ペトラ「……!?!!?」(93)


ペトラ「え…………」

リヴァイ「…………」サメタメ

ペトラ「……!?!!!???」

リヴァイ「……ハァ」タメイキ

ペトラ「うぇぇぇぇ!!?????私が目の前にいるーー!!!??」ユビサシ

リヴァイ「うるせぇ。それと指をさすな」ミミホジホジ

ペトラ「あ、すみません」パタ

ペトラ「…じゃ、なくて!どどどど、どうなななな!!!」アワアワ

リヴァイ「落ち着け」

ペトラ「だ、だって!!どうして!?ていうかなんで落ち着いていられるんです!?」

ペトラ「私達入れ換わっちゃってるんですよ!!!!!」

ペトラ「私は兵長の身体に、兵長は私の身体にぃぃ!!!」


リヴァイ(ペトラ体以下略)「…みたいだな」テヲグーパー

ペトラ(リヴァイ体以下略)「だからなんでそんなに落ち着いて…!!!」

リヴァイ「慌てたら戻るのか?」

ペトラ「う……わかりません。でも、多分戻らないと思います」

リヴァイ「だろうな」

ペトラ「……どうするんですか?」

リヴァイ「さあな」

ペトラ「さあなってなんですかー!!もー!冷静だからなんか考えがあるのかとー!!!」

リヴァイ「今考えてる。騒ぐな」

ペトラ「あ、はい。すみません」

ペトラ(…こんな時でも慌てないとか。兵長、どんだけ冷静なんですか。ちょっとくらい慌ててもいいと思うんですが)

リヴァイ「………とりあえず」

ペトラ「…とりあえず?」

リヴァイ「エルヴィンのところに行くか」

ペトラ「え?」

リヴァイ「今はどうやって戻るかもいつ戻るかもわからねぇんだ。上の人間には報告して協力仰いどくしかねぇだろ」

ペトラ「そ、それはそうですけど…」

リヴァイ「…戻る方法を調べるとしても上の人間の協力がある方がいいだろうしな」ハァ

ペトラ「…そうですね…でも…」

リヴァイ「なんだ?」

ペトラ「信じて…もらえるでしょうか…?」

リヴァイ「……大丈夫だろ。……不愉快な目には会うだろうけどな」チッ

ペトラ「?」

リヴァイ「…………」ジー

ペトラ「!?な、なんですか?」

リヴァイ「…………」

ガシッ!

ペトラ「!!??」

ペトラ(いきなり両肩を掴まれた!?)

リヴァイ「今からお前は俺だ」

ペトラ「は?」

リヴァイ「エルヴィンのところに行くまで俺を演じてろ」

ペトラ「ふぇ?」

リヴァイ「俺の姿でペトラの動きや話し方は変だろうが」チッ

ペトラ「あ、あぁ確かに……じゃあへi……!」

ペトラ(いやいやいや、ちょっと待って。待とうよペトラ。いくらなんでもそれは…いやいやいや。)

ペトラ「…」チラッ

リヴァイ「?」

ペトラ(リヴァイ兵長に私の演技をしてくださいとは言えない見たくない。いや、見た目は私だけど。……そうだ!)

ペトラ「じゃあ兵長はずっと黙っててくださいね。誰かに何か聞かれたら風邪で喉をやられたって私が言いますから」

リヴァイ「……あぁ。さすがにお前の演技は出来んからな」

ペトラ(ですよねー)

ペトラ「あ、でも一つだけお願いがあります」

リヴァイ「なんだ?」

ペトラ「眉間の力は抜いててください」




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「あ、リヴァイ兵長!おはようございます!」

ペトラ「…あぁ」ミケンニシワ

「おはようございます!兵長」

ペトラ「…あぁ」ミケンニシワ

ペトラ「…チッ、うるせぇな」ミケンニシワ

リヴァイ「……」

オルオ「あ!リヴァイ兵長!!おはようございます!!」

ペトラ「!…あ、あぁ」

ペトラ(ちょ、よりにもよってオルオと会うなんて!最悪!!)


オルオ「あぁ、ペトラも一緒だったか。フッおはよう、ペトラ」

リヴァイ「……」コクッ

ペトラ(へ、兵長が頷いた……!……なんか可愛い……///……いや自分がじゃなく、兵長が兵長の姿で頷いたのを想像したらだけど…いやまあ、兵長なんだけどって、ああぁ!!ややこしい!!!)

オルオ「どうした、ペトラ。俺に見惚れてるのか?」フン

リヴァイ「……」イラッ

ペトラ「だれg!!……じゃない」ボソッ

ペトラ(あああ!もう!オルオ!!兵長が眉間にシワ寄せてるじゃない!!)


ペトラ「ペトラは今風邪で声が出ねぇんだよ」

オルオ「え、そうなんですか?」

オルオ「お、おい、寝てなくていいのか?ペトラ?」

ペトラ「あ、あぁ、声が出ねぇこと以外は平気だとよ」

リヴァイ「……」コクッ

ペトラ(ああ、兵長可愛い……飽くまで想像すると、ね)

オルオ「そ、そうですか。で、ペトラとどちらへ?」

ペトラ(別に何でもいいじゃない。なんで聞くのよ。早く団長の所に行きたいのに!)イライラ

オルオ「何か人手が必要なら俺がペトラの分まで請け負いますよ?」

ペトラ「!」


ペトラ(オルオ……邪魔とか思ってごめん。良い奴ではあるんだよね……兵長の真似さえしなければ)チラッ

リヴァイ「……」ジロッ(ハヤクゴマカセ)

ペトラ(目で訴えられた!えーっと)アセアセ

ペトラ「……今日は休ませるつもりだ。今からだn……エルヴィンに報告に行くところだ。声も出ねぇのに自分で報告すると聞かねぇんだよ」

オルオ「ペトラらしいですね」

オルオ「ペトラ、無理は良くねぇ。何なら俺が抱っこでぐっ」シタカミ

ペトラ(……ちょっと見直したのにキモい。しかも馬に乗ってるわけでもないのに舌噛むとか……そのまま舌噛み切っちゃえばいいのに)

ペトラ「用が無ければもう行くぞ。早く済ませたい」

スタスタスタ


リヴァイ「……」スタスタスタ





.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



ペトラ「……はぁー!!!やっと団長の部屋の近くに来ましたね!」

リヴァイ「……ああ」

ペトラ「オルオに会った時はどうしようかと……あいつ結構勘が良かったりしますし……」ペラペラ

リヴァイ「……」

ペトラ「あ、リヴァイ兵長の真似どうでした?変じゃなかったですかね?実はちょっと自信があったんですけど///」ペラペラ

リヴァイ「……ペトラ」

ペトラ「はい?」

リヴァイ「周りに人がいねぇからって気を抜くな。いつ誰が来るかわかんねぇだろうが。部屋に入るまで我慢しろ」

ペトラ「す、すみません!!」

ペトラ「もうすぐだと思ったらつい……」


ペトラ(うわーん!!失敗したー!!調子に乗ってしまった……オルオじゃあるまいし、兵長の真似で浮かれてた……)ションボリ

リヴァイ「……」

ペトラ「」ションボリ

リヴァイ「……ハァ、まあ、悪くない」

ペトラ「へ?」

リヴァイ「俺の真似だ」

ペトラ「!」パァァ

ペトラ「はい!ありがとうございます!」

リヴァイ「……うるせぇ。着いたぞ」

コンコンッ


エルヴィン「入れ」

ガチャ

リヴァイ(ペトラ体)「……」

ペトラ(リヴァイ体)「失礼します……」

エルヴィン「……」ビックリ

リヴァイ(ペトラ体)「……豆鉄砲でも喰らったような顔してんな」
ペトラ(リヴァイ体)「ちょっ、兵長!説明もまだなのに……」アセアセ

エルヴィン「?????」

ペトラ(リヴァイ体)「あ、あの実は……」


カクカクシカジカシカッケイ




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



エルヴィン「信じられんな……いや、君らの態度や言動を見る限りでは本当なんだろうが……」

エルヴィン「ましてやリヴァイがそんな真似するとは思えんしな……いや、しかし……」

リヴァイ「チッ」

ペトラ「あ、あの……」オズオズ

エルヴィン「なんだ?」

ペトラ「お二人にしか分からないお話などありませんか?それをリヴァイ兵長…今は私、ペトラの身体に入ってる兵長が知っていたら証拠にはなりませんか?」

エルヴィン「……まあ、そうだな……」ミョウナカオ


リヴァイ「エルヴィン、こっちだ」

ペトラ(いつの間に窓際に……)

エルヴィン「あ、ああ……」

エルヴィン「……」
リヴァイ「……」

ヒソヒソ ヒソヒソ


エルヴィン「ぶはっww」
リヴァイ「何、笑ってやがる!いつもお前は……」

ヒソヒソ ヒソヒソ


ペトラ(な、なんかエルヴィン団長こっち見て笑ってる……何話してるんだろう……気になるなー……あ、終わった)

エルヴィン「すまない、待たせたね」クックック

リヴァイ「いつまで笑ってやがる」チッ

ペトラ(……何話してたんだろう)

エルヴィン「しかし…………」ジー

ペトラ「?……あの、なにか?」

エルヴィン「妙な感じだな」クッ

エルヴィン「リヴァイが俺の部屋に入るのに゙失礼します"と言ったり、俺に敬語使ったり…クッ」

リヴァイ「……」ミケンニシワ-

エルヴィン「話していくうちにぶっ……本当にリヴァイだと分かったら笑いが込み上げて……クックック」


リヴァイ「チッ、エルヴィン!てめぇ、笑うんならさっさと笑え!!中途半端に我慢してんじゃねぇよ!!!」

エルヴィン「ぶ、」

エルヴィン「ぶわははははは!!!うはははは!!!!ヒーヒー!!」ツクエダンダンッ

ペトラ「」

リヴァイ「……」チッ!

ペトラ(……不愉快な目……ですか、なるほど……いや、想像出来る事でしたね……うぅ…でもずっと兵長の真似は出来ないし……でもでも!兵長に恥をかかせたくないし……!!)アタマカカエ

ウハハハハヒー

リヴァイ「……」

フヘヘヘヘ

リヴァイ「…気にするな」

アハハハハハ

ペトラ「へ?」


フヒーフヒーゲホッゲホッ

リヴァイ「知っている人間の前ではお前のままでいい。気にするな」

フホホホホ

ペトラ「兵長…」

フヒャヒャヒャヒャ

リヴァイ「……」

アーハハハハ

リヴァイ「……てめぇはいつまで笑ってやがる!!!!」ビキビキィ

ゲシッ!!!アシゲリ

キャーダンチョウ!!ヘイチョウ、ナニスルンデスカー!!
チッ
アハハハハ





.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




エルヴィン「あーすまなかったね」イタタ

ペトラ「いえ……」

ペトラ(蹴られたお尻痛そう……)

リヴァイ「……」イライラ

ペトラ(兵長は不機嫌そうだし……)

エルヴィン「うーん、しかしどうしたものかな。何か心当たりはないのか?いつもと違うものを食べたとか何か拾ったとか。」

リヴァイ「……ねぇな」

ペトラ「うーん……私も特別変なものは……」

エルヴィン「そうか……困ったな」

リヴァイ「……」


エルヴィン「まあ、そうなると、あいつを呼ぶしかないだろうな」チラッ

リヴァイ「チッ、やっぱりそうなるか」ミケンニシワ-

ペトラ「?」

エルヴィン「分かってて避けたのか?」

リヴァイ「避けれねぇとは思ったがお前に先に報告しといた方がいいと判断した。……いろいろとな」

エルヴィン「……まぁ、そうだろうな」ニガワライ

ペトラ「??」





.

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

コンコン

エルヴィン「来たか。入れ」

ハンジ「お呼びですか?」

ハンジ「あれ?リヴァイ。……と、あー!!ペトラ!ちょうどよかった!」

リヴァイ(ペトラ体)「……」ミケンニシワ-

ペトラ(リヴァイ体)「え?……何かご用でしたか?ハンジ分隊長」

ハンジ「!?」ビックリ!

ハンジ「え、何?リヴァイどうしちゃったの?何か悪いもんでも食べた?それとも潔癖症がたたって頭どうにかなった?やっぱりやり過ぎはダメなんだよ。てか目付き悪いよペトラ。リヴァイみたい」

リヴァイ(ペトラ体)「うるせぇ」

ペトラ(リヴァイ体)「……兵長!」

ハンジ「は???」


カクカクシカジカ-



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



ハンジ「へー楽しそう♪」

エルヴィン「何故そうなる」

ペトラ(笑われなかっただけマシなのかな……)チラッ

リヴァイ「……」ミケンニシワ-

ペトラ(……でもないみたいですね)

ハンジ「いやー」ジー

ペトラ「?なんでしょう?」

ハンジ「いいね!目付きも悪くなく、丁寧なリヴァイ!!もうこのままで良くない?」ウキウキ♪

ガシィ!!

ペトラ(ああ!頭を掴んだ!!)

リヴァイ「ふざけんな!!」ギリギリ

ハンジ「痛い!痛い!あはは!ペトラが怖い!!ペトラ目付き悪過ぎ」ゲラゲラ

ペトラ「分隊長、真面目にお願いします……」


ハンジ「あははは!ごめん。やっぱ目付きの悪いペトラは嫌だわ」

ペトラ(そういう問題では……)

ハンジ「あ、ところで゙それ"多分私のせいだわ」

「「「!!!???」」」

リヴァイ「おい、てめぇどういう事だ、ハンジ」ガッ

ハンジ「酷い目付きで胸ぐら掴むのはやめてよ、ペトラ、じゃなかったリヴァイ」

ペトラ「ま、まずはお話を聞きませんか?兵長」

リヴァイ「……チッ」パッ

ハンジ「うわー不思議な感じだねーカメラ的な何かに納めときたい」

リヴァイ「早く話せ」イラッ

ハンジ「ハイハイ。ペトラ」

ペトラ「はい」


ハンジ「今朝さぁ、飴あげたじゃない?」

ペトラ「あ、はい、戴きました」

ハンジ「ごめん、それ飴じゃなかった」

ペトラ「は?」

ハンジ「後で、気づいたんだけど実験中の薬だった」

ペトラ「…………は?」

ハンジ「あげたはずの飴が机にあってさ、おかしいなーと思ってよく見たらさ、実験中の薬が一個無いでやんの。ついうっかり同じ包みに入れちゃってて。気づいてすぐ探しに行ったんだよ?」

ハンジ「でもなかなか見つからなくて……。しかももう食べちゃってたんだね……」


「「「…はぁ!?」」」

リヴァイ「てめぇのせいか!!早くどうにかしろ!!!」

ハンジ「ちょ、ちょ、待ってよ。わざとじゃないよ。私だってまさかこんな効能があるとは思わなかったし、そもそも人体実験なんてしないし、するなら自分にするし」

エルヴィン「あーそうだろうな」

リヴァイ「チッ、確かにな」

ペトラ(あ、そこは納得なんですね。私も納得ですけど)

リヴァイ「おい、ペトラ」

ペトラ「!はい」

リヴァイ「さっき変なもんは食べてねぇって言ってなかったか?」

ペトラ「た、ただの飴だと思っていたので……」

リヴァイ「……ハンジからの時は気をつけろ。普通じゃない」

ハンジ「……失礼過ぎない?」


ハンジ「ところでさー申し訳ないけどちょっと質問してもいい?」

ペトラ「はい?」

ハンジ「とりあえず、体調は大丈夫?気持ち悪いとかない?あ、リヴァイの身体に入るとか気持ち悪いよね」

リヴァイ「クソメガネ、削ぐぞ」

ペトラ「あ、今のところ大丈夫です」

ハンジ「そう、良かった。リヴァイは?」

リヴァイ「……俺も大丈夫だ」

ハンジ「そっかぁ、とりあえずは良かった」ホッ

ペトラ(ハンジ分隊長……やっぱり責任感じていらっしゃってますよね。でも事故みたいなものだし……)


ハンジ「でさ、もう少し質問いいかな?他人の身体に入るってどんな感じ?ましてや性別も違うし、慣れてない身体だし、動かし辛いとかある?」
ハンジ「このまま立体機動とかしたらどうなるのかなぁ?上手く動かせるのかな?」
ハンジ「あ、思考とかどうなの?脳の形って男女違うって言うじゃない?どんな感じ?どんな感じ?あーもう私が入れ換わりたいよ!!体験したい!!!ねぇねぇペトラ代わろ?あ、リヴァイでもいいよ!!」

ペトラ「」

リヴァイ「……クソメガネが」イラッ!


エルヴィン「ハンジ!落ち着け。そもそもその代わり方がわからなくて困っているんだ。それにこれは君のせいなのだろう!反省したまえ!」

ハンジ「ハッ!……すみません、つい暴走してしまいました……」シュン

ハンジ「ごめんね、ペトラ、リヴァイ」ペコリ

リヴァイ「チッ」ミケンニシワ-

ペトラ「は、はぁ……」

ペトラ(び、びっくりした。スイッチ入っちゃったんですね。……団長なら止められるのかな?……あ!だから始めに団長の所に……)

エルヴィン「予想はしてたが暴走したな」

リヴァイ「どうにかなんねぇのかあのメガネは」イラッ

エルヴィン「まぁまぁ」


エルヴィン「で、元に戻す手立てはあるか?」

ハンジ「うーん……実験前だったので……正直わかりません」キッパリ

ペトラ「ええ!!?」

リヴァイ「……」

ハンジ「大丈夫、絶対元に戻す方法は見つけ出すよ。巨人に賭けてもいい!」ドンッ

ペトラ「き……巨人に賭けられても……」

リヴァイ「……コイツに任せていいと思うか?」ミケンニシワ-

エルヴィン「はは……」カワイタワライ

エルヴィン「……作ったのはハンジだからな……ハンジにしか出来ないんじゃないか?仕方ないだろ……?」

リヴァイ「チッ!」


ハンジ「まあ、こういうのって大体決まったような儀式ってあるよね」

ペトラ「儀式?」

ハンジ「例えばキスするとか」

ペトラ「!?!?!?!?」

ペトラ(!?は?分隊長なななな何を!!???ききききキスって!!!??誰が?私が?リヴァイ兵長と!?///)


ペトラ「何の冗だn///」
エルヴィン「ああ、確かによくあるな」

ペトラ「!?」

ペトラ「いやいやいや!!何冷静に受け止めてるんですか!?エルヴィン団長!!」

ハンジ「要は口移しだよね。これだと今すぐにでも元に戻れそうだけどね」

リヴァイ「なんだそんな事でいいのか」

ペトラ「リヴァイ兵長!!??」

ハンジ「何一人で騒いでるの、ペトラ?」ニヤニヤ

ペトラ(くっ!分隊長、団長と兵長から見えないようにニヤニヤしてる!わざとだ!!///)

ペトラ(うぅ、でも便乗してしまえば兵長と…///)

ペトラ(ハッ!!べ、別に兵長と…ゴニョゴニョ…したいって訳じゃ…いやいや、したくないって訳でもないけど…上司と部下だし!!それに私にとって兵長はただの憧れであって…そんなんじゃ…///)フシュー///

ハンジ(うーん…赤くなって狼狽えるリヴァイなんてこの先見れないだろうね。……カメラ的な何かを持ってくれば良かった。からかい……もとい脅しネタにできたのに)クッソゥ


ハンジ「さっさと戻りたいんじゃないの?思い付いた事を片っ端からやっていくしかないと思うよ?運がよけりゃ一発で戻れるんじゃない?」

ペトラ「うぅ……そう……ですね……///」

ハンジ(よっしゃ!!乗ってきた!!)グッ!

ペトラ(……)

ペトラ(……ハンジ分隊長……私からはガッツポーズ見えてますよ……隠す気ないですね?本当に何考えてんですか……)

ペトラ(……でも、ちょっぴり感謝…したりして……なんて///)


ペトラ「……………………………………」

ペトラ「……………………ちょっと待って……」ボソッ

ハンジ「ん?」

ペトラ「ちょっと待ってくださいよ!?やっぱ嫌です!!嫌ですよ!!?」

ハンジ「あれ?そんなにリヴァイが嫌?チビだし目付き悪いけどいい奴だよ?」

ペトラ「知ってます!!それに全く嫌ではないです!!そうじゃなくて!!よく考えてくださいよ!!!」

リヴァイ「……」

ハンジ「なるほど、全く嫌ではないのね」ニヤニヤ

ペトラ「σハッ!!///」

リヴァイ「……」


ペトラ「そ、そこはいいんですよ!!どうでも!!///」

ペトラ「皆さん!!よく考えてください!!入れ換わってるんですよ!?身体が!!私と兵長は!!」

ハンジ「?うん、だから元に戻す為に-----あ」

エルヴィン「あ」

リヴァイ「…」

ペトラ「自分自身にキスされるって事じゃないですかーーーーー!!!!!嫌ですよーーーーー!!!!」


ペトラ(しかも私、初めてなのにーーーー!!!!)ナミダメ

リヴァイ「……あまり大声を出すな。外に聞こえる」

ペトラ「あ…う…うぅ…はいー」シタムキ

リヴァイ「……」

ハンジ「うわぁ…それは確かにちょっと…だね…ごめんね……変なこと言って…」


ペトラ「うぅ……」

リヴァイ「……」

ハンジ「……」

エルヴィン「……」

エルヴィン「……だが…」

エルヴィン「試すしかないんじゃないのか?」

ペトラ「えぇ!!!?」

ハンジ「……まぁ……ね……一応ひとつの方法として潰しておいた方がいいとは思うけど……さっきも言ったけど上手くいけばこれで戻れる訳だし」

ペトラ「あ、後回しにしましょうよぅ」

ハンジ「別にいいけど、本当に片っ端からやってっって早く戻った方が良いとは思うよ」

ペトラ「え?」



ハンジ「トイレとか行きたくなったらどうすんの?」


.


ペトラ「!!!!!」

エルヴィン「あー…」

リヴァイ「……」ミケンニシワ-





ペトラ「い」

ペトラ「いぃーーーーーやぁーーーーーー!!!!!」アタマカカエ

リヴァイ「…うるせぇ」

エルヴィン「風呂も問題だな…」

ペトラ「うああぁ!!もう、いいです!!何でもやります!!早く色々考えてくださいーー!!!!」スガリツキ


ハンジ「おおっと!これはリヴァイに襲われてる気分だね」ケラケラ

リヴァイ「馬鹿か」クビネッコモッテヒキハガシ

ペトラ「あぅ」ベリッ

ハンジ「まあ、とりあえずキスやっとけば?その間に考えとくよ」

ペトラ「ひ、他人事だと思ってーー!!!ハンジ分隊長のせいなのにーー!!!」ジタバタ

リヴァイ「……」クビネッコモチ


ハンジ「うん、それは本当にごめん。申し訳ない」ペコー

ペトラ「ううぅ」

ペトラ「うぅー」チラッ

エルヴィン「…気の毒だとは思うが試すしか…」

ペトラ「うぅ…」チラリ

リヴァイ「……俺だって嫌だが……仕方ねぇだろ」ミケンニシワ-

ペトラ「」ガックリ

ハンジ「よし、決まりだね!ほれ、きーす、きーす!」

リヴァイ「削がれてぇのか、クソメガネ」イラッ

ペトラ「ううぅ、わかりましたよ……でも!」

ハンジ「?」

ペトラ「お願いがあります。せめて二人きりにして頂けないですか?」

エルヴィン「…ああ、そうだな…」

ハンジ「えー見t」 リヴァイ「出ていけ」ニラミツケ


エルヴィン「ま、まぁ終わったら呼んでくれ。扉の前に待機しておくから。ほら、行くぞハンジ」クビネッコガシッ

ズルズル

ハンジ「えー」フマンゲ

キミハデリカシーッテモノハナイノカ…
アリマスケドーミタイジャナイデスカー
…キミノセイダトイウノニ…ハァ

バタンッ


ペトラ「……」

リヴァイ「……」





.


―――――――――



――――バタンッ

ハンジ「どれどれー」ペタ

エルヴィン「扉に耳つけてもたいして聞こえないだろ」

ハンジ「なんか聞こえるかも知れないじゃないですか」ウキウキ♪

エルヴィン「君と言う奴は…」アキレ

エルヴィン「しかしこれで戻れるだろうか…」

ハンジ「さぁ?」

エルヴィン「さぁ?って…まさか遊びで言った訳じゃないだろうね?」

ハンジ「面白半分なのは認めますが、試す価値はあると思ってますよ」

エルヴィン(半分は認めるのか…)


ハンジ「中身が入れ換わったって事は魂がとか精神がって事じゃないかと考えると、口移しってのもあながち間違いではないと思います」

エルヴィン「…そうなのか?」

ハンジ「よく口から魂が抜けるって描写を見ますし。漫画とかで。」

エルヴィン「漫g…!?」


カチャッキィィ


ハンジ「あ、ペトラ!終わったの?どう、戻っ……」

リヴァイ「……」ミケンニシワ-

ハンジ「……てないみたいね、リヴァイ」

ハンジ「ペトラは……」


ペトラ「」


エルヴィン「……壁に向かって座り込んでいるな」

ハンジ「心なしかあの周囲だけ暗いですね。どんよりしてる」

ペトラ(………ファーストキスが自分…ふふ…自分とか…ふふふふふふ…)ブツブツ

ペトラ(せめて、せめて戻ってくれてたらその瞬間は本当の兵長と――ハッ!違っ!!違う、そうじゃなくて!!!)ゴンゴン

エルヴィン「壁に頭をぶつけ始めたぞ…」

リヴァイ「おい、どう言うことだ、クソメガネ。何度かやったが戻ってねぇぞ」

ハンジ「一つの方法として上げただけだからね。確実に戻れるとは言ってないよ。仕方ないね、別の方法探さないと」

リヴァイ「チッ」

ハンジ「それにしても、何度もやったんだ」ニヨニヨ

ペトラ(………何度も…正確には4回ですよ、兵長。その内の一回とか……最後の一回とか……なんで…し、舌…~~~///)ゴンゴンゴンゴンゴンゴン!!


エルヴィン「激しくなったな…」ビクッ

ハンジ「……あなた何したの?リヴァイ」

リヴァイ「ああ?やれるだけのことを試しただけだが?」

エルヴィン「リヴァイお前……」アタマイタイ

ペトラ(自分の身体じゃないですか!!!なんで~~~~!!!///)ゴンゴンゴンゴンゴンゴン

ハンジ「……リヴァイ、あなた元に戻ったとき馬鹿になってないといいね」

リヴァイ「……やめろ、ペトラ」





.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





ハンジ「とにかく、原点に戻ってみようか。」

ペトラ(何故始めからそうしてくれなかったんですか…恨みますからねハンジ分隊長!!)ニラミ

ハンジ「(無視)飴はいつ食べた?ペトラ」

ペトラ「え、あ、戴いてからすぐです」

ハンジ「ふむ、じゃあ大体1時間半前くらいかな。入れ換わってどのくらい?」

ペトラ「1時間ほどでしょうか…」

ハンジ「あー入れ換わったのはちょうど消化されて身体に回り始めたところだね。その時何かなかった?身体に触れたとか話したとかキスしたとか」

ペトラ「キ…!?あるわけないじゃないですか!!///」


ペトラ「……お話はしましたけど…………あ!そうですよ!頭をぶつけたんです!」

ハンジ「ぶつけた?」

ペトラ「はい、今思い出したんですが、兵長がペンを落とされてそれを拾う時に……二人同時にしゃがんでしまって」

ハンジ「ゴンッと。……それじゃないの?」

ペトラ「は?」

ハンジ「頭同士をぶつけたってとこ」


ハンジ「っていうか普通、それ最初に試さない?」

ペトラ「あ、え?その、パニックで頭真っ白で…あれ?」

ハンジ「まーそうかもねぇ」

ハンジ「だけどリヴァイも一緒になってそんな簡単な事にも気づかないなんてあなたにしちゃ珍しいね」

リヴァイ「……入れ換わりなんてあり得ない事に動転しねぇ人間なんざいねぇだろ」

ハンジ「えー私だったら楽しんじゃうけど」

リヴァイ「お前はハンジだからな」

エルヴィン「うん、君はハンジだしな」

ハンジ「……どういう意味?」


ペトラ(……リヴァイ兵長、冷静だったわけじゃなかったんですね…………私、珍しい兵長を見たのかもしれない……)

ペトラ(その代償はかなり大きなものになったけど……ていうか釣り合わない気がする……)

ペトラ「……あ、でも、ぶつけてすぐ、気を失う感じがして、気がつくと入れ換わってて前後の記憶が曖昧なんです……。頭ぶつけたのも言われて思い出せた感じですし……」

ハンジ「ふぅん、じゃ、入れ換わりの副作用かな?それか軽く記憶が飛んじゃったのかもね。ぶつけたの頭だし」

エルヴィン「また、試すのか」

ハンジ「そうですね、とりあえず片っ端から、ですから」


ペトラ「自ら頭突き合うというのも何だかシュールですね…」

リヴァイ「戻るといいがな…」ウンザリ

ペトラ(あーもうすでにかなりうんざりしてますね。同じ気持ちですけど)

ハンジ「はい!ずーつーき!ずーつーき!」

リヴァイ「黙ってろ」イラッ

ペトラ「ははは」アセ




――――ゴンッ!!!




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




コッコッコッコッ


リヴァイ「……戻れて良かったな」

ペトラ「はい!本当に!!」

ペトラ「……ハンジ分隊長は大丈夫なんでしょうか……?」

リヴァイ「……本当なら逆さ釣りにして壁の外に吊るしてぇところだけどな」ミケンニシワ-

ペトラ「あはは」アセ

ペトラ(洒落にならない……)




.


―――――――――



―ちょっと前―


ハンジ「いやー良かったねー!予想外に早く戻れたね!!ホント、予想外!!」ザンネン

エルヴィン「良かったな!本当に!!」

ペトラ「いたた、はいー!!」ナキ

リヴァイ「チッ」ミケンニシワ-

ハンジ「暫く、まあ今日一日かな?人と頭ぶつけないように気を付けてね、ペトラ」

ペトラ「はい」

ハンジ「まあ、そんなことそうそう無いと思うけど」ケラケラ

リヴァイ「……」チラッ

エルヴィン「……」コクン


ハンジ「そいじゃー解散だねー良かった良かった!!」

エルヴィン「君は残りなさい、ハンジ」

ハンジ「へ?」

エルヴィン「責任の所在はハッキリさせないとね」ニッコリ

ハンジ「あー…」

エルヴィン「試験薬などの危険物の管理の話もしないとね」ニッコリ

ハンジ「……」

エルヴィン「あ、君達はもういいよ。大変だったね、お疲れ様。今度ハンジが何かご馳走くれるそうだよ」ニッコリ

ハンジ「…」

ペトラ「あはは…」

ペトラ(エルヴィン団長……目が笑ってないです。怖いです)ブルブル


リヴァイ「……頼んだぞ、エルヴィン」

エルヴィン「ん、任せておけ」

ハンジ「」

リヴァイ「行くぞ、ペトラ」

ペトラ「あ、はい!」

ハンジ「σハッ」

ハンジ「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ってリヴァイ!」

リヴァイ「あぁ?」ギロッ


ハンジ「耳貸して耳!すぐ終わるし、大事な事だから!!」

リヴァイ「……チッ、なんだ?」ミケンニシワ-

ハンジ「…」
リヴァイ「…」

ゴニョゴニョゴニョ



ハンジ「……じゃ、よろしくね」

リヴァイ「……」チッ

ペトラ「?」


ハンジ「本当に二人ともごめんね。特にペトラ、変な物あげてごめん。必ず良いことあるから」

ペトラ「…まぁ、元に戻れましたし…………良いこと?」

ハンジ「あ、でも今度感想聞かせてよ!もう二度とこんなことないし!!っていうか戻り方も分かったし、ちょっと私と入れ換わってみない!?」

エルヴィン「ハンジ」ニッコリ

ハンジ「……」ビクッ

エルヴィン「二人はもう行きなさい」ゴゴゴゴゴ

リヴァイ「……」

ペトラ「は、はい」

ペトラ(エルヴィン団長怖いです)ガクガクブルブル



.


―――――パタンッ


~~~!!!
~~~~!!!?


ペトラ(怒鳴り声が漏れ聞こえてくる…ハンジ分隊長、御愁傷様です)チーン

ペトラ(自業自得ですけどね!)

リヴァイ「…ペトラ、部屋まで送る」

ペトラ「え?だ、大丈夫ですよ!」

リヴァイ「また、誰かにぶつかるとも限らないだろうが。後、今日は一日部屋で待機してろ」

ペトラ「でも…」

リヴァイ「いいな」ギロリ

ペトラ「…はい」ビクッ




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



ペトラ(今日は一日部屋で待機か…)

ペトラ「……でもちょっと以外でした」

リヴァイ「ああ?」

ペトラ「兵長自らハンジ分隊長に報復しそうだったので…」

リヴァイ「……吊るしてやりてぇとは思ったが……暫くあいつと関わりたくねぇ」ウンザリ

ペトラ「ああ…」ナットク


コッコッコッコッ

ペトラ「……」

リヴァイ「……」

ペトラ(二人で廊下を歩いてるだけだけど……)

ペトラ(なんかちょっとデートっぽいなーとか……///)セナカニミトレ

ペトラ(………………さっきの一件でハードル下がり過ぎてるな、私)ハァ

ペトラ(だってなーあの記憶を上書きしたいっ!!もちろんカウントには入れてないけど!!認めないけど!!)ウゥ

リヴァイ「……」

ペトラ(……でも不思議と、私の姿だったのに目付きのせいかリヴァイ兵長にしか見えなくなってきてたけど……)

ペトラ(あの時、目を開けた時の人を射るような目が……私の目のハズなのに……心臓を掴まれたような気がしたくらい)

ペトラ(…………///)

ペトラ(…でもでも!感触とかは私のなんだよね!!私からの感触!!)


ペトラ(……………泣きたい……)ションボリ

リヴァイ「……おい」

ポフッ!

ペトラ「あぅ!」

リヴァイ「……また入れ換わりたいのか?」ミケンニシワ-

ペトラ「す、すすすみません!!!考え事してしまって!!」

ペトラ(兵長の背中にぶつかってしまった……///)

リヴァイ「…着いたぞ」

ペトラ「あ、送って頂いてありがとうございます」

リヴァイ「送って正解だったな」

ペトラ「うぅ」///

ペトラ「兵長、今日は本当にすみませんでした」ペコー

リヴァイ「……お前のせいじゃねぇだろ。全部クソメガネの責任だ」

ペトラ「そうですが、私が慌ててしゃがんだりしなかったら頭ぶつけたりしませんでしたし……」


リヴァイ「……ふざけた状況だったが、今回の事がなければあの薬でもっと大きな問題になっていたかもしれん。結果としてはこの程度で済んだんだ。お前は気にするな」

ペトラ「兵長……。ありがとうございます」

リヴァイ「…………何を考え込んでたんだ?」

ペトラ「へ?」

リヴァイ「さっきだ」

ペトラ「あ、ああ!いや、なんかいろいろです…。兵長に恥をかかせてしまったなーとかあんなことが実際に起こるのかーとか、戻り方が適当だなーと……か…………」ヨミガエルキオク

ペトラ「」


ペトラ「……記憶を…………記憶を上書きしたい……自分と……ムニャムニャの記憶を……」ナミダメ

リヴァイ「……」

ペトラ「ううぅ、せめてあれで戻っていれば一応私と、ってのは避けられたのに……」

ペトラ「…………そうしたら……兵長と……たのに……」ボソッ

リヴァイ「……」

ペトラ「σハッ!!」

ペトラ「あ……へ、へへへ部屋に戻りますね!!!」///

リヴァイ「……」



.


―――――その後の記憶はなるべく思い返さないようにしている。なんだかふわふわして何も手につかないから。でもちょっとした暇が出来たりぼんやりしてるとつい甦ってしまう。あの時の事。


.


 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄



―――ドアノブに手をかけようとするとその手を取られた。兵長に。

リヴァイ「……俺で悪いがせめて上書きしといてやる」

その言葉をうまく理解出来ないでいると兵長の右手が私の頬に触れた。
あの言葉をようやく理解した時には唇に暖かく柔らかいものが触れた。
そっと離されたと、それで終わりだと思ったら……

ペトラ「……」
リヴァイ「……」



.


ペトラ「……ふ、ぁ……へぃ……んっ」

驚いて言葉を綴ろうとしたところをまた唇で塞がれた。

ペトラ「ふ……はぁっ……んっ!」

次は何も言えなかった……言わせて貰えなかった。
その次は息継ぎも出来ないくらいだった。

ペトラ「はっ……は……ぁ……へい……ちょう……待っ……」ハァ

リヴァイ「……黙れ……」

――――あの目だ。あの、人を射ぬくような。ダメだ。この目には逆らえない。
手が顎に添えられた。親指は唇に触れ、少し開くように促された。
――――あの目が近づく……間近で見ていられず、思わず目を閉じた――――




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


トンッ


背中にドアの感触を感じた。崩れ落ちそうなところをなんとか堪え少し荒い息でぼうっと彼を見つめた。
すぐに目が合い恥ずかしくなって目を下に向けた。それがおかしかったのか、「クッ」と短い笑い声が聞こえた。
びっくりして視線を戻したときにはいつもの顔に戻ってしまっていた。
――見逃した――とちょっと残念に思っていると。

リヴァイ「じゃあな」

とアッサリ行こうとしたのでつい、

ペトラ「あ!」

と声をかけてしまった。
兵長はなんだとばかりに立ち止まってこちらを見た。でも特に言うことはなく…いや、頭が真っ白で何も出てこなくてごまかした。


ペトラ「あ、う、ひ……人が……通るかもしれない…の…に///」

リヴァイ「……ああ。……忘れてたな」

なんですか、それ?私には人に見られないよう団長の部屋に入るまで我慢しろと注意したくせに…。

リヴァイ「……悪かったな。じゃあな」

……何に対しての謝罪なんでしょう?さっきの事なら別に……。
何故か何か言わなきゃと思い、さらに言葉を綴った。

ペトラ「兵長」

リヴァイ「?」

ペトラ「え、ええっと、ありがとう…ござい…ま…す?」


…疑問系になってしまった…。しかもお礼で合ってるの?何のお礼なの?
そんな考えが頭をぐるぐる回った。きっとおかしな顔をしていたと思う。
固まって兵長を見ていると、

リヴァイ「……クッ」

!!笑った!!!滅多に見れない笑顔だ!!!今度は見逃さなかった。

リヴァイ「部屋で大人しくしてろ」

そう言うと兵長はすぐに表情を変え、颯爽と戻っていった。

その背中には調査兵団の紋章、自由の翼が揺れている。
もう腰砕けになりそうなところを我慢するのも限界で、翼を見つめたままドアに添ってへたりこんだ。そのまま、見えなくなるまで……見つめ続けた。

――――顔が熱い。


――――リヴァイ兵長。あの時したのは4回です。5回じゃないですよ?そして……最後の1回……とか…………


ペトラ「~~///」ボフンッ



その日は熱を出して寝込んだ。待機命令がなくとも部屋から出ることは叶わなかっただろうと思う。
何度も何度も何度も思い返しては顔を熱くさせ、そして考えていた。


――――ハンジ『――良いことあるから』――――


……兵長に何か吹き込んだのはハンジ分隊長?
なんて事を吹き込むんですか!!お陰で暫く立てずにドアの前にへたりこんだままだったんですよ!?
オルオ達がお見舞いに来てくれなかったらもっと長い間部屋に入れなかったかもしれない。


……ああ、そうだ。あの4人には心配をかけてしまった。

オルオ、へたりこんでいたのは風邪のせいではないの。
エルド、身体に力が入らないのは風邪のせいではないの。
グンタ、顔が赤いのは風邪のせいではないの。
エレン、うまく話せないのは風邪のせいではないの。
本当の事を言えずに心配かけてごめんね……。言えるわけないけど。


全部、全~部、リヴァイ兵長のせいなの。あの人が……。


………………
…………
……いいえ、やっぱりハンジ分隊長せい。あの人には文句の一つも言っておかないと!!

…………ハンジ分隊長はお菓子、何が好きかな?今度何か差し入れしようかな?




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



コッコッコッコッコッ……カッ。

リヴァイ「……」

―――
――

ハンジ『~大事な事だから!』

リヴァイ『……チッ、なんだ?』

ハンジ『あのさー、後でペトラにちゃんとフォロー入れといて?』ヒソヒソ

リヴァイ『ああ?』


ハンジ『いやー、思うにあの子ファーストキスだったんじゃないかと』

リヴァイ『……』

ハンジ『それがアレってのはさすがに不憫過ぎて……』

リヴァイ『……誰のせいだ』

ハンジ『私』ヘラッ

リヴァイ『……』イラッ

ハンジ『けどさー、私じゃダメでしょ?私がヤったらフォローになんない。更に傷つけちゃうわ』

リヴァイ『……俺でいい訳でもねぇだろ』

ハンジ『いや、いいんだよ』

リヴァイ『?』

ハンジ『言ってたじゃん。゙全く嫌じゃないです"って』

リヴァイ『……』


ハンジ『それにどうであれ、あのままよりマシでしょう?』

リヴァイ『……』

ハンジ『納得した?それじゃ、よろしくね』

リヴァイ『……』チッ


 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


リヴァイ「……」



……コッコッコッコッコッコッ




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


あれから暫くの間兵長と目を合わせられなかった。最近、漸く元に戻れた……と思う。
壁外調査の前に落ちついてよかった。浮わついた気持ちでいたらいけないもの。私だけじゃない皆の命もかかってるんだから。

兵長、安心してくださいね。あんなことで私、勘違いしたりしませんから。あれは私の為だったんですよね?
私はそりゃ暫く恥ずかしくて目を反らしたりしてましたが……本当に恥ずかしかっただけですよ?

私は貴方の部下で貴方の役に立ちたいだけなので。……本当ですよ?私だけじゃない、オルオもエルドもグンタもです。まだちょっと貴方に怯えてるけどきっとエレンも……貴方を尊敬してますよ。


私は貴方の為なら死も厭いません。人類に捧げた心臓以外は貴方に預けます。だからといって死に急いだりしませんよ!
今度の壁外調査から戻ってもまた皆で食事したいですね!


……それくらいは望んでもいいですよね?

リヴァイ兵長。




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ペトラ「あ、リヴァイ兵長!おはようございます!!」

リヴァイ「……ああ」

ペトラ「あの、つい先程なんですけど……」

リヴァイ「なんだ?」

ペトラ「……エルヴィン団長がありえないハイテンションで『いやっほー!!』って言いながら走って行かれたんですが……」

リヴァイ「…………」

ペトラ「…………」

リヴァイ「……ペトラ」

ペトラ「はい、兵長」

リヴァイ「俺は奇行種を削ぐ、お前はもう一人を介抱しろ」

ペトラ「はい!!」

リヴァイ「…………今度こそ吊るすか」


.

おっしまいでーす!

初投稿ドッキドキでしたwwレスくれた方々ありがとう!!お陰で頑張れた。
キスの件やめようか3分迷ったけどww


見てくださった方々ありがとうございました!!

ハンジは団長には敬語じゃないような…
それにしてもペトラかわいすぎ
>>1お疲れさまです

寝ようと思ったらgに遭遇した。退治したけどね!


>>86

ありゃ!!すまんかった!上司部下って関係が頭にこびりついてた。その辺脳内変換でよろしく!!
次書くことあったら気を付ける。ご指摘ありがとう!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 22:18:18   ID: 8a6l20a7

かかわいい…///
てゆーか入れ替わりネタ最近多くね?
おもろいからいいけど。。。

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