部屋

跡部「ったくどうなってやがる・・」

跡部「しかたねえ、ほかの連中とも話してみるか」

prrrr

跡部「よお、俺だ」

侑士「なんやこんな時間に」

跡部「いきなりだが、お前大学どうするつもりだ？」

侑士「・・そんなことかいな。俺は阪大一択や」

跡部「もう決めていたのか・・！？」

侑士「なんや跡部・・まだ大学決めてないんか、もうみんな動き出しとるで」

跡部「！？」

跡部「お前はいつからだ？」

侑士「志望校決めたのはだいぶ前や」

侑士「まあ実質大阪戻るって決めた時、動き始めたんは去年の夏頃やな」

侑士「お前はどうす・・・」　

跡部「じゃあがんばれよ」プチ

侑士「・・」ﾌﾟｰﾌﾟｰ

侑士（まさか東大とか言い出すんじゃないやろな）

跡部「ﾊｱｰ　ﾊｱｰ　危ねえ、聞かれるとこだったぜ」
　　
跡部「そんなことよりあいついつの間にそんな勉強を・・」

跡部「阪大といえば旧帝国大学か・・？」

跡部「ちっ、もうねるか」

ﾋﾟﾛｰﾝ

跡部「あん？メールか」

from忍足

お前まさか東大とか言い出すんやないやろうな
言いにくかったらええんやで

♫YUSHI♫

跡部「と、東大だと・・んなバカな」

跡部「仮にもさっきまで推薦で行こうとしてたやつだぞ」

跡部「・・いやまて、まさか周りのやつらもそんなこと思ってるんじゃねーだろうな」

跡部「まあいい、寝たことにして返信は明日だ」

翌日

跡部「よく寝たぜ」

跡部「あーん？なんだよあれからまたメール来てんじゃねーか」ﾋﾟｯﾋﾟ



from 忍足

sub　テニス部より

お前東大ってまじかよ！？絶対お前なら行けるぜ！
俺は日体大いって体操頑張るからお前も頑張れよ！

跡部さん・・自分だけの氷帝コール、見つけてみせます・・！

ｳｯｽｳｯｽｽｳｽｽｳｽｽｽ

ｼｼﾄﾞｻﾝｼｼﾄﾞｻﾝｼｼｶﾊﾞﾌﾞ　ﾅﾝﾁｯﾃwww

跡部！お前ならできるぜ！落ちたらゲロださだぜ！

♫YUSHI♫



跡部「」

跡部「忍足・・俺は何もいってねーぞ」

跡部「だがここまで応援されてんだ、やるしかねえ」

跡部「しゃーねえ、行ってやろうじゃねえの！」

跡部「しかしどうする？家か？・・家庭教師を雇うしかねえな」

跡部「てなわけでミカエル、家庭教師をつけてくれ」

ミカエル「おお・・！勉強する気になったのですね！」

跡部「ああ、行ってやるぜ！東大にな！」

ミカエル「なんと・・」ﾅﾐﾀﾞﾌｷﾌｷ

ミカエル「家庭教師もよろしいですが、塾などはどうですか？」

跡部「塾・・？わざわざ出向いてやんねーといけねーってのか」

跡部「いや・・贅沢言ってらんねーぜ、でどこだ？いい場所はあるのか？」

ミカエル「こちらです」ﾋﾟﾗ

跡部「東進だと？」

ミカエル「さようです。私独自の見解だと、そこはおそらく　東大に進む　といういみなのでは？」

跡部「ほう・・いいじゃねえか。合格のためだ、行ってやるぜ！」

某進

跡部「なるほどな、映像授業。どこにもない新しいシステムってわけか」

チューター「はい。それではまず認定テストを受けてもらいます」

跡部「あーん？認定テストだ？なんだそいつは」

チューター「あなたの希望している東大クラスに入れるかどうかの認定です」

跡部「そんなもんやる必要なんてねーぜ。さっさと受講させやがれ」

チューター「いや、ですが・・一応お願いします」

跡部「仕方ねえな。これも合格のための一歩だ、やるしかねえ」

認定テスト

跡部（なんだこれは・・・）

跡部（こんなの見たことねえぞ）

跡部（方程式はわかるがなぜそいつに絶対値をつけた？）

跡部（無限遠に飛ばすだと・・？何してやがる、無限とかありなのかよ・・？）

認定テスト終わり

跡部「こりゃやべえ。正直なめてたぜ」

認定発表

跡部「確かネットで見れるんだったな。どれどれ」


不合格


跡部「」


跡部「OH・・」

第一部完！

次回～がんばれ跡部偏～
goodnight

第二部～東大模試編～
　
８月中旬

跡部「あれから焦って勉強したぜ」

跡部「まあなんとかクラスに入れたみてえだが」

跡部「これで土俵にたった」

跡部「いくしかねえな」

８月下旬

ミカエル「景吾ぼっちゃま。東進からこのようなものが」ﾋﾟﾗ

跡部「あーん？東大模試だと・・・？」

跡部「なるほど、東大の出題形式で模擬の試験てわけか」

跡部「練習になる上に自分の今現在のランクがわかる・・」

跡部「絶好の機会じゃねーの」

跡部「やるしかねえな！」

某進　チューター室

チューター「この子大丈夫かしら。あと一週間しかないのにいきなり模試なんて」

チューター「受けてもらいたいので最低でもあと１００講あるのに・・」

チューター「不安だわ・・」

部屋

ｲﾂﾔﾙﾉ､ｲﾏﾃﾞｼｮ

跡部「あーん？なんだメールか」


from 忍足

頑張っとるか？
やっぱり東大模試受けるんか？
せやったら頑張りや。
勉強中すまんな

♫YUSHI♫


跡部「忍足・・・」

東大模試

跡部「いよいよだな。100倍速で100講全て終わらせたが、身に付いたか不安だな」

跡部「まあやれることはやるしかねえ」


試験監督「それでは始め！」


ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ・・


跡部（なんだこれ・・どうなってやがる・・）

跡部（見える・・！見えすぎるぜ・・！）

跡部（ここにこう線を引くと見えるぜ・・！立体がな！）

跡部（ここに俺の勝利の方程式があるぜ！！）

最後まで跡部はペンを走らせ続けた。

試験監督「そこまで！ペンを置いてください」

跡部（ふん・・余裕だな）

跡部（天下の東大様もこんなもんなのか、少しがっかりだぜ）



部屋

跡部「解答とやらをもらったが今の俺には必要ねえ」

跡部「結果を待つのみだ」

結果発表当日

ミカエル「東進から結果がきましたよ！どうぞ」ﾋﾟﾗ

　
部屋


跡部「ふん、見てやろうじゃねーの」

ﾌｧｻ・・・

跡部「」

跡部「E・・・だと・・？」

跡部「一番低い段階じゃねえか」

跡部「なぜだ、なぜなんだ・・」

跡部「俺は一週間で100講をこなした。」

跡部「いろいろつかめた気がした・・」

跡部「なのに・・どうなってやがる・・一体何が・・」

跡部「くそっ・・・」ﾀﾞｯ

ミカエル「ぼっちゃま・・・」

テニスコート

ﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝ

跡部「ﾊｧ　ﾊｧ　ちくしょう！」

跡部「なんでだ！」

跡部「あんなにやったのに・・！くそ！」ｽﾊﾟｰﾝ

？？？「なんや、悪かったんか」


跡部「・・なぜこんなとこにいやがる」

跡部「冷やかしか？」

跡部「無様だろ？無様だろう・・笑いたきゃ笑え」

忍足「たまたま塾帰りで通っただけや」

跡部「俺はもう勉強なんてしねえ」

跡部「なんで俺様がわざわざこんなことしなくちゃならねえ」

跡部「少しでも希望を持った俺がバカだったぜ・・！」

忍足「・・・あんな跡部。俺は先週阪大プレやった」

忍足「結果が帰ってきて判定は無様にもD」

忍足「お前よりもはるかにやっていてこのざまや」

跡部「それが何だ、自慢か」

忍足「だがこのDはただのDやない」

忍足「限りなくCに近いDやった」

忍足「せやな・・あと10点とかやったかな？」

忍足「忘れてしもたわ、忘れたいくらいやったからちょうどええか」

跡部「・・・！！」ﾀﾞｯ

忍足「ったく、息詰まんの早いで・・」

部屋

跡部「まさかあいつ・・！」ｶﾞｻｺﾞｿ

跡部「あった・・！」

跡部「どこだ、判定は・・」

跡部「・・！！」

Dまであと2点です、頑張りましょう

跡部「うそだろおい」

ｶｺﾉｾｲｾｷﾅﾝﾃｶﾝｹｲﾅｲ！

跡部「忍足・・」

from　忍足

さっきは水臭いことしたな
あれで少しでもやる気出てくれたんなら本望や
お前はまだ初めて一ヶ月も経っとらん
俺はお前から希望しか見えへんで
お互い頑張ろや

♫YUSHI♫

跡部「ふん、随分カッコつけてるじゃねーの」ｸﾞｽﾝ

跡部「ぜってー行ってやるぜ、待ってろよ赤門よお！」

次回は～センター試験編～
がんばれ跡部！
goodnight

10月終わり
　
某進

跡部「ふう・・なんとか受講しきったぜ」

跡部「基礎も定着したみてえだ」

チューター「跡部くん、ちょっといいかしら」

跡部「あーん？なんだ？」

チューター「あなたはあれからよく頑張ってるわ」

チューター「ここ数カ月でこんなに伸びている子は初めてよ」

チューター「ただ一つ気になることがあって・・」

チューター「センター試験の勉強はしてるの？」

跡部「あーん？センターだと？なんだ、二次だけじゃねえのか」

チューター「はー、やっぱりね」

チューター「東大は足切りがあるから、センターもしっかりやんなきゃダメよ」

跡部「難易度はどれくらいなんだ」

チューター「そうね、一言でいうなら基礎。これに尽きるわね」

跡部「ふん、笑わせやがる。そんな暇があったら東大の勉強をするぜ」

チューター「東大に必要なのは900点中だいたい9割前後」

チューター「それすら越えられないようなら、赤門に門前払いされるわね」

チューター「まずは模試を受けてみなさい」

跡部「ちっ・・」

部屋

跡部「センターか・・どうせ基礎だからこのまま東大の勉強でいいだろ」

跡部「ったくあのチューターは何を考えてやがる」

跡部「さてと、復習復習」

センター模試


跡部「はあ・・ったくめんどいぜ、早く数学と戯れたいぜ」

跡部「チューターに過去問やれって言われたが全くやってねえぜ」

跡部「ここか・・」

跡部「あん？！マークだと？！なめてんのか」

跡部「まあいい、サラっと駆け抜けてやるぜ」



試験監督「それでは始め！！」

ｺﾂｺﾂｺﾂ

跡部（ふん、なんだやっぱ簡単じゃねーか）ﾌﾝﾌﾝ♫

跡部（何が模試を受けてみろだ、こんなことしてる暇があったらとっとと・・）


試験監督「終了です！！ペンを置いてください」


跡部「は・・・？」

跡部（もう80分か！？問４の半分までしか終わってねえぞ！？）

跡部（前半に時間をかけすぎたのか！？）

跡部（ちっ・・まあいい。次は俺の十八番の数学だ・・・！）




試験監督「終了です！ペンをry」


跡部「」

模試後　部屋

跡部「どうなってやがる、何が起きた・・全然時間内に終わらねーじゃねえか」

跡部「合計で５教科７科目480だと・・・？」

（回想　チューター「900分の９割前後よ」）

跡部「あと330近く上げないとダメなのか・・？」

跡部「センターってのも案外侮れねえな」

跡部「しかたねえ、対策するぜ」


その後３回模試があり
560、662、750と上げていった。

跡部「よし、なんとかあと60まで来れたぜ、もう少しだ」

チューター「いい調子ね、だいぶいいわ」

跡部「当たり前だ、俺を誰だと思ってる」

チューター「ええと・・生徒？」

跡部「ふん、まあいい」


1月

跡部「センターまであと2週間だな」

跡部「気を抜かず最後までやるぜ」

ｵﾚｻﾏﾉﾆｼﾞﾆﾖｲﾅ


from 阪大

調子はどや。あともうちょいやな。
おれはまあ普通や、お互い気を抜かず頑張ろや

♫YUSHI♫


跡部「ああ、そうだな忍足よ！」ﾋﾟｯﾋﾟ

1月17日（土）夜


跡部「いよいよか・・忘れもんはねえな、鉛筆も研いだ」

跡部「不足はないぜ、あとはやれることやるだけだ！」

跡部「さて、寝るとするか」


1月18日（日）朝9時

跡部「・・・・zzz」

ミカエル「ぼっちゃま！！もう時間ですぞ！！」

跡部「・・！何！やっちまったぜ！」

跡部「急げ！ヘリを出せ！」


ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗ・・・

跡部「このへんだな　ﾄｳｯ」ﾋｭｰﾝ　ﾊﾟﾗｼｭｰﾄﾊﾞｻ

跡部「」

跡部「なるほどSUNDAYじゃねーの」

現役生編　完！
次回はろーにん編だお！

good night!

やっぱろーにんはさせませんw

最終章～最果ての果に・・～



センター終わって・・


チューター「跡部くん・・あなたって子は・・」

跡部「すっかり寝ちまったぜ」

跡部「つーか二日間あったのかよ、先言いやがれ」

チューター「東大受ける子がなにいってるの・・」

跡部「しかし何だ、このままだとどうなっちまうんだ？」

チューター「最悪浪人。良くて私立ね・・」

跡部「あーん？浪人だと？するわけねえだろ」

チューター「じゃあ私立？」

跡部「それしかねえだろ。金はある」

チューター「とりあえずこれを見てよく考えなさい」

跡部「大学一覧か・・わかったぜ」

部屋

跡部「ふう・・しゃーねー、チューターが言ってた早慶とやらを・・・」

跡部「？！」

跡部「おいおいここって・・まじかよおい」

跡部「なんだよこの大学・・・」

しばらく経って（受験終わり）

跡部「さて、久々に打ちに行くとするか」


公園

ﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝ

跡部「なんとか受かってよかったぜ」

跡部「浪人考えたがその必要はなかった」

跡部「俺は東大を超えるところに受かっちまったんだからな」

跡部「明るい未来しか見えねえぜ・・！！」ﾄﾞﾊﾟｰﾝ！！

忍足「なんや跡部、その様子だと、東大受かったみたいやな」

跡部「お前はどうだったんだ？」

忍足「ああ、俺も無事合格や。まあお前にはかなわんがな」

跡部「ふん、俺を誰だと思ってる」

跡部「あともう一つ、お前は勘違いしてるぜ」

忍足「？」

跡部「俺は東大なんて小さな枠組みに収まるのはやめにしたぜ」

忍足「まさかお前・・それを超えたというんか・・！？」

跡部「そうだぜ、東京よりももっと広く、でけえとこだ」

忍足「どこや！？アメリカか？イギリスか？」

跡部「だれが日本から出るといった？」

忍足「いや、せやかて東大を超える言うたらこれくらいしか・・」

跡部「ふん。世界の前にまずはこの国からだ！」ﾎﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

忍足「まさかお前・・」

跡部「そうだ・・俺が行くのは・・」ﾎﾞｰﾙﾋｮｲ



跡部「日本大学だ！！！！」ﾄﾞﾊﾟｰﾝ！！！