P「TRPG……?」 (62)

高木「うむ、TRPGだねぇ」

律子「まごうことなきTRPGです」

P「……?」

律子「ひょっとして知らないんですか?」

P「いや知ってるぞ?ソードワールドみたいな物ですよね?」

高木「あぁ知っていたのかい。ならば話は早い……律子君、彼に例のあれを」

律子「はい。プロデューサー、これをどうぞ」

P「すまんな…………って、このぶ厚い冊子の束はなんですか、社長?」

高木「ルールブックとリプレイ集だよ、キミ」

P「これで何をするんで……いや、まさか?」

高木「考えているとおりだよ。君にはGMをやってほしいのだ」

P「やっぱりそう言う事ですか………………ってGM!?プレイヤー飛ばして主催ですか?!」

律子「あー、詳しい説明、要ります?」

P「頼むよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397382750

ルールは何じゃらほい

律子「生っすかも、放送開始から二年が経ちましたね」

P「春香たちが頑張ってるからな。視聴率は平均十五パーセントで、特番じゃ三十五パーセントもマークしてる。長寿番組を目指せるレベルだろ」

律子「えぇ。アイドル達もこの番組で色々と成長しましたし、企画を立ててくれた番組のディレクターさんには感謝ですね……」

P「まったくだな」

高木「シミジミするのは良いが、説明をだね」

律子「は、はい……生っすかの新企画です」

P「ば、バッサリ行ったなぁ」

律子「良いんですよ!生っすかはアウトドアな企画が多かったですよね?都道府県を歩き回った響チャレンジしかり、色々な衣装で町中練り歩いたりした菊地真改造計画しかり……」

P「大変だったものな」

律子「はい」

P「で、アウトドアばかりだったからインドアも試そうってわけなのか」

>>4
超簡潔に掻い摘んでいくつもりです。
TRPG初心者のPがGMをやるという前提なので、わざわざ色々間違ってみたりします……

P「まぁそういうことなら良いんだけどさ……なんで俺がGMなんだ?」

律子「ロールプレイって、なれないうちは恥ずかしいんですよねー」

高木「まったくだ」

P「はぁ(遠い目をしてるなぁ」

律子「アイドル達も緊張するでしょうから、プロデューサーにGMをやってもらえば少しはマシになるでしょうし」

P「俺、ロードス島とかクリスタニアとか読んでたけど……ゲーム自体は初心者とかそういうレベルじゃないぞ?」

律子「大丈夫ですよプロデューサー」

高木「あぁ。リプレイを読んで貰えば分かるが、初心者だけのロールプレイだってなかった訳ではないしね」

律子「ちょっと違いますけど「夢は皆そろってトップ冒険者!」ってやつですね」

P「……」

高木「まぁそういうわけだから、頑張ってくれたまえよ」

P「は、はぁ分かりました。じゃあ、いつまでに覚えれば良いのか、期限だけ教えて下さい」

律子「明後日です」

P「え?」

律子「明後日です」

P「……え?」

律子「えぇ明後日です」

P「…………」

高木「うむ。忙しいだろうが宜しく頼むよ」

律子「じゃあ頑張ってくださいね」












P「………………え?」

今からステのダイス振って、そこから展開を考えるつもりなんで、さらなる亀更新になります。

 
 
というわけで今のうちに参加者の発表をしときます。

メンバーは真、貴音、響、美希、千早、やよいの六名。
ソードワールド好きなんで、そこから抜き取った世界観で行くつもりです。
 
種族はアイドルが選びそうな物を設定。

春香さんは変なところでクリティカル出して死にそうなので……




P「……というわけなんですよ小鳥さん」

音無「あらら、そういうことですか」

P「明後日までに覚えろなんて、ムリゲー過ぎだろって話で。キャラ作成ってどうやんだ?AとかBとか精神抵抗?とかまるで訳がわからん……」

音無「手伝ってあげたいのは山々なんですけど、私もTRPGは読み専だったので」

P「まぁ、ですよね」

音無「ただ精神抵抗はわかりますよ」

P「本当ですか!?」

音無「えぇ。精神抵抗というのは、スリープクラウドなどの呪文に抵抗する時に行うダイスロールの達成値を、少しだけ有利にするものです」

P「ほ、ほう?」

音無「簡単にいうならば……こうですね」




ヒース「食らえ俺様のスリープクラウド……10だ!」

GM「この敵は魔術師の粋たるホムンクルスだから精神抵抗に+3の補正掛かるよ……11だから、足すまでもなく抵抗成功」

イリーナ「だと思いました」

ガルガド「精神点の無駄使いじゃな」

マウナ「まぁいつものことだしスルーしましょ」





音無「こんな感じですかね」

P「な、なるほど」

音無「他の事に付いて知りたいなら、ネットで尋ねてみたらいかがです?」

P「それもそうですね……じゃあ軽く質問してみます」

音無「えぇそれが良いと思いますよ」



P『初心者GMの俺に、キャラ作成やキャンペーンをするに当たってのアドバイスを>>33から下に複数募集。優しく頼む』


P「書き込んだぞ。これでしばらくすれば答えが来るはずだ!」

音無「うふふ。なんだかんだと楽しそうですね」

P「こう言うときでもないと、TRPGには関われませんから!」

音無「そうですね」

P「慣れてきたら小鳥さんも一緒にやりましょうね……っとそろそろ風呂沸いたかな。小鳥さん、お先にどうぞ」

音無「あら、そうですか?ならお言葉に甘えてお先に頂きますね」

P「どうぞどうぞ……………回答待つまで暇だし、皿でも洗うかなぁ」

ルールブックをどこまで使用するかで全然話が変わるからまずそれを教えてくれ
決まってないならルールブック???のみを使用することをお勧めする

休憩中に覗いたら案外沢山のレスがツイてて唸ってしまった。
 
>>33
手元に無いからわからないけど、かなり昔に出た一冊しかないから、それを元にやります。
 
このSSは一応複数話SSのプロローグにするつもりなんで、Pはかなり残念なGMになる予定ですので、此処で出た意見の大半は後々Pが読み直しつつ吸収していきます。
展開的にPは無視しますけど、作者がガン無視するわけじゃないので許してね……

 
 
真Pを自認する俺だけど、やっぱり結婚するなら音無さんかあずささんだよねってことで、作中のPは音無と交際中でありますです。

午前三時半。

いつも通りの起床。
気怠くも幸せな昨夜の余韻に浸るでもなく、となりで眠る小鳥さんを起こさないようベッドから立ち上がって、俺の一日は始まる。


プロデューサーが律子と俺の二人きりだった一年前までとは違い、羽根Pという新人プロデューサーを迎え三人体制に移行した今では、ゆっくり朝飯を食べる時間程度は確保出来るようになっていた。
ただ、今日は俺の受け持ちアイドルの一人である、美希がMCを勤める生放送番組「朝から眠いの」の収録が五時から始まるから、早めに美希を迎えに行かなければならないという事情もあり、珍しく――と言えるようなスケジューリングになって助かった。ありがとう羽根P――こんな時間の朝飯となっている。

いつもなら「朝から眠いの」は七時からの収録なんだが、今日は生っすかの二時間スペシャル当日。
そのための特別編成といった用向きなのだ。


音無「おはようございますぅ……」
 
P「小鳥さん?今日は休みなんだし、寝ていても良いんですよ?」
 
音無「いいえ、未来の旦那様が出発するのに見送りもしないというのは……ふぁう」

飯を食い終えた頃、丁度起きてきた小鳥さんが可愛らしい欠伸とともに俺の前に座った。

頭には数本のブレードアンテナが立っているが、それに気づいた時の反応が見たいので、此処は黙っておこう。


音無「あ、ご飯済ませちゃいましたか」
 
P「はい」
 
音無「起こしてくれればお味噌汁くらいつくったんですよ?」
 
P「わざわざ起こすのもどうかと思ったので」

音無「気にしないで良かったんですけどねぇ」

そういうわけにもいかないだろ……とは言わずにおいた。
互いに思い合うからこその平行線は、摺り合わせる必要がないんだから。


 
P「じゃあ行ってきます。今夜は遅くなりそうだし、眠ってて良いですよ」
 
音無「ふふふ、もう二度寝出来るような時間でもないですよ。気をつけていってらっしゃい」
 
笑顔で手を振る小鳥さんは、本当に美人だ。
今日は大変だが、これの笑顔だけで乗り越えられる気がする。



よし、GMもなにも頑張っていくぞー!!

初心的過ぎることを訊くけど、キャンペーン中で聞き耳を立てるときってシーフ技能を使うんだっけ?
何かのリプレイで冒険者レベルを達成値に加味してたのをなんとなく覚えていて、こんがらがってるんだ。

今会社で今日帰れなそうなんだなこれが

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