勇者「歴代最強の魔王?」 (74)

~始まりの国~                  勇者「魔王が現れて、俺が勇者に選らばれたので今から城に行くぞ」        

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~城~                      王様「おお、よくぞ来てくれた勇者よ!」                           「魔王を倒し、この世界に平和を取り戻してくれ」                          勇者「…はい」                            

違うよ

勇者「何で俺が勇者なんかに選ばれたんだ、兄さんや妹だっているのに」ブツブツ
「俺は戦いが嫌いなのに、勇者の血筋だからってさ」
「まあ、仕方ない仲間集めから初めるか」

勇者「すいませ~ん、勇者の仲間になってくれる人っていませんか~」

マスター「ああ、勇者様か、ちょっと待っててくれ、裏に登録したばっかりの奴らがいる」
  「お~い、出番だぞ~」
……………………………………
戦士「お前が勇者か、俺は戦士だ、よろしくな」

魔法使い「僕は魔法使いです、よろしくお願いします」

女僧侶「私は僧侶です、力不足かもしれませんが、精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」

勇者「みんなよろしくね」ニコニコ
  「まずは、みんなで握手をしよう」
勇者「戦士、よろしくね」ギュ
  「魔法使い、よろしく」ギュ
  「女僧侶もよろしく(……!!)」ギュ
  「みんな、頑張っていこうね~」

~草原~
戦士「それで、まずはどこに行くんだ?」

勇者「北の町に行こうと思っているんだけど」

魔法使い「では、そうしましょうか」

僧侶「そのためには、森を通らないといけませんね」

勇者「じゃあまず森に行こうか」

戦士「おう」 魔法・僧「はい」

~森~
勇者「そういえば、みんなはどうして魔王を倒そうと、思ったの?」

魔法使い「僕は魔法の勉強と共に魔王から世界を守るために参加しました」

戦士「フーン、立派だな」
  「俺は…」

暴れ狼が現れた!

戦士「モンスターだ!!みんな、戦う…」

勇者「逃げるぞ!」ダッ

僧侶「え!は、はい!」

戦士「お、おい!」

勇者達は逃げ出した

あれ、なんかぬけてる?

~森の外~
戦士「おい、勇者!なんでいきなり逃げたんだ!」

勇者「戦いが嫌いだからだ」

戦士「そんなんで魔王を倒せるとでも思っているのか!」

勇者「やってみなければ、わからないな」

戦士「お前、それでも本当に勇者か!」

勇者「ああ、勇者だ」

戦士「ふざけんな!!」バキィ

勇者「ぐッ」ドサッ

女僧侶「戦士さん、落ち着いてください」

戦士「チッ、覚えてろ」

「俺はな、魔物たちに殺された村のみんなの敵討ちのために来たんだ」

戦士「お前みたいな腰抜けと違って魔物なんかまったく怖くねぇんだ」

「行くぞ!」

勇者「……」

~北の町~
魔法使い「フゥ、やっと着いたね」

勇者・戦士「……」

女僧侶「と、とりあえずどうします?」

勇者「…俺が宿をとってくるから、みんなは少し町を歩いててよ」

  「はい、少ししか無いけどお金、魔法使いが持ってて」

魔法使い「あ、ありがとうございます」

勇者「じゃあ、昼過ぎに広場で待ち合わせで」

魔法使い「はい」

………………………………………
戦士「まったく、何なんだよあいつ」

女僧侶「勇者様の事ですか?」

戦士「あいつ以外に誰がいるんだよ」

女僧侶「しかし、戦いが嫌いというのは戦いを止めるうえで大切な事だと思いますが?」

戦士「だからって、魔王を倒す前にあんな戦う気もないようじゃ俺達の士気にも関わっちまう」

「まぁ、こんなところで愚痴ってても仕方ない、文句言うならあいつに直接言わないとな」

魔法使い「はぁ、そろそろ時間ですから、広場に行きましょうか」

~広場~
勇者「お~い、宿をとってきたよ」

魔法使い「ありがとうございます」

勇者「とりあえず、一人一部屋にしたけど大丈夫?」

戦士「もうちょっと節約しろよ…」

女僧侶「まぁ、初日なんですから少し位、いいんじゃないですか?」

戦士「はぁ、まぁいいか…」

勇者「とりあえず、昼ごはんにしようよ」

魔法使い「そうしましょうか」

~宿屋・食堂~
勇者「………」モグモグ

戦士「…」

勇者「………」モグモグ

勇者「おかわりください」スッ 

店長「はいよ!」

勇者「………」モグモグ
  「………」モグモグ

勇者「おかわりくださ…」

戦士「お前どんだけ食うつもりだよ!」

勇者「お腹いっぱいになるまで」

戦士「それいつだよ…」

勇者「あ、そういえば明日、山に行くから」

戦士「は?」

勇者「さっき、村長さんのとこに行ったら、魔物の討伐を依頼された」

戦士「でも、お前戦いが嫌いとかいってなかったか?」

勇者「流石に依頼されたのに、嫌ですとか言えないからな」

勇者「で、後から武器とか道具とか買いに行くからね」

女僧侶「わかりました」

勇者「というわけでおかわりくださ…」

戦士「待てぇぇぇぇーーー!!」


~町・市場~
ガヤガヤガヤガヤ

魔法使い「結構にぎわってますね」

戦士「そうだな」

勇者「まずは武器屋に行こうよ」モグモグ

戦士「…おい」

勇者「どうしたの?」モグモグ

戦士「…お前何食ってんだよ」

勇者「チーズ」モグモグ

戦士「これに関してはノーコメントで…」

勇者「チーズうめぇ」モグモグ

~武器屋・防具屋~
店主「いらっしゃい!」

戦士「俺は新しい剣が欲しいな」

勇者「じゃあ、戦士に鉄剣と鎧、魔法使いと女僧侶に急所を守る軽い鎧で」

店主「わかりました、少々お待ちください」

魔法使い「ありがとうございます」

女僧侶「勇者様は何か買わないのですか?」

勇者「俺は今持っているので充分だからね」

店主「お待たせしました」

戦士「うおぉー、この剣かっけぇぇー」

勇者「うるせぇよ、戦士」

勇者「じゃあ次は道具屋に行こうか」

女僧侶「はい」

~道具屋~
店員「いらっしゃいませ~」

戦士「で、何を買うんだ?勇者」

勇者「この紙に書いてある物をお願いします」

戦士「準備がいいな…ってこれほとんど食料じゃねぇーか!!」

勇者「何か文句でも?」

戦士「あるよ!おおありだよ!」

勇者「よし、そろそろ宿に戻ろうか」

戦士「無視かよ!!」

魔法使い「ははは……」

がんばれ!

続きたのしみ(´∵`)!

~宿屋~
戦士「さて、明日の魔物討伐の作戦会議でもやりましょーか」

勇者「うん」モグモグ

戦士「…おい」

勇者「?」モグモグ

戦士「お前、いい加減しないとそろそろ怒るぞ」

戦士「って、それ明日の食料じゃねぇーか!」

勇者「いや、今日の分だけど?」モグモグ

戦士「いや、お前どんだけ食うつもりだったんだよ!」

戦士「お前らもなんとかこのバカに言ってくれよ!」

魔法使い「ははは……」

女僧侶「勇者様、そろそろ食べるのをやめた方がいいと思いますよ?」

勇者「わかった」

戦士「なんで女僧侶の時だけ聞き分けがいいんだよ!」

勇者「だって、戦士は俺に食べるのをやめろとはいわなかったじゃん」

戦士「こ、こいつ、斬ってもいいか?」イライラ

魔法使い「ま、まぁ落ち着いてください」

勇者「そうだよ、落ち着けよ戦士」

戦士「ぐぐぐぐぐ」ギリギリ

女僧侶「勇者様も戦士さんをこれ以上挑発するのはやめてください…」

勇者「別に挑発してるつもりはないんだけどね」

勇者「じゃあ俺は部屋に戻ってるよ」

>>1

自演は見苦しいぞ。そこまでしてレスが欲しいなら、もっと面白いものを書かないとな

自演てなに?

戦士「あいつ、いつか絶対に斬ってやる!」イライラ

女僧侶「まぁまぁ、勇者様にも悪気があったわけではないんですから」

戦士「い~や、あいつ絶対にわざとやってやがる」

魔法使い「はぁ、そろそろ僕たちも部屋に戻りましょう、て言うか僕、ため息つきっぱなしじゃないですか」

戦士「じゃあ、また明日」

女僧侶「はい」


>>23

閾ェ貍斐§繧?↑縺?〒縺冽

~次の日~
勇者「う~ん、おはようみんな」

女僧侶「おはようございます」

戦士「…ああ、おはよう」

魔法使い「機嫌悪いですね…」

戦士「朝は苦手なんだよ」

勇者「じゃあ、各自荷物を持って食堂に集合、朝食たべたらすぐに出発するよ」

女僧侶・魔法使い「はい」

戦士「う~、ねみ~」

………………………………………
~食堂~
勇者「……」モグモグ

勇者「おかわりください」スッ

戦士「もうツッコむのも面倒臭い……」

俺、自演なんてやってないんだけど…

スマン、『俺』はやっていないあれは家族が書いたやつ

ていうか何かIDがいっしょになってる

~山~
戦士「ったく、勇者のせいでかなり待たされたじゃねぇか」

勇者「ゴメンゴメン」

戦士「だいたいお前は、メシを食い過ぎなんだよ」

女僧侶「で、目的の魔物はどの辺りに居るのでしょうか?」

勇者「あ!」

戦士「え」

勇者「どこにいるのかまでは知らなかった」

戦士「はぁぁぁ!」

勇者「いや~、失敗失敗」

戦士「失敗失敗じゃねぇよ、どうすんだよ!」

女僧侶「あの~、魔法使いさんって、探知魔法とかって使えないんですか?」
戦士「そうか、その手があったか!」

魔法使い「ごめんなさい、まだその魔法は使えないんです」

魔法使い「結構、難しい魔法なので……」

戦士「…はぁ、仕方ない一旦町に戻るか…」

勇者「そうしよ…あ!」

戦士「今度は何だよ…」

勇者「俺、探知魔法つかえたわ」

魔法使い「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

戦士「うお!どうした、魔法使い」

魔法使い「いや、だって魔術士でもないのにこの魔法を使えるっておかしいですよ!」

戦士「一旦、落ち着け今は魔物を探すのが先だ、勇者に質問するのは帰ってからにしろ」

魔法使い「わかりました…」ブツブツ

勇者「じゃあ、そろそろやるぞー」

勇者「この山で一番強いの探せばOKだよな」

戦士「まぁ、多分それが依頼のやつだろ」

勇者「よし、『探知魔法』」

女僧侶「………」

戦士「ん、どうした?女僧侶」

女僧侶「!あ、何でもないです」

戦士「そうか」

勇者「…見つけた」

戦士「どこら辺にいるんだ?」

勇者「すぐそこ…」

戦士「なっ…!」
グルルルルルルルルルル…

暴れ大狼が現れた!

戦士「うおぉーー!何だコイツ、デケェ!」

勇者「狼なのに熊よりデカイって…」

戦士「呑気なこと言ってる場合じゃねぇ戦闘準備だ!」

勇者「お~い、戦士」

戦士「何だ!後にしろ!」

勇者「いや、後ろからも十匹ほど…」
グルルルルルルルルルル

暴れ狼×10が現れた

戦士「…これヤバくね」

勇者「ヤバイな、完全に囲まれてるよ…」

戦士「どうする…?」

勇者「よし!俺が後ろの十匹を倒すから、みんなはあいつの足止めをしてくれ」

戦士「お前一人で大丈夫かよ…?」

勇者「やるしかないだろ!」

戦士「やられたらしょうちしねーからな!」

勇者「ああ…」

戦士「いくぞ!」

魔法使い・女僧侶「「はい!!」」

戦士「はあぁぁぁ!」ビュン
ビシッ
大狼「グオオオオオ」ドゴッッ

戦士「ぐあっっ」ドサッ

女僧侶「『回復魔法・小』」パァァァッ

戦士「スマン、女僧侶!」

魔法使い「『火炎魔法・中』」ゴオッ

大狼「グオオオオオ」ブオン

戦士「アイツ、魔法を振り払った!」

魔法使い「それに剣も効かないし、いったいどうすれば…」

女僧侶「……『爆裂魔法・中』」ボソ
   ドッゴオオオオン
大狼「グアアアアア」

戦士「なんだ!!アイツ急に爆発したぞ!」

魔法使い「さ、さぁ、いったい何が起こったんだか??」

大狼「グルルルルルルル」

戦士「おい、アイツまだ生きてるぞ!」

大狼「グアアアアアアア」ダッ

戦士「しまった!魔法使い!」

魔法使い「うわあああああああ!」

大狼「グアアアアアアア」

戦士「ダメだ!間に合わない!」

魔法使い「ひいっ!」


勇者「フンッ!!!」バキィィッ

大狼「グギャッ」
ドゴッ
メリメリメリメリ
ズズーン

三人「………」ポカーン

戦士「あいつ、蹴り一発で仕留めやがった……」

魔法使い「それどころか大狼がふっとんで、そこにあった木まで折りましたよ……」

女僧侶「………」

勇者「フゥ、疲れた」

戦士「お、おい勇者!」

勇者「どうした戦士?」

戦士「お前そんなに強いのに、この前はどうして逃げたんだ?」

勇者「言っただろ、戦いが嫌いだって、今回は取り囲まれたから戦ったんだ」

戦士「じゃあ何でそこまで強いんだよ?」

戦士「バカみたいに修行させられたからな、後まだ少しやることがあるから待ってろ」

勇者はそう言って、大狼に近づき短剣を刺した。
すると、大狼は大きさが少し縮んだ。

勇者「『回復魔法・中』」

戦士「お前、何をやってんだよ!」

勇者「何が?」

戦士「何で大狼を回復したんだって聞いてんだよ!」

↑×戦士「バカみたいに(略」
○勇者「バカみたいに(略」

勇者「コイツは魔物じゃないからだ」

戦士「はぁ!どう見たって魔物じゃねぇか!」

勇者「まぁ、詳しい事は後だ、ひとまず町に戻ろう」

……………………………………………
~北の町・宿屋~
戦士「で、どういう事なんだ、アイツが魔物じゃないていうのは?」

勇者「…この世界には大きく分けて4種類の生物がいる」

戦士「おい!俺はそんな事聞いてねぇ…勇者「少し黙ってろ!」

勇者「まぁ、みんなが知ってるように、人類、動物、魔物、魔族の4つだ」

勇者「そして、魔物っていうのは『魔界に住んでる動物』もしくは、『魔力を持つ動物』のことだ」

戦士「そんな事は知ってる、アイツは魔物じゃないなら何なんだ?」

勇者「動物だ」

戦士「……は?」

戦士「そんなわけねぇだろ」

勇者「まず、アイツは魔界には住んでいない、だが魔力は持っていた」

戦士「やっぱり魔物じゃねぇか」

勇者「最後まで聞け、アイツは自然にいるような魔物じゃない」

戦士「どういう事だ?」

勇者「あれは人為的につくられた魔物だ」

戦士「はぁ!?そんな事できんのかよ!!」

勇者「まぁ、不可能ではないよ」

魔法使い「僕もそんな事ができるなんて初耳です」

魔法使い「おかしくありませんか?魔術士である僕でさえ知らないのに、あなたがそんな事を知っているなんて」

戦士「確かにそうだな…」

魔法使い「答えてください勇者さん、あなたは一体何者なんですか?」

勇者「俺は…勇者だ」

戦士「オイ!ごまかしてねぇでさっさと答えろ!!」

勇者「そして、化物だ…」

戦士「どういうことだ…?」

勇者「俺はありえないほどの量の魔力を持って生まれた…突然変異した勇者だ」

戦士「全然意味がわかんねぇぞ…?」

勇者「だいたい勇者っていうのはバランスのとれた職業なんだよ」

勇者「だけど、俺は戦士よりも力が強く、魔法使いよりも魔法をつかえる」

勇者「つまり…最強なんだよ」

戦士「それ…俺達を馬鹿にしてるように聞こえるんだが」

勇者「まぁ、それで探知魔法が使えたんだよ」

戦士「無視!?」

魔法使い「ちょっと認めたくはないですけど、だいたいはわかりました」

勇者「そうだよねぇ…」

魔法使い「あれっ?じゃあ何で僕達を雇ったんですか?」

戦士「確かに…俺達が居たら足手まといになるかもしれないのにな…」

勇者「一人旅って結構寂しいから」キッパリ

魔法使い「あ、そうですか…」

戦士「…ってことは俺達は別にいらないってことなんじゃねぇのか…?」

勇者「一人旅が寂しいから皆を雇ったんだから別に必要ないって訳じゃないけどね」

戦士「はぁ……もういいや、俺は部屋で休んでる…」

勇者「お、意外!」

戦士「何がだ?」

勇者「戦士なら『俺はこんな旅やめてやる』くらい言うかと思ってたんだけど」

戦士「…お前は一体俺をなんだと思ってるんだ…?」

勇者「馬鹿」

戦士「斬る!!」チャキ

勇者「斬れるもんなら斬ってみな~」ヘラヘラ

戦士「死ねぇぇぇ!!」ブンッ

勇者「おっと」パシッ

魔法使い「白刃取り!?」

戦士「うおおお…」グググ

勇者「アハハハハ」グググ

店長「アンタら静かにしろぉぉぉ!!」ゴオッ

戦士「で、これからどうするんだ?」

勇者「魔法の町に行こうと思ってるんだけど」

戦士「……!」

魔法使い「えっ!本当ですか!」

勇者「ああ、そうだけど」

魔法使い「やったー!いつか行ってみたいと思っていたんですよ!」

戦士「……」

勇者「ん?どうかしたのか、戦士?」

戦士「いや…何でもない…」

戦士「俺は少し部屋で休憩してくる…」スタスタ

魔法使い「…どうしたんでしょうか…?戦士さん…」

勇者「さぁな……」

……………………………………………
~戦士の部屋~
戦士「ハァ……」

戦士「行きたくねぇな……」

~次の日~
勇者「そろそろ行くか!」

魔法使い「食事に時間がかかりましたけどね…(主に勇者さんのせいで…)」

戦士「ハァ……」

女僧侶「……?(どうしたんでしょうか、戦士さん…?)」

……………………………………………
~草原~
巨鳥が現れ…

勇者「フンッ!!」バキィッ

巨鳥「キィエエ!!」ドサッ

戦士「倒すの早っ!!」

勇者「流石に鳥から逃げきる自信はないからな」

勇者「まぁ気絶させただけだから、しばらくしたら復活するだろ」

……………………………………………
勇者「魔法の……町?」

戦士「って言うより国だな……」

魔法使い「最近大きくなったとは聞いてましたけど……町とは言えないくらい大きくなってますね……」

勇者「………とりあえず入るか」

戦士「………おう」

……………………………………………
兵士「何か身分を証明する物を出してください」

勇者「ありません」

兵士「では色々な手続きが必要なので1週間ほどお待ちください」

勇者「1週間!?」

……………………………………………
勇者「やばい……1週間ここで野宿しないといけなくなった……」

戦士「諦めろよ……っていうか勇者の証みたいなのなかったのかよ…?」

勇者「王様からもらったんだけど……勝手に勇者に選ばれたことにイライラしてて家に忘れた」

戦士「仕方ねぇ……」

戦士「これじゃ駄目か…?」スッ

魔法使い「(指輪…?)」

兵士「……!これは大変失礼しました!中へどうぞ」

勇者「何その指輪?」

戦士「……気にすんな」

~魔法の国・城下町~
勇者「うわ~……前に来たときとは比べものにならない広さだな……」

魔法使い「来たことあるんですか!?」

勇者「一度だけね」

戦士「……」

女僧侶「そういえば何か変じゃないですか?」

勇者「なにが?」

女僧侶「え~と……町の様子が何かおかしいというか……旅人が多すぎるような……」

勇者「う~ん……確かにそんな気はするけど……考え過ぎじゃない?」

女僧侶「そうでしょうか…?」

勇者「それより少しの間ここにいるつもりだから先に宿屋を探しておこうよ」

魔法使い「は~い」

~宿屋~
勇者「えぇ~……部屋がいっぱいって……」

店主「すみませんねぇ……なにしろ明日は『武闘大会』があるもんで、いろんなところから旅人達が集まって来るんですよ」

魔法使い「えぇ!それってあの毎回景品が豪華な大会ですか!?」

店主「あぁそうだ、だからこの辺の宿はほとんど埋まってると思うよ」

勇者「そうですか……」

……………………………………………
戦士「どうする…?」

勇者「……着いてきて」

~裏路地・古い宿~
勇者「ここだ」

戦士「大丈夫か…?ここ…」

女僧侶「結構古いですね……」

勇者「大丈夫だ………多分」ボソッ

戦士「すげぇ心配になってきた……」

……………………………………………
戦士「中は意外と綺麗だな」

少女「いらっしゃいませ~♪」

勇者「久しぶりだね」ニコッ

少女「あっ!旅のお兄ちゃん!」

戦士「旅のお兄ちゃん?」

勇者「お母さんはどこにいるの?」

少女「ん~とね~、今は寝てるよ!」

勇者「そう……じゃあとりあえず荷物を置かせてもらうよ」

少女「うん、いいよ~!」

勇者「ありがとう」ニコッ

~部屋~
戦士「とりあえず説明しろ」

勇者「何を?」

戦士「この宿屋の事とあの娘の事だ」

勇者「あの娘、病気の母親、俺」

戦士「3語で説明するな、しかもあの娘に病気の母親がいるってことしかわからねぇだろ」

勇者「あの娘は俺の恋人」

戦士「魔法使い!兵士を呼んでこい!ここに変態が…!」

勇者「嘘でした」

戦士「当たり前だ!人類最強の変態がいてたまるか!」

魔法使い「勇者さんがどういうキャラなのか分かりにくいですね……」

勇者「後、戦死がうるさい」

戦士「字が違う!?」

魔法使い「確かに戦死さんは少し声の音量下げた方がいいですね」

戦士「お前まで!?オイ、わざとなのか!?」

女僧侶「……戦死」ボソッ

戦士「……死にたい」

魔法使い「(戦士さんからかいやすい)」プッ

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