提督「強くて・・・ニューゲーム?」 (954)

艦これ初SSです。
提督が強くてニューゲームする物語。
以下の点が含まれる可能性があるのでご注意ください。

・轟沈
・理不尽
・鬱展開
・特定の艦のキャラ崩壊
・公式に存在しない深海凄艦(○級等)
・安価(接する艦娘選択等)


以上の点を承諾出来ない方はブラウザバックをオススメします。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395753112

提督「・・・以上が最後の作戦だ。何か質問はあるか?」

艦娘達「・・・」

提督「ないならこれで解散だ。各自作戦の準備にかかってくれ」






提督「・・・ふぅ」

Bep「これが最期の作戦だね。・・・散っていった皆も少しは報われるのかな?」

提督「・・・分からん」

Bep「そりゃそうか」

提督「・・・すまなかった」

Bep「司令官が謝る必要はないさ。司令官は精一杯頑張った。ただ、深海凄艦の戦力か圧倒的すぎただけだ」

提督「だが、やり方次第ではここまで犠牲を出さずに済んだかもしれない。俺の責任だ」

Bep「・・・今となっては、この鎮守府も広く感じるね」

提督「・・・あれだけいた艦娘も、今じゃたった五隻しか残ってないなんてな。俺が無能だから、皆を沈めてしまった」

Bep「・・・あまり思い詰めないで。司令官は私達の帰るかけがえのない場所だから」

提督「・・・」

Bep「私も準備に戻るよ。・・・司令官は、無事でいてくれ」



提督「・・・」

Bep「・・・」

青葉「・・・どうでしたか?」

Bep「相当思い詰めていたよ。他鎮守府が全滅している事を考えれば司令官は頑張っているのに」

北上「他鎮守府では捨て艦戦法に無理心中とかあったみたいだけど、うちの提督は最期まで捨て艦戦法だけはやろうとはしなかったよね」

青葉「ですが、今回の作戦は・・・」

Bep「上からの絶対命令。強制的な特攻」

長門「こればかりはどうしようもないか」

北上「そういえば雪風はどうなるの?あの状態じゃ出撃出来ないと思うけど」

Bep「仲間達が沈んでいく様を間近で見続けていたんだ。彼女はもう戦えない」

青葉「・・・ある意味、幸運かもしれませんね」

Bep「それより、作戦の準備を済ませよう。事実上の最後の作戦だ、全力でいこう」

Bep「・・・」

青葉「・・・どうでしたか?」

Bep「相当思い詰めていたよ。他鎮守府が全滅している事を考えれば司令官は頑張っているのに」

北上「他鎮守府では捨て艦戦法に無理心中とかあったみたいだけど、うちの提督は最期まで捨て艦戦法だけはやろうとはしなかったよね」

青葉「ですが、今回の作戦は・・・」

Bep「上からの絶対命令。強制的な特攻」

長門「こればかりはどうしようもないか」

北上「そういえば雪風はどうなるの?あの状態じゃ出撃出来ないと思うけど」

Bep「仲間達が沈んでいく様を間近で見続けていたんだ。彼女はもう戦えない」

青葉「・・・ある意味、幸運かもしれませんね」

Bep「それより、作戦の準備を済ませよう。事実上の最後の作戦だ、全力でいこう」

Oh・・・連投しちまったorz




提督「皆、行ってしまったよ」

雪風「しれぇ・・・?」

提督「すまなかったな・・・皆を、守れなくて」

雪風「・・・?」

提督「雪風にも、無理をさせてしまったな。お前だけでも、ゆっくり休んでくれ」

雪風「・・・しれぇ、何処?」

提督「・・・っ」






提督「各艦隊、状況を報告せよ」

Bep「長門は小破、青葉と北上は中破。私はかすり傷こそ負ったものの大事には至っていないよ」

提督「そうか。・・・進めるか?」

Bep「大丈夫さ。どのみち引き返す訳にはいかないだろう?」

提督「・・・っ」

長門「敵艦隊接近、例の奴等が来るぞ」

北上「戦艦レ級の軍勢・・・今回は全力で仕留めにかかってるね」

Bep「ごめん、司令官。戦闘に集中する」

提督「レ級!? おい、無理するな!今すぐ引き返せ!!」ブツッ

青葉「いいんですか?提督との通信切っちゃっても」

Bep「いいんだ。これ以上司令官に私達が散る瞬間を聞かせたくない」

長門「では行くか。最後の戦いを始めよう!」

任務娘「ご報告します。本作戦の艦隊は全滅を確認。・・・皆沈められました」

提督「そうか・・・すまないが、下がってくれないか?」

任務娘「・・・」スッ




提督「・・・」

提督「・・・う・・・うぁ」

提督「うぁあああああああああああああああああああああ!!」

提督「皆・・・皆沈んでしまった」

提督「俺が・・・俺が無能だから」

提督「俺が・・・俺が・・・!!」








エラー娘「・・・・・・・・・」

猫「ニャー」

エラー娘「・・・」コクッ

突如、意識が途絶えた。

皆沈んでしまった。

めのまえがまっくらだ。

俺も艦隊全滅の責任を取らされて死ぬ事になるだろう。

けど、全てを失った今、これから自分がどうなるか等どうでもよかった。

吹雪と最初に出会った頃が懐かしいな・・・あいつを筆頭に響、夕立、時雨、天龍、不知火で最初の艦隊だーってはしゃいでいたっけ。


もうすぐ皆の所に行けるかな・・・それか、俺だけ地獄に落ちるか?

皆、恨んでるだろうな。・・・俺のせいで沈められたようなもんだしな

もう・・・dovdmiやmnnnmtniknktm

提督「ハッ!?」

提督「ここは・・・執務室?」

提督「でもそれにしては随分昔の・・・まるで着任当初の時そのものだ」

提督「この壁紙、段ボール、床・・・着任当時の状況がここまで忠実に再現されているなんて」

提督「(確かあの時は、部屋を見回してたら吹雪が入って来たんだっけな。お互い緊張していたあの時が懐かしい)」

コンッコンッ

提督「・・・? 入ってくれ」

提督「(今のノックの仕方、まさか吹雪?いや、そんなはずはない。吹雪はあの時沈んで・・・)」

吹雪「し、失礼します。この度、提督の秘書艦を務めるこ、事となりました吹雪です!」

提督「・・・・・・・・・吹雪?」

吹雪「ま、まだまだ新米艦娘ですが、よろしくお願いします!」カチコチ

提督「・・・本当に、吹雪なのか?」

吹雪「・・・て、提督・・・ですよね?」

気がついたら着任当初の状況そっくりの状況に、あの時のままの対面の吹雪・・・

一体、何がどうなっている?





ツヨクテニューゲーム

今回はここまで!
もうすぐ日付が変わるので酉だけでも残しておきます

吹雪「以上でこの鎮守府の説明を終わります。何か分からない事はありますか?」

提督「いや、吹雪の説明のおかげで大体分かった。これからよろしく頼む」

吹雪「はい、よろしくお願いします!」



提督「(大体分かって来たぞ。どういう訳かは知らんが、どうやら俺は夢を見ているらしい)」

提督「(この鎮守府の様子や吹雪の説明、何から何まで俺が鎮守府に着任した当初そのものだ。だが、そんな事は夢出なければありえない。そう、ありえないはずだ)」ザッ

提督「・・・っ!?」

吹雪「・・・提督、どうかしましたか?」

提督「い、いや。何でもないぞ」

吹雪「そうですか。何か困った事があれば何時でも言ってくださいね」

提督「(ナイフで軽く腕を刺してみたが・・・凄く痛い。これは夢じゃないのか?)」

提督「(まさかとは思うが、タイムスリップでもしたのか?いや、そんなはずはない。あまりにも以前そっくりとはいえ、そんな馬鹿げた事が起きる訳が・・・)」

吹雪「という訳で、早速建造してみましょう。資材はいかがいたしますか?」

提督「(だが、もし本当に過去に戻っていたとすれば・・・やり直せる?何か過去に戻ったという確証が欲しい。何か確証に繋がるものがあれば・・・)」

吹雪「提督・・・?あの、聞いていますか?」

提督「ん?あぁ・・・建造だったな。すまん」

吹雪「しっかりしてもらわないと困りますよ。なんでしたら、今回は私が設定致しますか?」

提督「最低資源で頼む」

吹雪「最低資源ですね。ではそれで建造を依頼します。妖精さーん」

妖精「」

提督「(この妖精も懐かしいな。何を言っているかはさっぱりだけど)」

吹雪「建造完了まで少しだけ時間がありますね。私達艦娘は、ここで建造されるんですよ」

吹雪「ちなみに、投入する資源によっても建造される艦娘は変わって来るんです。建造される艦娘は完成までの時間も参考になるんです」

吹雪「この建造時間だと・・・駆逐艦ですね。提督は誰が来ると思いますか?」

提督「・・・響、かな」



響「響だよ。その活躍ぶりから、不死鳥とも呼ばれてるよ」

吹雪「あ、当たった!?提督の予想が当たりましたよ!」

提督「そうだな。ようこそ我が鎮守府へ。私も着任したばかりの新米提督だが、精一杯君達を指揮してみせる。よろしく頼む」

響「こちらこそよろしく頼むよ、司令官」

吹雪「それで、これは私達の一番の仕事と言えるのですが・・・」

提督「出撃、だろ?丁度吹雪と響がいる。二人で実戦練習を兼ねて近海に出撃しよう」

響「理解が早いね。私の準備は出来てるよ」

提督「響はやる気まんまんだな。吹雪も準備が済み次第出撃するぞ」

吹雪「えぇ!?そんなにすぐに出撃なんて予想してませんよ!」

提督「なら今から準備を済ませればいい。時間は待ってくれないぞ」

吹雪「ふぇ?、とんだスパルタ提督の元に着任してしまいました・・・」ガチャ



提督「・・・ふぅ」

響「随分張り切ってるね。でも、あまり焦らない方がいい」

提督「確かに焦りは禁物だが、あまりのんびりもしていられないぞ。ただし、無理だけはするな」

提督「任務の遂行よりは命を優先しろ。任務はまた出撃すればいいが、失った命は戻らない」

提督「それを常に心がけておけ。これは提督命令だ」

響「・・・了解」

吹雪「準備出来ました!」

提督「よし、初陣だ。張り切って行くぞ!」

吹雪「はい!」

響「了解」



提督「前よりも早い初陣か・・・これなら間に合うかもしれないな」

PCからの為ID変わってますが>>1です




提督「…あぁ、よろしく頼む」ガチャ

提督「(死んだはずの同僚や上司も生きていた…もう間違いない)」

提督「(俺は過去に戻っている…鎮守府着任当初のあの時に)」

提督「(となれば、これから起こる事を俺は知っている。…それを変えられるかもしれない)」

提督「どういう理由でタイムスリップしたのかは知らないが、あの結末を変えられるのなら…なんとしても変えてみせる」



提督「こちら提督、そちらの様子はどうだ?」

吹雪「こちら吹雪、今の所深海棲艦との接触無し、順調に航海中です」

提督「分かった、現在地の座標データを送ってくれ」

吹雪「わかりました。これからどう進みますか?」

提督「…ふむ、この座標か。よし、そのまま真っ直ぐ進んでくれ。恐らく深海棲艦との接触がある、戦闘準備を整えておいてくれ」

吹雪「わかりました」



提督「時刻はヒトフタマルマルか…間に合ってくれよ」

これを読んでいるとオルタネイティヴ思い出すな......

あと、sagaになってるのはあえて?

>>26 万が一フィルターがかかったりしないようにsagaを入れてます。もしおかしな点があればご指摘くださればできる限り直します





吹雪「敵艦との戦闘終了、無事撃墜しました」

提督「ご苦労。損傷状況は?」

吹雪「予め備えておいたおかげで、奇襲にも無事対応出来ました。両名、損傷無しです」

提督「わかった、ではそのまま前進してくれ。…救難信号をキャッチしたらすぐに連絡するように」

吹雪「救難信号…ですか?」

提督「近海とはいえ、万が一の可能性もある。索敵もそうだが、救難信号をキャッチした場合緊急で進路を変更する場合もある。だから迅速な連絡を頼むぞ」

吹雪「わかりました」



吹雪「…と言っても、この近海で救難信号なんてあるんでしょうか?」

響「万が一、という可能性もある…提督の言う通りにしよう」

吹雪「それは分かってますけど…あれ、この信号」

響き「………ビンゴだね」

吹雪「て、提督!救難信号です!それもしっかり見なければ見失う位の微弱な救難信号があります!」

提督「なら、今すぐその救難信号の元へ向かってくれ。戦闘準備も忘れるなよ」

吹雪「は、はい!」

-製油所地帯沿湾-



赤城「ふぅ…ここまで来れば少しは落ち着けますかね」

夕立「で、でも…このまま彷徨ってるのもまずいっぽい?」

赤城「救難信号は出したけど…恐らくこの辺りでは何処にも届かないでしょうね」

夕立「私を庇ったばかりに赤城さんが…ごめんなさい」

赤城「気にしなくていいの。同じ野良艦同士なんだし、こういう時こそ協力は必要でしょ?」

夕立「ぽい…」

艦載機妖精「」

赤城「なんですって!?…そう、分かったわ。お願い」

夕立「な、何かあったっぽい?」

赤城「まずいことになったわ。こっちにル級率いる深海棲艦の艦隊が接近してる。今から逃げてもいずれ追いつかれるでしょうね」

夕立「それはまずいっぽい!早く逃げるっぽい!」

赤城「負傷した私が一緒では貴方まで危険よ。…いい、私が足止めをするから貴方だけでも逃げなさい」

夕立「そんなのやだ…赤城さんも一緒に逃げた方がいいっぽい!」

赤城「大丈夫よ、向こうに進んでいけば鎮守府正面海域がある…うまくいけば、そこの提督さんに拾ってもらえるかもしれないわ」

赤城「それまでは私が時間を稼ぐ。…どうしても心配なら援軍を連れて来なさい。いいわね?」

夕立「………分かったっぽい!沈んだら嫌っぽい」

赤城「お願いするわね。………さて、始めましょう」

戦艦ル級「タッタヒトリデイドムカ…ムボウナ」

赤城「果たしてそうかしら?」

吹雪「救難信号はこっちから出てましたね・・・」

提督「何か変わったものはないか?何かあればすぐに知らせろ」

響「・・・ん?」

吹雪「どうかしましたか?」

響「あれは・・・深海棲艦と、艦娘だね。追われているみたいだ」



夕立「いい加減しつこいっぽい!」バシュ

イ級1「ギョエーッ!!」

イ級2「ムダナテイコウヲ・・・」

夕立「このままだと・・・救援も呼べないっぽい?」

イ級2「キサマノハラワタモクライツクシテクレルワー!」

響「その必要はないよ」バシュ

イ級2「ヌワーッ!!」

夕立「ぽい?」

吹雪「大丈夫ですか!?」

夕立「あ、貴女達は・・・?」

響「間に合ったようだね。私達は味方だよ」

提督「よくやった。被害はないか?」

吹雪「はい、海上で遭遇した夕立を救出。彼女は小破していますが、私達は無傷です」

夕立「その通信・・・もしかして、提督さんっぽい?」

吹雪「そ、そうですけど・・・」

夕立「か、回線繋いで欲しいっぽい!早くしないと赤城さんが・・・」

提督「大体の事は把握している。救難信号が出ている正規空母が1機、その救出のお願いだろう?」

夕立「どうして分かったの!?もしかして、提督さんには不思議な力があるっぽい?」

提督「救難信号の識別から判断出来る。二人共、いけるな?」

吹雪「私は大丈夫ですけど・・・」

響「こちらも問題はないよ」

提督「よし、なら早速向かってくれ。恐らく戦艦クラスとの戦闘もある、油断するなよ」

夕立「提督さん・・・ありがとうっぽい!」

赤城「ぐぅっ・・・!!」

チ級「ノコリスクナイカンサイキシカナイセイキクウボイッキナドオソルルニタラズヨ!」

赤城「はぁっ・・・はぁっ・・・まずいわね」

ル級「キサマハヨクガンバッタ。アトハラクニナルガイイ・・・コワイノハイッシュンダ、スグニドウホウニナレル」

赤城「っ!!」

イ級3「サァトドメヲサシャ!?」ドォン

チ級「ナ、ナニモノダ!?」

吹雪「なんとか間に合ったみたいですね・・・大丈夫ですか!?」

赤城「貴女達は・・・!?」

夕立「ちゃんと救援を連れて来たっぽい!」

響「見たところ大破か・・・救難信号を出していた艦娘と遭遇。同時に敵艦隊と遭遇、戦艦1機と雷巡、軽巡1機、駆逐は今撃破した1機を除いて1機を確認。救難信号を出していた正規空母は大破状態だ」

提督「分かった。こちら鎮守府提督、正規空母、聞こえているか?」

赤城「あ、貴方は・・・?」

提督「救難信号を受信して救援に来た。まずはこの海域から離脱する事を最優先に動く。その間私の指示に従ってもらえるか?」

赤城「分かりました、救援感謝します」

提督「よし・・・響、吹雪、夕立!赤城を守るように陣形をとって交戦しつつ撤退。戦艦の攻撃に気を付けろ!この戦闘の目的は赤城の救出及び全員生還。敵の撃墜より仲間を守る事を優先しろ!」

「「「了解(しました)(っぽい)!」」」

吹雪「艦隊が帰投致しました」

提督「そうか。・・・結果は?」

吹雪「私と夕立さんと赤城さんが大破、響さんが中破。戦闘結果は惨敗です」

提督「・・・分かった。まずは夕立と赤城を入渠、その後吹雪と響の入渠だ。・・・無事、全員生還出来てよかった、ゆっくり休んでくれ」

吹雪「・・・はい!」




提督「ふぅ・・・なんとか救出出来てよかった」

提督「(前の時は救難信号には気付かず、翌日に鎮守府に流れついていた夕立を拾っていたな・・・意識が戻った時には酷く泣いていたっけ)」

一旦飯の為投下終了。戻り次第書きます


ーーー
ーーーーーー



夕立「・・・ここは?」

提督「気がついたか。ここは鎮守府だ」

夕立「・・・・・・」

夕立「・・・っ!ゆ、夕立どれ位寝てたっぽい!?」

提督「丸1日は寝ていたぞ」

夕立「あ・・・あぁ・・・そんな・・・赤城さんが・・・赤城さんが・・・!」ガタッ

提督「おい、まだ無理するな!」

夕立「赤城さんが・・・早く助けにいかないと赤城さんが・・・」

天龍「おいおい、一体どうした」

提督「・・・話を聞かせてくれないか?」





天龍「それって・・・もう」

夕立「赤城さんは夕立を逃がす為に一人で・・・」

提督「・・・君が流れついている所を助けてから1日経過している。恐らく君の恩人は・・・もう」

夕立「あぁ・・・赤城さん、ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!うわぁあああああああああ!!」



ーーーーーー
ーーー

提督「あの時に比べたら、赤城も無事だし夕立も後悔を背負わなくてすむ。ベストな結果だ」

提督「(この調子でいい方向に進んでくれれば、皆で勝利・・・そんな事もありえるかもしれない)」

夕立「提督さん、夕立は入渠までさせてもらって感謝しているっぽい!」

提督「おぉ、無事回復したか。いやーよかったよかった」

夕立「それと、夕立達は提督に恩返しがしたいっぽい!」

提督「恩返し?」

夕立「海の上を漂ってた野良艦の私達だけど、これからは提督の為に働きたいっぽい!」

夕立「という訳で夕立と赤城を提督の艦隊に加えて欲しいけど・・・だめっぽい?」

提督「赤城はそれを承諾しているのか?」

夕立「赤城さんも提督の元で働きたいと言っていたっぽい!」

提督「そうか。我が鎮守府も戦力が不足している、二人が入ってくれるなら心強い。我が鎮守府は喜んで歓迎するぞ」

夕立「ありがとう!夕立は感謝一杯っぽい!」




吹雪「では、あの二人も私達の艦隊に?」

提督「あぁ、二人共協力してくれると言ってくれている。これから一緒に戦う事になる、仲良くしてくれ」

吹雪「それはいいのですが・・・今の鎮守府で正規空母を運用出来るのでしょうか?」

提督「」

吹雪「考えてなかったんですか・・・」

提督「まぁ、なんとか資源をやりくりするさ」

夕立「あれ、提督さん朝から建造っぽい?」

提督「あぁ、早く艦隊を揃えたくてな」

赤城「この鎮守府もまだ艦娘が少ないですからね、仲間が増えるのは嬉しいです」

夕立「それで、どんなレシピで回してるっぽい?」

提督「駆逐艦と軽巡のレシピだな。恐らく時雨と天龍が来るだろうな」

夕立「その二人が狙いっぽい?提督さんなら狙った艦娘をしっかりと的中させそうっぽい!」

赤城「あ、片方の建造が終わりますよ?」

提督「早速出迎えないとな・・・ようこそ、我が鎮守府へ」

168「貴方が提督?伊号潜水艦の、伊168よ」

提督「!?」

168「呼びにくかったかしら?なら、イムヤでいいわ」

提督「(ばかな・・・前と同じ時間帯に同じレシピで回した・・・なのに何故時雨ではなく潜水艦が?)」

夕立「・・・提督、固まってるっぽい?」

168「・・・提督?」

提督「あ、あぁ・・・よろしく頼む。早速鎮守府を案内しよう」

夕立「よろしくっぽい!」







天龍「俺の名は天龍。フフフ、怖いか?」

シーン・・・

天龍「・・・・・・」

天龍「おい、誰も出迎えてくれないってどういう事だよ!?」

吹雪「では、お二人が新しい艦娘の?」

168「伊168よ。よろしく」

天龍「・・・天龍だ」

響「天龍が拗ねてるみたいだけてど、何かあったのかい?」

提督「あー・・・168に鎮守府の案内をしていたら天龍の事をすっかり忘れてしまってな」

天龍「べっつにー。誰も出迎えてくれなかったからって拗ねてなんかいねーぜ」

赤城「どうみても拗ねてますね」

夕立「なんだか申し訳ないっぽい」

提督「まぁ、それはともかくして・・・今日は艦隊での連携を身に付けてもらう為に南西諸島沖に出撃してもらう」

168「私達は初の出撃ね、張り切って行くわよ」

赤城「私達も艦隊としての出撃は初めてね」

夕立「皆に負けないように、夕立も頑張るっぽい!」

響「皆やる気まんまんだね。私達も負けていられないよ」

提督「言っておくが、大事なのはお互いの協力だ。今回の出撃は任務もあるが、全員での連携を意識しろ」




天龍「さーて、俺達の初出撃だ。天龍様の実力、見せてやるぜ」

響「あまり前に出過ぎると、集中放火を浴びるよ」

天龍「いいだろ別に、俺は早く戦いたくてウズウズしてんだ」

夕立「それじゃあ夕立も前に出るっぽい!」

吹雪「いやいやいや、その理屈はおかしいですよ!?」

赤城「お二人共元気ですねぇ」ボリボリ

吹雪「・・・何食べてるんですか?」

赤城「おやつです。美味しいですよ」ボリボリ

168「この艦隊、変わり者が多いわね。あんたも苦労しそうね」

吹雪「あはは・・・この先が不安です」

響「常識人と変わり者が半分ずつ・・・丁度いいと思うよ」

吹雪「一人が一人に常に対応しろと!?」

響「提督も対処してくれるさ・・・多分」

吹雪「投げやりな返答!?」

イ級「キェエアアアアア!シャベッタアアアアアア!!」

天龍「早速出やがったな、天龍様が蹴散らしてやるぜ!」

吹雪「天龍さん、あまり前に出過ぎると・・・」

ホ級「キェエアアアアア!シャベッタアアアア!!」ザバッ

天龍「なっ・・・!!挟み撃ち!?」

提督「響は右のイ級を、吹雪は左のホ級を迎撃しろ」

吹雪「え?あ・・・・はい!」バシュ

響「了解」バシュ



イ級ホ級「キェエアアアアア!!」ドォン

提督「天龍、あまり前に出過ぎると敵に囲まれる。少し後退して夕立と共に赤城を護衛しつつ接近する敵艦を撃退」

天龍「お、おう・・・」

夕立「了解っぽい!」

提督「赤城は艦載機で敵艦隊を爆撃、168はそのまま潜水を維持し、雷撃準備」

168「了解したわ」

提督「慌てるな、冷静に戦えば勝てる相手だ。そのまま隊列維持。各自戦線を押し上げていくぞ」





吹雪「以上が今回の戦果です」

提督「そうか、ご苦労。被害も最小限に済んだ、結果は上出来だ。ゆっくり休んでくれ」




天龍「・・・・・・・・・」

提督「そんな所で何突っ立っている」

天龍「・・・別に何でもねぇよ」

提督「今回の出撃の事か?」

天龍「・・・」

提督「はぁ・・・確かにお前は今回先攻しすぎた」

提督「けど、こうして生きて帰ったんだ、またやり直せる」

提督「生きていればまた挽回出来るんだ、次頑張ればいい」

天龍「・・・説教でも飛んでくるかと思ったけど、随分無難な慰め方するのな」

提督「うるせぇ、俺はそんなカッコいい事でも言えるような人間じゃねぇよ」

天龍「へっ、まぁいいさ。俺だっていつまでも落ち込むようなタマじゃねぇよ」

提督「ならいいさ。今日はもうゆっくり休めよ」

天龍「提督こそ、あまり夜更かしするなよ」






天龍「・・・心配してくれてありがとな」ボソッ

今回はここまで!
序盤超えたら本格的に提督が苦しみます

眠れないのでもう少し投下



吹雪「演習ですか?」

提督「あぁ、本来ならまだ早いのだがお前達には他の艦隊がどう戦っているかも知ってほしくてな」

天龍「だったら見せてやろうじゃねぇか、俺達の力を」

響「意気込むのはいいけど、相手の提督はどれ程の強さなんだい?」

提督「中将クラスですが何か」

艦娘達「」

168「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!格が違いすぎるじゃない!?」

赤城「むしろよく演習を許可してもらえましたね」

提督「まだ実戦経験の乏しい艦娘達に手本を見せてあげてほしいとお願いしたからな。後は秘密だ」

響「・・・つまり、歴戦の猛者艦隊と戦ってその戦いを参考にしろという事だね」

提督「そういう事だ」

吹雪「いやいやいや、それならまだ同格相手に演習を組んだ方がいいのでは!?」

提督「皆にはそう遠くない内に危険な任務についてもらう事になるだろう。その時に備えて出来る限りの事はしてやりたい」

夕立「でも、これはいくらなんでも無茶っぽい」

提督「勘違いはしないでほしい。響の言ったようにこの演習の目的は先輩方の戦いを参考にする事、当然勝つ為に全力は尽くすがそれを忘れるな」

天龍「でもよ提督、参考にするのは構わねぇけど・・・別に相手を倒してしまっても構わんのだろう?」

提督「フラグを建てるなフラグを」

吹雪「と、とにかく演習行って来ます!」




キアイ、イレテ、イキマス!
テンリュウサマノオ>シマカゼニハオイツケナイヨ!
ヤハギ、バツビョウスル!
・・・



吹雪「惨敗しました・・・」

提督「まぁ、負ける事は分かっていた。だが相手の戦い方は参考になったはずだ」

夕立「格が違いすぎて参考にする暇もなかったっぽい・・・」

赤城「艦載機の練度もまるで違いましたね・・・」

168「」(駆逐雷巡に狙い撃ちにされて放心中)

提督「とにかく、理解してもらえたように我々はまだまだ弱い。だからこそ少しでも早く強くなる為にも特訓と実戦を行う。いいな」

艦娘「了解」



提督「さて・・・それはそうとお前達にアイスを買って来たんだが、食べるか?」

艦娘「食べる!!」

最後に次建造される艦娘の安価をとっておきます

(提督が不知火を出す為に回しますが、わずかですが既にズレが発生している為建造時間は同じでも別の艦が・・・という形です)



次回の建造艦娘 安価下3(建造時間が24分の艦のみ。建造時間が違う艦は安価下。大型建造限定艦も今の段階では安価下です)



撃沈と撃墜の違いの指摘ありがとうございます。
次回から気をつけます

建造安価雪風 了解しました。

現在は発生しているタイムパラドックスも極わずかなので同じ建造時間の艦しか出来ませんが、
タイムパラドックスが大きくなるにつれて建造のズレ(安価範囲)も大きくなる予定です





雪風「雪風です!しれぇ、よろしくお願いします!」

提督「ようこそ我が鎮守府へ、我々は君を歓迎しよう。早速だが、この鎮守府の案内をしよう」

提督「(やっぱりだ。前はこの時間に同じレシピで建造したら不知火が出たはずなのに・・・建造時間こそ同じなものの、違う艦娘が建造されている)」

提督「(一体何が起きている?何が・・・)」

雪風「しれぇ、どうかしましたか?」

提督「いや、何でもない。次は食堂を案内しよう」ガラッ

赤城「ガツガツムシャムシャ」

提督「」

赤城「あ、おはようございます」

提督「・・・何をしている?」

赤城「補給です!腹が減っては戦は出来ません」

提督「出撃もしていないのにか?」

赤城「・・・」メソセラシ

提督「罰として今日のアイスは無しだ」

赤城「なん・・・だと」ガーン

提督「と、それは置いておくとしてだ。紹介しよう、新しく艦隊に加わった雪風だ」

雪風「よろしくお願いします!」

赤城「ほぉ、幸運艦ですか。こちらこそよろしくお願いしますね」

提督「これで一通りの案内は終わりだ。今日の出撃は午後からだから、それまでは自由に遊んでいてもいいぞ」

雪風「いいんですか!?」

天龍「おーっす提督、今日の出撃はまだか?」

提督「あぁ、天龍辺りがよく遊んでくれるはずだ」

天龍「・・・は?」

雪風「天龍さん、よろしくお願いしますね!」

天龍「お、おい!一体どういう事だ!?」

提督「出撃ほ午後からだ。それまでは雪風達の事を頼むぞ」

雪風「早く行きましょう!」

天龍「ちょっと待て、俺は提督に話が・・・」

提督「(俺は知っている。天龍はなんだかんだ言っても駆逐艦に好かれるという事を)」



提督「という訳で、これが今回の編成だ」

吹雪「赤城さんは留守番ですか」

提督「赤城は確かに主戦力だが、コストがぼかでかいからな。毎回出撃させると資源がもたない」

赤城「では私は鎮守府でゆっくり休ませて頂きますね」

提督「何を言っている?赤城にはつまみ食いをした分きっちり働いてもらうぞ」

赤城「」

提督「それと雪風は初出撃でまだ艦隊の動きには慣れていない。天龍、主力のお前がしっかりフォローしてやってくれよ」

天龍「俺が主力・・・へっ、仕方ねぇな。それならこの天龍様に任せておけ!」

響「(天龍の扱いを分かっているね。まるでずっと一緒にいたかのような慣れだ)」

雪風「足を引っ張らないように頑張るので、よろしくお願いします!」

夕立「よろしくっぽい!」

提督「吹雪達は順調の様だな」

赤城「ひぃぃ・・・なんですかこの仕事の量は」

提督「ははは、前は俺もこの量の仕事に悲鳴をあげては手伝ってもらっていたな」

赤城「前は?」

提督「・・・提督になる前の話だ」

赤城「提督になる前のですか。そういえば提督はここに来る前は何をしていたんですか?」

提督「ここに来る前か・・・そうだな、部下に指示を出して書類をまとめる仕事をしていたな」

赤城「要するに今とあまり変わらないと」

提督「そういう事だ。ほら手を休めるな、仕事を再開するぞ」

赤城「ひぇぇ・・・」



提督「(ここに来る前・・・か。海軍学校を卒業してすぐに鎮守府に着任していたな)」

提督「(あの時は何も出来なかったが、今は違う。二度と同じ過ちを繰り返してたまるものか)」

赤城「提督、手が止まってますよ」

提督「っと、すまない」

吹雪「以上が今回の出撃報告です」

提督「ご苦労、冷蔵庫にアイスを置いてあるから各自食べてくれ」

吹雪「分かりました皆にも伝えておきます。所で・・・」

赤城「」チーン

吹雪「赤城さんが真っ白に燃え尽きているのですが、大丈夫なんですか?」

提督「仕事な2割を手伝わせただけだ。すぐに復活する」

吹雪「はぁ・・・ならいいですけど」




提督「さて、今日の仕事は早く終わったな。何時もより早く終わったからまだ時間があるな・・・」


休憩ついでに接触する艦娘安価を取ります

吹雪、響、夕立、赤城、168、天龍、雪風の中から接触する艦娘 安価下3

提督「・・・ふぅ」

響「こ司令官、こんな所で何をしているんだい?」

提督「響か。今日の仕事が終わったから、休憩をな」

響「そっか」

提督「響はよくここでたそがれているな。やっぱり電達の事か?」

響「・・・」

提督「どうして分かったんだい?って顔だな。まぁその様子を見ていたら分かるさ」

響「・・・」

響「・・・司令官は不思議だね」

響「私が言うのもなんだけど、とても着任したばかりとは思えない。とても重い何かを背負っているかのような目付き」

提督「・・・」

提督「・・・電達も、早く一緒になれるといいな」

響「・・・そうだね」

提督「(前の周回でも最古参で最後まで残っていただけあって、さすがに響は鋭いな)」

提督「とても重い何か・・・か」

響「話したくないなら、無理には聞かないよ。ただ、出来ればいずれ・・・私達にも話して欲しいな」

提督「(いずれか・・・こんな事、言える訳がないだろ)」

提督「今回の出撃は赤城達がいたあの海域に向かってもらう」

天龍「あの海域?前にもそこに行った事があるのか?」

吹雪「天龍さん達が来る前に、救難信号を受信して行った事があるんです」

夕立「そのおかげで、夕立と赤城はここにいるっぽい!」

提督「今回は戦艦を筆頭とした艦隊を相手にする事になる。168には戦艦以外の敵艦の囮となってもらい、逃げ回ってもらう」

提督「そしてその間に赤城が爆撃して敵艦を攻撃、夜戦に持ち込んで駆逐艦による殲滅、これが今回の作戦だ」

天龍「おーおー、しっかり練られた作戦だな。こりゃ暴れがいがあるぜ」

提督「今回は駆逐隊と赤城、168の出撃だから天龍は休みだぞ」

天龍「」

なるほど・・・ご指摘ありがとうございます。
参考にしてもっと面白いSSをかけるように努力致します。





ル級「オロカナ・・・ワレワレニハガタタナカッタコトヲワスレタカ」

赤城「今回は前のようにはいきませんよ?」

提督「よし、説明した作戦通りに行くぞ。168、囮として動いてはもらうが絶対に無理はするな」

168「分かったわ。168、出撃するわ!」

提督「赤城率いる駆逐艦達は周りの駆逐軽巡を先に攻撃、戦艦は夜まで無視しろ」

響「了解」



ル級「ニドトモドッテコナイヨウ、キサマラノハラワタヲクライツクシテクレルワー!!」






天龍「・・・暇だな」

ル級「グフッ・・・マサカコノワタシガヤブレルトハ。ダガワタシヲタオシテモイズレダイニダイサンノ・・・」ドシャッ

夕立「・・・終わったっぽい?」

赤城「終わりましたね」

吹雪「やりました!私達の勝利です!」

168「こっちはボロボロよ・・・でも勝利出来てよかったわ」

雪風「皆、大丈夫ですか?」

響「問題ないよ。大した怪我じゃない」

赤城「それにしても雪風だけ無傷とは、さすが幸運艦ですねぇ」

雪風「・・・・・・」

吹雪「と、とにかく作戦も終わりましたし、帰投しましょう?」







ル級「グ・・・ミンナニ、シラセナクテハ」

「ほう、無様に敗北した奴が何を知らせるつもりだ?」

ル級「・・・オマエハ?」

「無様に敗けた敗残兵等必要ない。安心しろ、貴様の断末魔の叫び位は俺が聞き届けてやろう」

ル級「ナニヲ・・・グアアアアアアアアアアアアアア!?」




「全く、無駄な事を・・・人類は深海凄艦に敗ける未来は変わらないというのに」

提督「結果は上々、無事全員生還。皆よく頑張ってくれているな」

天龍「なぁ提督、思ったんだけどよ」

提督「どうした?」

天龍「提督は誰かを秘書艦にしないのか?秘書艦がいれば仕事も楽になるだろ」

提督「今の所は一人でも何とかなるからな。その間皆には艦娘の仕事に集中してもらいたいし、今は考えていないな」

天龍「ふーん。一人じゃ裁き切れなくて泣き言言っても知らないぜ?」

提督「さすがにそうなる前には秘書艦を決めて手伝ってもらうさ」

雪風「しれぇ、一緒にかくれんぼしたいです!」

提督「おぉそうか、なら天龍も一緒にかくれんぼするぞ」

天龍「俺もかよ!?つか、仕事はいいのか?」

提督「今日の仕事は9割終わった、後は晩に報告そしるだけだから問題はない」

天龍「ったく、本当だろうな?後で泣いても知らねぇぞ」






その後、二人が全く見つからず涙目になっている天龍の姿が鎮守府で目撃されたとの事。

一旦ここまで!

少し先の話になりますが、次回の建造安価も今の内に



次回の建造安価 安価下3
(駆逐レシピの為、駆逐艦限定。海外勢は見実装の為安価下)

如月・・・だと?wikiみてキャラ把握しないと(使命感)



吹雪「遠征・・・ですか?」

提督「あぁ、そろそろ資材の面でも不安が出てきたからな。吹雪と雪風、響には警備任務にあたってもらいたい」

提督「遠征が成功すれば資材も手に入る。お願い出来るか?」

吹雪「はい、頑張ります!」



夕立「提督さん、夕立は皆が出かけて暇だから遊んで欲しいっぽい!」ガチャ

提督「勢いよく入って来たな。少し待っててくれ、この書類だけでも終わらせておきたい」

夕立「分かったっぽい!」

提督「(しかし・・・随分元気だな。前の周回ではほとんど笑顔を見せなかったというのに)」

提督「(これも赤城を救出出来たおかげか。とにかく、夕立が笑顔になってくれてよかった)」

夕立「?」

提督「さて、書類も一段落ついたし一緒に遊ぶか」

夕立「わーい、夕立は嬉しいっぽい!」



提督「(他の皆の笑顔も、こうして守っていきたいな)」

pcより


天龍「お、建造か?

提督「あぁ、資源の余裕もあるし新しい艦を建造しておきたくてな」

天龍「へー…建造時間を見る所だと、駆逐か?」

提督「まぁそんな所だ。資源の量からもそこまで奮発は出来ないから、まだ重い艦は建造出来ないけどな」

天龍「それで、2隻同時に建造ね…どんな艦が来るか楽しみだな」

提督「そうだな」

提督「(ああは言ったが、今回の目的は実験だ。…天龍と168が建造された時、元々は時雨と天龍が建造されるはずだった)」

提督「(そして一隻の建造では違う艦が来た。なら2隻同時建造ならどうなる?)」

提督「(天龍の時のように、片方は違う艦でももう片方は前と同じ艦が出る可能性がある)」

提督「(前はこの時、初春と叢雲だった)」

提督「(天龍のケースが偶然か、それとも必然か。ここではっきりさせる)」



如月「如月と申します。お傍に置いてくださいね」

提督「ようこそ我が鎮守府へ。我々は君を歓迎しよう」

天龍「俺の名は天龍、フフフ、怖いか?」ドヤァ

如月「………」ジー

提督「?」

如月「もぉ…司令官も好きなんだから///」

提督「!?」

天龍「おいおい、開幕の一言がそれって一体…」

如月「(貴方は黙っていてくださいね)」

天龍「(こいつ、直接脳内に!?)」

提督「そ、そうだ。そろそろ同時建造していた艦が出てくるぞ」

天龍「っと、今度こそしっかり出迎えてやらねぇとな」

如月「ふぅん…かわいい新人さんだといいわねぇ」

天龍「(お前も新人だろ)」


叢雲「あんたが司令官ね。ま、せいぜい頑張りなさい」

天龍「俺の名は天龍、フフフ、怖如月「よろしくね、叢雲ちゃん」

提督「(叢雲…か。となるとやはり同時建造だと片方は以前と同じ艦が出る確立が高いという事か?)」

叢雲「…ちょっと、司令官が挨拶無しってどういう事?」

提督「ん?ああ、すまない。私が司令官だ、よろしく頼む」

天龍「お、俺の名は天如月「あらあら、随分とやんちゃな子がやってきたわねぇ」

叢雲「なによあんた、酸素魚雷を食らわせるわよ!」

如月「あらあら、何処に酸素魚雷があるのかしら?」

天龍「おr提督「ま、まぁまぁ。とにかくまずは鎮守府を案内しようじゃないか」

叢雲「フン、まぁいいわ。早く案内してよね」




天龍「………」

吹雪「ず、随分とまた個性的な艦がやってきましたね」

如月「個性的…ですって。司令官も好きねぇ」

提督「何故俺!?」

夕立「よろしくっぽい!」

叢雲「あら、少しはまともな艦娘もいるみたいね。よろしく頼むわ」

響「…なるほど、個性的だね」

赤城「所で天龍さんの姿が見えないのですが何処に行ったのでしょうか?」

叢雲「あの眼帯なら自室で拗ねてるわよ」

提督「天龍が何したっていうんだよ…」

168「(司令官にも原因がありそうな気もするけど)」

提督「とにかくだ、新しく入った二人共仲良くしてやってくれ」

如月「ねぇ司令官、私…ベッドで休みたいなぁ。一緒におやすみする?」

叢雲「ブフォッ!?あ、あああああんたいきなり何言ってるのよ!?」

如月「いいじゃない別にぃ」

赤城「これはひどい」

如月「あれ、司令官さんは?」

168「司令官なら執務室に戻ったわよ。ご丁寧に立ち入り禁止ですって」

赤城「あっ…(察し」

吹雪「後、これが今日の出撃書類だそうです」

響き「…それじゃあ出撃しようか」









提督「しかしとんでもない艦娘が入ってきたな…対策しておかないと」

後日、この対策のとばっちりを受ける事になる艦娘がいる事は言うまでもない

提督「…そうか、分かった。気をつける」ガチャ



吹雪「何のお電話だったんですか?」

提督「最近見たことの無い深海棲艦が現れたらしくてな、気をつけろとのことだ」

吹雪「見たことのない深海棲艦…」

提督「この件に関してはまだ他言は厳禁だ、いいな?」

吹雪「はい。…しかし、何者なんでしょうか」

提督「わからん、だがその謎の深海棲艦1隻に艦隊を全滅させられた鎮守府もあるらしい…出撃時には気をつけろよ」

吹雪「怖いですね…」

提督「(見たことの無い深海棲艦?他鎮守府の目撃情報となると…戦艦レ級?)」

提督「(確かにレ級は、俺達が戦いを続けて消耗した頃に発見された深海棲艦だ。もしかしたら誰かが発見?)」

提督「(だが、それにしては早すぎる。レ級の発見はまだまだ先の話だったはずだ)」

提督「(それに、もしレ級でもない…謎の深海棲艦だとしたら?)」

提督「(とにかく、細心の注意を払う必要がありそうだ…今日の出撃メンバーにも警戒するように伝えておかないと)」




響「提督、相当頭を抱えてるね」

雪風「風邪でも引いてしまったんでしょうか?」

叢雲「私が入って早々風邪を引くなんて虚弱にも程があるわ」

天龍「つーか、お前ら暇だからって探偵ごっこと称して執務室に忍び込むなよ。バレたらどうするつもりだ?」

提督「誰にバレたら…どうするって?」

天龍s「」







今回はここまで!続きは深夜に
次回 司令官…○○、見ちゃいました!

???「ここが例の鎮守府ですか…匂う、匂いますよ。ネタの匂いがプンプンします」

???「これは取材が楽しみですね…いざ、取材の為に忍び込みましょう」







天龍「整理整頓はしておいたほうがいいだぁ?」

響「自分の汚点を隠し通したいなら、身の回りの物の整理をしておいたほうがいいそうだよ」

天龍「へっ、なんだそりゃ。提督が俺達の部屋にでも忍び込むってか?」

雪風「でも、汚点なんてあるんでしょうか?」

天龍「何言ってやがる、この俺に汚点なんてありゃしねぇぜ!」

赤城「人はそれを墓穴を掘るというらしいですよ」ムシャムシャ

夕立「でも、提督さんはしっかり整理整頓してるっぽい!」

如月「残念な事にベッドの下にはそっち系統の本は置いてなかったわ」

叢雲「むしろ見つかったらドン引きするわよ」

如月「司令官さんの性癖が分かると思ったのに…」

天龍「遂に隠さなくなったなお前!?」



パシャ


天龍「…?」

叢雲「どうしたの?急にキョロキョロしだして」

天龍「いや、なんか誰かに見られてた気がしてな」

如月「あらあら、ひょっとして天龍ちゃんには愛する殿方を察知するニュータイプ的直感をお持ちなのかしら」

天龍「愛する殿方なんていねぇからな!?」

???「ふっふっふ…私にかかれば潜入なんてすんなりと通るもんですよ」

???「さて、ここは…先程見かけた天龍さんのお部屋ですかね」

???「ふむふむ…これは………!」

青葉「青葉、見ちゃいました!(ゲス顔」

青葉「いや~特ダネ特ダネ…このままこの鎮守府の司令官の部屋でも見てみましょう」

青葉「もしかしたら、とんでもない本が出てきては憲兵さんのお世話に?ふふふ、そうなったら面白い事にないそうです」

提督「だーれが憲兵さんのお世話になるって?」

青葉「ぎょっ!?」

提督「全く…鎮守府内に不審者が侵入したとの通報を受けてみれば、何をしているんだか」

響「………」(通報した人)

提督「さて…響と168、手荒にならない程度に抑えて不審者を捕獲してくれ」

響「了解」スチャ

168「言っておくけど、今更逃げようったってそうはいかないわよ」

青葉「ちょ、ちょっと待ってください!そもそも青葉は正式な依頼を受けて調査にやってきたんですよ!?」

168「今更言い訳?言っておくけどそんなのは通用しないわ。この鎮守府に不法侵入した事、後悔しなさい」

提督「あー、言っておくが手荒な事はするなよ。そいつの言ってる事本当だから」

168「…え?」

提督「上層部から指定された鎮守府を調査し、軍規に違反していたりしていないかを調査。その任務を一任されているのがソロモンの狼こと青葉だ」

青葉「ありゃりゃ…そこまで分かってるんですか。それにしても青葉の潜入に気付いた鎮守府は最近ですとここが初めてですよ」

168「………」

168「えぇええええええええええええええ!?」

青葉「という訳で、鎮守府の調査で派遣されてまいりました青葉と申します」

赤城「鎮守府の調査ですか。具体的には何をしているんですか?」

提督「青葉達は上層部の一部から艦娘を奴隷のように扱ったり軍規に反している鎮守府が無いかを調査する仕事をしている」

吹雪「早い話、覆面警官みたいなものですね」

青葉「あの、あまりこちらの事をペラペラ喋られると困るのですがそれは」

提督「っと、すまんすまん。まぁこの通り敵ではないから安心してくれ」

青葉「それにしてもどうして私が来た事に気付いたんですか?今まで誰も青葉の潜入に気付かなかったのに」

提督「色々あってな。…まぁ、実際に察知したのは響だし、響がいなければ今頃皆の秘密が握られてたかもな」

叢雲「そういえば司令官から整理整頓はしておけと言われてたわね。あれってもしかして…」

提督「早い話ダメージを少なくするための対策ではあるな」

青葉「まるで私が来る事を予め知っていたかのような行動ですね…何処かで情報が漏れたのでしょうか?」

提督「…まぁ、とにかくそういう事だ。青葉はどうするつもりだ?」

青葉「バレてしまった以上は仕方ありませんからね。今回は出直させていただきますよ」

天龍「ん、もう帰るのか?」

青葉「一度帰投して、ある程度期間を置いてから再度訪問させていただきますよ。今度は来た事すら気付かせませんからね」

夕立「今度来た時は一緒に遊びたいっぽい!」



青葉「あ、最後に一言言わせていただきますね」

天龍「ん?」




青葉「天龍さんはー、小さい頃はー、おねs天龍「わああああああああああああ!!」

青葉「それではまた訪れますねー!!」

天龍「二度と来るな!!海上で深海棲艦にでもやられろ!!」

青葉「それにしても面白い鎮守府でしたね…私に気付いたのもそうですが」

青葉「一見ブラックとは程遠く見える艦娘達の様子に、何より私が来る事を知っていたあの司令官」

青葉「青葉には分かりますよ…あの提督は何か重大な事を隠しています」

青葉「次に来る時には、その秘密を見事あばいてみせましょう」

青葉「いやーその時が楽しみですね」

ホ級「ソコノキサマ…トマレ」

リ級「コノイッタイハワレワレノカイイキダ。スグニタチサラネバゲキチンサセル」

青葉「…はぁ、こんな所で深海棲艦ですか」

イ級「ヒャッハー!」バッ

青葉「やれやれ…なるべくこういう戦闘はしたくないのですが、仕方ないです…ね!」







リ級「」

青葉「全く張り合いがないですね。…さすがに練度が違いすぎますかね」

青葉「まぁいいでしょう。少し早いですが、次の鎮守府の調査にでも向かうとしましょう」







今回はここまで!ついでに次の建造艦娘安価もとっておきます

次回の建造艦安価 安価下3(軽空母のみ)



※ちなみにこの青葉のLvは73です

『驚愕!世界水準を超えた軽巡艦天龍の隠された趣味!!』デデーン



天龍「」

提督「おーおー、青葉の奴凄い置き土産をこんな所に貼っていくとはな」

雪風「一体何が書いてあr如月「あらあら、お子様にはまだ早いわよー」サッ

天龍「」

響「ソロモンの狼…侮れないね」

赤城「所で天龍さんがツッコミも出来ない程固まっているのですが大丈夫なのでしょうか?」

天龍「」

夕立「うーん、大丈夫じゃない…っぽい?」

提督「まぁ、あれだ。吹雪、天龍を部屋に連れて行ってやってくれ」

吹雪「は、はい…」

天龍「」ズルズル

168「真っ白に燃え尽きていたわね…所で司令官、今日の予定に建造とあるけど、何を建造するつもりなの?」

提督「軽空母や正規空母だな。赤城もいるが、この先空母が赤城だけでは厳しくもなるだろう」

提督「そこで、もう1隻空母が欲しいと思ってな。これから建造に行くが誰か同行するか?」

如月「あら、それなら新人さんを出迎えてあげないといけないわねぇ」

赤城「空母ですか…せっかくですから私も見に行きましょう」

168「赤城が食より建造艦の出迎えを優先するですって…!?今日は槍が降りそうね」

赤城「いや、貴方の中で私の扱いはどうなっているんですか」

叢雲「そりゃ普段から食べてばかりだからそんなイメージになるわよ」

赤城「失礼な、私はそこまで大食いじゃありません!」

提督「日頃の自分の食べる量と他の艦娘の食べる量を比べてみろ」

赤城「他の艦娘の食べる量?知らない子ですねぇ」

叢雲「あんた本当にいい性格してるわね」

提督「とにかく、建造しに行くから同行する者はついてこい」

龍驤「軽空母、龍驤や。独特なシルエットでしょ?でも、艦載機を次々繰り出す、ちゃーんとした空母なんや。期待してや!」

赤城「よろしくお願いします。いや~同じ空母仲間が出来て少し嬉しいです」

提督「ようこそ我が鎮守府へ。我々は君を歓迎しよう」

龍驤「こっちこそよろしゅう頼むで!」

雪風「ちなみに、どの辺りが独特なシルエットなんでしょうか?」

赤城「独特…ですか」ジー

提督「よし、早速鎮守府を案内しよう。着いてきたまえ」

叢雲「どの辺りがって…そりゃあ(私以下ね」

如月「まな板…よねぇ」

龍驤「」ブチッ

龍驤「だぁれがまな板じゃあああああ! うちだって好きでまな板やっとらんわ!表にでい、艦載機でボッコボコにしたるわ!!」

168「はいはい、少し落ち着きなさい」

龍驤「離さんかい!こいつだけは、こいつだけは沈めんと気がすまんのや!!」

如月「駆逐艦に負けるまな板…」ボソッ

龍驤「うがぁああああああああああああ!!」ジタバタ

提督「やめろ龍驤落ち着けぇ!」

龍驤「出来ぬぅ!!」



その後、騒ぎは赤城によって収められた。

龍驤「あー…さっきは見苦しいとこ見せてしもうてごめんな」

提督「まぁ、あまり気にしないでくれ。あいつは見た所思った事をすぐ口に出すタイプだからな」

龍驤「そんで、うちが初の軽空母なん?」

提督「その通りだ。正規空母は赤城がいるが、軽空母は君が我が艦隊では初だ」

龍驤「ほっほーう…なるほどなぁ。ほな、わいの活躍にも期待しとってな!艦載機飛ばしたるさかいな!」

提督「それは頼もしいな。早速だが今回の出撃には君にも出てもらう。期待しているぞ」

龍驤「任せたってな!」




龍驤「うちが初の軽空母かぁ…正規空母のような大食らいじゃない空母は燃費がいいから今活躍すれば一軍も夢じゃないかもなぁ」ニヤニヤ

響「何をニヤニヤしているんだい?」

龍驤「うおあ!? な、なんや驚かさんといてや。何でもないで」

響「ならいいけど…」ジー

龍驤「なんや、うちの顔に何かついとるか?」

響「…なるほど」

龍驤「あ、こら!まさかとは思うけどまたまな板思ったんやないやろな!?」

響「そんなことはないよ」

龍驤「なら目を合わさんかい、どうせまな板思ったんやろ?」

168「ちょっとあんた、小さい子いじめはよくないわよ」

龍驤「いじめちゃうわ!うちはなぁ、この体型のせいでどれだけ周りにばかにされてるか…」

168「あぁ…うん、きっと成長期が終わる頃には大きくなるわよ」

龍驤「成長期終わってるんやけど!?」

響「牛乳に相談したらどうかな」

龍驤「牛乳に相談した所で…あいつらはうちの期待をことごとく裏切りおったで」

168「(これはそっとしておいたほうがいいわね)」

龍驤「さぁ張り切っていくでぇ、うちの初陣や!!」

如月「あまりはしゃぐと、大きい魚雷を入れられてドラム缶みたいに沈められるわよぉ」

龍驤「ドラム缶言うなや!つか、いい加減そこから離れんかい!」

赤城「漫才もいいですけど、戦闘準備を忘れないでくださいね。敵艦隊、来ますよ」

龍驤「あ、あぁ…すまんな。さぁ艦載機の皆、お仕事お仕事!(いつの間に艦載機を…さすが正規空母や。負けてられんで)」

ビューン(赤城の艦載機)

ブーン…(龍驤の艦載機)

龍驤「………」

赤城「敵艦隊発見、爆撃開始!!」

龍驤「お、おぉ。ほないくでぇ!!」

龍驤「(あかん、まるで動きが違う…これが正規空母と軽空母の圧倒的な差なんか)」

夕立「さぁ、素敵なパーティしましょう」

提督「よし、赤城は敵主力艦を叩き、龍驤は周囲の艦を頼む。撃ち漏らした敵は夕立と叢雲で一掃、如月と響は空母の護衛を頼む」

響「了解」

ル級「グアアアアアアア!!」ドォンドォン

龍驤「(赤城の艦載機、凄いなぁ…戦艦があっという間に沈められとる)」

イ級「チャアアアアアア!!」バッ

龍驤「!? あ、あかん…うち漏らしてしもうた!」

夕立「うち漏らしは」バシュッ

叢雲「任せなさい!」バシュッ

イ級「フオオ!?」ドォン

提督「あまり気落ちするな龍驤、そのまま艦載機で殲滅を頼む」

龍驤「お、おぉ…ほないくでぇ!」

龍驤「(結局、皆に迷惑かけてばっかやったなぁ)」

龍驤「(赤城の艦載機はしっかり敵戦艦を沈めて活躍しとったのに、うちは取りこぼしたりミスしたり…)」

龍驤「(なんや…活躍に期待しといて言っても全然活躍出来とらんかったやないか)」

龍驤「(こんなんじゃすぐ見限られて、2軍3軍落ち…最悪解体されてまうで)」

龍驤「(ほんま、何やっとるんやろ…うち)」

提督「一人で悩み事か?」

龍驤「司令官か…ちょっとな」

提督「今回の出撃の件か」

龍驤「あはは…色々ミスとかして迷惑かけて、ごめんな?」

提督「言っとくがあまり思い詰めるな。最初は誰だってミスが多い」

提督「けど、そんなのはこれから少しずつ改善していけばいい。訓練や演習、実戦と改善の機会はたくさんある」

提督「それに、赤城を意識していたみたいだが龍驤は龍驤、赤城は赤城だ」

提督「それぞれの良い所もあれば悪い所もある。参考にするのはいいが、同じにはなれない」

提督「まぁ…要するに自分らしくしろって事だ。今回の反省は次に活かせばいい」

提督「それと、冷蔵庫にアイス置いてあるから、お前も食え。いいな」


龍驤「司令官…なんや、ほんとに」

龍驤「切羽詰っとったうちがばかみたいやないか」

響「誰がばかみたいだって?」

龍驤「おぉ、響か。さっきは迷惑かけてすまんの」

響「心配ないよ。お互いフォローしあうのも仲間として当然だから」

龍驤「あんたはほんまよう出来とるのぅ。うちとは大違いやで」

響「…ちなみに一つ言っておくとね」

響「司令官は使える使えないで判断したりはしない人だよ。全ての艦娘に対して平等だし、バランスよく出撃させてくれる」

響「もちろん、無理も決してさせない。だから、無理に活躍を意識しなくてもいい」

響「それじゃ、私はそろそろ行くよ」

龍驤「あ、待ってな」

響「…?」

龍驤「せっかくだし、アイス一緒に食べよ?一緒に食べた方が美味しいで」

響「…じゃあ、せっかくだし頂くよ」










提督「○月×日まで後3日、か…」

提督「(2回目の俺の大きな失態…この作戦での失敗から、次々と艦娘を失う事になった)」

提督「(だが今度は同じようにはいかない…絶対に誰一人、失ってたまるか)」

一旦ここまで!少し休憩なのです
次回予告:南西諸島防衛戦 空母ヲ級の脅威!

提督「という訳で、明日は正規空母の艦隊を相手とした演習を行う」

提督「この演習は深海棲艦に空母が出現した場合を想定した演習だ。実戦だと思って心してかかるように」

響「確かに、この先空母の深海棲艦が出てこないとは限らない。空母相手の経験が乏しい私達にとっては、この演習は大きいね」

龍驤「艦載機を飛ばせるゆーても、うちはまだまだやからなぁ」

168「私は正規空母の攻撃ならともかく、軽空母が混ざるとね」

赤城「特に、艦載機の爆撃はまともに直撃すれば私でも一発で大破、最悪轟沈しますからね。気を付けないといけません」

吹雪「私達が爆撃されたらひとたまりもありませんね…」

天龍「それで、演習の出撃メンバーは誰にするんだ?」

提督「演習に関しては希望する者を募って、その中から選出するつもりだ。演習参加を希望する者は夕方までに私に伝えて欲しい」




如月「空母艦隊との演習ねぇ…」

赤城「皆さんはどうするつもりですか?」

天龍「勿論俺は出るぜ。赤城も出るだろ?」

赤城「え?何言ってるんですか私は出ませんよ」

叢雲「ちょっと、同じ正規空母なのに出ないつもりなの?」

赤城「だって明日の昼にはあの10食限定スペシャル肉丼が出るんですよ!?食べない訳にはいかないじゃないですか!!」

吹雪「赤城さんは何時も通りですね…」





龍驤「(正規空母の艦隊…かぁ)」

龍驤「(うちみたいなのが演習に出ても恥かくだけやろなぁ)」

龍驤「(でも、出てみたいなぁ…うちだって正規空母みたいに艦載機を飛ばして活躍したいし)」

龍驤「(演習…どうしようかな)」

響「演習について悩み事かい?」

龍驤「ん?あぁ、響か。まぁちょっちな」

響「龍驤は演習に出たいと思ってるの?」

龍驤「んー…出たいとは思うけどな。正規空母に比べてうちは全然やし、恥かくやろなぁって思ってな」

響「恥なんて関係ないさ。出たいなら出ておいた方が、後悔は残らないよ」

提督「それに、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥というしな」

龍驤「司令官…何時からいたん?」

提督「龍驤が正規空母に比べてとか言っていた辺りからだな」

龍驤「結構聞いてたんかい」

提督「でも、大事なのはその姿勢だ。こういった演習はやる気のある者を出した方がタメになる」

提督「それに恥なんて気にするな。俺だって着任したばかりでまだまだひよっこだし、至らない部分も多い」

提督「けど、皆を守りたい。強くなりたい。そういう姿勢があれば後は行動する事で少しずつでも上達する」

提督「向上心さえあればいくらでも強くなれる。だから遠慮なんてするな」

龍驤「司令官…うち、出てもええんか?」

提督「当たり前だ。先輩方の戦い、しっかり参考にしてこい」

龍驤「うち、頑張るからな!そんで何時か、司令官の誇れる立派な軽空母になって自慢させたるな!」

提督「おう、頑張れ」

提督「という訳で、今回の演習のメンバーは以下の通りだ」


天龍

叢雲
168
吹雪
龍驤



天龍「うっし、張り切っていくぜ」

168「赤城が出ないのは意外ね。どうしたのかしら」

吹雪「赤城さんなら今日の昼に出てくるスペシャル肉丼をどうしても食べたいと言ってましたよ」

叢雲「演習より食欲優先って、危機感がないわね」

龍驤「ま、まぁまぁ。とりあえずうちらで頑張ってこ?な?」

響「先輩方にご教授していただけるからね。こっちも全力でいかないと失礼だ」



空母提督「という訳で、我が自慢の正規空母率いる艦隊の演習に付き合ってもらい、感謝する」

提督「こちらこそ、正規空母との戦闘経験をうちの艦隊につませてもらえて、感謝する」



龍驤「よっしゃ、まずは艦載機飛ばして敵戦力の偵察やな」ヒュッ

168「私も、潜水して魚雷の先制攻撃を仕掛けるわ」ザバッ

吹雪「正規空母の艦隊…爆撃に気を付けないといけませんね」

響「…向こうも来るよ」

妖精「」

天龍「まずはご挨拶ってか。避けろ!」

ドォン

叢雲「ぐぅ…ごめん、少し下がるわ」

吹雪「叢雲さん、大丈夫ですか!?」

龍驤「あかん、その状態じゃまともに戦えないで。後は任せたってな」

蒼龍「そっちも空母がいるみたいね。けど、まだまだ練度がなってないわ!」ビシュッ

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」ビシュッ

吹雪「きゃああああああ…!」ドォン

天龍「吹雪!?くそ、よくも吹雪を!!」バシュッ

瑞鶴「っ…! や、やるじゃないの…!」

加賀「全く、これだから五航戦は」

瑞鶴「ちょっと、五航戦関係ないでしょ!」

大鳳「全く、しっかりしてください。第一次攻撃隊、全機発艦!」

天龍「くそ、がぁあああああああ!!」ドォン

龍驤「(あかん…圧倒的すぎる。こんなんに、叶う訳ない)」

龍驤「(うちみたいなのじゃまともに相手にならん…格が違いすぎる)」

響「諦めちゃだめだよ。…最後まで、絶対に」

龍驤「響…?」

響「諦めたらそこで試合終了。最後まで活路を探し出そう」

龍驤「…ほんますごいわ。この状況でまだ諦めないなんて」

響「…これが実戦だったら、諦めは死だからね」

龍驤「まぁそやけどな。でも目が覚めたわ。ほな艦載機の皆、行くでぇ!」

168「私も忘れないでよ!」










龍驤「………あれ、ここは?」

提督「お疲れ龍驤、よく頑張った」

龍驤「…そっか。結局負けたんやな」

天龍「何言ってやがんだ、俺達じゃほとんど手も足もでなかったけど、お前は一矢報いたじゃねぇか」

吹雪「そうですよ、相手の正規空母の1隻に「飛行甲板に直撃…そんな…馬鹿な」とか言わせてやったじゃないですか」

提督「負けこそはしたものの、今回の演習では大きなものを得られただろう。そこはしっかり胸を張れ」

龍驤「司令官…ちょっち照れるわ///」

如月「でも、張る胸はないのよねぇ」

龍驤「よっしゃ表にでろや!うちの艦載機で沈めたる!!」

提督「ええい落ち着け!」




響「…龍驤、何処かすっきりした顔だね」

赤城「何か掴んだんでしょうね」モグモグ

響「それにしても、肉丼を建前に彼女にチャンスを与えるなんて君も憎めないね」

赤城「何のことですかねぇ…知りませんよ」

響「ふふっ、ならそういう事にしておくよ」

雪風「10食限定スペシャル肉丼…凄く、美味しかったです」





一旦ここまで!次こそ空母ヲ級が出ます

提督「遂に来たか・・・南西諸島防衛戦」

南西諸島に攻めいる深海棲艦から島を守る任務。

過去にこの任務に当たった時は空母に対する対策が全く出来ておらず、結果惨敗。その時出撃した艦娘は一人しか帰還出来なかった。

そこから状況は著しく悪化していき、連鎖的に艦娘を失って行った・・・言うなれば悲劇の始まりだ。



吹雪「南西諸島防衛戦ですか・・・」

響「この作戦の成果は今後の戦線にも大きく関わって来る。失敗する訳にはいかないね」

提督「そして、この作戦の出撃メンバーだが・・・赤城と龍驤、君達二人が鍵を握る」

赤城「私達空母ですか・・・」

龍驤「う、うちも!?」

提督「そうだ。今回攻めて来る深海棲艦の中には正規空母ヲ級の姿も確認されている」

吹雪「正規空母・・・昨日の演習で痛い目を見ましたね」

天龍「へっ、けど演習である程度は空母の手口も分かってんだ。あの艦載機に気をつければどうってことはねぇぜ」

提督「そう、君達は昨日の演習で空母の攻撃を経験している。勝機は十分にある」

168「相手は違えど空母にリベンジするチャンスって訳ね」

提督「そして、この作戦のメンバーは以下の通りだ」


赤城(旗艦)
龍驤
天龍

168
ムラクモ


ムラクモ「赤城以外は皆演習組ね」

吹雪「私はいませんね・・・」

提督「さすがに演習組そのままを出す訳にはいかないからな。軽空母だけでは制空権の確保は難しい」

提督「そこで、赤城と龍驤で敵の艦載機に対抗してもらう。出来るな?」

赤城「はい、頑張ります」

龍驤「まぉ、赤城のようにはいかんけど・・・うちだってやったるで」

提督「そして、他の駆逐軽巡艦は168に引き付けてもらう。天龍達はその機動力を活かして敵を撹乱しつつ攻撃、夜戦まで持ちこたえたらこっちのものだ」

天龍「へっ、任せとけ」

提督「よし、では各自出撃準備にかかってくれ。非常に危険な作戦だ・・・必ず全員で生還してくれよ」

艦娘達「はい!!」

※スマホだとムラクモの漢字が出てこない為、カタカナで表記しております




天龍「さぁ深海棲艦共、どこからでもかかってきやがれ」

168「張り切るのはいいけど、先制攻撃を受けて沈まないでよね」

ムラクモ「さすがにそれで沈んだら笑えないわね」

響「ちなみに、皆は移動中に見たとは思うけど他鎮守府はこの付近で深海棲艦との戦闘を行っている。私達も気を引き締めないとね」

提督「そろそろだな・・・総員、気を引き締めろ」

赤城「敵艦隊、発見しました!」

提督「赤城、龍驤、艦載機で出来る限りの迎撃を頼む」

龍驤「了解、うちらに任せとき!」



天龍「爆撃来るぞ、皆避けろぉ!」

ムラクモ「昨日と同じ過ちは繰り返さないわ!」

ドォンドォン

提督「くっ・・・皆、大丈夫か?」

赤城「少し当たってしまいましたが、そこまで支障はありません」

響「私達は無傷だよ」

提督「そうか。赤城、まだやれるか?」

赤城「はい、問題ありません」

龍驤「敵艦隊、来るで!」



ヲ級「・・・・・・・・・ヲッ」ドン

天龍「あれが・・・空母ヲ級!」

168「心してかかるわよ」

提督「敵の艦載機に気をつけろ、絶対に死ぬな!!」

赤城「さぁ、いきましょう!暁の水平線に勝利を刻む為に!!」

叢・・・本当だ 教えてけれてありがとうございます。






ヌ級「シネ、オッチネ!」

天龍「さぁいくぜ、敵空母の攻撃なんて喰らうかよ!」

赤城「敵艦載機は任せてください!」

ニ級「クケケケケ!」

168「そう簡単には当たらないわよ!」

叢雲「よそ見をしていてもいいのかしら?」バシュ

ニ級「クケエエエ!?」ドォン

龍驤「ほらほらほら、こっちもいるでぇ」ヒュン

ヘ級「マモオオオ!」ドォン

ヌ級「コイツラ、ウゼェナ!」

ヲ級「・・・・・・」

ヲ級「ヲッ」

リ級「・・・」コクッ

提督「っ!敵重巡が突っ込んでくるぞ!」

天龍「なっ・・・こいつ!」バシュ

リ級「・・・」ドン

響「まずい、止められない!!」

リ級「・・・クラエ」バシュ

赤城「なっ・・・しまっ!」ドォン

提督「赤城!?大丈夫か赤城!」

赤城「あぐ・・・すみません、油断しました」

提督「その状態では戦えないか・・・一度下がれ」

ヲ級「ヲッ」ビシュ

響「敵艦載機が押し寄せてくる!」

龍驤「あ、あかん・・・間に合わへん!」

天龍「チィッ!」


ドォン



龍驤「・・・・・・?」チラッ

天龍「・・・」シュウウ

龍驤「て、天龍!?あんた、うちを庇って・・・」

天龍「へっすまねぇ・・・けどまだ戦える」

龍驤「戦えるって、あんたそんな怪我で戦ったらすぐ沈んでまうで!」

天龍「戦って死ねるなら本望だよ。それに、今俺が下がったらそれこそ壊滅するだろ」

龍驤「何言うとるんや!死んでまうんやで!?」

天龍「俺は死ぬまで戦うつもりだからな。別に構わねぇよ」

提督「天龍、悪いがそれは認められない。赤城と共に下がれ」

天龍「何言ってやがる!死ぬまで戦わせろ!!」

提督「馬鹿な事を言うな!これは命令だ、下がれ」

天龍「うっせぇ!俺は戦うぞ!!」

龍驤「ああもう、まどろっこしいわ!」グイッ

天龍「お、おい!?離せよ!」

龍驤「赤城、悪いけどこの馬鹿う抑えといてな!」

天龍「くそっ、離せ!」

赤城「はいはい、少し大人しくしましょうね」



提督「・・・すまない、龍驤」

龍驤「ああでもせんとああいうのは聞かへんからな。とにかく、二人の分もうちが頑張ったるで!」

叢雲「はぁっ・・・はぁっ・・・」

ヌ級「キェエエエエ!」ビシュ

叢雲「まず・・・もう、避けられない」

龍驤「させへんで!」

ドォン

叢雲「っ・・・! ちょっと、遅いわよ」

龍驤「ごめんな、けどこっからは全力を超えてやったるで!」

提督「今だ一斉雷撃!」

響「了解、発射する」バシュ

叢雲「はぁっ!」バシュ

168「ようやくね、喰らいなさい!」バシュ

リ級・ヌ級・ニ級「ギョエーッ!」ドォン

ヲ級「っ・・・!?」

提督「よし、後はヲ級だけだ。夜戦で一気にケリをつけるぞ!」

龍驤「という訳で、赤城の代理でまとめたけどこれが出撃報告な」

提督「赤城、天龍が大破、叢雲、168が中破、龍驤と響は小破か。敵艦隊は全員撃破・・・よく全員生き残った。特に今回は龍驤がいなければ勝つ事も全員で生還する事も出来なかっただろう」

龍驤「せやろ?うち、めっちゃ頑張ったんやで。もっと褒めてな!」

提督「そうだな、なら今日は入渠が終わり次第美味い寿司屋にでも連れて行ってやろう」

龍驤「いよっしゃあ!ほんならうち、高いもん頼みまくったるでー!」

提督「ただし、赤城辺りに知られると出費がばかにならないから内緒にしておいてくれ」

龍驤「あー・・・分かるわ。ほな、了解したで」

提督「それと、天龍の入渠が終わったら俺の所に来るように伝えてくれ」

龍驤「分かったで」

天龍「・・・」

提督「さて、何でここに呼ばれたかは分かっているな?」

天龍「俺はあの時まだ戦えた。なのにどうして下げた?」

提督「そうやって無茶して沈んだらどうするつもりだ?」

天龍「俺が下がらなければもう少し余裕を持てただろ」

提督「その結果沈む事になっても構わないと?」

天龍「当たり前だろ、俺は戦って死ねるなら本望だ。だから俺を戦から外すんじゃねぇ!」

提督「・・・天龍」


パァン


提督「ふざけるな!!」

天龍「・・・っ!?」

提督「それでお前が沈んでどうなる?失った命は本来二度と戻って来ないんだぞ」

提督「お前が沈む事で悲しむやつだっている。そうやって無茶して沈んだ所で、誰も喜ばない」

提督「戦うのはいい。だが決して無理はするな」

提督「俺はお前が戦場で沈む事は絶対に許さない。自分の命をもっと大切にしろ。・・・いいな」

天龍「・・・・・・提督」

提督「・・・今日はもう休め。今の言葉に関しては部屋でゆっくり考えなおせ」







天龍「・・・・・・・・・」

天龍「自分の命を大切にしろ、か」

天龍「ほんと、提督はお人好しだよな。・・・けど、嫌いじゃない」

天龍「(そういや、心配されたのって龍田以外だと初めてだったな)」

天龍「(提督・・・俺の事心配してくれてるんだな)」

天龍「・・・・・・」

天龍「・・・だーもう、俺らしくもねぇ!今日は寝るぜ!」バサッ



後に、龍驤が提督に寿司を馳走してもらった事を聞いた赤城が提督に詰め寄った姿を目撃したのは言うまでもない。

今回はここまで!続きは夜に。
ついでに次の建造安価と日常回の接触安価をとっておきます

次の建造安価 安価下3(大型建造以外)

次の日常接触安価 安価下6(現時点で鎮守府にいる艦娘のみ)




次々回予告
青葉再び!ブラック鎮守府に迫る

下了解です。スノウウインドさんで通ってたら轟沈or解体不可避でしたねぇ(ゲス顔)

ーーー
ーーーーー

不知火「がっ・・・申し訳、ありません。不知火は・・・ここまでのようです」ドォン

提督「不知火!?おい、不知火!?」

吹雪「こ、これが正規空母・・・きゃああああああ!!」ドォン

提督「吹雪!応答しろ吹雪!!」

響「み、皆・・・次々沈んで・・・」

夕立「夕立も・・・もう、だめっぽい。でも、ようやく赤城さんに謝りにいけるかも」ドォン

時雨「夕立まで!?皆・・・もう、やだよ。痛いよ・・・」

天龍「くそっ、正規空母が・・・」

ヲ級「・・・ヲッ」

響「か、艦載機が・・・来る!」

天龍「チィッ!」ドォン

響「・・・・・・?」チラッ

天龍「・・・」シュウウ

響「て・・・天龍!?」

天龍「響・・・時雨を連れて逃げろ」

響「で、でも・・・時雨が・・・天龍が!!」

天龍「おい、提督!戦況は壊滅的。これ以上の戦闘は不可能。生きて帰れる響と時雨だけでも帰還させるが、いいな?」

提督「あ、あぁ・・・けど、天龍は?」

天龍「二人が生きて帰れるように、ここで少しでも時間を稼ぐよ」

提督「だが、それでは天龍が!」

天龍「いいんだよ。響、時雨!早くいけ!」

響「・・・っ!」コクッ


響「時雨・・・もうすぐ、鎮守府に帰れるよ鎮守府に帰ったら入渠出来るから・・・それまでの辛抱だから」

時雨「・・・・・・皆、沈んじゃった」

響「・・・私達だけでも、帰還しないと」

時雨「ねぇ響、私もうやだよ・・・仲間が次々沈んで・・・こんなの」ドォン

響「っ!? ・・・時雨?」

時雨「」

イ級「シャアアア」

響「・・・」キッ


響「・・・見えたよ時雨、鎮守府だ」

時雨「」

響「私達・・・帰ってきたよ」

時雨「」

響「・・・返事をしてよ、時雨」
ーーーーー
ーーー

提督「っ!!」ガバッ

提督「・・・夢か」

提督「前の周回の・・・同じ作戦の様子。無線機で聞いていた・・・悲劇」

提督「大丈夫だ・・・今回は無事生還した。それに作戦も成功し、状況もよくなってる」

提督「・・・建造するか」



如月「あら、司令官・・・建造かしら?」

提督「そろそろ新しい仲間も欲しいからな」

如月「ふぅん・・・かわいい新人さんだといいわねぇ」

提督「お前が言うと意味深に聞こえるのだが」

如月「やだ、司令官ったら・・・私の事、そんな目で見ていたのね?」

提督「よし、そろそろ完成だ」

如月「スルーかしら?ちょっと寂しくなっちゃうわ」



時雨「時雨だよ。・・・って、驚いた表情してるけど、どうしたの!?」

提督「・・・あ、あぁ。ようこそ我が鎮守府へ」

如月「司令官って、建造の時よく驚いた顔するけど、何を思っているのかしらねぇ」

提督「余計なお世話だ。それより時雨に鎮守府を案内しよう」

時雨「うん、お願いするね」

提督「ふぅ・・・」

如月「お疲れ様司令官さん。お茶どうぞ」スッ

提督「お、すまないな」

如月「司令官さん、最近頑張ってますからねぇ。少し休憩も必要よ」

提督「司令官としてしなければならない仕事も山積みだからな」

如月「でも、あんまり詰めすぎるとまた悪夢を見ちゃいますよ?」

提督「・・・聞いていたのか?」

如月「うふふ・・・ひ・み・つ」

提督「聞いていたか・・・心配させてすまんな」

如月「司令官さんは働き者なんどから・・・一休みに一緒にベッドでおやすみする?」

提督「断る」

如月「もう、ノリが悪いわねぇ」

提督「それより、仕事を再開しないとな。片付けないといけない書類が山積みだ」

如月「・・・凄い勢いで片付けていくわね。司令官って、エリートなのかしら?」

一旦ここまで!
ブラック鎮守府・・・司令官、1つ頼みがあるのですがいかがでしょう?

「ふっふっふ…まさかこんなに早く再びこの鎮守府を訪れる事になるとは思いませんでしたよ」

「諜報のスペシャリストにしてあらゆる軍規違反を暴き抜く不正殺しの鬼と呼ばれるこの私…」

青葉「青葉、来ちゃいました!」




天龍「よぉ…よく来たな。俺はお前に会いたくて会いたくて仕方なかったぜぇ」

青葉「これはこれは天龍さん、数日ぶりですね。その様子だと私のお土産、気に入ってくれたみたいですね」

天龍「あぁ、よぉく気に入ったぜ。テメェをぶち殺したくなる程にな!!」ジャキ

叢雲「はい、そこまで。あんた解体されたいの?」

雪風「暴力はよくないです!」

天龍「離せ!こいつだけはぶっ飛ばさねぇと俺の気がすまねぇ!!」

青葉「別にドンパチしたいなら構いませんよ?私も並の軽巡に負けるような軟弱者ではないので」

天龍「上等だ表に出ろ!あの時の恨み晴らすついでに二度とその舐めきった態度をできなくしてやる!」

提督「やめておけ天龍、下手に騒ぎを起こせば上層部から解体下されるし、何よりお前じゃまかり間違っても青葉には勝てん」

天龍「なっ…どうしてそう言い切れるんだよ。やってみなけりゃ分からないだろ」

提督「彼女は様々な死地をくぐり抜けた猛者だ。その実力は戦艦にも負けていない」

提督「そんな猛者と艦隊に加わって数日のお前とでは、経験も実力も違いすぎる。泣き寝入りになるかもしれんが、大人しく引いてくれ」

天龍「………チッ、あーわかったよ。クソッ何時か絶対仕返ししてやる」スタスタ

提督「…はぁ、まさかとは思ったが相当ご立腹だな」

如月「そんなにアレがショックだったのかしら」

雪風「雪風は見れなかったです…」

青葉「でしたら、青葉が教えてあげましょうか?天龍さんはなんと、天龍「それ以上言ったらマジでぶん殴るぞ」

青葉「おぉ~怖いですねぇ~。まぁ本人がどうしてもと頼み込んでいるのでこの話は言わないでおきましょう」

天龍「こ・い・つ…」ビキビキ

赤城「あまり怒りすぎると将来禿げますよ」ボリボリ

青葉「ハゲ頭になった天龍ですか…それはそれで面白いですね。それともすぐハゲちゃいますか?」

提督「天龍、落ち着け」

天龍「っっっっっっっ!!」

龍驤「なになに、どしたん?およ、ひょっとして新入りかいな?うちは龍驤、軽空母や!よろしく頼むで」

青葉「おや、貴方が先日の南西諸島防衛戦で活躍したという龍驤さんですか。話は聞いてますよー」

龍驤「いやーそんな褒めんといてな!ほんま照れるわー」

提督「…話、勧めてもいいか?」

青葉「で、この鎮守府の司令官さんには既に手紙で私が来る事は知らせていましたが…今回は頼みがあって来ました」

提督「ブラック鎮守府の証拠掴み…だろ?」

青葉「おや、そこまで分かっていましたか。ここの司令官さんの情報網はどうなっているのでしょう?」

龍驤「あれ、この子新入りとちゃうん?なんか司令官と対等に話してる雰囲気やけど」

響「彼女はこの鎮守府の艦娘じゃないからね。むしろ上層の諜報部のエースだから、下手をすれば司令官と同等の立場、もしくは上の立場だよ」

龍驤「ほ、ほんまかいな!?」

青葉「まぁそんなに硬くならなくていいですよ。で、話を戻しますが…私が調査していた鎮守府のうちのひとつがどうもきな臭いんですよ」

青葉「調査をしようにも中々尻尾を見せない為、一人での調査が困難な訳なのですが…司令官の艦娘を調査の補佐として借りに来ました」

提督「あぁ、こちらとしては構わない。ただし、嫌がる艦娘を無理やり連れて行くわけにはいかないから艦娘の承諾は得てもらう」

青葉「話が分かる方で助かりますよ。それで、私が同行してもらいたい艦娘ですが…」

提督「…行ったな」

吹雪「行きましたね」

夕立「遠足みたいで楽しそう…っぽい?」

叢雲「少なくとも遠足ではないでしょうね」

天龍「へっ、あのパパラッチがいなくなってせいせいするぜ」

赤城「何でそんなに青葉さんを嫌っているんでしょうかねぇ」

如月「そりゃあ…あんな秘密を暴露されたんですものねぇ」

提督「…まぁ、悲惨ではあるな」

天龍「………おい、そんな可哀想な目で見るな!!」

時雨「…龍驤さん達、大丈夫かな?」







青葉「さて、もうすぐ目的の鎮守府に付きますよ」

響「了解、見つからないように気を付けないとね」

雪風「かくれんぼしてる気分になれそうです…」

響「ダンボールを被れば伝説の傭兵の気分を味わえるよ」

青葉「いやいや、そんなのじゃ見つかりますから。いいですか、青葉の後を音をたてないようにしっかりついてきてくださいね」

響・雪風「了解(です!)」

龍驤「………(何でうち呼ばれたんやろ)」

今回はここまで!

次回、青葉と迫るブラック鎮守府!苦しみの艦娘

ちなみに私はオリョクルなんてやった事ありません。
べ、別に艦娘に感情移入したとかそういうのじゃないんだからね!




雪風「ここが別のしれぇの鎮守府…大きいですね」

響「かなりの戦果を上げてるエリート提督という噂だからね。警備もしっかりしてるよ」

龍驤「なぁ、これどうやって侵入するん?これを気付かれずに侵入とか無理なんとちゃうんやろか?」

青葉「私一人なら可能なんですがねぇ…私達の目を掻い潜る事に慣れているのか全くしっぽが掴めないんですよ」

響「ちなみに、どうやってブラック鎮守府を裁くのか教えてもらってもいいかな?」

青葉「そうですね…まずは証拠集めから始まりますね。艦娘の証言を集めたり、その鎮守府の提督の行動を盗撮したり」

青葉「ちなみに、残念な事に大破状態での進軍や疲労状態での出撃は軍規違反にならないので証拠にはなりません」

青葉「捨て艦戦法も立派な戦術という事で軍規違反にはならないんですよねぇ…そういった合法ブラック提督を裁く事が出来ないのはもどかしい所です」

雪風「ステカン戦法…?それってどんな戦法ですか?」

青葉「まぁ、それは後々話していくとしましょう。とにかく、今回貴方達に行って欲しいのは私に代わって裏調査を行ってもらう事です」

青葉「青葉はベテランの提督には立場が知られているので私が裏調査で貴方達が表調査では絶対に勘付かれます。そこで、あえて私が表で調査を行うのでその間に貴方達には裏ルートで侵入、提督に気付かれないように証拠を集めてください」

龍驤「なんや物騒な話やのぉ…ちなみに、見つかったらどうなるん?」

青葉「本当に軍規違反の常習犯のような提督でしたら、口封じの為に殺す事も考えられるのであしからず」

龍驤「ひぃっ!?なんやそれ…怖すぎるわ!」

響「見つかれば死…まさにスニーキングミッションだね」

雪風「は、はわわ…」ガタガタ

青葉「ですが、貴方達が動きやすいように私が表で動いておきます。できる限りのフォローはしますよ」

青葉「それと龍驤さん、貴方の艦載機は様々な場面で役に立つにでしっかり活用してください。私との連絡用にも1機借りますね」

龍驤「お、おぉ…」

青葉「さて、それでは侵入するとしましょうか」

青葉「どうもー、鎮守府調査にやって参りました青葉でーす!」

日向「…少し待っていろ」

日向「………そうか……分かった」

日向「提督から許可が出た。私が鎮守府を案内しよう」

青葉「いやーわざわざすいませんねぇ」




龍驤「…行ったな」

響「今入口はがら空き…侵入するなら今だね」

雪風「雪風、行ってまいります!」

龍驤「ばか、声が大きいわ!!」

響「君の方が声は大きいけどね。中では静かにしようか」






黒提督「やぁ青葉君、よく来たね。わざわざ私の鎮守府に足を運んでくるなんて、仕事熱心だね」

青葉「いえいえ、これも私達の為ですから(改めて対面するとほんとに怪しいですね…裏で何かしているオーラがぷんぷんします)」

黒提督「さて、うちの鎮守府の案内だが…北上、君が案内してやれ」

北上「………はい」

青葉「わざわざすいませんねぇ。では早速鎮守府の調査をさせてもらいますか」




黒提督「(しかしこそこそ潜入せずに堂々と調査に来るとはな…入口の警備を万全にしただけでなく迂闊な証拠を漏らさないように徹底していた結果シビレでも切らしたか)」

北上「で、ここが食堂。向こうがドックね」

青葉「ふむふむ(今の所おかしな所は無し…鎮守府内の艦娘達の目からハイライトが消えているのは気になりますが、恐らく口止めはされているでしょうね)」

青葉「あ、ちょっと待ってください。この扉は何処に繋がっているのか教えてもらってもいいですか?」

北上「ああ、そこ?残念だけど私達もわかんないんだよね。提督とその関係者しかパスワード知らないし、扉の先が何なのかは私達も知らないし」

青葉「はぁ…そうですか(なんか怪しいですね…ですがパスワードを知らないのであれば仕方ないですかね。提督に開けてもらうように頼んではみますか)」

北上「まぁ案内はこんな所かな?後は自由に調査してよ」

青葉「では、私もそうさせてもらいますねー」






響「鎮守府内の艦娘達、随分やつれてるね」

雪風「皆全てを諦めたような顔をしてます」

龍驤「でも、いくら疲れ果ててるからって不自然に置かれてるダンボールをスルーはないわ」

響「ダンボールは偉大だね」

龍驤「あのおっさんはロシア人やないで、響」

雪風「それで、どんな証拠を集めればいいんですか?」

龍驤「ちょっち待ってな。青葉から渡されたメモによると…うわ、なんやこれびっしり書いてある」

龍驤「まぁ噛み砕いて言うと、提督から艦娘への立場を利用した強姦やちゃんとした扱いをせずに艦娘を奴隷として扱ったりしていると確定出来る証拠らしいな。有力なのは艦娘の証言や現場を抑えた写真らしいな」

雪風「では、雪風は証言を集めて来ます!」

龍驤「まぁちょっち待ちぃ。今回は青葉が聞き込みをするからうちらにはそれ以外の調査、それこそ隠された現場を抑える事を任されとるで」

響「つまり、鎮守府内の敵に見つからないように証拠を写真に収めるんだね」

龍驤「そゆことやで。艦載機こそこっそり飛ばしてはいるけど、今の所めぼしいもんはなさそうやのぅ」

響「それだけ、ここの鎮守府は用心深い…という事かな」

雪風「あ、艦隊が帰投しました」


58「………」

19「………」

168「………」

8「………」



龍驤「なんやあれ…もう何も感じないみたいな廃人の目やで」

響「フラフラした足取りだね…完全に疲れきってる」

雪風「そういえば雪風がいる鎮守府の168さんから聞いた事があります。他の鎮守府だと、潜水艦はおりょくるというものをさせられているとか」

龍驤「おりょくる?なんやそれ」

響「オリョールクルージング…燃料や弾薬がよく採れる海域に、燃費のいい潜水艦をこれでもかという程出撃させて資材を集める手段だね」

龍驤「…響はほんと物知りやなぁ。完全に博識やんけ」

響「それほどでもないよ」

青葉「という訳で、何か改善して欲しい事や嫌だと思っている事はありますか?」

大潮「………ありません」

青葉「そうですか…分かりました」

青葉「(やっぱり固く口止めされてますか…ここの艦娘達は提督に恐怖で押さえつけられてますね)」

青葉「(ですが、艦娘の証言が得られない事には証拠にはなりませんし…本当に警戒心が強いですね」

青葉「(結局あの部屋も提督に開けてもらうように頼んではみたものの、チラッと一見普通に見える内部を見せただけでさっさと閉めてしまいましたし)」

青葉「(それにあの部屋、黒い匂いがぷんぷんしたんですよねぇ…それだけ調べられたくない何かを隠しているという事でしょうか)」

北上「………」

青葉「あ、北上さん!貴方からもお話を伺いたいのですが」

北上「…無駄だよ。ここの提督は憲兵に捕まるようなものを表には絶対残さない」

青葉「そのようですねぇ。おかげで少し困ってるんですよ」

北上「どうせ誰も…あの提督を裁く事なんて出来ない」グッ

青葉「ですから、話してもらいたいんですけどねぇ…艦娘の証言も有力な証拠になるんですよ?」

北上「提督は表に置いておく艦娘には軍規違反となるような事はしてないよ。…だから証拠なんてない」

青葉「はぁ…大破状態で放置されている艦娘さん達も何も話してくれませんし手詰まりですかねぇ」

北上「………」

北上「(結局今回も同じだ。表向きの調査だけ適当にやって、ただ帰っていく)」

北上「(あいつらが帰ったのを確認してから、提督は再び私達に悪夢を強いる)」

北上「(大井っちが…大井っちが人質に取られてさえいなければ私が告訴してやるのに)」

北上「(これからもずっとあいつの言いなりにならないといけないなんて…)」

北上「あーもう!」ドカッ

「痛っ!?」

北上「へ?」

龍驤「何蹴っとんねん!凄く痛かったで!!」ガバッ

北上「…蹴ったダンボールから艦娘が出てきた」

龍驤「聞いとんのか?つか、謝らんかい!!」

雪風「龍驤さん落ち着いてください!見つかっちゃいますよ」ガバッ

龍驤「………あ」

響「(………はぁ)」ダンボールノナカデアタマカカエ

北上「…えーと、ごめんね?」

龍驤「あかん…やってもうたわ」

北上「んーと、聞きたいんだけどさ。君達は新しい艦娘?」

龍驤「そ、それはな…雪風「青葉さんの協力で裏調査にやってまいりました!」

龍驤「」

北上「…うん、なんかごめんね」

龍驤「終わった…もううちらは消されてまうんや」シクシク

北上「あのさ…今回は見逃すから、帰った方がいいよ」

龍驤「へ?見逃してくれるんか?」

北上「うん、だから取り返しの付かない内に尻尾巻いて逃げた方がいい。君達の為だよ」

響「…理由を話してもらえるかな?」ガバッ

北上「もうひとりいたんだ。ごめん、理由は言えない」

龍驤「まぁ、予想はしてたけどな…」

北上「…あたしは提督に監視されてる身だからね。今は青葉に注意してるから多少目は届いてないかもしれないけど」

龍驤「なら、ええんとちゃうか?」

北上「それでも、念の為…だよ」

響「どうやら、ここの提督はかなり慎重な人物みたいだね。黒を暴くのには一筋縄ではいかなさそうだ」

北上「所で、君達も青葉の協力って言ってたけど…諜報部の艦娘?」

響「いや、私達は別の鎮守府の艦娘だよ」

北上「ふーん…で、別鎮守府の艦娘がどうして青葉の協力を?」

龍驤「うちらの司令官があっさり承諾しおったからなぁ。一応青葉から呼ばれて、断る理由もないからOKしたんやけど」

北上「じゃあ、強制ではないんだね」

龍驤「まぁうちの司令官はここと比べたらずっとホワイトやでぇ。うちらにも気を使ってくれるし、決して無茶はさせないし」

龍驤「後な、寿司を奢ってくれた事もあったで。あの時の寿司は旨かったわぁ」

北上「…幸せそうだね。そっちは」

龍驤「それに比べてなんやここ。どいつもこいつも死んだような目やし、大破で放置されてる艦娘はいるし、疲労関係無しに連続出撃させるし」

北上「でも残念な事に資材不足を言い訳にいくらでも逃れる事は出来るんだよね…」

龍驤「ほんま腹立つわ。何でこんな仕打ち平気でする奴が提督になったん?」

北上「それはこっちが聞きたいよ。あの提督は艦娘を物としてしか見てない畜生だ」

北上「たてついた艦娘は例外なくあの厳重にロックがかかった扉に連れられて二度と戻って来てないし、本当に……本当に」

龍驤「お前も辛い思いしとるんやなぁ…泣いてもええんやで?」

北上「…悪いけど、もう涙も枯れてるんだよね。とにかく、君達も早く自分の鎮守府に帰った方がいいよ」

龍驤「ほんとに訳ありなんやな…ちょっち司令官に連絡してみるわ」

北上「…あれ、後一人のちっこいのは何処行ったの?」

龍驤「へ?」

響「…あれ」スッ




雪風「なんでしょう、これ?」ピッピッピッピッ

北上「だぁあああああああ!!それ適当に押したらダメだってば!パスワード間違えたら警報なって提督が駆けつけてくるってば!!」


雪風「え?」ピー

『パスワード、認識しました。扉を開きます」ゴォオオオ

北上「…へ?」

龍驤「開いた…な」

雪風「なんだか知らないですけど、こちらも調査しましょう!」

龍驤「しかし薄暗い部屋やのぉ。厳重に管理されてるかと思ったら普通の部屋で表紙抜けしたわ」

響「…ここ、隠し階段があるよ」

龍驤「ほんまか!?つか、よく見つけられたな」

響「…不死鳥の名は伊達じゃない」ドヤァ

北上「…お、大井っち!」ダッ

龍驤「あ、ちょっち待ってや!いきなり走らんといて!」



パチッ


龍驤「…………っ!!」

雪風「な………なん……なんですか…これ」

響「…地獄絵図だね」パシャパシャ

龍驤「(なんやこれ…手足無くなった娘や身体がずたぼろな娘が…鎖に繋がれて)」

龍驤「(中には死んどるやつもいるやないけ…強姦でもされたかのような跡もあるし)」

龍驤「(あかん…ここにいるだけで気分が悪くなってまう)」ウェップ

雪風「あ…あぁ…しれぇえええええ!!」ダッ

龍驤「(雪風なんかあまりの恐怖に逃げ出してしもうた…当然やろな)」

北上「大井っち…私だよ、北上だよ!!」

大井「………きた…がみ……さん?」

北上「ようやく…ようやく会えた」ギュッ

龍驤「…知り合いか?」

北上「うん…私の、大切な親友」

龍驤「その親友が何でこんな所に?」

北上「…人質だよ。大井っちは人質としてここに閉じ込められてた」

響「それで、仕方なく従っていたと」

北上「そうじゃなきゃあんなクズ提督の命令なんか聞かないよ。艦娘を使い捨ての駒としか見てないような提督の命令なんかね」

龍驤「………」





黒提督「よくもこそこそと嗅ぎ回ってくれたな」


一同「っ!!」

黒提督「まさか20桁ものパスワードを打ち破るとはな…予想外だよ」

黒提督「青葉にばかり気を取られていたが、こんなこそこそとした伏兵を忍ばせておくなんてな」

黒提督「そしてお前達は決して見てはならないものを見てしまった…」

龍驤「…うちらをどうする気や?」

黒提督「君達は決して見てはいけないものを見てしまったからね。ここに閉じ込めさせてもらうよ」

黒提督「上には君達は謎の襲撃で行方不明になった…という事にしておくから安心するといい」

北上「…提督」

黒提督「しかし、また貴様は私にたてついたな北上。私にたてついたら大井がどうなるか…忘れた訳ではあるまい?」

北上「ま、まって…大井っちだけは…」

響「………」スッ

黒提督「君達鼠には逃げられないように移動の術を封じた上でここのやつらと同じように奴隷となってもらう」

黒提督「私の仲間達も夜、君達を使いに来る…こそこそ嗅ぎ回った事を後悔するのだな」

日向「…悪く思わないでくれ」ジャキ

龍驤「(戦艦って…これ、あかんやつや。うちら絶対絶命やん)」

黒提督「さらばだ、鼠共…やれ」




ドォン

ドォン




龍驤「………っ!」

響「………」

北上「………っ」

龍驤「……あれ?」チラッ

日向「……がはっ」ドサッ

黒提督「なん…だと!?」

青葉「いや~雪風さんが飛び出して来なかったら気付くのに遅れて間に合いませんでしたよ」

黒提督「貴様…!!」

青葉「あの程度の見張り艦娘なんて容易に振り切れるんですよねー。それにしてもこれはどういう事か、説明してもらえませんかね?」

黒提督「くそっ…」ポチッ



『侵入者が現れました、鎮守府内の皆様は、至急侵入者の排除に回ってください」



黒提督「言っておくがお前達は返さんぞ。私のエリート艦娘達がお前達を捕まえに駆けつけてくる」

青葉「おーおー、怖いですねぇ」

龍驤「言うとる場合か!?はよ逃げな捕まるで!」

黒提督「ハッハッハ、怯えろ鼠共。もう逃げ場はないぞ!」

ピピピピピピ

黒提督「…なんだ、今私は忙しいのだ。それより鼠を捕まえろ」

艦娘「そ、それが緊急事態です!艦娘からの襲撃を受けています!」

黒提督「何?」

艦娘「扶桑さん達が対抗していましたが、事故で大破…鎮守府に攻めて来ます!」

黒提督「何故だ!?何故艦娘がこの鎮守府に!?」

艦娘「そ、そんな事…あっ」ガチャ

提督「よぉブラック提督。うちの艦娘が世話になったな」

黒提督「貴様…ぺーぺーの!」

提督「発信機の信号が途絶えたんでね、そちらで幽閉されたのではないかと思いまして、うちの艦娘達を返してもらいに来ました」

赤城「艦載機、発進!!」

山城「もうだめよ…おしまいよぉ」

黒提督「おのれぇえええええええええ!!」

響「司令官…グッドタイミングだよ」

黒提督「なぜだ、貴様のような落ちこぼれが私のようなエリートに楯突いてどうなるか、分かっているのだろうな!?」

提督「さぁ、何の事やら。うちの艦娘を失うよりはずっとマシですよ」

青葉「それに、こんな証拠を抑えてしまいましたからね。もうすぐ憲兵達も駆けつけますよ」

響「これで終わりだよ…君の提督としての地位も、何もかも」

北上「(………これが、この子達の司令官)」

北上「(凄いや…私達の悪夢をこうも簡単に終わらせるなんて。ほんとに…凄いや)」

大井「きた…がみ…さん? 泣いてる…の?」

こうして、この鎮守府の不正は暴かれて黒提督は憲兵に捕まった。

地下に閉じ込められていた艦娘には、解体手続きが行われた者や行方不明として扱われていた艦娘がおり、皆上層部の病院に入院している。

こんな仕打ちを平気で出来るあの提督に怯える艦娘達も、救いの神が降りてきたかのような喜び具合だった。

あの鎮守府には、新しい提督が着任するらしい。…今度はいい提督だといいね



北上「……あの、さ。ありがとね」

提督「いや、いいんだ。それより親友を救えてよかったな」

北上「君達には感謝してもしきれないよ。…この恩は絶対忘れない」

天龍「そういや、お前達はこれからどうするつもりだ?やっぱ鎮守府に残るのか?」

北上「まぁ…そうなるかな。ほんとならこの提督の元で働きたいんだけどねー」

提督「なら、うちに来るといい」

北上「へっ…?いいの?」

龍驤「うちらは大歓迎やで!」

雪風「雪風も新しい仲間が増えてくれて嬉しいです!」

提督「まぁ個性的なメンツが揃ってはいるが、皆いいやつだ。なんなら君の親友の大井も一緒に来てもいいぞ」

北上「ほんとに……いいの?でも、大井っちはあの状態だし、それこそ役に立たないかもしれないよ?」

提督「役に立つ、立たないは関係ないさ。大事なのは別にある」

北上「…それって?」

提督「………」

響「…考えてなかったんだね」

提督「う、うるせぇ!ちょっと位かっこつけさせろ」

北上「ぷっ!あはははははは!!」

提督「何も笑う事はないだろ…」

北上「いやーごめんごめん。こんなに気を抜いたのは久しぶりでさ」ポロ

天龍「…お前、泣いてるのか?」

北上「…あれ、なんでだろ。涙なんて…とっくに……枯れたと…思ってたのに」ポロポロ

提督「…はぁ」ギュッ

北上「ふぇつ!?て、提督?」

提督「今まで溜め込んできたものもある、この際全部流してしまえ。…その間胸を貸してやるから」

北上「てい…と…く…ぐすっ、うぐ…うぁああああああああああああああああああああ!!」

青葉「いやー司令官達のおかげで大手柄でしたよ。なにせあのエリート提督の不正を暴きだしたんですから」

提督「そいつはよかった。あいつらにもいい経験になっただろ」

青葉「それにしても司令官が北上さんと大井さんを引き取りたいと言い出した時はびっくりしましたよ。ひょっとして、恋にでも落ちましたか?」

提督「あまりおふざけするのも大概にしておけ。…あの二人を引き抜いたのはまぁ、運命…とかそういうもんだ」

青葉「ほほぉ…司令官からそのような言葉が出てくるとは、案外ロマンチストなんですね」

提督「そういう事で構わないさ」

青葉「読めない人ですねぇ…まぁいいでしょう」

提督「そういや、何で俺達の鎮守府に協力要請をしたんだ?」

青葉「諜報部の中に内通者がいる可能性を考慮して、一番信用出来そうな鎮守府である司令官の元に相談を持ちかけただけですよ」

提督「なるほど。…そろそろ時間か?」

青葉「そのようですね。青葉はそろそろ本部に戻りますが、いずれまた会えるかもしれませんね」

提督「その時は、是非仲間として来て欲しいな」

青葉「考えておきましょう。では、私はこれで」





天龍「おーおー、あいつが去ってくれてせいせいするぜ」

叢雲「あんた、あいつが絡むとそればっかりね」

如月「そりゃああんな秘密を暴露されたんですものねー…」

天龍「それ以上言うなよ?絶対言うなよ!?」

如月「それはフリかしら?」

夕立「そういえば、新しい艦娘が来るっぽい?」

168「向こうの鎮守府から来るみたいだけど、どんな人なの?」

天龍「あぁ、そういやお前達はついてきてなかったから知らないんだったな」









北上「どもー、軽巡洋艦の北上でーす」





一旦ここまで!ブラ鎮育ちの北上様…みなさんはどう思いますか?

ブラ鎮オリョクルでここまで騒ぎになるとは・・・
今後違和感を出さないよう気をつけます。




ーーー
ーーーーー


提督「行方不明!?そんなばかな・・・」

黒提督「突如深海棲艦の襲撃があってね・・・すまない」

提督「そん・・・な」


・・・



青葉「・・・」ボロッ

提督「青葉!?」

青葉「司令官・・・ごめんなさい」

提督「一体何が・・・?同行していた艦娘は?」

青葉「・・・・・・」

提督「・・・黙ってないで何か言ってくれよ」

青葉「・・・ごめんなさい。私の失態で・・・彼女達はあの鎮守府に」

提督「・・・え?」

青葉「証拠は全て握り潰されてます。彼女達は口封じの為に目の前で」

提督「・・・分かった。もう何も言わないでくれ。所で、背負っている彼女は?」

北上「・・・うぅ」

青葉「彼女はあの鎮守府でこきつかわれていた人材です。・・・彼女のおかげで、私は逃げ出す事が出来ました」

提督「・・・・・・・・・そうか」



・・・



北上「・・・ここ・・・は?」

提督「気がついたか」

北上「・・・あんたは?」

提督「俺は提督。この鎮守府の司令官だ」

北上「・・・・・・そう」

提督「君がいた鎮守府の事は聞いている。・・・災難だったな」

北上「・・・悪いけど1人にしてくれるかな?今は誰とも話したくないんだ」

提督「・・・分かった。落ち着いたら呼んでくれ」



ーーーーー
ーーー

提督「ハッ!?」ガバッ

提督「はぁ…はぁ……慣れて来たな」

提督「(今回は北上の夢か…今後もこのような夢を見るのだろうな)」





北上「おーっす提督。朝早いね」

提督「おはよう北上。大井と散歩か?」

北上「まぁねー。せっかく大井っちも自由になれたんだし、一緒に外を散歩したいと思ってさ」

大井「私達を救ってくれて…ありがとう」

提督「…大井も早く回復するといいな」

北上「今は車椅子だけど、医者からはいずれ歩けるようになるって言われてるからね。他の艦娘のことを考えるとまだマシだよ」

提督「…そうだな」

提督「(複雑な気持ちだろうな…大井と北上は、しばらく出撃はさせないようにしよう)」

北上「そういえばこの辺で美味い定食屋とかってない?大井っちにも食べさせてあげたいんだけどさ」

提督「定食屋か…それなら向こうの通りにある定食屋のカツ丼がオススメだぞ。なんなら今度奢ってやろうか?」

北上「ありがと、けどおごってもらうのも悪いし気持ちだけ受け取っておくよ」

提督「分かった。あまり遅くならない内に帰って来いよ」

北上「ちょっと、子供じゃないんだからさ」

提督「ははは、すまないな。普段駆逐艦や軽巡の話し相手をしていたものだからつい、な」

北上「あたしは駆逐艦じゃなくて軽巡ですよーだ」

提督「悪かったって」

雪風「北上さん、一緒に遊びませんか!?」

北上「あーごめん、これから大井っちの包帯変えにいかないといけないからさ」



夕立「北上さん、夕立は一緒に遊びたいっぽい!」

北上「ごめん、これから大井っちの食事を運ばないと…」



叢雲「あんたが新しい艦娘?ま、せいぜい頑張りなさい」

如月「おっきな魚雷を積めそうねぇ…魚雷を積んで男でも捕まえに行きそうな感じね」

北上「………」






北上「駆逐艦?あぁ、うざい」

提督「印象を聞いただけだが随分とバッサリ言ったな。何かあったか?」

北上「何かどころかおおありだよ。空気読まずに遊ぼう遊ぼうとまとわりついて来るわ生意気だわでなんなのあれ」

提督「あー…誰の事かは大体分かるが、あいつらはまだ新しく艦隊について1ヶ月も経ってない新米だ。そういう所もある」

北上「提督もあまやかしすぎなんじゃないのー?」

提督「自覚はしている。だが、俺は艦娘達の意志は可能な範囲でだが尊重してやりたいと思ってる」

北上「…ふーん」

提督「まぁ、そこに不満こそあるかもしれないがこれを曲げて艦娘に厳しすぎる鬼提督になるつもりはない。これだけは分かってくれ」

北上「まぁいいけどさー。あたしだって提督には感謝してるし」

天龍「よぉていt…あれ、北上も一緒か」

北上「あぁ、あたしの話は終わったからもういいよ」

天龍「そ、そうか…」




提督「…天龍」

天龍「ん?どうした」

提督「しばらく、北上と駆逐艦達の仲介役になってほしい」

寝落ちとは恐ろしいものである。 BOTマクロF5サブ垢…知らない単語ですねぇ

今日はもう文章が浮かばないので次回の建造安価と次回の接触艦娘安価をとって寝ます



次回の建造安価(大型建造NG) 安価下3
次回の接触艦娘安価 安価下7(現在仲間になっている艦娘のみ(例外として青葉も可))

ループ前は青葉に同行してた艦娘違ったのかな?
Верныйと雪風はループ前に出てたし

……それとも二隻目だったのか

提督「………ふぅ」

響「司令官、おつかれ」スッ

提督「っと、わざわざお茶を持ってきてくれたのか。すまない」

響「今はこれくらいしかできる事はないからね」

提督「(そういえば、以前は響には何度も救ってもらったな。…かなり辛い思いもさせてしまった)」

提督「…なぁ響、よかったら一緒に飯でも食いに行くか?」

響「いいのかい?」

提督「日頃のお礼も兼ねてな。何でも希望を言っていいぞ」

響「なら、ボルシチが食べたい…かな」

提督「ボルシチ…か」

響「…だめかな?」

提督「よし、俺がボルシチを作ろう」

響「司令官が?」

提督「あぁ、俺だって料理はできる。ボルシチだってしっかり作り方は覚えてるぞ」





提督「どうだ、俺の作ったボルシチは」

響「………オーチンフクースナ」

提督「…美味いって事でいいのか?」

響「とても美味しいよ、司令官。私がよく知ってる…懐かしい味だ」

提督「そうか、よかった。教えてもらった通りに作れたみたいだ」

響「司令官はロシアに行った事があるのかい?」

提督「いや、行った事はないぞ。誰に教えてもらったかは秘密だ」

響「そっか。…案外、私の知ってる人かもしれないね」

提督「そうかもしれないな」

響「ご馳走様。ボルシチ、美味しかったよ」

提督「おう、また食いたくなったら作ってやるぞ」









赤城「ボルシチ美味しいです」ムシャムシャ

>>206 状況が大分変わっているので当時の選出艦娘も違っていました。





提督「うーむ、そろそろか」

吹雪「何がそろそろなんでしょう?」

提督「この鎮守府には戦艦がいないだろう?そこで戦艦を作るタイミングを測っていたのだが」

吹雪「確かに、戦艦はこの鎮守府には一人もいませんね」

提督「この先、戦艦無しで深海棲艦に挑むのは厳しいものがある。一隻位は欲しいと思うのだが」

吹雪「建造する資源が足りないと」

提督「いや、資源は節約しているから充分ある。ただ、タイミングを測っているだけだ」

吹雪「タイミング…ですか?」

提督「………よし、そろそろ建造だな」

吹雪「?」





陸奥「長門型戦艦2番艦の陸奥よ。よろしくね。あまり火遊びはしないでね…お願いよ」

提督「ようこそ我が鎮守府へ。よろしく頼む」

吹雪「司令官は狙い撃ちの才能でもあるのでしょうか…」

168「ここの艦隊の初の戦艦ね…よろしく頼むわ」

陸奥「あら、私が初の戦艦?少し嬉しいわね」

提督「早速、鎮守府を案内しよう。その後は実戦経験も兼ねて出撃してもらう」

陸奥「分かったわ」

天龍「天龍様のお通r陸奥「敵艦発見!全砲門、開け!」ドォン

二級「ホギャアアアアアア!!」ドォン

吹雪「これが…戦艦の力」

響「圧倒的だね」

天龍「や、やるじゃねぇか。俺も負けてらr赤城「私も負けていられません!ドォン

チ級「ツ、ツヨスギル!!」ドォン

天龍「ら、雷撃168「取りこぼしはしないわ!」ドォン






提督「ふむ…やはり戦艦がいると頼もしいな」

陸奥「どうかしら?これでも私、ビッグセブンの名を背負ってるのよ」

提督「確かにビッグセブンの名に恥じない実力だな。…しかし、消費する資材を考えると頻繁に出撃させる訳にはいかんな」

赤城「まぁそればっかりはどうしようもありませんねー」

提督「一応如月達に簡単な遠征には行かせているが、この量の資材を何度も消費するとあっては足りないからな」

陸奥「そこを突かれるとさすがに痛いわね」

提督「まぁなんにせよ、これからが心強いな。今日はもう出撃の予定も無いし、自由に過ごしていいぞ」








天龍「」

北上「どうしたの?なんか落ち込んでるみたいだけど」

天龍「…なんか、ここんとこ最近全然活躍出来てない気がしてな」

北上「あー…まぁそういう時もあるよ。スランプってやつ?そんな状態で出撃してもしょうがないし、そんな時はリフレッシュするに限るよ」

天龍「スランプかぁ…この俺がスランプってのも考えにくいけどなぁ」

雪風「天龍さん、一緒にババ抜きしてあそびませんか?」

天龍「おー、ちょっと待っててくれ。すぐに向かう」

北上「…しかしよく駆逐艦の面倒見てられるね。あたしじゃ面倒で仕方ないよ」

天龍「まぁ一部やんちゃな奴らもいるから苦労はするけどな。最近じゃ慣れたしあいつらも悪い奴らじゃないぞ」

北上「んー…世話好きってやつ?」

天龍「ま、そう捉えてくれて構わねぇよ。そろそろ行ってくる」

北上「いってらっしゃーい」








その後、ババ抜きでババを引き続ける天龍と陸奥の姿を見かけたとの事

―南方海域―


飛龍「よーし、今回の作戦も手っ取り早く終わらせるわよ」

蒼龍「言っとくけど、油断は禁物よ」

加賀「と言っても、五抗戦でもなければそんな失態はしないでしょう」

瑞鶴「ちょっと、あの時の演習で軽空母に中破させられたのは何処の誰だったかしら?」

空母提督「こらこら、喧嘩するな。それより辺りに敵影はないか?」

大鳳「今の所敵影は確認されて……?」

空母提督「どうした大鳳、何かあったか?」

大鳳「いえ、索敵機の内の1機の反応が途絶えたので…」

空母達「!!」

空母提督「…気をつけろ。敵陣来るぞ! 大鳳は後方支援、飛竜蒼龍で前衛を薙ぎ払え。加賀、瑞鶴左右を頼む。8、お前は雑魚の攻撃が空母に行かないように引きつけてくれ」

8「はっちゃんも伊達に連続出撃してない。出る」

加賀「敵影確認…!?」

空母提督「どうした!?何があった!?」

加賀「ばかな…艦載機が一瞬で」

蒼龍「誰が来たのか知らないけど」

飛龍「全力で爆撃してやるわ!!」

瑞鶴「私達相手に制空権を取れるかしら!?」







「艦載機に頼るとは…愚か者め!!」









8「………嘘」

「フン、あっけないものだなぁ。艦載機等に頼っているからこうなるのだ」

8「ひ、飛龍…?蒼龍、加賀、瑞鶴?」

空母提督「何があった!?応答してくれ!!」

大鳳「…ぅ……ぁ」

8「た、大鳳!」バッ

「…まだ息があったか。まぁいい」

「どうやらこいつらも違ったみたいだしな。…となれば、やはりあの鎮守府か」



8「はぁ…はぁ…あ、あんな化物いるなんて聞いてない」

8「空母部隊を一瞬で…あんな……」





一旦ここまで!次回:歪み始めた歯車 

提督は乱数調整でも使えるのだろうか……乙

あと>>210
×五抗戦
○五航戦な、一応

>>213 oh…字間違い申し訳ないorz ちなみに提督は前回どの時間にどのレシピで回して何が出たかを参考に建造してます。
   無駄な建造が無いっていいですよね!





天龍「で、いきなり全員集合とか言い出したけど何があったんだ?」

提督「天龍達は以前空母艦隊と演習を行った事を覚えているか?」

龍驤「あの艦隊かぁ…ありゃ圧倒的すぎて一矢報いるのが精一杯やったなぁ」

提督「その艦隊だが…先日、南方海域にて謎の敵1隻相手に壊滅したらしい」

天龍「なっ…!?」

168「あの艦隊が…全滅ですって!?」

提督「その件で俺は本部に行かなければならなくなった。そこで、その間鎮守府を動かす代理を決めておきたい」

吹雪「代理と言いましても…提督の代わりを務める事ができる方がこの中にいるのでしょうか?」

北上「うーん、あたしはこの鎮守府に来て間もないからねー」

赤城「私は普段執務室の様子等全然見てませんので」

龍驤「執務室で提督の仕事を見た事があるのは…吹雪や響位か?」

響「確かに、何度か司令官の仕事は見ていたね。…けど、内容までは分かっていないよ」

提督「なに、代理と言っても任せるのは出撃の編成を組んで出撃、簡単な遠征の手配、書類整理位だ」

天龍「悪いけど俺はパス。書類整理とかやってらんねーっつーの」

提督「もちろん、本部に行くまでの間はできる限りの事は教える。無理にとは言わないが、希望する者がいれば徹底的に教えよう」

如月「そうねぇ…やっぱり古参の響か吹雪が適任じゃないかしら」

吹雪「えぇ!?わ、私ですか!?」

響「…まぁ、私でよければ代理を務めるよ」

叢雲「じゃあ決まりね。司令官も、二人が困らないようにしっかり教えなさいよ」

吹雪「私もやる前提ですか!?」

提督「そうか、助かる。それじゃあこれから二人には提督代理としての仕事を教えるから残ってくれ。他のみんなは解散していいぞ」

龍驤「しかしあの艦隊が1隻相手に壊滅って…とてもじゃないけど信じられんわ」

叢雲「情けないわね。よっぽど油断してても1隻の敵相手に壊滅なんて事にはならないわよ」

如月「裏をかえせば1隻相手に壊滅させられる程腑抜けてたって事よねぇ」

天龍「…いや、ひょっとしたらあの艦隊が全力で戦っても壊滅する位その敵が強かったとも考えられるぞ」

168「どうしてそう思うのかしら?」

天龍「俺ら相手にもほとんど手を抜かなかった相手がそこまで油断するとは思えなくてな。…その敵がどんな奴なのかも気になるし」

夕立「うーん…夕立達も気をつけた方がいいっぽい?」

陸奥「それこそ、相手にすらならないでしょうね。そんな敵と出会ったらすぐにでも逃げるべきよ」

時雨「問題はその敵が逃がしてくれるかどうかだけど…」

叢雲「まず逃がさないでしょうね」

龍驤「せやろなぁ…そないおっかない敵と出会わない事を祈るしかないわ」

雪風「ゆ、ゆゆゆ雪風は沈みません!」ガタガタ

北上「震えながら言われてもねぇ…そいや、赤城の姿が見えないけど何処行ったの?」

如月「…さぁ?」

168「食堂でご飯でも食べてるんじゃないかしら」

夕立「食堂には行ってなかったっぽい」

叢雲「あの赤城が食堂に行かなかった?珍しいわね」

赤城「………」

赤城「(加賀さん達の部隊が壊滅…まさかとは思いますが、あの加賀さん達が?)」

赤城「(あの時空母提督の鎮守府に着任して以来数々の活躍の報を聞いてきましたが…とても信じられません)」



―――
―――――

赤城「それじゃあ、加賀さんはその提督さんの元へ行くんですか?」

加賀「えぇ、そのつもりよ。貴方も一緒に来るつもりはないの?」

赤城「うーん、私は今の所はいいかなぁ」

加賀「…はぁ、スカウトを次々と蹴っているみたいですが、どの提督の元に着任するつもりなんですか?それとも野良艦になるつもりですか?」

赤城「んー…野良艦として自由に海を渡るのも悪くないと思ってるんですよねぇ」

加賀「貴方、せっかくスカウトが来ているのだから素直にスカウトした提督の元へ行ってはどうなの?野良艦じゃ生きていくのも困難よ」

赤城「何言ってるんですか、野良は野良で良い所たくさんありますよ」

加賀「…はぁ、赤城がそのつもりなら何も言いません。何か困った事があったら言ってください、善処はしますから」

赤城「あはは…まぁもしもの時はよろしくお願いします」

赤城「(と言っても、スカウトしてきた提督って皆嫌な感じなんですよねぇ。そんな提督の元に行ってもご飯食べられなさそうですし)」

赤城「(ブラック提督の元に行く位なら野良の方が自由で楽なんですよねぇ)」

―――――
―――




赤城「(今ではいい提督さんに拾ってもらいましたが…人生何が起こるかわかりませんね)」

赤城「…はぁ」

北上「何悩んでるの?」

赤城「あ、北上さん。…ちょっと昔を思い出しまして」

北上「昔ねぇ…もしかして、さっき提督が言ってた艦隊に親友がいたとか?」

赤城「………」

北上「……マジ?」

赤城「はい」

北上「その…ごめん」

赤城「気にしなくていいんですよ。そもそもあの時、別々な道を歩んだんですから」

北上「別々な道?赤城はその親友とは全く違う道を歩んだって事?」

赤城「えぇ、北上さんには言ってませんでしたが、私元野良艦娘なんですよ」

北上「野良ねぇ…何で野良だったのさ」

赤城「スカウトが来た提督さんが何やら妙な感じでしたからねぇ。私の親友の加賀さんは空母提督の元に行きましたけど、私は何にも縛られない野良艦になる事にしたんですよ」

北上「…まぁ、ブラック提督の元に来ちゃったらそれこそ悲惨だからね。そんな所に行く位なら野良の方がずっといいかもね」

赤城「ですが、今はここの提督に助けられてこうしている訳です。…ですが、先程のお知らせはまだ信じきれません」

北上「親友がいる艦隊が壊滅…確かに信じたくないね」

赤城「…はぁ、私はどうすればいいのでしょうか」

北上「んー…心配なら確かめに行ったらどうかな?」

北上「ほら、壊滅と言っても全滅した訳じゃないでしょ?ひょっとしたらその親友の加賀も生き残ってるかもしれないじゃん」

北上「提督に頼んで、生き残りの艦娘に会わせてもらうってのはどうかな?」

赤城「…そうですねぇ、それもありかもしれません。ですが迷惑じゃないでしょうか?」

北上「まぁ、迷惑かもしれないけどさ。親友の安否が気がかりなままにするよりはずっといいと思うよ」

赤城「確かにそうですね。分かりました、提督に相談に行ってきます」

北上「いってらっしゃーい」

大井「………彼女、大丈夫?」

北上「…分からない。けど、今のまま放っておくのもまずいと思ったからさ」

大井「…そうね」

提督「と、これが最低限の業務だな」

吹雪「あ…頭がパンクしそうです」

響「………不死鳥の名は…伊達じゃない」ガクッ

提督「1日で詰め込みすぎかもしれんが、日数もわずかしかない。明日も色々教える事があるから、しっかり覚えてくれ」

赤城「提督、ちょっと相談があるのですが…いいでしょうか?」

提督「…どうした?」

赤城「空母提督の艦隊の事なのですが…生き残った艦娘に会わせてもらえないでしょうか?」





一旦ここまで! 少しずつ不穏な空気になりつつあります。欝展開はまだまだ先になりそうですが

提督「○○士官学校出身、提督ただいま戻りました!」

赤城「一航戦、赤城!ただいま戻りました!」

元帥「おぉ、よく来たね。君達の最近の活躍は聞いておるよ」

提督「ハッ、恐縮です!」

元帥「そんなに硬くならんでもいい。ワシのまえではそこまで徹底した喋り方をせんでくれ」

提督「…ふぅ、減衰は昔と全く変わりませんね」

元帥「死ぬまで変わるつもりはないからのぅ。立っているのもなんだし、かけたまえ」



元帥「さて、知らせは届いているだろうが…先日空母提督の一軍艦隊を壊滅させた謎の敵、生き残りの艦娘によると見た事の無い敵だったそうじゃ」

提督「見た事のない艦…ですか」

元帥「そして、ここ数日では最前線に立っている鎮守府の艦隊が次々と見た事のない深海棲艦と交戦しておる。恐らく空母艦隊を壊滅させたのはこの種類かもしれんの」スッ

提督「(この写真…戦艦レ級か)」

元帥「この新種の深海棲艦をレ級と名付ける。話によると、やつは艦載機を飛ばせる戦艦で、雷撃もこなせるという性能じゃ」

元帥「しかも、砲撃は戦艦クラスで航空戦も正規空母を軽く一蹴する。さらには雷撃も一撃まともにもらえば戦艦でも大破轟沈レベルの攻撃じゃ。器用貧乏なんてもんじゃないわい」

赤城「…元帥殿、ひとついいでしょうか」

元帥「何かね赤城、気になる事でもあったかの?」

赤城「…今回空母艦隊を壊滅させたのは一隻と聞いています。航空戦で右に出る者はいないと言われている空母艦隊が航空戦で負けるとは思えないのですが」

元帥「…ふむ、そこが厄介な所じゃ」

元帥「じゃが、実際壊滅した空母艦隊の生き残りが証言しておった。その事実はほぼ確実じゃろう」

赤城「そうですか…あの、加賀さん…加賀さんはどうなったのでしょうか?」

元帥「………」

元帥「残念じゃが、加賀は生還出来ておらぬ。生き残った装甲空母も酷く悔やんでおった」

赤城「そう………ですか」

提督「元帥殿…出来ればですが、その生き残りと会わせてもらう事は可能でしょうか」

元帥「構わんよ。ただ、今は精神が不安定になっておる…あまり刺激はしないでやっておくれ」

提督「…分かりました」

コンコン

空母提督「大鳳…お前に会いたいという人物がやってきた」ガチャ

提督「…失礼します」

大鳳「………」

提督「(酷い怪我だ…それにかなり憔悴している。たった1隻がここまでの傷を負わせたのか)」

赤城「貴方が…大鳳さんですね」

大鳳「………はい」

提督「これは差し入れだ。よかったら食べてくれ」スッ

大鳳「…ありがとうございます」

赤城「大鳳さん、同行していた艦隊の事で、一つ伺ってもよろしいですか?」

大鳳「…加賀さん達は、皆…一瞬で…」

大鳳「わ、私を……加賀さんが、私を庇ったばかりに……ぁ…ぅぁ…!!」

空母提督「いかん、8!」

8「はい!」プスッ

大鳳「うぁあああああああ!! うぁああぁ…あぁ……」

空母「…彼女は今加賀達の死と恐怖で精神が不安定になっている。すまないが、これ以上の面会は無理だ」

提督「…分かりました」


赤城「………」

提督「………」

赤城「…相当、怯えていましたね」

提督「それだけ怖い目にあったのだろう。…この先お前達も同じ事になる可能性だってある」

赤城「…わかっています」

提督「勿論そうならないようにこちらも精一杯の事はする。だが、現場で動くのはお前達で俺じゃない」

提督「だから、万が一の時に駆けつける事は出来ない…」

赤城「だからこそ、皆や提督を守る為に私がいるじゃないですか」

提督「…確かにそうだ。だが、現場で赤城がピンチになった時…周りに誰もいなかったら」

赤城「そうならないように、提督が指揮してくれればいいじゃないですか」

提督「…そうだな」

赤城「あーお腹すいちゃいました。食堂でご飯食べながら待ってますね」

提督「すまないな。これは食事代だ、好きなのを食うといい」

赤城「おぉ、さすが提督!気がききますね」

提督「そのままにしておいたら食い逃げしかねないからな」

赤城「私がそんな事をする人にみえますか?」

提督「見える」

赤城「うぐぐ…一航戦の誇りが」

提督「…とにかくだ、これからもよろしく頼む。…絶対に沈むなよ」

赤城「わかってますよ。…お気を付けて」

提督「行ってくる」






赤城「………」

赤城「加賀さん…本当に沈んでしまうなんて」

赤城「責めて1回…あの時会っておきたかったな」

一旦ここまで!
次回:合同戦線 沖ノ島海域

ついでに合同戦線を取る他艦隊の艦娘代表を以下から選んでもらいます

1 青葉
2 那珂
3 扶桑
4 まるゆ

選択安価 安価下3

天龍「合同戦線?」

提督「そうだ、上の命令で沖ノ島海域で他艦隊と合同で深海棲艦と戦う事になった」

叢雲「ふーん、それにしても帰ってきて早々合同戦線なんて話が来るなんて、忙しいわね」

提督「俺が不在の間頑張ってくれた二人程でもないさ」

吹雪・響「」

168「真っ白に燃え尽きてるわね」

北上「まぁ天龍もフォローしてはくれたけどねぇ…さすがにしょうがないよ」

雪風「しれぇ!合同戦線って何ですか!?」

提督「要約すると他の艦隊と協力して一緒に敵と戦う事だ」

龍驤「そんで、誰が合同戦線に出撃するん?」

提督「そうだな…響と吹雪には休ませてやりたいし、赤城も今回の件で少し整理が必要だろうからな」

天龍「よし、なら合同戦線には俺を出せ。ここでいっちょ暴れ回ってやるぜ」

提督「そのやる気は買う。天龍、お前が旗艦を努めろ」

天龍「よっしゃ、任せとけ!」

夕立「そういえば、一緒に戦う艦隊はどんな艦娘がいるっぽい?」

提督「代表が潜水艦と聞いてはいるが…そこしか知らんな」

168「潜水艦ね…」

(これ上からイージー、ノーマル、ハード、ベリーハードだったんじゃ……
いや、よそう、俺の勝手な(ry )

提督「潜水艦が多すぎるのも考えものだから、今回168の出撃は無しだ。それと空母も欲しい。龍驤、行けるな?」

龍驤「ほっほーぅ…うちをご指名するんやな?やったるで!」

提督「後は…そうだな」

叢雲「そういえば北上、あんたここに来てから一回も出撃してないじゃない。出てみたらどうなの」

北上「あたし?提督が出ろっていうなら出るけどさ」

提督「…大井はもう大丈夫なのか?」

北上「まぁ不安ではあるけど、1回2回の出撃位の留守なら大丈夫だと思うよ」

提督「そうか。…では北上、合同戦線の出撃を頼めるか?」

北上「了解。早速準備してくるよー」



提督「他に希望する者はいるか?いないならこちらで選出させてもらうぞ」

叢雲「私だってやれるわよ。一騎当千してやるんだから」

雪風「雪風にお任せください!」

提督「よし、叢雲と雪風も出撃だな。後は………」

まるゆ「初めまして、湯提督の艦隊代表、まるゆと申します!」

天龍「おー元気一杯だな。俺の名は天龍!提督の艦隊代表だ」

木曾「副艦の木曾だ。よろしく頼む」

龍田「あら天龍ちゃん、久しぶりねー」

天龍「げっ…龍田!?」

叢雲「あら、知り合いなの?」

天龍「知り合いっつーか…なんつーか…」

龍田「私は天龍ちゃんと同型艦の龍田と申します。そっちで天龍ちゃんが迷惑かけてない?」

天龍「俺が迷惑なんかかけてるように見えるか!?」

龍田「だって…ねぇ」

龍驤「(まるで保護者やな…というかあのまるゆって子より隣の木曾の方が大分貫禄あるんやけど何であの子が代表なん?)」

球磨「それはまるゆが湯提督のお気に入りだからだクマ」

龍驤「ぎょっ!?あんた人の考え読めんのかい!」

球磨「読んだ訳じゃないクマ。ただ、大体まるゆを見て考える事は皆同じなだけクマ」

龍驤「なるほどなぁ…うちは龍驤や、よろしく頼むで」

球磨「球磨だクマ。仲良くしてくれると嬉しいクマ」

多摩「多摩だにゃ。寒い日はこたつに入ってゆっくりしたいにゃ」

北上「おいっすー。二人共久しぶりだね」

球磨「クマ!? 北上だクマ!!」

木曾「久しぶりだな。黒提督の元で働いていると聞いていたが、どうしてこの艦隊に?」

北上「んー…まぁ拾われたっていうか救われたっていうか。とにかくそんな所かな」

多摩「多摩の勘が言っているにゃ。黒提督の鎮守府はブラックだと」

北上「ブラックなんてもんじゃないね。それに比べて今の提督は優しいからねー。安心して大井っちも預けられるよ」

球磨「そういえば大井はどうしてるクマ?一緒じゃないクマか?」

北上「大井っちは今提督の元で療養中だよ。黒提督に散々な扱いだったからね」

木曾「色々苦労しているんだな」

雪風「仲良しで羨ましいです…」

龍驤「なら入ったらええやん。一緒に戦うんやし、仲良くなるに越した事はないやろ?」

まるゆ「でも、せっかくの同型艦の集まりと考えると…少し入りづらいです」

龍驤「あー…」

霧島「さて、申し遅れましたが私は霧島と申します。湯提督の艦隊の中では新人ですが、負けませんよ」

龍驤「ほぉー戦艦か。やっぱ戦艦の装備は凄いなぁ」

雪風「乗ってみたいです!」

霧島「乗ってもいいけど、あまりはしゃがないでくださいね。それで、そちらの艦隊の最後の1隻は…」

陸奥「…陸奥よ」

霧島「陸奥さんですね。よろしくお願いします」

陸奥「(あの集まりで全く発言していなかったのに…何で選出されたの)」

一旦ここまで!少し休憩します

>>234 よく気付いたなぁ…褒美にまるゆが出やすくなるように祈ってやろう(出るとは言ってない

マブラヴしかりこういうループ物好きやねん。
ついでに深海さん達の台詞
漢字に出来るとこは漢字にすれば読みやすくなるんでない?(提案)

>>248 まぁ、普通の深海棲艦のセリフをカタカナにしているのには訳がありまして…



龍驤「敵艦隊、来るみたやで。駆逐ハ級が2隻と軽巡ト級が1隻、雷巡チ級が2隻、重巡リ級が1隻や!」

木曾「さて、なら早速出撃だな。湯艦隊、出るぞ!」

まるゆ「は、はい!まるゆは頑張ります!!」

陸奥「(かわいい…)」

天龍「よっしゃ、まずはどっちが多く倒せるか競争d提督「競争気分で戦闘をするな。この合同戦線はお互いの協力が大事となる」

湯提督「そうだ、まずお互いの戦い方を知った上で協力を試みろ。いいな」

霧島「了解しました!」

叢雲「さすが司令官ね。何処かの脳筋とは違うわ」

龍田「まぁこれは協力であって競争じゃないからねぇ。しょうがないわよ天龍ちゃん」

天龍「……」

龍驤「よっしゃ、まずは先制攻撃やで!艦載機の皆、お仕事お仕事!!」

まるゆ「それぇ!」バシュ

天龍「おお!?開幕魚雷とはやる」

まるゆ「ぶくぶくぶく…」

天龍「な…?」

木曾「引き上げるぞ!」

多摩「了解だにゃ!」ザバッ

天龍「………大丈夫なのか?」

龍田「大丈夫よぉ。…多分だけど」

天龍「…不安しかねぇぞ」

湯提督「(うむ、やはりまるゆはいい)」

陸奥「なんとかなったわね」

叢雲「それにしても…あんた達もフォローしたり戦闘したりと大変ね」

まるゆ「うぅ…あ、足を引っ張ってごめんなさい」

木曾「ギロッ」

叢雲「な、何よその目」

龍驤「ま、まぁまぁ!二人共落ち着こう?な?ほな、まるゆも落ち込まんで大丈夫やって!次で挽回すればええんやで?」

まるゆ「り、龍驤さん…はい!まるゆは頑張ります!」

木曾「…そうだな、次頑張ろう」

球磨「た、助かったクマ…龍驤には感謝しないといけないクマ」

多摩「こう見えて木曾は怒らせると怖いにゃ」

龍驤「そ、そうなんか…」

龍田「この前新入りの子がまるゆちゃんをばかにして木曾ちゃんに半殺しにされたものねぇ」

天龍「怖すぎるだろ…」

北上「まぁ根はいい人なんだよねー。みんなのまとめ役っていうかさ」

龍驤「(いや、それ聞くとほんと何で木曾が代表じゃないのか謎やねんけど)」

提督「敵主力艦隊、来るぞ。皆気を引き締めろ!」

天龍「っと、主力艦隊か…やってやるぜ!」

龍田「あんまり前に出過ぎちゃだめよー?」

天龍「う、うっせぇな。分かってるっつーの」

龍驤「戦艦ル級が3機もおるで!皆気を付けてな!」

まるゆ「それぇ!ぶくぶくぶく…」バシュ

天龍「だぁあああ!!真っ先に溺れるなっつーの!」ザバッ

まるゆ「うぅ…ごめんなさい」

天龍「ったく、あんま気落ちするなよ。それより敵が来るぞ」

霧島「さて、先程の先制攻撃で敵艦隊はほぼ無傷のようですが…いかが致しますか?」

湯提督「よーし、単縦で迎え撃つぞ!まるゆに危害が及ばないように先に周りの軽巡駆逐を倒せ!!」

提督「なら俺達は戦艦を迎え撃つ。陸奥、お前の砲撃を中心に戦艦3機を相手にする事になる…やれるな?」

陸奥「任せなさい。これでも私、ビッグセブンの一人なのよ?」

提督「雪風、叢雲は被弾を極力避けるようにしつつ湯艦隊のフォローを頼む」

雪風「分かりました!」

叢雲「分かったわ。陸奥、戦艦は任せたわよ」

提督「天龍は龍驤と陸奥の護衛を頼む」

天龍「おう、任せとけ!」

龍田「…ねぇ提督さん、せっかくの合同戦線なんだし私も天龍ちゃんのフォローに回っちゃだめかしら?」

湯提督「な、何を言うか!それでまるゆが龍田「い い わ よ ね?」あ…あぁ、許可する」

龍田「うふふ…湯提督さんは物分かりがよくてよかったわぁ」

北上「で、私は何すればいいのー?」

提督「北上には木曾達と共に駆逐軽巡を殲滅、終わり次第雷撃に備えてくれ」

北上「了解ー」

木曾「さて、大井がいないのは残念だが…球磨型が4隻も揃ったんだ。いっちょ暴れてやるぜ!」

ル級「オロカナ…マトメテツブシテクレル」

球磨「そんな弾に当たる訳クマー!?」ドォン

木曾「球磨!?」

球磨「ケホ…ドジったクマー」

叢雲「ちょっと、戦艦組は何やってるのよ!?」

陸奥「3隻もいっぺんに面倒見れる訳ないでしょ!?」

ル級「ナカマワレナドシテイルヒマガアルノカ?」ジャキ

龍驤「ちょ、タンマタンマ!この位置取りまずい!陸奥避けてぇ!!」サッ

陸奥「えっ…きゃあああああ!?」ドォン

湯提督「チッ思っていたより敵艦隊が強いな。そっちはどうなってる?」

提督「こっちも一杯一杯だ。陸奥、一旦下がれ!!」

陸奥「くっ…ごめんなさい」

北上「あちゃー…これ戦艦3隻きついねぇ」

雪風「なんとか駆逐軽巡の処理、終わりました!」

提督「雪風と叢雲、北上は雷撃準備!天龍は引き続き霧島と龍驤を守りつつ交戦してくれ!」

天龍「守りつつって…3隻相手に守りきれ、がぁああああ!!」ドォン

龍田「天龍ちゃん!?きゃあああああああ!!」ドォン

霧島「天龍、龍田が大破!このままだともちません!!」

龍驤「こんなん、きつすぎるで!」

提督「もう少し持ちこたえろ!天龍は龍田と共に退け!」

天龍「くそっ、こんな所でさがれるかよ!!」

提督「退けと言っている!前に言った事を忘れたか!?」

龍田「…天龍ちゃん、ここは一緒に退きましょう」

天龍「…チッ、すまん皆。一度下がる」

龍驤「だからあかんってええええ!!」ドォン

湯提督「おいどうする、もう戦線が持たねぇぞ!」

提督「叢雲、雪風、北上!雷撃準備は終わったか?」

北上「こっちはオッケーだよー」

雪風「雪風は万全です!」

叢雲「待たせたわね。こっちもOKよ」

提督「よし、そっちの艦隊は?」

木曾「こっちも何時でも撃てるぜ」

まるゆ「まるゆも、魚雷装填出来ました!」

多摩「ちょっと雷撃は無理そうだにゃ…任せたにゃ」

湯提督「こっちは雷撃可能なメンバーの準備は整った。やるか?」

提督「あぁ、雷撃開始!!」



バシュウ



ル級「ギィッ!?」ドォン

湯提督「…1隻大破、1隻中破か。どうする?」

提督「ここで退いたら次は更に苦戦を強いられる。動ける者を残して夜戦で一気にケリをつけよう」

湯提督「そう来なくっちゃな。お前ら、やれるな!・」

木曾「あぁ、いけるぜ!」




ル級「フン、サキホドハユダンシタガ…コノホウゲキデセンメツシテクレル」

雪風「沈む訳には…いきません!」カットイン

ル級「」

ドォン

ル級2「キサマラ…!!」

叢雲「駆逐艦の夜戦、なめてもらっちゃ困るのよね」

ドォン

ル級3「ナッ…ナニガオキタ!?」

北上「はいはーい、後は君だけだよー」

木曾「言っておくが、逃がしはしねぇぜ」

ル級3「」



ドォン





湯提督「いやーやっぱり駆逐艦の夜戦はすごいな!それ狙って温存してたのか?」

提督「そうでもしないと勝ち目がなかったからな。とにかく、無事勝ててよかった」

球磨「も、もう少しで死ぬ所だったクマー」

龍田「天龍ちゃん、怪我は大丈夫?」

天龍「へっ、この程度の怪我どうってこと…いでででで!?」ギュウウウ

龍田「我慢はだめよぉー?」

天龍「うるせぇ!つか、お前も酷い怪我だろ!!」

龍田「私はいいのよー、それよりしっかり怪我を治さないとねぇ」

天龍「やめろ、来るな!来るなぁあああああ!!」

北上「賑やかだねぇー」

多摩「普段はうるさいのは嫌いだけど…こういうのも悪くないにゃ」

木曾「こうして集まれたのも何かの縁だ。これからも協力していきたいものだ」

陸奥「で、何で貴方は無傷なのよ」

霧島「私は位置取りを考えて動いていたので」

龍驤「の割にはやけにうちらの後ろにおったよなぁ?」

霧島「気のせいよ」

龍驤「上等や!こちとら紙装甲なのに前に出ざるを得なかったっちゅうのに!!」

まるゆ「け、喧嘩はよくないのです」

湯提督「おーいお前ら!せっかく合同戦線で勝利したんだ。今日は一緒に宴をするぞ!!」

提督「各自修理が終わり次第、宴を開始する。場所はこっちの鎮守府だ」

陸奥「宴ねぇ…ま、たまにはいいんじゃないかしら」

龍驤「っしゃあ、宴やでぇ!!」

球磨「たまにはバカ騒ぎするのもいいもんだクマ」

木曾「そっちの鎮守府って事は…大井とも会えるかもしれないな」

北上「そだねー、せっかくだし大井っちも呼んでおくよ」

湯提督「今回は無礼講だ、しっかり飲んで騒ぐぞー!!」

提督「ってもう飲んでるし!?」





「………」





天龍「……?」

龍田「あら、天龍ちゃんどうしたのー?」

天龍「いや…誰かが見てた気がしてな」





一旦ここまで!

湯提督「がーっはっはっは!皆のもの、勝利の宴じゃー!!」

木曾「っておいおい、これから始まるってのに飲みすぎじゃないのか?」

湯提督「こまけぇこたぁいいんだよ!」

提督「えー、まぁ約1名既に酔っ払っているが、皆よく頑張ってくれた。今日は無礼講という事で好きなだけ飲んで騒いで親睦を深めたいと思う」

提督「という訳だ、細かい事は抜きにして…乾杯!」

艦娘達「かんぱーい!」

赤城「ちなみに料理は私達待機組が誠意を込めて作ったのでどんどん食べてください」

168「つまみ食いばかりしてた人がよく言うわね…」

赤城「はて、何の事でしょう」

夕立「おかわりもどんどん運んで来るから、遠慮する必要はないっぽい!」

時雨「お酒も用意してあるけど、未成年は飲酒禁止だからね?」


木曾「酒まであるのか。気が効いているな」

提督「そりゃあ宴だからな。約1名先に飲んでしまっているが、まだまだあるぞ」

まるゆ「まるゆはお酒を飲めないのです…」

時雨「はい、ちゃんと未成年の子の為にもジュース類も用意してあるよ」

まるゆ「わぁ、ありがとうございます!」

叢雲「ならあたしも同じものをもらおうかしら」



湯提督「ほぉーう、中々の飲みっぷりだな。だが私に比べたらまだまだだな!」グビッグビッ

天龍「へっ、天龍様をなめるなよ」グビッグビッ

球磨「いいぞもっとやれクマー」

龍田「天龍ちゃん、意地張って飲み過ぎたらだめよー?」

龍驤「なぁ、この二人止めた方がええんとちゃうか?」

多摩「こっちの提督は心配いらないにゃ。ああ見えて許容量は底なしにゃ」

龍驤「それ人間の身体的にありえんで!?」

多摩「でも、その位酒飲めるからそういう表現でも問題ないにゃ」

龍驤「あーあ…どうなっても知らんで」

陸奥「ちょっとそこのあなた」ヒック

龍驤「そ、そこの…って、うちの事?」

陸奥「あんた以外に誰がいるのよ。あんたも飲みなさいよ」ヒック

龍驤「は、はぁ…(酒臭っ!これ完全に酔っ払ってるやろ…下手に逆らわない方がええんやろなぁ)」グビッ

霧島「チビチビした飲み方ね。もっと豪快に飲みなさいよ」ドンッ

龍驤「」

提督「いやー皆元気だな」





最後に艦娘との接触安価をとって寝ます
艦娘接触安価 安価下3(合同演習先の艦娘も可)

Oh・・・言葉足らずでしで申し訳ないです。
接触艦娘安価は建造安価と違って現時点で仲間になっている艦娘(と合同戦線をはったまるゆ組)のみとなっています。
よって今回は安価下の北上様とさせて頂きます・・・申し訳ない

提督「いかん…少し飲みすぎたな。風に当たって来よう」フラフラ




提督「…ふぅ」

北上「あれー提督じゃん。こんな所でどうしたのー?」

提督「少し、風に当たりたくてな。酔い醒ましにはなる」

北上「ふーん…」

提督「そういう北上こそ、どうしてこんな所に?」

北上「んー…提督がいないから探しに来たって所かな」

提督「提督がいないから心配したってか」

北上「心配はしてないけどねー。せっかくだし提督とも飲みたいじゃん?どうして混ざりに来てくれなかったのさ」

提督「せっかく同型艦が揃って楽しくやってるのに水を差したら悪いと思って」

北上「提督だったら皆大歓迎だと思うんだけどなー」

提督「北上はそうでも、木曾達はそうとは限らないだろ?」

北上「頑固だねー。そこは素直に混ざりなよ」

提督「もう少し酔いを醒ましてからな」

北上「言ったね?ちゃんと後で混ざってもらうからね。ジャンジャン飲ませるから覚悟しておいてよ?」

提督「はは、お手柔らかに頼む」

北上「………」

提督「………」

北上「ねぇ、提督」

提督「どうした?」

北上「あたしさ、提督が来てくれて本当に感謝してるんだよ」

北上「あの時提督達が来なかったら、多分あたし達はあの鎮守府で壊れてたと思う。…心も身体も」

北上「でも、提督達が来てくれて…それであたし達をここに連れてきてからは状況は大きく変わった」

北上「大井っちの心配もあまりしなくていいし、皆優しいし…まぁ、少しうざいと思うのもいるけど」

北上「そんな訳だから、少なくとも私は提督の本当に感謝してる。…だから、これからもよろしくね?」

提督「…あぁ、こっちこそよろしく頼む」

北上「…ふぃー、なんかあたしも飲みすぎたのかなー?ペラペラと口が弾んじゃうよ」

提督「北上は元からそんな感じじゃないのか?」

北上「あ、そう見えちゃう?でもまぁうん…あたしももうちょっとだけここで風に当たるよ」

提督「…そうか」

北上「提督の酔いが醒めたら、しっかり談話に混ざって飲んでもらうからね」

提督「それ、2回言ったぞ」

―空母提督鎮守府―


空母提督「…大鳳は再起困難、か」

8「…主力部隊が壊滅した今、これからの作戦、どうしましょう」

空母提督「加賀達が沈んでしまったのは痛い。…だが、次に行なわなければならない作戦は目前に迫っている」

8「………」

空母提督「そして、今残っている部隊は主力部隊には遠く及ばない。彼女達だけで今まで通り作戦を遂行するのは困難だろう」

8「………」

空母提督「行うしかないか…あの戦法を」

8「………あの、提督。もし…もしですけど」

8「もし他鎮守府に助力を要請出来れば、その戦法を取らずに済むのでは艦娘「提督、緊急事態です!!」

空母提督「なんだ急に。一体何があった!?」

艦娘「この鎮守府に、未確認の深海棲艦を含む深海棲艦の大艦隊が押し寄せてきます!」

空母提督「なん…だと!?くそっ、こんな時に。今出れる艦娘は総員出動、なんとしてもこの鎮守府を守り抜くんだ!!」

艦娘「は、はい!」

8「…はっちゃんも出撃してまいります」

空母提督「いや、お前には別の任務を頼みたい」

8「別の…任務?」

空母提督「大鳳に会いに来た提督を覚えているか?あいつがいる鎮守府に救援要請を出して来てほしい」

8「わ、分かりました。…ですが、その間提督達は?」

空母提督「なんとか持ちこたえてみせるさ。他の鎮守府にも救援要請は出してみるつもりだ」

8「…絶対、死なないでください」

空母提督「俺を誰だと思ってる。死にゃしないさ」








艦娘「こんな…こんな化物が、深海棲艦にいるなんて」

レ急「………」ニィ

肝心な所で変換ミスがあったので訂正



―空母提督鎮守府―


空母提督「…大鳳は再起困難、か」

8「…主力部隊が壊滅した今、これからの作戦、どうしましょう」

空母提督「加賀達が沈んでしまったのは痛い。…だが、次に行なわなければならない作戦は目前に迫っている」

8「………」

空母提督「そして、今残っている部隊は主力部隊には遠く及ばない。彼女達だけで今まで通り作戦を遂行するのは困難だろう」

8「………」

空母提督「行うしかないか…あの戦法を」

8「………あの、提督。もし…もしですけど」

8「もし他鎮守府に助力を要請出来れば、その戦法を取らずに済むのでは艦娘「提督、緊急事態です!!」

空母提督「なんだ急に。一体何があった!?」

艦娘「この鎮守府に、未確認の深海棲艦を含む深海棲艦の大艦隊が押し寄せてきます!」

空母提督「なん…だと!?くそっ、こんな時に。今出れる艦娘は総員出動、なんとしてもこの鎮守府を守り抜くんだ!!」

艦娘「は、はい!」

8「…はっちゃんも出撃してまいります」

空母提督「いや、お前には別の任務を頼みたい」

8「別の…任務?」

空母提督「大鳳に会いに来た提督を覚えているか?あいつがいる鎮守府に救援要請を出して来てほしい」

8「わ、分かりました。…ですが、その間提督達は?」

空母提督「なんとか持ちこたえてみせるさ。他の鎮守府にも救援要請は出してみるつもりだ」

8「…絶対、死なないでください」

空母提督「俺を誰だと思ってる。死にゃしないさ」








艦娘「こんな…こんな化物が、深海棲艦にいるなんて」

レ級「………」ニィ

提督「うーん…んぁ?」

湯提督「ぐぉー…ぐぉー…」

北上「すぅ…すぅ…」

天龍「へっくし!…うぅ」ガチガチ

提督「…そういえば宴をしていたんだっけか。戻って飲みに混ざってからの記憶が凄く曖昧になっているな」

提督「龍田が修羅と化していたり突如野球拳をやりだしたりしていたような…上手く思い出せん」

提督「…少し外で頭を冷やすか。この場の惨状は見なかった事にしよう」





提督「外に出たのはいいが、やっぱり頭がガンガンする。さすがに飲みすぎた」ウプ

提督「………」

提督「……静かだな。嵐でも来そうな位に」

8「て、提督ー!」

提督「…ん?」

8「提督ー!はぁ…はぁ…やっと着きました」

提督「お前は…もしかして、空母提督の?」

8「た、助けてください!空母鎮守府が…空母鎮守府が!!」





次回:変わる事象 絶望のレ級

空母提督「・・・8は鎮守府に着いた頃か」

通信艦娘「第二艦隊、全滅しました!第三艦隊ももう持ちません!」

空母提督「戦えない者の避難は完了したか?」

通信艦娘「怪我人含む戦闘に参加出来ない者の避難は完了しました。ですが、既に鎮守府は壊滅的です」

シンカイセイカンガチンジュフニシンニュウシタゾー!

モウダメダァー!コロサレルー!

空母提督「・・・ここまでか」

通信艦娘「空母提督・・・?」

空母提督「総員に告ぐ!この鎮守府は間もなく敵の手に落ちるだろう。これ以上の戦闘続行は不可能とし、全軍の撤退を許可する」

通信艦娘「空母提督!?何を言っているのですか!?」

ドォン!


空母提督「・・・驚いたな。深海棲艦は地上でも活動出来るのか」

レ級「ツマラナイナァ・・・ココノヤツラハドイツモマッタクハゴタエガナカッタ」

空母提督「・・・狙いは俺の首か?」

レ級「オマエゴトキ、ホントウハドウデモイインダケドネ。ワルイケドシンデモラウヨ」

ドッ



「・・・終わったか」

レ級「オワッタヨ。ゼンゼンハゴタエナクテツマラナカッタヨ」

空母提督「(ぐっ・・・あれは、なんだ?やつの後に現れた深海棲艦らしき何か・・・いや、あれは深海棲艦なのか?)」

「・・・まだ息があるようだな。だがこの鎮守府は潰した。後始末は任せるぞ、レ級」

レ級「マカサレタ」

空母提督「(まずい・・・意識が、遠のいていく。上に伝えなければならないことが・・・あ・・・)」






8「急いでください、こっちです!」

提督「急ぐ気持ちは分かるが、焦って先行し過ぎないでくれ」

響「重量組はかなりお酒を飲んだみたいだからね。私達が行かないと」

天龍「全くだな。・・・うぷ」

叢雲「ちょっと、こんな所で吐かないでよね」

天龍「大丈夫だ・・・」

168「あんたあれだけ飲んでてよく起きれたわね」

吹雪「あんな格好で寝ていたら嫌でも起きますよね・・・」

天龍「うっせぇ!」

8「見えて来ました!鎮守府・・・で・・・す」

吹雪「な・・・なんですか、これ」

レ級「ハロー」





一旦ここまで!

8「あ…あぁ…み、皆…」

吹雪「鎮守府が滅茶苦茶に…ひどすぎます」

天龍「見た所お前一人のようだが…お前がこれをやったのか?」

レ級「ヒトリデヤッタワケジャナイヨ。ホカノヤツラハカエッテアトシマツヲマカサレタダケダ」

雪風「し、しれぇ…あの深海棲艦、怖いです」

提督「ばかな…何故あいつがここに」

響「司令官?」

天龍「後始末だかなんだか知らねぇが、天龍様がぶっ飛ばしてやるぜ!」ダッ

提督「よせ、天龍!お前がかなう相手じゃない!!」

天龍「んなもんやってみなきゃ分かんねぇだろ!」ジャキ

ドォン

天龍「…へっ、どんなもんだ」

レ級「ヨワスギル」ガシッ

天龍「なっ…!?」

ズガァン

天龍「がっ…はっ」

ドシャア

吹雪「て、天龍さん!?」

レ級「ハイダウンー。コノテイドジャゼンゼンマンゾクデキナイネ」

叢雲「天龍が武装も使わず一瞬で…滅茶苦茶じゃない」

提督「お前達、間違ってもやつと正面から戦おうとは思うな。…今の状態では絶対に勝てない」

吹雪「そんな…じゃあどうすれば!?」

提督「救援は呼んである。…今は逃げと生存に徹底しろ」

提督「(だが、この状況…そもそも前はこのタイミングで襲撃なんて無かったはずだ)」

提督「(あのときと異なる行動をとり続けた結果、奴らの行動も変わったのか?)」

提督「(それに、こんなに早くレ級が出るなんて…これだって予想外すぎる)」

ドッ

雪風「………へ?」

叢雲「なっ…!?」

提督「っ…!!」

レ級「ハイマタヒトリダツラクー。コンナノデタオレチャツマラナイヨ」

吹雪「が…ぁ…?おかしい…な…身体に…穴…空いて…」ドサッ

提督「吹雪ぃいいいいいい!!」

響「あ…だめだ…こんなの勝てる訳がない…」ガタガタ

レ級「ドウシタノカナオチビチャン。キョウフデカラダガウゴカナイッテ?」

提督「待て!!」

レ級「…ア?」

提督「お前達の目的は何だ?誰かの差金か?」

レ級「モクテキ?アタシハタタカエレバソレデイイネ。ソレニダレノサシガネダロウトドウダッテイイジャナイカ」

レ級「…アァ、ソウイエバアイツハネコヲサガシテルンダッケナ。ソレモモクテキノヒトツダヨット」

提督「…猫?」

レ級「デ、ソレヨリダ」

雪風「ふ、吹雪さん!」ダッ

レ級「ナカマガシンパイカ?デモソノマエニジブンノシンパイヲシナイトナァ!!」ドォン

叢雲「あぶなっ…!!」ドォン

雪風「………!!」

提督「叢雲…!!」

叢雲「焦って…自分を危険に晒すんじゃ………ないわよ」ドシャッ

雪風「叢雲…さん?」

雪風「あ…雪風の…雪風のせいで…叢雲さんが……!!」

レ級「オーオータイシタユウジョウゴッコダネ。アホクサスギテヘドガデソウダ」

提督「(次々…やられていく。こんな…また、あの時のように同じ事を繰り返すのか?)」

提督「(また…みんなが沈んでいくのを見るしか出来ないのか?)」

提督「過去に戻っても…救えないのか?」

レ級「!」

レ級「………フーン、オマエダッタノカ」

提督「…?」

レ級「オモワヌトコロデアタリヲヒクナンテネ。ワルイケドツレテイカセテモラ」ドォン!

レ級「ッ…!?」

長門「元帥直属部隊の長門だ、救援に参ったぞ」

武蔵「同じく直属部隊の武蔵だ。貴様が噂に聞くレ級とやらか」

大和「私達を相手に勝てるかしら?」

レ級「ゲンスイチョクゾクブタイ…ヒサビサニツヨソウナアイテトタタカエソウダ」

レ級「ククク…ダガイマハソレヨリユウセンスルコトガデキタ。ナゴリオシイガヒカセテモラウヨ」バッ




長門「…行ったか」

武蔵「しかしこの惨状…むごいな」

大和「とにかく、今は生存者の救助が先よ」

提督「っ!そうだ…吹雪、天龍!」ダッ

長門「お前の言う天龍はここで気絶してるやつか?なら安心しろ、命に別状はない」

武蔵「…だが吹雪のこの傷はまずいな。急いで応急処置をする。悪いが下がっていてくれ」

提督「あ、あぁ…」

大和「この子もかなりの怪我ね…そっちの子と一緒に医療施設で本格的な治療をしないとまずいわ」

雪風「叢雲……ごめんなさい…雪風のせいで…」グスッ

大和「あなたのせいじゃないわ。大丈夫、この子達は私達が助けるから」

提督「……すまない」

長門「謝る必要はない。それより、向こうで詳しい話を聞かせてもらう事になる…いいな?」

提督「…分かった」




8「空母提督……はっちゃん、戻ってきました」

空母提督「」

8「救援…連れて……戻って…きました」

空母提督「」

8「空母提督を…みんなを………助け…る…為…に」グスッ

8「戻っで…ぎだのに…なん…で」グスッ

8「何で…死んで…まだ、はっちゃんは…空母提督と…はなじだいごどが」

8「う…えぐっうあああああああああああああああん!!」





武蔵「彼女は…どうする?」

大和「今はそっとしておきましょう。…落ち着き次第、本部に連れて行けばいいわ」

「ほう…遂に見つけたか」

レ級「カコガドウコウイッテタカラ、タブンマチガイナイヨ」

「ククク…なるほど。しかし今回はやけに見つかるのが早かったな」

レ級「アァ、ソウイエバナンドモクリカエシテイルンダッケ?」

「あの猫がこそこそと手を打っているからな。全く、こざかしい事をしてくれる」

レ級「…ソレヨリ、コレカラドウスルノ?イッキニタタク?」

「今はまだ早い。だが泳がせておく訳にもいかん」

「レ級、お前には引き続き艦隊を率いて鍵の鎮守府周辺を潰していけ。乗り移られると厄介だからな」

レ級「リョウカイシタ」



装甲空母鬼「ズイブントシンチョウダナ」

「相手だって毎回同じではないし、対策を取られている可能性だってある。そりゃ慎重にもなる」

装甲空母鬼「ダガソレデコソテイトクダ。ワレラノトウセイヲトルダケノウツワガアル」

深海提督「当たり前だ。この俺がいる限り、貴様らの勝利は変わらんよ」

提督「………」

長門「叢雲と吹雪は意識不明の重症、意識が戻ってもしばらくの間は復帰不可能だ」

長門「天龍は二人に比べて軽傷だが、まだ意識は戻っていない」

提督「…そうか」

長門「しかし、レ級とまともに戦って生きているだけでも幸運な事だ。あれと対峙して生きて帰った艦娘は3割にも満たない」

提督「………」

長門「…皆が心配か」

提督「それもある。…けど、気がかりな事がある」

長門「そういえば、奴は思わぬ所で当たりを…と言っていたな。あの意味は分かるか?」

提督「…いや、わからん」

長門「そうか。とにかく、病院への搬送も済んだ。後は本部にて詳しい話を聞こう」

長門「鎮守府には、武蔵が事情を説明しに行ってる。他に心配な事はあるか?」

提督「…いや、特にない」





龍田「天龍ちゃん達が重症を負ったですって?」ギロッ

武蔵「慌てるな、今は3人とも病院で治療を受けている」

龍田「今すぐその病院へ連れて行きなさい。今すぐよ」

武蔵「悪いが、許可が降りない限りは手配出来ない。諦めてくれ」

龍驤「と、とにかく落ち着こう?な?」

木曾「にしても、何で俺らをたたき起こさなかったんだろうな」

赤城「そりゃああの宴の直後で皆酒入ってますからねぇ。天龍さんがどうして起きれたのかが謎ですが」

球磨「うーん、思い出してはいけない光景がある気がするクマ」

武蔵「聞く所によると、早朝から空母提督の鎮守府から8が救援を求めに来たそうだな。恐らく、皆を起こしている時間もなかったのだろう」

霧島「それもあるでしょうけど、一番は…」

湯提督「うげぇ…うぇっぷ」

霧島「あんな状態で出られても足でまといにしかならないでしょうからね」

北上「そういや駆逐艦の皆は未成年だから酒飲んでなかったっけ」

168「特にあの4人は早起きだったから、提督の騒ぎを聞きつけても不思議じゃないでしょうね」

夕立「それで、雪風と響は何処にいるっぽい?」

武蔵「あの二人は、参考人として証言をしてもらっている。それと、君達は提督が戻るまでは活動しなくていい。私からの伝達は以上だ」




まるゆ「なんだか私達が寝ている間にすごいことになってますね」

時雨「それに、現場での生存者はほぼ皆無だったらしいからね。…僕達に何か出来る事ってあるのかな?」

赤城「待つしかないでしょうね。…私は演習場に行ってきます」

北上「あたしも、大井っちの所に戻るよ」





時雨「………」

時雨「僕達に一体、何が出来るのかな」

天龍「………」

天龍「……ここ…は?」

提督「目が覚めたか、天龍」

天龍「…提督?俺は一体…痛っ」

提督「まだあまり動くな。怪我だって治っていないんだぞ」

天龍「…そうだ、鎮守府は!?空母鎮守府はどうなったんだ!?」

提督「空母鎮守府は壊滅。俺達以外の生存者はほとんどいなかったそうだ」

天龍「………そうか」

天龍「…くそっ」

提督「………」

天龍「…他の皆は、無事なのか?」

提督「響と雪風は無事だが、叢雲と吹雪は重症を負って入院中だ」

天龍「………あの後、戦いはどうなった?」

提督「長門達が来て、奴は撤退した。それから、お前達はここに搬送された」

天龍「…………そうか」

提督「…すまない」

天龍「どうして提督が謝んだよ」

提督「俺の迂闊な判断で皆を危険に晒してしまった。それに、誰も救えなかった」

天龍「…提督のせいじゃねぇよ。俺がもっと強けりゃ、皆を守れたのに」

提督「何か食べたいものとかあるか?あるなら買って来るぞ」

天龍「いや、今はいい。…少し一人にしてくれないか?」

提督「分かった。何かあったら呼んでくれ」







天龍「………ちくしょう!!」ダンッ








一旦ここまで!

ちなみに追記しておくと、大鳳は病院に入院していたので鎮守府襲撃の被害にはあってません。




ーーー
ーーーーー


レ級「ハロー、ソシテグッバイ」

ドッ

北上「がっ・・・みん、な・・・ごめ」ドシャッ

レ級2「ヒヒャハハハ!シネシネシネェ!!」ドォン

レ級3「クチクシテヤル!!」ドォン

青葉「ぐっ・・・がぁあああああ!!」ドォン

レ級4「ミナゴロシダァ!!」ドォン

レ級5「ジヒナンテナイヨ」ドォン

レ級6「オブツハショウドクダァ!!」ドォン

長門「ここまでか・・・ぐぁあああああああ!!」ドォン

レ級「アトハオマエダケダ」

レ級2「ブザマニ、ソシテミジメニ」

レ級「シネ」


ーーーーー
ーーー

エリレの大群ならまだしも
ノーマルレ級だから…(震え声)

響「うわぁああああああああああああ!!」ガバッ

響「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・・・・夢?」

響「・・・・・・・・・ここは?」

ガチャ

響「ひっ」ビクッ

提督「・・・大丈夫か?今凄い悲鳴が聞こえたが」

響「し、司令官か」ホッ

提督「凄い汗だぞ。ほら、拭いてやるからじっとしてろ」

響「ん・・・」

ポフッ

提督「・・・響?」

響「・・・ごめん、司令官。少しだけこうしてていいかな?」

提督「・・・何かあったのか?」

響「・・・夢を見たんだ。あの時の深海棲艦が大量にいて・・・次々と仲間が沈む夢」

提督「・・・」

響「私は・・・何も出来なかった。あの時も、怖くて足が動かなかった」

提督「・・・怖かったな。でも、そんな光景を現実にはさせない」ギュッ

提督「俺が阻止する。絶対に沈めさせない」

響「・・・・・・司令官」

響「・・・・・・・・・ありがとう」ボソッ

響「・・・・・・」

響「・・・・・・・・・スゥ」

提督「(絶対に沈めさせてたまるか。あの時のような事、絶対にさせない)」

湯提督「という訳で、お前らとは一度お別れだ」

まるゆ「まるゆは少し寂しいです・・・」

龍驤「何言うとんねん。きっとまた会えるで」

木曾「お互い生きていれば、きっとまた会えるさ」

北上「そーそー、生きてればまた会えるって」

龍田「提督が帰ったら天龍ちゃんを沈めたら絶対に許さないって伝えておいて頂戴ねー」

168「目が怖いわ・・・」

夕立「また一緒に遊びたいっぽい!」

球磨「今度はゆっくり遊びたいクマ」

多摩「きっとそう遠くない内に会えるにゃ。多摩の勘がそう言ってるにゃ」

霧島「提督がいないからって、腑抜けないでくださいね?」

陸奥「そんなやわじゃないわよ。そっちも気をつけなさいよ」

赤城「・・・行ってしまいましたね」

如月「はぁ・・・なんどか寂しいわぁ」

時雨「でも、きっと会えるよ」

北上「さーて、提督が戻るまで何しよっかなー」

陸奥「私は少し散歩してくるわ」







大井「・・・北上さん」

北上「ん、大井っちどうしたの?」

大井「逃げて・・・嫌な予感がするの」

北上「嫌な予感?」







陸奥「はぁ・・・散歩と言ってもなんだか暇ね」

陸奥「見える景色も至って普通・・・・・・ん?」



ノーマルレ級「・・・・・・」




一旦ここまで!次回:鎮守府一斉襲撃!命懸けの攻防戦

乙です

重症→重傷の誤変換?
なお、「重傷」は意識がある状態を指します。
なので、意識不明の「重傷」はおかしいかと。
この場合は「重体」が適当でしょう。

また、「軽傷」の場合、通常は入院を必要としない場合を指すので、
「意識不明」の「軽傷」ということもおかしいですよね?
*意識不明者を入院させないことになってしまいます。
従って、「外傷は少ないが意識不明の重体」という形が適当かと。

重箱スミつつき失礼。

縺薙∪縺代∴(ry

oh…まさかの文字化け

陸奥「緊急事態発生!繰り返します、緊急事態発生! 敵の艦隊が鎮守府に接近中。各艦娘は至急戦闘準備を行い、防衛を求めます!」



赤城「緊急事態?どうして提督がいない時に…」

如月「むしろ司令官がいない今だからこそ狙ったのかもしれないわねぇ」

龍驤「なんだってええ!とにかく出撃するチャンスや!!」ガタッ

赤城「(この鎮守府ってどうして自らフラグを建てて来る人が多いんですかねぇ)」

夕立「これは夕立達も出撃した方がいいっぽい?」

赤城「敵艦隊が直接鎮守府に迫っているんです、それこそ鎮守府を守る為にも出撃しなければいけません」

夕立「じゃあ急いで出撃するっぽい!」





北上「…うわぁ、なんか見た事ない種類の深海棲艦までいるよ。すごいね」

大井「………お願い、北上さん。逃げて」

北上「もー大井っちってば心配性だなー。あたしが沈む訳ないじゃん?」

大井「駄目…誰かが沈む気がするの」

北上「………だったら、尚更あたしが出ないとね」

北上「だって、仲間が沈むかもしれないってのに黙って見てるなんてあたしには出来ないからさ」

北上「だから、ごめん。必ず帰って来るから…行ってくる」



時雨「…誰かが、沈む?」

ドォン

陸奥「っぅ…こいつ!!」

イ級「モウカマセハイヤダァアア」ドォン

ヲ級「ヲッ」ビシュッ

陸奥「ヲ級まで出てるし!何なのよこいつら!!」

赤城「艦載機なら任せてください!」ビシュッ

龍驤「うちもおるでぇ!」ビシュッ

陸奥「全く、遅いわよ」

龍驤「ごめんなぁ、ちと艦載機の準備に手間取ったねん」

夕立「夕立、ただいま到着したっぽい!」

北上「お待たせー。しかし結構な数だねぇ」

赤城「1匹1匹はほぼ大したことありませんが…この数は骨が折れますね」

龍驤「さしずめ総力あげてうちらをつぶしに来たんか?」

時雨「ううん…それは違うと思う」

夕立「ぽい?」

時雨「調べた所によると、他鎮守府も攻撃を受けてる。だから、この鎮守府に戦力が集中してるなんて事は決してない」

龍驤「マジなんか!?それじゃ救援も期待出来そうにないやないか」

陸奥「どうやら、私達だけでこの場を切り抜ける必要がありそうね」

赤城「そのようですね。…ですが」


ノーマルレ級「………」


赤城「奥に立っているあの敵艦は何者なんでしょうか」

ヲ級「ヲォオオオ!!」ドォン

龍驤「よっしゃ、ヲ級を沈めたで!」

北上「後は雑魚掃除して終わりかなーっと」

バリッゴリッグシャッ

北上「…え?」

夕立「な、何の音っぽい?」

ノーマルレ級「………」ゴリッムシャムシャ

赤城「ヲ…ヲ級の死骸を…」

168「食べている…!?」

ノーマルレ級「………」ムシャムシャ…ゲフー

ノーマル?レ級「………イケ」ビシュッ

龍驤「艦載機!?くっ対抗する気かいな!?」ビシュッ

赤城「くっ!」ビシュッ




深海提督「…量産型レ級のテスト…順調に進んでいるな」

レ級(オリジナル)「リョウサンガタナブンオリジナルニハオトルケドネェ」

深海提督「量産レ級…奴は他の艦の死骸を喰らって強くなる」

深海提督「果たしてどれだけの鎮守府が壊滅するかな?」





一旦ここまで!

ドドドドドド

長門「しっかり捕まっていろ、じゃないと振り落とされるぞ!」

提督「分かっている!」

雪風「しれぇ、凄く早いです!」

長門「そりゃあ私が牽引して走っているからな!」

響「でも、長門型は本来低速艦だったはず」

長門「元帥直属部隊の私を甘く見るな。船を牽引しながら高速艦並のスピードで走る事位出来る!」

雪風「よく分からないけど凄いです!」

提督「要するに元帥直属部隊の長門は特別だという事だ!」

響「訳が分からない・・・」

陸奥「はぁっ・・・はぁっ・・・」

龍驤「なんやこいつ・・・でたらめすぎるやろ」

ノーマル?レ級「チカラアフレル、ミナコロス」

時雨「仲間を食べる程・・・強くなってる」

赤城「航空戦で私達が負けて、魚雷まで飛ばして・・・」

夕立「なんでもありっぽい・・・」

ノーマル?レ級「キシャアアア!!」バシュ

ドォン

168「龍驤!?」

龍驤「ゲホッ・・・こんなん、あかんわ」ドシャッ

168「くっ、一度龍驤を下げるわ」ザバッ

陸奥「龍驤が・・・よくも!!」バシュ

ドォン

ノーマル?レ級「キヒヒ」ケロッ

陸奥「そん・・・な。私の一撃が」

如月「ちょっと、入り口まで来ないで!」

イ級「シャアア・・・」

時雨「まずいよ・・・鎮守府が」

陸奥「くっ、こいつさえ!こいつさえ沈めたら!!」ドォンドォンドォン

ノーマル?レ級「ンナモンアタラネェヨ」ヒョイッ

バシュ

陸奥「なっ・・・きゃああああ!!」ドォン

赤城「陸奥さん!?」

陸奥「が・・・・ぁ・・・」

ノーマル?レ級「シネ」ジャキッ

夕立「まずいっぽい!?」

時雨「今追撃を貰ったら陸奥さんが・・・・!」

陸奥「(ここまで・・・ね)」

ドォン

赤城「あ・・・!?」

北上「させない・・・!!」バッ

陸奥「あなた・・・!?」





ドォン






時雨「北上さぁああああああん!!」



一旦ここまで!

大井っちの言葉を聞いて、嫌な予感がしたんだ。

もしかしたら、仲間が沈むかもしれない…元々いた鎮守府と違って、ここは提督も他の皆も好きだからさ、

ここの誰かが沈むなんてのは嫌なんだよね。

だから、ごめんね…他の誰かが沈むのを見る位なら、あたしが庇って沈む事を選ぶよ。



シュウウウウウ…

陸奥「あ、あんた…何で!?」

北上「………」

北上「(あれ…なんか、凄く痛くて喋れないや。視界もぼやけてるし…これ、本格的にやばいかな)」

時雨「北上さん…し、沈んじゃ嫌です!!」

陸奥「ちょっと、しっかりしなさい!こんな所で…こんな所で沈むなんて認めないわよ!!」

ノーマル?レ級「………」ジャキッ

赤城「っ! 二人共危ない!!」

陸奥「だめ…私も、足が動かない」

陸奥「(こんな所で…私達は、こんな奴に………悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、悔しい)」

ドォオオン!!



ノーマル?レ級「ガッ…!?」

陸奥「……?」

時雨「あ、あれは…!!」





提督「待たせたな、皆!!」

長門「戦艦長門、ただいま到着だ」

雪風「………しれぇ、気持ち悪いです」

響「…台無しだよ」

赤城「長門…?あの長門さんがどうしてここに!?」

長門「話は後だ。…こいつが皆をここまで苦しめた張本人か」

ノーマル?レ級「グギギギギ…キサマキサマキサマキサマキサマ」

長門「随分とグロテスクな姿だ…あの時のレ級に比べたらなんとも不完全な姿だな」

ノーマル?レ級「コロスコロスコロスコロス!!」ジャキッ

長門「砲撃戦か…面白い!!」ジャキッ

夕立「その立ち位置だと、長門さんの後ろの提督が危ないっぽい!」

長門「心配無用だ…後ろには一切危害を及ばせない」

ドドォンドドォン!!

168「ちょ、ちょっと!砲撃戦での水流の乱れが尋常じゃないわよ!?」

時雨「水しぶきで何も見えない…一体どうなってるの!?」




ノーマル?レ級「クカ…ガ………」ボロッ

長門「ぐぅ…さすがに損傷は免れないか。だがこの私を損傷させた事、あの世で誇ってもいいぞ」ジャキッ

ノーマル?レ級「ギギ…ギ…」

ドドォン!!!







陸奥「………」

時雨「………」

赤城「………」

如月「…もうあの人だけでいいんじゃないかしら」

168「…それは言っちゃだめよ」

医師「…彼女の怪我は深刻なものです。恐らく、明日が峠でしょう」

提督「………そうですか」

医師「我々も全力を尽くしますが、助かる確率は低い…覚悟はしておいてください」

提督「…分かりました」




提督「………皆、遅れてすまない。そしてよく頑張ってくれた」

陸奥「けど、北上さんが…北上さんが」

提督「…北上は明日が峠だそうだ。助かるかどうかは分からない」

陸奥「っ……!!」

時雨「司令官…なんとか助けられないんですか?」

提督「助けたいさ。けど、今の俺にだってどうしようも出来ない」

陸奥「ごめんっ…なさい…私の…私のせいで…!!」

提督「…自分をあまり責めるな」

陸奥「けど…私が、私が不甲斐ないばかりに…北上さんは…!!」

長門「…陸奥、少しいいか?」

陸奥「…?」

長門「話がある。ついてきて欲しい」






陸奥「…何よ」

長門「陸奥…自分の無力を悔やむのはいい。だが、それに対して責を背負いすぎるな」

長門「それをずるずると引きずっていれば今度はお前が沈む。それを覚えておけ」

陸奥「………」

長門「まだ悔やみきれないという顔だな」

長門「…しょい、なら私と演習しろ」

陸奥「…は?」

長門「丁度ここは演習場だ。そのくよくよした気持ち、私が改めさせてやる」

ピッ…ピッ…ピッ…




提督「………」

提督「(北上…前回最期まで残っていたから、沈む事はないと思っていた)」

提督「(けど、その考えがそもそも間違いだったんだ)」

提督「(あの時とは敵の動きもまるで違う。それこそ俺の記憶で参考になるのは最早敵軍に対する知識位だ)」

提督「(その証拠に、本来もっと後に来るはずだった鎮守府一斉襲撃はこんなにも早まった)」

提督「(細かい部分での違いが敵に影響を与えた?にしては1鎮守府程度で変わりすぎだ)」

提督「(もっと大きな何かが…何かが関わっているのか?それとも………わからん)」

提督「(けど、前回は起こりうる事態に全く対策出来ていなかったから次々と仲間が沈んだ。今後油断すれば本当に沈む)」

提督「(もっと徹底的に対策をしないとだめだ。…っこれでもかという程徹底的に)」




猫「………ニャー」





提督「…?」

提督「………気のせいか」




一旦ここまで! 死ぬ死ぬ詐欺?いいえ、伏線です

天龍「・・・・・・」

天龍「(眠れねぇな・・・少し散歩するか)」




天龍「(今のままじゃだめだ。もっと強くならねぇとこの先誰も守れねぇ)」

天龍「(強く・・・じゃなきゃ、また悔しい思いを!する事になる)」

天龍「(けど、どうやって強くなる?今までのがむしゃらなやり方じゃだめだ。何かないか・・・今の俺よりずっと強くなる為の何か)」

ドォン

天龍「(砲撃音?演習場から・・・こんな時間に誰が?)」




長門「今日の所はこんなもんだな」

陸奥「ゲホッ・・・」ボロッ

天龍「陸奥!?こんな所で何をしているんだ!?」

陸奥「見れば分かるでしょ。長門の演習に付き合わされたのよ」

天龍「にしては長門・・・の方はほとんど無傷だぞ」

陸奥「正直ここまで一方的だとは思わなかったわ・・・さすがはあの新型深海棲艦をボコボコにしただけの事はあるわ」

天龍「新型深海棲艦を・・・ボコボコに?」

陸奥「なんて言ったかしら。確かレ級?とかいう名前だったわ。私達がまるで歯が立たなかった深海棲艦を一方的に倒したのだから、もうびっくりよ」

長門「あれは中々戦いがいのある相手だったな」

天龍「あんた・・・そんなに強かったのか?」

長門「伊達にビッグセブンの名を背負ってはいないからな」

天龍「(もしかしたら、こいつなら・・・)」

天龍「な、なぁ・・・頼みがあるんだが、いいか?」

長門「鍛え直して欲しい?」

陸奥「あなた、何を言っているの!?」

天龍「わがままだってのは分かってる。けど、今のままじゃ何も変われない」

天龍「だから、俺を鍛え直してくれ・・・頼む!」

長門「・・・あの時あそこでのびていた奴が土下座をするなんてな。そこまでしてまで鍛え直さなければならない理由でもあるのか?」

天龍「このままだと仲間を守る事が出来ない。これ以上仲間を危険に晒さない為には、強くなる必要があるんだ」

長門「・・・お前のような奴は嫌いじゃない。だが駄目だ」

天龍「そこをなんとか頼む!」

長門「第一、怪我も治っていないのに鍛え直して欲しい等自分の身体を壊すだけだ」

天龍「怪我ならもうすぐ治る。だから頼む・・・!!」

陸奥「天龍・・・」

長門「・・・はぁ、仕方ない。分かった」

長門「いいだろう、私が鍛えてやる。ただし、怪我が治った後だ」

天龍「ほ・・・本当か!?」ガバッ

長門「言っておくが、私は鬼のように厳しいぞ?途中で泣き言を言っても聞かないからな」

天龍「へっ・・・上等だぜ」




一旦ここまで!

武蔵「報告は以上です」

元帥「そうか…全鎮守府の4分の1がこの襲撃で壊滅、まさかここで打って出るとはな」

大将1「それより問題なのは、いくつかの鎮守府で報告があげられた戦艦レ級に関してでしょう」

大将2「新しく現れたレ級とやらは他の深海棲艦を喰らって強くなるそうじゃないか」

大将3「まるで、一部の鎮守府で行われているあの技術…近代化改修そのものだな」

大将1「考えられるのは恐らく、そのレ級という深海棲艦にそのような性質が天性で備わっているかだ」

大将3「もしくは、敵も同じような技術を持っている…だな」

大将2「だが、今までの深海棲艦はそのような傾向が見られなかったじゃないか」

大将1「という事は、誰かが深海棲艦に近代化改修の技術を持ち込んだ可能性がある訳だ」

大将3「ばかな!?近代化改修は一部の鎮守府でしか使用されていない。その中に裏切り者がいたとしてどうやって深海棲艦に?」

大将2「わからん。もしくは、近代化改修を用いている鎮守府の何処かに深海棲艦が紛れ込んでいるかもしれん」

元帥「…大将3よ、近代化改修を用いていた鎮守府の艦娘及び関係者で、行方不明もしくは戦死扱いされている者を全て洗い出しなさい」

大将3「はっ!」ダッ

大将2「しかし、こまったものだ。何処かの鎮守府に裏切り者がいるとすれば、そいつは大戦犯じゃないか」

大将1「やれやれ…だとしたら敵にこちらの技術が知られている事になる。そうなれば厄介だぞ」

元帥「内通者及び深海棲艦側に寝返った者がおるのはほぼ確実じゃろう。でなければあれだけの鎮守府を一斉に攻撃等出来ん」

元帥「問題は…誰が深海棲艦側に技術を持ち込んだかじゃ」

青葉「………」

青葉「(なるほど…これは凄い事を聞いてしまいましたね)」

青葉「(深海棲艦側に裏切り者…もしそれが本当なら、その裏切り者さえ捕まえれば一気に戦況が変わる事になります)」

青葉「それに、深海棲艦の秘密もわかるかもしれない。ここは敵拠点に乗り込んでみるのもいいかもしれませんね)」

青葉「さーて、そうと決まれば早速調査開始しますかねぇ」

大和「…青葉?」

青葉「おやおや、これはこれは大和さん。お久しぶりです」

大和「そうね…お久しぶり。また盗み聞き?」

青葉「人聞き悪い事言いますね」

大和「よくやってるじゃない」

青葉「まぁそうなんですけど」

大和「…ねぇ青葉、今からでも遅くないわ。私達と一緒に来て」

青葉「………」

青葉「何度も言っていますよ?私は元帥直属部隊よりこっちのが合ってるんです。戻るつもりはありませんよ」

大和「話を聞いていたのなら分かるでしょう?例の件の捜査は諜報部にも及ぶわ」

大和「もしその疑いの矛先が諜報部に向いた時、あの時みたいな事が起きたら…」

青葉「またあの件ですか。心配なのは分かりますけどね、それでも私は諜報部を去るつもりはありません」

大和「青葉…!!」

青葉「それに、こっちの方が面白いですからね。では私はこれで」サッ

大和「青葉、待ちなさい! …どうして貴方は前からそうなの?」

青葉「(大和さんには悪いですけど、あの件があったからこそ私は本部に戻るつもりはないんです)」

青葉「さーて、どこから手をつけますかねぇ」

青葉「………ん?」





提督「…やっぱりここにいたか」

青葉「おや、あの時の司令官じゃないですか。本部なんかに来てどうしたんですか?」

提督「細かい事はいい。青葉に忠告がある」

青葉「忠告…ですか。一体何の忠告ですかね?」

提督「深海棲艦の総本山には絶対に行くな」

青葉「…それはどのような理由で?」

提督「お前は深海棲艦の総本山の場所を突き止めて潜入し、返り討ちにあう。…そうならない為にも、絶対に行くな」

青葉「何を言い出すかと思えばそんな事ですか。何で青葉が返り討ちに合うと分かるんですかねぇ…」

提督「もし、俺が未来を知っているとしたらどうする?」

青葉「司令官が未来を?これまたおかしな事を言いますね。貴方は未来予知でも出来るんですか?」

提督「近代化改修…艦娘を犠牲に特定の艦娘を強化する特殊な技術」

提督「レ級にはその近代化改修の技術が施されている」

青葉「………」

提督「これはお前から聞いた情報だ」

青葉「私が?私はそんな事話した覚えありませんよ」

提督「そうだろうな。…今のは未来のお前から聞いた情報だからな」

青葉「未来の私から?」

提督「信じられないかもしれないが、聞いて欲しい。俺は未来からタイムリープしてきた」

青葉「…はぁ、遂にタイムリープ等と言い出してきましたか。言っておきますがそのようなオカルトは信じていないのであしからず」バッ

提督「待て青葉! …くっ」






大和「………」




一旦ここまで!

赤城「・・・はぁ、なんだか暗い雰囲気ですね。これでは食事も喉を通りません」

168「と、言いながらもバクバク食べてるじゃない」

赤城「失礼な、これでも普段の3分の1しか食べてないんですよ!?」

時雨「それでも僕達より食べてるけどね」

赤城「それはそれです。食べる物はしっかり食べておかないといざというとき力を出せませんよ」

時雨「確かにそうだけど・・・」

168「それにしても、この空気どうにかならないかしら。向こうもお通夜よ」



響「・・・・・・・・・」

雪風「響さんが元気じゃないです・・・」

夕立「熱でもあるっぽい?」

響「・・・大丈夫だよ。少しぼーっとしてただけだから」

夕立「でも、辛そうっぽい」

響「心配はいらないよ。・・・少し部屋に戻るね」

雪風「・・・しれぇ、早く戻ってきて欲しいです」




168「あの二人も戻ったのはいいけど、あんな調子だし・・・早く戻って来なさいよ、司令官」

響「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

響「(艦装を使えない。あの時の恐怖が蘇って・・・身体の震えが止まらない)」

響「(怖い・・・怖い・・・恐怖で押し潰されそうだ)」

響「(誰か・・・誰か助けてくれ。誰か・・・誰か・・・)」





こうして、恐怖と戦う者、自らを鍛え直す者、秘密を探る為に動く者、未来を変える為に動く者、誰かを思う者・・・各自がそれぞれの時間を過ごした。



そして・・・



一旦ここまで!展開を見透かされても私は私の道を行く!

提督「という訳で、帰ってきて早々だが隠密で出撃を行う」

168「隠密?要するに潜入作戦ね」

時雨「司令官が帰ってきたと思ったらすぐに出撃かぁ…でも、随分急だね」

提督「本当なら少し一息付きたい所だがな…そうも言っていられない事情がある」

赤城「まぁ提督が戻って来るまでの間暇でしたし、別にいいんじゃないですかね」

如月「それで、久々の出撃の作戦はどんな内容なのかしら」

提督「今回の作戦だが…実は青葉が敵拠点に潜入しようとしている情報を掴んだ。だが、恐らく罠にかかる可能性が高い」

提督「そこで皆に行ってもらいたいのは、敵拠点にて青葉の援護及び救出。以上だ」

時雨「ちょ、ちょっと待って!? あの青葉さんが罠にかかる事前提なの!?」

提督「あぁ、そうだ。恐らくだが放っておけばまず無事じゃすまない。それこそ轟沈する可能性の方が高い」

提督「そして、これは上からの命令ではなく私個人としての出撃命令になる。…大変危険な任務だが、出撃してくれるか?」

如月「うーん、ちょっと無謀としか言えない作戦には出たくないわぁ」

提督「無謀は百の承知だ。…危なくなったら撤退も許可する」

168「けど、敵拠点に潜入って…場合によっては沈みにいけとも取れるわよ」

提督「沈ませるつもりは毛頭ない。それに、敵の拠点の場所、退路もしっかりと計画してある」

陸奥「そこまでできてるって、提督は何者なの…」

提督「俺からの説明はここまでだ。…この作戦への参加を希望する者は解散後、私の所に来てくれ」

夕立「提督さん、一つ質問があるっぽい!」

提督「どうした夕立?」

夕立「よくわからなかったけど、今回の作戦は青葉さんを助けに行く作戦っぽい?」

提督「そうだ」

夕立「だったら、夕立も参加するっぽい!」

赤城「私も似たような感じで助けられましたからねぇ。今度は私の番です」

168「私も行くわ。司令官の作戦なら、安心して命を預けられるからね」

陸奥「貴方達だけじゃ不安よ。私も着いていくわ」

提督「あー、すまないが低速戦艦の陸奥は今回の作戦には不向きだから悪いが待機してもらえるか」

陸奥「」

雪風「しれぇ、雪風もいきます!」

響「………」

時雨「響?」

響「ん?あぁ、…なんだい?」

時雨「司令官が今回の作戦の出撃希望者を募ってるけど、響はどうする?」

響「う、うん…ごめん、ちょっと今日は調子が悪いんだ」

時雨「そっか。提督も希望を募る位だから無理強いはしないと思うよ。たまには休みも大事だからね」

響「ごめん…」

時雨「謝らなくても大丈夫だよ。この鎮守府はそういうスタンスみたいだからさ」

提督「………」

提督「よし、希望者はこれで全員か。では作戦はヒトサンマルマルに行うので、各自準備をすすめておくように」

提督「皆、準備はいいか?」

夕立「準備完了っぽい!」

赤城「しっかりお弁当も持ちました!」

提督「赤城、ピクニックじゃないからな」

赤城「分かっていますよ。非常食にはなるじゃないですか!」

時雨「あはは…赤城さんは相変わらずだね」

雪風「雪風も水筒にジュースを入れてきました!」

168「二人共、これから何処に行くか分かってるの?敵の本拠地かもしれない所に行くというのに緊張感なさすぎよ」

夕立「夕立もしっかりおやつを持ってきたっぽい!」

168「だーかーらー!」

時雨「168、ツッコムだけ無駄だよ…」

提督「とにかく、これから私が指示した通りに航路を取ってもらう。指示を出すまで敵との戦闘はなるべく控えるように」

赤城「了解!」

168「真面目になったり食い意地はったり…忙しいわね」

時雨「むしろ切り替えがスパッと出来るだけいいと思うよ…多分」

青葉「さて、無事潜入には成功して資料室に辿りついた訳ですが…妙ですね」

青葉「この資料、所々見覚えがある上にこの内容…そしてこの文字」

青葉「人間が書いた字です。鎮守府から持ち込まれたものでしょうか?」

青葉「ですが、それ以前に…この資料の内容」

青葉「(かなり初期の段階の近代化改修のレポート…そして改善案…ほとんどが詳しく載っている)」

青葉「(こんな資料を所持していたと思われる人物はただ一人…ですが彼はあの時)」

青葉「(だとしたら彼の死後何者かが持ち去った?ですが誰が…)」

深海提督「相当熱心だな。そこまで気になる資料でもあったか?」

青葉「っ…!?」バッ

深海提督「資料室に1匹の鼠が忍び込む…前回も忍び込んでいたな」

青葉「貴方は………まさか!?」

深海提督「もうそのリアクションは見飽きたよ。とっとと捕えろ」

南方戦鬼「イラッシャイ…カンゲイスルワネ」

飛行場姫「ミナゾコニ…シズンデ…イキナサイ…」

泊地棲鬼「キタノカ…」

青葉「随分と豪華な歓迎メンバーですねぇ…何故貴方がこんな所にいるんですか?」

深海提督「決まっている、深海棲艦の司令塔としてここにいる」

青葉「寝返ったという事ですか…なるほど」

深海提督「フン、あんな事を知って人類側でいようとは思えないな」

青葉「………」

深海提督「言っておくが、こいつらは深海棲艦の中でも大幹部に位置する者達だ。いくらお前でも同時に相手は出来まい」

青葉「…不覚を取りましたね。何時から私の潜入に気づいていたんですか?」

深海提督「初めからだ。貴様が来る事は既に分かっていたからな」

青葉「あぁそうですか。…さてどうしますかねぇ」

深海提督「…やれ」

泊地棲鬼「シズメ…!」

南方戦鬼「オチナサイ!」

青葉「くぅっ!!」ドォン




深海提督「………チッ、やはり間一髪で避けたか」

飛行場姫「ドウスル?オイカケル?」

深海提督「戦艦棲姫も配備させてはいるが…飛行場姫、追撃は任せる」

飛行場姫「ワカッタワ」







青葉「くっ、まさかこちらの潜入がばれていたなんて…青葉も落ちぶれましたね」

ドスン ドスン

青葉「…?この音は向こうから………!」

戦艦棲姫「アイアン…ボトム…サウンドニ…シズミナサイ…」

青葉「この状況…ひょっとして絶対絶命ですかね?」

飛行場姫「ニガサナイワヨ?」

青葉「挟み撃ち!? こんな所でえげつない事をしてきますね」

戦艦棲姫「ココニセンニュウ…シヨウトシタノガ…ウンノツキ…」ジャキ

青葉「くっ…ですが隙だらけです!」バシュ

ドォン

戦艦棲姫「…ソノテイドデワタシハシズマナイゾ?」

青葉「なっ…あまり効いてない!?」

飛行場姫「カノジョノ…ソウコウハ…センカンクラスノ…ホウゲキデモ…オチナイワヨ?」

青葉「くっ…!」ダッ

飛行場姫「ドコヘイクノカシラ?ワタシカラハ…ニゲラレナイワヨ?」

青葉「逃げ道無し…ですか」

飛行場姫「ウフフ…サヨウナラ」ジャキ

「させないわ!!」バシュ

飛行場姫「ッ!?」ドォン

青葉「な…今の砲撃は!?」



大和「全く、無理やりにでも尾行して正解だったわ。ドジ踏んでるじゃない」

青葉「大和さん!?どうしてここに」

大和「貴方が一人敵陣に乗り込むなんて聞いて心配でいてもたってもいられなかったのよ。早く逃げるわよ」

青葉「大和さん…ありがとうございます」



飛行場姫「チィッ…ニガスカ!!」

深海提督「飛行場姫はそのまま追撃。入口付近には奴を配置している」

大和「全く…貴方はどうしてそうやって一人で行くんですか」

青葉「あいにくですがあまり回りと合わせるのは得意じゃないんですよねぇ」

大和「はぁ…どうせこの先何を言っても直す気はないんでしょう?ならもういいです」

大和「ですが、一人で行って帰ってこないなんて事はやまてくださいね。心配している人だっているんですから」

青葉「なんだか懐かしいですねぇ…前にもこんな事があったような」

大和「前にも?どれくらい前の事でしたか…記憶にないです」

青葉「うーん…? 確か前にも似たような状況があったような…」



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大和「全く…貴方はどうしてそうやって一人で行くんですか」


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大和「青葉さん?」

青葉「…あ、いえ。ちょっと何かが頭をよぎった気がして…」

大和「…はぁ。それより、もうすぐ出口ですよ。このまま逃げ切りましょう!」

青葉「っと、そうですね。まずは生還…つっ!?」




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大和「もうすぐ出口ですよ。このまま逃げ切りましょう!」

青葉「見えてきましたねぇ。まずはここから生還して、それから閲覧した資料を書き写しましょう」

大和「そうです、一緒に生還してこれから反撃の」ドスッ

青葉「………え?」

大和「…っ…が…」ドサッ

青葉「や、大和さん!?」


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大和「一緒に生還してこれから…」

青葉「大和さん!!」ドンッ

シュッ

大和「っ…痛いじゃない!いきなり何を…?」

青葉「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

装甲空母「ホウ…ヨクワタシノコウゲキヲヨケタナ」

大和「青葉さん…まさか今の攻撃が見えたんですか!?」

青葉「すいません、ちょっと…頭が痛いんで話かけないでくれませんか?」フラッ

装甲空母「ココヲトオリタイナラワタシヲシリゾケテミセナサイ」

大和「ここにも幹部クラスが…!完全に包囲されていたという事ですか」

飛行場姫「オイツイタワヨ?コノツウロナラニゲバハナイワネ」

大和「っ…!! 完全に挟まれた!?青葉さん、立てますか?青葉さん!?」

青葉「っ…!ぐぅう…!!」

青葉「(なんですかこれ…頭に、何かが…!!)」




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青葉「・・・どうでしたか?」

Bep「相当思い詰めていたよ。他鎮守府が全滅している事を考えれば司令官は頑張っているのに」


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青葉「(これは…私の記憶?ですがこの記憶は一体)」



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青葉「司令官、私は最期まで諦めませんよ。私を助けて死んだ大和さんの犠牲を無駄にしない為にも」

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長門「敵艦隊接近、例の奴等が来るぞ」

北上「戦艦レ級の軍勢・・・今回は全力で仕留めにかかってるね」

Bep「ごめん、司令官。戦闘に集中する」

提督「レ級!? おい、無理するな!今すぐ引き返せ!!」ブツッ

青葉「いいんですか?提督との通信切っちゃっても」

Bep「いいんだ。これ以上司令官に私達が散る瞬間を聞かせたくない」

長門「では行くか。最後の戦いを始めよう!」

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青葉「(頭が痛い…次々と覚えのある映像が…頭に…!!)」

青葉「(青葉はこの記憶を…体験している?この記憶は…………一体……)」

飛行場姫「アラ、アタマカカエテ…オネンネ?ナラソノママ…シズミナサイ」

装甲空母「ゼンゴドウジノコウゲキ…タエラレルカシラ?」

大和「くっ…責めて青葉だけでも!」バッ

装甲空母「ムダムダァ!!ソノママフタリトモケシサッテクレル!」



「第一次攻撃隊、発艦して下さい!」

「魚雷1番から4番まで装填、さぁ、戦果を上げてらっしゃい!」


ドォン

装甲空母「ッガァアア!?」

飛行場姫「ナッ…!?」

大和「新手…!?」




夕立「なんとか間に合ったっぽい…?」

雪風「しれぇ!青葉さんと大和さんを発見しました!」

提督「こちら提督。大和、青葉、聞こえるか?」

大和「は、はい!こちら大和です」

提督「我が艦隊は二人の救援に来た。撤退の支援を行わせて頂く」

大和「提督…感謝します!!」

飛行場姫「エングンデスッテ!?ナゼコンナトコロマデ」

装甲空母「オノレ…シズメテヤル!」

深海提督「飛行場姫、装甲空母、何が起きたか説明しろ」

飛行場姫「テキノエングンガヤッテキタワ。コノママダトヤツラニニゲラレルワ」

深海提督「………ふむ」




提督「…ん?ここで通信…誰だ?」ガチャ

深海提督「初めまして…と言った所か。深海棲艦の提督だ」

提督「深海棲艦の…提督!?」

深海提督「貴様の艦隊には世話になった…今回貴様に通信を繋いだのは宣戦布告だ」

深海提督「今回猫に選ばれた貴様を完膚無きまでに叩き潰し、今度こそ猫を手中に収める」

深海提督「我らに楯突いた事、後悔するがいい…これ以上貴様の記憶が役に立つと思うなよ」






レ級(オリジナル)「アーア…アイツラニゲチャッタヨ。イカセテヨカッタノ?」

深海提督「構わんさ。…それに向こうから猫の所在を暴いたんだ。むしろ良い収穫だ」

レ級(オリジナル)「…フーン」

飛行場姫「テイトク、ゴメンナサイ。ヤツラヲニガシテシマイマシタ」

深海提督「構わんさ。お前達はよくやった。少し休んでおくといい」


一旦ここまで!次回:継がれる記憶                      青葉、全てを思い出しました!

もう(強くてニューゲームの意味)ないじゃん…

青葉「・・・・・・・・・ん・・・?」

大和「青葉、気がついたのね!」

青葉「・・・大和さん?」

提督「気がついたようだな」

青葉「司令官・・・」

提督「あの後お前が倒れて大変だったんだぞ?幸い、医師の診断だと知恵熱らしいからすぐに復帰出来るらしいけどな」

大和「心配したのよ?」

青葉「・・・・・・・・・」

青葉「大和さん、少し席を外してもらえませんか?」

大和「青葉?」

青葉「少しの間司令官と二人きりで話がしたいんです」

大和「二人きりで話・・・(それって、もしかして?そうなの!?そういう事なのね!?)」

大和「分かったわ、そういう事なら私は席を外すね。・・・ファイトよ、青葉!」ガラッ



提督「・・・で、話というのは?」

青葉「司令官、いくつか質問があります」

提督「質問?」

青葉「司令官は、未来を知ってるんでしたよね?」

提督「あぁ、そうだ」

青葉「・・・未来から来る前、最期までいた艦娘を挙げてもらえますか?」

提督「・・・ヴェールヌイ、北上、青葉、長門、雪風だ」

青葉「精神崩壊を起こしていたのは誰ですか?」

提督「雪風だ。・・・お前、まさか」

青葉「司令官の察する通りです。・・・司令官といた時の記憶が頭に流れ込む感触がして・・・全て、思い出しました」

???「思い出しました」

提督「…なるほど、大体分かった」

青葉「ですが、こんな事が本当にあり得るんですね…未だに信じられませんよ」

青葉「私はこうしてピンピンしてるというのに、沈んだ記憶がある…正直不思議な気分です」

提督「…まぁ、最初は俺も混乱した。だが問題は山程ある」

青葉「司令官の行いの細かい違いは直接見てます。以前と違う行動をしていた事が今と前回の差という訳ですね」

提督「そうとも言える。仲間を沈めさせない為に俺は様々な手を打ってきた」

青葉「思い出してしまった以上、司令官の言った事を信じない訳にはいきませんね。所で、他の方は記憶を?」

提督「いや、他の皆は前の記憶は持っていない。恐らく青葉が特殊なケースなのかもしれんな」

青葉「司令官、それは違いますよ」

青葉「こんな出来事自体非現実的ですが、もしかしたら他の皆さんも何らかのきっかけで前回の記憶が戻るかもしれません」

青葉「出来ればあの3人には記憶が戻って欲しいですが…どんな事がきっかけになるのか分からないのでこればかりは今はどうしようもありませんね」

提督「記憶が戻る事前提ならそうなるが、そもそも思い出すような事が無い可能性の方が高い。あくまでそう考えておこう」

青葉「まぁ妥当ですかねぇ」

提督「で、前回の記憶が戻った青葉に頼みがある」

青葉「司令官の行っている未来改変に手を貸して欲しい、でしょう?あんな未来じゃ救いがなさすぎますよ。それを回避する為ならこの青葉、司令官に協力しますよ」

提督「青葉…ありがとう!」

青葉「私は別の方面で司令官に協力する事にしましょう。違った角度からの協力も、司令官にとっては必要でしょうし」

青葉「と、まぁそれはそれとして…所で司令官さん」

提督「?」

青葉「あの娘に告白、したんですか?」

提督「ぶふぉっ!?」

提督「あのな青葉、何度も言っているが俺にそんな趣向はないぞ」

青葉「またまた~、どうせ好きな娘の一人や二人いるんじゃないですかー?」

提督「ほんっとうに相変わらずだなお前は。言っておくがカマかけに付き合うつもりはない」

青葉「はぁ、つれませんねぇ…でも司令官も変わってないようで何よりです」

提督「全く…とにかく、俺はもう行く。あまり無理はするなよ」

青葉「司令官こそ無茶して倒れないでくださいねー」






大和「(あ、あの人が出て行った…清々しい顔ね。もしかして、もしかしてなの!?)」

大和「(こうしてはいられないわ、早速青葉にどう告白したのか聞かないと損よ!)」

大和「青葉さん!あの人との告白はどんな感じに!?」ガチャ

シーン

大和「………いない?」

大和「…また逃げ出したんですか青葉さん」

神風提督「はぁっ…はぁっ…なんとかここまで逃げ込む事は出来た」

神通「ですが…周りは深海棲艦に囲まれています。このままだと」

神風提督「残存戦力だけでは突破は不可能…か。どうしたものか」

神通「ごめんなさい、私が不甲斐ないばかりに…」

神風提督「いや、神通は悪くない。それよりもこの最悪の状況をどうにかしなければならない」

神通「島の守備隊さん達も応戦してくれてはいますが…何時まで持ちこたえられるか分かりません」

神風提督「分かっている。…だが、ここで諦める訳にはいかない」

神風提督「この重要物資をなんとしても…本部に届けなければ」





一旦ここまで! 次回:魔のキス島撤退作戦

提督「キス島の味方救出作戦、か」

提督「(キス島付近の海流は特殊すぎて、駆逐艦以外はあらぬ方向に流される・・・ある意味かなり厄介な場所だ)」

提督「(以前はそれを知らず、特殊な海流に苦戦してたどり着いた頃には味方は既に全滅という事態になっていたが、今回は違う)」

提督「ただ、問題は叢雲と吹雪が入院中で今動ける駆逐艦は五隻しかいない事だ。駆逐艦五隻で周りの深海棲艦を突破出来るか・・・それが心配な点ではある」

提督「別動隊を出して敵部隊を引き付け、その間に救出に向かわせるか・・・ふむ」

提督「よし、ここは奴を呼ぶか」




時雨「キス島撤退作戦?」

如月「キス島ねぇ・・・誰とキスをするのかしら」

提督「この作戦はキス島に取り残された味方を救出する為に周りの深海棲艦を突破する必要がある。更に周囲の海流は特殊で通常なら駆逐艦でなければ海流に流されてキス島には辿り着けない」

夕立「という事は、夕立達の出番っぽい?」

提督「特殊海流付近までは陸奥や赤城達と共に行動。特殊海流に辿り着いたら赤城達は敵艦隊を引き付ける陽動を行ってもらい、その間に響達駆逐艦部隊に救出に向かってもらう」

雪風「了解しました!」


響「・・・・・・」

提督「響、大丈夫か?」

響「あ、あぁ。大丈夫だよ」

提督「・・・そうか。ならいいんだ」

夕立「それじゃあ早速出撃するっぽい!」

提督「あぁ、少し待ってくれ。今回の作戦を行うに当たって助力を要請してある」

陸奥「助力って…要するに助っ人?」

提督「そうだ。恐らくもうそろそろ着くだろうが…」

時雨「助っ人かぁ…怖くない人だといいな」

如月「あら、向こうから誰か来るわよ」






島風「おっそーーーーーい!!」キィイイイン

龍驤「な、なんや!?凄いスピードでここまできおったで」

島風「貴方が提督ね。騎士提督艦隊の駆逐艦島風です!スピードなら誰にも負けません。速きこと島風の如し、です!」

提督「よく来てくれた。我が艦隊の作戦の協力要請に応じてくれた事、感謝する」

島風「えっへん!あたしのスピードならどんな艦も置き去りにしちゃうんだから」

赤城「随分自由な子が来ましたねぇ」

響「ここも十分個性的な艦娘が多いけど、この子も相当個性的だね」

龍驤「まぁ、とにかくよろしくな。うちは龍驤や、仲良くしてな」

島風「何いきなり話かけて来てるわけ?」

龍驤「!?」

夕立「態度が豹変したっぽい?」

陸奥「あら、相当の自信家のようね」

島風「本当につよいやつは強さを口で説明したりはしないからな口で説明するくらいならおれは牙をむくだろうなおれパンチングマシンで100とか普通に出すし。こっちの提督がよく言ってた言葉だよ」

時雨「なんというか…提督さんまで個性的だね」

提督「まぁ、変わり者ではあるがかなりの実力者である事は確かだ」

提督「さて、そろそろ特殊海流に辿り着く。ここからは駆逐隊と陽動隊に分かれて行動してもらう事になる」

島風「皆おっそーい!早くしないと時既に時間切れになっちゃうよ?」

龍驤「お前が早すぎるんや!」

陸奥「とにかく、私達が一緒に行けるのはここまでね。…健闘を祈るわ」

如月「そっちも沈んだらだめよ?」

赤城「まぁ大丈夫でしょう。それより、一番大変なのはそっちなんですから、そっちこそ気を付けてくださいよ?」

夕立「大丈夫っぽい!」

提督「頼もしい返事だ。…よし、部隊を分けて行動、作戦を第2段階へ移す!」






ル級「オノレナニヤツ!?」

イ級「モノドモ、デアエデアエー!」

陸奥「それじゃあ、早速始めましょうか」

龍驤「ほないくでー、敵さんガンガン集めんと!!」





一旦ここまで! はやい、もう着いたのか!来た!メイン駆逐艦来た!これで勝つる!

島風「破壊力ばつ牛ン!!」バシュ

ホ級「ギョエエエエエエ!!」ドォン

ハ級「ハ、ハヤスギル!!」

島風「それほどでもない」ドヤァ

如月「ちょっとー、張り切るのはいいけど足並みは揃えてちょうだい」

島風「だって皆遅いんだもーん。早くしないと手遅れになるのは確定的に明らかだよ」

夕立「島風さんの喋り方、とても個性的っぽい?」

時雨「他のみんなも十分個性的だけどね…」

雪風「しれぇ、もうすぐキス島に到着します!」

提督「よし、そのまま進行。敵戦艦クラスの艦隊はまともにやり合っても大きな被害を被るだけだから無視して突破するように」

時雨「了解!」

ル級「チョコマカト!!」ドォン

如月「きゃあ!?」ドォン

時雨「如月、大丈夫!?」

如月「え、えぇ…でもこのままだとみんなの足を引っ張っちゃうわね」

雪風「そんな事ありません!」

如月「ごめんなさい…このままだと敵艦隊を振り切れそうにないわ、みんなは先に行って」

島風「お前それでいいのか?」

如月「島風さん?」

島風「仲間を切り捨てるなんてどちかというと大反対だよ、皆もそうでしょ?」

響「…当たり前だよ。見捨てたりなんてしない」

夕立「皆で作戦成功させて、皆で帰りましょ?」

如月「皆…ごめんね」

ル級「クラェエ!!」ドォン

島風「唯一無二の盾!」ドォン

時雨「し、島風!?」

島風「ゲホッ…ナイトは守りたくて守るんじゃない、守ってしまうのがナイト」

夕立「被弾してもその喋り方崩さないっぽい?」

島風「あたしの速さなら何時でも振り切れるから、皆はその間に進んで。ここは私がくいとめておくから」

雪風「でもそれだと、島風さんが…」

島風「致命的な致命傷じゃないから大丈夫。それにあたし速いもん。絶対沈まないよ」

提督「…時雨達は前進、島風は頃合を見て振り切れるな?」

島風「ほう、経験が生きたな。後でジュースを奢ってもらおう」

響「…絶対沈まないでね」

島風「早く行ってくれないとこのままでは俺の寿命がストレスでマッハなんだが…」

時雨「…皆、行こう。早くしないと救援を待っている人達が危ない」






ル級「オロカナ…キサマヒトリデワレラノアイテヲデキルトデモ?」

島風「お前レンソウホウチャンでボコるわ…黄金の鉄の塊で出来ているナイトが皮装備の深海棲艦に遅れをとるはずは無い」







一旦ここまで!騎士提督仕込みのメイン盾は伊達じゃない

やはり長門よりナイトの方が頼りにされていたレきゆウとの戦いで
おれは集合時間に遅れてしまったんだがちょうどわきはじめたみたいでなんとか耐えているみたいだった
おれはレイテにいたので急いだところがアワレにも長門がくずれそうになっているっぽいのが艦隊通信で叫んでいた
どうやら長門がたよりないらしく「はやくきて~はやくきて~」と泣き叫んでいる艦隊メンバーのために俺はとんずらを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦すると
「もうついたのか!」「はやい!」「きた!盾きた!」「メイン盾きた!」「これで勝つる!」と大歓迎状態だった長門はアワレにも盾の役目を果たせず沈んでいた近くですばやく探照灯を使い盾をした
長門から秘匿通信で「勝ったと思うなよ・・・」ときたが艦隊メンバーがどっちの見方だかは一瞬でわからないみたいだった
「もう勝負ついてるから」というと黙ったので大和サポ電の後ろに回り不意だまスフィストを打つと何回かしてたらレきゆウは倒された
「ナイトのおかげだ」「助かった、終わったと思ったよ」と長門を行き帰らせるのも忘れてメンバーがおれのまわりに集まってきた忘れられてる長門がかわいそうだった
普通なら裏テルのことで無視する人がぜいいんだろうがおれは無視できなかったみんなとよrこびほめられたかったのでダメコンを使ってやったらそうとう自分の秘匿通信が恥ずかしかったのか海に帰って行った

夕立「キス島の皆、夕立達が助けに来たっぽい!」

キス島守備隊「おぉ、救援か!助かるぞ」

如月「はいはーい、皆さん慌てずにこちらの救命船に乗ってくださーい」




時雨「無事キス島の皆を助け出す事が出来そうだね」

雪風「後は、皆さんを無事鎮守府までお連れするだけですね!」

提督「だが油断はするな。鎮守府に着くまでに何時襲撃があるか分からないし、島風も助けに行かなければならない」

時雨「そうだね…彼女一人に任せておくわけにはいかないからね」

響「………うん」

雪風「響さん、震えてますけど大丈夫ですか?」

響「そ…そうかい?」

提督「…響、言っておくが無理はするなよ」

響「…分かってる」




夕立「ていとくさん、ていとくさんとお話がしたい人がいるっぽい!」

提督「繋いでくれ」



神風提督「神風提督だ。今回はキス島まで救助に来て頂き、誠に感謝する」

神通「そ、その…ありがとうございます」

提督「神風提督、だな。今回の作戦では貴方の持つブツが最重要と上からの命令が来ている」

提督「出来る限りの護衛はするが、出来ればそちらも力を貸してくれるとありがたい」

神風提督「そうしたい所だけど…今いるのはこの神通だけだ。他は鎮守府内でお留守番状態さ」

提督「無理にとは言わない。…とにかく、これ以上この場に留まっていれば深海棲艦が来る可能性がある。そちらの詳しい話は救出が終わってから聞こう」

神風提督「…分かった」



雪風「しれぇ、皆さんの乗船完了しました!」

提督「よし、船を出すぞ。しっかり護衛してくれ」




ノーマルレ級「ナニヲゴエイスルッテ?」




1レスだけだけど一旦ここまで! 何でキス島にレ級がいるか?そんなの深海提督さんに聞いてください

島風「はぁっ…はぁっ…」

ル級「ドウシタ?サキホドマデノイセイノヨサハドコニイッタ?」

島風「うるさい…気が散る…お前あんま調子乗ってると病院で栄養食を食べるハメになる」

ル級「フン、マンシンソウイノヤツガナニヲイウカトオモエバ。キサマノシレイカンノムノウサガワカルナ」

島風「騎士提督を…馬鹿にするな…!! お前のその発言でおれの怒りが有頂天になった。最早この怒りは…留まることを知らない」

ル級「ウットウシイヤツダ」ドォン

島風「っ! が…ぁ…!!」ドォン

ル級「…ツギノイチゲキデシズムカ。ソレニシテモシブトイクチクカンダ」

島風「(やっぱり…私じゃ騎士提督さんみたいにはなれないのかな。頑張って真似したりしてみたけど…もう駄目みたい)」

島風「(ごめんなさい、騎士提督さん…もう、会えないかも)」



ドォン



島風「………」

島風「…?」

ル級「…ッ!?」

リ級「ネェサン!?」

天龍「鎮守府への帰り際に戦闘があると思えば、弱い者いじめか?」

ル級「オノレ、ナニモノダ!?」

天龍「俺か?俺の名は天龍。長門の地獄のような特訓を耐え抜いた俺は、天龍改へとパワーアップを遂げたぜ」

リ級「チィッ、ケイジュンゴトキガズニノルナヨ!」バシュ

天龍「っと、遅すぎるぜ」ドォン

リ級「ナッ…グアアアア!!」ドォン

ル級「バカナ!?ジュウジュンデアルリキュウガイチゲキデ!?」

ト級「コイツ!!」バッ

ハ級「コレデモクラエ!」バシュ

天龍「挟み撃ちでどうにかなるとでも?」ヒョイッ

ト級「アッ…ギョエエエエ!!」ドォン

ハ級「シマッ!? グアアアア!!」ドォン

ル級「キサマァアアアアアア!!」ドォン

天龍「チィッ!」ドォン

ル級「ハァ…ハァ…ヤッタカ!?」

天龍「誰をやったって?」

ル級「!?」

天龍「あいにくこちとら戦艦の砲撃をこれでもかと言う程浴びたんだ。そんな砲撃じゃ俺は倒せねぇぜ」

ル級「カッタトオモウナヨオオオオオ!!」ドォン

島風「もう勝負ついてるから」

天龍「っと…終わったな。おい、大丈夫か?」

島風「…見事な仕事だと関心はするがどこもおかしくはない」

天龍「? まぁその喋り方出来るならまだ大丈夫そうだな。ほら、立てるか?」

島風「黄金の鉄の塊で出来ているナイトが皮装備のジョブに遅れをとるはずは無い。これくらい一人で立てる」フラッ

天龍「っておいおい、フラフラじゃねぇか。ったく、背負ってやるから無理して強がるな」

島風「俺は別に強さをアッピルなどしてはいない」

天龍「はいはい、分かった分かった。送ってやるから鎮守府の場所言え」スッ

島風「おいィ?向こうで待ってる仲間がいるんだが?」

天龍「そういうの先に言えっつーの!」

時雨「うわぁあああああ!!」ドォン

雪風「時雨さん!大丈夫ですか!?」

時雨「ぐっ…」

ノーマルレ級「クチクカンツマンネ。スグコワレル」

提督「くっ、一度時雨は下がれ!響、フォローを頼む!」

響「はっ…はっ…!!」

響「(だめだ…あの時みたいに…また、皆…怖い…手が震えて、艦装がうまく持てない…もう嫌だ、嫌だ、嫌だ)」

提督「響?返事をしろ、響!!」

雪風「響さん!!」

響「ハッ!?」

ノーマルレ級「オビエテモニゲラレナイヨ」ドォン


響「う、うわぁああああああああああ!!」ドォン


提督「響!? 大丈夫か、応答してくれ!!」

響「ぅ…ぐ…」

雪風「これ…あの時みたいに、みんなやられて…また、雪風だけ残るの?」

ノーマルレ級「ヒャハハハ!!」

提督「くそっ…万事休すか」

神風提督「………」

神通「皆、次々やられていきます…このままだと全滅してしまいます」

神風提督「………」

神通「本当なら私も戦わないといけないのに…ごめんなさい」

神風提督「…まだ、戦いが怖いか?」

神通「………」コクッ

神風提督「そうか。…だが、あいつらは小さな身体で勝てない敵と戦っている。俺達を守る為にだ」

神通「わかってます。…ですが、怖くて…体がいうことを聞かないんです」

神通「ごめんなさい…ごめんなさい…!!」

神風提督「………」



雪風「し、しれぇ…雪風は、どうすれば…!!」

提督「奴を撃退しなければ撤退も出来ない。一隻で辛いとは思うが、なんとか持ちこたえてくれ」

ノーマルレ級「タッタイッセキデワタシニタイコウデキルトデモ?」



天龍「それはどうかな?」

提督「その声…天龍か!?」

天龍「見覚えある顔がいると思ったら、やっぱ提督の艦隊か」

島風「もうついたのか!」「はやい!」「きた!盾きた!」「メイン盾きた!」「これで勝つる!」

提督「島風!?」

天龍「あ?もしかしてこいつも提督の艦隊にいたのか?」

島風「島風は騎士提督の艦隊から心強い助っ人として呼ばれたので駆けつけただけ。戦艦軍団相手に仲間の救出を優先させる為にひとりで時間を稼いだに過ぎない」

提督「しかしよくここまで来れたな。この辺りの海流はかなり特殊で、軽巡ではたどり着けないはずだが」

天龍「長門に型破りな修行させられたからな。こんなの障害にならねぇぜ」

島風「それより降ろして。あれからダークパワーっぽいのを感じる」

ノーマルレ級「エングン…スコシハタノシメルカナ?」

天龍「こいつがレ級ってやつか。いいぜ、修行でどれだけ強くなったかお前で試してやるよ」

島風「俺が強いと感じてしまってるやつは本能的に長寿タイプ。お前ナイト名乗っていいぞ」

提督「気をつけろ天龍、そいつは強いぞ」

天龍「上等!」

ノーマルレ級「ヒャッハー!」ドォン

天龍「チッ!さすがにあの砲撃はまともに食らえばやばいな…しかも相当な硬さだ」

雪風「天龍さんがやや劣勢です!」

島風「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」

提督「動ける者は夜戦準備を。夜戦まで天龍に持ちこたえてもらい、夜戦で一気に大ダメージを与える」

雪風「り、了解しました」

天龍「はぁああ!!」ドォン

ノーマルレ級「ケイジュンニシテハヤルジャナイカ。ダガソノテイドデワタシハシズマヌゥ!!」

天龍「くそっ…このままだとジリ貧になっちまう」

提督「天龍、聞こえるか?」

天龍「あぁ、聞こえるぜ」

提督「動ける者に夜戦の準備をさせている。何とか夜戦まで持ちこたえる事は出来るか?」

天龍「へっ、それしか勝機は無さそうだしな…やってやるぜ」

提督「頼むぞ」


ノーマルレ級「ハタシテヤセンマデモチコタエラレルカナ?」

天龍「何も喰らってないただのレ級相手なら、持ちこたえる事位余裕だぜ」

ノーマルレ級「オマエハヨケレテモアイツラハドウカナ?」

キス島守備隊「ひっ!こ、こっちに来る!!」

天龍「なっ…テメェ!」バッ

ドォン

天龍「がっ…!」

ノーマルレ級「ホウゲキニホウゲキヲアテテダメージヲカンワシテルミタイダケド、ハタシテソレデドコマデモツカナ?」ドォンドォンドォン

天龍「ぐぅっ…がああああ!」ドォンドォンドォン

神風提督「くっ…このままでは彼女が沈むぞ」

神通「何で…怖くないんでしょうか?」

神風提督「怖いだろうな。けど、それを抑えてあいつらは必死に戦ってる」

神風提督「あいつらは自分の恐怖心と常に戦っているのさ。何時誰が沈むか分からない恐怖を抑えて、戦う」

神通「恐怖心と…戦う…」

神通「…私にも、出来るでしょうか」

神風提督「出来る、大事なのは一歩を踏み出す勇気だ」

神通「………」

神通「彼女達が戦える理由、少しだけ分かった気がします。私も出撃しますね」

神風提督「…そうか、なら行ってこい。ただし絶対に沈むな」

神通「神通、出ます!!」





一旦ここまで! SSの内容に合わせて艦娘のレベルあげなきゃ(使命感)

神通改二は健気カッコいい(特に中破姿が)

神通改二は健気カッコいい(特に中破姿が)

雪風「て、天龍さんが危ないです!」

提督「だめだ雪風、ここで夜戦準備を中断したらそれこそ勝ち目がなくなる…ここは天龍を信じて耐えてくれ」

雪風「ですが…」

天龍「何言ってやがる…俺は余裕で耐えれるっつってんだろ」

雪風「でも…ボロボロですよ」

天龍「こんなの、長門の修行に比べたら大した事ねーよ」

天龍「いいから夜戦に備えろ。俺達の提督の指揮、俺達が信じないでどうする」

雪風「………」

雪風「わかりました…でも、目の前で沈まれるのは絶対に嫌ですよ」

天龍「へっ、誰が沈むかっつーの」

天龍「(つっても…さすがにやばいな。軽減しきれねぇ攻撃何発も貰っちまってる)」

ノーマルレ級「ヒャハハハハ!!ソロソロキツインジャナイノー?」ドォンドォン

天龍「なめんじゃ…ねぇ!」ドォンドォン

天龍「ぐっ…がはっ」

天龍「(まずい…さすがに意識が……)」

ノーマルレ級「シネシネシネェエエエエ!!」

神通「天龍さん、援護します!」バシュ

ノーマルレ級「グゥッ!?…ナンダ?」

天龍「お前…!」

神通「私は神風提督率いる艦隊の旗艦、神通です。微力ながら援護させていただきます」

天龍「悪い…助かるぜ」

ノーマルレ級「マタフエタノカ、ダガオマエラガオレヲタオスナドデキナイネ」

提督「雷撃用意…発射!」

ドォンドォンドォン

ノーマルレ級「ガッ!?ガアアアアアアア!?」

雪風「しれぇ、やりました!」

島風「奴に致命的な致命傷を負わせたのは確定的に明らか」

ノーマルレ級「チッ…コノダメージデヤセンハキツイナ。イチドテッタイスルカ」バッ

天龍「逃がすか…ぐっ」ズキッ

神通「天龍さん、怪我が酷いですから無理しないでください!」

提督「天龍、深追いはするな。今回の目的はあくまでキス島に残された者達の救出だ」

天龍「…あぁ、わかった」

神風提督「君達のおかげで助かった。これで我々も任務を達成出来る」

神通「本当に、ありがとうございました」

提督「所で気になったんだが、その抱えている箱に入っているのは?」

神風提督「悪いが機密事項だ。…と言っても、恐らくもうすぐ君達の元にも届く事になると思うけどね」

提督「そうか…分かった、詮索はよそう」

神風提督「では私達はそろそろ行かせてもらうよ」

提督「また、お互い生きて会いたいものだな」

神風提督「…そうだな」






神通「…神風提督さん、私もっと強くなりたいです」

神風提督「そうか。言っておくがこれからの戦いは更に厳しいぞ」

神通「覚悟の上です。これ以上逃げてばかりもいられませんし、何より弱虫な自分から変わりたいんです」

神風提督「分かった。なら、明日からはガンガン出撃させるから覚悟しておけよ」

神通「はい、頑張ります!」

深海提督「…なるほど、つまりキス島の奴らは殲滅できなかったという事か」

ノーマルレ級「ワタシトシタコトガフカクダッタヨ。タカガケイジュントクチクゴトキニヒトアワフカセラレルナンテネ」

深海提督「あれが渡るのは厄介だな…出来れば隠滅しておきたかった所だが、仕方ない」

深海提督「泊地棲姫、こちらに来い」


泊地棲鬼「ヨンダカ?テイトク」

深海提督「次の作戦の指揮はお前に任せる。まだ量産数は少ないが、レ級も2隻までなら連れて行っていい」

泊地棲鬼「ホウ…ツイニワタシノデバンカ」

深海提督「作戦の間私は別行動を取るので現場はお前に任せる事になる。戦果を期待しているぞ」

泊地棲鬼「ワカッタ。テイトクノキタイニコタエテミセヨウ」




レ級(オリジナル)「デ、ベッケンッテナニスルツモリ?」

深海提督「少し種を植え付けるのさ…絶望の種をな」

レ級(オリジナル)「…フーン、ソレトリダスンダ」

深海提督「絶望は内部から始まるものだ…この作戦で様々な手を打つ」





一旦ここまで!次回:泊地棲艦の脅威 這いよる絶望



ついでに次回協力する提督安価と間に挟む艦娘接触安価も取りたいと思います



・泊地棲艦戦で協力する提督安価


騎士提督
神風提督
湯提督

選択安価 安価下3(一人のみ)



・艦娘接触安価(現時点で仲間になっている艦娘のみ)(状態が状態の為出番が出来ず忘れられがちだが大井っちもOK。青葉長門、他提督の艦娘は所属が違うので今回はNG)

安価下6

ちなみに言い忘れてましたが、実は度重なる安価でも艦娘の物語通過点以外のフラグは少しずつ積み上げられます
それではおやすみなさい
安価なら下

ってぎょええあああああ!? 見直してみたら誤字あったorz
泊地棲艦とか泊地棲姫とかの単語が出てますが泊地棲鬼です。申し訳ない…
今度こそ寝ます安価なら下

龍驤「いやーしっかし助かったわ」

陸奥「思わぬ所で援軍が来てくれるなんてね。貴方達が来なかったらこっちも危なかったわ」

金剛「それはお互い様デース。私達の大切な仲間を迎えるという騎士提督サン直々の任務、怠る訳にはいきまセーン!」

赤城「あー、あの変わった喋り方をする娘の提督さんですか」

陸奥「あのしゃべりを刷り込ませる人の顔が見てみたいものね」

騎士提督「ウザイなおまえケンカ売ってるのか?」

陸奥「まさかの本人登場!?」

騎士提督「俺の名は騎士提督、謙虚だからさん付けでいいぞ」

龍驤「さん付けでいいぞとかいう謙虚が何処におんねん」

比叡「騎士提督さん、この辺りの敵は一掃しました!」

金剛「騎士提督サン、私MVP取ったヨ!ご褒美ほしいネー!」

騎士提督「そうか、よくやった。帰ったら頭を撫でてやろう。お前ら怪我はないか?(この辺の心配りが人気の秘訣)」

榛名「はい、大丈夫です!」

騎士提督「よし、後はしm風を迎えるだけだな。もう戦闘を終えていいぞ」

168「なんというか…本当に特徴的すぎる喋り方ね」

龍驤「(というか、普通に船に乗って来とるのな。海を自力で走ってたらそれはそれでびっくりやけど)」

比叡「あ、見えました!島風さん達です!」




天龍「おー随分豪華なメンツだな」

雪風「こ、金剛型戦艦が3隻もいます!」

金剛「HEY島風、おかえりなさいネー!」

島風「ただいま」

騎士提督「おいィ?ボロボロじゃにぃか、何があった」

島風「島風はナイトとしての役割を果たしただけ。他の駆逐艦を守りきった事で誰も沈まずに済んだ」

天龍「そうやって強がるなっつーの」コツッ

島風「いたっ!何するのさ!?」

天龍「素が出てるぞ」

島風「ハッ!?」

騎士提督「しm風、お前のした事は間違ってない。だが、お前は馬鹿すぐる」

騎士提督「ナイトが仲間を守るのは当然の事。だが、真の一流ナイトでもないのにあまり無理はするな」

島風「…うん」

騎士提督「だが、よくやった。お前のやった事は誇ってもいいぞ」

島風「………うん!」パァア

騎士提督「さて、世話になったな」

提督「あぁ、今回は協力感謝する」

騎士提督「ナイトは困っている人がいたら迷わず手を差し伸べるもの。また困った事があったら遠慮なく頼っていいぞ」

天龍「またなー、騎士提督」

島風「さんをつけろよデコスケ野郎」

天龍「」

提督「というわけで、天龍帰還を祝って今日はご馳走だ!」

赤城「ご馳走ですか!?」ガタッ

如月「はいはい、貴方は座っててください」

陸奥「おかえり、天龍。貴方達がいない間色々あったのよ?」

天龍「こっちも積もる話はあるけどな。まずはお互いの出来事でも話そうぜ」

赤城「そりゃあこっちはこっちで大変だったんですよ」ムシャムシャモグモグ

提督「食べながら喋るな」

赤城「こんな美味しいご馳走を前に箸を止めるなという方が無理です」ガツガツモシャモシャ

夕立「私も早く食べるっぽい!」パクパク

龍驤「あ、コラ!それうちの天ぷらや、返さんかい!!」ガタッ

ワーワーキャーキャー


天龍「賑やかだな」

提督「それだけ皆嬉しいんだろう。一部ご馳走に目がいってる奴もいるが」

天龍「でも、無駄に堅苦しかったり暗い雰囲気よりはこっちの方が俺は好きだぜ」

提督「あぁ、俺もだ」

雪風「天龍さん、叢雲さん達は何時戻って来るんでしょうか?」

天龍「叢雲と吹雪はもうすぐ退院出来るそうだ。北上は…傷こそ治りつつあるもののまだ意識は戻ってないそうだ」

提督「…そうか」

赤城「提督、料理のおかわりお願いします!」

提督「って料理なくなるの早いな!?」

天龍「ちょっと待て、俺まだ全然食ってねぇぞ!?」

赤城「食卓は戦場ですから」

提督「少しは自重しろ」ゴツッ

赤城「んぎぃ!もう、痛いですよ提督」

提督「ったく、今から追加の料理持ってくるから待ってろ」

赤城「早くしないと私、飢え死にしちゃいます」

天龍「お前は相変わらずだな。所で、響の姿が見えないけどあいつはどうした?」

如月「そういえばあの子の姿が見当たらないわねぇ…何処に行ったのかしら」

時雨「僕、探してくるね」

提督「時雨?」

時雨「あ、提督…響を見なかったかな?」

提督「そういえば会場にもいなかったな…これを持っていったら俺も探しにいこう」

時雨「うん、僕は部屋を訪ねてみるよ」


ウラーオマエラコノリョウリヲミロー

コ、コレハ…タイノイケヅクリ!?

サッソクイタダキマス!

チョットアンタマチナサイヨ!

ダレカアカギヲトメロー!!


響「………」

コンコン

響「…誰だい?」

時雨「時雨だよ。ドア越しでもいいから聞いて欲しいんだけど…あのさ、響…皆で一緒に食べない?きっと楽しいよ」

響「ごめん…今はそんな気分じゃないんだ」

時雨「…具合悪いの?風邪薬とか持ってこようか?」

響「風邪じゃないから心配はいらないよ。私の事はいいから、楽しんで来るといい」

時雨「…分かった。出来れば響も来て欲しいから、気が向いたらパーティーに参加してよ」

響「…うん」


タッタッタッ


響「………」

響「(やっぱりだめだ。今回も恐怖でまともに動けなかった)」

響「(幸い、沈みこそしなかったけど…私は何も出来なかった)」

響「(怖い、敵が怖い、レ級が怖い…怖い怖い怖い怖い怖い怖い)」

響「(戦えない…怖い…どうすればいい?戦えない艦娘はお荷物になる)」

響「(それに、今回だって私のせいで皆に迷惑がかかった)」

響「(最悪、司令官に不要と判断されて解体されるかもしれない)」

響「(皆と離れるのは嫌だ。けど、恐怖で戦えない)」

響「どうすればいいんだ…私は」グスッ

コンコン

響「………」

提督「響、いるか?」

響「(司令官………今は話したくない)」

響「(こんな無様な格好、見られたくないんだ…今は帰って欲しい)」

提督「返事がないな…響、入るぞ」ガチャ

響「!?」ビクッ

提督「ひび…ってお前、一体どうした!?」

響「あ…その……し、司令官…」ガタガタ

提督「布団に包まって、部屋は真っ暗…何があった」

響「ご、ごめん…なさい……ごめんなさい」

提督「響、落ち着け。俺はここにいる」

響「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいお願いです解体だけはしないでくださいお願いします」

提督「(この様子…あの時みたいだ)」

提督「(あの時の響は戦いで仲間が沈むのを見続け、悪夢にうなされるようになって戦えなくなって…)」

提督「(今回はまだ目の前で誰も沈んでない…となると、恐怖による不安か)」

提督「響、安心しろ」ギュッ

提督「お前を解体なんてしない。それに、お前達は俺が沈ませない」

響「司令…官」

提督「不安なら、俺がいてやる。それに、皆もいる」

提督「だから安心しろ。…絶対にお前達を見捨てたりしない」

響「…………………うん」

響「うぅ…ぐす…うわああああああああああああああ!!」



提督「戦場に立つと恐怖で身体が動かない…と」

響「うん…敵が現れると、恐怖で身体が震えてしまうんだ」

提督「…戦いが怖いか?」

響「ううん、戦い自体は怖くないんだ。ただ、敵を見ると皆が次々やられていく光景が頭をよぎって…」

提督「フラッシュバック…か」

響「最近は満足に睡眠をとる事も出来ない…」

提督「深刻な症状だな…一人だと不安か?」

響「………」コクッ

提督「そうか…分かった、響のトラウマ克服とリハビリに専念する為にも、しばらくは前線に出す事は控えよう」

響「………ごめん」

提督「謝る必要はないさ。響には何度も助けられた」

提督「しばらくは休暇だと思えばいい。戦えないからって解体はしないさ」

響「…ありがとう」

提督「よし、俺は会場に戻る。響も一緒に来るか?」

響「………うん」


その後、会場に戻った提督は酔いつぶれてリバースしそうな天龍をお手洗いまで連れて行く事になったとか

その夜中



コンコン


提督「…誰だ?」ガチャ

響「………」

提督「響じゃないか。こんな時間にどうした」

響「その…一人だとあの光景が頭をよぎって…眠れなくて…」

響「嫌じゃなかったら…その、一緒に寝て欲しいんだ」

提督「」

提督「寝て欲しいって…俺とか?」

響「うん、司令官と一緒なら安心して寝れるかと思って」

提督「………」

提督「分かったが、本当に寝るだけだぞ?」

響「…わがまま言ってごめん」





青葉「えー、私青葉は重要な情報を司令官に届ける為にこうして鎮守府を訪れた訳ですが」

青葉「時間はまだ早朝。そこで司令官の部屋に突撃して寝顔を撮らせていただきましょう」

青葉「という訳で…突撃隣の司令官!」ガチャ



提督「スゥ…スゥ…」

響「スゥ…スゥ…」

青葉「」パシャ



その後、起きた司令官が青葉を追い掛け回す事になったが、特に誰も止めなかった。

提督「…泊地棲鬼が現れたって?」

青葉「えぇ、諜報部の一人が見た事のない深海棲艦を確認したと言っていたので映像を見ましたが、間違いありません」

提督「ふむ…なるほど」

青葉「で、天龍さんが長門仕込みの修行受けて強くなったとはいえ今の戦力であれと対峙するのは厳しいです」

青葉「そこで、同じ情報を貴方と協力関係を築いている提督の内の一人に流しておきました」

提督「その提督と協力して泊地棲鬼を撃退しろ、という事か」

青葉「まぁそうなりますねー。残念ですが私はやらなければいけない事がたくさんあるのでお供は出来ませんよ」

提督「分かっている。…それと、響の事なんだが」





青葉「フラッシュバックですか…」

提督「あぁ、響は戦艦レ級に仲間が次々とやられていく光景がトラウマになっているらしい」

青葉「それで提督と一つ屋根の下で一緒に寝た…と」

提督「頼むから記事にはするなよ」

青葉「この位で手を打ちましょう」つメモ

提督「………」

青葉「あ、別に寄付しなくてもいいんですよ?私はこのネタを有効活用させていただきますので」

提督「OK、分かった。手を打とう」

青葉「まいどありー」

提督「…で、本題に戻るがその通りだ。今彼女は恐怖に囚われて戦えない状態にある」

青葉「ふむふむ、結構重症みたいですねぇ」

提督「…恐らくだが、響も何らかのきっかけで青葉のように記憶が戻る可能性がある」

青葉「まぁ、否定は出来ませんね。それで、どうするおつもりで?」

提督「今はどうもしない。聞かれれば答えるし、思い出す事がないのならそのままにする」

提督「今の彼女がトラウマを乗り越える事が出来るかどうかは彼女次第だ。俺はそう考えている」

青葉「甘やかしたりはしないんですねー。まぁいいんですけど」

提督「で、泊地棲鬼の情報は一体誰に流したんだ?」

青葉「騎士提督さんです」






一旦ここまで!  まさかの騎士提督のターン続行である

一応念の為言っておくが、このSSは艦これのSSであってナイト主体のSSではない
そこをわきまえた上でコメントする事で皆がほっこりするだろうな謙虚にもでしゃばらない辺り本物のナイトは格が違った



という訳で、次回は泊地棲鬼との戦いになりますが実はイベ未経験勢なので泊地棲鬼の恐ろしさを今日勉強してまいります

提督「という訳で、大体の者はもう会っているとは思うが次の作戦は敵泊地で騎士提督の艦隊と協力しての戦いになる」

天龍「敵さんの領土に殴り込みって事か。面白そうじゃねぇか」

龍驤「騎士提督かぁ…あのえらい個性的な喋り方の濃い艦隊はめっちゃ記憶に残っとるで」

提督「皆には悪いが、選出は既に決めてある。今から呼ばれた者は出撃準備を整えるように」


旗艦:天龍
陸奥
赤城
龍驤
夕立
時雨


天龍「俺が旗艦か。なら大船に乗ったつもりで安心しておけ」

赤城「それ、穴が開くフラグですよ」

天龍「おいおい、言っておくが俺はそんな柔じゃねぇぜ?」

提督「今の天龍は陸奥を差し置いてこの艦隊の中では1・2を争う実力者だ。しっかりと皆を守ってやってくれよ」

天龍「おう、任せとけ!」

陸奥「あたしを差し置いて、ね…そりゃああの長門にしごかれて強くなったのは分かるけど、複雑な気分ね」

夕立「ちなみにもうひとりの1・2を争う実力者は誰っぽい?」

提督「そうだな…この中では赤城だ」

赤城「んぇ?呼びましたか?」ムシャムシャ

如月「この食欲魔人がトップクラスねぇ…」

夕立「でも、赤城はとても強いから納得っぽい!」

龍驤「なんやかんや言って艦載機の扱いもうちより全然上手いしなぁ」

雪風「赤城さん、凄いです!」

赤城「別に大した事ないですよ。あ、おかわりお願いします」ムシャムシャ

168「その前に何杯目よ、それ」

赤城「まだ5杯目ですが?」

時雨「それでも僕達の数倍は食べてるよ…」

提督「それと、長いこと鎮守府内で療養していた大井も出撃出来る位には回復した。比較的安全な航路で練習航海をさせるから、如月と168は同行を頼む」

168「大井って、北上と一緒にいた娘よね?」

如月「あの娘、ようやく自力で動けるようになったのねー」

提督「…言っておくが、あまり妙な事はするなよ?」

如月「うふふふー」

提督「(不安だ)」

申し訳ないが今回はここまで!
このまま抗ったら取り返しのつかないことになる気がする…

金剛「ヘイ、騎士提督さん!今日の作戦は先日の艦娘達との合同作戦って本当デスカ?」

騎士提督「そうだ。他鎮守府から引っ張りだこの辺りナイトの人気っぷりが分かるな」

比叡「ですが、協力しなければならない程厳しい作戦、という事ですよね」

島風「どんな困難だろうと、ナイトの前では赤子同然。ナイトは立ちはだかる壁をあっさり砕いてしまうからな心配はいらない」

榛名「凄いです、憧れちゃいます!」

矢矧「でも、油断は禁物よ。敵の勢力はどれくらいなの?」

騎士提督「協力先の提督が調べた情報だと、敵は戦艦ル級のエリート中のエリートであるフラグシップ並の火力に加えて艦載機による攻撃、雷撃も兼ね備えた深海棲艦の幹部、泊地棲牛を筆頭とした大規模艦隊らしいぞ」

比叡「ヒエー・・・」

隼鷹「そんなのと正面から戦ったらまず全滅するねぇ・・・策はあるの?」

騎士提督「協力先の提督からは綿密に練られた計画があるらしいぞ?」

隼鷹「ふぅん・・・」

金剛「また会ったネー!2艦隊の協力作戦、楽しみデース!」

騎士提督「俺達は防御もかなり固い。ナイトが来たからには勝利する事は確定的に明らか」

龍驤「よろしゅうな!うちは軽空母龍驤や。仲良くしてくれると嬉しいなぁ」

隼鷹「おー軽空母仲間か。あたしは隼鷹。よかったら挨拶がわりに一杯飲もうぜ?」

龍驤「ちょ、ちょっと待ってな!?これから作戦なのに飲んで大丈夫なん!?」

隼鷹「んな細けぇ事気にすんなって。むしろ飲まなきゃやってらんねぇぜ」

龍驤「まっ…ぎゃあああああ!!」

陸奥「戦艦3隻…頼もしい艦隊ね」

島風「黄金の鉄の塊で出来たナイトが皮装備の深海棲艦に遅れをとるはずがない。安心してサポートに回っていいぞ」

天龍「おーおー、随分強気だな」

矢矧「騎士提督は異例のスピードで中将にまで登り詰めた人よ、そんな彼の元にいれば、自信だって付くわ」

天龍「随分信頼してんだな。…所で前に会った気がするんだが、気のせいか?」

比叡「あ、もしかして隼鷹「んー、気のせいじゃねぇのか?」

赤城「知らない子ですねぇ」グビグビ

天龍「って、何飲んでやがる!?」

赤城「隼鷹さんから頂いたお酒ですが何か?」

夕立「うーん、のんびりしてて大丈夫っぽい?」

榛名「はい、榛名は大丈夫です!」ヒック

天龍「おい、まさかお前も飲んだんじゃ…」

隼鷹「飲ませたよ?」

天龍「駄目だこいつら…早くなんとかしないと。提督、まだ出撃しないのかよ!?」

提督「言ってなかったか?夜に紛れて奇襲をかけるから出撃は夜、それまでは待機だ」

時雨「もしかして、聞いてなかったの?」

天龍「き…聞いてたに決まってるだろ?ちょっと確認しただけだって」

陸奥「(さては聞いてなかったのね)」

提督「いいか、夜の闇に紛れて一気に本丸を討ち取る。退路確保の為に道中の敵は必要最低限倒し、それ以外の余計な戦闘は避けろ」

提督「そして、戦力を温存した艦隊で敵艦隊の大将を一気に叩く。最初は夜戦から始まる、夕立達駆逐艦がいかに奴らに大ダメージを与える事が出来るかで一気に戦況が変わる」

夕立「任せて欲しいっぽい!」

提督「赤城、龍驤は周辺の索敵に集中してくれ。万が一何かあったらすぐに連絡するように」

赤城「分かりました」

龍驤「うっぷ…ま、任せとき」

時雨「大丈夫?少し休もうか?」

龍驤「も、問題…な、ごめんやっぱちょっち休ませて」

隼鷹「なっさけねぇなぁ。日本酒5本も飲めないのか」

陸奥「それ、貴方が異常なだけじゃ…」

騎士提督「だが、夜戦だけで倒しきれなかったらどうするつもりだ?」

提督「勿論、夜戦だけで倒せる程甘くはないだろう。昼まで持ち越された時に戦艦、空母の出番だ」

提督「空母達の艦載機で爆撃、そして戦艦と力を合わせて倒しきる。あまり長引くとこんどは囲まれて全滅するから短期決戦に持ち込む」

騎士提督「だが、急いで進むだけでは本命と戦う時に敵部隊に追いつかれるんじゃにぃか?」

提督「その心配もある。そこで、片方の艦隊には時間稼ぎをしてもらう」

騎士提督「ほう、時間稼ぎと」

提督「頑丈な部隊に敵艦隊を引きつけてもらい、その間にもう片方の部隊が敵の親玉である泊地棲鬼と戦う。時間稼ぎの部隊はある程度時間を稼いだら戦闘をやめて離脱、泊地棲鬼との交戦場所で合流して戦闘に加わってもらう」

矢矧「かなり念入りに計画を練った作戦ね…これを合同作戦の司令が来た時から今までの短時間で練るなんて、凄いわ」

提督「…作戦は以上だ。何か質問はあるか?」

金剛「ノープログレムデース!」

騎士提督「時間稼ぎは俺達が引き受ける。その間安心して戦っていいぞ」

提督「感謝する。…よし、まもなく作戦を開始する!出撃準備を済ませろ!!」

深海提督「………始まったか」

レ級「ドーデモイイケドサー、コイツラジャモノタリナイヨテイトク」

日向「がっ…はっ」

山城「せっかく…あの提督から開放されて………まともな方が司令官に就いてくれたのに…」

白提督「日向、山城!一度撤退しろ!!」

深海提督「しかし、この鎮守府にいたあいつが既に捕まっているとはな。前回と比べると面倒な差異だ」

レ級「デ、コイツラモウシマツシテイイノ?」

深海提督「あぁ、どうやらここの汚物は一掃された後のようだからな。もうそいつらは好きにしていいぞ」

レ級「アハッ!」

扶桑「せっかく…ようやく不幸から開放されると思ったのに…こんな所で、皆…!!」

レ級「ソンジャ、モウシマツシテイイミタイダカララクニシテアゲルヨ。…グッバイ」







深海提督「………次の標的は大将、それと元帥直属部隊の武蔵。わざわざ繰り返し正面から相手をせずとも、奴ら等内側から簡単に自滅していく。ククク、順調じゃないか」

今回はここまで! 一時的ですが無気力症状が軽くなってる今の内に…更新は不定期になるかもしれませんのでご承諾を

提督「間もなく、敵の領域だ。辺りを充分に警戒しろ」

矢矧「さて、鬼が出るやら蛇が出るやら・・・気を引き締めて行くわよ」

赤城「敵艦隊、接近してきます!」

提督「単縦陣を組んで応戦しつつ進め!囲まれないように注意しろ!!」

隼鷹「敵戦艦クラス、来るぜ!」

時雨「凄い数・・・突破出来るのかな?」

夕立「こんな数相手にしてたらキリがないっぽい!」

天龍「チィッ、さすがに骨が折れるぜ」

金剛「私達にお任せクダサーイ!」

榛名「突破口は榛名達が」

比叡「切り開きます!」ドォン



ギョエー!
グワーッ!


陸奥「突破口が開いたわ!」

赤城「敵、戦艦レ級来ます!」

ノーマルレ級1「………」

ノーマルレ級2「………」


天龍「レ級が2隻…くそっ、面倒な事になったな」

龍驤「あんなのとまともに戦ってたらうちらもかなりきついで…」

島風「お前らは馬鹿すぐる。ここはナイトに任せてお前らはさっさと泊地棲鬼を倒すべき」

金剛「レ級だかなんだか知りませんが、私達が止めてミセマース!」

矢矧「私達の実力、なめてもらっては困るわ」

隼鷹「まぁそういう事だ。今を逃したら勝機を失うぜ」

陸奥「貴方達…正気なの!?」

騎士提督「言っておくが俺達は防御もかなり固い。メイン盾を侮るなよあまり舐めた態度取ってると裏世界でひっそりと幕を閉じるハメになる」

榛名「ここは私達に任せて先に進んでください!」

時雨「で、でも…」

赤城「…どうしますか、提督」

提督「天龍率いる艦隊は直進を続け、一気に泊地棲鬼を叩きに行く。騎士提督、大丈夫だな?」

騎士提督「黄金の鉄の塊で出来たナイトが皮装備の深海棲艦に遅れを取るはずがない。安心して進んでいいぞ」

比叡「それに、これしきで沈む程私達は軟弱ではありません!」



天龍「………それでいいんだな?」

提督「ここで進まなければ囲まれて終わりだ。そうなる前に行くぞ」





ノーマルレ級1「…アー」

金剛「さて、私達も一仕事シマスカ」

騎士提督「奴が言うには、レ牛とやらは他の艦を食べて強くなるらしい。奴らに食わせる事だけはさせるな」

矢矧「分かりました」







ヒエーッ!

泊地棲鬼「………キタノカ」

天龍「お前が泊地棲鬼だな」

泊地棲鬼「ソウダ。ヨクココマデタドリツケタナ」

天龍「へっ、予想外の事態にとまどってるってか?言っとくが容赦はしねぇぜ」

泊地棲鬼「ヨソウガイ?ソンナコトハナイ。キサマラガカンタイノモウコウヲクグリヌケタトコロデワタシヲタオスコトナドデキナイ」

天龍「上等だ!」バッ

龍驤「ちょ、ひとりで前に出たらあかんって!」

泊地棲鬼「オロカナ…」バシュ

天龍「そんな攻撃当たるかよ!」

泊地棲鬼「…」ニヤ

時雨「天龍、危ない!」


天龍「っ! チィッ」チッ…

夕立「別な方向から砲撃が飛んで来たっぽい!?」

赤城「まさか、他に敵深海棲艦が…いえ、あれは!?」

泊地棲鬼「フユウヨウサイ…スバラシイダロウ?」

陸奥「どうなってるのよ、あれ。玉みたいなのがあいつの周りを浮いてる?」

泊地棲鬼「ホラ、コノコウゲキノアラシデシズンデシマエ」バシュバシュバシュバシュバシュ

天龍「この、なんつー弾幕だよ」

夕立「こ、これじゃ近づけないっぽい!」

赤城「夜戦では私達の艦載機も飛ばせません、数の関係上かなり苦戦を強いられますよ」

提督「赤城、龍驤は回避に専念。夕立、時雨、天龍は周りの浮翌遊要塞を1隻残して撃破してくれ」

天龍「全滅させたらだめなのか?」

提督「奴の浮翌遊要塞を全滅させたらまた新しい浮翌遊要塞が際限なく出てくる。それを防ぐ為にも手前の1隻は残しておけ」

天龍「っし、わかったよ。二人共行けるか?」

夕立「夜戦時だし、お任せっぽい!」



陸奥「(私は泊地棲鬼と交戦してればいいのかしら)」

泊地棲鬼「タダノセンカンガワタシニカテルトオモウナ!」ドォンドォンドォン

陸奥「くっ、防ぎきれな・・・きゃあ!」ドォン

赤城「陸奥さん!?」

泊地棲鬼「センカンチュウハ・・・カクノチガイヲオモイシッタカ?」

陸奥「甘いわね・・・今よ!」



天龍「まず1つ!」ズバッ

泊地棲鬼「ナニ!?」

時雨「続いて2つ目!」バシュ

夕立「こっちも追撃っぽい!」バシュ

ドォンドォン

泊地棲鬼「チッ、コザカシイヤツメ・・・ダガコノママデハオワラセン、オマエタチゼンインウミノソコニシズメテヤル」

天龍「っ!雰囲気が変わった・・・来るぞ!!」

泊地棲鬼「コノヨアケガオマエタチノミルサイゴノアサヒダ・・・ワレラニイドンダコト、コウカイスルガイイ」

提督「昼戦に突入する、空母は艦載機の準備、陸奥達は泊地棲鬼を徹底的に叩け!」

提督「赤城、龍驤、制空権の確保を!!」

赤城「分かりました!」ビシュッ

泊地棲鬼「ワタシガカンサイキヲトバセナイトオモッタカ!?」ビシュッ

時雨「砲撃だけじゃなくて艦載機まで!?」

陸奥「戦艦が艦載機って・・・航空戦艦!?」

泊地棲鬼「ワタシヲセンカンヤコウクウセンカンナドトイッショニスルナ。アサハカナセンジュツダナ」

龍驤「空母は赤城だけやないで!」ビシュッ

ドォンドォン

泊地棲鬼「チィッ!?」

赤城「確保は出来ませんでしたが、航空戦優勢です!」

提督「よくやった!後は飛んでくる敵の雷撃に気を付けろ」

泊地棲鬼「オノレ・・・!!」バシュ

天龍「こいつ・・・!ぐああああああ!!」ドォン

陸奥「天龍!?」

天龍「ガハッ・・・さすがに、やべぇな」

提督「怯むな!大将を一気に仕留めればこっちの勝ちだ!!」


金剛「その通りデース!」

比叡「支援射撃、行きます!」

泊地棲鬼「ナッ・・・グオオオオ!!」ドォンドォンドォンドォンドォン

榛名「遅れてしまって申し訳ありません。騎士艦隊、合流しました!」

島風「やはりナイトがいないとダメ。今回の作戦でナイトが重要だと理解したよ騎士提督感謝」
時雨「はやい、もう着いたの!?」
隼鷹「来た!盾来た!」
龍驤「メイン盾来た!」
矢矧「これで勝つる!」

天龍「お前ら仲いいな!?」

提督「騎士提督、感謝する」

隼鷹「けどはやいこと決着つけねぇと振り切ったやつらが追い付いちまうぜ」

天龍「上等だ、やってやるよ!」

泊地棲鬼「ワタシヲナメルナ・・・!」ドォン

金剛「敵の砲撃はお任せくだサーイ!」ドォン

泊地棲鬼「ソウサツダト!?」

赤城「そこです!」ビシュッ

泊地棲鬼「グゥゥ・・・!」ドォンドォン

泊地棲鬼「オノレ・・・コノワタシガ、オマエタチナドニ!!」

陸奥「私の砲撃も忘れてもらっては困るわ」ドォン

泊地棲鬼「ガッ・・・!」ドォン

夕立「雷撃準備、整ったっぽい!」

提督「魚雷発射、一気に仕留めろ!!」

時雨「これで・・・!」バシュ

夕立「終わりよ!」バシュ

ドォン
天龍「やったか!?」

シュウウウウウウウ…


天龍「やったか!?」

「ダレヲヤッタノカシラ?」

時雨「え…?」

ビシュッズガガガガガ

赤城「なっ…艦載機が!?」

金剛「シット!倒し切れなかったデスカ!?」

騎士提督「嫌、違う。あれは…」



飛行場姫「ハァイ、ズイブンナサケナイタタカイジャナイ」

泊地棲鬼「…ヒコウジョウキカ」

飛行場姫「ワタシガスケダチシナカッタラ、アナタシズンデタワヨ?カンシャシナサイ」

泊地棲鬼「スマナイ…ダガ、ナニヲシニキタ?」

飛行場姫「テートクカラサクセンシュウリョウノシラセヲツタエニキタノヨ。モウジュウブンジカンハカセイダワ」

泊地棲鬼「…ソウカ」

金剛「ヘイ!貴方一体何者ネ!?」

飛行場姫「アタシハヒコウジョウキ。コンカイハタタカウキハナイケド、キガイガアッタラゾンブンニヤリアイマショウ?」

天龍「…逃げるのか?」

飛行場姫「アッハハ、ニゲル?コレイジョウココデタタカウヒツヨウガナクナッタダケヨ」

飛行場姫「イッテオクケド、アタシガアナタタチヲミナゴロシニスルノハヨウイナノヨ。ミノガシテアゲルダケカンシャシナサイ」

島風「おいィ?要するに尻尾巻いて逃げるだけだろ汚いなさすが深海棲艦汚い」

泊地棲鬼「ツギアウトキハ…コウハイカンゾ」

飛行場姫「ア、アナタタチヲカコンデルブタイモサゲテオクカラアンシンシテカエリナサイ」

隼鷹「…確かに、うちらを追ってた部隊もいつの間にか消えてるな」

飛行場姫「ジャアネー」



提督「…時間は十分稼いだ?まさか、この部隊全てが囮だったというのか」

時少し遡り・・・





龍田「鎮守府狩りねぇ」

武蔵「既に大勢の鎮守府が潰されている。私達も警戒を強めてはいるが、何時何処が襲撃されるかは全く分からない。気をつけてくれ」

湯提督「わざわざ見回りをしてもらってありがとうございます。何かあればこちらからも連絡します」

武蔵「では、私はこれで失礼する」



湯提督「いやーしかし鎮守府狩りとは恐ろしいな」

まるゆ「まるゆは、鎮守府狩りで皆さんとお別れしたくないです」

多磨「にゃ・・・」

球磨「・・・」

木曾「・・・二人とも気付いたか」

湯提督「ん?何かあったか?」

龍田「あの武蔵って人・・・自分が狙われている事に気づいてるみたいねぇ」

まるゆ「えぇ、そうなんですか!?なら急いで武蔵さんに狙われている事を知らせないと!」

球磨「知らせてどうするクマ?」

多磨「武蔵の周りからも相当な実力者が配備してる・・・気がするにゃ」

木曾「恐らく、気づいた上で待ち伏せするつもららだな。・・・どうする?」

湯提督「ふむ、そうだな・・・」

まるゆ「まるゆには皆が何を言っているのかさっぱりなのです」

霧島「(多分それが普通です)」

武蔵「………」

武蔵「いるのは分かっている、出てきたらどうだ?」

カ級「………ホウ」

ヨ級「ワレワレニキヅイタカ。サスガハゲンスイチョクゾクブタイトイッタトコロカ」

武蔵「先程からこそこそと人の後をつけている事位気づいている。目的はなんだ?」

カ級「モクテキ…シイテイウナラ、キサマノイノチダ」

武蔵「私の命か…お前達でできるのか?」

ヨ級「ワレワレダケデハナイサ…」

ル級「ココデキサマガクルノヲマッテイタ」

タ級「ワルイガキサマハメザワリダ…ココデキエテモラウ」

武蔵「黄色いオーラ…なるほど、フラグシップが揃いに揃ってお出迎えか」

ヲ級「ヲッ」

ヌ級「ヒャハハハハ!イットクガニガサネエゼ!!」

武蔵「フッ…精鋭揃えておけば勝てるとでも思ったか。悪いが、私達はそこまで甘くはない」

ヌ級「タッタヒトリデナニヲイウカ。カカレェエエエ!!」

武蔵「………GO」

ドドドドドドッ!!

ヌ級「ブベラッ!?」

タ級「ガハッ…!?」




精鋭艦娘1「敵艦隊、殲滅確認しました」

武蔵「ご苦労。わざわざ呼び出してすまないな」

大将1「まさか本当に待ち伏せとはな…青葉の奴、どこでこんな情報仕入れた」

精鋭艦娘2「さぁ? それより、この中に武蔵の襲撃を指揮している深海棲艦がいるんですかね」

大将1「青葉の情報だと、今日ここで武蔵が襲撃にあう事しか分かってないらしいからなんとも言えんな。どちらにせよ、襲撃を指示した人物がいるのならばそいつはなんとしても捕えろ」

精鋭艦娘3「ハッ!」



「おーおー、相変わらずだな大将1」




大将1「誰だ!?」


深海提督「俺だよ俺、あんたの元部下だった男の顔位覚えていてほしいけどな」

レ級「ハロー」

大将1「き、貴様は!?」

武蔵「…ばかな。何故お前がここにいる」

深海提督「特にあんたにはあの時の恨みが根強く俺の心に残ってるんでね…ここでお返しをしておこうと思った訳だ」

大将「何故お前がここにいる…何故深海棲艦を従えている?」

深海提督「決まってるだろ?あんたらのような腐った奴らを徹底的に殲滅する為だ。忘れたとは言わせないぜ」



深海提督「あの時の事件…貴様達の陰謀で降りかかって来た絶望、今度はこっちが味あわせてやるよ」

一旦ここまで! はてさてどうなることやら

木曾「おい、今の爆発…!」

球磨「急がないとやばい気がするクマ」

湯提督「ええい急げ!仲間のピンチとあらば助太刀じゃあ!!」

多摩「でも、多摩達じゃ足でまといになる気がするのは気のせいかにゃ?」

龍田「そんな事はないんじゃないかしらー?」

霧島「だといいですけど…」




木曾「爆発があったのはここか………っ!?」

霧島「なんですか…これ」





武蔵「が…ぁ…」

精鋭艦娘1「」精鋭艦娘2「」精鋭艦娘3「」

深海提督「脆い…脆すぎるぞ」

大将1「ばかな…我が艦隊が、一瞬で!?」

深海提督「装備だけは立派な奴らが…笑わせる」

武蔵「きさ…ま…何を、した」

深海提督「艦娘の装備がどうなっているか把握してない訳がないだろう?それが貴様らの弱点だ」

大将1「くそっ…くそ!!」ダッ

深海提督「逃がすとでも思ったか」パァン

大将1「がっ…」ドサッ

武蔵「大将1!?」

深海提督「どうしようもない状況と見るや切り捨てて逃げ出す奴等、大将になる価値もない」

深海提督「次は貴様だ、武蔵。所詮無駄なあがきだったな」

龍田「あらあら、こんな所で何をしているんですかー?」

深海提督「………また増援か」

武蔵「お前は…湯提督の」

木曾「ったく、いきなり出てきやがって。相手は二人か」

多摩「後ろのはレ級かにゃ?なんか凄い気配がするにゃ」

深海提督「(…アレはまだ使えんか)」

深海提督「邪魔が入ったな。レ級、後は任せたぞ」スッ

武蔵「ま…待て!」

レ級「テートクカラマカサレタンダ、アバレサセテモラウヨ」

球磨「クマ…なんかやばいクマ」

湯提督「龍田、あいつを追え!こいつは木曾達で食い止める!」

龍田「分かったわぁー」

木曾「っし、いっちょやってやるか」

レ級「ニガストデモ霧島「貴方の相手は私達ですよ?」

レ級「………フーン」

レ級「オマエラジャモノタリナイケドナァ…マァイイヤ。クッテヤルヨ」

短いけど一旦ここまで!続きは休憩時間に少しだけ更新予定

深海提督「・・・・・・」

龍田「あらあら何処に行くつもりかしらぁ?」

深海提督「・・・チッ面倒なやつが来たか」

龍田「貴方は他の深海棲艦とは違った感じね・・・男性の深海棲艦なんて初めて見たわぁ」

深海棲艦「俺を潰しにでも来たか?」

龍田「まぁそんな所かしら?動くと痛いから大人しくしていてね」ヒュッ

ガキィン

深海提督「・・・っ!」ギチチ

龍田「随分立派な刀ねぇ・・・私の斬撃を受け止めるなんて」

深海提督「チィッ!」キィン

龍田「っと・・・接近戦は一筋縄じゃいかなさそうね」スタッ

深海提督「(距離を取った・・・砲撃するつもりか)」

龍田「見た所砲撃用の武装がないけど、これにどう対応するつもりかしら?」バシュ

深海提督「砲撃等、当たらなければどうという事はない」ヒュッ

龍田「ふぅん・・・でも、何時まで避けていられるかしら?」バシュ バシュ

深海提督「(そろそろ貯まるか・・・こいつ一隻に使うのは癪だが、仕方ない)」スッ

龍田「・・・動きが止まった?」




深海提督「武装崩壊」






ドカァン






龍田「が・・・は・・・ぁ・・・?」

龍田「はぁ…はぁ…何が…起きたの?」

深海提督「…さすがに軽巡の装備じゃ自爆しても沈まないか」

龍田「……何を…言っているの?」

深海提督「何が起きたのか分からないという顔だな。そのまま沈んでいた方が苦しまずに済んだものを」

ザッ…ザッ…ザッ…

龍田「(これはちょっと、まずいわねぇ…身体がほとんど動かないわ)」

ガシッ

龍田「ぐぅ…私を[ピーーー]つもりかしら?」

深海提督「…フン」スッ

龍田「あらあら…何かしらその手に持ってる不気味なものは」

深海提督「喜べ、貴様はこれで生まれ変われるのだからな」

ドスッ

龍田「がっ…!! あぁあああああああああああああああ!?」

ズッ…

ドサッ

龍田「ハッ…ハッ…ぐ…あぁ…」

深海提督「苦しいか?だがそれもやがて苦しみではなくなる」

深海提督「受け入れろ…深海棲艦の事実、そしてお前達が戦っている者の正体を」

深海提督「ククククク…ハハハハハハ!」



ドォンドォンドォン



深海提督「チィッ!?」



青葉「その娘から離れてください」

深海提督「…また増援か。それもソロモンの狼」

青葉「もう一度言います。すぐにその娘から離れなさい。次は当てますよ」

深海提督「面倒な相手だ…まぁいい」サッ

深海提督「お望み通り、ここから離れてやる。だがのんびりしている暇はないぞ」



青葉「龍田さん!」ダッ

龍田「ハッ…ハッ…私の事はいいの…それより、あいつを追って頂戴」

青葉「何言ってるんですか、そんな状態で放っておいたらそれこそ沈められますよ」スッ

龍田「………ごめんなさい」

青葉「とにかく、一緒に彼を追いますよ。しっかり捕まっていてください」

レ級「ソラヨット」ドゴォン!

霧島「ぐぁっ…!」

木曾「霧島ぁ!!」

レ級「アーア、ツマラナイ。ソノテイドジャヒマツブシニモナラナイ」

球磨「ぅ…」

多摩「きゅー…」

木曾「くそ、まるで歯がたたねぇ…正真正銘の化物かよ」

レ級「モウタタカエルノハボロボロノオマエクライカ?セメテモウチョットモチコタエテミセテヨ」ドォン

木曾「がぁああああああっ!!」ドォン

レ級「モロイ…モロスギルヨ」

湯提督「木曾、球磨、多摩、霧島!応答しろ、応答してくれ!!」

木曾「湯提督…悪い、状況は最悪だ」

レ級「アー…モウイイヤ」

木曾「艦隊は戦闘続行不可能…敵戦艦1隻がぴんぴんしている」

レ級「オマエラモアキタシ」

木曾「戦える者はもう現場には残ってない…悪いな、まるゆを鎮守府に留まらせておいて正解だったかもな」

木曾「だって…全滅だけは免れたんだから」

レ級「シズメ」

木曾「(あばよ…先に行って待ってるぜ)」




武蔵「させるか!!」ドォン

レ級「…フゥン、マダウゴケタンダ」

武蔵「悪いが………これ以上、好きにはさせない」

木曾「お前…!その状態で戦えるのか!?」

レ級「ブソウゼンブコワレテルノニタタカエルワケナイジャン。ソンナジョウタイデドウスルツモリ?」

武蔵「…だが、お前の足止めをする位なら出来る」

木曾「だが、それじゃお前が…」

深海提督「随分暴れているな、そいつらでは物足りないか?」

レ級「アァ、ゼンゼンモノタリナイヨ。セメテソコノバクニュウメガネガゼンカイダッタラタノシメタンダケドナァ」

深海提督「何、物足りない気持ちもいずれ解消させてやるさ。武蔵達の後始末は任せたぞ」

木曾「あいつ…!?戻って来ていたのか!?龍田は!?」

青葉「龍田さんならここですよ」ザッ

レ級「オ?スコシハハゴタエアリソウナヤツガキタナ」

龍田「…ごめんね、みんな。ドジ踏んじゃった」

木曾「龍田! お前が運んで来てくれたのか?」

青葉「放っておいたら沈みそうだったので。ですが戦艦レ級ですか…それも今まで見たのとは全く違います」

レ級「テイトク、アイツデアソンデモイイ?」

深海提督「構わんが、無茶はするなよ。俺はそろそろ帰投する」

レ級「アイヨ。…ようやく骨のある奴と戦えそうだ」ギラッ

武蔵「口調が変わった…?」

青葉「来ますよ!!」





ドォン

一旦ここまで!E3突破したけど燃料がグロ画像状態に…

ドォン ドォン ガキィン!

レ級「いいねぇ、今までの雑魚よりずっと潰しがいがあるよお前!!」ギギギ

青葉「ぐっ・・・貴方のようなタイプは苦手なんですがね」ギギギ

レ級「苦手で結構。さぁもっと楽しませろ!!」バッ

青葉「!!」

ドォン!

武蔵「青葉!!」

木曾「なんだあいつ・・・俺達の時とは比べ物にならないくらいつえぇ」



レ級「・・・・・・」

青葉「そこです!」ドォン

レ級「後ろを取ってもまだまだ甘いね!」ヒュッ

ガキィン!

レ級「あの至近距離からの砲撃に瞬時に対応出来た事は褒めてやる。けどまだ物足りないねぇ!!」ドゴォ

青葉「っあ!!」





武蔵「まずいな・・・奴の方が上手だ」

龍田「これはちょっとまずいわねぇ・・・」

木曾「ここで青葉が負ければ、俺達は全滅か・・・くそっ」

龍田「ねぇ武蔵ちゃん、ちょっといいかしら」

武蔵「む、武蔵ちゃん?」

龍田「今この状況で青葉ちゃんがあいつに勝てる可能性ってどの位あるかしら?」

武蔵「・・・そうだな」

武蔵「無い、と言ってもいいだろうな」

木曾「無いって・・・随分はっきりと言い切ったな」

武蔵「青葉の実力は私もよく知っている。だが、奴の実力はそれすら軽く上回ったている」

武蔵「(それに雰囲気が変わると共に灯った瞳の青い炎・・・あれは一体なんだ?)」

武蔵「(奴から感じる気配はフラグシップのそれじゃない・・・もっと恐ろしい何かだ)」

武蔵「(このままだとなすすべもなく殺されるぞ。何か手はないのか?)」


レ級「ほらほらぁ、動きが鈍って来たよ?」ヒュッ

青葉「ぐあああっ!!」ドシャア

レ級「さっきから防御ばかり。攻めて来ないと反撃出来ないよ?」バキィ

青葉「がっ・・・ぁ・・・!!」

レ級「それとも何か策でもあるのかな?出し惜しみなんてしなくてもいいよ?」

青葉「はぁ・・・ぐ・・・」

レ級「あー・・・なんかつまらなくなってきたな」

青葉「はぁ・・・はぁ・・・何、を?」

レ級「お前もそろそろ壊れそうだし・・・」ギロッ

龍田「・・・あらぁ?こっちを睨んでるわね」

レ級「動かない奴らから潰させてもらおうかな!」

一旦ここまで!続きry

レ級「動かない奴らから潰させてもらおうかな!」バッ

青葉「なっ…!!」

木曾「まずい、こっちに来るぞ!」

龍田「動けない所を狙われるなんて…絶望的ね」

レ級「死ねやぁ!!」

木曾「(くそっ…身体が動かねぇ。どうする事も出来ないのかよ)」






ドッ




木曾「………」

木曾「…あれ?」チラッ




武蔵「ふぅー…ふぅー…」グググ…

青葉「武蔵さん!?」

木曾「お前…身体が!」

レ級「あれ?身体貫かれてまでそんなゴミ助けようとするんだ」

武蔵「ゴミ等ではない…彼女達も、私の…」

木曾「おい、そんな怪我負った状態で無理すると沈むぞ!」

武蔵「大丈夫だ…問題ない」

レ級「自分の状態再確認してみたら?全然大丈夫じゃないじゃん」

レ級「それともあれ?仲間は俺が死んでも守り通す的な臭い演出?そんな事する奴まだいたんだ」

武蔵「………黙れ」ギロッ

レ級「…!」ゾクッ

レ級「へぇ…その状態でまだそんな威圧出せるんだ」ニィ

青葉「武蔵から離れろぉ!!」ドンドンドン

レ級「面白い…最高に喰らいたいよお前」ドンドンドン

武蔵「ハァ…ハァ…貴様等に…これ以上好き勝手等させない」

レ級「それだけボロボロで尚致命傷負ってもまだそこまでの気迫を出せる強者、最高の餌だ」ドンドンドン

木曾「こいつ…あの砲撃の嵐を被弾しても全然応えてないぞ」

レ級「本当なら沈めて迎え入れるんだろうけど…気に入った」ニィ

武蔵「(こいつ…まさか!?)」

青葉「離れろ、離れろぉおおおおおおおおお!!」ドンドンドンドンドン

武蔵「………青葉…」

レ級「お前は私が」カパァ

武蔵「皆を…連れて………逃げ…ろ」

レ級「喰らってやる」




バクン

ゴリ…グシャ…グチャ…ゴクン


龍田「………嘘」

木曾「こいつ…武蔵を………!!」

レ級尻尾「ゲフー」

レ級「ふー…美味かったなぁ。さすがは元帥直属部隊。漲る力が違うね」

青葉「そんな………また、武蔵さんが…」

青葉「あの時と同じ………また、ここで」ヘタッ

武蔵の足「」

レ級「そういやさっきはよくも砲弾連発してくれたね。地味に痛かったよあれ」

レ級「生意気な事してくれたお礼に、次はお前を喰ってやろうか」

ドォンドオン

レ級「!」シュバッ

大和「今すぐ離れなさい!」

長門「遅くなってすまない、救援に来たぞ」

レ級「…あぁ、他の元帥直属部隊か。わざわざ仲間のピンチに駆けつけたの?雑魚の足止め喰らって大変だったねぇーお疲れ様」

レ級「でも残念!武蔵はもう喰っちゃいましたー!ギャハハハハハ!!」

大和「何…ですって!?」

レ級「で、今度は二人がかりで来るって?楽しめそうだけど、もう目的は達成したんだ」

レ級「分の悪い戦いは避けさせてもらうよ。せいぜい仲間の死を悲しみな」バッ

長門「貴様、待て!!」ダッ

青葉「待ってください、長門さん。それより皆を…」

大和「本当に…武蔵さんが?」

木曾「………すまない」

龍田「ごめんなさい、私達が動けない所を武蔵さんが庇って…」

長門「…この残った足が武蔵の亡骸か。あいつ程の実力者が敗れるとは、未だ信じられん」

青葉「随伴していた精鋭部隊、それを率いる大将さんも殺されてしまいましたね…」

長門「あぁ。やったのはあの妙なレ級ひとりか?」

龍田「私達が駆けつけた時にはもうひとりいたのだけど、そっちは先に逃げちゃったわ」

木曾「その時には既に武蔵はボロボロだった…結局、俺達はなにも出来なかった」

大和「武蔵さん…どうして、貴方が」

長門「悲しむのは後だ。まずお前達を本部に搬送し、しかるべき処置を行う」

長門「恐らくその時色々聞かれるだろうが、見た事を正直に答えればいい」

青葉「一応貴方達の仲間も息はありますよ」

多摩「きゅー…」

球磨「くま…」

霧島「うーん…」

木曾「…そうか」

龍田「………」

長門「(武蔵…まさかお前が死ぬとはな。あのレ級は私達が戦わなければならなさそうだ)」

飛行場姫「ハァイ、タダイマキトウシタワヨ」

泊地棲鬼「…モドッタゾ」

深海提督「ご苦労。泊地棲鬼は入渠してしっかり身体を休めておけ」

泊地棲鬼「ワカッタ」






飛行場姫「ソレニシテモ、ワタシタチノヨウナシュリョクヲ…オトリニツカウナンテ…スゴイハッソウヲスルワネ」

深海提督「力を使うだけじゃ勝てないからな。策だって練る」

飛行場姫「ワタシタチニハ…ソノサクヲネルコトナンテ…デキナイワネ。ソウイエバ…アノオリジナルノセントウキョウハドウシタノ?」

深海提督「あいつなら今頃武蔵とやりあっているだろ。危なくなったら撤退するようには言っているし、大丈夫だ」

飛行場姫「ズイブンホウニンシテルノネ。ソノママ…シヌマデタタカイソウダケド」

深海提督「あいつはそんなヘマはしないと知ってるからな」

飛行場姫「フゥン…シンライシテルノネ」

深海提督「まぁな。飛行場姫もご苦労様、今日の夕飯は少し豪華にしてあるから楽しみに待ってろ」

飛行場姫「サッスガテイトク、キガキクワネ」

深海提督「それと、今度あの生まれ変わった正規空母達を出す。世話を頼むぞ」

飛行場姫「アラ、アノコタチモウマレカワッタノ?ソレナラコノワタシニマカセナサイ」

深海提督「彼女達は何時もの場所にいる。一緒に迎えに行くか」







ヲ級(?)「…お疲れ様」

飛行場姫「アラ、カノジョタチガアタラシイコネ?」

???「………ハイ」

???「………」

???「………」

飛行場姫「セイキクウボノダンタイ…センリョクトシテハキタイデキソウネ」

ヲ級(?)「でも…まだ深海棲艦としての実戦経験は…乏しい」

飛行場姫「ワカッテルワヨ、ジッセンケイケンハワタシタチガツマセルカラアンシンシナサイ」

ヲ級(?)「…」コクッ

飛行場姫「サァ、サッソクイクワヨアナタタチ」

???「………」コクッ





深海提督「毎回新兵の教育、すまないな」

ヲ級(?)「いい…私達生き残りに影で出来る事は、これくらいだから」

深海提督「そうだな…お前達は数少ない」




深海提督「純粋なオリジナルの深海棲艦だからな」

一旦ここまで!ついでに唐突な建造安価

今回は大型建造安価なのです


大型建造で建造された艦娘→安価下3(大型建造で出てくる艦娘のみ。諸事情で既に出演している艦娘はNG)

瑞鳳「瑞鳳です。軽空母ですが、錬度が上がれば、正規空母並みの活躍をお見せできます」

提督「と、いうわけで新しく建造されて我が艦隊に加わる事になった瑞鳳だ。皆、よろしく頼む」

夕立「お風呂に入ってた間に建造されてたっぽい?」

龍驤「ほっほーう、うちと同じ軽空母ねー」チラッ

瑞鳳「…なんでしょう、私の顔に何か付いてますか?」ペターン

龍驤「分かる、分かるでぇ。キミとは気が合いそうやなぁ、うちは龍驤、同じ軽空母同士よろしゅうな」

瑞鳳「は、はい。よろしくお願いします」

龍驤「そんな緊張する必要あらへんで?もっとフランクに話してもええんやで」

響「(胸か…)」

如月「(胸ね)」

168「(胸で判断したわね)」

赤城「(ご飯はまだでしょうか)」

天龍「そういや最近建造をしてなかったけど、何かあったのか?」

提督「大型建造や大規模作戦に備えて資源を備蓄していたからな。今回は大型建造を行ってみた」

時雨「で、その大型建造で新しく仲間になるのが彼女という訳だね」

提督「そういう事だ」

陸奥「私は陸奥、この艦隊唯一の戦艦よ」

天龍「俺の名は天龍、フフ、怖夕立「よろしくっぽい!」

雪風「駆逐艦、雪風です!よろしくお願いしますね!!」

如月「如月よ、よろしくねー」

赤城「一航戦、赤城です。何か分からない事があれば遠慮なく提督に聞いてください」

時雨「そこは赤城さんに聞いてじゃないんだ…僕は時雨だよ」

大井「大井よ。まだリハビリ中だけど…よろしくね」

168「伊号潜水艦、伊168よ。呼びにくかったらイムヤでいいわ」

提督「今いるのはこれで全員だな。吹雪、叢雲、北上もいるんだが、彼女達は医療施設に入院中だ」

赤城「所で提督、新しい仲間が増えたという事は…あれをやりますよね?」

夕立「ぽい?」

陸奥「あれ…?」

龍驤「あれって何や」

赤城「決まっているでしょう!歓迎会ですよ歓迎会!!ご馳走が並んで、美味しいもの食べて!!」バン

天龍「お前それしか頭にねぇのな!?」

時雨「でも、赤城さんらしいといえば赤城さんらしいような」

提督「勿論そっちも抜かりはないぞ」

168「安心しなさい、司令官と皆で大規模作戦の成功と新しい仲間の歓迎を兼ねたパーティーの準備をしてあるわ」

如月「遠征から帰った後準備してたのよ?」

雪風「雪風も頑張りました!」

赤城「さすが提督、安心しました」

瑞鳳「(皆明るいなぁ…いい鎮守府に着任出来た、のかな?)」

提督「それでは、大規模作戦の成功と新しい仲間を祝って」

一同「かんぱーい!」

龍驤「よっしゃー、まずは今回の主役の作戦MVPと新入り歓迎の言葉いってみよー!」

168「でも、MVPって誰なのよ」

天龍「フフフ、勿論俺だろ?」

提督「夜戦での駆逐艦の夕立、時雨の活躍に魚雷でのとどめ、航空戦で奮戦した赤城に龍驤。MVPに近いのはこの辺りだな」

龍驤「ふっふっふ、もっとうちらの事褒めてもええんやで?」

赤城「バクバクムシャムシャ」

夕立「結構頑張ったっぽい!」

時雨「僕は…まぁ、うん」

陸奥「ま、まぁ天龍も道中活躍したじゃない?」

龍驤「天龍はメイン盾に活躍の場を奪われた感が否めないのがなぁ」

天龍「」

響「それじゃあ、早速MVP組の言葉をいただこうか」

赤城「そうですね…厳しい戦いでしたが、無事皆で帰って来れてよかったです」

夕立「夕立も、提督さんの為ならもっと頑張れるっぽい!」

龍驤「いや~もっと褒めてもええんやで?」

時雨「僕も、皆で無事帰ってこれてよかったかな。これからも皆で戦って、平和を勝ち取りたいね」

赤城「あ、ご飯おかわりお願いします」

168「あんたはブレないわね…はい、おかわり」スッ

雪風「私もおかわりです!」スッ

響「(さりげなくよそってる辺り、様になってる…)」

如月「それじゃあ場も盛り上がってきたし、そろそろアレをやらない?」

瑞鳳「あれ…?」

龍驤「決まっとるやろー?飲み比べや飲み比べ」

天龍「へっ、この俺に飲み勝てるかな?」

時雨「多分真っ先に天龍がダウンして何かされるハメになるからあまり飲まない方がいいよ」

天龍「うるせぇ!今回こそ勝って見返してやるぜ」

如月「そう言って前も潰れてたわねぇ」

提督「おーおー、あまり騒ぎすぎるなよ」

龍驤「瑞鳳もどうや?一緒に飲んでみないか?」

瑞鳳「うーん、じゃあ私も少しいただこうかな」

時雨「そういえば、司令官は飲まないの?」

提督「俺は遠慮しとくよ。全然飲めないからな」

響「無理はよくないからね。懸命な判断だと思うよ」

陸奥「さぁ、飲み組はとことん飲むわよー」

瑞鳳「あの、他の娘達は?」

陸奥「ここの宴会は途中から飲み組と非飲み組に分かれて盛り上がってるのよ」

瑞鳳「いや、別れるの早すぎません?」

天龍「こまけぇこたぁいいんだよ!」




赤城「いやー張り切ってますね」ムシャムシャ

大井「そうね…大丈夫かしら」

提督「飲みすぎて二日酔いしてもしらんぞ」

雪風「しれぇ、おかわりお願いします!」

168「あんた最近よく食べるわね」

雪風「たくさん食べないと皆を守れませんから!」

赤城「育ち盛りなんですからいっぱい食べないと!」

如月「主に貴方の影響ねぇ」

提督「けど、よく食べてよく育つのはいいことだぞ」

時雨「まぁ、確かにそうだよね」

夕立「食べる時はしっかり食べるっぽい!」

響「赤城は雪風や夕立から好かれてるね」

168「そりゃあよく一緒にご飯食べたり遊んだりしてるからね」

提督「でも、仲がよくて俺としては嬉しいぞ」

夕立「提督さんも、一緒に遊んで欲しいっぽい!」

時雨「司令官も忙しいのは分かるけど…そうだね、時々でいいから一緒に話をしたりはしたいかな」

提督「そうか………そうだな、もっと皆と接する時間を確保するようにするよ」

如月「私も構ってくれないと嫌よ。お布団入って一緒にお話しましょ?」

大井「私は…北上さんが心配ね」

響「皆も司令官と一緒にいたいみたいだし、今度の空き時間に誰かと何処かに行くのはどうかな?」

提督「今度暇な日にゆっくりと…か。考えておこう」



天龍「」チーン

一旦ここまで!E4や1-5で19掘りしてるけどお目当ての19はでなくて58がたくさん出るでち…
もう解体したり改修に消費するのやめてコレクションしようかな

ついでに翌日の接触安価取っておきます。安価部分は日常編みたいなもんだと思って気軽に取ってください。


一緒に過ごす艦娘(提督の艦隊の艦娘のみ) 安価下3

提督「よし、これで今回の執務は終わりだな」

響「司令官、お疲れ。コーヒー淹れておいたよ」

提督「お、わざわざすまないな。瑞鳳達の様子はどうだ?」

響「何人かは見事に二日酔いしてるよ。天龍は早めに潰れた事もあって症状も軽いけどね」

提督「そうか・・・全く、羽目を外すのはいいが飲み過ぎるなとあれほど」

響「言ってたっけ?」

提督「・・・言ってないな。それはそれとして、響は明日予定はあるか?」

響「明日は特に予定もないかな。明日何かあるのかい?」

提督「明日は特にやる事もないし、出かけようと思ってな。何処か行きたい所があるなら連れて行ってやるぞ」

響「珍しいね。司令官からそんな事言い出すなんて」

提督「昨日響に言われた事で考えて、もっと皆と接する機会を増やそうと思ってな」

響「なるほど。でも、行きたい所か・・・」

天龍「それならいいところがあるぜ」

提督「天龍、聞いていたのか」

天龍「まぁな。丁度暇でふらついてた所に会話が聞こえて来たからな」

響「それで、いいところって言ってたけど何があるんだい?」

天龍「フッフッフ、これを見ろ!」バッ

提督「こ・・・これは!!」

天龍「どうだ、俺が苦労して手に入れた遊園地のチケット、それも3人分だ!!」

提督「3枚って、何でそんなの持ってた?」

響「そういえば電話で一緒に遊園地に行かないかって誰かを誘ってたけど、断られたのかな?」

天龍「」

提督「(図星か・・・多分龍田辺りを誘って断られたんだろう)」

天龍「と、とにかくだ。一緒に行くならチケットも丁度あるし、使ってもいいぜ」

提督「そうだな・・・響はどうする?」

響「あの遊園地は気になってたし、行ってみたいかな」

提督「よし分かった。なら明日は3人で遊園地に行こう」

提督「と、言う訳で遊園地に来たが・・・新しい遊園地なだけあって混んでるな」

響「凄いね・・・」キラキラ

天龍「すっげぇ人だかりだな。迷子になるなよ?」キラキラ

提督「(二人とも目が輝いてるな)」

響「司令官、あれに乗りたい」ユビサシ

てう

途中発射してしまったorz てうは無視してください




提督「どれどれ・・・絶叫!いいじゃねぇか ジェットコースターか。ならまずはこれに乗るか」

天龍「俺が先に並んでおくぜ」ダッ

提督「(あれ、でもジェットコースターって確か・・・)」

係員「申し訳ございません、こちらのアトラクションは身長150cm未満のお客様をお乗せする事が出来なくなっております」

響「」

提督「・・・・・・ま、まぁ仕方ないさ。また大きくなってから乗ろうな」

響「・・・うん」

提督「ほら、アイス買ってやるからそう落ち込むな」。他のアトラクションを楽しもう

響「・・・うん」





天龍「あいつら遅いな・・・順番来ちまうぞ」

一旦ここまで!続きは夜に

E5ちょっかい出して絶望しました。何度掘っても19出ないのに58は次々と出る・・・でち

天龍「次が俺の番か。しかし本当に何やってんだあいつら」

天龍「そういやこのアトラクションの様子をあのモニターから見れるんだったか?どれくらい凄いか見てやろうじゃねぇか」




ゴォオオオオオオオオオ




天龍「」

係員「お待たせ致しました、列にお並びの方はアトラクションに乗ってお待ちください」

天龍「(ちょ、ちょっとまて!あんなの聞いてねぇぞ!?提督は何処に行ったんだよ!?)」

天龍「(こんなのひとりで乗ったらただじゃすまないぞ!早く来いよ、もう順番…)」

係員「GO To Hell」





響「司令官、アイスありがとう」モグモグ

提督「響が喜んでくれてよかったよ。所で、何か忘れているような気がするが…」




天龍「----------!!!!!!」ゴォオオオオ



響「…司令官、あれ」

提督「すっかり忘れてたな…悪い事をした」

天龍「アタタカイ…シロイトコロガアタタカイ」ウツロ

提督「おーい天龍、ここはプールじゃないぞー」ユサユサ

天龍「オレハモウダメダ、タツタ、オマエダケデモサキニ…イマイクヨジイチャン」

提督「戻ってこい天龍、そっちに行くと戻ってこれないぞー」ユサユサ

響「司令官、ちょっといいかな」チョイチョイ

提督「ん?」

響「これ」スッ

提督「…手に持ってるのは蛙か?それをどうするつもりだ?」

響「…」スッ

モゾッ

天龍「ほぎゃああああああああああああああああ!? 背中っ背中に何か、ぬるぬるした何かが!!何かいる!!」ジタバタ

響「戻って来たね」

提督「いや、戻ってきたけど。戻ってきたけどこれはさすがに…」

天龍「せ、背中…気持ち悪い!誰か、誰か取ってくれぇえええええ!!」ワナワナ

提督「あーほらほら、取ってやるから背中向けろ」







提督「…さて、しょっぱなから色々あったが落ち着いたか?」

響「響は落ち着いてるよ」

天龍「………」ブツブツ

提督「おーい、天龍?」

天龍「んぇあ!?あ、あぁ…とりあえず次何処に行く?とっとと回らないと日が暮れちまうぜ」

提督「そうだな、じゃあ次はゆったりとした乗り物にでも乗るか」

響「パンフレットによると、コーヒーカップの乗り物があるみたいだね」

提督「あれか…回すなよ?絶対回すなよ?」

天龍「それは回せっていうフリなのか?」

響「今なら空いてるからそこまで並ばなくて済むね」

天龍「よし、なら早い所並んじまおうぜ」

提督「調子に乗って回して」

響「見事に酔ったね」

天龍「うぇ…まさかこの俺がこんな事で動けなくなるとはな」

提督「知ってた。とりあえず天龍が回復したら何に乗ろうか」

響「司令官、こんなのがあるよ」

提督「どれどれ…お化け屋敷?」

天龍「」

響「どんなアトラクションなのかワクワクするね」

提督「ほぉ、面白そうだな。天龍も一緒に入るか?」

天龍「お、おおおお化け屋敷なんて興味ねぇな」ガタガタ

響「震えながら言っても説得力がないよ…」

天龍「こ、これはあの乗り物で気持ち悪くなっただけで別にお化けが怖いなんて事はねぇぜ」

提督「なら、一緒に行けるな」

天龍「」

天龍「あ…当たり前だろ?別に怖くなんてねぇぜ」

提督「(わかりやすい見栄をはって自分から墓穴を掘りにいくとは)」

一旦ここまでなのです 眠気には勝てないよ…

係員「3名様ごあんなーい」





提督「二人共大丈夫か?暗いからあまり離れるなよ」

響「大丈夫だよ…私は、ひとりでも」ガシッ

天龍「おいおい、俺がこんなの怖いと思ってるのか?」ギュッ

提督「(と言いながらしっかり腕掴んでるんだよなぁ)」

ヒューオドロオドロオドロ

ペチャッ


天龍「ひぃ!?」ビクッ

提督「くっ…!ど、どうした天龍」

天龍「い、今背中になんか変なのが…!」キョロキョロ

提督「(こんにゃくか…しかしこれでびくびくしてるようだとこの先が思いやられるぞ)」




ポウッ


天龍「ひ、ひとだま!? は、ははは…こ、怖くなんかねぇし」




ガシッ



天龍「ひぃやあああ!?あ、足っ!掴まれっ!?」



ババーン



天龍「ぎゃあああああああああ!?」ダッ



提督「あ、おい天龍!…行ってしまったな」

響「大丈夫だと思うよ…多分」

提督「まぁ、沈むような事はないだろうが…」





提督「いやーしかし見ごたえある内容だったな」

響「そうだね。…所で天龍は何処に行ったのかな」

係員「あのー、先程眼帯の方と一緒にいたお客様でございますよね?」

提督「そうですけど…」





天龍「」チーン

提督「ムチャシヤガッテ…」

その後、天龍を慰めてから様々なアトラクションに乗った。

暇を見つけてはアイスを買ったり、他鎮守府の艦娘のコンサートを見たりして過ごし、あっという間に夕方となった。




提督「で、色々回ったけどもう思い残すアトラクションはないな?」

天龍「俺は十分回ったぜ」

響「うん…大丈夫だよ」

提督「…響は眠そうだな。おぶってやるから掴まれ」

響「…うん」

天龍「しっかし遊ぶだけ遊んで眠くなるとは、響もまだ子供だな」

提督「そこは仕方ないさ。天龍は今日の遊園地、楽しかったか?」

天龍「俺か?そうだな…まぁ色々あったけど楽しかったといえば楽しかったぜ」

提督「そうか。…響も楽しめたかな」

天龍「楽しんでくれただろ。じゃなきゃそんな安心したような顔で眠ってないぜ」

提督「ま、それもそうか」

天龍「…あのさ、今度は皆で行こうぜ。戦いも終わって、平和になったら…皆でさ」

提督「…そうだな」




那珂「あ、さっきコンサートに来てくれた家族ですね。那珂ちゃんのコンサート見に来てくれてありがとう!」

天龍「お、さっきのアイドルじゃねぇか。今日はもう帰るのか?」

那珂「アイドルのスケジュールは厳しいんだよ?明日はP提督の重要な事務仕事を手伝わないといけないの」

提督「大変なんだな。でも、楽しそうで何よりだ」

那珂「えへへ、那珂ちゃんのP提督さんは毎日影で頑張ってくれている、縁の下の力持ちだからね。那珂ちゃんも頑張らないとって張り切れるの!」

天龍「縁の下の力持ち、ねぇ」

那珂「天龍ちゃん達の艦隊も、提督さんが戦う為の土台を整えてくれるから存分に戦える。それと同じだよ」

那珂「縁の下の力持ちって、凄く重要なの。そっちの提督さんなら分かるよね?」

提督「…確かにそうだな。戦場で戦っているのは艦娘だが、俺達はその命を預かっている」

那珂「うんうん、分かってますね。この先も鎮守府にいる娘達を大切にしてあげてね!」

提督「無論、そのつもりだ」

那珂「それじゃあまったねー!ついでに、そうやっていると娘を背負ったお父さんとお母さんみたいだよー!」

天龍「お、おかあ!?」

提督「…最後にすっごい爆弾を投下していったな」

天龍「お、おか…おかか…俺が?」プスプス

提督「天龍、帰ってこーい」

天龍「ハッ!?あ、あぁ…そうだな。帰ろうぜ」

那珂「それにしても、若いのに頼もしそうな提督さんだったなー…絶望も修羅場もたくさん経験した、達観した感じ」

P提督「お疲れ様、コンサートもしっかりやれていたな」

那珂「えへへ、P提督さんがしっかりサポートしていてくれたおかげだよ」

P提督「那珂は最近調子がいいな。その調子なら今度の大規模作戦もやれそうだな」

那珂「任せてください!那珂ちゃんパワーで、しっかりと活躍しますから!」

P提督「確か今度の大規模作戦は…鉄挟海域がどうこうだったな」

















飛行場姫「フゥン、ダイキボケッセンネ」

深海提督「そうだ。恐らくそう遠くない内に敵の先遣隊がやってくるだろう。そいつらを徹底的に潰し、力の差を見せつける」

飛行場姫「ソコデワタシノデバンッテワケネ。マカセナサイ」

深海提督「必要な戦力はしっかり投入する。期待しているぞ」






飛行場姫「フフーン、イヨイヨワタシノデバンネ」

港湾棲姫「飛行場姫…大規模決戦の話、聞いたわ」

飛行場姫「アラ、モウキイテタノネ。アイツラナンテワアシガケチラシテクルカラ、カエッタラマタイッショニアソビマショウ」


港湾棲姫「っ………ねぇ、飛行場姫」

飛行場姫「シンパイナライラナイワヨ?ワタシガヤラレルワケナイジャナイ」

港湾棲姫「でも…」

飛行場姫「モウ、シンパイショウネ。ワタシタチニハテイトクガイルジャナイ。ゼッタイブジカエッテクルワ」






港湾棲姫「…………そう、よね。あの娘は覚えてる訳ないわよね」

港湾棲姫「…だってあの娘は…既に一度………」

一旦ここまでなのです 日常回を挟んで何やら不穏な雰囲気が復活しつつあるのです
瑞鳳さん何時になったらうちに実装されるんですかねぇ

ウイルス性胃腸炎になって動けなかった…
19時位から書きます


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あれ、そういやあたし…どうなったんだっけ

確かむっちゃん庇って…それで…

でも、覚えのない光景が浮かぶ。この光景は何だろう?

上から無茶な作戦要求されて、それで次々と仲間が沈んで…

あたしも、最期に…あれ?

でも仲間は誰も沈んでないはず。じゃあこれは?

今も生きているはずの仲間が沈む瞬間が頭の中でフラッシュバックして

頭の中に覚えのないはずなのに見覚えのある光景が流れ込んで来て

頭が…頭が

---
--

北上「………ここは?」

「やっと気がついたのね。…久しぶり」

北上「(げっ、この声…よりによって一番聞きたくない声じゃん)」

北上「…久しぶりだね、あんたも入院してたんだ」

阿武隈「何よ、あたしだって好きで入院してる訳じゃないのよ!」

北上「あーはいはい、うるさいから少し黙っててよ」

阿武隈「相変わらず酷い扱い!?」

北上「そりゃあ昔の事もあるからねー。あの時は痛かったんだよ?」

阿武隈「あれは事故じゃない。北上さん本当に何時までも引っ張るなんてしつこいです」

北上「はいはい、言い訳はいいから」

阿武隈「何よ…心配した私が馬鹿みたいじゃない」ボソッ

北上「ん?何か言った?」

阿武隈「なにも言ってないわ」



ガチャ


吹雪「あ、北上さん!気がついたんですね!!」

北上「あれ、吹雪じゃん。それに叢雲も」

叢雲「ようやく意識が戻ったのね。皆心配したのよ?」

北上「ごめんごめん。二人はどうしてここに?」

吹雪「私達は怪我も治って今日から鎮守府に復帰出来るので、退院前に北上さんの様子を見ておこうかと」

叢雲「隣の娘なんか心配そうに見てたわよ?」

阿武隈「やめてよ!そういうの本人の前で言わないで!!」

北上「…ふーん」

吹雪「でも、無事北上さんも気がついてくれてよかったです」

北上「そういえば今日退院って言ってたけど、提督が迎えに来るの?」

叢雲「一応司令官が迎えに来るらしいわよ。あんたも早く復帰しなさいよ」

北上「あー、うん。そうだね」

吹雪「では、そろそろ司令官が迎えに来る頃なのでいきますね」

北上「ん、分かった。…あ、そうだ」

吹雪「?」

北上「提督が来たらさ、一回あたしの所に来てもらえないか頼んでみてくれるかな」

叢雲「あら、司令官に話でもあるのかしら?」

北上「…まぁ、そんな所かな」

吹雪「わかりました、そういう事なら話してみますね!」

北上「頼んだよー」




阿武隈「随分慕われているのね。とんでもないブラ鎮で嫌々働いてたって聞いたけど」

北上「それは少し前の話。今は良い提督に拾われてのんびりやってるよ」

阿武隈「そうなのね…」

北上「そういえばさ、阿武隈は何時退院予定なの?」

阿武隈「え、私?そう遠くない内に退院出来ると思うけど…」

北上「…そっか」

阿武隈「何でひとりで納得したみたいになってるの!?」

北上「んー、何でもないよ。何でもね」

阿武隈「はぁ…提督早く迎えに来てくれないかな」

提督「北上、意識が戻ったと聞いたが本当なのか!?」

北上「おー提督、ちーっす」

提督「ちーっすって、気が抜ける挨拶だな…でももう心配なさそうでよかった」

北上「まぁ復帰までにはもう少しかかるかもしれないけどねー。それとさ、私が倒れた後どうなったのか聞いてもいいかな?」

提督「北上が倒れた後か…色々あったが、鎮守府の仲間は誰一人として沈んでいないぞ」

北上「……そっか。ならよかった」

提督「後、大井も北上に会いたがっているしなるべく早めに戻ってきてくれよ」

北上「あー、大井っちにも心配かけさせちゃったかー。ごめんごめん」

提督「それと、これは見舞いの品だ。よかったら食べてくれ」スッ

北上「おーさすが提督、気が利くねー」

提督「このメロン結構高いからな、味わって食えよ」

北上「うんうん、ありがとね。…所で提督、一つ聞きたい事があるんだけどさ」

提督「何だ?」

北上「提督って…予知夢とか信じたりする?」

提督「予知夢?いや、そんなのは特に信じていないが」

北上「そうなんだ。…うん、分かった」

提督「…何かあったのか?」

北上「嫌、何でもないよ。…何でもない」

提督「そうか。言っとくが、あまり無理するなよ。前みたいに倒れられたら皆が悲しむぞ」

北上「気をつけるよ。ちょっと眠くなってきたから寝るねー」

提督「分かった、なら俺はそろそろ行くよ。何かあったら遠慮なく呼べよ」

北上「あいよー」





阿武隈「(完全に空気になってたけど、あの提督さんいい人そうだなぁ)」







提督「北上も元気そうだったし、少し安心だな」

<……

<……

提督「…話し声?あの部屋からか」







医師「では、診察…無しと」

大将2「それで頼むよ。…を…からね」

医師「しかしいいんでしょうか?診察…ざんを…」

大将2「僕がいいと言っているんだ、なにも心配はいらないじゃないか」

医師「そうですか…」

大将2「では、僕はそろそろ行かせてもらうよ。診察……不自然な部分が出ない…ね」

医師「…分かりました」




大将2「ふぅ…おや、君は確か」

提督「大将2殿、ご苦労様です」

大将2「あぁ、ご苦労ご苦労。僕はそろそろ行かなければならないけど、君も頑張ってくれ」

提督「はっ」




提督「(今の会話…診察がどうこう言っていたな。少し気になるぞ)」

少しお風呂に入ってくるのです
腹が痛い…皆さんもウィルスには気を付けてください

龍田「…じゃあ、心配する必要はないのね?」

医師「えぇ、身体に異常は見当たらないので少し療養すればすぐに復帰できますよ」

湯提督「そうか…大事に至らなくてよかった」

球磨「もう少しで死ぬ所だったクマ。湯提督は球磨達をもっとねぎらうべきクマ」

木曾「まぁまぁ、皆無事なんだし、ひとまずは安心って事でいいだろ」

龍田「…そうねぇ。無事が何よりだもの」

湯提督「まぁ念の為と艦娘総合病院に通ってなにも無かったんだ、これで安心して戻れるな」

霧島「誰かが欠けようものなら私達やまるゆが悲しみますからね」

球磨「所で、多摩は何処に行ったクマ?」

木曾「どうせ日向ぼっこでもしてるだろ。ちょっと連れ戻してくる」






多摩「…ニャウーン」

木曾「やっぱここにいたか。龍田の診察も終わったし、帰るぞ」

多摩「…何か嫌な予感がするにゃ」

木曾「嫌な予感?」

多摩「よく分からないけど、放っておいたらだめな気がするにゃ。取り返しの付かない事になるにゃ」

木曾「お前のそういう予感ってよく当たるから洒落にならないぞ」

多摩「むー…でも多摩の直感が告げてるのにゃ」

木曾「龍田は診察でも異常無しって出たんだ。これから立て直していけばいいしなにも心配する事はない」

多摩「…本当にそうかにゃ?」

木曾「そうだ。いいから早く鎮守府に戻るぞ」

多摩「分かったニャ」

提督「さて、と…とりあえずそろそろ吹雪達と鎮守府に戻らないとな」

大鳳「あれ、もしかして貴方は…?」

提督「ん?大鳳じゃないか」

大鳳「お久しぶりです、今日は北上さんのお見舞いですか?」

提督「まぁそれもあるが、吹雪達を迎えに来たのもあるな。大鳳はここで何を?」

大鳳「私がいた鎮守府が無くなってしまったので、新しい配属先が決まるまでリハビリを兼ねてここのお世話になっているんです」

提督「そうか。新しい配属先は決まりそうなのか?」

大鳳「…それが、あの時のトラウマが原因で…新しい配属先も中々決まらないんです」

提督「なるほどな…トラウマの克服は思っている以上に大変だからな。俺からは周りに支えてもらいながらも頑張れとしか言えん」

大鳳「そうですね…私はまだはっちゃんが支えてくれるので、何とか戦う事位はできます」

提督「8もここにいるのか?」

大鳳「はい、はっちゃんも私と同じく新しい配属先が決まるまでここでお世話になってます」

提督「そうか、二人共いい転属先に配属されるといいな」

大鳳「そうですね…話を聞く限りだと艦娘を奴隷のように扱うブラック鎮守府なんて所があるらしいですから、そこだけは嫌です」

その後…




陸奥「という事で、吹雪と叢雲おかえりパーティー、始めるわよ」

龍驤「かんぱーい! いやー仲間が戻って来てくれるってええなぁ、ええなぁ」

天龍「結構心配だったんだぞ?帰ってきたからには一緒に戦ってもらうからな」

吹雪「あはは…それにしても、しばらくいない間に新しい艦娘も増えてますね」

瑞鳳「私はまだ新参者ですが、よかったら仲良くしてくれると嬉しいです」

吹雪「こちらこそ、よろしくお願いします」

叢雲「軽空母ね…龍驤に赤城と、空母が3隻いれば中々バランスもいいんじゃないかしら」

赤城「ムシャムシャモグモグ」

168「赤城は大食らいだけどね…」

龍驤「やっぱよく食べた方が育つんかな(胸が)」

雪風「たくさん食べた方が、大きくなります!(身長が)」

龍驤「雪風…やっぱそうよなー、うちもたくさん食わんとな!」

時雨「会話にズレが生じてた気がするんだけど、気のせいかな」

如月「そんな事気にしてたらキリがないわよぉ」

夕立「気にしたら負けっぽい?」

提督「…まぁ、とにかくだ。二人共無事戻ってきてくれてなによりだ。これからはリハビリも兼ねてしっかり出撃させるから気合入れろよ?」

吹雪「はい!」

大井「私も、リハビリ中なんだけどね…」

一旦ここまで! 体調があかん…そしてイベントで目当ての艦娘出なかったorz
何で狙ってないレア艦ばかり揃うん?

吹雪「当たってぇ!」バシュ 

島風「そんな遅い弾がナイトに被弾する訳がない」ヒョイ

天龍「油断大敵だぜ!」スパァン

島風「おうっ!?」

榛名「島風さんが大破しました!」

叢雲「私だって夜戦なら!」バシュ 

金剛「ヘイ、まだまだ甘いヨー!」

大井「少しでも北上さんに追い付く為なら・・・!」バシュ

矢矧「まだまだ浅い!」バシュ

叢雲「きゃあ!」ドォン


・・・



提督「夜戦演習の協力、感謝する」

騎士提督「リハビリを兼ねているのはいいが、俺が思うに少し急ぎすぎじゃないか?次の任務を夜戦主体で行ったりするつもりなら間違ってはいないが」

提督「今備えておかないと間に合わないからな・・・その少しの時間だけでも何とかやれる事をやっておきたい」

騎士提督「ほう、経験が生きたな。後でジュースを奢ってやろう」


吹雪「当たってぇ!」バシュ 

島風「そんな遅い弾がナイトに被弾する訳がない」ヒョイ

天龍「油断大敵だぜ!」スパァン

島風「おうっ!?」

榛名「島風さんが大破しました!」

叢雲「私だって夜戦なら!」バシュ 

金剛「ヘイ、まだまだ甘いヨー!」

大井「少しでも北上さんに追い付く為なら・・・!」バシュ

矢矧「まだまだ浅い!」バシュ

叢雲「きゃあ!」ドォン


・・・



提督「夜戦演習の協力、感謝する」

騎士提督「リハビリを兼ねているのはいいが、俺が思うに少し急ぎすぎじゃないか?次の任務を夜戦主体で行ったりするつもりなら間違ってはいないが」

提督「今備えておかないと間に合わないからな・・・その少しの時間だけでも何とかやれる事をやっておきたい」

騎士提督「ほう、経験が生きたな。後でジュースを奢ってやろう」


提督「皆、今日の演習ご苦労だった。出撃までの間休んでくれ。陸奥は後で一緒に工廠に来てくれ」




吹雪「ふぇぇ・・・しばらく戦闘に参加してなかった間に足手まといになってます」

天龍「そう気落ちするな。これくらいのミスなら俺がフォローしてやれる」

響「でも、リハビリを兼ねているのは分かるけどどうして夜戦演習なんだろう」

時雨「確かに、夜戦主体の演習って初めて聞いたよ」

陸奥「提督が独自に提案したものらしいわよ?」

天龍「提督が独自に・・・そりゃ珍しい訳だ。あの騎士提督ならそういうのも協力してくれそうだしな」

叢雲「けど、夜戦から始まる戦いがある訳でもないのに何で夜戦演習を?」

陸奥「あら、前の大規模作戦では夜に奇襲をかけた開幕夜戦の作戦だったわよ?」

響「司令官は、また夜戦主体の任務が来ると睨んでるのかな」

叢雲「前例があるなら、合理的に考えてそうなるんじゃないかしら」

吹雪「司令官もあらゆる事態を想定しているんですね

天龍「・・・・・・」

響「どうかしたのかい?」

天龍「ん?なんでもないぜ」

天龍「(あらゆる事態を想定か・・・にしちゃ対策取る時期と遭遇する事態が的確すぎる気がするんだよな)」

提督「という訳で、このレシピで開発を行って欲しい」

陸奥「いいけど・・・三式弾?対空武器としては運用出来るけど他の装備を作った方がいいんじゃない?46cm砲とか」

提督「確かに46cmも欲しいが、近い内にこの装備が必ず必要になる。最低6つは揃えてたいのだが・・・頼めるか?」

陸奥「6つねぇ・・・ふぅん、少し大変だけどやってみるわ。資源はどれくらい使ってもいいのかしら?」

提督「各資源20000までは使っても構わない。6つ揃えるのにオーバーしそうなら予め報告してくれ」

陸奥「分かったわ、しばらく工廠に篭るから出来れば食事も運んでね」

提督「分かった」

提督「ふぅ・・・」

瑞鳳「お疲れ様です、提督」コトッ

提督「おお、瑞鳳か。わざわざお茶を用意してもらってすまんな」

瑞鳳「いえ、少しで提督のお役に立ちたかっただけなので」

提督「うーん、もしかして瑞鳳は少し緊張気味か?」

瑞鳳「あはは・・・やっぱり分かっちゃいますか?」

提督「そりゃあ肩の力が無理に入ってるからな。まだ馴染み辛いか?」

瑞鳳「うーん、やっぱり個性的な方が多くて、少し」

提督「それもそうか・・・仕方ないといえば仕方ないかもしれんな。けど、馴染んでコミュニケーションを取る事は重要だぞ」

瑞鳳「それは分かってます。一応いい人達だと分かっているのですが・・・」

提督「どうしても一歩引いた距離を作ってしまうと」

瑞鳳「はい・・・」

提督「そうだな・・・なら適任な者がいるから、今から紹介しよう」

一旦ここまで!
開発に20000とかうちの鎮守府じゃ壊滅しますね。
情報持ち帰って資源貯めてた提督は違いますね



最後に瑞鳳教育係を多数決にぶん投げておくので下の2択から選んでください。


・皆大好きフフ格好いい天龍さん
・軽空母同士かつ陽気なツッコミRJさん

ここまで天龍無し RJさん人気すなぁ…
そしてここまで見てくれてる人がいて感激なのです。
でも、>>1の土日は基本忙しくて時間があまり取れないのです…なので更新はもう少し待って欲しいのです

教育係はRJさんでいきます


天龍「」

龍驤「ま、まぁまぁ…ほら、皆うちが軽空母同士ってのもあるし…きっと流れに合わせただけやって!」

天龍「だと…いいけどな」

※ちなみに、時々挟んでる艦娘日常安価は誰を選んでも本編に影響はないけど、ある程度安価を取ったキャラはEPでの個別EDが追加される(かもしれない)ゾ!

龍驤「で、瑞鳳に少しでも馴染んでもらう為の適任者としてうちが選ばれたと」

提督「そういう事だ。完全に打ち解けさせろとまでは言わんが、このまま距離が出来たままなのもいかんからな」

瑞鳳「よ、よろしくお願いします」

龍驤「あー、なるほどなぁ。確かにちょっと距離空けてる感じがあるなぁ」

瑞鳳「そのようなつもりはないのですが・・・やっぱりそう感じますか?」

龍驤「キミ、少し緊張のし過ぎやな。入ったばかりなのは分かるけど、それじゃいざという時力も出せんで?」

瑞鳳「は、はい・・・」

龍驤「んー・・・閃いた!」

赤城「通報しました」

瑞鳳「えっ」

龍驤「見事なテンプレをなんの前触れもなく頂いたなぁ」

赤城「龍驤さんが閃いた!って感じだったので」

龍驤「いや閃いたけども!ってそれはええねん。早速なんやけど、1つ協力してくれん?」

赤城「アイス奢ってくれるなら手をうちましょう」

龍驤「うぐ・・・分かった、今度奢ったる!」

瑞鳳「あの、これから何を・・・?」

龍驤「フッフッフ・・・よく聞くんやで?」

龍田『ええ、だから心配はいらないわよー』

天龍「そうか。言っとくけど何か体の異常感じたらすぐ医者に見てもらえ。なんなら俺に電話しろよ、いいな?」

龍田『大丈夫って言ってるのに、天龍ちゃんは心配性ねー』

天龍「あのな、俺はお前の事を心配して言ってんだぞ?」

龍田『天龍ちゃんの気持ちはわかってるわよ。・・・そろそろ今日の晩御飯作らないといけないから切るわね』

天龍「そういや今日当番だったな。たまにはゆっくり休めよ」










龍驤「フッフッフ・・・ターゲットを見つけたで」

赤城「見た所誰かと電話していたみたいですね」

龍驤「さぁ瑞鳳、これからうちらが何をすると思う?」

瑞鳳「うーん・・・天龍さんと話す、でしょうか?」

龍驤「残念ながら違うんや。キミなら分かるやろ?軽巡ならぬあの忌まわしいものが」

龍驤「そう、うちらはこれからあの羨ま・・・兵器を持つあいつにいたずらするんや!」

赤城「(嫉妬ですねわかります)」

瑞鳳「でも、いたずらって何を…?」

龍驤「今は昼飯時やろ?そこで天龍が目を離した少しの間に飲み物に艦載機で薬を盛るんや」

龍驤「そんで、寝静まった所を顔に落書きしたりしていたずらするんや」

如月「それで、大きな果実を揉んで喘ぐ姿を楽しむのねぇ」

龍驤「ってどっから湧いて来たんや!?」

如月「ターゲットを見つけた辺りから聞いてたわよぉ」

龍驤「それってここでの話ほとんど聞いてたって事やないかーい」

如月「所で、空母が集まってどうしたのかしら?」

赤城「私はアイス奢ってもらえると聞いて協力してるだけですよ」

瑞鳳「龍驤さんが、私が馴染む為にやる事だと」

龍驤「ちょ、見放さんといて!」

如月「ふぅ~ん…面白そうな事してるわねぇ。私も混ぜてくれるかしら?」

龍驤「ま、まぁ…人数いて困る事はないしな」

赤城「(これ、だめなパターンですね)」

天龍「うっし、早速昼飯を食うか」

赤城「あれ、天龍さんもこれから昼飯ですか?」

天龍「おう、今日はカツサンドだ」

赤城「美味しそうですねぇ…一ついいですか?」

天龍「やらねぇよ!?」

赤城「えー…」

天龍「えーじゃねぇよ!自分の食え自分の!!」





龍驤「よっしゃ、天龍のお茶に睡眠薬仕込んだで!」

如月「赤城さんを囮にねぇ…いいんじゃない?」

瑞鳳「あの、こんな事してもいいんですか!?」

龍驤「これもあの兵器に背負わされたうちらの悲しみの宿命や」

如月「早速天龍が寝ちゃったわねぇ」

龍驤「よっし、今の内やで!瑞鳳、如月、うちに続けぇ!!」

天龍「zzz…」

龍驤「しっかしよく寝てるなぁ。耐性なさすぎやろ」

如月「それにしても無防備ねぇ…」

瑞鳳「あの、本当にやるんですか?」

龍驤「当たり前やろ?ほら、マジック持って顔に書いたるでー」キュッキュッ

如月「あらあら、本当に書いちゃってるわねぇ」

龍驤「もう後戻りは出来ひんでぇ、ほらキミも参加せい!」

瑞鳳「は、はい!?」キュッキュッ

龍驤「ふっふっふ…これで共犯友達やでぇ」

如月「あらやだ怖いわぁ、二人して身体に落書きだなんて」

龍驤「誤解を招く発言はやめい!なんならキミも共犯友達や!」

如月「誰か助けてー、脅迫されるわー」

パシャッ

龍驤「…パシャ?」

瑞鳳「?」





青葉「青葉、見ちゃいました!」

龍驤「おんどれはどっからくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」!!」

青葉「いやーここの司令官とお話をしに来たら思わぬネタをいただきました!」

龍驤「待たんかわれぇえええええええええ!!」



瑞鳳「…えっと、どうすればいいの?」

如月「私しーらない」

瑞鳳「えぇ!?」



天龍「zzz…」

提督「…大将1殿が、死んだ?」

青葉「はい…彼の艦隊と、武蔵さんも深海棲艦に」

提督「そうか。…あの時も起こった事だが、彼や彼女達がやられるとは信じ難いな」

青葉「救援を呼んでおいて尚…彼女達を助ける事は出来ませんでした」

提督「…いや、青葉はよくやってくれた。それより問題は奴らの戦力だ」

提督「どうやったのかは分からんが、奴らには武蔵含む艦隊を排除するだけの力があった…そういう事になる」

青葉「彼女達の装備は、全て使い物にならなくなってました。多分、そこに何かがあるのかもしれません」

提督「…敵の大将に心当たりは?」

青葉「あります。…ですが、これは軍の機密事項にも関わって来る問題です」

青葉「司令官でも、迂闊に漏らす事は出来ません」

提督「…そうか。とにかく、今後は奴らの秘密兵器を警戒して動かなければならないな」

青葉「そうなりますね…」

提督「そして、もうすぐあの地が襲撃される…作戦を放ってでも、必ず助けに行かなければならない」

青葉「えぇ、次は恐らく…私の方でも、手は回しておきます。ですがそう簡単にはいかないでしょう」

提督「…健闘を祈る。と、それはそれとしてだ」





龍驤「おらー!開けんかーい!!」ドンドン




提督「…お前、何をした」

青葉「ネタを拾っただけです」

一旦ここまで!それにしても3-3初クリアで浜風とは、このスレにはレア艦(特に駆逐)に恵まれるご利益でもあるんですかねぇ
それはそれとして虚淵作品もっと見ないと(使命感)



大将3「大将1と武蔵が…戦死した?」

大将2「信じられないだろうけど、あの武蔵が大将1もろともやられたよ。」

大将3「そんなばかな…武蔵は元帥殿直属の部隊の1隻だぞ」

大将2「だが、大将1の遺体も発見された上にその時現場にいた艦隊の証言もある。その証言によると深海棲艦に食われたらしい」

大将3「深海棲艦に食われた?どういう事だ」

大将2「以前言っていただろう、深海棲艦が艦を食っていたと」

大将3「…まさか、それで艦娘を喰らったというのか」

大将2「恐らく、その通りだろうな」

大将3「武蔵を喰らった深海棲艦…戦いたくないな」

大将2「肝心の元帥殿も相当堪えているらしい。現在は体調を崩して寝込んでいる」

大将3「となると、我々が指示を出していかねばならないのか…」

大将2「既にいくつかの鎮守府には任務を出してある。大将3も気を引き締めておけ」

大将3「………なぁ、大将2」

大将2「何だ?」

大将3「何故大将1は、武蔵がいたにも関わらずやられたと思う?」

大将2「そんな事は私の知った事ではない。我々も同じようにやられないよう、注意する他あるまい」

大将3「…そうか」

大将2「では、私はそろそろ失礼させてもらうよ」




大将3「………」

吹雪「ふぅ…ようやく執務室の書類の整理が終わった。なんですかこの書類の山、司令官はこれを全部一人でやってたんですか?」

響「何度か執務室での仕事の様子を見た事があるけど、まるで書く事がわかっているかのようなスピードだったよ」

吹雪「はぁ…ああいう人を天才っていうんでしょうね」

響「そういう訳でもないと思うけど…」

吹雪「だってこんな量の書類、一人で片付けようとしたら絶対終わりませんよ?」

響「でも、夜には仕事も終わってるみたいだったよ」

吹雪「信じられませんよそんなの」

プー…プ、プー…

響「…電文?」

吹雪「司令官がいないタイミングで…一応目を通してみましょう」パシッ




吹雪「うぇええええええええええええええええええ!?」

提督「ふぁーあ…いかん、少し眠いな」

吹雪「し、しれいかぁああああああああああん!!大変です、本部から緊急作戦司令がきました!」

提督「緊急作戦司令…? 見せてくれ」

吹雪「は、はい」

提督「………なるほど、南方海域への偵察作戦か」

吹雪「南方海域といえば、主力達がこれから進軍を予定している海域ですよね?」

提督「あぁ、そうだ」

吹雪「何でそんな海域に私達が…?」

提督「恐らく、先遣隊だろうな」

吹雪「先遣隊…ですか?」

提督「敵の軍勢がどんな感じか、海流の流れを調べて来い、という事だろう」

吹雪「ですが、敵の軍勢は…」

提督「当然、化け物じみた輩が出迎えてくるだろう」

吹雪「そんな海域どうやって攻略するんですか!?」

提督「安心しろ、俺に考えがある」

龍驤「ほっほぉー・・・て事は、その南方海域への出撃がうちらの任務という訳やな」

天龍「だったら早い所行こうぜ。俺は何時だってやる気まんまんだぜ」

夕立「夕立も頑張るっぽい!」

提督「まぁ待て、話はそんなに簡単じゃない」

叢雲「海域への出撃だけじゃないって事かしら?」

吹雪「ですが、私が見た限りでは南方海域の偵察作戦しかありませんでしたよ?」

提督「少し複雑な事情があってな・・・この鎮守府にいる皆を2艦隊に分けて出撃させる」

瑞鳳「2艦隊ですか・・・複数の海域に同時に出撃するのでしょうか?」

如月「そんな事をする必要はないと思うわよ」

時雨「もしかして、支援艦隊?」

提督「皆、一度落ち着いてくれ。今から話す作戦は非常に重要なものとなる・・・よく聞いてほしい」

木曾「もうすぐサーモン海域か・・・」

霧島「作戦によると、この辺りで他艦隊と合流のはずですが」

球磨「誰もいないクマ?」

多摩「もしかして、場所を間違えたにゃ?」

木曾「そんな事はないはずだが・・・」

まるゆ「友軍、接近してきます!」

木曾「っと、噂をすればおでましか」

球磨「怖い仲間じゃなかったらいいクマ」





那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!よっろしくぅ!」

木曾「」

霧島「」

球磨「よろしくクマー」

子日「今日は何の日?子日だよぉ!」

多摩「多摩だにゃ。猫じゃないにゃ」

涼風「ちわー、涼風だよぉ!うちがいれば百人力さー!」

木曾「お、おい・・・ちょっと待て」

熊野「熊野と申します。今回の作戦、良い援護を期待していますわ」

鈴谷「賑やかな艦隊だねー。よろ木曾「待てやあああああああ!!」」

木曾「お前ら、ピクニックじゃないんだぞ!?後半はまだしも前半は緊張感無さすぎだろ!特に二人!!」

鈴谷「うわ、お説教始まるかー」

那珂「でもでもぉ、那珂ちゃんは皆のアイドルだから、常に笑顔になれるように笑っていなきゃ木曾「ここは戦場だ」

鈴谷「ていうか、そんなに固くしなくてもいいじゃん。親父臭いよ?」

木曾「お、おや・・・!?」

球磨「木曾は少し肩の力を抜くべきクマ。気楽な感じの方がやりやすいクマよ?」

多摩「その通りにゃ。だから少し頭冷やすにゃ」

木曾「」

木曾「・・・なぁ、今は作戦中だよな?」

霧島「えぇ、そうですね」

木曾「俺達は合同作戦で協力してるよな?」

鈴谷「そうだね。合同作戦っていう名目だっけ?」

熊野「何か問題でも?」

木曾「問題しかねぇよ!! 戦闘中に歌い出すやつがいるか普通!?」

那珂「だって那珂ちゃんはアイドルだもん!」

木曾「何で深照灯を自分に当ててるんだよ!?敵を照らすもんだろ普通!!」

熊野「型にはまった普通の戦いかたでは勝てませんわよ?」

球磨「一理あるクマ」

木曾「それっぽい事言ってるけど実際にやってる事は愚策だからな!?」

多摩「細かい事は気にしないにゃ。木曾は頭が固くて困るにゃ」

木曾「・・・おかしい。俺は間違った事を言ってないはずだぞ」

霧島「きっと彼女達なりの考えがあるのでしょう。だからこれ以上考えるのはやめましょう」

木曾「艦隊の頭脳がそれを言うのかよ・・・」

まるゆ「敵艦隊2次波、接近してきます!」

木曾「って、振り回されてる間にもう次かよ!?」

球磨「(木曾は固くなりすぎだクマ。お姉ちゃんとしてはもう少し柔軟に物事を考えられるようになって欲しいクマ)」

ル級「コンナトコロマデクルトハ、オロカナ・・・シズメテヤル」

リ級「ギョライノエジキニナレ」

ハ級「クカカカカ!クウクウクウ!!」



龍田「戦艦に重巡、駆逐・・・敵艦は3隻ね」

木曾「上等、迎え撃つ!」

まるゆ「お、おいていかないでください!」

那珂「ちょっと待って、あの3隻かなりの手練れだよ」

多摩「何で分かるにゃ?」

那珂「フッフッフ、実は那珂ちゃんは相手の強さを見ただけで大体分かるんだよ!」

球磨「目にスカウターでも仕込んでるクマ?」

龍田「もしかしたら気を感じて相手の強さが分かるのかもしれないわよ?」

鈴谷「さすがにスカウター仕込むのは無理があるでしょ」

子日「ぷくく・・・スカウターとかありえないよ、改造系アイドル生まれるよ」

木曾「お前ら話してないで戦いに集中しろ!」

熊野「あらあら、戦いの最中に怒鳴る余裕があるのですね」

木曾「んな訳ねぇだろ!こっちも滅茶苦茶きついんだよ!!」

まるゆ「皆、大変です!」ザバッ

木曾「この忙しい時になんだ!?」

まるゆ「反対側から別の敵艦隊が接近してます!」




タ級「アラ、コッチニキヅイタミタイネ」

ヲ級「モウスグヨル・・・ダカラハヤクカイメツサセル」

那珂「困ったなぁ・・・挟み撃ちにされちゃうよ」

霧島「こうなったら二手に分かれてそれぞれを殲滅しましょう!」

龍田「その方がよさそうねぇ」

鈴谷「それじゃあ早速行きましょう」

涼風「ヲ級側は任せて!」

熊野「さっさとそっちも片付けてご覧なさい」

多摩「所で、制空権どうやって取るニャ?このチーム空母一隻もいないニャ」

熊野「あら、私達を見くびってもらっては困りますわ」

鈴谷「私達、航空巡洋艦だからねー。瑞雲とか持ってるんだよね!」ビシュッ



ヲ級「・・・」ビシュッ

子日「あ、制空権潰されたね」

木曾「だめじゃねぇか!!」

鈴谷「うるさいなぁ、そっちは艦載機載せてる艦すらいないじゃん」

那珂「こらこら、喧嘩はよくないよー」

ドォン

霧島「ぐぅっ・・・!」

木曾「霧島!?」

霧島「ま、まだやれます・・・気にせず迎撃を!」

まるゆ「湯提督から友軍と共に一度撤退するように指示が出てます!」

木曾「くそっ、今挟まれてそれどころじゃねぇっつうの!」

球磨「これはまずいクマ・・・」

多摩「向こうも食い止めてはいるけどこっちが問題にゃ」

那珂「ここは那珂ちゃんに任せて!」パッ

ル級「・・・ナンダアレハ?」

ヲ級「マトニデモナルツモリカナラハチノスニスル」

那珂「わっとと、危ないぁ」

タ級「チッ、チョコマカト・・・」

ドォン
タ級「ガ・・・ナニィ!?」

熊野「周囲ががら空きですわ」

タ級「チッコザカシイ・・・」

ドォン
ヲ級「グッ・・・ヲ・・・」

涼風「よっしゃー、ヲ級を無力化したよー!」


木曾「あいつらやるじゃねぇか、これなら何とか離脱出来そうだ」


ル級「・・・」ニヤッ


バシュ
まるゆ「別方向から魚雷が!?皆、危ない!」

龍田「・・・っ!」

ドォン

一旦ここまで!

ザ…ザザザ…


天龍「こちら天龍、聞こえるか?」

ザ…ザザ…

叢雲「雑音がひどいわね…まともに通信出来るの?」

提督「…ら提督、聞こえているぞ」

如月「あら、通信がはっきりしてきたわ」

天龍「間もなく目標海域に到着、作戦に入るぜ」

提督「分かった。…ノイズがひどくなりそうだから作戦内容だけを確認して通信を切るぞ」

提督「今回の作戦ではサーモン班には救援信号を出した味方艦隊の援護及び救出を行ってもらう」

叢雲「救難信号って…今の所そんなの確認出来ないけど」

提督「直に発生する。夜というのもあるが、味方艦隊と合流するまでは出来るだけ戦闘は避けろ」

提督「味方艦隊の救難信号はしっかり識別してくれ。偽の救難信号には引っかかるなよ」

赤城「あの、提督…一つ聞きたいのですが」

提督「何だ?」

赤城「どうして、夜戦主体の時間に私を班に加えたのでしょうか?」

提督「それに関しては後に分かる。赤城は夜戦時はしばらく身を潜めてもらう事になるが、夜が明けたらしっかり働いてもらう」

提督「そして、夜戦なら駆逐艦の得意分野だ。叢雲、如月、夕立、時雨の4人は重巡、駆逐を中心に撃破していくように」

夕立「分かったっぽい!」

時雨「夜戦主体だからこその編成なのは分かるけど…鎮守府内の艦隊を分けてそれぞれ別作戦とは大胆だね」

提督「そう言うな。そうしなければならない事情がある」

天龍「しかし救難信号が出るであろうって…何でそんな事分かるんだ?」

提督「…経験と推測、かな」

天龍「ふぅん…」

赤城「まもなく作戦海域に突入する時間です。準備はいいですか?」

天龍「ってお前が言うのかよ!?」

提督「分かった。…いいか皆、絶対に死ぬな」

叢雲「当たり前よ。元から皆そのつもりよ」

赤城「作戦は成功する寸前が一番危険です。慢心せず、最後まで気をつけましょう」

時雨「敵艦隊、接近してくるよ!」

天龍「うっし、そんじゃあいっちょやってやるか!」

飛行場姫「フゥン・・・ニゲラレタノネ」

リ級「デスガ、テキノカンタイハ・・・ブンタン、バラバラジョウタイ。ソレゾレオッテカッコゲキハシマス」

飛行場姫「マカセルワ。ケド、ナンセキカコッチニヨコシテネ」

リ級「ナゼ、デショウカ?」

飛行場姫「カノジョタチノジッセンレンシュウガオコナエナイデショウ?ソウイウコトダカラ、ヨロシクネ」

リ級「・・・ハッ」



飛行場姫「モウスグアナタタチノウイジンヨ。タノシミニシテナサイ」

ヲ級K「・・・」

飛行場姫「アラ、アナタオチツキガナイワネ。キブンデモコウヨウシタカシラ?」

ヲ級K「・・・ナツカ・・・シイ、キガスル」

飛行場姫「・・・フゥン」

飛行場姫「(マダシンカイセイカンニナッテヒガアサイカラ、ムカシノキオクデモノコッテルノカシラ)」

飛行場姫「マァイイワ。ジッセンデハセンカヲシッカリアゲナサイ」

ヲ級K「・・・ワカリマシタ」

飛行場姫「フゥン・・・ニゲラレタノネ」

リ級「デスガ、テキノカンタイハ・・・ブンタン、バラバラジョウタイ。ソレゾレオッテカッコゲキハシマス」

飛行場姫「マカセルワ。ケド、ナンセキカコッチニヨコシテネ」

リ級「ナゼ、デショウカ?」

飛行場姫「カノジョタチノジッセンレンシュウガオコナエナイデショウ?ソウイウコトダカラ、ヨロシクネ」

リ級「・・・ハッ」



飛行場姫「モウスグアナタタチノウイジンヨ。タノシミニシテナサイ」

ヲ級K「・・・」

飛行場姫「アラ、アナタオチツキガナイワネ。キブンデモコウヨウシタカシラ?」

ヲ級K「・・・ナツカ・・・シイ、キガスル」

飛行場姫「・・・フゥン」

飛行場姫「(マダシンカイセイカンニナッテヒガアサイカラ、ムカシノキオクデモノコッテルノカシラ)」

飛行場姫「マァイイワ。ジッセンデハセンカヲシッカリアゲナサイ」

ヲ級K「・・・ワカリマシタ」

飛行場姫「フゥン・・・ニゲラレタノネ」

リ級「デスガ、テキノカンタイハ・・・ブンタン、バラバラジョウタイ。ソレゾレオッテカッコゲキハシマス」

飛行場姫「マカセルワ。ケド、ナンセキカコッチニヨコシテネ」

リ級「ナゼ、デショウカ?」

飛行場姫「カノジョタチノジッセンレンシュウガオコナエナイデショウ?ソウイウコトダカラ、ヨロシクネ」

リ級「・・・ハッ」



飛行場姫「モウスグアナタタチノウイジンヨ。タノシミニシテナサイ」

ヲ級K「・・・」

飛行場姫「アラ、アナタオチツキガナイワネ。キブンデモコウヨウシタカシラ?」

ヲ級K「・・・ナツカ・・・シイ、キガスル」

飛行場姫「・・・フゥン」

飛行場姫「(マダシンカイセイカンニナッテヒガアサイカラ、ムカシノキオクデモノコッテルノカシラ)」

飛行場姫「マァイイワ。ジッセンデハセンカヲシッカリアゲナサイ」

ヲ級K「・・・ワカリマシタ」

飛行場姫「フゥン・・・ニゲラレタノネ」

リ級「デスガ、テキノカンタイハ・・・ブンタン、バラバラジョウタイ。ソレゾレオッテカッコゲキハシマス」

飛行場姫「マカセルワ。ケド、ナンセキカコッチニヨコシテネ」

リ級「ナゼ、デショウカ?」

飛行場姫「カノジョタチノジッセンレンシュウガオコナエナイデショウ?ソウイウコトダカラ、ヨロシクネ」

リ級「・・・ハッ」



飛行場姫「モウスグアナタタチノウイジンヨ。タノシミニシテナサイ」

ヲ級K「・・・」

飛行場姫「アラ、アナタオチツキガナイワネ。キブンデモコウヨウシタカシラ?」

ヲ級K「・・・ナツカ・・・シイ、キガスル」

飛行場姫「・・・フゥン」

飛行場姫「(マダシンカイセイカンニナッテヒガアサイカラ、ムカシノキオクデモノコッテルノカシラ)」

飛行場姫「マァイイワ。ジッセンデハセンカヲシッカリアゲナサイ」

ヲ級K「・・・ワカリマシタ」

飛行場姫「フゥン・・・ニゲラレタノネ」

リ級「デスガ、テキノカンタイハ・・・ブンタン、バラバラジョウタイ。ソレゾレオッテカッコゲキハシマス」

飛行場姫「マカセルワ。ケド、ナンセキカコッチニヨコシテネ」

リ級「ナゼ、デショウカ?」

飛行場姫「カノジョタチノジッセンレンシュウガオコナエナイデショウ?ソウイウコトダカラ、ヨロシクネ」

リ級「・・・ハッ」



飛行場姫「モウスグアナタタチノウイジンヨ。タノシミニシテナサイ」

ヲ級K「・・・」

飛行場姫「アラ、アナタオチツキガナイワネ。キブンデモコウヨウシタカシラ?」

ヲ級K「・・・ナツカ・・・シイ、キガスル」

飛行場姫「・・・フゥン」

飛行場姫「(マダシンカイセイカンニナッテヒガアサイカラ、ムカシノキオクデモノコッテルノカシラ)」

飛行場姫「マァイイワ。ジッセンデハセンカヲシッカリアゲナサイ」

ヲ級K「・・・ワカリマシタ」

鈴谷「はぁ・・・はぁ・・・ここまで来れば、大丈夫よね?」

熊野「大丈夫もなにも、味方艦隊からはぐれてしまってはどうしようもありませんわよ?」

球磨「あのまま離脱出来なかったら壊滅してたクマ。仕方ないクマ」

多摩「きっと皆無事にゃ。だから早く合流するにゃ」

熊野「まぁ、さすがにあそこで沈むなんて思っていませんわ」

鈴谷「それより、どっちに向かう?この海域だと通信も使えないし・・・下手するととんでもない所に出ちゃうかも」

球磨「球磨の艦隊の羅針盤は木曾が持ってるクマ・・・」

熊野「困りましたわ。天の道しるべと言われている、私達が進む方角を指し示してくれる羅針盤が無いと、私達は迷子になるいうのに」

多摩「でも、このままじっとしてる訳にもいかないにゃ」

鈴谷「進むしか、ないよね・・・」

球磨「何処に進むつもりクマ?」

鈴谷「あっち!勘だけど多分大丈夫よ」

多摩「そんな適当でいいにゃ?」

熊野「鈴谷、貴女の勘が参考になるとでも?」

鈴谷「あはは・・・だめ?」

熊野「だめに決まっていますわ」

鈴谷「じゃあどっちに進むのさ」

熊野「こういう時は、来た道を戻れば皆と合流出来ますわ」

球磨「それ、追手と正面衝突するクマ」

熊野「追手なんて、撃退すればいいだけですわ」


鈴谷「ま、そういう事でやりますか」

多摩「・・・にゃ!」キュイーン

熊野「どうかしまして?」

鈴谷「ニュータイプ的な何かでも感じたとか?」

多摩「野生の勘にゃ。多分敵が近いにゃ」

球磨「多摩の野生の勘は鋭いクマ。多分敵が近いクマ」

鈴谷「・・・マジ?」

熊野「そういう事でしたら、気を付けないといけませんわね」

鈴谷「夜だから艦載機も飛ばせないしねー」

球磨「視界が悪いとどこから敵が来るか分からないクマ」

多摩「フシャー・・・」

鈴谷「闘争本能丸出し・・・大丈夫なの?」

熊野「気を抜いてはいけませんわ」

鈴谷「分かってる分かってる、そんなにうるさく言わなくても・・・」


ビュッ


鈴谷「っ!? ・・・っと、危ない危ない」

熊野「だから気を抜いてはいけないと言ったのに・・・それより、敵はどこですの!?」


ハ級「クカカカカ!!」

鈴谷「駆逐ハ級・・・まさか直接噛みつこうとしてくるなんてね」

多摩「かなりの速度にゃ・・・」

ハ級「クカー!!」ビシュッ

熊野「また来ますわよ!」

球磨「なめるなクマー!」ドォン

ヒュッ

球磨「避けたクマ!?」

ハ「キシャーッ!」ドォン

球磨「ぐまっ!?」ドォン

鈴谷「ちょっと、大丈夫!?」

球磨「クマをここまで追い詰めるとは、中々やるクマ・・・」

多摩「ぼろぼろにゃ」

熊野「くっ、あの駆逐艦・・・速い上に強いですわ」

鈴谷「あーもう、一度離れてよ!!」ドォンドォン

ハ級「クカカカカ」スカッ

熊野「闇雲に撃っても当たりませんわよ!」

鈴谷「でも、暗くてよく見えないし速いし、狙い定めるなんてむりじゃん!」

ハ級「ハヤサガタリナイ!」ドォン

熊野「とぉおおおお!?」ドォン

鈴谷「熊野!?」

熊野「ま、まだ直撃は避けましたわ・・・それより、どう対処しますの?」

鈴谷「こういう時、普通なら建物てか物陰に隠れて態勢建て直すんだろうけど・・・」

多摩「海のど真ん中に建物なんてないにゃ。しかも周りに島も見えないにゃ」

鈴谷「詰みじゃん!?どうするの!?」

ハ級「キシャーッ!」

熊野「つべこべ言っている暇はありませんわね・・・こうなったらこうしましょう」

多摩「にゃ?」

多摩「はぁ・・・なんで多摩がこんな役割なのにゃ」

(熊野「いい事?あの駆逐艦を普通に撃沈させるのは難しいですわ。そこで、こうしますの」)

多摩「こうなったらやってやるにゃ。こら、こっち向くにゃ!」ドォンドォン

ヒョイッ

ハ級「クカ?」

(熊野「まず、この中で一番動ける多摩さんには囮としてハ級を引き付けていただきますわ」)

ハ級「キシャーッ!」ドォンドォン

多摩「ひにゃ!砲撃なんて危ないにゃ、当たったらどうするにゃ!!」ドォンドォン

(熊野「牽制をしつつ避ける事に徹底して、ハ級を上手く近づかせてくださいまし」)

(多摩「その後はどうするにゃ?」)

ハ級「クキキ・・・」イライラ

ハ級「キシャーッ!」ビシュッ

多摩「(来たにゃ!)」

(熊野「そしたら、ギリギリまで引き付けてくださいまし。タイミングを図って、合図を出してもらいますわ。その合図で・・・」)

ハ「クカァーッ!!」ガバッ

多摩「今だにゃ!」

熊野「よくやりましたわ!」ドォン

鈴谷「落ちなさい!!」ドォン

ハ級「ピギャア!!」ドォン

(熊野「合図と共に、私達が左右から砲撃を当てて、ハ級を沈めますわ」)

多摩「う・・・うまくいったにゃ」

ハ級「カ・・・カ・・・」ピクッピクッ

多摩「もう動かないにゃ・・・?」

球磨「放っておけば背後からやられるクマ。だから一番ぴんぴんしてる鈴谷がとどめを刺すクマ」

鈴谷「何であたし!?」

熊野「しかし困りましたわね・・・」

ウラーッ ドォン

球磨「何かあったクマ?」

熊野「先程の敵艦隊・・・この駆逐艦ですらこの強さでしたわ。一番倒しやすいはずの駆逐艦が」

鈴谷「・・・他のやつらはもっと強いって事?」

熊野「えぇ、幸いな事にヲ級は無力化してありますが・・・龍田さんへの奇襲、あれは恐らく潜水艦ですわ」

多摩「潜水艦って、まるゆみたいに水中を移動するやつにゃ?」

熊野「その通りですわ。何処から近づいて来るか分からない敵は恐ろしいですわよ」

鈴谷「他の皆も、無事だといいんだけど・・・」

熊野「つべこべ言っていても仕方ありませんわ。早く皆と合流しましょう」

一旦ここまで!

スマホからの投稿は不便です・・・中々投稿出来ないと思ってたら多重投稿になってもうた
とりあえずコミケに出す小説の入稿が終わったので8月からは更新頻度があがると思います

霧島「はぁ・・・はぁ・・・ここまで逃げれば、大丈夫でしょう」

涼風「し・・・死ぬかと思った」

まるゆ「ですが、分かれて逃げたから皆とはぐれてしまいました・・・」

龍田「ごめんなさい・・・私のせいで、足を引っ張ってしまって」

涼風「・・・あーもう、そういう暗い雰囲気は無し!こういう時こそ明るく!それがうちらの艦隊のモットーだよ」

まるゆ「でも・・・」

涼風「でもじゃない!他の皆もきっと生きてる!はい子日、場を明るくして!」

子日「今日は何の日?」

まるゆ「子日です!」

涼風「おぉ、早くも子日に順応するとは・・・やるな」

霧島「それより、これからどうするつもりです?敵の追手が来ないとも限りませんよ」

涼風「うーん、そうは言っても・・・」

龍田「皆・・・どうやら、考える時間、ないみたい」

子日「え?」





カ級「・・・」ゴポッ

涼風「つ、つまりどういう事だってばよ?」

霧島「………まさか!?」

涼風「え、何?霧島ちゃん意味分かったの?」

霧島「さすがに貴方達は楽観視しすぎです。周囲の索敵、怠らないでください!」

子日「ね、ねぇ…あれ、もしかして追っ手かな?」




ル級「…オイツイタワ」




涼風「あっちゃーよりによって戦艦が来ちゃったかー。1隻とはいえ戦艦相手じゃ魚雷撃てる距離じゃないと対抗出来ないよ」

霧島「貴方は敵が1隻だけだと思っているの?」

涼風「え、だって目の前の敵は…あっ」

霧島「そう、敵艦隊の中には潜水艦がいた。何処でさっきの潜水艦が不意打ちしてくるかわからない以上、警戒は怠らないでください」

子日「涼風、怒られちゃったね」

涼風「余計なお世話だって。じゃあうちらは潜水艦の索敵するから、戦艦は任せたよ!」

霧島「今の状況だとそれが最善でしょうね。それと、龍田さんのカバーも頼むわ」

まるゆ「わ、私も加勢します!」

霧島「まるゆも潜水艦探しに全力を尽くして!それまで戦艦は私が止めるわ!!」

まるゆ「は、はいぃ!」ビクッ




ル級「アラ、アナタヒトリデクイトメルツモリ?」

霧島「戦艦に対抗するには戦艦を用意するのが一番だって事、知ってるかしら?」

ル級「ソウイウカンガエ、キライジャナイワ」

霧島「潜水艦はまだ見つからないの!?」

涼風「無茶言うなー!海中に何かいるって事位しか分からないって!」

子日「反応があるという事は、敵潜水艦が忍び寄ってるんだよね…」

まるゆ「ふえぇ、ごめんなさい…水中にいるまるゆでも目視出来ません」



ル級「ホラ、ヨシミシテイテイイノカナ?」ドォン


霧島「チッ…ぐぅ!」ドォン

まるゆ「き、霧島さん!大丈夫ですか!?」

霧島「私は大丈夫だから…早く潜水艦を仕留めなさい」

涼風「が、がってんだ!」



ル級「ミカタヲカバイナガラタタカッテ、イツマデモツノカナ?」


霧島「うるさいわよ、あなた」

霧島「(潜水艦の索敵に集中している味方を意図的に砲撃してる…庇いながらだと、さすがに大変ね)」



ル級「ホラオマケダ」ドォンドォン


霧島「ぐっ…きゃああああああああああ!!」ドォンドォン



涼風「き、霧島ぁ!?」



霧島「何をしているの…ル級は私が食い止めるから、貴女達は潜水艦の索敵に集中して」

まるゆ「でも、それだと霧島さんが…」

霧島「いいから!!」



ル級「ソンナジョウタイデマトモニタタカエルノ?」

霧島「そんな攻撃で…私は沈まないわ」

ル級「(ツヨガッテイルガ、ギョライノチョクゲキヲクラエバシズムダロウナ…コロアイカ)」スッ




カ級「……!」コポッ

一旦ここまで!なのです
中途半端ですが夜には続きを書けそうなのでそれまでお待ちを

霧島「ぜぇ…ぜぇ…」

ル級「サッキマデノイセイハドウシタノカシラ?コンゴウガタトイッテモコノテイドナノネ」

霧島「黙りなさい…私はまだ戦えるわよ」

ル級「ホウ…ソノボロボロニナッタ41cmホウでドウタタカウツモリダ?」

霧島「41cm砲が使い物にならなくても…副砲がある!」パァン

ル級「ット、フクホウトハイエユダンハキンモツカ。コチラモシュホウヲヒトツモッテイカレテイルイジョウ、モウヒトツノシュホウマデモッテイカレルワケニハイカナイカラネ」

霧島「チィッ…」

ル級「(ヤツノチュウイハカンゼンニコッチニムカッテイルナ…クチクカンドモモキヅイテイルヨウスハナイ)」ニヤッ

ル級「(ヤレ)」スッ



カ級「(…リョウカイ)」




まるゆ「あっ…! 危ない!!」





ドォン

カ級「(センカンノチュウイハカンゼンニムコウニムイテイル…)」

カ級「(マワリノクチクカンモワタシニキヅイテイナイ…トウゼンデショウネ)」

カ級「(ナゼナラワタシハエリートノナカノエリート…フラグシップナノダカラ)」

カ級「(サヨウナラ、メガネノセンカンサン。ケイジュンハシトメソコナッタケド…アナタハイッシュンデラクニシテアゲル)」シャッシャッシャッ

カ級「(ダカラ…シネ)」スッ


ドォン






カ級「ッ…!?」

カ級「(ナンダ…ナニガオキタ?)」

カ級「(ギョライヲハッシャスルシュンカン…オオキナショウゲキト…イタミ?)」

カ級「(ワタシガコウゲキサレタノカ?…コノワタシガ?)」

カ級「(バカナ…ワタシニキヅイテイルモノナドダレヒトリイナ…)」

カ級「(…マサカ!?)」ゴポッ





龍田「…私を忘れてもらったラ寂しいわぁ」

霧島「龍田…貴女、動いて大丈夫なの!?」

龍田「えぇ、心配させてごめんね…それに皆に任せて私一人休んでる訳にはいかないもの」

子日「そ、それより…今の攻撃は一体?」

龍田「なんとなく分かったのよ…大事な仲間を殺そうとしてる敵がここにいるって」

涼風「それって…」

まるゆ「敵潜水艦、発見しました!さっきの龍田さんの攻撃地点にいます!!」


カ級「(マズイ…キヅカレタ!)」ゴポッ


涼風「場所さえ分かればこっちのものさー!」バシュッ

子日「撃退は任せて!」バシュッ


カ級「(クッ、イチドキョリヲトルベキカ…ッ!?」ドォンドォン

カ級「バクライカ…オノレ、タイセンブキダケハトトノエテイタノカ」

カ級「コノママデハヤラレル…スマナイルキュウ、ワタシハリダツシマス」ゴポッ


まるゆ「敵潜水艦、逃げて行きます!」

霧島「深追いは禁物よ、後はル級さえ撃退すればこの場は凌げるわ」



ル級「バカナ…カキュウにキヅイタダト」

ル級「ヤツノオンミツセイハカンペキダッタハズ…ナノニナゼキヅイタ!?」

霧島「あら、予想外の出来事に焦っているの?」

ル級「コイツ…!ダガカンジンノセンカンハタイハ、ノコルハクチクカン2セキニザコセンスイカン、オナジクタイハノケイジュンイッセキノミデワタシヲトメレルトデモ…」シュッ



龍田「大破の軽巡が…ドウカしたのかしら?」

ル級「ナッ…キサマイツノマニ」

ザクッ

ル級「グ…ガァ!?」

龍田「うふふふふ…さっきまでの威勢は何処にいったの?」

ル級「キサマ…ナゼ、」

ザクッ

ル級「ソコマデウゴケ…」

ザシュッ

ル級「タシカニタイハ、シタハズ…ナノニ」

ザクッ

ル級「キズガ…キズ…ガ…ナゼ、フサg」

ザシュッ


霧島「っ……!!」

涼風「な…なんや…これ」

まるゆ「あばばばば…」ブクブク



龍田「これで追っ手は始末出来たわねぇ」

一旦ここまで…かもしれない

次回予告:皆を逃がす為に残った木曾と那珂、二人と対峙するのは戦艦タ級と手負いのヲ級、そして重巡リ級。
フラグシップである3隻を相手にたった2隻でどう立ち向かうのか!?
そして、様子が少しずつおかしくなっている龍田の身には一体何が起きているのか!?

次回:絶望の種、衝撃の真実 指令スタンバイ!

龍田「すぅ…すぅ…」

涼風「な、なぁ…ほんとに連れてって大丈夫なん?正直怖いんだけどその人」

霧島「当たり前よ、仲間を置いて行くなんて事は出来ないわ」

涼風「それはそうだけどさ…さっきのあれ見た直後だと…ね?」

霧島「何か?」ギロッ

涼風「さ、さー張り切って行ってみよー!」

まるゆ「でも、霧島さんはこの中で一番損傷が激しいですから、無理しないでください」

霧島「そうね、なるべく控えるわ」

涼風「しないって言ってよ!?」

霧島「とにかく、龍田が眠っている以上、今は移動しながらも彼女を休ませましょう」

子日「信じられない迫力だったよね。戦艦が…うぷ」

まるゆ「怖くてお漏らししてしまいそうでした」

霧島「(それにしても、彼女の傷…大破はしていただろう傷が今は中破に収まっている)」

霧島「(自然回復なんてものじゃない…まるで再生でもしたかのような)」

霧島「(艦娘に再生するような特性なんてない。となるとこの現象は一体何?)」

霧島「(分からない…一体どうなっているの)」




涼風「そういえば、私達今何処に向かってるんだっけ」

子日「バラバラになる前の場所だよー」

涼風「えっ」

子日「えっ」

涼風「いやいやいや、敵艦隊あそこにいたじゃん!?わざわざ戻って殺されに行くの!?」

霧島「那珂さんと木曾さんが食い止めてくれたから、私達は一時的に離脱して態勢を整える事が出来たのを忘れたのかしら?」

涼風「それはそうだけども、そうだけども!」

霧島「二人を見捨てるなんて選択肢は貴女にあるの?」

涼風「そりゃあ、無い…けど」

涼風「でも満身創痍じゃん!?特に霧島さん、そんな状態で行っても沈んじゃうよ!?」

霧島「沈むような無茶以外にも、やれる事はあるでしょう」

涼風「(あ、だめだこの人…これ絶対行く気だ)」

涼風「そういえば、私達今何処に向かってるんだっけ」

子日「バラバラになる前の場所だよー」

涼風「えっ」

子日「えっ」

霧島「何か問題でも?」

涼風「いやいやいや、うちらそこで離脱せざるを得ない状況に追い込まれたじゃん!?」

霧島「それが?」

涼風「まだあそこに敵いる可能性高いじゃん!こんな状態で挑んでも沈むだけだよ!?」

霧島「ですが、木曾さんと那珂さんが残ってくれたからこそ私達は態勢を整える事が出来たんです。それとも、貴女はあの二人を見捨てるというの?」

涼風「そんな事言ってない!けど、さすがに自身の状態見たら足でまといになるってわかるでしょ!?」

霧島「戦闘に参加する以外でも、やれる事はあります」

涼風「(あ、だめだこの人…説得通じないや)」

ドォン ドォン



タ級「アハハハハハ!!」ドォン ドォン

木曾「チィッ!」

那珂「ぜぇ…ぜぇ…さすがの那珂ちゃんも…これは辛いかなぁ」

木曾「那珂もきつそうだな。…弾薬も残り少ないし、この辺が撤退のタイミングか」

木曾「おい那珂、まだ動けるか?」

那珂「大丈夫、まだ那珂ちゃんはやれるよー!」ニコッ

木曾「苦し紛れの笑顔じゃ疲れは誤魔化せないっつーの。皆無事離脱出来たんだ、俺達もそろそろ撤退するぞ」




リ級「テッタイ?サセルワケナイジャナイカ」スッ



ヲ級「モドッテ…キタ」

リ級「モウスグヒコウジョウキタチガクル。コイツラニハカノジョタチノマトニナッテモラウ」

タ級「エー、セッカクタノシンデタノニ」

リ級「ホカノヤツラガトラエルホショウガナインダ、シゼントソウナル」

タ級「コンナコトナラワタシモオウガワニマワレバヨカッタワ」

リ級「トリアエズ、ニゲラレルトヤッカイダ…アシハフウジテオクゾ」

タ級「ハンゴロシナラオッケーッテコトネ。マカセナサイ」





木曾「くそ、最悪だ…囲まれた」

那珂「フラグシップ級が3隻…一人手負いでも、通してはくれなさそうだね」

木曾「絶体絶命…ってか」

タ級「ホラハラ、ニゲテバカリジャカテナイワヨ?」ドォンドォン

木曾「くそっ、なめんじゃねぇ!!」ドォン

タ級「アラ、ソンナチッチャイシュホウジャ、ワタシノソウコウハツラヌケナイワヨ?」

木曾「チッ・・・さすがに戦艦の装甲は硬いな」

リ級「ドコヲミテイル?」ドォンドォン

木曾「がぁっ・・・!おい那珂、そっちは大丈夫か!?」

那珂「うん、こっちは大丈夫。・・・ねぇ木曾ちゃん、もう少し持ちこたえられる?」

木曾「ちゃん付けするな! もう少しって、何か考えがあるのか?」

那珂「可能性だけど・・・とにかく、逃げ回ってるだけでいいから少し持ちこたえたら私に任せて」

木曾「・・・分かった、なるべく早くしろよ」




ザッ



リ級「・・・ヒトリマエニデテキタカ」

ヲ級「タブン・・・ジカンカセギ」

タ級「ナラサクヲコウジルジカンモアタエズニシズメテアゲルワ」



木曾「へっ、言っておくがお前達ごときに沈められる気はないぜ」

ドォンドォン

バシュ

ドォンドォン



木曾「がぁっ・・・!!」ドォン

タ級「アラアラウフフ、ソノキズジャモウヒダリウデハツカイモノニナラナイワネ」

リ級「シカイガワルイトネライヲサダメルノハムズカシカッタガ・・・モウマトモニハウゴケマイ」

ヲ級「アキラメテ・・・ラクニナロウ」


木曾「へっ・・・誰が諦めるかよ」

木曾「(ってもやばいな・・・次は多分避けれないぞ)」

木曾「(二人に挟まれた状態、逃げ道は・・・・・・!)」



リ級「アキラメナイシセイハヨシ・・・ナラヒトオモイニホウムッテヤロウ」チャキッ




パッ



タ級「ウッマブシイ!!」ドォン

リ級「グオッ!?キサマ、ドコヲネラッテイル!?」

タ級「ウルサイワネ、イキナリヒカリヲアテラレテマブシカッタノヨ」

リ級「イイワケナドキカン、ソレヨリヤツガイナイゾ」

タ級「ッ!? アノシニゾコナイメ、ドコニイッタ」



那珂「こら、二人とも!こっち見てくれなきゃやだよー」

那珂「じゃーん、艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!」パッ

リ級「ミズカラヲテラス・・・ナンノツモリダ?」

那珂「那珂ちゃんは皆のものだから、こうして輝いているの!」

タ級「キサマカ・・・コザカシイマネヲ!」ドォン

リ級「マテ、ソノイチハ!!」



ヲ級「ヲブッ!!」ドォン


タ級「ナッ・・・!?」

那珂「あぶないなぁ、仲間を撃つなんてひどいよ」

リ級「ヤラレタ・・・ヤツメ、サイショカラコウナルヨウニシムケテイタノカ」

タ級「キサマァアアア!!」ドォンドォンドォンドォンドォンドォン

那珂「うわっとと!乱射は危ないよ!?」

タ級「クソ、シズメシズメシズメシズメ!!」ドォンドォンドォンドォンドォンドォン

那珂「そんなカッカしてると、周りを見落とすよ?」

タ級「ウルサイウルサイ!!」ドォンドォンドォンドォンドォンドォン

バシュ



タ級「ガァッ!?」ドォン

リ級「ギョライ・・・!」


木曾「俺を忘れてもらっちゃこまるぜ」



タ級「キサマ・・・グォッ!?」ドォンドォン



熊野「間に合いましたわ!」

多摩「援護に戻ったにゃ、二人とも頑張るにゃ!」

霧島「敵戦力、戦艦と重巡!一気に行くわ!!」

木曾「お前達・・・無事だったのか!」

那珂「ナイスタイミングだよ!」

球磨「一気に決めるクマ!」

子日「夜戦での私達は」シャッシャッシャッ

涼風「戦艦だって倒せる!」ドーン

タ級「グワアアアアアアアアア!!」ドォン

木曾「ぜぇ・・・はぁ・・・」

子日「なんとか戦艦は倒したけど・・・重巡は?」

龍田「逃げたみたいねぇ」

那珂「み、みんなー・・・無事だよね?」

鈴谷「そうだね、皆無事だよ」

熊野「どうみても無事じゃない娘が何隻かいますわよ」

鈴谷「う・・・誰も沈んでないって意味だよ」

球磨「でも、誰も沈んでなくてよかったクマ」

霧島「でも、艦隊がこの有り様では進軍は無理ね」

涼風「一度帰って態勢建て直そう?また来ればいいじゃん」

木曾「そうだな・・・一度帰投して態勢を建て直そう」

那珂「えっと、今の時刻は・・・うわ、もうすぐ夜が明けちゃうよ」

多摩「」ガタガタブルブル

球磨「・・・多摩、どうかしたクマ?」

多摩「お・・・恐ろしく嫌な気配がするにゃ」

木曾「嫌な気配・・・まさか!?」



飛行場姫「アラ、イイカンシテルワネ・・・コネコチャン?」

リ級「クッ・・・シクジッタカ。マサカカンタイガカイメツスルトハ」

リ級「ヒコウジョウキニハワルイガ、イチドリダツシテタイセイヲタテナオサセテモラウ」

「そんな事をする余裕があるのかしら?」

リ級「ッ! ダレダ!?」

ドォンドォンバシュ


リ級「ッギィアアアア!!」ドォン


「敵艦撃沈、さすがだね」

「    、そんなのに構う必要はないわ」

「そうだったわね、     。私達の任務はしっかり遂行しないと」

「あ、向こうで戦闘が始まったよ」

「この禍々しい殺気は・・・行くわよ、二人とも!」

「ようやく見つけたわね、早くしなさい   、置いていくわよ」

「ま、待ってよ二人ともー!」

木曾「他の奴らとは違う・・・お前が親玉か」

飛行場姫「ソウヨ、ワタシハヒコウジョウキ。ソレニシテモ・・・ヨクアノエリートノナカノエリートガアツマッタ、カンタイヲシリゾケタワネ・・・ホメテアゲル」

木曾「そいつはどうも・・・で、親玉さんが何の用だ?」

飛行場姫「キマッテイルデショウ?アナタタチヲシズメニキタノ」ブォン

球磨「何か出てきたクマ!」

多摩「たこ焼きみたいだにゃ!」

涼風「あんなたこ焼きがあってたまるか!」」

飛行場姫「ショウカイシテアゲル、コノコタチハフユウヨウサイ・・・アノヒトガクレタゴエイヨウシンカイセイカンヨ」

霧島「くっ・・・この状態で親玉が出てくるなんて。皆、戦闘準備!」

那珂「だめ!!」

霧島「だめ・・・何故です?」

那珂「あれは格が違う・・・今の私達じゃ絶対勝てないよ」

飛行場姫「・・・フゥンアナタハワカルノネ」

木曾「そんなの、やってみなきゃ分からねぇだろ!」バッ

涼風「やめろ木曾っちゃん!」



飛行場姫「・・・フフ」



ドォン



木曾「が・・・ぁ・・・」

那珂「木曾ちゃん!!」

飛行場姫「サァ、ツギニヤラレタイノハダレ?ナンドデモ、ミナゾコニ、シズメテアゲル」

鈴谷「ちょっとあんた、大丈夫なの!?」

木曾「ぐ・・・ぁ・・・」

熊野「いけません、かなりの重傷ですわ!」

涼風「あいつ・・・!」

飛行場姫「ヨワイクセニ・・・マエニデルカラ、ソウナルノヨ」ヒュッ

球磨「たこ焼きが襲ってきたクマ!」

鈴谷「熊野!」バッ

熊野「分かっていますわ!」ドォン

浮遊要塞a「グギィ!」ドォン

霧島「ぐっ・・・戦えない艦は後方に下がって!今の私達では足手まといよ」

浮遊要塞b「キェエエエ!!」バッ

球磨「こ、こっちに来たクマ!」

那珂「させない!」ドォン

浮遊要塞b「ピギァ」ドォン



多摩「こ、こっちに来ないでほしいにゃ!」バシュバシュ

浮遊要塞c「クキキキキ!」ヒュッ

多摩「に、にゃあああああああ!!」

龍田「はぁっ!」ザンッ

浮遊要塞c「」ドシャッ

多摩「た・・・助かったにゃ」

龍田「いいわよ、これくらい。仲間同士でしょう?」

飛行場姫「・・・フフフ、アハハハハ!!」

龍田「何かおかしかったかしら?」

飛行場姫「ヒニクネェ・・・ソノジョウタイノアナタガソンナコトヲイウナンテ」

多摩「・・・?どういう事にゃ」

龍田「敵の作戦よ、耳を傾けないで」

飛行場姫「ソノヨウスダトダイブススンデイルミタイネェ、シンカイセイカンカ。アトドレダケカンムスデイラレルカシラ?」

多摩「・・・・・・え?」

那珂「深海・・・凄・・・艦・・・化?」

飛行場姫「ソウヨォ。・・・アナタタチ、イママデキヅイテナカッタノ?」

飛行場姫「イマノアナタタチがタタカッテイルシンカイセイカンハ・・・モトモトハカンムスダッタノヨ」


艦娘一同「!?」

子日「深海凄艦が元々艦娘だったって・・・」

涼風「どういう事・・・?」

飛行場姫「ソノママノイミヨ?ソウ、ソノマンマノイミ」

球磨「でも、龍田の深海凄艦化が進んでるなんて信じないクマ!」

霧島「・・・・・・」

球磨「他の皆も信じないクマ!霧島も何か言ってやるクマ!」

霧島「・・・・・・」

球磨「霧島?どうしたクマ?」

飛行場姫「ドウヤラココロアタリガアルミタイネェ?」

霧島「・・・球磨、龍田が潜水艦から攻撃された直後、彼女はどんな状態だったか覚えてるかしら?」

球磨「た・・・大破してたクマ」

霧島「今は?」

球磨「中・・・小破クマ?」

霧島「普通の艦娘がドッグに入らず回復するなんて事はあり得ない。でも彼女は回復してる・・・その理由が、やつの話と辻褄が合うのよ」

球磨「そ、そんな事ないクマ!出まかせクマ!」

飛行場姫「イイノヨベツニ・・・シンジナクテモネ」ヒュッ

浮遊要塞d「ホゲェエエエ!!」

浮遊要塞e「タイゲェエエエ!!」

龍田「っ・・・あぶない!」



ザンッ




浮遊要塞d「」



天龍「ったく、遅ぇなぁ。ちゃっちゃとやれよ」

龍田「天龍ちゃん!?」

夕立「こっちは任せるっぽい!」ドォン

浮遊要塞e「ゴノニ!?」ドォン

熊野「あ・・・貴女達は?」

赤城「大丈夫です、私達は味方ですから」

天龍「で、形勢逆転だなぁ親玉さん?」

飛行場姫「・・・・・・ククク、アハハハハ!!」

霧島「・・・何がおかしいんです?」

飛行場姫「イイワネ、アナタタチ・・・アナタタチナラ、カノジョタチノジッセンアイテニナリソウネ」

熊野「彼女達・・・?」

飛行場姫「ヨルモアケルシ、ミセテアゲルワ。ワタシガヒキイルクウボブタイヲ」



ヲ級Z「・・・・・・」

ヲ級H「・・・・・・」

ヲ級S「・・・・・・」



赤城「・・・え?」

天龍「どうかしたのか、赤城?」



赤城「何で・・・どうして貴女がここにいるんですか」

赤城「変わり果てた・・・姿で・・・どうして・・・」






赤城「答えてください・・・加賀さん!!」




ヲ級K「・・・カンサイキ、ハッシンスル」

一旦ここまで!
ついでに宣伝
今日、C86西地区でバイオハザード系小説を出すのでよかったら買ってもらえると嬉しいです

飛行場姫「アラ、モシカシテコノコトオトモダチダッタノカシラ?ヨカッタワネ、カンドウノサイカイジャナイ」

天龍「あの深海凄艦が・・・加賀?」

叢雲「でも、言われてみればこいつら・・・前に演習した空母提督の所の艦娘達に似てるわ」

如月「まさかとは思うけど・・・この部隊、もしかして加賀、飛龍、蒼龍、瑞鶴?」

天龍「あの時の空母提督の・・・でもそいつらが何で?」

飛行場姫「シッテルミタイネェ。コノコタチ、マダシンイリダケドスジガイイノヨ?」

霧島「ですが、艦娘を深海凄艦に・・・一体どんな手を使ったんですか?」

飛行場姫「ヒ・ミ・ツ。オハナシモイイケド・・・ゼイゼイコノコタチノマトニナリナサイ」パチン


ヲ級SHZK「・・・」ビシュッ

時雨「艦載機、来るよ!」

赤城「くっ・・・はぁ!!」ビシュッ

飛行場姫「フン、セイキクウボイッセキデコノブタイニコウクウセンデカテルトデモ・・・」



航空互角



飛行場姫「ナッ!?ナゼダ・・・ナゼセイクウケンヲトレナイ?ヤツノカンサイキハイッタイ・・・」

霧島「あの艦載機は・・・すべて烈風!?」

涼風「烈風?それってすごいの?」

霧島「現時点で開発が可能な艦載機の中では最強の艦戦よ」

子日「すごいんだねぇ・・・」



赤城「悪いですが、今回は本気ですから・・・敵空母は私が押さえます、その間に親玉を!!」

天龍「おっしゃあ!お前ら行くぜ!」



飛行場姫「チッ・・・ナレナイシンカイノカンサイキデハジュクレンノカンサイキアイテニハカテナイカ」

飛行場姫「ダケド、ワタシハヒメ・・・カンムスゴトキ、ケチラシテアゲルワ!」ビシュッ

叢雲「あいつも艦載機を!?」

飛行場姫「ワタシノカンサイキハレンドノヒクイカノジョタチトハチガウワヨ?アノクウボモカノジョタチヲトメルノデセイイッパイ、ドウスルツモリカシラ?」

天龍「如月と叢雲は対空装備で艦載機を撃ち落とせ!時雨と夕立は俺と一緒に奴を倒すぞ!」

時雨「うん、分かった!」

叢雲「了解、貴女達は早く親玉を倒しなさい!」


飛行場姫「ケイジュントクチクガ、ワタシトハリアウ?カクノチガイヲミセテアゲルワ」ガキィン

天龍「その余裕も、とっておきで吹っ飛ぶだろうぜ」ギギギ

飛行場姫「ドウカシラネェ!」ブンッ

天龍「っと・・・今だ、やれ!」

バシュッバシュッ

飛行場姫「クチクカンノホウゲキゴトキデ・・・」

パァンパァン


飛行場姫「ナッ・・・キャアアアア!?」ドドドドドド

飛行場姫「ガッ・・・コレハ、マサカ!?」

天龍「予想外って顔だな。これが対飛行場姫用秘密兵器、三式弾だ」

飛行場姫「グァアアア!カラダガ・・・ヒコウカンバンガ!!」

夕立「効果てきめんっぽい?」

天龍「まだ油断するな、徹底的に撃ち込め!!」

時雨「うん、分かった!」







龍田「天龍ちゃん・・・凄い」

球磨「前に会った時とは比べ物にならない位強くなってるクマ」

多摩「きっと猛特訓したに違いないニャ。精神と時の部屋に入ったに違いないにゃ!」

那珂「それはないと思うよ」

霧島「所で、先程からまるゆが見当たらないのですが、何処に行ったんでしょう?」

熊野「そういえば・・・」

鈴谷「潜ってるんだから当然でしょ」

球磨「そうだといいけど・・・クマ」




ヲ級K「・・・ッ!」

赤城「はぁ・・・はぁ・・・加賀さん、いい加減目を覚ましてください」

赤城「貴女がいるべきはそっちじゃないでしょう、一く航戦の誇りは何処に行ったんですか!?」

赤城「まだ間に合います・・・お願いですから、目を覚まして戻ってきてください!」

ヲ級K「・・・オマエヲミテルト、ムネガイタム」ビシュッ

赤城「っ・・・加賀さん!!」ビシュッ

ヲ級Z「シズメッ・・・!」ビシュッ

ヲ級H「オマエモシンカイニ・・・!」ビシュッ


赤城「ぐっ・・・!」




霧島「っ・・・まずいわ、赤城さんが押され始めてる」

鈴谷「あの4隻いっぺんに相手してる赤城が倒れたら・・・」

熊野「一斉になだれ込まれて、お仕舞いですわ」

那珂「私、援護してくる!」バッ

霧島「ぐっ・・・私も加勢を」

熊野「霧島さん、貴女は無理してはいけません」

霧島「ですが・・・」

鈴谷「大丈夫だって、私達に任せて」

那珂「霧島さんが沈んだら、皆悲しむからね・・・軽損組に任せて?


霧島「・・・分かりました」


那珂「よーし、那珂ちゃんいっきまーす!」

ヲ級S「・・・!」

ヲ級H「・・・ドウシタノ?」

ヲ級S「アイツラガ・・・キタ」

ヲ級Z「ジョウトウヨ、シズメテヤル」



那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!よっろしくぅ!」

ヲ級Z「ウザイ!」ビシュッ

ヲ級K「マチナサイ、ウカツニマエニデタラ・・・」


ドォン



ヲ級Z「グァ!?」


熊野「一人前に出たら、いい的ですわ」

鈴谷「大人しくしてよね!!」ドォン


ヲ級Z「ッ!」

ドォンドォン



ヲ級Z「・・・」

ヲ級Z「・・・?」

ヲ級K「グ・・・アナタハマエニデスギヨ」

ヲ級Z「・・・ゴメン」




飛行場姫「アイツラ・・・イチドリダツシロ!オマエタチヲコンナトコロデウシナウワケニハイカナイノヨ!」



ヲ級K「・・・ワカリマシタ」

ヲ級Z「タイキャク?ジョウダンジャナイ、マダヤレルワ!」

ヲ級K「メイレイヨ・・・カエルワ」

ヲ級Z「・・・ワカリマシタ」

ヲ級H「タイキャクエンゴヲスルワ」



赤城「っ・・・待ちなさい、加賀!お願いだから・・・お願いだから待って!!」



「空母が退却するよ、どうする?」

「私達の任務には関係ないわ、退却するなら放っておきなさい」

「分かった」

「ねぇ、向こうも決着がつきそうだけど、どうする?」

「そろそろ頃合いね・・・手筈通りに行くわよ」

「了解。ほら、君も一緒に来てよ」

まるゆ「ふえぇ・・・みんなと合流したいよぉ」

「お前は交渉に使う。悪いがしばらく同行してもらう」


まるゆ「そんなぁ!?」

眠いったんここまで!

ガキィン 

飛行場姫「グ・・・ウットウシイヤツラ」

天龍「ぜぇ・・・ぜぇ・・・その鬱陶しいやつらに追い詰められてるのは、何処の誰だ?」

飛行場姫「ワタシヲミクビルナ・・・カァッ!!」ビシュッ

天龍「っと! 艦載機は相変わらず厄介だな・・・」

飛行場姫「シズメッシズメッシズミナサイ!!」ビシュッビシュッビシュッ

天龍「やべ、数が多・・・」




スパァン

龍田「天龍ちゃん、大丈夫かしら?」

天龍「龍田・・・助かったぜ」

龍田「安心して、天龍ちゃんの背中は私が守るから」

天龍「あぁ、遠慮なくやつにぶちかましてやるぜ」

飛行場姫「・・・!!」 ビシュッ



天龍「艦載機・・・まだあったのか!!」

如月「艦載機は私達が撃ち落とすわ!」パァン

叢雲「何やってるのよ、早く行きなさい!」

龍田「いきましょう、天龍ちゃん」

天龍「お前ら・・・龍田・・・! うっしゃあ!!」バッ


飛行場姫「ヒッ」

天龍「こいつで・・・終わりだ!!」


ドォン!



飛行場姫「・・・・・・・・・」ドサッ


天龍「はぁ・・・はぁ・・・」

龍田「はっ・・・はっ・・・」

一同「・・・・・・・・・」

天龍「っしゃあ!親玉撃破だ飛行場姫「キサマラゴトキガァアアアアアア!!」ドォン


飛行場姫「キサマラゴトキガァアアアアアア!!」ガバッ

飛行場姫が突然起き上がって・・・その砲頭は天龍ちゃんに向いてて

ドォン

砲撃の音がなると同時に、私は・・・



龍田「天龍ちゃん!!」バッ



それから、どうなったんだっけ・・・カラダガ上手く動かないかなぁ

鈍い傷みが走る・・・天龍ちゃんは無事かなぁ?


天龍「龍田、大丈夫か!?」

龍田「天龍ちゃん・・・私は、大丈夫よ」

天龍「よかった・・・早く帰って傷を治すぞ」

龍田「飛行・・・場姫は?」

天龍「奴は倒した・・・俺達が勝ったんだ」

天龍「これも・・・お前達のokg
ドクン

ドクン

なに、これ・・・カラダガトツゼン、苦しく・・・

自分のカラダジャ、ないみたい

天龍「龍田?おい、大丈夫か!?」


だめ・・・テンリュウチャン、イヤナヨカンガする・・・はヤク、ニゲ・・・





ドッ



天龍「な・・・龍・・・田?」



龍田「・・・あれ?」

何で?

天龍ちゃん・・・?

刺さってるのは・・・ワタシの槍?

ワタシが・・・テンリュウチャンを?

天龍「龍田・・・まさか、お前」

龍田「あ・・・え・・・?」

天龍「くそ・・・お前、だけでも・・・逃げ・・・ろ」ドサッ




龍田「いやぁあああああああああああああああああああああ!!!!」

霧島「龍田!!一体どういうつもり!?」

叢雲「あんた、まさか気が狂ったの?姉を刺すなんて、正気じゃないわ!」

龍田「あ・・・いやぁ・・・!!」

飛行場姫「アハハハハ!!ドウシウチナンテケッサクネェ、キブンハドウカシラ?モウイシキハハンブンクライシンカイセイカンニナッタカシラネェ?」

赤城「深海凄艦に・・・?まさか!?」

飛行場姫「ピンポーン、ゴメイトウ」

如月「どういう事なの?」

球磨「さっぱりだクマ、クマ達にも分かるように説明しろクマ」

熊野「それより、貴女まだ生きていたんですの?」

飛行場姫「ワタシガアノテイドデシヌワケナイデショウ?カリニモヒメナノダカラ」

夕立「姫って事は・・・お姫様っぽい?」

時雨「突っ込む所はそこじゃないよ・・・」

飛行場姫「ウフフ、リカイデキナイミタイダカラナニガオキテルカオシエテアゲル。」

飛行場姫「ソノコハシンカイセイカンカガススンデルノ・・・フシゼンナカイフクトカ、ショウジョウハアッタハズヨ?」

霧島「それであの状態からあんなに・・・!」

飛行場姫「シンショクハスコシズツススンデイタワ・・・ソコニダメオシノホウゲキガアタッタンダモノ、シンショクハイッキニススンダワ」

飛行場姫「シンショクガススンデルジョウタイデワタシガネンジタケッカガ・・・コノトオリヨ」


霧島「貴様ぁああああああ!!」

球磨「落ち着くクマ!今前に出ても沈められるだけクマ!」

飛行場姫「シニゾコナイガイキガッテモコワクナイワヨ?」

霧島「絶対に・・・絶対に、許さない」

飛行場姫「ウフフ、ワルイケドコレイジョウヤルトワタシモヤラレソウダシ、オトナシクヒカセテモラウワ」




「その必要はないわ」

ガキィン

飛行場姫「・・・ハ?」ジャラ

ドドドドドドドドドドォン

飛行場姫「ナッ!コレハ、マサカクサリ・・・!?ミウゴキガトレナイ・・・!!」ジャラ

「飛行場姫の捕縛、完了したよ」

「これで目的は達成したわ。早く連れ帰りましょう」

鈴谷「ちょっと、いきなり出てきて、あんた達誰なのよ!?」

「・・・そういえばまだ名乗っていなかったわね」

ビスマルク「私はビスマルク、大将2率いるドイツ艦隊の旗艦よ」

Z1「同じくドイツ艦隊のZ1だよ。長いからレーベって呼んでもいいよ」

熊野「貴女達が何者なのかは分かりました。それで、獲物を横取りしておいて言うことはそれだけですの?」

ビスマルク「言っておくけど、私達の任務は飛行場姫の捕獲。邪魔をするならこっちにも考えがあるわ・・・マックス!」

Z3「ほら、こっちにきなさい」

まるゆ「ふえぇ・・・みなさぁん」

多摩「まるゆだにゃ!?」

如月「どうしてまるゆが向こうにいるの?」

まるゆ「それが・・・皆とはぐれてからばったりこの人達と会って・・・」

叢雲「そのまま人質になったと」

ビスマルク「貴女達が手を出さないなら、この子は返してあげる」

ビスマルク「けど、邪魔をするなら・・・砲撃に巻き込まれても知らないわよ?」

霧島「こいつ・・・!」

涼風「まぁまぁ落ち着いて」

ビスマルク「で、どうするつもり?」

霧島「・・・答えは決まってます」

一旦休憩
E6残り3分の1切ったけど燃料弾薬が残り4桁でち・・・

鈴谷「・・・本当によかったの?あいつら見逃して」

霧島「そうするしかなかったのだから、仕方ないでしょう」

まるゆ「ごめんなさい・・・まるゆのせいで皆さんに迷惑かけちゃって」

球磨「まるゆは悪くないクマ。それより、天龍や龍田、木曾を早く運ぶクマ」

赤城「傷が深いです・・・ここから一番近い鎮守府は!?」

那珂「ここからなら、那珂ちゃんの鎮守府が一番近いよ!」

赤城「事態は一刻を争います。急ぎましょう!」

P提督「…なるほど、事情は分かった。そういう事なら重傷の者を優先的にドックに入れてあげなさい。4つ空いてるからね…補給も各自行っていいから」

赤城「ありがとうございます」



P提督「…しかし飛行場姫を鹵獲か。元帥殿が倒れた非常時に大将2殿は一体何を考えているのか」

鈴谷「そんなのわかんないよ。大体なんなの、美味しい所だけ持っていって」

多摩「でも、多摩の勘が言ってるにゃ。あの3隻は滅茶苦茶強いにゃ」

那珂「んー、あの艦隊はともかく、その司令官はあまり好きになれないかも」

熊野「あのような事をさせる上官なのだから、きっと嫌な奴に違いありませんわ」

P提督「言っておくけど大将って相当上の階級だからね?僕よりもずっと偉い人だからね?」

鈴谷「そんな事どーでもいいよ」

P提督「それ、大将2本人の前では絶対言わないでね」

時雨「なんというか…自由な人達だね」

P提督「うちの艦娘達の事かな?まぁ厳しすぎるのも嫌だし、程々自由にさせてるからね」

叢雲「むしろそれでよく提督になれたわね」

P提督「あはは、自分でもそう思うよ」

涼風「所で、ドックの艦娘の治療はどうなってるん?」

P提督「そうだな…一応報告によると全員命に別状はなさそうだ」

涼風「そっかぁ…よかったー」

P提督「赤城さん達が様子を見てくれているから、しばらくは安心していいかな? ただ、治療が終わるまでには時間がかかってしまうから帰投はその後になってしまうけどね」

子日「て事は、今日は皆でお泊り?」

P提督「そうなるな。君たちの提督には、僕からメールを送っておくから、安心して泊まっていきなさい」

涼風「っしゃー!久々に皆で枕投げしよっかー!!」

子日「何言ってるの、ここは怪談話よね?」

鈴谷「いやいや、その前にパーティでしょ」

夕立「パーティ!?楽しそう!!」

熊野「でしたら、部屋の飾り付けも必要ですわね」

叢雲「本当に自由奔放ね!?」

赤城「………」

赤城「(あの時の空母…あれは確かに加賀さんでした)」

赤城「(ですが、加賀さんは最前線での任務中に沈んだと…それが何故深海棲艦に)」

赤城「(考えてみれば、あの空母部隊の他の空母も、加賀さんの同僚に似ていたような…)」

赤城「(………生き残りの大鳳さんに会って、詳しい話を聞く必要があるかもしれませんね)」

赤城「(ですがそれには…)」

球磨「何考えてるクマ?」

赤城「あ、球磨さん。…少し昔の同僚について考え事をしてました」

球磨「クマ…もしかして、加賀の事クマ?」

赤城「その通りです。…と言っても、本当に昔の話ですが」

球磨「クマー…赤城は加賀とはどんな関係クマ?」

赤城「そうですね、一言で表すと幼馴染というか、相棒というか…とにかく、そういう人です」

球磨「仲がいいって事クマ?」

赤城「まぁ仲はいい方だと思います」

球磨「二人で一緒にいた時、どんな事があったのか聞いてもいいクマ?」

赤城「そうですね…」

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加賀「赤城さん、こんな所にいたんですか」

赤城「あ、加賀さん」

加賀「こんな所で寝てると、風邪引きますよ?」

赤城「あはは…芝生が気持ちよくてつい」

加賀「しっかりしてください。そんな事では、一航戦の名が泣きます」

赤城「大丈夫ですよ、私だって節度はわきまえてますから」

加賀「…本当でしょうか」

赤城「それより、街で美味しいパフェを見つけたのですが、一緒に食べませんか?」

加賀「パフェですか…悪くないですね」



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加賀「またつまみ食いですか、赤城さん」

赤城「つまみ食い?知らない子ですねぇ」モグモグ

加賀「はぁ…こんな調子では、一航戦(笑)と呼ばれてしまいかねません」

赤城「大丈夫です、一航戦の誇りは失ってませんから!」

加賀「と、ボーキサイトを頬張りながら言われても説得力がありませんよ」

赤城「あはは…」


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瑞鶴「勝ったと思うなよ…」

加賀「もう勝負はついてますから」

蒼龍「すごい、また赤城さんと加賀さんがダントツです」

飛龍「一航戦コンビ強すぎるよー…」

加賀「五航戦の娘なんかと一緒にしないで」

瑞鶴「何をおおおう!」

赤城「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて」





翔鶴「ごめんなさい、また妹が迷惑をかけてしまって」

赤城「加賀さんもムキになりすぎですよ」

加賀「そんな事はありませんが」

赤城「でも瑞鶴さんや翔鶴さんには露骨に冷たいですよね?」

加賀「気のせいです」




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加賀「はぁ…はぁ…」

リ級「全く、しつこい奴だ」

タ級「見習い空母等にやられてたまるか」

加賀「ぐ…まだやれます」グッ

タ級「いい加減死ね!!」ドォン

加賀「…っ!」



ドォン



赤城「大丈夫ですか、加賀さん!」

加賀「赤城…さん?」

赤城「あまり前に出過ぎないでください、足並みを揃える事も大事ですから」

蒼龍「バックアップは任せてください」

飛龍「皆で実戦を乗り切りましょう!」

瑞鶴「ちょっと、私を忘れないでよね!」

翔鶴「瑞鶴もあまり前に出過ぎないでくださいね」

瑞鶴「うっ…分かってるよ」

赤城「私達は艦隊で動いているのですから。もっと味方を頼ってもいいんですよ」

加賀「…ごめんなさい」

飛龍「謝らなくていいって。それよりも、はやく蹴散らしちゃおう!」



リ級「まずいな…数が不利すぎる」

タ級「…お前は離脱しろ」

リ級「でも、それでは…」

タ級「心配するな、私はちょっとやそっとでは沈まない。…何時もの場所で待っていてくれ」

リ級「…分かった、無事でいてくれ」







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赤城「私が…中将の元に、ですか」

蒼龍「赤城さん凄いですよ!なんたって中将の元に配属されるんですから!」

飛龍「でも、私達とは離れ離れになるんだよね…」

加賀「一航戦として誇りに思いますが…少し寂しいですね」

赤城「何を言っているんですか、会おうと思えば何時でも会えますって」

瑞鶴「翔鶴姉ぇ、離れ離れなんてやだよー」

翔鶴「瑞鶴、いつまでもわがままばかり言わないの。私は田舎の方に配属されるだけだし、赤城さんの言うとおり、また会えるわ」

飛龍「それにしても空母提督かぁ…どんな人だろ」

飛龍「いい人だといいねぇ」

赤城「さて、私はそろそろ行きますね」

加賀「…赤城さん」

赤城「?」

加賀「私は、貴女と一緒に組めて誇りに思います。…また会いましょう」



-----
---
-

赤城「とまぁこんな感じです」

球磨「要するに古くからの相棒って事だけは分かったクマ」

赤城「皆とは色んな思い出があったのですが…まさかあんな形で再会するとは思いませんでした」

球磨「クマー………」

球磨「そ、そうだクマ!今日は皆集まって鍋するクマ!赤城も一緒に来て食べるクマ!!」

赤城「食べます」





P提督「わーっはっはっは、どんどん食べたまえ。具材はまだたくさんあるぞー」

多摩「むしゃむしゃむしゃ」

赤城「ガツガツガツ」

如月「半分以上が約1名の胃袋の収まってるわねぇ」

時雨「うん…予想はできてた」

熊野「それにしてもこのお肉美味しいですわ」

P提督「奮発した牛肉だからな」

夕立「奮発したって事は、何かいい事あったっぽい?」

P提督「明日は阿武隈の退院日だからな、迎えに行ったらまたパーティするぞ」

夕立「夕立も、そのパーティ参加したい!」

叢雲「あんたね、さすがに私達の鎮守府に帰らないと提督が心配するわよ」

夕立「ぽい…」

P提督「なに、その位許してくれるだろう」

那珂「そういえば、提督の返事はどうだったの?」

P提督「まるゆ達の提督からはしっかり楽しんで来いと承諾の返事をもらったぞ。赤城達の提督からの返事はまだだが、まぁ大丈夫さ」

まるゆ「よかった・・・これでまだ皆一緒だね」

赤城「…あの、P提督さん」

P提督「なにかね」

赤城「提督から返事が来たら、すぐに知らせてもらえないでしょうか」

P提督「? …まぁ、そうだな。返事が来たらすぐに知らせよう」

多摩「…にゃ?」

夕立「…ぽい?」

球磨「…クマ?」

涼風「…?」

子日「…?」

如月「………」

ザザ・・・ザ…



『大至急 救援 求』ザッ…


「………」

グシャ

一旦ここまで!

残り3分の1から全く削れずに資材とバケツが枯渇していく
全部空母棲姫が悪いんや…尚レア艦掘りは攻略中に完了した模様

-時は遡り-





南方棲戦姫「グアアアアア!!」ドォン

龍驤「いやー思ってたより早く決着ついて助かったわー」

吹雪「大井さん、リハビリ段階でこれとか怖すぎますよ…」

瑞鳳「私達、艦載機抑える位しかやってませんでしたね」

陸奥「私なんてその辺の砲撃の盾よ…ビッグセブンなのに」

大井「いえ、これも皆の援護があってこそですから。…それに、早く北上さんと一緒に出撃出来るようになりたいし」

168「辺りにも敵はいなさそうね。何故か手薄だったから、艦隊もそこまで被弾せずに済んだわね」

雪風「しれぇから連絡です!帰投前に北上さんが入院してる病院に立ち寄って来るようにとの事です」

吹雪「病院に?一体何故なんでしょうか…」

大井「まぁ、それじゃあ北上さんに会いにいけるのね。嬉しい」

陸奥「所で、補給はどうするの?」

雪風「補給等は向こうで行うようにとの事です」

龍驤「わざわざ向こうで補給する必要はあるん?なんか妙やなぁ」

陸奥「帰投せずに向こうに行く必要がある…とか?」

大井「とにかく、細かい事は後で考えましょう?今から病院に向かえば翌朝までには着くわ」

168「そういえば天龍達は無事なのかしら…」

龍驤「向こうは赤城や天龍がおるんやし、大丈夫やろ」

吹雪「とりあえず、このまま指令通りに病院に向かうという事でいいでしょうか?」

陸奥「私は構わないわよ」

雪風「大丈夫です!」

大井「さ、そうと決まったら早く行きましょう!!」

168「(元気ねぇ)」

阿武隈「ふんふんふふーん」

北上「…随分上機嫌だね。そんなに退院が楽しみ?」

阿武隈「楽しみに決まってるじゃない。長いことこんな所に入院していたら退屈よ」

北上「まぁそうだろうけどさ。明後日には退院だっけ?」

阿武隈「ふふん、そうなのよ。早く皆と再会したいわ」

北上「あっそ。それじゃああたしはもうちょっと寝ておくよ」

阿武隈「自分から聞いておいて冷めた返事!?」

阿武隈「もう、本当に嫌になっちゃうわ」

大鳳「あはは…阿武隈さんも大変ですね」

阿武隈「人事みたいに言わないでよ…北上さんと話していると振り回されて疲れちゃうんだから」

8「というより、阿武隈さんが勝手に騒いでいるだけのような気がする、けど」

阿武隈「そんなわけないじゃない!そもそも北上さん聞いてきたと思ったらそっけなかったりで何考えてるかわからないから話すのも大変なのよ!?」

大鳳「では無理に付き合わなければいい気もしますが、駄目なのでしょうか?」

阿武隈「それもそうだけど…」

大鳳「それに、明日には退院ならそれまでの辛抱と思えば…」

阿武隈「そうよね…明日には退院だものね。そういえば、貴方達も新しい配属先決まったのよね?」

ミス 明日×  明後日○







8「うん。新しい提督が今日迎えに来るって聞いてますね」

大鳳「私達が以前のような働きを行えないので、後方支援の鎮守府に回されるらしいです」

阿武隈「そうなのね…でも、頑張ればきっと褒めてくれるわよ!」

8「そんな優しい提督だといいんだけど…ブラックな鎮守府だったら嫌です」

阿武隈「ブラ鎮ね…確かにブラ鎮は嫌よね」

大鳳「そういえば、北上さんは今の鎮守府に来る前はあの鎮守府にいたんですよね…」

8「黒提督…裏でとんでもない悪事を働いた挙句艦娘を奴隷のように扱っていたらしいですね」

阿武隈「あたしだったら、そんな所に着任したらすぐにでも逃げ出すわ」

8「けど、その黒提督も逮捕されて新しい提督が着任したと思ったら鎮守府狩りに会っちゃったんですよね」

大鳳「鎮守府狩りが無かったら、私達はあの鎮守府に着任する事になっていたのですが…」




8「………」

大鳳「………」

阿武隈「………こ、この話はやめにしよう?もっと明るいお話しない?」

大鳳「そ、そうですね!もっと明るいお話をしましょう」

8「明るいお話…そういえば、この間読んだ書物に興味深い事が書かれてました」

阿武隈「興味深い事?」

8「輪廻転生って知っていますか?」

大鳳「生命が生まれて、時が立って一生を終えると、また新しい生命として生まれ変わるというあれですよね?」

8「はい。私達艦娘は元々軍艦の生まれ変わりが宿った存在です」

阿武隈「だから艦娘って言われてるのよね」

8「この事から、艦娘は軍艦の生まれ変わりとして捉えられます」

大鳳「そうなりますね」

8「では、艦娘が死んだら…沈んだらどうなるのか。それと、深海棲艦はどうやって生まれたのか」

8「これは仮説なんですが…沈んだ艦娘の一部で、強い怨みを持つ者は深海棲艦になってしまうのではないかと考えられています」

阿武隈「何よそれ!?それじゃあこの戦いは何時まで経っても終わらないじゃない」

大鳳「ですが、強い怨みを持つ…となれば、深海棲艦として生まれ変わる可能性も否定出来ません」

8「深海棲艦についてまだわからない事が多いのでなんとも言えませんが、私はこの仮説の信ぴょう性は高いと思います」

阿武隈「信じたくないなぁ…でも、それじゃあ倒された深海棲艦は何に生まれ変わるの?」

8「…さぁ? とにかく、これはただの仮説に過ぎないので頭の隅にでも入れておいてください」

阿武隈「えー、そこで止められたら消化不良になっちゃうじゃない」

大鳳「ま、まぁまぁ…その話はまた今度しましょう?」

阿武隈「ぶー」

8「ちなみに、今日は週に一度のカレーの日ですよ」

阿武隈「そうだった!早くしないと数量限定だから売り切れちゃう!」ダッ

大鳳「あ、待ってください!」

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/25(月) 12:02:40.25 ID:l0sedzFUO
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阿武隈「よかったー…ギリギリで買えてカレーが食べれて」

8「支給される栄養食とは比べ物にならない程美味しいですからね」

大鳳「でも、そのおかげですぐに並ばないと売り切れてしまうのよね…」

阿武隈「もっと売る数を増やせばいいのよ」

8「そうできない事情があるのでしょう。仕込みの量が今の状態で精一杯とか」

大鳳「あはは…」



チョイチョイ



大鳳「?」



初雪「…迎え、来てる」

大鳳「本当ですか?わざわざ知らせに来てくれてありがとう」

初雪「別に。…私は部屋に戻るから」スッ

阿武隈「大鳳さん達とも今日でお別れかぁ」

8「阿武隈さんも明後日には退院しますよね」

大鳳「離れ離れになっても、きっとまた会えますよ」

阿武隈「でも今日から明後日まで北上さんと一緒で和める人がいないのは嫌なのよ」

北上「だーれと一緒だと嫌だって?」ズイッ

阿武隈「ふわぁあああっ!?」ビクッ

大鳳「あ、北上さんも夕飯ですか?」

北上「まぁねー。正直嫌な顔もいるけど」

阿武隈「なによ、露骨に嫌な態度取ってるのはそっちじゃない!」

北上「そういえば二人共今日新しい提督が迎えに来るんだって?いや~寂しくなっちゃうね」

阿武隈「またしても無視!?」

大鳳「はい、田舎の方の鎮守府で後方支援を行う任務に当てられるそうです」

北上「そっか。…いい人だといいね」

8「そうですね………」ギュッ

阿武隈「そういえば、何時も抱えてるその本、ボロボロじゃない。新しい本は買わないの?」

8「この本は空母提督がくれた大切な本だから…一生手放すつもりはありません」

阿武隈「………ごめん」

北上「あーあ、これだから空気の読めない某軽巡は」

阿武隈「北上さんは黙ってて!」


ピンポンパンポーン


北上「あれ、アナウンス?大鳳達の呼び出しかな?」

大鳳「いえ、確かこの種類のアナウンスは…」

8「まさか…」




『緊急事態です。深海棲艦の大艦隊が此処に接近中、病院の皆様は、大至急避難してください」

一旦ここまで!
E6ラストダンス直前で資源が尽きたでち…春イベの時のように提督が緊急オリョクルに手を染める時が来たでち

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8「深海凄艦が・・・ここに?」

阿武隈「それって、かなりヤバいんじゃ・・・」



明石「貴女達、ここは危険だから早く逃げてください!!」

大鳳「明石さん!?それに間宮さんも」

間宮「病院の艦娘達を避難させているんです」

明石「今はここに立ち寄っていた田舎の提督さんが食い止めますが、規模が違います・・・安全が確保出来る所まで逃げてください」

阿武隈「逃げるって・・・どこに?」

間宮「皆を建物から出し次第私が案内します。でくさら、一刻も早い避難をお願い致します」

明石「私達は他の自力での移動が困難な娘を避難させます。裏口に皆いますのでそこに向かってください」



北上「・・・だってさ」

阿武隈「だってさ って・・・早く逃げないと逃げ遅れちゃうわよ!?」

北上「んー・・・そうなんだろうけどさ。あたし忘れ物しちゃったし、とりあえず皆は先に行っててよ」

阿武隈「もう、先に行ってるわよ!」

大鳳「あ、待ってください!」



北上「・・・さて、と。いっちょやりますかね」

8「何をやるんですか?」

北上「あれ、はっちゃん?二人と一緒に行かなかったの?」

8「北上さんから目を離してはいけない気がしたんです」

北上「ふーん・・・」

8「北上さん・・・貴女は一人で加勢に向かうつもりなんじゃないですか?」

北上「どうしてそう思うの?」

8「・・・あの人の時と同じ感じがしました」

北上「・・・・・・」

8「あの時、それに気付かなくて、私は大切な人を失いました」

8「もう同じ過ちで仲間を失いたくないんです。お願いです、一人で無茶をしないでください」

北上「・・・どうしても行くと言ったら?」

8「無理やりにでも避難させます」

北上「・・・参ったね。あたしってそんなに頼りない?」

8「そんな事ないです!ですが、怪我も完治していない状態で戦場に出たら・・・」

北上「それなんだけどさ、とっくに完治してるんだよね」

8「嘘をつかないでください!」

北上「嘘だと思うなら確かめてみたら?本当に完治してるからさ」

8「・・・完治してるなら何故早く退院しなかったんですか」

北上「・・・・・・なんとなく?」

8「・・・はぁ、もういいです」

北上「お、説得通じた?」

8「言っておきますけど、北上さんが心配だからついていくんです。無茶をしたらすぐにでも離脱させますからね」

北上「はいはい」

スマホの電池が切れそうなので一旦休憩!

8「それで、どうするんですか?正面から行こうにもまず止められますよ」

北上「正面突破も悪くないんだけどねー…めんどいし、窓から降りるよ」

8「いや、普通に足折れますから。窓から飛び降りていくとか何を考えているんですか」

北上「ん?誰も飛び降りるなんて言ってないよ」





シュルシュルシュル





北上「さてと、無事降りた事だし行きますか」

8「………」

北上「ん、どうかしたの?」

8「いえ、なんでもありません」

北上「そっか。そんじゃ行こうか」

8「(カーテンを結んでロープがわりに…古典的ですね)」

8「…って北上さん、そっちは戦闘予測地点じゃないですよ」

北上「いや、あたしが向かうのはこっちでいいの」

8「?」

北上「と言っても、何も確信がないんだけどね…合ってて欲しいような合って欲しくないような」ボッ

8「何を言っているんです?」

北上「べっつにー」

8「とりあえず、私は潜水してついて行きますから」ザブン

北上「あいよー」

カ級「………ムコウデハハデニヤッテイルヨウダナ」

へ級「…ソウダナ」

リ級「トウゼンダガ、オモテノヤツラガドンパチヤッテイルアイダニシセツノヤツラハコソコソニゲダス」

カ級「ソコヲオソッテゼンメツサセルノガワタシタチノヤクメ…ワレラガシレイモエグイサクセンヲカンガエル」

ロ級「キヒヒヒ、カンムス、クウ!」

リ級「オモテノヤツラノサクテキニヒッカカラナイヨウニウラミチカラセッキンシテイルノダ…トツゼンノキシュウニケガニンタチハナススベモナクニゲマワルダロウ」

へ級「デ、ソノナカデモトクニユウセンシテシトメルヤツガソコニマギレテイルト」

カ級「タシカソウコウクウボノ…タイホウトカイッタナ。ヤツハノチノサクセンヲエンカツニオコナウタメニモ、シズメナケレバナラナイ」

リ級「ソウダ。…サテ、ソロソロモクテキノシセツガミエテクル。オンミツコウドウデススムゾ」

へ級「リョウカイ。サクセンヲカイシスグギィ!?」ドォン

カ級「!?」ゴポッ

リ級「キシュウ!?」




北上「おーおー、予想が当たってほしくはなかったんだけどねぇ。ほんとに来たよ」




ロ級「カンムス!カンムス!シズメル、クウ!!」

リ級「コイツ…マサカワレワレノソンザイニキヅイテイタトイウノカ!?」

カ級「バカナ…イッタイドウヤッテ」

ロ級「クカキィ!!」バッ

リ級「マテ、ウカツニマエニデルナ!!」


バシュ



ロ級「グギャアアア!!?」ドォン



8「魚雷命中、敵駆逐ロ級、撃沈しました」

北上「やるねー、とりあえず先制攻撃で2隻撃沈かな」


リ級「…ナルホド、サイショカラマチカマエテイタトイウコトカ」

カ級「テキハニセキ…コチラモニセキカ」ゴポッ


8「敵艦隊には潜水艦もいます…気を付けてください」

北上「あいよ。…重巡と潜水艦か。とりあえず重巡は雷撃戦で処理するとして、潜水艦がうざいなぁ」

8「私の方からでは潜水艦には攻撃出来ません、逆に相手からの攻撃は私には届きませんが」

北上「ん、とりあえず接近よろしく。あたしはあたしで砲撃しとくから」



リ級「ライジュン…センスイカン…ナルホドナ」

カ級「ドウスル?」

リ級「カマワン、ライジュンヲシズメテサッサトススムゾ」

カ級「ワカッタ」

カ級「テキセンスイカン、ナンポウカラセッキンチュウ。トウホウニイドウヲ」ゴポッ

リ級「リョウカイ」スッ



8「敵潜水艦、北東から接近中、位置取りからすると…安全のためにも、西方に移動してください」

北上「あいよ。…ったく、潜水艦を撃とうとすると重巡の射程。ほんっと面倒な位置取りしてくるね」

8「私の接近もあの潜水艦に見られてますからね…かなりの手練ですよ、あの2隻」

北上「はぁ…雷撃戦もさせてくれないし、ある意味群れでやってくる駆逐艦よりうざいかも」

8「それより、今度は南方に移動しないと挟み撃ちにされますよ」

北上「わかってますよっと」スイー



カ級「テキセンスイカン、ライジュントキョリヲトッタ。ウカイシテセッキンシテクル」

リ級「ナラコチラハソレヲサケナガライドウシテホウゲキスレバイイ」ドォン



北上「うわっと! あーもう面倒だなぁ」イライラ

8「近づいて雷撃出来れば勝機はありますが…近づけない上に相手の砲撃は強力です」

北上「こっちは装甲紙なんだから、まともに砲撃戦してたら身がもたないよ」

8「それを考えると上手く近づいて短期決戦に持ち込みたいのですが…」

北上「こいつらにだけ時間割いてる場合じゃないんだよねぇ…かと言って無視するわけにもいかないし」

8「…しかしこれだとまるで対局ですね」

北上「将棋やオセロみたいな?あたし考えるの苦手だし、上手く敵を出し抜いてよ」

8「それしか道がありませんからね…そこ、北西に」



カ級「ヤツラメ、ナカナカシビレヲキラサナイナ」

リ級「ワレワレガココデアシドメヲクラッテイルトシテモ、モクテキノハンタイカラモベツドウタイガウゴイテイル。アセルヒツヨウハナイ」

8「東方に移動…」


カ級「ホッポウニイドウ」


8「そこから北東に…」


カ級「セイホウニイドウ…」


8「そこから北西に…」


カ級「チッ…ホクセイニイドウ」

リ級「オイ、ガケガチカイゾ」

カ級「ダガ、ソノホウコウニイドウシナケレバチカヅカレテオワリダゾ」

リ級「ヤツラメ…ウマイコトオイコマレタカ」

カ級「ダガソコデヤツラガシカケテクル。ソコヲツケバダイダメージヲアタエルコトガデキルゾ」

リ級「ソウウマクイケバイイノダガナ…」ドォン


8「上手く追い込みましたが…様子が変ですね」

北上「そう?追い詰めたなら一気にたたきつぶせばいいじゃん」

8「私は重巡を狙います、北上さんは潜水艦に注意してください」

北上「あいよ。とりあえず砲撃で潜水艦の牽制でもしますかね」ドォン


カ級「チッ…ソロソロライゲキノシャテイハンイダ」

リ級「ネラウハアノライジュンカ…コウナッタラサシチガエテデモシズメテヤル」

カ級「シズメタラワタシガツレカエッテヤル」

リ級「ヤツナラ…ワルクハナイナ」スッ



リ級「キサマハサシチガエル!!」バッ

8「急接近!?北上さん、避けてください!」

北上「うわぁ!? なに、やけにでもなったの?」

リ級「(カカッタ!)」

カ級「(シズメッ…!!)」



雪風「沈ませません!!」バシュ

大井「北上さん、危ない!!」バシュ


カ級「グオオオオ!?」ドォン

リ級「ガッ…!!」ドォン



北上「っ…! ってあれ、大井っち!?どうしてここに」

大井「北上さぁあああん!!よかった、私心配したんですよ」ギュウウウ

北上「ちょ、大井っち苦しいってば。てか何でここにいるのさ」

吹雪「あ、訳は私から話します」

北上「ふーん、つまり任務が終わったけど直接帰投はせずこっちに向かってくれと」

吹雪「戦闘がある事を想定しておけと言われたんですが…一体何があったんですか?」

8「そうです、ここで立ち止まっている暇はないんでした!」

北上「時間ないから簡単に説明するけど、病院が深海棲艦に襲撃されてる」

龍驤「なんやて工藤!?」

吹雪「今はそういうボケはいいです」

龍驤「あっそう…うん、まぁせやね」

8「今は立ち寄っていた別の提督さんの艦隊が食い止めてくれてますが、正直持つかどうかはわかりません」

北上「多分、というか絶対持たないと思う…いや、もたない」

8「戦力差から絶望的かもしれませんが、言い切ってしまえる根拠がどこにあるのかわかりません」

北上「…勘?」

8「勘にしては隠密艦隊とか、色々的確過ぎません?」

北上「んー、なんていうの?あたし、予知夢見ちゃったんだよね」

大井「北上さん、予知夢を見れるんですか!?」

雪風「予知夢…ってなんですか?」

瑞鳳「確か、これから起こる出来事を夢で見る現象だったはずです」

吹雪「予知夢ですか…でも何で北上さんが予知夢を?」

北上「そんなのは知らないよ。でもさっきのではっきりしたけど、確信に変わった」

陸奥「それで、これからどうするつもり?」

北上「…あたしは病院の裏口に向かう。別方向からも隠密の深海棲艦が接近してるはずだから」

龍驤「よっし、それなら早く病院に行こうか!」

吹雪「もう夜ですから、視界に気を付けないといけませんね」

北上「あ、待って」

吹雪「へ?」

北上「向こうのドンパチやってる方にも加勢しないとまずいからさ、二手に別れない?」

龍驤「向こうって…?」

陸奥「そういえば、向こうから煙が見えたわね…深海棲艦の大艦隊って所かしら」

168「向こうの方、かなりやばい状況よ」ザパッ

北上「168もいたんだ、どこ言ってたのさ?」

168「偵察よ。なんか最奥にやばそうなのがいたわ」

吹雪「やばそうなのって…嫌な予感しかしないです」

168「とにかく、ドンパチやってる方はかなり危険よ。戦力を割くなら私達や吹雪達は裏に回った方がよさそうね」

陸奥「となると、私は主線側に回った方がいいわね」

龍驤「出来れば補給してから行きたいんやけど…だめ?」

北上「だめ、多分そんな事してる間に向こうの提督さんの艦隊が全滅する」

吹雪「では、私達が裏を片付け次第補給物資を持ってくるのは?」

8「それならまだ大丈夫かもしれませんね」

北上「よし、そんじゃああたしたちは主線に回るから、裏方よろしく頼むよ」

吹雪「えぇ!?って仕方ないんですけど…あ、提督に戦闘に入ると伝えておかないと」


吹雪「………? おかしいな、繋がらない」

一旦ここまで!後E6クリアすれば夏イベのレア艦コンプなのに…分身ダイソンが、妨害を!
ついでに田舎提督の艦隊の艦娘が思いつかないんで安価を久々にぶん投げておきます
旗艦:翔鶴
随伴艦
安価下1~5(都合上既に出演している艦娘+初風、天津風、ピャー、雲龍、磯風、あきつ丸はNG)

言い忘れていたので追記:川内も都合上NG
鈴谷は登場済みの模様

残り二人の艦娘
安価下1・2

まさかの利根筑摩揃い
尚、安価で出た艦が沈まないとは言っていない
昼飯食べ終わったら書き出して投下します

田舎提督「ええい、深海棲艦の勢力は底無しか!?皆の避難が完了するまでなんとしても食い止めろ!」

翔鶴「はい!」

利根「しかしこうも数が多いと、さすがの吾輩も疲れてしまうぞ、のう筑摩よ」

筑摩「ですが、私達がここで倒れれば多くの人が犠牲になります。なんとしても持ちこたえましょう」

利根「まぁ、そうじゃの。お前さん達もしっかりせい!」

舞風「って、そんな事言われてもこんな数想定した訓練してないよー!」

弥生「泣き言を言っても敵は手加減してくれませんから」

鳳翔「夜戦では艦載機は飛ばせません、接近してくる重巡や駆逐艦に気を付けてください!」

舞風「もー!実質4隻で大群迎え撃たなきゃいけないとか絶望しかないじゃん!!」

利根「つべこべ言わず迎撃に集中!敵がわんさか押し寄せて来ているぞ」




ドォン



利根「な、なんじゃ!?」

筑摩「利根姉さん、無事ですか!?」

利根「わ、吾輩は無事じゃ。それより、今の衝撃は?」

鳳翔「あれは…!!」




泊地戦姫「イマイマシイカンムスドモメ…オマエタチヲシズメルタメニ、ワタシハサラニチkラヲエテカエッテキタゾ」



舞風「あれって、噂に聞く姫ってやつ?…なんかもう、詰んでる?」

弥生「詰んではいない」

田舎提督「くっ、姫の周りの奴らを掃除して、なんとか姫を叩け!!」

弥生「了解」

利根「翔鶴達が動けんからの、今はわしらで持ちこたえるぞ!」

筑摩「はい、利根姉さん!!」

泊地戦姫「ワgホウゲキ…kラウガイイ」ドォン

弥生「っ…!あの深海棲艦、かなりの射撃精度です」

舞風「弥生、大丈夫!?」

弥生「かすり傷程度です、心配はいりません」

翔鶴「気を付けてください、かなりの衝撃です!」

筑摩「戦艦にも負けない長い射程…利根姉さん、どうします?」

利根「どうするもこうするも、こちらの射程圏内まで近づくしかなかろう」

筑摩「分かりました。一緒に行きましょう」


ル級「…フン」ドォン

利根「っと!護衛の随伴艦もかなり厄介じゃのう」

筑摩「夜戦なら私達でも、戦艦を倒す事は出来ます!」ドォン

ル級「ッ…!!」ドォン

イ級「シャーッ!!」バッ

筑摩「駆逐艦!?まずい、避けきれない…!」

弥生「危ない…!」ドォン

イ級「ギィエエエエ!!」ドォン

舞風「ナイス判断!」

弥生「駆逐艦や軽巡にも注意しないと、夜戦は危険です」


泊地戦姫「チョコマkト…ウットウシイヤツラダ」ドォン


利根「ぐあっ!?いかん、カタパルトが…!」

筑摩「利根姉さん!」ダッ

利根「隊列を乱すな、筑摩!陣形が乱れれば奴らに徹底的に潰されてしまうぞ」

筑摩「…ごめんなさい」

利根「さて、たかが小破…吾輩はまだやれるぞ」


鳳翔「皆が頑張ってくれているのに、私達は何も…」

翔鶴「私達は夜が明けるまで待つしかありません。それまで、彼女達を信じましょう」


ピピピピ ピピピピ


翔鶴「…通信?識別信号は…味方?」ピッ


青葉「どもー青葉です。間もなくそちらに私が手配した援軍が到着するので、それまで持ちこたえてください」

翔鶴「援軍?」

青葉「はい、長門さんと大和さんを筆頭とした艦隊です。私も向かっているので、後少しの辛抱ですよ」

青葉「それと、敵艦隊最奥にいる姫はめっちゃくちゃ強いんで、決して正面から挑まないでください」ピッ



鳳翔「…援軍、ですか」

翔鶴「でも、今の話が本当なら希望が見えてきました」

利根「吾輩と筑摩の連携攻撃、くらうがいい!!」ドォン ドォン



泊地棲姫「グオオオ!!」ドォンドォン



筑摩「やりました、敵艦、かなりのダメージを負ったはずです!」


泊地棲姫「ズニノルナヨ、カンムスドモメ…ワタシノゼンリョク、ミセテヤ」






戦艦棲姫「ソコマデニシテオケ、ハクチセイキ」



翔鶴「!?」

舞風「なんかでっかいの出たよ!?」

弥生「あれも姫…でしょうか」

利根「真打登場…と言った所かのう?」

筑摩「利根姉さん、さすがにのんきに構えている場合ではないです」



泊地棲姫「マダダ、マダワタシハyレル」

戦艦棲姫「マトモナコトバスラショウガイガデテイルジョウタイデハ、セントウゾッコウハコンナンダ。ヒケ」

泊地棲姫「………」

戦艦棲姫「モウイチドイウ、ヒケ」

泊地棲姫「…ワカッタ」スッ


利根「お?何やら片方の姫が撤退していくぞ」

筑摩「ですがもうひとりの姫は、先程のよりも手ごわそうです」

利根「関係ない、わしらが食い止めるだけの事じゃ。さぁいくぞ!!」


鳳翔「だめです、皆逃げてください!!」


利根「え?」




グオオオオオオオオン!!




筑摩「っ…!!なんて咆哮!」

弥生「や、弥生…びびってませんから」

舞風「てか、なんか…やばい?」



戦艦棲姫「…マズハコテシラベダ」キィイイイイイイン…





ドォオオオオオオン

一旦ここまで!
悲報:俺提督E6クリア出来なかった模様

ドォオオオオオオン




翔鶴「なっ………!!」

鳳翔「気を付けてください、かなりの衝撃が…きゃあ!」

舞風「砲撃の余波がこれって、シャレにならないってば!ちょ、きゃああああ!!」

利根「いかん、体勢を崩さないように気をつけろ!…ぐぅっ!!」


ザバァアアアアン…


利根「はぁ…はぁ…皆、無事かの?」

舞風「な、なんとか無事だけど…あんなの喰らったら一瞬で消し飛ぶよ」

筑摩「あの敵は…はぁ…格が…違います」

利根「筑摩…!? お主、艤装が!!」

筑摩「か、掠り傷です…姉さん。私はまだ戦えます」

利根「掠り傷でもボロボロではないか!ええい、その状態でまともに砲撃を喰らったら沈んでしまう、早く後方に下がらんか!」

筑摩「ですがそれでは前衛が…」

利根「いいから下がれと言っておる!お主をこんな所で失いとうない!!」

弥生「敵艦隊、来ます…!!」



ル級「………」

ヨ級「………」

リ級「………」


翔鶴「もうすぐ夜明けです、夜が明けたら私達も艦載機を飛ばせるので、それまでなんとか持ちこたえてください!」

筑摩「姉さん…」

利根「筑摩よ、心配するでない。吾輩を誰だと思っておる?」

利根「吾輩を信じろ、仲間を誰ひとりとして、沈ませはせん」

筑摩「分かりました。…姉さん、絶対に死なないでください」

利根「はっはっは!当たり前じゃ。吾輩はそう簡単には沈まんよ」

翔鶴「筑摩の離脱を私と鳳翔で護衛します。その間の指揮、お願いします!」

利根「承ったぞ!」

戦艦棲姫「………」スッ



利根「(奴が下がった? …なるほど。あれだけの威力の砲撃じゃ、連発は出来んという事か)」

ル級「…シネ!」ドォン

利根「っと、甘いわ!」ドォン

ル級「チッ…!」


利根「舞風、弥生!夜戦ならお主達の独壇場じゃ、一気に蹴散らして本丸を叩くぞ!」

弥生「了解」ジャキッ

舞風「まぁそれしかないよねー…」チャキッ


ヨ級「………」ゴポッ


弥生「…っ!潜水艦の魚雷、来ます!」

利根「なんじゃと!? くっ、急速旋回じゃ!!」

ドォン

舞風「ふえぇ…弥生のソナーが無かったら気づかずやられてたよ」




リ級「アノクチク…ソナーモチカ」

ル級「メンドウダ…アノジュウジュンモダガ、サキニヤツヲケスカ」




利根「奴らめ、弥生の目をつけたか…舞風!」

舞風「はいよ!」




ル級「ジャマヲスルナ」

利根「生憎、お主らを止めねば大勢の人が危険に晒されてしまうからのう。退かぬ!!」ドォン


ヨ級「………」ゴポッ


弥生「利根さん!!」

利根「わかっておる!」バッ

ドォン


ル級「チッ…メンドウナヤツダ」

利根「フン、そう簡単に沈む訳にはいかんのじゃ」

ル級「ナラショウメンカラタタキツブシテヤル」スッ


舞風「よそ見してていいのかなー?」バシュッ

ル級「シマッ…!!ガァアアアア!!」ドォン



舞風「へっへーん、私だって夜戦だと強いのよ?」

リ級「ソウカ、ナラバシヌガヨイ」スッ

弥生「そっちこそ…」バシュッ

リ級「…!!」バッ

利根「舞風、大丈夫か!?」

舞風「いやー危なかったよ、ありがと弥生」

弥生「…別に。それより、来る」



イ級「クカカカカ!!」

チ級「オトス…」

タ級「フフフ…ゼツボウシロ」

リ級「オマエタチ…ガンバルノハイイガ、コノカズノサヲタッタ3セキデクツガエセルトオモッテイルノカ?」

ヘ級「100セキヲコエルカンタイ…ケッカナドイウマデモナカロウ」

ヨ級「オマエタチガドウアガコウト、カチメナド…ナイ」ゴポッ




舞風「改めて見ると…絶望すぎるでしょ」

利根「ふむ、確かにな」

舞風「開き直ってる場合!?」

利根「じゃが、やるしかなかろう。出来る限り食い止めるぞ!」

弥生「…待って」

利根「どうした、また潜水艦の攻撃か?」

弥生「違う。…誰か、来る」







「100隻を超える艦隊との夜戦?ワクワクするじゃん」

ドドドドドォン


タ級「ナッ…!?」

リ級「ナニガオキタ!?」



弥生「援軍…?」

利根「あ、あれは…!」



「おー、見事なまでに真っ黄色。フラグシップが首揃えて、久々に楽しめそうじゃん」

川内「って事で…一足先に、川内参上!夜戦は私の領域よ」



舞風「援軍って…たった一隻?」

利根「馬鹿者!奴が来てくれただけでも百人力じゃぞ!!」

弥生「…それはさすがに盛りすぎだと思う」

利根「お主らは知らんのか。奴こそ元帥直属部隊の内の1隻、夜戦で奴の右に出る者は無し」

利根「一度の夜戦でたった1隻で200隻もの深海棲艦を狩ったとの伝説を持つ夜戦の女王、それが川内じゃ」

川内「あのー、盛り上がってる所悪いんだけど…そっちは大丈夫?」

利根「ん?おぉ、こっちは1隻離脱したもののまだ大丈夫じゃ」

川内「よかった。もうすぐ長門達も来るから、それまで頑張って食い止めてね」スッ

舞風「って、一人で前に出て何するつもり!?」

川内「何って、夜戦に決まってるじゃない」

舞風「いや、それは知ってるけど。まさか一人で特攻とかするつもりじゃないよね?」

川内「縁起悪い事言わないの。せっかくの夜戦だし、楽しまないと」

川内「という訳で、後ろは任せたよ」シュバッ

舞風「ってちょっと!?…行っちゃった」

利根「あー、まぁああいう奴じゃ」

弥生「戦国無双見てるみたい」





川内「夜戦って楽しいよね!」ドォンドォンドォン

リ級1「クソガ…チョウシニノルナ」

リ級2「サンホウヲカコンデノホウゲキ…ヨケラレマイ!」

リ級3「ジェットストリームアタックダ!!」

ドォン



リ級1「ヤッタカ!?」

川内「はい残念、また来週」ザシュッザシュッザシュッ

リ級1・2・3「」ドサッ



ル級「エエイ、ヤツヒトリアイテニツギツギト…!」

ホ級「モウダメダ…オシマイダァ」

ヌ級「モウシアゲマス!カンタイノハンスウイジョウガゲキチンサレマシタァ!!」

戦艦棲姫「ソウカ…マァ、ソウナルナ」スッ

ヌ級「モ、モウジュウテンサレタノデスカ?」

戦艦棲姫「アァ…ワタシガデル」



利根「うーん、あれは夜戦というより狩りじゃな」

舞風「前線でめっちゃ暴れてるおかげでこっちはまだマシだねー」

弥生「…そうでもない。あれ」スッ

利根「…どうやら敵の大将がまた動き出したようじゃな」



川内「お、もう大将のお出まし?私は構わないけど」

戦艦棲姫「ズニノルナヨ…」シャキン

川内「日本刀…へぇ」


ガキィン キィン キィン ガキィン


川内「ふぅっ………!」ギチチチチ

戦艦棲姫「ッ………!」ギチチチチ

川内「っはぁ!」キィン

バッ

戦艦棲姫「タイシタミノコナシダ…」

川内「デタラメなパワーね…力での真っ向衝突は不利か」

戦艦棲姫「オマエノテキハワタシダケデハナイゾ」スッ

ハ級「キシャアアアアア!!」バッ

ニ級「オォオオオオ!!」バッ

ロ級「シェエエエエエエエアアアア!!」バッ

川内「面倒くさい!」ジャキンッドォンドォンドォン

戦艦棲姫「イッシュン、トマッタナ」ブォン

川内「しまっ…!!」ドグシャ



川内「がっ…はっ!!」バシャッバシャッドシャッ

川内「(まずい…あのでかいやつの拳…洒落にならない威力)」ガハッ

川内「(うわ、吐血したよ。内蔵…あちこちの骨も持ってかれた。馬鹿力すぎる)」ハァ…ハァ…


利根「いかん、川内が!!」

弥生「夜も明ける…」

舞風「って事は…後方の空母達も襲ってくる?」


ヲ級「………」

ヌ級「ヨウヤクヨルガアケタ…」

戦艦棲姫「ヨルガアケタカ…クウボタチ、ゾンブンニヤレ」


川内「(やば…夜が明けたら、私の領域が………)」

翔鶴「艦載機、発進します!」

鳳翔「夜明けにま間に合いました…行きます!」

利根「翔鶴、鳳翔!よく来てくれたぞ」



リ級「テキクウボガキタカ…」

戦艦棲姫「シレイカラノメイレイダ…クウボヲユウセンシテツブセ」

ヲ級「…ワカッタ」

ヌ級「ヒャッハー!カズノボウリョクダァ!!」



利根「なんじゃあの艦載機の数は!?」

舞風「ちょ、洒落になってない!こっちと戦力違いすぎぃ!!」

翔鶴「くっ…だめです、防ぎきれません!!」

鳳翔「数が多い…くぅっ!」ドォン

舞風「大量の爆撃きたぁ!?」

利根「まずい、逃げ場がないぞ!!」

弥生「四方八方からの絨毯爆撃…うん、無理です」



戦艦棲姫「ゼツボウシロ…アットウテキセンリョクサニ」





ドォンドォンドォンドォンドォン!!



利根「ぐあぁああああああああ!!」ドォンドォンドォン

弥生「こんなの喰らったら…駄目!!」ドォンドォン

舞風「弥生…っ! きゃあああああああああ!!」ドォンドォンドォン

鳳翔「ぐっ…!皆……っ!!きゃあああああああああ!!」ドォンドォンドォン

翔鶴「そんな…皆、沈んじゃだめ…!ぐぅううう!!」ドォンドォンドォン




翔鶴「…っ……う…み、皆…無事?」

利根「はぁ…はぁ…吾輩は…まだ…大丈夫じゃ。他の者は?」

弥生「………ぅ…」

利根「弥生!と隣にいるのは、舞か………ぜ?」

弥生「…っ!舞風!?貴女、身体……っ!!」

舞風「や……よい……無事?」

弥生「私はいいの、貴女が守ってくれたから…でも、貴女が!!」

舞風「そう……よかっ…た…ナイス、判断…だね」

翔鶴「舞風さん…貴女、下半身が…吹き飛んで…」

舞風「ごめん……もう、感覚が…なくて…動け、ないや」ブクブクブク

弥生「舞風…沈んじゃだめ!」ガッ

利根「いかん、舞風が…!」

鳳翔「敵艦載機、また来ます!」

利根「っ…!次から次へと……しかもよりによってこんな時に!!」

舞風「皆…あたしの、事は………いいから、さ」

利根「黙れ!吾輩がいる限り、仲間は誰も沈ませんと決めたのじゃ!!」

利根「弥生、しっかり舞風を支えてやっておれ!!なんとしても生きて帰るぞ!!」

弥生「わかって…る!」



戦艦棲姫「マダイキガアルカ…コチラノ20セキモノクウボのバクゲキニタエルトハナ」

戦艦棲姫「エンリョハイラン…マトメテナギハラッテシマエ」

ヲ級「ギョイ」



長門「させん!!」ドォン

大和「はぁ!!」ドォン


ヲ級「ヲガッ!?」ドォン

ヌ級「ギェエエ!?」ドォン

戦艦棲姫「ッ…!!」


青葉「お待たせしました、なんとか間に合いましたね」

長門「川内、大丈夫か?」

川内「遅いわよ…あたしは、ちょっと動けないから…ごめん、後頼んだ」

長門「全く…一人で先走るからだ。今は休め」

大和「ですが、川内さんがここまでやられる程の相手…相当ですよ」

長門「関係ないさ。…それより」チラッ



利根「はぁ…はぁ…」

翔鶴「新しい…援軍?」



長門「仲間をここまで傷つけられたんだ、この怒り…奴らにぶつけなければ気がすまない」

一旦休憩 休みボケってこわひ
さぁ次イベに備えてビスコ大和武蔵を狙って資材を貯めてはつぎ込むぞー(自棄)

龍驤「見えたで、あそこでまだ戦闘しとる!」

陸奥「なんとか間に合いそうね…状況は?」

龍驤「味方は大破が5、中破1…それとほぼ無傷が3人やね。青葉と長門がおるで」

北上「青葉と長門って…あの青葉と長門?」

龍驤「見間違いやないと思うけど、あの青葉と長門や。大和もおるで。後、少し離れた所で川内が大破しとる」

陸奥「川内に長門、大和…元帥直属部隊が3隻も揃ってるって何事よ」

瑞鳳「元帥直属部隊って…そんなに凄いんですか?」

北上「凄いというか、文字通り化物。むっちゃんは長門の同型艦だけど、長門は妹とは比べ物にならない位…規格外に強いよ」

龍驤「聞いた話によると、青葉も元元帥直属部隊やったらしいで。青葉や川内、大和も長門に負けない強さや」

瑞鳳「…なんというか、凄いんですね。元帥直属部隊」

北上「それより、敵艦隊とそろそろ接触するよ。準備はいい?」

龍驤「ウチは問題ないで。瑞鳳、開幕の航空戦、しっかりせんといかんで」

瑞鳳「は、はい!」

大井「私達も先制攻撃、負けませんよ」

北上「おーおー、大井っち張り切ってるねー。でも無理しないでよ」

大井「安心してください、こう見えてリハビリして戦える位には回復してるんですよ?」

利根「ぜっ…はっ…」

翔鶴「利根さん、無理のしすぎです!このままだと貴女まで沈んでしまいます」

利根「何を…言うか。吾輩がここで粘らねば、皆沈んでしまうじゃろ」

利根「それだけは絶対にさせん…田舎提督の鎮守府で最古参の吾輩がいる限り…絶対に」


ヌ級「カゾクアイッテヤツカ?ツブシタクナルネェ」

ヲ級「…マテ。またアラテダ」

ヌ級「ンア?」



瑞鳳「敵艦隊、こっちに気づきました!」

龍驤「構わへん、艦載機飛ばしたるでぇ!!」ビシュッ



ヲ級「タッタ2セキ…カンサイキハウチオトス」ビシュッ

ヌ級「キヒャハハ!!オチロイトロォ」ビシュッ


青葉「そうはさせません!!」ドォン


ヌ級「グェッ」ドォン

タ級「…キサマカ」

ヲ級「…ドウスル?3ホウコウはタイオウシキレンゾ」

「…ワタシガデヨウ」スッ



青葉「…泊地棲姫」

泊地棲姫「アノトキノネズミガ…ワタシハゼンカイノヨウニアマkナイゾ」

青葉「生憎ですが、今の私も手を緩める程甘くはありませんので」

泊地棲姫「ホザk…シネ」



翔鶴「新しい援軍…これなら、なんとかなるかも」

翔鶴「鳳翔、残った艦載機を飛ばせますか!?」

鳳翔「飛ばせない事はないですが…その後戻せませんよ」

翔鶴「わかっています。…ですが、あの方達の所に一度戻せば、回収出来ます」

翔鶴「彼女達だけでは制空権は奪われたままです…ですが、私達の艦載機が加われば、制空権を五分近くまでは持っていく事が出来るかもしれません」

鳳翔「………提督、許可をいただけますか?」

田舎提督「発進を許可する」




龍驤「くぅ…なんやあの艦載機の数、きっついなんてもんやないで!」

瑞鳳「このままでは制空権が…!!」

ビシュッ ビシュッ

龍驤「新たな艦載機…!?」


翔鶴「友軍の皆さん、微力ながら加勢します!」

鳳翔「駆けつけてくれた方達の為にも…何としても生き残りましょう!」

長門「…どうやら、戦況はこちらに傾きだしてきたようだな」

戦艦棲姫「フン、ソレガドウシタ。タッタ2セキデワタシヲトメルツモリノヨウダガ…ハタシテデキルカナ?」

大和「私達は元帥直属部隊…他の方達と一緒にしていると、あっという間に死にますよ?」

戦艦棲姫「ナラ…トメテミロ」スッ



グォオオオオオオオン!!


長門「…いいだろう、ビッグセブンの力、見せてやる!!」バッ


ゴッ



長門「ふっ…ぐ…!!」グググググ

戦艦棲姫「ッチィ…コイツノカイリキトゴカクトハナ」ググググ

長門「よそ見をしている暇はあるのかな?」ニッ




大和「超弩級戦艦、大和の力…見せてあげます」ジャキンジャキンガシャン

大和「この一撃…耐えられるものなら耐えてみなさい」キィイイイイン


戦艦棲姫「ッ!!」

長門「今更気づいた所で遅い!」バッ

大和「大和砲、発射!!」ドォオオオオオン



ザッパーン



陸奥「何!?凄い衝撃…きゃあ!」

龍驤「こ、この波あかんって!いややぁああ!!」

大井「き、北上さ…きゃあ!」


ヲ級「アノホウゲキ…センカンセイキ、イヤチガウ!?ウグゥウ!!」

タ級「ヨハダケエコレッテ…ジョウダンジャナイワ」



川内「ちょ、そんなんぶっぱなしたらこっちにも波が…わぶっ」




大和「………ふぅ」

長門「さすがにあれを喰らえば、やつも生きてはいまい」

大和「そうですね…ん?」


キィイイイイイイン



大和「この音…まさか!?」



戦艦棲姫「サスガニシヌカトオモッタゾ…オカエシニコイツヲクラワセテヤロウ」

戦艦棲姫「…シズメ」カッ


大和「皆逃げて!! っあぁあああああああああああ!!!」


ドォオオオオン


長門「大和ぉおおおおおおおお!!」


川内「ま、また大波が…うわっぷ!」



大和「っ…あ…はぁ…はぁ…」シュウウウウ

長門「大和、大丈夫か!?」

大和「ぐ…まだ、だいじょう…がはっ」

長門「無理をするな、全身酷い傷だぞ」

大和「ごめんなさい…油断、したわ」



戦艦棲姫「………ホウ、タエタカ。ダガソノヨウスデハモウタツノハヤットノヨウダナ」


長門「貴様…!」ギリッ


利根「長門、そいつの超砲撃は連発出来ん!チャージが終わるまでにケリを付けるのじゃ!!」

タ級「ヒトノシンパイヨリジブンノシンパイヲシタラドウダ?」バッ

陸奥「そっちこそ自分の心配をしたらどう?」ドォン

タ級「ガッ…!」ドォン

北上「大井っちと組めば、最強だよね」バシュ

大井「こうしてまた北上さんと一緒に戦えるなんて、嬉しい」バシュ

ヌ級「イキヲハクヨウニギョライヲハクナァ!!」ドォン



長門「…なるほど、確かにあれだけの威力だ。再び撃つにはそれ相応の時間が必要だろうな」

戦艦棲姫「(…サイショノイッパツデキヅカレテイタカ。マァイイ)」

戦艦棲姫「ツギノホウゲキマデニ、キサマニワタシヲタオスコトガデキルカナ?」

長門「倒してやるさ…私を舐めるなよ」

戦艦棲姫「ホザケ!!」




ゴッ



長門「何故病院を狙った!?お前達の目的は一体何だ!?」ヒュッドッ

戦艦棲姫「ワレラガシレイカンノカンガエナド、キサマラニハリカイデキマイ」ガッバキィ

戦艦棲姫「キサマラコソ、ナゼセンソウヲツヅケル?トクニキサマナラモトモトコノセンソウガドノヨウナモノカ、ワカッテイルハズダロウ」ブンッ

長門「あぁ、お前達のような化物に海を明け渡すつもりはない。だから我々は海を取り戻す為に戦っている!!」ガキィン ビュッ

戦艦棲姫「フン、キレイゴトヲ…ソモソモワレワレノクラシヲサキニオビヤカシテキタノハ、キサマラデハナイカ」ゴシャア

長門「ぐっ…どういう事だ!?」

戦艦棲姫「モトモトワタシタチノドウホウハシンカイデヒッソリトクラシテイタ…ダガ、オマエタチハウミヲヨゴシ、セイカツヲオビヤカシタ」

戦艦棲姫「キサマラガウミヲヨゴサナケレバ、ワレワレノナカマハシズカニウミデクラセタハズダ!!」ブンッ

長門「ちっ…それで海を汚される事を嫌って、海を侵略しようとでも考えたか?」ヒュガッ

戦艦棲姫「サイショハウミヲヨゴスナトウッタエカケルダケダッタラシイ。…ダガキサマラハソレニタイシテコロスキデコウゲキヲクワエタ」ドガッ

戦艦棲姫「ダカラワレワレノナカマモオウセンシタ!ダガオマエタチノチカラヲマエニドウホウハツギツギトシンダ!!」ゴシャッ

戦艦棲姫「ダガイマハチガウ…ワレワレニハキュウセイシュガイル!!」ドガァッ

戦艦棲姫「ワレラガシレイカンハ、キサマラニタイコウスルタメノチカラヲヨウイシテクレタ!!」

戦艦棲姫「ソレダケジャナイ、ウシナッタドウホウモモドッテキテ、キサマラニフクシュウスルタメノシュダンモヨウイシテクレタ!!」

戦艦棲姫「ダカラワタシタチハ、アノカタニシタガウ!キサマラヲシズメル!!タマシイガクチハテルマデ、ナンドシズンデモ!!!」ブンッ

長門「それが貴様の答えか…戦艦棲姫」ガッ

長門「だが、こちらにも負けられない理由がある、我々が退く事で無力な者が傷つき、恐怖する!!」ブオンッ

戦艦棲姫「ッ!?」ブワッ

長門「貴様が退かぬというのなら、私達も全力で貴様を倒す!!」ジャコンジャコンジャキン


長門「話し合いで平和な解決等という甘い考えはもう持たん、だからお前達も全力で来い!!それらを全て受け止めた上で、我々は勝つ!!」

長門「それが貴様の答えを聞いた上での、私の答えだ!!」ドドドドドォン



ドォオオン



戦艦棲姫「ガ…ハッ…」

戦艦棲姫「(バカナ…ワタシガ…シズムノカ………マタ?)」

戦艦棲姫「(マタ、ヤブレテ…シズムノカ)」

戦艦棲姫「(ダガ、モトノタマシイガアルカギリ…ワタシハホロビヌ)」

戦艦棲姫「(ダカラ…コノワタシカラノ、セメテモノミチヅレニ)」スッ



利根「あやつ…まさか!」ダッ

翔鶴「利根、何処に行くの!?」




戦艦棲姫「タダデハシズマヌ…オオキナツメアトヲノコシテヤル」キィイイイイイン…



長門「あの方向は…まさか、貴様!?」





青葉「あっちは…病院!?」

泊地棲姫「グ…」スッ



北上「あー疲れた…って、あれってまさか…」

陸奥「向こうは吹雪達が向かった…だめ!なんとしても阻止して!!」

龍驤「阻止っつったって…間に合わへん!!」


長門「させん!」バッ

ル級「ジャマハサセナイ…」バッ

長門「くそ、邪魔だ!!」





戦艦棲姫「シセツゴトシズメ…ワレラノウラミニヤカレテ!!」ドォオオオオオン






利根「そうはさせぬぞ!!」ドウゥ

瑞鳳「な、何!?」

陸奥「あの子、まさかたった一隻であれを止めようと!?」

龍驤「無茶や!あの大和ですら瀕死に追い込まれたのに…そんな事したら、死んでまうで!!」





利根「ふぐ…ぐぅ……!!ぬぉおおおお………!!!」

鳳翔「利根さん、無謀すぎます!!」

弥生「たった1隻で…利根さんが…死んじゃう」

翔鶴「お願い利根、筑摩が待ってるのよ!!」

利根「その筑摩達を守る為に…こうして軌道を……!!」

利根「(ほんの少し…ホンの少し砲撃の軌道を逸らすだけでいいのじゃ)」

利根「(それだけで…大勢の命が…筑摩が、助かる)」

利根「(だからここだけは…死んでも退く訳にはいかぬのじゃ……!!)」

利根「あぁあああああああああああああああっ!!」




カッ






---
-----



筑摩「利根姉さん、また日向ぼっこをしていたのですか?」

利根「おぉ筑摩よ、お主もこうしてお天道様の光を浴びてみぬか?」

筑摩「その前に、提督が呼んでいましたよ?なんでも、正規空母の新しい艦娘が配属されるとか」

利根「おっと、そうであったか。新入りが来るとあっては、しっかり出迎えなければな」スッ

利根「…しかし筑摩よ、この土地は見事なまでに何もないな」

筑摩「まぁ…田舎ですから」

利根「それもある。…じゃが、何もないからこそワクワクしては来ないか?」

筑摩「?」

利根「何もないこの大地、海から吾輩達の一歩が始まる。それがどんどん広がって、やがては都会にも負けぬ程成長する」

利根「そんな事を考えると、ワクワクしてたまらんのじゃ」

筑摩「姉さん…」

利根「筑摩よ、これからどんどん艦隊を大きくして、鎮守府やこの地域を立派にしていこうな」

筑摩「はい。…その時は利根姉さんも一緒です」

利根「はっはっは、吾輩が沈む訳なかろう。筑摩こそ、決して沈むでないぞ」

筑摩「はい、利根姉さん」


-----
---



利根「(すまんのう、筑摩よ………約束…………守れそうに、ない………百万年の…昼寝…だ………な………)」

一旦ここまで!
欝が上手く書けんのぅ…なぁ筑摩よ

ヒュウウウウウウ…………




長門「………」

青葉「………」



戦艦棲姫「」




翔鶴「利根…舞風………どうして…」グスッ

弥生「………」ギュッ

舞風「」

鳳翔「舞風…安心したように眠ってます。きっと、安心して…天国…に…」




北上「………」スッ

大井「北上さん…艤装のかけらを拾ってどうするんですか?」

北上「…別に。ただ、鎮守府に帰ってこれないのは寂しいからさ」

北上「責めて艤装の一部だけでも、帰還させてあげたいだけ」

大井「………」



陸奥「………長門」

長門「…なんだ」

陸奥「その…一度、戻りましょう。何時までもここにいる訳にはいかないわ」

長門「…そうだな」




長門「皆、各々思う事はあるだろうが…一度帰投しよう。話はそれからだ」




ピピピピピピ




龍驤「ん?別働隊からの通信やな…ちょっちまってな」ピッ


龍驤「どしたん?ウチらは作戦完了しとるで」



吹雪「た、大変です…明石さんと大鳳さんが」




吹雪「敵に鹵獲されました!」

-病院裏 避難路道中-


8「大鳳さん!!」

大鳳「ぅ…ぐ…」

ル級「タヨリノクウボガコシヌケデ…カケツケタエングンモカノジョニカカレバコノトオリ」

リ級(?)「………」

ソ級「メアテノジンブツトコウサクカンヲロカクシタケド…ドウスル?」

リ級(?)「目的は達成した。お前達はその2隻を連れ帰れ」

ル級「ハッ」




阿武隈「ま…待って」ヨロッ

吹雪「だめです、相当ひどい怪我を負っているのよ。安静にしてください」

阿武隈「でも…このままじゃ、大鳳さんと、明石さんが…ぐっ」ズキッ

吹雪「(阿武隈さん達がここまでボロボロに…敵戦力に対抗できる艦がほとんどいないのもあるけど)」

吹雪「(あの左目に青い炎を纏っている重巡リ級…今までの重巡の比なんかじゃない、とんでもない強さです)」



リ級(?)「どうした、もう来ないのか?」

雪風「貴女…一体なんなんですか?他の深海棲艦と全然違います」

雪風「答えてください、何で大鳳さん達を攫って行こうとするんですか!?」

リ級(?)「敵の戦力になりかねん奴は殺す、もしくは鹵獲する。戦争の定石だ」

リ級(?)「それと、注意を惹きつけてこっそり奪還を狙っているようだが…無駄だ」


ドォン



168「がぼっ…ボハッ!!」バシャア



ホ級「ヒヒヒ、ワタシノタイセンソウビハヒャクハチシキマデアルゾ」




吹雪「168さん!?」



リ級(?)「掃討戦を生き残って来た私は他と違って間抜けではない。残念だったな」

リ級(?)「そこのお前も、ああなりたくなかったら妙な行動は起こさない事だ」



8「…っ!」ビクッ



ホ級「リーダー、ロカクブタイノテッタイ、オワッタ」

リ級(?)「わかった。なら私達も長居は無用…撤退するぞ」

ホ級「アイヨ」



8「また………また、何もできなかった。私がいても…何も………」

長門「戦艦長門、戻ったぞ」

陸奥「戦艦陸奥、たった今合流したわ」

吹雪「あ、皆さん…」

北上「…状況はどうなの?」

吹雪「大鳳さんと明石さんが敵に鹵獲…他の方は少なからず重軽傷を負っています」

北上「………そう」

吹雪「ごめんなさい…私達の力が至らないばかりに」

龍驤「何言うとんねん。…死人が出なかっただけマシや」

吹雪「え、それって…」

陸奥「大鳳を迎えに来るはずだった艦隊の…舞風と利根が戦死したわ」

長門「それだけではない。…私達の艦隊の川内と大和も大破、他数名中大破だ」

陸奥「ドックの空きがあれば利用したいんだけど…病院内もかなり立て込んでるわね」

吹雪「はい…明石さんがいない現状、配属されている看護婦だけでは処理しきれていません」

吹雪「ドックも空いているのはいくつかあるのですが…」

長門「扱える人員が割けない、と」

吹雪「はい…」

長門「ならその空いているドックのいくつかを使用させてくれ、私もドックの扱い方や治療の仕方は心得ている」

吹雪「そ、そうなんですか?」

長門「ここのスタッフもそれは承知済みのはずだ。今は緊急事態、猫の手も借りたい状態のはずだ」

吹雪「分かりました、すぐに確認とってきます!」

長門「…うむ、こんな所か」

田舎提督「すまないな…私の所の娘達を優先してもらって」

長門「我々の方は少し特殊なのでな…それに、戦死者が出てしまった艦隊だ。少なからずとも心の傷は残ってしまうだろう」

田舎提督「…筑摩になんて言えばいいかな、それに舞風も…」

長門「…そちらの艦隊まで守りきれなかったのは私達にも責任がある。すまなかった」

田舎提督「いや、こっちの判断ミスもある…むしろ援軍として駆けつけてくれて、感謝しているよ」

長門「救援に駆けつける事が出来たのは、青葉がこの事を伝えてくれたからだ」

長門「…最も、彼女は何時の間にか何処かに行ってしまったがな」

瑞鳳「はぁ…」

龍驤「はぁ…」

川内「どうかしたのフルフラットコンビ」

龍驤「だぁれがフルフラットコンビじゃ!!」

吹雪「ま、まぁまぁ…落ち着いてください」

大和「そうですよ、ここは病院ですから、静かにしないと怒られます」

龍驤「ぐぬぬ…」

吹雪「はぁ…どうしてこうなるの」

北上「おーおー、喧嘩でもしてんの?元気だねぇ」

吹雪「ただ元気なだけならいいんですけどね…」

龍驤「上等や、表にでろ。ウチの艦載機の実力みせたる」

川内「あー、目つぶってても避けれるよそんなの」

龍驤「なんやとぉ!!」

北上「けが人相手にみっともないよフルフラット」

龍驤「どぅあるぇがぁ!!」

瑞鳳「先輩、みっともないのでそろそろ自重してください」

龍驤「」

大和「貴女は平気そうね。慣れてるのかしら、こういう空気」

北上「んー、まぁ…ね」

大井「あの、大和さん…こう見えて北上さん凄く落ち込んでるので、あまり刺激しないであげてください」ボソッ

大和「そうなの?そうは見えないですけど」ボッソボソ

大井「はい、表面上は取り繕ってますがかなり落ち込んでます」ボソボソ

北上「ちょっと二人で何こそこそ話してるのー?」

大和「その…ごめんなさい、落ち込んでるの知らなくて」

大井「大和さん、小声で話した意味わかってます!?」




吹雪「はぁ…それにしても元帥直属部隊かぁ」

瑞鳳「私達も何時か大和さんや川内さんみたいに強くなれるんでしょうか」

川内「無理」

吹雪「ひどい!?」

北上「随分バッサリ切ったね…努力とかじゃ絶対抜けない天才みたいなやつ?」

大和「そういう訳でもないんですけどね…」

瑞鳳「うーん、じゃあ艦種の違いかな?」

川内「それも違うわ。駆逐艦で元帥直属部隊に所属している艦娘がいるから」

龍驤「何か訳ありって感じやね…」

川内「そ、私達の強さは訳ありなの」

北上「訳ありねぇ…何か改造手術でもしたの?」

川内「改造、ね…あながち間違ってはいないわね」



川内「貴女達は近代化改修って、知っているかしら?」

一旦ここまで!
次回、明かされる近代化改修の衝撃の真実ぅ!

元帥直属部隊

・元々低速の戦艦だったのに高速機動な戦艦がいるらしい
・他の追随を許さない究極の火力を持った超弩級戦艦がいるらしい
・他の追随を許さない鉄壁の耐久力を持った超弩級戦艦がいるらしい
・夜戦においては右に出る者のいない超無双軽巡がいるらしい
・滅多に表に姿を現さない故に幻と呼ばれる駆逐艦がいるらしい
・元帥直属部隊に所属していたが、ある日元帥直属部隊から離れた重巡がいるらしい
・新しく元帥直属部隊に入る予定の爆乳正規空母がいるらしい


皆はわかったかな?

あした


     三(^o^)

三(^o^)(^o^)^o^)(^o^)   (^o^)三(^o^)三(^o^)      (^o^)三(^o^)三(^o
     三(^o^)      (^o^)      三(^o^)    (^o^     三(^o^)
   o^)三(^o^)       (^o^)     三(^o^)    .(^o^)三(^o^)三(^o^)
  o^) 三(^o^)              三(^o^)    .(^o^)    三(^o^)
 o^)  三(^o^)             三(^o^)     .(^o     ..三(^o^)
.o^)   三(^o^)            三(^o^)            三(^o^)
o^)   三(^o^)           三(^o^)             三(^o^)

あした


     三(^o^)

三(^o^)(^o^)^o^)(^o^)   (^o^)三(^o^)三(^o^)      (^o^)三(^o^)三(^o
     三(^o^)      (^o^)      三(^o^)    (^o^     三(^o^)
   o^)三(^o^)       (^o^)     三(^o^)    .(^o^)三(^o^)三(^o^)
  o^) 三(^o^)              三(^o^)    .(^o^)    三(^o^)
 o^)  三(^o^)             三(^o^)     .(^o     ..三(^o^)
.o^)   三(^o^)            三(^o^)            三(^o^)
o^)   三(^o^)           三(^o^)             三(^o^)

川内「貴女達は近代化改修って、知っているかしら?」

北上「近代化回収?」

龍驤「それじゃ近代の物を回収するみたいな言い方になるで」

北上「わかってるわかってる」

瑞鳳「その、近代化改修とは一体なんでしょうか?」

吹雪「近代化改修……昔そのような技術の研究が行われていた事位なら知っています」

川内「聞いた事がある位の人がいる位、か」

大和「まぁ、それが普通なのよね」

吹雪「でも、その近代化改修と川内さん達の強さがどう関係しているんでしょうか?」

川内「簡単にいえば、私達は近代化改修を受けて今の強さを手に入れたの」

北上「へー、じゃああたし達も近代化改修を受けたら強くなれるの?」

川内「そんな簡単な訳ないじゃない」

吹雪「え?でも、近代化改修を受けて今の強さを手に入れたって……」

川内「リスクが高すぎるのよ。……そう、あまりにもリスクが高すぎる。それに犠牲だって存在する」

瑞鳳「えっと、どういう事ですか?」

川内「例えば、片方は守りに優れた艦娘。もう片方は攻めに優れた艦娘。二つを合わせたらどうなると思う?」

龍驤「……攻めと守り、両方に優れる?」

川内「単純に考えればそうなるわね。厳密に考えなければ近代化改装はそういう方法で艦娘を強くする認識であっているわ」

瑞鳳「じゃあ、お互いのいいところを合わせる事が出来て万々歳って事?」

川内「本当にそう思う?」

吹雪「ち、ちょっとまってください!二人の艦娘を合わせたらって……それって、片方しか残らないんじゃ?」

川内「その通りよ。片方がベースとなって、もう片方はその強化の礎となる。勿論礎となった艦娘は犠牲となる」

吹雪「そん、な……」

龍驤「でも、それじゃあ鎮守府中に出回らない技術になる訳やで。ウチも全然聞いた事なかったし」

川内「それだけじゃないわ。近代化改修を行う事自体にもかなりのリスクが存在するの」

北上「なに、ほかにも問題があるの?」

川内「命を犠牲に強さを移してはいおしまい、なんて都合よくはいかないのよ」

川内「いい、ベースとなった艦娘に引き継がれるものはピンポイントで長所なんて事は出来ないのよ」

川内「大体は長所をある程度引き継ぐ事が出来るわ。けど、艦娘がどのようにして生まれるか、忘れてはいないわよね?」

吹雪「はい、確か艦の魂を受け継ぐ適正を持った女性だけが、訓練を受けて艦娘となる事が出来るんですよね?」

川内「そう、適性を持った女性。つまり私達が訓練を受けた末に専用の調整を受けて、それでようやく艦娘として戦う事が出来る」

川内「じゃあ、ベースとなる艦娘が礎となる艦の適正を備えていなかったらどうなる?」

瑞鳳「え……っと?」

吹雪「適正の無い艦用の調整を受けた人は魂の齟齬が生じて、やがて死んでしまうと聞いた事がありますけど……まさか!?」

川内「そう、最初は駆逐艦の適正を備えた艦娘に戦艦の火力と装甲を近代化改修で移植しようとした実験があったの」

川内「けれど、その娘は戦艦の適正を持っていなかった。段々と魂の齟齬が生じて精神にも異常が現れた」

川内「段々と人らしい事も出来なくなって、最期には廃棄処分になったわ……その娘の提督は上層部に殴り込んで返り討ち。行方は分かっていないわ」

瑞鳳「そんなの、ひどすぎませんか!?あんまりよ……可哀想すぎる」

川内「けど、それだけで近代化改修計画は終わらなかった。次は魂ごと移植する実験が行われたわ」

龍驤「魂ごと!?正気なんかそれ!?」

川内「魂に適正がないなら、適正がある魂ごと移植すればいいと仮説が出たのよ。勿論それは実行に移された」

川内「実験台として選ばれたのは100隻の艦娘。それぞれがベースとなって様々な艦娘から魂ごと移植を受けたわ」

川内「結果としては移植そのものは成功。1隻目の近代化改修を終えた時点では、90隻の実験台が移植に成功していたわ」

川内「残りの10隻は齟齬を起こして廃棄。けど、すぐにまた問題が起きた」

川内「一つの身体に魂ごとの移植。元の人物はたまったもんじゃない」

川内「改装を終えてから2日後、1隻の艦娘の性格が一変したわ。元々おとなしかった艦娘がいきなり荒々しくなったの」

川内「その性格は犠牲となった艦娘そのもの。けど、少しして元に戻った……と思えば発狂。齟齬が生じて廃棄処分」

川内「何が起きたと思う?」

吹雪「え、えっと……多重人格ですか?」

瑞鳳「それは違うと思うけど……」

北上「………」

龍驤「まさか、一つの身体を二つの魂が取り合った結果齟齬が生じるようになったとか?」

川内「正解。魂同士の干渉の結果齟齬が生じて、使い物にならなくなったのよ」

川内「当事者は近代化改修で移植された魂と上手く折り合いをつけるなり、ねじ伏せるなりしなければすぐに崩壊してしまう」

川内「ほぼ毎時、頭に直接、犠牲となった艦娘の魂が話しかけてくるのよ。しかも周りからは幻聴としか思われていない」

川内「二つの魂が反発しあえば、それだけ齟齬が生じる。それだけのリスクが存在する」

川内「それでも、上層部は更なる改修を行ったわ。実験台を更に強くしようと」

川内「近代化改修をすればする程、犠牲になる艦娘、自分の中に入ってくる魂は増える」

川内「一つ魂が入り込んだだけで廃棄となる可能性があるのに、次から次へと別の魂が入り込んで来たらどうなると思う?」

龍驤「そ、そんなの……耐えられる訳ないやん」

川内「結果からいえば生存者は6%にまで落ちたわ。重なる近代化改修の結果、94隻の艦娘は廃棄処分となった」

吹雪「ってちょっと待ってください!元帥直属部隊ってもしかして……」

大和「えぇ、私達は近代化改修を耐え抜いた結果、今の強さを持っています。この中に数え切れない犠牲を抱えて」

瑞鳳「そ、それって……大丈夫、なんですか?」

川内「大丈夫な訳ないわ。私だって生きているのが不思議な位だもの」

川内「そんな悲惨な実験を行っていた事を元帥が知って、実験を行っていた施設を閉鎖させて私達を拾ってくれたの」

川内「私達が今こうしていられるのは、元帥のおかげなのよ」

龍驤「拾ってくれたって、ちょい待ち!元帥の指示で近代化改修の実験を行っていたんとちゃうんか!?」

大和「それは違うわ。指示していたのは当時の大将の一人で、その時元帥には新戦力作成の訓練としか伝えられていなかったの」

川内「その時の大将は……黒提督」

北上「!!」

大和「彼はその地位を利用して実験の隠蔽を目論んでいた。……けど、実験が元帥に知られて彼は謹慎処分、後に鎮守府の提督にまで地位を落としたわ」

龍驤「あいつ、そんな前からやばい事やっとったんか……もう呆れて何も言えんわ」

大和「黒提督の事を知っているのですか?」

北上「知ってるもなにも、あたしの元上司。あんな糞提督二度と表に出てこなければいいと思ってる」

川内「そう……苦労したのね」

吹雪「その……その事件が明るみに出て、実験は取りやめになったんですよね?」

川内「そうよ。実験が取りやめになって、生き残っていた私達は行く宛がなくなったの」

川内「それを見かねた元帥が拾ってくれて、今の部隊を作ってくれたのよ」

川内「その後、近代化改修技術は封印されて二度と使われる事はなかった……これが、近代化改修よ」

吹雪「近代化改修にそんな秘密が隠されていたんですね……あれ?でも元帥直属部隊って5隻だと私は教わりましたけど」

川内「その内の1隻は一つの部隊で堅苦しくやっているよりやりたい事があると言って、諜報部隊に異動したわ」

瑞鳳「異動したんですか!?元帥直属部隊を降りて!?」

大和「そうよ。あの娘も根がいい人だから、近代化改修技術みたいに裏で非道な事がこそこそ行われているのが許せないと言ってね」

大和「元帥直属部隊も、元々私達の居場所として用意された場所に過ぎなかったの。だから、異動に関して元帥は反対しなかったわ」

川内「それどころか自分の気持ちを優先しなさいって保護者が娘を送り出すような感じで異動しちゃったのよ。青葉って艦娘よ」

吹雪「えぇ!?あの人元帥直属部隊だったんですか!?」

龍驤「いや、そんな驚く事やないで。あれだったら元帥直属部隊所属してた言うても普通に信じるレベルやし」

川内「とにかく、そういう事だから近代化改修はNG。私達並に強くなるのは不可能よ」

瑞鳳「そうですか……はぁ、やっぱり強さには相応の理由があるんですね」

北上「………」




天龍「おい、吹雪達はいるか!?」バンッ

吹雪「天龍さん!?一体どうしたんですか」

北上「随分息切らしてるけど、何かあったの?」

天龍「何かあったから……急いで来たんだろうが」ゼェ…ゼェ

龍驤「まぁまぁとにかく落ち着き。一体どうしたん?」

天龍「か、確認するけど……こっちに響と提督は来てないか?」

吹雪「いえ、来てませんけど」

天龍「まじかよ……くそっ!!」



田舎提督「騒がしいと思ってきてみたら、一体何の騒ぎだい?」


吹雪「あ、田舎提督さん」

天龍「丁度よかった。つっても全員集める暇もねぇから今ここで言うぞ」







天龍「俺達の鎮守府が、壊滅していた」

一旦ここまで!
発泡じゃないですドア開いた音です(´・ω・`)
重荷が下りた後だと爽快に書ける不思議

-鎮守府跡地-




龍驤「なんや……これ」

瑞鳳「鎮守府の原型が……ほとんど、残ってない」

陸奥「一体、何が起きたっていうの?」

天龍「俺達が作戦に出ている間に襲撃されたんだろ。あいつら、やってくれるぜ」

北上「ねぇ天龍、そっちは全員無事だったの?」

天龍「あぁ、こっちは苦戦こそしたけどかろうじて死傷者は0だ」

北上「そっか……」

天龍「そっちもかなり激しい戦いだったみたいだな」

北上「うん、重軽傷多数。他の艦隊の艦娘だけど、轟沈した艦娘もいたよ」

天龍「……そうか」

北上「大井っちも戦闘で左手と両足痛めてるのに「北上さんが行くなら私も!」って張り切ろうとした時は焦ったけどねー」

天龍「それであいつがいないのか」

北上「説得には苦労したけどね」

天龍「つっても緊急事態だからな……動ける奴だけ来てもらったけど、この状況は正直まずい」

龍驤「提督も響も行方不明、このまま見つからないか、遺体で発見されたらどうなるかわからんで」

天龍「最悪、別の提督がいるところに配属される事も考えなければいけなくなっちまう……くそっ」

北上「あたしはさ、あの提督の下でなら戦ってもいいと思ってるけど他の提督のところに行けって言われたらお断りするよ」

天龍「俺もだ。瑞鳳はまだ新入りだからわからないだろうけど、あいつは他の提督よりもずっと信頼出来る」

龍驤「あの提督のおかげで、何回もピンチ乗り越えられたからなぁ。他の提督だったら死んどるわ」





吹雪「た、大変です!!」バシャア

天龍「どうした、何か見つけたのか!?」

吹雪「赤城さんが……近海でこれを見つけたんです」スッ

天龍「これは……!!」

龍驤「これって、響の帽子やないか!?」

北上「これが浮いてたって……まさか!?」

吹雪「赤城さんによると、これが海に落ちてから大分時間が経っているそうなので……恐らくは」

天龍「うそだろ……くそっ!!」

瑞鳳「で、でもまだ轟沈したと決まった訳じゃ」

龍驤「当たり前や、ウチは諦めんで」

龍驤「なんとしても見つけ出して、提督も響も連れ帰ったる」スッ

龍驤「艦載機発進や!どーんと広範囲で捜索するんやで!!」バッ

瑞鳳「わ、私も艦載機で捜索網を広げます!」

天龍「俺達も捜すぞ。絶対に見つけ出して、連れ帰ってやる」

吹雪「は、はい!」

北上「…………」

天龍「ぜぇ……ぜぇ……そっちはいたか?」

吹雪「だめです、全然見つかりません」

如月「こっちも貴女達が来る前から探してるけど、全然見つからないわ」

夕立「夕立達がパーティしてないでそのまま帰ってたら、提督さん達も無事だったのかな」

叢雲「後ろ向きに考えてんじゃないわよ。起こってしまった事に関してとやかく言う暇があったら、それに対して今出来る事をしなさい」

天龍「……一度戻るぞ。みんなを集めて捜索会議だ」





陸奥「代理リーダーから帰投命令よ。捜索会議をするみたい」

龍驤「確かに、闇雲に探しても見つかるとは思えへんしなぁ……雪風、帰投するで」

雪風「分かりました!」

瑞鳳「はぁ……提督、何処にいるのかな」

赤城「…………」

赤城「(嫌な胸騒ぎがします。提督、無事でいてください)」



雪風「…………」

雪風「もう少し、探します。雪風は幸運艦ですから、私なら見つけられるはずです」

天龍「皆集まったか?」

吹雪「ひぃ、ふぅ、みぃ……あれ、一人足りない?」

北上「一人って……あたしに吹雪、赤城、天龍、陸奥に……」

夕立「雪風がいないっぽい?」

龍驤「ほんまや!あいつ帰るでって言ったのにまさかまだ探しとるんか!?」

叢雲「あぁもう!なんで一人で行動するの!?」

天龍「赤城達は艦載機の展開を頼む!余力のある奴らは俺と一緒に雪風捜索をするぞ!」

吹雪「わ、わかりました!」

赤城「分かりました!」ビシュッ

北上「あぁもう、どうして無茶ばかりするかなぁ」

天龍「絶対に仲間は失わせねぇ、勝手に死ぬんじゃねぇぞ」

雪風「しれぇ……どこ、ですか?」

雪風「雪風は……ここに……いますよ?」

雪風「お願いですから……早く、出てきてください」


ザザァ


ハ級「…………」

チ級「…………」


雪風「……敵が、いる」

雪風「しれぇを迎える為にも、倒さなきゃ」スッ

ドォン

ハ級「!」チュンッ

チ級「……オマエモ、テキダ」スチャ

ドォン

雪風「がっ……!!」ドォン

雪風「う……ぐ…………」

雪風「倒さなきゃ、しれぇが待ってるのに……雪風が見つけないと」フラフラ



チ級「……カエレ!」ドォン



雪風「…………ぁ……」フラッ

ザブンッ

ヒュンッ


ハ級「……ハズレタ」

チ級「ホウッテオケ。アノママタオレテイレバイズレウミノモクズダ」

ハ級「ワカッタ」スゥ



雪風「……」

雪風「しれぇ……どこかな」

雪風「雪風は……沈みません」

雪風「絶対……しれぇを見つけ……て……」



ザバァ


雪風「……?」

「 」

雪風「誰……です、か?」

「 」

雪風「ごめん、なさい……疲れちゃって、よく聞こえないです」フッ

401「ってあーもー!気絶しないでよぉ!! 偶然通りかかっただけなのに」

401「はぁ……関わっちゃった以上そのままって訳にはいかないよね。初風さんや隊長にも知らせなきゃ」

-時は遡り-





レ級「ハァイ、ゲンキシテタ?」

提督「お前は……!!」

レ級「ソウミガマエルナヨ。セッカクジャマモノガイナイトキニキテヤッタンダカラサ」

提督「要件はなんだ?」

レ級「カンタンナシツモンダヨ。オマエガコンカイノトラベラーカドウカタシカメテオキタインダトサ」

提督「確かめておくって……そういう事か」

レ級「サッシガヨクテタスカルネ。オレニハヨクワカラネェケドナ」

提督「…………」

レ級「サテ、シツモンダ。オマエハネコガドコニイルカシッテイルカ?」

提督「猫?猫って、一般家庭でよく飼われている猫の事か?」

レ級「……シツモンヲカエルゾ。カコニモドルマエニ、ネコノナキゴエヲキイタカ?」

提督「過去に戻る前……まさか、あの時の?」

レ級「オ、シッテルミタイダナ。ナラハナシガハヤイ」ジャキッ

提督「!!」

レ級「オトナシクシテオケヨ。ソウスレバハンゴロシテイドデスマセテヤルカラ」

提督「半殺しって……もう少しお手柔らかに扱って欲しいものだな」

レ級「ワルイネ、ソウイウセンサイナコトハニガテナンダヨ」

響「(どういう、事?)」

響「(司令官の部屋に本を持ち込もうと思ったら、深海棲艦がいるなんて)」

響「(しかも……あ、あれ……あの深海棲艦は)」ガタガタ

響「(あ、あの時の……レ……級)」ガチガチ

響「(こ、このままだと司令官が……でも、怖い)」フラ…フラ…

響「(怖くて、身体に力が入らない。死にたくない)」

響「(でも勇気を出さなきゃ。勇気を出さないと司令官が)」

響「(勇気……勇気を…………)」





レ級「ソレジャ、マズハリョウテリョウアシダナ」


響「うわぁあああああああああああああああああああああ!!」バッ


レ級「ナッ!?」


提督「響!?」

響「司令官、今の内に逃げて!」


レ級「クソガ、ハナレロ!」ブンッ



響「あぐぅ!」ダァン

提督「響!!」ダッ

響「ぐ……ぅ…」

提督「響、大丈夫か!?」

響「私は大丈夫。だから早く司令官は逃げてほしい」

提督「ばかやろう、お前も逃げるぞ!」グッ

レ級「ニガスカヨ!!」ジャキッ

響「ぐ……魚雷、発射!」バシュッ

レ級「ナニ!?」


ドォオオオン

提督「ぐわっぷ!」

響「げほっげほっ……なんとか逃げ出せたね」

提督「部屋どころかその周囲が崩壊したけどな!」

響「……ごめん」



レ級「シツナイデギョライウツトカショウキカヨ?ソウイウツモリナラコッチモブッパナスゼ」ジャキッ



提督「やべっしっかり捕まってろよ!!」

響「う、うん!」ギュッ


ドォン


提督「どわぁあああああああ!!?」



レ級「チッヨケルナヨ」



提督「くっなんとか外に逃げるぞ!」

響「司令官、あっちにエレベーターがあるよ!」

提督「エレベーターなんかに乗ってたら狙い撃ちにされるぞ!!」



レ級「オトナシクシテロ!!」ドォン



提督「鎮守府が崩壊していく……」

響「それより今は逃げないと!」

提督「わかっている!」ダッ



レ級「アイツラ、ソトニデテカンムスノキドウデニゲキルツモリカ?」

レ級「ナラオニゴッコダ。イツマデニゲキレルカタメシテヤルヨ」

提督「外に出たぞ、響!」

響「うん、海に出たら私が運ぶ。司令官は掴まって!」

提督「お、おう!」ガシッ





ドォンドォンドォン



提督「ぶっ!?」

響「鎮守府が……!!」



レ級「ジャンジャジャーン、ナントイウコトデショウ!」

レ級「アンナニフクザツデイドウニテマガカカルゴテゴテシタナイソウガ、タクミノテニヨリスッキリソウカイ!!」



提督「響、急ぐぞ!!」

響「了解。響、出撃する!!」ダッ


レ級「アレ、セッカクゲキテキビフォーアフターシテヤッタノニムハンノウカヨ」

レ級「マァイイケドナ。オニゴッコノスタートダ!テメェラヒッシコイテニゲマワリヤガレ!!」ダッ



響「…………レーダーに高出力反応」

提督「早いな、このままだと追いつかれるぞ」



レ級「ミーツケタ!サァドウヤッテニゲマワルカナ?」シュバッ



提督「艦載機来るぞ!」

響「了解、回避行動に専念するよ!」


バババババドォンドォンドォン


提督「どわぁあああああ!!」

響「ぐっ……!! 司令官、大丈夫かい?」

提督「生身に海面の衝撃は答えるっつーの。それより二次波来るぞ!」



レ級「サスガニヨケタカ。ナラコイツハドウカナ?」ジャキッ

提督「主砲来るぞぉ!!」

響「今まともな武装は持っていない、全力で回避する!!」

ドォンドォン

提督「ぐぁああああっ!!」

響「司令官!?」

提督「ぐ……大丈夫だが、付近に着弾した衝撃だけでこの様か。直撃なんてもらったら細胞一つ残らず消し飛ぶぞ」



レ級「ホラホラ、モットヨケテミロヨォ!!」ドォンドォンドォン



ドォンドォンドォン



提督「ぐ…ぁあああああああああああ!!」

響「司令官!!っあ!?」グラッ

バシャッ




響「ぐ……ぅ……し、司令官?」

提督「ぁ……が……」ピクピク

響「よかった、まだ無事だ」

響「……あれ、私の帽子がない?」

響「一体どこに……」



レ級「ヨソミシテルヒマハナインジャナイノ?」キィイイン



響「はっ!?」




レ級「コウナッタラマトメテオダブツ!!」




響「……っ!!」





???「させないわ」

バババババシュッ


レ級「!?」



ドドドドドォン


響「…………!?」

???「早くその人を連れて逃げなさい」

響「き、君は?」

???「私の事は後、その人に今死なれてもらっては困るのよ」

???「ここから北に20km進みなさい、そこで私も合流するわ」ボソッ

響「……了解」




レ級「アッテメェニガスカ!!」



ドドドドドォン



レ級「チィッ!!」



???「貴女の相手は私よ。戦闘狂」

レ級「テメェ……ナニモンダ」

???「私が何者かなんてどうでもいいじゃない。足止めはさせてもらうわ」ジャキッ

レ級「全身を覆うフード付きマント……正体を隠して戦う気か」ギラッ

???「左目に青い炎、貴女がオリジナルなのね」

レ級「その事も知っているのか。ますます気に入らない」

レ級「邪魔をした事、地獄の底で後悔しろ」ヒュンッ

???「…………」ピンッ

バババババシュッ



レ級「何!?」


ドドドドドォン


レ級「(何もないはずの海面下から五連装酸素魚雷!?一体どうなってやがる)」

???「どうかしたの?随分驚いてるみたいだけど」

レ級「テメェナニヲシタ!!」ドォンドォンドォン

???「くっ!」ヒュンヒュンヒュン

ピンッ


ボフンッ



レ級「煙幕!?小賢しい真似をしやがって」

レ級「ならまとめて吹き飛ばしてやるよ!!」ジャキッ



???「そこ!」バババババシュッ


レ級「何時の間に後ろに!? ちぃっ!!」



ドドドドドォン



レ級「(こいつ、俺のレーダーにも一切反応しねぇ。マジで何者だ!?)」

???「……」ピンッ


バババババシュッ


レ級「また魚雷かよ!?」

ドドドドドォン


レ級「くそが、小細工ばかり使いやがって!!」


???「(一つ一つだと防がれる。なら)これで!」ピンピンピンッ

バババババババババババババババシュッ



レ級「は?」



ドドドドドドドドドドドドドドドォン



???「おまけ!」ポイッ



レ級「ぐぅ……さすがに死ぬかと思っ」


カッ!!




レ級「ぐぁあああああああああああああああ!!目が、目がああああああああああああ!!」

レ級「くそがああああああ!!あのやろう絶対ぶち殺す!!」

レ級「くそ、早く視力回復しやがれ。見失っちまうだろうが!!」

レ級「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

響「(あの人は無事だろうか)」

???「お待たせ、しっかり撒いてきたわ」

響「……さっきはありがとう。助かったよ」

???「今はお礼を言わなくてもいいわ。それより、おぶっている提督を連れて着いてきてほしいのだけど、いいかしら?」

響「司令官を?」

???「会わせたい人がいるのよ。悪いようにはしないわ」

響「…………」

響「わかった、私たちを助けてくれたんだ。悪い人じゃないと信じてみよう」

???「話が早くて助かるわ。私の後をしっかりと着いてきてね」

提督「…………ぐ……ぅ」

提督「う……ここは?」

「あ、気がつきましたか?」

提督「君……は?」

401「伊400型潜水艦二番艦、伊401です」

提督「401……潜水艦か?」

401「はい、地球をぐるっと一周以上余裕で航行できる長大な航続力と、特殊攻撃機「晴嵐」を3機搭載する潜水空母なんです。そう、戦略的秘密兵器……秘密なんだから!」

提督「わかったわかった、戦略的秘密兵器ですごいって事はよーくわかったから!その……どいてくれないか?」

401「はーい。じゃあ私は隊長に貴方が目覚めた事を知らせてきます!」

提督「あ、あぁ」

提督「…………」

提督「(あの娘が、助けてくれたのか?)」

提督「(だけど響の姿がないぞ。一体どこに……?)」

提督「ぐっ!」

提督「(さすがに海面に身体を打ち付けすぎたようだ。あちこちが痛い)」

???「目が覚めたと聞いたけど、思ったより元気そうね」

提督「ん?君は……ここの艦娘か?」

???「そうよ。詳しいことを隊長が話してくれるから、ついてきなさい」

提督「あぁ、わかった……って痛ぇ!?」

???「…………少しだけ待つわ」

提督「すまん、そうしてくれると助かる」

???「隊長が言っていた人物を連れて参りました」

「ご苦労」

提督「(この人が隊長……随分小さいな。声からして女の子だろうか?)」

「さて、はじめまして提督殿。いや、正しくは久しぶりか。着任時……いや、前回の終わり以来かな?」

提督「前回の……終わり?」

「そうだ。君は前回の終わりの時、4隻の艦娘を最期の出撃に送り出した」

提督「!!」

「その時の艦娘は響……もといヴェールヌイ、北上、長門、青葉だった。そして鎮守府には精神の崩壊した雪風と君だけがいた」

「そして君は気が付けば着任当時にタイムトラベルしていて、そこから未来を変えようと頑張ってきた」

「違うかい?」

提督「何故それを知っている」

「何故知っているか、それは簡単な事だよ」バッ

エラー娘「なぜなら私が、貴方を過去へ送り込んだ張本人だからです」ニャーン




提督「……は?」

一旦ここまで!
第一部完結まであと少し……正確には次スレへの区切りですが

エラー娘「……なぜなら私が、貴方を過去へ送り込んだ張本人だからです」ニャーン

提督「いや、2回言わなくていいから。気になっているのはそこじゃないから」

エラー娘「そうですか。まぁいいでしょう」

エラー娘「そうですね、詳しい事を話すと長くなるので、まずは貴方が気になっていた部分を先に行っておきます」

エラー娘「私はエラー娘、時空を超えて存在するイレギュラーの塊です」

エラー娘「時空を超えて、というのはそのままの意味です。私は様々な平行世界を観測出来る特殊な存在とだけ言っておきましょう」

エラー娘「私という存在が生まれた時間以降なら、未来だろうが現代だろうが、好きな時間軸に飛ぶ事が出来ます」

エラー娘「ですが、私が生まれる前の時間軸には、私という存在がいません」

エラー娘「なので、観測する私という存在が生まれていない過去に飛ぶ事は出来ないのです」

エラー娘「何故こんな突拍子もない事を話しだしたのかについてですが、私は人間ではありません」

エラー娘「突然ですが提督、貴方に妖精という存在は見えますか?」

提督「本当に突然だな。妖精って、艦娘の周囲や鎮守府にいる妖精か?」

エラー娘「妖精は見えていると。問題はなさそうですね」

エラー娘「ですが念のため、妖精から説明してみましょう」

エラー娘「私が言う妖精とは、艦娘の手助けをする精霊のような存在です」

エラー娘「艦載機を操縦しているのも妖精だし、艦娘の建造……適性を持った女性の調整を行っているのも妖精です」

エラー娘「勿論艦装やら何やらと、色々な点で提督や艦娘達は妖精の力を借りているので、頭が上がらない存在でもあります」

提督「確かにそうだが、それとさっきの話にどう関係が?」

エラー娘「私の存在定義の延長上の話に過ぎないので気にしなくてもいいですよ。私はその妖精の上位に位置する存在という事です」

提督「そ、そうか」

エラー娘「次に、何故貴方達を招いたかを説明します」

エラー娘「私が貴方を招いた理由……それは」





エラー娘「私が最初に手を差し伸べた人物を、止めて欲しいからです」

提督「どういう、事だ?」

エラー娘「実は、人を過去に飛ばす行為自体を私は何度も行っています」

エラー娘「タイムトラベル……わかりやすくいえば、時空間の平行移動。いえ、これだと逆にわかりにくいですね」

エラー娘「簡単にいえば、時間旅行。それに値する行為を私が行っていたのは、最初の内はただの気まぐれでした」

エラー娘「私が観測した世界はどれもが深海棲艦と人類が争っていました。そのほとんどが艦娘と深海棲艦による戦闘で、海は地獄絵図でした」

エラー娘「私が生まれた時間では既に深海棲艦と艦娘の戦いが始まっていたので何故戦いが起きたのかは私のもわかりません」

エラー娘「ですが、そのほとんどがお互い悲惨な結末を迎えていたのは確かですね」

エラー娘「言ってしまえば共倒れというやつです。お互いが滅びるまで戦争は続きましたから」

エラー娘「かろうじて艦娘が勝利した世界もあれば、深海棲艦が勝利した世界もある」

エラー娘「深海棲艦が勝利した先にあるのは、戦争によって変わり果てた海を手に入れた深海棲艦の残党と、ほとんど滅びた人類」

エラー娘「まさに世紀末でしたよ。わずかな食料を皆で奪い合い、多くの人達が餓死していく世界に金なんて関係ありません」

エラー娘「そこにあるのは絶望、人類は絶望しながらもがいて、深海棲艦も次々と餓死していく」

エラー娘「そこに希望なんてなかった。それは人類が勝利した世界も同様でした」

エラー娘「人類がかろうじて勝利し、深海棲艦がいなくなった世界。その先には何があると思いますか?」

提督「……世界平和?」

エラー娘「確かに、深海棲艦という人類から見た敵がいなくなった事で、一時的には平和になりました」

エラー娘「ですが、残った艦娘はどうなると思いますか?」

提督「そりゃあ、解体されて普通の女の子に戻るんじゃ?」

エラー娘「普通ならそうなるはずだったでしょう。ですが、その先にあった未来は更なる戦争でした」

エラー娘「日本やドイツに留まらず、世界各国で艦娘技術が使われた。軍事用に作られた存在が目の前の脅威を倒せば次はどうなるか」

エラー娘「答えは簡単、他の艦娘技術を持っている国同士での醜い戦争です。愚かな事に人類同士で滅ぼしあったのです」

エラー娘「結果はもちろん世紀末。人類は最終的にほとんど滅びました」

エラー娘「そんな未来を何度か見ている内に、私は思いついたのです」

エラー娘「もし、過去をやり直したいと思う人間を過去に戻したらどうなるのか、と」

エラー娘「そこで目をつけたのが悲しみと絶望に明け暮れていた一人の提督でした」







………







深海提督「そうか、つまり取り逃がしたと」

レ級「あぁそうだよ!くそっあのマント野郎絶対にぶち殺してやる」

深海提督「……お前は少し頭を冷やしてこい。怒り狂っては出来る事も出来なくなる」

レ級「……チッ」



深海提督「…………」

深海提督「……ヲ級」

ヲ級「ここに」

深海提督「鹵獲した奴らの様子はどうだ?」

ヲ級「無い方はこちらを睨みつけていますが、瞳には恐怖がやどっています。ピンクの方は未だ目を覚ましていません」

深海提督「そうか、わかった。下がっていいぞ」

ヲ級「御意」スッ

大鳳「…………」

ヲ級「食事、持ってきた」

大鳳「…………」

ヲ級「食べないと死んじゃうよ?」

大鳳「……いらない」

ヲ級「……なら、別にいい。でももうすぐ移動があるから体力ないとキツイ」

大鳳「……敵が用意した、私の先輩達の仇が作った食事なんて、いらない」

ヲ級「…………」



ヲ級「……」

ヲ級「……!」

港湾棲姫「困ったわ……どうすれば」オロオロ

ヲ級「どうかいたしましたか?」

港湾棲姫「あぁ、貴方!ほっぽちゃんを見なかった?」

ヲ級「……見かけませんでしたが」

港湾棲姫「そう、ありがとう。一体どこに行ったのかしら」オロオロ

ヲ級「(ほっぽちゃん……港湾棲姫様の妹君)」

ヲ級「(彼女の破天荒ぶりには私も手を焼いたものです)」

ヲ級「(今でこそたくさんの同胞が増えましたが、あの方が来るまでは地獄のような日々)」

ヲ級「(数少ない生き残りとして、私達はあの方に拾い上げられた……量産型ではない純粋な深海棲艦)」

ヲ級「(ですが私も、いずれは戦場に出なければならない。そう、私達も)」

ヲ級「(クローンとして量産された同胞は言語能力に難あり。生き残りの中にも言語に難が出た方もいますが)」

ヲ級「(あの方が私達をここまで引き上げた理由は……)」

ヲ級「……あれは?」




深海提督「…………」

深海提督「…………」グイッ

ヲ級「飲んでいらっしゃるのですか?」

深海提督「あぁ、そうだ」

ヲ級「ご一緒いたしますか?」

深海提督「そうだな、相手がいた方が酒も美味い。同席頼む」

ヲ級「はい」スッ

深海提督「…………」トクトクトクトク

ヲ級「……」グイッ

深海提督「……昔、お前達と会う前の話だ」

ヲ級「?」

深海提督「お前にはまだ話していなかったと思ってな。まぁつまらない話だが聞いてくれ」

ヲ級「分かりました」

深海提督「昔俺が海軍で艦娘の指揮をしていた提督だった頃の話だ」

深海提督「当時俺はそこそこの成績で士官学校を卒業した凡人の域を出ない提督だった」

深海提督「その時いてくれた仲間だった存在は今でも覚えている。特に秘書官だった雷の事はな」




-----



エラー娘「その提督は、そこそこの成績で士官学校を卒業した凡人の域を出ない提督でした」

エラー娘「それでも、彼の傍にいた仲間は皆彼の事を信頼していました。特に、秘書官だった雷はかけがえのない存在だと言えます」

エラー娘「艦娘達は彼の指揮の元深海棲艦に立ち向かって行き、犠牲を払いながらも着々と戦果をあげていきました」

エラー娘「そんなある日、その提督の元に一つの書類が届きました」

エラー娘「その書類の内容は近代化改修計画……今となっては使われていない封印されし禁忌となった技術です」

エラー娘「当時艦娘のいいとこどりをしてより強い艦娘を作りだす計画が進められていました。技術面をクリアし、残るは実験のみ」

エラー娘「そこで選ばれたのが彼の艦娘でした。戦果を着実に上げた艦隊の旗艦である雷が最初の実験台として選ばれたのです」

-
--
---


提督(深)「雷、本当にいいのか?」

雷「えぇ、私だって前線で司令官の役に立ちたいもの!」

提督(深)「けど、この内容……実験台になりにいけって言っているようなものだぞ。無理に引き受けなくていいんだぞ」

雷「大丈夫よ、司令官!私はちゃんと強くなって戻ってくるわ」

雷「だから、私を信じて?司令官と一番付き合いが長い私が言うんだもの、きっと大丈夫よ!」



そう言って、彼女は近代化改修の実験を受けに行った。

強くなって、より司令官の役に立つ為に。



だが……

雷「……ぁ……し…ん?」

提督(深)「雷……お前、なんでこんな事に」

雷「ご……さい。わ……し……みたい」

彼女は変わり果てた姿で帰ってきた。

身体も上手く動かず、精神が死にそうな状態。どう見ても実験に失敗したとか思えないような状態で帰ってきた。

提督(深)「こんなの……お前、何で」

雷「な……で、し………こ………だ…」

艦娘「上層部によると、実験は失敗……雷さんは解体処分がくだされるみたいです」

提督(深)「雷をこんな状態にして、挙げ句の果てに解体して捨てるのか?」

艦娘「それが……上層部の下した判断かと」

提督(深)「ふざけるな……ふざけるな!!」

提督(深)「こんな……こんな事をしておいて、ぽいして終わりだと?」

提督(深)「ふざけんじゃねぇぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」



その日、一人の提督が上層部に駆け込んだ。

しかし、たかが一人の提督が殴り込んだ所でどうにもならない。

その事件は、1提督の反抗という事で処理され、反抗を起こした提督を追放処分にして闇に葬られた。








そして……

一旦ここまで

バシャ

提督(深)「…………ぁ……」ブクブク

黒提督「……フン」スッ

提督(深)「…………が……ば……」





「…………を?」ゴポッ

提督(深)「……」

「…………」

「…………」スッ

「…………プハッ」ゴポッ

提督(深)「(…………なん、だ?)」

提督(深)「(誰かに……運ばれているような)」

提督(深)「(運んで、いるのは……深海、棲艦?)」

提督(深)「(いったい……どこ……に……)」ゴポッ

提督(深)「………ぅ……ぐ」

「気が……ついた」

提督(深)「ぐ……ここ、は?」

ヲ級「ここ、私達の家。貴方、沈んでた」

提督(深)「深海……棲艦!!」

港湾棲姫「待って」

提督(深)「新手か!?」

港湾棲姫「私達に争う気はありません、話を聞いてくれませんか?」

提督(深)「……信用すると思うか?」

港湾棲姫「……信じてもらうしか、ありません。現に私達は武装していませんから」

提督(深)「……話だけなら聞いてやる」

港湾棲姫「ありがとう。……話というのは」

エラー娘「……そこで何が行われていたのかまではわかりません。ですが彼が深海側の肩を持つようになったきっかけである事は確かです」

エラー娘「その時の私は、そうとは気付かず戦線に戻った彼の観察を続けていました」

エラー娘「戦況はお互いに疲弊、彼は最後まで必死に停戦を呼びかけていましたが、その呼びかけに耳を傾ける者はいませんでした」

エラー娘「その後、戦争を生き残った彼の前に私は姿を現し、彼を過去に飛ばしました」

エラー娘「彼を選んだ理由は簡単です。その世界線の中で、最も未来を変える要素を持っていた、そう判断したからです」

エラー娘「……2週目の彼は、秘書官を近代化改修の実験に出す事を拒んだ」

エラー娘「その結果、他の艦娘が犠牲となって実験は進みました」

エラー娘「彼等は実験を正面から止めようとしましたが、結局実験を止める事はできなかった」

エラー娘「結局、その世界線の未来が大きく変わる事はありませんでした」

エラー娘「ですが、彼を繰り返し過去に送り届けるように仕向けたら?繰り返す過去の中で未来を大きく変える程の波紋を生み出せるようになったなら?」

エラー娘「……私が彼を過去に飛ばす際、彼が生存した状態で私が過去に飛んだ場合自動的に彼も過去に戻る」

エラー娘「そのように契約した結果、彼は私が世界線を移動して過去に飛べば自動で過去に戻るようになりました」

エラー娘「何度も同じ過去を繰り返すようになった結果、彼はある一つの結論にたどり着きました」

エラー娘「彼は深海棲艦の側に付き、人類側を裏切ったのです」

エラー娘「自分の艦隊を連れて、彼は深海側について人類に立ちふさがった」

エラー娘「ですが、たかが一艦隊の提督程度が裏切った所で技術もなにもない」

エラー娘「彼等がただ寝返った程度では、大きく未来を変えるにはいたらなかった」

エラー娘「結果、お互いに相討ち、世界はほぼ滅びたも同然」

エラー娘「更に繰り返す事数度、次に彼が行ったのは……近代化改修の技術を盗む事でした」

エラー娘「自らの秘書官を実験に送り出し、データを取った所で不正の証拠を元帥に送りつけて実験を止めさせた」

エラー娘「そのとさぐさに紛れて彼等は失踪、深海側に寝返りました」

エラー娘「そして彼等は盗んだ技術を利用し、深海側の軍勢強化を測った」

エラー娘「……深海側に人類を滅する軍力をもたらした彼は深海の艦隊を指揮し、人類の軍属の内面を的確に突いていった」

エラー娘「増大した深海の軍を相手にしなければならなかった時に、内部では上層部が次々と混乱」

エラー娘「やがてまともに機能しなくなった軍は深海側に押され……人類は、敗北しました」

エラー娘「未来は変わりました……共倒れという未来から、深海側が人類を滅ぼす未来に」

エラー娘「それを観測した私は、再び過去に戻った」

エラー娘「ですが、私が過去に戻れば同時に彼も過去に戻る」

エラー娘「何時しか彼は、私を狙うようになった」

エラー娘「……当然、私も捕まる訳にはいきません」

エラー娘「そして何より、彼のやり方で訪れた未来には……救いがないのです」

エラー娘「確かに共倒れよりはマシでしょう。ですが、彼が作り出した結末にも、未来は存在しない」

エラー娘「人類は滅び、汚染された海で深海棲艦が住む事は不可能」

エラー娘「……私は、彼を止める事が出来る人材を探して過去に飛ばす事を繰り返しました」

エラー娘「ですが、彼は私が過去に送った人達を一人残らず殺して、未来を変える可能性を摘み取ってきた」

エラー娘「用意周到となった彼を止めるには、新しい人材を過去に飛ばすだけでは足りなくなったのです」

エラー娘「また、私が協力しようにも私利私欲の為に過去に戻った事実を悪用する輩も少なくなかった」

エラー娘「なので、私は様々な人物を過去に飛ばす事で試したのです。その人物が信用に足りうる人物であるかどうかを」

エラー娘「今までの世界では、私の信用に足りうる人物は現れなかった……ですが貴方は違った」

エラー娘「貴方は、過去に飛んでも未来の知識を悪用せずに深海側を止めようと戦った」

エラー娘「更に、貴方なら未来を変えうるだけの素質を持っている……色々な人を見てきた私は、そう判断した」

エラー娘「なので、私は貴方をここに連れてきました。貴方を過去に送った張本人として……私の間違いを正す為の協力を頼む為に」

エラー娘「お願いします、どうかあの人を……復讐に囚われた彼を止めてもらえませんか?」

提督「…………」

提督「それが、真実だったのか」

???「えぇ、そうよ。私もその協力者の一人。貴方が協力してくれるのであれば私達もバックアップに回ると約束する」

???「悪い条件ではないと思うのだけれど、どうかしら?」

提督「……少し考えさせてくれ。整理する時間が欲しい」

エラー娘「わかりました。では初風、彼を寝室に」

???「わかりました」

提督「初風……って、あの初風か!?」

???「そういえばまだ正体を隠したままだったわね」ファサッ

初風「私は初風、元帥直属部隊の一人にして彼女の協力者でもある艦娘よ」

一旦ここまで!
1週間近く空くかもしれませんがご承諾ください

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月29日 (金) 10:31:36   ID: 2YJsktyd

龍驤がワイて…エアプかな?

2 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 15:01:11   ID: aXJpKZAx

タイトルを強くてニューゲームにする必要あるの?
見た限りだとそんな要素あまり無いんだけども・・・・。

3 :  SS好きの774さん   2014年11月06日 (木) 20:07:11   ID: 2Xur6iv0

強くてニューゲーム……って
何処の超次元ゲイムですか((((;゜Д゜)))

4 :  SS好きの774さん   2014年11月19日 (水) 05:38:43   ID: eIhYthgY

こんな漫画渋で見たような

5 :  SS好きの774さん   2014年11月24日 (月) 23:44:40   ID: wvSW8sqM

強く…て…?
意味分かって使ってんのかなコレ…。
記憶を頼りに絶望な未来回避するだけなら未来改変だの
IF Storyだのあるだろうに

6 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 18:56:27   ID: 3gwoxGan

タイトルは変えた方がいいかもね
これは強くてニューゲームではないよ

7 :  SS好きの774さん   2015年01月14日 (水) 23:12:18   ID: p5Cijxz7

タイトル詐欺だなあ
強さでカタルシスを得るシーンは零だしブロ語でてきた辺りで嫌な予感してきたら武装なんたらで茶吹いたわ

8 :  SS好きの774さん   2015年03月13日 (金) 09:25:35   ID: zBtrs6k4

続きは?

9 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 00:41:02   ID: bcWBMBvI

設定に色々違和感を感じるところはあったけど変な黒幕みたいな敵が出てくるまでは面白かった

10 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 15:59:43   ID: 3pMNx4zf

強くてニューゲームッてよりは 二週目ッて感じですな

11 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 16:03:20   ID: 3pMNx4zf

提督 (二週目で過去の未来を改竄しようとしたら)
ってssで再度スタートよろ

12 :  SS好きの774さん   2016年08月31日 (水) 00:14:14   ID: kf_FEMD1

鬱をつくることしか考えてないみたいだし
キャラクターを増やしては深海ツエーの繰り返しだし ダメだこりゃ。

せめて自分のできる範囲で話広げなよ。

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