伊織「君に勧む 更に尽くせ一杯の酒」 (21)

登場キャラは成人しました
多少キャラ改変あり(かも)








伊織「~って訳で。」

やよい「あはは。それ凄いね、伊織ちゃん。」

伊織「………。」ジトー

やよい「?」

伊織「……。」ジーッ

やよい「なっ、何かな///」

伊織「やよい……変わったわね。」

やよい「ほ、ホントかな?」



伊織「うん、ホントよ。大人になったと言うか。」

伊織「危うっかしさが無くなったわ。」



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伊織「トップアイドルとなると、顔つきが変わるのかしら。」

伊織「それとも……あのプロデューサー?」

やよい「ち、ちがうよ///」カアッ


コポポポポ

伊織「そこらへん、ジックリ聞かしてもらおうかしら。」ニヒヒッ

やよい「い、伊織ちゃん。それ、お酒……」

伊織「あら、私達もう成人してるのよ。」

やよい「そ、そうだけど…。」

伊織「言えないなら……お酒の力を借りるだけよ。」ニヤリ

やよい「う…ううっ。」


伊織「せめてもの情けよ。初めてであろうやよいの為に『カルーアミルク』を作ってあげるわ。」

やよい「カルガモミルク?」

伊織「カルーアミルク! 牛乳で割るお酒よ。」コポコポ

やよい「へぇ……、牛乳だったら飲めそうかも!」

伊織「でしょ? ホラ、出来た。」

やよい「やった!それじゃあもらうね。」




やよい「あっ、コーヒー牛乳みたい!」

伊織「感想は?」

やよい「うん! これなら私でも飲めるよ!」

伊織「うんうん、すきなだけ飲みなさい。」

やよい「わーい!」ゴクゴク





やよい「う~ん。良い感じ~。」

伊織「……あっ、そうそう。」

やよい「な~に~。」

伊織「ゴメン、言い忘れてたわ。カルーアって意外とアルコール度高いのよ。」

やよい「え~。」フニャ~



やよい「でも~、わたし酔ってないよ~。」フニャ~

伊織「酔ってない人ってみんなそう言うのよね~。」ニヤリ

やよい「そうなんだ~」フニャ~




伊織「それで?」

やよい「ん~?」

伊織「なーんでやよいはそんなに大人になったのかしらー。」

伊織「トップアイドルになったから? それとも、あのプロデューサー?」



やよい「う~ん」

やよい「どっちもかなぁ~」ニヘラ

伊織(作戦成功!)ニッコリ



やよい「ねぇ~伊織ちゃん。」スクッ

伊織「な……何よ。」


やよい「聞きたい~?」トロン

伊織(頬が染まって目がトロりとしてる……。)

伊織(なんか……同性なのにドキドキするわ。)


やよい「伊織ちゃんにだけ…教えてあげる。」ボソッ

伊織「」ドキッ!



やよい「伊織ちゃんが居なくなったあの後、」

やよい「暫く事務所は音沙汰がなかったの覚えてる~?」ゴクゴク


伊織「……うん。」

伊織「あの時の事…恨んでる?」

やよい「ううん~。だって仕方なかったんだよね~。」ゴクゴク

伊織「………。」

やよい「ゴクゴク……ふぅ~。」

やよい「その後わらしは、ランクが下がってまた地方からのスタートだって~。」

やよい「わらしは伊織ちゃんが居ないと何もできないんだっておもったの~。」




やよい「でも、あろイベントで地方の遊園地へ行っら時に。」ゴクゴク

やよい「大雨がふったんだ。」

伊織「……中止?」

やよい「……最初はそんな予定だったの。」


やよい「残念だな……って思ってふとステージをみたらね。」






やよい「まだ中止を知らされていないファンの人がたくさん。」

やよい「た~っくさんいらの~。」

やよい「服も合羽もびしょ濡れになって。」

やよい「それでも、サイリウムを準備して待っていてくれているファンがいらの。」


やよい「落ち込んでても、落ちぶれてても。」

やよい「自分を応援してくれている人が観客席でまっててくれてて。」

やよい「その時こうおもっらの。」

     , ‐、 ,- 、
    ノ ァ'´⌒ヽ ヽ
   ( (.ミ||illi||ミ)) )
    )ノ从゚д゚从(  『この、変態!ド変態!der変態!』
   ´  ⊂r‐iつ `
      fく_ソj)
       し'ノ




やよい「自分について来てくれる人がこんなにもいて。」

やよい「此処から自分はトップアイドルへなっていくべきなんだ~っれ。」



伊織「……そうね、あんたはある時から急成長して気がついた時にはトップアイドルになってた。」



やよい「そこから、トップアイドルになるまでにも。」

やよい「色々なことがあったけど。」

やよい「どんな時も一緒にいてくれたのが」

伊織「プロデューサーだった…と。」

やよい「うん~。」



やよい「今れもね、プロデューサーといると、胸がキュ~って、ポカポカ~ってするの~。」

やよい「えへへ~。」

やよい「プロデューサー」ニヘラ


伊織「あらら、もう潰れちゃったのかな?」

コポポポポ

やよい「何言ってるの~? 伊織ちゃんまだそんなに飲んでないでしょ?」

やよい「わらしは伊織ちゃんの本音きけてないよ~。」

伊織「い、いいわよ。」



やよい「伊織ちゃん、また海外にいっちゃうんでしょ?」

やよい「また会えなくなる……。」ズイッ

伊織「わ…」

やよい「わ?」


伊織「分かったわよ……///」

やよい「わーい!」





数時間後


やよい「~Zzzzzzz」

伊織「」ナデナデ


伊織(……眠ってしまったら、やっぱり一緒ね。)

伊織(かわいい。)サラサラ

伊織「………。」


やよい「んんっ!」ムニャ

伊織「!?」ビクッ!!

やよい「んん~」ムニャムニャ

やよい「ん~いおりちゃ~ん。」ムニャムニャ


伊織「やよい……。」

やよい「ずっと、ず~っと一緒だからね。」

伊織「……・…バカ。」



伊織「こっちのセリフよ。」ボソッ







チュンチュン


やよい「あれ……朝。」

やよい「時間は……あーっ!遅刻です!」

やよい「どうしよう、朝からテレビの収録が……。」


やよい「……伊織ちゃん?」

やよい「もう行っちゃったんだ…。」




やよい「……置き手紙?」

やよい「ええっと……。」


伊織『ぐっすり眠ってた様だから、そのままにしておくわね。』

伊織『また行ってくるわね。みんなに宜しく言っておいて。』

伊織『あのプロデューサーにもよろしく。』

伊織『じゃあまたね。』


やよい「……うん、またね。」




─ 事務所


やよい「おはようございます!」

後輩1「あっ、やよいさんお早うございます!」

美希「おはようなのー!」

P「遅いぞ、やよい。」

やよい「ごめんなさい! すぐに出る準備できてます!」

P「ああ、だけど。」

P「実は遅刻しそうな気がしたから少し余裕を持たせてたんですよねー。」

やよい「本当ですか!ああーよかった……。」





─ 車の中


キィイイイイイイ!

やよい「あっ、飛行機です!」

P「まぁ、そうですね。」

やよい(伊織ちゃんはやっぱりファーストクラスかな?)

やよい(……頑張ってね!)

やよい(私もがんばるからっ!)


おしまい

ご鑑賞ありがとうございました。


関連作品は以下の通りです。

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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396419682/)

そして今回の作品もですが僕は自分で勝手に『飲酒シリーズ』って呼んでます。
宜しければこちらも読んでいただけたら。

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