幼女「まおー城をあんないしますよっ!」青年「は?」(231)

<第一話 出会い>


幼女「おにーさんは誰ですかっ?」ニコッ

狼「がうっ!」


青年「……は?」

幼女「おにーさんのことですよ。まおー城に何かごよーですか?」

青年「なんでこんなとこに子供がいんの?え?ここ魔王城だよね?」キョロキョロ

幼女「そーですよ。まおー城です。あってますよ」

青年「だよねっ!間違ってないよね!?だからなんで子供がいんのっ!?」


幼女「ここがわたしのおうちだからですよ!」

幼女「おへんじしたので、おにーさんもこたえてください」

青年「な、なにを?」

幼女「なんのごよーでまおー城へきたんですか?」


青年「あー……精霊族を代表して魔王様への謁見へ……」

青年「って、こんな子供に理解できんのか?この話」

幼女「むーっ!できますよ!まおー様にごよーですね」

青年「あぁ、まぁ、そうだけど」

幼女「ざんねんですが、まおー様はいません」

青年「へ?いない?」

幼女「きょうはお出かけしてますよ、まおー様」

青年「うあ……マジか。確かに予定より早くついたけど……」

青年「どっか泊まるとこ探さないと駄目かー」

幼女「おにーさん、こまってるんですか?」

青年「まぁ、町まで戻って宿でも探すさ」クルッ…テクテク…

幼女「おにーさん、おにーさん。まってください!」ガシッ

青年「なんだ?どした?」ピタッ

幼女「わたしがたすけてあげます!」

青年「いやいや、何言ってんの?」

幼女「わたしのおへやにとめてあげますよ?」


青年「……うーん」ナデナデ

青年「ありがたいけど、そういうわけにもいかないだろ」

幼女「なんでですか?」

青年「勝手に知らない奴を魔王城に招き入れたら君が叱られちゃうと思うよ?」


幼女「だいじょーぶです!ねっ?わんこさん」

狼「ガウッ!」コクコク

青年「ええと、どういうこと?」

幼女「わんこさんが吠えない人はだいじょーぶなんですよ?」

青年「えっと、ゴメン。理解出来ない」

狼「ガウガウッ!」

幼女「ほら、わんこさんもだいじょーぶ、おれにまかせろって言ってます」

狼「ガウッ!?」ブンブンブンッ

青年「俺には全力でそんなことは言ってないと言ってるように見えるんだけどな」

幼女「しかたないですねー。じゃあメイド長さんにもきいてあげますよ」

青年「まぁいいか……町まで戻るのも面倒だしな」


幼女「えへへ。わたしは幼女で、この子はわんこさんです」

幼女「えっと、しゅぞくは、へ、ふえ……へんりる?へん……」

青年「あー……フェンリル?」

幼女「それです!」

狼「ガウ」

青年「俺は地の精霊で青年だ。よろしく」

幼女「よろしくです。ではメイド長さんのところへあんないします」

という感じでまったり進めていきます
初投稿で練習がてらの行き当たりばったりの話なので
いろいろ実験したりしなかったり

実のところ、もふもふしたのが書きたかっただけです
このまま、第二話にいっちゃいます

<第二話 インキュバスさん>


幼女「青年さんはとおくからきたんですか?」

青年「あぁ、まぁ遠いと言えば遠いかな」

幼女「ノームさんのパンやさんよりとおいですか?」

青年「ノームさんって誰なんだ……多分それより遠いかなぁ」

幼女「メイド長さんがよくいくじょーかまちのパンやさんですよ」

青年「だと思った。確実にそれよりは遠いかな?」


幼女「じゃあ、ドワーフさんのかじやさんよりとおいですか?」

青年「鍛冶屋?それがパン屋からどれくらい離れてるかが分からない」

幼女「メイド長さんがみっつとなりっていってました」フフン

青年「オーケー、まず城下町から離れようか」

幼女「じょーかまちじゃない……」

青年「そうそう」

幼女「骸骨武士さんのおうちですか?」

青年「どこにあんの?」

幼女「まおー城の中です!」

青年「なんでそこで近付いちゃった!?」

幼女「なんとお城のなかでもいっけんやなんですよ?」

青年「それは凄いけど、そういう問題じゃないよなっ?」


狼「ガウガウッ」ペロペロ

幼女「どーしたの?わんこさん、くすぐったいよ」クスクス

狼「がうっ」

青年「あぁ……なんかじゃれ合いが始まったようだ……」ハァ…


??「愛らしい幼子と動物のじゃれ合い、実に最高ですねぇ」


青年「うぉっ!?なんだ、いきなりっ!」ビクッ

??「これは失礼。私はインキュバスと申します、それで貴方は?」

幼女「あ、インキュバシュさ……シュ、ス…インキュバシさんっ!」

インキュバス「ふふ……言えなくても構いませんよ、幼女さん」ナデナデ

狼「ガルルルルルッ」

青年「あれっ!?なんかフェンリルが警戒態勢っ!?」

幼女「わんこさん、だめですよ?」ナデナデ

インキュバス「幼女さんは、優しいですねぇ……」ススッ

幼女「ふえぇ……あう……わんこさん……」モフッ

狼「グルルルル……ガウッ!」

インキュバス「失礼な、今日は何もしていないでしょう、フェンリル」ピタッ

狼「ガウガウガウッ!」

青年「なんだろう、この置いてきぼり感……っつーか『今日は』って何だよ」ゲッソリ


インキュバス「あぁ、メイド長に用なんですね」

青年「ん?」

インキュバス「違いましたか?メイド長に用があると、彼が言っているんですが」

青年「えっと、あんた……フェンリルの言ってることがわかるのか?」

インキュバス「え?あぁ……ええ、分かりますよ」


インキュバス「メイド長でしたら、先程食堂で見かけましたよ」

青年「あー……ありがとうございます」

幼女「インキュバシュさん、ありがとーございます」

インキュバス「いえいえ、幼女さんの為ならお安い御用ですよ。いつでもあそb……」

狼「ガウッ!」

インキュバス「はいはい、分かりました。私は退散しますよ」ハァ…


 コツコツコツ……


青年「なんだろう、あの何となく漂う犯罪臭は……」

狼「ガウ」コクコク

青年「あぁ、やっぱりあれって真性……」

狼「がうー」

青年「うん、あれは近付けちゃいけない人種だよな、理解したよ」

幼女「わんこさんと青年さんがなかよくなってるみたいです」もふー

第二話終了
とりあえず、一旦ここまで

インキュバスは紳士枠か…

もふもふ話、がんばれよー

コメントが嬉しくて筆が乗ったので、今日はもう一話いきます
妙なほどに今のテンション高いです

>>12
紳士って書くの楽しいですね!
なんかしょっちゅう出張ってきそうな予感がしてます

>>13
もふもふ頑張ります!

<第三話 メイド長さん>


狼「がうっ」タタッ

幼女「あ、メイド長さんです!」

青年「おお、美人だな。フェンリルも懐いてるようだ」

幼女「メイド長さんとインキュバシュさんは同じいんまぞくなんですよ」

青年「淫魔族か、通りで美人なわけだ」


メイド長「ふふっ……お褒めに預かり光栄ですわ」スタスタ

青年「失礼した、俺は精霊族の青年だ」

メイド長「……あら?精霊族の使者がいらっしゃるのは明後日と聞いていますが」

青年「早く着いてしまってね」


幼女「メイド長さん、青年さんをわたしのおへやにとめてあげていーですか?」

メイド長「あらあら、随分と懐いているのね」クスクス

幼女「青年さんはとおくからきたので、きっとつかれてるのですよ」

メイド長「そうね、でも少しだけ待ってね」ナデナデ

メイド長「青年様、身分証明はお持ちですか?」

青年「え?あぁ……ここに」ゴソゴソ…スッ

メイド長「お預かりします」

 ガサガサ……

メイド長「確かに。精霊族の使者様と確認させて頂きました」


幼女「じゃあ、まおー様がかえってくるまでは青年さんはわたしのおきゃくさまですね!」

メイド長「あら?ふふ……畏まりました、幼女のお客様ね。青年様も宜しいですか?」

青年「あ、あぁ……助かるよ」

幼女「えへへー、なんと、わたしにおきゃくさまですよ!わんこさんっ」モフモフ

狼「がうっ」

メイド長「良かったわね、幼女」

青年「……(こっちは微笑ましいというか、さっきの男とは違うなぁ、やっぱり)」ポリポリ

幼女「青年さんっ!あしたは、まおー城の中をあんないしてあげますよ!」

青年「おお、そうだな、頼むよ」

メイド長「では、夕食の準備が出来たら、お呼びしますね」ニコニコ

青年「あ……すみません。早く来過ぎたのはこっちですから、お気遣いなく……」

メイド長「いえ、せっかくの幼女のお客様ですから」


幼女「青年さん、わたしのおへやへごしょーたいです!こっちですよ!」テテテッ

青年「ちょっと待てって!」

幼女「はやくー」
狼「がうー」

青年「あぁ、もう。少し待て、部屋は逃げないだろう!」

メイド長「嬉しいんですわ。早く行ってあげて下さい」クスクス

青年「すみません……コラ、お前ら置いていくなっ!」タタッ

幼女「きゃーっ!わんこさんっ!青年さんとおっかけっこですよっ!」テテッ

狼「ガウッ」

短いですが、本日はここまでです
なんか一話ごとの長さがすごいバラつきそうな……
それでは、おやすみなさい

おつ
自分のペースで書けばいいよ

今日はちょっと時間と体力がないので、一話だけ

>>19
ありがとうございます

<第四話 私のお部屋>


幼女「ようこそーいらっしゃいませー」

青年「あー、もう、無駄に体力消耗した」ハァ…

幼女「つかれたなら、ごはんまでおやすみしましますか?」

青年「疲れてはいるけど、お前の親に挨拶しなきゃ駄目だろ。いつ頃帰ってくるんだ?」

狼「ガウッ」

幼女「そんなのいませんよ?」

青年「いません……って」

幼女「わたしはまおー様につくられたので、まおー様がおとーさんになるですか?」

青年「じゃあ……この部屋に一人で住んでるってのか?」

幼女「わんこさんもいっしょです。ねー?」モフッ

狼「がう」ペロッ


幼女「あっ!ベッドはおーきいから青年さんでもねれますよ?」

青年「…………そうか」ナデナデ

幼女「ごはんになったら、おこしてあげます!」

青年「じゃあ、お言葉に甘えようかな。確かに疲れてはいるし」

幼女「おことばにあまえてください」

青年「そういえば、お前はその間どうするんだ?」ゴロン…

幼女「わんこさんとおしゃべりしてますよ、だいじょーぶです」

狼「ガウッ」


青年「そうか……じゃあ、お休み」

幼女「はい。おやすみなさいです」


青年「…………」

幼女「わたしにおきゃくさまですよ、わんこさん」ヒソヒソ

狼「がう」

幼女「しーっ!青年さんがおきちゃいますから、しずかにしてくださいね」ヒソヒソ

青年(しかし、このでかい部屋に、子供が一人ね……)

青年(魔王様は何を考えているんだか……)

青年(……転がってると、すぐ落ちそうだ……やっぱり疲れが溜まってんのか……)


幼女「――で、――さんは……」ヒソヒソ

青年(そういえば……淫魔とか、フェンリルとか……聞いたけど……)

青年(……幼女は……何の…………)

青年(あとで……)スゥ…


青年(…………)


―――――
―――

青年「…………ぅ」ムクッ

青年(どこだっけ?ここ……)キョロ…

狼「ガウ……」

青年「あー、そっか魔王城に着いてたんだっけ……」ボンヤリ

幼女「……くぅ…すぅ……ふへ……」

青年(――っと、幼女は寝てるのか。静かにしないとな)

青年「お前いつの間にベッドに潜り込んできたんだ?」ポフポフ

幼女「……すぴー……」

青年(しかし、全然起きる気配がないな。今何時なんだ?)


狼「……」ボッ

青年「ん?お前起きてたのか?」ヒソヒソ

狼「がう」

青年「明かりありがとな」ヒソヒソ

狼「……」コクコク

青年「ん?テーブルの上に、メシと……手紙?」


『せいねんさんがおきないので、ごはんおいておきます。ようじょ』


青年「あぁ、悪いことしたな……」ナデナデ

幼女「ふにゃー……ぐぅ……」

青年「ハハ……ありがとな、幼女。いただきます」

青年「うん。うまいな、これ」

狼「がうがう」コクコク

第四話おしまい。
とりあえず、多分また明日!おやすみなさい

魔王様でてくるのも楽しみだ

お疲れ様

頑張って下さい

なぜか胸のあたりがぽかぽかする

とりあえず、第五話いきます。

>>27
魔王様登場は、もうしばらくお待ちください。現在出張中です。
ちなみに、まだキャラクターの方向性も決まっていません

>>28
頑張ります。コメントありがとうございます

>>29
それ、幼女がのっかって寝てるんじゃないですか?www
ありがとう、のほほんとした話が書けているなら嬉しいです

<第五話 魔王城の朝>


幼女「ふあー……おはよーございますー」ボー

青年「……んん。おはよう」ノビー

狼「ガウッ」

青年「あぁ、そうだ幼女。昨日は悪かったな、すっかり寝入ってたよ」ナデナデ

幼女「あう?あう……おやすみなさい……」スー…

狼「ガウガウガウ」

青年「幼女は寝起きが悪いのか」アハハ


幼女「……わんこさん……もーちょっとー……」モソモソ

狼「ガウーッ!」

青年「ほら、顔洗って来い」ポンポン

幼女「うー……」フラフラ


 ガタガタ……パシャパシャ……


幼女「あらってきましたー」

青年「よし、よく出来たな」ナデナデ

青年「さてと、これからどうするかな……」

幼女「やくそくどーり、きょうはまおー城のあんないをしますよ?」

青年「そうだったか」フム

狼「ガウッ!」

青年「まぁ、その前にメシかな……」グゥ…

幼女「おなかすきましたねー」グゥ

狼「がう……」

幼女「しょくどうへいけば、なにかあるとおもいますよ」

青年「そうか、じゃあ食堂に行くとするか……」
-----------------------------

幼女「しょくどうです!」

青年「時間が遅いからか?あまり人がいないな」

幼女「みんな、朝がはやいのです」テテテッ…

狼「ガウガウッ」

幼女「青年さんはおきゃくさまなので、まっていてください!」

青年「はいはい。席でもとってるよ」

幼女「おねがいします」


幼女「きょうのごはん、ふたりぶんと、わんこさんのごはん、おねがいします!」

コック「幼女ちゃん、一人で持てるかー?」ハイ

幼女「もてますよー!だいじょーぶです!」ヨロヨロ

青年「うわ……フラフラして、見てる方が怖いな……」

幼女「はい、もってきましたよ!」コトン

青年「おう、ありがとうな」

幼女「いただきまーす」

青年「頂きます」

狼「がうっ」


幼女「それで、青年さんは、まおー城にどれくらいいるんですか?」モグモグ

青年「んー……魔王様次第ではあるが……まぁ、一ヶ月くらいはいる、かな?」

幼女「おおー、じゃあいっぱいあんないできますね!」

青年「一応、仕事で来てるんだからな」

幼女「わかってますよー?」

青年「本当に分かってるんだろうか?」ハハハ…

幼女「ほんとに、ほんとにわかってますよっ!?」

青年「あー分かった分かった。俺が悪かった」

幼女「ほんとですか?」

青年「あぁ本当だ」

幼女「しかたがないですねー、ゆるしてあげます」フフン

青年「ご好意感謝致します」

幼女「でも、今日までは青年さんはわたしのおきゃくさまです」

青年「そーだな」

幼女「いっぱい、まおー城をあんないしてあげますねっ!」

青年「まぁ程々にな。とりあえず、喋るのに夢中になって食べる方が止まってるぞ」

幼女「はーい」モグモグ


―――――
―――

第五話終了。眠い……あと、ちょっとしたおまけー
-----------------------------
<番外編1>
青年「突発番外編コーナーです」ゲンナリ
インキュバス「そこまで嫌そうにすることですか?」
青年「アンタと二人でっていうのがうんざりするんだ……」
インキュバス「随分と嫌われたものですねぇ。まぁ仕事ですから説明をどうぞ?」

青年「あー、ハイハイ。このコーナーでは、本編の補足、変更点の説明等、
作者が出張りたいときに突発的に開催するものです。って説明が長ぇ上にサムいわっ!」
インキュバス「仕方ないでしょう。作者もメタ発言は向いていないのに強行しているんですから」
青年「それで、今回のお題はー」
インキュバス「ふふ……私のために開催したわけですからねぇ」
青年「インキュバスがレギュラー化しそうなのに名前が長いのが問題らしく……」ムシ

男淫魔「今後、登場の際にはこちらの名前で認識して頂きたい」
青年「――って、レギュラー化すんの?アンタ」
男淫魔「出番など、待つものではなく、自分からもぎ取るものですよ」

男淫魔「勿論、幼女さんが呼ばれる際には以前のままですよ。
あの舌足らずで必死な愛らしい様子に変わりはありません。
それにしても、幼女さんは本当に可愛らしいですね。
この私にも他の方々とかわりなく、素晴らしい笑顔をむけt――」
青年「いや、もうホント勘弁してくれ……後、他から呼ばれるときはみんな変更はないんだがっ」
男淫魔「幼子以外からの呼び方など、私にはどうでも良い話ですよ」
青年「コイツ、本当にブレねぇ……」

男淫魔「それでは、またお会いしましょう。私の出番をお楽しみに……ふふっ……」
-----------------------------

名前ながいと大変だよね、うん

眠い頭での思いつきでどうこうすると
ロクなことがないと思い知りました。
半角で書いたらバイト数一緒じゃないか

でもなんか悔しいから、男淫魔で強行してやるっ
というわけで、投下開始です

>>37
名前は本当に悩みますねー

<第六話 地竜さん>


幼女「ではまおー城ツアーにしゅっぱつです!」オー

狼「ガウッ!」

幼女「おー!」チラッ

青年「…………」

幼女「……おー!」ジッ

青年「………………おー」シブシブ

幼女「よくできました!じゃあこっちからです!」ニコッ

青年「はいはい。こうなったら、どこでも付き合うよ」ハァ…

狼「がうっ」


青年「それで、どこから行くんだ?」

幼女「ひみつです。行ってみてのおたのしみですよ?」フフン

青年「じゃあ、早速お楽しみとやらに行ってみるか」ナデナデ

幼女「はーい!」テテテッ

青年「おい、あんまりよそ見してると危ない……って」


 テトテトテト……ドンッ……


幼女「あうっ!」コテッ

狼「がうっ!」タタッ

青年「すいませ……えっ!?地竜の姐さんっ!?」


地竜「ん?よう、青年じゃないか。いつから幼児性愛者に趣旨替えしたんだ?」


幼女「あうぅー……地竜さん、ごめんなさいですー」

地竜「あぁ、幼女。こちらこそすまない。怪我はないか?」グイッ

幼女「わたしはだいじょうぶですよ。地竜さんこそけがはないですか?」

地竜「私も大丈夫だとも、頑丈だからなっ」アハハ

幼女「それはよかったです。ぶつかってごめんなさいでした」ペコッ

地竜「こっちこそ、余所見をしていて悪かった」

青年「――というか、姐さんはどうして魔王城に?」

地竜「あぁ……親父がな……」フゥ…

青年「何か……?」

地竜「いい加減、結婚しろと煩くてな。魔王城なら竜族の出入りも多いから、と」シレッ

青年「……はい?」ズルッ

地竜「常々言っているが、私よりも強い雄がいるなら文句はないんだが?」

幼女「地竜さんはつよいですからねー」

地竜「雄どもが総じて情けないのが悪いな」ハハハ

青年「姐さんが強すぎるのが問題なんだと思います。勝てませんって」

地竜「チッ……情けないことだ」

幼女「青年さんと地竜さんは、おしりあいなんですか?」

地竜「おぉ、そうだぞ。青年がこーんな小さい頃から知っているぞ?」

青年「シレっと嘘をつかないでくれませんかねっ!?」

青年「知り合って、まだ2年くらいしか経ってませんよ!」

地竜「それで、お前はどうしてここへ?どこぞの馬鹿のように幼女につられて出てきたのか?」

幼女「青年さんは、まおー様にごよーだそうですよ」

地竜「お前……趣旨替えにしても、魔王様はないだろう……」

青年「なんでそうなるんですかっ!精霊族の代表ですよっ!」

地竜「冗談だ。仕事か、つまらんな」

青年「つまらんと言われても……仕事ですからね」ハァ…

地竜「まぁ、そう怒るなよ、ただの冗談じゃないか」

青年「いや、ホントそういう話はお腹いっぱいですから」

幼女「さっきごはんをたべたところですからねー」

青年「そういう意味じゃない……」

地竜「あぁ、その言い草は、あの馬鹿に会ったのか」ゲンナリ

青年「インキュバスという男になら会いましたよ……」

第六話終了。
本日のおまけはイラストで。

幼女&わんこさん http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5005195.jpg.html
外見の描写がなんか小説と違ってタイミングが計りにくいです……
あと動物描くのは苦手です

書き溜めできれは、今日中にもう一話くらい投下したいなぁ

<第七話 続・地竜さん>


地竜「――しかし、魔王様は今この城にいないぞ?明日には戻られるが……」

青年「あー……聞きました、早く着きすぎたんですよ」

幼女「だから、いま青年さんは、わたしのおきゃくさまなんですよ?」エッヘン

狼「ガウッ!」


地竜「そうか。それは運が良かったな」

狼「ガウガウッ!」

幼女「わんこさんのおきゃくさまでもあるって言ってますよ!」

地竜「いや、幼女は青年に随分と懐いてるらしいな。昨夜はそんなに浮かれてたのか?」クックッ

幼女「あうっ!そんなことはないです!わんこさんなにを言ったんですかっ!!」


青年「あれ?」

地竜「うん?どうした」

青年「姐さんもフェンリルの言葉がわかるんですね」

地竜「あぁ、そうか。そういえばお前は魔力が低かったな」

青年「まぁ……そうですけど……」

地竜「まだコイツは仔だからな。読み取ってやらんと、うまく言葉も使えんだけだ」

狼「がうー……」シューン…

地竜「なに、成長すれば人化の術も使えるさ」

狼「がうっ!」

地竜「そうそう、やる気があれば何とかなるものだ」ニヤリ

青年「なるほど、そういうことだったんですね」

幼女「ふたりでいっしょにおおきくなるんです!ねー、わんこさん?」

狼「がうっ」

地竜「フェンリルの成長に追いつくには、幼女も相当頑張らないといかんな」ハハハ

幼女「まけませんよっ!?」

地竜「いい覚悟だ。向上心は大切だな」

幼女「えへへ、ほめられましたよ?」

青年「あー。良かったな」ナデナデ


地竜「…………本気で趣旨替えとかしてないよな、お前。変態は一人で充分なんだが」

青年「あれと一緒にしないで下さいっ!」

幼女「あのぅ。インキュバシュさんはやさしーですよ?たまにこわいけど」


地竜「…………」

青年「…………」

狼「がうー」フゥ…


地竜「…………いいか?幼女。アレに近づいては駄目だ。危険すぎる」ガシッ

幼女「う?」

青年「警戒心がなさすぎるのか……奴の手口が巧妙なのか……」ハァ…

地竜「幼女のためにも言ってるんだ。危害を加えられてからでは――」

狼「ガウッ!!グルル……」


幼女「でもっ……でも……」ウルウル

地竜「あ……」

幼女「インキュバシュさんは……ひっく……わたしのおともだちで……」グスッ

地竜「ぐっ……あの、幼女……すまない。そんなつもりでは……」

青年「まぁ……なんだ」ポリポリ

幼女「あう?」グスッ

青年「ええと、ほら。たまに怖い時があるんだろ?そんな時は逃げろというか……」

狼「がうがうっ」

青年「姐さんも悪気はないし……その……」

青年(どうフォローすればいいんだ、コレッ!?)

幼女「…………わんこさん」モフッ

狼「キューン……」

地竜「あの、友達を悪く言ってすまなかった」ペコッ


幼女「……じゃあ、ちゃんとインキュバシュさんともなかよくしますか?」モフモフ

地竜「うぐっ……ど、努力しよう……」

幼女「じゃあ、ゆるしてあげます……やくそくですよ?」

地竜「……分かった……約束する」ドンヨリ

というわけで、書き溜めが尽きました
書いた端から投下してるから、俺様ドッキドキです

ご意見ご感想、こんなの出して等お気軽にドウゾ
(ご希望にお応えできない場合もありますが、努力はしますよ?)
厳しいご意見でも大歓迎です

では、おやすみなさい(流石にまだ眠くないですがww

>>44
乙ありです

さて、一挙二話投下します

<第八話 スライムさんと……>


地竜「残念だが、この後約束があるんだ。もう少し話たかったが……」

幼女「はい。地竜さん、またおはなししましょーね」

地竜「あぁ、いつでも声をかけてくれ」

狼「がうっ」

地竜「青年も、また暇があれば飲みにいこう。どうせ、しばらく魔王城に滞在するんだろう?」

青年「付き合いますけど、手加減してくださいね」

地竜「ハハ……じゃあ、またな」ヒラヒラ

 コツコツコツコツ……

青年「相変わらず姐さんは豪快というか何というか」

幼女「地竜さんは、いつもつよくてかっこいいんですよ」

青年「まぁ、それは認める」

狼「ガウッ!」

幼女「それでは、まおー城たんけんをさいかいします!」
-----------------------------

 ― 数分後 ―


幼女「とうちゃくー」

狼「ガウー」

青年「なんだか大仰な扉が見えるんだが、ここは何の部屋なんだ?」

幼女「まおー様のししつです」ドヤッ

青年「ししつ?」

幼女「そうです。まおー様のおへやです。かってに入るとおこられちゃうんですよ?」

青年「私室かっ!いや、入らないからっ!!」

幼女「なかはすごいですよ!むずかしー本がいっぱいあるんです!」

青年「へぇ……」

幼女「はいっちゃだめですよ?」

青年「うん、入らないから。そんな勇気はないから」

幼女「それで、こっちのろーかの先には、えっけんのまがありま……」


<ピギイィィィィィィイイイッ

 ポヨンポヨンポヨン……ドンッ……


幼女「きゃうっ」ドサッ

青年「うわっ!幼女っ大丈夫かっ!?」

狼「がうっ!」

幼女「うう、いたぁ……どーしましたか?スライムさん」

スライム「ピィッ!《幼女ちゃん、助けてっ!》」スリスリッ

幼女「あうっ!あうっ!なにがあったんですかっ?」ジタバタ

狼「ガウガウッ」

スライム「ピピィッ!《お願い!匿ってよ、助けて!》」

青年「おお?何か言ってることが理解出来る……」

幼女「にゃーっ!おぼれそーですっ!なにからかくまうんですかっ!?」


男淫魔「戯れ合う姿も魅惑的ではありますが、流石に床は冷たそうですねぇ」


スライム「ピギィッ!《来たあぁぁっ!もう僕のことは放っといてえぇ!》」

幼女「イン……ふぎゅっ!」シタジキー

青年「なんか、もの凄い嫌な予感しかしないっ!」ドンビキ

男淫魔「あぁ、大丈夫ですか?幼女さん」グイッ

幼女「ありがとーございまふ、インキュバシュさん……」フラフラ

狼「がうっ」

男淫魔「幼女さん、お怪我はありませんか?痛む場所があれば、何処でもっ言って下さい」

幼女「だいじょうぶです。いたくないですよ?」ニコッ

スライム「ピィ!ピイィッ!《ごめんっ、幼女ちゃん!僕は逃げるねっ!》」ダッ


 ポヨンポヨンポヨン……


青年「……ええと、一体何があったんだ?」

幼女「すごいはやさでいっちゃいました……」

狼「がうー」コクコク

男淫魔「少々、彼のご協力を得ようと相談をしていただけだったんですがね」フゥ…

幼女「きょーりょくですか?」

青年「一体何の……って、やっぱり答えなくていいわ。聞いた方が後悔しそうだ」ハァ…

<第九話 インキュバスさんの憂鬱>


男淫魔「それで、皆さんは何故こんな所へ?」

幼女「青年さんにまおー城をあんないしてるです。つぎはえっけんのまですよ」

青年「目的地は幼女任せのミステリーツアー状態だけどな」

男淫魔「成程。謁見の間でしたら、魔王様が戻られれば必要な場所、ということですか」

幼女「そーです。ちゃんとかんがえてるんですよっ?」エヘン


男淫魔「ふふ……そうですね。流石は幼女さんです」ナデ…

狼「ガウッ!」

男淫魔「はぁ……分かりましたよ。触りませんとも」ピタッ

幼女「――っ!あのっ、インキュバシュさんっ!!」

男淫魔「はい?どうされましたか?」

幼女「あのっ……さ、さわってもいいんですよ?」ギュッ

青年「え、ちょっ!まっ!それはっ!!」

狼「ガウッ!?」


男淫魔「………………はい?」

幼女「だいじょうぶですっ!わんこさんは、わたしがしかってあげます!」ギューッ


男淫魔「…………」プルプルプル


狼「ガウッ!ガウガウッ!」

青年「お、落ち着け?なっ?冷静にっ……冷静にいこうっ!」

男淫魔「ふ……ふふっ……」

青年「うっ……イ、インキュバス?」アトズサリ

男淫魔「……失礼」スッ…スタスタスタ

狼「がう?」

青年「おい、どこへ……?」


壁|ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン


男淫魔「いやいやいやいや、あり得ないでしょう。どんな罠ですか、これは。淫魔族が淫夢に酔う等あっていいはずがない。人間が我々に侵食されれば、こんなことになるとでも言うんですか?これは相当な屈辱ですねぇ。ええ、淫魔としてのプライドが崩れ去る思いですよ。そう思いながらも、この夢に酔い惑わされてしまいたいという誘惑には、実に耐え難いものがありますね。この手の術には耐性があると自負していたのですが、この私も堕ちたものです。いっその事この誘惑に身を任せてしまいますか?いいえ、それは流石に許されざることでしょうとも。おかしいですね、未だ術が解ける気配がありません。どれ程の術者だとでもいうのでしょうか。ふふふ。この私にこんな真似をするとは、是非とも思い知らせて差し上げましょう……」ゴリゴリゴリゴリ…


青年「うっ……」ガクガクブルブル

狼「ガ……ガウゥ……」ガタガタガタガタ

幼女「インキュバシュさんっ!血がっ!あたまから血がでてますっ!」アワワワ…
-----------------------------

男淫魔「成程、地竜嬢と、そんな事があったのですね」

幼女「ごめんなさいです。かいふくはつかえないです」シューン…

男淫魔「この程度の傷は、すぐに治りますよ。ありがとうございます、幼女さん」ナデナデ

青年「落ち着いてくれて助かったよ……」ハァ…


男淫魔「お見苦しい所をお見せして、申し訳ありませんでした」ハハ…

青年「あぁ……まぁ、流石に今回は同情するわ」

狼「ガウ」

男淫魔「ええ、今回ばかりは、私も驚きましたよ」

幼女「?」

男淫魔「さて、そろそろ私は退散するとしましょうか」

男淫魔「これ以上、彼女の傍に私のような男を置いておくべきではないでしょうしね」クス

青年「自分で言うのかよ……」ゲンナリ


男淫魔「……まぁ、これくらいは許されますかね?」チュッ


青年「おいっ!?」

狼「ガウッ!?」

幼女「はうっ!?ほっぺにちゅって……ちゅ、って……!」アワアワ

男淫魔「随分と慌てさせられた仕返しですよ。それでは、失礼致します」クスクス


 カツ、カツ、カツ……


幼女「にゃああぁぁぁぁぁっ!」

一応、区切りがまったくないのもアレなので、
第一章を次の第十話で区切ろうと思います。
今日中に第一章は終わらせられるかな

でも、第二章も、あんまりノリは変わらず続きます
では、また後で

大期待

インキュバス、幼女じゃなくても舌かみそうな台詞だな

よしっ第十話も調整出来たんで投下いきます。

>>63
あ、あんまり期待されても、本当に勢いだけですよ?
書き溜めなしとか普段ホントしないので、自分でも予測がつかないのに。

>>64
正直、我ながらエグいなぁと思いましたが、
とりあえず書いている最中、ずっと満面の笑顔でした。楽しかった!

<第十話 庭園>


幼女「あうー……なんだか、すっごくつかれましたー」ヨロ…

青年「やっぱり、アイツは油断ならねぇー」ハァ…

狼「ガウガウガウー」


青年「なぁ、どっか落ち着ける所へ行かないか?」

幼女「そうですねーわたしもそーしたいですー」ウーン

狼「がうー」

幼女「そーだ!おにわへいきましょう。お花をみながら、ゆっくりおしゃべりしましょう」

青年「へぇ……花があるのか?」

幼女「おにわにいっぱいありますよ」

青年「そうか、そうだな。出来れば見に行きたいな」

幼女「じゃあ、ついてきてください!」
-----------------------------

青年「これは……なんというか、凄いな……」ボーゼン

幼女「メイド長さんのしゅみだそーです」

青年「魔王城でこれ程のものが見れるとは思わなかったよ」ハハッ

幼女「わたしも水やりをおてつだいするんですよ?」

青年「そうか……」


幼女「…………」

青年「…………」

狼「がう?」


幼女「青年さん?」

青年「…………いい土地だ。ここが魔族領とは思えない」スゥ…ハー…

幼女「気にいってくれたならいーですけど……」ボソボソ

青年「うん、そうか。よくして貰っているんだな」

幼女「あう?」


狼「がう!がうがう」

幼女「どーしたんですか?わんこさん」ナデナデ


青年「ハハハ……お前らそんなに幼女のことが好きなのか」


幼女「うーん?青年さんはお花とおしゃべりしてるみたいです」

狼「ガウッ」コクコクコク

幼女「わんこさんもそー思いますか」


青年「幼女」クルッ

幼女「はいっ!なんですか?」

青年「花たちがな、もっと笑ってくれだとさ」ニコニコ

幼女「えっと……青年さんはお花とおしゃべりができるんですか?」

青年「おいおい、これでも俺は地の精霊だぞ。木々や草花と同じ眷属さ」

幼女「――あっ!」ポンッ


青年「ほら。コイツもお前が笑わないから心配している」

花<ユラユラ…

幼女「え……あ、えっと……えへへ、わたしはげんきですよ?」ニコッ

青年「お水もいつもありがとう、だとさ」ナデナデ

幼女「どーいたしましてっ!えと、つたわってますかっ?」

青年「あぁ、伝わってるよ」


幼女「いつもきれいなお花をさかせてくれて、ありがとうです」

花<ユラユラ…

幼女「わたしもお花さんたちがだいすきですよ」

狼「がう」

幼女「わんこさんもだいすきだって言ってます」

幼女「お花さんたちから、いっぱいいっぱい、げんきをもらってますよ」

幼女「だから、これからもずっとなかよくしてくださいね」


 ザワザワザワ……ザアァァァァァァ……


幼女「わ、わあぁ……いっぱいお花が降ってきましたっ……いいにおいです……」ボー

青年「幼女に好かれて、喜んでるんだ……」

幼女「わたしもうれしいです。だいすきですっ!」


―――――
―――



-------- 第一章「はじめまして、こんにちは」完 -----------

とりあえず第一章終了です
第二章では、流石に魔王様も出したいですww
さぁ、どんな魔王様にしようかなっ!

今日の投下はこれにて閉店
ネタが続く限り頑張ります

うん、綺麗だ
楽しみ

さて、今日も投下。マイペースにいきます
ここから第二章、今日はちょっと短いです

>>72
ありがとうございます

<第十一話 夕食の時間>


青年「結局、夕飯の時間まで庭でぼーっとしてたな」モグモグ

幼女「そーですねー。気がついたらくらくなってました」モグモグ

狼「…………」ガツガツ

幼女「メイド長さんがよびにきてくれなかったら、まだまだいたかもですね」

青年「かもなぁ……」


メイド長「――そんなに夢中になって貰えたのなら嬉しいわね」カタ…


幼女「メイド長さんっ!」

メイド長「席、お邪魔してもいいかしら?」

青年「どうぞ」

幼女「どうぞー!」

メイド長「あら、ありがとう」

青年「メイド長さんもこれから食事ですか?」

メイド長「えぇ、ちょっと今日は忙しくて、こんな時間になってしまったわ」フゥ…

青年「大変ですね」


メイド長「魔王様方が戻られないとどうしてもバタバタしてしまって……」

メイド長「あら、ごめんなさい。愚痴を言う気はなかったのに」

青年「いや、構いませんよ。それよりも、そんな忙しいのに探させてしまったようで……」

幼女「だいじょーぶですか?げんきですか?メイド長さん」

メイド長「大丈夫よ。それに庭園を楽しんで貰えたのは嬉しいわ」クス

青年「本当にいい庭園でした」

幼女「すごーくきれいでした!お花がぶわーって!!」

メイド長「なかなか魔王城では楽しんでくれる方も少なくって」

青年「あんなに見事に咲いているのにもったいない」ハハ

メイド長「流石は地の精霊ですわね。良ければこれからも親しくしてくださいます?」

青年「勿論ですよ。俺の方こそお願いしたいくらいです」


メイド長「それで、少し相談なのですけど……クリスマスローズの隣に植える……」

青年「あれなら……それよりも、庭木の方には良ければ、ソヨギの……」

メイド長「――で、――」

青年「いや、それは――、ええ、――で……」ハハハ


幼女「うーん、なんかすごく仲良くなったみたいですねぇ、わんこさん」

狼「…………」ガツガツガツ

幼女「わんこさんも、ごはんにむちゅーです……」モグモグ


幼女「……ちょっとさみしーです」ハァ…

それでは、次の投下予定はまた明日

おつ

おつ

乙乙

おつありがとうございます
うっかり寝ました。投下までに日付が変わりそうです
現在、鋭意製作中

<第十二話 骸骨武士さん>


青年「いや、俺が悪かった!ごめんっ」

狼「ガウッ!」

幼女「……ずーっとほっとかれました」モフッ

青年「すまん、機嫌を直してくれ」

幼女「わんこさんは、ずーっとたべてるし……」モフモフ

狼「がうー……」ショボン

幼女「みんなたのしそーでした」グスッ

青年「あー……ごめん」

狼「がう……」


??「ム?何やら揉めているご様子、如何なされたかな幼女殿」


青年「なっ!誰だ?」

幼女「あうー骸骨武士さんーっ!」タタッ

骸骨武士「なんと泣かれておられましたか」ヒョイッ

幼女「ううーっ」ギューッ


骸骨武士「申し遅れた。拙者、骸骨武士と申す者、貴殿は青年殿ですな」ポンポン

青年「へ?なんで知って……」

骸骨武士「拙者はこの魔王城にて、警備指揮を任されておりまする」

青年「あー報告を受けている、と」

骸骨武士「左様」

骸骨武士「して、幼女殿はこれから何処へ向かわれる所なのですかな?」

狼「ガウッ!」

骸骨武士「ムゥ……かたじけない、拙者、フェンリル殿の言葉は理解出来ぬのだ」

幼女「……おへやにかえるところですー」

骸骨武士「左様で御座ったか、では御一緒させて頂いても宜しいか?」カカカ

幼女「……いいですよ」ギュッ

骸骨武士「青年殿も?」

青年「ええと、お願いします」

骸骨武士「カカカッ!随分と困られていたご様子、何があったのですかな?」

青年「あーいや、その……」

骸骨武士「拙者で力になれることなら、如何様にも」

幼女「きーてください、骸骨武士さん。ふたりが……」
-----------------------------

骸骨武士「ムゥ、泣き疲れて眠ってしまわれたようだ」ポンポン

青年「随分と……子供の扱いに慣れてるんですね」

骸骨武士「カカカッ!幼女殿を見ていると、どうにも娘の幼い頃を思い出しましてな」

青年「娘っ!?」

骸骨武士「遠い昔の話で御座る」


青年「…………」

骸骨武士「魔族となって幾星霜、妻も子も大地へと還り、当時を覚えている者も最早いまい」

青年「魔族となってって……」

骸骨武士「ム?幼女殿から聞いてはおられなかったか」

狼「ガウッ」

青年「は?何を?」

骸骨武士「拙者は元人間で御座るよ」

青年「人間っ!?」

骸骨武士「うむ。無謀にも魔王様へ挑み、この異郷の地にて果てた武人で御座る」

骸骨武士「骨となって目覚めるとは、思わなかったで御座るが」カラカラ

青年「いや……いろんな奴がいるんだな、ここには」

骸骨武士「魔王様は懐深き御方。故に様々な魔族が、あの御方の御旗の下へ集うので御座ろう」

青年「……そうか」

骸骨武士「明日、御自身の目で確かめるが良かろう」

青年「あぁ……そうだな」

狼「ガウッ!」


骸骨武士「部屋に着いたで御座るな。幼女殿をお頼み申す」

青年「あ、あぁ。ありがとう」

とりあえず、投下終了です

ついでにちょこっと書き溜めとかしてました
変な時間に寝たせいで眠れる気がしない……

骸骨武士が骸骨なのにイケメンに見える

乙ありです。
すいません、ちょっと次の次がうまくまとまらないので、短い一話のみ

>>89
骸骨ってかっこよくない?

<第十三話 約束>


幼女「おはよーございますー」ボー

青年「おはよう、幼女」

狼「ガウッ!」


幼女「なんだかゆめをみてました……」

青年「ん?どんな?」


幼女「ふあぁ……わたしは、おそらの上でくものなかをぴょーんとはねてました」

青年「ふむ……」

幼女「あおいおそらの中にある、まおー城がとってもきれいだったので、塔のうえまでぴょんととんだら」

幼女「そのむこーでおひさまがあかくなってくものむこうにしずんでいきました」

青年「それは綺麗そうだな」


幼女「とってもしあわせで、ちょっとさみしーきもちでした」ギュッ

青年「そうか」ポンポン

幼女「みんなで見たかったです……」

青年「そうだなぁ、俺も見たかったな」

狼「がぅ……」ペロペロ

幼女「くすぐったいですよ、わんこさん」クスクス

狼「がうっ!」


幼女「あっ!でもおそらをとぶのはきもちよかったですよ!すごーくはやいんですよ?」

青年「そうかそうか」ナデナデ

幼女「おそらをとべるひとたちは、あんなきもちなんですね。いーなぁ」

青年「俺も飛べないからなぁ……確かに正直羨ましいな」

幼女「じゃあ、いつかいっしょにいきましょー」

青年「は?どうやって?」

狼「ガウッ!ガウガウッ!」

幼女「くすくす……ひみつです。やくそくしてください」ギュー

青年「…………わかった。約束しようか」

幼女「ぜったいですよ?やくそくやぶっちゃダメですよ」

乙ありです
では、今日も投下。いつもより、ちょっと長めです

<第十四話 魔王>


骸骨武士「既に魔王様はこの先にてお待ちになられておる」

青年「ありがとうございます」

青年(さて……と、そろそろ覚悟を決めないとな……)グッ

門番「どうぞ、お通り下さい」


 ギイィィィィッ……


青年(……あの玉座にいるのが魔王様、ね)

青年(流石にプレッシャーが凄いな。部屋の空気すら重く感じる……)タラ…


 カツ、カツ、カツ、カツン……スッ……


青年「精霊族より参りました青年と申します、魔王様におかれましてはご健勝のことと……」

魔王「下らぬ挨拶はいらん」

青年「――っ(なんて迫力だよっ!)」

魔王「精霊族の返答を聞かせろ。我が魔王軍に与するか、否か」


青年「…………せ、精霊族としては……あくまでも中立の立場を……」

魔王「ほう……人間共と敵対する気はない、と?」ククク…

青年「そう、伝えるようにと命じられておりますっ」

魔王「俺も随分と嘗められたものだ。そうは思わないか?」ニヤ…

青年「そのようなことはっ……精霊族は魔王軍と事を構える気はなくっ……」

魔王「そして、双方についた挙句、この戦いが終結した暁には、勝者にすり寄るとでも言うつもりだろう」


青年「……ぐっ……それはっ……」

魔王「醜いな。エルフ共のように、阿ることもなく孤高を貫くというなら可愛げもあるものを」ギロ


青年「…………」カタカタカタ…

魔王「そして、貴様はそれを馬鹿正直に伝えに来たというわけか」


青年(ヤバい、詰んだ。駄目だ、死ぬ。死ぬ。殺される、こんなところでっ!)

青年(クソッ!何が穏健派だよっ!何が大丈夫だって言うんだっ!)


魔王「愚かだな、逃げることも選択出来ず運命に従うか……」スッ…バヂィ…バチバチバチ…

青年「……う…あ……」ガタガタガタガタ…


青年(どこにっ!どこに逃げられたって言うんだよっ!)

青年(精霊の目から逃げられるわけがねーだろっ!分かってんだよ、捨て駒にされたんだッ)

青年(何かないのかっ!?何か何か何か何かっ……)


魔王「…………」スッ…


青年(あ、死ぬ)

青年(悪いな、幼女。約束守れねぇ)ハハッ



男淫魔「恐れながら申し上げます、魔王様」


青年「…………ぇ?」

魔王「……インキュバスか。何だ」

男淫魔「精霊族の使者様を殺めるのをお止めしようと思いましてねぇ」クス

側近「僭越だぞ!インキュバスっ!」

魔王「構わん、理由を言え」

青年(な、何だ?何が起きてるんだ?)


男淫魔「いえ、彼を失うのは少々惜しいな、と。それだけですよ」

魔王「……?お前が他人を気にするとは珍しいな」パチッ…フッ


男淫魔「私の行動原理など、魔王様はご存知でしょう」

男淫魔「彼が来てからの二日間で、幼女さんはとても彼に懐いていらっしゃるご様子」

男淫魔「私としましても、幼女さんが泣くようなことは見たくありません」

魔王「ほう、幼女が?」


男淫魔「それに彼は、精霊族にあってして、魔力が弱いとか」


魔王「…………ほう?」

青年(助かる、のか?インキュバスが何を言いたいのか分からないが……)

男淫魔「人柄については、まぁ……フェンリルも信用を置いているようですから大丈夫でしょう」


魔王「…………貴様、名前を何と言ったか?」ジロッ

青年「――っせ、青年と申します」


魔王「ならば、青年に問う。我が配下となるか、精霊族に殉じこのまま使者として死ぬか」

青年「なっ!?」

青年(どういうことだっ!?何故俺を助ける気になったんだ?)


魔王「選べ」


青年(どうする?こんな話、信じてもいいのかっ!?)

青年「…………俺は…」

青年(どうすればいい?潔く奴らに尽くして死ぬのか?それとも……)

青年(だけど、俺は……やっぱり、こんなところで死にたくない……)

青年(毒を食らわば皿までだ。逃げて、生きていられるなら、齧りついてでも生きてやるよ)


青年「…………俺は、魔王様へ忠誠を誓います」

魔王「……ふん。側近、何か奴に役職を考えておけ」

側近「畏まりました」

青年(訳がわからないが……助かった、のか?)


男淫魔「ふふっ……これで貴方も我々の仲間ですねぇ、青年」

青年「……あ、あぁ……」

男淫魔「魔王様、進言を認めて頂きありがとうございます」


魔王「構わん、謁見は終わりだ。下がれ」

男淫魔「畏まりました。さぁ、青年、下がりましょう」ニコッ

-----------------------------

本日の投下は終了です。
あと、明日は多分来れそうにないです。
次の投下は土曜日の夜か、日付変わってからくらいになるかも知れません。

乙乙
魔王様かっこいいなあ

日付変わってからどころか、日曜日の夜になりました。
しかも、GW終わるくらいまで、ちょっと忙しくなりそうで、
更新が滞りそうです。

では、2話続けて投下します。

>>103 良かった。魔王様はやっぱりかっこよくないとね

<第十五話 休息>


 ― 数分後 庭園 ―


青年「どういうことなんだっ!!なんで俺は助かったんだっ!?」ガシッ

男淫魔「まぁ、落ち着いて……」

青年「これが落ち着けるかっ!絶対に詰んだと思ったのに……」ハァ…

男淫魔「確かに。あのままでは、間違いなく殺されていましたねぇ」クス

青年「――っだろうな……」


青年「だいたい、なんでお前が助けてくれたのかも分からん……」

男淫魔「おや?それなら、あの場で言った通りですよ?」

男淫魔「私が、幼女さんを泣かせるような真似をすると思われますか?まぁ、快楽に泣くというなら話は別ですが。あぁ……やはり想像すると、堪らなく魅力的な光景ですね。ふふっ……あの無垢な幼女さんが、私の腕の中で困惑と雌の本能とで女として目覚めていくなど、なんと倒錯的な……」

青年「頼むから勘弁してくれ……話がズレてる……」ズキズキ

男淫魔「話すことなど、何も?貴方は私たちの仲間となった。それだけでしょう?」

青年「いや、あるだろ。幼女は何者なんだ、とか……」


幼女「青年さんー!おしごとおわりましたかー?」パタパタ

狼「ガウガウーっ!」タタタッ


男淫魔「青年。ひとつだけ忠告を。幼女さんを問い詰めるような真似だけはなさらないで下さい」ヒソッ

青年「な……それは、どういう……」

男淫魔「何れ分かりますよ」


 タタタタタッ……ピタッ


幼女「青年さん!おつかれさまでした、まおー様にはあえましたかっ?」

狼「がうっ!」

青年「あー……あぁ……」

幼女「インキュバシュさんもえっけんにでてたんですか?」

男淫魔「えぇ、魔王様がお戻りになられたというのに、出ない訳にもいきませんから」

幼女「そうですねー、インキュバシュさんもおつかれさまでした」

男淫魔「ありがとうございます。ですが、それよりも朗報がありますよ?幼女さん」

青年(気になることは多いが……やっぱり、見てると和むな、幼女は)

幼女「なんですか?」

狼「ガウッ?」


男淫魔「実は、青年さんはこれからずっと魔王城にいることになりましたよ」

幼女「ほんとですかっ!?」クルッ

青年「えっ?あぁ、本当だ」

幼女「わぁっ!うれしいですっ!ねっ、わんこさん」

狼「ガウッ!」コクコク


幼女「じゃあ、じゃあ青年さんはどこにすむんですかっ!?」ワクワク

青年「ん。急に決まったからなぁ。まだ何も決まっていないと思う」

幼女「そーですか、はやく決まるといーですね」

青年「そうだな」


幼女「まおー城の中だといーなぁ……」ボソッ

狼「ガウッ」

青年「ん?何か言ったか?」

幼女「んーん?なんでもないですよ?」ニコッ

<第十六話 魔王の右腕>


幼女「青年さんは、今日はどーしますか?」

青年「うーん……どうするも何もなぁ」

男淫魔「まぁ、側近様から説明があると思いますよ?」

青年「そんなに急に決まるものか?」

男淫魔「ふふっ、それだけあの方は有能ですからねぇ」


青年「へぇ……っと、そうだ」

幼女「どーしましたか?」

青年「あぁ、いや。インキュバス」

男淫魔「はい?」

青年「言い忘れてた、助けてくれてありがとな」ポリポリ

男淫魔「お気になさらず、幼女さんのためになるなら幾らでも?」

幼女「なにかあったんですか?」キョトン

青年「あー……まぁ、謁見の時にな。ちょっと助けて貰ったというか」

幼女「そうだったんですかー」

男淫魔「えぇ、そうだったんです」ナデ…


側近「コイツを幼女に近付けるなと命じた筈だがな、フェンリル」チャキッ


青年「へ?」

男淫魔「だからと言って剣を向けることはないと思いますがねぇ」バンザイ

狼「ガウッ」

側近「当然の処置だ。貴様がいるだけで幼女に悪影響を及ぼす」

男淫魔「私も随分と嫌われたものですねぇ」

幼女「インキュバシュさん、だいじょうぶですかっ!?」

男淫魔「えぇ、大丈夫ですよ」クス

側近「幼女、お前もコイツに近付いてはいかん。コイツは――」

幼女「やだっ!!」

側近「なっ……」

幼女「ぜったいやだもん!おじちゃんのばかっ!!」

青年「……え、おじちゃん?」

狼「ガウ……」フゥ…

幼女「インキュバシュさんはわるいひとじゃないもんっ!」

側近「――っまだ、そんなことを……」

幼女「そんなこという、おじちゃんなんてキライだもん!うーっ!!」プルプル

男淫魔「ふふ……さて、この場で悪者は誰でしょうねぇ」


側近「……チッ。命拾いしたな」スッ

青年(あれ?これってアレなんだろうか?側近様とやらも……いやー、まさかなぁ?)


側近「幼女」

幼女「むうぅぅっ」プイッ

側近「無視しようとは、いい度胸だ。お前にはたっぷりと説教が待っているぞ」ジロッ

幼女「いーやーっ!インキュバシュさんにあやまってくれなきゃ言うことなんてきかないもん」

側近「いいから来いっ!フェンリルもだっ!」ガシッ

狼「キューン……」

幼女「やだーっ!わああぁぁぁぁぁぁんっ!」ズルズル…


 ズリズリ……スタスタ……ピタッ


側近「そうだ、青年」

青年「あ、ハイっ!」

側近「貴様には骸骨武士の下について貰う、部屋はメイド長に聞けばいい」

青年「はい、わかりました」

側近「では、俺はこれで失礼する。行くぞ」

幼女「やだやだやだーっ!おじちゃんのばかーきらいーっ!」ジタバタ

本日の投下はこれにて終了
出来るだけ更新できるよう努力します
それでは、また。


相変わらず可愛い幼女

個人的には側近に一票

だが男だ

コメントありがとうございます
結局GW中は、全然書きため出来ませんでしたorz
書いてる方も楽しんで書いてるので、
気長にお付き合いお願いします。

そろそろageがてらに、短いですが1話更新します

<第十七話 忠告>


青年「さて、と……じゃあ、俺はメイド長さんに部屋でも聞いてくるか」

男淫魔「そうですか、では私も部屋へ戻ることにしましょう」

青年「あぁ、ありがとうな」

男淫魔「いえ、お気になさらず。それでは失礼します」


 ペコリ……スタスタ……


青年「しまった。そういや、当のメイド長さんはどこにいるんだ?」ボソッ

-----------------------------

青年「あれから、何人かに聞いたわけだが、見つからない……」

青年「というか、聞いて向かった場所にいねぇ」

青年「忙しいんだろうが、あちこち飛び回り過ぎだろう……」ブツブツ


 スタスタ……スタスタ……


青年「本当にどこにるんだよ」ハァ…

スライム「…………」ポヨヨン

青年「……なんか見覚えのある奴がいるな」

スライム「…………」プルンポヨン

青年「えーと、確かスライムとか言ったっけ?」

スライム「…………」プルプル

青年「あのさ、メイド長さん知らないか?」


スライム「《…………知ってるよ》」ピギィ

青年「ええと……どこにいるのか教えてくれるか?」

スライム「《……いいけど、その前に答えてくれない?》」ピピィ?

青年「答える?何を?」

スライム「《君、幼女ちゃんをどうするつもり?》」ピイィ

青年「どうする、って何が?」

スライム「《ふぅん、とぼけるんだ》」ピィ

青年「とぼけると言われてもな。知り合ったばっかりだし、何もないけど」

スライム「《精霊族が何かを企んでいることなんて、魔王様は知ってるよ》」ピギィ

青年「…………」

スライム「《あんまり、魔王様を怒らせない方がいいと思うな》」ピィピィ

青年「俺は……」

スライム「《幼女ちゃんを傷付けるような真似だけはしない方がいいね》」ピー

青年「そんなつもりもない……」

スライム「《忠告してあげる、彼女は特別なんだ》」ピピィ


スライム「《メイド長なら庭園だよ。じゃあね》」ピッ

 ポヨンポヨンポヨン……

青年「なんなんだ?一体……」

いつもありがとう

そしてお疲れ様

スライムが意外にシリアスなのがいいね、かわいい(笑

コメントありがとうございます
なんとなく個人的なテンポとして
十話前後で一章(普通の話の一話)くらいかなと思いつつ書いています
つまり第二章も終盤に

とりあえず、今日のところは1話投下で

<第十八話 部屋>


青年「それで、また庭園まで戻ってきたんだが……」


メイド長「あら、青年様?」

骸骨武士「青年殿か。これから探しに向かおうと言っておった所だ」

青年「やっと、見つかったようだ」ボソッ

メイド長「探させてしまいましたわね。ごめんなさい」クス

青年「あ、いや……俺は急ぐわけでもないので」

骸骨武士「急な環境の変化には、準備も色々と御座ろう?」カカカ


メイド長「側近様からのご命令でお部屋のご用意はさせて頂きましたわ」

青年「ありがとうございます!」

メイド長「では、ご案内いたしますわ」

青年「あ、そうだ。骸骨武士さん、仕事、今後ともよろしくお願いします」

骸骨武士「カカカッ!焦ることはなかろう。まずは魔王城での生活に慣れることから始めれば良い」

青年「ハハ……そうですね」

骸骨武士「色々と買いたい物も御座ろう?町へ行かれるのなら、よろしければ、拙者が案内致そう」

青年「……助かります」


青年(……まだ、信用はされていない、か?当然だな)


メイド長「出掛ける予定よりも先に、ご自分の部屋を確認しては如何かしら?」クス

骸骨武士「カカカッ!確かにその通りで御座るな!」

青年「すいません。メイド長さん、案内お願いできますか?」ハハハ…

メイド長「ふふ……青年さんは驚かれるかもしれないわね」

青年「驚く?どういうことですか?」

骸骨武士「ふむ、そこは実際に見て驚いて頂こう」

青年「なんだろう?気になるな……」

メイド長「では、こちらですわ」クスクス


 スタスタスタ……


青年「……うーん?メイド長さん?」キョロキョロ

メイド長「なんですか?」

青年「いや、こっちって……」

骸骨武士「もう予測はついている、という顔で御座るな」カカカ

青年「まさか……」


 パタパタパタ……


幼女「青年さんっ!まだ、ごよーじのとちゅうですかっ!?」ボフッ

狼「がうっ!」

青年「うおっ……幼女は、もう側近様との用は済んだのか?」

幼女「おじちゃんとのお話はすぐにおわったのですよ?」


骸骨武士「拙者らは、青年殿の部屋へ向かっているところで御座るよ、幼女殿」

幼女「そうなんですかっ!?お部屋はどこなんですか?」

青年「あぁ、俺もまだ聞いてないんだけど……」


メイド長「ふふ、こちらのお部屋になりますわ」

今日は2話投下します
いろいろ実験しながら、すすめてます

<第十九話 ルール>


青年「………この部屋は」

幼女「おおー……わたしのおへやのとなりですね」パチパチ

狼「がうっ!」

幼女「ほんとに青年さんのおへやはココなんですかっ!?メイド長さん!」

メイド長「えぇ、そうよ」ニコッ

幼女「わぁ!うれしーです!ねっ、わんこさん?」

狼「ガウッ!」


青年「あー、まぁ、これからよろしく?お隣さん」ハハハ

幼女「よろしくなのですー!青年さんっ!」


骸骨武士「カカカッ!挨拶も宜しいかと思うが、部屋を見ては如何かな?」

青年「そうですね……構造は幼女の部屋と変わらないようだ……」キョロキョロ

幼女「そーみたいですねー」ヒョコッ


骸骨武士「青年殿の部屋への最初の客人は矢張り幼女殿で御座ったようだ」カタカタ

青年「え?」

メイド長「残念ですわ。私にしては堅実な線で賭けたつもりでしたのに」

骸骨武士「堅実さが足りなかったようで御座るな」カカ…

狼「がうー」フゥ…

メイド長「享楽に生きる淫魔族にしては、私は堅実な方ですわよ?」クスクス


幼女「あきれましたねー、青年さん、まおー城のことはちゃんとわたしが教えてあげますね?」

青年「ハハ……頼むよ、幼女」


幼女「じゃあ、なにかききたいことはありますか?」

青年「うん?あぁ……そうだな」ウーン

青年「そういえば、幼女は何という種族なんだ?」

狼「ガウゥッ!」
メイド長「青年さん、それはっ――」
骸骨武士「――っ!」

青年(なっ!?なんだっ!?この反応……)ビクッ

幼女「青年さんには、なにも言っていないのです……わからなくて、あたりまえですよ」

青年「……何が?」


幼女「わたしのことを言っちゃだめなんです、ごめんなさい、青年さん」


青年「は?……何を?」

骸骨武士「フム……魔王様の命じられる事に背く者は、この魔王城には居らぬよ」ナデ…

狼「ガウ……」

骸骨武士「我らはただ受け入れるのみ。問うなと命ぜられれば、問わぬ。それだけで御座る」

青年「そんな……それはっ!」

骸骨武士「では、青年殿は魔王様に問うと申されるのか?その命を賭してでも」


青年「…………っ」ギリッ

<第二十話 幼女>


青年「結局……あんたらは、幼女の正体を知ってるんですか?」

骸骨武士「否。我輩らが守るべきは、幼女殿の秘密とその御身のみ」

狼「グルル……」

骸骨武士「それ以上に知っている者など、この魔王城にあっても、極一部に限られておるよ」

青年「それは……誰、なんだ?」


幼女「そうですねー。まおー様とおじちゃん、スライムさんくらいだとおもいますよ?」


青年「……え…………?」

幼女「なんですか?」

青年「……フェンリルも、知らないのか?」

狼「ガウ………」ペタン…

幼女「そーです。このフードのしたを見せていーのは、そのさんにんだけなんです」モフッ

青年「…………」


メイド長「私たちで答えられる範囲なら。聞きたいことがありそうですわね」

青年「…………聞きたいことはあるが……いや、今はいい…」ナデ…

幼女「ひゃふっ……」クスクス

青年「それよりも、少し……考えたい」


メイド長「そうですか、分かりました。何かあれば、いつでもどうぞ」

骸骨武士「うむ。では吾輩らは退散するとしよう。青年殿も少し休まれるといい」

青年「すみません」

骸骨武士「委細無い。では失礼する」カカカ

メイド長「失礼しますわ。今日はゆっくり休んでくださいね」ペコリ


 カチャ……コツコツコツコツ……


幼女「わたしも帰ったほうがいいですか?」

狼「ガウッ」


青年「いや、好きにすればいい。相手はあまり出来ないかもしれないが」

幼女「そーですか?うーん、でも、きょうはゆっくりやすんでください」

狼「がうがう」コクコク

幼女「いつでもあそびにきてくださいね」

青年「わかった。ありがとな」ナデナデ

幼女「えへへ……わんこさん、行きましょうっ!」

狼「ガウッ!」


 タタッ……ガチャ……パタパタパタ……


青年「…………」フゥ…

青年「魔王様の命令、か……」ギシッ

青年(だけど、あんな子供に何の秘密があるっていうんだ……)


―――――
―――

第二章は、一応あと一話の予定をしています
まだ現在、鋭意執筆中です

では、また投下の際にお会いしましょう

おつ@

魔王と側近はともかくスライムって何者なんだよww

おつ

コメントありがとうございます

とりあえず、第二章最終話いきます
ええと、>>140さんにつっこまれて、
設定に修正を加えたなんて事実はありませんよ、ええ

ありませんよ?(汗

<第二十一話 報告>


魔王「……精霊族は何を企んでいる?」

  「人間と魔族だけでなく、エルフ共とも接触しているらしい……」

魔王「フン……やはりな……」

  「精霊共の目はしつこい……」

魔王「わかっている。精霊の目から逃れられる者など限られている」

  「魔王が潰せばいい……」

魔王「短絡的に動けばいいというものではない」


  「幼女も何も知らない……」

魔王「知る必要もないだろう」

  「なら、あの男は敵になる可能性がある……」

魔王「奴が敵に回るというならば、それまでのことだ」

  「不愉快……」

魔王「不穏な動きをするならば処分すれば良い。今こちらから動く必要はない」

  「魔王は温い……」

魔王「あの男とて我が配下。貴様が口を挟むことではない」ギロ

  「…………」


魔王「他に報告が必要なことはあるのか」

  「……勇者が選ばれた」

魔王「…………そうか」

  「今なら殺せる……」

魔王「ならん。アレはただの傀儡に過ぎん。なればこそ、利用も可能だ」

  「わかった……」


魔王「……面白いとは思わんか?貴様は」ククク…

  「思わない……」

魔王「勇者が人間どもの希望として大きくなればなる程、叩き潰した時の絶望は大きい」フン

  「……危険」

魔王「下らぬことを。たかが人間如きに遅れをとる程弱くはない」


  「でも、幼女には魔王の……」


魔王「言うな。それを口に出すな。誰に聞かれるとも限らん」

  「…………」

魔王「警戒を怠るな、引き続き調査を続けろ」

  「わかった……」


 ……スッ…バササッ……


魔王「…………まったく、下らんな」


-------- 第二章「あたらしい いばしょ」完 -----------

そして、age忘れた。
ええと、??をやめて空白にしてみましたけど、
どっちの方が見やすいですか?

一応、各キャラクター背景的な設定と
物語の目標はプロット作ってありますが、
その他は完全にノリで書いているため、
どのくらいの長さの話になるか自分も予測がついていません。
気長にお付き合いください


良い感じ

俺の何気ない一言がスライムさんの人(?)生を変えてしまったのか…( ゚Д゚)



よしこれからもガンガン突っ込もうw

   人
  ( ゚Д゚)

  人
 (゚Д゚)

コメントありがとうございます。
というか、スライムよ、こっち見ん……あ。SSは見てくれて嬉しいですよ!

というわけで、第三章に入ります。
本日は一話投下。続きは鋭意製作中。

>>148 ((;゚Д゚)ガクガクブルブル

<第二十二話 予定>


幼女「青年さん、おはよーございます」コンコン

狼「がうがうっ!」


 ガタガタ……ガチャッ……


青年「あぁ、幼女か。おはよう」

幼女「朝ごはんにいきませんか?っておさそいにきました」

青年「成程、確かに腹も減ってるからなぁ。行こうか」

狼「ガウッ!」

幼女「じゃあ、食堂へいきましょう」

-----------------------------

幼女「青年さんは、ゆっくりねむれましたか?」

青年「ん?あぁ、あの後しばらくして、すぐに寝たよ。ありがとな」

幼女「そうですかー、それならよかったです」

青年「なにか気になることでもあったか?」

幼女「なんにもないですよ♪」ニコッ

狼「ガウッ」ハァ…

青年「なんだ?なんか呆れてないか?フェンリル」

幼女「青年さん!今日はなにかごよてーはありますか?」

青年「ん?うーん、まだはっきり決まってるわけではないが、街にでも出るかな?」

幼女「おかいものですか」

青年「あぁ、骸骨武士さんが案内してくれると言ってたからな。必要品も揃えないと」

幼女「なるほどー」


地竜「その堅物なら諸用があるからと、案内の代わりを頼まれたぞ」


青年「あぁ、そうなんですか。まぁ色々と忙しいでしょうし……って、姐さん!?」

幼女「地竜さん、おはよーございます」

狼「がうっ!」

地竜「あぁ、三人ともおはよう。今日はいい天気だな。それで、どうした?青年」


青年「……毎回、会う度に驚かすのをやめてくださいよ」ハァ…

地竜「私の知ったことではないな。それで、相席構わないだろうか?」

幼女「どうぞー」

地竜「ありがとう、幼女。そんなわけで、私が街を案内してやる。昼前には出るぞ」

青年「あー……ありがとうございます」

地竜「何か不満そうだな」

青年「そんなことは……」

幼女「青年さん、地竜さんは街にもくわしいんですよ。よかったですねー」

青年「あ、あぁ。お願いします、姐さん」

地竜「なんだ、まだ驚いているのか?もう少し肝を鍛えた方が良さそうだな」

青年「驚かせた張本人が言いますかっ!?」

幼女「ふたりのおはなしは楽しいですねー、わんこさん」クスクス

狼「がうっ!」コクコク


地竜「それで、二人は土産は何がいい?」

幼女「えーと……」ウーン

狼「ガウッ!」


青年「………」

地竜「あはは、フェンリルは相変わらずだな。幼女は、と、そうだな……」


青年(一緒に出かけようと……誘いはしない、と……)


地竜「まぁ……何か美味そうな物でも探してきてやろう」ナデナデ

幼女「わぁい!たのしみです!」

では、第二十三話が書き上がったらお会いしましょう
いつも不定期更新で申し訳ないです

本日もお付き合いありがとうございました

    人
   (゚Д゚)





   / \
/ 。 。\
( Д )







 <●> <●>

乙ン

  人
( ゚д゚)
 
 人
(゚д゚)

 人
( ゚д゚)<オツ

なんだろう?このスライムの人気は……
乙ありがとうございます
今日は一話更新です

<第二十三話 外出>


地竜「城を出た途端に貴様に出くわすとは幸先の悪い……」

男淫魔「……酷い言われようですねぇ」クス…

地竜「貴様のような変態には当然の対応だっ!」イラッ

青年「姐さん!落ち着いて下さいって……」

地竜「お前!この馬鹿に味方するのかっ!?」

青年「ま、まぁまぁ……それで、お前はどこへ出掛ける予定だったんだ?」


男淫魔「私ですか?街へ少し用事がありましてね。お二人も街へ向かわれる所ですか?」

地竜「――ッ!貴様に教える道理はないっ!」

青年「今日は姐さんに、街を案内して貰う予定なんだ」ハァ…

男淫魔「成程、では街まで御一緒しても構いませんか?」

地竜「ふざけるなっ!なんで貴様なんかとっ!」


男淫魔「それに私に聞きたいことがあるのではないですか?青年」

青年「あぁ……できれば」

地竜「…………チッ」

男淫魔「それでは、歩きながら話すとしましょうか」


地竜「そもそも、この馬鹿に何を聞くことがあるんだ?」

青年「そうですね……」

地竜「……なんだ?言いにくいことか?」


青年「インキュバス、お前は幼女のことをどこまで知ってるんだ?」

男淫魔「…………」

地竜「青年、お前……それは……」

青年「姐さんもです。魔王城において、幼女とは何なんですか?」


地竜「……私も何も知らん。ただ、問うな、探るなと言われているだけだ」

青年「そうでしょうね。俺もそう言われました」

地竜「それに、私はここでは客に過ぎん……あまり踏み込める筈もないだろう」

青年「…………」

男淫魔「好奇心で……身を滅ぼすおつもりですか?」

地竜「………好奇心……ね」

男淫魔「何か言いたいことがおありのようですね」

地竜「いいや?貴様と話すことなど何もないな」


青年「俺はお前が何か知ってるんじゃないかと思ってるんだ、インキュバス」

地竜「あぁ、その読みは正解だな。幼女のことで、この変態が調べていない訳がない」

男淫魔「勝手に返答しないで頂けませんかねぇ」ハァ

地竜「間違ったことは言ってないだろう?」

青年「どうなんだ?」

男淫魔「ふふ……その答えがどちらであれ、今の貴方にはまだ何かを言う気はありませんよ」

青年「まだ、信用されてない、か」


男淫魔「そうですねぇ。一時の感情で手を出せる程、魔王城の秘密は軽くありませんよ」


青年「………わかった」

男淫魔「それでも、調べる気があるというのなら、ご忠告差し上げましょう」

地竜「随分と親切だな。珍しく」

男淫魔「青年は幼女さんのお気に入りのようですからね」クスクス

青年「それで、忠告ってのは?」


男淫魔「魔王城では、常に言動が監視されています。不用意な発言にはご注意を」

青年「新参だし、当然だろう」

男淫魔「いいえ?貴方に限らず、すべて監視されていますよ」

青年・地竜「は?」


男淫魔「彼は常に見ています。そして、どこにでもいる」

地竜「彼?誰のことだ?」ブルッ


男淫魔「………スライムですよ」ニィッ


青年「スライムが……」

男淫魔「えぇ、彼が。ですから、調べる際には充分にお気をつけ下さい」

今日は、投下直前(書き込みボタンを押した直後)に
ネットワークエラーで回線から切断されました
(何の報告だ)

第二十四話は鋭意製作中。書き上がり次第お会いしましょう
本日もお付き合いありがとうございました

おつん

  人
壁】д゚)<マダ?


    入
壁】≡○)`Д゚)・;'オツ

携帯で書き込む時よく発生したから
書き込む前に全文コピーしてから書くようになった

コメントありがとうございます
少しですが、本日も一話更新します

<第二十四話 城下町>


男淫魔「あぁ、もう街ですね」

青年「そうか、話している間に、もう着いたんだな」

男淫魔「では、私はこれで失礼します」ペコリ

地竜「あぁ、さっさと行け。遠慮はいらん。視界から失せろ」

青年「……姐さん、それは流石に酷いですよ」

男淫魔「構いませんよ」クスクス


 スタスタスタ……


地竜「はぁ……やっといなくなった……」

青年「いや、ホントに酷いですよ、それ」

地竜「う……いや、私は奴はどうにも苦手で……」

青年「わかりますが……まぁ、俺たちも街に入りましょう」ハハッ

地竜「そ、そうだな!それで、どこを案内して欲しい?行きたい店とかはあるのか?」

青年「そうですね……あぁ、まずは武器屋は見ておきたいですね」

地竜「よし!それなら、こっちだ」テクテク


地竜「とにかく、ここらで武器を見るなら、やはりドワーフの鍛冶屋だな」

青年「へぇ……ドワーフ……どこかで聞いた名前ですね」

地竜「どれも信用のおける品ばかりだからな、誰かから聞いたんだろう」

青年「街のどの辺りにあるんですか?」

地竜「ん?城側からはそんなに遠くないぞ」

青年「成程。でも、意外と賑わっているんですね。良さそうな店も多い」

地竜「そうだなぁ、これでも魔王様のお膝元だしな」

青年「姐さんは、よく街へ来るんですか?」

地竜「そうでもないな……というか、私も魔王城へ来てそれほどでもないぞ?」

青年「そうなんですか?慣れてる様子だったんで、ずっといるのかと」


地竜「……半月程前に来たところだ。まぁ、以前から出入りはしているがな」

青年「あぁ……竜族は魔王軍配下ですからね……」

地竜「…………青年、精霊族は……いや……なんでもない」


青年「……俺が、何か聞かされていると思いますか?」


地竜「すまん……」

青年「いえ、構いませんよ。あぁ、何か美味そうな匂いがしますね」


地竜「…………」

青年「気にしないで下さい。姐さんには関わりないことですから」

地竜「あー……鍛冶屋は、ほら、あそこだ。もう見えてる」

青年「そうですか」

地竜「それで、そこが、メイド長オススメのパン屋だ。うまいぞ」


青年「……あ」

地竜「な、なんだ!?」

青年「いえ……誰から鍛冶屋の話を聞いたか思い出しただけですよ。びっくりしすぎです」

地竜「なんだ……ふむ、幼女かメイド長か?」

青年「当たりです。幼女ですね」

地竜「お前は、他から聞く機会も、まだあまりないだろうからな」ハハハ

青年「まぁ、否定はしませんね」


地竜「ほら、ついたぞ。名工ドワーフの鍛冶屋だ」

青年「ははは、楽しみです」

age忘れたよ!
ええと、スライムさんの出番はもう少し先です
次回もまだ鍛冶屋でうろうろの予定です

武器だの戦闘だのの知識はほぼないので、
もし間違っていても、そこは、ぬるい目で見てくれると嬉しいです
というわけで、第二十五話が書き上がったらお会いしましょう
本日もお付き合いありがとうございました

別にスライムじゃなく擬態能力を持ってる何かでもいいよね

スライムみたいな不定形生物なら、どこにでも入り込めるし、諜報活動もしやすいからいいんじゃない?
まあ俺の何気ない一言でそうなったみたいだけどさw



ちゃんと見てるよ、また何かミスしないか…
  人
壁】д・)フフフ…

そのスライムが実はスライムに擬態した何かという方向修正方もあるってことでしょ

     ,,。
    (○)
    |〃
   ヾ/
  /
 人
(i゚д゚r)

スライム人気だけど
俺的には メイド長さんの活躍に期待したいよ?w

ごめん ageた…

コメントありがとうございます
とりあえず、完成分の一話を投下します
毎回短くてスイマセン

<第二十五話 ドワーフの鍛冶屋>


 ガン……カンカンカコン……ガコン……


青年「…………」

地竜「おーい、客だぞー」


ドワーフ「…………なんじゃ?小娘か」

地竜「小娘言うな、おっさん」

ドワーフ「小娘で充分じゃろ。何の用じゃ」フン

地竜「店に来た客に、何の用だとか聞くか?」ハァ…

ドワーフ「使いもせん道具に魂など宿らんわい。そんなこともわからん客など要らん」


地竜「今日は私の用事じゃない、青年の……おい、青年?」

青年「…………」

地竜「おーい、青年ー?」

青年「……えっ?あ、あぁ、流石にいい武器が揃ってますね」カチャッ

ドワーフ「む?また、妙な客を連れてきたもんじゃの」

地竜「初対面の相手に、妙はないだろ……」

ドワーフ「お前さんは、精霊族じゃろう?妙と言わんでなんと言う」

青年「えぇ、地の精霊です」


ドワーフ「魔法具屋なら数軒先じゃ、この店に用はないじゃろ」ハッ


地竜「おっさん!!」

青年「姐さん、いいんですよ。精霊族が鋼を嫌うのは有名な話ですから」ハハ…


ドワーフ「…………」フンッ

青年「すいません、この剣に近い物はありますか?」カチャッ

ドワーフ「……どれ、見てやろう」


 カチャッ……スラッ……


ドワーフ「…………ほぅ?これは……」

地竜「ショートソードか?随分と簡素なデザインだが」

ドワーフ「いや、やや重みがあるようじゃ。恐らく……蝶剣?」

青年「その通りです。旅の途中で、一本が折れたので……」


ドワーフ「ふぅむ、なるほどのぅ……」ヒュンッ

地竜「なんだ?何か気になることでもあるのか?」

ドワーフ「お前さん、少し手を見せてみろ」

青年「あぁ、はい」

ドワーフ「違う、両手じゃ」

青年「……はい」

ドワーフ「ふむ……うむぅ……」マジマジ

青年「何か?」

ドワーフ「確かに剣を扱う手じゃな……」

青年「…………まぁ、精霊族には珍しいですね」

ドワーフ「なるほどの……」


 クルッ…スタスタ……バタンッ……


地竜「…………なんだ?剣も持ったまま……」

青年「えぇ、出て行ってしまいましたね……」

今回の投下終了です、以下続きは執筆中
鍛冶屋編も、街へのお出かけ編も、もう少し続きます
(幼女の出番が……)

みんな、色んなことを考えるんですねぇ
思いもよらない発想が出てきて、ウキウk……
いえ勉強になります

では、次の投下でお会いしましょう
本日もお付き合いありがとうございました

>>181 なるほどっ!そういう考え方もありますね。でも逆に……(何か思い付いたらしい
>>183 どんまいです。ご贔屓キャラが出来てくれて、光栄です

  人
壁】д・)<オツ

ドワーフはどんなドワーフなんだろう
最近だとドワーフの女は髭チビメスって感じじゃなくてロリっ子だったりするんだぜ

そりゃあれだろ、FF?Wみたいなドワーフ子だよ

シドに「おまえらだっておっさんじゃろが」とか
「こう見えてもあたしら女の子~」みたいな感じでさ

保守

間が空いて申し訳ありません
保守もありがとうございます
相変わらず短いですが、一話投下です

<第二十六話 剣との対話>


地竜「あ、戻ってきたな」


 ギシッ……ギシッ……ギシッ……ガチャ……


ドワーフ「待たせたようじゃな」

青年「店内の品を勝手に見せて貰ってましたが……」

ドワーフ「お前さんの武器はコイツじゃ」ズイッ

青年「は?あ、はい」


地竜「ふーん、長さは確かに同じくらいだな」

青年「いや、これは重さにも違和感がないです。蝶剣があるのは、珍しいですね」ヒュンッ

ドワーフ「気にいったか?」

青年「ええ、まるで俺の手に合わせたような……」

地竜「お前が一度で気に入るとはな。前は散々いいのがないとか言ってなかったか?」

青年「まぁそうなんですけど、この剣には問題ありませんよ」


ドワーフ「……じゃろうな」

地竜「ん?どういうことだ?」

ドワーフ「銘を見てみるんじゃ」

地竜「ふん?」


青年「…………え?」

地竜「どうした?青年」

青年「いえ、あの……この剣は……」

ドワーフ「ワシの友人の作ったモノじゃ、お前さんには合っとるじゃろ」


青年「…………」

地竜「なんだ?」


青年「銘が同じなんですよ、姐さん」

地竜「は?」

ドワーフ「これも巡りあわせじゃろ、持っていくがええ」

地竜「どういうことだ?」


青年「つまり、俺が元々持っていた剣と同じ鍛冶師が作った剣ですね」

地竜「ほー、珍しいこともあるもんだな」

青年「まったくです。流派自体あまり知られていないんですが……」

地竜「あぁ、なんか妙な動き方をするよな。直線的じゃないというか、変に近いというか」

ドワーフ「ふむ?異国の古武術を使っとるのか?」

青年「そうですね」

ドワーフ「少し動いてみるといいじゃろ、ほれ裏手へ回れ」

地竜「それはいいな。久しぶりに青年の動きを見てやろう」ニヤリ


青年「姐さんに何を言われるか、恐いですね」

-----------------------------

青年「さて、と……」ヒュンッ

地竜「ほら、さっさと動けー」

青年「何ですか、それ」ハァ


 ひとつ溜息を吐いた青年は、両手の蝶剣を体の近くへと構え、敵と見定めた空間に正対した。そのまま、正面の敵へと左手で突きを繰り出しながら、右手は敵の武器払うように動き、敵の懐へと体を滑りこませる。自らと同じ体格の相手ならば、既に胸を突かれ絶命している必殺の動きだ。

 だが、青年はそのまま剣を引くと、左腕を滑らかに動かし、相手へと更に足を踏み出す。そして、首を斬るように右手を動かすと、一度身を引き、最初の構えへと戻る。


青年「…………」フゥ…

地竜「やっぱり、妙な動きだな」

ドワーフ「実践的な動きというんじゃ、小娘が」


地竜「やっぱり、演舞じゃ動きがよくわからんな。私が相手をしてやろう!」ワクワク

青年「は?」

地竜「ほら、青年!かかってこい!魔法は使わずにいてやる」

青年「少し動くだけだったんじゃないんですかっ!?」


地竜「かかってこないなら、こっちから行くぞー!」ヒュンッ

青年「ちょっ……待ってくださいって!うわっ」

地竜「これをいなすとは、なかなか腕が上がってるな!」


青年「いや、勘弁して下さいよ、姐さん!拳に殺気が篭ってますから!」パシッ


―――――
―――

以下続きは執筆中
表現方法に悩んだので、地の文を場面を限定して試してみました
基本は使わないつもりですが、
戦闘シーンなどの会話があまりない所で、たまに挟むかもしれません

それから、今の時点でも更新が遅くて申し訳ないのですが
8月下旬まで用事が立てこんでいるため、
ほとんど更新出来そうにありません
別件が片付いたら必ず戻ってきます!
お待ち頂いている方は、本当にすみません

では、次回更新でお会いしましょう
本日もお付き合いありがとうございました

>>192-193 ドワーフのビジュアルは考えてないです。読んだ方がご自由にドウゾ

( ゚∀゚)b おつん、待つん

お疲れさまv

ほしゅ

あげる

あげふに

あげあげ

長い期間を休んですいませんでした
保守ありがとうございます
では、朝から一話投下します

<第二十七話 酒場>


青年「姐さん、張り切りすぎですよ、まったく。まだ痛みますよ」

地竜「まぁ、そう言うな。ちょっと血が騒いだだけだ」

青年「全然悪びれてませんよね、それ」ハァ…

地竜「ハハハ、悪い悪い。詫びにココは私が奢ってやるよ。まぁ、呑め」

青年「はいはい。頂きます」


地竜「それで、魔王城ではうまくやっていけそうか?お前」

青年「そう言われても……まぁ、なんとかなりますよ。他に行く所もないですしね」


地竜「……精霊族は相変わらずか」

青年「まぁ……彼らにしてみれば、俺は精霊族ではないですからね」

地竜「魔力の大小に囚われ過ぎだ。それじゃ、エルフ共の劣化コピーじゃないか」フンッ

青年「言い過ぎ、ですよ」

地竜「私はああいう日和見は気に食わん」


青年「本当に姐さんは、精霊族が嫌いですよね……」ハァ…

地竜「お前のことは気に入ってるがな。ほら、呑め!奴らとは縁も切れたんだ、祝杯といこう」

青年「切りたくても切れる縁じゃないんですが……」


地竜「細かいことを言うなよ。もう魔王城の一員だろう、お前は」

青年「まぁ、そうですね」


地竜「なぁに、魔王城は実力主義だ。すぐに奴らのことなどわすれ……ん?」

青年「ん?どうしました?」

地竜「あの席の二人……」


青年「インキュバスと……メイド長?」

地竜「珍しい組み合わせだな……」

青年「お互い淫魔族ですし、話すこともあるんじゃ?」


地竜「メイド長と変態がか?外で会う程親しくない筈だが?」

青年「せめて、インキュバスと呼びましょうよ、姐さん……」


地竜「幸い奴らはこっちに気付いてないな。よし、近寄るぞ」ワクワク

青年「盗み聞きする気ですか!?」

地竜「シッ、声が大きい!ほら、行くぞ!」ソロソロ…


青年「あぁ……もう、言い出したら聞かないんですから……」ハァ…

-----------------------------

メイド長「その話し方やめてくれないかしら。インキュバスそのものみたいよ」

男淫魔?「そう言われましても、これが僕の美学ですからねぇ」

メイド長「それで、そんな格好でこんな場所まで呼び出して何の用?」イラッ

男淫魔?「酷い言われようですね」

メイド長「目立つのよ、そうしてると」

男淫魔?「貴女自身が目立つ以上、こればかりは仕方ないかと思いますよ」

メイド長「さっさと用事を済ませたいのだけど、何の用なの?」


地竜「なんか妙な空気だな。何を言ってるんだ?奴らは」ヒソヒソ

青年「インキュバスのことも、まるで別人みたいな言い方ですね、あれ」ヒソヒソ


メイド長「私に聞きたいことがあるから、呼び出したんでしょう?」

男淫魔?「ご明察ですね」

メイド長「なら、さっさと話しなさい」

男淫魔?「では、単刀直入に。あの精霊族の使者、どう思われますか?」


青年「……俺の話?」ヒソヒソ

地竜「そのようだな」ヒソヒソ


メイド長「青年様が、どうだと言うのかしら」

男淫魔?「貴女も話をされたんでしょう?どう思われますか?」

メイド長「質問の意図が分からないわね」

男淫魔?「彼も精霊族でしょう。魔王城に害があるかどうかと聞いているんです」

メイド長「あら?貴方も話をしたんでしょう。なら自分で判断すれば如何?」


男淫魔?「…………」

メイド長「気に食わないって顔ね」クス

男淫魔?「その通りです。何故、魔王様もあの男を認められたのか……」

メイド長「なら魔王様に進言すればいいわ。あの方の決定に反対だ、と」

男淫魔?「出来るわけがないでしょう」

メイド長「えぇ、魔王様の決定は絶対。それくらい、貴方だって理解してるでしょうに」

男淫魔?「それでも、精霊族は信用ならないんですよ」


メイド長「なら、貴方の役目を果たせばいいだけの話よ。私の仕事ではないわ」

男淫魔?「…………」


メイド長「話は終わりのようね。私は先に失礼させて貰うわ」カタッ…

男淫魔?「待ってください、まだ話は終わっていない」ガタッ

メイド長「下らない話に付き合う気はないの。私も忙しいのよ」


 スタスタスタ……カランカラン……


青年「…………」

地竜「…………」


地竜「………行った、か?」

青年「そのようですね……」


地竜「…………呑むか……」

青年「そうしましょう」ハァ…


―――――
―――

書き溜め分終了。以下続きは執筆中
あと、1~2話で第三章は終わりの予定です
内容のスローペースっぷりに悩んでいるんですが、
ストーリーをガンガン進めていくか、
日常系っぽく、まったりいくか、まだ未定

では、次回更新でお会いしましょう
本日もお付き合いありがとうございました

おつん、気になるん


続きが気になるー

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まってる

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あげ

幼女「まおー城をあんないしますよっ!」青年「は?」(再)

<第一話 出会い>


幼女「おにーさんは誰ですかっ?」ニコッ

狼「がうっ!」


青年「……は?」

幼女「おにーさんのことですよ。まおー城に何かごよーですか?」

青年「なんでこんなとこに子供がいんの?え?ここ魔王城だよね?」キョロキョロ

幼女「そーですよ。まおー城です。あってますよ」

青年「だよねっ!間違ってないよね!?だからなんで子供がいんのっ!?」


幼女「ここがわたしのおうちだからですよ!」

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