【安価】____Fabulous Veil!____(181)

ーオリキャラー
>>2-5は女キャラ
>>6-9は男キャラ
※学園、超能力モノ
※設定がきちんとしていなければ安価下

名前【】※名字と名前をしっかり記入
あだ名【】
容姿【】
性別【】
性格、特技、趣味など【】
好きな物、人【】
嫌いな物、人【】
口癖【】

各キャラの超能力設定はまた安価をとるよ
どれか一つでもかけてたら安価下になるから注意
では、出来るだけ個性的に頼むよ!

名前【笹支 彩々美(ササササエ ササミ)】
あだ名【さっちゃん】
容姿【黒髪ポニーテール、平均以上のバスト、女子の中では比較的長身】
性別【♀】
性格、特技、趣味など【活発でやや猪突猛進、バック走がクラスで一番早い、走るのが趣味で陸上部所属】
好きな物、人【笹餅、鳥のささみ】
嫌いな物、人【ねばねばした食べ物、カサカサ動く虫】
口癖【いえっさー!】


どう考えても深夜より速報向きな内容である件

>>2
ゆ、許しておくれよ…

あ、書き忘れてたけど…
※俺の勝手でCPが成り立つかもしれないので注意だよ!

名前【槍田梓乃(ウツダシノ)】
あだ名【特に無し】
容姿【黒髪ストレート、色白、バスト平均より下、平均的な身長】
性別【女】
性格、特技、趣味など【ネガティブシンキング、石橋を叩いて渡らない、文系タイプ、絶対音感】
好きな物、人【一人になれる場所、八ツ橋】
嫌いな物、人【自分以外の人間(例外有り)、面倒臭いこと】
口癖【鬱だ死のう】


>>1が失踪するに500ペリカ

名前【死々見 ほたて】(しじみ ほたて)
あだ名【怖くて誰もつけたがらない】
容姿【貞子みたいな髪形、80 57 81】
性別【♀】
性格、特技、趣味など【無口、他人を驚かせる事が得意、野性ペット問わずヘビを可愛がる趣味】
好きな物、人【きれいで丈夫な鉄パイプ、暗くて狭い所】
嫌いな物、人【虫全般、明るくて広い所】
口癖【それ100均っぽいね】

く、黒髪キャラ多いな…
あと女キャラ一人

またも書き忘れ
※俺の勝手により、設定が付け足される可能性も
でもそんな大きく変えたりはしない

名前【三神 透子(みかみ とうこ)】
あだ名【ととりん】
容姿【超絶美人。茶髪、ショート】
性別【♀】
性格、特技、趣味など【善人、頼まれたら断れない性格、ビリヤード好きでプロ級の腕前】
好きな物、人【輝いている物、小さい子供】
嫌いな物、人【悪人、悪行、卑怯、卑劣】
口癖【ありえませんっ!!】


一個ずれてるし、おんにゃのこでもええよね

名前【加藤暮 越士郎(カトウボ オシロウ)】
あだ名【シロッコ】
容姿【身長180cmでハンサム、紫色の変な髪型】
性別【男】
性格、特技、趣味など【尊大で自信過剰、機械に強い、趣味は機械いじりとナンパ、自称木星帰りだが他人には信じてもらえない】
好きな物、人【女性、自分】
嫌いな物、人【愚民、ニュータイプのなり損ない】
口癖【私は次の時代を動かすのは女性だと思っている 大人には大人の男が似合うものだ。】

物凄く申し訳ないんだが、>>5さんは若干キャラ被ってるから>>8さんのキャラを使わせて貰う事にする

じゃあ、ここから男キャラだな

名前【鐵鋼(クロガネ・ハガネ)】
あだ名【クロ】
容姿【黒短髪、210Cm、わりと美形、和服をよく着る】
性別【男】
性格、特技、趣味など【無口。漢、居合いの達人。趣味はぬいぐるみ集め(大きいやつ)】
好きな物、人【抹茶、筋をキチンと通す人】
嫌いな物、人【パフェ、筋を通さない、だらしない人】
口癖【語尾に……む。がつく】

>>9
パクってるからアカンw

>>12
すまんが、口癖を使って例文作ってみてくれ下さい

>>14

「……俺の、趣味か……?」

「……………」

「………大きいぬいぐるみ集めだ。……む。」

>>14何ッ!?学園にシロッコがいたら多分面白いと思ったんだが…やっぱりダメか。

>>15
おし、了解

>>16
確かに面白そうだけどあくまでオリキャラなのだよ( `・ω・´ )

あと男キャラ二人

名前【原山 敬治朗】
あだ名【敬ちゃん】
容姿【身長160くらい、引き締まった体を持つ。黒の天然パーマ。常に服はシンプル】
性別【男】
性格、特技、趣味など【気弱でシャイな性格だがやるときはやる。趣味のバイクは繊細な走りで日本シリーズに誘われるほどの腕】
好きな物、人【行動を引っ張ってくれる人、鈴鹿サーキット、家庭的な味】
嫌いな物、人【苦いもの、危険運転と事故、バイクに理解を示さない学校】
口癖【僕だって!】

>>18
読み方は
はらやま けいじろうでいいんだよね?

よし!!皆個性的なオリキャラありがとう!!
俺は、これから色々と設定を練ってくるよ
一旦キャラを整理してから、明日ぐらいにまた来る
あと、一人称と年齢忘れてたけどそれはまた俺の方で考えてくるよ

>>20
口癖忘れてました
口癖【やっほー、そんな感じだ!】

>>23
了解

>>1です
ID変わるし、トリを付ける事にした

ここらで主人公二人の設定を紹介

名前【るり子】
あだ名【るりっ子】
容姿【赤髪のセミロングで花の髪飾りを着用。バストは平均。身長も体重も平均。美少女】
性別【女】
性格、特技、趣味など【皆をまとめるリーダー的な存在。しっかり者。特技は射的。趣味は毎朝のランニング】
好きな物、人【花。自然。動物。好みの異性のタイプは大人っぽくて優しい人】
嫌いな物【特に目立つ嫌いな物は無い】
口癖【ニューメジャーストラテジ!ターゲットロックオン!】

名前【トオル】
あだ名【】
容姿【茶髪。背は平均よりちょっと上。目が細いのが特徴】
性別【男】
性格、特技、趣味など【特にこれと言って特徴が無い。性格もつまらない程普通。ある意味まとも。頭が良い】
好きな物、人【甘辛い物。明るくて朗らかな家庭的嫁タイプが好み】
嫌いな物、人【虫。マヨネーズ】
口癖【】

そして、下の二名は人数的に必要となったキャラ

名前【雲井 ユカ】
あだ名【ユカグモ】
容姿【紫色の長髪で二つに束ねて括っている。童顔で可愛らしい顔付き。真夏でも制服の上から黒いコートを羽織って常にフードで顔を隠している】
性別【女】
性格、特技、趣味など【少し謎めいた性格であり、厨二臭が漂う女の子。特技は自身の気配を消す事。趣味は当たらない占い】
好きな物、人【ハンバーグ。洋食。丁寧に愛撫でてくれる人】
嫌いな物、人【童貞臭い人。変態。蛙】
口癖【さては貴様…童貞だな?】

名前【吉泉 雪(ヨシイズミ セツ)】
あだ名【せっくん】
容姿【金髪碧眼。短髪で前髪を分けている。モードが切り替わる時は七三分け。男にしては少し小柄。身長は平均。常に片手に槍】
性別【男】
性格、特技、趣味【残念な天才とはまさに彼の事。特技は頭脳戦。趣味は槍投げ。処女厨】
好きな物、人【エロゲ。処女】
嫌いな物、人【ビッチ臭い人】
口癖【エロゲはオカズに入りますか?】

今から各キャラの超能力を設定したいから安価取る

るり子>>31
トオル>>32
彩々美>>33
敬治朗>>34
透子>>35
>>36
梓乃>>37
銀河>>38
高嶺>>39
>>40
ユカ>>41
>>42

http://mhlabo.seesaa.net/category/6680308-1.html
超能力はここから選んでくれ
被ったりした場合は安価下

そのサイトの中から選ばないとダメなん?

液体変化

蛙人間

高速化

怪力

>>30
分かり安くするためにすまないが、そうしてくれ

分身

癒し ( ヒーリング )

人探知

重力

>>39
重力操作の事か?

途中送信したけどわかるかと思って書かなかっただけですよー

結界障壁

空気凝固

安価多過ぎてどこだかよくわからないぜ!

>>44
すまぬな
あと一人だ

トリ変えた

ちょいとまとめると

るり子【液体変化(リキッド・ミューテーション)】
トオル【蛙人間(トードミックス)】
彩々美【高速化(スーパースピード)】敬治朗【怪力(エンハンスド・ストレングス)】
透子【分身(スプリット・マイセルフ)】
鋼【癒し(ヒーリング)】
梓乃【人探知(マンサーチ)】
銀河【重力操作(グラビティ・チェンジス)】
高嶺【結界障壁(サイキック・バリア)】
圭【空間切断(スペース・カッター)】
ユカ【空間凝固(エア・コアギュレート)】
雪【核エネルギー生成(ニュークリア・フュージョン)】

こんな感じ
やっと設定終わったから、書いていく

ごめん、トリ変わってなかったわ


ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


トオル(………)

トオル(………)

トオル(……はて)

トオル(……ここはどこなのだろうか)

トオル(……)

トオル(…白い天井、薬品の臭い)

トオル(……どこかの学校の保健室、か…?)

トオル(どうして、俺は見知らぬ場所でこうして寝かされている…?)

トオル(………と言うか)

トオル(学校にしては、異様に静かだ……)

トオル(……)

トオル(……)

トオル(………目が覚めた以上、こうしてぐったりと寝ていても仕方あるまい)ムクリ

トオル(……まずは現状把握が優先だな…)ギシッ

キイィィン

トオル「うっ…!」

トオル(クソ野郎…目眩と頭痛が同時進行で襲って来やがる……)

トオル(だが、ここがどこなのか知らないままなんてのはごめんだ…)フラフラ

るり子「何やってるの?動いちゃ駄目よ」

トオル「!?!?」ガシャンッ

るり子「ちょっ、ちょっと大丈夫!?」

トオル「あ、ああ…」サッ

トオル(誰だ…?こいつは…)

るり子「…そう。なら良かった」ホッ

トオル(……まさかの美少女とご対面かよ、俺…)

るり子「……」

トオル「ぁ…と、えーと……」

るり子「……」

トオル(なんだ、この間は)

るり子「…まだ、完全には回復してないみたいね…」

トオル「へっ!?な、何が?」

るり子「何がって……貴方のその傷よ」

トオル(傷…?俺、何か怪我でもしたのか?)

キイィン

トオル「っ…!」

トオル(くそ……思い出そうとすれば、頭痛が…!)

るり子「……ねぇ」

トオル「…?」

るり子「あんた、自分の名前覚えてるかしら」

トオル(自分の名前…?そんなの聞いてどうすんだ…?)

トオル「……名前なら、覚えてる」

るり子「…そう。“なら”って事は、名字は覚えていないのね…。あたしと同じだわ」

トオル(そうだ…考えてみれば、名前は思い出せるのに名字は思い出せねぇ……)

トオル(まてよ…あたしと同じ?何が?名字を思い出せない事がか?)

るり子「……」

トオル(何か、知ってるのか…?)

続きは明日書くよ

トオル「……な、なぁ、一体ここはどこなんだ…?」

るり子「…そうね」

るり子「単刀直入に言うわ」

るり子「ここはね」


るり子「死後の世界なのよ」


トオル「………は?」

るり子「…あんたは何かしらあって死んだのよ」

るり子「ここへ来たって事は、それしか考えられないわ」

トオル「いやいやいやいや」

トオル「は?」

るり子「……」

トオル「あんた、今何を口走ってるのか分かってるのか?死んだ?俺が?からかうのもよしてくれよ」

るり子「からかってなんかないわ。事実だし」

トオル「俺には自分が死ぬ時の記憶が無い。よって嘘」

るり子「ここへ来る者は、皆死んだ時の記憶を失っているの。仕方が無いわ」

トオル「んな都合の良い話、信じられるか。嘘をでっち上げるのもいい加減にしてくれ」

トオル(一体何なんだ、この女は。こんな所が死後の世界?意味が分からねぇ…)

るり子「……」

るり子(…まぁ、無理もないわね。最初はみんな信じられずにいたもの。信じれって言う方が難しいわよね…)

トオル「…」

るり子「…」

るり子「…あんた、超能力って知ってるかしら」

トオル「!!」

トオル(何でこいつがその事を…!!)

るり子(この反応…やっぱりね)

トオル(まさか…!)

トオル「その、まさかだとは思うが…お前も超能力を持ってたり……」

るり子「そうよ。世間で言う超能力者」

トオル「!!」

トオル(はは…なんてこったい。俺以外にもいたとはな…)

るり子「……」

るり子「…あんたもそうなら、少しで良いわ。話を聞いて貰えないかしら」

トオル「……あ、あぁ」

るり子「まぁ、今更よね…」

るり子「…それで、ここが死後の世界だって説明はしたでしょ?まだ、信じられないかもしれないけど」

トオル「…」

るり子「ここへ来るには、幾つか条件が必要なのよ」

るり子「まず一つ目、死ぬ事」

るり子「二つ目、高校生」

るり子「そして三つ目、超能力者」

るり子「質問は?」

トオル「…」

るり子「OK。次行くわね」

るり子「あんたは全部当てはまってる、そうよね?」

トオル「……そう、だな…」

トオル「…」

トオル「…俺が死んだのかどうかは分からない…。だが、それ以外は当てはまってる」

るり子「そう…」

るり子「…ここは所謂、超能力者達だけのために作られた死後の世界、みたいなものなの」

トオル「…なぁ、それはあんた以外にも死んだ超能力者達がここにいるって事だよな?」

るり子「お察しの通りよ」

トオル「そうか…」

トオル(本当に…俺の他にも超能力者がいたなんて……)

るり子「でもね…」

キイィン

トオル「ぅっ……」

るり子「…!」

トオル(また頭痛かよっ……くそ)

るり子「……大丈夫?」

トオル「ああ…すまない…。話の途中で」

るり子「謝る事ないわ。気分悪くなったらちゃんと言うのよ?」

トオル「…おう。話、続けてくれ」

るり子「ええ」

るり子「……超能力者のためだけに作られた死後の世界…」

るり子「…ここに違和感を感じたりしないかしら」

トオル「……」

るり子「おかしいと思わない?どうしてそんな世界が存在する必要があるのか。何が目的で作られたのか」

るり子「疑問は湧いて来るわ。それもどうしようもないくらいにね…」

トオル「……」

るり子「何より、何故あたし達みたいな高校生超能力者達が次々と死んで行って、ここへ集められたのか」

るり子「それが第一の問題なのよ…」

トオル「……」

るり子「…あたしはね」

るり子「…あたしは、神様に試されているのだと思う」

トオル「!」バッ

るり子「…この世界を作ったのも、あたし達を殺してここへ連れて来たのも…」

るり子「きっと神様なのよ…」

るり子「…あたしを神様のせいにする不甲斐ない奴だって思ってくれても構わないわ…」

るり子「何の言い訳も出来ないもの…」

トオル「……」

トオル「思わねぇよ、そんな事…」

るり子「!」

るり子「そう…優しいのね」

トオル「…」

トオル「その…何で、あんたは神様に試されてると思うんだ?」

るり子「……そうね」

るり子「あたしが神様だったら、って考えてみた事があったのよ」

トオル「…」

るり子「…あたしが神様だったら、きっと超能力を持つ人間って異常に見えたに違いないわ…」

トオル「!」

るり子「神様からして見れば、恐い生き物なのよ…。あたし達は人間なりの抵抗を示した、異端な遺伝子だと」

るり子「そう、思ったの…」

トオル「……」

るり子「神様に取って、超能力者=反逆者なのよ。あたし達は本来人間に宿る事の無い協力な力を持ってしまった裏切り者…」

るり子「とんだ臆病者よね、神様って…」

トオル「…」

トオル「…色々考えてるんだな」

るり子「まっ、それもあたしの勝手な解釈に過ぎない訳だけど」

るり子「そして、ここまでは建前」

るり子「ここからが本題なの」

トオル「本題?」

るり子「そう、本題」

トオル「…?」

るり子「この死後の世界の学園には神秘のベール、別名ファビュラスベールという特殊なアイテムが隠されているの」

トオル「ファビュラス…ベール…」

るり子「そのファビュラスベールは、壮大で爆発的な力を秘めていて、正に神が作り上げた様な物なのよ」

トオル「!!」

るり子「それを手に入れる事が出来たなら、あたし達超能力者は記憶を取り戻し、神に認められて成仏出来るかもしれない」

るり子「これはきっと神様があたし達に与えた試練なのよ」

トオル「……記憶…試練…」

るり子「最初に言ったでしょ?あたし達は死んだ時の記憶だけが無い。つまりはその時の記憶のみを奪われた」

トオル「でも、俺は自分の名字も思い出せねぇ。それはどうなんだ?」

るり子「それはあたしも同じ。あたし達二人は何か特別な死に方でもしたんじゃない?」

トオル(本当に…俺は死んだのか…?)

るり子「まぁ、死に方に特別も何もないけどね」

トオル「…」

るり子「あたし達リベリオンズは、そのファビュラスベールを手に入れて神の試練に打ち勝つ事」

トオル「!」

トオル「リベリオンズ…?」

るり子「そう言えば、説明してなかったわね。ここへ来た超能力者達を集めてチームを立ち上げたのよ」

るり子「それがリベリオンズって名前のチーム」

トオル(リベリオン…あぁ、“反逆”か…)

トオル「…それは死んで、ここに来た超能力者達全員が入ってるのか?」

るり子「ええ、今の所はね」

トオル「そうか…」

るり子「そこで提案なんだけど、あんたもリベリオンズに入団しない?」

トオル「!」

るり子「無理にとは言わないわ。信じるか信じないかはあんたの勝手だしね」

トオル「…」

るり子「……」

るり子「…ここで一生何もせず、暮らして行くってのも一つの案だけど、それってあまりにも薄情じゃない…」

るり子「寂しい、じゃない…」

トオル「……俺は」

トオル「…俺は…信じられねぇ…」

るり子「……」

トオル「…正直言うと、馬鹿馬鹿しい。厨二病もいい所だって思ってる」

るり子「…」

るり子「…そう」

トオル「ああ」

るり子「…素直な返事をありがとう」

るり子「…それから、一ついい忘れていた事があるの」

トオル「…何だ」

るり子「この死後の世界は、皆不老不死状態になるの」

るり子「歳も取らないし、死なない」

るり子「言い忘れていた事はそれだけ」

トオル「そうか…」

るり子「…」

るり子「!」ピコンッ

るり子「……そうだ。その手があったわね」

トオル「…?」

るり子「あんた、ちょっと見てて」

トオル「おう…」

るり子「…すうぅはあぁ」

トオル(いきなり深呼吸し始めたぞ。何をするんだ、一体)

るり子「…そこのナイフ取って」

トオル(ナイフ…?何故に?)

トオル「はい」スッ

るり子「…ありがと」

トオル(おい、待て待て待て待て。普通に考えてナイフ取ってはおかしい。俺、渡しちゃったよ。ふっつうに)

トオル(ま、まさかな……)

るり子「……ちゃんと、あたしを見とくのよ」

るり子「…」

るり子「…よし」

るり子「っ…」ギュッ

トオル(まさかだろ…!!)

トオル「何やってんだ!!止めろ!!!」

グサッ

るり子「うぐぅっ…!!」

ポタ…ポタ…

トオル(おい…笑えねぇぞ…。何だよ、これ。何なんだよ、一体…)

トオル「お前…何やってんだよ…死ぬぞ…!!」

トオル「死ぬんだぞ!!!分かってんのか!?」

るり子「うぐぅっ…し、死なないってさっき……言った…ばかり、じゃ、ないのっ……」

るり子「これで、信じて……くれる、かしら……うっ…!」

トオル「分かった!!信じる!!信じるから止めろ!!」

るり子「ううッ…!!」

ポタ…ポタ…

トオル「これどうすんだよ!?どうやったら直るんだ!!病院か!?救急車だな!!」

るり子「…ぅ、ほっとけ、ば…その内直るわ、よっ…」

トオル「待ってろ!!今直ぐにっ…!!」グイッ

鋼「離れろ!!」ガラッ

トオル「!!」

るり子「…っ、クロ…さん…?来て…くれ、た、のね……」

鋼「るりっ子、大丈夫だ。今すぐ治療してやるからな。……む」グイッ

鋼「ヒーリング!」

トオル「!!」

パアァァァ

るり子「うぐぅっ…!」

トオル(超能力者か…!)

るり子「っ…」スウゥゥ

トオル(凄い……傷がみるみる治っていく……)

鋼「…もう少しだな。……む」

パアアアァァァ

るり子「……」スウゥゥ

るり子「……」

トオル「!!」

トオル「な、治った…!」

鋼「…」ホッ

るり子「……あ、りがとう、クロさん……助かったわ」

鋼「…………いくら死なないからと言って、死ぬ時の痛みに耐えるのは体が壊れる。……む」

鋼「………無理は禁物だ、るりっ子。……皆が心配する。……む」

るり子「うん…反省してるわ。もうしない」

トオル「……」

トオル「……本当に、死なないんだな…」

るり子「…信じてくれた?」

トオル「まぁ、あんな光景見せられちゃあな……」ポリポリ

トオル「…信じるって言っちゃった訳だし」

トオル「…つか…俺のために、そこまでしてくれるなんてな…」

トオル「入ってやる…リベリオンズに」

るり子「!!」

鋼「…!」

トオル「でも、ああいう事はもう止めてくれ。心臓が幾つあっても、もたねぇ」

るり子「…ふふっ、了解!それじゃあ、今から新メンバー歓迎会の準備ね!」

トオル「な、何か照れるな…」

るり子「あっ、そう言えばまだ名前言ってなかったわよね。あたしは、るり子。あだ名はるりっ子よ」

トオル「る、るりっ子?」

るり子「…酷いあだ名でしょ?“第一回皆のあだ名をそれっぽく決めてやる!会”で勝手に決められたんだけどね。るり子でいいわよ」

トオル「るり子、俺はトオル。これから宜しく」ニギッ

るり子「宜しく、トオル君!」ニギッ

るり子「そしてこちらがリベリオンメンバー一背が高いクロさん!」

鋼「…鐵鋼。宜しく頼む。……む」

トオル「宜しく。えっと…鋼…さん?」

鋼「……クロでいい。……む」

トオル「あ、じゃあ、クロさん」

鋼「……む」

トオル(てかまじで背高けぇな、おい。200cmは超えてるんじゃねぇか?威圧感あるなぁ…)ジーッ

鋼「……」

トオル(あれでヒーリング使うんだよな…。案外趣味とか、可愛かったりして…。ちょっと想像したら泣けて来た、何やってんだ、俺…)ジーッ

鋼「…?」

るり子「よし!それじゃあ自己紹介も終わった事だし、申し訳ないけど男子寮まで案内してあげて、クロさん」

鋼「…分かった。……む」

トオル「るり子はどこ行くんだ?」

るり子「あたし?あたしはほら、歓迎会の準備をしないとね」

トオル「おう、そうか。楽しみにしてるぜ」

るり子「まかせなさい!」ガラッ

るり子「じゃあ、お願いね。クロさん!」

鋼「ああ。……む」

鋼「…寮へ行くぞ。……む」

トオル「おけ」

鋼「……こっちだ。……む」

トオル「…」トコトコ

鋼「…」トコトコ

トオル(無口、なのか?)

トオル「…」トコトコ

鋼「……ここを左だ。……む」トコトコ

トオル「あ、ああ…」

トオル(話題…話題…)

鋼「…」トコトコ

トオル「な、なぁ、クロさん」

鋼「…何だ。……む」

トオル「その“む”ってのは、口癖なのか?」

鋼「……」

鋼「そうだな…そう言うべきだろう。……む」

トオル「へぇ…独特な感じがして、いいじゃん」

鋼「……どうも」

鋼「…」トコトコ

トオル「…」ジッ

トオル(それにしても、クロさんってよく見てみると顔整ってるよな)

トオル(今も着物だし、普段は和服なのか?しかし、よく似合ってるな…。和服が似合うのは男の中の漢って言うから羨ましい)

トオル(あれだな、和服美人ってやつだ)

鋼「……ついたぞ。……む」

トオル「あ、あぁ…さんきゅ。クロさん」

鋼「……礼を言われる程の事はしてない。……む」

トオル「いや、助かったよ」

鋼「……」

トオル「ここが俺の部屋か…」ガチャッ

トオル「お、意外と綺麗」

鋼「……傷が癒えてないなら今日は、ゆっくり休んだ方が良い。……む」

鋼「……頭痛はするか?……む」

トオル「いや、大分マシになったよ。心配ありがとな」

鋼「……む」

鋼「……」

トオル「?」

鋼「…ヒーリング」

トオル「!」

パアアァァァ

鋼「……一応だ。……む」

トオル(良い人…)

トオル「……」

トオル「ヒーリング、良い能力だな……」ポツリ

鋼「…」

鋼「……お前の能力は良い能力じゃないのか?……む」

トオル「そうだな…」

トオル「俺を不幸にした能力さ」

鋼「……そうか」

トオル「…」

鋼「…」

鋼「……俺は自分の部屋に戻る。何かあったら俺の所へ来い。……む」

鋼「…直ぐ隣の部屋だ。…む」

鋼「…」ガチャッ

鋼「…後、明日は寮の入口前で集合だそうだ。るりっ子の指示に従ってくれ。じゃあな。…む」

トオル「…クロさん、色々ありがとな」

鋼「……ああ」

パタン

トオル「……」

トオル「……それにしても」カーテン、シャッ

トオル「まるで現実の様な世界だな…」

トオル「……」ゴロン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

チュンチュン

トオル「ふあぁ…」

トオル「……」ノビー

トオル「…顔、洗わなきゃな」

トオル「…」キュッ

トオル「…」パシャパシャッ

トオル「……はー」キュキュッ

トオル(死後の世界……)

トオル(……今、何時だ?)チラッ

トオル「七時過ぎか…」

トオル「昨日から何も食べてないし、腹減った…」グー

続きはまた明日
お休み

トオル「……夢、だったらな」

トオル(…夢…だったら…)

トオル「……るり子はもう、入口前で待ってるかな」

トオル「…行ってみるか」ガチャッ


トオル「」トコトコ


るり子「あら、早かったのね」

トオル「もう待ってくれてたのか。すまねぇな」

るり子「時間を決めてなかったから何も謝る事ないわ。あたしも今来た所だし」

トオル「ん?昨日は制服だったのに今日はジャージなんだな」

るり子「あぁ…日課でちょっと走って来たのよ」

トオル「へぇ、そうだったのか」

るり子「所でお腹減ったでしょ?あたしも朝食まだなのよ」

るり子「食べに行くわよ」

トオル「食堂とかがあるのか?」

るり子「当たり前じゃない。無かったらあたし達飢え死によ。いや、死なないけど」

るり子「…それで傷はもう大丈夫?」

トオル「ああ、もう襲って来ない。昨日クロさんが治療してくれたからな。激しく動いても目眩しない」

トオル「良い人だな、クロさんって」

るり子「自慢の仲間よ」

るり子「さ、行きましょ」

トオル「おう」

食堂

ガヤガヤ

トオル「お、おい…るり子」

男子生徒A「それでさー」モグモグ

男子生徒B「おう」モグモグ

女子生徒A「ちょっと聞いてー」モグモグ

女子生徒B「何々ー?」モグモグ

ガヤガヤ

るり子「どうしたの、トオル君」

トオル「…も、もしかして、こいつら全員超能力者なのか…?」

るり子「あ、しまったわね…。あたしとした事が説明忘れてたわ…」

ガヤガヤ

るり子「…この生徒達は簡単に言えば、神が作り出した幻像なの」

トオル「幻像…?こいつらがか…?」

るり子「ええ。だからあたし達の様な超能力者じゃないわ」

るり子「この死後の学園に組み込まれた在る筈の無い存在って所かしら。ここに本当に存在するのはあたし達超能力者だけだから」

るり子「ここにいるのは全て幻像の一般生徒達」

トオル「なるほど…」

るり子「あくまで、一般生徒をそこにいるかの様に生活させてこの世界を本物の様に見せ掛けているのよ」

トオル「神様も抜かり無いな」

トオル(ん…?待てよ…)

トオル「…でも、昨日は学園内は物静かでこんな生徒達は見掛けなかったぞ」

るり子「昨日は休日だったから、そりゃ見かけないわよ。皆、寮にいたんじゃない?」

トオル「休日とかあるのか…」

るり子「勿論あるわよ。因みに四季もちゃーんと、春夏秋冬と」

るり子「そして今は春」

トオル「うわー、リアル」

るり子「そうね…」

るり子「特にこの時間帯の食堂は生徒達が多いのよ。普段はこんなに騒がしくないわ」

トオル「つか、幻像って事は喋りかけたりしても応答してくれなかったり、触れなかったりするのか?」

るり子「それが出来ちゃったりするのよ」

トオル「えっ」

るり子「話しかけたとしても、常識外れじゃない事だったら答えてくれるわ。それに普通に触れる事だって出来る。まるで本物よ」

トオル「…神様とやら、そこまで要らないリアル力を使う必要はあるのか否か」

トオル「あ、そうだ」

るり子「?」

トオル「ここは、学園なんだよな?」

るり子「ええ。死後の世界のね」

トオル「って事は幻像の教師とかいるって事だよな?」

るり子「そうね。だからあたし達も授業を受けなかったりすると引っ張り出されてめんどくさいお説教をかまされるわよ」

るり子「まぁ、あたし達リベリオンズはほぼサボっちゃってるけどね……」

トオル「なるほどなぁ…」

トオル「色々すまないな。長い説明させてしまって。飯、食おうぜ」

るり子「謝らないで。分からない事があったら聞く。仲間なんだから」

トオル(仲間、か…)

トオル「…ん。さんきゅ」

るり子「お、あそこに座ってるのってクロさんいるじゃない。丁度、朝食だったのね」

トオル「ほんとだ」

るり子「おーい!クロさーん!」フリフリ

鋼「……む」

トオル「お、気付いた」

るり子「あたし達も御一緒させて貰っていいかしら」

鋼「……勿論だ。…座れ。……む」

るり子「ありがとね」カタン

トオル「さんきゅ、クロさん」カタン

るり子「それにしても珍しいわね。クロさんがこんな時間帯に食堂いるの。普段はもっと早くに済ませてるのに」

>>88
誤字
るり子「お、あそこに座ってるのってクロさんじゃない。丁度、朝食だったのね」
に修正
他にも色々誤字あるけど、脳内で修正しといてくれ

鋼「……昨夜は、少し遅くまでぬいぐるみの素晴らしさを圭に叩き込んでいたものだからな。……む」

鋼「どうにも分かって貰えん。…む」

るり子「またか」

トオル「ぬ、ぬいぐるみ…?」

るり子「知らぬが仏よ。触れない事をおすすめするわ」

トオル「お、おう…。分かった」

るり子「それじゃ、頂きます」

るり子「…はむ」モグモグ

トオル「…頂きます」

トオル「…」モグモグ

鋼「…」モグモグ

トオル(流石クロさん…なんつーか飯の量多いな。絶望的に)

トオル「…なぁ、るり子」

るり子「…」ゴックン

るり子「何かしら」

トオル「ふと疑問に思ったんだが、この世界の幻像には感情と言う物があるのか?」

るり子「ああ、その事。あるわよ、ちゃんと」モグモグ

トオル「ふぅん…」

るり子「喜怒哀楽。そこも抜かり無くね」モグモグ

トオル「…じゃあ、例えば俺を憎む奴もいるって事か」

るり子「ええ、その通り」

るり子「少なくともあたし達リベリオンズは生徒から見ても教師から見ても良く思われて無いわね」

るり子「何て言うか…変人の集団扱い?」

トオル「おい」

るり子「まぁ、何だっていいじゃない」モグモグ

トオル「…もう一つ」

るり子「何かしら」ゴックン

トオル「この学園に名前はあるのか?」

るり子「良い質問ね。無いわ」

トオル「良い質問に即答かよ」

るり子「死後の世界の学園に名前なんてあるわけないじゃない」モグモグ

トオル「それもそうか」モグモグ

鋼「……む」モグモグ

るり子「……はむ」ゴックン

るり子「ふうぅ~。食べ終わったし、ちょっと着替えて来るわ。すぐ戻る」カタン

トオル「おっけー。待ってる」

るり子「」トコトコ

鋼「…では、俺も。……む」カタン

トオル「お、クロさんも行くのか」

鋼「……ああ」

鋼「…」トコトコ

トオル「……」

数分後

キーンコーンカーンコーン

るり子「さ、制服に着替えたし我がチームのフリールームへ案内するわ」

るり子「昨日、皆が惜しむ事無く歓迎会の準備をしてくれた訳だしね」

トオル「そりゃ、どうも。チャイム鳴ったけどいいのか?授業始まってるんだろ?」

るり子「授業なんて知ったこっちゃ無いわ。だいたい受ける理由がないでしょ」

るり子「あたし達はファビュラスベールを探すのに忙しいんだから」

るり子「皆、その仲間が増えて嬉しいのよ」

トオル「!」

トオル「はは、確かにそうだよな。サボって俺の歓迎会をするのが最優先だよな」

るり子「そうよ。案内するから付いて来て」トコトコ

トオル「りょーかい」トコトコ

るり子「…」トコトコ

トオル「…」トコトコ

トオル「…」

トオル「…なぁ、るり子」トコトコ

るり子「…」トコトコ

るり子「今度は何?」

トオル「……あー」

るり子「?」

トオル「その、何て言うか…」

トオル「…も、もしもの話だ」

トオル「もしも、さ…」

るり子「…」

トオル「…ファビュラスベールを手に入れたとして…」

トオル「…もし、何も変わらなかったら、…その時は、その…どうするんだ…?」

トオル「俺達は…どうなるんだ…?」

るり子「…」

るり子「…トオル君、意外とネガティブなのね」

トオル「…」

るり子「……まぁ、その時は」

るり子「その時は、あたしが何とかするわよ」

るり子「皆を守る」

るり子「一緒に歩んで来た仲間達だもの」

るり子「何があったって、あたしはあの子達が大好きだから」

トオル「!!」バッ

るり子「その時は、トオル君が心配しなくても、またちゃんと皆で話し合って、どうやっていけばいいのか考えるわよ」

るり子「…皆の事、愛してるから」

トオル「っ…」

トオル(しまった…。なんて事を俺は聞いたんだ…)

トオル(こいつは……こいつは…)

トオル「るり子は…強いな…」

トオル「…お前、リベリオンズのリーダーなんだろ?」

るり子「…ええ」

トオル「…皆が、お前に付いていく意味が分かった様な気がする」

るり子「…嬉しい事言ってくれるじゃない」




るり子「…」トコトコ

トオル「…」トコトコ

るり子「…さぁてと」ピタッ

トオル「!」ピタッ

るり子「ここがフリールームよ、トオル君」

トオル「派手な飾り付けだな…」

るり子「皆、気合い入れてたものだから。まぁ、それも一部の子達だけだけど」

るり子「それじゃあ、開けるわよ?」

トオル「おう…」ドキドキ

トオル(何か緊張して来た…)

るり子「…よし」

るり子「」ガチャッ

るり子「みんなー!新メンバー連れて来たわよー!!」

雪「きっさまあぁぁぁぁぁ!!!」ガシャーン

トオル「!?」

透子「る、るり子ちゃん!良い所に!あの二人を止めて!!」

るり子「なっ、まさか…!!」

雪「ふざけてんじゃねぇぞおぉぉぉぉ!!!ビチクソ女あぁぁぁぁ!!!僕のエロゲどこにやったああぁぁぁぁ!!!」

ユカ「そんなもん闇に葬り去ってくれたわあぁぁぁ!!!!」

雪「あんだとおぉぉぉぉぉ!!!!このメガネがどうなってもいいのかあぁぁぁぁぁ!!!」グイッ

銀河「」

高嶺「既に瞬殺済みの山口君」ズズー

圭「おい!!高嶺!!何一人だけ結界はってのんびり茶すすってんだ!!俺も中に入れろ!!」ドンドン

高嶺「無理」ズズー

圭「はっ、俺の力舐めて貰っちゃ困るぜ!!スペース・カッター!!」

高嶺「なっ」

ジャキンッ

圭「はっはー!ざまぁねぇな!!俺の力見くびって貰っちゃ困るぜ!!この俺がスペース・カッター持ってるって忘れたかぁ!!高嶺!!」

圭「結界ごと切ってやったよ!!お前も道連れだぁ!!」

高嶺「くっ、なんて奴なの…」

彩々美「スーパースピード!」ビュンッ

圭「あっ、この野郎!!彩々美!!お前だけ逃げてんじゃねぇぞくそ!!」

るり子「もう間に合わないわ…。皆、覚悟を決めなさい」

高嶺「るり子!あんたは、リキッド・ミューテーション持ってるからいいじゃないのっ!!」ビシッ

透子「こんなのっ…ありえませんっ!!」バンッ

るり子「そう言われてもねぇ…」

トオル(何がどうなってんのか、全く分からねぇ…)

ユカ「だからお前は童貞なんだよおぉぉぉぉぉ!!!」

雪「はあああぁぁぁん!?」プルプル

雪「このアマァ!!言わせて置けば好き放題言いやがって!!!!」プルプル

るり子「皆!来るわよ!!」

るり子「リキッド・ミューテーション!」

高嶺「あんただけ液体化して助かろうなんてずるいのよぉー!!わーん!!」

圭「くそ…俺達は…終わりだ…」クタッ

透子「本当にっ!!ありえませんっ!!」

銀河「」

雪「いい加減にしろおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

チュドーン!!

雪「」プスプス

ユカ「」プスプス

高嶺「」プスプス

透子「」プスプス

圭「」プスプス

銀河「」プスプス

るり子「あたし、今ならこの能力で良かったと心の底から思えるわ…うん」

トオル「」プスプス

トオル(何だこれ。何が起こったんだ)

高嶺「ねぇ……雪、ユカ」

高嶺「反省した?」ニッコリ

雪「すみません。本当にごめんなさい。痛いのは嫌です」

ユカ「すみません。もうしないですから痛いのは止めて下さい」

今日はここまで
お休み

>>97
あだ名を引用するの忘れてた
透子「る、るりっ子ちゃん!良い所に!あの二人を止めて!!」

>>98
高嶺「るりっ子!あんたは、リキッド・ミューテーション持ってるからいいじゃないのっ!!」ビシッ
訂正




鋼「……よし」

鋼「……これで全員分の治療と手当ては終わった。他に怪我してる奴はいないか?……む」

高嶺「申し訳ないわね…クロさん。こんなに何回もヒーリング使わせて。疲れてない?」

鋼「…俺は大丈夫だ。……む」

高嶺「ほんっとこのバカ二人のせいで」ギロッ

雪「ひぃっ」

ユカ「うぐ」

敬治朗「ごめんね…。僕がもっと早く来て、怪力で二人を止めれてたら良かったんだけど…。何せ、バイクでひとっ走りしてたものだから…」

雪「そんな…先輩は悪くありませんよ…」

るり子「あんたが言うべき台詞じゃないでしょ、雪」

銀河「全くだ。さっきの僕の扱いと言ったら」メガネ、クイッ

透子「ほんっとありえません」キッ

>>105
すまん、また二人称の訂正
るり子「あんたが言うべき台詞じゃないでしょ、雪君」

雪(三神先輩の睨み……)デレェ

ユカ「おらぁ!!」ドガッ

雪「いってーな!!このクソビッチ!!槍ぶっさしたろか!!」クルクル

圭「彩々美、お前は仲間は見捨てないと誓って三十回言え」

彩々美「えー…めんどくさい…」

圭「スペース・カッ」

彩々美「仲間は見捨てない仲間は見捨てない仲間は見捨てない仲間は見捨てない仲間は見捨てない仲間は見捨てない仲間は見捨てない仲間は見捨てない……」

トオル(俺が完全に空気な訳だが)

るり子「はぁ…せっかく華やかにしたフリールームが黒焦げね…」

高嶺「これで何回目の爆破なのか…」

トオル「あ、あのー…」

高嶺「ん?」クルッ

高嶺「あっ!もしかして、この男が噂の新人なの?るりっ子」

るり子「そっ、彼はトオル。あたしと同じで名字は覚えていないみたいなの」

トオル(やっと気付いてくれた…)

高嶺「ふーん。ふっつうね」

トオル(普通で悪いか、普通で)

高嶺「私は狭戸高嶺よ。宜しく。能力はサイキック・バリア」

トオル「サイキック・バリア…。結界の事か…」

高嶺「そういう事。あんたの事はトオルって呼ばせて貰うわ」

トオル「ああ。これから宜しく」

圭「さっきは見苦しい所を見せちまったな、新人」

圭「俺の名前は阿保圭。圭でいいぜ。因みに能力は、スペース・カッターだ。所謂空間切断だな」

高嶺「そしてあだ名はアホ」

圭「殺すぞ高嶺」

高嶺「事実じゃない」

トオル「はは…宜しく、圭」

銀河「ふふ、僕の名前が知りたいのだろう?トオル君とやら」

透子「私は三神透子。宜しくね、トオル君」

トオル「ああ。宜しく、三神」

るり子「あだ名はととりん。取り合えず善人よ。口癖はありえません!」

透子「て、照れちゃうなぁ…」

トオル(照れる要素が見当たらないんだが)

透子「困った事があったら何でも聞いてね。能力は分身、スプリット・マイセルフなの」

トオル「へぇ…。分身出来るのか、すげぇな」

透子「えへへ、そうかな?まぁ、限度があるんだけどね」

銀河「ちょっと聞きなさいよぉ!!!」ドンッ

トオル「」ビクッ

るり子「彼は山口銀河。取り合えず変人よ」

るり子「そして、キレるとオカマ口調に」

銀河「ふはは、そんな感じだ」メガネ、クイッ

トオル(変人と言われても抵抗を示さない所に変人臭を感じるな)

るり子「因みに銀河君の凄い所は、海老の皮を一瞬で剥ける事よ」

トオル(人生の無駄と言う点ながらも神技じゃねぇか…)

彩々美「あたしは、笹支彩々美。皆からはさっちゃんって呼ばれてるよ!宜しく!トオル君!」

トオル「さ、ささ……なんて?」

彩々美「笹支彩々美!」

トオル(何て言いにくい名前だ。斬新過ぎる)

圭「…お前の名前は相変わらず言いにくいんだよ。言いにく過ぎる」

彩々美「なんと!なら、さっちゃんと呼んでくれたまえ!」

トオル「よ、宜しく。さっちゃん」

彩々美「うんうん!宜しく!」

彩々美「こう見えても走るのは得意なんだよ!」

るり子「さっちゃんは陸上部に所属しててエースなの。因みにバック走なら誰にも負けない走りを見せてくれるわ」

トオル「へぇ…」

トオル(ん…?そう言えば……)


彩々美『スーパースピード!』ビュンッ


トオル(あれって確か……)

トオル「な、なぁ…お前のあの能力って高速化だよな?」

彩々美「お、見てたんだ」

トオル「その、走るのが速いってのは……」

彩々美「?」

るり子「…安心しなさい。さっちゃんは能力を使わずとも、走るのは速いわ」

彩々美「あっ、その事だったのか!」

彩々美「心配しなくても大丈夫だよ!陸上部たるもの、スーパースピードを使ってズルなんてのはしないよ!」

彩々美「高速化する時はちゃんと時と場合を考えて使ってるからね!」

トオル「だ、だよなぁ……」

トオル(我ながら失礼な事聞いたぜ…)

銀河「ちょっと君達、少し宜しいかな?」メガネ、クイッ

銀河「まだ僕の能力が明かされて無い訳だがトオル君、気になったりしないかね?」

銀河「そうか…そうだろう!気になるだろう!僕の能力はだな…なんと!!」

敬治朗「原山敬治朗です。皆からは敬ちゃんと呼ばれてます。宜しくお願いしますね、トオル先輩」

トオル「ああ、宜しくな。原山」

銀河「ああああああああああああ!!!!!!!」

るり子「発狂してるから変わりに言うけど、銀河君の能力は重力操作。別名、グラビティ・チェンジスよ」

トオル「見た目に反して随分凄い能力を使うんだな」

銀河「やっほー、そんな感じだ。ふふっ、もっと褒めてくれても構わないんだぞ。トオル君とやら」

トオル「立ち直り早いな、山口」

るり子「そして、原山君の能力は怪力」

敬治朗「エンハンスド・ストレングスと言います。力仕事なら任せて下さい」

トオル「これまた見た目に反する能力を持ってるんだな…」

高嶺「ちょっ、ちょっと!」

敬治朗「!」キッ

圭「あーあ…」

鋼「……それは禁句だ、トオル。……む」

トオル「え」

敬治朗「それは僕の事を小さいと言ってるんですか!!」バンッ

トオル「い、いや、そんなつもりは……」

敬治朗「僕だってやれば出来るんですよ!!僕だって!!」

トオル「す、すまねぇ…」

トオル(どうやら俺はこいつの押してはいけないスイッチを押してしまった様だ)

敬治朗「謝らないで下さいよ!!認めたって事になるじゃないですか!!」グイッ

敬治朗「怪力で顔潰しますよ!?」

トオル(これは非常にまずい)

鋼「…その辺にしとけ、敬治朗。……む」

るり子「原山君。あのね、まだトオル君にリベリオンズ禁句ワード全Lv教えてなかったのよ」

トオル(何だ、それは)

るり子「…だから許してあげて」

鋼「……敬治朗、離してやるんだ。……む」

敬治朗「うぐぐ……………るりっ子さんとクロ先輩にそう言われちゃあ仕方ないですね…」パッ

トオル「た、助かった…」

彩々美「おおっ」

透子(流石、るりっ子ちゃんと鐵君…)

高嶺(正に最強コンビね……)

圭(…なんつーか、この二人には逆らえない何かがあるよな…)

銀河(そろそろ眼鏡を替えるべきか……)

ユカ(クソ童貞爆破しないかなー…)

雪(ちょっとクソビッチ始末して来る)

敬治朗「……すみません、トオル先輩。感情が高ぶってしまって……」ペコッ

トオル「いや…俺の方こそすまなかった」

トオル(お前の押すなと書かれているスイッチを押してしまって)

敬治朗「…こんな僕ですけど仲良くしてくれますかね?」

トオル「あ、ああ!勿論だとも!」

敬治朗「ありがとうございます!トオル先輩!」

敬治朗「今度、ぜひ僕のバイク見に来て下さいね!」

トオル「バ、バイク?」

るり子「原山君の趣味なの。暇があれば学園内を走り回ってるわ」

圭「敬治朗のバイクの腕は凄いんだぜ!」

トオル「へぇ…」

敬治朗「そ、そんな大袈裟なものじゃ……」テレテレ

トオル「そりゃ、いが…」

高嶺「」ギロッ

トオル(おっと。また同じミス繰り返す所だったぜ…。狭戸に感謝だな……)

るり子「後は、ユカと雪君ね」

ユカ「私がユカです。雲井ユカ。あだ名はユカグモ。能力は、空気凝固です。変態と童貞は絶滅すれば良いと思ってます」

トオル(何だ、その妙な自己紹介は)

ユカ「因みに言っちゃ悪いですが、先輩童貞でしょ?童貞臭凄いですもん」

トオル(…こいつ、女か?)

雪「あっ、手が滑ったー!僕の槍がー!」ヒュンッ

グサッ

ユカ「」

圭「おい。雪、お前な…」

トオル(カオスだ…カオス過ぎる…)

るり子「……クロさん。ユカの治療お願い…」

鋼「……む」

ユカ「」

雪「お騒がせしました、先輩。僕は吉泉雪といいます。あだ名はせっくんです」

雪「能力は、核エネルギー生成です」

トオル(核エネルギー生成だと…?)

るり子「別名、ニュークリア・フュージョン。これがちょっと厄介な能力でね…」

るり子「…さっき、爆破したでしょ?」

トオル「さっき……あぁ…俺が部屋に入って来た時の事か」

るり子「そう。ニュークリア・フュージョンは身体から放射能を出せる能力なんだけど実は、あまりにも感情が高ぶると暴走して爆発するのよ」

トオル「!」

トオル「なるほど…。だから、あの時…」


雪『いい加減にしろおおぉぉぉぉぉぉ!!!!』

チュドーン!!


トオル「と、なった訳だ」

雪「いやはや、申し訳ありません」

高嶺「ったく、申し訳ありませんじゃないわよ!何回爆破したと思ってんの!せっかくの飾り付けが台無しよ!」

彩々美「何だかんだ言って楽しそうに飾り付け作ってたもんね、高嶺」

高嶺「なっ!言うんじゃないわよ!」

圭「昨日、爆破しなかったのが奇跡だよな…」

透子「でも、昨日はフリールームにるりっ子ちゃんや敬ちゃん、鐵君と言った二人を止めれる人がいたから爆発しなかっただけで…」

透子「今日は……本当に……」プルプル

彩々美「ととりん…」

透子「本当にっ……ありえませんっ!!!」

雪「怒った美少女可愛い」

高嶺「あんた、反省してんの?」

るり子「まっ、雪君は頭だけは良いから何か分からない事があったら彼に聞く事ね」

トオル「ん、了解」

るり子「…さてと」

るり子「これで自己紹介は終わりね。後は…」

るり子「…クロさん、梓乃はどう?来てくれそう?」

鋼「……」フルフル

鋼「……駄目だ。マンサーチのせいで上手く逃げられてな…。話をしようにも出来ない状態だ。……む」

るり子「そう…」

高嶺「たかが新しいメンバーを紹介するだけで何で来ないのよ、あの子は!」

るり子「梓乃にも困ったものね…」

トオル「…何の話だ?」

るり子「ああ…言ってなかったかしら」

るり子「このリベリオンズにはトオル君も含めてメンバー計12人いるのよ」

続きはまた明日書くよ

るり子「周りを見てみなさい」

トオル「…」キョロ

トオル「………あ」

るり子「気付いた?そう、この部屋にはまだ11人しか、メンバーが集まっていないのよ」

るり子「残念ながら、一人欠けているのよね…」

トオル「……」

るり子「少し内気な子でね。でも悪い子じゃないのよ。ほんの少し、臆病なだけで」

トオル「…名前は?」

るり子「槍田梓乃」

トオル(負のオーラ全開の名前だなとは敢えて突っ込まないで置こう)

るり子「あたしがトオル君に部屋を案内している間、クロさんが探しに行ってくれてたんだけど…」

鋼「…その時にフリールームから爆発音が聞こえたから慌てて戻って来たんだ。……む」

ユカ「いやぁ、すみませんなぁ」

トオル(復活したのか…)

るり子「普段クロさんとかには心を開いてくれる筈なんだけど、よっぽど歓迎会が嫌なのか来てくれないのよね」

圭「あいつ、お祭り騒ぎ大っ嫌いだからなぁ…」

トオル「その…会う事も出来ないのか?」

るり子「それがね…梓乃の能力はマンサーチなのよ」

トオル「マンサーチ…と言うと、人の気配を感じ取る能力だな?」

るり子「ええ、その通りよ。マンサーチが有る限り、本人の意思を無視して会う事はほぼ不可能に近いわ」

高嶺「ねぇ…」

高嶺「クロさんが無理ならるりっ子、あんたじゃ駄目なの?」

高嶺「梓乃はあんたにも心を開いてるようだし…」

るり子「勿論、あたしだって探しに行ったわよ。でも、クロさんが駄目ならやっぱりあたしも駄目みたい…」

るり子「会ってくれないわ…」

高嶺「……心配ね」

彩々美「へぇ…心配なんだぁ?」ニヤニヤ

高嶺「サイキック・バリア」

ピキーン

彩々美「ぎゃっ!」

るり子「まぁ、いざとなれば高速化出来るさっちゃんと結界障壁持ってる高嶺、分身の透子ちゃん、それに重力操作の銀河君がいれば何とか捕まえれるし、万が一の時の対策はばっちりよ」

ユカ「爆発する誰かさんとは違って先輩方は立派ですねぇ」

雪「空気凝固も大概だろ」

ユカ「はああぁぁぁぁん!?私の能力舐めないで貰えますかあぁぁ??てめぇみたいに爆発したりしないんでえええぇぇぇ」

雪「ちっ」

高嶺「ちょっと止めなさいよ、あんた達。特にユカ。あんた自分から喧嘩吹っ掛けてどうすんのよ。また爆破したい訳?」

圭「ったくよぉ、何回お前らの喧嘩止めてると思ってんだ。ちと、反省しやがれ」

ユカ「……」

雪(クソビッチ、ざまぁ)

高嶺「…雪、あんたもだからね」ギロッ

雪「はひぃっ!」

ユカ(クソ童貞、ざまぁ)

るり子「で、話を戻すけど…梓乃は会議の時はちゃんと来てくれるから、会える機会は山程あるわ。だからそこは別に心配しなくても大丈夫よ」

トオル「ん…そうか」

鋼「……それで、るりっ子。今日はどうするだ?…槍田もいないし、部屋は黒焦げだが……」

るり子「…仕方ないわ。歓迎会は延期にして、また明日やりましょう」

彩々美「よし!そうと決まれば、ぱぱっと掃除して準備しちゃおう!」

銀河「そんな感じだな」メガネ、クイッ

透子「分身で早く終わらせちゃうね!スプリット・マイセルフ!」シュパッ

透子「」

透子「」

透子「」

トオル「分身って結構カオスだな…」

雪「美少女がいっぱい…」

ユカ「おらぁ!!」ドガッ

雪「」

敬治朗「あはは…」

るり子「あ、そうだ。トオル君」

トオル君「何だ?」

るり子「渡したい物があるのよ」

トオル「渡したい物?」

るり子「ええ。これよ」ドサッ

トオル「うぉっ」

トオル「何だこれ…。制服……と無線機…?」

るり子「そう。これはリベリオンズの制服」

トオル「そう言えば、お前が着てる制服って俺のやつと違うもんな…」

るり子「当たり前じゃない。あんたが着てるその制服は学園のものよ。あたしのはリベリオンズ専用の制服」

るり子「基本的にリベリオンズの皆はその制服を着てるわ。だからトオル君も次からはそれに着替えて活動する事を心掛けて」

トオル「でも着てない奴もいるよな…。クロさんとか、クロさんとか、クロさんとか……」

るり子「あぁ…クロさんは重要な時にしか着ないみたいだから」

トオル「そ、そうなのか……」

るり子「そしてこっちは連絡用の無線機。何かあったらこれで連絡して。緊急会議の時とかに使用するわ」

トオル「ん、分かった」

るり子「後はこれ」ドサッ

トオル「まだあるのか……」

るり子「まずは学園内の地図。広いから最初は覚えにくいだろうけど、その内慣れて来るわ」

トオル「さんきゅ」

るり子「そしてこれがリベリオンズ禁句ワード全Lv集。暗記しとかないとさっきの原山君みたいに暴走する人がいるから痛い目見る事になるわよ」

トオル「まじか……」

るり子「まじよ」

ドンドンドンドンドンッ

コラー!!デテキナサーイ!!

トオル「!!」

るり子「ちっ……来やがったのね…」

トオル「何だ…?」

圭「ちくしょう!きっと教師達だ!今頃爆発音の事で俺らの所へ来たんだよ!どうすんだ!?」

彩々美「るりっ子をまた連行しに来たんだ……」

るり子「………トオル君」

トオル「…何だ、るり子」

るり子「あたしから渡したい物はそれだけよ…」

トオル「あ、ああ…」

るり子「あたしは……皆を守る」

るり子「………行くわ」

圭「駄目だ!!るりっ子!!!」バッ

るり子「……退きなさい、阿保君」

圭「退かねぇよ!!!仲間を見殺しになんて出来るか!!!」

高嶺「そうよ…水臭いじゃない…。今まで共に戦って来た仲間なのにっ…!」

透子「行かないで、るりっ子ちゃんっ……!」

銀河「ディーフェンスwwwディーフェンスwww」サッサッ

鋼「……む」

るり子「皆……」

るり子「……それでも、あたしは行くわ」

敬治朗「そんなぁっ…!!」

ユカ「るりっ子先輩……」

彩々美「どうして…そこまで…!」

雪「」

るり子「皆、すぐ戻るわ……」

るり子「……」ガチャッ

パタン

圭「るりっ子おおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

高嶺「どうしてっ!!どうしていつもるりっ子ばかり!!」ガンッ

彩々美「うわーん!!るりっ子ー!!」

オーイオイオイオイ

トオル(何だこれ)




高嶺「と言う訳で」

高嶺「ユカと雪が喧嘩して爆発する度にるりっ子はこうして犠牲になってんのよ」

高嶺「わざわざ、あんた達のためにね」

雪「……反省してます」

ユカ「……ごめんなさい」

高嶺「ほんと、いつになったら学習するんだか」

高嶺「今頃、るりっ子は教師達からながーいくどーいお説教を受けているんでしょうねー?」

雪「うぅ…」

ユカ「……」ショボン

高嶺「大体、爆発の事は全部雪とユカが悪いんだから、教師にお説教を受けるぐらいこの子達にさせればいいのよ。ったく、るりっ子も変に優しいんだから」

圭「そりゃ、仕方ないってこった。何せ、るりっ子は責任感強いからな。チームの責任はリーダーの責任って考えじゃん?」

高嶺「だから、それじゃあ駄目なのよ!るりっ子一人に負担かかるじゃない!」

彩々美「おやぁ?心配してるんだぁ…」ニヤニヤ

彩々美「むふふ。高嶺は相変わらず、るりっ子大好きだなぁ」

高嶺「寝言は寝て言いなさい、彩々美。ぶち殺すわよ」

銀河「まぁまぁ、落ち着いてくれたまへ。高嶺君」メガネ、クイッ

高嶺「これが落ち着いていられないわよ!何回るりっ子が連行されたと思ってんの!?」

鋼「………しかし、狭戸」

鋼「……るりっ子は、確かに責任感が強い。だが、決して皆を甘やかしている訳では無い。……む」

鋼「時には叱り、時には褒める。るりっ子はそこもちゃんと区別し、使い分けている。それはお前も分かっている事だろう、狭戸。……む」

高嶺「クロさん……」

高嶺「…そうね、そうよね。そんなるりっ子だからこそ、こうして皆の頂点に立っていられてるんだもの」

トオル「クロさんって説得力あるよな」

圭「な」

数時間後

彩々美「それにしても、るりっ子遅いねー」

透子「いつもは、もっと早くに帰ってくるのにね。どうしたんだろう?」

敬治朗「もう掃除終わっちゃいましたよ?」

高嶺「……」

彩々美「心配?」ニヤニヤ

高嶺「そろそろ殴るわよ」

彩々美「こわっ」

ガチャッ

トオル「!!」

るり子「っ……」ゼェゼェハァハァ

るり子「た、ただいまっ……」ゼェゼェ

トオル「……」

高嶺「お、お帰り……」

圭「………えっと…何かあった?」

るり子「…あ、あったも何も、お説教がまだまだ続きそうだったから、逃げてきたのよ……」ゼェゼェ

銀河「ふむ。まぁ、ソファに座りたまえ」メガネ、クイッ

るり子「そうね………はぁっ」ボフッ

トオル「ご苦労さんだな……」

るり子「全くよ…」

るり子「あ、雪君とユカは校庭10周ね。あんた達全然運動しないし、丁度良いんじゃない?」

雪「るりっ子さん!僕はいいですよね!?槍投げしてるからいいですよね!?」

るり子「雪君だけ20周走る?」

雪「すみませんでした」

高嶺「あんたやっぱ優しくなかったわ」

透子「逃げて来たって……もしかして、液体化して?」

るり子「そうよ。教師の目を盗んで何とか壁の隙間からすすーっと」

透子「す、凄いね…」

トオル「…液体化?」

るり子「そう言えば、まだトオル君にあたしの能力の事言ってなかったわね」

るり子「液体変化、リキッド・ミューテーションって言うの。大した能力じゃないんだけどね」

るり子「身体を液体化出来る能力で、小さい隙間とかもこれを使えば通れるし、液体化してる間は攻撃を一切受けない」

るり子「その代わり、力は数倍も弱くなるけどね」

トオル「へぇ…」

トオル(そう言えば、爆発前に使ってたな)

トオル(あの時は混乱してたからよく覚えてないが、るり子の体が微かに薄くなってた様な気がする)

トオル「つか、液体化したら無敵じゃねぇか。すげぇな」

るり子「うーん…。力は弱くなるし、別にそんな良いものでもないけど…」

トオル「いや、良い能力だと思うぜ?割りとマジで」

トオル(俺の能力と交換して欲しいレベルだぜ……)

トオル「…そう言えば、リベリオンズの皆は結構良い能力持ってるよな」

圭「へへっ、まぁな!」

銀河「そんな感じだ」メガネ、クイッ

トオル(ほんと能力に恵まれてんのな…。羨ましいぜ…)

トオル「!」ピコンッ

トオル「…ちょっと今思い付いたんだが」

るり子「?」

るり子「何を?」

トオル「教師達を撃退する方法」

高嶺「教師達を…?」

トオル「ああ」

圭「…どんな作戦なんだ?」

トオル「超能力を使うんだよ」

高嶺「………あんた、バカ?」

彩々美「トオル君、それはいかん。いかんよ…」

トオル「な、何でだよ…」

トオル「狭戸は結界はれるんだろ?だったらフリールームの入口前に結界を張り巡らせまくって……」

高嶺「はあぁぁぁ……」

トオル「……」

高嶺「……ほんっとバカね。考えても見なさいよ。そんな公に能力をお披露目しちゃいけないに決まってんでしょ」

トオル「やはり…駄目か…?」

高嶺「ダメ。何を言い出すかと思ったら下らない案なんだから」

トオル「じゃあ、もし俺達が超能力者だってバレたらどうなるんだ?」

高嶺「知んないわよ。そんなのバレて見ないと分からないじゃない。幻像はほぼ現実の人間と変わらないんだから」

るり子「…そうね。高嶺の言う通り、あまり超能力と言う物は公にしてはいけないわ、トオル君」

トオル「そう、だよな…」

高嶺「それにあたしのこの能力は限度があるのよ。大きな結界やたくさんの結界をはるにはそれ同様の体力を使う事になるから、万全じゃないわ」

トオル「そうだったのか…」

高嶺「はぁ…当たり前の事言わせないでよ…」

トオル「す、すまん…」

トオル「…」

トオル(死後の世界だからと言って、能力を明かすのは危険って事か…)

るり子「…」

るり子「今日は皆、部屋の掃除とかで疲れたでしょ?そろそろ解散しましょっか」

るり子「明日、梓乃もここに連れて来て再集合しましょう。歓迎会のやり直しよ」

るり子「それじゃ、解散!」

>>135
誤字
圭「…どんな方法なんだ?」
に訂正

続きは明日

皆、2日所か3日間も待たせてすまなかった
もっとぱぱっと終わらせれば良かったんだが、意外と手間取ってな…
丁度全員分のエピソードを考え終わった所だし、また書いていくよ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ーーーー

午後8時頃

トオル「…」ウロウロ

トオル「……えっと、こっちか…?」キョロキョロ

トオル「…」ウロウロ

圭「」トコトコ

トオル「…うーん」ウロウロ

圭「……ん?」

圭「トオルじゃねぇか。地図片手に何やってんだ?」トコトコ

トオル「お、圭か。丁度良かった」

圭「?」

圭「何だ?」

トオル「ちょっと風呂に行こうと思ってた所なんだが、この地図分かりにくくてな。迷ってた所なんだよ」

圭「ああ、そう言う事か。丁度俺も風呂に向かってたし、一緒に行こうぜ」

トオル「それは助かる。ありがとな」

圭「おう!困った時はお互い様だぜ!俺達は仲間だからな!」

トオル「はは、そうだよな」

圭「所でよ、何でその地図分かりにくいんだ?俺には普通の地図に見えるぜ?」

トオル「それがなぁ…この地図、よく見てみろ」ピラッ

圭「おう…」ジッ

トオル「…」

圭「…あぁ、なるほど」

トオル「…だろ?」

圭「……これはあれだな。銀河が書いたやつだ」

トオル「まぁ、薄々気付いてた」

圭「あいつは物好きな奴だから俺達が慣れない事には仕方無いぜ、トオル」

トオル「…それにしたって、これは新人の俺にはちょいと理解し難いだろ…」

圭「まぁな」

トオル「るり子から渡された時は、気付かなかったが…」

トオル「まさか、場所を聖域やら心と祈りの場やら、すげぇ解釈しにくい名に表記されていたとはな…」

トオル「お陰でどこをどう当てはめたらいいのか分かんねぇ…」

圭「風呂場はこれだな。憩いの泉って書かれてるやつ」

圭「ま、変な奴だけど悪い奴じゃないし、あいつの言動に慣れるのは少し時間が掛かるかもしんねぇが、宜しくしてやってくれ」

トオル「ああ、勿論だ。つか、相当な厨二病だな」

圭「いや、素だと思うぜ…?」

トオル「えっ」

圭「……」

トオル「……」

圭「…と、とりあえず風呂行こうぜ」

トオル「そ、そうだな」

ごめん
今日は全然投下してないけど続きは明日にするよ

明日に書くとレスして置きながら、2日間結局書かずにいた
すまない
今から書きます

後、今までは落ちる時にレスして知らせてたけど、俺の都合でこれからはちょっとレスせずに落ちるかもしれない
俺が落ちるまで待ってくれてる人とかには、いや、いるかどうかも分からないけどややこしくなる
申し訳無い





カポーン

圭「ふぅ……」

トオル「良い湯だな……」

圭「ああ…」

トオル「……」

圭「日々の疲れが取れていく様だ……」

トオル「そんなに動いたのか?」

圭「おう。俺、体動かすのとか好きだからさ。るりっ子の真似してる訳じゃねぇけど、毎日運動はしてるんだぜ」

トオル「へぇ…何か部活とか入ってんのか?」

圭「いや、部活は入ってねぇ。リベリオンズで部活動やってるのは、彩々美だけだ」

>>155
少し訂正
圭「いや、部活は入ってねぇ。リベリオンズのメンバーの内、部活動やってるのは彩々美だけだ」

圭「あいつは特別走るのが好きだからな…」

圭「まっ、朝暇があったら校庭にでも来い。俺とるりっ子、んで彩々美がいるから退屈しないぜ」

トオル「毎朝走ってるのか…。そりゃ、疲れるな」

圭「ああ…いや、るりっ子と彩々美は毎朝だけど、俺は違うぜ。いつも気分で決めてるからよ」

トオル「ふぅん…」

圭「……」

トオル「……」

圭「…」

圭「……なぁ、トオ」

銀河「やっほー!!」ザバァッ

圭「………」

銀河「僕の華麗なる水面からの登場だよ、諸君」

トオル「聞くのが怖いから聞かないが、頭にワカメのってるぞ。山口」

銀河「ふははははは。ワカメだがワレメだが知らんが下ネタは良くない。実に良くないぞ、トオル君よ。君はもっと常識的な人間だと思っていたが、どうやら僕の的外れだったようだ」メガネ、クイッ

トオル(潜ってたのか…。つか、本当に何でワカメがのってるんだよ。おかしいだろ。後、風呂の時ぐらい眼鏡を外せ)

銀河「所で、諸君。僕は今とっても気分が良い。何でも質問してくれたまへ。但し、嘘はダメ!絶対!」

圭「…よし、銀河。どうしてお前は一々空気を読めねぇのか答えてみろ」

銀河「ふむ、愚問だね。僕はそんな物に囚われたりしない。自由さえ操れる男なのさ。分かったら、とっととここから立ち去り、糞して寝たまえ。アホ君」メガネ、クイッ

圭「お前、斬られたいのか…?」

銀河「またまた愚問だね。君の空気切断は僕の重力操作には劣る事を忘れてしまったのかい、アホ君」

銀河「その気になれば、いつだって僕は君の側から逃げる事が出来るのだよ」メガネ、クイッ

銀河「そうさ、君はどんなに足掻いても僕には勝てない。ふはははははは」

圭「そのアホ君ってのだけやめろ」

トオル「お喋りな奴だな」

銀河「僕は天才だからね。ふふふっ」

圭「いや、お喋りなのと天才なのとは関係ねぇだろ」

トオル「そして自分で言っちゃう所がやっぱ変人だよな」

銀河「何を言うか。先程廊下で君達が僕の言動がどうたらかんたら、厨二病、最低男、この***と、言っていた事を知っていると言うのに」

圭「そこまで言ってねぇよ。つかおい、何で知ってるんだよ。こえーな…」

銀河「ふっ、好きなだけ言いたまえ、この雑魚。所で、トオル君」メガネ、クイッ

トオル「ん?何だ」

圭「……」プルプル

銀河「僕に聞きたい事はないのかね」

トオル「…」

トオル「…特には」

銀河「いんや、無い事は無いだろう。必ず、ある筈だ。よーく考えて見てくれたまへ」メガネ、クイッ

トオル「いや、ねぇけど…」

銀河「嘘だッ!!!」ダンッ

トオル「」ビクッ

銀河「…」ジーッ

トオル「…」

トオル(……聞きたい事なぁ…)

圭「はぁ…俺は先洗っとくぜ」ザバァッ

トオル「おう」

銀河「…折角の質問タイムだと言うのに」ジーッ

トオル「そう言われてもなぁ…」

トオル(聞きたい事……確かにこいつの言う通り、あった様な気もするような…)

トオル(…あ、そう言えば!)ピコンッ

トオル「地図の事か?」

銀河「そう!それだよトオル君!僕の考えた神々しい地図について聞きたい事が山程あるだろう!!」メガネ、クイッ

トオル「いや別に」

銀河「ふぁっ!?」

トオル「基本的な場所や教室は、殆ど圭に教えて貰ったしな」

銀河「だ、だが…まだ分からない所の一つや二つはあるだろう……」

銀河「聖域は分かったかね!?」ズイッ

トオル「リベリオンズのフリールームの事だろ?」

銀河「心と祈りの場は!?」

トオル「トイレ」

銀河「戦場は!?」

トオル「体育館。つーか、他もばっちりだぜ?圭のお陰で場所は完璧に地図に書き込んだからな」

銀河「ふ、ふふふ……なんて事だ…。僕の出番が……」ガクッ

圭「ざまぁなこった」ゴシゴシ

銀河「くそ……よくもやってくれたわね、このアホ!くらえ!!ワカメ攻撃!!」ヒュンッ

圭「ぎゃあっ!!」ヒョイッ

圭「重力操作で飛ばして来るんじゃねぇこの野郎!!」

銀河「アンタを絶対に許しはしないわ……」

圭「相変わらず理不尽だよな、お前って奴は」

トオル(眼鏡が曇らないのが謎。後、安定のワカメ)

銀河「第一、何でアンタがしゃしゃり出てくんのよ!!!」

圭「いや、あんな地図じゃトオルが理解出来ねーだろうが!!つかその喋り方やめろ!!気持ち悪い!!」

銀河「何ですってぇ!?」

ワーワーギャーギャー

トオル(うるせぇ……)

トオル「……」

トオル「…体、洗おっと」ザバァッ

ギャーギャー

………



圭「…すまねぇ、トオル」フキフキ

トオル「えっ、あ、いや何が?」フキフキ

圭「…お前をほったらかして銀河と喧嘩なんかしちまって…見苦しい所見せちまったな…」

トオル「あぁ…それなら別に大丈夫だ。俺の事なんか気にせず、お前のしたいようにしてくれ」フキフキ

圭「そうか…。さんきゅ」

トオル「ん」フキフキ

圭「……あのよ」

トオル「何だ?」フキフキ

圭「…俺さ、こんな性格だから全然頼りにならねぇかもしれねぇけどよ」

トオル「…」

圭「…困った事があれば、いつでも聞いてくれ」

トオル「……おう」

トオル「頼りにしてるぜ」パシッ

圭「!」

圭「…」ギュッ

圭「ああ!」

圭「困った時はお互い様だ!」ニカッ

トオル「!」

トオル「…仲間だもんな、俺達!」

圭「おう!」

トオル「ははっ」

圭「へへっ」

銀河「とうっ」クルッ

スタッ

銀河「美しい友情じゃないか……」

圭「……」

トオル(まぁ、こうなる事は予想してた)

圭「…上がろうぜ、トオル」

トオル「そうだな…」

銀河「あっ、待ってぇ!!」

>>170
下から三行目台詞修正
圭「…体も吹き終わったし、とっとと着替えて風呂場から出ようぜ、トオル」

廊下

圭「何で、お前が付いて来るんだよ…」トコトコ

銀河「別に良いじゃないか。だろう?トオル君」トコトコ

トオル「ん…まぁ、良いんじゃないか?」トコトコ

銀河「ほぅら!彼もこう言ってる事だし!」トコトコ

圭「つーか、俺らもう部屋に戻るだけだぜ?付いてくる必要あんのか」トコトコ

トオル「まぁ、正しくはぶっちゃけるとどうでも良いだけだけどな」トコトコ

銀河「」

圭「元気だせ、銀河」

銀河「……ふ、それじゃ僕は一人寂しく夜風に当たってくるよ」フラリ

圭「お、おう…気を付けて」

トオル「行ってら」

銀河(誰も引き止めてくれないなんて…)ホロリ

銀河(いいもんっ!こうなったらホントに行ってしまえ!ぷんぷん!)

大変少ないのですが、今日の分の投下終わりです

長い間、レスせずにいて申し訳ありません
色々トラブルがあり、ネットが使えない環境に至っておりました
その間書き溜めでも何でもしとけば良かったのですが、忙しく中々時間が無いままで、暫く毎回の投下数が少ない状況が続くと思います
毎日毎日でもコツコツと投稿して行きますので宜しくお願いします
待って下さっていた方、読んで下さっていた方、本当に申し訳ありません


トコトコ

銀河「アホ君なんて…アホ君なんて…」ブツブツ

銀河「」ブツブツ

ドンッ

銀河「ぎゃっ」

鋼「……む」

銀河「!」

銀河「クロ君じゃないか」

鋼「……む」

銀河「相変わらず、チャーミングな口癖挨拶ありがとう」

銀河「所でこんな時間に珍しいね、寝ないのかい?」

鋼「……圭を探している。……む」

銀河「アホ君を?」

鋼「……見なかったか。……む」

銀河「……」

鋼「…昨日の続き。……む」

銀河「!」ピコンッ

銀河「…あぁ」

銀河(なるほどぉ…)ニヤァ

鋼「……」

鋼(………悪い顔だな)

銀河「……くくく」

銀河(……逆襲の始まりだよ、アホ君。そう、これは戦い…。やられたらやり返す、倍返しだ)ニヤニヤ

銀河「ふっ、ふふっ、ふはははははははははっげほっ、げほげほっ!おほん!こりゃ見物だ!」

銀河「勝利は僕の手にっ!!」ガッツ

鋼「……む」

銀河「…そうだね」

銀河「アホ君なら、ついさっき見かけたよ」

鋼「…!」

銀河「多分、もう自分の部屋に戻っているだろう。さぁ、折角僕が君のために教えたんだ。さっさと行きたまへ」メガネ、クイッ

鋼「…すまん。…礼を言う。…む」

銀河「ふっ、礼なんぞいらんよ…」メガネ、クイッ

鋼(……今日は、やけに機嫌がいいな)

鋼「……」スタスタ

銀河「……くくく」ニヤニヤ

その頃

女子寮、風呂場

彩々美「いや~、いい湯だなぁ…」

透子「ね~、日々の疲れがとれていくよ~」

彩々美「そして今日もととりんのちっパイは変わらず~」

透子「ありえません」

彩々美「ごめん」

透子「…むぅ、これでも気にしてるのに…」

彩々美「ごめんよー!ととりんが可愛くて、つい!」ギュウ

透子「っ!?ちょっ、ささささっちゃん!胸が!胸が当たってる!」アワワッ

彩々美「女同士なんだから気にしない!」

透子「うぅ…」

透子「……と、言うか…いいなぁ、大きくて」チラ

彩々美「おっ?胸の事かい?」ボインッ

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