竹井母「もうあなた! いい加減そのツモり方やめて!」 (42)


竹井父「うっせえな、ツモくらい好きにさせろよ」

竹井母「ダメよ! 久が真似したらどうするの!」

竹井父「いいじゃねえか格好いいし。なあ? 久」

竹井「……」

竹井母「……とにかく! 次そのツモり方してみなさい。出て行くから」

竹井父「へいへい……おっ」バシイッ

パシッダァンッ

竹井母「!」

竹井父「……へへ」



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すみませんエラーで立てられてないかと思いました
ここ残してHTML依頼出して来ます

竹井母「…………久、準備しなさい」

竹井「え」

竹井母「出て行くわよ。こんな家」

竹井父「えっ、おいおいマジで言ってんのかよ。おい」

竹井母「さっ、行くわよ久」

竹井「……」


竹井父「あっ、おい!待てって!久あああああ!」

アノツモヲダイジニナアアアアアア
アトアクマチイイイイイイ

竹井「……」

清澄



竹井「麻雀部……だれもこないわね」


竹井「3年にでもなれば誰か一人くらいは来てくれるかと思ったけど……」

竹井「やっぱ甘かったかー。だってないんだもん。私が高1の時から」



竹井「……ネトマでもするか」








竹井「何よこののどっちとかいう奴。洒落になんないんだけど……あ、負けた」

竹井「悪待ちもネトマでは無力かあ……そりゃそうか」

竹井「……?何かしらこの広告」

竹井「……岐阜麻雀大会、誰でも参加可……か」

竹井「へえ、近隣の県の参加者も多いのね。奈良までいるのか」





竹井「……よし」



竹井「ツモ。1100オールです」

モブ「くそっ……何だその待ち……」


アナウンサー「Bブロック決勝進出は、長野出身の竹井久選手に決まりました!」

ワアアアアアアアアアアアアア




「なっ……なんなんだよこいつ……!」

「こんな奴がいるなんて聞いてねえぞ……」

「」レイプ目




アナウンサー「え、Aブロック決勝進出は━━━━━━━━」





竹井(すごい歓声ね……何かあったのかしら……)






竹井「…………面白そうじゃない」ニヤッ







アナウンサー「さあ、いよいよ決勝戦です! 今年は誰が栄冠を手にするのか!」


竹井「…………歓声を受けてたのは……あの娘か」

竹井(ちょっとは楽しませてくれるといいんだけど)


??「……」


竹井(さて……)


モブ「ロン!8000です!」

??「ひっ!?」

竹井(いきなり振り込んだわね……あの歓声は聞き間違えかしら)


竹井「ロン。5800です」

??「ひっ!」

竹井(拍子抜けね……わざわざ岐阜にまでくる必要なんてなかったかしら……)




??「……あっ、それロンです! 立直タンヤオドラ7! 16000!」

竹井(ドラ7……)

竹井(そう言えば開始三局でまだドラ1枚も見てないような……)




??「ツモ!發トイトイドラ5!4000・8000です!」

竹井(……へえ)











モブ「カン」

竹井(カン……まさかカンドラまでなんてことは……)

モブ「もういっこカン」

竹井(……)





??「ロン!立直トイトイドラ12!32000です!」

竹井「なっ…………!」






竹井(なんとか一万点差以内まで追い上げたけど……これはどうするかなー……)

竹井(1pを捨てれば5sの地獄単騎だけど……残りの5sは赤ドラ……)



アノツモヲダイジニナアアアアアア
アトアクマチイイイイイイ



竹井(……!)







竹井(……そうだったわね)



??「立直!」

モブ「くそ……これ以上は耐えられねえ……」

竹井「……」

2p3p4p1s2s3s5s1m2m3m白白白 白





竹井(……勝負よ)

竹井「カン」

モブ(馬鹿!まだ奴の能力に気づかないのか!)


竹井(ただの悪待ちだけじゃ勝てないかもしれない……でもね)

竹井「……」ニヤッ

バシイッ

??・モブ「!?」

カタカタカタカタカタ

パシッダァンッ

竹井「ツモ! 2000・4000!」




アナウンサー「ぎゃ、逆転!今年の栄冠を掴んだのは長野出身!竹井久選手です!」



??「……そんな……………」

モブ「……ったく、とんでもない化け物揃いのたくだったぜ……」



竹井「んーっ!楽しかったわ。あなた、名前は?」

??「私ですか……?」

竹井「あなた以外に誰がいるのよ」

モブ「……」



??「……玄です。松実玄。以後お見知りおきおば」

竹井「松実さんか。高校生よね」

玄「はい」

竹井「今年のインターハイには参加するのかしら。あなたのいる高校なら全国狙えると思うけど」

玄「できることなら参加したいんですが、部員が私一人なので……」

竹井「あら奇遇ね。私も一人よ」

玄「えっ、そんなもったいない……」

竹井「それはこっちのセリフよ。それにしても親近感湧くわね。こんなところで同じ境遇の人に出会うなんて」

玄「そうですね……」

玄「それではその……………」

竹井「?」


玄「よ、よかったらメアド交換しませんか? これも何かの縁かもしれませんし」

竹井「そうね」




竹井「それじゃ、また縁があれば」

玄「はい!」



「竹井さん!」

竹井「ん?」

「さっきの決勝見てました!最後の嶺上開花凄かったです!よかったら握手とかしていただけると嬉しいです!」

「こらマホ。突然押しかけたら迷惑だろ」





玄(竹井さん、か……)

清澄


竹井「またこの部室で一人か……」

竹井「相変わらずパソコンとベッドと誰も使わない雀卓と本だけの部室……」






竹井「……本、か」





竹井「本も読んでみると意外と面白いものね」

竹井「…………………インターハイに出られないならせめて……」





阿知賀

玄「掃除当番、そろそろやめちゃおうかな……」

カガヤイテーココイチバン♪

玄「竹井さんからメールだ……何だろ」

玄「本を書くことにした……?完成したら見せてあげる、か……」


玄「本か……」

モウイッポフーミダセル♪

竹井「あら、松実さんからメールだわ」




竹井「……松実さんも本書くことにしたのか……」

竹井「完成したら見せ合いっこしましょうね、っと」


竹井「主人公は……文学少女にしましょう。自分との共通点持たせたほうがいいしね」

竹井(って言ってもちょっとハマっただけなんだけど。まあ細かいことは気にしないことにしましょう)

竹井「私のような境遇の人の下に一気に新入部員が集まるの。……あっ、でも2年がいないのも不自然かしら。ワカメでも突っ込んで起きましょう」

竹井「後は……あっ、あのネトマで戦った人みたいなのがいると心強いわね。もう一人はその友人ってとこでいいでしょう」

竹井「主人公で文学少女じゃあ物足りないわね。何か凄い必殺技でもあれば……」


「さっきの決勝見てました!最後の嶺上開花凄かったです!よかったら握手とかしていただけると嬉しいです!」


竹井「……決めたわ」

竹井「雑用も一人必要ね。そしてみんなで全国に行くの……そして――――――」












………ょう ……ちょ…………



竹井(……んぅ? 私いつの間に寝て……)


……ょう! ……ぶちょ……………



竹井(何かしら、妙に懐かしい声ね……)




「部長! 起きてください。決勝戦間に合いませんよ!」

竹井(この人は……………)


「部長まだ起きないじぇ」

「珍しいですね。部長が寝坊なんて」


竹井「文学少女……?」(夢……?)


「え?」

「部長寝ぼけてるじぇ」

「確かに咲さんは文学少女ですが……」






竹井(……決勝……………あ)

竹井「今何時!?」

咲「わわっ」

タコス「部長やっとお目覚めか」

ワカメ「なんじゃあまだ寝とったんかい」

和「もう決勝まであと30分ですよ」

竹井「嘘!? とにかく急ぎましょう!」

試合室前


タコス「私はそのまま試合室に向かうじぇ!」

咲「優希ちゃんファイト!」

和「優希。がんばらず、かといって気を抜かず、しかし気を入れすぎず、ですよ」

タコス「おうよ!」





竹井「……………!」



「はうぅ……寝坊しちゃったよぉ」

「急いで玄!」

「玄さん早くー!」

「玄ちゃんファイトー」

「玄、試合始まる前から息切れしてる……」





「……………あ」




竹井(例え今この瞬間が夢だったとしても―――――)













竹井「悪いけど今回も勝たせてもらうわ」








玄「……望むところです!」


カン

もっとサクッといくつもりだったのに重複とか申し訳ない

あと久玄は普及すべき

あと麻雀初心者なので点数申告とか間違えてたら申し訳ない
ネットでしか麻雀しないものでどうも怪しい





モモ「決勝戦でてたんすけどね」


もういっこカン

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