男「あぁ~妖怪退治だりー、やだー」女「働け陰陽師」 (217)

男「大体なあ!これだけ世の中がIT化してるのに俺だけ古臭い陰陽師なんてだせーんだよ!!」

女「まーた始まった」

男「あぁー!!もう金にもならない仕事したくねぇーー!!」

女「黙れ黙れ。お前が思ってる以上にな、日本にはまだ妖怪がいて、苦しめられてる人がいるんだよ」

男「知るかそんなこと!人助けがやりたい奴がやりゃいいんだよ!」

女「陰陽師は血統が大事だからな。そういう訳にはいかないな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396079083

女「こんな楽な仕事も他にないだろうが、高校生が勉強片手に出来るんだから」

女「指組んで印とか滅とか言ってるだけだろ」

男「お前は補佐役だから妖怪の怖さを知らないだけだろ、実物は思ったより怖いんだぞ?」

男「あぁー!もうしたくないしたくないしたくないしたくないしたくないしたくないしたくないしたくない」

女「ほんっとにコイツはこれ以上ないってくらい女々しいな」

男「誰か代わりになる奴は…」チラッ

女「…は?」ドキッ

男「……頼んだァ!!」

女「いや待て絞め[ピーーー]ぞお前」

男「いやー、でもさあ、考えてみてよ?お前妖怪退治したことないじゃん?いい勉強じゃん?」

女「嫌」

男「なんでよ?」

女「怪我したくないもん」

男「だぁーいじょうぶだって!!」

男「俺が呪詛張っとくからさ?」

女「……そんなに嫌なら身代わり人形使えよ」

男「おあいにく様、そういう横着者が一番怪我するんだぜ」

女「……ちゃんとサポートしろよ?」

男「おお!!マジか!ありがとう!」

男「今度コーヒーでも奢るわ」

男「まあ今日のは妖怪じゃあない」

女「ん?なら一体何さ?」

男「幽霊」

女「あー、なるほど。」

男「祓うってそれなりに疲れるからさ、頑張れよ!」

女「まあ怪我はしなくて良さそうだね」

男「怪我だけは、ね」

男「まあアレだ、変な奴だったら俺が割って入るからさ」

女「お前は信用ならんからなあ」

男「最悪無理やりひっぺがせば依頼は完了だろ?あとは焚けばいいんだよ」

女「もう考えが最低だな」


女「…幽霊には幽霊なりのその人に憑いた理由があると思うんだよね」

男「結界とか作るのめんどくせえからどっかの神社でやろうぜ」

女「そうだな、お前の作った結界より神社の結界使った方が安全だろうしな」

男「よっしゃ!俺の仕事減ったァ!!」

女「あとは……友を呼ぶ?」

男「ああー、今日は別にいらなくね?」

女「そうだね、大した仕事でもなさそうだし」

男「決めゼリフとか考えてるの?ねえ?」

女「うるせーよ!そんなのない、私はあっさり終わらせるから」

男「まーたそんなこと言っちゃって~」

男「まあアレだ」

女「なにさ」

男「俺たちに仕事持ってくるくらいだし、一匹や二匹じゃあないってことは確かだな」

女「うむ」

男「…気を付けてな」

女「……分かってるよ」

男「式神なんだっけ?」

女「啄木鳥」

男「ああ、あの凶暴な鳥な」

女「ただ単にあんたが嫌いなだけよ」

男「どんだけ嫌われてんだよ俺」

男「話すことないから寝る」

女「おやすみ」

友「もしもし女?」

女「あー、友か」

友「暇だから電話してみた、今空いてる?」

女「ごめん今日仕事なんだ」

友「そうなんだ、手伝おうか?」

女「いや大丈夫、男もいるし」

友「ふーん、男元気?」

女「仕事をサボることしか考えてないけど、一応元気かな」

友「あはは、女も大変だね」

( ^ω^)ここで内藤登場だお
( ^ω^)内藤がスペックまとめてみたお

男(仮)
165cm 68kg
・陰陽師
・仕事は大嫌い、サボることしか考えていない
・怖がり

女(仮)
155cm 43kg
・陰陽師
・基本的には男の補佐役
・補佐役ではあるが妖怪の類いを直接見たことはない
・式神は啄木鳥

( ^ω^)今日はここまでにするお

( ^ω^)見てくれた人ありがとうお

( ^ω^)書くお

男「やっぱ正装だと雰囲気違うねえ」

女「こういうのは形が大切なんでしょ?」

男「いんや」

女「え?そうなの?」

男「ハデハデなシャツとかじゃあ駄目だと思うけど、普通の格好なら別に」

女「は?早く言いなさいよ!時間のムダじゃ・・・」

男「ムダじゃないよ、少なくとも依頼主に安心感を与える」

女「な、なるほど。」

男「復唱いるか?」

女「いらん、見くびるなチビのくせに」

男「次言ったら殺すから」

女「…ちゃんと、」

男「ん?どうした?」

女「ちゃんとサポートしてよ?」

男「ああ、わかってる。大丈夫だから、怖いのは分かるけど弱味は見せないようにな、分かった?」

女「…うん」

女「依頼主って予告時間の一時間前には車止めて待ってるから」

女「早く行ってあげたら?お茶でも出してあげれば?」

男「補佐役をアゴで使うのやめろや」

男「…じゃあ行ってくる」

女「おう」

依頼主「こんばんは……一時間も早くにすいません…」

男「いえいえ、準備が間もなく終わりますので其処でおくつろぎください」

男(接待って難しいな…よく分かんねぇよ)

依頼主「あの、祓って頂ける方は…」

男「今回は女性の方です。勿論きちんとした陰陽師ですので問題ありません。」

依頼主「あ、はい。分かりました・・・」

男「これより近くの不動神社に移動します。お車を貸して頂けると有難いのですが。」

依頼主「ここでは祓わないのですか?」

男「ええ、今回の場合は神社で執り行うのが得策との判断です。」

男(まさか結界張るのがダルいのでなんて言えねえ・・・)

依頼主「分かりました・・・。」

男「女性の方は既に神社に待機しています」

依頼主「はい・・・。では行きましょうか」

男「有難う御座います」

(神社 21:00)

男「ここです。」

女「はじめまして。私が貴方のお祓いを担当させて頂きます。」

依頼主「子供なんですか?」

女「問題ありません。」

男「充分な訓練を積んでいます」

男(貴方の幽霊は弱いので女が初めての実践をするんですとは言えないなあ)

依頼主「そうなんですか・・・分かりました・・・お願いします」

女「それでは始めます」ドキドキ

女「 ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク 」

女「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄 」

女「舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色 」

女「受想行識亦復如是舎利子」

女「是諸法空相不生不滅不垢不浄不増不減是故空中無色無受想行識無眼耳鼻舌身意無色声香味触法 」

男(般若心経か、またベタな奴を持ってきたなあ)

男(その前に言った真言はなんだ?)

男(如来にあやかったのか?)

男(幽霊祓いは個性が出て面白い、横から見る分には)

依頼主「う、・・・うう・・・」

依頼主「くかかか、結構結構」

女「無眼界乃至無意識界無無明亦無無明尽乃至無老死亦無老死尽 」

依頼主「ぐぁあ!許さんぞお!貴様名を名乗るがいい!」

女「・・・」

女「 無苦集滅道無智亦無得以無所得故菩提薩?依般若波羅蜜多故心無?礙無?礙故無有恐怖遠離一切顛」

依頼主「名を名乗らんと?良かろうぞ、無礼者は痛い目を見らんと分からんからなあ!」

男「おおっと、いけね」

男「 ノウボウアキャシャキャラバヤオンアリキャマリボリソワカ 」

男「 オンマカキャロニキャソワカ 」

依頼主「なぬ?割り込みとな」

依頼主「結構結構」

依頼主「お主らの霊力では菩薩にあやかった所で無駄よ」

男「・・・うるせぇやい」

女「 心無?礙無?礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢想究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等 」

男「ノウマクサマンダボダナンラタンラタトバランタ 」

依頼主「あああああ!!!」

依頼主「ああ見えぬ!見えぬ!!術が見えんぞおお!!」

依頼主「名を名乗らぬ無礼者の姿が見えんのおお!!あああ!!」

女「是無等等呪能除一切苦真実不虚故説般若波羅蜜多呪
即説呪曰羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶般若心経 」

男「よっしゃ!唱えた!」

女「臨兵闘者皆陣列在前」

依頼主「させぬ!させんぞおおお!!断じて許さん!!!」

男「おっさん黙んな」

男「ノウマクテテリャソコウジャクソワカ」

依頼主「ぬぐぉ!くはぁ!」

女「天元射神変神通力」

女「オンキリキリオンキリウンキャクウン」

依頼主「あああ!!」











友「んで?」

男「終わり」

友「は?『貴様ら許さん!ヒュルルルル!!!!』みたいなのは?」

男「だからないんだって、幽霊はそういうのはないの」

友「楽勝やん」

男「おう」

友「最後の真言は?それ何?」

男「ありゃ金縛りだな、あんなキザな決め台詞吐くとは思わなかった」

友「幽霊に金縛りやって退治したのか!おもしれえなぁ」

友「あと、」

男「なにさ」

友「聞き慣れない真言が1つあったなぁ、あれは?」

男「自作の真言」

友「そんなこと出来んの?」

男「韻が揃えば出来る。あとは効果を付属させれば」

友「へぇー!知らなかった!今度俺もやってみよ」

男「効果は口封じ。あんまり煩かったから黙らせてしまった」

友「あはは!面白いなあ男のやることは」

男「いや、実際効果的だった」

男「アイツは観て、音で惑わす類いだったらしいから」

友「それは依頼主からの後日談かい?」

男「ああ、にしても何にも事情聴取せずにいきなり祓ったのは怪しまれてたな」

友「そのくらい演技しないと」

男「な、慣れてないことするもんじゃないな」

男「今度からはちゃんと仕事するわ」

友「偉い!」

友「女は?」

男「さあ?キザな決め台詞見られて恥ずかしいくて学校にも来られないんじゃねーの」

友「あはは、俺も見たかったなあ」

男「お前が絡むと厄介だからな」

友「まあ俺の専門は特殊だしな、俺がその場に居ただけで厄介な事になってたと思うよ」

男「だな」

友「いやあ!」

男「何だようるせぇよ」

友「俺、律儀に般若唱える女ちゃん好きだわーって思ってさ」

男「うわ気持悪」

友「なんだよ!俺なんていっても式神しか使ってなくてなあ……」



男「・・・ごめん同情する」

名前付けた方がいいですか?

( ^ω^)内藤が名前付けたお
( ^ω^)叩かれるの覚悟だお
( ^ω^)ついでにスペックも更新したお


拓也(タクヤ)
男 165cm 68kg
筋肉質、ガッチリ
・陰陽師
・仕事は大嫌い、サボることしか考えていない
・怖がり
・自作の真言を作るなど陰陽道には精通しているらしい


春江(ハルエ)
女 155cm 43kg
ほっそり
・陰陽師
・基本的には男の補佐役
・補佐役ではあるが妖怪の類いを直接見たことはない
・式神は啄木鳥

雅喜(マサキ)
友 173cm 65kg
普通体型、中肉中背
・陰陽師
・よく笑う
・専門は特殊らしい

男とか女とか友とかでいいよ

スマン
拓也→拓哉
春江→晴江
に変更したい、誤字ごめんなさい

>>45
結構名前こだわりあるからごめんね
友が女か男か分かりづらいのもあるから

(放課後)
拓哉「ただいまー」

晴江「おかえりー」

拓哉「なぜ今日学校に来なかった」

晴江「・・・」

拓哉「もう分かった言わなくていいからさ」

晴江「・・・了解」

ピンポーン


拓哉「・・・誰だろ?」

???「夜分遅くスマンな、わしじゃ」

拓哉「すいません、家を間違えられておりませんか?お年寄り殿」

???「これは!なんとまあ、潔いくらいの裏切りじゃなあ、なんというか、全くビジネスドライな奴じゃ」

拓哉「何をおっしゃっているのかさっぱりなんですけど」

???「はて?本当に家を間違えたのかの。」

拓哉「そうだと思いますよ」

???「しかしどう観てもこの間の霊気がお主からするんじゃがのう。」

拓哉「……あ。この間のおっさんか?」

???「左様」ニヤ

拓哉「……何だよ、復讐に来たのか?」

???「まさか!そんな子供の様なことわしはせんとも」

拓哉「……取り敢えず家に上がれよ、立ちっぱなしじゃ年寄りに悪いからな」

???「気が利くのう。それでは遠慮なく上がらせて貰うぞ」

晴江「この間の依頼主様とは全然外見が違いますね」

???「アレはわしが人に取りついただけじゃ」

晴江「では今のお姿は?」

???「本来の姿じゃ」

拓哉「おいちょっと待てよ」

???「なんじゃ若造よ」

拓哉「霊が実体化?バカな事抜かすんじゃねえ、そんなことはあり得ない」

拓哉「晴江、雅喜を呼ぶ」

晴江「・・・分かった」

???「かか!なんじゃ援軍か?それもまた一興じゃなあ」

???「そなたの頼る援軍の力、気になるともよ」

(雅喜到着)

雅喜「んで?どういうこと?」

拓哉「連絡通りさ。幽霊が現れた。お前の仕事だろ?」

雅喜「バカなこと言うなよ。俺の専門は神様退治だよ」

晴江「それだけじゃないでしょ?名門陰陽師なんだから」

拓哉「コイツが何なのか占えるよな?陰陽師は占いが主なはずだ」

雅喜「……占いならお前らにでも出来るだろ?」

拓哉「生きてる人間にはな、死人には出来ない」

拓哉「お前の出番だ。雅喜」

雅喜「無茶なこと言いやがって」

???「かか!なんじゃ、出来んのか?」

雅喜「……出来ますよ」

???「ならやってみるがよい」

雅喜「 オンソンバニソンバンバザラウンパッタ 」

雅喜「 オンソンバニソンバウンバザラウンパッタ 」

雅喜「 オンソンバニソンバウンバザラウンパッタ 」

拓哉(念入りに真言を繰り返してる)

拓哉(死人を占うのは危険ってことだろう)

???「よいよい、実に結構であるぞ」

雅喜「……寝る」

拓哉「は?」

雅喜「俺寝ないと死人に障れない」

晴江「…拓哉、寝かせてあげよう」

拓哉「……奥の部屋使ってくれ」

???「かか!良い結果を楽しみにしておるぞ、若造よ」

雅喜「……」スタスタ

拓哉「さて」

???「なんじゃ?若造よ」

拓哉「お前何の用で来たんだ?」

???「なんじゃ、遊びでふらっと来てはいかんのか」

拓哉「俺は幽霊と一緒に寝る趣味はないんでね、それならお引き取り願いたい」

???「かか!実に結構」

???「では用件を伝えよう。主らに祓って欲しい者がおるのじゃ」

晴江「幽霊から依頼なんて、そんな」

???「そう言えばそこの娘がわしを祓ったのじゃったな。実に良かったぞ」

拓哉「……引き受けるかどうかは祓う相手次第だ」

???「主らが祓うのは土蜘蛛じゃ」



     ……

晴江「あっさり帰って行ったね」

拓哉「わしが負けたのはお主らの霊力と合わなかったからじゃ~とか喚きながらな」

晴江「どう見ても負け惜しみだったね」クスクス

拓哉「……土蜘蛛って知ってるか?」

晴江「うん、知ってることは知ってる」

拓哉「本物のバケモンだ、とても太刀打ち出来ないタイプの奴だよ」

晴江「…断ろう」

拓哉「無理だな」

晴江「なんで?」

拓哉「……依頼だから。依頼主には逆らえない」

晴江「幽霊でも?」

拓哉「…幽霊でも」

拓哉「まあ片足無くなるのは覚悟しないとな~あはは」

晴江「笑い事なの?」

拓哉「もう笑うしかないぜ、あはは!」

晴江「勝てる方法は?ないの?勝算0なの?」

拓哉「まあな」

晴江「……」ガックリ

拓哉「そんなに落ち込むなよ」

拓哉「……勝つには膝丸って刀が必要だな」

晴江「おお!格好いいじゃん、で?どこにあるの?」

拓哉「現存してない」

晴江「……」ガックリ

拓哉「……まあ俺ら呪文強いし?土蜘蛛騙せるかもよ?」

晴江「……嘘つき」

拓哉「あ、バレてた?」

晴江「……」ガックリ

( ^ω^)今日はここまでにするお

( ^ω^)見てくれた人ありがとうお

( ^ω^)名前ダサいのはごめんお

(; ^ω^)というより自分で書いてて主人公達が土蜘蛛に勝てる気がしないぜ

蜘蛛の習性を利用だとか、膝丸で討った時の土蜘蛛の特性とかを利用すればなんとかいけそう
あんまり深く言い過ぎるとネタ潰しになるけど

( ^ω^)書くお

(翌日)

拓哉「おはよう」

晴江「ん、……おはよう」

雅喜「お、やっと起きたか」

拓哉「んで。どうだった」

晴江「あの幽霊の正体は?」

雅喜「徳智法師だ、間違いない」

拓哉「徳智法師っていうと」

晴江「民間の陰陽師だったって人?」

雅喜「ああ、才能は持ってるが大した奴じゃあないな」

雅喜「少なくとも徳智法師じゃ拓哉には勝てないさ」

拓哉「珍しく誉めるじゃん」

晴江「でも実在しない人物とも言われてるね」

雅喜「ああ、蘆屋道満と同一人物とも言われる」

晴江「実際はどうなの?」

雅喜「まあ同一人物じゃあないな」

晴江「そうなの」

拓哉「なるほど、でもどうやって現世に戻ってきたんだ?」

雅喜「現世に蘇るってのは絶対出来ないことじゃあないんだ」

拓哉「そうなのか」

雅喜「法師になれる程度の霊力があれば誰でも出来る」

拓哉「じゃあ晴明とかもこの世に居るかもしれないってこと?」

雅喜「そうだな」

晴江「まーた難しい話してる」

拓哉「剣術に優れた陰陽師が1人いる」

雅喜「誰だ?」

晴江「あ!私その人知ってる!」

晴江「鬼一法眼でしょ?」

拓哉「大正解」

雅喜「まためんどくさそうな奴を持ってきたな…」

拓哉「伝説の陰陽師で剣術に長けてた人だ、今回に最適な役柄だろ」

晴江「私はその土蜘蛛をやっつけたっていう源頼光って人を呼ぶべきだと思うけどね 」

拓哉「それもそうだな」

雅喜「おいおい待ってくれよ、現世に呼び出せるのは陰陽師クラスの霊力を持ったやつだけだ」

雅喜「源家に陰陽師はいないだろ?」

雅喜「だから駄目だよ」

拓哉「じゃあ3人で法眼を呼び出すか」

雅喜「膝丸がその後どうなったのか知りたいしな、剣術が凄いなら倒し方くらい知ってるだろ」

晴江「土蜘蛛が史実上の妖怪なのかも知らないと」

拓哉「そうだな」

雅喜「死人とコンタクト取るなんてのは大体やっちゃいけないことなんだ」

拓哉「どのくらい駄目なんだ?」

雅喜「俺が妹を式神に連れたくらい」

雅喜「だから代償なしには行かないぞ」

晴江「え?妹?何の話してるの?雅喜くん?」

雅喜「・・・」

晴江「雅喜くん!答えてよ!」

雅喜「・・・帰る」

晴江「雅喜くん!!ちょっと!」

拓哉「晴江、帰らせてやれ」

晴江「・・・話してよ」

拓哉「は?」

晴江「だから、雅喜くんのこと」

拓哉「雅喜は天才なんだよ、俺らとは素質が違う。」

晴江「それがどう関係してるの」

拓哉「だから雅喜は助からない病を患った妹を助けたんだ。妹を式神に変えるって形で」

晴江「そんなこと出来るわけ・・・」

拓哉「出来なくても雅喜はそれを執念でやり遂げた」

拓哉「だから雅喜は破門されたわけだ」

晴江「お祖父さんの家に住んでたのはそういう理由なの?」

拓哉「そうだろうな」

晴江「雅喜くんの言ってた代償って?」

拓哉「雅喜は右目がほとんど見えてない」

晴江「じゃあ拓哉が法眼を呼んだら・・・」

拓哉「まあな、だから俺は土蜘蛛との勝負で片足、法眼との交渉で片目を失うことになるかもな」

拓哉「あはは、笑えねえや」

拓哉「陰陽師なんてなるんじゃなかったよ。今さら後悔だよ、あはは」

拓哉「幽霊退治専門にすれば良かった―」

拓哉「もういやー」

拓哉「あはは」

晴江(狂っちゃったよ)

晴江「まままままあアレだよ」

拓哉「何猛烈に噛んでんだよ」

晴江「義足とか今発達してるし?」

拓哉「なんだよ慰めてんのか?義足じゃ体育出来ないだろ」

晴江「目はまだ片方残ってるし?」

拓哉「なんだよその超理論」

晴江「・・・生きてるだけで丸儲けだって!ね?分かってくれた?」

拓哉「わかったわかった」

拓哉「死なないように頑張るよ」

晴江(駄目だ沈み込んでる……話題変えよう)

晴江「雅喜くんの式神どうなの?可愛い?強い?」

拓哉「めっちゃ可愛いし強いよ」

拓哉「そして俺をめっちゃ敵視してる、近寄れないもん」

晴江「そ、そうなんだ。ってか一緒に仕事したことあるんだね」

拓哉「お手伝い程度にはな、神様相手に1人は寂しいから」

晴江「神様と土蜘蛛どっちのが厄介?」

拓哉「まあ、神様だろうな。具合が悪い奴には真言とか呪文は効かないとこがあるらしい」

晴江「雅喜くん大変だね…」

拓哉「土蜘蛛も案外士族の残りカスみたいなとこあるし、お経唱えれば良さそうだな」

晴江「そんな簡単なの?」

拓哉「蜘蛛は糸に気を付ければ大丈夫。問題は家に憑いてるってことだな」

晴江「結界に頼れない訳だ?」

拓哉「そうそう。だから無傷でどうこうは出来ないかもなーって」

晴江「片足を囮にして倒すつもり?」

拓哉「さすが頭いいな」

あんたびっぷらで書いてただろ
名前同じだし

>>85
( ^ω^)・・・
( ^ω^)それは俺とあなたの秘密だお



   ……ピンポーン


拓哉「…無視だ、」

晴江「…これは無視すべきだね」

    …ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン


拓哉「……嫌、これはアイツだろ」

晴江「…私は居留守使った方がいいと思う」


  …ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

拓哉「ああああ!!!!!うるせぇ!」ドタバタ

???「なんじゃ、おったのか」

拓哉「居留守使ってるのは誰でも分かるだろ、バカなのか」

???「はて?わしはただ遊びに来てやっただけであるぞ」

???「居留守を使われるようなことはしとらん」

拓哉「…もう分かったから上がれよ」

???「すまんな。気が効くのう。」

???「して」

拓哉「なんだ」

???「わしの名前は占ったのか、あの祟られ者は」

拓哉「あ?」

???「嫌々、わしはあやつの妖怪退治を非難しておるわけではのうて」

拓哉「…」

拓哉「徳智法師殿、我が家へようこそお越し下さいました。」

徳智法師「かか!左様。我が名は徳智。以下法師で構わぬともよ」

拓哉「…法師殿が遥々黄泉の國から何用でお越し下さったのか」

法師「かか!慣れぬ言葉を使うものではないぞ?この時代での言葉で構わぬとも」

拓哉「あ、そっか。おっさん、何の用で来た?ただの遊びで来たんなら成仏させてやるよ」

法師「千年前の賢人をおっさんとな?これは解せぬなあ」

拓哉「現代では法師=おっさんだから」

法師「これこれ、それが間違いであることはわしでも分かるぞ」

法師「さて、今日来たのは返事を聞くためであってな。引き受けるか?若造よ」

拓哉「引き受けるつもりは毛頭ないんだが、もし引き受けなかったらどうなる?」

法師「さあてな?どうなるのであろうな」

法師「あの娘を連れて黄泉の國に帰るかもしれんな」

拓哉「晴江を殺すってことだな」

法師「わしには死の概念がないからな、分からぬ」

拓哉「それ現世では祟り殺されるって言うんだぞ」

法師「さて、引き受けるか?若造」

拓哉「いいとも。聞きたいんだが、お祓いの日時は決まってるのか?」

法師「そうじゃな、来週の日曜日ということにしようかの」

拓哉「了解。それと」

法師「どうした?」

拓哉「土蜘蛛ってのは史実上のあの土蜘蛛か?」

法師「そうであるとも。最も、長い年月を掛けて蜘蛛に変わってしまったがな」

拓哉「そうか」

法師「ではわしは帰るでの」

拓哉「お疲れさん」

( ^ω^)一旦ここで止めるお

( ^ω^)来れたら夜にまた来るお

( ^ω^)見てくれた人ありがとうお

( ^ω^)ちょっと書くお

(法師が帰った後)

晴江「……帰ったね」

拓哉「ああ、大変なじじいだ」

晴江「……押し入れに隠れてたんだけど」

拓哉「知ってるよ」

晴江「雅喜くんのこと『祟られ者』って言ってたよね?」

拓哉「ん?ああ、そうだったっけか。覚えてないよ」

晴江「いーや。覚えてると思うけどなあ」

晴江「だってその後拓哉怒った感じで『あ?』って言ってたもん」

拓哉「んー、気に触ったんじゃないか?俺短気だし」

晴江「法師ちょっとバツが悪そうに謝ってたし」

晴江「ねえ」

拓哉「あ?」

晴江「『祟られ者』ってどういう意味?」

拓哉「知らないでいい事は知らない方がいいんだぜ」

晴江「陰陽師として知っておくべき事は知って置きたい」

拓哉「後悔しても知らんからな」

拓哉「…雅喜はな。一派を破門された身だから陰陽師において職業を選べない」

晴江「というと?」

拓哉「陰陽師として生きるなら、神様退治をしないと駄目なんだ。」

晴江「神様退治ってどういうことなの?」

拓哉「神様に気に入られた奴を助ける、神様を怒らせた奴を助ける、とかそんな仕事」

晴江「具体的に普通の妖怪退治に比べてどこが危ないの?」

拓哉「幽霊は実体がないから攻撃しない。妖怪は実体があって攻撃することもある」

拓哉「前も言った気がするが、妖怪は真言とか呪文が効く」

晴江「神様はそういうのが効かないんだっけ?」

拓哉「いや、ほとんどの神様には効く。ただ一部ヤバいのが居てな、効かないんだよそういうのが」

晴江「じゃどうやって倒すの?」

拓哉「先に言っとくべきだったかな。神様には倒すって概念はない」

拓哉「お引き取り願うとか、諦めて貰うってのが正しい」

晴江「ふーん。で、そういうヤバい神様をお引き取り願うにはどうしたらいいの?」

拓哉「式神の力を借りて、神様の気を静める。または神様の動きを封じる」

晴江「そして?」

拓哉「自分は名門な家系の陰陽師だぞーって宣言する」

拓哉「そして、こんな名門な自分が退けって言ってるから退けよって命令する」

晴江「命令?逆に怒りそうやんけ」

拓哉「あ、形の上ではお願い申し上げてるけど、実際は命令なんだよ」

晴江「そうなの」

拓哉「ここまでで全体の97%の神様は退けられる」

晴江「3%が気になるなあ」

拓哉「その3%を相手するのが雅喜の仕事」

晴江「……なんか気分悪くなってきた」

拓哉「本当にヤバいのはこの3%で、何を言っても効かないし、式神で倒すことも出来ない」

晴江「どうするの?」

拓哉「霊界に引き下げるって言うのかな。まあそんなことをやる」

晴江「具体的に言ってよ」

拓哉「簡単に言うと、その神様に憑かれてる人の代わりに自分が身代わりになるから退けって言うの」

晴江「身代わり?」

拓哉「一番簡単なのは自分を囮に憑いてる神様を対象から移しずらすこと」

拓哉「後で身代わり人形にずらして自分をお祓いすればオッケー」

晴江「簡単じゃないのもあるの?」

拓哉「おう」

晴江「そんな時は?」

拓哉「自分の体の一部、または全部と引き換えに対象から退いて貰う」

晴江「え?」

拓哉「例えば俺が手伝った時は左手の爪全部だった」

晴江「自分で剥いだの?」

拓哉「自分じゃ剥げないって言うから俺がやった」

晴江「・・・ダメだ。吐きそう」

拓哉「悲惨だったぞ」

晴江「……」

拓哉「それでも離れないから右手の爪も2、3枚剥がしたんだっけ 」

拓哉「慣れてるって言ってもやっぱ痛いもんは痛いよ」

晴江「もっと、こう、なんか、」

拓哉「ん?」

晴江「簡単な方法はないの?」

拓哉「あるよ」

拓哉「動物を生け贄に捧げる」

晴江「それもそれで…」

拓哉「雅喜は優しいから出来ないし、それと」

晴江「それと?」

拓哉「余命を使う方法もある、あとは恋人を生け贄に捧げる方法とか」

晴江「……」

晴江(ダメだ、簡単に出来る方法がない……)

拓哉「だからかな、一般に神様を扱う陰陽師は若くして死ぬと言われる」

晴江「雅喜くん助ける方法はないの?」

拓哉「陰陽師辞めればいいんだけど、ねぇ、あの妹っ子式神が許さないからさ」

晴江「…せっかくイケメンなのに」

拓哉「なんだよ、イケメンは長生きが許されるのかよ」

晴江「うん」

拓哉「とんでもねぇ奴だな、言っとくけど雅喜は彼女は作らないぞ?」

晴江「は?何で?何であんたが断言出来るの?」

拓哉「そりゃあ、愛があるからさ」

晴江「意味分からん」

拓哉「だから、愛があるから仕事に支障が出るの。恋人が祟られる事があるの!」

晴江「そうなんだ・・・」

拓哉「恋人に辛い思いさせてまで作りたくないってのがアイツの言い分だわな」

拓哉「まあ俺はアイツの左手の心配より自分の体の心配しないといけないんだけどな、あはは」

晴江「……」

晴江「…陰陽師辞めたら?」

拓哉「え?」

晴江「…どう考えても一端の高校生の仕事じゃないし、絶対死ぬのが分かっててやるのは何か違うと思う」

晴江「……正直人助けってレベルじゃないよ」

晴江「雅喜くんにしてもそうだよ、今どき自分の爪を人の為に剥ぐ人とかそういないよ」

晴江「絶対おかしい、なんで怪我してまでそういうことするの?」

( ^ω^)・・・
( ^ω^)名前は簡単なのがいいって意見が多いお

( ^ω^)・・・

( ^ω^)内藤はみんなのニーズに答えるお

( ^ω^)名前付けて途端に面白くなくなくったら駄目だお

よし気分転換にスペックまとめよ

男(元拓哉)
オス 165cm 68kg
筋肉質、ガチムチ
・陰陽師
・イケメン(自称)
・仕事は大嫌い、サボることしか考えていない
・怖がりなのが仕事嫌いの元とか
・無駄に陰陽道に詳しい


女(元 晴江)
メス 155cm 43kg
ほっそり
・陰陽師
・基本的には男の補佐役
・補佐役ではあるが妖怪の類いを直接見たことはない
・式神は啄木鳥
・イケメンを大切に扱う

友(元 雅喜)
オス 173cm 65kg
普通体型、中肉中背
・名門な陰陽師らしいが、一派を破門されている
・イケメン
・よく笑う
・専門は神様祓い
・そのお陰で現在左手が悲惨な事になっている
・可愛い妹の式神がいるとか



法師
オス? 150cm ??kg
・本名は徳智法師
・男達に土蜘蛛を祓うよう依頼
・現在敵意はないだとか

男「・・・好きでやってるから」

女「怖がりの癖に?」

男「お前がこの間言ってたじゃん」

女「何て言ってた?」

男「妖怪に苦しめられてる人がいる、だから辞めちゃダメだって」

女「あ・・・」

男「・・俺が今まで辞めなかったのは多分そういう理由かな」

男「友にしても同じだと思うけど」

男「とりあえず友の協力は借りるしかないな」

女「明日は学校に行こう・・・かな?」

男「偉いな」

女「図書館で蜘蛛のこと調べようかと思う」

男「そっか」

女「男の身の安全を考えて、法眼を呼び出すのは止めよう」

男「了解、俺剣道選択してないから剣術とか分からないしな。あはは」

女「膝丸も絶望的だから、本当に呪術だけで闘うしかないね」

男「おう、頑張ろうぜ」

女「おそらく」

男「どうした?」

女「士族の怨霊を蜘蛛って呼んだんだよ」

男「ほうほう」

女「それが成仏せずに長い年月経った・・・」

女「そして本当に蜘蛛に成った」

男「それを土蜘蛛と呼んだわけだ」

女「『土』と『士』って漢字似てない?」

男「なるほど、元々は士蜘蛛だったのか」

女「分かんないけど、予想だけど、多分」

男「なら怨霊の要素と、蜘蛛の要素を持ってることになるな」

女「なんだか探偵みたいだね」

男「歴史の謎を紐解いてるな」

女「まあどこかで推理ミスがあったら即、死が待ってるけどね」

男「スリル満点だな」

>>66
( ^ω^)蜘蛛の習性利用というナイスアイデアが出たので借りさせて貰うお
ありがとうございますお

男「怨霊である以上、真言とか呪文は有効だな」

女「でも相手は蜘蛛だからね」

男「蜘蛛が真言を唱えさせてくれるとは思えんな」

女「金縛るしかない」

男「蜘蛛を?どうだろうなあ、金縛りは便利だけど、大きさに依存する所があるからなあ」

男「友を呼ぶべきだな、二人だとどうしても行き詰まらあ」

女「そうだね、左手も治療してあげないと駄目だし」

男「なんだそのイケメンに対する対応は、呪いたくなってきた」

(友到着)

友「よお、妖怪退治の話してるんだって?俺も混ぜてくれるらしいじゃん」

男「お前あの時寝てたからなあ」

晴江「うわ、友くん何その左手は?怪我したの?」

友「あははは、ちょっとね…」

男「後で傷を治してくれるんだってよ」

友「ありがとう、でも今は妖怪退治の話が聞きたいなあ」

晴江「実はね……」






晴江「とまあこういう訳でございまして」

友「蜘蛛?」

友「潰せよ」

友「思いっきり、ぐしゃっと」

男「それが簡単にいけばいいけどなあ」

女「大きいかもしれないじゃん?」

友「あ、そっか、なら作戦が必要だな!考えようぜ!」

( -ω-)力尽きたお…

( -ω-)おやすみお、見てくれた人ありがとうお

(日曜日)

法師「さて、こうしてまたやって来た訳じゃが」

男「ようこそお越しくださいました徳智法師殿」

法師「そんなにラフな格好でほんとに良いのかの」

友「まあただのお祓いじゃないわけで、動きにくいと殺されるかもしれないし」

法師「かか、そうであったな。そうであった。現代では土蜘蛛程に強い妖怪は出ておらんからの」

男「俺、友、女で祓うから。いいな?」

法師「結構結構、数は多い方が良かろうて」

法師「それでは参ろうかの」

法師「土蜘蛛はこの神通神社の本殿の屋根裏におるでの」

男「法師はお越しにならないので?」

法師「左様。主らが生きて神社から出てくればわしは霊界に帰ろうぞ」

女「え?それって」

法師「そうじゃ、土蜘蛛を倒したかは問わぬ。ただ、逃げるという選択を考えるのは」

法師「辞めた方がいいと思うぞ、かかっ!」

男「んじゃ行くか」

女「怖くはないの?」

友「まだ夕方の5時だぞ?こんな時間に怖がってちゃあ餓鬼に笑われらあ」

女「……そうだよね!そうだそうだ!怖くないぞ!」

男「廃れた神社だな、外に助けを求めることは出来なさそうだな」

友「作戦通りにいくぞ!!」

女「おー!!」

男「おー」

( ^ω^)内藤が蜘蛛の知識を落とすお


【蜘蛛】(クモ)
クモは糸を出し、大顎に毒腺を持ち、それを用いて小型動物を捕食する、肉食性の陸上節足動物である。
糸を使って網を張ることでよく知られるが、実際にはほぼ半数の種が網を張らずに獲物を捕まえる。人間に害をなすほどの毒を持つものはごく少数に限られる。
糸の強度は同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍もある。
鉛筆程度の太さの糸で作られた巣を用いれば、理論上は飛行機を受け止めることができるほどである。
クモの脳は基本的に頭胸部にあり、基本的に大きい。

男「おそらく、土蜘蛛は徘徊性の蜘蛛だろうな」

女「そうなの」

友「ほとんどの文献では蜘蛛の巣を描写してないからな」

男「そうだな、それじゃあ屋根裏に上がるぞ」

男「よいしょっと」

ゾゾゾゾゾ……

女「ねえ、あそこ何か居ない?」

男「いいいいいいるわけねぇだろ、そそそんなわけない、だろだろだろ」

友「落ち着けよ、作戦通りだぞ」

女「よしじゃあ私から」

女「ナウマクサマンダボダナンサンサクソワカ」

友「ナウボウバキャバテイバイセイジャグロバイチョリヤハラバアランジャヤタターギャタヤアラカテイ
サンミャクサンボダヤタニヤタオンバイセイゼイバイセイゼイバイセイジャサンボドギャテイソワカ 」

男「薬師さんはなげえなぁ」

男「オンバザラタラマキリクソワカ」

女「準備出来た?それじゃあ初めるよ」

女「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」

友「よし始まった」

女「観自在菩薩行深般若波羅蜜多」

友「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」

女「度一切苦厄舎利子色不異空空不異色色即是空」

友「観自在菩薩行深般若波羅蜜多」

女「空即是色受想行識亦復如是舎利子是諸法空相」

友「 度一切苦厄舎利子色不異空空不異色色即是空 」

?「うぐぐぐぐ」

?「聞こえる…聞こえ……る、ぞ」

男「ひぇぇ」

?「我に有難い般若を授けるのは誰だ?名を名乗るがいい……」

男「俺だ!」

?「ほう、そなたか……無礼者はああああ!!!」

男「来たぞッ!」

友「式神」

妹「兄様。」

友「般若を唱える者を護れ」

妹「了承した」

女「空即是色受想行識亦復如是舎利子是諸法空相 」

?「うるさあああい!!!!」

妹「ハッ!」

?「し、式神…かあ、式神かあ」

男「お前も名を名乗ってみたらどうだ?」

?「俺かぁ?俺の名を聞きたいかぁ?聞きたいよなぁ、教えんぞおお、教えんもとよぉ」

男「糞が」

男「 オンアリミリトハンダタマシンダドバンバウンパツタソワカ 」

土蜘蛛「くくく、そんな距離では当たらんとも……」

男「近づくしかないか…」

男「友!」

友「おうよ!」

男「オンバザラシャキャラウンジャクウンバンコク」

友「式神、お前は般若を唱える者につけ」

妹「了承した」

友「俺は男につく」

土蜘蛛「ケッカ……ケッカイ……ケッカイヲハル…ケツ……アア、」

土蜘蛛「……」ドドド…

土蜘蛛「アア、カアサン……トオサン…シニサラセエエエ」シャーーー!!

妹「……!! これは?…糸?」

妹「う、動きづらい…」

土蜘蛛「ナアサンカアサン」シャーーー!!

男「女の般若が利いてるのか?」

友「そうだな、動きは遅くなった。だが」

土蜘蛛「…嗚呼、印酷至極……」ドテドテ…

男「奥に逃げてるぞ!」

友「追おう!」

女「不生不滅不垢不浄不増不減是故空中」

女(気配が消えた? いやまだか)

妹「…私も唱えよう」

女「無色無受想行識無眼耳鼻舌身意無色声香味触法」

妹「不生不滅不垢不浄不増不減是故空中」

女「無眼界乃至無意識界無無明」

妹「無色無受想行識無眼耳鼻舌身意無色声香味触法」

?「なあ、女ちゃん」

女「乃至無老死亦無老死尽無苦集滅道無智亦無得」

妹「…耳を貸すな、それは兄様ではない。」

妹「乃至無老死亦無老死尽無苦集滅道無智亦無得」

?「妖怪退治終わったってッ!終わ…終わっ………」

女「以無所得故菩提薩?依般若波羅蜜多故」

妹「以無所得故菩提薩?依般若波羅蜜多故」

?「終わったって言ってるだろあがアアアアアア!!」

?「あああああ!!!!!ぁぁああぁ!?」

女「心無?礙無?礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢想」

妹「無視しろ、それは我々には手を出せない」

妹「心無?礙無?礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢想」

女「究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故」

妹「究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故」

土蜘蛛「アフフフ、アヒャヒャグヒャア」

男「もう逃げ道はないってか」

土蜘蛛「エアアアア!!!」ドドトドド!!

友「男逃げろ!」

男(あ、ヤバい反応が遅れ……)

男「ギャアアアアアアア!!!」

男「ぁぁああぁ!!!」

土蜘蛛「ニヤコフ……カアサン??トオ……サアァアアン!!!ぁぁああぁ!!」

友「また来る!」

友(ダメだ!男はうずくまってる!)

友「ナウマクサマンダボダナンキリカソワカ」

土蜘蛛「ウギ…アァアア……ウウ、」

友「よし!男、下がれ!!」

男「うぉこふ…おう、」

男「左耳がなくなったぜぇ、あひゃひゃ!」

友「いい仕事してたぞ!」

友「よしアイツもダメージ受けてる!」

土蜘蛛「アギャララテシマン…ウァア……トオサントオサン……イヤァアア!!」

男「よし決めるぞ!」

女「得阿耨多羅三藐三菩提故知般若波羅蜜多」

妹「オンサゲイサメイウンハッタ」

女「是大神呪是大明是無上呪」

?「何でだあぁぁああぁ!!何でだよおエアアアア!!!」

?「おトオサぁぁあアァァン
!!!」

妹「オンウーンギュリウンカソワカ」

女「能除一切苦真実不虚故説般」

妹「能除一切苦真実不虚故説般」

女「即説呪日羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦」

妹「 ナウマクサンマンダボダン・ニルリニテイカマクガサンマンボダナンセンダラヤソワカ」

?「いやあぁぁああぁ!!いやあぁぁああぁぁぁああぁあひゃひゃくっひゃっひゃ!」

女「菩提薩婆訶般若心経」

?「ぁぁああぁ!!」

?「ミツケタ…ミツケ……ヒヒヒ」



  ……ドン!

















法師「ヒヒヒ、して?」

法師「どうであったか?土蜘蛛は?」

男「俺は左耳を失った」

法師「それは包帯を見ればわかるわい、これで主も立派な陰陽師じゃのう」

友「俺は妹を失った」

法師「フヒヒ、これで地獄に落ちんで済むのう」

女「私は友の妹を守れなかった」

法師「そうかそうか、結構じゃ」

法師「わしはそろそろ霊界へ帰るでの、またいつか遊ぼうぞ」

男「……喫茶店行こうか」

女「…怪我は?大丈夫?」

男「幸いまだ大丈夫だ、呪いで障られたからな。すぐには影響しない」

友「……それじゃあ行こうか」

店員「ホットコーヒーと紅茶、コーラになります。あとイチゴケーキです」

男「……どうも」

店員「……ごゆっくりどうぞ」

店員(なんだこの三人……一人は包帯してるし、ヤバい匂いしかしねぇよ…)

男「……」ゴクゴク

女「……」パクパク

友「……」ゴクゴク

女「…ごめんなさい」

友「あはは、式神って元々そういうもんだし、いいって」

男「……」ゴクゴク

男「……」ゴクゴク

女「……」パクパク

友「……」ゴクゴク

男「……」ゴクッ

男「……」

女「……」

友「……」

友「…俺陰陽師辞めるわ」

男「……俺ももう出来ないな」

女「え?・・・なんで?」

友「…妹が居なくなったなら俺が陰陽師やってる意味がない」

男「俺はもう呪いが掛けられてどの道助からないし、土蜘蛛の一番強い怨霊が……子供…だったから」

女「・・・子供、か。」

友「俺と男は祟られたから助からない」

男「ああ、そうだな」

男「女はいい男見つけて幸せになれ」

女「いやだ、いやだよお・・」

( ^ω^)おしまい

( ^ω^)どこで間違ったのかバッドエンドになってしまったお

( ^ω^)・・・見てくれた人ありがとうございましたお

|ω・`)待ってる人がいるのかい

待ってる人がいるようなので続きを書きたいと思います
今後は基本的に夜に投稿することになると思います

ちょっと書きます

(男死後3日後)



男「で?死後3日後に俺を呼び出したわけだ?」

女「うん…」

男「友にやり方教えて貰ったのか」

女「うん……」

男「……」

男「……で?用件は?」

女「…話がしたかっただけ」

男「死人とポンポン接触しちゃダメだって言われたろ?」

女「……ごめん」

男「…左目」

女「え?」

男「左目を貰う、そういう決まりだから」

女「そんな…会いたかっただけなのに……」

男「そういうこと言うのは良くないな、格安料金だぞ?」



  ……


男「次呼び出したら命を貰うぞ?いいな?」

男「じゃあさよなら」

女「待って!」

女「うわ!」バッ!!

女「……夢か」

女「…はあ」

友「…Zzz」

女「男…なんで…」

友「んん……」

女「おはよう」

(朝食後)

友「……今日だな」

女「うん、…今日拓哉を式神にする」

友「…男は法師並の霊力を持ってた」

女「うん」

友「ってことは主にはそれ相応のモノを要求するってことだ」

女「……モノ?」

友「案外下半身くらいガバッと持ってかれるかもな?あはは」

女「……」

友「ごめん嘘だよ、たぶん大丈夫だからさ!心配しない!」

友「……男には借りがあるしな」

女「…友くんの祟りを移したんだっけ?」

友「どうせ死ぬからいーんだよ、とか言ってな」

友「お陰で俺は助かった」

女「……意外といいやつだったよね」

友「…そうだな」

(神通神社 本殿)

女「これより男の呼び出しを行う」

友「……」

女「ナウマクサンマンダボダナンアニチャヤソワカ 」

友「オンサゲイダダンタサメイウンハッタ 」

女「ナウマクサラバタタギャーテイビヤクガタタンガバサラボッケイビヤクサラバタタラタセンダマカロ
シャダケンギャギャキギャキサラバビギナンウンタラタカンマン 」

友「ナウマクサマンダダダンタボダナンインダラガソワカ 」

友「ナウマクサマンダボダナンエンマヤソワカ」

女「オンヂリタラシュタラララハラバタナウソワカ」

友「オンビロダキャヤキシャヂハタエイソワカ」

女「オンビロハキシャナウギャヂハタエイソワカ」

 ゾワ……

?「クケケケケ」

女「……汝名、閻魔の元に名乗り給え」

?「…我が名は……タクヤ…」

女「…そなたを今この時を持って我が式神とする」

タクヤ「クケケケケ、ワズライモノガ…ソナタ代償ナシトハイクマイガ…」

女「…そなたの欲する代償を言い給え」

タクヤ「……コド…モ」

女「…子供?」

友「気をつけろよ」

タクヤ「ソナタのゴドモ全テ……」

女「……子供を生ませないということか?」

タクヤ「ソレト……」

女「なんだ?」

タクヤ「……左目ヲ我ガ手ニ」

女「……分かった」

 スゥー……

 …パン!

男「よいしょっと」

女「拓哉!戻ってきた!」

友「おおー、スゲー」


 ……

男「へぇ!上手くやったじゃん」

女「ふう、良かったあ」

友「やっと主役が戻ってきた感じだな」

男「まあ主役は幽霊だけどな、あはは」

男「晴江、短刀取って」

女「え?何するの?」

男「左目、早く頂戴」

友「…晴江、ちょっと痛いけど我慢しろよ」

男「霊障りだから目立つ傷は残らないから安心しろ、痛いだけだから」

友「俺も昔やったから」

男「…暴れるから怪我するんだろうが」

友「……まあ、痛いよな」

女「う、おえぇぇ、げッ、うおぇええええぇ」

男「吐くなって、レディーならそこら辺しっかりしろや」

友「…あとで掃除しないとな」

男「じゃ俺はそろそろ下がるわ」

友「おう、また今度な」

とりあえずここまでということで
なかなかほのぼのしませんが出来るだけ頑張ります

(女家)

女「……」

女(やっぱ家に一人ってのは寂しいな…)

女「…式神」

 パン!

男「せい!」

女「お、賑やかになった」

男「……」ジー

男「左目大丈夫か?」

女「うん、まあ、程ほどに」

男「そっか。なんだか俺評価高めだったみたいでさ、犠牲が大きかったみたい」

女「……法師みたいには出来なかったの?」

男「それだといつもお前の傍に居れないだろ」

女「・・・え?」

男「俺はお前の護衛なんだからさ」

女「あ、そっか、そうだよね!あははー・・・」

女(一瞬ドキッとしちゃったよ・・・)

男「でも式神いつも出してるのも疲れるだろ?」

女「まあ、言われればね」

男「俺がお前の精神を依り代に指定してるのが駄目なんだよな」

女「・・・もう少し分かりやすく」

男「紙に印書け、俺が紙から出ればお前疲れないから」

法師「かっかっか」

女「……!!」ビクッ!

男「おっさんか、晴明のじっちゃんと飲むのに飽きて此処に来たのか」

法師「左様、しかし見るからに式神じゃな」

法師「わしが一言忠告してやろう」

男「余計なお世話だろ」

法師「何を言うか、千年を経た賢人の助言を軽率に扱うとは・・・勿体無いことをする小僧よ」

法師「そこの娘よ。わしが分かりやすく忠告をするから聞いて行くがよい」

女「いいですけど・・・私何処にも行きませんよ?」

法師「……」

法師「さて、本題に入るが、そなたは今強力な式神を操っておるわけよ」

男「俺が?まさか」

法師「この小僧はそれを頑なに否定しておるが、わしと肩を並べる程に霊力を持った実力者であることには間違いようがない」

女「はあ・・・」

法師「そして式神というのはバランスが命であると言っても過言ではない」

法師「主に仕える下僕が、あまりに強大な力を持つ場合」

法師「いずれ主を食い殺す犬になろうぞ」

女「・・・そうなんですか」

法師「まあ今はそなたらの援軍との力のバランスが取れておるから安心じゃが」



 ……

女「またあっさり帰ったね」

男「俺のことを誉める奴が最近多くて鬱陶しいな」

女「…食うの?」

男「食わないよ」

女「あ、それと雅喜君との力のバランスが取れてるとか言ってたけど」

男「おう」

女「どういう意味?」

男「そのままの意味だけど?」

女「私&拓哉チームと、雅喜君&妹さんチームの力のバランスが取れてるってこと?」

男「おう。まあ別に競争してる訳じゃないんだけどさ」

男「家系的な問題で力のバランス取れてないといけない、的に思って貰ったら良い」

女「でも妹さんって今負傷してるよね」

男「だから今は俺らのがちょこっと強い訳だ。競争してないけどね」

男「あと俺は式神になったからって超絶強くなったとか無いから」

男「友とタイマン張ったら負けるし、お前が死んだりしたら俺も消えるから」

男「いいな?」

女「わかった」

男「・・・紙に印たくさん書いとけよ」

女「うん」

男「じゃそういうことで、俺下がるわ」

女「ばいばーい」

ヾ(´・ω・`)ノシ 今日はここまでです
読んでくれた人ありがとうございました

(友家)

友「ただいま」

妹「……」ジー

友「…あの、その、ただいま……です」

妹「…お帰り」

友「怪我治った?」

妹「治ってないけど蜘蛛だからこの程度で済んだ」

友「そっか…」

妹「猫」

友「え?」

妹「猫なら話は違ってた」

友「あ、ネコね。それはちょっと厄介だね…」

友「なんで今さらネコ?」

妹「町で百鬼夜行みたいなのが出来てる」

友「そうなのか、どのくらいヤバい?」

妹「全然、だけど猫が絡むと厄介になる」



友「…なるほど、男に一言言っておくか…」

妹「……」ムス-

友「男が嫌いなのは分かるけどさ、町で厄介な事が起こると困るんだ」

妹「分かってるよ…」


友「他に厄介なモノって居るっけ?」

妹「蛇」

友「まあ蜘蛛とレベル的には変わらないね」

妹「蛇は蜘蛛を喰う」

友「喰うの?」

妹「喰うよ」

友「…それは報告しなくても良さそうだね」

妹「うん」

妹「猫は蛇を喰う」

友「じゃあやっぱり一番は猫なの?」

妹「一番じゃあないけど、レベルは高いかもね」

友「…わかった、ありがとう」

妹「じゃあ私は下がる」

友「うん」

 スゥー…

(女家)

女「……つまり家の近くで夜な夜な妙な黒い影が見えると……そういうことですか?」

依頼人「そうなんです…」

女「放っておくと不味いことになるかも知れません、情報提供ありがとうございました」

依頼人「いえいえ、そんな」

女「日を改めてお伺い致しますので、それまでは家の玄関に内側からおの御札と、市販の塩を盛っておいてください」

依頼人「ありがとうございます」

男「……百鬼夜行」

女「ほんと?」

男「まあ、話を聞く限り間違いないな」

女「強い?」

男「強いとか弱いとかじゃなくて、それ以前の問題」

女「と言いますと?」

男「それは百鬼夜行がきちんと出来る前の悪い気みたいなもんだ」

女「悪い霊気が集まってるってこと?」

男「そういうこと。原因は蜘蛛だろうけどな」

女「蜘蛛を倒しちゃったから霊気が乱れたってことか」

男「おう」

女「…祓えるの?」

男「勿論祓えるけどそれは無駄だろうな」

女「なんで?」

男「蜘蛛が張ってた縄張りが無くなった訳だ、そこに皆が雪崩れ込もうとしてる」

男「祓っても祓ってもキリがない」

女「なるほど…」

女「最後は誰がここを支配するの?」

男「分からん」

女「予想を聞かせてよ」

男「皆あの霊気のぽっかり空いた神通神社を狙うだろうなあ」

男「でも神社には結界がある、それを踏み越えられる妖怪がここを支配するだろうな」

女「ほうほう、数が限られてきたね」

男「蜘蛛より強い奴が支配する」

女「例えば?」

男「蛇とか、九十九神とか、猫とか、鳥もあり得るな」

女「その中で一番強い奴は?」

男「間違いなく九十九神だが、それより厄介なのは猫だ」

女「九十九神って何?」

男「九十九神ってのは物に憑く妖怪でな、百年経ったら出てくるモノさ」

女「へえー」

男「仮にも神様だから強いが、物に憑いてる以上祓うのは難しくない。だけど」

女「猫は?」

男「猫を祓うのはめんどくさい」

女「どうして?」

男「猫は障るからだ」

女「蜘蛛だって障ったじゃん」

男「そんなものは比べ物にならない」

女「……なるほど」

男「蛇と猫は出来る限りちょっかい出すなよ、いいな?」

男「障られたらひとたまりもない」

女「蛇はどうして厄介じゃないの」

男「弱いから」

女「成る程、納得した」

男「障られる前に焚き殺せばいい」

女「なんでそうやってすぐ暴力に走るの」

男「正式名は『猫又』な?ネコとか言っちゃ依頼人に悪印象だぞ、覚えとけ」

女「猫又…覚えた」

男「よし、いい子だ」

女「ネコは焚き殺せないの?」

男「ちょっと焚くには大き過ぎるな、出来ないこともないんだけど」

男「それなら呪術使った方が早い」

女「男はよく知ってるなあ」

男「昔は猫飼ってたからな」

とりあえずここまでということで
読んでくれた人ありがとうございました

猫よりも蛇の方がやばいと思うんですがそれは

>>201
分かりやすいように、自然界で強い順に揃えてみました

猫>>蛇>蜘蛛

こんな感じです。が実際は大きさにかなり依存するところがあります。例えば大蛇の場合は猫を食べます。
あくまで目安ということでお願いします

(翌日 学校)

先生「ここよく入試でも問われるからなー、よく覚えておくように…」

女「……Zzz」

 パン!

女「!!」ビクッ!

男「おおー、学校か。懐かしい」

女(どうして出てきたんだコイツ)

男「ちゃんと勉強しろよー、大学はちゃんと陰陽系の大学に進学しろー」

男「寝るなー」

女(うるせぇ)

男「…そろそろ百鬼夜行が現れる頃かな、今夜だろうな」

女(え?……何言ってるのコイツ)

男「どうやら覇権を握るのは蛇で間違いないなさそうだ」

男「言いたかったのはそれだけ。さよなら」

 ……スゥー

女(何だったんだろ)

友「……」ジー

女「…」

女(何だか恥ずかしい…)

女(私悪いことしてないのに……)

友「…」プイ

女(あ、あっち向いた)

(放課後 神通神社)

女「…今夜ここに集まるらしい」

友「ふーん、なるほど。」

女「……何も霊気を感じないけどなあ」

友「…百鬼夜行のこと知ってるとは思わなかった」

女「依頼されてて、それで初めて知ったんだ」

友「そうだったんだ」

友「式神」

女「式神」

 パン!

 パン!

妹「……」

男「せい!」

友「本当に蛇なのか?」

妹「現在幅を効かせてるのは蛇で間違いない」

女「具体的には?」

男「七歩蛇の類いだと思って貰って構わない」

妹「少し大きいがな」

友「七歩蛇か…よく知らん妖怪だな」

妹「七歩蛇は猛毒を持つ竜だ」

男「名目上は蛇とされてるがな、そして四寸と非常に小さい」

女「四寸で覇権を握れちゃうんだ」

友「どーせ近くの霊気を吸って大きくなってんだろ?」

妹「四寸が七寸になったくらいだ」

女「可愛い、ペットにしたい」

男「祓うのか?」

友「うーん。どうだろ」

女「え?祓わないの?」

友「触らぬ神に祟りなしって言うだろ」

男「そうだな。あんまり急ぐと損をするかもしれない」

妹「神社の周りの結界は強化した方が良いのでは」

友「そうだな。頼む」

妹「了解」

 スゥー…

男「相手が蛇なら俺が先頭になろう」

男「依り代が神だから祟られることもない」

女「わかった」

友「もしもの時は頼んだぞ」

>>210
依り代神じゃねえや、紙です

調子悪いなあ、寝ます

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