赤犬「あァ? 私立希望ヶ峰学園じゃァ……?」 (106)

赤犬「どこじゃァここは……? わしはパンクハザードで青雉と決闘しちょったはずじゃが……?」

ザワザワザワ……

石丸「君! 8時集合と知らされてあったはずだろう! 遅刻とはけしからんじゃないか!!」

山田「16人ですか。これで全員ですかね、ぇ……」

赤犬「……あァ? 誰じゃァ貴様らは」

舞園「ひっ」ビクッ

山田「」ガクガクブルブル

江ノ島(な、なによこいつ……)

葉隠(で、でけえ……。3メートル以上はあるべ……。こいつも新入生か?)

十神(あの男、いつの間に体育館に現れたんだ……!?)

霧切(あんな大男がいて気がつかないはずがない。さっきまでは絶対にいなかった……。でもいつの間にかすぐ近くに……。誰にも気付かれることなく体育館に入ってきたというの?)

苗木「ぼ、僕は苗木誠、こっちは舞園さやかさん。あの、君も希望ヶ峰学園の新入生なの?」

赤犬「あァ?」

苗木「い、いやあの、君は、何の超高校級の生徒なのかなー、とか思ってさ……。ぼ、僕は超高校級の幸運でここに来られたんだけどね、はは、は……」

赤犬「……?? 何を訳の分からんことを言うとるんじゃァ、お前」

赤犬「学園じゃァ? ここはどこかの学校なんか?」

霧切(……! これは、まさか)

舞園「……え? あ、あの、たしかにここは学校ですが……」

霧切「待って」

霧切「あなた、もしかして記憶がないの?」

赤犬「……あァ、その通りじゃ。学校か何か知らんが、なぜわしがこんな所におるのかさっぱり分からん」

霧切(やっぱり……)

十神「何だと? それは、学園に足を踏み入れた時から教室までの記憶がない、ということではなく、希望ヶ峰学園に関する一切の記憶がないということか?」

朝比奈「え? え? ってことは新入生じゃないの?」

不二咲「き、記憶喪失ってこと……?」

桑田「おいおい、マジかよ」

腐川「な、なによそれ。記憶喪失なんて漫画じゃあるまいし……」

セレス「私達も似たようなものですけどね。彼の場合は随分と酷いようですが」

赤犬「……おい。誰かわしに解るように説明してくれんか。ここはどこで、お前らは何者なんじゃ」

苗木「こ、ここは私立希望ヶ峰学園と言って……」

赤犬(……ナエギとか言うガキの話によると、ここはニホンという国にある特殊な才能を持った者だけを集めた学校らしい)

赤犬(そしてこいつらはその学校に招かれた新入生ということらしいが……。話を聞いてもわしがなぜここにいるのかはさっぱり思い出せん)

赤犬(ニホンなんちゅう国は聞いたこともない。おそらくは新世界の世界政府非加盟国なんじゃろうが、わしはどういう経緯でここまで来たんじゃァ)

赤犬(青雉に吹き飛ばされでもしたんか、どこぞの能力者の仕業か、あるいは決闘に負けたショックで放心して彷徨っとったんか)

赤犬「……考えていても仕方がねェ。まずはここを出るとするかのォ」

大和田「いや、それなんだがよ……」

『あーあー、マイクテスト、マイクテスト!』

『新入生の皆さん、今から入学式を執り行いたいと思います!』

モノクマ「」ピョーンッ

苗木「……ぬ、ぬいぐるみ?」

モノクマ「ぬいぐるみじゃないよ、僕はモノクマだよ。お前らのこの学園の学園長なのだ! よろしくね」

山田「んぎゃーぬいぐるみが動いたー!」

赤犬「なんじゃァ、ゾオン系能力者か?」

モノクマ「ぬいぐるみじゃなくて、学園長なんです、け……ど……?」

モノクマ「……?」

赤犬「……?」

モノクマ「……?? ……?」

赤犬「あァ? なんじゃァ?」

モノクマ「……え、誰、お前」

赤犬「わしはサカズキじゃァ」

赤犬「……そうじゃな、ここの連中に倣って言うなら、〝超高校級の正義〟ってとこじゃなァ」

モノクマ「いや、絶対高校生じゃないだろ!」

モノクマ「え、つーか、誰!? ホント誰なのオッサン!? いつの間に、いや何でここにいるのさ!?」

舞園(一体どうなってるの?)

霧切(私たちをここに集めたらしいこいつにも解っていないということ? 何者なの、このサカズキ君という彼は)

モノクマ(操作に手間取ってちょっと目を離した隙に、何が起こったって言うんだよ! 部外者が入って来られるはずがないのに!!)

赤犬「わしにも解らん。ここに来た時の記憶がないんじゃ」

モノクマ「ええー……」

モノクマ「…………」

モノクマ「ま、いっか。面倒くさいし」

江ノ島「良いのかよ!?」

十神「……訳が分からん。何なんだ、こいつらは」

セレス「随分と行き当たりばったりですわね」

モノクマ「えー、というわけで進行もおしていますので、入学式を続けたいと思います」

苗木(普通に続けるんだ……)

赤犬(モノクマとかいう奴が言うには他の誰かを殺さん限りは、わしらをここから出さんらしい)

赤犬(何が目的か知らんが、とんだ悪党じゃァ。確実に殺さにゃいけん)

赤犬(ちなみにモノクマはどうやらゾオン系能力者ではなくパシフィスタのような人工物のようじゃ)

赤犬(このニホンとかいう国は科学技術がかなり進んどる。ベガパンク並の科学者がおるんじゃろうのォ)

赤犬(まあ、海楼石でもない単なる鉄板で封鎖されちょるだけじゃから、ここから出ること自体は造作もない)

赤犬(ただ、厄介なことに建物のあちこちに映像電伝虫のようなもんがついちょるうえに、銃器まで設置してある)

赤犬(わしが塞いどる鉄板を破壊しようもんなら、奴はそれを乱射せんとも限らん。その場合わしは平気でも他の奴らの命が危ない)

赤犬(己が逃げる為だけに他人を危険に晒すような行為は明確な悪! わしは絶対にそんなことはせん)

赤犬(今わしすべきことは、モノクマを操っちょる悪党を見つけ出して殺し、囚われたガキ共を逃がすことじゃ)

大和田「てめえ、この俺に教えを説くってのかァ!?」ドンッ

苗木「ほげー」バタッ

大和田「……や、やべえ、強く殴りすぎた……。おい、苗木しっかりしろ!」

霧切「気絶しているわね」

大神「個室のベッドに寝かせてやるべきだろう。我が運ぼう」

朝比奈「ええ!? 大神ちゃん女の子なんだし大変だよ! ねえ、サカズキが運んでくれない? 一番力強そうなんだしさっ」

江ノ島「こんだけデカけりゃね」

赤犬「あァ? ……仕方ないのォ」ヨッコイセ

赤犬(わしはナエギを奴の部屋まで運んだ。そこでようやく、衝撃の事実に気がついた)




赤犬「わしの部屋がない……」

山田「むむ、たしかにサカズキ氏だけ部屋が表示されていませんな」

霧切「モノクマの言葉が本当なら、サカズキ君がここに来たのはイレギュラーのようだし、用意されてなかったんだと思うわ」

赤犬「おい、モノクマァッ!!」

モノクマ「はいはい、何のご用ですか?」

赤犬「わしの部屋はどこじゃァ。ついでにこいつらが使っちょるピコピコもわしは持っとらんぞ」

モノクマ「無いよ、そんなの」

赤犬「なんじゃと……?」

モノクマ「君がここに来る予定なんて僕の計画の中にはなかったんだから。……というかホントどっから入ってきたのさ君」

モノクマ「ま、ともかく君らの為に用意した部屋はそれだけだし、生徒手帳も余分なものはないよ」

モノクマ「それじゃ、バイバーイ」

赤犬「おい、待たんかこらァ!」

葉隠「……サカズキっちだけ部屋無しになっちまったべ」

セレス「廊下で寝ればよろしいのでは?」ヨロシイデスカ?

朝比奈「それじゃ風邪ひいちゃうよ!」

江ノ島「そもそも個室以外での就寝は校則違反じゃん。殺されちゃうでしょ」

赤犬(殺されるこたァ無いが、能力者だとバレれば奴も何をしてくるか分からん。なるべく能力は隠しておくべきじゃろうな)

大神「誰かの部屋で寝るしかあるまい」

石丸「よし! 僕の部屋に泊まり給え!」

赤犬「いいんか?」

石丸「もちろんだとも! 困っている人間がいるのに助けない理由があるのかね!」

赤犬「お前、良い奴じゃのォ。海兵にならんか」

山田「……い、いやしかし、大丈夫なのでしょうか?」

石丸「なにがだね?」

セレス「同じ部屋で寝るということは、相手に無防備な姿を晒すということ」ヨロシイデスカ?

セレス「あなた方のどちらかが〝卒業〟する誘惑に駆られるかもしれない、ということですわ」

石丸「馬鹿な! そんなことある訳がない! なあ、サカズキ君!!」

赤犬「あァ、ありえんことじゃ」

石丸「だ、そうだ! これで安心だな!」

桑田「……おめえらが良いってんなら別に良いけどよ」

不二咲(……どう見ても50代にしか見えない3メートル超のオジサンが混ざっていることにどうしても慣れないんだけど……みんなすごいなあ)

赤犬(建物の中を隈無く調べたが、これといって敵の手がかりとなるようなもんは見つけられんままじゃ)

赤犬(立ち入り禁止の場所も探れば何か出るのかもしれんが、敵の出方が分からん以上、今はまだ様子を見ることにした)

赤犬(3日程は特に何事もなく過ごした)

赤犬(だが、殺人が起きんことに痺れを切らしたモノクマのやつが茶々を入れおった)

赤犬(どうやらこのニホンっちゅう国には映像を記録する技術があるらしく、DVDっちゅうそれがガキ共に配られた)

赤犬(わしのDVDは無かった……)

赤犬(横からナエギの映像を見たところ、どうもモノクマの一味がガキ共の身内に何かしおったようじゃァ)

赤犬(学園の外を案じさせることで殺し合いを煽ろうっちゅう魂胆か)

赤犬(だが、まァ、これで誰かを殺そうと考える奴はおるまい。本当に身内を思うちょるんなら、悪を為すことはないはずじゃからのォ)

赤犬(と思うちょったら早くもマイゾノとかいう女が殺された……。加えてエノシマもモノクマの奴に殺された)

赤犬(モノクマの話が事実なら、マイゾノを殺した奴はガキ共の中におるそうじゃ)

赤犬(奴の妄言によると、学級裁判なるゲェムでその犯人を見つけなければ、犯人以外の全員が処刑される)

赤犬(……実に下らん。モノクマなんぞにわしが殺されることはないし、悪党の思惑通りに動くのは癪に障る)


赤犬「とはいえ、わしが殺されないとしても、他のガキ共はどうなるか分からん」

赤犬「そして何よりも、マイゾノを殺した奴は明確な悪!! ここは下らんゲェムに乗ってその悪党を暴くとするかのォ」

赤犬「今のところは現場となった部屋の主のナエギが一番怪しいが……」

赤犬「さて、捜査を始めるとするか。こういうのは海軍ではなく警察の仕事なんじゃがのォ……」





モノクマ『そろそろ始めちゃいますか。お待ちかねの学級裁判を』

赤犬「何も解らんかった……。やはりナエギが犯人か? まあ良い。裁判で明らかにすれば良いんじゃ」

――学級裁判

赤犬「死亡者の席か。悪趣味じゃのォ」

セレス「部屋は用意されていなかったようですが、ここの席はサカズキ君の分もあるんですのね」

モノクマ「う、うん、まあね。1人だけ仲間はずれじゃ可哀想だし」

モノクマ「さてと! 前置きはこれくらいにしてさっさと学級裁判を始めましょう!」

【議論開始】

赤犬「確実に犯人を処刑せにゃいかんのォ」

――――
――
苗木「……舞園さんが、包丁を持ち出した?」

石丸「包丁を持ち出したのは被害者である舞園君自身だったのか!」

赤犬(どういうこっちゃ……? 凶器を持っちょったのがマイゾノじゃァ……?)

苗木「それはきっと護身用に持ち出したんだよ!」

十神「だとしてもだ、凶器を持ちだしたのは舞園自身だったということになるな。そして苗木、まだお前の嫌疑が晴れたとは言えないな」

腐川「ほらみなさい! やっぱり苗木が犯人なんじゃない!」

赤犬(あァ、たしかに今のところはナエギが最も怪しいのォ。だが推論ではなく確実に証拠がなければ……。これでナエギが無実で真犯人を逃しでもしたら目も当てられんわい)

霧切「待って。まだ苗木君を犯人と決めつけるのは早いんじゃないかしら。苗木君が犯人じゃないという根拠はあるのよ」

赤犬「なんじゃとォ……?」


――――
――

苗木「……犯人は、ドアが開かないのは中からカギをかけられたせいだと勘違いした。だからこそドアノブごと壊そうとしたんだ」

舞園「苗木君が犯人だとしたら、そんな面倒なことをしなくてもドアを開けられたわ」

腐川「な、苗木じゃないってこと?」

苗木「き、霧切さん……」

霧切「安心しないで。まだ終わっていないわ」

赤犬「……待たんかい」

霧切「……なにかしら?」

赤犬「そう思わせる為に苗木が工作した、ちゅうことも考えられるじゃろォが。まだ苗木を白と決めつけられはせんじゃろ」

葉隠「…………た、たしかにその通りだべ!」

桑田「そ、そうだそうだ! 苗木が犯人に決まってる!!」

霧切「そうね。その可能性もあるわ」

苗木「え!?」

霧切「でも、苗木君が犯人だとすれば、犯行現場が自室だなんて明らかに突発的で無計画な犯行よ」

霧切「そんな犯人が事後に罪を逃れたい一心で考えたとしても、そこまでの偽装工作を考えつくかしら?」

霧切「それよりも私は、真犯人が苗木君の部屋を舞園さんの部屋だと思いこんでドアノブを壊した可能性の方が高いと思うわ」

赤犬「……今の手がかりでは、苗木の可能性も、他の奴の可能性もあるっちゅうことか」

腐川「ぜ、全員容疑者に逆戻りじゃない!」

葉隠「つーか、この状況ってヤバくねえか? リアルな話、誰かなんとかしてくれないと」

赤犬に釣られてやってきたが話が全く分からん

>>47
省略しまくりだから悪いが少なくともダンガンのアニメ版を見てないと分からん
だいぶカットしてたが多少作中の会話増やすか

――――
――

十神「舞園は殺人を計画、犯行後にプレートを戻し苗木に罪を被せようとしたんだろうな」

苗木「そ、そんなこと!」

十神「無いと言い切れるか? これだけの物証が揃っているんだぞ」

十神「計画通りに行っていたら、何食わぬ顔で舞園がその席に立っていたはずだ」

苗木「……舞園さん、どうして……」

セレス「決まってますわ。ここから脱出する為、でしょうね」

十神「だが返り討ちにあって殺されてしまったのだから世話もない」

赤犬「……奴がそんな悪党じゃったとはなァ。死んで当然じゃのォ」

苗木「そんな言い方……っ!」

赤犬「自分の利益の為に他人を殺そうとするなんざァ、悪党以外の何者でもないじゃろォが!」

苗木「違う!! 舞園さんは……っ!」

霧切「冷静になって。言い争っている場合じゃないわ」

セレス「そうですわね、まだ犯人も特定できていないのですから」

十神「この中にいる誰かをな」

赤犬(……被害者と思われちょったマイゾノは、実際は殺されて当然の悪だった)

赤犬(だが、殺した奴がそれを隠しているっちゅうことは、それは正義の為ではなかったということじゃなァ)

赤犬(その犯人もまた、己がここから逃れたいという私欲でマイゾノを殺し、他の連中を犠牲にしようとしている)

赤犬(ならばそいつもまた悪! 舞園と同じ場所に送らないかんのォ)

――――
――

苗木「レオンって君の名前だよね。桑田怜恩君」

桑田「は、はぁ!?」

赤犬「ありゃァ数字じゃなく文字が逆さになっとったんか……。それは気が付かんかったのォ」


桑田「俺が犯人だぁ!? テキトーなこと言うんじゃねえって!」

霧切「貴方が犯人じゃないなら、どうして貴方は証拠を処分しようとしたの?」

桑田「はひゃぁ?」

苗木「……この事件の犯人は舞園さんを殺した後、慌てて証拠隠滅にとりかかった。だけど、焼却炉に近づくことができなかったんだ。そこで犯人が使ったのは……」



赤犬「おい、ちょっと待てやァ」

苗木「え?」

赤犬「もし犯人がロギアか、あるいは特殊なパラミシアなら、あんな柵なんぞ簡単に潜り抜けられるじゃろォが」

苗木「……? ロギ……? ええ、と」

十神「何を意味不明なことを言っているんだ?」

赤犬「あァ?」

霧切「……ロギアだとかパラミシアだとか言っていたわね。犯人がそれらのいずれかなら柵を潜り抜けられるってどういうことなのかしら?」

赤犬「……どういう、って」

赤犬「…………お前ら、まさか悪魔の実を知らんのか?」

セレス「はい?」

不二咲「……えっと」

朝比奈「何それ?」

山田「むむむ……。これはサカズキ氏から厨二病の匂いがしますぞ」

赤犬「あァ……。いや、何でもない」

赤犬「話の腰を折ってすまんかったのォ、ナエギ。続けてくれや」

苗木「う、うん……」

霧切「……?」

赤犬(まさかこの国の連中が悪魔の実も知らんとはな。技術はこれほど進んどるのにのォ)

赤犬(新世界、いやグランドラインにある国が悪魔の実を知らんとは考えにくい。わしは凪の海を越えてグランドライン外に出たっちゅうことか)

赤犬(しかし、新世界以外に政府が知らんこんな国があったとはな……)

苗木「……そうだよね、桑田怜恩君!」

桑田「く……、く、く……」

霧切「どうなの桑田君? 何か反論はある?」

桑田「反論はあるか、だとぉ……?」

桑田「あるよあるある! あるに決まってんだろ!!」

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホ!」

赤犬(なんじゃァ、こいつは……)

桑田「証拠がなけりゃただのでっち上げだ! そんなもん認めねえぞ!」

苗木「桑田君、君の工具セットを見せてもらえるかな?」ドンッ!

桑田「う、ぐ、ぐぁっ」

苗木「桑田君の工具セットは使用されてるはずだよ」ドンッ!!

桑田「ぅあ、あ?」

十神「もし別の用途で使ったと言うのなら、どこでどんな使い方をしたのか説明をしてもらおう」

霧切「先に言っておくけど『なくした』なんて言い訳はなしよ」

桑田「……あぽ?」

十神「どうやら、反論はないようだな」

桑田「あ……あ……」

苗木「桑田君……。くっ」



赤犬「待てや」

苗木「え?」

モノクマ「え?」

赤犬「まだクワタが工具セットを他の用途に使ったっちゅう可能性もあるじゃろォが」

赤犬「あるいは他の奴がクワタのもんを使ったんかもしれん」

腐川「は、はあ? 今更なに言ってんのよあんた!」

十神「当のクワタがあのザマなんだぞ?」

桑田「あぽ……あぽ……」

赤犬「だが、確実とは言えん。可能性が残っている以上、クワタ以外の奴が犯人かもしれんじゃろォが」

霧切「……サカズキ君。この環境ではそこまで確定的な証拠を採るのは無理よ」

霧切「推理で炙り出していくしかない。その為の多数決でもあるのでしょうしね。現に、貴方以外の人は桑田君が犯人で納得しているわ」

みんな「…………」

桑田「あぽ……」



赤犬「たしかにクワタは明らかに怪しい。だが、他の可能性が少しでも残っている以上、わしは納得するこたァできん」

十神「貴様、いい加減にしろ。なぜそこまでクワタを庇う」

赤犬「別に庇っとりゃせんわ。わしはただ真犯人を確実に殺したいだけじゃァ」

朝比奈「そんなこと言ったって……」

腐川「こ、これ以上どうしようもないじゃないのよ!」

葉隠「っていうかどう見ても桑田っちが犯人だべ……」

山田「犯人じゃなければあんな放心はしませんぞ」

桑田「あぽ」

大神「受け入れたくはない、がな」

セレス「彼の姿を見ておきながら、他の可能性を探ろうなどと言う方が不自然ですわね」ヨロシイデスカ?



モノクマ「えー、議論が平行線になってきたので、ここで打ち切って投票タイムに」

赤犬「いやァ、手はある」

モノクマ「……ちょっと、しつこいよサカズキ君。ぶっちゃけもう決まったようなもん……」



赤犬「犬噛紅蓮」

モノクマ「!?」ジュッ

「は? ……な、何?」

「モノクマが、壊れた……?」

「一体何が……。チッ、ともかく監視カメラで!」タタッ ガチャッ


「……!? 映らない!? 壊されている!?」

「マズイ……。絶望的に嫌な予感がする……。予備のモノクマを使ってっ」タッ

「起動!」

モノクマ「こらー! 一体何を……。え?」

モノクマ(な、何だ、これ、は……。部屋中燃えて、溶けてる?)

モノクマ「れ、連中は……、うっ」

モノクマ「死んでる……。バカな」

モノクマ「焼死体……? 体の損壊が激しい。何なんだよ、一体……」

モノクマ「……13体しかない。あと1人は……」

ウィーン

モノクマ「!! エレベーターか!」

(操縦を1階のモノクマに変えて……!)

――エントランス

赤犬「さて、と」

モノクマ「待て!」

赤犬「なんじゃァ。まだ予備があったんか」

モノクマ「何てことしてくれるんだよ、全員殺して! しかも希望でも無い君が!」

モノクマ「というか、何で殺したんだよ!? 完全に桑田怜恩が犯人で決まった流れだったじゃんか!」

赤犬「やるんなら徹底的にじゃァ。もしクワタが無実で、他のガキ共が処刑され、まずありえんことだが、真犯人がわしからまんまと逃げおおせでもすれば、全ての犠牲が無駄になる!」

赤犬「だからこそ、確実に犯人を殺せるよう容疑者を全員殺しただけじゃ」

モノクマ「頭おかしいんじゃないの!?」

モノクマ「というかぶっちゃけ桑田君が犯人だよ!!」

赤犬「……あァ、そうか。やはりのォ」

モノクマ「やはりのおじゃねえよ!!」

モノクマ「ええい、もういいや! どうやって爆弾を隠し持ってたのか知らないけど、ルールを破ったサカズキ君にはおしおきです!」

モノクマ「出でよ、グングニルの槍!」ポチッ

ザシュザシュザシュッ

モノクマ「……はあ、計画がメチャクチャだよ。……まあ良いか、これはこれで希望を絶望に……」

赤犬「芸がないのォ」ジュウウウウ

モノクマ「……あぽ?」

モノクマ「は、えっ、な、何で……」

モノクマ「……な、何なんだよお前!?」

赤犬「さァて、出入り口を塞いどるらしいこれを壊すかのォ」

モノクマ「……は、はは。お、お前が何か知らないけど、そうだ! ここが封鎖されている以上、ここから出られはしないんだ!」

モノクマ「この学園で独りきり、たっぷりと絶望を味合わせてあげる!」

モノクマ「残念だけど、この鉄板はさっき使ったような爆弾程度じゃ……」

赤犬「大噴火!!」ドンッ

ドゴーンッ

モノクマ「」

赤犬「……なんじゃァ? 随分な有様じゃのォ」

モノクマ「」

モノクマ「……う、うぷぷ。そ、そうだ。せいぜい外で絶望を知れば良いんだ。もうどこにも希望は残って……」

赤犬「こりゃァ、殺さにゃいけん悪が山積みじゃな」

赤犬「手始めにこの学園を吹き飛ばすか」

モノクマ「は?」

赤犬「流星火山」ドンッ!!



赤犬「うむ、校舎は大方吹き飛んだか。ここに誰かおったとすればまず死んどるのォ」

赤犬「黒幕がここにおるとは限らんが、まァ、外におったとしてもこの国の悪を滅ぼしとるうちに殺すことになる」

赤犬「では、行くか。わしの戦いはこれからじゃァッ!!」


赤犬の正義が世界を救うと信じて……! ご愛読ありがとうございました!

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