男「おかえり」女「…アナタ、誰?」 (105)

女「ハァ………疲れた」

女「今日は色々あったからなぁ。はやくお風呂入って寝よう」

ガチャッ

男「おかえり」

女「………え?」

男「どうした?幽霊でも見たような顔して」

女「………アナタ、誰?」

男「は?」

女「なんで私の部屋にいるの!?」

オチがわかってしまった

男「なんでって、俺がいちゃ悪いのかよ?」

女「悪いに決まってるでしょ!!アナタ、なんなのよ!?」

男「………いや、お前こそどうしたんだ?」

女「見ず知らずの男が私の部屋にいる!それがおかしくないわけないでしょ!!」

男「………お前、病院行くか?」

女「アンタが行きなさいよ!!」

男「………こりゃ、そうとうだな」

女「何がそうとうよ!アナタ頭おかしいんじゃない!?」

>>3

言わないでニヤニヤしながら見てくれ

男「お前、ホントにどうしたんだ?」

女「もういい!通報してやるから!」ピッピッ

男「オイ!馬鹿やめろよ!」

女「もしもし警察ですか?私の家に変な男がいるんです!今すぐ来て下さい!住所はーーー」

男「………こりゃ、マジでヤバイな」

女「はい!すぐに来て下さい!」
ピッ

男「なんだって?」

女「すぐ向かうって。アナタ、すぐに捕まるからね!逃げたりしないでよね!」

男「………逃げられる訳ないだろ。今の女目の当たりにして」

女「キモッ!近頃のストーカーってここまでするのね。まぁいいわ。すぐにアンタは檻の中よ!」

ーーーーー

ピンポーン

女「警察ね!ほら、コレでアンタお終いよ!」

男「………俺が出る」

女「ハッ!自首でもする気?無駄に決まってるでしょ!」

ガチャ

警察「こんにちは、○○署の者ですが、不審な人物というのは」

男「あの、俺が話すんで、ちょっと外に行きませんか?」

警察「なるほどね。それじゃあちょっと面倒だと思うけど、署まで来てくれる?手錠とかはしないから」

男「分かりました」

女「ざまぁないわね!この犯罪者!」

男「女、すぐに戻るからな」

女「二度と来んなこの変態!!」

ーーーーー

女「まったく、なんだったのよあの男は!」

女「人の家にいつの間にか入って、それであの態度!」

女「ストーカーなんてもんじゃないわね!追跡者じゃなくて滞在者よ!」

女「………あんまり上手い事言えて無いな」

ピンポーン

女「なんだろ?はーい、今出ますねー」

ガチャ

警察「度々すみません、○○署の者ですが」

女「あら、さっきの警察さん!どう?さっきの男は牢屋で大人しくしてるかしら?」

男「誰が牢屋に行くって?」

女「え?なんでアンタいるのよ?」

警察「えっとですね。この方の話を聞いてですね、ちょっと今のアナタ一人には出来ませんので、この人に滞在してもらいますからね」

女「………へ?」

警察「一応嘘はないか調べましたけど、どうもこの人嘘ついてないみたいだから、一緒にいてもらうからね。コレ、裁判所からの命令書ね」

女「………なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!!」

女「なんで!こんな男がウチに滞在しなくちゃならないのよ!!アンタ達おかしいんじゃないの!!」

警察「あーりゃりゃ、こりゃ聞いた通りそうとうだわ」

女「ふざけるなふざけるなふざけるなぁ!!アンタ達警察ならちゃんと仕事しなさいよ!!この税金泥棒!!」

警察「あー、お嬢ちゃん。あんまり口が過ぎるとおじさん別の仕事しなくちゃならなくなるから、言うこと聞いてくれる?」カチャ

女「な、なによ、拳銃なんか構えちゃって!?」

警察「で、どうするお嬢ちゃん。おじさんの手を煩わせないでくれよ?」

女「ハッ!どうせ脅しで構えてるだけでしょ?そんなん怖くないわよ!いいからさっさとこの男を牢屋に」

パァアン!!

女「………へ?」

警察「お嬢ちゃん。年寄りに殺人までさせないでくれ。で、どうする?」

女「………分かったわよ。言うこと聞けばいいんでしょ!!」

警察「よしよしいい子だ。それじゃ私は帰るよ。男さん。なんかあったらよろしくね」

男「………ハイ」

バタンッ

女「………なっによ今の!!信じらんない!!」

寝ます。

残ってたら続きかきます。

役員共SS書いてた人?
違ったらごめん

>>13

そうだよー

よく分かったね

>>15
やっぱそうか
やけに仕事とクオリティ高いからわかったわがんばー

さあ続けたまえ
寝れないじゃないか

>>16

ありがとうね!

初めての男女SSだからとりあえず終わらせるの目標に頑張るよ!

>>17

俺も寝たいんじゃよ………

なんとなく読んでたら続きが気になって寝れないじゃないか
今日仕事なのにどうしてくれる

>>20

俺も今日学校だから許して

寝れないからあと少しだけ投下して寝る

男「………大丈夫か、女?」

女「触らないで!近寄らないで!!話しかけないで!!!」

女「ワタシはアンタの事なんか1ミリだって信用してないんだから!!」

男「でも、裁判所の命令書だってあるんだぞ?」

女「分かってるわよ!!だから家にいるのは1億歩譲って許可するわよ!!でもだからと言って、私に話しかけないでよね!!」

男「………分かった。でも、名前ぐらいは教えさせてくれ」

女「………名前だけよ」

男「ありがとう。男だ。よろしく」

女「………女。よろしくしないでね」

ーーーーー

ピピピピピピピピピピピピピピピpバシィッ!

女「………あー、今日も仕事か。起きないと」

ジュー、ジュー

女「………何、この音」

男「あ、女。おはよう」

女「何してんのよ、犯罪者」

男「えっと、朝食作ってるけど………ダメ?」

女「ダメだと思うならしないでよ!!大体私は朝は」

男「ベーコンエッグにトースト。卵は半熟、ベーコンはカリカリ。トーストはちょっと焼き過ぎるくらいでバターたっぷりだろ?」

女「………なんで知ってるのよ」

男「………やっぱり、ダメなんだな」

女「なによ、気持ち悪い。とにかく、分かってんなら早くしなさいよ!!アンタは私に住まわしてもらってるんだから!!」

男「ハイハイ」

女「大体、アンタ無能過ぎ。つーかオドオドしてキモイ。私の元カレならもっとスマートに立ち振る舞うわよ?」

男「………元カレ?」

女「そうよ、私の元カレはねぇ!私が起きる頃には朝の準備全部してくれてて!いつも優しくてかっこよかったんだからね!!」

男「………そうなんだ」

女「そうよ!私にはもったいないぐらいに素敵は人だったわよ!!」

男「………その人の名前は?」

女「名前?…そんなん関係ないでしょ!!つか喋りかけんな、朝飯置いたらどっかいって!!」

男「………分かった」

女「………え?何よ、外出るの?」

男「あぁ。このまま出かける。夜には戻るよ」

女「ふんっ!!一生戻んなくたって結構よ!!」

男「………戻ってくるよ、きっと」

女「……何泣きそうになってるのよ。キモッ」

男「ゴメン。じゃあ出るよ」

キィッ…バタンッ!!

女「………何よアイツ、腹立つわね」

カチャカチャカチャカチャ

女「………美味しいじゃない、余計腹立つ」

女「さて、と。そろそろ出るか」

女「シッカリ鍵閉めてっと」

女「これであの犯罪者は入って来れないわね!」

女「さーて!行きますか!」

「………ハイ………みたいです………そうですね」

女「ん?声?」

女「あっちの方から………」

「………分かりました………必ず………えぇ………お願いします」

女「!! あれって!?」

男「ハイ…………えぇ………そんな感じです」

女「あの男!!?」

男「………すみません………えぇ……ハイ、ありがとうございます」

女「………何の話しかしら」

男「………それでは、また」ピッ

女「………いや!私は急がないと!!」

こんどこそ寝ます


残ってたら続き書きます

おはようございます

ぼちぼち書いていきます

ーーーーー

女「………ハァ、今日も疲れた」

女「なーんかあの子、話し通じないのよねー」

女「まぁ仕事は出来るみたいだし別にいいか」

ガチャ

男「あぁ、おかえり」

女「………え?」

男「お疲れ。お風呂用意出来てるから入って来な。晩御飯、すぐ用意するから」

女「………で?」

男「ん?どうかした?」

女「っなんで!!アンタが!!ここにいるねよ!?私、カギ閉めたはずよ!?」

男「いや、そんなの簡単だろ?」

女「っ!?まさか、ピッキングしたの!?信じらんない!!ホントに犯罪者のする事じゃない!!」

男「え、いや」

女「何よ言い訳する気!?ハッ!何言ったって無駄なんだから!!今度こそ警察に」

男「それはやめろ」ガシッ

女「な、なによ腕なんか掴んで?止めるつもり?そうよね!?牢屋になんか入りたくないものね!!」

男「別にするのは勝手だ。ただ、いくら警察に通報したって俺は離れない。何回だって戻ってくるぞ?」

女「きっも!!やめて!!離して!!触らないでよ!!」バッ

男「………昨日みたいに、精神すり減らす気か?これ以上」

女「………分かったわよ。通報しないわよ」

男「………ありがとう」

女「その変わり、二度と私の部屋、ピッキングなんてしないでよね!!次したらアンタを殺すから!!」

男「………分かったよ。しない」

女「言っとくけど、脅しじゃないからね!!」

男「………分かってる」

女「それならさっさと晩御飯作りなさいよね!!滞在者なんだから、それくらいしてよね!!」

男「………そうじゃなくても、俺はそれくらいするよ」

女「………ホントにキモイ。喋らないで。口開かないで」

男「………ごめん」

女「キモッ」

バタンッ!

男「………殺す、か」

女「そうそう、私明日朝早いから、分かってるわね?」

男「………」

女「………何よ、なんとか言いなさいよ」

男「………喋るなって」

女「何!?間に受けてんの!?女々しいわね!!私が話しかけてんだから、返事くらいしなさいよね!!」

男「………そうだったな」

女「で、いい?分かってるわね?」

男「うん。朝飯だろ。用意しとく」

女「ならいいのよ。じゃあ私寝るから」

男「おやすみ」

女「………最後に一つだけ」

男「ん?」

女「………朝ごはんと晩御飯………美味しかったわよ」

男「………女」

女「い、いいから明日もよろしくね!おやすみ!!」

バタンッ!

男「………顔真っ赤だったぞ、女」

ーーーーー

女「………んっ」もそもそ

女「………4時って、変な時間に起きたわね、私」

女「もう一回寝るには遅いし………」

女「………あの男、リビングに寝かしてるけど、平気かな」

ガチャッ

男「スー……スー……」

女「………布団ぐらい渡せばよかったかしら?」

女「………ん?何このカバン、こんなのあったかしら」

ガサガサ

女「コイツのだよね?……財布、携帯、メモ帳………え?」

女「何コレ………刑事手帳?」

女「コイツ、刑事なの?」

女「………拳銃」

パラッ

女「コイツの名前……ホントに刑事なんだ」

男「まぁね」

女「っ!?」

男「こんなんでも割とエリートなんだよ、俺」

女「………いつから?」

男「最初から」

女「………何で止めなかったのよ」

男「止める理由ないから。まぁ財布に手出したら問答無用で止めたと思う」

女「……ごめん」

男「俺こそ、黙っててごめん」

用事あるんで一回終わり

用事終わったら続けます

ただいま

それじゃ続けます

女「………何で言わなかったのよ」

男「言う必要を感じなかったから、かな」

女「………言いなさいよ」

男「女からしたら俺は突然自分の家に入ってきた犯罪者なんだろ?」

女「そうよ」

男「だったら、それでイイんだ。今はそれでも」

女「………訳分かんない。馬鹿じゃないの?」

男「そうかも知れない。馬鹿で融通効かない堅物だったから、この職に着いたんだよ」

女「………アンタ、さっきからめちゃくちゃね」

男「………うん。めちゃくちゃだよ」

女「自分でなろうと思ったの?」

男「え?」

女「刑事。自分でなろうと思ったの?だとしたらいつから?」

男「いや、きっかけは別の人だったんだ」

女「ふーん」

男「高校の時、幼なじみに言われたんだ。アンタ、刑事になりなよ。向いてるからって」

女「幼なじみ?」

男「うん、今はもう嫌われちゃったけどね」

女「………好きだったの?」

男「だった、じゃない。今でも好きだよ」

女「うわっ、昔の女引きずってるとか、女々しいったらありゃしないわね」

男「………ずっと一緒にいたからね。小学生の時も、中学生の時も、高校生の時も、大学生の時も」

女「何?付き合ってたの?」

男「………うん。社会人になってからは同棲してた。結婚も、約束してた」

女「でも、嫌われちゃったんだ」

男「………うん。その上、また会えるかどうかも分からない」

女「………その女、今どこにいるの?」

男「………どこだと思う?」

女「質問に質問で返すなって習わなかったの?」

男「漫画で習ったよ」

女「ジョジョ?」

男「ジョジョ」

女「何部が好き?」

男「二部」

女「私は五部」

男「………ブチャラティ?」

女「へ?何が?」

男「………なんでもない」

女「意味分かんない事言わないでよ。気持ち悪い」

男「ごめんごめん」

女「………会えるといいね。その女に」

男「………会えたら、喜んでくれる?」

女「そうね、アンタがその女と会って出て行ってくれるならね」

男「………そうか」

女「………私シャワー浴びるから」

男「うん。朝ごはん、用意しておくよ」

女「………期待してるから」

男「それじゃあ答えられるよう努力いたします」

女「ん、じゃあね。覗かないでよ」

バタンッ

男「………喜んではくれないよな」

男「………さてと、それじゃあ作っていくかな」

ーーーーー

女「それじゃあ私行くから」

男「ん、行ってらっしゃい」

女「………アンタ、仕事は?」

男「あるよ。昼には出るよ」

女「………今出て。アンタ一人私の家にいさせたくない」

男「………分かった」

ガチャ……バタンッ

男「何時くらいに帰る?」

女「九時。それまでピッキングして入ったりしないでよ」

男「………ピッキングなんてしないから」

女「じゃあ昨日はどうやって入ったわけ?」

男「………説明しなきゃダメ?」

女「………任せる」

男「じゃあ今夜話す。今はまだいい」

女「そう、好きにしなさい」

ガチャッ

カッカッカッカッ

男「………説明しなきゃ、か」

男「………絶対に無理だな、信じてもらうのは」

プルルル、プルルル
ピッ

男「ハイ、男です」

男「えぇ、はい……そうでしたか。やっぱり」

男「でもどうやって……え?……」

男「………分かりました。では後ほど」ピッ

男「………3日目にして、か」

ーーーーー

女「………まさか、あんな目にあうなんてね」

女「でも大袈裟よ、あんなの……」

女「なんであそこまで………」

キィッ

女「………開いてるのね」

ガチャッ

女「ただいま」

男「おかえり」

女「………どうやって入ったのよ?」

男「………今朝言ったろ?話すって」

女「それと何の関係があるのよ?」

男「あるよ………ご飯食べよう?食べたら、話すからさ」

女「………分かったわよ」

ーーーーー

女「ほら、そろそろ話しなさいよ」

男「………話しをする前に一つだけ」

女「何よ?さっさとしてよね」

男「今から俺が話すことは、全部真実だ。信じらんない事もあるだろうけど、全て、俺が調べあげた真の話しだ。それだけは、理解して欲しい」

女「………早く話して」

男「………分かった。それじゃあ、まずは何故俺が家に入れるのか。これについて話すよ」

女「………うん」

男「………俺が家に入れるのは、これのおかげだ」

チャリン

女「………これって」

男「この部屋の鍵だよ。ストラップも、君の鍵についてるものと同じはずだ」

女「………本当だ」

男「俺は、この家の鍵を持ってる。君と同じストラップがついた、この家の鍵を」

ちょっと遅くなります

>>57
(´・ω・`)

オチ分かった人はニヤニヤしながら待っててね

>>59

今から帰宅だから許して

ただいま

ソルキチの後輩ちゃん可愛い

晩御飯食べたら続き書きます

飯から帰宅

それじゃ続けます

女「な、なんで………?」

男「それじゃあ、ちょっと話しが前後するけど、これを見てくれ」

パサッ

女「何これ?封筒?」

男「中を見てほしい」

バサバサッ

女「………写真?」

男「見覚えは?」

女「………無い、けど……」

男「あぁ、これは」

女「………私達の、写真?」

男「服を見れば分かるだろうけど、それは高校時代の写真だよ」

女「これも………これも………」

男「あぁ、全部俺達が写ってる写真だ」

女「………何で?どうして!?」

男「………それで、これを見て欲しい」

女「………診断書?」

男「………見れば分かるだろうけど、君のものだ」

女「………外傷性健忘」

男「…………つまり、そういうことだよ」

女「……………」


男「女、君は記憶喪失になっているんだよ」


女「………記憶、喪失?」

男「人の記憶には、三つの分類があるんだ。手続記憶、エピソード記憶、そして、女が今失っている、意味記憶」

女「………続けて」

男「女、君はこないだ事故にあっただろう?」

女「………うん」

男「君からして、俺がここに現れた日だ」

女「………確かに、事故にあったわ」

男「あの日は色々あったはずだ。君は契約先に書類を届けにいって、車にはねられた」

女「………うん」

男「ただ目立った外傷は無かった為、病院には行かずにその日は仕事を続けた。そうだろ?」

女「………なんで分かるの?」

男「言ったはずだよ。調べたって」

女「………どうやって?」

男「その日の事故記録を調べた。そこから目撃者を探して調べあげた。そうやって事故の事を調べた」

女「………まさか、警察に連れて行かれた時」

男「あぁ、俺の事を話して調べさせた。言ったろ?俺、エリートだってさ」

女「………アレ、本当だったのね」

男「それで、次の日だ」

男「君は、会社で俺の事を話したはずだ。でも、君の周りがいつも聞いてる話しと違う。だから、君はこう思ったはずだ」

男「話しが通じない、って」

女「………すごい。アナタ、探偵にでもなったら?」

男「探偵なんかよりよっぽど融通きくんだよ、俺は」

女「………アナタ、何者よ?」

男「刑事だよ。普通の刑事」

女「普通って、私の知ってる意味と違うわよ」

男「それで、周りは気付くんだ。女の様子がおかしいってさ」

女「………なるほどね」

男「そう。だから君は今日病院に行っただろ?」

女「………うん。大袈裟なくらいの検査受けた」

男「まぁ、その大袈裟な検査の結果この結論に辿りつけたんだ」

女「………アナタは気付いてたの?」

男「初めからね。ただ、確信が無かったから言う事はできなかった」

女「………周りが狂ってるのかと思ってた。でも、狂ってたのは私だったのね」

男「………今の気分は?」

女「イイと思う?」

男「イイと思って聞いてる?」

女「質問に質問でかえさないで」

男「君が最初に返したんだよ?」

女「………そうね」

男「………それで、君の元カレなんだけど」

女「………アナタなんでしょ?私がアナタに自慢気に話した、素敵な元カレは」

男「うん。あの時は笑そうになった」

女「笑えばよかったじゃない」

男「殺されたくなくてね」

女「………そんな事も言ったわね」

女「………ねぇ、アナタの探してる女って」

男「うん、多分予想通りだよ」

女「………ごめんね」

男「………君が謝ることじゃない」

女「………でも、私なんだよ!!アナタの探してる女を消したのも!!」

男「消えたわけじゃない。今は、いなくなってるだけだよ」

女「でも……でも!!」

男「月並みのセリフだけど、女は紛れもなく女だ」

女「違う!!ワタシはアンタの探してる女じゃない!!アンタの事を知ってる女じゃないの!!」

男「………一つだけ、前の女も知らないけど、今の女が知ってる事もあるよ」

女「………何よ!!そんなのあるはずないでしょ!!いい加減な事言わないでよ!!」

男「結婚、約束なんかしてないんだ」

女「………え?」

男「プロポーズ、しようとしたんだ」

男「見栄張ったんだ、俺」

男「女と結婚しようって言えなかった。女を前にして」

男「だから、見栄張ったんだ」

女「………何で」ポロポロ

女「何で!!そんな事!!私に言ったのよ!?」

男「好きだから」

女「違うよ!!私じゃない!!」

男「好きだよ、女」

女「やめて!!辞めて!!止めて!!」

ギュウッ

女「うぅ……ひっぐ……うぅ…」

男「一緒に取り戻していこう?」

女「………ありがとう、男」

男「…………うん」

ーーーーー

女「ふー、疲れた」

女「まったく、忙しい時期なんだから、仕事に集中して欲しいのに……」

ガチャッ

男「おかえり」

女「………ただいま」

男「? どうした?」

女「いや、まだ慣れなくて」

男「………そっか」

女「ごめんね、しばらく約束果たせそうにないや」

男「いいよ、ゆっくりで」

女「………ねぇ、ホントにいいの?」

男「うん、いいんだよ」

女「私の記憶が戻ったら、結婚するって」

男「いいって。待つよ」

女「………ありがと、男」

男「いえいえ」

それから先は何も変わらない日常だった。

いつも通り、私がアイツを思い出せないまま、一日が過ぎて行く。

そんな毎日。


それでも、アイツは私を待っていてくれた。

だから、私もそれに答えたかった。


ねぇ、男。

待っててくれて、ありがとう。

だから、男、いつかの返事、言わせて。




「ただいま」

くぅ疲おしまいです。

テーマは「周りが変わったと思ったら自分が変わってたでござるの巻」

結構オチが分かったって人がいてヒヤヒヤした。

質問などがあれば答えます。

読んでくれた人、ありがとうございました。

もう何て言葉にしたらいいかわからない
良かった、良すぎましたお疲れ様!!!!!(´;ω;`)

>>82

ありがとうございます!

テンポも良くて面白かった、乙ー

>>84

ありがとー!!

乙!
ドキドキ展開で楽しかったお

乙ー

>>86
>>87

ありがとう!!

実はこのSSを書くきっかけ、影響を受けたスレがあります

男「自殺するっていうならその前に僕に抱かれませんか?」

というSSです。
とても面白い作品で、オススメです

それリアルタイムで読んでたわ面白かったな
だから男×女ssか

しょっぱなでオチバレしてるしどこがドキドキなんだ
こんなので泣けるとか書籍化決定とか・・・自演?

>>90

すごい影響受けたよー

一度は男×女SS書きたかったから、いい機会だから今回書いた次第ですよ

来たら終わってたああああああ

>>91

自演ではないよ
言って信じるか分からんけど

つまらなかったなら俺の力不足だわ
次があったらもっと面白くなるよう努力するわ

>>89
このSS読んでたけど、負けないくらい面白かったよ
乙でした

>>93

来てくれてありがとう!

>>96

ありがとう!

そんな、恐れ多いです……

役員共はまとめでみたよ!

>>99

ありがとう!!
シノルートも近々書くね!

今から読む

>>101

ありがとう!

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