海未「ラブアローシュート!!」絵里「なんてオーラなの・・・!!」 (83)


ハンターハンターとラブライブのコラボSSです。

穂乃果たちが念能力で戦います。

ハンターハンターが分からない人でも読めるように専門用語少なめに書きました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396746290

弓道場


ことり「うーみちゃんっ!」

海未「ことり。練習はもう終わったのですか?」

ことり「うん。今から帰るところだよ」

海未「そうですか」

ことり「海未ちゃんはまだ練習していくの?」

海未「はい。大会が近いので」

ことり「そっかぁ・・・海未ちゃんはえらいね」

海未「何がですか?」

ことり「百発百中でしょ?・・・念能力を使えば」


海未「それはそうですけど・・・他の選手は使っていないのですし・・・」

海未「念に頼ってばかりではいけませんからね」

ことり「ふふっ♪海未ちゃんかっこいい♪」

海未「よしてください、ことり」

ことり「ねえねえ、海未ちゃんが撃ってるところ、見たいなあ」

海未「いいですよ」

ことり「やった♪」

海未「・・・・・・」フー

ことり「・・・・・・」

海未「・・・・・・」ググッ

ことり「・・・はむっ」

海未「ひゃあ!?」バシュッ


ギュルルルルルル・・・バシッ


ことり「あー!海未ちゃん、念使って的に当てたー!」

海未「集中しているときに変なことをしないでください!!」

ことり「ごめん、ごめん(海未ちゃんをからかうの楽しい♪)」

穂乃果「お待たせ、ことりちゃん」

ことり「あ!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「海未ちゃん、練習おつかれ!」

海未「おつかれさまです、穂乃果」

ことり「忘れ物はあった?」

穂乃果「それが、ポケットに入ってたの!全然気づかなかった!」エヘヘ

海未「もう・・・しっかりしてくださいよ」

ことり「あはは・・・」

穂乃果「それより、海未ちゃんはいっしょに帰れるの?」

海未「いえ、私はもう少し練習していくので、2人は先に帰ってください」

ことり「うん、わかった」

穂乃果「じゃあね、海未ちゃん!」

海未「はい。ごきげんよう」

ことり「穂乃果ちゃん、勉強してる?」

穂乃果「えっ?べ、勉強?」

ことり「ほら、もうすぐテストだし(これはしてないね・・・)」

穂乃果「だ、だれかたすけてー・・・」

ことり「それ、花陽ちゃんのだよ」

穂乃果「あー・・・こんなことなら・・・」

穂乃果「成績が上がる能力にするんだったなあ・・・」

ことり「穂乃果ちゃんは強化系だから、記憶力を強化する、とか?」

穂乃果「そうそう!そういうの!今から修行しなおして・・・!」

ことり「そ、それより勉強しよ?また勉強会するから、ね?」

穂乃果「・・・お願いします」ショボン


念とは、体からあふれ出す『オーラ』と呼ばれる生命エネルギーを自在に操る能力のこと。能力者は『超能力者』、『超人』などと呼ばれるが、修行をすれば誰でも使える力である。
オーラを操る技術は強化系、放出系、操作系、変化系、具現化系、特質系の6種類であり、人によって得意な技術が異なる。
たとえば海未の場合、矢をオーラでまとい、的に当たるよう操作しているので、放出系と操作系の両方を使うことができるといえる。

ことり(わたしたちが念能力を身に着けてからけっこう経つ)

ことり(きっかけは海未ちゃんだった)

ことり(園田家では、護身術として念能力を受け継いできた)

ことり(そして、海未ちゃんは小さいころから修行をしていたんだけど・・・)

ことり(そのせいで、わたしたちとはあんまり遊べていなかった)

ことり(でも、そんなあるとき・・・)

ことり(穂乃果ちゃんが、交通事故に巻き込まれそうになった)

ことり(海未ちゃんは猛スピードで走っていって、穂乃果ちゃんを安全なところまで突き飛ばした)

ことり(かわりに海未ちゃんが事故にあっていたけど・・・)

ことり(海未ちゃんは何ともなかった。オーラで身を守っていたから)

ことり(穂乃果ちゃんとわたしはしばらくぼーっとしていた)

ことり(海未ちゃんは起き上がると、すぐにいなくなってしまった)

ことり(海未ちゃんは、この普通じゃない力を見られて、怖がられたはずだと思った)

ことり(もう友達ではいられないと・・・学校にも来なくなった)

ことり(わたしたちはそんなこと、思っていなかったのに)

ことり(穂乃果ちゃんはお礼を言いに海未ちゃんの家に行った。わたしもついていった)

ことり(わたしたちは、また学校に来てほしいって言った)

海未『私のことが、怖くないのですか・・・?』

穂乃果『怖くないよ。海未ちゃんは穂乃果を助けてくれたんだから!』

海未『で、ですが・・・』

穂乃果『だったら、穂乃果も海未ちゃんみたいになりたい!』

海未『えっ・・・』

穂乃果『海未ちゃんに何かあったら、穂乃果が守りたいの!』

ことり『それに、海未ちゃんの今の気持ちがわかるかもしれないでしょ?』

海未『ことりまで・・・!』

ことり『だから、お願い!』

穂乃果『また、3人で遊ぼうよ!』

ことり(こうして、わたしたちは念を教わることになったのだった)

ことり(あれから数年がたち・・・今でも修行している)

穂乃果「数学なんてなければいいのに」ブツブツ

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

男1「あれ?もしかして・・・」

男2「μ'sの穂乃果ちゃんとことりちゃん?」

穂乃果「は、はい。そうです」

男3「うおー!すげえ!」

男4「生で見るともっとかわいいんスね!」

ことり「そ、そうですかあ?」

男1「今から俺たちと遊ばない?」ニヤ

男2「悪いようにはしないから、さ」

ことり「そういうのは、ちょっと・・・(やだなあ、この人たち)」

穂乃果「もう帰らなきゃいけないから・・・(めんどくさいなあ)」

男3「そんなこと言わずにー」グイグイ

男4「ちょっとこっち来てよー」グイグイ

ことり「や、やめてください(あ、人のいないところに連れていくつもりだ)」

穂乃果(好都合なんだよねー)

男1「じゃ、あばれんなよ・・・」スッ

男2「へへへ・・・」


バキッ

男1「」ドサッ

男2「っ!?」

男3(い、今、蹴ったのか・・・?)

男4(は、はやすぎて見えなかったぞ・・・)

穂乃果「その人連れて、ここから消えてよ」

男2「な・・・なめんじゃねえ!」ブンッ


バキッ


男3「ぐはっ!!」

男4「お、おい!何しやがる!」

男2「えっ!!お、俺、なんで・・・がっ!!」ドカッ

穂乃果「だめだよ、相手に背を向けちゃ」

男4「は・・・はあ・・・!?」ブルブル

穂乃果(ことりちゃんの能力・・・ワンダーゾーン!)

穂乃果(オーラで作った鏡に触れると、進行方向に対して反対側を向くことを強制される、操作系の

技)

穂乃果(男2は殴る寸前、ことりちゃんのワンダーゾーンに触れた)

穂乃果(そして反転し、私たちに背を向けて男3を殴った・・・)

男4「ひ、ひいいいっ!!」ダッ


グルン


男4「へっ」

ことり「もう・・・逃がさないよ?」


バキッ

穂乃果「ふう・・・この人たち、どうしようか?」

ことり「放っとこうよ。わたしたちがやったと思われたら面倒だし」

穂乃果「そうだね。μ'sのイメージダウンにつながるかもしれないしね」

ことり「じゃ、帰ろう?穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん」




男1234「」チーン

翌日


部室


希「かよちんは・・・明日、いい出会いがありそうやね」

花陽「わあ・・・ありがとう♪」

にこ「じゃあ、次はにこを占ってよ」

希「ええよー」



海未「・・・不思議なオーラですね」

ことり「特質系って、みんなこうなのかな?」

海未「さあ・・・」

穂乃果「天性の能力者・・・かー」

ことり(希ちゃんの占いは、ほとんど外れないらしい)

ことり(どういう原理か分からないけど、未来を予知する能力を持ってる)

ことり(強化、変化、具現化、放出、操作・・・どれにもあてはまらない、特質系のオーラ)

ことり(希ちゃんは、自分の占いを能力だと思っていない)

ことり(つまり、天性の能力者なのだ)


ガチャ


絵里「あら・・・また希の占い?」

真姫「エリー・・・」

絵里「ど、どうしたの?真姫。顔が赤いけど」

真姫「べ、別に、いつもどうりよ」

凛「真姫ちゃんは、想い人とひとつになれるんだよねーっ」

絵里「ああ、それで・・・」

真姫「し、信じてないわよ!そんなの!//」カアアア

真姫「第一、想い人なんて私にはいないんだから・・・その時点で外れよね」ウンウン

凛「・・・」チラッ

絵里「・・・」チラッ

希「にこっちは・・・明日、想い人とひとつになれる・・・真姫ちゃんと同じやね」

にこ「//」カアアア

花陽「よかったね、にこちゃん♪」

穂乃果「それじゃ、明日、カップルが2つできるってこと?すごいね!」

ことり「そ、そうだね・・・(さすが穂乃果ちゃん)」

海未「鈍いのですね・・・」

絵里「それじゃあ、次は私を占ってもらえるかしら」

希「ええけど・・・えりちから頼むなんてめずらしいやん」

絵里「そう?たまにはいいんじゃない?」

希「まあ、うちはいつでもウェルカムやけどね・・・えーっと」

絵里「どう?」

希「明日、少人数と戦い、結果は・・・」

絵里「結果は?」

海未(!希のオーラが)

穂乃果(消えちゃった・・・)

ことり(1日に何度も使えるわけじゃないからね)

希「ごめん、結果まではわからんかったわ」

絵里「いいの、ありがとう」

希「うん」

絵里「あ、ちなみに」

希「うん?」

絵里「希の言う少人数って・・・どれくらいなの?」

海未(・・・・・・?)

希「うちはアバウトにしか占えないから・・・だいたい1人から5人くらいかな」

絵里「そう・・・わかったわ」

花陽「なんか、不思議な結果だったね」

凛「少人数と戦うって・・・スポーツかにゃ?」

海未(スポーツ・・・それなら、わざわざ人数を聞く必要はないはず)

海未(・・・いったいどんな戦いが・・・)

休憩中


海未「希、ちょっといいですか」

希「どうしたん?」

海未「さっきの占いのことなのですが」

希「うん」

海未「絵里に戦い・・・と言いましたよね?それって・・・どんなことが含まれるんですか?」

希「そうやな・・・スポーツの試合とか、会議とか、かな?」

海未「明日、体育はありますか?」

希「無いなあ」

海未「では、会議の予定は?」

希「無いけど・・・どうしてそんなことを?」

海未「いえ、ちょっと気になっただけなので」

希「そう・・・」

絵里「・・・・・・」

練習後


ことり「海未ちゃん」

海未「はい」

ことり「さっき、希ちゃんに、占いについて聞いてたでしょ?」

海未「聞こえていたんですか」

ことり「ちょっとだけどね」

海未「さっきの占いで、気になることがあったんですよ」

穂乃果「気になること?」

海未「はい・・・2人は気づいていましたか?」

ことり「?」

海未「希のオーラが消えたとき、絵里が一瞬反応したんです」

穂乃果「!!そ、それって・・・」

ことり「絵里ちゃんは・・・」

海未「能力者である可能性が高いです」

穂乃果「絵里ちゃんが・・・能力者・・・!」

海未「そうなると、占いで出た『戦い』の意味が変わってくると思いませんか?」

ことり「スポーツとかじゃなくて・・・本当に?」

海未「はい。私の推測でしかありませんが、絵里はその戦いが起こることを知っている。もしくは覚悟している」

穂乃果「えっ?なんで?」

海未「自分から占ってもらったこと・・・そして、占いの結果をすんなりと受け入れたこと。理由はこの2つです」

ことり「なるほど・・・『戦い』と言われて人数の方を気にしていたのも、しっくりくるね」

穂乃果「なんで・・・絵里ちゃんは、いったい誰と・・・」

海未「わかりませんが・・・その戦いで絵里が命を落とすことだけは避けなくては・・・!」

ことり「そうだね」

穂乃果「じゃあ、明日は3人で絵里ちゃんを見張ろう。何かあったら守れるように」

海未「そうしましょう」

ことり「うん。がんばろうね!」

翌日


練習後


にこ「あ、あの・・・真姫ちゃん?」

真姫「な、なに?にこちゃん」

にこ「今日は、いっしょに帰らない?」モジモジ

真姫「えっ?いっしょにって・・・わ、わたしと?」

にこ「そうよ。他に誰がいるのよ」

真姫「そうね・・・いっしょに帰ってあげてもいいわよ」

にこ「そ、そう・・・じゃ、帰りましょ?」

真姫「え、ええ」



凛「素直じゃないにゃー」クスクス

花陽「そうだね♪」

凛「凛たちも帰ろっか」

花陽「うん!」



絵里「希、今日はいっしょに帰らない?」

希「ん?ええよ」



海未「私たちも行きましょうか」

ことり・穂乃果「うん」

希「なあ、えりち」

絵里「なに?」

希「最近、無理してない?」

絵里「私が?そう見えるの?」

希「うん。なんだか顔色も悪く見えるで」

絵里「そう・・・」



ことり「すっかり暗くなっちゃった・・・」

穂乃果「2人とも、何を話してるのかな」

海未「わかりませんが・・・近づきすぎると感づかれますからね」

絵里「確かに、無理してるかもね」

希「やっぱり。うちでよかったら相談に乗るけど」

絵里「ありがとう。でも、気にしないで」

希「また一人で抱え込んでしまうん?」

絵里「・・・そうよ。そうするしかないの」

希「・・・?」

希(えりちがどんなことで悩んでるのか、全然見当もつかない)

希(それでも・・・)

希「それでもうちは、えりちの味方やから」

絵里「!!」

希「今は話せなくても・・・本当に困ったときは、うちを頼ってな?」ニコッ

絵里「の、希・・・」

希「じゃないと、えりちが壊れそうな気がして・・・うち、怖いんや」

絵里「・・・ありがとう」

希「ええって・・・


ダキッ


希「わっ!?//」

絵里「希・・・希・・・っ」ギュッ




穂乃果「!?だ、だきついた!?」

ことり「え、絵里ちゃん、大胆だね・・・//」

海未「き、気をゆるめないでくださいっ!」

希「え、えりち・・・?//」

絵里「ごめんね・・・」

希「えりち・・・?」

絵里「好きよ・・・希・・・」

希(泣いてる・・・?)

絵里「ごめんね・・・大好きよ」

希「えりち・・・うちも、えりちのことが


ドスッ


希「っ!!・・・」パタッ

絵里「・・・本当に、本当にごめんなさい・・・」ポロポロ



穂乃果「希ちゃんを・・・」

ことり「殴った・・・!?」

海未「だれか来ます!!」

男A「ごくろうだった、絢瀬絵里」

男B「東條希をこちらに渡してもらおうか」

絵里「・・・・・・」

男C「いいのか?妹の命がどうなっても・・・」

絵里「くっ!!」キッ

男A「いい目だ・・・さあ、早く渡せ」

絵里「・・・希に傷をひとつでも付けてみなさい・・・!1人ずつ殺してあげるわ・・・!」ゴオオオオ



穂乃果「!!な、なんてオーラ!」

ことり「あれが・・・絵里ちゃんなの・・・?」

海未「・・・・・・」

男B「おお、怖い怖い」ニヤ

男C「心配するな。俺たちにとってもこいつは大事な能力者だ・・・傷つけたりしない」

絵里「・・・・・・そう」

男A「それから、もう一つ命令がある」

絵里「なに?」

男A「後ろの3人を始末しろ」

絵里「えっ?」クルッ

穂乃果ことり海未「!!」

絵里「あなたたち・・・どうしてついてきたのよ・・・!」

男A「それじゃ、任せたぞ」タッ

海未「あの3人を追いますよ!」


シュンッ


穂乃果「絵里ちゃん!」

ことり「は、速い!!」

絵里「ここから先は・・・通さないわよ」

海未「絵里!あの人たちは誰なんです!?」

絵里「答える必要はないわ・・・あなたたちは今から死ぬのだから」

海未「くっ・・・こうなったら何がなんでも話してもらいますからね」

絵里「なるほど・・・占いの結果はここに結びつくわけね」

穂乃果「たあっ!!」

絵里「遅い」ドカッ

穂乃果「ぐうっ・・・!」ズザザ

穂乃果「まだまだあっ!」

絵里「何度やっても・・・ん?」

海未「ラブアローシュート!」ズギュン

ことり「よしっ!これなら・・・」

絵里(なかなか強力なオーラ弾ね)シュンッ

海未(かわされた・・・速い!!)


バキッ


穂乃果「あぐっ・・・!」ズザザ

ことり「穂乃果ちゃん!」

絵里「とりあえず、1人目よ」

海未「くっ!」

絵里「じゃあね、穂乃果」スッ

ことり「ワンダーゾーン!!」


クルッ


絵里「!?これは・・・」

ことり「たああああっ!!」

絵里「くっ」パシッ

穂乃果「てやあ!!」

絵里「はっ」パシッ

海未「今です・・・ラブアローシュート!」ズギュン


シュンッ


穂乃果「!!」

ことり「消えた!」

絵里(今のは危なかった・・・)スタッ

ことり「やっぱり速い・・・!」

穂乃果「瞬発力が桁違いだ・・・」

海未「穂乃果、ことり!こっちに来てください!」

ことり「うん!」

穂乃果「わかった!」

海未「作戦があります」

絵里「作戦会議ね。いいわ、待ちましょう」



海未「・・・いいですね?」

ことり「うん!」

穂乃果「オッケー!」

絵里「・・・来るわね」

ことり「はあああっ」ダッ

絵里「今度はことりが陽動・・・」

ことり「ていっ」シュッ

絵里「・・・いい体術ね」バッ

ことり「はっ!」

絵里「でも」ドカッ

ことり「きゃああっ!!」ズザザザ

絵里「まだまだ及ばない・・・」

穂乃果「いくよ海未ちゃん!」

海未「はい!」

絵里「・・・いったい何を」

穂乃果「はあ!」キュイーン

海未「っ!(穂乃果のオーラが流れてくる!暖かく力強いオーラが!)」

絵里「穂乃果が海未を強化している・・・?」

ことり「でやあっ!」

絵里「ふんっ」バシッ

ことり「ぐっ!今だよ!海未ちゃん!」

海未「ラブアローシュート!!」キイイイン

絵里「なんてオーラなの・・・!!」

海未「はああっ!」ズギュウウン


ギュルルルルル


絵里「!!(速い!ギリギリかわせるか・・・!!)」

絵里「はっ!!」シュバッ

絵里(かわせた・・・けど、あの2人をどうにかしなくては!)

穂乃果「もう一回いくよ!」

海未「はい!」

絵里「(もう一度来る!これをかわして2人を・・・)」


ドンッ


絵里「うっ・・・!!?」グラッ

穂乃果「決まった!」

海未「さすがです、ことり!!」

ことり「はあっ・・・はあっ・・・えへへ」

絵里「なに、が・・・」バタッ

穂乃果「海未ちゃんのラブアローシュートをことりちゃんのワンダーゾーンで当てる作戦・・・大成功だね!」

ことり「あ、はは・・・」

海未「休んでください、ことり。ラブアローシュートを反射させるのに多くのオーラを使ってしまったのですから」

穂乃果「絵里ちゃんのことは任せて!」

ことり「うん。じゃあ、ちょっと休むね・・・」

・・・

・・


絵里「ん・・・」

海未「気づきましたか・・・絵里」

絵里「あなたたち・・・(そうか、私は負けて・・・)」

絵里「!!」ガバッ

穂乃果「急に動かない方が・・・

絵里「亜里沙は!?亜里沙は無事なの!?」

ことり「あ、亜里沙ちゃん?」

海未「どうして亜里沙が・・・

絵里「くっ!!」ダッ

穂乃果「!待ってよ絵里ちゃん!!」タッ

絢瀬宅


絵里「亜里沙!!」ガチャ


シーン


絵里「亜里沙!!いるなら返事して!」

海未「落ち着いてください!絵里!」

ことり「絵里ちゃん!何があったの?」

絵里「あいつらよ・・・」

ことり「えっ?」

絵里「あいつらが亜里沙を人質にとっているのよ!!」

穂乃果「そんな・・・!」

絵里「あなたたちとも戦いたくなかった・・・それに」

絵里「希にあんなこと・・・したくなかったわよ・・・!!」

海未「絵里・・・」

絵里「亜里沙!!亜里沙ー!!」

亜里沙「・・・お姉ちゃん?」ムクッ

絵里「亜里沙・・・!」ダッ

亜里沙「今日は遅かったね・・・わっ!」ダキッ

絵里「よかった・・・まだ何もされてないわね・・・」

亜里沙「な、何の話・・・?」

海未「よかったです・・・亜里沙」

亜里沙「う、海未さん!?//」

ことり「あはは、亜里沙ちゃん顔赤いよ?」

亜里沙「だ、だって・・・//」

穂乃果「熱でもあるのかな?」

ことり「・・・えっ」

海未「絵里・・・亜里沙のことですが」

絵里「なに?」

海未「人質にとられているから、あいつらの言いなりになったのですよね」

絵里「そう言ったじゃない。好きで戦ったわけじゃないって」

海未「だったら・・・守ってくれる人がいれば、私たちと戦ってくれますよね?」

絵里「相手は能力者ばかりよ?そう簡単に・・・」

海未「私の家族は、みんな能力者です」

絵里「!!」

海未「園田家に任せてくれませんか?亜里沙は必ず守りますから」

絵里「・・・ありがとう、海未」

海未「いりませんよ、お礼なんて」

絵里「えっ?」

海未「だって・・・」

穂乃果「私たちは!」

ことり「仲間だからね♪」

絵里「・・・そうね」

絵里「それじゃ、亜里沙は海未のご家族に任せるとして・・・」

絵里「アジトで大暴れといきましょうか」ニコッ

穂乃果「こ、怖いよ絵里ちゃん」

海未「場所はわかるのですか?」

絵里「ええ。亜里沙に何かあったらすぐにつぶせるようにね」

ことり「ひいっ・・・!」ゾワッ

絵里「それと・・・急いだ方がいいわ。あいつら、希に何するか分からないもの」

海未「そうですね・・・では、さっそく先導してください、絵里」

絵里「ええ。みんな、着いてきなさい!」シュンッ

穂乃果「は、速いってばー!」

タッタッタッタッタッ・・・


ことり「絵里ちゃん」

絵里「なに?」

ことり「絵里ちゃんはどうして念を習得しているの?」

穂乃果「それ、穂乃果も気になってた」

絵里「・・・言わなきゃ、だめ?」

海未「な、何か、暗い過去があるのですか?」

絵里「まあ、それもそうなんだけど・・・」

ことり「言えないことだったら、無理しなくていいよ?」

絵里「いえ、話すわ。あなたたちには、知っておいてほしいの・・・仲間だし」

穂乃果「絵里ちゃん・・・!」

絵里「私の一族は・・・殺し屋をやっているの」

穂乃果「!!こ、殺し屋・・・?」

絵里「そう。全員じゃないけどね。亜里沙みたいに、知らない人もいるし」

ことり「じゃあ、人を殺したことがあるの・・・?」

絵里「ええ・・・何度か、ね」

絵里「そのたびにつらいと思った・・・やめたいと思ったわ・・・」

海未「絵里・・・」

穂乃果「・・・ちょっと待ってよ」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「じゃあ絵里ちゃんってロシアの殺し屋・・・

絵里「それを言わないで!なんか恥ずかしいから!」

海未「言いたくなかったのはそういうことですか」

絵里「日本に来て、殺し屋の仕事はなくなったわ。でも、ついこの間、あいつらが来たの」

絵里「希の誘拐を依頼したい・・・と。亜里沙を人質にされてね」

絵里「希とはもう会えなくなるかもしれないが、殺しはしない。しかし、亜里沙は・・・」

絵里「そう言われて私は、誘拐することを決めたの」

海未「なんて外道な・・・!!」

穂乃果「絵里ちゃん、あいつらって何者なの?」

絵里「ロシアの裏世界でまあまあ有名なマフィアよ。世界を牛耳ることを目的としているみたいだけど」

絵里「予言者がいれば、その目的を達成しやすいでしょ?」

海未「それで希を連れ去ろうと・・・」

ことり「でも、どうしてわざわざ絵里ちゃんに頼んだの?自分たちでやればよかったのに・・・」

絵里「それは、希が結界を張っていたからよ」

穂乃果「けっかい?」

海未「でも、希は念を知らないんじゃ・・・」

絵里「ええ、知らないわ」

海未「じゃあ、どうして・・・」

絵里「みんな、希が占いとかが好きなのは知ってるでしょ?」

穂乃果「うん。いつもカード持ってるし」

絵里「おまもりとか、パワーストーンを集めたりするのも好きらしいんだけどね」

絵里「その中にたまたま、悪意のある相手を近づけさせない結界を張ることのできるアイテムがあったの」

海未「いわゆる、魔除け、ですか」

絵里「そう。それは、希のオーラを増幅させて結界を張るものだったの」

ことり「その魔除けを破壊してほしいっていう依頼だったんだね」

絵里「そういうこと」

穂乃果「・・・私、許せないよ」

絵里「穂乃果・・・」

穂乃果「絵里ちゃんを利用して希ちゃんを連れ去るなんて・・・絶対に許さない」

ことり「ことりもだよ」

海未「私も同感です」

穂乃果「みんな、やつらを倒そう。そして、希ちゃんを連れて帰って、明日からまた普通の生活を送ろう!」

ことり「うん!」

海未「もちろんです!」

絵里「ええ!」

アジト


希「んん・・・ここは?」

男A「目が覚めたか」

希「あなたは、だれ?」

男B「俺たちは、ただ通りかかっただけだよ」

男C「君が金髪の女の子に殴られているのを見て、助けたんだよ」

希「金髪の女の子・・・えりち?」

男A「知り合いだったのか?」

希「はい・・・友達です」

男A「そうか・・・殴られるなんて、君は彼女に何かしたのかい?」

希「・・・うちは何も」

男B「ひどい話だな・・・信じていた友達に裏切られるなんて」

希「裏切られた・・・?」

男A「・・・世の中ってそういうものだと思わないか?」

男A「信じていたもの・・・親しかったものに裏切られる。よくある話だ」

希「・・・・・・」

男A「この世界はろくでもないものなんだよ」

男A「我々はそういう世界を変えようと思ってる。よかったら君もどうだ?」

希「うちも・・・?」

男A「ああ。ここは、敗者の世界、弱者の世界だ。君にも、手伝ってほしい。君でなければできないことが、必ずあるから・・・」ニコッ

希「・・・すごくスケールの大きい話で、うちにはちょっと」

男A「大丈夫。すぐ慣れるさ」

希「それに・・・」

希「うちは自分のことを、敗者とか思ってませんから」

男A「なに?」

男A「君は友人に裏切られたんだぞ?敗者と呼ばれるにふさわしい人間だ」

希「それは、何か事情があったんだと思います」

希「うちは・・・直接えりちと話したい。そうすれば、間違いだって分かるはずやから」

男A「・・・ちっ」


ピー


男B「!無線か」

男C「おい。絢瀬絵里を連れてこい」

したっぱ『そ、それが・・・!!』

男C「それがどうした?」

したっぱ『今、アジトの中に侵入しています!!』

男C「なんだと!!」

男B「あいつ・・・妹のことはあきらめたのか・・・?」

したっぱ『絢瀬だけではありません!他にも・・・』ザザザザ

男C「他にだれがいるんだ、おい!」

男B「・・・やられたな」

希「?・・・どうしたんですか?」

男A「・・・君はこの部屋にいろ。いいな」

希「は、はい・・・」

男A「行くぞ!!」

男B・C「ああ」

希「・・・なんなんや、いったい」

穂乃果「はあっはあっ」

海未「ちょっと、数が多いですね・・・」

ことり「そうだね・・・」

絵里「このままだと、あの3人と戦えなくなるかもしれないわ」

穂乃果「でも、どうしたら・・・」

したっぱ「いたぞ!!」

海未「くっ!」

絵里「雑魚は私に任せて、先に行きなさい。この先の階段を降りれば、あの3人がいるはずだから」

ことり「絵里ちゃん・・・!」

絵里「早く行って!」

海未「・・・わかりました。必ず生きてまた会いましょう」

絵里「ええ」

絵里「・・・さて」ギロ

したっぱ「ひっ!?」ビクッ

絵里「私のキューティーパンサーの餌食になるのは誰かしら・・・」ペロ

穂乃果「絵里ちゃんなら大丈夫だよね・・・!」

海未「・・・今は、前だけを向きましょう。絵里なら心配無用ですから」

穂乃果「そうだね・・・ん?」

男C「・・・来たな」ガチャ

海未「(銃!)隠れましょう!」

ことり「大丈夫だよ!ここは私が!」

海未「ことり!」

男C「お手並み拝見といこうか」バンッ

ことり「ワンダーゾーン!!」

男C「おっと」シュッ

男C(報告通り、跳ね返す能力みたいだな)

ことり「2人は先に行って!!」

海未「わかりました!気を付けて!」

ことり「うん!」

男C「跳ね返す能力か・・・なるほどな」

ことり「?」

男C「俺に有利だと思ったんだろ・・・?なあ?」

ことり(なに?この感じ・・・)

男C「周りを見てみな」

ことり「・・・っ!(銃が・・・いっぱい浮いてる・・・!)」

男C「跳ね返すっつっても、この量は無理だろ?」

ことり「くっ」

男C「悪いが・・・さっそくくたばってもらおう」ガチャ


ズダダダダダダ


シュー・・・


男C「かはっ・・・!!」バタッ

ことり「あーあ・・・」

ことり「ごめんね、ワンダーゾーンは跳ね返すだけじゃないの」

ことり「ワンダーゾーンは、自分と対象の位置を入れ替えることができるのよ」

ことり「と言ってもオーラをかなり使うんだけどね・・・」ペタッ

男C「・・・」ピクッピクッ

ことり「まだ生きてる・・・やっぱり強いんだ、この人」

ことり「先に進んで応援に行きたいけど」

ことり「・・・オーラをだいぶ使っちゃったし、もう少し休んでから・・・」

穂乃果「すごい銃声だったね、海未ちゃん」

海未「・・・ことりなら、大丈夫ですよ」

穂乃果「海未ちゃん・・・(声が震えてるよ・・・)」

海未「!だれかいます!!」

男B「・・・ここは通さないぜ?」シュッ

海未「レイピア・・・剣士、ですね」

穂乃果「2人でやろう!そうすれば・・・」

海未「だめです。あれはもう一人陽動がいたからできたこと・・・2人だけではスキが大きすぎます」

穂乃果「でも・・・」

海未「先に行ってください。ここは私が引き受けます」

穂乃果「・・・わかった。任せたよ、海未ちゃん!」

男B「いいのか?あいつを一人にして」

海未「?どういうことですか?」

男B「お前らの能力はすでに分かってる・・・報告があったからな」

男B「あいつの能力は、オーラを貸し与える・・・だろ?」

男B「根っからのサポート役だ。それじゃ、Aには勝てないぜ」

海未「あなたを倒して私も先に進めばいいだけです」

男B「くくっ、それもそうだな・・・」

海未「ぐだぐだ言ってないで始めましょう・・・これ以上怒りを抑えられそうにないので」

男B「んじゃ、行くぞ!!」タンッ

海未「っ!!(速い!!)」

男B「おらおらあ!!」シュッシュッ

海未(後ろに退いて間合いを・・・)タッ


ザクザクッ


海未「ぐうっ・・・!!」

男B「どうしたどうした!」シュッ

海未「・・・っ!(斬撃をとばす能力ですか・・・!)」


男B「怒りがどうとか言ってたわりには弱いな、おい?」シュバッ

海未「くっ」

男B「まあ、このスピードについてこられるやつなんてそういないんだがな」

海未(確かに速い・・・でも!それを超えるスピードを私は知っている!)

男B「おらあ!」シュッ


シュンッ


男B「・・・あ?(消えた・・・?)」

海未「後ろですよ」キュイイン

男B「なっ・・・

海未「ラブアローシュート!!」ズギュン

男B「があっ!!」ズザザザザ

海未「あなたのスピードなど・・・絵里のそれに比べれば大したことありません」

男B「ぐっ・・・・・・」ドサッ

海未「・・・さすがに・・・疲れましたが・・・」

海未「穂乃果のもとへ急がなくては・・・」ヨロッ

男A「・・・とうとうここまで来たか」

穂乃果「はあっはあっ・・・!」

男A「くくくっ・・・お疲れのようだな」

穂乃果「希ちゃんを返して・・・!」

男A「いいだろう」

穂乃果「えっ・・・」

男A「俺に勝てたらな・・・!」ゴオオオオ

穂乃果「すごいオーラ・・・っ!」

男A「ふんっ」ブウウン

穂乃果「これは・・・具現化系?」

男A「これが俺の能力だ」

穂乃果「鞭・・・?」

男A「はあっ!!」ブンッ

穂乃果(オーラでガードを・・・)


バシンッ


穂乃果「ぐっ!?なに・・・これ・・・?」ビリビリ


バシッバシッ


穂乃果「くっ・・・ああっ!!」ズザザ


バキッ


穂乃果「がはっ!・・・」バタッ

男A「痛いか?ん?」

男A「俺の鞭は、普通の何倍もの痛覚を相手に与える」

男A「一度くらってしまえばひるみ、そこからスキが生まれる・・・というわけだ」

穂乃果「ぐっ・・・」

男A「苦しいか・・・楽にしてやろう」ブンッ


パシッ


穂乃果「・・・」

男A「ほう・・・まだ受け止められるだけの体力はあったか・・・ん?」

穂乃果「・・・」ギュッ

男A「なんだこれは・・・?鞭が消えてゆく・・・!」シュウウウ

穂乃果「よい・・・しょっと」ムクッ

男A「お前・・・何をした・・・?」

穂乃果「穂乃果の能力だよ・・・」

男A「オーラを貸し与えるだけじゃなかったのか?」

穂乃果「そう・・・穂乃果の能力はオーラを貸すこと・・・だけどね」

穂乃果「今、思いついたんだ・・・貸すことの応用を、ね」

男A「まさか・・・!」

穂乃果「そう・・・私のもう一つの能力は、オーラを奪うこと・・・!」

男A「ば、ばかな・・・」

男A「オーラを奪う・・・それじゃこいつ・・・特質系か・・・?」

穂乃果「今度はこっちから行くよ!!」タッ

男A「くっ!!」ブウウン

男A「くらえ!!」ブンッ

穂乃果「はあっ!」パシッ シュウウウウ

男A(鞭は・・・だめだ!体術でいく!)

男A「おらっ!!」シュッ

穂乃果「くっ」バキッ

男A「どらあっ!!」

穂乃果「ぐうっ!!」ズザザ

男A「今度こそ・・・とどめ!」

穂乃果「いまだっ!!」バキッ

男A「がっ!!」ズザザザザ

穂乃果「はああああああっ!!」ダンッ

男A(まずい!オーラでガードだ!!)

穂乃果「くらええええええ!!」ドガガガガガガガ

男A「ぐっ!!(こいつ・・・オーラを奪いながらラッシュを!)」

男A(ガードが・・・はがれる!!)シュウウウウ

穂乃果「いっけええええええ」ブンッ

穂乃果「ワンダフルラーーーーーッシュ!!」ドガガガガガガ

男A「ぐああああっ!!」ズザザザザ

男A「がはっ!!」ダンッ

穂乃果「はあっはあっ」

男A「・・・・・・」バタッ

穂乃果「やっ・・・た!!」ガクッ

海未「穂乃果!」

ことり「穂乃果ちゃん!!」

絵里「大丈夫!?」

穂乃果「えへへ・・・みんな、無事だったんだね・・・」

絵里「ことり、穂乃果を介抱してやって。海未は私と希を探すわよ」

ことり「わかった!」

海未「はい!」

希「・・・なんか外でえらい物音がすると思ったら、急に静かになったなあ」

希「いったい何が起きてんねんやろ・・・」

希「・・・・・・」ソワソワ

希(えりち・・・今、どうしてんのかなあ)


絵里『好きよ・・・希・・・』


希「・・・あんなふうに抱きしめられたの、初めてやったな・・・//」


男B『ひどい話だな・・・信じていた友達に裏切られるなんて』


希「・・・裏切られたんかな、うち・・・」

希「・・・会いたいよ」


ガチャッ


希「!!」

絵里「・・・希!!」

希「えりち・・・なんでここに」

絵里「希い!!」ダキッ

希「はうっ//・・・なんなん?もう・・・」

絵里「ごめんね・・・殴ったりして・・・本当にごめんなさい」

希「・・・ほんまに痛かったよ、あれは」

絵里「そうよね・・・許してもらえるなんて思ってないわ」

希「・・・それより、えりち」

絵里「希・・・私のこと、好きなだけ殴っていいわよ」

希「えりち、聞いて」

絵里「は、はい」

希「えりちが殴る前・・・言ってたやん?あれはほんまなん?」

絵里「殴る前・・・あっ!!//」

絵里「あれは、その・・・本当よ」

希「ほ、ほんま?」

絵里「ええ・・・びっくりした、わよね」

希「もちろん」

絵里「あの・・・えっと・・・どう、かしら」

希「どうって?」

絵里「だから・・・私とつきあってくれるの・・・?//」

希「・・・ふふっ」

絵里「な、なに?」

希「いや・・・顔赤いで、えりち」

絵里「かっ・・・からかわないでよっ//」カアアア

希「でも・・・よかった」ギュッ

絵里「えっ?」

希「うちの大好きな、いつものえりちや」

絵里「希・・・じゃ、じゃあ」

希「うちでよければ、ええよ」ニコッ

絵里「希・・・!」ギュー

希「これからもよろしく♪」

絵里「ええ・・・!」



海未「入りづらいじゃないですか、まったく・・・!」

翌日


にこ「お、おはよ、真姫ちゃん」

真姫「に、に、にこちゃん!おはよう」

にこ「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

にこ「・・・な、なに?//」

真姫「いや、にこちゃんこそ・・・どうしたのよ//」

にこ「き、昨日は、その・・・よかったわ//」

真姫「ちょ、ちょっと、何言い出してんのよ・・・!//」カアアア

凛「今日はいつも以上にラブラブだにゃ」クスクス

花陽「ねー♪」

にこまき「「ラブラブじゃないからっ!!//」」

絵里「おはよう、希」

希「おはよ、えりち」

絵里「実は昨日、言い忘れてたことがあって・・・」

希「?」

絵里「希が大事にしてた魔除け、壊しちゃったの・・・」

希「あっ・・・あれ、えりちがやったんやね」

絵里「そうよ・・・それでね」スッ

希「これは・・・?」

絵里「おばあ様が私にくれたネックレスなの」

希「そ、そんなん、受け取れんよ」

絵里「希に受け取ってほしいの・・・ダメかしら」

希「・・・わかった」

絵里「じゃあ、後ろ向いて」

希「うん・・・」

絵里「・・・これで、よし」

希「どう?えりち」

絵里「似合ってるわよ、すごく」

希「ふふっ・・・ありがとう。大切にするな」

病院


穂乃果「あ、海未ちゃんに、ことりちゃんに、絵里ちゃん」

絵里「お見舞いにきたわよ」

海未「体の具合はどうですか?」

穂乃果「いい感じだよ!ほら、このとーり!・・・いてっ」

ことり「む、無理しないで、穂乃果ちゃん」

海未「いつ退院できるんですか?」

穂乃果「明日には退院できるよ。お医者さん、なんかびっくりしてたけど」

絵里「このケガで明日なら、びっくりもするわよ」

ことり「昔からケガが治るの早かったもんね」

穂乃果「そうだ、絵里ちゃん」

絵里「なに?」

穂乃果「あの人たちはどうなったの?」

絵里「ハンター協会の人たちが来て、身柄を確保されたわ」

穂乃果「それじゃ、組織はなくなったんだね?」

絵里「そういうことよ」ニコッ

穂乃果「よかったね、絵里ちゃん!」

絵里「ええ。本当、みんなのおかげよ・・・一人じゃ何もできないんだって、改めて思い知ったわ」

海未「これからは、もっと私たちを頼ってくださいね」

ことり「ことりもみんなの力になりたいな」

絵里「そうね・・・これからも9人で支えあっていきましょうね」

穂乃果「あのー・・・」

ことり「どうしたの?」

穂乃果「えっと・・・お見舞いとかあるのかなあ・・・なんて」ジュルリ

海未「ああ、それでしたら」ゴソゴソ


ドンッ


穂乃果「こ、これは・・・参考書?」ゴクッ

ことり「今日から勉強会って言ってたよね?」

絵里(さっそく支えてあげなきゃいけない人が出てきたわね)ハア

穂乃果「で、でも、私、病人だよ・・・?」

海未「関係ありませんっ!!今度のライブに出られなくなるかもしれませんよ!!」

穂乃果「ひいっ!!ご、」

穂乃果「ごめんなさーい!!」



おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom