市原仁奈「になになる」 (69)


仁奈「…」パチ
http://i.imgur.com/Lci0ZNm.jpg
http://i.imgur.com/5FAOhOT.jpg
http://i.imgur.com/KKhSFBP.jpg

仁奈「…」

仁奈「…?」

柚「くふー」

比奈「…むにゃ…」

楓「……」スー…

仁奈「…」

仁奈「…」コロコロ…

ジャッ

仁奈「ぅ…まぶし…」

仁奈「……おー…なんだか早く目がさめちまったです…」

仁奈「…」ブルッ…

仁奈「といれ…」モフモフ…



・シリーズ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396935828



じゃー


仁奈「ぷるぷる」

仁奈「ついでにかおも洗ったのでめーばっちりです」ムフー

仁奈「…」

仁奈「早起きはけんこーにいーですので」

仁奈「おねーさんたち起こしちまいましょう。さびしいからではねーのです」パタパタ



ガチャ


仁奈「?」


ガコンッ


P「よっと」

仁奈「…」

仁奈「」ダッ

仁奈「Pだー!」ドカッ

P「いてぇ!?」



もふもふっ


仁奈「おはよーごぜーます!仁奈でやがりますよ!」

P「」ゴフ

P「そ、それは分かる…落ち着け」

仁奈「寝てる場合ではねーです」ペチペチ

P「仁奈がぶつかって来たからだ」

仁奈「ぺちぺち」

仁奈「Pもはやく目が覚めちまったです?」

P「ん、いや俺は…」

仁奈「?」

P「…うん。まあそうだよ」ナデナデ

仁奈「そうですかー。仁奈と同じでやがりますねー」ニヘー

P「そうだな」


P「仁奈はどうしたんだ?」

仁奈「わかんねーです。なんだか目が覚めちまったんですよ」

P「そっか」モフモフ

P「いつもとちがう布団だったからかな?」

仁奈「かもです」コクコク

仁奈「でもおねーさんたちが一緒なのは同じでやがりますよ!」

P「うん」

仁奈「それにライブがおわって、まだこーふんしてるからかも、です!」

P「そっか」ナデナデ

仁奈「はい!えへへー」


P「っと…まだ朝ご飯まで時間もあるし」

P「どうする?ホテルの周りの散歩でも行ってみようか」

仁奈「おお。そいつはいーですね」

P「いーですか」

仁奈「いーです」コク

仁奈「それなら仁奈うみがみてみてーです」

P「そっか。じゃあそっちの方に行ってみようか」

仁奈「はい!」



ぴょんっ


仁奈「えへへっ。Pとおさんぽー♪」

P「転ばないようにな」

仁奈「ころんだときには起こしてくだせー」

P「転ぶ前提なのか」

仁奈「ぜんてん!」モフコロ

P「おっ上手だなー。俺もやろう」コロン

仁奈「あははっ。いーとししてPはノリがいいですね!」

P「そんなつもりはないんだろうけどひどい言い様だな…」

仁奈「はらっぱは気持ちがいーですね」コロンコロン

P「そうだな」コロン


仁奈「ほっ」ピョコ

仁奈「おー。うみが見えてきやがりました」

P「うん」

仁奈「そこまで走るです」タタッ

P「ちょ、待って…前転からのダッシュはつらい」

仁奈「とうっ」ピョンッ

P「…昨日ライブが終わったばかりなのに、仁奈は元気だなあ…」ゼェ

仁奈「元気です!」パッ


仁奈「…」

P「…」


ざざー…


仁奈「うみのやろーでけーですね」

P「うん」

仁奈「ふあー…」

P「…」

仁奈「くしゅ」

P「くしゃみかよ」

仁奈「ずる。えへへ」

P「はいココア」

仁奈「おお。Pは気がきくです。いただきます」

P「うん。どうぞ」

P「あ、全部飲んじゃうと朝ご飯が食べられないかもしれないから、残してもいい」

仁奈「はーい」


仁奈「こくこく」

P「…」ズズ…

仁奈「はふ…あったかい…」

仁奈「ねえP。うみはどーしてでけーのですか?」

P「え?…ど、どうしてって…」コト

P「…仁奈はどうしてだと思う?」

仁奈「しつもんをしつもんで返されたです」

仁奈「おとなはずるいですねー」

P「すいません」

仁奈「いえいえ」


仁奈「でも…そうですね」

仁奈「……でっけーほうがいいからかな!仁奈がとび込んでもだいじょうぶ!」

P「うん。そうだな」

仁奈「Pの背中もそこそこでけーです」

P「じゃあ俺もそこそこ大丈夫か」

仁奈「あっ、いえ。Pこそ大丈夫ですもんね!大きさだけじゃねーです」

P「お、そっか。ありがとう」ポフ

仁奈「もぷ」

仁奈「いえいえです。えへへ」


仁奈「すなはまの方へおりてもいいですか?」

P「ん…うん。いいよ。きぐるみ汚さないように気をつけてな」

仁奈「了解です!」

仁奈「転びやがりました!」ズサー

P「ああうん」


仁奈「ぷあっ。砂だらけです…」

P「だろうな」

仁奈「えへへ。砂だらけです♪」ゴロゴロ

P(楽しそうだな)

仁奈「よごれちまったもんはしかたねーですよ!」ゴロゴロー

P「それは…そうだな」


仁奈「…」ゴロゴロ

仁奈「砂は…ちょっともふもふとちがうです」

P「うん」

仁奈「けど気持ちがいーです。まぶしーです」

P「うん」

仁奈「ふふ。うー!気持ちいいですねー!」

P「おう」

P「…寝転がっているだけなのに、楽しそうだなぁ」

仁奈「そうですか?」コロコロ

P「うん」

仁奈「そうですかー」


仁奈「えへへ」

仁奈「それはきっと、Pが一緒だからでやがります」

P「…べつになにか一緒にしてるわけじゃないけど」

仁奈「一緒にいるです!」

P「…一緒にいるな」

仁奈「いるです」コクコク

仁奈「それがだいじですよ。Pはわかってねーですね」モフモフ

P「すいません」


仁奈「べつにいーです」

仁奈「わかっていなくても、いいけど、Pはずっと仁奈のそばに居やがるですよ。いいですか?」

P「うん」

仁奈「ずっとですよ!」

P「ずっとな」

仁奈「嘘ついたらキグルミひゃっこ着せるです!」

P「それは…、気をつけるよ」

仁奈「もふふふ。お気をつけくだせー」


仁奈「わーい。Pがいっしょにいてくれるなら、仁奈は仁奈の気持ちになれるのです」

P「…?」

P「それ、どういう意味だ?」

仁奈「そのままですよー」

仁奈「えへへ。Pは仁奈を甘やかしやがりますので仁奈も思いっきり甘えられるですよ!」

P「…」

P「それは、俺に言ってもいいのか?」

仁奈「??はい、べつに」

P「…あ、そう」


仁奈「…」エヘヘ

仁奈「キグルミの気持ちになったり、…いい子の気持ちになったりしなくても、いいのは、すごくうれしいし、楽しいですよ」

仁奈「Pのおかげですよ?」

P「…そうかな」ナデナデ

P「べつに仁奈は、仁奈のままでいい子だからな」

仁奈「…そうですかね」

P「そうですね」

仁奈「そうですかー」エヘー

P「…」クス


P「まあ、…うん」

P「仁奈がそうしたいなら、俺の前でくらい、いつでも甘えてくれ。いつも頑張ってくれてるしな」

仁奈「はい!」

仁奈「ではとりあえず起こしてくだせー!」

P「はいはい」ギュ

仁奈「ぎゅう。えへへー」

P「戻ったらシャワーを浴びないとな」

仁奈「はーい」

仁奈「あ、仁奈じゃー髪の毛をうまくかわかせねーので手伝ってくだせー」

P「はいはい。…甘えてくれって言った途端に甘えまくりだな…」

仁奈「てへですよ」

P「はは。仁奈は意外と手のかかる子なんだな」ナデナデ

仁奈「です。それにおんなのこは手のかかるものでごぜーます」

P「…なるほど」

仁奈「はい」


仁奈「仁奈も女の子でやがりますよ?」

P「知ってるよ」

仁奈「ほんとかなー」

P「ほんとほんと」ナデナデ

仁奈「ならいいですけど」

仁奈「プロデューサーのまえでは、仁奈ちゃんと仁奈になるです。だからちゃんと手をかけてくだせー!」

P「…うん。了解」

P「とりあえずは髪を乾かしてあげないとだな」

仁奈「ですです!」

P「はいはい」クス



・・・・・


ブォー


仁奈「にゃー」ブアー

比奈「…」

P「…」ワシワシ

比奈「…」

比奈「…えっと…朝起きたらプロデューサーが仁奈ちゃんの髪を乾かしてるって」

P「たぶん誤解だ」

比奈「事案でス?」

P「誤解だ!」

仁奈「??」ワサー


仁奈「あっ比奈おねーさん。おはようです」

比奈「おはよう、仁奈ちゃん」

比奈「どうかしたんでスか?」

仁奈「??」

仁奈「あっ、えと、えへへ。Pに女の子あつかいしてもらってたです!」ニパー

比奈「」ブッ

P「なにその誤解を歓迎する言い方。仁奈さん仁奈さん」

仁奈「??になはじゅうしになるですよ?」

P「いや九九の話はしてねえよ」

仁奈「仁奈をなめやがっては困るです」フフーン

比奈「プロデューサー、引く…」

P「普通に言うのはやめて!」

仁奈「??かけざんのはなしですよ?」モョトン…



ガチャ


柚「ぼへー」

柚「…あっ比奈サンと仁奈チャンと…Pサン。おはー…あふ」

楓「おはようございます…」

P「はい」

比奈「仁奈ちゃんはなれるっス。髪なら私がかわかしてあげるっスよ」ブォー

仁奈「おお?あ、ありがとうごぜーます」

柚「あーいいねぇ。仁奈チャンアタシたちのなかで一番髪の毛長いしねーさらさらー」ニヘー

楓「朝からお風呂…いいな私も入ろうかな…ふふ」

P「…」

P(居場所がなくなったな)


P「…」ハァ

P「…」

仁奈「うー。髪をかわかすのもいーですが、はやくキグルミを着たいです…」

比奈「もうちょっと我慢でスよ」ワシワシ

柚「たまには着てない仁奈チャンも可愛いと思うけどなー」

仁奈「落ち着かねーです…」

楓「よしよし。はい、このタオルがもふもふよ」

仁奈「おお。このもふもふは…」モフモフモフ…

P(犬に骨をあげるみたいだな)ゴソ

P「…」カシャ


P(…うん。ちゃんと撮れた)ピピ

P(ライブもおわって、みんなのんびり…って感じかな。楽しそうだ)

P(…俺も仁奈と同じでいろいろ考えてるあいだうまく寝つけなかったんだけど…)

仁奈「も、もうかわいたですよっ。キグルミ、キグルミっ」ダッ

比奈「あっこら。まだちゃんと待ってないとだめっスよ!」

柚「おいかける!」

楓「おいかけるー」

仁奈「ひええっ。か、かんべんしてくだせー」タタ…

P「…」クス


仁奈「?」

仁奈「えいっ」ドカッ

P「ごふ」

仁奈「P!なにをぼーっとしてやがりますか!」

P「…ぼーっとしてたのは否定しないが、いきなり飛び込んでくるのはやめてくれ…」

仁奈「なにか考えごとですか?」

P「…」

P「うん。ちょっとな」

仁奈「そうですか」


仁奈「大丈夫です。ライブは終わっちゃったけど、むずかしーことを考えたりしなくても、今日は絶対楽しくなるです。仁奈はそう決めたです」

P「…ああ、うん」

P「そっか。仁奈が決めたなら、仕方ないな」

仁奈「仕方ねーです」コクコク

仁奈「ということでPも元気出してくだせー。仁奈はPと一緒じゃなきゃ嫌でごぜーますよ」モフモフ

P「もふもふ」フゴフゴ

仁奈「えへへ」

仁奈「おねーさんたちはいっしょなら遊んでくれますけど、」

仁奈「仁奈がころんだとき必ず助けてくれるようにそばにいてくれるのはPだけでやがります。仁奈が仁奈になれるのはPとだけでやがります」

P「…そうかな」

仁奈「そうですっ」モフモフ

P「…そうか」

仁奈「だから仁奈から目をはなしちゃだめですよ!にぱっ」



がしっ


柚「つかまえたっ」

仁奈「あーっ」

楓「仁奈ちゃん、追いかけっこもここまでよ…もうけっこー。ふふっ…」

比奈「かわかスですよ!」ガチャ

P「ん、比奈いま」

柚「…仁奈チャンのしゃべり方、混じってなかったカナ?」

比奈「?」

比奈「…あっ、あ、いや…いまのは、その!//」

仁奈「比奈おねーさん可愛いです!」

比奈「いやいや私なんて」

柚「かわいいー」

楓「かわいいー」

P「かわいい」

仁奈「かわいいです!」

比奈「連呼はだめだめっスよー…うあー…」

柚「てへー」

楓「てへ」

仁奈「えへへー」


P「…」

P「…」モフ

仁奈「?」

ナデナデ

P「…そっか」

仁奈「…」

仁奈「はい。そうです」エヘー

柚「??おおっ仁奈チャンとPサンないしょばなしカナっ。聞き捨てならないぞっ」

P「内緒話なら聞き捨てようがないだろ」

柚「??あれ?」

仁奈「えへへー。仁奈とPのないしょですよーいいでしょー」

楓「うん。羨ましいな」ナデナデ

仁奈「えへへ!」にぱっ


仁奈「ねーP。もういっかい、やくそくですよ」

P「うん。約束」

仁奈「やぶっちゃだめだよ!」

P「うん」

仁奈「やったー」



・・・・おしまい

おわりん
次回があらしの?の続き

すいません、スレタイ的にちょっとまぎらわしくなるのですが
再度スレ立てるのもなんなのでこのスレで次の話を投下します、今日の深夜の予定です
完了後再度依頼を出す形をとります

画像どうもですー

投下して行きます。ここからは↓の直後の話になりますが、予定がずれて多少発言が時系列に合わない部分があります。適当に補完して頂けると助かります

モバP「あらしのまえの」
モバP「あらしのまえの」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395909189/)


P「…」

P「雨が降りそうだな。風も少し強いし…桜が散ったりしないといいけど」

比奈「どうでスかねー。今日のうちなら、まだなんとか…大丈夫なんじゃないかな…」

楓「そうね。ふふ、少しくらいの雨なら、降られながら見る夜桜も…風情があるかも」

柚「へへっじゃーフードの出番だ!」

仁奈「仁奈はれいんこーとになるですよ!」

P「うん。そうだな」

みく「いやそうだなーじゃないにゃ」

P「ん?」


P「おう、みく。お疲れ様。どうした急に」

みく「どーしたもこーしたもないにゃ。呼びに来たんだよ!お花見!もうちゃんと場所とってあるにゃ!」ニャァッ

P「…ああ、そっか」

みく「ちょっ…Pチャーン…ああ、そっかて。あれー…なんで呼びに来たら五人でこたつでくつろいでるにゃあ…?」

P「ごめんごめん。…これからちょっと、大事な話があって」

みく「??」


みく「…」

柚「楓サン柚それ一口欲しいナー」

楓「うん。どうぞ。それなら私にもそれをひとくち…」

比奈「仁奈ちゃん、あわてて飲むとやけどするっスよ」

仁奈「…けぷ。は、はーい。えへへ。気をつけやがります」

みく「…大事な話?」

P「うん」

みく「…それってこたつでくつろぎながらする話なのかにゃ?」

P「うん。まあ」

みく「…ふーん…」


みく「まあいっか」

みく「分かった。じゃあ先に行って待ってるから、できるだけ早く来てね」

P「おう。了解」

みく「うん」

柚「またねー」

楓「また」

比奈「またっス」

仁奈「またですよ!」

みく「そ、そんなみんなで送り出されるとなんだかさみしいにゃ…ま、またねー」

P「うん」

パタン


P「さて」

P「じゃあ、まあ、お菓子を食べながら…のんびり、少しだけまじめな話をさせてくれ」

比奈「さっきの写真の話でスか?」

P「うん」

P「…それは、俺がみんなを説得するために撮った写真なんだ」

仁奈「ほほう。説得でやがりますか」

P「ああ。…ほほうて」ハハ…

P「どれもこの前のライブの前後に撮った写真なんだけど…」

P「元々、ライブ密着取材の関係で、プロデューサーの俺にも撮っておいて欲しいって頼まれてたから、それも兼ねてな」

楓「あ…そうだったんですね」

P「はい」


P「たくさん撮ったなかで、みんなが楽しそうにしているのを選んだ。…さっきそれぞれに渡したのが、そう」

比奈「…」カサ…

比奈「これは…みんなでどんなライブにしたいかって…私の部屋で話したときの写真でスね。ちょっと懐かしいな」クス

P「うん」

柚「柚のは初めてステージを見に行ったときのだ」

P「うん」

楓「…私は、本番の直前…」

仁奈「仁奈のは次の日でごぜーます」

P「うん」


P「……」

P「はっきり言うと、俺は四人の中でだれが好きとか、だれを選ぶとか、」

P「絶対に答える気はないです。いや答えるもなにも、自分のなかに、そういう思いはない」

柚「…」

P「無理やりにでも答えるなら、俺は初めて出会ったときから、この四人のアイドルたちに恋をしてる。その写真みたいに、四人で笑い合ってる、みんなのことを一人みたいに大切に思ってる」

楓「……」

P「…だから、俺は」

比奈「それは」

P「…」

比奈「それは、私たちがプロデューサーに伝えた想いを知ったうえで…」

比奈「言ってるってことで、いいですか?」

P「…ああ」

比奈「……そうですか」

比奈「だ、そうでスが」

P「…?」


仁奈「はい」

柚「うん」

楓「ええ」

P「……?」

比奈「…」コク

比奈「それなら私たちからもプロデューサーに渡したいものがあるんでス」

P「?…渡したいもの」

柚「まーPサンと同じだけどねー」

P「??」

楓「これ、どうぞ。私からです」

仁奈「仁奈からです!」

P「あ、ああ。…これは…」カサ

比奈「写真でスね。はい。私からも」

P「う、うん」


P「…」パラ…

P「全部、さっきの写真と…同じときのやつか。これどうして…」

楓「ふふ…私たち、考えること…同じなんですね」

柚「これは柚でー、比奈サンでー、楓サン、仁奈チャン!」

仁奈「みんな自分たちで撮ったですよ。うまく撮れたです」フンス

P「あ、ああ…」

比奈「プロデューサーが写真を撮ってるのは、みんな気づいてましたからね。なんのためかも…ふふ、なんとなく」

比奈「雑誌の取材も兼ねてーとは知らなかったでスけど」

P「ああ…そうだったのか」


柚「だからねーっこれはお返し!」

P「……お返し」

柚「うん。へへ、Pサンと二人っきりでおしゃべりしてるアタシ、いい顔してるでしょ?」ニヘー

比奈「私も…は、恥ずかしいでスけど」

楓「これも。きっと…いままでの人生で、一番自然に、笑うことができた私です」ニコ

仁奈「仁奈はになになしてるです!」ニパー

P「…お、おう。まあ…なんとなく、分かるよ」

仁奈「ちゃんと分かってくだせー」ペチペチ

P「いていて」

楓「…」クス

柚「へへ」

比奈「ふふ」


比奈「まあ、そんなわけで」

比奈「こんな私たちを見てもプロデューサーは、またさっきと同じ台詞を言えますか?」

P「…」パラ…

P「…」

柚「…」

楓「…」

仁奈「…」

P「……ああ」

P「…言えるよ」

比奈「…………」

比奈「そうでスか」


柚「へへ。そっか」

柚「それならしょうがないかー」

P「ん…」

柚「ン!あ、べつにいいよーとは言ってないけどね!勘違いしたらダメだぞっ」

P「?」

比奈「…」コク

比奈「この写真のこと忘れないでください。プロデューサーがなんと言おうと、」

比奈「…ハーレムものの主人公みたいなことを言おうとでスね」

P(否定できない)

P「…おう」

比奈「はい」クス

比奈「私たちは、一人一人があなたのことを好きです」

比奈「それだけは忘れないでください」

P「……うん」

仁奈「はい!ふふっそれでいつかこーかいさせてやるのです。あんいに仁奈をもふると痛い目見るですよ!」

P「…棘でもあるのかな…」ハハ…

楓「気をつけてくださいね?」ニコ

P「は、はい」

柚「へへっじゃないと食べちゃうぞー!」

P「ああ。気をつけるよ」



・・・・・


比奈「それじゃあ」パン

比奈「そろそろお花見に行きましょうか」

P「おー」

柚「おー。お菓子買ってかなきゃー」

仁奈「お弁当はどうなってるです?」

P「俺が作って来てる。飲み物は先にみくたちが買ってくれてるはず…」

楓「おお。さすがプロデューサー…よしよし」ナデナデ

P「どうもどうも」


柚「じゃあ柚たちは先に出てお菓子買って行くねー」

柚「Pサンと比奈サンはお弁当もってのんびり行くといいんじゃないかナー」ヘヘー

P「ん?」

楓「うん」

仁奈「今日はえんりょするです」スス

比奈「…ふふ。どもども」

P「…」

比奈「ほら、プロデューサー」

P「ん」

比奈「手。握りまスよ」

P「…おう」

比奈「はい」

比奈「じゃあ…あとから行くっス。またあとで」

柚「うんっ。お先にーごゆっくりー」

楓「明日はまた私とも仲良くしてくださいね?ふふ」

仁奈「お菓子はおまかせくだせー!」

P「おう」

比奈「はい」



・・・・・


P「…」

比奈「…」

比奈「あの」

P「ん?」

比奈「…一年間、お世話になりました」

比奈「ふふ。ちょうど私だけ、まだプロデューサーにお誕生日を祝ってもらえてないでスからね」

P「…ああ。そういえばそうか」

比奈「祝って祝ってー」

P「…はいはい。どうも、おめでとうございます」

比奈「なんか雑っスね」

P「頼み方がすでに雑だったろ」

比奈「…むー…」


比奈「…」

比奈「…じゃあ…ちゃんとお願いすればいいでスか?」

P「ん?」

比奈「…」ギュ

比奈「えへへ。私やっぱり、最初はプロデューサーにおめでとうって、言って欲しいでス」

P「…」

P「そっか。えっと…じゃあ」

P「おめでとう。比奈」

比奈「…」

比奈「……え、えへへ。ども…あ、ありがとうでス。ふふ」ニヘ


比奈「……」ニヘニヘ

比奈「…プロデューサー、やっぱ私と付き合いません?」

P「付き合いません」

比奈「ちぇー」


比奈「ふふっまあいいでスけど!」

比奈「みんなも許してくれたし、今日だけは私のプロデューサーでスよ!」

P「…あの、俺の意見は…」

比奈「いや?」

P「……べつにいやじゃないけど」

比奈「じゃあ決まりー。ふふ、にぎにぎ」

P「にぎにぎしない」

比奈「手で緊張してたらこの先が大変でスよ」

P「この先ってなんですかね…」

比奈「なんでしょうねー。ふふふ」

P「…」ハァ…



・・・・・


比奈「そろそろ行きましょうか」

P「そうだな」

P「…鍵閉めて、と」

ガチャン

P「…」

比奈「またこれからも」

P「?」

比奈「…これまでみたいにフツウに過ごして」

比奈「また来年プロデューサーにおめでとうって言ってもらえるなら、私幸せでス」

P「…」

P「そっか」

比奈「はい」

P「ごめんな」

比奈「はい」



・・・・・


P「…えっと…」

柚「あ」

柚「Pサーン。こっちだよー」

小梅「あ」

小梅「…え、えい」パコ

柚「あっ」

柚「あー。むー小梅チャンずるいっ」

小梅「え、えへ。…よそ見をする方が…ふふ」

P「…ケンカはだめだぞー」

輝子「…」フヒ

輝子「そ、そうそう。みんな仲良く…あせらなくても、ちゃんとみんなのぶんキノコはあるよー…フヒ…」ポコポコ

P「…キノコのアピールはもうちょっとさり気なくな…」

みく「遅かったね。みくたちもうお菓子とか食べちゃってるにゃ」

P「ああ。ごめんな」

みく「楓チャンは三杯目にゃ」モグモグ

P「ペースはやいな!」

楓「えへへ」

幸子「すいません、カワイイボクがついていながら…」

P「ああ、うん。まあ幸子のカワイさにそういう役割は期待してないけど…」
幸子「ボクカワイイですか!」

P「可愛いけど」

幸子「??け、けどなんです?」

比奈「…」クス



ささっ


仁奈「えいっ」モフ

P「いて」

仁奈「ふふふ。仁奈はおなかが空いたです!そのおべんとーを寄越しやがるです!」ガバー

美玲「よ、寄越しやがれッ」

P「いや普通に渡すよ。ほら」

美玲「…あ、うん。アリガト…」

美玲「…な、なんだよ」

P「いや。仁奈の相手しててくれたんだなと思って。ありがとう」ナデナデ

美玲「ん、な、なで…」

美玲「べ、べつにッ。ウチが仁奈と遊んでただけだ」

P「そっか」

美玲「お、おう。…にやにやするなよッ」ブンッ

P「してないって」サッ

仁奈「おべんとーゲットですー」パンパカパーン

比奈「ふふ。よかったでスね」

柚「おおっ。やっとごはんにありつけるカモーおなかすいたよー」

小梅「う、うん。…私も…」トテトテ

輝子「さ、さっちんも…いこ」

幸子「はい。楓さん、お酒もいいですがご飯も食べないとだめですよ」

楓「うん。ありがとう」

ワイワイ

P「…」


ちひろ「プロデューサーさん」

P「?」

P「あ…ちひろさん。お疲れさまです」

ちひろ「はい。お仕事も終わりましたから、これ」

P「どうも」

P「じゃあ、乾杯」

ちひろ「乾杯。ふふっ」カコ


みく「みくにもご飯を寄越すにゃー」

小梅「…じ、じゃあこれ…」

みく「…あっうん。ハンバーグね…みく好き。ありがと」モグモグ

柚「へへっ。みくは魚でボケる準備でもしてたのかナっ。残念でしたー」モグモグ

みく「ち、違うにゃっ。そんなことないもーん」

小梅「??」モグ、モグ…

美玲「ほ、ほら。ウチだってもうお魚の骨、ちゃんと取れるんだぞッ」

仁奈「おー。さすが美玲おねーさんでやがります」パチパチ

美玲「ふ、ふふーん。ま、まあなっ…えへへ」

比奈「輝子ちゃんなにか私が取ってあげまスね」

輝子「あっ…お、おう。ありがと比奈さん…フヒヒ…」

楓「ぷは。ふふ…花を肴に、…月もきれいで、お酒がおいしいわ…」フフ…

幸子「け、けっきょくお酒ですか…」

P「……」チビチビ

ちひろ「…」チビチビ


ちひろ「桜が散る前に来れたのでよかったですね」

P「ええ」

P「…天気も悪くて、今日はあらしでも来るかと思いましたけど」


柚「比奈サン!あとでケーキがあるから食べ過ぎちゃだめだよ!」

比奈「あー…はーい。了解でス。楽しみだなー」

仁奈「プレゼントもあるですよ!」モフモフッ

比奈「すでに若干音が聞こえて来てるっスけどね…あはは」

楓「あとで開けてもいいかな…」

比奈「か、楓さん。なんだったら遠慮せず開けちゃってください…みんな分かりやすいなぁ、もう…」クスクス

柚「柚のプレゼントは分かるかなっ」

比奈「たぶん服とかパーカーとか…」

柚「あえっ」

輝子「…フヒ…ひ、比奈さんたち…な、仲良し、だね」

小梅「う、うん」ニコ…


P「…」クス

P「まだ大丈夫みたいですね」

ちひろ「はい」ニコ

おしまい

ついでに過去作へのリンクを作って下さいお願いします

おわりん

いろいろ分かり辛い形式で進めてしまいました。失礼しました
後半は元々モバP「花見に行く話」というスレタイで立てるつもりでしたがいろいろあって

比奈さんおめでとー

>>62
明日中くらいまでには…

今回で97回目です。100回と1年と同時に到達できたらーと思ったけどちょっと回数が早い
よかったら、今後もお付き合いください

前川みく(15)
http://i.imgur.com/sBKNFw1.jpg
http://i.imgur.com/qfx6G6n.jpg

輿水幸子(14)
http://i.imgur.com/KR4TXLu.jpg
http://i.imgur.com/KGTX3AH.jpg

白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/gFibZBN.jpg
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星輝子(15)
http://i.imgur.com/u52ykSk.jpg
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早坂美玲(14)
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