咏「犯人は、この中にいるッ!」 (33)

短いけど最後まで見てくれたら嬉しいよー

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時期は冬。咏とえりは今日、知人の結婚パーティーの為に、ある山奥の別荘へ来ていた….

玄関:ピンポーン

恒子「咏ちゃんえりさん
いらっしゃい♪
どうぞ上がって!」

咏「恒子ちゃん元気そうで何よりだよ、邪魔するぜぃ」ヒョイ

えり「お邪魔します」ペコリ

咏「ほぇ~、立派な家だねぃ
やっぱりアナウンサーってのは溜め込んでるもんなんだねぃ、知らんけど」

えり「三尋木さん、失礼ですよ」

咏「まぁまぁ、えりちゃん。少しぐらいいじゃんか♪」

えり「はぁー、全くこの人は….どうもすみません福与さん」

恒子「構いませんよ、今日呼んだのはこちらなんですから。それよりえりさん、今日お仕事は大丈夫なんですか?」

えり「今日と明日は休みです。
明後日はありますが….」

恒子「警察は大変そうですね」ハハハ

えり「ええ全くですよ」ハハハ

咏「そんな世間話いいから中に入っていい?恒子ちゃん」

恒子「あぁ、ごめんね、存在を忘れてたよ、どうぞどうぞ」

咏「え!?酷くない??ねぇえりちゃんはどう思う??」

えり「あぁ、私も忘れてました。それではお邪魔します」

恒子「どうぞこっちです」スタスタ

咏「ちょっと待ってよ二人とも~!」タッタッタッ


部屋

恒子「今日は二人ともゆっくりして行ってね!
えりさんと咏ちゃんはこの部屋だよ」ガチャ

咏「うっはー!これはいい眺めだねぃ
見渡す限りの雪化粧!」

えり「おお、これはなかなかですね
冬になるとこんなにも綺麗な景色が見れるなんて羨ましいですね」

恒子「気に入ってもらえてよかったー。でも私の部屋からは窓のすぐ横に大きな石があって微妙なんだよねぇ、そろそろどかさなきゃなぁ。あ、そうそう、後二組友達を呼んだからその人達が来たらまた呼びに来るね、欲しいものがある時はいつでも呼んでね!それじゃあ私はパーティーの準備があるから」

咏「はーい、パーティーが始まるまでゆっくりくつろがせてもらうよ♪」

恒子「うふふ、ごゆっくり」ガチャ、バタン

咏「さぁ、私はパーティーが始まるまで寝ておこうかねぃ、今日は夜遅くまでするんでしょ?知らんけど」

えり「まぁ、パーティーですから遅くまでするでしょう、
私は少し散歩してきます。皆さんが揃ったら起こしますよ」

咏「え??本当??やったー!
じゃあ遠慮なく寝させてもらうね!」フトンバサァ

えり「はいはい、ごゆっくり」ガチャ

えり(ふぅ、さて、私は散歩にでも行くか….)


部屋

恒子「今日は二人ともゆっくりして行ってね!
えりさんと咏ちゃんはこの部屋だよ」ガチャ

咏「うっはー!これはいい眺めだねぃ
見渡す限りの雪化粧!」

えり「おお、これはなかなかですね
冬になるとこんなにも綺麗な景色が見れるなんて羨ましいですね」

恒子「気に入ってもらえてよかったー。でも私の部屋からは窓のすぐ横に大きな石があって微妙なんだよねぇ、そろそろどかさなきゃなぁ。あ、そうそう、後二組友達を呼んだからその人達が来たらまた呼びに来るね、欲しいものがある時はいつでも呼んでね!それじゃあ私はパーティーの準備があるから」

咏「はーい、パーティーが始まるまでゆっくりくつろがせてもらうよ♪」

恒子「うふふ、ごゆっくり」ガチャ、バタン

咏「さぁ、私はパーティーが始まるまで寝ておこうかねぃ、今日は夜遅くまでするんでしょ?知らんけど」

えり「まぁ、パーティーですから遅くまでするでしょう、
私は少し散歩してきます。皆さんが揃ったら起こしますよ」

咏「え??本当??やったー!
じゃあ遠慮なく寝させてもらうね!」フトンバサァ

えり「はいはい、ごゆっくり」ガチャ

えり(ふぅ、さて、私は散歩にでも行くか….)

お、ミスったすみません


そして、夜になり、残る恒子の友人二組も別荘へと到着した
最初に到着したのは恒子の昔ながらの友達、小鍛治健夜と学校の教師をしている赤土晴絵である。二人が来て少ししてから到着したのが恒子や健夜、晴絵が昔お世話になった熊倉トシ先生である。

居間

恒子「今日は皆様、私の結婚パーティーへ起こしいただき誠に有難うございまs「堅苦しい挨拶なんてらしくないぞ!」

ハハハ

恒子「ちょ??晴絵??はぁ、でも確かに堅苦しい挨拶は私に
向いてないわ。
と言うわけで、早速ですが、こちらが私のお嫁さんです!」バーン

パチパチ

良子「グッドイブニング、皆さん
どうも、戒能良子です」ペコリ

咏「いやぁ、まさか恒子ちゃんが良子ちゃんと結婚するとは….
意外だねぃ、知らんけど」

えり「おめでとうございます恒子さん戒能さん、おっと、もう名字は福与さんになるんですね」

健夜「おめでとうこーこちゃん」

晴絵「幸せにしてやるんだぞ恒子」

トシ「羨ましいねぇ、私も若ければ….」

恒子「さぁ、皆さんじゃんじゃん飲んで飲んで!」カンパーイ

咏「じゃあ遠慮なく」カンパーイ

ワハハハ ガヤガヤ

咏「いやぁ羨ましいねぃお二人さん。
私も早く結婚したいよ」チラッ

えり「どうしてこっちを見るんですか?」

咏「べっつに~?知らんし」プイッ

えり「?」

晴絵「ははは、えりは相変わらず鈍いなぁ、咏は….モガッ???」

健夜「あははは、なんだ晴絵ちゃん、もう酔っちゃったの?」ガシッ

健夜(これは咏ちゃんとえりさんの問題なの!口出し無用だよ??)

晴絵(悪かった!私が悪かったからもう離してぇ!)

トシ「私も若ければ….」

恒子「あはは、トシさん昔から口癖変わってないですよ?」

トシ「あら?そうだったかしら?」

ハハハハハ

.
.
.
.

恒子「でさぁ、その時たしかはやりさんが….」

咏「えぇ??嘘ぉ~??はははは!」

良子「恒子、ちょっとトイレに行きたいんだけど….」

恒子「あぁ、案内するよ
咏ちゃんちょっとごめんね」

咏「いやいやごゆっくりー」フリフリ

スタスタ

咏「ふぁ~あ、眠たくなっちゃったよ、私は部屋に戻ろうかなぁ」

えり「そうですか、なら私もそろそろ戻ろうかな」

健夜「もうこんな時間だしね
こーこちゃんには私から伝えておくよ」

咏「わぁ!本当?ありがとうすこやん♪」

えり「それでは私たちはこれで、
三尋木さんも酔っ払ってるようですし」

咏「なにお??私はまだ酔ってない!
全く、えりちゃんは….」ブツブツ

えりさん「はいはい、それは私じゃ無くて家の柱ですよ、はぁ。
それでは皆さん、また明日」

健夜「えりさんも大変だね….」

えり「わかってもらえるだけで
ありがたいですよ、
ほら、三尋木さん、肩に掴まって」

咏「うぁ~….」スヤスヤ

健夜・えり(た、立ったまま寝てる….)

ガヤガヤ ワイワイ…………

てす


事件は翌日起きた

咏「うぅ~ん….ここは?
あぁ、泊まりに来てたんだった….
えりちゃん….?はもう起きたのか….
居間に集まってるのかな….?
私も行こ….」スタスタ

居間

咏「みんなおはよー」

えり「お目覚めですか、三尋木さん。
後は福与さんと健夜さんですね….」

ガチャ

健夜「あ、皆さんお揃いで….って
こーこちゃんまだ起きてないんだ」

良子「恒子はお酒に強いので昨日程度では酔わないと思うのですが….」

えり「支度に手間がかかっているのでしょうか」

咏「….皆で押しかけちゃうか」

えり「あなたはまたそんな思いつきを….」

咏「嘘々、でも遅くない?もうちょっとでお昼くるよ?気になるから私見に行ったくるねぃ」

健夜「あ、私も行きます」

えり「そうですか、ではお願いします。私は少し昨日のお酒が残っているのでゆっくりしておきます」

良子「では私も残りましょう」

咏「まぁ、任せとけって~♪」

健夜「じゃあ行こうか咏ちゃん」スタスタ


恒子の部屋の前

健夜「恒子ちゃん?」コンコン

健夜「返事がない….開けるよ?」ガチャ
ドスッ

咏「….? どうしたの?」

健夜「戸が空かない….」

咏「鍵でも掛かってるのかな?どれ….」ガチャガチャ

咏「….本当だ」

健夜「私裏に回ってみるよ、
もしかしたら何か扉の前にあるのかも。裏に窓があるからそこから呼んでみるね」タッタッタッ

咏(….….)

.
.
.
.

「キャーー!」

えり咏良熊晴「!!!???」

6

咏「どうしたどうした?」

えり「何かありましたか?」

トシ「なんの騒ぎ?」

晴絵「なんなの?」

良子「ワッツ?」

健夜「あ、あ、あ、、あれ、、
こ、こーこちゃんが、、、」ワナワナ

えり「??」

えり「皆さん!近づかないでください!下がって!!」

良子「!、何かあるのですか?そこに….!」

トシ「なんなんだい?隠されたら気になるよ….」

晴絵「!……..事件なの….えり….」

えり「そうです….み、皆さんは見ない方がいい….」




えり「福与さんが、亡くなっています…….!」





咏「….えりちゃん、とりあえずすこやんを窓から離して、それと警察と救急に電話入れないと、慌てても仕方ない。一番危ないのは皆パニックになることじゃね?知らんけど….」

えり「!….、た、確かにそうです。皆さん、居間へ行きましょう、詳しくはそこで….」

変わり果てた姿となった恒子はL字型のドアノブにロープを括り、首吊り自殺をしていた。
一体なぜ….

数分後、居間


警察「えーっと、第一発見者の小鍛冶さんですね、詳しく教えていただけますか?」

健夜「は、はい….。今日の朝、こーこ….恒子さんだけ居間に居なかったんです。それで、私と咏さんで見に行って….ドアが空かなかったので、私が裏から呼ぼうと裏手に回ったんです….そしたら….」ポロポロ

警察「なるほど、発見した時にはもう亡くなっていたと….三尋木さん、貴方は一緒に呼びに行ったとゆうことですが?」

咏「そうだねぃ、私と健夜さんで呼びに行ったよ、….恒子さんの重みでドアは空かなかったけどねぃ….」

警察「ふんふむ….現場と死亡推定時刻からして自殺に間違いないでしょうな」

えり「そんな!福与さんが自殺だなんて….彼女は結婚も控えていたんです。自殺なんてありえません!私も捜査に参加します!」

警察「失礼ですが貴方は?」

えり「申し遅れました、私も警察です」スッ

警察「おや?これは失礼」

警察「でもやっぱりそうは言ってもねぇ、裏の窓に鍵はかかって無かったけど、雪と足跡の問題で誰も近づいてないってことになるし、ドアは空かなかったんだろ?指紋も見つかってないし….
一つ不思議なのは窓のそばまで伸びた首と繋がったロープ….それだけだしねぇ….大方、余った予備のロープでしょう」

良子「恒子が自殺なんて….嘘です….….」ポロポロ

咏「….えりちゃん….私も捜査に参加していいかな….、私も信じられないんだよねぃ….確信なんてないけどさ、どんなこと抱え込んだら恒子ちゃんが自殺なんてするんだよ….」

えり「ッ!三尋木さん!またあなたは勝手にそんなことは….!
ダメです」

咏「えりちゃん….一応私だって….」

えり「わかっています!ですが今回は貴方のような….」




えり「貴方のようなただの私立探偵の出る幕はありません!」





健夜さん「私立….探偵….?」ポロポロ

トシ「おやおや知らなかったのかい?咏は今探偵業をやってるんだよ?そこそこ事件も解決したことあるらしいけど….」

咏「名探偵なんて照れるねぃ」デレデレ

えり「誰も言っていませんよ….まったく、貴方には何度かお世話になったないるので、特別ですよ!
と・く・べ・つ!」

咏「なんやかんやで毎度毎度ありがとよ、えりちゃん」ニコ

えり「ッ///、くれぐれも捜査の足を引っ張らないように」

咏「それはわっかんね~わ、っと、じゃあ早速….」

咏「良子ちゃん、書斎ってどこにあるか知ってるかい?」

良子「ソーリー咏、あまりこの家には詳しく無くて….」

咏「あ、いいのいいの、探したら見つかるでしょう」

健夜「あ、書斎なら私知ってるよ、確かこーこちゃんが自殺してた部屋の真上だよ」

咏「お、流石だねすこやん」

健夜「私も、少しは役に立ちたいから….」

咏「….すこやん….、じゃあ私は早速書斎に行こうかねぃ、気になることもあるし!」

晴絵「あ、なら私も行くよ、現場じゃないし….書斎なら入っても大丈夫でしょう、何か探すなら二人の方が早く見つかるしね」

咏「晴ちゃん….みんな、ありがとう」

トシ「すまないが、私は休ませてもらうよ、何分ショックが大きくてね、」

えり「なら良子さんと小鍛冶さんと一緒にいてあげてください、私は三尋木さんに、着いて行きますので」

トシ「任せておきな、」


書斎

咏「ふんふむ…..なるほど、しかし、こんな季節なのに窓も開けっ放しで….寒いねぃ」

晴絵「それで気になることって?」

咏「あぁ、そうだった、えりちゃんと、晴ちゃんは遺書でも探してもらおうかな、もしかしたらあるかもしれないし」

えり「なるほど、わかりました」

咏「ありがとねぃ」

咏(さて、私は….)

咏(この窓….冬に開けるのはおかしいよねぃ….部屋の戸はしまってたし….換気でも寝る前には普通閉めるよねぃ….ん?書斎のカーペットの上に….砂?それになんだこれ….戸に何かがこすれた後….?一本だけじゃない….もしかして….)ガサゴソ

咏(やっぱり….天井に滑車….)

えり「さっきから一体何をしてるんですか….?」

咏「あ、えりちゃん、次は恒子ちゃんの部屋に行きたいんだけど」

えり「はぁ、仕方ないですね、行きましょう」

晴絵「流石に私は人の死んだ部屋に行く勇気はないわ….居間に戻っとくね」

咏「お疲れさん、で、遺書あった?」

晴絵「えぇ、あったけど….
良子さんに渡しとこうか….?」

えり「いえ、一旦私が預かります。ありがとうございます」

晴絵「いえいえ、じゃぁ私は戻るから」スタスタ

咏「私たちも行こうか」

えり「そうですね」

恒子の部屋

咏「ふんふむ…..」

咏(やっぱりねぃ、L字のドアのノブの先端にも微かにこすれた後….間違いない….そして恐らくあれはまだ….)

咏「えりちゃん、今から言うものを用意して皆を集めてくれるかい」

えり「三尋木さん、まさかもう!それで用意して欲しいものって….?」

咏「あぁそれは、ゴニョゴニョ、さぁ、動いた動いた、日がくれちまうぜい」フリフリ

えり「わ、わかりました!」タッタッタッ


恒子の部屋

晴絵「うぅ、皆をここに呼び出してどうしたの?」

トシ「まさか、なにか分かったのかい?」

健夜「なにかって….」

良子「….」

咏「皆集まったようだねい、じゃあ、始めようか….」

良子「始める….?まさか….」

咏「そのまさかだよ、悲しいが、犯人は….….この中にいるッ!」

えり「えっ!そうなんですか??」

咏「もう、鈍すぎるよえりちゃんは、っと、さぁ、まずは第一の事件から行こうかねぃ。第一の事件….それはこの密室だよ」

晴絵「密室?確かドアの鍵は普通に空いてたってさっき警察の人が….」

咏「そう、でも違う、窓の外には必見者のすこやんと私たちと警察の足跡しかない。その前は何もなかった。そして昨日雪が止んだのは恒子ちゃんが殺されるちょっと前、つまり窓から侵入したんじゃ足跡を残してしまうしそのあと雪は降ってないから雪は積もらない、そして戸は恒子ちゃんで空かなかった….すなわち密室!
だからこそ警察も自殺だと決めたんだ」

良子「それなら一体何を….」

咏「しかしこれは密室ではない….密室に見せかけた立派な殺人なんだよねぃ。」

全員「??」

健夜「密室に見せかけた….…殺人….?」

咏「うん、皆、これがなんだかわかる?」

>>16必見者やなくて発見者やすまん


トシ「二本のロープ….よねぇ?」

咏「そう、二本のロープ、それでは今から密室を作ってみよう、えりちゃん、一方を危なくないように体に巻いて、….うん、そうそう、まぁ、犯人はこれを恒子ちゃんの首に巻いたわけだけど、で、この二本だけど、二階の書斎に繋がってるんだよねぃ」

晴絵「書斎に….?なんで?」

咏「書斎の天井には何故か不自然な滑車がかかってた….まぁ、その滑車を使ってのトリックなんだけど。
まず、一本のロープを石と繋ぐ、あらかじめ石は書斎の窓のそばに置いておいてね、もう一方は今えりちゃんのお腹にに括られてるよねぃ、そしてその端はさっき言った書斎の石と繋がってる」

えり「これで一体何を….」

咏「まぁまぁ、えりちゃんは、戸の近くに寄って、….寄りかからなくていいよ、….そう、だいたいその位置、そうして予め用意しておいて、後は部屋を出る。
部屋を出る時、石に結んだ一方のロープをL字ドアノブの端の方に引っ掛ける。石は後で書斎の窓から外に出せばロープと滑車で宙ぶらりんな状態になる。後はこのノブを回せば自然とロープは外れ、滑車を伝って落ちた石の重みで恒子ちゃんの体はドアノブ方へ引き寄せられる。」

えり「でも、外に出た時ロープなんて….」

咏「そう、まず犯人は昨日の夜、死亡推定時刻の間に恒子ちゃんをロープで絞め殺した。そして窓の前にあった岩を利用してトリックを仕掛けた。犯人の思惑通り密室はできた。犯人は一番先に外に出てロープを切断し回収した、まぁ、一方は窓の近くまで寄ってて大分不思議だったけど。
大方ロープは皆がパニックになってる隙にどっかに捨てる予定だったんだろうけど、予想外のことが起きた、私が皆に指示したことによりパニックにはならなかったんだ、」

えり「….??ちょっと待ってください?そんなことが出来るのってあの中なら….」

咏「そう、最初に外に出た….
いゃぁ~、一つだけどうしても
さっぱりわっかんねぇ~んだよなぁ~、
どうして恒子ちゃんを殺したんだい



小鍛冶健夜



愛してたんじゃないのかよ」

流石にトリックは適当
考えるの難しすぎ



健夜「….….….ふふふ、ロープもまだ捨ててないし、隠しても無駄みたいね、」

良子「何故です!どうして恒子を!このっ!」ガシッ

咏「気持ちはわかるがやめときな良子ちゃん….….教えてもらおうか、すこやん」

健夜「ふふふ、すこやんか….最初はこーこちゃんがそう呼び始めたんだよねぇ….皆も知ってるでしょ?私はこーこちゃんと付き合ってた、でも、こーこちゃんは遊びだったんだ….ある日バーで言われたよ、確か喧嘩した翌日だったっけな….もう別れよう、遊びだったんだって….だから….だから….ウゥ….」ポロポロ

健夜「できれば良子ちゃんが疑われるのが一番良かったんだけど….まぁ、自殺に見せかけたわけだけね」

咏「書斎の場所どころかトイレの場所も知らなかった良子ちゃんはそんなにこの家に詳しくないみたいだしねぃ」

健夜「ふふふ、こーこちゃんはこの家に私を何度も呼んでくれたんだもん。私が詳しいのは当たり前か….
ウゥ、あの時、喧嘩なんかしなければ良かったのかなぁ….」ポロポロ

咏「….えりちゃん、さっきの遺書、良子ちゃんに渡してあげて」

えり「わかりました….どうぞ、書斎で見つかった福与さんの遺書です」

良子「こんなものが….ありがとうございます」ペラ

遺書 平成25 10月17日 福与恒子

良子ちゃんへ、最初に謝らなければならないことがあります。実は私には愛してる人がもう1人います。昔喧嘩をして、引っ込みが付かなくなってしまったことを今でも後悔しています。良子ちゃんに会えてよかったと思っていますが、同時に、大切な彼女をなくしてしまったことを今でも悔やんでいるのです。遺書と言っても何を書けばいいかわかりませんが綴ります。わたしの全財産は福与良子へ相続します。とか、まだ結婚もしてないのにね、戒能良子へ全ての遺産を相続します。これでいいのかな?私にはわかりません、こんないい加減だと怒られそうですね。
後のことは頼みましたよ、
ありがとう


健夜「そんな、こーこちゃんも後悔してたなんて…….ウゥ、そんな、そんなぁ、」ポロポロ

良子「恒子がまだ健夜さんを愛していたことは薄々気付いていましたが、遺書に名前を出すほどだったとは….なんで….こんなことに….」ポロポロ


今回の事件はとても悲しいものであった、人が人を愛する時に起きてしまう摩擦は、愛が強ければ強いほどその摩擦の熱も、また強いものになってしまうのです。

エンドロール



次でラスト☆

.
.
.
.
.
健夜「ちょっとどうゆうこと??
なんで私がこーこちゃんを殺してるの??」

恒子「いやぁ~、はやりさんから貸してもらったこのDVD結構面白かったね!すこやん?」

健夜「ドロドロしてて全然面白くないよ??」

END

コメントきて嬉しい

人居なかったけど
最後まで見てくれてありがとう

乙乙乙
もうちょい長くなっても読みやすくしてくれても良かったんやで

>>23
ありがとうございました
アドバイスは次回にいかします

殺害された←→遺書残してる
矛盾してね?遺書が正しく死者のものなら自殺と考えるべきだよ咏たん
犯人たるすこやんが撹乱のため自分で書いたのならそれで泣くのも不自然だよ…

>>28
説明不足だった

遺書は何かあったときの為にもともと
用意されてたってことでオナシャス….

うーん、不自然さを払拭するまでには至らない?ので激励の意味を込めてb乙

文面偉そうでごめんなさい

>>30
精進します


ただすこやんの名字が『小鍛冶』なのが気になった
正しくは『小鍛治』

>>32うぉぉぉ
iPhoneの一発変換に頼りきりでした反省してます

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