勇者「どうすれば倒せるんだ!」魔王「教えてやろう!」(21)

勇者「く、勇者の剣が!」

魔王「ははははは愚か者め! そんなもので私を倒せると思ったか!」

勇者「剣もダメ、魔法もダメ……どうやったら倒せるんだ!」

魔王「……知りたいか?」

勇者「え?」

魔王「どうすれば倒せるか知りたいのか!」

勇者「え、いや、うん」

魔王「ならちょっと近くに来い」

勇者「」テクテク

魔王「そしてぎゅっとしろ」

勇者「」ギュ

魔王「首ではないわ!」パコーン!

魔王「抱きしめろ!」

勇者「抱きしめろって……なんで?」

魔王「お前は私を倒したくないのか!」

勇者「いや倒したいけど」

魔王「なら抱きしめることくらいなんだ!」

勇者「いやでも」

魔王「お前の勇気はそんなものか! さあ来い! 何を怯える!」

勇者「」ギュッ

勇者「……」

魔王「……」

勇者「なあ」

魔王「」ポー

勇者「これって効いてるのか?」

魔王「……すさまじく効いているぞ……」

hp20→30→40

勇者「ってhp回復してるじゃないか!」

魔王「違う、これはヒットポイントではない!
   これが100になるとそりゃもう大ダメージなんだ!」

hp40……

魔王「ほらみろ! お前が冷めること言い出すから上がらなくなってしまったじゃないか!」

勇者「え……いや、うん……ごめん……」

魔王「こうなったらアレだ! えーと……」

ジュース

魔王「ストロー二本刺し!」ザク!

魔王「さあ飲め!」

勇者「……」チュー

魔王「一人でストロー二本使う奴があるか!」

勇者「どうしろっていうんだよ」

魔王「こう、お互いにジュースを間に向き合い、ストローで一緒に飲むのだ!」

勇者「えー、汚いだろ」

魔王「汚!?」

魔王「き、汚い……そ、そうか、お前からして私は汚いのか……」ズーン……

hp40→30

魔王「……」

勇者「……」

魔王「……き、汚いのがなんだ!
   剣も魔法も劣る貴様が、綺麗な手段で私に勝てると思っているのか!」

勇者「!」

魔王「せっかく見つけた希望を、汚いというだけで放り出すとは……所詮貴様ら人間はその程度の存在なのだ!」

勇者「な、なんだと!……僕は勇者だ!
   たとえ泥をすすってでもお前に勝ってみせる!」

魔王「泥!? それは私と一緒に飲むジュースの暗喩なのか!?」

hp30→10

魔王「」カプ

勇者「」カプ

魔王「」チュー

勇者「」チュー

魔王「(ゆ、勇者の顔が近い! 息がかかる!)」チュー

hp10→30

勇者「」チュー

魔王「(こ、ここで私が口から息を吐いたらどうなるんだ!
   ジュース越しに私の息が勇者に吸い込まれて……!」

hp30→50

勇者「おい」

魔王「」ズゴゴゴゴゴ……

勇者「もうなくなったぞ、ジュース」

魔王「へ!? あ、ああそうか……」

魔王「えーと……よし、hpも半分を超えた!
   見せてやろう私の第二形態!」

勇者「第二形態だと!?」

魔王「」バッ!(脱いだ

勇者「(く、どんな姿に変わるんだ……)」ドキドキ

魔王「(うわぁぁぁやってしまったぁぁ! こりゃ後には引けないぞぉぉ!)」ドキドキ

hp50→80

勇者「」ドキドキ

魔王「」ドキドキ

勇者「……」

魔王「」ドキドキ

勇者「なあ」

魔王「え?」

勇者「変身しないのか?」

魔王「え……えーと、うん……」チラ

勇者「……?」

魔王「いや、うん……その、なんだ……私が変身するっていうか勇者の勇者が変身しなきゃいけないっていうか……」

勇者「…………?」

魔王「その、私は脱ぐことを第二形態って表現したけどお前には別の第二形態があるというか……」ゴニョゴニョ

勇者「意味がわからん……」

魔王「……ええい脱げ!」

勇者「え、ちょ、おい! なんだ!? なんなんだ!!」スポーン!

魔王「くそ、まるで変わってない!」

自分が興奮したので相手も興奮しているだろうという勝手な考え

勇者「当たり前だろ! 僕は変身なんかできない!」

魔王「ええいそういうことを言っているのではないわ!」

バターン!(押し倒した

勇者「何をするつもりだ!?」

魔王「い、いいか! 古来より剣も魔法も通じない相手を倒すには、中から攻めるが常道!
   あえて我が身を相手に食べさせ、内側より突き破るのだ!」

勇者「食べさせる!?」

魔王「そうだ!」

勇者「い、嫌だ! 死ぬだろ絶対!」バタバタ!

魔王「(ああ、必死に抵抗してる! なんか、なんかイイ!)」

hp80→90

魔王「おとなしくしろ!」バチーン!

勇者「!」

魔王「お前は何のために戦ってきた!?
   お前を信じる者達のためではないのか! 己が可愛さに我を忘れるなど見苦しいぞ!」

勇者「……」

魔王「……」

勇者「……絶対に倒してやるからな! たとえ体が食いちぎられて肉片になったとしても、お前の腹を中からつきやぶってやる!」

魔王「ふふ、その意気だ……」

勇者「な、なんだ……食べるんじゃないのか……?」

魔王「ここからは、お前と私の奥義のぶつかり合いだ!」

勇者「奥義?」

魔王「私のメイデンサンクチュアリを貴様のデビルランスがファーストスティンガー! 
   シークレットガーデンの奥深くをグラインドインパクトの後ホワイトブラスター! というわけだ!」

勇者「わ、わけがわからない……でも、絶対に負ける訳にはいかない!」

魔王「行くぞ!」hp100!

勇者「うおおおお!」



おしまい

いやここからでしょう

意味がよくわかりませんか? 私にもわかりません……
短い間でも楽しんでいただけたのなら幸いです、では

いやキレイに終わってていいか
テンポがよかった


ここからでしょう

ここからでしょう

>>18
テンポがチンポに見えた

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