律子「一夜限りの」やよい「共同生活かなーって」 (60)


P「さて、一夜限りの共同生活第3回です」

小鳥「今回の組み合わせは……」



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~~~~~~~~~~~~~


やよい「なんか、一晩だけでもたのしみですねーっ!」

律子「そうね……って、なんで私がやる必要があるのかしら?」

やよい「?」

律子「ユニットうんぬんの前置きが、私には当てはまらないじゃない?」


やよい「もしかしたら、アイドルに復帰の話があるのかなーって」

律子「断固拒否してきたから、無いと思うんだけど」


律子「まぁ、わざわざスケジュール調整もしたし」

律子「今日は楽しませてもらうわ」


律子「というか、やよいが相手でよかったわ~」

やよい「どうしてですか?」


律子「家事がしっかりできるコだと、負担が軽いし」

律子「なにより、一緒にいろいろとできる楽しみもあるじゃない?」


やよい「そうですねー! うちでもかすみが手伝ってくれるんですけど」

やよい「かすみと一緒に家事をやると、なんとなくうれしーかなーって気もするし」

やよい「いろんな話もできて、楽しいですよね」


やよい「それに、わたしも律子さんと一緒だとなんだか安心です!」

律子「そうかしら?」


やよい「はい! 上手くは言えないけど、頼りになるイメージだし」

やよい「なにより、事務所で一番おねーちゃんって感じがします!」


律子「あら、あずささんや音無さんはそうじゃないの?」

やよい「はわわわっ、そういうわけじゃ……」


律子「冗談よ」フフッ

律子「しっかり者のやよいに、そう思われているのは単純に嬉しいわ」

やよい「そうですか?」

律子「ええ」


やよい「それなら、わたしも嬉しいです!」

律子「仕事の一環だけど、今日は二人でゆったり楽しみましょうね」

やよい「はいっ!」


律子「そんな間に、マンションについたわね」

やよい「とっても大きいマンションですね~」


スタスタ

ピタッ

やよい「あれ?」


キョロキョロ

やよい「あれ??」


やよい「大変です、律子さん!」


律子「どうしたの?」






やよい「このドア、自動ドアっぽいのに、開きません」ペタペタ


律子「や、やよい落ち着いて……」



やよい「?」

律子「これはね、オートロックって言って」

律子「簡単に住民以外の人が出入りできないようになっているの」


やよい「うちの玄関とは大違いかなーって」

律子「そうなの?」

やよい「だって、出入りするのはそんなに難しくないし……」


律子「まぁ、マンションでもない限り、そんなに必要のない設備よ」カチャカチャ

やよい「そうですね! おーとろっくになったら、かすみや長介も困っちゃいますよね」

律子「そうね……っと」ポチットナ






ウィーン


やよい「はわっ、今度は勝手にドアが開きました!」

律子「これが、オートロックの仕組みよ? 今度使い方を教えてあげるわ」

やよい「はいっ! お願いします」ガルーン



律子(やよいといると、ものすごい物知りになった気分だわ)

律子「さぁ、部屋に向かいましょうか」

やよい「はいっ!」


スタスタ

ガチャッ


~~~~ モニタールーム? ~~~~


P「今回は、律子とやよいの組み合わせです」

小鳥「はっきり言って、安定感ありすぎですね」


P「ええ、二人ともしっかりしてますから」




キャッキャッ


バタバタ




小鳥「しかしまぁ……」

P「ええ、今回はこっちの方が大変かもしれませんね」


オンギャーッ

かすみ「プロデューサーさん、浩三のミルクあげてもらえますか~」


P「おう、わかったぞ~」


小鳥「今回のモニタールームは、高槻家なんですよね」

P「まぁ、やよいの心配を取り除くためですから、仕方ありません」


長介「プロデューサーのにーちゃん、キャッチボールしようよ」

P「おう、ミルクあげ終わるまでちょっと待っててくれ」

長介「はーい」


小鳥「プロデューサーさん、大人気ですね」

P「何度かお邪魔してますからね」


P「浩三にミルクあげてみますか?」

小鳥「あ、はいっ」


ダキッ

P「こうやって見てみると、お母さんみたいですね~」アハハ


小鳥「まだ、相手すらいないんですけどね」ハァ

P「まぁ、いつかの時の練習ですよ」


小鳥「そ、そうですね……」

小鳥「ミルクをあげながら、マンションの様子をうかがいますか」


~~~~ マンション ~~~~



律子「さて、部屋について、荷物も落ち着いたわね」

やよい「けっこう広い部屋ですね~」

やよい「この部屋に1人で生活するとなったら、ちょっと寂しいかなーって」


律子「そうかもね、けど……」

律子「今日は二人だから大丈夫よね」

やよい「はいっ!」








グーッ



律子「……」

やよい「はわわわわっ/// き、聞こえちゃいましたか!?」


律子「時間も18時過ぎてるし、成長期なんだからお腹もすくわよね」アハハ

やよい「は、はぃ……///」


律子「夕飯の準備にかかりましょうか?」

やよい「そ、そうしましょー」


律子「とりあえず、台所周りの物を確認して、近くのスーパーに買い物に行きましょうか」

やよい「はいっ!」


律子「台所周りのものは……」

やよい「お米とかパスタとかがありますねー」

やよい「調味料は、家では見たことのない調味料も多いです」


律子「これだけあれば、なんでも作れるかも……」

律子「やよいは好き嫌いとかはあるのかしら?」

やよい「いえ、ありませんよ?」


律子「せっかくだから、普段食べないようなもので、簡単に作れるものを作りましょうか?」

やよい「いいですね! なんだか楽しそうです」


律子「そうと決まれば、クッ○パッドで……」

やよい「律子さん、ケータイで何をしてるんですか?」

律子「料理のレシピを調べてるのよ?」

やよい「ケータイって、そんなことも調べられるんですね~」


律子「あとで、教えてあげるわ。大勢で食べられるレシピもあるから」

律子「家に帰って、応用にも使えると思うしね」


やよい「ありがとうございます!」ガルーン


律子「さて、作るのはエビとベーコンのクリームパスタと……」

律子「生春巻きでいいかしら?」


やよい「美味しそうです~」

律子「そうと決まれば、でかけましょ」

やよい「はいっ」


~~~~ 高槻家 ~~~~


P「おっと、出かけていきましたか」

P「しかし、今日の追跡は無理ですね」


小鳥「ふっふっふ」ピヨピヨピ

P「どうしました?」


小鳥「いやね、CGプロって知ってます?」

P「ええ。いまや200名弱のアイドルを抱える、マンモスプロダクションですよね」


小鳥「そうです。そこの事務員さんが私と同郷なんですが」

小鳥「事務員さん経由であるものを借りてきたんです」

P「何をですか」


小鳥「虫型のスパイロボットです」

P「は?」



小鳥「これがあれば、アイドルの監視から、細胞のさ……

P「それ以上はやめてさしあげろ」


P「とりあえず、追跡はできていると言うことですね」

小鳥「ええ。今、モニターをつなぎましょう」

カチャカチャ


~~~~ 近所のスーパー ~~~~


やよい「うちの近所のスーパーより、ずっと大きなスーパーです」

律子「そうなの?」


やよい「大きさ的にはこの半分くらいかなーって思います」

やよい「これだけ大きかったら、なんでも揃いそうですね」


律子「そうね。まぁ、買うものはそんなに多くないから、すぐに見つかるわ」



やよい「!!」

律子「どうしたの? やよい??」


やよい「もやしが……」

律子「もやしが、どうかした?」





やよい「もやしが1袋40円です!!」


律子「それって高いの?」

やよい「高いですっ!!」


やよい「こんなんじゃ……こんなんじゃ………」










やよい「もやし祭りができません!!」ドーン

律子「……」



律子「ま、まぁ、そういうスーパーもあるわよ……」


やよい「うちの近所のスーパーが、あのスーパーで良かったです!」

やよい「今度、店長さんにお礼を言っておかないと……」


律子「店長さんなんて、簡単に会えるの?」

やよい「はい! 特売の時は、いっつもメガホン持って頑張っていますよ!」


律子「頑張り屋の店長さんなのね」

やよい「はいっ」


律子「さて、きゅうりと大葉にニラっと……」

律子「パイン缶、ソースに使えるかしら……」


律子「クセのあるハーブは、今回は止めておこうっと」



やよい「あの、律子さん?」

律子「なにかしら?」


やよい「これだけの食材、夕食だけじゃ食べきれないかなーって」


律子「そうね……」

律子「朝ごはん用にパンを買っていこうかしら」

律子「余った食材でサンドイッチでも作りましょう」

やよい「そうですね!」


律子「さぁ、材料も揃ったし、支払いを済ませて帰りましょうか」

やよい「はいっ!」

~~~~ 高槻家 ~~~~


P「かなり鮮明に映ってますね」

小鳥「なんでも、ロボット工学に強いアイドルがいるみたいで」

P「ああ、池袋晶葉ちゃんじゃないですか?」


小鳥「ご存じなんですか?」

P「ええ、一度亜美と美希と共演したことがあったんですよ」

小鳥「あぁ、そういえばありましたね」


P「あの時は、亜美がイタズラグッズを作ってくれってお願いしてましたが」

P「どうなったんでしょうね」


P「まぁ、ロボットとか作っちゃう人が」

P「普通のイタズラグッズを作ることに興味を持つとは思えないので、すっかり忘れてましたよ」


小鳥(そんな凄いコがいる事務所だったなんて)

小鳥(ちひろちゃんを通して、あとで紹介してもらおうかしら)

小鳥(人の好感度を図るアイテムとかあったら面白そうだし)ニヤニヤ


P「何をニヤニヤしてるんですか?」

小鳥「な、なんでもありませんよ」アセッ

小鳥「そういえば、こっちもご飯の準備をしましょうか」


長介「お腹空いた―」

かすみ「何かあれば、お手伝いしますよ?」


P「そうだなぁ、いつも使ってるホットプレートはあるかい?」

長介「二つとも?」

P「ああ、今日はパーティだしそっちの方がいいかな」


かすみ「パーティってもやし祭りのこと?」

かすみ「でも、もやし祭りはおねえちゃんがいないと……」

長介「うん、あのタレは作れないよ?」

P「いや、今日は祭りは祭りでも……」






P「焼肉祭りだ!」




高槻チルドレン「やきにくぅーーーーっ!?」


小鳥「ええ、おうちのスペースも借りて仕事させてもらってるから」

小鳥「そのお礼にね」


かすみ「でも、おねえちゃんがいないのに、なんか悪い気が」

P「大丈夫、改めてお肉届けるから、それで焼肉なり、すき焼きなりするといいよ」

長介「ほんとに!?」

P「おう、やよいもがんばってるしな!」





高槻チルドレン「わーーーーーい!」


小鳥「さぁ、早く準備をするわよ~」

  「はーーーーーい!」


~~~~ マンション ~~~~


律子「さて、準備をしましょうか」

律子「と、いっても、あんまり手間はかからないわね」

やよい「はいっ!」


律子「とりあえず、沸騰したお湯に豚バラ肉をくぐらせて」

律子「ライスペーパーの上に置いて」

律子「きゅうり、ニラ、大葉と一緒に巻いていく」クルクル

律子「って、こんな感じかな」


やよい「なんだか、お店のお料理みたい……」キラキラ

律子「やよいは器用そうだから、これから外食が増えると」

律子「きっと料理の幅も広がるわよ」


やよい「大きくなるのが楽しみですね~」

律子「大変なことも多いけどね」フフッ


やよい「それでも、事務所のみんなと一緒なら頑張れます」

律子「そうね、頑張りましょう」ニコッ

やよい「はいっ」


律子「さて、こっちはパスタソースを作るから」

律子「やよいはさっきの手順で生春巻きを巻いてもらえるかしら?」

やよい「はいっ!」


トントントン

ジュワー

クルクル


やよい「律子さん、手際がいーですね」

律子「そうかしら?」


やよい「なんだか仕事をしてる時の律子さんみたいで、カッコイイです!」


律子「そんなこと言ったら、やよいだって手際はいいわよ?」

律子「きちんと片付けも並行してやってるし……」


やよい「わたしも律子さんみたいになれますか?」

律子「うーん……」

律子「やよいはやよいの良いところを伸ばしていった方がいいと思うけど?」

やよい「わたしの良いところ?」



律子「ええ。その太陽のような明るさと」

律子「誰にでも分け隔てなく接することができるやさしさと気づかい」

律子「そういう心を、いつまでも忘れないでほしいわ」ニコッ


やよい「ありがとうございますっ!」





律子「そんなこんなで、料理が出来上がるわね」

やよい「いいにおいですね~」


律子「ええ! 盛り付けて、ご飯にしましょ」

律子「私もお腹すいちゃったわ」


~~~~ 高槻家 ~~~~


ジューッ

P「肉はあるから、遠慮しないで食えよ~っ」

高槻チルドレン「はーいっ」


小鳥「いや~、子供たちの食べっぷりを見てると、元気が出ますね!」

P「ええ、しかも嬉しそうな顔!」




かすみ「長介、それわたしが焼いてたのに」

長介「焼肉は戦争なんだって!」


P「ほらほら、かすみちゃん。こっちにもあるから大丈夫」

かすみ「ありがとうございます。おいし~っ!」

小鳥(P×かすみ……)ウーン

P「ほらほら、長介くん、こっちにも焼けてるのがあるぞ」

小鳥(P×長介……これは、アリか!?)


小鳥(広がれ私の妄想力)グヘヘヘヘ

浩太郎「……」ジーッ

小鳥「どうしたの? 浩太郎くん」

浩太郎「おばさん、大丈夫?」

小鳥「カハッ」orz



P「……」

P「浩太郎くん、左手はどっちの手かわかるかな?」

浩太郎「お茶碗を持つ手でしょ?」

P「じゃあ、薬指……お姉さん指は?」

浩太郎「ここの指?」

P「そう、そこの指に輪っかをつけてない、年上の女の人には」

P「みんなにお姉さんと言うのだ。おにーさんとの約束だぞ!」

浩太郎「うん、わかった!」ペカー



小鳥「無邪気さは、時に鋭利な刃物となって心をえぐりますね」

P「ま、まぁ仕方ないですよ」


P「この無邪気さが、やよいを形作っていると思えば……」

小鳥「そうですね」グスッ


~~~~ マンション ~~~~



律子「ごちそうさまでした」パチン

やよい「ごちそうさまでした」パチン


律子「初めて作った割には、美味しくできてたわね」

やよい「はい! ケータイのレシピって凄いですね」


律子「そうね。やよいも色々作って、感想教えてね?」

やよい「そのうち、律子さんにごちそうしますね!」

律子「楽しみにしてるわ」


律子「さて、お風呂にお湯をはりましょうか」

律子「台所にお風呂の給湯ボタンがあったわね」ポチットナ


<キュートーヲカイシシマス

やよい「これでお風呂が沸くんですか!?」

律子「ええ。最近のマンションは便利よね~」

やよい「こんなにすごいところに、わたしも住めるようになるのかなぁ……」


律子(家族の多さを考えたら、簡単にはうんと言えないわね)

律子(けど、4LDKで事務所界隈だったら、いくらくらいの家賃なのかしら)

律子(まぁ、どっちにしても今のやよいにはピンとこない金額かしらね)



律子「そうね、規模と位置にもよるけど、」

律子「ベッドタウンで考えたら、そこそこ現実的な金額かもしれないから」

律子「そこを目指して、これからもがんばりましょっか!」

やよい「はいっ! がんばりますっ」


<ジョウズニワキマシタ♪


律子「さぁ、お風呂も沸いたし、疲れをしっかり取って」

律子「明日も頑張るわよ!」

やよい「はい、じゃあお風呂に入りましょう!」

律子「ええ!」


律子「って、い、一緒に入るの!?」

やよい「はい! ガス代がもったいないですから」


律子「そ、そうね……」

律子(そんなに深く考えるのはやめよう)


~~~~ 高槻家 ~~~~


P「かすみちゃんと長介くんの二人で、お風呂は大丈夫かい?」

かすみ「はい! たまにおねえちゃんの代わりに浩三入れてるので」

長介「順番はかすみねーちゃんと浩三、浩太郎、浩司、おれでいいかな」

かすみ「うん、それでいこう」


小鳥「高槻チルドレンは、しっかりしてますね~」

P「はい、みんな良い大人に成長しそうですよね」


小鳥「共働きの親の為に、協力し合う子供たち……」

小鳥「これひとつで、番組作れそうですよね」

P「たしかに……」


P「自分的には、長介くんとかすみちゃんとやよいの3人でユニット作ってみたいんですが」

P「何にせよ、高槻家の負担が大きいですからね」

P「絵に描いた餅で終わりそうです」



P「ま、いずれみんなが大きくなってきたら、スカウトしに行ってみようかな」

小鳥「いいかもしれませんよ?」


小鳥「ザ・ピーナッツみたいな姉妹ユニット、売れるかもしれませんし」

P(ザ・ピーナッツなんて、だれがわかるんだよ……)

~~~~ バスルーム ~~~~


律子「広いバスルームね~」

やよい「これだけ広いと、お掃除大変そうですね」

律子「あはは、そうね」


やよい「……」

やよい「かすみたち、ちゃんとやってるかなぁ……」


律子「プロデューサーも音無さんも行ってるし、大丈夫じゃないかしら」

律子「二人とも、抜けてるけど面倒見はすごくいいし」


やよい「迷惑とか、かけてないと良いんですけど……」

律子「私は逆にあの二人が迷惑かけてないか心配ね」フフッ


やよい「……」


律子「……」

律子「やよいは、誰を見て兄弟の面倒をみることや、家事をすることを覚えたの?」

やよい「お母さんです……」


律子「すぐ下の妹や弟のことはどう思う?」

やよい「かすみはやさしくて気を使ってくれるし」

やよい「長介はしっかりして、弟だけど頼りになると思います」


律子「そんな二人が、やよいがちょっと離れただけで」

律子「オロオロすること考えられるかしら?」


やよい「……多分、しっかりやってくれてると思います!」


律子「子供たちだけなら心配かもしれないけど」

律子「今日は、それなりに信用のできる大人もついてるでしょ?」


やよい「そうですね! 考えてみたら、そんなに心配いらないかなーって思います!」

やよい「律子さん、ありがとうございます」ペカー


律子「そうそう! やよいは、その笑顔が一番よ」ニコッ

律子「さて、今日はやよいよりもお姉さんな私が髪を洗ってあげるわ」

律子「髪を洗ってあげることはあっても、洗ってもらうことは少ないでしょ?」

やよい「そしたら、今日は洗いっこですね~」


律子(元気になったみたいでよかった)フフッ


~~~~ 高槻家 ~~~~


小鳥(あのバスルームに行けない代わりに)

小鳥(かすみちゃんたちと一緒にお風呂に入ろうかしら)グフフ


P「笑い方から、変な目的があるのがバレバレですよ。この痴女が」

小鳥「かわいい子供を愛でるのは、大人の仕事の一つです」キリッ

P「言ってる事は真面目だけど、考えることは変態ですよね」


小鳥「プロデューサーさんは、今日は普通の男性ですね。つまらないですよ?」

P「まぁ、ちびっ子たちがいますからね」

P「モニター見てグフグフ言って、影響を与えたら、やよいも困るでしょ」アハハ

小鳥「そうですね。でわっ」シュタッ


P「待て、痴女」グイッ

小鳥「カハッ」バタン


P「悪い影響を与えるなと言った言葉が聞こえなかったのか?」

小鳥「音無小鳥2X歳、どんなことがあったって」








小鳥「小鳥は自分を曲げないよ」キュピン



P「それ、一回り以上も年齢が下のアイドルのセリフ……」

小鳥「グサッ」バタッ


P「自ら墓穴を掘りおったか」

P「さて、モニターモニターっと」

~~~~ マンション ~~~~


律子「さて、お風呂上がりのストレッチでもしようかしら」

やよい「これからトレーニングするんですか?」

律子「違うわよ」アハハ


律子「お風呂からあがりは、血流が良くなってるから」

律子「筋肉をほぐす意味もかねて、ストレッチをするの」

律子「次の日に疲れを残しにくいしね」


やよい「そうなんですか~。小鳥さんにも教えてあげないと……」

律子「あら、どうして?」

やよい「最近、いっつも朝からため息とか、疲れたーって言ってるし」

やよい「どうしたんですかって聞くと」

やよい「『大人の女性は、仕事の後もいろいろ忙しいのよ』」

やよい「って、言ってましたから」


やよい「お風呂上がりのストレッチなら、ちょっとの時間でもできるかなーって」

律子「……」


律子「そうね、なんならストレッチの仕方を教えるだけじゃなく」

律子「今度は音無さんと一緒に生活してみたら?」

律子「やよいの兄弟たちも連れて」


律子(生活リズムが改善されそうだし)


やよい「そうですね! 今度招待してみます」

律子「音無さんのこと、頼んだわよ?」

律子(色々と……)

やよい「はいっ」

~~~~ 高槻家 ~~~~



P「……と、りっちゃんが申してますが」

小鳥「断る!」キリッ


小鳥「私のストレスは、どこで発散できるんですか」

P「いや、慣れたら育児がストレス発散になるかもしれませんよ?」


小鳥「結婚どころか彼氏もいないのに」

小鳥「育児がストレス発散の2X歳って、どーなんですか」


P「無いですね」

小鳥「無いでしょ?」


P「まぁ、やよいに心配させないためにも」

P「疲れた~って話はしないほうがいいですね」

P「撮りだめしたアニメ見たり、3ch徘徊すんのもそこそこにしましょうね」


小鳥「そうですね、気をつけます」





<タダイマ~

小鳥「おや、ご両親の帰宅ですね」

P「キリもいいし、この辺で失礼しますか」

小鳥「そうですね」


小鳥「さて、スパイロボットの設定を変更して……」


~~~~ マンション ~~~~


カチッ

律子「さて、電気は消したけど」

やよい「ちょっと、まだ眠くないですね」アハハ

律子「ええ、ちょっと普段と環境が違うからかしらね」


やよい「わたしは、楽しかったからかなーって思います」

律子「そうね、私も楽しかったわ」

律子「なかなか、人と一緒に料理をすることって無いし」


やよい「お料理さしすせそに出ますか~?」


律子「……」

律子「いや、遠慮しとくわ。私は、もう裏方の人間だもの」


やよい「……」


やよい「律子さんは、アイドルに復帰はしないんですか?」

律子「ええ」

律子「今のプロデューサーって仕事にも誇りがあるしね」


律子「それに、竜宮小町の3人は」

律子「それぞれの魅力で、私なんかより数倍も輝く可能性を持っているから」

律子「あの3人をどんなアイドルよりも輝かせるのが」

律子「今の私の生きがいなの」


律子「その為には、アイドルとプロデューサーの2足の草鞋じゃだめなのよ」


やよい「律子さんは、やっぱり凄いですっ」

律子「ありがとう」フフッ


やよい「わたしも大きくなったら、律子さんみたいなカッコイイ女性になりたいです!」

やよい「わたしもプロデューサーってできるのかなぁ……?」


律子「やよいは気が利くコだから、意外に向いてるかも知れないわよ?」


やよい「……」

やよい「もし、いつかアイドルを引退したら」

やよい「プロデューサーの仕事を教えてくれますか?」

律子「ええ、いいわよ!」


律子「けど、今はまだまだアイドルとして頑張ってね」

律子「プロデューサーも、私も、アイドルとしてのやよいに期待してるわよ?」


やよい「ありがとうございます! がんばりますっ!!」

律子「よろしい」フフッ


やよい「なんだか、いっぱいおしゃべりしたら眠くなってきました~」

律子「そろそろ、寝ましょっか」


やよい「はい。では、おやすみなさい」

律子「おやすみ、やよい」


~~~~ 翌朝 事務所 ~~~~


やよい「おはようございまーっす!」

律子「おはようございます」


真美「おはよう、やよいっち、りっちゃん」

亜美「怒られたりしなかった~?」


律子「やよいは怒られるようなことはしないの」

律子「亜美も知ってるでしょ」


亜美「やっぱり~?」アハハ


やよい「ふふっ」


千早「高槻さん、律子に襲われたりしなかった?」ハァハァ

律子「そんなこと考えるのは、あんたか音無さんくらいよ」ハァ


伊織「やよい、ずいぶん良い顔してるわね」

やよい「うん、いろんな勉強にもなったし」

やよい「将来の夢の一つが分かった気がするし」

やよい「いい一日だったかなーって」

伊織「そう、良かったわね」


P「おはよう! 律子、やよい」


律子「おはようございます」
やよい「おはようございますっ!」


P「やよいとの共同生活はどうだった? 律子」

律子「しっかり者のお姉ちゃんなだけあって」

律子「生活と言う面では非常に楽でした」


律子「未来のプロデューサー業の後輩になるかもしれないので」

律子「やよいのこれからにはますます目が離せませんね」フフッ


P「ほう、やよいがそんなことを言ってたのか……」


P「ちなみに、やよいはどうだった?」

やよい「いろんな面で頼りになるお姉さんでした」



やよい「……プロデューサー?」


P「どうした?」


やよい「律子さんにも言いましたが、アイドル引退したらプロデューサーになりたいです!」

やよい「いつか、そうなったときの為に」

やよい「もっともっと、いろんなお仕事をがんばります!!」


小鳥(やよりつ、ある! ありすぎるわ)タラーッ


律子「変な妄想も、そこそこにして仕事してくださいよ」

小鳥「ピヨッ!」


P「なんだか、人生の道標ができたみたいだな」

P「いい共同生活になったみたいでよかった」


P「やよいは、午後から収録だったな」

やよい「はい。春香さんと一緒です」

<ヤヨイ ソロソロイクヨ


やよい「では、行ってきます!」

やよい「律子さん、一日ありがとうございました」ガルーン

律子「こちらこそ、楽しかったわ」

律子「行ってらっしゃい」


タッタッタ

律子「それはそうと……」


律子「私がアイドルに復帰する気が無いのは、知っていますよね?」


P「あ、うん。もったいないけどな」ハハッ

律子「それなのに、なぜ、今回の件が自分にも回ってきたんです?」


P「それは……」








P「単純な興味からだ」キリッ



律子「は?」ピキッ

P(やばっ)


P「と、言うのは冗談で」


P「とりあえず、仕事の絡んだ話になったときに、」

P「お互いの為になるような話をしそうだと思ったのが一つ」


律子「確かに、プロデューサーに転向した当初の気持ちを思い出しましたね」

P「多分、アイドルはしないんですか?とかって質問されたんだろ?」

律子「よくわかりますね?」

P「ま、そんなに短い付き合いでもないしな」ハハッ



P「さらに、結果としてはやよいの将来の目標ができたわけだから」

律子「結果としては、OKだったと」


P「ああ。あとは……」

P「正直なところ、やよいを入れたユニットとして考えた場合」

P「やよいはだれとでもそこそこ合わせられると思うんだ」

P「どちらかと言うと、こっちのプロデュース能力の影響の方が大きいと思ってさ」

P「共同生活を通して、相性を調べるより」

P「やよいの成長にとって、メリットがありそうなのが」

P「律子だと思ったんだ」


P「家事ができるやよいだと、一日とはいえ生活する面では負担も少ないだろ」

P「ちょっとした、息抜きにもなるかとも思ったんだけど」


律子「……ふーん、ちゃんと考えてるんですね~」


P「当たり前だろ?気分転換にはならなかったか?」


律子「いえいえ、いい気分転換になりましたよ」


P「じゃ、今後も竜宮のプロデュース、がんばってくれよ」

律子「ええ、わかりました」


P(よし、上手くごまかした)

小鳥(単純にやよりつに興味があったなんて、口が裂けても言えませんよね)

P(コイツ、直接脳内に!?)





小鳥「さて、次回は誰にしましょうかね~?」


おわり



と、言うわけで第3回終了でした。
見てくれた人はありがとう。

次回があれば、そのときは前スレで希望が出てたあの組み合わせかも。

では、またいつか~。

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