和久井留美「逆転裁判?」 (30)

逆転裁判☓シンデレラガールズ
アイドル達が殺されたり人を殺したりします
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逆転シンデレラ



第一話 初めての逆転



『はぁっ、はぁっ…』


『クソッ、なんでこんな…うぅ…』


『痛っ…はやく…救急車を…』


「…」


「………」


―――ドンッ!!!


『なぁッ!!?………』


―――バタッ


「…ふふ」

「ふふふふふふふふふふふ…」

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…」

某日 某時刻
裁判所・被告人控室


ワクイ「…」

ワクイ(ふう…さすがにキンチョーするわね…)

ワクイ(裁判所…中はこんな感じなのね…初めて来たわ)

???「あっ、あのっ…」

ワクイ「…?…ああ、奈緒ちゃん」

ナオ「…ごめんね、留美さん…こんなことに巻き込んじゃって…」

ワクイ「…いいのよ、むしろこんな時に頼ってもらえて嬉しいわ」

ワクイ「でも…本当に私でよかったの?…殺人事件の、弁護人だなんて」

ナオ「うん…その、自分の命を預けるわけだからさ」

ナオ「知らない人より、留美さんの方がアンシンなんだ」

ワクイ「…」

ワクイ(そう…今彼女は“ある殺人事件”の容疑者としてここにいる…
    不幸にも、彼女の所属するアイドル事務所で起こった殺人事件の…)

ナルホドくんシリーズ?

ワクイ(私の名前は和久井 留美“ワクイ ルミ”
    決して大きいとは言えないような会社だけれど、今はそこで
    社長秘書なんて事をやらせてもらっている
    …ある事情で、弁護士の資格を持ってはいたけど…
    それがこんなところで活きるだなんて、思いもしなかった)

ナオ「…」

ワクイ(この娘は神谷 奈緒“カミヤ ナオ”
    アイドルをやっているかわいい女の子で、私の親戚にあたる17歳の少女
    …そして、今回の依頼人にもなるのね
    昨晩、助けて欲しいと連絡が来たときには心底驚いたわ…
    とにかく奈緒ちゃんは今、エンザイで殺人犯にされようとしているらしい
    …この娘がそんなことするはずないってことを、私は知っている
    助けてあげなきゃ、ゼッタイに…!)

ナオ「…留美さん?」

ワクイ「!ごめんなさい、少し考え事をね」

ワクイ「…そろそろ時間ね。行きましょうか」

ナオ「うん…」

ワクイ(初めての法廷。事件についても少ししか知らないし、正直不安でいっぱいだけど…)

ワクイ(奈緒ちゃんが無実なのだから、きっとこの裁判にはムジュンが生じるハズ)

ワクイ(どんなササイな事でも見逃さない…私の手で)

ワクイ(真犯人をあぶり出してやるのよ…!)

>>4
既存シリーズの続編?という意味なら違います

同日 某時刻 
裁判所・第三法廷

カンッ!

サイバンチョ「これより、被告人・神谷 奈緒の法廷を開廷します」

サイバンチョ「検察側・弁護側ともに準備の方はよろしいですかな?」

ワクイ「…弁護側、準備完了しております」

検事?「…」

サイバンチョ「…検察側の準備は」


ビュンッ!!


サイバンチョ「あうッ!!」

ワクイ(なっ…!裁判長にムチを…!?)

検事?「…ブタはブタ故にバカな質問をする。見て分からないのかしら?」

トキコ「この財前 時子“ザイゼン トキコ”、御覧の通り既に準備は整っているわ」

トキコ「罪を犯したブタを護ろうとする…何より愚かなブタを調理する準備がねッ!」

ワクイ(な…なんなのこの人は…!本当に検事…?)

サイバンチョ「ヤレヤレ…財前検事は相変わらずですな…」

ワクイ(え…財前?どこかで聞いたような…?)

トキコ「…フン、まあいいわ。私は寛大だもの、イチイチひまつぶしで腹を立てたりはしない」

ワクイ「ひ、暇つぶし…?」

トキコ「この世の全ては生きてる間の暇つぶし。検事をやっているのもタダのキマグレ」

ワクイ「…!そんな…人の命がかかっているのよっ」

トキコ「ウフ…いいわぁその挑戦的なメ…調教する甲斐があるってものよ」

トキコ「威勢のいいブタをこの手で屈服させる…こんなに気持ちのイイ事はないもの」

トキコ「宣言するわ愚かなブタさん。貴女は10分以内に自分の敗北を認めることになる」

ワクイ「なんですって…」

トキコ「クク…さあ、そうと決まれば早速1人目のゲボクを呼びましょうか」

サイバンチョ「は…?げぼく…ですか?」

トキコ「…証人よ。二度も言わせないで頂戴」


ビシィッ!!


サイバンチョ「は、はいっ!それでは、証人を入廷させてくださいッ!」

ワクイ(………なんて検事…法廷に対する冒涜、あげく裁判長に暴力を振るうなんて…)

ワクイ(奈緒ちゃんのためだけじゃない。もう私だって負けたくないわ…!)


???「…」

トキコ「…証人。名前と職業を」

サナエ「はい!片桐早苗!ピッチピチの28歳!婦警やってまーっす!」

トキコ「…」


ビュンッ!!


サナエ「おおう!?危ないなぁっ」

トキコ「チッ…素早いブタね…」

サイバンチョ「なんとっ!財前検事のムチを避けるとは…!ふむ、さすが警察官というところですな」

ワクイ(いやいや、感心してる場合じゃないでしょ…取り上げなさいよ…)

サナエ「もー、相変わらずバイオレンスだなぁ時子ちゃんは。ちゃんと自己紹介したのにぃ」

トキコ「やかましいわ。誰の許可を得て口を開いたの」

ワクイ(あなたでしょう…?)

トキコ「無駄バナシはもう結構。証人、さっさと事件の概要を説明なさい」

サナエ「えぇー…まあいいや。んじゃ、早速はじめるよー」

ワクイ(…ズイブン慣れているのね)


サナエ「事件は都内のとあるアイドル事務所で起こったわ」

サナエ「被害者の名前はモバP。ここでアイドル達のプロデューサーをしていた男性よ」

サナエ「遺体は午後8時、給湯室で発見されたわ。第一発見者は事務員の女性ね」

サナエ「死体の状況は…見てもらった方が、早いかしら」

証拠品 <遺体の写真> を法廷記録にファイルした

遺体の写真

発見時の被害者の写真。壁にもたれかかる形で倒れている。
前頭部からの出血が目立ち、左腹部には包丁が深く刺さっている。

ワクイ「これは…」

サイバンチョ「ふーむ…見事にイタイ、といった感じですな」

サナエ「見てのトオリね。頭を一発ポカン、お腹にも一発サクッと」

ワクイ(そんなに軽い効果音では済まないと思うけど…)

トキコ「ゴクロウサマ、おっぱい婦警」

サナエ「ちょっ、それあたし!?」

トキコ「貴女以外に誰がいるのかしら?」

ビシィッ!!

トキコ「遺体の状況はもういいわ。…さっさと次の話に進みなさい」


サナエ「ぷぷ、時子ちゃん10分制限にちょっと焦ってるんじゃ…」


ビュンッ!!


サナエ「あらよっと!」サッ


ビュンビュンッ!!


ワクイ「きゃっ!」


ビュンビュンビュンッ!!


サイバンチョ「なぜ私までッ!?」

トキコ「証人ッ!いいからさっさと“被害者の死因”について」

トキコ「無知な弁護人に教えてやりなさいなッ!!」

トキコ「私のムチのアジの代わりに…ね」

ワクイ(…もうムチは味わったのだけど…?)

サナエ「うっ、寒…いや、気付いてないならいいわ、うん」


≪証言開始≫
  ~被害者の死因~


『まず、被害者の死因は頭部の打撲ね。頭をボカン、それで即死』

『かなり勢いよく殴られたみたいよ。出血も酷かったわね』

『そしてそれだけじゃないの。被害者の遺体にはもう1つ、大きなトクチョウがあったわ』

『それがお腹のところに刺さってる包丁。こっちも深く刺さってるけど、どうやら急所は避けてたみたい』

『つまり決め手にはならなかったのよね。だから犯人は追い打ちで殴った!』

『これが事件のゼンボウよ』


サイバンチョ「…ふぅむ。殺意は明確、というわけですな」

サナエ「そーいうこと。んじゃ、とりあえず被害者の解剖記録を証拠として提出しとくわね」

証拠品 <解剖記録> を法廷記録にファイルした

解剖記録

被害者:モバP(26)
死亡推定時刻は午後6:30~7:00頃。直接的な死因は頭部の打撲。
頭部に打撃痕、腹部に刺傷痕がある。

サイバンチョ「受理します。…それでは弁護人、尋問を」

ワクイ「…はい」

トキコ「ねぇブタさん?尋問がどういうことか、はちゃんと理解しているわよね?」

ワクイ「当然よ。余計な心配をしていては、早々に10分経ってしまうけれどいいのかしら?」

トキコ「…」ニタァ

ワクイ(尋問。証人をゆさぶり、さらなる情報を引き出すコト…)

ワクイ(とにかく早苗さんから詳しい状況と、奈緒ちゃん逮捕の理由…)

ワクイ(聞き出せることはすべて聞き出さなければ…!)

ワクイ(財前検事は笑顔のまま…きっとまだ何か隠している…)

ワクイ(とうとうホンバンよ、留美!気張りなさい…!)

 ,'ィ.:.:.:.:i\.:..:.:ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':、.:.:.:ヽ、
  {.:.:.:.:.:|  ヾ:!\:.:.:!弋.:.:.:._:_:.:斗‐x.:iヾ
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  |:.:.:| !___     ィ セチツ  }::リ_/:.:.|
   ',.:.:ゞ セッ        ハ/:.:.:.ハ!
   ヾ:.:ゝ、   '       /:.:.:.:j



 尋 問 開 始
             ~ 被 害 者 の 死 因 ~

 
 
                 i.:.:.:.:.「   \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.|

                 |.:.:.:.:|    ―ゝ≧ュx__.:_\.:.:.:.|

                 |.:.:.:.:L.,,,,ィ    イ丐手ァi|.:.:f^i:.:.|ミl
                 |.:.:.:.:| _:...:::::::  ゙´ ̄  |.:.:| /.:.i}}リ
                 ∨.:.:|ィセ㌻        |.:.:レ.:.:.:レ
                  \|ヽ   `   ___,   |.:.:|.:.:.:.|
                    |.:.:\   < /   ,イ.:i|.:.:.:.|

とりあえずここまで
原作1話くらいの難易度とそれ以上のこじつけ具合で構成されていますがご容赦を…
それとご意見をいただきたいのですが、尋問はフル待ったと要所へのツッコミのみ
どちらがいいでしょうか?

※フル待っただと文章量は倍くらいに、茶番は3倍くらいになります

ありがとうございます、フル待ったします
原作キャラは2話以降でぼちぼち出したいと思っていますので、のんびりお付き合い頂ければ幸いです

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