【安価】穂乃果「前回のラブライブ!……は何だっけ?」 (410)

前回のラブライブ!


>>2になった私を待っていたのは学校が>>4になるというお知らせ!


穂乃果「私の輝かしい>>2生活がぁ~!」


>>4を阻止するためには>>6するしかない


そこで私は今大流行の>>8をやって、学校を>>10することにしたの!


でも……


海未「>>12はなしです!」



絵里「>>13のために何をするべきか、よく考えるべきよ」



それでもわたしは>>14のために何かしたい…諦めきれない!


私…やっぱり>>15

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先生

リニューアル

クーデター

百合営業

謎の完全武装な自警団配備

ほのこと

レズハーレム

新婚旅行

独立してロシア編入

「「「せんせーさよーならー」」」



「うん、さようなら。みんな気をつけて帰るんだよー」



「「「はーい」」」



「……ふぅ~」



教師になって何週間か経つ。

最初は失敗続きだったけど、最近はようやく落ち着いてきたと言われるようになった。

実家の和菓子屋を継がなかったことは今でもたまに申し訳なく思ってる。

でも…私のやりたいって気持ちに素直になった結果が今の私だから、後悔はしていない。

「……」

散らかったデスクの上に置かれた一枚の紙に目を落とす。



『国立音ノ木坂学院校舎改築の概要』


胸の奥がちくりと痛む。


確かにこの学校はもう随分と古い。

工事をしないと危ない部分もあるのかもしれない。自分でもちゃんと分かっているはずなのに……

でも…私がこの学校の教師になったのは、みんなと過ごした思い出がこの場所に詰まっているから。

工事が済めばここは私の知ってる学校とは別物のようになってしまうと思う。


仕方のないことなのかもしれない…でも、私はもう少しだけこの校舎で過ごしたい。


だから━━




「クーデターを起こすしかないんだ……」




私は自分の覚悟を確かめるように、胸の前の拳を強く握った。



━━




「うーん……」


行きつけの喫茶店でカフェオレを飲みながら頭をひねる。

クーデターを起こして学校の工事を中止させるってていっても…一体どうすればいいんだろ?

私一人でそんなことを主張したって受け入れられる気がしないし……

うぅ……やっぱり考え事は向いてないなぁ、私。



(……あれ、そういえば前にもこんな風に考え事したような)



学生時代、廃校を止めるために何をすればいいのかって考えて……私がスクールアイドルをやろうって言いだしたんだよね。



(ふふ、あの時はことりちゃんと海未ちゃんもいたっけ)


思えば最近みんなと会っていないような気がする。

最後に会ったのは…うーん……思い出さない……


「…みんなに連絡してみようかな」

久しぶりに会いたいし、工事を止めるいい案を出してくれるかも。

そう思って伝票を手に店を出ようとした時、視界の端に懐かしい後ろ姿が映った。


(あれは……>>25ちゃん?)

「あの…」

長い間会っていなかったので、人違いの可能性もある。

普段の十分の一くらいの声で声をかけてみた。

「はい?」

くるりと振り向いたその顔は……その顔は……




「…のっぞみちゃーーーん!!」

以前よりずっと大人っぽくなって、更に大人の色気のようなものが増した……希ちゃんだった。


「うわぁぁぁ! ほ、穂乃果ちゃん!?」

「うぅ……そうだよ、穂乃果だよ…穂乃果だよ希ちゃーん!」

「は、はは。久しぶりやね。こういうとこは全然変わってないね」

「希ちゃんのその喋りもだよー!」

「ほ、穂乃果ちゃん…会えたのは嬉しいけど一応喫茶店の中やから…」

「希ちゃーん!」

「……よ、よしよし」


久しぶりの再会に、私は人目もはばからずに希ちゃんを抱きしめ続けた。

「……落ち着いた?」

「ずびっ…うん。ごめんね、服濡らしちゃって」

「いいんよ。穂乃果ちゃんが全然変わってないみたいで何かほっとした」


そう言って笑った希ちゃんの表情はびっくりするくらい綺麗だった。

高校時代もよく笑う素敵な人だったけど、ますます磨きがかかったみたい。


そして……相変わらずのど迫力。

何かまた大きくなったような気がする。


「それにしても面白い巡り合わせやね。たまたま入った喫茶店で穂乃果ちゃんと出会えるなんて。会わせてくれた神様に感謝感謝♪」

「えへへ、そだね。希ちゃんと随分長いこと会えなかったし、感謝しなくちゃね」

でも…校舎の工事のことは許さないよ! 神様!



「穂乃果ちゃんは今学校の先生やってるんやっけ? いやぁ、人の未来なんて分からないもんやね」

「むむ…馬鹿にされてる気がする……希ちゃんは>>29だよね?」

巫女

「巫女さんだよね? これ以上ないくらいぴったりだよね~」

「そうかな? まぁウチもけっこう気にいってるんだけどね♪」

大学で神道を学んだあとで神社の巫女さんになったって聞いた時はすごく納得したなぁ…

希ちゃんほど巫女さんが似合う人もなかなかいないもんね。

「…それで、穂乃果ちゃんは一体何に悩んでるん?」

「え?」

「顔みればわかるよ。書いてあるもん」

希ちゃんには隠し事とか出来ないんだよねぇ…もともと話すつもりだったとはいえ、やっぱり凄いなぁ。

「えっとね…」



━━



「…そう。学校が…」

「うん…あと少しでいいんだ。もう一年くらいでいいから、私あの校舎で過ごしたいの」

「それでクーデターを起こす、と考えたわけやね」

「うん」

「……やっぱり変わってないなぁ。そういう無茶苦茶なところも」

「そ、そっかな…?」

少しは大人っぽくなったと思うんだけどな。

希ちゃんには負けるけど……

「それで希ちゃん。何かいい考えないかな?」

「うーん…>>33

レズビアン

「レズビアンや」

希ちゃんはそう言った。

私は希ちゃんの言ったことが理解出来なかった。

いや、出来る人がこの地球上にいるのかな?

「希ちゃん、これ真面目な話なんだよ?」

怒気を含んだ声ですごむ。

どうすれば校舎を守れるのか聞いてレズビアンなんて答えが返ってきたら怒りたくもなるよそりゃ。

「い、いやあれだよ穂乃果ちゃん。今大流行してるやん? 百合営業」

「き、聞いたことないんだけど……」

「とにかく。可愛い女の子の百合を見るために巨額の投資をしてる富豪もいるって話やで」

「…ねぇ、希ちゃん。本当だとしてそれが何なの?」

希ちゃんが何を言いたいのかまるで分からない。

分かったら多分私は頭がおかしい。

「つまり…百合営業で稼いだ資金を基に学校に謎の自警団を配備すればいいんよ!」

「……」

「その人らに工事しに来た業者を追っ払ってもらえば万事解決! 完璧な作戦やん?」

「……」

「しかしそうするとなると一つ大きな問題があるんよ」

「……なに?」

「それだけの資金を手にするためには並の百合じゃ不可能……お互いのことを信頼し合い、好き合い…なおかつ容姿もトップクラスの子を集めて、パーフェクトな百合を完成させなければならない…」

「……つまり?」

「穂乃果ちゃん……」




「μ's、再結成の時やで」



希ちゃんは最高の笑顔で言い放った。


どうしよう。


暫く見ない間に希ちゃんがアホの子になっちゃったよ……

「そうと決まればさっそく一人一人メンバーを当たってみようか!」

希ちゃんは一気にウキウキ気分になっちゃったみたい。

そりゃ私もみんなに会えるなら嬉しいけど……この作戦で上手くいくのかなぁ…

「ウチと穂乃果ちゃん以外のメンバーは今何をしてるんやっけ?」

「うーん…私も最近あんまり連絡とってなかったから……絵里ちゃんがロシアで>>39してることしかわからないよ」

これだけは確実だ。

毎日電話で話してるから。

花嫁修業

「は、花嫁修行……? 絵里ちが?」

希ちゃんは相当びっくりしたみたい。

目を丸くして驚きを表していた。

「うん。絵里ちゃんのおばあちゃん秘伝の料理を教えてもらったりしてるみたいだよ」

「あ、あの絵里ちが…結婚する気なん?……ホント、月日が流れるのは早いなぁ。もう相手は決まってたり?」

「うん。えへへ、秘密にしといてって言ってたからまだ言えないけどね」

そう、まだ秘密。

ギリギリまで隠しておいてみんなをびっくりさせたいから。

「そっか。…あれ、でも何で穂乃果ちゃんはそのこと知ってるん?」

「さーて、他のみんなに連絡とろっか!」

「ちょっ! 教えてくれてもいいやん!」

そのうち教えることになるもん。だからまだ秘密♪




━━そして



「……うん、うん。分かった。楽しみにしてるね」

「どう? にこっちは都合つきそう?」

「うん、大丈夫みたい。これで全員集合決定だね!」

希ちゃんと手分けして皆に連絡をとって、何とか全員が集まれる日を決めることが出来た。

私が思ってた以上に百合営業は収入がいいらしく、さらに伝説的な存在になっている元μ'sのメンバーならば一日で十分な稼ぎになると希ちゃんが言っていた。

……今更だけどいいのかなコレ。

「いや~、それにしても皆の声懐かしかったなぁ…」

希ちゃんが感慨深い顔で呟いた。

「うん…皆の近況も聞けたしね」

海未ちゃんは>>43

ことりちゃんは>>44

真姫ちゃんは>>45

花陽ちゃんは>>46

凛ちゃんは>>47

にこちゃんは>>48

をしてるそうだ。

やっぱり、と思ったり意外だなぁ、と思ったり。

皆のことを聞くのは楽しかった。

中学生をナンパしてハーレムを作ろうとしてる

園田道場と穂むらを合併

ニート

農業

米農家

幼稚園の先生

楽しかった……けど



「何人か詳しく事情を聞きたい人がいるなぁ……」

「そうやね。特に海未ちゃんとか真姫ちゃんとか…ことりちゃんはなんなん?」

「よく分からないんだけどね、『あの時果たせなかったほのうみの夢はまだ終わってないちゅん!』…って言ってたの」

「……」

「何なんだろうねぇ…」

ことりちゃん、昔から時々うっとりした目で私と海未ちゃんを見てることがあったからなぁ…

今になってもことりちゃんのことはよく分からないや。

「とりあえず…希ちゃんは今度の休日空いてるかな? みんなに会う前に海未ちゃんと真姫ちゃんとは話をしておいた方がいい気がして…」

「ウチは…>>56

1.空いてる
2.空いてない

1

「空いてるよ」

「そっか、良かった」

二人が今どんな状態なのかよく分からないから、一人で会いに行くのは不安だったけど…希ちゃんがいると何だか心強いや。

「じゃあまた週末に会おうね。会えて嬉しかったよ、希ちゃん」

「うん、ウチも同じかな」

「それじゃあね、ばいばい」

右手をゆるく振ってお別れを言う。

また今度会えるって分かっててもちょっぴりさみしくなる瞬間。

「…あ、穂乃果ちゃん」

踵を返してお店を出ようとした時、希ちゃんの声が手を引いた。

「なに?」

>>60

お金貸して!!

「お金貸して!!」

「……え? 持ってないの?」

「ふふ、今気づいたんやけど財布持たないで喫茶店に入ってしまったみたいなんよ」

「……」




前言撤回。

希ちゃんがいても全然心強くない。

むしろ不安です。



━━


年をとるとどんどん時間の進みが早くなるというけど、最近それを実感出来るようになった気がする。

希ちゃんと喫茶店で会話したことが昨日のことのようなのに、実際にはもう一週間経っている。

子供の頃はそんなことあり得ないって思ってたけど、私ももうすぐお母さんみたいになっちゃうんだろうなぁ。

「穂乃果ちゃん、どうしたん?」

隣を歩く希ちゃんが不思議そうに顔を覗き込んできた。

近くで見るとどきっとするくらいに整った顔につい身を引いてしまう。

「ちょ、ちょっと考え事。…それより希ちゃん、今日は財布忘れてないよね?」

「もう、そんなに何回も忘れるほどウチもお馬鹿さんじゃないんよ? ほら……おや?」

「どうしたの?」

「…ふふ、途中で落としてしまったみたいやね」


希ちゃんは成長の過程で美貌の代わりに大事なものを落としてきてしまったみたい……


「…あとで探すの手伝うよ」

「うぅ…ありがとう」

希ちゃんは大げさに袖で目元を拭った。

…まさかわざとじゃないよね?

「とにかく今は>>68ちゃんの家に行こうよ」


※海未か真姫で

うみ

「海未ちゃんの家の方が近いんだし」

「そ、そうやね。ウチの財布は後回しでいいよね…」

「……」

「いやいいんよ! 穂乃果ちゃんにとってはウチの財布なんてそんなものだもん! 仕方ないんよ! ウチだってそうやもん! 無二の親友と高校で出来た友達の財布のどっちをとるかって言われたら……」

「分かったよ! 財布見つけてから行くよ!!」

やっぱりダメだ、希ちゃん。




━━


財布は何とか無事に見つかり、三十分ほど時間をロスしてから着いた海未ちゃんの家。

和風、と聞くと私の頭の中にはまずこの家が浮かぶ。

それくらいに厳粛なような荘厳な…とにかくそういう雰囲気の漂っていて…何度も遊びに来た家だ。

それでもさすがに家にお邪魔するのは久しぶりのことなので、インターホンを押す時は少しだけ手が震えた。

「はい、園田です」

「あ、あの、高坂穂乃果です! その、海未ちゃ…海未さんの幼馴染の…」

呼び出しに答えたのは海未ちゃんのお母さんみたいだった。

私はやっぱり緊張して少し声が裏返った。

「あら、穂乃果ちゃん!? 懐かしいお客さんねぇ」

「お、お久しぶりです」

「ふふ、そんなに畏まらなくていいわよ。それで今日はどうしたの?」

「海未ちゃんはいますか? 少し話がしたくて」

「海未は…>>72


1.いる
2.いない
3.その他

1

「いるわよ。ちょっと待っててね、部屋まで案内させるから」

ぷつりとインターホンが切れた。

……これから何年かぶりに海未ちゃんと会うんだ。

ど、ドキドキしてきた…

「穂乃果ちゃん、大丈夫?」

「う、うん。希ちゃんは緊張しないの?」

「何年たっても海未ちゃんは海未ちゃんやん? 変に気負う必要なんてないよ」

「希ちゃん……」

…や、やっぱり希ちゃんと一緒で良かったかも。


また希ちゃんへの考えを改めようとしたところで、家の扉が横に開いた。

出てきたのはもちろん━━


「久しぶりですね。穂乃果、希」


「う、海未ちゃん…」



海未ちゃんだった。


海未ちゃんが>>76の格好で現れた。

ベジータの戦闘服

海未ちゃんがベジータの戦闘服の格好で現れた。


「海未…ちゃん?」


「どうしたんですか穂乃果? ハトが豆鉄砲を食らったような顔をして」

海未ちゃんは変わってなかった。

ベジータの戦闘服以外は。

いや、むしろ前よりもっと綺麗になっていたし、大和撫子って言葉がぴったりの女の子だった。

ベジータの戦闘服以外は。

私の記憶と寸分違わないいつも通りの海未ちゃんだった。

ベジータの戦闘服以外は。


「海未ちゃんその格好どうしたん? 部屋着?」

希ちゃんがのんきな声で尋ねた。

本当に希ちゃんがいて良かったよ。

私だけじゃ意味が分からなすぎて壁に頭打ちつけてたよ。


「これですか? >>81です」

はだか

「はだかですよ」

「ねえ、希ちゃんにも言えるけどさ。できれば私の分かるように説明してもらえないかな?」

「? 言ったとおりですが? ほら」

海未ちゃんが体をよじった。

その動きに合わせて戦闘服にシワが刻まれ……て……

「……海未ちゃん、それ」



「ええ。ボディペイントです」


私の幼馴染はベジータの戦闘服をボディペイントで表現した状態で目の前に現れたのだ。

海未ちゃんは随分変わってしまったらしい。

「ベジータの戦闘服ってボディペイントで作り出せるんやなぁ」

「コツは要りますがね。それより中へどうぞ」


帰りたい。

「客人を招くのはしばらくぶりですね」

海未ちゃんを先頭に家の中を歩く。

内装は思いっきり和風なのに、青を基調とした服(?)を着ているせいで浮きまくりだ。

ていうかお母さんとかに何も言われないのかな…

「さて、着きましたよ。どうぞ入って下さい」

海未ちゃんが障子を引くと部屋の全貌が目の前に広がった。

「こ、これは…」

>>90な部屋やね」

ぱっと見しただけで頭がおかしくなりそうな

それは何ともいいがたく、何ものにも形容することは不可能な部屋だった。

ただ言えるのはぱっと見しただけで頭がおかしくなりそうな部屋…それだけだ。

「う、海未ちゃん…こんな部屋で生活してるの?」

「当たり前じゃないですか。ここは私の部屋ですよ?」

異常だ。

こんな部屋で過ごしていてまともでいられるわけが……そうか!

「海未ちゃんがベジータの戦闘服のボディペイントをして現れたのは…!」

「十中八九、この部屋のせいやね」

希ちゃんはいつの間にか数珠とニンニクと十字架と木魚を手にしていた。

神道については詳しくない私だけど多分希ちゃんは間違えてる。

「恐らく穂乃果ちゃんにハーレムがどうとか言ったのもこれが影響や……この部屋には長年溜め込まれた海未ちゃんの>>95な思いが詰まってる…早く取り除かな!」

中学生穂乃果への執着心

「ちゅ、中学生の穂乃果への執着心…? まるで意味が分からないよ!」

「…きっと海未ちゃんは中学生の頃の穂乃果ちゃんのことが好きだったんよ」

ちゅ、中学限定なの……?

「しかし中学生活は終わりを迎え無情にも時は流れる……それでも海未ちゃんは自分の思いを捨てきれなかった…中学を卒業して今に至るまで穂乃果ちゃん(中学生)への思いを持ち続けた…」

「う、海未ちゃんが…?」

「う、嘘です! 私はそんなことは…!」

「海未ちゃん、隠さなくていいんよ? 隠すからこんなことになってしまった…気持ちっていうのは中に溜め込むと良くないことが起こるって相場が決まってるからね」

「私は……私は……!」

海未ちゃんは気持ちを否定するように首を横に振り続ける。

海未ちゃん、そうだったんだ……


「やれやれ、まだ素直になれないっていうなら…ウチが海未ちゃんの思いを解放してあげるでー!」



希ちゃんが「破ぁ!!」と叫ぶと両手いっぱいに持った十字架だの何だのが仄かな光を放った。

それは徐々に輝きを増していき視界の裏側まで透かすような力強い光へと変貌を遂げ、部屋全体を包み込んだ。

私が次に目を開けた時には海未ちゃんの部屋はただの質素な和室だった。

「ふぅ…これで一件落着やね」

ニッと笑ってみせた希ちゃんを見て神社の巫女さんて凄い、私は改めてそう思った。

━━


「はぁ…もう白状するしかなさそうですね」

海未ちゃんはすっかり元に戻ったようだった。

ボディペイントを消してゆったりとしたスウェットに着替えた海未ちゃんを見ると何故か目に熱いものがこみ上げてきた。

それほどまでにあの海未ちゃんはアレだった。

「確かに私は中学の時の穂乃果が好きでした。そしてその思いは今の今まで断ち切ることは出来ませんでした。しかしそれが私に大きな影響を及ぼすことになるとは…」

「お化けや霊なんてのは生前のその人本人の気持ちによるところが大きいからね」

あっさりそう言うけど希ちゃんて何者なんだろうなぁ…

「と、ところで海未ちゃん。今の私はどうなの?」

「恋愛対象には出来ませんね。私が好きなのは中学生の穂乃果でしたから」

「…さいですか」

いやいいけどね別に。

「で、海未ちゃんホントは今何の仕事してるの?」

>>103

小説家

「小説家ですよ。デビューしてまだ一年も経っていませんがね」

「おお! カッコいいよ海未ちゃん!」

これだよ、これでこそ海未ちゃんだよ!

「海未ちゃんはμ's作詞担当だったもんね。きっと文才があったんやろうね」

「海未ちゃん! 書いた小説ある!?」

「え? ええ、ありますが……読ませませんよ?」

「えー?」

恥ずかしがり屋は相変わらずみたい。ちぇっ

「お、穂乃果ちゃん。これやない?」

希ちゃんが部屋の棚から文庫本を取り出した。

それを見た海未ちゃんが希ちゃんの方へ走り出そうとしたところを見るとこれが海未ちゃんの書いた小説で間違いなさそう。

「穂乃果! 放して下さい! 読ませる訳にはいきません!」

「まぁまぁ海未ちゃん。ちょろっとさわりだけ見るだけだよー。…それで希ちゃん、どんなお話なの?」

パラパラと文庫本をめくっている希ちゃんに声をかける。

「えーっと、とりあえずペンネームは>>108、題名は>>110、内容は…………>>112って感じやね」

>>15が最難関だと思う

ゲボブリン

ほのうみに関する小説ですねわかります

「ペンネームは高坂海未、題名はゲボブリン、内容は…………ほのうみに関する小説ですねわかりますって感じやね」

「え? どういうこと?」

「ペンネームはいわずもがな、内容も出だし読むだけで分かっちゃうんよ。『高坂穂乃果と園田海未が結婚した』で始まるもん」

「え、えぇ~…」

完璧に実名使っちゃってるし……何なのその書き出し…

「題名だけは分からんなぁ。海未ちゃん、ゲボブリンてなんなん?」

「うぅ…私と中学時代の穂乃果の美しく繊細で大胆でそれでいて醜くダイナミックでエキセントリックな恋を言葉で表現しようとしたら……その単語が降りてきたんです…」

やっぱり海未ちゃんまだおかしいよ。

何言ってるか全然わかんないもん。

「小説でも未練たらたらなんやね、海未ちゃん…あ、でもこの小説ベストセラーになってる」

「え、えぇ~……」

「は、恥ずかしいです……/// 私と穂乃果(中学生、あくまで中学生)のラブストーリーが大勢の方に見られるなんて……///」

うーん、私がおかしいのか世の中がおかしいのか、どっちなんだろ…

━━


「海未ちゃんが小説家になってたとはねぇ、てっきり道場継いだりするのかと…」

一応無事(?)という確認はとれたので海未ちゃんの家をあとにした私達は今、真姫ちゃんの家に向かっている。

ニートってことだけど、真姫ちゃんいったいどうしたんだろう……

「そういえばことりちゃんが園田道場と穂むらを合併させるとか言ってたけど…あれは何だったんやろうね」

「あ、言われてみれば…真姫ちゃんに会ったらことりちゃんにも会ってみよっか」

「そうやね。……お、着いた着いた。ひゃ~、相変わらずでっかい家やね」

以前泊りにきたことがあったけど、真姫ちゃんの家は相変わらずの豪邸だった。

大きな門についてるインターホンを押す。

先に海未ちゃんに会ったから、もう緊張したりはしなかった。

あれを見たらしばらく驚かなくなると思う、間違いなく。

「……はい?」

少し、ドキッとした。

声の主は多分真姫ちゃんのお母さん…けど、前に聞いた時と全く印象が違った。

あの17歳くらいに聞こえる若々しい声の面影はなく、すっかり疲れ切っているような響きがあった。

「え、えっと…高校時代に真姫さんと一緒にスクールアイドルをやっていた高坂穂乃果といいます。その…真姫さんは?」

「真姫の?……真姫なら>>124

オリンピック選手になって今は外国でトレーニング中です

「オリンピック選手になって今は外国でトレーニング中です」

「え、えぇぇぇぇぇぇ!?」

驚いてしまった。

海未ちゃんの家で数年分くらいは驚いたと思ったのに…

「ま、待ちーや! 先週電話した時はワイニートって聞いたんやで!? ちゃんと奴さんの口から聞いたんやで!?」

希ちゃんもびっくりしすぎて関西弁で話しかけてしまっていた。

「ええ。先週までニートだったのに急に……なんかむしろそれが心配で心配で……」

インターホン越しにさめざめ泣いているのがわかった。

これはまさか……

「の、希ちゃん」

「……可能性はあるね」

真姫ちゃんまで海未ちゃんと同じように……? しかもやたらアクティブな方向に…?

「お願いです…あの子を元に戻してほしいの……明け方に寝て昼に起きるような不規則な生活をしていたあの子に…」

それは戻していいのかなぁ、むしろオリンピック選手ならそのままでもいいんじゃ…

でも真姫ちゃんのお母さんは元に戻って欲しいみたいだし…うーん………よし!

>>130!」

金メダルを取るまで頑張らせるべきですよ、でも外国行って会いに行きます

「せっかくニートを脱却したんですから金メダルを取るまで頑張らせるべきですよ!」

「で、でも……」

「心配なんですよね? 大丈夫です、私達が会いに行きますから!」

ドン、と胸を張ってみる。

真姫ちゃんの何を聞いても、本人に会ってみなきゃ何も分からないもんね!

「…ふふ、さすが穂乃果ちゃんやね。ウチもちゃんと付き合うよ」

「ありがとう…ありがとうあなた達……」

「お安い御用です!……あ、でも移動手段が」

「それなら任せて。西木野家の自家用ジェット機ならすぐに着くわ」

……わーお、すっごい。

「真姫は今>>134にいるわ。…お願いね、あなた達」

モスクワ

━━あっという間にモスクワ



「う、うぷ……」

早すぎるよ…早いにも限度ってものがあるでしょうよ…

「だらしないなぁ、穂乃果ちゃん。ほら、シャキッとせな」

希ちゃんは何でこんなに余裕そうなんだろう…?

「さーて、ここで真姫ちゃんがトレーニングしてるって聞いたけど…お?」

希ちゃんが目を向けた方を見てみると……



「?ぇぇぇぇぇぇい!」



真姫ちゃんがいた。

変な掛け声をあげて>>139のトレーニングをしていた。

乗馬

「馬術競技、だっけ? たしか何年か前のオリンピックで日本人の人が有名になったっけ」

「そうやね。最年長で出場とかなんとか…って今はそれより真姫ちゃんに話をしに行こう」


「真姫ちゃーん」

練習場は柵で囲まれているので、柵の外側から真姫ちゃんに声をかける。

「う"ぇぇあ!」

……うーん、ダメか。もう少し大声だしてみよう。

「まーきちゃーーーん!!」

「う"ぇぇぇぇぇぇい!」

こ、これでもダメ!?……よし! >>145すれば気づいてくれるよね!

ラグビー

「…よっし、希ちゃん!」

「ど、どしたん?」

「ラグビーしよう! そうすれば真姫ちゃんも気づいてくれるよ」

「そ、そうかなぁ……大声で呼びかけた方が効果あると思うけど…」

「甘いよ希ちゃん! 今からやるのはただのラグビーじゃないの…真姫ちゃんの部屋からかっぱらってきた>>150をボールに使って行うんだよ!」

「な……ほ、穂乃果ちゃん…本気なん!?」

「もっちろん!」

ふふふ、これなら確実に真姫ちゃんもこっちに気づくはずだよ!

「にこっち…」

鋭い目で花陽ちゃんを睨むにこっちがそこにいた。

「花陽と凛に会いに行くって聞いたから私も来てみたけど、随分面白そうな話してるじゃない」

にこっちは見るからに怒っていた。

誰よりもラブライブへの思いが強く、誰よりもμ'sを大事に思っていたにこっちにとっては…花陽ちゃんのしてきたことは許せないもののはずだから。

「詳しく教えてもらうわよ花陽。説明次第じゃ凛を泣かせた分と合わせて四、五回ひっぱたくわよ」

「に、にこちゃん……」

「はは、勇ましいねにこちゃん。…ま、きっとにこちゃんも私の話を聞けば納得してくれると思うよ?」

「いいから。とっとと話しなさい」

「はいはい」

花陽ちゃんは浅く息を吸ってから、視線を落とした。

そしてついに、花陽ちゃんの口から真相が語られる。

「……ラブライブ決勝前、>>392(どこで)>>394(誰が)>>396(何を)>>398(どうした)だよ。だから私は人間が大嫌いになったの」

「にこっち…」

鋭い目で花陽ちゃんを睨むにこっちがそこにいた。

「花陽と凛に会いに行くって聞いたから私も来てみたけど、随分面白そうな話してるじゃない」

にこっちは見るからに怒っていた。

誰よりもラブライブへの思いが強く、誰よりもμ'sを大事に思っていたにこっちにとっては…花陽ちゃんのしてきたことは許せないもののはずだから。

「詳しく教えてもらうわよ花陽。説明次第じゃ凛を泣かせた分と合わせて四、五回ひっぱたくわよ」

「に、にこちゃん……」

「はは、勇ましいねにこちゃん。…ま、きっとにこちゃんも私の話を聞けば納得してくれると思うよ?」

「いいから。とっとと話しなさい」

「はいはい」

花陽ちゃんは浅く息を吸ってから、視線を落とした。

そしてついに、花陽ちゃんの口から真相が語られる。

「……ラブライブ決勝前、>>392(どこで)>>394(誰が)>>396(何を)>>398(どうした)だよ。だから私は人間が大嫌いになったの」

アクシズ

A-RISE

花陽

食べたん

―回想―



花陽「こ、ここがA-RISE の本拠地、アクシズかぁ…さすがはスクールアイドルの頂点だけあってものすごい大きさの建物だなぁ…」

花陽「でも決勝前に私だけ呼び出しなんて…う、嬉しいけどいったい何の御用なんだろう…?」

花陽「とりあえず…お、おじゃましまーす」



ウィーン


ツバサ「あ、小泉花陽ちゃんだね? ようこそ、アクシズへ」

花陽「は、はい! おじゃまさせていただきますです!」

花陽(あ、A-RISE のセンター綺羅ツバサさん…! ほ、本物だぁ…!)カンドー

ツバサ「はは、そうかたくならないでよ」

花陽「しゅ、しゅいません……そ、それで今日は何の御用で…?」

ツバサ「…うん。今日呼んだのはね」



ガシッガシッ


花陽「……え?」

あんじゅ「……」ニコッ

英玲奈「……」ニヤッ



花陽「え…………え?」



ツバサ「花陽ちゃんを(>>403な意味で)食べるためさ!」



1.性的な
2.カニバ的な
3.その他


1できればふたなり

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