輝子「マイフレンド」 (31)

モバマスSSです

短いです

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 輝子はキノコが大好きです。だけど、常に一緒にいることは出来ません。

 輝子は考えました。考えて、考えて、眠くなったので寝ました。

 次の日、目が覚めて、朝ご飯を食べてから輝子は考えました。そして、あることを思いつきました。

 朝ご飯美味しい。もとい行く先々でキノコを育てよう。

 事務所でもキノコを育てよう。育もう。命永久に栄えよう。この世に光あれ、キノコあれ

 キノコ増える。輝子喜ぶ。

 キノコ蔓延る。輝子喜ぶ。


 キノコキノコキノコ。輝子輝子輝子。

輝子「ヒャッハーーーーーっ!!」

 輝子のキノコ繁殖散布計画が始まりました。

 事務所で暇なとき、レッスンの行き帰り、お仕事の行き帰りや合間、お友達の家に行ったとき、

 輝子の行く先々で、どんどんキノコが増えていきます。菌糸類大侵略です。
 
 しかし、そう簡単にキノコ侵略は進みません。人類を、ゲッターを舐めるな。


輝子「……」

モバP「なあ、俺の机の下で何してるの?」

輝子「むーりぃ……」

モバP「いや、乃々の真似されても、見えてるから。輝子だってまるわかりだから」

輝子「……フヒッ?」

モバP「というか、仮に乃々だとしても、机の下にいたら何してるか聞くだろ」

輝子「き、キノコ栽培」


モバP「……何故」

輝子「キノコは友達……友達がここにいると寂しくない」

モバP「輝子、もしかして、事務所で孤立してるのか?」

輝子「そ、そんなこと、ないけど」

モバP「それならいいが」

 
 
 
 三日後、


茜「うー、今日のレッスンはハードだったねぇ」

茜「お腹空いたー」

フェイ「お腹空いた?」

茜「空いたよ」

フェイ「フェイフェイ、炒飯作るネ」

茜「マジ?」


フェイ「炒飯得意だヨ」

 トントントントントン
 ジュージュー
 ジャッジャッジャッ 

フェイ「ひと味足りないヨ」

フェイ「こんなところに美味しそうなキノコあったヨ!」

 トントントントントン
 ジュージュー


フェイ「美味しいネ!」

茜「美味しい!!」

輝子「ノォー! マイフレーンズ!!」

 フェイフェイの炒飯は大人気でした。モバP机下産キノコの二割が、フェイフェイの炒飯の具になりました。


 それでも、輝子はくじけません。

 まだ八割残っています。八割です。八割と言えば80%です。
 
 ただ、心配なことが一つありました。

 残った八割も全て食用キノコなのです。食べられるのです。美味しいのです。デリシャスなのです。

 八割を大事に育てよう、慈しもう。輝子は決意を新たにしました。


 だけど、

 好事魔多し

 光あるところ影有り、光いるところレイナ様有り

 キノコを狙うのはフェイフェイだけではなかったのです。


 
 
みちる「」


輝子「!?」

みちる「!!」

輝子「……なんで、パンを持ってるの?」

みちる「……」

輝子「……パンが開いてる……挟む具を捜してる?」

みちる「……」


輝子「こ、これはトモダチだから……」

みちる「……」

輝子「!?」

みちる「……」

輝子「ち……近づかないで」

みちる「……」

輝子「だ、だめ」

???「お待ちなさい!」


輝子「誰?」

???「輝子ちゃんのトモダチを食べちゃ駄目です! さあ、ここはカワイイボクに免じて」

みちる「」ギロリ

???「そ、そんな怖い顔して睨んでも無駄ですよ!!」

みちる「……幸子の『さ』は、サンドイッチの『さ』」

???「……キノコは、ソテーにすると美味しいですよ!」


輝子「フヒ!?」

???「あ、それじゃあボクは用事を思い出しましたから、失礼します!」

みちる「……」

 モバP机下産キノコ、残存五割!

輝子「ノォー! マイフレーンズ!!」


 それでも、輝子はくじけません。

 まだ五割残っています。五割です。五割と言えば50%です。
 
 ただ、心配なことが一つありました。

 残った五割も全て食用キノコなのです。食べられるのです。美味えのです。グッドテイストなのです。

 五割を大事に育てよう、慈しもう。輝子は決意を新たにしました。


 だけど、

 好事魔多し

 光あるところ影有り、光いるところレイナ様有り、パンあるところみちる有り

 キノコを狙うのはフェイフェイとみちるだけではなかったのです。


 だけど、

 好事魔多し

 光あるところ影有り、光いるところレイナ様有り、パンあるところみちる有り

 キノコを狙うのはフェイフェイとみちるだけではなかったのです。


まゆ「……」

輝子「……」

まゆ「あのぉ、輝子ちゃん、そこを退いてくれる? お掃除が出来ないの」

輝子「こ、ここは掃除、いらない」

まゆ「Pさんの机の下ですよ? 汚れたままには出来ないわぁ」

輝子「ここ、キノコ栽培所。トモダチの家」

まゆ「……キノコ?」


輝子「ふひっ……トモダチ」

まゆ「Pさんの、机の下……Pさんの匂いを汗を……たっぷりと吸ったキノコ……」

輝子「フヒッ?」

まゆ「全てこちらで引き取ります。いいですよね?」

輝子「え。でもトモダチ……」

まゆ「いいですよね?」

輝子「だからトモダチ……」


まゆ「輝子ちゃん?」

輝子「?」

まゆ「二回までは、許してあげます」

輝子「」

まゆ「いいですよね?」


 
 
 
 
 

 モバP机下産キノコ、全滅!

輝子「ノォー! マイフレーンズ!!」


 それでも、輝子はくじけません。

 頑張れ輝子! いつか、事務所をキノコで埋め尽くすまで! Pがマタンゴになる日まで!

 
 以上お粗末様でした


 輝子に「ノーマイフレンズ!」と言わせたかったから書いた。

 後悔はしていない

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