春閣下「PPP臨時集会を始めます」 (97)

アイマスの765プロSSです。

PPPとは。

日夜アイドル達の為に馬車の如く働くプロデューサーに心を惹かれた、匿名の少女達が立ち上げた会である。
会員はなるべく素性を隠し、詮索はしてはいけない。

始まります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397487227

春閣下「これよりPPP臨時集会を始めます」

シャルロット「にひひっ♪ 月に四回のこの時が来たわね」

ライスボール「前置きなんていらないと思うな」

ブルーバード「……」うずうず

ポジティブ01「ブルースポンジ姉ちゃん、落ち着いたら?」

ブルーバード「ブルーバードよ」

シャルロット「何でもいいじゃない」

ブルーバード「良くはないのだけど……」

ライスボール「あふぅ……なんでも良いから、早く始めて欲しいの」

春閣下「それじゃあ、先ずはこれから行くよ! 今日のプロデューサーさん!」

春閣下「これはプロデューサーさんと765プロのアイドルのちょっとした事件や出来事発表するコーナーです!」

ブルーバード「今日はどんな話が聞けるのかしら……楽しみね」

ライスボール「早くするの!」

春閣下「お、落ち着いて……」

シャルロット「にひひっ♪ 先ずは私から行くわ! 水瀬伊織とプロデューサーの会話よ!」

P「伊織。来てたのか」

伊織「何? 来てたら悪いの」

P「いや……悪くはないけど……」

P「……伊織」ひょい

伊織「何よ? ……あ」

P「髪に糸くずがついてたぞ? せっかく可愛いんだから気をつけろな?」

伊織「う、うるさいわね! あ……」


P&伊織「「当たり前の事なんか言わないで!!」」

伊織「……う」

P「なんてな。どうしたんだ? 顔、赤いぞ?」

伊織「な……何でも無いわよ! そ、それより……」

伊織「髪にまだゴミついてないか……見なさいよ」

P「こうか?」なでなで

伊織「な、何やってんのよ!」

P「すまん。髪の間に入って無いかなっと……無神経だったか」

伊織「べ、別に嫌って言ってないじゃない! 勝手にやめてるんじゃないわよ!」

P「お、おう……」なでなで

伊織「にひひっ♪」

P「なあ……」

伊織「勝手に手を止めたりしたら、許さないから」

P「いや。髪、サラサラして綺麗だなって思ってさ……」

伊織「は? アイドルとして当たり前じゃない……気に入ったなら、たまに触らせてあげても良いわよ?」

P「たまに、な」

伊織「そ、たまに、だけよ! にひひっ」

シャルロット「どう?」どやぁ

閣下「どう? って言われても……」

ブルーバード「水瀬さんとプロデューサーがイチャイチャしてるだけじゃ……」

シャルロット「い、イチャイチャなんかしてないわよ!」

ライスボール「デコちゃんばっかり、はに……プロデューサーに撫でて貰うなんてズルいって思うな!」

シャルロット「撫で……!? ゴミを取って貰ってただけよ!」

ブルーバード「二人とも落ち着いて」

ポジティブ01「他メンバーの詮索、争い、迷惑行為は禁止だよ?」じろっ

ライスボール「べ、別に争ってないの!」

シャルロット「ご、誤解させたなら謝るわ!」

春閣下「……なら良いんだけど」

春閣下「次は誰が行く?」

ブルーバード「私が行くわ」

ポジティブ01「お、ブルースポ……ブルーバード姉ちゃんのターンだ!」

ライスボール「ブルーバードさんなら期待出来ると思うな!」

シャルロット「何よ! 私の話がダメだったみたいじゃない……ま、良いわ。聞かせなさい」

ブルーバード「如月千早が歌のレッスンをしてた時だったわ……」

千早「♪♪♪……こうじゃないわ」

千早「♪♪♪」

千早「こうでもないわね……困ったわ」

P「どうしたんだ?」

千早「ぷ、プロデューサー!?」

P「悩みがあるなら聞くぞ?」

千早「別に私は……」

P「……」じろっ

千早「う……すみません。新しい歌なんですが……ちょっと、納得のいく歌い方がわからなくて……」

P「何だ。歌のことか……何で隠すんだよ?」

千早「プロデューサーの手を煩わせる訳には……」

P「それは千早の悪い癖だぞ」

千早「悪い癖……ですか」

P「頑張り、努力するのは良いよ? でも千早は頼った方が良いって思ったんだよな?」

千早「……はい」

P「だったら頼れ、な? 俺の事なんか気にしなくて良い。千早に頼られない方が悲しいよ」

千早「プロデューサー……はい。私が間違ってました」

P「よしよし、良い子だな」なでなで

千早「こ、子供扱いしないで下さい!」

P「ごめんごめん」

千早「もう……ふふふっ」

春閣下「千早ちゃんはいい子なんだけど、あんまり頼ってくれないのが悲しいよね」

ブルーバード「か、彼女にも悪気は無いのよ……」

ポジティブ01「流石は兄ちゃ……プロデューサー! 良い事言うねー」

ライスボール「ちは……ブルースポンジさん。顔、真っ赤っかなの」

ブルーバード「や、やめて……後、ブルーバードよ」

シャルロット「まあ……言うだけのことはあるわね」

春閣下「千早ちゃ……如月千早さんとプロデューサーさんの話は良い話が多いね!」

ポジティブ01「次はま……私から行くよ! 双海真美とプロデューサー!」

みんな「わー!」

真美「兄ちゃん、兄ちゃん」

P「何だ?」

真美「これ兄ちゃんと食べようと思って買って来たシュークリームなんDA! 食べよ?」

P「お、良いな。高くなかったか?」

真美「日頃から兄ちゃんの世話になってるからね! お安い御用だよ!」

P「真美……ありがとうな。お茶淹れて来よう」

真美「にっしし」

真美(片方の中身は辛子がたっぷり入ってるとも知らずに……可愛いもんだねー)

P「じゃあ、いただきまーーん?」

P「……なあ、真美」

真美「な、なに……?」

P「……俺はそっち食べたいなぁ」

真美「お、同じだよ?」ぎくっ

P「いや、そっちが良い」ひょいもぐ

真美「あ!」

P「お、美味いな……真美は食べないのか?」にやにや

真美(に、兄ちゃんめ……自分だけ美味しそうに食べるとは……!)

P「食べないなら誰かに取っておいてやったらどうだ? 律子とかに」にやにや

真美「た、食べるに決まってんじゃん! ……ままよ!」ぱくっ

P「……」にやにや

真美「もぐもぐ……あれ?」

真美(中身は辛子たっぷりなのに……甘いよ? あ、もしかして……)

真美「兄ちゃん。涙出てるよ?」

P「……」

真美「辛くない?」

P「すごく……辛い。み、水……」

真美「うわうわー! 何やってんのさ!」

P「そ、そのまま……か、返す……」げふ

P「水が美味えぇ……まだヒリヒリするけど」

真美「兄ちゃん……真美が間違えてたの知ってたの?」

P「シューに滲んではみ出るぐらい入ってたらなぁ……」

真美「何で取っ替えてくれたの?」

P「あのままだとお前気づかないで食べてただろ……」

真美「真美の自業自得じゃん」

P「あのなぁ……喉を痛めたらどうするんだよ」なでなで

真美「兄ちゃん……ごめんね?」

P「まあ、俺に謝るより先に……」

真美「え?」

やよい「真美? ちょっと話があるんだけど……食べ物で遊んだって……本当かな?」にこにこ

真美「」

ポジティブ01「なんて事が……」

春閣下「良いはな……いやいや!」

シャルロット「双海真美は何やってんの!」

ライスボール「は、ハニ……わ……プロデューサーに変な物食べさせたら、ダメなの!」

ブルーバード「そうよ! 高槻さんに叱られるなんて羨ましい妬ましい!」

ポジティブ01「うわうわー! ごめんなさい! その時の兄ちゃんの写メあげるからー!」

ブルーバード「辛子を食べて涙目のプロデューサー……」

シャルロット「早く寄越しなさい!」

ライスボール「許してあげるの!」

春閣下「……ふ、不問にしましょう。双海真美にも悪気は無いみたいだし、ね?」

ポジティブ01「ははっー有り難き幸せー」

ブルーバード「説教してる高槻さんの写真は!?」

ポジティブ01「無いよ! 説教中に撮影する勇気もね!」

ブルーバード「くっ!」

シャルロット「凄く悔しそうね……」

ライスボール「ブレないの」

春閣下(やよいは食べ物の事になると怖いんだよねぇ……)

ポジティブ01「早く次行こうよー」

ライスボール「次はミ……じゃなくて、私なの!」

ポジティブ01「ライスボールの話って、どうせおにぎり貰ったーとかしょ?」

ライスボール「む……」

シャルロット「正直、ねぇ?」

ブルーバード「毎回それじゃない……」

閣下「まぁまぁ……」

ライスボール「今回は手作りなの!」

「「「「聞かせて」」」」

ライスボール「みんな、怖いの……」

美希「おはようございますなのー!」

P「おう、おはよう」

美希「あ、ハニーだけおにぎり食べてるの!」

P「少し遅い朝飯だよ」

美希「……ちょうだい?」

P「がはっ……その目は反則だ……でも俺の手作りだぞ?」

美希「ますます欲しいの!」

P「ほら」

美希「いただきまーす」なの

美希「もぐもぐ……え?」

P「?」

美希「程よい大きさと、握り具合、お米一粒一粒に塩が程よく染み込んでいるの。このお米は暖かくて穏やかな大地でゆっくりと育ったかのような……それはまるで、母の腕の中で育つ赤子のように!」

P「あの……美希さん? キャラが違いますよ?」

美希「こんなおにぎり……食べたことがないの。でも、わからない……お米や塩だけじゃない。この胸から暖かくなって来るようなのは……何?」

P「……」そろーり

美希「ハニー!?」

P「ひぃっ……!?」

美希「このおにぎりの美味しさの秘密を教えるの!」

P「そ、そう言われても……ただの塩と田舎から送って貰った米だぞ……か、顔が近い……!」

美希「だったら何なの! こんなに美味しいおにぎりを独り占めするのはダメだって思うな!」

P「いや、だから……そんなのは……無いって……」

美希「嘘なの! ハニーとミキの間に隠し事は許されないの!」

P「し、強いて言うなら……」

美希「何なの!?」

P「ひっ……み、美希の為に……握りました……」

美希「……え?」

P「元々、それは美希にあげようと思って持って来たんだよ」

美希「……そうなの?」

P「ああ。まあ、これと言って理由は無いんだけど……」

美希「……」

P「何で美味しいか……あえて言うなら」

P「愛情、かな?」キリッ

美希「は……」

P「な、なんて……」

美希「ハニー!」がばっ

P「なぁ!?」どてん

P「み、美希? ちょっと……引っ付きすぎ……!」

美希「ミキ、すっごく嬉しいの!」

P「わ、わかったから……落ち着け! これはアカン奴や……! っていうか、離れて……柔らか!?」

美希「すっごく、すっごく美味しかったの! ハニーの愛を感じたよ!」

P「そ、それは良かった……」

美希「今度はミキが握ってきてあげるの!」

P「あ、ああ……嬉しいよ……だから、そろそろ離れて……な?」

美希「えへへ……やなの♪」

春閣下「……しい」

ライスボール「なの?」

春閣下「羨ましい! 美希だけズルいよ!」

ポジティブ01「そうだ、そうだー」

ブルーバード(如月千早は弁当を作って貰ってるなんて言えない状況だわ)

シャルロット「ふん、おにぎりなんて同じじゃない」

ライスボール「……何もわかってないの」やれやれなの

シャルロット「ムカつくわね……その態度」

ブルーバード「それより、次は春閣下よ」

春閣下「う、うん……わかったよ(ブルーバードちゃんがこのタイミングでライスボールを庇った……?)」

閣下「あれはーーわた、天海春香が仕事で失敗して落ち込んでいた時の事……」

春閣下ってなったり閣下ってなったり……春閣下でお願いします。


今回はここまで。

春香「……はぁ……何でいつもこうなのかな……」

P「よっ」

春香「プロデューサーさん……ごめんなさい」

P「アレは春香だけのせいじゃないだろ?」

春香「私がちゃんと繋げれたら……皆に迷惑掛からなかった、違いますか?」

P「違うな」

春香「…….え?」

P「あんなトラブル誰にも予想出来なかった、しなかった時点で俺のミスでもある」

春香「違います! プロデューサーさんが悪いわけーー」

P「何が悪かったか二人で考えるか?」

春香「……え?」

P「どうしたんだよ? 鳩が超電磁砲で撃たれたみたいな顔をして……」

春香「それ跡形も残らないんじゃ……じゃなくて! 怒らないんですか?」

P「誰も春香を怒る理由なんてないだろ。これはみんなのミスだからな」

春香「……」

P「俺の悪いところはさっき言ったのと、サポートを上手く出来なかったのとーー春香をフォローしてやれなかったこと、何より春香に悲しい思いをさせた事かな」

春香「そ、そんなの……」

P「キリが無いだろ? 自分を責めてもさ」

春香「.……私……プロデューサーさんが取ってきてくれたお仕事なのに……こんな事になって……」

P「うん」

春香「もう少し……上手く……立ち回れたなら……! 悔しくて……悔しくて……」

P「俺だって悔しいよ。いや、監督さんやスタッフさん、みんな悔しいさ……でも落ち込んではいられない」

春香「プロデューサーさん……」

P「後悔をする必要はない。でも反省は俺といっぱいしような?」なでなで

春香「ぐす……はい……!」

春閣下「ーーなんて事が」

ブルーバード「……」

ポジティブ01「……」

ライスボール「……」

シャルロット「……」

春閣下「あ、あれ……?」

シャルロット「何でここに来てガチなのよ……」

春閣下「え!? みんな、どうしたの? ここは春香、ドジだなぁみたいに盛り上がる所じゃあ……」

ライスボール「春香がドジはのは全人類の知識だけど……春香が頑張り屋なのはみんな、知ってることなの!」

ブルーバード「彼女は何でも背負い過ぎよ。少しは周りに頼って貰いたいわ」

ポジティブ01「ブルースポ……ブルーバード姉ちゃんがそれを言う?」

シャルロット「それとも、天海春香にとって周りはそんなに頼りないのかしらね?」

春閣下「そんなことないよ! みんなは、すっごく頼りになる仲間だもん!」

春閣下「頼りになるから……天海春香は不安になるの……もしかしたら私……いらないんじゃないか……迷惑かけてるだけじゃ……って」

シャルロット「ああ……もう!」ぎゅっ

春閣下「え!?」

ライスボール「えい」ぎゅっ

ポジティブ01「……」ぎゅっ

ブルーバード「……春香は周りを見ているようで、見えてないのね」

シャルロット「良い? 一回しか言わないから、ちゃんと聞きなさい」

シャルロット「春香が居ることで励まされている子も居るの! だから、春香はアンタが貶めても良い存在なんかじゃないのよ!」

春閣下「……!」

春閣下「……ごめんなさい」

シャルロット「ふん! わかれば良いのよ!」

ポジティブ01「ツン頂きましたー!」

ライスボール「ツンというよりデレだと思うな!」

シャルロット「そこうるさい!」

春閣下「……あの」

シャルロット「なによ?」

春閣下「そろそろ……離してくれて大丈夫だから……ありがと」

シャルロット「な、ななな……」

ブルーバード「うふふ……」

ライスボール&ポジティブ01「にやにや」

シャルロット「つ、次行くわよ! 準備しなさい!」ビシッ

春閣下「えへへ……うん」

春閣下「……何時もは何やってるんだっけ?」

ブルーバード「後は……あの映像流して適当に話しているだけじゃないかしら」

ライスボール「これもメインなの!」

ポジティブ01「このリモコンだよね?」

シャルロット「ええ、そうよ」

ポジティブ01「えい」ポチッ

P『ふぅ……今日も疲れたなぁ」

シャルロット「あら、丁度プロデューサーが帰ってきたところみたいね」

春閣下「プロデューサーさんたら……またコンビニの弁当なんか食べてる……」

ブルーバード「自分の事は疎か何だから……」

シャルロット「全く! 人には煩く言う癖に自分はこうなんだから!」

ポジティブ01「でも兄ちゃん、料理出来るんだよね?」

ライスボール「自分の為だけに料理するの面倒なんだって」

春閣下「プロデューサーさんらしいね……」

シャルロット「馬鹿なのよ」

みんな「あははは」

P『おーあいつら、テレビで見ない事の方が少なくなって来たな』

P『まあ、これも俺のお陰だよな! ……ないない』

春閣下「間違ってませんよ!」

シャルロット「独り言多いのよね……」

ポジティブ01「周りに誰か居ない所だと独り言しちゃう癖なんだってさ」

ライスボール「可笑しいの!」

ブルーバード「そうね……でも、そんな所が良いのだけど」

みんな「……うんうん」

春閣下「そんなプロデューサーさんが大好きなんだもんね」

みんな「……えへへ」

亜美(事務所に隠し部屋があったなんて……ていうか、何してんの!?)

亜美(バレたら面倒な事に……)

春閣下「誰!?」

亜美「や、やば……」

ブルーバード「……」

ライスボール「……」

シャルロット「……」

ポジティブ01「……」

亜美(無言で追ってくるよ! と、とりあえず、事務所から逃げないと……)

亜美(逃げ切った……みたい……)

亜美(近くに……居ない……よね?)きょろきょろ

亜美「もう! 一体なんなのさ! 事務所にあんな部屋があるなんて……)

雪歩「あんな部屋?」

亜美「うわあーー!?」

雪歩「ひゃあ!?」

亜美&雪歩「「うわぁー!?」」

亜美「び……びっくりした
……」

雪歩「ご、ごめんね……驚かせるつもりは無かったんだけど……」

亜美「ゆきぴょんのせいじゃないよ……それより、事務所が大変なんだよ!」

雪歩「え!」

亜美「わけの分からない部屋があって、わけの分からない事をしてるんだよー!」

雪歩「と、とりあえず……落ち着こう?」

亜美「落ち着いてなんかいられないよ! 事務所の危機なんだよ、危機!」

雪歩「それが本当なら……亜美ちゃんだけじゃ、どうすることも出来ないよ……」

亜美「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」

雪歩「……わかったよ。その代わり、私も行くね?」

亜美「危険かも知れないんだよ?」

雪歩「余計に亜美ちゃんだけを行かさせられないよ」

亜美「ゆきぴょん……ありがと」

雪歩「ううん。じゃあ……行こうか?」

亜美「うん!」

雪歩「相手は5人……慎重に行かないと……」

亜美「……ん?」

雪歩「どうかした?」

亜美「う、ううん……何でもないよー」

亜美(何かおかしかったような……)

亜美「ここだよ……って、あれ?」

雪歩「ただの壁……だね」

亜美「う、嘘なんかじゃないよ!」

雪歩「うん。わかってる……疑ってる訳じゃないよ」

亜美「こらー! 出て来い! 居るのはわかってんだー! なんなら、仕事場に顔出しても良いんだぜ?」

雪歩「……反応ないね」

亜美「むむむ……」

雪歩「ねえ……亜美ちゃんはプロデューサーのこと、好き?」

亜美「ん、好きだよ? 我が儘聞いてくれるし、叱ってもくれるし、亜美のこともわかってくれるからねー」

亜美「律っちゃんもそうだけど……兄ちゃんの好きとは違うような……?」

雪歩「うふふ……」

亜美「わ、笑わないでよ」

雪歩「ごめんね? そんなつもりは無かったんだけど……」

亜美「うー……なんか、はずかちぃよ……」

雪歩「恥ずかしがることなんかないよ」

亜美「そうかな?」

雪歩「うん。その気持ちは大切にしないと」

亜美「んーわかった!」

雪歩「資格は十分だよね……」

亜美「……ゆきぴょん?」

スノードリラ「そうだよね。春閣下ちゃん」

春閣下「ええ、歓迎しましょう」

亜美「え……な……」

春閣下「遅かったんだね」

スノードリラー「ごめんね? 少し用事が出来ちゃって」

春閣下「良いよ。結果的に仲間が増えるんだし……」

亜美「こ、来ないで……!」

ポジティブ01「んっふふ……」

亜美「え……その声は……」

ブルーバード「うふふ……」

シャルロット「にひひっ……」

ライスボール「……あはっ」

亜美「」

一週間後。

ポジティブ02「よろよろーポジティブ02だよーよろしくねー」

ポジティブ01「やー賑やかになりましたなー」

スノードリラー「好きなことを共有出来るって良いよね」

ブルーバード「そうね……」

ライスボール「よろしくなのー」

ポジティブ02「ねーねー……この映像はなに?」

シャルロット「それ? プロデューサーの行動や言動をシミュレーションしたものよ」

ポジティブ02「何だかよく分からないけど、すごいよー」

シャルロット「所詮は作り物よ」

ポジティブ02「本物が一番だよねー」

シャルロット「当たり前じゃない……って、何言わせんのよ!」

ポジティブ01「おやおや? 顔、真っ赤っかだねー」

みんな「あははは」

ポジティブ02「それで、何時もは何やってんのー?」

ポジティブ01「んー兄ちゃんとの心温まる話みたいな?」

ポジティブ02「……よくわかんないけど、兄ちゃんとの思い出を言えばいいの?」

春閣下「うん。まあ……そんな感じかな?」

ポジティブ02「んー」

シャルロット「もしかして……自身ないのかしら?」

ポジティブ02「むかっ! 言ってやろうじゃん!」

ポジティブ01「行ったれー」

P「今度、響が水族館で収録するだろ? その下見にな」

亜美「兄ちゃんは自分でしないと気が済まないもんねーでも、ひびきんと一緒に行かないのー?」

P「今日ぐらいしか下見に行く時間が無いんだよ。更に今日は響も居ないし……それで良いなら……」

亜美「行く! 絶対に行く! 今さら、無理って行ってもダメだからね!」

P「お、おう……なら、準備してくれ」

亜美「はーい」

小鳥「亜美ちゃん、嬉しそうですね」

P「そうですねーー」

小鳥「次にお前は、よほど暇だったんでしょうねっと言う」

P「よほど暇だった……はっ!?」

小鳥「私の出番って、これで終わりなんでしょうねー」

P「え?」

小鳥「何でもありません」

亜美「兄ちゃん、兄ちゃん! 何見に行く?」

P「亜美が見たいところで良いぞ。水中トンネルとか」

亜美「どうしょうかな……」

P「水中……」

亜美「んじゃあ、イルカショー見たい!」

P「水……宇宙からやって来たイルカショー? 何だよ。これ……時間は……今から行けば間に合うな」

亜美「早く行こうよー!」

P「そんなに慌てなくても……仕方のない奴だな」

亜美「後で水中トンネルも行こうね!」

P「……ああ!」

亜美「兄ちゃん、兄ちゃん! 次行こうよ、次!」

P「そろそろ帰らないと……」

亜美「ぶーぶー!」

P「……すまん。また連れて来てやるからーー」

亜美「なんてね。亜美は十分、楽しかったよ! 今度は亜美以外、誘ってあげて!」

P「そうか? 時間があればそうするよ」

亜美「そうしてくれたまえ、キミ! ……あ」

P「どうした?」

亜美「う、ううん……何でもないよー」

P「何を見て……」

亜美「何でもないってば! 先に行ってるからね!」

P「おい、亜美!」

P「……」

P「すみません。このイルカのぬいぐるみをーー」

亜美「兄ちゃん! 遅いよ、レディを待たせるとは何事かー!」

P「すまん、すまん」

亜美「見返りに何をして貰おうかー?」

P「これで良いか?」

亜美「あ……これ……」

P「宇宙からやって来たイルカのぬいぐるみ……これが欲しかったんだろ?」

亜美「あ、ありがと……で、でも……そんなつもりじゃあ、無かったんだよ?」

P「わかってるって……今日一日、付き合わせたお詫びってことで」

亜美「……うん。ありがと……兄ちゃん」ぎゅっ

P「……なあ、それ可愛いか?」

亜美「……キモカワ?」

P「目が潤んでてムキムキ体質な人型イルカが、か?」

亜美「キモカワ……むしろキモイルカかなぁ」

P「……帰るか」

亜美「そだね」

P「亜美」

亜美「ん、なーに?」

P「もう少し甘えてくれても良いんだぞ?」

亜美「兄ちゃんには十分、甘えさせて貰ってるよ?」

P「……そうじゃなくて」

亜美(……そんな事したら、離れたくなくなるじゃん)

P「亜美?」

亜美「何でもないよ? どんなイタズラで兄ちゃんを困らせまてあげようかなって思ってただけ」

P「……おい」

亜美「うわー! 逃げろー!」

ポジティブ02「こんな感じで良いのかな?」

ポジティブ01(あのキモ……ぬいぐるみにそんな秘密があったなんてねー)

春閣下「うんうん、それで良い
よ!」

ライスボール「むむむ……亜美はノーマークだったの」

シャルロット「中々じゃない?」

ブルーバード「ええ、良かったわ」

スノードリラー「羨ましいなぁ……」

ポジティブ02「えへへ……」

春閣下「時間が余っちゃったね。どうする? お開きにしちゃうのは勿体無いなぁ……」

シャルロット「そう言えば、向こうのPPP(モバ)はどうしてるのかしら?」

春閣下「花子ちゃん達のこと? 特に話は聞かないけどーー近いうちに集まれたら楽しいかも」

スノードリラー「それは良い考えですぅ!」

ブルーバード「お互いに良い刺激になると思うわ」

シャルロット「にひひっ♪ 向こうもシャルロットちゃんに会いたいに決まってるわ」

ポジティブ02「向こうのPPP?」

ポジティブ01「あーポジティブ02は知らないか。CGプロにもPPPがあるんだよー」

ライスボール「対象はモバPさんって言う人なの」

ポジティブ02「どんな人たちだろ……ちょっと会ってみたいかな?」

春閣下「じゃあ、後で花子ちゃんに
メールしてみるね?」

ブルーバード「お願いね?」

シャルロット「じゃあ、そろそろ終わりに……」

スノードリラー「待って下さい! 私がまだです!」

ポジティブ01「あ、そう言えば……」

春閣下「ごめんごめん……じゃあ、話してくれる?」

スノードリラー「はい!」ふんす

雪歩「プロデューサー。お茶が入りましたよ」

P「……アイドルにお茶を淹れさせてるって、凄い事務所だよなぁ」

雪歩「私がやりたいからやってるだけですから……」

P「雪歩が良いなら、それで良いんだけど……ん、お茶の葉変えたか?」

雪歩「え?」

P「何と言うか、風味が違うというか……」

雪歩「あの……」

P「待ってくれ、今当てるから……」

雪歩「別に変えて無いんですけど……」

P「え?」

雪歩「いつも通りですぅ……」うるっ

雪歩「プロデューサーにとって私のお茶はそんな程度なんですね……」

P「いや、ごめん!」

雪歩「……」

P「別にそんなつもりは……」

雪歩「うふふ……嘘ですよ」

P「……え?」

雪歩「何時も意地悪するプロデューサーに私も意地悪しちゃいました♪」

P「……お、おう……?」

雪歩「?」

P「いや、演技力上げたな……ビックリしたよ」

雪歩「えへへ……」

雪歩「本当は、お茶の葉変えたんです」

P「舌が馬鹿になったのかと思ったよ……こっちも良いけど、前の方が好きかな」

雪歩「そうですか? 私も前の方がお気に入りなんです」

P「そうか……俺たち、気が合うのかもな」

雪歩「そうかも知れませんね」

P「そう言えば、お茶菓子にアレがあったな……」

雪歩「お煎餅ですか?」

P「何処にやったけ?」

雪歩「ここですよ。プロデューサーの分、ちゃんと別にしときましたから」

P「ありがとう。すぐに無くなるんだよな」

雪歩「食べやすい分、ついつい食べ過ぎちゃいますよね……お茶のお代わり如何ですか?」

P「貰うよ」

雪歩「はい」



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  三三ニ--‐‐'  l          / //  だ

 ̄ ̄ ¨¨¨ー─‐‐--- ,,, __ ____/ /_/

      ,, _    |         ̄¨¨` ー──---
モパ  /      \ |
グク ∞      ∞)| モパ   ∞´ ̄`∞  モパ
モパ/ 凵凵凵凵凵.| | グク   /凵凵凵! ヽ  グク

グク| | の  の | || モパ   | |の の| | |  モパ
  ノ ( u ワ u レ| グク  __/=テ ワ ,レ゙し グク
   ̄ >u ──Uィ  l    /キ' ~ __,,-、 ヽ
   /  0    u ヽ |    l  ヘ  ゝ__ノ-' ヽ
.  /   u    0 ヽ|    ~ l   ヽ-┬ '

 テ==tニト      | / て'-、─----‐‐─ヽ
/ ̄) ̄        ト'    ト= -'   <ニ>



ポジティブ02「……それで?」

スノードリラー「終わりだよ?」

ポジティブ01「茶飲み夫婦か!」

スノードリラー「プロデューサーと……ふ、夫婦!?」

春閣下「スノードリラーの話は和み系だよね」

スノードリラー「うぅ……みんなの話と比べたら地味だよね……」

ブルーバード「私は好きなのだけど」

シャルロット「にひひっ♪ まあ、悪くはないわね」

春閣下「それじゃあ……今度こそ終わりかな?」

みんな「お疲れ様でしたー!」

響(なんだったんだろ……あれ?)

響(事務所にこんな部屋があったなんて……PPP? 意味がわからない……)

貴音「響? どうしたのです」

響「た、貴音! 大変なんだ! 自分の知らない部屋が……PPPが……!」

貴音「良くわかりませんが、落ち着くのです……慌てていては、何も伝わりませんよ?」

響「うっ……ごめん」

貴音「それより響。皆とお茶でも飲みに行きませんか?」

響「で、でも……」

貴音「怖い物を見た時は、皆と居ると忘れるかも知れませんよ?」

響「……そうだね! ……って、怖くなんかなかったよ! 自分は完璧だからな!」

貴音「そう言う事にしておきましょう」

響「信じてないな! ちょっと待ってよ! 貴音!」

貴音「うふふ……」


終わり。

モバマス版も考えたけど、コードネームが思いつかないので断念。

ここまで読んでくれた人には感謝。

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