ベルトルト「アニの検尿貰ってきてくれないか?」(12)

エレン「……………」

ベルトルト「頼むよ」

エレン「ベルトルト…お前疲れてんだよ。今日はもう寝ろ。な?」

ベルトルト「そんなに言うほど疲れてないんだけど。しかも朝だし起きたばっかりだよ」

エレン「アニのションベンなんかどうすんだよ」

ベルトルト「どうしても必要なんだよ!僕が貰いに行くと変な空気になるだろ?」

エレン「俺が行っても変な空気になるだろ」

ベルトルト「君はほら…主人公だし…」

エレン「アニの検尿とってきたら何かしてくれるのか?」

ベルトルト「できる事だったら何でもするよ」

エレン「わかった、ちょっとまってろ」

エレン「貰ってきたぞ、検尿」

ベルトルト「ありがとう」

エレン「持ってきたらオレの頼み聞いてくれるんだよな?」

ベルトルト「もちろんだよ」

エレン「その検尿返して来てくれ、アニに」

ベルトルト「!?」

エレン「できるだろ?ただ女子寮に行ってアニに検尿を返すだけだ」

ベルトルト「な、女子寮にいけないからエレンに頼んだのに」

エレン「いや、お前の影の薄さならできる!頑張れ」

ベルトルト「でも」

エレン「大丈夫だ、お前ならやれる!」

ベルトルト「無理だよ」

エレン「自分を信じろ」

ベルトルト「僕には意思がない」

エレン「お前自身を信じろとはいわん、お前を信じるオレを信じろ」

ベルトルト「行かなきゃダメ?」

エレン「ダメだ」

そして、訓練所にベルトルトの悲鳴が響いた

何も知らないのはフランツとハンナの二人だけだった

ベルトルト「酷い目にあったよ」

エレン「そうか」

ベルトルト「まさか女子があんなに強いなんて」

エレン「そうか、ならオレたち棒兄弟だな」

ベルトルト「!?」

その日、訓練兵は思い出した

訓練所に君臨する二頭の猛獣の存在を

彼女達に勝てないという屈辱を

斯くしてベルトルトがアニの検尿を何に使うかという謎は永遠という闇に葬られた

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