～学校～

弟「いってぇ......」

友「なんだ弟、また姉絡みか」

弟「姉ちゃんに引っ掻かれた」

友「猫かよ」

弟「姉ちゃんはもうライオンだよ......」

友「ふーん」

弟「まぁ......結局自分で行ったけど」

「弟く～ん!！」

弟「ん？」

友「あ!！ あの人は!！ 女先輩!！」

弟「あ、女先輩おはようございます。......ん？」

女先輩「おはよう弟くん」

弟「先輩かーー」

友「お、女先輩!！ おはようございます!！」

女先輩「あら、貴方が弟くんの友達ね？ おはよう」ニッコリ

友「ああ、幸せだ......」バタッ

女先輩「ええ!？ どうしたの!？」

弟「あ、気にしないでください。こういう奴なんです」

女先輩「そ、そうなんだ......あ、いけない。弟くん」

弟「何ですか？」

女先輩「お昼休み、自主練するんだよね？」

弟「はい、しますけど......」

女先輩「なら私も参加するからよろしくね？」

弟「え、でも先輩はマネージャー......」はい

キンコンカンコン

女先輩「あ、予鈴。それじゃ弟くんお昼休みに～」

弟「あ、いっちゃったよ」

友「は!！ 俺はなぜ床に倒れて......」

弟「女先輩の笑顔にお前が倒れたんだろ」

友「はぁ!！ そうか!！ して女先輩は......いない」

弟「お前は可愛い女の子とか見るといっつも元気になるよな」

友「可愛いは、世界を豊かにする」

弟「お前の頭が愉快だよ」

友「でもな弟、女先輩は贔屓目抜きで可愛いぞ、絶えることのない
あの天使の微笑みは必見!！」

弟「まあなー」

友「反応薄いな」

弟「姉ちゃんと同じくらいだ」

友「おま......さっきまで許さねー、とか言ってたくせに」

弟「は!！ 客観的に!！ そう主観的にじゃないからな!！ 客観的にだ!！」

友「へいへーい、そういうことに、しておこう」クスクス

弟「こ、このぉぉ......」

～お昼休み～

～トレーニングルーム～

弟「ふん!！ ふん!！ ふん!！」

女先輩「あ、やってるやってる!！」

弟「あ、女先輩どもです。ふん!！」

女先輩「お昼ご飯は食べた？」

弟「ふぅー、はい授業終わる毎に少しずつ食べてました」

女先輩「言ったこと守ってくれてたの？ ふふ、ありがとう弟くん」

弟「結果はでてますから、女先輩の指導のおかげです」

女先輩「そう言ってくれると私も頑張ったかいがあるよ。でも......」

弟「先輩......？」

女先輩「弟くんの努力の成果だよ、投げ出さずに頑張った結果」ペタペタ

弟「ちょ、女先輩。俺汗かいてるんで触っちゃ......」

女先輩「もうすぐ東北大会だね」

弟「......はい」

女先輩「大丈夫、こんなに頑張ったんだもの。結果はでるよ」

弟「でもちょっと不安です......俺本番に弱いから...」

女先輩「こら弟くん、そういう事を言うから駄目なのよ？ め!！」ペチ

弟「......そうですよね。すいません弱気になりました」

姉「君は出来る子だよ!！ 私が保証します!！」

弟「ありがとうございます。ところで先輩はお昼食べたんですか？」

姉「ううん、今からだよ。弟くんの分も作ったから食べてほしいな？」

弟「わぁ!！ ありがとうございます!！ ちょっとお腹空いてたので嬉しいです」

女先輩「ではでは」

弟・女先輩「いただきます」

ーーーーーー
ーーーー
ーーー

弟「ふぅー、女先輩ご馳走様でした」

女先輩「いい食べっぷりだったね」

弟「先輩ん料理が美味しいからです」

女先輩「ふふ、お世辞でも嬉しいな............ところで」

弟「はい？」

女先輩「その首にある引っ掻き傷はなに？」

弟「え!？ ああこれは猫に......」

女先輩「」ジッ

弟「............姉にやられました」

女先輩「弟くんのお姉さんってたしか三年生だよね？」

弟「はい、パシられるのを拒否したら......」

女先輩「乱暴なお姉さんなんだね」

弟「どうしてああなったのか......」

女先輩「辛くない？」

弟「え？」

女先輩「何かお姉さんに嫌な事をされたら言ってね？」

弟「ええ!？ 先輩大げさ......」

女先輩「そんなことないよ!！」

女先輩の綺麗な手が、弟の手をギュッと握る

弟「せ、先輩?」

女先輩「ぁ....../// ご、ごめん弟くん!！」パッ

弟「あ、えと......心配してくれてありがとうございます
でも大丈夫ですよ、乱暴な人ですけど、根は優しいです」

女先輩「むぅ、弟くんがそう言うなら......」

弟「ではそろそろ時間なので」

女先輩「あ......そうだね。それじゃ弟くん」

弟「はい。あ、先輩」

女先輩「ん？」

弟「カチューシャ似合ってますよ」

女先輩「!！///」

弟「では、放課後部活でー!！」

女先輩「............」

女先輩「......弟くん、気付いてくれた......///」

女先輩「弟くん............///」

～場所が変わって裏庭～

姉「............」

モブ「姉先輩好きです!！ 付き合ってください!！」

姉「あ？ なんで？」

モブ「え......その、すきだから...」

姉「私、お前嫌い」

モブ「ぁ......」

姉「じゃ、そういうことだから......」

モブ「あ!！ 女先輩!！」

「おい下級生、諦めろ」

モブ「あ、あなたは......」

女「あいつは超一途なんだから」

モブ「............は？」

女「おっと、これは秘密だー」

姉「おい女、行くぞ」

女「あーい、それじゃあねー」

モブ「............ふられた」

女「いやーこれで通算八人切り!！ エグいねぇ～」

姉「嬉しくねぇよ、鬱陶しいわ」

女「でももう少しやんわり断れないの？」

姉「なんで？」

女「可哀想かなと」

姉「ああいうのはスッパリ切るんだ。後腐れないからな」

女「で、弟君は元気？」

姉「な!？ なんで弟の話になる!？」

女「いや、ただ弟君の事を聞いただけですが......？」ニヤニヤ

姉「たく///......からかうな」

女「だって赤くなってる姉ちゃん可愛いんだもの!！」

姉「絶交すっぞ」

女「あうー、素直じゃないねー。弟君にもそんな態度？」

姉「う......だってよー......あいつ人の気持ちも知らないでさ......」

女「言っておくけどそんな態度じゃ伝わるものも伝わらないからね？」

姉「え......そうなのか?」

女「うかうかしてると、弟君寝取られちゃうぞー」ニヤニヤ

くっさ

期待

続きはよ

姉「ふん!！ 脅したって無駄だ、弟の事を好きになる奴なんて」

女「私の目の前にいるブラコン女は弟君大好きじゃないかぁ」

姉「うるさい!！ それに......どうせ私と弟は姉弟だ......」

女「あねちゃん......」

姉「私ってさ、こんな口調だし乱暴だから周りから
煙たがられるし......皆んな私の容姿だけみてやがる」

姉「うんざりだ、でも弟はそんな私でも普通に接っしてくれる」

姉「........................だから好きだ///」

女「......ふーん、でもそれは少し違うよ」

姉「え......」

女「この私もいるじゃないか!！」

姉「あ......そうだったな」クス

女「でも好きなら少しくらい優しくしてあげなよ？」

姉「......頑張ってみる」

～自宅～

姉「(優しく......て、言われてもどうすれば......)」

弟「ん？ どうした姉ちゃん」

姉「な、なんでもねぇよ......こっちみ......ん(ふぬぅ......乱暴な言葉はNGだ)」

弟「大丈夫か？ 顔赤いぞ？」

姉「な、なんでもないって言ってるだろ!！」

弟「熱でもあったら大変だろ。ほっ」

弟は姉の額に自分の額をつける
瞬間、姉の弟限定素直になれないメーターが一気に振り切る

姉「ひゃ............!？///」

弟「うーん、少し熱いぞ？ やっぱりここは大事をとって......」

姉「せ.........セクハラーーーー!！!」バチん!！

弟「何故だーーー!？」

弟「いでぇ......」

姉「お、お前が悪い!！」

弟「た、ただ心配してただけなのに......」

姉「!！///」

姉「(こいつは何時も、私を気にかけてくれている......私はそれだけで...」

弟「姉ちゃん？」

姉「ぁ......ま、まぁ......心配するな......///」

姉は乱暴に弟の頭を撫でる

弟「ちょ......なに......」

姉「ふん、寝る!！///」ドタドタ

弟「............なんだったんだ」

姉「(い、勢いで弟を撫でてしまったが......///)」

姉「(お、弟の髪は......なんというか、男らしいというか......あいつも成長......)」

姉「(ならあそこも......)」

姉「///」

姉「(な、何を考えている!！ 寝よう!！ 今日はもう寝よう!！)」ブンブン

～深夜～

姉「............トイレ」

姉「うぅー、少し寒いなぁ......早くすませよう」

姉がトイレへ向かう途中、リビングが明るいことに気付いた

姉「(誰か消し忘れたのか............いや、声がするな)」

姉はそっとリビングから漏れ出る声に耳を傾ける
どうやら声の主は母に父、そして弟

姉「何を話しているんだ？ てか私は抜きか........このやろう......」

父「弟......お前と姉は血が繋がっていない」

姉「(..................は？)」

姉は父の言葉をすぐには飲み込めなかった
それよりも、唐突に告げられた、否

知ってしまった真実に戸惑いを感じ
自室へと音を立てないように戻った

姉「(私と弟は.........血が繋がっていない？)」

姉「(弟はあかの他人............？)」


～女先輩宅～

女先輩「ふんふんふーん」

女先輩「ふふ......出来た!！ 弟くん人形......///」

女先輩「あーん/// 今回の弟君人形は凄くいい仕上がり
弟くーん/// 可愛いよ～よしよしよし～」

女先輩「それにしても弟君、最近ますますかっこ良くなったなぁ」

女先輩「ふふ、ねぇ弟君!！」

弟人形(女先輩)「なんですかー女先輩!」パクパク

女先輩「弟君の好きな人ってだーれ？」

弟人形「それは......先輩、貴方です」パクパク

女先輩「ええ.........///」

弟人形「部活で会った時から一目惚れでした.........」

女先輩「わ......私も......初めて弟君と出会ってから..........」

弟人形「女先輩!！」

女先輩「お、弟君/// んー///」ちゅ

女先輩「んっ、ん、ちゅ............弟くーん/// すきぃー///」スリスリ

女先輩「絶対、絶対私の彼氏にするんだから.............///」

女先輩「ふふ、今日は一緒に寝ましょうねぇ～///」スリスリ

今日はー
ここまでー

クソスレ乙

乙！期待

乙