コトミ「タカ兄、高校どこにするの?」タカトシ「英稜かな」(256)

コトミ「なるほど、響きがエロ高校だからね!」

タカ「なんだこの出オチ」

コトミ「何で英稜なの? 桜才も受かってたんでしょ?」

タカ「そうなんだけど、桜才って今年から共学だろ? 男子の数が少なすぎて肩身狭そうでさ」

コトミ「ハーレムじゃん! 男の憧れじゃないの!?」

タカ「俺はそういうのはあまり興味ないよ」

コトミ「え…男子高校生にもなってハーレムに興味がないなんて…タカ兄ってEDなの…? 妹として心配になるよ」

タカ「奇遇だな。俺も兄としてお前の事が心配だよ。常日頃から」

コトミ「うーん…でも桜才の方がウチから近いじゃん?」

タカ「そんな変わらないよ。駅数個分くらいだし」

コトミ「日毎に見れば大したことないけど、年で見れば結構な差額でしょ? 交通費とか」

タカ「それは、まぁ…でも交通費だってある程度は出してくれるし…」

コトミ「毎朝早く出なきゃならないし、坂だってキツいし、桜才の方が制服カッコいいと思うし」

タカ「………」

コトミ「タカ兄! 一回考え直すべきじゃないかな!」

タカ「考え直すも何も、明日が入学式なんだけど」

【翌日】

タカ「ぜぇ…ぜぇ…やっと着いた…やっぱあの坂は地味にキツいな…」

タカ「これから毎日あの坂登るのか…早くもちょっと滅入ってきたぞ…」

タカ「…まぁ過ぎたことを気にしても仕方ないか。前向きに考えていこう。うん、運動不足にならずに済むぞ」

タカ「とりあえず汗をかいちゃったからシャツだけでも着替えようかな…おや?」

魚見「こんにちは」

タカ「あ、はい、こんにちは」

魚見「新入生の方ですか?」

タカ「はい。1年の津田と言います」

魚見「そうですか。初めての高校生活、慣れない教室で緊張するかもしれませんが頑張ってくださいね」

タカ「あはは…まあその前にトイレに行くんですけどね」

魚見「…なるほど。では、あそこのトイレを使うといいですよ」スッ

タカ「あそこって…あのグラウンドの端にあるトイレのことですか?
   別にあそこまで遠くなくてもいいんですけど」

魚見「え? 教室入る前に一発抜いておくんでしょ?」

タカ「いきなりなんだこの人!?」

魚見「…なるほど。汗をかいたから着替えるために」

タカ「え、ええ…」

魚見「それなら普通に男子更衣室を使えば良かったのでは?」

タカ「あ、そうですね…何か疲れちゃったからそこまで頭回りませんでした」

魚見「ふふっ。あの坂、昇るのに苦労したでしょ?」

タカ「ええ、まあ…」

魚見「あれは昇るのがキツくて、皆口々にこう呼んでるんですよ」

タカ「ああ、お決まりのアレですね」

魚見「処●膜破りの坂」

タカ「心臓破りのさk…………………え?」

魚見「とにかく着替えるとはいえ、服装の乱れは生徒会として見過ごせんません」

タカ「せ、生徒会!? あ、よく見たら腕章が…」

魚見「ジッとしててください。直しますから」スッ

タカ「ッ…」ドキッ

魚見「……」キュッキュッ

タカ(…親以外で服直してもらったのって初めてだな)

魚見「はい、直りましたよ」

タカ(何だかまるで…)

魚見「…変な想像しませんでした?」

タカ「えぇ!? し、してませんよ!」アタフタ

魚見「ふふっ。そう必死に否定すると逆効果ですよ」

タカ「うッ…」

魚見「首輪にリードをかけてる場面を想像するなんて…もしかして津田くんってドMなんですか?」

タカ「してない。その想像は全くもってしてない」

魚見「ご紹介が遅れました。2年、魚見と申します。」ペコリ

タカ「え、ええと…1年の津田タカトシと言います…よろしくお願いします」ペコッ

魚見「一応、生徒会の副会長をしております」ブイッV

タカ「は、はぁ…(副会長だったんだ…)」

魚見「あ」

タカ「ん?」

魚見「そういえば今年度になってから私が生徒会長になったのでした」

タカ「えぇ!? 2年で生徒会長!? 凄いじゃないですか!」

魚見「でも私の後任の副会長がまだ決まってなくて…」

タカ「そ、そうなんですか…大変ですね…」

魚見「…チラッ」

タカ「へ?」

魚見「チラッチラッ」

タカ「え、何これひょっとして勧誘されてるの?」

魚見「聞いてくれませんか。実は私、子供の頃から内気な性格でした」

タカ(何か始まってしまった…)

魚見「『これが自分なんだ』と思い、腐って生きてきました」

魚見「でも高校生になり、『これでは駄目だ、変わらなきゃ』って…そしてこの生徒会の道を歩むことに決めたのです」

魚見「だから貴方にも自分を変えたい、変わりたいと願う気持ちがあるのなら…是非、生徒会へ入ることを勧めます」

タカ「ええと…その気持ちは立派だと思いますけど…俺にはまだよく分からないし…」

魚見「私が貴方に抱いた第一印象は、『犬キャラが似合いそう』です」

タカ「いきなり何ぃ!?」

魚見「と、このように…私は心に思ったことは堂々と言葉に出していう事が出来るようになりました」

魚見「根暗で引っ込み思案だった私が変われたのも、今ある生徒会のおかげです」

タカ「それって変われたっていうか単に開き直ったって言わない?」

<キーンコーンカーンコーン


タカ「あ!」

魚見「始業の鐘ですね」

タカ「うわー! こんな所でグダグダやってたら遅刻しちゃったー!」

魚見「すみません、申し訳ないことをしました」

タカ「今からでも走っていかなきゃ! じゃあ失礼します!」ダッ

魚見「あ、はい。生徒会の件、よろしくお願いします」

タカ「お気持ちだけ受け取っておきます! 俺には役不足ですから!」タッタッタ…

魚見「…まぁ」

魚見「………」

魚見「…行ってしまった」

魚見「………」

魚見「たしか津田タカトシ君、でしたね」

【HR後】

タカ「はぁ…やれやれ、終わったよ…」

タカ「…初日から遅刻しちゃったのは痛かったけど、そこまで恥はかかずに済んで良かった」

タカ「とりあえず今日は終わりかぁ。明日からの高校生活、頑張んないとな」


<津田くーん お客さんだよー


タカ「ん? 俺に?」

魚見「やっほ」

タカ「魚見先輩!?」

魚見「来ちゃった☆(恋人の家に押しかけたっぽく)

タカ「何でいるんですか!?」

魚見「(スルーされた…)早めに案内しておこうと思いまして。どうぞ着いてきてください」

タカ「へ? は、はぁ…ありがとうございます?(校内を案内してくれるのだろうか?)」

【生徒会室前】

タカ「あ、あの…ここって…」

魚見「どうぞ」

タカ「ええと…お邪魔しま~す…」ガララッ

会計「あ、会長。その子ですか?」

タカ「へ?」

魚見「ええ。まずは2人とも、自己紹介をお願い」

会計「はい。生徒会会計です。よろしく」

書記「生徒会書記です。どうぞよろしく」

タカ「え、あ、どうも…」

魚見「私が生徒会会長の魚見です」

タカ「はい…知ってます…」

魚見「というわけでよろしくね、副会長の津田タカトシくん」

タカ「へ…?」

タカ「………」

タカ「えぇ!?!?」

魚見「どうかしましたか?」

タカ「な、何で俺が副会長になっているんですか!?」

魚見「え、だってさっき…」

タカ「俺、さっき断りましたよね!?」

魚見「え……そ、そんな事一言も…」

タカ「言いましたよね!? 役不足だって!」

魚見「え、えぇ…だから是非に、と…」

タカ「だから是非にって……あ、あれ…?」←役不足が誤用であると知らない

魚見「???」←役不足の誤用を知らない

魚見「そういう事でしたか…まさか誤解だったとは…」

タカ「ええとまあ…俺も紛らわしい言い方をしてしまったのも原因ですし…」

魚見「もう顧問の先生に推薦書を出してしまったけど…仕方ないですね」

タカ「……」

魚見「すみませんでした。取り下げてきます。ご迷惑をかけました」

タカ「あ、あのー」

魚見「はい?」

タカ「もし良かったら…俺、入ってもいいですか?」

魚見「え? 何故急に?」

タカ「上手く言えないですけど…ここまでされたら何かの縁って言うか…」

魚見「で、でも…嫌だったのでは…?」

タカ「嫌ってわけではないですよ。
   …まぁ自分には、変えたい事とかなりたいものとかはまだよく分かりませんけど」

タカ「でも、漠然と高校生になってからは何かしたいと思ってましたから」

魚見「…いいんですか?」

タカ「いいも何も、こんな俺で良ければこれからよろしくお願いします」

魚見「はい、こちらこそよろしくお願いします。でも、結構大変ですよ?」

タカ「ははは…まぁ何事も経験、って言いますし」

魚見「…そう、ですね。何事も経験です。よく言ってくれました」

タカ「前向きなのが俺の取り柄みたいなもんですから」

魚見「………」ジッ↓

魚見「その歳で前向きなの? 大変ですね…」

タカ「目線下げて言うな」

おわりん
まったり更新

>>15
うん

(濱中キャラとかも出るんだろうか)

空いてしまってすま●こ。再開する
>>19
今のトコは考えてないね

タカ(こんにちは。津田タカトシです)

タカ(ひょんなことから英稜高校の生徒会副会長に任命されました)


会計「会長。おはようございます」

魚見「おはようございます。今日もいい天気ですね」


書記「会長、おはようございます」

魚見「おはようございます。今日も良き日和ですね」


タカ「あ、会長。おはようございます」

魚見「おはようございます」

魚見「今日も絶好の青●日和ですね」

タカ「挨拶は統一してよぅ」

タカ(ウチの会長は変人です)


【全校生徒スピーチ前】


魚見「うぅぅ…緊張します…」

タカ「あれ? 会長もこういう場では緊張するんですね」

魚見「ええ…恥ずかしながら私、あがり症なんです」

タカ「そうだったんですか。でも、もうすぐ出番ですよ?」

魚見「わ、分かってますが…こういう時どうすればいいか…」

タカ「ええと…ベタだけど、手の平に『人』って書いて飲み込むとか」

魚見「………」

魚見「…なるほど。ありがとうございます、津田君」モゾモゾ

タカ「いえいえ……って、スカートのあたりモゾモゾさせて何やってるんです?」

魚見「これですか? 内側の太腿に『正』の字を書いているんd≪次は生徒会長の挨拶です≫

タカ「出番なんで早く行ってください」

タカ「映画鑑賞会?」

魚見「ええ。ウチの高校では定期的に映画を見て、感想を言い合うんですよ」

タカ「へぇ。何かタダで映画が見れるなんて得した気分ですね」

魚見「こらこら。あくまで授業の一環として見るんですよ」

タカ「うぅ…そうですよね…すみません…」

魚見「まったく。最近は映画館感覚でお菓子を持ち込む生徒も増えて困っているんですよ」

タカ「そうなんですか…確かに映画館感覚で見るなんて間違ってますよね…すみませんでした…」

魚見「いえいえ。分かっていただけたならいいんですよ」

魚見「でもくれぐれも、幕間のストリ○プショーなんて期待しないでくださいね」

タカ「高校でピンク映画見れる期待なんかするわけないだろ」

【映画鑑賞中】



『知ってるか? 天国じゃ皆が海の話をするんだぜ』



タカ(おぉぉ…なんかカッコイイな…)



【その日の放課後、生徒会室】



魚見「鑑賞会はどうでしたか?」

タカ「いやーすごく良かったです。感動しちゃいました」

魚見「それは何よりでした」

タカ「最後なんかもう思わずホロリと来ましたよ」

魚見「え? ポロリなんかありましたか?」

タカ「余韻に浸る暇もありゃしない」

魚見「津田くん、生徒会室に来てくれませんか」

タカ「あ、はい」


【移動中】


タカ「会長って後輩の俺にも敬語ですよね」

魚見「そうですね…まだ慣れてなくて…」

タカ「慣れてない?」

魚見「昔から引っ込み思案だった性格が災いしたか、会って日の浅い相手にはどうも距離を置きがちです」

タカ「そ、そうですか…でも直した方がいいですよ。俺も微妙に話づらいですし」

魚見「そうですね…確かに直すべきなのは分かっています」

魚見「このままでは私が津田くんの調教済という、あらぬ誤解が産まれるかもしれませんし」

タカ「一般人はそこまで妄想豊かではないですよ」

タカ「でも会長が引っ込み思案だったなんて、未だに想像できないです」

魚見「そうですか?」

魚見「まぁ確かに昔から乳首は引っ込んでませんけど」

タカ「そういう発言をグイグイ言うからイメージ湧かないんですよ…」

魚見「でも、多少マシになったとは思いますが、まだ根っこの部分は治ってないと思います」

魚見「せめてもう少し…他の人と普通に話せるようになりたいです」

タカ(下ネタ控えればいいと思うんだけどな…)

魚見「ちなみに引っ込み思案と言えば」

タカ「はい?」

魚見「津田くんは思春期だから…ぶっかけ思案、と言ったところでしょうか」

タカ「ツッコミ事案なら進行形ですね」

【生徒会室で作業中】

タカ「会長、ちょっとこの書類で分からないところがあるんですが」

魚見「どこですか。今そちらに行きますね」

魚見「…!」

魚見(これは…距離を縮めるチャンスかもしれません…!)

タカ「ここの処理の仕方を教えて欲しいんですけど…」

魚見「これは…そうですね。重要書類ですし、一からちゃんと説明しましょう」

タカ「あ、はい。お願いします」

魚見「ときに津田くんはSですか? Mですか?」

タカ「は?」

魚見「Sなら作業用のロープがあるのでまずは亀甲縛りの結び方から教えます」

魚見「Mなら剣道部から竹刀を借りてくるのでちょっと待っててください」

タカ「頼むから普通に教えてください」

【再び作業中】

タカ「……」カリカリ

魚見「……」モクモク


カササッ…


魚見「…?」クルッ

G「やぁ」

魚見「ひぃッ!?」ガタタッ

タカ「ど、どうしました!? うわ、ゴキが!」

魚見「つ、津田くん、たす、け…」フルフル

タカ「会長、はなれてください! 俺が何とかしますから!」

魚見「う、うん…」

タカ「ふぅやれやれ…何とかなったな」

魚見「ほっ…ありがとうございました、津田くん」

タカ「それにしても会長もあんな声、出るんですね」

魚見「お恥ずかしい所を…ところで、ゴキブリは?」

タカ「ええと…一応潰しましたけど、あまり見ない方がいいですよ」

魚見「見てもいい?」

タカ「えっ…苦手なんじゃ…?」

魚見「私、生きてる虫は苦手だけど死骸とかは大丈夫なの」

魚見「ほら、体液とか精●に似てるじゃない?」

タカ「ゴキブリよりもおぞましいよ、その発想」


※摂食したものによって大きく異なるが、一般的には黄ばんだ白が多い

魚見「何はともあれ、これで一安心ね」

タカ「そうですね………って、あれ?」

魚見「なにか?」

タカ「会長、口調が…」

魚見「え…あ、そういえば…」

魚見「何か安心しちゃったから、かな…?」

タカ「あっはは。良かったですね」

魚見「…うん。津田くんと、少し仲良くなれたかな?」

タカ「なれたと思いますよ」

魚見「良かった…」


スッ


魚見「変な形だけど、改めてよろしくね」

タカ「…はい。こちらこそ、よろしくお願いします」ガシッ

魚見「でも、できればもっと仲良くなっていきたいね」

タカ「まぁ、それはゆっくりとなっていけばいいですよ」

魚見「そうだね。そこはしっかりと過程を踏まえないと」

魚見「ではさしあたってセ●レを目指します」

タカ「過程が異次元に行っちゃったよ」

魚見「え? だってペ○ティングが済んだらあとは本番でしょ?」

タカ「ペッテ○ングっていうか、これってただのシェイクハンドでしょ?

【帰り道】

タカ「はぁ…今日も疲れました…」

魚見「お疲れ様。今日は本当に色々とありがとう」

タカ「いえいえ。俺は特に何もしてないですよ」

魚見「ふふっ、謙虚なんだね。もしかして津田くんってMなの?」

タカ「いきなり何。ていうかその話、終わってなかったの?」

魚見「あまりにも謙虚だから、感謝されるよりも蔑まれる方が好きみたいで」

タカ「いや、ただの社交辞令なんですけど…」

魚見(…本当にそうなのかな。だって津田くんってどう見ても…)

魚見「…ちょっと試してもいい?」

タカ「はい?」

魚見「ここで中腰になってくれる?」

タカ「え?」

魚見「いいから」

タカ「ええと…こうですか?」カガミ

魚見「………」スゥー…

魚見「(腕組みして見下しつつドスの効いた声で)感謝してんだからありがたく思いなさいよ」


魚見「この    ク  ズ     」


タカ「………」

タカ「……ッ」ゾクッ

タカ「………」

タカ(え………嘘だろ、おい……)


【自分が本当にM体質だと知った瞬間だった】

おわりん
続きは次の日曜に更新予定

ノッキンオン ヘブンズドアか…


【1学期終業式が終わりました】


魚見「明日から夏休みだけど、生徒会には引き続き不定期で登校してもらうわ」

タカ「出るのは構いませんけど、何をするんです?」

魚見「ほとんどが雑務的なものよ。部活動が活発になるから、部の見回りが主になるわね」

タカ「そういえばウチの柔道部って強いんですよね」

魚見「そうね。県内でも五指に入る強豪と言っていいわね」

タカ「へぇー…そんなに強いんですか」

魚見「特に今年の主将は『立ち松葉の鬼』として全国的に恐れられてるの」

タカ「それは柔道じゃないね」

魚見「自称なのに?」

タカ「もうこの高校ダメかもわかんね」

【夏休みに入りました】

タカ「会長、おはようございます」

魚見「おはよう。今日も暑いね」

タカ「本当ですね。この間なんてクーラー付けないで寝ちゃったら、寝汗びっしょりかいちゃいましたよ。
   おかげでシーツ洗う羽目になりました」

魚見「あらあら。私も今朝は大変でした」

魚見「シーツに縄の跡がくっきりと残ってて」

タカ「あんた寝る時まで何してんの」

魚見「私、寝相が悪くて///」ポッ

タカ「頬を赤らめて言われてもなぁ」

魚見「あら…? 津田くん、昼食はそれ(コンビニのパン1個)だけ?」

タカ「ええ、まあ…懐事情があれなもので」

魚見「駄目よ津田くん。こんな時期だからこそ、精のつくものを食べなきゃ」

タカ「うーん…分かってはいるんですけども…」

魚見「特に夏バテに気を付けなきゃだから、ビタミンB1,B2とクエン酸が多く含まれるものを食べなきゃ」

タカ「夏バテ防止ですか。確か梅干しとかいいんですよね」

魚見「夏バテ防止食材の代表格ね。あとは、胃が弱くなりやすいからオクラやヤマイモなど
   ネバネバしたもので胃粘膜を保護するといいわ」

タカ「ふむふむ」

魚見「それに貧血も起こしやすいから、鉄分と適度なたんぱく質も必要よ」

タカ「なるほど」

魚見「つまり夏バテ防止は梅干しと食ザ○」

タカ「レバーとかじゃなくて思いつくのがそれかぁ」

魚見「金欠なら、私のバイト先で働いてみる?」

タカ「え゛…会長のバイト先、ですか…?」

魚見「心配しなくても、普通のハンバーガーショップよ」

タカ「な、なんだ。そうなんですか(変な想像をしてしまった自分が恥ずかしい…)」

タカ「でも俺、バイトの経験とか全然ないんですけど大丈夫なんですか?」

魚見「心配しなくても大丈夫よ」

魚見「素人童貞の津田くんは私がミッチリと鍛え上げて――」

タカ「」

魚見「あ、『仕事童貞』と言い間違えちゃいました」テヘッ☆

タカ「どちらにせよ『童貞』を付ける必要性、あるの?」

【そんなこんなでバイト初日】


タカ「し、新人の津田タカトシです! よろしくお願いします!」ペコリ


ワーワー パチパチ ヨロシクネー マーガンバレー


魚見「自己紹介お疲れ様。5分後にキッチンに入ってもらうけど頑張ってね」

タカ「はは…ちゃんとやれるかな…」

魚見「大丈夫よ。初心者にはそんな難しい仕事はさせないわ。まずは簡単なポテトからね」

タカ「は、はい。よろしくお願いします、会長」

魚見「津田くん、ここでは『セ・ン・パ・イ』」

タカ「は、はい…魚見……先輩」

魚見「(*^ー゚)b グッジョ!」

タカ(なんか恥ずかしい…)

魚見「そういえばウチの店、実は結構有名なのよ?」

タカ「え、そうなんですか?」

魚見「撮影にも何回か使われたし」

タカ「ええ!? 全然テレビで見た事ないですよ!?」

魚見「意外ね。シリーズものだったのに」

タカ「マジですか!?」

魚見「露出接客シリーズとか」

タカ「……ん?」

魚見「最近では時間停止シリーズの時にも使われて――」

タカ「シリーズってそっちかよ」


魚見「津田くんは調理担当ね。今日はポテトと、頼まれた時にドリンクを担当してちょうだい」

タカ「は、はい! よろしくお願いします!」


魚見「セットの飲み物はいかがいたしますか?」

客1「コーラのSで」

魚見「かしこまりました。ただいまお作りいたします」


魚見「ご一緒にドリンクはいかがですか?」

客2「じゃあアイスコーヒーのMを1つ」

魚見「了解いたしました。少々お待ちください。津田くーん! アイスコーヒーM1つ!」

タカ「はーい!」


魚見「他にご注文はお決まりですか?」

客3「あと、ウーロン茶をLで1つ」

魚見「かしこまりました。準備ができ次第お呼びいたしますので、左側にずれてお待ちください」

タカ「はぁ…疲れる…やっぱ昼飯時ってめちゃくちゃ忙しいな…」

魚見「お疲れ様。もう峠は過ぎたから落ち着くと思うわ」

タカ「あ、そうなんですか。いや~ホッとしますね」

魚見「……」

タカ「……」

魚見「あのね津田くん、ドリンクがMの時だけ津田くんに頼むのはね」

タカ「うん、意図を理解した上でスルーしてるんだよ」

客4「セットドリンクはファンタのMで」

魚見「かしこまりました。Mファンタ入りまーす!」

タカ「はーい!」


客5「カフェラテのMをください」

魚見「アイスカフェラテでよろしかったでしょうか?」

客5「はい、それで」

魚見「かしこまりました。津田くん、アイスラテMを1つー!」

タカ「は、はーい! ええと…ラテの作り方は…」


客6「キャラメルマキアートのM。それだけでいいです」

魚見「かしこまりました。少々お待ちください。オーダー入りまーす!」

魚見「Mキャラの津田くーん!」

タカ「『の』を付けるな!!」

店長「魚見くん、津田くん、お疲れ様。休憩入ってもいいよ」

魚見「ありがとうございます。すみません、R入ります」

タカ「あ、ありがとうございます…ちょっと休憩します…」フラフラ



【バックヤード】

タカ「はぁ…立ちっぱなしだったから疲れた…」

魚見「勃ちっぱなしで疲れマ○?」

タカ「疲れてる時に難聴はいいから」

魚見「お疲れ様。はいジュース」コト

タカ「あ、ありがとうございます! はぁ~…生き返る…」コクッ

魚見「ふふふっ。津田くん、頑張ってたものね」

タカ「あはは…バイトなんて初めてやりましたけど、やっぱり大変ですね」

魚見「すぐに慣れると思うわ。初めてならキツいものよ」


魚見「仕事も…女の穴もね…!!」キリッ


タカ「……」

タカ(ツッコまないのは少しでも上手いと思ってしまったからではない…)

タカ(疲れているからさ…そうに決まっている…)


【そう言い聞かせるタカトシであった】

【何だかんだで初バイト終了】

店長「お疲れ様。初出勤で良く頑張ったね」

タカ「は、はい…」

店長「今日はもうゆっくり休んでね。またよろしく!」

タカ「お、お疲れ様でした…お先に失礼します…」トボトボ


魚見「津田くん、一緒に帰ろうか」

タカ「あ、はい」

魚見「初めてのバイト、どうだった?」

タカ「やっぱり大変でしたね…手から油の匂いが取れませんし」

魚見「ふふっ。その内気にならなくなるわよ」

タカ「そうなんですか?」

魚見「勿論帰ってからケアはするけどね」

タカ「なるほど。あと、笑顔を意識しすぎて顔の筋肉が痛いですね…」

魚見「アヘ顔を意識しすぎて? ふふっ。分かるわ、その気持ち。私も最初はそうだったから」

タカ「ダルいからツッコまないよ?」

魚見「今日は頑張った津田くんに、ご褒美をあげようと思うの」

タカ「え? そんな、悪いですよ」

魚見「そう言わないで。ほんの気持ちだから。まぁ鞭や蝋燭じゃないけれど」

タカ「Mなのはもう否定しないけど、流石に疲れてる時は堪えるわ」

魚見「冗談よ。はい、これをあげる」スッ

タカ「は、はぁ…じゃあいただきます(何だこれ? 何かの布…)」スッ


ブラジャー<やっほ


タカ「」

魚見「女優さんが置いてってくれたものよ。店長から譲り受けたの。
   お気に入りだったけれど、津田くんにあげるわ」

タカ「……」

タカ「わーいこれで片手でブラが外せる練習ができるぞー」

タカ「……」

タカ「いや、ふざけんな」

おわりん。次回更新はちょっと空くかも
>>36
面白いよね。ショーシャンクの次くらいに好き


【引き続き夏休み中でも登校している生徒会役員共】


タカ「あれ。会長、何描いてるんです?」

魚見「これ? 美術の課題の仕上げをしようと思って」

タカ「見てもいいですか?」

魚見「どうぞ。大したものじゃないけど」スッ

タカ「うわぁ…上手いですね」

魚見「ふふっ、ありがと」

タカ「これは…栗を持った栗鼠ですか?」

魚見「ええ。クリとリスです」

タカ「…………はあ」

魚見「クリとリス、かきました」

タカ「2回言う程のこと?」

タカ「俺も夏休みの課題、やっていいですか?」

魚見「どうぞ。今日はもう、特に仕事もないし」

タカ「はぁ…結構な進学校だけあって宿題も多いですね…」

魚見「そうですね。私もバイトがあったから、中々手間取りました」

タカ「え……ちょ、何ですかそのもう終わったような口ぶり…」

魚見「私はもう終わらせましたよ。さっきの美術の課題が最後でした」

タカ「マジですか…まだ8月に入ったばかりなのに…生徒会の仕事やバイトまでしてたのに…」

魚見「津田くんはまだ終わってないの?」

タカ「は、恥ずかしながら…というか、この早い時期に終わらせてる人なんてほとんどいないと思いますが…」

魚見「ちゃんと計画を練って行えば決して難しくはないわ。
   夏休み明けには定期考査もあるんですし、余裕を持って終わらせないと」

タカ「げっ…忘れてた…」

魚見「まったく。津田くんは計画性に欠けすぎです。特に財布にゴムを忍ばせてないあたりが」

タカ「最後の方は色々とツッコミたいが、俺の非が大きすぎて何も言えん」

【というわけで津田家で勉強会を開くことになりました】


タカ「どうぞ、入ってください」

魚見「お邪魔いたします」

コトミ「あ、タカ兄ー! おかえりー!」

タカ「ただいま。あ、妹のコトミです」

魚見「初めまして。2年、生徒会長の魚見です。どうぞよろしく」

コトミ「あっどうもどうも! タカ兄から話は聞いてます!」

コトミ「いつもタカ兄『の』お世話になっている魚見先輩ですね!」

魚見「その話、詳しく聞いてもいいかしら」

コトミ「はい!」

タカ「ちょっと『の』のアクセントに違和感を覚えたからやめて、マジで」

【タカトシの部屋】


タカ「ど、どうぞ。大したものはありませんが」

魚見「お邪魔します。結構片付いてるね」

タカ「あはは…まぁ慌てて掃除したんで」

魚見「なるほど。私、男性の部屋に来るのは初めてです」

タカ「俺も妹以外で女性を部屋に入れたのは初めてですね」

魚見「そうですか。ふふっ、何だか嬉しい」ニコッ

タカ(……よく考えたら何か恥ずかしいな、これ…///)

魚見「ちょっと部屋を見ていい?」

タカ「どうぞ。まぁつまらない部屋ですが」

魚見「ありがとうございます。では早速」ゴソゴソ

タカ「ためらいもなくゴミ箱へ直行かよ」

魚見「……」ゴソゴソ

タカ「……」

魚見「……」スンスン

タカ「……」


【ベッドの下とマットの下を捜索中】


魚見「……」ゴソゴソ


【本棚と勉強机を捜索中】


魚見「……」ゴソゴソ

タカ「……」

魚見「…津田くんってED?」

タカ「家探ししてる時点で失礼なのにさらに失礼」

魚見「遊びはこれくらいにして、勉強を始めましょう」

タカ「もう何も言うまい…」

魚見「と言っても、定期考査の範囲は夏休みの宿題からなので、
   普通に宿題をこなしつつ、分からないことがあったら質問して下さい」

タカ「は、はい」

魚見「なお、津田くんのやる気を持続させるために、一つの問題を正解したらご褒美をあげます」

タカ「は、はぁ…」

魚見「間違った場合はおしおきをします」

タカ「……」

魚見「あれ? 津田くんからすれば両方同じ意味になりますね。どうしましょう」

タカ「どうもしなくていいよ」

魚見「あら。津田くん、これは電子辞書ですか?」

タカ「あ、はい。便利なんで使ってます」

魚見「初めて見ました。ちょっと弄ってもいいですか?」

タカ「どうぞどうぞ」


【しばらくして】


タカ「すみません、辞書返してください。調べたい単語があるので」

魚見「どうぞ。ありがとうございました」スッ

タカ「いえいえ。えーっと…さっき調べた単語の意味は何だったか…」カチカチ

【童貞】
【包茎】
【湾曲矯正】
【恥垢】

タカ「……何勝手に余計な履歴残してんだ」

魚見「思春期っぽさを演出してみました」テヘッ☆

【2時間後】

タカ「はぁ…つ、疲れた…」

魚見「お疲れ様。少し休憩にしようか」

タカ「は、はい。じゃあ俺、何か飲み物でも持ってきます」

魚見「お気づかいなく」

タカ「そういう訳にもいきませんので。麦茶とジュース、どっちがいいですか?」スクッ

魚見「ではお言葉に甘えようかな。ジュースは何があるの?」

タカ「ええと、カルp…オレンジジュースとかです」

魚見「分かりました。じゃあ津田くんの白くて濃いジュースをお願い///」ポッ

タカ「ちっくしょう。この返しが予想できたからわざわざ言い直したのに」

タカ「お待たせしましたー」

魚見「ほうほう…津田くんはこういうのが好きなんですか…」

コトミ「タカ兄はこっちのDVDもよく使っているんですよ!」

魚見「なっ、なんと…これは中々…」ゴクリ

タカ「…何してんの」

コトミ「フッフッフ…タカ兄、お宝の隠し場所を変えたようだけど甘いよ。
    私の心眼をもってすれば、この程度の探索など造作もないッ!」

魚見「よくできた妹さんで」b<グッ

コトミ「それほどでもー!」

タカ「意気投合したようで何よりだよ。しかし妹、お前はあとで説教だ」

【色々あって勉強会終了】


タカ「今日は本当にありがとうございました。助かりました」

魚見「どういたしまして。また呼んでね」

コトミ「はいっ! また来てくださいね!」

コトミ「忘れないで…貴方には、還る処があるんだから…」

タカ「何で急に厨二?」

魚見「……ええ、またいつか、必ず逢いましょう」

コトミ「……約束ですよ!」


魚見・コトミ「「ラ・ヨダソウ・スティアーナ!!」」


タカ「感染者が増えた……」

タカ「…あと、さり気なく鞄にしまいこんだDVD、返せ」

魚見「あ、バレちゃいました」テヘッ☆

短いけどおわりん。続きは明後日の夜の予定
次回はようやく桜才SYDが登場

ちょっと早いけど再開
ちなみにコトミがどっちに入るかはもう決めてる

【夏休みが明けました】


タカ「会長、おはようございます」

魚見「おはようございます。また今日から、よろしくお願いします」

タカ「はい、よろしくお願いします」

魚見「夏休みボケとかは大丈夫?」

タカ「まぁまだ夏休み気分は抜けきってないですけど…気を引き締めていかないと」

魚見「よろしい。それでこそ副会長です」

タカ「あはは…それにしても、今日はいい天気で良かったですね」

魚見「ええ。清々しいまでの、秋晴れの空です」

魚見「ちょうど私、あの日なのでそれを象徴するような青さですね」

タカ「新学期早々から会長のジョークが重い件」

【定期考査も無事終了しました】


タカ「つ、疲れた~…入試よりも頭かなり使った…」

魚見「お疲れ様。手応えはどう?」

タカ「おかげさまで、平均以上は取れてるかと」

魚見「それは良かった。教えた甲斐がありました」

タカ「あはは…本当にありがとうございました。今度、改めてお礼をします」

魚見「そんな気にしなくていいのに。何はともあれ、終わって良かったね」

タカ「えぇ…これでようやく羽根が伸ばせます」

魚見「そうだね。津田くんもやっと思う存分発散できるね」ジッ↓

タカ「だからそういうのは目線下げて言わないで」

魚見「突然ですが、学園交流会を開く事になりました」

タカ「本当にいきなりですね」

魚見「実は桜才学園生徒会から、急遽生徒会の交流会の申し出がありまして」

タカ「桜才って、確か今年から共学になった高校ですよね?」

魚見「ええ。ですがまだ完全な共学化には至っておらず、そのため男女の生徒間でまだ隔たりを感じているとか。
   生徒会メンバーも女性ばかりなので、是非とも他校の生徒会の男性の意見を伺いたいとの事でした」

タカ「なるほど…男の俺としては責任重大ですね…」

魚見「心配しなくても、当日は書記と会計も同席させます。
   津田くんにばかり負担はかけさせないから安心して」

タカ「そ、そうですか。お気遣い、ありがとうございます」


【交流会当日】


魚見「会計と書記が急な用事で来れなくなりました」

タカ「おうっふ」

【桜才学園へ到着】


シノ「遠路はるばるようこそ。私が桜才学園生徒会会長の天草シノだ」

魚見「こちらこそ、本日はお招きいただきありがとうございます。英稜高校生徒会会長の魚見です」

タカ「ふ、副会長の津田です」

タカ(うわぁ…キリッとして真面目そうな人だ)

シノ「本日は急な呼び出しにも関わらず、ご足労いただき誠に感謝したい」

魚見「いえ。天草会長とは、是非一度お会いしたいと切に願っておりましたので、この申し出は本当に有り難かったです」

シノ「そうか。初めて来る場所だから勝手が分からないかもしれないが、分からないことがあったら何でも言ってくれ」

シノ「私たちが手コキ足コキ教えよう」

シノ「あ、間違えた。手取り足取りだった」テヘペロ☆

魚見「流石は天草会長。噂通りの方ですね」ニコッ

タカ(えぇー…この人もソッチ系のひとぉ…?)

アリア「副会長兼書記の七条アリアです。どうかよろしく」

タカ「あ、はい。こちらこそよろしく」

アリア「同じ副会長同士、仲良くしましょう?」スッ

タカ「ど、どうも…」スッ

アリア「お手」

タカ「わふっ!?(無意識)」ポフッ

シノ「こらアリア! いきなり失礼じゃないか!」

アリア「ご、ごめんなさい! だってM男って聞いたからつい…」

タカ「…おい」

魚見「~♪」(目逸らしつつ口笛)

アリア「お詫びの品と言ってはなんだけど、私の愛読書貸すから!」つ【SMシューティング】

タカ「超遠慮します(天然か…天然変態か…)」

スズ「えっと…何かいきなりすみません。会計の萩村スズです」

タカ「……」ジッ↓

スズ「……」ジッ↑

タカ「…なんで子供が?」

スズ「んがッ!? きっさま―――ッ!! 言ってはならないことをー!!」

魚見「こら津田くん。それはあまりにも失礼すぎよ」

タカ「す、すみません…てっきり…」

魚見「ほら、萩村さんももっと近くに寄ってください」

スズ「遠近法でもねーよ!!」

スズ「私は萩村スズ! これでも16歳!」

タカ「マジで!? 俺と同い年!?」

スズ「しかもIQ180の帰国子女!! 英語ペラペラ10ケタの暗算なんて朝メシ前!!」

スズ「どう!? これでも私を子供扱いする!?」

魚見「……」

タカ「……」

魚見「ほら津田くん、仕事仕事」

タカ「え? これってツッコミ待ち?」

スズ「んなわけあるかー!!」

【桜才学園生徒会室】


魚見「先程はウチの副会長がとんだ粗相を」

タカ「す、すみませんでした…」

シノ「いや、ウチの会計も無礼を働いたな。生徒会会長として心から謝罪する」

スズ「すみませんでした…大人げなかったと反省してます…」

魚見「それにしても優秀な会計だそうですね。卓越した計算能力を買われ、1年生で生徒会の会計を任されたとか」

スズ「いえ、それほどの事では…」

シノ「はっはっは。しかしそちらの副会長の働きぶりもかねがね聞いている。
   ツッコミもウチの萩村に引けを取らないそうじゃないか」

タカ「さっきはスルーしたけど、俺の本業がツッコミみたいに言うのやめてもらえます?」

シノ「そうだな…学生の本業は、学業とオナ●ーだからな」

タカ「何で生徒会ってこうも思春期なの?」

スズ「私は違うわよ。念のため言っておくけど」

シノ「ふむ…中々の重みを持ったツッコミだな。だが、ウチの萩村ほどではないな!」

スズ「私としても非常に不本意なところで張り合わないで下さい」

アリア「た、大変だよシノちゃん!!」ガタッ

シノ「どうしたアリア!?」

アリア「体の構造的には、スズちゃんが津田くんに突っ込まれちゃう!!」

スズ「声張り上げてまで言う事!?」

シノ「な、なんと!? それは大変だ!! サイズ的な意味でも!!」

タカ「全面的な意味で大変だよ!! あんたらの倫理観含めて!!」

アリア「でも大丈夫! 私、ペ●バン持っているから!!」ヴィィィィィ

スズ「解決策としておかしい以前にんなもん常備すんな!!」

タカ「お願いだからこれ以上話を拡げないで!!」

魚見「拡がるのは津田くんの穴というわけですね、分かります」

タカ・スズ「「収拾がつかねぇ!!」」

ナルコ「はっはっは。やってるなぁ、生徒会役員共」ガララッ

タカ「うお!? ど、どちら様で?」

ナルコ「そう身構えるな。桜才生徒会顧問の横島ナルコよ」

シノ「ほぼ部外者だから無視していいぞ」

ナルコ「ちょ!? 出会い頭にぞんざいな扱いすんな!! 濡れるだろッ!!」

タカ(うわぁ……)

アリア「M仲間が増えたよ!」

魚見「やったね津田ちゃん!」

スズ「おいばかやめろ」

ナルコ「ところで…」ジーッ

タカ「ん?」

ナルコ「君、ちょっと後で個人的に話をしない? 人気のないLL教室とかで」ジュルリ

タカ「寒いんでドア閉めてもらえます?」

シノ「邪魔が入ったが、いよいよ本題に入ろうか」

アリア「そうだね」

タカ(やっとか…)

スズ(既に疲れが…)

シノ「さて…知ってのとおり我が校は共学化してから日が浅い。勿論共学化してからの学園生活には
   常に生徒たちに対して気を使っているつもりだ」

シノ「だが、見てのとおり生徒会には女性しかいない。故に、偏った観点で対応してしまっている感が否めない。
   そこで本日は、他校の男性生徒の屈託のない意見を存分に伺いたい所存だ」

タカ「素朴な疑問なんですが、少ないとはいえそちらにも男子生徒はいるんでしょう?
   その人たちに聞いてみれば良かったんじゃないですか?」

魚見「確かにもっともな意見だけど、生徒会相手だとどうしても萎縮してしまって答えられないのではないかしら」

タカ「あっ、そうか…なるほど…」

タカ「なら、男子生徒を生徒会に勧誘すれば良かったんじゃないですか?
   そうすれば、遠慮なく意見や感想を聞けたと思うんですけど」

シノ「もちろんそうした。入学式やオリエンテーションや生徒集会などでも、積極的に勧誘した」

アリア「実際、何人かは生徒会に見学に来てくれたの」

タカ「えっ? なら、どうして?」

シノ「いや、それが…非常に恥ずかしい話なのだが…」

アリア「顧問の横島先生が片っ端からツバつけちゃってねー。
    それで生徒会に行きづらくなっちゃったみたいで」

タカ(やっべーこの生徒会マジやっべー)

スズ(…まぁ会長たちの下ネタについていけないのも理由の1つだと思うんだけどね)

シノ「というわけで津田副会長。君の意見を伺いたい。君から見て、この学校をどう思う?」

タカ「うッ…そう改まれると責任重大ですよね、これ…」

シノ「おいおい、そこまで深刻に考えなくてもいい」

スズ「身近な事や、些細な事でもいいから何でも言ってちょうだい」

魚見「深くは考えず、ありのまま思った事を言えばいいと思うわ」

アリア「そうだよー。そんなに硬くならないで」

シノ「そのとおりだ」

シノ「硬くするのは、陰●だけにしておけ!」

タカ「それ、一番駄目じゃね?」

魚見「あ、津田くんはMなので乳首も漏れなく硬くなります。右の乳首の方が感度がいいとか(コトミ情報)」

スズ「今更ですが、そちらの会長も中々ですね」

タカ「いえいえ、おたくの会長ほどでは」

タカ「そうですね…あ、そういえばさっきトイレを借りた事で思い出した事が」

シノ「聞かせてもらおう」

タカ「いや、この生徒会室って3階にあるのに、3階と2階には男子用トイレがなくて1階に降りたんです」

スズ「あ…! そう言えば校舎には1階にしか男子用トイレがないですね!」

アリア「気が付かないものだねー」

シノ「確かにそれでは不便に感じるな」

タカ「しかもその時、学校の先生と鉢合わせしてしまったので、何か気まずくなっちゃいました」ハハハ…

シノ「そうか…やけにトイレが長いと感じたのはそのような理由があったのか…」

アリア「私てっきり、ムラムラしちゃって処理していたものとばっかり…」

スズ「いやホント無礼だなあんたら」

魚見「私は身近な女子トイレでハッスルしていたものとばっかり…」

タカ「あんたもあんたで無礼を上塗るな」

シノ「なるほど…では他の階にもトイレを増設してもらえるよう、本格的に学校側に打診してみるとしよう」

魚見「身近故に重大な問題ですからね。そうした方がいいかと思います」

アリア「確かに重大な問題だね。でもシノちゃん…果たしてトイレを増やすだけで足りるのかな!?」

スズ「そうですよね…生徒用と教員用のトイレの住み分けも考えないといけませんし…」

シノ「違うぞ萩村! アリアが言いたかったことは、各トイレの個室にティッシュを完備させる事だ!!」

スズ「え、えぇー…」

アリア「ティッシュじゃトイレが詰まる可能性があるから、ごみ箱も必要だよシノちゃん!」

魚見「あと、忘れてはいけないが消毒用アルコールですね」

シノ「おぉ! 流石は英稜の生徒会長だ! すっかり失念していた!」

アリア「これで完璧だね! シノちゃん!」

魚見「ささやかでもお役にたてて、何よりです」

タカ「これって意見を出した俺のせいか?」

スズ「増設以外のところは意地でも阻止するから安心して」

畑「ちわっす」ガララッ

タカ「うお、ビックリした…」

シノ「こら畑。ノックくらいせんか」

畑「すみません、会長。あ、お取込み中失礼しました。新聞部の畑と申します。
  今回は英稜高校の生徒会長と副会長がお見えになっているという事なので、良ければ取材をさせてください」

魚見「構いませんよ。私たちの記事でよければ、存分に使ってください」

タカ「ええと…会長がそれでいいなら、俺もOKです」

シノ「くれぐれも迷惑をかけるなよ、畑」

畑「ご安心を。決してプライバシーを侵害する記事には致しません」

畑「これでも私、マス●キの端くれですk――」

畑「あ、マスコミの端くれでした。噛んじゃった」ペロッ

シノ「はっはっは。畑はおっちょこちょいだなぁ」

タカ「いつもこんだけの面子を相手にしてんの?」

スズ「………うん、まぁ」

畑「というわけで今度の生徒会新聞の草案です。一応目を通してください」スッ

タカ「え、もう出来ているんですか。早いですね」

畑「情報の命は早さですから」

タカ「凄いですね…どれどれ」


『噂の英稜高校の敏腕生徒会長と敏感副会長(M男)の密着取材24時!
          ~件の副会長、早くも女子トイレで自家発電疑惑!?~』


タカ「……」

畑「どうでしょうか?」

タカ「…マスコミの鑑だと思います」

畑「濁点を付けないあたりがお主の良心かな」

タカ「自覚はあるんですね」

【紆余曲折あって本日の生徒会交流会、恙なく終了】


畑「では最後に、お二人の握手の写真をお願いします」

シノ「分かった」

魚見「はい」

シノ「今日は本当に有意義な時間を過ごすことが出来た。改めて感謝する」スッ

魚見「いえ…こちらこそ、このような風格ある学校にお招きいただき、誠に感謝しております」ガシッ

シノ「…魚見会長の手、スベスベだな。その名に恥じない白魚のような手だ」

魚見「…天草会長こそ、その艶やかな御髪は、名前のとおり萌え生ゆる草原のようですよ」

タカ(おぉぉ……)

スズ(これが…生徒会長同士の会話…!)

シノ「そしてこの仄かに香るのは…」

魚見「えぇ…この鼻孔をくすぐる香りは…」


シノ「イカの腸(ワタ)の匂い!!」

魚見「栗の花の匂い!!」


タカ(あぁ………)

スズ(これが…生徒会長同士の会話…)

シノ・魚見「「……ッ!!」」ググッ

タカ「さらに深まる握手」

スズ「…まぁ仲悪いよりはいいじゃない」

畑「というか最後のやり取り、一般的には謗りですよね?」

おわりん。ネタが尽きてきた。。。
次の日曜までにあげれればいいな

コトミ入学までは少なくともやるんですね
やったぜ

>>95
ウオミー卒業までやる予定だよ
いつ終わるかが分かんないのが問題だけど。。。

この他校交流、コトミが入学してからだったと思うんだが、
それ踏まえてのことなんかな?

頑張れば書けるもんだね。微妙な時間帯だが再開
ちなみに当スレにはエロはないよ

>>102
津田が英稜に行ってしまったために微妙に運命がひん曲がった解釈でオネシャス

魚見「先日の学園交流会では、桜才生徒会の方々とは貴重な体験をさせていただきました」

タカ「…まぁそうですね。会長、すごく生き生きとしてましたもんね」

魚見「そのお礼と更に親睦を深める意味合いで、今度ウチの学園祭に招待しようと思うの」

タカ「お、いいですね。こりゃ下手なものは出せませんね」

魚見「津田くんのクラスは何か出すものでも?」

タカ「俺のクラスは…まぁ学園祭に定番のアレですね」

魚見「えぇ!? メイド喫茶を!? 津田くんにとうとう女装趣味が!?」

タカ「その定番は一般的にはニッチだよ」

タカ「俺のクラスはお化け屋敷ですけど、会長のクラスは何かやるんですか?」

魚見「私のクラスは演劇。ベタだけどロミオとジュリエットをやることになったわ」

タカ「王道ですね。役者ですか?」

魚見「ええ。ロミオ役に抜擢されてしまいまして」

タカ「えっ、主役ですか!? 凄いじゃないですか!」

魚見「ありがとう。でも男性役は正直言ってどう演じていいか分からなくて困ってるの」

タカ「なるほど…役に立てるかどうかは分かりませんが、俺に出来る事があれば何でも言って下さい」

魚見「…そうね。ちょっと参考までに関係するものを見ておきたいから…」

魚見「早速で申し訳ないんだけど、TS系の同人誌で何かいいものがあれば貸してくれない?」

タカ「参考にするものがおかしい上に俺にそういう趣味はない」

魚見「ん? 今、何でも言って下さいって言ったよね?」

タカ「するとは言ってない」

【すったもんだ学園祭当日】



シノ「今日は誘ってくれてありがとうウオミー」

魚見「シノッチも、忙しいのにわざわざ来てくださってありがとうございます」

タカ「あれ、いつの間にそんな仲良くなったんですか? あだ名で呼び合ったりして」

魚見「前の交流会の後、偶然お会いしてね。その際に意気投合したの」

シノ「メールアドレスも交換したんだ。ウオミーのアドレスはいつ見てもセンスあるな!」

アリア「どんなの?」

シノ「これだ!」パカッ

アリア「191969だなんて…! シンプルかつ何て大胆なアドレス! 私も登録していい!?」

魚見「どうぞ。七条さんも、メアド交換しましょう」

タカ(…それ最初送られてきた時、スパムだと思ったんだよな)

魚見「萩村さんもようこそいらっしゃいました」

スズ「あ、はい。私まで誘ってくれてありがとうございます」

魚見「ところで萩村さんは帰国子女だそうですね」

スズ「ええ、まあ。それが何か?」

魚見「では欧米式挨拶で失礼します」スススッ

スズ「え……ちょ……」

魚見「とう!!」ガバッ

スズ「ひゃぁ!?」

魚見「……?」スリスリ

魚見「……ハッ!?」

スズ「……今明らかにブラの有無を確認しただろ」

スズ「そして『え…まさかのワイヤー入り…!?』と思っただろ」

魚見「ソソソ、ソンナコト、ナイデスヨ」

魚見「ちなみにウチの学園祭は、実際に体験して楽しんでいただくことがコンセプトになってます」

タカ「まあ立ち話も何ですし、案内しますよ」

アリア「……」ソワソワ

タカ「…七条さん、落ち着かないんですか?」

アリア「…うん、実はちょっとね。スカート履いてくるの忘れちゃって」

タカ「」

アリア「長丈のコートでごまかしているんだけど、余計欲情しちゃって…」

タカ「どうしよう。早速つまみだしたい」

スズ「純粋に忘れてきただけだから大目に見てあげて…」

アリア「ちなみに下着も忘れたけど、ボディペイティングしてきたから大丈夫だよね!」

シノ「お前は元から履いてないだろ」

スズ「あ、擁護無理だわコレ」

魚見「ちなみにウチの学園祭は、実際に体験して楽しんでいただくことがコンセプトになってます」

タカ「まあ立ち話も何ですし、案内しますよ」

アリア「……」ソワソワ

タカ「…七条さん、落ち着かないんですか?」

アリア「…うん、実はちょっとね。スカート履いてくるの忘れちゃって」

タカ「」

アリア「長丈のコートでごまかしているんだけど、余計欲情しちゃって…」

タカ「どうしよう。早速つまみだしたい」

スズ「純粋に忘れてきただけだから大目に見てあげて…」

アリア「ちなみに下着も忘れたけど、ボディペイティングしてきたから大丈夫だよね!」

シノ「お前は元から履いてないだろ」

スズ「あ、擁護無理だわコレ」


【ジャージを貸しました】

【クイズ研究部のクイズ大会に出場してみました】


アリア「ええと…スケヴェニンゲン海岸?」

クイ研部員「正解です!! なんと全問正解だー!! おめでとうございまーす!!」



シノ「すごいじゃないかアリア!」

タカ「まさか初出場で全問正解とは…」

魚見「ウチのクイズ研究部…結構レベルが高くて有名なのに…」

アリア「そんな、たまたまだよ~」

アリア「さっきトイレに行っておいたおかげ…かな///」ポッ

シノ「なるほど、発散していたのか」

タカ「賢者タイムかよ」

スズ「他校でも自重する気ゼロかよ」

魚見「案内の途中で申し訳ありませんが、そろそろ自分のクラスに戻ります」

シノ「そうか。忙しいのにわざわざすまなかったな」

アリア「魚見さんのクラスは、何かやるの?」

魚見「演劇です。ロミオとジュリエットをやります」

シノ「定番だな。あとで観に行ってもいいか?」

魚見「勿論です。ご期待に添えられればいいんですが」

シノ「ピンク映画館的なサービスを期待していいのかな?」ワクワク

魚見「残念ですが、申請がおりなくて…」

スズ「したのかよ」

タカ「申請書の時点で俺が却下したよ」

アリア「シェイクスピアかー。私も子供の頃読んだっけなー」

タカ「おぉ……なんかお嬢様っぽい」

スズ「実際七条先輩はお嬢様よ」

アリア「ヴェニスの商人とか好きだったなー」

シノ「………」

アリア「どうしたのシノちゃん?」

シノ「アリア、言い間違いは誰にでもあるから訂正するなら今だぞ。パロディAVか何かか?」

アリア「別に言い間違えてないよ!?」

スズ「あ、非常に珍しい七条先輩のツッコミ」

【魚見会長が抜け、別々に行動することになった一同】


タカ「え、ええと…萩村……さん」

スズ「萩村でいいわよ。同い年なんだし。私も津田って呼ぶから」

タカ「そ、そうか。なぁ萩村。俺が案内する側なんだから、そんな前歩くなよ」

スズ「嫌よ。私があんたの後ろを歩いていると、絶対周りから誤解されるから」

タカ(…やっぱり身長のことを気にしてるのか)

スズ「ところであんたのクラスって何を出してるの?」

タカ「俺のクラスはベタだけど……って、言ってる間に着いたな」

スズ「……」ズカズカ

タカ「お、おーい萩村ー? ここだけどー?」

スズ「あ、ごめーん。私、背が低いから見えなかったー(棒)」

タカ(あれ? 禁句じゃなかったのかそれ?)

スズ(う、迂闊だったわ…まさかお化け屋敷に連れてこられるなんて…)

タカ「いやー自分で言うのも何だけど会心の出来だと思う。
   一番最後の映画研究部が作った奴なんて本当に怖かったし」

スズ(あわわわわわわわ! どどどどどどどうしよう! すごく帰りたい…!)

スズ(でもこの歳になって怖いものがダメだなんて言えないし、何より桜才生徒会としての威厳が…!)

タカ「ええと…嫌なら他の所回ろうか?」

スズ(ハッ…! 怖がってると思われてる…!? 入りたくないけど断りたくもない…!)

スズ(こうなったら、前に友達から教わったこの方法で…!)

スズ「いいいいいい、嫌なわけないし! むしろ全然だし!
   私もう16歳だし! こういうの余裕過ぎなんですけど!?」

スズ「幽霊とか全然信じてないし! てかこういうのって子供騙しだし!」

スズ「でも、あんたがどうしてもって言うなら入ってあげてもいいわ!
   別にどっちでもいいなら、さっさと他の所を回りましょう!」

スズ「怖いとかそんなんじゃ全然ないんだからね!!」

タカ「……」

スズ(こ、これぞ『ツンデレ風断り術』…!
   敢て本心とは逆の態度を過剰に押しだして、相手に自分の心情を訴えかける高等(?)テクニック…)

スズ(あからさまに怖くないアピールをする事により、逆にここに入りたくないことを示唆できる…!)

スズ(結局のところは精一杯怖がってるみたいで恥ずかしいけど、これなら口に出して
   怖がっているわけではないし、一応の体面は保ててる……はず!)

タカ「そっか。大丈夫なら問題ないな。じゃあ入ろうか」ガララッ

スズ「………」

スズ「……」

スズ「…」

スズ「あれ!?」


【ツンデレが通用しない人間にはこうなる】

【お化け屋敷内】


オォォォォォォォォォォ……アァァァァァァァァァァァ……


タカ「おぉーリハの時に入ったけどやっぱり手が込んでるなー」

スズ(ひぃぃぃぃぃ…何よこれぇぇぇぇぇ…たかが学園祭で本気出し過ぎでしょぉぉぉ…)ガチガチ

スズ「つつつつつつつつ津田…暗くて、よ、よく見えないから、ううう腕を出しなさい…」ガクガク

タカ「お、おう…」

スズ「べべべべべべ別に恐怖で震えてるわけじゃないから…、今日、ちょっと、薄着だから、寒いだ、け…」ガタガタ

タカ(中腰がきつい…)

スズ「こ、こんなとこ、とっとと出ま、しょう…!」ギリギリ

タカ(腕に爪が食い込んで痛い…)

がたがたがたがたがたがたがたがた!!(突如揺れだす机たち)

スズ「…………ッッッッ!!」(必死に声を抑えてる)



生徒の幽霊「ばあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」

スズ「~~~~~~~~~~~!!!」(声にならない悲鳴)



生徒のゾンビ「あ゛ぁぁあぁあぁああぁぁぁおおぁおあおああぉあおあああ!!!」

スズ「●×△$@*=ш***~~~~!?」ギリリ…

タカ「ちょ…萩村、腕を噛まないで…痛い痛い…」



ブォォォォォォォォォォォ…

スズ「らららららららら、ラップ音!?」

タカ「いや、あれはただのエアコン」

スズ「はぁ…はぁ…い、いつまで続くのよこれ…」

タカ「もうすぐだよ。まぁ、最後に1つだけあるけど」

スズ「そ、それってもしかして、さっき言ってた一番怖い…」


ガタタッ


スズ「ッ!!」ビックゥ


だんだんだんだんだんだんだんだんだんだんだん!!
たったったったったったったったったったったった…
ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…


スズ「な、何…そこかしこから音が……」

タカ「あ、もうすぐ出てくるな」

スズ「わ、私先に行くから!」ダッ

タカ「あ、おい!! 萩村! 暗いから走ると危ないって!!」

スズ(無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!! もう本当に無理だから!!)

スズ(あ、ドアが見えた! あれを開ければ廊下に―――)


ゴツッ


スズ「きゃぁあ!?」ズテッ

スズ「いたた…セットに躓いて転んじゃった…」

スズ「つつつつ、津田? 起こしてくれないかしら…暗くてよく見えなくて…」


こつ…こつ…こつ…こつ…こつ…


スズ「あ、津田…そこにいるの…?」

スズ「悪いけど、手を貸して――――」クルッ

摺醴 霾醴髏蠶蠶鸛躔か                    ベ∃壮鎧醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌 紜 ㎎ 山∴          ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
∃儲霾 露繍蠶髏騾臥猶鬱㍗  ご笵此∴        ∃㌶謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴        レ      ∴㌶醴蠶鬪にに     躇躇醴蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂  ベ状抃   【●】 厂      ヨ繍蠶蠶臥に        躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
㌶罐諸醴蠶蠶歎      マシ‥…ヲ冖ヘ      .∴瀦醴蠶襲㌦         躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
加罐讒蠶蠶欟厂      ㌶ ヘ㌶㌶ヘ       ∴㌶醴醴蠶甑        【●】に  蠶蠶蠶蠶蠶蠶
溷霾醴蠶蠶勸      ㌶  ヘヘ  ㌶       ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮に に  庇蠶蠶∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
醴蠶蠶蠶蠶髟      ㌶       ㌶       ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇 にに庇蠶蠶蠶.∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶欟      ㌶        ㌶         ㌶繍蠶蠶蠶蠶蠶曲㌶㌶㌶㌶㌶㌶に㌶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶歉     ㌶      ヲ 澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川㌶㌶∴ ∴∴㌶㌶髏蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶髟      ㌶     ヲ  コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷㌶    ∴㌶㌶醴蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮か                .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介㌶㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶
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蠶蠶欟シ       ヲ  禰蠶蠶蠢螽螽㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶監シ          ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶㌢     ヲ         ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
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蠶蠶蠶甑シ    ヲ       .げ隅艪蠶蠶蠶蠶蠶蠢 蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮ヒ               ベ状隅髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠢 ∴              ベ川捍軆髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶 シ              ∴∃氾据醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠢此            ∴⊇以㌶繙醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶 ∠∴  .∴∴∠ヨ旦滋躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢山ム沿当 錙躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶

スズ「」

タカ「はぁ…はぁ…はぁ…萩村、暗いんだから先に行くなよ…」

スズ「」

タカ「うわ、ビックリした! やっぱり何度見てもビビるな、それ…」

友人「ん? その声は津田か? いやーコレ被ってると何も見えねーわ」

タカ「そういやそうだったな。あ、もう戻っていいぞ」

友人「あいよー」ズルズル

スズ「ハ…ハハハ………」

タカ「あれ、萩村? 腰抜かしちゃったのか? 立てるk―――」


ショワァァァ……


タカ「」

スズ「ハ、ハハハハハハハハ……ハハハ…ヒッグ…」

タカ「……!!」

スズ「ヒック…エッグ…グス…ぅぁぁぁぁ…」

タカ「………」ギリッ

タカ「ちょっとごめん! 萩村!!」ヒョイ

スズ「へ?」

タカ「悪い! そこ通してくれ!!」ダッダッダッ


【ベランダ(暗幕を張って簡易式の控室になっている)】


タカ「ちょっとここで待っててくれ。すぐ戻るから」

スズ「………グスッ」

スズ「………」

スズ(終わった…私の人生…何もかも終わった…)

スズ(お母さん、お父さん、ボア、会長、七条先輩、ネネ、ムツミ……)

スズ(私はもう生きてはいけません…先立つ不孝をお許しください……)

タカ「お待たせ。一応掃除はしておいた。誰にも見られなかったから安心してくれ」

クラスメイト「ど、どうしたの津田くん? 何だかすごく慌ててたけど」

タカ「あ、ちょうど良かった。替えの体操服貸してくれないか? この子が濡らしちゃってさ」

スズ(もう死のう…こいつを殺して私も死のう……)

クラスメイト「そういう事か。分かった、取ってくるよ」

タカ「ああ、頼む」

タカ「……」

スズ「……」

タカ「ええと、その…ごめんな」

スズ「……」

タカ「し、知らなかったよ。萩村がこういうの苦手だって」

スズ「…るさい」

タカ「うッ…」

スズ「だまれ」

タカ「…はい」

クラスメイト「おまたせ。これでいい?」

タカ「あ、ありがとう。助かるよ」

スズ「……」

クラスメイト「ところでその子、誰? 妹さん?」

タカ「え、ええと…親戚なんだ、俺の」

クラスメイト「へぇー。すっかり縮こまっちゃって。そんなに怖かったのかな~?」

スズ「……」イラッ

タカ「は、はは…ええと、ちょっと悪いけど出てもらえるか? 着替えるから」

クラスメイト「あ、うん。他に何かいる? 誰か呼ぼうか?」

タカ「いや、待たせてるお客さんに悪いからそっちは引き続き頼む。
   俺たちはベランダをつたって非常階段で降りるから」

クラスメイト「分かった。じゃあその子の事はお願いね」

タカ「ああ。色々とありがとう」

タカ「じゃあ萩村。着替え終わったら教えてくれ。俺も出てるから」

スズ「……」

【移動中】


タカ「……」

スズ「……」(ジャージ着用)

タカ(き、気まずい…)

タカ「あ、あのさ萩村。次は――」

スズ「うっさい。話かけんな」

タカ「す、すみません…」

スズ(こいつをどうやって殺そう…すでにパターンは19種類くらい思い付いたけど、
   会長たちに迷惑がかからないようにしないといけないし…)

スズ(…いや、待て。津田がちゃんとあれの処理をやってくれたのなら、まだクラスの生徒には
   何が起こったかまでは把握できてない筈…なら、こいつの口だけを封じれば案外丸く収まるかm――)

友人「お、津田じゃねーか。さっきぶりだな」

スズ「」

タカ「よ、よう…休憩か?」

友人「まあな。秋になったとはいえやっぱあの被りもんはきっついわー蒸し暑くてしょうがねー」

スズ(さっき私を驚かせた奴だ…お、終わった…完璧に詰んだ…)

友人「…ところでその子は? もしかしてさっき一緒にいた…」

スズ(決定的だ…ずっと一緒に居て、お化け屋敷から出たらジャージに着替えてるってことは、
   どんなバカでも何が起こったかは想像がつく…)

スズ(もうダメだ…明日から絶対に噂が広まる…そしたらいずれ桜才にも噂が届く…やっぱり津田を殺して私も…)

友人「津田の親戚だっけ、確か」

タカ「あ、あー…あいつなら、怒ってもう帰っちゃったよ」

友人「そっかー。まあそりゃそうだよな。あんな目に遭っちまえばな」

スズ「……」

スズ(あれ?)

友人「じゃあその子は誰なんだよ?」

タカ「ええと…俺の友人だよ。さっき偶然会ったんだ」

友人「ふーん、そうなのか」

スズ(え…何で…? 私だってバレてない? ついさっき会ったのに?)

スズ(あ…そう言えば教室は暗かったし、あの被り物で何も見えてないって言ってたっけ…)

友人「じゃあ何でウチのジャージ着てんだ? ウチの生徒じゃないだろ?」

タカ「えっ!? あ! こ、これは、その…」アタフタ

スズ「……」

タカ「ええと、お、俺が、ちょっと…」

スズ「…この馬鹿にジュース零されちゃってね」

タカ「へ? あ、そうそうそう! いやー手が滑っちゃって!」

友人「何だそうだったのか。頼むよー副会長なんだからさー」

タカ「あっ、ははは……」

友人「あ、どうも紹介が遅れてごめんね。君、何年生?」

スズ「萩村と申します。一応、タカトシ君と『同い年』です」

友人「え…マジd――」

スズ「ど う ぞ よ ろ し く 」ニゴッ

友人「ひッ…は、はい…」タジタジ

タカ(…驚かせた張本人だけあって向ける殺気がすごい)

友人「じ、じゃあ俺、他に待たせてる奴いるから行くわ…」ソソクサ

タカ「お、おう…」

スズ「……」

タカ「……」

タカ「…教室も控室も暗かったし、誰も萩村だって分からないと思うよ」

タカ「体操服を貸してくれた子も直接はっきりと萩村を見たわけじゃないし、
   俺の親戚だって信じてるから、もう会わなければ大丈夫だ」

タカ「知ってるのは俺と萩村だけだ。そして俺は、絶対に人に言ったりしない」

スズ「……」

タカ「…それで許してくれ、だなんて言えないけどさ。
   せめて、ちょっとは元気になってくれないかな」

スズ(津田…)

スズ(元々は私が意固地を張って、突っ走って、自分で恥かいただけだったのに)

スズ(挙句に自棄になって…八つ当たりまでして…あんたに迷惑しかかけなかったのに…)

スズ(でも津田は…私に恥をかかせないように…ちゃんと私の事、考えててくれてたんだ…)

スズ「…まあもういいわよ。過ぎた事はしょうがないわね」

タカ「そ、そうか…良かった…」

スズ「でも許さない」

タカ「え゛」

スズ「今日あんたが私にした事は絶対に許さない。無理やり連れまわされた挙句に、
   私のプライドを完膚なきまでにベッキベキに叩き折られた雪辱は決して忘れない

スズ「だからあんたがこの秘密を墓場まで持っていくまで、私はあんたを絶対に許さない」

スズ「死ぬまで許してあげないんだから。だから一生、私に償いなさい」

タカ「き、厳しいなぁ…分かったよ」

スズ「…ふふっ♪」

タカ(やけに嬉しそうに言うな…)

タカ(……)

タカ(なんか怖っ)←ド鈍い

【その後、無事合流した一同】


アリア「あ、スズちゃーん! 津田くーん! こっちこっちー!」

シノ「遅いぞ2人とも。ちゃんと連絡入れただろう」

タカ「すみません…色々ありまして」

シノ「…何故萩村がジャージなのだ?」

タカ「ええと…諸事情がありまして…」

シノ「なるほど。津田副会長はぶかぶかフェチだったのか」

タカ「ひっでぇ言いがかりだ」

アリア「お揃いだねースズちゃんー♪ 濡れちゃって着替えたの?」ギュッ

スズ「そうですねー♪」ギュッ

シノ「は、萩村がツッコまないだと!? 何かあったのか!?」

スズ「秘密でーす♪ えへへっ」

魚見「………」

【学園祭もたけなわ】


タカ「はぁ…疲れた…今日は色々あったからな…」

魚見「お疲れ様でした、津田くん」

タカ「あ、はい。会長もお疲れ様でした」

魚見「…ところで津田くん。萩村さんと何かありました?」

タカ「え゛…ええと…何も、ありませんでした、よ…?」

魚見「…本当に?」

タカ「え、ええと…ひ、秘密ってことで…」

魚見「…まだ童貞だよね?」

タカ「んーおかしいなーなんでバレちゃったのかなー(棒)」

魚見「…その様子では本当に何もなかったみたいですね。何があったかは訊かないでおきます」

タカ「ははは…ありがとうございます」

魚見「…良かった」ボソッ

タカ「え?」

魚見「ところで津田くん。後夜祭のフォークダンス、良ければ私と踊りませんか?」

タカ「俺なんかでいいんですか?」

魚見「ええ。駄目ですか?」

タカ「…いえ。じゃあ、踊りましょうか」

魚見「はい」


ギュッ


魚見「行こっ、津田くん」

タカ(…なんかこういう終わり方もいいな)

おわりん。【閲覧注意】って言うの忘れてた。うっかり(すっとぼけ)
ではまた来週

10巻発売されたね。
ウオミーが相変わらず可愛くてなによりだけどいい加減本名出してくれないかしらん

【12月の英稜高校校門】


タカ「今日も交流会、お疲れ様でした」

魚見「月1恒例となった交流会も今年最後…感慨深いですね」

シノ「そうだな。特に津田副会長からはまた貴重な意見を聞けたしな」

タカ「そんな。俺は別に大した意見なんて言ってないですよ」

スズ「謙遜しないで。本当に助かっているんだから」

アリア「そうだよー。色々な事とか再認識できたから」

アリア「男子ってポジ修正する時は本当にポケットに手を入れるんだね!」

シノ「やはりそうなのか、という感じだったな」

スズ「………」ジトー

タカ「膝。膝を掻いてただけ」

タカ「ところで明日から冬休みなわけですが、桜才生徒会の皆さんに折り入ってお願いがあります」

シノ「何だ改まって。何でも言ってみろ」

タカ「いや…俺の妹が来年に桜才を受けるんですが…ラインがギリギリでして」

アリア「私たちで勉強を見てくれないかって事?」

タカ「勿論、皆さんが良ければですが…」

スズ「私は別に構わないわ」

シノ「私たちの未来の後輩になるかもしれないって事か。ならば顔ぐらい見ておきたいな」

アリア「いいよいいよー。津田くんにはいつもお世話になっているからねー」

タカ「いえいえ、お互い様ですから」

魚見「……そうですね」

魚見「確かに津田くんは、最近七条さん『で』お世話になっている事もあるそうですね」

スズ「?」

アリア「まぁっ///」ポッ

タカ「コトミかあんにゃろう。家に帰ったらとっちめてやる」

スズ「津田の妹か…」

スズ(きっとこんな感じかな?)



津田妹『こんにちは! 今日はよろしくお願いします!』

シノ『君が津田の妹か。こちらこそよろしくな』

津田妹『はい! 取敢えず中へどうぞ。自分の家だと思って寛いでください』

アリア「じゃあお言葉に甘えちゃおうかな。靴下以外全部脱いでいい?」

津田妹『いや、ただの社交辞令ですよ!?』



スズ(津田の妹が…来年からウチに来るのか…)

スズ「ふふっ…ふふふっ…」

タカ(…根拠はないけど謝る準備しなければいけない気がしてきた)

【というわけで津田家へやってきた桜才学園生徒会役員共】



シノ「ここが津田副会長の家か」

スズ「イメージ通り普通ね」

タカ「…まぁ褒め言葉として頂戴するよ。どうぞ」ガチャッ

コトミ「タっっカ兄ー!! おかえりー!!」

タカ「……何やってんだお前」

アリア「この寒い時期に裸エプロンだなんて…! 将来が有望な妹さんだね!」

コトミ「あ、違います。肩紐のチビTとホットパンツの上にエプロンを付けているんです。
    紐の上にエプロンの肩紐を被せれば、疑似裸エプロンみたいで興奮します!!」

タカ「家出る時、妙に薄着な時点でツッコむべきだった…」

スズ「……おい津田」

タカ「うんごめん。なんかごめん。これが俺の妹です」

スズ「…まぁ承諾した以上はちゃんとやるわ。今日はよろしくね」

タカ「すまん…えーと、こいつが妹のコトミです、どうかよろしく…」

コトミ「た、タカ兄! 見損なったよ! こんな小さいロリっ子に手をかけるまで落ちぶれていたなんて!」

タカ「ちょ…おま…」

スズ「……いいのよ津田。この手のやり取りには慣れてるから…」

スズ(私は先輩なんだから、毅然とした態度を見せないと…)

コトミ「安心して! たとえタカ兄がペド趣味に目覚めたとしても、貴女は私が守るから…!」

スズ「…流石にちょっと頭痛を催してきた」

コトミ「大丈夫? 初潮きちゃった?」

スズ「他校の副会長の妹で未来の後輩だとしてもはっ倒すぞコラ」

スズ「私は萩村スズ! これでもあんたより年上の16歳! 
   しかもIQ180の帰国子女!! 英語ペラペラ100ケタの暗算なんて朝メシ前!!」

タカ(何かケタ数が増えてる!?)

スズ「どう!? これでも私を子供扱いする!?」

コトミ「もぉー背伸びしちゃって。そんなんじゃお姉さんは騙されないぞ?」

スズ「事実だーっ!!」

コトミ「じゃあそこまで言うなら、今から100ケタの計算問題を出すね。答えられれば信じてあげる」

スズ「上等よ。かかってきなさい」

コトミ「では…801×721は?」

スズ「577,721」

コトミ「……」

コトミ「た、タカ兄! 電卓持ってきて!!」

スズ「自分で解けない問題を出すな」

スズ「あとそれ、3桁だからね」

【コトミの部屋】


コトミ「先程は大変失礼しました…まさか本当に先輩だったとは…」

スズ「…まぁもういいわよ。その代わり、今日はビシバシ行くから覚悟しなさい」

シノ「そうだな。私たちも出来る限りの事はするからな」

アリア「何か分からない事があったら言ってね」

コトミ「は、はい! 何だかこうふ…じゃない、緊張してきました!」

スズ(会長も七条先輩もやる気だけど、正直私は気乗りしないなー…)

スズ(桜才に来てこれ以上ボケ要員を増やすと私の心労が…いやいや、私情を挟むなんて失礼よね…)

コトミ「よろしくお願いします! 天草先輩、七条先輩!」

コトミ「スズ先輩!!」

スズ「……」

スズ「さぁさっさと始めましょう。まずは手始めにこの参考書を消化してもらおうかしら」ドサッ

コトミ「何か急にすごくやる気になってる!?」

【1時間後】


コトミ「つ、疲れたー…」

シノ「何だだらしないぞ。まだ始めて1時間じゃないか」

コトミ「そんなこと言っても…私、計算とか苦手で…」

アリア「じゃあ気分を変えて、地理でもやる?」

コトミ「あ、暗記系も苦手で…」

スズ「あんたねー…そんなんでやる気あるの?」

コトミ「あっはは…RPGの呪文とかだったら一発で覚えられるんですけどねー…」

スズ「……ワイマール憲法の制定されたのは西暦何年?」


シノ・アリア・コトミ「「「 1919(イクイク)年!!! 」」」


スズ「3人ハモリは流石に予想できなかった」

【タカトシの部屋】


タカ「…受験生のコトミには悪いけど、俺は一足先に冬休みライフを満喫しておくか」←ゲーム中


ピンポーン


タカ「む? 誰かな」


【玄関】


魚見「こんにちは。いきなりごめんね」

タカ「あ、会長ですか。どうしたんですか?」

魚見「コトミちゃんと桜才生徒会の皆様に差し入れを持って来たの」ガサッ

タカ「あ、わざわざすみません」

魚見「ちなみに差し入れと言えば、小説家で有名なマルキ・ド・サドは獄中時代に妻にバ●ブを持ってこさせたという逸話が―――」

タカ「おいまさか本当に持ってきてないだろうな」

【コトミの部屋】


コトミ「あ、魚見会長が来たっぽい」

シノ「なんと。ウオミーが来てるのか」

コトミ「あ! ちょっと魚見会長に挨拶してきますね!」ダダッ

スズ「…上手い具合に逃げる口実を見つけたわね」



コトミ「ただいまでーす…ちゃんと勉強してきなさいってあしらわれちゃいました…」

シノ「当然だな。本来の目的を忘れては駄目だぞ」

コトミ「はーい…」

スズ「…ねえ」

コトミ「はい?」

スズ「魚見さんって…よくここに来るの?」

コトミ「魚見会長ですか? うーんそうですね…たまにタカ兄の勉強を教えに来たりはしますけど」

シノ「むむっ…まさか2人は……付き合っているのか?」

コトミ「そこまでは分からないですねー」

シノ「だ、駄目だぞ! まだ健全な高校生である間に恋愛など!」

スズ「いや、会長…英稜に恋愛禁止の校則なんてありませんし…まあ確かに気にはなりますけど」

アリア「…スズちゃん、気になるの?」

スズ「へ? いいいいいいいいやその! ほら、一般的な好奇心の範疇の話ですよ!」ブンブンブンブン

アリア「ふふふ…隠したって無駄だよ。スズちゃん…津田くんにズッコンなんだね!」

スズ「……」

シノ「…おいアリア。それを言うなら…」

アリア「あ、ごめんなさい! 言い間違えちゃった!」

アリア「スズちゃんは津田くんに、ズッコンバッコンなんだね!」

スズ「言い間違いに拍車をかけてどうする!?」

コトミ「あははー…でも、タカ兄の様子を見る限りそんなことはないと思いますよ」

シノ「むっ、そうなのか」

コトミ「はい。特にこれと言ってタカ兄が垢ぬけた感じがあるわけでもありませんし」

コトミ「タカ兄のごみ箱をチェックしても、回数が増えたわけでもありませんし」



タカ「へっくし」

魚見「大丈夫? 下半身出したまま寝ちゃった?」

タカ「そんな含みのある風邪の心配、初めてされたわ」

シノ「な、何だそうなのか…良かった…」

アリア「あれあれ~? ひょっとしてシノちゃんも~?」

シノ「ちちちちちち違うぞ! 私の乳首が黒い内は、そのような浮付いたことはさせないだけだ!」

スズ「会長、その言い間違いは流石に不憫なので訂正するなら今ですよ」

コトミ(うーん…確かにティッシュの数自体は増えてないんだけど…)

コトミ(タカ兄のお宝本の使用頻度は、明らかに減っているんだよねー)

コトミ(……)

コトミ(むむっ! これは修羅場の気配! 早速皆に言わなければ!)

タカ「失礼しまーす。魚見会長が差し入れにケーキ持ってきてくれましたよ」

コトミ「わーい! やったー!」

コトミ(あれ? 今何か大切なことを思いついた気がするけど…)

コトミ(まっいっかー♪)ケーキッケーキッ♪

【魚見会長とタカトシも交えて休憩することになりました】


アリア「ところでコトミちゃんは、何でウチに来ようと思ったの?」

コトミ「制服が可愛いのと、あと何より家から近いからですね」

スズ「単純な理由ねー…」

タカ「あぁ、そういえば俺、桜才も受かっていたんですよね」

魚見「!?」

シノ「む!?」

アリア「あら?」

スズ「えぇ!? それ本当!?」ガタタッ

タカ「何でそんなに萩村が慌ててんだよ…」

シノ「何故ウチに来なかったのだ? 来れば生徒会に誘っていたのに」

タカ「いや、桜才だと男子が少なすぎて肩身が狭いかな、って感じまして…」

スズ「なんでウチに来なかったのよー! 桜才の方がここから近いじゃない!」

タカ「いや、そんな変わらな―――」

スズ「何言ってるのよ!? たかが5分10分の違いだってバカにしちゃダメよ!!」

スズ「通勤時間が10分違うだけで日で20分、月なら400分、年換算なら4日分、時間の損をしてるのよ!?」

タカ「げっ!? そうなのか!?」

スズ「もちろん時間的な問題だけじゃなくて毎日の交通費の問題もあるし、英稜にはキツい坂があるから体力的にも(ry」

シノ「萩村…」

アリア「スズちゃん…」

タカ「萩村…」

魚見「萩村さん…」


4人(そんなにツッコミ役の片棒が欲しかったのか…)

【てんやわんやあって勉強会終了】


タカ「今日は本当にありがとうございました」

コトミ「本当にありがとうございました!」

シノ「いいってことだ。試験、頑張れよ」

アリア「先輩として待ってるからね」

タカ「魚見会長も、ありがとうございました」

魚見「いえいえ。こういう時は気軽に呼んでね」

スズ「……ところで会長。相談したいことがあるんですけど」

シノ「どうした萩村。藪から棒に」

スズ「桜才の男子転入枠って、まだありましたっけ?」

タカ「ちょ……萩村さん、目がいつになくマジなんですが」

【その夜、タカトシの部屋】


タカ「……」←再びゲーム中


ヴヴヴヴヴ…ヴヴヴヴヴ…


タカ「ん? 魚見会長からだ」

タカ「はい、もしもし」ピッ

魚見『突然ごめんね。今大丈夫?』

タカ「今は全然大丈夫ですよ」

魚見『夜分遅くにごめんね』

タカ「気を遣わなくても大丈夫ですって」

魚見『そう…良かった…今がまさに絶頂の最中だったらどうしようかと』

タカ「その気遣いは余計」

タカ「で、何の用ですか?」

魚見『…ちょっと、気になってね』

タカ「何がです?」

魚見『…行かないよね?』

タカ「あー…さっきの話ですか」

魚見『……』

タカ「行かないですよ。今更過ぎますし」

魚見『…そっか』

魚見『でも、津田くんがどうしてもって時は…』

タカ「今はそんな気は全然ないですよ」

魚見『…無理はしなくていいんだよ?』

タカ「しないですって。それとも会長、俺ってそんなに役にたってませんか?」

魚見『そ、そんなことない!! でも…』

タカ「でも?」

魚見『実は私…最近NTRに興味があって…』

タカ「あ、すいません。眠くなったんでそろそろ切っていいですか?」

おわりん。ちなみに津田が誰とくっつくかは全然決めてない
さーネタ不足が深刻だ

アリア「今度、皆を誘ってクリスマスパーティーをウチの別荘でやろうと思うの。
    英稜の魚見さんと津田くんも誘おうと思うんだけど、どうかな?」

シノ「それは良い案だ! 盛り上がるな!」

アリア「じゃあシノちゃん、魚見さんに伝えてくれる?
    『今度私の別荘でクリスマスパーティーをやるんだけど来ないか?』って」

シノ「分かった! 任せておけ!」



シノ<カクカクシカジカ

魚見<シカクイバ○ブ



魚見「津田くん。シノっちが今度、七条さんの別荘にて皆で性の6時間を体験しないかって」

タカ「自己解釈を織り交ぜないでちゃんと伝言して」

【やってきました七条家の別荘】


出島「本日はようこそいらっしゃいました。七条家専属メイドの出島と申します」

タカ「お嬢様とは聞いていたけど、まさか本物のメイドがいるとは」

スズ「私は何回か学校に来た時に会ってるわね」

コトミ「うわ!? 本物のメイドさんだ!」

コトミ「前の仕事は何をしてたんですか!? フリーの殺し屋!? それとも機関のエージェント!?」

タカ「初対面で臆面もなく言えるお前ってすごい」

出島「ご期待に添えない回答となりますが…以前は開発関係の仕事をしてました」

タカ「何のですか?」

出島「前立腺とかですね」

タカ「うん、七条さんのメイドと聞いて予感はしてた」

スズ(耐性ついてる…)

出島「ところで津田さま。1つ忠告がございます」

タカ「はい?」

出島「お嬢様に手を出すことはないようお願いします」

タカ「え゛…はあ…まぁ出しませんけど」

出島「気を悪くされたのならすみません。しかし主を守るのもメイドの務めなのです」

コトミ「おぉー! カッコいいー!」

出島「特にお嬢様は時々…というか常時ガードが甘いので心配なのです」

スズ「あぁー…」

タカ「まぁ…確かに…」

出島「本当に…」

出島「辛抱するこっちの身にもなってほしいものです」ハァハァ

タカ「さっきの忠告、鏡の前で復唱してこい」

【別荘内】


タカ「おぉー…大きいクスの木がある…」

スズ「立派なものね」

アリア「あら? 出島さん、部屋の飾りつけは?」

出島「申し訳ありませんお嬢様…そちらの準備は間に合いませんでした」

魚見「開催まで時間があるようなので、宜しければ飾りつけのお手伝いをいたしますが」

タカ「あ、俺も手伝います」

コトミ「私も私もー!」

シノ「よし! じゃあ、皆でやるか!」


『おー!!』


出島「皆様…本当に、ありがとうございます…」

アリア「ところでスズちゃん、さっきの立派なものって津田くんの―――

スズ「ボケるタイミングくらい選んでください」

魚見「津田くん、この飾りつけをしたいので端を持ってて」

タカ「はい」


シノ「すまないがその箱を持ってきてもらえないか。重いから気を付けてくれ」

タカ「はい」ヒョイ


アリア「やっぱり男手があると楽だねー」

シノ「だな」

タカ「これくらい、お安いご用ですよ」

出島「津田さん、津田さん」

出島「一発芸で使う三角木馬を倉庫から運ぶので手伝って下さい」

タカ「捨てる日時と場所を教えるんならいいですよ」

出島「申し訳ありませんが、料理の仕込みがあるため私はこれ以上手伝えません」

アリア「出島さん、お疲れ様。皆もそろそろ休憩しない?」

魚見「休憩なら、私がお茶でも淹れましょうか?」

アリア「だめだめ。魚見さんたちはお客なんだから。私が淹れるよー」

出島「お嬢様。私にも一杯いただけますか?」

アリア「いいよー出島さんは何がいい?」

出島「では…」

出島「お嬢様の作ったお茶で」ダラダラ

タカ「一応確認するけど、キッチンで淹れるやつだよね?」

【無事飾りつけも終わり、いよいよパーティー開催】


シノ「よし皆! グラスは持ったか!? 僭越ながら、私が乾杯の音頭を取るぞ!」

スズ「グラス持ちましたー」

タカ「同じくー」

コトミ「準備できてまーす!」

魚見「バッチコイです」

アリア「あら? 出島さん、私のグラス知らない?」

出島「失礼しました。こちらです」

タカ「ちょっと待て何だその粉末入った紙はグラスよこせ」

シノ「えー…色々と茶々が入ったがでは改めて…」


スゥー…


シノアリア魚見コトミ出島「「「「「 メリー・ク***ス!!! 」」」」」


タカ・スズ「「 7人中5人だとぉ!?!? 」」

出島「お待たせしました。お料理をお持ちしました」

タカ「こ、これは…旨い! 旨すぎる!」ガツガツ

コトミ「おいしー!!」パクパク

魚見「本当に美味しいですね」モグモグ

アリア「出島さんの料理は一級品だよー」

出島「お褒めに預かり光栄です。料理なら任せてください」

出島「肉、魚、野菜」

出島「男、女、年上年下どちらでも」

コトミ「両刀使い!?」ガバッ

スズ「料理以上に食いつくな」

出島「ご希望とあらばご教授いたします。攻めでも受けでも料理の仕方はございますので」

コトミ「し、師匠! 師匠と呼ばせてもっぐぅ!?」

タカ「ほらコトミーこの七面鳥も旨いぞー」グイグイ

アリア「ごちそうさまでした、出島さん」

出島「お粗末様でした。それではケーキを持ってまいります」

コトミ「わーい♪ ケーキだぁー!!」

スズ「はしゃぎ過ぎでしょ…」

タカ「子供っぽい奴ですみません…」

シノ「気にするな。誰にだってこんな時があっただろ?」

魚見「コトミちゃんって今でもサンタ信じてそうね」

コトミ「う、魚見せんぱーい! それはあんまりですよー!!」プンプン

タカ「サンタか…」

タカ(………)

タカ(嫌なもん思い出すぁ…)


【詳しくは原作単行本2巻♯22、もしくはアニメ1期11話Cパート参照】

タカ「サンタか…信じてた時期が懐かしいな」\ジジクサイワヨ/↓この辺にスズ

魚見「私、一人っ子だから小さかった時は弟か妹が欲しいとサンタさんにお願いをしてました」

シノ「ははは、微笑ましいな」

魚見「だから私、お願いした夜は枕元に吊るしていたんです」

タカ「靴下ですね。俺にもそんな時があったなー…」

シノ「でも朝起きたらその中に弟か妹が入ってると思うと…何かシュールだな」

魚見「あ、吊るしたのは靴下ではなくてですね」

魚見「穴を空けた近藤さんを両親のベッドに」

スズ「その時点でサンタ信じてないじゃん」

【プレゼント交換】


コトミ「お次はお待ちかねのプレゼント交換です!」

コトミ「ルールは真っ暗な部屋で音楽が止まるまで、プレゼントを回し続けます!」

コトミ「音楽が止まったら、その時持ってたプレゼントを獲得できます!」

タカ「仕切るほどはしゃいじゃって…」

コトミ「じゃあ、電気消すよー!」パチッ


【プレゼント交換中】


タカ「………」

タカ(おかしい…)\ヴヴヴヴ/

タカ(音楽に混じって不可解な振動音が聞こえる…)\ヴヴヴヴ/   \ヴッヴッヴッヴッ/

タカ(しかも数か所から…)  \ウィンウィンウィンウィン/    \ヴッヴッヴッヴッ/   \ヴヴヴヴ/

【プレゼント交換終了】


シノ「つ、津田副会長…」

タカ「ん? なんです、天草会長」

シノ「こ、このペンダントは君からか?」

タカ「あ、それ俺のプレゼントです。気に入ってもらえましたか?」

シノ「ああ。ありがとう」

シノ「…に、似合うかな?」

タカ「はい。似合ってると思いますよ」

シノ「そうか。良かった…///」カァァ


魚見「……」ジーッ

スズ「……」プクーッ

アリア「あらあら?」

アリア「ふふふっ。2人とも、そんなに見つめちゃって」

魚見「え?」

スズ「へ? あ、ちちちちちちちち違いますよ、コレは!」アタフタ

アリア「いいんだよ、隠さなくても。そんな熱心に見つめちゃって」

アリア「その手に持ってるのを早速津田くんに試したいんだね!」

スズ「へ?」\ヴヴヴヴ/   

魚見「あ…」\ヴッヴッヴッヴッ/

スズ「だあぁ!? いつの間に!?」

魚見「……」\ヴッヴッヴッヴッ/

魚見「……///」ポッ



タカ(……ッッ!?)ブルルッ

タカ(な、なんか急に怖気が!?)

<サキホーコーレー♪サキホーコーレー♪


魚見「……」

タカ「お疲れ様です、会長」

魚見「あ、津田くん…」

タカ「どうしたんですか、そんな外ばかり見て」

魚見「…いえ、別に」

タカ「…本当にどうかしたんですか?」

魚見「何でもないですよ、本当に」

タカ「……」

タカ(会長って馴れてない相手には敬語になったりするけど)

タカ(不機嫌だったり怒ってたりしても敬語になるんだよなぁ)

タカ「会長。これをどうぞ」スッ

魚見「え…これって…」

タカ「いつもお世話になっているお礼です」

魚見「津田くんが、私に?」

タカ「はい。駄目ですかね?」

魚見「……」

魚見「ううん…すごく、嬉しい。開けていい?」

タカ「どうぞ」

魚見「ドキドキする…」ビリビリ

タカ「あはは。そんな子供みたいに破いちゃって」

魚見「勢い余って私の膜まで破けそう…」ビリビリ

タカ「もっとワクワクを表現する言葉があるハズだろぉ」

魚見「あ…お香だ」

タカ「友達から色々と訊いて決めました。どうですか?」

魚見「ありがとう…大切に使うね」

タカ「はい。気に入っていただけたなら何よりです」

魚見「嬉しい…ところで津田くん、その手に持ってるのって…」

タカ「あぁ、さっきのプレゼント交換の奴ですけど」

魚見「それ、私があげた物よ。大切に使ってね」

タカ「へぇー…」

タカ「………」

タカ「………」\ウィンウィンウィンウィン/

タカ「これあんたかぁ」

おわりん。USB紛失した関係で更新時間変更
ちなみにこのスレはあと2,3回更新予定。でわでわ

ちょっと本編がいい感じにまとまらなかったので本日は小ネタ

タカ(些細なミスをしたおかげで生徒会顧問の先生に怒られてしまった…)

タカ(魚見会長や他の役員はそつなく仕事出来るのに、俺だけ何かミスしてばっかだよなぁ…)

タカ(はぁ…俺、やっぱり生徒会に向いてないのかも)

タカ(……何だか)

タカ「ナーバスになっちゃってるよなぁ…」

魚見「ちょっと津田くん!!」バァン!!

タカ「うわぁ!?」

魚見「確かに最近ちょっと太ってきたけどその言い方はあんまりじゃない!!」

タカ「へ…? え…?」アタフタ

魚見「……」

タカ「あ、あの…ええと……」

魚見「ごめんなさい、ラーダスと聞き間違えてしまったわ」

タカ「は? あ、はい……よく分からないけどごめんなさい…」


※lardass…直訳で『豚のケツ』。太っている人への別称

【英稜高校生徒会室】


魚見「ロリ巨乳という言葉があるじゃない」

タカ「……」カキカキ

魚見「幼い容貌にそぐわない豊満な胸囲…一見すれば不整合ではある体型ながらも
   その違和感すらも掃き捨ててしまっていいほどの艶やかさがそこにはある」

魚見「世の中の紳士諸兄らにすればミスマッチと思えるかもしれないけど、
   反面として見事なアウフヘーベンを完成させている事実」

タカ「…あー、この数字ってどこから出すんだっけ」

魚見「ちっちゃいけどおおきい。おおきいけどちっちゃい。だからこそいい」

魚見「相反する属性が、時には互いに互いを引き立てあうキー足りうる。
   それは塩を少量加えるとかえって甘みが出るチョコレートと同じ理屈」

タカ「ふー…さて。次の書類は、と…」

魚見「ちなみに個人的にはロリ巨乳に最も適合する衣装は裸ランドセルだと思うんだけど、津田くんはどう思う?」

タカ「暇なの?」

魚見「そこでロリ巨乳の派生系を私なりに考えてみたんだけど」

タカ「まだ続くの?」

魚見「ショタ顔なのに背が高い…つまりタッパがある…そうね、『ショタッパ』とでも名付けましょうか」

魚見「愛くるしい容姿とは裏腹な高身長。抱きしめられたい、甘えたいと思える体格に、
   思わず庇護欲を駆り立てられる表情を纏ったそれはまさに禁断の果実」

魚見「でも、特にいいのは加虐的状況に陥った場合。自分より背が高い相手を屈服させられる征服感と、
   これからされることに身が竦み、あるいは苦悶する表情を想像するだけで…堪らない」

魚見「更にそれが年下ならもう何もいう事もありません」

タカ「………」

魚見「というわけで津田くん。この短パンを履いてみてくれない?」

タカ「俺が言いたいのはただ一つ。暇なら手伝ってくれ」



魚見「でもちょっと興奮した?」

タカ「……………………ノーコメントでいいですか」

【学園交流会 in 桜才学園】


シノ「おはよう、津田副会長」

タカ「おはようございます。今日もよろしくお願いします」

シノ「む…津田副会長。今日は昼を挟んで夕方まで交流会をやるんだぞ。昼食はどうした?」

タカ「いや、買ってきてますよ。ほら」ガサッ

シノ「それは…おにぎり1つだけじゃないか。大丈夫なのか?」

タカ「あはは…最近金欠気味でして。でも、一応これで足りますよ」

シノ「そうか。しかしおにぎり1つでコンビニの袋を貰うのは勿体ない気がするな」

タカ「あ…そうですね…断れば良かったかな」

シノ「不要なものを持ってるとかさ張ってしまうぞ。仕方ないからこれはクタクタパンツごっこして有k――」

魚見「シノっちに異議あ―――り!!」

シノ「うおっどうしたウオミー。突然そんな声を張り上げて」

魚見「シノっち。津田くんにとってそれは無用の長物ではありません」

魚見「考えても見てください。津田くんがトイレで処理する時の状況を」

魚見「受け止める時にトイレットペーパーを使ってしまえば紙が溶けてこびり付く可能性があります」

魚見「かといってティッシュで受け止めても、詰まる可能性があるのでトイレに流せません」

魚見「そんな時に……どうするべきか!!」

シノ「ハッ……!? そ、そうか…!!」

魚見「そう! そんな時に小さい半透明のビニール袋が役に立つのです!」

魚見「処理したティッシュを袋に包んでしまえばポケットに容易に収められますし、匂いが漏れる事もありません!
   しかも捨てる時も自然にゴミ箱へ捨てることが出来ます!!」

魚見「だから津田くんには……必要不可欠のものなんですっ!!」

シノ「ぐ、ぐぅの音も出ない…!! まさに反論の余地がないとはこの事だ…!!」



スズ「津田。さっきから何を探してるの?」

タカ「ゴミ箱。これ捨てたいから」

スズ「あ、じゃあそれちょうだい。飲み終わった紙パックのジュース入れときたいから」

【ある日、夕飯の買い出しにスーパーへ来ていた萩村スズ】


タカ「あれ、萩村じゃん。奇遇だな」

スズ「あ、津田。津田も買い出し?」

タカ「まぁね。俺は洗剤とか日用品の買い出しだけど。萩村は夕飯の?」

スズ「そうね。今日はホウレン草とベーコンのクリーム煮にしようかと思って」

タカ「う、旨そうだな…ていうか萩村、料理できるんだ…」

スズ「人並みにはできるわよ。バカにしてんの?」

タカ「素直に感心してるだけだよ。他には何か作れるの?」

スズ「そうねー…あとはカルボナーラとか、クリームグラタンとか、ミルクプリンとか」

タカ「……」

スズ「一番得意なのはクリームシチューね。牛乳使ったレシピなら3桁は軽く…」

タカ「ごめん、俺から振っといて何だけどこの話やめない?」

【ある日、犬の散歩をしていた萩村スズ】


魚見「こんにちワン」

スズ「あ、魚見会長。奇遇ですね。夕飯の買い出しですか?」

魚見「そうですね。そちらは夕方の散歩ですか?」

スズ「はい。あ、この子が愛犬のボアです。小さい頃から一緒にいた、大切な家族です」

魚見「なるほど…とても利発そうな子ですね」

スズ「躾されているので、人を噛んだりは絶対にしません。触ってみますか?」

魚見「ありがとうございます。ではちょっと失礼して」

魚見「ところで私、偶然バターを持っているんですが」

スズ「やっぱウチの子の半径3メートル以内に近寄らないでもらえます?」

会計「…思うんだけどさ」

書記「なに?」

会計「全然出番ないよね」

書記「まぁしょうがないと思う」

会計「一応、最近の学園交流会には私たちも出席してる体で話は進んでいるはずなんだけど」

書記「台詞とか全然描かれないもんね」

会計「…まぁ情報が少なすぎるしね、私たち」

書記「原作の9巻で一応男女の英稜生徒会役員は出てきたんだけどね」

会計「正直どっちが誰で、何の役職かも全然分からないし」

書記「いかにも『ザ・モブキャラ』って感じのキャラ描きだもんね」

会計「……」

書記「……」

会計「まぁ正直、そこまで出番なんて欲しくないよね」

書記「会長と桜才生徒会へのツッコミ的な意味でね。津田くんは本当によく頑張ってるよ」

今日はこれだけ。すっげぇ短くてごめんちゃい。
一応来週投下分で一区切りつく予定。

再開前にちょっとだけ修正

>>191
別称→蔑称
かなりの侮蔑の意味合いで使うらしいから、良い子の皆はあまり使わないでね!

【コトミの桜才学園入学試験当日】


コトミ(ついにこの日がやってきた…)

コトミ(今日までタカ兄たちに、いっぱいいっぱい勉強をみてもらったんだ…!)

コトミ(皆…私、必ず笑って帰ってくるよ!)

コトミ(私の受験番号は……)ペラッ


【68】


コトミ「………」

コトミ(ダメかもしれない…)ズーン…

コトミ(教室入ってそうそう気落ちしちゃった…せめてもう1つ後ろなら…)

時「……ここか」スッ

コトミ「そ、そこの私の後ろの席のあなた!」

時「ん?」

コトミ「私と席を交換しませんか!?」

時「何言ってんだお前」

コトミ「はぁ…やっぱダメか」

時(何なんだこいつ…)

コトミ「あ、自己紹介が遅れたね。私は津田コトミ。よろしくね」

時(勝手に自己紹介始めやがった…)

コトミ「あなたの名前は?」

時「教える義理はねーよ」

コトミ「えー…ひどいなー…」

時「…別にどうだっていいだろ」

コトミ「ええと、津田の次だから…て、て…天堂寺とか?」

時「ちげーよ。何でそんな漫画キャラっぽいのが最初に浮かぶんだよ」

コトミ「じゃあ天使ちゃんとか? 天使と書いてエンジェルと読ませるみたいn――」

時「時です。時と申します」

コトミ「そっか。よろしくね、トッキー!」

時(もうあだ名つけやがった…)

コトミ「トッキーはどうしてこの学校受けるの?」

時「近かったかr……いや、どうだっていいだろ」

コトミ「えーいいじゃーん。試験始まるまで暇だし、お話ししよーよー」

時「お前、ちょっと黙ってろよ。私は今から復習するんだ」

コトミ「…トッキーってパッと見、不良っぽいのに真面目だよね」

時「ほっとけ。………あ」

コトミ「どったの?」

時「………わりぃ。筆記用具貸してくれね?」

コトミ(ドジッ子なんだ…)

【試験開始】


コトミ(うぅ…この問題難しいよぉ…)

コトミ(…でも私にはこれがある! 幾多の困難を共に乗り越えてきた…相棒『グングニル』!)

コトミ(お願い…! 力を貸して…!)


カララ…


コトミ(よしっ……! 4だから…答えは『エ』だね!)

コトミ(次の問題も……げげ、難しい…また頼むよ、グングニル!)


カララ…カララ…カララン…


時(…前の奴、うっせーなー)

【試験終了】


コトミ「お、終わった…あとは座して結果を待つのみ…」

時「…終わった後に言うのも何だけどさ。お前、うるさすぎ」

コトミ「あはは…ごめんね、トッキー」

時「諦めるのは勝手だけど、せめて静かに寝てるとかしてろよ」

コトミ「そ、その言い方は酷いよ! ていうか、トッキーだってうるさかったじゃん!」

時「はぁ?」

コトミ「毎回終了10分前くらいになると、決まって慌てたように解答してるんだもん!
    私、すっごく気になって集中できなかったんだから!」

時「…暇潰してただけだ。気にするな」

時(い、言えない…。終了間際になって回答を1個ズラしていたり、
解答用紙の裏面がある事に気が付いていたなんて…)

【合格発表当日】


コトミ「つ、ついにこの日が…こ、興奮…じゃない、緊張してきました…」

タカ「ようはいつも通りだな」

スズ「ていうか割と余裕あるじゃん」

魚見「大丈夫よコトミちゃん。自信を持って」

シノ「そうだぞ。全力を出して臨めたなら、あとは堂々と構えていればいいんだ」

アリア「ところで、コトミちゃんは何番なの?」

コトミ「68番…………です」

魚見「そ、それは……」

シノ「………駄目かもしれないな」

アリア「き、気にしちゃだめよコトミちゃん。何処に行っても、私たちは友達だからね?」

タカ「何この突っ込んじゃいけないみたいな空気」

【受かってました】


コトミ「やった……やったよタカ兄ー!! みなさーん!!」

タカ「やったなコトミ!!」

スズ「おめでとう。後輩としてよろしくね」

コトミ「ゆ、夢じゃないですよね!? 抓ってくれませんか!」

シノ「任せろ!」ギュッ←右乳首

アリア「夢じゃないよ!」ギュッ←左乳首

魚見「おめでとう、コトミちゃん!」ギュッ←陰核

コトミ「あっ……/// この感覚はぁ……ゆ、夢じゃない…///」

タカ「ひっでぇ現実だ」

時(なんかやけに騒がしい奴らと思ったら…そういやあいつも受かってたな)

コトミ「あ! トッキー! 」

時「げ」

コトミ「トッキーも受かってたね! おめでとう!!」

時「…まあな。お前こそ良かったな」

タカ「知り合いなのか、コトミ?」

コトミ「うん! 私の後ろに座っていた娘だよ!」

コトミ「シックスナインの時ことトッキーです!!」

時「変な紹介すんじゃねぇ!!」

スズ「…!!」ピクッ

コトミ「改めまして、友達1号のトッキーです!!」

時「だから勝手に……まぁいいや。どうも」

シノ「合格おめでとう。私は桜才学園生徒会長の天草シノだ」

時「はぁ」

アリア「副会長兼書記の七条アリアよ。こっちに入るなら、これからよろしくね」

時「どーも」

スズ「…あんたねぇ。仮にも先輩になるかもしれないんだから、言葉使いはちゃんとしなさいよ」

時「…ガキが何言ってんだ?」

スズ「あ゛ぁ? ちょっと津田。肩貸しなさい」

タカ「あー…はいはい」スクッ

スズ(肩車しつつ)「私は萩村スズ!! これでも(ry」

時(…なんか変なとこに受かったな)

スズ「はぁ…まあいいわ。生徒会に勧誘しようと思ったけど、これじゃ無理そうね」

時「…まぁ言われたところで入らないけどな」

スズ「そう言うと思ったわ。流石に無理強いはできないしね」


コトミ「あ! 両親にメールしなきゃ! 『サクラ咲ク』、と…」

魚見「思うんですけど、『サクラ咲ク』って何か卑猥ですよね」

シノ「全くだな。何だか大人になった感じがするし」

アリア「そうだねー。同じピンク色だしねー」

魚見「男子の場合でも、一皮むけた感があっていいですよね」

シノ「わかるわかる! 桜の花弁もアレも、切り込みが入ってるしな!」

アリア「それだと、男子の場合は『サクラ剥ケル』って言いなおした方がいいのかしら?」


スズ「やっぱ入る気ない?」

時「…入る気はないけど同情する」

【4月の英稜高校、入学式も終わり】


タカ「コトミも高校生か…なんだか感慨深いなぁ…」

魚見「そうだね。同じ高校じゃないのはちょっと寂しいけど」

タカ「そうですね。でも、たまに遊びに来るって言ってましたよ」

魚見「ふふっ。それは楽しみね」

タカ「…思えば、俺もここに入ってもう1年になるんですね」

魚見「そうね。津田くんも、だいぶ成長したと思うわ」

タカ「俺なんてまだまだですよ。そう言えば、会長は3年になったから引退ですか?」

魚見「いえ。私はもう少し続けようかと」

タカ「そうなんですか。じゃあまた、これからもよろしくお願いします」

魚見「ええ。こちらこそ、よろしくお願いします」

魚見「津田くんは次期生徒会長になって欲しいから、特に頑張ってほしいわね」

タカ「ま、マジですか…」

魚見「心配しなくても、一人前になるまで私がちゃんと鍛えてあげるから」

タカ「は、はい……プレッシャーありますけど、頑張ります」

魚見「よろしい。では、英稜高校生徒会役員共!」


魚見「今年度も、よろシコお願いします!!」


タカ「うん分かってたさー綺麗に終わらないってことはー」


【おしまい】

つーんで一旦ここで切ります。タカトシ2年生は今月末にスレをたてる予定
2か月もかかってごめんね。2スレ目は1か月内に終われるように努力する

ちなみに、来週に小ネタとおまけを投下してこのスレは本当におしまい

うおみーおねーちゃん編は?
マダです?

最後の更新よー
まずは小ネタから

>>229
…すまん

スズ(うぅ…もうすぐ学園交流会なのに眠くなってきた…)

スズ(しょうがない…行儀悪いけどガムを噛んで気を紛らわそう)



タカ「よう萩村。今日もよろしく」

スズ「ええ。こちらこそよろしく」

タカ「あれ? 萩村、お前…」クンクン

スズ「ん?」

タカ「ガム噛んだ?」


魚見「!?!?」

スズ「あ、分かる?(匂いで)」

タカ「まぁな」

魚見「……萩村さん」ズイッ

スズ「ど、どうしたんですか魚見会長?」

魚見「萩村さんの意外な一面を知って動揺を隠せませんが…しかし、私は軽蔑したりはしませんよ」

スズ「は?」

魚見「でも、無理やりだったり誰かに脅されているんだったら、迷わずに言って下さいね。
   もし自分の意志だというなら、どんなものか詳しく教えて下さい」

スズ「あの…先程から何の話を…」

魚見「え、だってさっきカム・ダンプって」

タカ「俺、学はないけどしょうもない聞き間違いしてる事だけは分かる」

スズ(こんな最低なスラングさえも知ってる自分が嫌だ…)

スズ(でもすごくツッコみたくない…)


※cum dump=肉便器

魚見「実はまだ、スピーチでは緊張してしまうの」

タカ「うーん…もう俺から言える事なんてないんですけど…」

魚見「そうですか…分かったわ。ちょっとシノっちに相談してみる」メルメル

タカ「お力になれずにすみません…」


魚見「あ、返信がきました」


【そういう時は人をナスに見立てよ キュウリも可】


魚見「ですって」

タカ「普通はジャガイモだろ…」

魚見「あ、七条さんからも返信が」


【そういう時は人をバ●ブかデ*ルドーに見立てると捗るよ!】


魚見「なるほど…親近感湧いていいですね」

タカ「相談相手からして全力で止めるべきだった」

【桜才生徒会室にて相談をもちかける魚見会長】


魚見「津田くんには恥ずかしくて相談出来ないんですけど…私、自分でも愛想がないと思いまして。
   生徒会長として不適格でしょうか」

シノ「それは欠点ではなく個性だよ。むしろ誇りなさい」

シノ「普段、無表情な少女が時折見せる笑顔…そうしたギャップ萌えを作り出せるし」

魚見「それ、アリですね。普段クールの人が情事に淫乱語連発するって……すごく興奮します…」

シノ「いやいや、私としてはそこは逆に顔を真っ赤にして必死に声を押し殺してる方が…」


【ツッコミ不在のまま、この談義は18分続いた】

シノ「まぁ私は変える必要は全然ないと思うな。しかし、私だけではなくて他の皆にも相談してみたらどうだ?」

シノ「とにかく、愛想がなくても気にするな。私からは以上だ」

魚見「分かりました。ありがとうございます」



スズ「え? 魚見会長に愛想がないように思う?
   うーん…確かに表情の起伏はそんなにないとは思いますけど…あまり気にしなくていいと思いますよ」

スズ「たとえ仏頂面でも、堂々と構えていてくれた方が私はいいです」



アリア「自分が仏頂面だと思う? そうねークールな感じかなーと思うけど、私は気にしないわ」

アリア「だってマグロなら、開発する過程を楽しめるからいいんじゃない?」



魚見「津田くん、ちょっと相談したいんですど」

タカ「はい、なんでしょう」

魚見「マグロな私ってどう思う?」

タカ「いきなり何の話だよ」

スズ「実は最近、ヨガにハマっているんです」

シノ「ヨガか。健康に良さそうだな」

スズ「ヨガは健康にいいですよ。新陳代謝がよくなりますし」

スズ「それに身体を柔らかくすることにより、事故などにあっても怪我が軽く済む場合が多いようです」

魚見「ヨガることは、いい事なんですね」

アリア「じゃあこれを機に、皆にもっとヨガってもらった方がいいんじゃないかな?」

シノ「よし! 今度の休日は皆でヨガりまくろう!」

タカ「……」←あまりにも自然な流れだったためツッコむタイミングを逃した

スズ「……」←話題を振ったためツッコみづらい

小ネタおわりん
続いておまけというか番外編っぽいやつ

【コトミが桜才学園に入学した日:桜才学園生徒会室】


コトミ「失礼しまーす!!」ガララッ

シノ「おぉ、コトミじゃないか。入学おめでとう」

スズ「おめでとう。でも入る時はノックしなさい」

アリア「入学おめでとう。で、どうしたの? いきなり」

コトミ「はい!! 実は今日、折り入ってお話があります!!」

シノ「な、何だやけに真剣だな…どうした?」

コトミ「実は…私、津田コトミは…!」


コトミ「本日をもって、生徒会役員に立候補したい所存であります!!」ビシッ

シノ「……」

アリア「……」

スズ「……」

コトミ「……」ドキドキ

シノ「…コトミ。エイプリルフールならもう過ぎたぞ」

アリア「入学式終わって緊張で変になっちゃったんだね。ア●ルプラグ貸そうか?」

スズ「どんな緊張のほぐし方だよ…あー悪いことは言わないからやめなさい。無理だから」

コトミ「案の定ひどい言われ様だ!?」

シノ「まぁ生徒会に入るに当たり、制限のようなものは設けてはいないが…」

アリア「でも、結構大変だよ? 」

スズ「中途半端な気持ちで入ると後悔するわよ?」

コトミ「し、失礼な! 私は適当な気持ちでこんなこと言ってません!
    不純物一切なしの、真面目な気持ちでここに立っています!!」

シノ「そこまで言うなら聞こう。君が生徒会に入ろうと思った理由は何だ?」

コトミ「はい。規律を重んじ、伝統あるこの高校に入学できた事に感謝し、
    その恩に少しでも報いたいと思い、生徒会に入ろうと思いました」

アリア「模範的な解答だね」

シノ「悪く言えばいかにもその手の参考書を丸暗記してきました、という感じだな」

スズ「…本音は?」

コトミ「タカ兄にできるなら、私にもできると思いました!」

コトミ「あと、就職するとき有利そうだから!」

スズ「適当さと不純物で100%じゃねーか」

スズ「とにかく、そんな理由なら認められないわね」

コトミ「えぇー!? 何でですか!?」

スズ「暇人を入れてあげるほど人手に困ってないわよ」

コトミ「そ、そんな! 私、真剣なんですよ!!」

スズ「あのねー。あんたのために言う事だけど、生徒会に入るってことは生徒の模倣になるって事なのよ?」

スズ「成績は常に上の方にいなきゃいけないし、朝は早く来なきゃいけないし、
   どんな行事にもどの生徒より真剣に取り組まなきゃいけない」

スズ「あんたが思っている以上にすごく大変よ? それでもやりたい?」

コトミ「う…うぅ…」

シノ「こらこら萩村。何でも頭ごなしに否定するのはよくないぞ」

スズ「か、会長…そんなつもりは…」

シノ「確かに萩村のいう事ももっともだが、かといってやる気に満ちた生徒を追い返すのは私の本意に反する」

シノ「特に我が校は最近共学化したことで、新たな価値観が産まれつつある」

シノ「これからの生徒会には、コトミのような型に嵌らないタイプの役員が必要となるかもしれない」

アリア「うーん、確かに一理あるかもねー」

スズ「え、ええと……しかし…」

アリア「スズちゃん、そんなにコトミちゃんが入るのが嫌なの?」

コトミ「え……ス、スズ先輩…ひどいです…」

スズ「い、いえ! 別にそういうわけでは…! ただ…」

シノ「ただ?」

スズ(これ以上ボケが増えたら本格的に私の負担がヤバい事になるから…)

シノ「とにかく、入りたい気持ちは分かった。その上で聞こう」

コトミ「はい!」

シノ「コトミ。お前は生徒会に入って何がしたいんだ?」

コトミ「へ?」

シノ「生徒会に入るからにはこれがしたい、ここを変えたいといった目標くらいあるだろう?」

コトミ「え、ええと…」

スズ「…あんたまさか、何もないの?」

コトミ「あ、あります! もちろんありますから!!」

アリア「じゃあ改めて。コトミちゃんが生徒会に入ってやりたい事ってなーんだ?」

コトミ「ええと……」

コトミ「せ、生徒会に入ってこの学校の支配構造を変革して…」

スズ「厨二はいいから」

コトミ「ちょ、ちょっと待ってください! 今ちゃんと考えますから!」

スズ「考えるとか言っちゃったよ」

シノ「うーん…流石に目標も志も何もない人間を入れるわけにはいかないな」

コトミ(ま、まずい……! こうなったら、使いたくなかったけどアレを使うしか…!)

コトミ「か、会長! これを見てください!」スッ

シノ「ん? 何だこの紙切れは」

コトミ「中学時代、おっぱいが大きくなり始めた頃の私生活を出来るだけ思い出して書きました! こ、これでどうにか…!」

スズ「堂々と袖の下!?」

シノ「………」

シノ「け、検討しても……いい、かな…?」

スズ「逡巡し始めた!?」

コトミ「あ、背が伸び始めた頃のもありますよ? スズ先輩も要ります?」

スズ「…………い、いらんわ! 見くびるな!」

アリア(今ちょっと揺れたね、スズちゃん)

スズ「と、とにかく私は反対です!」

シノ「うーん…私は入れてもいいと思うが…」

スズ「そ、そんな…! あっさり買収されてしまうなんて…見損ないました!」

シノ「ち、違うわ! ちゃんとした理由がある!」

シノ「自分で言うのもなんだが、私もアリアも萩村も、常人離れしたところがあるだろ?」

シノ「だから一般人の視点で物事を見れる人物が必要と、前から思っていたところなんだ」

コトミ「わーい! 私、必要な子だー!!」

スズ(それってコトミである必要性ないんじゃ…)

アリア「私も別にいいかなーって思うよ?」

スズ「七条先輩まで…」

アリア「シノちゃんの言う事ももっともだし、それに役職を兼任するのもそろそろ疲れたしね」

スズ「うっ…た、確かに…1年間ずっと副会長と書記を兼任してたんですよね…」

シノ「そうだな…アリアにばかり負担をかけてしまってたからな…」

アリア「気にしないで。私が好きでやっていたことだから」

アリア「1つの体に2つの性器がついてるみたいで楽しかったし」

スズ「そんな不純な理由で兼任してたんですか!?」

コトミ「ふた○り感覚で生徒会役員をしてたなんて…先輩、流石です!!」

スズ「せっかくオトしたんだから蒸し返すな!!」

シノ「とにかく…賛成2と反対1だが…どうだ、萩村?」

スズ「うぅ…わ、分かりましたよ…多数決なら仕方ないですね…」

コトミ「わーい! やったー!!」

スズ「チクショウ…ファッ●ン民主主義…」

アリア「でもスズちゃん、落ち込むばかりでもないと思うよ?」

スズ「へ? どういう事ですか?」

アリア「よく考えてみて。コトミちゃんがウチの生徒会に入ったという事は、津田くんの事を色々と聞けるってことだよ?」

スズ「!!」

シノ「!!」

コトミ「へ? 何でそこでタカ兄が出てくるんですか?」

シノ「よし、じゃあ入ることも決まった事だし、役職を決めるぞ」

スズ「そうですね。七条先輩の役職のどちらかという事に…1年だから書記ですか?」

アリア「うーん…私は副会長って柄でもないから、書記の方を続けたいなー」

コトミ(な、何故か当人の私が置いてけぼりになる程に話が加熱してる…)

シノ「というわけで、我が生徒会に新たな副会長が就任した!!」

コトミ「皆さん、よろしくお願いしま―――すっ!!」

アリア「これから賑やかになるね」

スズ「はぁ…まぁ先輩として、手を抜かずにビシバシしごくから覚悟しなさいよ?」

コトミ「はい! お手柔らかにお願いします!!」

スズ「手を抜かないと言ったろーが…それと、ちゃんと勉強しなさいよ?
   ウチは基本的に成績上位しか認めないからね? 補習や赤点なんてもってのほか」

コトミ「え」

アリア「行事がある時とかは夜遅くまで残る事があるから、今の内に親御さんに言っておいてね?」

コトミ「え、え」

シノ「では早速明日から早朝の服装チェックに出てもらおうか。始業の1時間前に登校してくれ」

コトミ(……どうしよう。ちょっと早まったかもしれない)

シノ「よし、では津田コトミ新副会長!! 生徒会への意気込みで、この場をしめてくれ!」

コトミ「は、はい……」

コトミ「こ、この度副会長に就任した私、津田コトミは…」


コトミ「全校生徒の、反面教師になることをここに誓います!!」


スズ「就任直後に諦めんな!!」


【おしまい】

というわけでやっとこさ終わりです。無駄に期間が長くてすいませんでした
タカトシ2年生編は タカトシ「英稜高校2年、生徒会副会長の津田タカトシです」
ていうスレタイで今月末からやる予定。うん、1か月内には終わらそう。

ではまた
じゃあの

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月15日 (火) 16:49:21   ID: jAKtXWN6

面白いです!
執筆ガンバ

2 :  SS好きの774さん   2014年04月15日 (火) 16:54:39   ID: jAKtXWN6

どうか続きを|・д・)チラッ

3 :  SS好きの774さん   2014年04月16日 (水) 20:37:22   ID: y3yB0GRf

↑は何故2回も書き込んだのか……。

面白いです、続きはよ

4 :  SS好きの774さん   2014年05月17日 (土) 12:49:29   ID: ewXy-x3n

続きが気になりすぎる……

5 :  SS好きの774さん   2014年05月22日 (木) 21:21:11   ID: SIjpIZPj

ウオミー

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