男「幼馴染みの中二病が治らない」 (3)


4月

幼「ふふふ……男よ。今日から高校生というものになるが……」

男「ああ、そうだな」

幼「貴様はどう思う。学生などという退屈な身分で居続けることを」

男「……」

幼「我々の魂は、記憶を失い、人間に紛れている神だ。貴様はまだのようだが、私はその事実を思い出した。もう、人であることにも飽きているのだよ」

男「幼……ストップ」

幼「ふふふ…どうした男。貴様にも記憶が戻ってきたか?」

男「あのな、今日から高校生なんだぞ。いい加減そういうのは卒業してくれ。恥ずかしい」

幼「むっ……男よ。まだ信じておらぬのか。愚かだな、現実を受け入れられぬとは」

男「びっくりするくらいのブーメランだな……。まあ、幼がそう言うなら勝手にしてくれ。先に言うが、俺まで中二病とは思われたくないぞ」


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