小鳥「となりのプロデューサーさん」 (40)



私の隣のデスクのプロデューサーさんは……

会議中、いつも何かして遊んでいる……




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律子「というわけで、このリサーチの結果から今度のライブでは……」

P「~♪」ゴソゴソ

小鳥「……またやってる。ちょっとプロデューサーさんよしてくださいって、律子さんに見つかっちゃいますよ。律子さん、怒ると怖いの知ってるでしょ、今はやめておいた方が……」ヒソヒソ

P「……シーッ」ジロリ

小鳥(え~何その『集中してるから静かにしろ』的なアクション! おっかしいですよそれー。プロデューサーさん、今人を注意できる立場じゃないですよー)プクー

P「……」ドン

小鳥(あれは……なんだろう? あの筒状のモノは?)

P「……」シュッシュッ

小鳥(何か書いてある……T……TENGA……えっ? ええっ!?)

P「~♪」シュッシユッシユッ

小鳥(あ、あああああ、あの手慣れた動作! やっぱりアレは、男性が自慰行為で使うオナホ!)ガタッ

律子「? どうしました小鳥さん?」

小鳥「ぴ、ぴぴぴぴぴ、ピヨー……あ!」ガタッ

律子「?」

小鳥「な、なんでもないです……」

律子「なんですか? また妄想ですか? お仕事中は控えて下さいね」

小鳥「ごめんなさい……」ストン

小鳥(お、おもわず興奮して怒られちゃった……も、もう、プロデューサーさんが清らかな乙女の目の前でオナホなんか出すからですよ!)ジトッ

P「~~♪」ピラッ

小鳥「!」

小鳥(あれは、あずささんの最新水着グラビアのゲラ刷り! ま、まさかプロデューサーさん、白昼の会議中にどうどうとあずささんをオカズにオナホで!?)

小鳥「だ、ダメですよプロデューサーさん! そんな……担当アイドルをそんな目で……いえそれよりも、会議中にそんなこと……わ、私とても見ていらないわ!」ヒソヒソ

P「~~♪」ボロン

小鳥(きゃあああっっっ!!! な、なにあの明らかに棒とは違う親指と人差し指で作った輪っか大の太さの、あの物体は!!!)ジーッ

小鳥「え?」

小鳥(プロデューサーさんが取り出したアレは……)

P「~~~♪」

小鳥(さ、サイリウム……ライブでお客さんが振ってくれるサイリウム……)

P「……」

小鳥(び、ビックリした……そうよね。いくらなんでも会議中にオナホで、きんたまじゃくしを搾り取るなんて、自慰ショックどころの騒ぎじゃないですもんね。安心しましたよ)

小鳥(良かった……私、あやうくプロデューサーさんを誤解しちゃうトコでしたよ。やっぱりプロデューサーさんは紳士で……ん?)

P「……」ギリギリ

小鳥(え? まさかプロデューサーさん、そのサイリウムをTENGAに挿入するの!?)

P「……」(汗)グリグリグリ

小鳥「……」フッ

小鳥「プロデューサーさんったら」ヤレヤレ

小鳥(これだからチェリーくんは……まだ濡れてもいない乙女のホールに、そんな逞しいサイリウムさんなんか入るわけないじゃないですか……悪ィがこっから先は一方通行だァ侵入は禁止ってなァ!)

小鳥「なーんて……」ニヤニヤ

P「……」(滝汗)グイッグイッ

小鳥「あらあら……」フフーン

小鳥(ふふっ、ムキになっちゃって……無理ですよって……そんな無理矢理なんて絶対に……ええっ!)

P「~♪」ドバドバ

小鳥(あ、あれはローション!? ローションを使って挿入を!!)

P「……」ヌリヌリ

小鳥(なんて用意周到なの!? というか、こうなることを見越して!? だとしたらプロデューサーさんは、チェリーくんどころか相当な経験者なの!?)

P「……」グググ

小鳥(手慣れてる! あきらかに手慣れてるわプロデューサーさん!! まさかの濡らさずにローションを使うという高度なプレイ!? そうなの!! そうなんですね!!!)

小鳥「ピヨオオオォォォーーーッッッ!!!」

律子「……今度はなんですか?」

小鳥「ぴぴぴぴぴ、ぴよ……あ!」

律子「小鳥さん、妄想はほどほどにお願いしますよ。お仕事中なんですから」ハァ

小鳥「……すみません」

小鳥(もー! プロデューサーさんのせいで、私が怒られたじゃ……えっ!?)

P「……」シナシナ

小鳥(さ、サイリウムがいつの間にかさっきよりずっと小さいペンライトになってる……)

P「……」プラプラ

小鳥(TENGAに入れようとして……ローションで濡れているのに、柔らかくなって入らないの?)

P「……」ズーン↓

小鳥(そ、そうか! 準備万端に用意をしたのはいいけど、緊張でちっちゃくなったゃったんだ……聞いた事ありますよ! そういう失敗パターン!! わかりますとも、ええ!!!)

律子「ここで、最初の曲は『Do-Dai』にしようと思っています

P「…………」(涙)ポロッ

小鳥(プロデューサーさん、やっぱりチェリーくんなんだ。Do-Teiなんだ。本日はみんなに私のとっておきの失敗談を聞かせてあげちゃうんだ……)

P「………………」(滝涙)ボロボロ

小鳥(あんなに落ち込んじゃって……ちょっとかわいそう……あれ? ここであのあずささんのグラビアを使うの?)

P「アラアラ~ゲンキナクナッチャタノ?」ヒソヒソ

小鳥(小声でなんか小芝居が始まった!)

P「ジャアワタシガ、ゲンキガデルヨウニオウエンシチャイマスネ~」ヒソヒソ

小鳥「口調が似てるのはさすがよね……」ヒソヒソ

P「ソーレ、ボッキボッキ!」←手拍子

小鳥「! ぷ、プロデューサーさん!! それ追い打ちですよ追い打ち!!!」ヒソヒソ

P「ソーレ、ボッキボッキ!」←手拍子

小鳥「プロデューサーさん、ダメですって!」ヒソヒソ

P「……」チラッ

小鳥「?」

P「……」クイクイ

小鳥(え? なに? プロデューサーさんのその手の動き……え?)

P「……」ホレホレ

小鳥「え? 私も? 一緒にやれって言うんですか?」ヒソヒソ

P「……」コクコク

小鳥「だ、ダメですよ! 会議中なんですよ。私を巻き込まないでください」ヒソヒソ

P「……」パンパン

小鳥「拝んでもダメです! 律子さんに怒られちゃいますよ、2人とも!!」

P「……」シューン↓

律子「というわけで、以上のメンバーで開幕の1曲目を始める予定です」

P「……」メソメソ

小鳥「……」

小鳥(もう、しょうがないなあ……)

小鳥「プロデューサーさん、ちょっとだけですよ」ヒソヒソ

P「!」

小鳥「ソーレ、ボッキボッキ!」←手拍子

P「ソーレ、ボッキボッキ!」←手拍子

小鳥「ソーレ、ボッキボッキ!!」←手拍子

P「ソーレ、ボッキボッキ!」←手拍子

小鳥(あ、あれ? な、なんだか楽しくなってきたわね)

小鳥「そーれ、勃起! 勃起!!!」←手拍子

P「!」シーッシーッ

律子「……小鳥さん」

小鳥「そーれ! あ……」

律子「なにしてるんですか?」

小鳥「これはその、プロデューサーさんが……」チラッ

P「……」

小鳥(! いつの間にかデスクを片付けて!! ぷ、プロデューサーさんがやれって言ったのに~!!!)

律子「なにしてたんですか?」

小鳥「こ、これはその……あのですね律子さん!」

律子「? なんです? まさか小鳥さん、会議中に関係ないことを……」

小鳥「や、やっぱり律子さんもステージに上がるべきだと思うんですよ!」

律子「え? ええっ!?」

小鳥「いまだに根強いファンの方もおられますし、アイドルのみんなも期待してるんです!」

律子「ちょ、ちょっと待って下さい。私はもう……」

小鳥「そーれ、復帰! 復帰!!!」←手拍子

律子「こ、小鳥さん……」

小鳥「そーれ、復帰! 復帰!!!」←手拍子

P「勃起! 勃起!!!」ボソッ

小鳥(ぷ、プロデューサーさんってば……)

小鳥「そーれ、復帰! 復帰!!!」←手拍子

P「勃起! 勃起!!!」ボソッ

律子「じゃ、じゃあ……アンコールで1曲だけ……////」

小鳥「よ、よかった。私も提案して良かったです」

律子「小鳥さん……ありがとうございます」

小鳥「い、いいえ」

小鳥(ふう。なんとかうまくごまかせたみたいね……って、プロデューサーさん!?)

小鳥(ま、またTENGAやペンライト出してるー)ガビーン

P「~♪」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん。いいかげんにやめてくださいよ」ヒソヒソ

P「……!」

小鳥(え? な、なに? プロデューサーさん急に真剣な表情になって……まるで獲物を狙う猛獣のような目に……!?)

P「エロとは自分では抑えることのできない感情なのだ。それは時に人を狂おしくする。バランやオレが悪に走ったように」ヒソヒソ

小鳥(そ、そのセリフ! ダイの大冒険のヒュンケルの名台詞じゃないですか!! ちょ、ちょっと改変されてるみたいですけど)

P「いくぞ! ブッディー……スクライド!!」ヒソヒソ

バシュウウウッ

小鳥「きゃあっ! ペンライトを高速で回転させて!! ま、まるで本物のブラッディスクライド!!!」ヒソヒソ

小鳥(これは……決まるわ! ……ええっ!?)

バキイイイィィィン

P「うわらばあっ!」ヒソヒソ

小鳥「ぺ、ペンライトが折れちゃった! だ、ダメなの? 不死身の戦士ヒュンケルの必殺技でも、TENGAの門は破れないの!?」ヒソヒソ

P「……」ガクッ↓

小鳥(本日2度目の敗北キター)

小鳥「プロデューサーさん。もうお遊びはそのへんにして、そろそろ真面目にお仕事を……」ヒソヒソ

P「……」ニヤッ

小鳥「プロデューサー……さん?」

P「……!」スチャッ

小鳥(あ、あれは……あれは、特大サイズのサイリウム! あんなものまで用意を!!)

P「サア、サッサトタッチャッテクダサイ、プロデューサーサ~ン」ヒソヒソ

小鳥「ま、またあずささんの口調で小芝居が」ヒソヒソ

P「マダプロデューサーサンハ、スベテヲダシキッテナイデショ~?」ヒソヒソ

小鳥(こ、このセリフは確か……限界を超えて倒れたヒュンケルが、師であるアバンの夢をみてるシーン!)

P「不思議なものだ……瀕死のオレをこうして勃ち上がらせてくれたのは、いつもあなただった…!!!」ヒソヒソ

小鳥「だ、台無しー! 原作の感動的な名台詞が台無しですよ!!」ヒソヒソ

P「いくぞ! ブッディー……スクライド!!!」

バシュュュウウウッッッ!!!

小鳥「! これは……決まる! 決まるわ。この勢い、回転、速度なら間違いなく決まります!! 経験のない私でもわかりますよ、ええ!!!」ヒソヒソ

律子「そこでですね、観客の皆さんには……あ、プロデューサーちょっとお借りしますね」

ヒョイッ

小鳥「え!?」

P「あ!?」

律子「こうしてサイリウムを振っておられると思うんですけど、それに合わせて曲も次にいこうと思うんですよ。こう、こうですね」

小鳥(サイリウム……律子さんにとられちゃった……)

P「……」ポカーン

律子「ということで、どうでしょうか?」

小鳥「あ、い、いいんじゃないでしょうか」

P「……」スッ

小鳥(あ、プロデューサーさん手を伸ばして……律子さんからサイリウムを取り返す気ね)

律子「じゃあそういう方向でいきましょう! じゃあこれ……あ、ここに挿しておきますね」

ズブッ☆

P「!!!」

小鳥(り、律子さん、何気なくしかも自然にサイリウムをTENGAに突き刺しちゃった!)

律子「じゃあミーティングはこのへんで。プロデューサー、ちゃんと準備をお願いしますよ」

P「……」ワナワナワナ

律子「プロデューサー?」

P「……」フラッ

律子「え?」

P「……」バターン↓

律子「きゃあっ! ど、どうしたんですか急にプロデューサー!? だ、大丈夫ですか!!!」

P「……」ガクッ

小鳥「プロデューサーさん、自業自得ですよ」


お わ り

※訂正
>>30
×P「いくぞ! ブッディー……スクライド!!!」
○P「いくぞ! ブッディー……スクライド!!!」 ヒソヒソ

以上で終わりです。
となりの関くん、連載時から楽しんで読んでいてアニメ化もされて嬉しくて書いたのですが……
おつき合いいただきありがとうございました。

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