロッケン×ソルジャー派に別れて論議が発展してな」

セシリア「く、黒ウサギ部隊って一体……」

ラウラ「言うな」

ラウラ「まあ、我が部隊ではブロッケンJr.に関する事はタブーなのだ」

一夏「お、おう……」

セシリア「あ、愛が深すぎますわ………」

鈴「そ、そうね……」

ラウラ「?」

一夏「でも意外と身近にいるもんだな、こういうのを話せるやつ」

鈴「確かに意外よね~。特にセシリアなんか」

セシリア「そ、そんな事ありませんわよね!?」

ラウラ「いや、私以上に意外だ」

セシリア「はぅぅ……」

一夏「まあ、セシリアの意外な一面を知る事が出来たから良かったけどな」ニコッ

セシリア「いっ、一夏さん///」

鈴「イラッ」

ラウラ「イラッ」

一夏「そうだ、何なら今度の休みに家に来ないか?ちょうどゲームもあるしさ」

セシリア「ほっ、本当ですの!?」

鈴「……ふふふ、久しぶりに腕がなるわ」コキッ

ラウラ「うむ、早速地獄のコンビネーションの特訓をせねば」

鈴「いや、キャラ違うし」ビシッ

シャル「ねえ、何の話しているの?」

一夏「おっ、シャルに箒か」

箒「うむ、今度の休みにどうたら言ってたが?」ギロッ

セシリア「じ、実は次のお休みに一夏さんの家に」///

箒「……は?」

ラウラ「うむ、嫁の家で一晩ハッスルするつもりなのだ」

シャル「えっ、えっ?」

鈴「って、ゲームの話だけど」

シャル「そっ、そうなんだ。僕はてっきり……」アハハ…

一夏「てっきり?」

シャル「な、なんでもないよ!!一夏のエッチ!!」///

一夏「何でだよ!」

シャル「……キン肉マン?」

一夏「何だ、シャルは知らないのか?」

シャル「ううん。知ってるけどあんまり詳しくは……」

一夏「そうなのか?」

シャル「うん。フランスじゃ放送してなかったから……」

鈴「箒、あんたはどうなのよ?」

箒「私か?私もそれほど詳しくは……。それこそセシリアに教えてもらった分くらいで……」

鈴「って、あんた何布教してんのよ!?」

セシリア「ロビンマスクの高貴さを知って貰おうとしただけですわ!!」

箒「いや、私が好きなのは万太郎なんだが……」

鈴「……ベタね」

ラウラ「……ベタだな」

一夏「良いじゃないか、ベタでも」

箒「うっ」

セシリア「って、どういう事ですの!?あれだけロビンの素晴らしさを教えてあげたのに!?」

箒「うっ、うるさい。普段ダメダメでもいざという時の頼り甲斐がだな……」チラッ

一夏「?」

鈴「って、あんた何アピールしてんのよ!?」

箒「あ、アピールなどしておらん!!」ドギマギ

セシリア「意地汚いですわ!!」

ラウラ「ほう、万太郎は意地汚いのか?」

シャル「いや、違うと思うけど……」アハハ…

一夏「ところでシャルは誰が好きなんだ?」

シャル「えっ、僕?」

ラウラ「確かに気になるな」

シャル「う~ん、僕もラウラに教えてもらった範囲でしかわからないんだけど、とりあえず一番好きなのはテリーマンかな」

鈴「……意外なところにきたわね」

シャル「そうかなぁ」

セシリア「でも、何でテリーマンですの?」

シャル「いや、だってフランス出身の超人いないし。それにすごく甲斐がいしいじゃない?」

セシリア「そう見方もありますの……」

鈴「流石はシャルロットってところね……」

シャル「でもさ、実際キン肉バスターとかって効くのかな?」

セシリア「うーん、それは何とも……」

鈴「まあ、所詮マンガの中だしね」アハハ

ラウラ「……そうともいえん」

一夏「……ラウラ?」

ラウラ「確かに生身では無理だが、しかし我々にはISがある」

鈴「って、まさかアンタ!?」

ラウラ「試してみたくないか、




マッスルスパークを!!!」

鈴「……ちょっと興味あるわね」

セシリア「まあ、確かに……」

ラウラ「では、今日の放課後アリーナという事でどうだ?」ニヤリ

箒「って、お前らまさか本気で」

鈴「なに、怖いんだ?」ニヤニヤ

箒「こっ、怖いはずなかろう!!」

鈴「じゃあ決まり!今日は放課後アリーナに集合ね!!」

セシリア「う~、ドキドキしますわ!!」

ラウラ「うむ、日頃鍛えた"戦術"シリーズの成果を今こそ」

鈴「だから、違うっての!!」

小ネタです

一夏「幼馴染みは寝取られるもの」

一夏「らしいんだ」

シャル「……へ?」

セシリア「……は?」

ラウラ「ふむ、そうなのか」

ラウラ「と、いう事はだ。セシリア、お前の幼馴染みが……」

セシリア「へっ?」

~~~~~~

チェルシー『や、やめて下さい……』ハァハァ…

『何を言ってるんだ、もうこんなに熱くして……』クチュクチュ

チェルシー『ああっ!?そんなっ!!私にはお嬢様が……』キュッ

『構うもんか……、ほらイッちゃえよ!!』

チェルシー『ああっ、ゆ、許して下さい――――――――――




一夏様!!』



セシリア「って、何でそうなりますのおおおおおおっっっっ!!!?」

ラウラ「何だ、違うのか」

シャル「あははっ、違うよラウラ。例えば、こういうの―――――――




箒『も、もう、やめてくれ……』ハァハァ…

『ふふふ、何故だ?お前のここはこんなに喜んでるぞ?』クパァ…

箒『そ、それは……!!』

『ふふっ、あんな女心の分からん奴なぞ放っておいて女の快感に身を委ねればいい……』


箒『やっ、やだ!!助けて一夏!!』

『ふふふ、いくら呼んでも助けは来ないさ……』

箒『や、やめて下さいっ―――――




千冬さん!!』



一夏「いや、何でだよ!?」

シャル「あれ、違ったっけ?」

一夏「いや、シチュエーション的には合ってるけど!!何で相手が千冬姉なんだよ!?」

ラウラ「うむ、確かにリアリティがいまいちだな」

セシリア「まあ、演技を加味して七十点ってとこですわ」

シャル「うーん、中々厳しいなぁ」アハハ

ラウラ「いやいや、そう捨てたものではないぞ?嫁の寝取られ相手に教官を選ぶとは中々のセンスだ」

セシリア「惜しむらくは、プレイのリアリズムですわね」

シャル「うーん、そんなもんかなぁ」

一夏「お前ら……」

シャル「ねぇ、じゃあセシリアはどう思う?」

セシリア「そうですわね、私は――――――――



ピピピピ……


『……おい、電話なってんぞ』

鈴『……ん、あれ?一夏からだ』

『え~、出なくて良いのかよ?』ニヤニヤ

鈴『……別にアンタには関係ないでしょ?』

『じゃー、そろそろ二回戦って事で?』ニヤニヤ

鈴『はいはい、分かりましたよ。お手柔らかにね――――――




弾?』




セシリア「……って言う」

一夏「うわああああああああああっっっっっ!!!!」

一夏「せっ、セシリア!!何時何処での話なんだ!?」

セシリア「へっ、いや、これは、例えばの話で……」

一夏「くそぅ!弾の野郎、許せねぇ!!ぶっ飛ばしてやる!!」

シャル「ちょっ、ちょっと落ち着いてよ一夏!?」



千冬「……何をやっとるんだお前ら?」

――――――


千冬「……何だ、そんな事で騒いでたのか」

一夏「けどよ、千冬姉!!」

千冬「織斑先生と呼ばんか、馬鹿者」ボカッ

一夏「あいてっ」




千冬「……そういえば、鳳の奴、外出届けを出していたぞ」

一夏「!?」

一夏「ち、千冬姉、それはどういう……」

千冬「ああ、それに篠ノ之奴も見かけない男と楽しそうに」

一夏「」



一夏「こ、こうしちゃいられねぇ!!千冬姉、箒は何処に!?」

千冬「んー?確か体育館の裏辺りに」

一夏「そ、そうか。サンキュ、千冬姉っ」ダッ!

シャル「ちょっ、一夏!?」


一夏「うおおおっ!!待ってろ箒、鈴!!今すぐに行くーーーーーーーーーっっっっっ!!!!」ダダダダダッ!!!

シャル「……行っちゃったね」

ラウラ「……行ったな」

セシリア「……行っちゃいましたわね」

千冬「うーむ、行ってしまったか……」



ラウラ「あの、教官。先程の話は」

千冬「ああ、全くの嘘だ」

セシリア「ですわよねーー」

千冬「しかし、からかい過ぎたな。このままでは二人に一夏が取られかねん」

シャル「……へ?それってどういう……」

千冬「しばらく一夏の方から二人にべったりになるやもしれん」

セシリア「な、何でですの!?」

千冬「……それが対ntr法という奴だからなあ」ポリポリ


シャル「……そ、そんな」

セシリア「籔蛇でしたわぁ……」ガクッ

ラウラ「……なるほど」

――――――――――



一夏「おーい、箒、飯食いに行こうぜ!」

箒「そ、そんなに大きな声でなくとも分かるわ馬鹿者//!!」

鈴「あーっ、あたしも誘いなさいよ、幼馴染みでしょ!?」

一夏「あー、悪い悪い。じゃあ、早く行こうぜ」ギュッ

鈴「う、うん//」カァァ…

箒(な、何故か最近一夏が積極的だ……//)

鈴(こ、これってチャンスなんじゃあ……//)

一夏「…………」



一夏(……この二人は絶対に他にはやらねえぞ)

一夏(……こいつら大切な幼馴染み、ntrなんてさせてたまるか……!!)グッ…!



シャル「…………」ジーッ…

セシリア「…………」ジーッ…

ラウラ「…………?」ジーッ…

食堂


一夏「それじゃ、いただきまー

のほほん「やっほー、おりむー」パタパタ

一夏「おー、のほほんさん。今からご飯?」

のほほん「そーだよ~。一緒に食べよ~」

一夏「……そうだな、よし、鈴。ちょっと詰めてくれ」

鈴「はいはい、これでいい?」ヨイショッ

のほほん「わ~い、ありがと~」

一夏「それじゃ、いただきまーす」カチャッ



のほほん「……ねーねー、おりむー。聞いた~?」

一夏「ん、何だ?」





のほほん「留学生って寝取られるらしいよ~」


一夏「…………」ガタッ

千冬「…………」


千冬「……今度、麻耶にでも言って、姉は寝取られるものだと言ってみるか……」




おわり

小ネタです

シャル「一夏に連れションに誘われた」

シャル(……IS学園に転入して早三日)

シャル(……とうとう恐れていた事態が起こってしまった)



一夏「おーい、シャルル。連れション行こーぜ」

シャル「」

シャル(……そう、僕はこんな格好をしているけどれっきとした女だ)

シャル(花も恥じらう乙女なんだ!!)

シャル(……けど)


一夏「?どうしたんだシャルル。難しい顔して」

シャル「う、ううんっ!な、何でもないんだ……」アハハ…

シャル(……もうこの三日で三回も断っちゃってるし、これ以上断れないよぅ……)ハァ…

一夏「……あの、何だ、やっぱ嫌か?」

シャル「へ!?」ドキッ!

一夏「いや、いつも連れション断るしよ……」

シャル(まっ、まずい…!?)

シャル「い、いやぁ!そ、そんな事ないよ、全然!!さ、さぁ!早く連れション行こーじゃないか!!」アハハッ!

一夏「お、おう……」

シャル(……という事でとうとう男子トイレまで来ちゃったけど)

シャル(こ、この先どうすればいいのさ!?)

一夏「?どうしたんだ。さっさと済ませようぜ」カチャカチャ

シャル(す、済ませようにも肝心の一物を装備してないんだよ僕は!!)

シャル(っ!!そうだ!!今からでも便座で済ませればっ)

一夏「?どうしたシャルル。便器の前で」

シャル「!?」

シャル(しまったぁぁぁぁ!!何で男性用の便器の前に立ってるのさ僕はああああああああああ!?)

シャル(どどどどうすれば !?このままチャックを下ろしちゃうの!?立ったままオシッコを便器に向かって発射しちゃうわけ!?)

シャル(そそそそうだ!?ぎ、ギリギリまで便器に近づけばばばばばばばっ)ジリジリッ

一夏「……何だ、そんなに近づいて。例えちっちゃくても堂々とするのが礼儀だぞ」ジーッ

シャル(ちっちゃいんじゃなくて着いてないんだよ元々!!)

一夏「よっと」


ボロンッ


シャル「!!!?」ゴクッ


シャル(で、でかい……)ゴクッ…

一夏「?どうした、そんなに人のを凝視して」

シャル「い、いや……」アハハ…

シャル(つか、デカイってサイズじゃないよ!?)ゴクッ

シャル(なに、日本の男の子はみんな股間にマグナム生やしてるわけ!?)

シャル(つか、最早マグナムじゃないよ、ちょっとした大砲だよあれ!!)

一夏「……どーしたんださっきから」ブルンッ

シャル「いっ、いやあ、に、日本の男の子は、その、みんな一夏みたいに立派なのかなって……」アハハ…

一夏「いや、俺のは自慢じゃないけどかなり大きい方だぞ」

シャル(いや、かなり、じゃないよ!?明らかにビッグサイズだよね!?)

一夏「まあー、千冬姉もこればっかりは誉めてくれるしさ」

シャル(どういう関係なの!?一夏と織斑先生って!!)

――――――――――


シャル(……衝撃のあまりからか、立ちながらオシッコする技を身につけてしまった)ハァ…

一夏「……なあシャルル」ポン

シャル「?なに一夏」

一夏「……男の価値は大きさで決まるんじゃない。元気出して行こうぜ!」ニカッ

シャル「……うん」



シャル(……もし、これが女の僕に向かってのセリフなら良いんだけど)

シャル(……『男』の僕に対してだと微妙に複雑だよ……)





まだまだシャルの受難の日々は続く……



小ネタです

セシリア「お料理しますわ!!」




シャル「えっ、セシリアが?」

セシリア「はいっ!先日の皆さんの態度が気になって仕方ありませんの!!」

シャル「で、何か美味しいものを作って見返そうと」

セシリア「はい!そういう事ですわ!」

シャル「はあ」

シャル「それでセシリアは何を作る気なの?」

セシリア「はい、ここは我が英国の誇る家庭料理、ローストビーフですわ!!」ドヤッ

シャル「……うーん、ローストビーフかぁ。……と言うか、ローストビーフ作ろうとして失敗したんじゃ……」ガチャッ

セシリア「ギクッ」

セシリア「に、人間たまには失敗もありますわ!!」

シャル「だからってISでお肉焼かないでよっ、全然原形が残ってないじゃないか」

セシリア「オーブンで焼くよりも高い火力なので美味しくなると思ったのですが……」

シャル「と言うか、これってまさかタジマ牛!?日本の超ブランド牛じゃない!!」

セシリア「うっ……、やはり一夏さんには一番良いものを、って何言わせますのっ///」カァァ//

シャル(……その超ブランド牛をISで一瞬で台無しにしたことは黙っておいてあげよう)

セシリア「それで何度試しても上手くいかなくて……」

シャル(……何人分のタジマ牛を無駄にしたんだろうか)

セシリア「そこで料理部のシャルロットさんに御教授願いたく……」

シャル「それは良いけど、セシリア」

セシリア「はい?」

シャル「……まずは片付けよう」

セシリア「……はい」

―――――――



シャル「はーっ、やっと片付けられたね」

セシリア「疲れましたわー……」


シャル「さて、じゃあ早速料理を教えるけど」

セシリア「!?な、何ですの!!本格的なフランス料理とかですの!?」

シャル「あははっ、違うよ。まずはこれっ」トンッ

セシリア「?玉子?」

シャル「今日はオムレツを教えるよっ」

セシリア「えー……、オムレツですの……」

シャル「うん、オムレツは全ての洋食の基本だからね」

セシリア「それよりも、平目のムニエルとか牛テールの煮込みとか本格的な料理の方が……」ブツブツ

シャル「まあまあ、まずは一回作ってみてよ」

セシリア「全く、オムレツくらい簡単ですわ!こーやって玉子を割って、」グシャ


セシリア「……割って」グシャッ



セシリア「割っ「せ、セシリア、叩き割るんじゃなくて軽く叩いて殻にヒビを入れるんだよっ」

セシリア「軽く叩くんですの?」コンコン

シャル「……指じゃなくて台座とかで軽く叩くんだよ」

セシリア「ようやく玉子が割れましたわっ」ドヤッ

シャル(……若干、殻が混じったけど気にしない様にしよう)

シャル「じゃあ、次は?」

セシリア「たしか、こうやって……」カチャカチャ

シャル「そうだね、黄身と白身をじっくりと混ぜ合わせて」

セシリア「はーい」カチャカチャ

シャル「そして、十分に混ぜ合わさったら」

セシリア「フライパンに入れて、おもむろにISで加熱っ!」ボヒュッ!


セシリア「…………」

シャル「……とりあえず、ISで加熱するのは止めよう」

セシリア「……ですわねー」

シャル「じゃあ、もう一回玉子をといて」カチャカチャ

セシリア「はーい」カチャカチャ

シャル「そしたら、フライパンに油をひいて」

セシリア「はー「待って!」ガシッ!

シャル「いきなりゴマ油は入れないように」

セシリア「えっ、でもおんなじあぶ「い・れ・な・い・よ・う・に!!」

セシリア「は、はーい……」

シャル「ここはスタンダードにサラダ油を使おう」

セシリア「はーい」

シャル「フライパンのサイズに合わせて、フライパン全体に馴染むように回します」

セシリア「こうですの?」クールクル

シャル「……セシリア、サラダ油のパックを回しても意味ないよ?」

セシリア「ッ///」カァァ

シャル「こうして油をひき終わったら、次は玉子を」

セシリア「一気に投入!!」ガッ!

シャル「しない!!」
ガシッ

セシリア「えー……、まどろっこしいですわー……。もうちょっと、こう、一気にしませんの?」

シャル「しないよっ」

セシリア「うーっ……」

シャル「では、玉子はゆっくりと円を描く様にして入れます」ジュウウ…

セシリア「こうですの?」ジュウウ…

シャル「そうそう、この時焦って入れると加熱したフライパンから油が飛びちりますので」

セシリア「あっつううううううっっっっ!!!!?」バチバチバチッ !

シャル「……注意しましょう」

セシリア「ううっ、酷い目にあいましたわ……」ボロボロ

シャル「まあまあ、もう一息だから。頑張って!!」

セシリア「はーい……」



シャル「では、フライパンに入れた玉子を油を入れた時みたいに回し、全体に広げます」クルクル

セシリア「は、はーい」クールクル

シャル「出来れば均等にできたら良いんだけど、とりあえずセシリアは初めてだから広げられたらいいよ」

セシリア「む、難しいですわ……」

シャル「それでは、ある程度焼き上がったら、ヘラで裾を捲り」

セシリア「よっと」

シャル「形を整えていけば、オムレツの完成です!!」

セシリア「でっ、出来ましたわ~」

シャル「やったね、セシリア!!」

セシリア「はいっ、これもシャルロットさんの御指導のたまもの!ありがとうございますわ!!」

シャル「そ、そんなに喜ばれると僕も嬉しいよっ」

セシリア「そ、それでは、早速試食を……」

シャル「待って」

セシリア「はい?」

シャル「折角だから―――――――




一夏「へー、セシリアがオムレツを」

セシリア「は、はい。初めてなので、上手くいったかどうか……」

シャル「大丈夫だって!僕の折り紙付きだよ。さっ、食べてみて」

一夏「そっか、じゃあいっただきまーす」パクッ

セシリア「ドキドキ」

シャル「ドキドキ」

一夏「――――うん、旨い!」

セシリア「ほ、本当ですの!?」

一夏「ああ、セシリアらしい、上品で力強い味だと思うぜ」

セシリア「じょ、上品だなんて……///」

シャル「その後の言葉がちょっと気になるけど、じゃあ、僕達も」パクッ

セシリア「ええっ」パクッ


シャル「……うん、オムレツらしい、噛み応えある感じだね」ボリボリ

セシリア「……はい」ポリポリ

シャル「……次はもうちょっと殻に気をつけようね」ボリボリ

セシリア「ですわねー」ポリポリ

一夏「?」

―――――――

セシリア「はあ、上手くいきませんでしたわ……」

シャル「まあまあ、初めはみんなそうだからさ」

セシリア「私はあまりお料理は向いてないのかしら……」ハァ…



シャル「……ふーん、セシリアは簡単に諦めちゃうんだ?」

セシリア「ムッ」

シャル「あーあ、本場のローストビーフが食べられると思ったのに、残念だなー」

セシリア「……見くびらないで下さらない、シャルロットさん」バッ!

セシリア「このセシリア・オルコット、オルコット家の名誉にかけてシャルロットさんをうなずく料理を作ってみせますわ!!」

シャル「うんっ、その意気だよセシリア!」

セシリア「はいっ!」

セシリア「と、言うことでこれからも御指導お願いしますね、シャルロットさん?」

シャル「うん、頑張ろうね、セシリアっ」



おしまい

小ネタです

セシリア「い、痛いですわ!?」一夏「痛いくらいが良いんだよっ」

セシリア「お、おやめになって、一夏さん!?」ハアハア

一夏「何言ってるんだセシリア?まだまだ、これからが本番だろ」グリッ

セシリア「いっ」



セシリア「いぎゃあああああああああああああ!!!!!?」

箒「な、何の音だ!?」ビクッ

鈴「な、何か一夏の部屋の方じゃない!?」

ラウラ「何!?嫁の一大事だと!?」

鈴「それはまだ分からないって、何でアンタがこんなところにいるのよ!?」

ラウラ「これから嫁の部屋に厄介になりに行くところだが?」

鈴「何でさも当然の様に言うのよ!?」

箒「で、シャルロットは……」

シャル「僕は一応、ラウラを引き取りに来たんだけど……」アハハ…

鈴「……通りでラウラがつままれた子猫みたいになっている訳ね」

ラウラ「むう、残念」ブラーン

ラウラ「最近はシャルロットも手強くなったものだ」ハァ…

シャル「もう、ラウラが勝手に一夏の部屋に潜り込むからじゃない」

ラウラ「今度はもう少し隠蔽の技術を学ぶとしよう」ブラーン

鈴「全然、懲りてないわねアンタ……」

ラウラ「うむ」エッヘン

シャル「と言うか、箒と鈴はここで何してたのかな~?」ニッコリ

箒「い、いや、それは、なんだ?」アタフタ

鈴「あ、その、たまたまよたまたま!?」アタフタ

シャル「…………」



シャル「ふ う ん ?」ニッコリ

箒・鈴『ひっ』ゾクッ

ラウラ「…………zzz」ウツラウツラ

鈴(何でその状況で寝られんのよアンタは!?)

千冬「おい」コツ

鈴・箒「ビクッ」

千冬「何をやっている、貴様等」

鈴・箒「アワワワ」

千冬「もうとっくに消灯時間は過ぎて……」

ラウラ「はっ、教官!これより嫁の部屋に夫婦の親睦を深めに行くところであります!!」ビッ!

千冬「そうか。ボーデヴィッヒ、お前には直ちに腕立て伏せ百回を命ずる」

ラウラ「はっ!直ちに、任務遂行します!」ビシッ!

千冬「で、お前らは?」ジロッ

シャル「え、えと、僕は……、ラ、ラウラと一緒に……」

千冬「三百回」

シャル「へ?」

千冬「……さっさとやれ」

シャル「は、はいいいいいいっ」シュタッ

鈴(気の毒に……)

千冬「んで、お前らは……」

鈴「ひっ」

箒「ゴクッ」






『んほほおおおおおおおおお!!!!!!!?』


千冬「な、何だ、このあられもない声は!?」

鈴「この声、まさか!?」

箒「セシリア!?」

箒「おのれ、セシリア!!」ダッ!

鈴「あっ、待ちなさいよ、箒!」ダッ

千冬「ちっ!!」ダッ!


シャル「あ、あの、織斑先生!?」

千冬「お前等は2セット追加だ!!」

シャル「」

箒「おのれ、セシリア……。よくも抜け駆けなどと!?」ギエエエエエエエエッ!!!

千冬「オルコットの奴め……、素巻きにしてテームズ河に流してやる!!」ウギョオオオオオオオオッッッ!!

鈴「……って言うかさ、カエルが潰される時みたいな悲鳴じゃない?」ボエエエエエエエッッ!?

箒・千冬「あ?」ギロッ

鈴「イエナンデモナイデス」

バン!

箒「入るぞ一夏!!」ツカツカツカ

一夏「げっ!?箒に千冬姉!!つか、ドアを壊して入って来んなよ!!」

千冬「一夏……、私というものがありながら!!」ドン!

一夏「って、ちょっと待てよ!落ち着けって二人とも!!」


鈴「……ってか、あんた、セシリアに何やってたのよ?」

セシリア「ピクピク」

一夏「な、何って、足裏マッサージだけど……」



箒「…………」

千冬「…………」



箒・千冬「………は?」

―――――――――



千冬「……なるほど。オルコットが最近疲れてそうだったから、と」

一夏「ああ、前に約束したついでにな」

箒「……何だ、蓋を開けてみれば」ハァ

鈴「しょーもない話よねー」

セシリア「しょ、仕様もない話ではありませんわ!」

セシリア「わ、私は何度一夏さんの手で快楽と地獄の間でもてあそばれた事か!?」

箒「か、快楽と……」ゴクッ

千冬「地獄の間で、か……」

鈴「地獄90パーな気がするけど」

セシリア「と、とにかく!何もやましい事は――――――うっ」ピキーン

鈴「?どしたの、セシリア」

セシリア「い、いえ……。い、一夏さん、お、おトイレを……」ススス…

一夏「おう、使ってくれて良いぞ」

セシリア「で、では~…」パタン


箒「…………」

千冬「………?」

鈴「…………」



セシリア『んほおおおおおおおおっっっ!!!?』ビリビリビリビリブチッ、

セシリア『いっ、一週間ぶりのおつうじが発射されますのおおおおお!!!?』ビチビチビチビチビチモリッ

鈴「おおぅ……」

箒「こ、これは……」

一夏「ああ、大分便秘もひどかったみたいだったからな。マッサージついでに、な」

セシリア『おほおおおおおあっ!!?』ピーリリリリリリリリブリッ

鈴「いや、出すぎでしょうに」

箒「そ、そうか」ジリッ

千冬「で、では、ちゃんと帰るように……」ジリッジリッ…

一夏「あー、そういえば」



一夏「箒 と 千 冬 姉も 便秘 な ん だ っ け ?」

箒「ひっ…」

千冬「くっ!?」ダッ!

一夏「逃がすな!



ラウラ!!」

ラウラ「応!!」シュバッ!


千冬「なんだと!?」

千冬「貴様!上官に向かって!?」

ラウラ「……お言葉ですが、教官。将外に在らざれば王命に従わず、と申します。ましてや貴方は嫁の姉君、となれば我が姉も同然……」シュバッ!

千冬「ちっ!速い!!」

ラウラ「家族とあらば、その体を労るのがその勤め。ましてや、教官とあれば!!」シュイン!

千冬「くっ!?何だと!!」

ラウラ「無駄です。便秘2週間の貴方では本来の力は発揮出来ない。ましてや、快便派の私とは!!」

一夏「すげえぞ、ラウラ!!」

鈴「妙な説得力ねー……」

ラウラ「さあ、一夏!!」ガシッ

千冬「くっ、貴様!?腕立て伏せはどうした!?」

ラウラ「あの程度の回数、朝飯前です!!」

千冬「くっ、くそおおおおお!!」


一夏「……らしくねえ、らしくねえよ千冬姉!!」ガシッ!


一夏「……今、俺がその苦しみから」スッ…

千冬「ひっ」ゾクッ

一夏「解放してやるあああああああああああ!!!!!!」ギュギュギュギュギュギュギュッッッッッッッッ!!!!!


千冬「んほあああああああああああああ!!!!!!」


箒「」

鈴「……何これ」

―――――――


シャル「はあ、ようやく腕立て伏せが終わったよ……」ハァ…

シャル「一夏ー、いるー?ラウラ迎えに――――

「んぎょおおおおぁおぁおおおおあ!!!!」


シャル「……へ?」

シャル「い、一夏!大丈夫!?一体、何が―――――?」



千冬「んぎょおおおおおおえあ!!!!」

一夏「んー、中々こってるなぁ、千冬姉は」ギュギュギュギュキ

千冬「いひんおおおおおおおおお!!!?」


シャル「……あの、えと、一体何が……」

鈴「足裏マッサージらしいわよ」

シャル「いやそうだけど」

セシリア『んぎぎぎぎぎぎ!まだまだ発射されますのおおおおおおおおお!!!!』ボボボボボボボボボボッ!!

ラウラ「ふふふふふふ、可愛いですよ、教官!!」

千冬「んぎあああああああああああああ!!!!?」ガクガクガクガクガクガクガクガク

一夏「おー、シャル。箒に言っといてくれ。もうちょっとかかりそうだって」

箒「アシウラハイヤダアシウラハイヤダアシウラハイヤダアシウラハイヤダアシウラハイヤダ……」ブツブツ



シャル「……帰ろっか」

鈴「そうね」



小ネタです

一夏「鈴が反日デモに巻き込まれてる……」

鈴『ぎゃあああああっ!!たすけていちかぁーーーーー!!!』






『コイツ、日本語喋るアル!!』

『さては、小日本の手先カ!?』

鈴『ま、待ちなさいよ!?一体、何の事だか!!』

『……コイツ、イイ服着てるアル!!』

『命が惜しければ身ぐるみ置いて立ち去るヨロシ!!』

鈴『な、何でそんな事しなきゃなんないのよ!?そんな事したら、スッポンポン……』

『我々に逆らうアルか!!』

『許せないアル!この反動主義者め!!』

鈴『あ、あのね!もうちょっとちゃんと……』ビクビク

『あくまでモ我々に逆らうアルか!!』ドンッ

鈴『ひぃっ』ビクッ

『許せないアルね!直ちに粛正するアルヨロシ!!』ドンッ!

鈴『ひいいっ』ビクビクッ

『かくなる上は力ずくでハギトルヨロシ!!』ジリジリ

鈴『ひぃぃいいぃぃ』



『愛国………………









無罪ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!』ドドドドドドッッッッッッッ!!!

鈴『……いっ




ぎゃあああああああああっっっっっ!!!!』

鈴『たすけていち………


ブツッ!!



ザー……………………




千冬「……と、まあ、そういう事だ」

一夏「」

セシリア「ちょっ、ちょっと待って下さい先生!!なら、鈴さんは!?」

千冬「……分からん」

箒「そ、そんな……」

千冬「……全く消息が掴めていない、という訳でもない」

一夏「なんだって!?」

千冬「二日前には上海のどこかでそれらしい人物を見かけたらしいが確認は取れとらん」

シャル「そんな……」


ラウラ「では教官、今の我々に出来る事は……」

千冬「……せいぜい、アイツの無事を祈るだけだ」

ラウラ「そんな……」



一夏「……鈴」

――――――――上海のどこか




鈴「…………」コソコソ

鈴「…………」サッ

鈴「…………」コソコソコソ




鈴「…………ハァ」

鈴「……何とか見つかってないみたいね」

鈴「…………」ハァ…



鈴「……何でこんな事になったんだろ……」



鈴「……国の指令で一時帰国したら、訳の分からない連中に襲われるし……」ハァ…

鈴「人が襲われてるってのに、警察もニヤニヤしたまんまで全然助けてくれないし……」

鈴「……甲龍も点検に出しちゃってるし」

鈴「……寂しいよぅ、いちかぁ……」グスッ…

鈴「……みんな、今ごろなにしてんのかなぁ……」ハァ…

鈴「……早く日本に帰りたいなぁ……」グスッ…

鈴「っと、いけないいけない。ここで元気出さないとっ」パンッ

鈴「早く日本に帰って一夏をとっちめてやんだからっ!!」スクッ


鈴「なーに、あんな馬鹿騒ぎもどうせ一日だけよっ!!毎日やってるはずないわっ!!」

鈴「そうと決まれば早く宿舎に―――――――――







『愛国無罪!!愛国無罪!!』ワーワーッ!!



鈴「」

鈴(何で今日もやってんのよ!?)

アイコクムーザイッ!アイコクムーザイッ!!

鈴(こ、こんなのに絡まれたらたたじゃ済まない!!ここは、そーっと穏便に……)コソコソ

アイコクムーザイッアイコクムーザイッ!!


ドガアアアアアッ!!


鈴(ひいいいいいいいっ、く、車が爆発したああああああっ!!?)

鈴(は、早くこんなところ抜けないと身が持たない!!)コソコソ

鈴(は、早く、宿舎まで行かないと!!)コソコソ



「あ、あの、ちょっと宜しいですカ?」

鈴「宜しくないっ」スタコラ


「あの、ちょっとだけで良いでスから……」

鈴「……何よ?」

「あの、釣魚島はどちらのものだと思います?」

鈴「へ?」

「あの、センカクの事ですヨ」

鈴「あ~………」ポワンポワン

鈴『ねーねー、一夏?今ウルトラ○ン80が戦っている尖閣コンビナートって何処なの』

一夏『んー?沖縄辺りじゃないのか』

鈴『へー、そんなとこに石油があるんだ、ってコンビナートなんかないじゃない!?』

一夏『あ、ホントだ』

鈴『まあ、ウルトラ○ンだしねー』

一夏『ウル○ラマンだからなー』ハハハ


ポワンポワン


鈴「……えーっと、沖縄だから日本なんじゃ……」



「……………………うっ、




裏切りものおおおおおオ!!!!!!!」

鈴「」

「いるゾ!日本鬼に通じる裏切り者が!!」

ガヤガヤ…

ガヤガヤ…

鈴「えっ、えっ?」オドオド…

アイツダ…

ウラギリモノメ…

鈴「あ、あの……」ジリジリ…


「身ぐるみ剥いで、マワスがヨロシ!!」

ザワッ



鈴「ひっ


ひいいいいいっっっっ」ダッ!


「あっ、逃ゲタぞ!追エーッッッッ!!!!」ドドドドドドッッッッ!!


鈴「いやあああああああああ!!たすけていちかああああああああああ!!!!!!!」

鈴「なになになになに!?おかしいんじゃないのあいつら!!」タタタタタッ!


「待てーーーーーーッ!!待つヨロシーーーーーーー!!」ドドドドドドッ!

鈴「誰が待つかバーカ!!」タタタタタッ




鈴「こ、ここまで来れば……」ハアハア…


「あ、あの……」

鈴「はぁ?」ハアハア……

「上海駅はどっちニ……」

鈴「うっさいわねー!ほら、あっちの角を曲がって―――――



「……日本鬼カ!?」ギンッ

鈴「しまった!罠か!?」

鈴「は、早く逃げない―――

「逃がすカ!!」グイッ

鈴「きゃっ!」ビタンッ!


鈴「いたた……、アンタ、どういう「ウルサイ!日本鬼メ!!」バシッ!

鈴「あうっ!」ドサッ

「イマからこの日本鬼をブチ殺スヨロシ!!」

ウオオオオオオッッッッ!!!!

鈴「ぶ、ブチ[ピーーー]って、アンタ、頭おかしいんじゃないの!?」

「ダマれ!!」バシッ!

鈴「!?」ウッ!

「ソコに転がってル日本鬼と同じ様にブチ[ピーーー]アル!!」

日本人らしい男「…………グハッ」ピクピク

鈴「ひぃぃいいぃぃっっ」

「サア、観念するア――――

鈴「ううう……、助けていちかぁ……」

「オマエ、日本鬼のクセにナカナカ可愛いアルな……」ジロ…

鈴「ひっ」ビクッ



「決めタ!!南京のカタキにこの日本鬼をミンナでマワスアル!!」

鈴「!!?」

「サア、観念するアル日本鬼!!」ガシッ

鈴「い、いや………」ポロ


鈴「こ、こんなのって、こんなのってないよ……」ポロポロ


鈴「助けていちか……」








鈴「イチカーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!」












一夏「鈴ーーーーーーーーンッッッッ!!!!」シュゴオオォォオオッッ!!

一夏「鈴ーーーーーーーンッッッッ!!!」ゴオオォォオオッッ!!

「ヒッ、日本鬼!?」ビクッ

一夏「鈴から――――――――



離れろおおおおおお!!!!!」

ゴッ!

「うぎゃっ」ゴロゴロゴロンッ


一夏「大丈夫か、鈴!?」






鈴「い、




いちかああああああああ」

鈴「うええええええええ、いちかぁ………」ギュッ…


一夏「よしよし、もう怖くないからな」ポンポン

鈴「うんうん……」グシグシ…



「……日本鬼のクセして!こんな事してタダ済まないアル!!」

セシリア「あら、ただじゃ済まないのはどちらかしら?」

シュバババババッ!

「あチチチチチチ!!?な、なンデ英国が!?」

シャル「あはは、足りない頭で自分達のした事考えてみたら?」

ドガガガガガッ!

鈴「せ、セシリアにシャルロットまで!?」

ラウラ「私もいるぞ!!」フィンッ

鈴「ラウラも!!」

鈴「で、でも、何でアンタ達が……」グシッ…

ラウラ「うむ、この間の反日暴動で何故か我々の国の大使館や領事館も襲われたのでな」

鈴「そ、そうなんだ」

ラウラ「うむ、その応援に来たのだ」

鈴「は、はあ……」



シャル「……なーんてね」

鈴「へ?」

シャル「決まってるじゃない、鈴を助けに来たんだって」

セシリア「全く、一夏さんたら、話を聞くや否や織斑先生を押し除けてでも飛び出して行こうとするんですもの」クスッ

箒「……押し除けるところが、押し倒すになっていたがな」

鈴「箒まで……」

シャル「結局、織斑先生が折れてくれてここまで来る為の手配をしてくれたけど、そうじゃなくても、一夏もみんなきっとここに来たんだと思う」

セシリア「……まあ、大切なお友達のためですから」ニコッ

鈴「……う、うん」



ラウラ「ほほう、これがツンデレというやつか」フム


シャル「多分、微妙に違うよ、ラウラ」アハハ

ラウラ「……さてと」

「ひっ」ビクッ



ラウラ「パーティーの再開と行こうじゃないか、なぁ……」ニィ…

「ヒッ」




「ヒギャアアアアアアアアアアア!!!!!!!」












………







『……今日の反日デモも激しいもので……』

セシリア「あら、どのチャンネルも私達の事は取り上げてはいませんわね」ポチポチ

ラウラ「まあ、あの程度の事ではニュースにはなるまい」

箒「いや、四、五百人を半殺しにしたのは大した事件だと思うのだが……」

鈴「……でも、何か疲れた……」ハァ…

一夏「まあ、あんだけの事があったんだ。疲れない方が無茶だって」クスッ

鈴「……あーあ、あたしも日本人になろっかな~」

一夏「ん、良いんじゃないのか?俺もお前がそうなると嬉しいし」

鈴「んなっ!?///」ブフッ

セシリア「お、お待ちになって下さい一夏さん!?なら私も日本人になりますわ!!」ズイッ

シャル「ちょっ、ちょっと!?僕だって日本人になりたいんだよ、一夏!!」ズズイッ

一夏「あ、おい、お前ら!?」ジリッ…

ラウラ「……何を言っている貴様等?」キョトン



ラウラ「嫁は将来はドイツ人になるに決まっておろうが」

シャル「ちょっ、ちょっと、ラウラ!?」

ラウラ「となれば、教官にも……」ブツブツ

セシリア「な、何をおっしゃってらっしゃいますの!?なら、一夏さんには是非ともイギリス人に!!」

箒「なら、私も日本人に!!……って、とっくに日本人だった!!」

ワーワー! ギャーギャー!

鈴「……何かようやく何時もの感じよね」

一夏「だな」クスッ

鈴「……そういえば、みんなに一つ言い忘れてた事があったわ」

箒「ん?」

シャル「なになに」

セシリア「何ですの?」

ラウラ「ふむ」


鈴「……みんな、本当に






ありがとう!!」





おしまい

小ネタです


一夏「尖閣諸島に配備された……」

鈴「……そう、奇偶ね……」ザザーン…

一夏「…………」ザザーン…

鈴「……あたしも、配備されたわ……」ザザーン…

一夏「……何故に……」ザザーン…

鈴「……とりあえず、ここでキャンプしてろって言われた……」ザザーン……

一夏「…………」ザザーン…

鈴「……案外、魚釣島って大きいわね……」ザザーン…

一夏「……、そうだな……」ザザーン…

一夏「…………」ザザーン…

鈴「…………」ザザーン…


鈴「……、暇ね……」ザザーン…

一夏「……そうだな」ザザーン…

鈴「……とりあえず、どうしよっか……」ザザーン…

一夏「……とりあえず」チラッ

一夏「……プレハブでも組立てるか……」

鈴「………は?」

鈴「ちょっ、ちょっと!?何よプレハブって!!」

一夏「いや、あそこにあるだろ?」

鈴「そーじゃなくて!何でキャンプ張るのにプレハブなんて持ってきてんのよ!?」

一夏「いやだって、そうでもしないときついぞ、特に風が」

鈴「はああああぁぁああ!?」

一夏「それに飲み水用の濾過器とか、連絡用とかの無線とかもいるし。それ用の電源も要るしさ」

鈴「はああぁぁああ!?何よそれ!!いたせりつくせりじゃない!?」

一夏「いや、こんな絶海の孤島だぞ?これくらいの装備は―――――、もしかして、鈴?」

鈴「……あたしが貰ったのはリュック一個分のキャンプ用品だけよ」

一夏「」

鈴「水無し服無しシャワー無し!!これでニ週間どうやって乗り切れっていうのよ!?」

鈴「おまけに、何これ!?食料調達用の銛と竿!?ニ週間も乾パンと魚だけでやって行けるかーーーーーーーー!!!!!!」

一夏「……どこぞの黄金伝説並だな」

鈴「うわああぁぁああん!!」

鈴「…………グズッ」

一夏「……あのさ、鈴」

鈴「……何よ」グスッ

一夏「それよりもプレハブ組むの手伝えよな」

鈴「はぁ!?」

一夏「当たり前だろ、これから二人で使うんだしさ」

鈴「……っ、て事は」ウルッ…

一夏「ほら、さっさとしろよ」

鈴「う、うんっ」

――――――


鈴「いやー、あっという間に出来たわねー」パンパン

一夏「二人でやると早いもんだよなー」ガラッ


鈴「さて、電気はっと」パチッ

ゴオオ…

鈴「見て見て一夏!!ちゃんとクーラーも動いてる!!」

一夏「流石は高性能のシャ○プ製太陽電池だよなー」

一夏「さてと、テレビはっと」ピッ

鈴「えっ!?テレビまで写るの!?」

一夏「衛星放送ならな」

鈴「さっすがー!!」

一夏「いやいや……」

一夏「さてと、天気予報はどうなって……」ピッ

『……南西で発生した超大型の台風は明後日には沖縄方面に……』

一夏「…………」

鈴「…………」

一夏「……場所、移すか」ピッ

鈴「……そうね」

――二日後

一夏「りーん!大丈夫かーー!?」ビョオオオオオオッ

鈴「つか、とっくにびしょびしょなんだけどーー!?」ザアアアアアアッ!

一夏「耐えろりーん!ここで負けたら絶海の孤島で命を捨てたサバイバルにーーーっ!!」ゴゴゴゴゴゴ

鈴「一体、何時になったら終わんのよーーー!!」ビョオオオオオオッ

一夏「あと十二時間くらいーーっ!!」ゴゴゴゴゴゴ

鈴「いやああああぁぁああ!!」ザアアアアアアッ!

―――――――



一夏「やっと終わったみたいだな……」ピチョンピチョン…

鈴「正に台風一過ね……」アフゥ…

一夏「さてと、電気とかはどうなって……」ピッ

一夏「おお、ちゃんとつく!!」パァァ…

鈴「良かった~。これで早くシャワーを……」

一夏「…………」ピッ

鈴「……一夏?」

一夏「……不味い、もう一個きてる……」

鈴「」

――――――



一夏「はぁ、ようやく終わった……」ドサッ

鈴「まさか、二日続けてISでプレハブ飛ばされない様に番をするなんて思わなかった……」


一夏「本当にそう……」チラッ

鈴「どうしたの、一夏?」

一夏「いや、あそこに船が」

鈴「あ、沈んだ」


一夏「…………」

鈴「…………」

一夏「たっ、助けに行かないと!!」

鈴「うっ、うん!!」

一夏「……で、助けてみたものの……」


「agt3/ejt/@.!0,pgda@@:.mt.;!!」

一夏「何を喋ってるのか全然分からん」

鈴「まあまあ、ここはトライリンガルの鈴ちゃんに任せなさいっ」

一夏「お、おう……」

「~~~~~~……」

鈴「……ふんふん」

一夏「どうだ、なんて言ってるんだ?」

鈴「わからないっ!!」

一夏「」

一夏「お前って、中国語出来るんじゃないのかよ!?」

鈴「あたしが出来るのは北京語!!広東語とかはわからないわよ!!」

鈴「それに、沈んだ船のボロっちさとか、この人の体格からしてさ……」ヒソ…

一夏「……ひょっとして、北の方の……!?」ヒソヒソ…

鈴「……多分」ヒソ…

一夏「!?……見ろよ」チラッ

鈴「中国の警備船!?……って事は」

一夏「……間違いないだろうな」

鈴「そうね……」

鈴「よし、ちょっと行ってくる!」タッ

一夏「お、おい、鈴!!」

鈴「だいじょーぶだいじょーぶっ!アンタが行けばややこしくなるだけよっ」タッタッタッ

一夏「……本当に大丈夫かよ……」ハア…

――――


一夏「……で、無事帰って貰えた、と」

鈴「まあね~。ゴタゴタ言うと龍砲ぶち込むって言えば平和的に帰ってくれたわっ」

一夏「何処がだよ!」


一夏「まあ、あとは日本の警備船に来てもらえば良いんだしさ」

鈴「そうね~」

「368agpt./:?ゞ%%/"!?」

一夏「……何を怒ってるんだろうな?」

鈴「さあ?お腹でも空いてんじゃないの?」

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