P「俺は765プロの敵だったのさ」 (19)

※キャラ崩壊注意


真「今の……何かの聞き間違いですよね?」

雪歩「もう一度言ってください!」

P「なら、何度でも言ってやる。俺はお前たちの敵だ」

律子「……敵とは、どういう意味ですか」

小鳥「ワケが分かりませんよ!」

P「こう言えば分かるか? 俺はお前たちを仲違いさせて、765プロを内部崩壊させるために雇われたスパイだ」

千早「そ、そんな……っ」

春香「本当なんですか!? プロデューサーさん!」

響「自分、そんなの信じないぞ!」

P「全て事実だ」

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あずさ「ウソですよね? ウソだと言ってください!」

貴音「まさか、貴方様がそのような方だとは……」

伊織「アンタ、一体何のためにそんな事を……」

P「765プロを煙たがっている方がいてね、俺はその尖兵だったというわけさ」

亜美「ヒドいよ、にーちゃん……」

真美「ずっと真美たちを騙してたんだ……」

美希「ハニー……ミキの事も騙してたの? あんなに優しくしてくれたのに」

P「皆を俺に惚れさせた後で、修羅場を起こすための策だ」

やよい「今まで優しくしてくれたのは全部演技だったんですか!」

P「ふふふ、そうだと言っている」

春香「じゃぁ、私のクッキーを美味しそうに食べてくれたのも」

千早「私の歌の指導を熱心にしてくれたのも」

あずさ「迷子になってもすぐに見つけてくれたのも」

伊織「オレンジジュース、いつも用意してくれたのも」

亜美「亜美のイタズラにのってくれたのも」

真美「真美のイタズラ、すぐに許してくれたのも」

やよい「毎回ハイタッチに付き合ってくれたのも」

真「ボクと一緒にランニングしてくれたのも」

雪歩「私のお茶を美味しいって言ってくれたのも」

響「自分のダンスが一番だって褒めてくれたのも」

貴音「私に毎日らぁめんを提供してくれたのも」

美希「ミキにお手製おにぎり作ってくれたのも」

律子「仕事のあれそれを阿吽の呼吸で分かってくれたのも」

小鳥「私が仕事に困ったとき、一番に手を差し伸べてくれたのも……全部演技だったんですか!?」

P「その通りだ」

あずさ「仕事がほとんど無かった頃、毎日朝から晩まで営業に駈けずり回っていたのも」

伊織「私たちの失敗や態度の良くなかった部分を本気で叱ってくれたのも」

やよい「仕事と関係ない相談にも親身になって乗ってくれたのも」

真「ボクのために可愛いドレス衣装の撮影のお仕事取ってくれたのも」

雪歩「臆病な私の事をずっと支えてくれて、ちょっとずつ頑張ろうって言ってくれたのも」

亜美「どんなに忙しくても亜美たちとゲーム付き合ってくれたのも」

真美「真美の事、『俺がトップアイドルにしてやる』って言って、本当に叶えてくれたのも」

響「お仕事失敗したとき『響は完璧なんだろ? だったらすぐに挽回できるさ』って励ましてくれたのも」

貴音「私の秘密をかぎ回る者を悉く追い払ってくれたのも」

美希「ミキに本気になる事の楽しさを教えてくれたのも」

律子「竜宮小町が厳しい状況にあった時、さり気なくアドバイスしてくれたのも」

小鳥「毎度飲み屋で私の愚痴を優しく聞いてくれたのも」

千早「私が歌えなくなった時、私を救ってくれたのも」

春香「なんやかんやで皆トップアイドルに導いてくれたのも……全部計算だったんですか!?」

P「全て俺の策略だ。お前らは所詮、俺の手のひらの上で踊っていたに過ぎんのだ!」

春香「酷いです……私たちを弄んでいたなんて! なら、クッキーに入れた私の[ピー]に気付かなかったのも」

千早「事務所で寝ているプロデューサーの耳元にそっと[ピー]と呟いて洗脳してたのも」

あずさ「実はわざと迷ってプロデューサーさんに来てもらってたのも」

伊織「アンタの事、二十四時間人工衛星使って見張ってたのも」

亜美「イタズラに紛れて盗聴器仕掛けたのに外さなかったのも」

真美「盗聴器と合わせて催眠音波もつけて夜に流していたのも」

やよい「お家に招待した時、プロデューサーのご飯にだけ[ピー]を混ぜてたのも」

真「プロデューサーの机にランニングした後のボクの下着を仕込んでたのも」

雪歩「毎日出すお茶の中に名前は言えないちょっとしたおクスリを混ぜてたのも」

響「ハム蔵たちの力を借りて、プロデューサーの監視をしていたのも」

貴音「私が貴方様に近づく女人を殺気で遠ざけていたのも」

美希「お仕事中にもハニーに抱きついて、部外者の女を遠ざけてたのも」

小鳥「プロデューサーさんのパソコン、私のパソコンから覗き見し放題の状態なのも」

律子「それらを私が統括して、皆で情報を共有していたのも……実は全て承知の上だったんですね!」

P「そのとお……え? ちょっと待って。俺それ知らない。知らないよ?」

春香「あれ、そうなんですか? だったら……私が毎日プロデューサーさんのお家に通ってるのも」

千早「プロデューサーの合鍵を皆が持っているのも」

やよい「プロデューサーのお家を私がお掃除してるのも」

伊織「アンタの部屋の周囲全部を私が契約しているのも」

真「そこに皆仲良く住み込んでいるのも」

雪歩「壁を薄く削って毎日聞き耳立てているのも」

響「プロデューサーの入ったお風呂の残り湯を皆で分け合ってるのも」

貴音「貴方様の晩御飯の残り物を私たちが食しているのも」

美希「夜中にこっそり添い寝しに行ってるのも」

律子「隙を見てプロデューサーの手作りを私の手作り料理と交換していたのも」

亜美「最終的に、にーちゃんが誰のものかって論争が起こったのも」

真美「もう皆のものでいーじゃんって結論になったのも」

あずさ「だからプロデューサーさんの言う仲違いが起こらないというのも」

小鳥「全部……知らなかったんですか?」

P「ひぃっ!?」

春香「?? 何で怯えてるんですか? ……でもそうか、知らなかったのかー」

千早「でもこうして知ってもらえたのなら、もう問題ないわね」

あずさ「そうね~。今日から皆一緒に住めるって事だものね~」

伊織「あの部屋で全員はムリでしょ。まぁ、新しい部屋は決まってるから問題ないけど」

亜美「んっふっふ~。チョー楽しみになってきたよー」

真美「今日からずーっと一緒だよ、にーちゃん」

やよい「皆幸せってステキかなーって」

真「ボク、フリフリがいっぱいのドレスが着たいなぁ……なんて」

雪歩「真ちゃんにきっと似合うと思うよ。私はプロデューサーが選ぶものなら何でもいいですぅ」

響「そうだ。にぃにたちにも知らせないとな」

貴音「そうですね。大切な事です。家族に伝えるのも必要でしょう」

美希「ハニー、今日からはお昼寝も夜の就寝も一緒だね!」

律子「さて、と。そういう事なら早めに切り上げて私物を纏めないと」

小鳥「私も色々かさばる物が……って、プロデューサーさん? ど・こ・へ・い・く・つ・も・り・で・す・か?」

P「え、いや、ちょっとその……あ、待って……逃げるわけじゃ……いや、いやっ、いやぁぁぁぁぁぁ――――」

…………

高木「いやぁ、彼は立派に勤めを果たしてくれているよ」

黒井「だろう? お前風に言うなら私がティンときたやつだからな」

高木「お陰でうちの事務所は安泰だよ。いい人材を紹介してもらって……悪いね」

黒井「ふん。敵に塩を送るつもりはないが、あれを放置したらうちも損害が大きかったからな」

高木「ハハハハハ、全くだね」

黒井「ヤツには悪いが、人柱は一人で十分だからな」


終わり

短いですが終了です。
読んでいただいた方、ありがとうございます。

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