花陽「時間退行?」 (196)

前スレ

にこ「人格入れ替わり?」
にこ「人格入れ替わり?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395069216/)



ラブライブ!×ココロコネクトのパロディ(?)です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395665589

先生「じゃあ今日はこれで終わりね。皆、2学期に会いましょう」


穂乃果「ふ~終業式疲れた~」

ことり「ふふっ、お疲れ様、穂乃果ちゃん♡」

海未「では部室へ行きましょうか。今日は午前中で終わりましたから、午後からはたくさんμ'sの練習ができますよ」

穂乃果「もうっ、海未ちゃん!確かに練習も大事だけど、もっと他にすることがあるでしょ!?」

海未「え?なにかありましたっけ?」

穂乃果「何いってんの~!明日から夏休みだよ?夏休み!海とかお祭りとか、いろいろ予定立てなくちゃ!」

ことり「穂乃果ちゃん、期末テスト頑張ったもんね~」

海未「まあ、穂乃果がテストを追試なしでパスしたのには、正直驚きましたが…」

穂乃果「穂乃果だってやるときはやるよ!赤点だったら夏休み練習に参加できないって、絵里ちゃん言ってたし」

海未「ですが穂乃果、夏のライブまであまり時間もありません。夏休みは練習漬けですよ?」

穂乃果「わかってるよぅ。だからこそ、貴重な息抜きの計画しっかり――」

ことり「続きは、部室でみんなとしよっ?」ニコニコ

部室

にこ「遅いっ!なにやってたワケ!?」バンッ

絵里「まあまあ、今日は時間あるんだし……。それより、3人とも。これ知らない?」

穂乃果「どれどれ~?」

ことり「黒板に…?」


黒板『12時~17時』


海未「12時から17時…?なにかあるのですか?」

希「3人が書いたんやないん?」

穂乃果「だって、私たちが一番最後に来たじゃん!」

海未「誰が書いたかわからないんですか?」

凛「最初に凛たちが来た時にはもう書いてあったにゃ!」

絵里「凛の証言は花陽と真姫が裏付けてるわ」

にこ「穂乃果のイタズラってのが、最後のセンだったんだけどねー」

穂乃果「もぉ~穂乃果こんなことしないよぉ」

ことり「私たち以外の可能性は?」

絵里「なくはない……けど、極めて低いわね。部員以外が立ち入るとは思わないし」

希「逆に言えば、これはうちらへ当てたメッセージってことになるんかな」

凛「なんだかよくわからないにゃ」

真姫「皆気にしすぎでしょ。たかが黒板に落書きがあったぐらいで」

絵里「……まあ、今は考えても仕方ないわ。まずは皆でお昼食べましょうか」

凛「はーい!」

花陽「えへへ、お米炊けてるよ~」

希「それで、穂乃果ちゃんたちはなにしてたん?」

海未「いえ、穂乃果が夏休みの予定がどうとか張り切っていたもので」

真姫「予定?練習のこと?」

穂乃果「真姫ちゃん……練習もいいけど、海とかお祭り、行きたいよね!?」

凛「凛もみんなで海行きたいって思ってたにゃー!」

真姫「そんな余裕あるかしら?」

希「まあでも、根詰め過ぎてもあかんしね」

絵里「海……そうね、そのアイデア貰ったわ!」

海未「へ?」

絵里「みんなで海……そう、合宿よ!」

穂乃果「おおー!!」

凛「合宿…楽しそうにゃ!」

にこ「ま、水着のPV撮影は前から考えてたしね!」

希「にこっち、撮影までにバストアップしたいって言うてたよね?手伝ったるよー?」ワシワシ

にこ「あ、アンタにだけは御免よ!!」

絵里「みんな、浮かれてるようだけど、あくまで合宿……練習の一環だからね?」

穂乃果「練習して遊べる…最高だよ絵里ちゃん!」

海未「穂乃果、ちゃんと練習するんですよ?」

穂乃果「もう、わかってるってばー」

カチッ

花陽「あっ」

希「ん、11時59分か……」

凛「……」ゴクリ

海未「……」

ことり「……」

にこ「な、何黙ってんのよ」

真姫「だから、ただの落書きでしょ?それとも誰かのサプライズ――」


カチッ

絵里「あっ――」

にこ「うぅっ…!」

海未「か、身体が…っ」

凛「ど、どうしたにゃ?」

真姫「なに、これ……熱っ!?」

花陽「まきちゃん!?」

にこ「?」

海未「?」

真姫「?」


凛「にゃっ!!??」

希「ちょっ…」

穂乃果「に、にこちゃんと海未ちゃんと真姫ちゃんが……」

ことり「ち、ち…ち……」

花陽「チッチャクナッチャノオオオオオオオオオオオオオ!!!??」


にこ「どーしたの?」

希「え、えりち…これって……」

絵里「な、な、な……」プルプル


絵里「なんじゃこりゃああああああああああああああああああああ!!!???」

絵里「――じゃあ、もう一回聞くね。お名前と、歳を教えて?」

にこ「みんなのアイドル、やざわにこにーだよっ♪。6歳でーす」

海未「園田海未。12歳です」

真姫「……にしきのまき。10歳」

ことり「や~ん♡かわいいいいいっ♡♡♡」

穂乃果「どういうこと!?」

凛「な、なんで……子供になっちゃったの!?」

待ってた
前スレにここのurl貼った方が前回の読者も来やすいかも

>>14
ありがとうございます。
貼ってきました。

絵里「皆、少し落ち着いて……いられない状況だけど、落ち着きましょ」

絵里「とりあえず、ぶかぶかの制服をなんとかしてあげましょうか…ことり、花陽、手伝って」

ことり「海未ちゃん、おいで~♡」

花陽「真姫ちゃん、ちょっと制服折るね?」

希「にこっちはパンツもずり落ちとるな…」


希「じゃあ今度は、うちらのこと知っとるかやな。この金髪の綺麗なお姉さんは、誰かわかる?」

海未【12】「絢瀬絵里先輩です」

にこ【6】「えりおねーちゃん!」

真姫【10】「…絵里さん」

絵里「小学校から同じの海未はともかく、にこと真姫の2人は小さい頃は私の事知らない…筈」

ことり「でも絵里ちゃんは小さい頃から有名だったし、この辺に住んでたなら知っててもおかしくはないかも?」

希「…じゃあ、このちょっと勉強ができなさそうなお姉さんは?」

穂乃果「希ちゃんひどくない!?」

海未【12】「ほのか…のお姉さん?」

にこ【6】「こうさかほのかちゃんにこっ!」

真姫【10】「ほのかさん。穂むらの家の子」

凛「おお……」

穂乃果「海未ちゃん、私にお姉ちゃんはいないよ!私がお姉ちゃんだよ!」

海未【12】「穂乃果…なのですか?」

穂乃果「うん、そうだよ!海未ちゃんの幼馴染の、穂乃果だよ!」

希「…この小さい元気そうなお姉さんは?」

にこ【6】「りんねーちゃん!」

真姫【10】「星空凛さん。知ってる」

希「あそこの優しそうなお姉さんは?」

海未【12】「ことりのお姉さん…ではなく、大きくなったことり、ですか?」

真姫【10】「南ことりさんね」

ことり「皆正解っ♡ 海未ちゃん、ことりだよ~♡♡」ギュッ

海未【12】「こ、ことり…さん!?///」

希「あっちのお米が似合うお姉さんは?」

絵里「どういうお姉さんよ」

海未【12】「小泉花陽さんです」

にこ【6】「はなよおねーちゃんにこ!」

希「じゃあ最後に、うちは?」

にこ【6】「のぞみおねーちゃん!」

真姫【10】「東條希さん」

希「……ふぅ」

絵里「なんかもう、わけわからなさすぎて頭が痛いわ…」

花陽「ちっちゃくなっても、私たちのことはわかるんだ」

にこ【6】「あーっ!このアイドルグッズ…!!だ、だれの!?」

穂乃果「にこちゃんのだよー」

にこ【6】「にこのォ!?こ、これ…見てもいいの!?」

ことり「壊さないようにね」

絵里「…ねえ、これって……」

希「ん。もう少し確かめんとな。海未ちゃん、ちょっといい?」

今日はここまでです。

あまり書き溜めがないですが、また明日の夜にには上げれると思います。


前回は割りと早くまとめましたが、今回はちょっと長くなるかもです。


前スレhtml化依頼せんとあかんで

>>22
依頼スレに書き込んだと思ったんですが…
初投稿なのでちょっと勝手がわからないのですが、依頼スレにタイトルとurl書き込むだけでいいんですよね?

海未【12】「はい」

凛「12歳の海未ちゃん、しっかりしてるにゃー」

絵里「ええ、助かるわね」

希「海未ちゃん、昨日なにしたか覚えてる?」

海未【12】「昨日ですか…。剣道の朝練をして、学校に行って…」

希「授業の科目は、覚えとる?」

海未【12】「ええと、国語、数学、理科、体育、社会、音楽。でした」

希「海未ちゃんが12歳てことは、中学1年生やな。穂乃果ちゃんことりちゃん、今の時間割に心当たりある?」

穂乃果「えーっ 中学校の時間割なんて覚えてないよー!」

ことり「でも…4時間目が体育で、6時間目が音楽っていうのは、あった気が……」

希「記憶も小さいころの物…ただ身体が小さくなったわけやなさそうやね」

絵里「海未ちゃん、なんで自分がここにいるか、わかる?」

穂乃果「その前に、ここがどこだかわかる?」

海未【12】「えっと……。すみません、わからないです……」

希「ふむふむ」

絵里「…まとめると。3人は肉体的にも精神的にも小さい頃に戻った」

絵里「私たちの事情や周囲の環境は、ある程度都合よく解釈されている……」

希「が、『なぜ自分たちがここにいるか?』という質問には答えられない、っと」

絵里「そして過去に逆行したその当時の記憶を少なからず保持している…」

絵里「――ということね。………ってどういうことよっ!?あり得ないわよ!!??」

希「…えりちえりち、気持ちはわかるけどキャラブレすぎやて」

花陽「これって、早く先生とか大人の人呼んだほうが……」

希「普通やったらね」

凛「どういうこと?」

希「うちらには1つだけ、普通じゃない状態への心あたりがある…そうやろ?」

穂乃果「まさか……」

絵里「人格入れ替わり、ね」

花陽「っ!」

希「まだわからんけどね。でも、こんなん普通に考えてありえんし、大人がどうこうって問題でもなさそうやしな……」

絵里「ねぇ、この子たちってどういう存在なのかしら……?」

凛「え?」

絵里「過去の海未たちが今の海未たちと入れ替わってるの?それとも、今の海未たちが小さくなった……でいいのかな」

希「そればっかりはなんともいえんね。それより……」

希「不吉なことやけど、もしこの子たちが……最悪、極端な話…死んじゃったりしたら……どうなる?」

ことり「しっ…!?」

絵里「希!」

希「いやいや、もしも、やて。子供に戻ったらなにするかわからんしな……。そして、この子たちは『今ここに居る筈のない人間』なんやし」

ガチャ

「それを防ぐのもあなた達の役目よ?」

9人「!!!」

穂乃果「理事長!」

絵里「やっぱり……」

希「またうちらにちょっかい出しにきたん?」

理事長「ふふ、なかなか手厳しいわね」

ことり「今度は、誰かがアトランダムに子供になる現象……?」

にこ【6】「だ、誰……?」

絵里「ことり、穂乃果、3人を奥の方へ」

穂乃果「う、うん」

ことり「にこちゃん、真姫ちゃん、大丈夫だからね?」

理事長「あなた達の推測通り、今回は『そういう現象』よ」

希「じゃあさっきの質問……もしあの子達が死んだりしたら、今の海未ちゃんたちはどうなるん?」

理事長「そういうことは考えなくていいわ。それより、そんな事態を起こさないようにしっかり頭を働かせて頂戴」

花陽「真姫ちゃんたちは、元に戻るんですか!?」

理事長「…ふふ、ヒントはあげておいた筈よ?」スッ

凛「あっ!」


黒板『12時~17時』


絵里「この現象は…12時から17時までしか起きないってこと?」

理事長「いいえ。12時から17時に必ず起きる、ということよ」

穂乃果「どうすれば終わるの…!」

理事長「勿論、『面白くなれば』よ。……じゃあ、期待しているわね」

ガチャ

花陽「……ふぅ」

凛「かよちん大丈夫?」

絵里「まったく、頭が痛いわね……」

希「とりあえず、5時まで大人しくしてよか。皆が戻るのを確認してから、1回話し合わんと」

にこ【6】「ねえねえ!トイレ行きたい!」

ことり「あ、うん。こっちだよ」

絵里「トイレ……っ!待ってことり!ダメよ!!」

ことり「え?」

絵里「学校内にぶかぶかの制服を着た6歳児がいるってバレたら大変だわ!」

にこ【6】「漏れる漏れるー!!」

希「にこっち、アイドルは漏れるとか言うたらあかんで」

にこ【6】「でーちゃーうーー!!」

絵里「くっ、仕方ない…!凛!トイレまでのルートを確保して!穂乃果は通路の見張り!トイレ内は私が受け持つわ!」

凛「了解にゃ!」

穂乃果「らじゃー!」

絵里「希とことりと花陽、海未と真姫を頼むわよ!」

花陽「は、はい…」

希「えらい物々しいなあ」

絵里「にこ、早くいくわよ!」

カチッ

希「……17時や」

海未「うっ…って、あれ?」

真姫「んっ…なんか、制服が……」

にこ「ううっ!きっつ!?制服きっつ!!てかなにこれ!パンツが!パンツが変なことに!!?」

花陽「も、…」

凛「戻ったにゃ~~!」

希「……にこっち、アイドルがそんなパンツパンツ言うたらあかんで……」



真姫「って、なんか外が赤く……って、え!?もう5時なの!?」

絵里「とりあえず3人共……今までのこと、覚えてる?」

にこ「へ?」

絵里「―――ってことなの」

海未「…確かに、ここ数時間の記憶がないです……」

にこ「にこたちが子供に戻ってた!?」

真姫「そんなバカな……」

希「残念ながらホンマや。……あの時みたいにね」

真姫「でも……うん、なんか小さい頃の記憶が少しハッキリしてるわ。普段は、昔のことってあんまり思い出さないのに…」

海未「そういえば……」

にこ「た、確かに……」

絵里「話を進めるわね」

希「今回のこの現象……さしずめ、『時間退行現象』は、前の人格入れ替わりより遥かに危険や」

凛「き、危険?」

希「そう……。人格入れ替わりは、入れ替わった相手を演じることで周りの人になんとかバレずにすんだ。でも」

絵里「時間退行……物理的現象は、人の目に見えるわ」

ことり「あっ…」

真姫「町中で現象が起きたりしたら……」

海未「隠し通せませんね……」

穂乃果「私たち、もう外も歩けないの!?」

絵里「幸い…ホント、不幸中の幸いってか、狙ってやられたのかわからないけど、ギリギリなんとかなりそうではあるわ」

にこ「どういうこと?」

絵里「あれよ」スッ

黒板『12時~17時』

海未「あ、もしかして」

希「そう、現象はきっかり12時から17時の間。まあまだ1回しか起きてないからなんとも言えんけどね」

花陽「でも、理事長…じゃなくて、あの人は12時から17時に必ず起きるって言ってました」

真姫「タイミングは対処できるってことね。でも」

海未「はい。12時から17時って、普通に活動時間…学校だってありますし」

穂乃果「あ、そうか!」

ことり「明日から、夏休み…」

絵里「そう。授業を受けなきゃいけないという問題はクリアできるわ」

真姫「でも、家にいたって危険なのは変わらないわよ」

絵里「そう。だから、今回も私達9人で力を合わせるしかない」

海未「どこか人目につかない場所が必要ですね……」

希「とりあえずの目的はそこやね。明日からも現象は起こるやろうし、早く安全な場所を確保しとかんと」

花陽「学校……この部室はダメなんですか?」

ことり「部室は安全そうだけど……」

絵里「まあ妥当な案ね。でも、ここも100%安全とはいえないわ。ずっとカーテンを閉めておくのも不自然だし、もしかしたら先生が入ってくる可能性だってゼロじゃない」

希「まあ、候補の1つとしては十分やな」

穂乃果「穂乃果の家は……雪穂がいるから…」

にこ「うちもダメね」

絵里「私も亜里沙が……」

海未「まあ、家族がいれば難しいでしょう。うちの道場は広いですが人もいますし…」

真姫「うちもお手伝いさんが…」

穂乃果「凛ちゃんとかよちゃんは?」

花陽「普通にお母さんがいる……」

凛「うちも、凛の部屋狭いしー」

ことり「うちはお母さん帰るの遅いけど、夏休みだから……」

希「……」

絵里「…希、一人暮らしだったわよね」

希「まあ、無理やないけど、9人はちょっと狭いなぁ。まあ候補の1つとしてはええよ」

海未「助かります」

穂乃果「真姫ちゃん!別荘とかないの!?合宿で海行く時にも必要だし!」

真姫「う゛ぇぇ!?べ、別荘って……」

ことり「流石に別荘はないんじゃないかな」

真姫「……まあ、あるけど」

にこ「あんの!?」

穂乃果「真姫ちゃんお願い!μ'sのために!」

真姫「うっ…」

絵里「…ダメかしら?」

真姫「……わかったわよ。使えるかどうか聞いてみるわ」

凛「やったー!さっすが真姫ちゃん!」

花陽「ありがとっ♪」

希「まあ、あんまり土地勘がないところに篭もるのも危ないかもね」

絵里「…じゃあ、とりあえずはここと希の家を借りましょう。長居するのも不自然だし、希にも迷惑だからたまに別荘を入れてローテーションってところかしら」

希「そやね」

にこ「夏休み……波乱の幕開けね……」

海未「本当に、何者なんでしょう……どうして私たちを」

希「……」シュッ

絵里「希?」

にこ「カード?」

希「『THE HANGED MAN』吊るされた男……正位置。――やっぱり」

真姫「え?」

希「不謹慎やけど、これはうちら――μ'sへの試練やと思うんよ」

凛「凛たちへの……」

花陽「試練……?」

希「とにかく、やることは1つ。現象に負けへんこと」

絵里「そうね。今回も、乗り切るしかないわ」

にこ「ふん。やってやろうじゃないの」

真姫「あら、さすが入れ替わりでふっきれた人は言うことが違うわね」

にこ「そりゃあ、真姫ちゃんに慈愛顔で抱きしめられて受け入れて貰っちゃったからね~」

真姫「な、何思い出してんのよっ///」

花陽「……ふふっ」

海未「……まあ、あまり考えても仕方ないかもしれないですね」

穂乃果「よーし、今回も力を合わせて乗り切ろう!」

ことり「おー!」

今日はここまでです。

思った以上に長くなりそうで心配。

ちょっと忙しくなってきましたが3月中にはなんとか書き終わりたいと思ってます。

部室

穂乃果「おはよー」

絵里「みんな揃ったわね」

海未「ではさっそくミーティングを」

絵里「ええ。今日やることは主に現象の検証ね」

花陽「…ふっ」

凛「げんしょうのけんしょう?絵里ちゃんウマいこと言うにゃー」

にこ「あんたはちょっと黙ってなさい」

絵里「といっても今日で2回目……試行回数は全然だけど、とりあえず1つは確かめられるわ」

ことり「ひとつ?」

絵里「あれよ」スッ

真姫「現象開始と終了の時間ね」

希「あの何もんかが言うてたことがほんまかどうか、ってことやね」

絵里「そう。今日も12時丁度に始まって17時に終わったら、とりあえず発生時間はこれで確定とするわ」

花陽「あと確かめられることって……」

海未「何歳になるか…とか?」

希「それも大事やね。ただ、そればっかりは2回じゃ検証できんなぁ」

ことり「昨日は、海未ちゃんが12歳、真姫ちゃんが10歳、にこちゃんが6歳だったね」

花陽「現象が起きちゃう人数は…多分……」

絵里「ええ、それは今回もランダムだと思うわ」

真姫「半分以上子供になっちゃったら大変ね……」

絵里「そうならないことを祈るしかないわね……」

絵里「それより、みんな昨日言ってたもの持ってきた?」

穂乃果「昔の服、あんまりなかったから雪穂のとか持ってきたよ!」

希「小さいころの服、ね。流石生徒会長、気が回るなー」

海未「ほんと、全く思いつきませんでした」

真姫「私は小さいころの服とかなかったから、楽に着れるジャージとかにしたわ」

希「それと、時間が潰せる好きな物ね」

絵里「ええ、5時間はどうやったって現象が終わらないなら、時間を潰すしかないもの」

ことり「小さい子にじっと待っててっていうのは難しいもんね~」

にこ「にこはあのへんのアイドルグッズを与えとけば嬉しがる筈よ。あ、あっちの棚のは触らせちゃだめよ!?」

希「はいはい。うちは……このタロットと占いの本。午後なら昼寝もええなぁ」

海未「私はこの辺の本を渡しておけば大丈夫だと思います」

花陽「は、花陽はこの画材を…」

ことり「ことりは余った布材と裁縫セット♪」

絵里「で……」

穂乃果「……だって」

凛「……凛はずっとお外で遊んでたし…」

穂乃果「そうだよ!あげれば大人しくしてる物なんて、いちごのショートケーキぐらいしか思いつかないよ!」

海未「まぁ、そうでしょうね……」

絵里「……とりあえず昼寝ね。外にでるのはもう少し慣れてからにしましょう」

希「おっ、そろそろ12時やんな」

にこ「ホントに子供になるの?」

海未「入れ替わりの時も信じがたい話でしたが……」

真姫「まあ、普通なら信じられないわよね」

希「百聞は一見にしかず。いっぺん見るしかないなぁ」

短いですが今日はここまで…

明日明後日は忙しいので更新できるか微妙です。

少なくとも明後日の夜には続きを投下したいですが…

カチッ

真姫「っ!?」

花陽「か、身体が…っ」

希「おっ、おおおおお!?」

ことり「可愛いいぃぃ~♡♡♡」

凛「小さいころのかよちん、可愛いにゃ~♪」

にこ「ホントにちっちゃくなった!?」

絵里「今日はこの3人ね……海未?」

海未「いえ……絵里が残っててよかったと思って……」

凛「じゃあ凛はかよちんとあーそぼ!かよちん、こっちでお絵かきしよ~」

花陽【7】「う、うん…」

穂乃果「じゃあ私も一緒に!」

絵里「希…ちゃんは、こっちのタロットとかどう?」

ことり「ちっちゃい希ちゃん可愛い…♡ あ、ことりのこと占って欲しいな~」

希【11】「絵里……ちゃん?」

絵里「絵里でいいわよ。……って言っても難しいか。好きなように呼んで?」

海未「真姫は……医学の本?こんな難しい物読んでるんですか……」

真姫【12】「ん」

にこ「うわー真姫ちゃん小さいころからこんなの読んでるから頭カチコチなのよ」

真姫【12】「読めないの?」

にこ「読めるしっ!?よ、読めるけど……ほら、このアイドル雑誌とかどう!?興味ない?」

真姫【12】「……」プイ

海未「まぁまぁ、真姫の好きなようにやらせましょう」

凛「かよちん、ここは何色で塗るー?」

花陽【7】「……」Zzz

穂乃果「あっ……寝ちゃったね」

凛「……かよちん、可愛いっ」ナデナデ



希【11】「お昼寝していい?」

絵里「いいわよ。じゃあちょっとカーテン開けて……日差しが気持ちいいわね」

ことり「お姉さんが膝枕してあげますよ~♡」

希【11】「……」

絵里「遠慮しないでいいのよ?」

希【11】「…お願いします」

ことり「はーい、おいで~♡」

真姫【12】「……」ペラペラ

にこ「……」

真姫【12】「……」ペラペラ

にこ「……真姫ちゃん、大変なんだね」

海未「ええ。医者になるというのは簡単なことではないですから」

にこ「……そういうことじゃなくて」

海未「…ああ、親のプレッシャー…ですか。少しわかります。私も、跡取りですから」

にこ「…そうだ。真姫ちゃん、ピアノ好き?」

真姫【12】「……」ビクッ

真姫【12】「…お医者さんの勉強、しなきゃだから……」

海未「たまには、息抜きも必要ですよ?」

にこ「ピアノ、好きじゃないの?にこは真姫ちゃんのピアノ、大好きなんだー」

海未「私も、真姫の音楽は好きですよ」

海未「私も、真姫の音楽は好きですよ」

真姫【12】「……」

にこ「絵里、音楽室行ってもいいかしら?」

絵里「えっ?……ああ……。くれぐれも、見つからないようにね?」

にこ「はーい」

絵里「海未、頼んだわよ」

海未「はい。真姫、行きましょうか」

今日はここまでです。

明日の予定を無事パスできれば、なんとか今月中にはいけそうです。

見てくださってる方、ありがとうございます。

月末なんとか時間取れそうです。
今日も書きながら少しずつ投下していきます。

音楽室

真姫【12】「ほんとに…弾いていいの?」

海未「ええ」

真姫【12】「~~~♪」

にこ「……ふふっ」

海未「やっぱり、ピアノを弾いてる時の真姫はいきいきしてますね」

真姫【12】「~~~♪」

にこ「……ねえマッキー。にこには、マッキーの抱えてる物の重さとか、親の期待とか…正直わかんない」

にこ「でもね。……本当に好きなこと、やりたいことっていうのは、簡単に諦めちゃダメなんだよ」

にこ「にこも、アイドル大好きだから、絶対妥協したりしない」

にこ「賢いマッキーは先のことが見えちゃうから……現実を見て、我慢しちゃうと思う」

にこ「でもほら、顔見てればわかるよ。ピアノ、大好きなんだよ」

にこ「いつかマッキーも、本当にやりたいことをお父さんに認めてもらえる日がくるわ」

にこ「その時は……一人じゃない。真姫ちゃんは私たちに、必要な人」

にこ「だからそれまで、音楽をやめないでね。ピアノが好きな自分を…大事にしてね」

真姫【12】「~♪」

海未「……」ニコニコ

にこ「…あっ!///」

海未「ふふっ。にこのそういうところ、素敵だと思いますよ」

にこ「いや、今のはその……ほら、独り言というか…///」

海未「なんだかんだ言って、いい先輩なんですよね、にこ」

にこ「え、え…ええ!そう、そうよ!にこはいい先輩!あったりまえじゃない!///」

海未「そういう反応は、なんだか真姫に似てますね」

にこ「ああーっ!もうそろそろ5時になるわ!早く部室に戻りましょ!!」

海未「…ふふ、ではそうしましょうか」

部室

花陽【7】「……」Zzz

凛「かよ…ちん……」Zzz

穂乃果「まんじゅう…こわい……」Zzz

希【11】「…すぅ……すぅ……」Zzz

ことり「……」Zzz

絵里「…………」Zzz

絵里「……はっ!今何時!?」

ことり「……ぅうん?」

絵里「4時58分!?私としたことが…日差しがあんまり気持ちよくてちっちゃい希の寝顔があんまり可愛いもんだからつい!!」

希【11】「……んー…」

絵里「凛、穂乃果!起きなさい!!ことり、希を着替えさせるわよ!」

ことり「……ごめん絵里ちゃん…足がしびれて……」

絵里「仕方ない、希ちゃん、起きてー?」

希【11】「ふぁ~…よー寝た…」

絵里「穂乃果!!凛!!早く花陽を着替えさせて!一番小さくなってるんだから、早くしないと――」

希「――んんっ!?」

花陽「ふ、服がっ!?痛い痛い痛い!」

穂乃果「あ…って、かよちゃん!?」

凛「マズいにゃ!早くこれ脱がすにゃ!」

希「えりち、ブラジャー取って~」

花陽「ダ、ダレカタスケテー!!」

真姫「ジャージで助かったわ」

海未「真姫は12歳でしたから。そんなに小さくなってなかったので」

真姫「音楽室に居たってことは……私、ピアノ弾いてたの?」

にこ「ごめんね、これ読んでたんだけど、にこが誘っちゃった」

真姫「ううん…ありがと。ホントはこの本じゃなくて、私もピアノ触らせてあげたかったんだけど…」

絵里「真姫は……無事ね?」ゲッソリ

真姫「どうしたのエリー」

絵里「なんでもないわ……。それじゃ、今日のまとめよ」

希「まあそうやとは思ってたけど、発生タイミングはこれで間違いなさそうやね」

海未「そうですね」

希「2回目を体験したのは真姫ちゃんだけやけど、多分年齢もランダムで間違いなさそうやな」

穂乃果「ってことは……穂乃果、赤ちゃんに戻っちゃったりするの!?」

絵里「!!」

海未「た、確かに……」

にこ「おむつが必要かしら……」

真姫「そうならないことを祈りましょう……」

希「まあでも、時間退行のタイミングが確定した以上、対処はしやすくなるね」

絵里「そうね。いつまでも現象に振り回されてるわけにはいかないわ。…明日から、練習よ!」

穂乃果「待ってました!」

絵里「朝8時に集合。30分ミーティングした後、11時半まで練習よ。17時以降はその時の状態で判断するわ。いい?」

凛「らじゃ!」

絵里「じゃあ、今日はひとまず解散!」

花陽「……」

真姫「花陽?」

花陽「えっ?あ、うん。なんでもないよ」

真姫「……そう」

帰り道
凛「あ、猫さんだ、おーい!」
花陽「……」
真姫「……はぁ。なんかあったの?」
花陽「い、いや…」
真姫「なにかあったのはバレバレよ。いいから、話してみなさい?」
花陽「……凛ちゃん…変わらないなぁって思ってた」
真姫「……?」
花陽「でも、凛ちゃんはちゃんと変わってた。変わってないのは……私のほう」
花陽「今までも……今も、ずっと」

帰り道

凛「あ、猫さんだ、おーい!」

花陽「……」

真姫「……はぁ。なんかあったの?」

花陽「い、いや…」

真姫「なにかあったのはバレバレよ。いいから、話してみなさい?」

花陽「……凛ちゃん…変わらないなぁって思ってた」

真姫「……?」

花陽「でも、凛ちゃんはちゃんと変わってた。変わってないのは……私のほう」

花陽「今までも……今も、ずっと」

真姫「…花陽?」

花陽「……あぁ、ごめんね。ちょっと…今日のアレの所為かな、昔のこと思い出しちゃって…」

真姫「あぁ…」

凛「かーよちーん!まきちゃーん!ラーメン食べて帰ろー!」

花陽「…あ、うんっ!真姫ちゃん、いこ?」

真姫「……。…最近、凛の所為で買い食い多くてカロリーコントロールが大変なのよね」

凛「はーやーくー!」

今日はこれで終わります。

明日はできれば夕方ぐらいにも少し更新するかもです。

思ったより書き溜められなかったので、今から書きながら少しずつ投下していきます

数日後

絵里「じゃあ、明日の朝練は早めに終えて、希の家に行きましょう」

希「そろそろ慣れてきたし、ええんちゃう?」

穂乃果「希ちゃんちかー楽しみだなー」

凛「きっと占いの館みたいで、怪しい水晶球とかいっぱいあるにゃ!」

真姫「希をなんだと思ってるのよ……」

希「期待してもらって悪いけど、普通の古い家やで?」

海未「でも、一人暮らしですか。凄いですね」

希「んーでも、家は母の実家で、家賃とか払ってるわけやないし……」

花陽「親御さんは…?」

希「ちょっとなー。ま、うちがこの場所を気に入って、一人で出てきたって感じやから」

穂乃果「ひょっとして、パワースポット!?」

凛「希ちゃんの家ってパワースポットなの!?」

希「違う違う。うちが言うてんのは、この街――秋葉原。そしてこの、音ノ木坂」

穂乃果「えっ!?この学校そんなパワーあるの!?」

希「そらもう、物凄いパワーやで。な、えりち?」

絵里「ふふ、どうかしらね。まあそういうわけだから、明日は頼むわよ」

希「まあうちも一人暮らしやて、ろくなおもてなしもできへんけどな」

絵里「じゃあ今日は解散!」

練習

海未「ワン、ツー、スリー、」

花陽「はっ…はっ…」

海未「ターン!」

花陽「あっ…!」ドン

ことり「わっ!?」ドテーン

海未「ことり、花陽、大丈夫ですか?」

花陽「ご、ごめんなさい…」

ことり「あはは、大丈夫だよ~」

にこ「花陽、なんかあったの?」

花陽「えっ…」

絵里「最近ちょっと張り切ってたように見えたけど…今日は後半、少し空回りしてたわ」

花陽「あぅ……」

穂乃果「どうかしたの?」

花陽「いえ…ライブも近いし、もっと頑張ろうって……」

海未「素晴らしい向上心です。でも、無茶はダメですよ」

希「ちょうどええし、そろそろ切り上げよか?」

花陽「……」

凛「かよちーん、大丈夫?」

花陽「う、うん…平気……」

希宅

8人「おじゃましまーす」

希「いらっしゃい。適当にくつろいでなー」

穂乃果「お饅頭持ってきたよー」

希「あ、現象が起こる前に言っとくな。トイレはあそこで、冷蔵庫があそこ」

絵里「そろそろ12時ね」

凛「お腹へったにゃー」

カチッ

希「ふう。今日はえりちとかよちゃんと凛ちゃん…ん?」

海未「ほ、穂乃果っ!?」

にこ「消えた!?」

穂乃果「……」モゾモゾ

真姫「まさか……」

穂乃果【1】「うわああああああああん!!」

ことり「赤ちゃん!?」

凛【8】「にゃ!?」

海未「は、早く制服を…!」

希「えりち、おむつは!?…ってちっちゃくなってるんか!」

絵里【10】「エリチカ、10歳」

真姫「おむつあったわ!」

ことり「でも使い方わかんないよ~」

海未「ええと、まずはここを剥がして…」アタフタ

にこ「ちょっと貸しなさい!」パパパッ

花陽【8】「おおー」

真姫「手馴れてるわね…」

希「だれか1歳児の服…なんて、持ってるわけないか……」

にこ「とりあえず、バスタオルとかで代用するしかないわね」

穂乃果【1】「ママ、ママ」

にこ「ママじゃなくて、にこにーだよ~?にっこにっこにー☆」

穂乃果【1】「にこ、にこ!」

海未「!!」

海未(可愛すぎる…ッ!?)

ことり「穂乃果ちゃん可愛い~♡」

希「当たり前やけど、そっくりやねー」

希「ふ~。お茶淹れたでー」

にこ「なかなか疲れるわね…」ズズッ

海未「ええ、にこがいて助かりました」ズズッ

ことり「ふふっ♡穂乃果ちゃん寝ちゃった」

希「しばらくは安泰やね…」


希「あっ、そや…確かここに……」

真姫「かよちんは絵を描くのが好きなの?」

花陽【8】「うんっ」

凛【8】「ここは黄色にするにゃ!」

花陽【8】「…ごめんね」

凛【8】「え?」

花陽【8】「凛ちゃんはお外で遊びたいのに…」

凛【8】「何言ってるにゃ!凛はかよちんと一緒ならどこでもいいの!」

真姫「そういえば、凛とかよちんは両方8歳……昨日も一緒に遊んだの?」

花陽【8】「い、いえ……」

凛【8】「えっと昨日は鬼ごっことかくれんぼして…」

真姫「……ふーん?」

絵里【10】「あ、真姫さんそこの布取ってくれませんか?」

真姫「ん、これね」

真姫「エリーは何作ってるの?」

絵里【10】「キルトです。お祖母様に教えてもらって…」

花陽【8】「すごーい!」

真姫「へぇ。器用ね」

凛【8】「きると?」

絵里【10】「裁縫…とはちょっと違うけど、こうして模様を作るの。私もまた簡単なのしかできないけど…やってみる?」

凛【8】「り、凛にはちょっと難しそうにゃ…」

カシャッ

凛【8】「にゃ?」

希「はいもう1まーい。笑って笑って~?」

真姫「どうしたの、そのカメラ」

凛【8】「かっこいいにゃ!」

希「ん、まあうちの趣味みたいなもんかな」

凛【8】「って、かよちん?」

花陽【8】「…」ササッ

真姫「写真が恥ずかしいのかしら」

希「花陽ちゃんは連れへんな~。じゃあえりち~こっち向いて~?」

絵里【10】「……///」チラッ

希「あぁ~!その表情たまらんっ!」パシャパシャ

海未「希!なにしてるんですか早く穂乃果も撮ってください!」

にこ「こら!大声出すんじゃないわよ!」

ことり「あぁっ…」

穂乃果【1】「あっ…あっ……」

穂乃果【1】「うぇぇぇぇぇぇぇん!!」

海未「ほ、穂乃果っ!」

にこ「ほ~らにこにーだよ~?大丈夫だからね~?」

穂乃果【1】「ぅぅ…ぐずっ……」

ことり「穂乃果ちゃん、いい子ですね~」ナデナデ

希「こっちも1枚っと」パシャ

ことり「ん?なんか……」スンスン

海未「『これ』は……」スンスン

にこ「穂乃果ちゃん、うんちしちゃったー?」

希「アイドルがうんち言うたで」

海未「どどどどどうすれば!?」

ことり「私もおむつ替えたことないよー」

にこ「落ち着きなさい!普通におむつ脱がしてお尻拭いて新しいおむつ穿かせるだけよ!」

にこ「希、ウェットティッシュとかあるかしら。ことり、新しいおむつ取ってきて」

希「ほい」

ことり「持ってきたよー」

にこ「よし、穂乃果ちゃんおむつ替えるね~?」

穂乃果【1】「ん~」

海未「おむつ替え……ハッ!」

海未(ってことは穂乃果のお尻やあそ…ま、股が丸出しに!!??///)

海未「ちょっと待って下さい!赤ちゃんといえどこの子は穂乃果です!にこにお尻の穴やあそ…股まで見られてはお嫁に行けません!!!」

にこ「じゃあどうしろってのよ!?」

海未「わ、わわわ私がやります!」

にこ「そんな動揺してる奴に任せられるかっ!てか、同級生に見られるより先輩に世話されたって方がまだマシでしょ!?」

海未「いいえ、ただの同級生ではありません!幼馴染です!!穂乃果のお尻の穴なんて何回も見てますから!!」

ことり「見てるのォ!?」

穂乃果【1】「うぇぇぇぇ~~ん!!」

にこ「あーよしよし、今替えてあげるからね~」

にこ「ことり、海未を抑えてなさい!希、ゴミ箱持ってきて!」

希「おっ、おむつ替えシーンの修羅場かーこれはレアやで」パシャパシャ

にこ「のぉぉぞぉぉぉみぃぃィィ!!!」


絵里【10】「……」

真姫「エリー、見ちゃダメよ」

今日はここまでです…。

ネタというか、現象ならではの日常を入れてみたかったのですが、なかなか本題に入れないという感じになってました。

明日はかなり更新する予定です。

今日はのぞえりラジオ聞いて寝ます。見てくださってる方ありがとうございます!

希「いや……流石に調子に乗りました」

真姫「まったく…希はエリーがいないとすぐこうなんだから」

海未「…………」

ことり「海未ちゃん?」

海未「…め、面目ない……」

穂乃果「お、おむつ……///」

絵里「で、これがその写真か…」パラパラ

絵里「……私の写真多くない?」

希「…いや……つい……」

穂乃果「私、にこちゃんにおむつ替えてもらったんだ……///」

にこ「仕方ないでしょ!?」

希「いや、あれは見事な手際やったでー」

穂乃果「……///」チラッ

にこ「何赤くなってんのよ!!1歳のあんたの裸なんか見たってなんとも思わないわよ!!」

絵里「はぁ……。じゃあ、明日はまた部室ね」

希「なんなら、今日泊まってく?」

凛「えっ、お泊り!?」

穂乃果「あっ、でも穂乃果なにも準備してないよ…」

海未「そうですね……せっかくですが、大勢で泊まっても希に迷惑ですし」

にこ「うちはちび達を残しておけないからね」

凛「残念だにゃ~」

ラストシーン考えて書きながら書き溜め分投下していきます。

今日はラスト手前まで行く予定です

真姫「あ、そうだ。例の別荘、使っていいって」

穂乃果「ほんとっ!?」

凛「合宿にゃー!!」

絵里「じゃあ、その予定は明日以降詰めていきましょう。今日は、解散よ」

海未「はい。希、お邪魔しました。あと穂乃果の写真回してもらえませんか?」

ことり「お、お邪魔したました~!」

凛「また来るにゃー」

花陽「お、お邪魔しましたっ…」

バタン



絵里「……」

希「……泊まってく?」

絵里「…じゃあ、そうしようかしら」



絵里「亜里沙には電話してきたわ」

希「ん。えりち、お風呂入ってええで」

絵里「後でいいわよ。流石に家主より先には入れないわ」

希「あ、一緒に入る?」

絵里「んー…やめとくわ。何されるかわかんないし」

希「んふふっ。じゃ、先入ってくるなー」

帰り道

花陽「凛ちゃん……その、今日どうだった?」

凛「どうって?」

花陽「時間退行で子供になって……昔のこと思い出したりした?」

凛「あー…あはは。凛、かよちんにいっぱい迷惑かけてたことしか思い出せないにゃ」

真姫「よかったじゃない。今まで忘れてた分、これはからは花陽に感謝しなさいよ」

凛「いっぱいしてるにゃー」

花陽「……」

真姫「いいや凛、あんたは今も迷惑かけっぱなしよ?」

凛「えっ、そんなー!」

真姫「ね?……花陽?」

花陽「あっ……うん。あはは……」

凛「かよちん?」

真姫「やっぱ、最近おかしいわよ?」

花陽「ううん、なんでもない…けど」

花陽「凛ちゃんは、昔から花陽と居て……花陽のこと、迷惑じゃなかった?」

凛「……え?」

花陽「真姫ちゃんも……こんな花陽といて、迷惑じゃない?」

真姫「……」ピクッ

真姫「…なにが言いたいの?」ギロッ

花陽「えっ……あ、いや……」

真姫「これだけは言っておくわ。…私の仲間を侮辱することは、たとえ花陽でも許さないわよ」

花陽「えっ?」

真姫「…凛、行きましょ」

凛「えっ……あ、かよちん……」

花陽「……」

希宅

希「ぶっちゃけ……今回の、どう?」

絵里「うん……前回のよりは、なんというか」

希「『揺さぶられない』?」

絵里「そう…ね」

絵里「物理的現象として、入れ替わりよりは大変だけど、逆にそこが大変すぎて…」

希「そやね。あいつの言う……『面白さ』って言うのとは、ちょっと違う気がするね」

絵里「それとも、私たちが気づいてないだけで、既に『面白く』なってるのかも」

希「……かもね」

希「ねええりち…今日はどうしてうちに泊まったん?」

絵里「あら、泊まって欲しいのかと思って」

希「……」

絵里「……寂しくなった?」

希「……えりちは、どう?」

絵里「そうね。……あの頃の私、少し眩しかったわ。挫けながらも、バレエに夢中で……スクールアイドルを始める前の私だったら、とても目を向けられないくらい」

絵里「『これ』は現象の副作用みたいなものかと思ってたけど……」

希「過去の記憶……ね……」

絵里「……希」ギュッ

希「……ええんよ、えりち。うちは今が…すっごく幸せやから」

絵里「……」

希「うちらのμ'sは、こんな現象に負けへん。……そうやろ?」

絵里「そうね……。明日も早いし、寝ましょうか」

希「……ふふっ。布団、1つしかないで?」

絵里「わかってるわよ。枕は2つ用意してよ?」



花陽宅

花陽「凛ちゃんや真姫ちゃんだけじゃない……」

花陽「みんな、花陽のことどう思ってるのかなぁ…」

花陽「……もっと、頑張らないと……」

合宿

穂乃果「海だぁぁーっ!!」

凛「来たにゃー!!」

海未「ほら、はしゃいでないで、行きますよ」

絵里「そうよ。12時までに別荘の中も確認しておきたいし」

真姫「あと少しで着くわ。こっちよ」

別荘

穂乃果「ひっろーい!!」

希「これ…貸し切りなん…?」

真姫「ええ。私たち以外は誰も来ないわ。現象の件もあるしお手伝いさんも呼んでないわよ」

ことり「真姫ちゃん凄いね~」

花陽「はえぇ~~」

絵里「とりあえず、ご飯の用意をしましょうか」

真姫「一応お米は用意されてあるけど……どうする?」

花陽「私、おにぎり作りますっ!」

絵里「じゃあお昼はおにぎりにしましょう。夜は…」

海未「確か、来る途中にスーパーがありましたよね」

希「5時過ぎてから買い出しに行けばええんやない?」

絵里「そうしましょう。って、もうそろそろ12時ね……」

すいません、あまり進みませんでしたがここまでです…。

なんとか今ラストシーンに取り掛かれてるので、明日には終わると思います。

カチッ

凛「うっ…!」

ことり「あっ…」

絵里「くっ…」

海未「今日はこの3人ですか…」

希「ええと……とりあえず赤ちゃんがおらんでラッキーやな」

穂乃果「真姫ちゃんも残ってるし、なんとかなりそうだね!」

凛【11】「うわっ、海!?」

絵里【7】「本当だわ…海が見える」

希「海はあとで行こうな~。まずはご飯食べよか」

花陽「おにぎりの作り方は任せて下さい!」

海未「ことり、おいで?」

ことり【5】「海未…ちゃん?」

海未「ことり、今何歳ですか?」

ことり【5】「5歳…」

海未「このロングスカート…懐かしいですね」

ことり【5】「……?」

海未「では、一緒におにぎり作りましょうか」

穂乃果「よーし、海行くぞー!!」

凛【11】「おおー!!」

海未「穂乃果、わかってるんですか?5時からは練習ですよ?」

穂乃果「わかってるよ!海に来て遊べない無念が残ったまま練習なんてできない!」

希「じゃあ穂乃果ちゃん、凛ちゃんは任せるな」

真姫「と言っても、私たちから見えないところに行っちゃダメよ」

穂乃果「よし凛ちゃん!泳ぐよー!」

凛【11】「かよちんも行くにゃー!」

花陽「ちょ、凛ちゃん待ってー」

希「さて…うちらはどうする?」

真姫「私はいいわ。一応ビーチには出るけど……あ、スイカ冷やしておきましょう」

にこ「あっ、にこも手伝うわ!」

真姫「にこちゃん、海いかないの?もしかして…」

希「にこっち、泳ぎ教えてやったやん?」

にこ「お、泳げるわよ!!けどほら、その…なんていうか…」

絵里【7】「私も泳ぎたい!」

希「えりちは水着のサイズがなぁ……」

にこ「一応、私の小さいころのスクール水着ならあるけど…」

絵里【7】「やった!ありがとうございます!」

にこ「ふふーん、素直でいい子ね」

希「スク水えりち…イイ!」

にこ「PVには使えないけどね」

希「じゃあえりち、あっちで日焼け止め塗らんとな。えりちはクォーターやし、入念にせんと……」

真姫「じゃあにこちゃん行きましょうか」

にこ「ことりちゃーん、ことりちゃんも水着貸そうか?」

ことり【5】「ううん……ことりは、このままでいいや…」

にこ「そっか……じゃあ海未、任せるわね」

海未「はい、私たちもパラソルに居ますね」

ことり【5】「……」

海未「では行きましょう。ことり、どうぞ」スッ

ことり【5】「え…?」

海未「おぶってあげますよ。あ、それともこっちのほうがいいですか」ヒョイ

ことり【5】「きゃっ!?///」

海未「ことりも肌弱いんですから、私たちも日焼け止め塗りましょう」

ことり【5】「う、海未ちゃん……///」

海未「では行きましょうか、お姫様?」

海未「ことり、少し冷たいですよ」スベスベ

ことり「あっ……」

海未「ふふ。足は、どうですか?」

ことり【5】「海未ちゃん……ことりの足、知ってたの?」

海未「ええ。ことりが教えてくれましたから」

ことり【5】「ええっ!?誰にも言ってないのに!」

海未「いつか、話してくれる時が来るんです」

ことり【5】「ことりも……いつかミニスカート履けるかなぁ」

海未「ふふっ」

ことり【5】「えっ?///」

海未「ことりが作る衣装は、いつもミニスカートですよ。ことりの所為で、私まであんな恥ずかしい……」

ことり【5】「え?海未ちゃんもミニスカート履くの!?」

海未「あなたのせいです!///」

ことり【5】「ふふっ…あはははっ」

海未「ふふふっ」

海未「ことり……辛い時は、いつでも頼ってくださいね」

ことり【5】「え?」

海未「なんでもありません。ことり、今度は私の背中を塗ってください」

ことり【5】「はーい♡」

凛【11】「かよちんこっちだにゃー!」ザブザブ

花陽「は、早っ!?」

穂乃果「よーし、じゃあ穂乃果と競争だ!」ザブザブ


穂乃果「――いてっ ……ビーチボール?」

絵里【7】「バレーボールしよ!」

凛【11】「望むところにゃ!」

穂乃果「いっくよー!」サーブ

希「にこっち、行ったで!」

にこ「はやっ!?」バチーン

希「ナイス顔面レシーブや!えりち、あげるで!」パスッ

絵里【7】「エリチカスパイク!!」バスン!

花陽「ぐぇっ!?」ドゴォン!

凛【7】「かよちーん!?」

希「ふぅ~。ええ戦いやったな」

花陽「疲れました…」グッタリ

凛【11】「かよちん、大丈夫ー?」

真姫「じゃあ、スイカでもどうかしら?」

絵里【7】「スイカ!?」

穂乃果「いいねいいね~!スイカ割りしよう!」

希「誰が割るー?」

にこ「かよちん……はバテちゃってるわね」

真姫「海未たちも呼んでくるわ」

海未「スイカ割りですか、面白そうですね」

穂乃果「そうだ、ことりちゃんやりなよ!」

ことり【5】「え、えぇーっ!?」

海未「いえ、ことりはその……」

にこ「どうしたの?」

海未「……いえ。ことり、やってみませんか?」

ことり【5】「えっ…でも……」

海未「大丈夫です。危なくなったら私が止めますから」

ことり【5】「……じゃあ…やってみようかな」

穂乃果「ことりちゃん、右だよ右!もうちょっと右!」

絵里【7】「2歩右に進んで3歩前です!」

ことり【5】「えっ、えっ」オロオロ

凛【11】「そこを左にゃ!ああーっそこを斜め右!」

海未「そこです!そこ!叩いてください!」

ことり【5】「え、えーい!」ポンッ

スイカ「」

海未「やりました!流石ことりです!」

ことり【5】「やった!当たったよ海未ちゃん!」

真姫「いや、割らないと食べられないでしょ……」

希「じゃあ次は…海未ちゃん!」

海未「私ですか……」

穂乃果「右!右!もう少し左!」

希「ええ感じやで~」

凛【11】「前!もうちょっと前にゃ!」

絵里【7】「少し下がって!」

ことり【5】「海未ちゃん、そこー!」

海未「……」スッ

にこ(今だっ!スイカを少しズラして――)

希「にこっち、危ないで」

海未「ヤァァーーーッ!!!」

にこ「!!?」

スイカ「」スパーンッ!

ことり【5】「わーっ!海未ちゃんすごーい!!」

にこ(し、死ぬかと思った……)

穂乃果「スイカおいしー!」

希「ええ時間やし、そろそろ戻ろうか」

海未「そうですね。シャワーなど時間もかかりますし」

真姫「エリー、凛、行くわよ」

海未「ことり、どっちがいいですか?」

ことり【5】「え、えっと……///」

ことり【5】「お姫様だっこ……して///」

海未(可愛い……)

5時

穂乃果「疲れたぁ~」

絵里「あっ…私戻ってたか…」

ことり「海未ちゃん……私……」コソコソ

海未「ええ。まだ少し足を引きずる感じでしたが、私がだっこしてあげましたから大丈夫です」

ことり「だ、だっこ!?///」

花陽「はぁぇぇ~~」

真姫「花陽、バテバテね」

絵里「じゃあ、練習しましょうか!」

穂乃果「もう全身くたくただよ~」

海未「だから言ったじゃないですか…ちゃんと練習しますよ?」

希「まぁまぁ、でもちっちゃくなった凛ちゃんもいたし」

絵里「……花陽、大丈夫?」

花陽「あ、はい……練習、いけます!」

花陽「あっ……」フラッ

真姫「……ダメね」

凛「かよちん、もしかして……また凛が引っ張っちゃった?」

花陽「え…?」

凛「今日も……思い出すのはかよちんのことばっかりなんだけど…いつも凛がかよちんを引っ張りまわしてたなぁって…」

花陽「っ……」

花陽「私はっ…――」

希「じゃあ、今日はもう休んで、明日の早朝から練習ってことにせん?」

海未「……しかし」

絵里「まあ、こんな現象が起きてる最中じゃあね。予定通りってのも難しいわよね」

海未「……わかりました。では明日の早朝からにしましょう」

真姫「じゃあ夕食の買い出しね。ご飯、どうする?」

穂乃果「合宿といえば、カレーだよね!!」

ことり「うん、簡単でいいかも」

絵里「じゃあ、夕食はカレーにしましょう。明日の分も作りおきしておきましょ」


穂乃果「いただきまーす!」

真姫「あら、おいしい」

にこ「ふふーん。にこにー特製カレーだからね。やっぱ最近のアイドルは料理もできないと!」

絵里「でも、ほんとおいしいわね」

穂乃果「うちの甘口カレーも今度作ってあげるよ!」

花陽「……」モグモグ

希(食欲はあるようやな、よしよし)



希「ほな、明日に備えて早く寝よか」

海未「穂乃果、枕投げとかしませんよ?」

穂乃果「うっ……なんでわかったの……」

海未「穂乃果の考えてることなんてお見通しです。ほら、早く寝ますよ」

穂乃果「はーい」

花陽「……」

穂乃果「……」Zzz

海未「……」Zzz

ことり「…………」Zzz

真姫「……ん」

真姫(あれ?花陽……トイレかしら…)

花陽「はぁっ…はぁっ…」ダッダッダッ

花陽(もっと頑張らなくちゃ…)

花陽(みんなのお荷物になんかなりたくない…!)

花陽「はぁっ…はぁっ…」ダッダッダッ

真姫(ちょっと花陽…遅くない?)ムクリ

真姫「って、靴がない!?」

希「んん……?」

絵里「真姫……?」

真姫「みんな起きて!花陽がいないわ!」

絵里「どういうこと!?」ガバッ

凛「え……かよちん、どこ?」

穂乃果「ぅ~ん……」

海未「なんの騒ぎですか……?」

にこ「もう朝なのー?」

真姫「花陽の靴がないわ……トイレかと思ってたけど、戻ってくる様子がないから見てみれば……」

にこ「今1時よ!?」

海未「スーパーはとっくに閉まってますし……一体どこへ…」

希「携帯は……置いて行ってるか……」

絵里「落ち着きましょう。わかっているのは花陽が外に出ているってことだけよ」

絵里「夜風に当たっているだけかもしれないわ。とりあえず、みんなで探しましょう」

花陽「はぁ…はぁ……」

花陽「もう少し走ってから帰ろう……」

花陽「あれ……ここ……」

花陽「………どこ……?」

凛「かよちーん!どこー!?」

穂乃果「かよちゃーん!!」

真姫「いた!?」

絵里「こっちは居ないわ…」

海未「こっちも居ませんでした」

にこ「真姫ちゃん、このあたりに夜人が行きそうな場所って……」

真姫「あるわけないでしょ。スーパーだって大分離れてるし……あるのは海とそこの海の家と……」

真姫「……あっちの森…ぐらいしか」

森「」ザワザワ

絵里「まさか…ね……」

凛「みんな、これ!!」

ことり「かよちゃんの…タオル!?」

凛「あっちの森の方に落ちてたにゃ」

穂乃果「かよちゃん、もしかして迷子!?」

ことり「なんで、こんな時間に……」

にこ「考えるのは後よ!早く探しましょう!」

絵里「待って、こんな暗い森に入るのは危険だわ。花陽の二の舞になるわよ」

真姫「確か、別荘に備え付けの懐中電灯があるはずよ。取ってくるわ」

凛「かよちん……」

希「バラバラに探してもうちらも迷子になるで」

凛「でもっ……あんな暗いところにかよちんを一人にできない!」ダッ

海未「ちょっ、凛!?」

真姫「あったわ。2つしかなかったけど…」

絵里「じゃあ二手に別れましょう。穂乃果とことりと海未、私と希とにこと真姫」

にこ「凛も走って行っちゃったわ。早く追いかけましょ!」

穂乃果「行こう、海未ちゃん、ことりちゃん」

絵里「ちょ、これ見て!」

看板『野犬注意』

希「急いだほうがよさそうやね…」

花陽「海も見えなくなっちゃった……」

花陽「みんなに心配掛ける前に帰らないと……」

花陽「えっと…確かこっちから来て……」

ガルルル・・・

花陽「ひぃっ!?…い、犬……?」

ザワザワ

花陽「ど、どうしよう……」

凛「かよちーん!どこー!?」


花陽「!!」

花陽「凛ちゃんの声…!!」

花陽「あっ……また、みんなに心配かけちゃった……」

花陽「やっぱり…花陽なんかがスクールアイドルなんて…無理だったのかな……」グズッ

花陽「みんなに追いつきたくて自主練しても……みんなに心配かけるだけで……」

花陽「みんなの足引っ張ってばっかだ……」

凛「かよちーん!!!」


花陽「凛ちゃんに……みんなに合わせる顔がないよ……」

野犬「ガルル…」

花陽「っ!!?」



穂乃果「凛ちゃーん!!」

ことり「かよちゃん、どこー!?」

海未「あっ……携帯、圏外です!」

ことり「うそぉ!?」

穂乃果「穂乃果たちまで迷子になっちゃう!」

海未「通った場所に、何か目印を付けておきましょう」

野犬「ガルル…」ジリジリ

花陽「うぅっ……」

花陽(ど、どうしよう……!!)

凛「かよちん!?」

花陽「り、凛ちゃん!」

野犬「グルルッ!」

凛「い、犬!?」

凛(かよちんを助けなきゃ…!!)

花陽(花陽のせいで凛ちゃんが危険な目に……)

花陽(もう悩んでる場合じゃない!)

花陽「えいっ!」イシポイッ

野犬「ガルゥッ!!」

凛「かよちん!?」

にこ「い、今の!」

絵里「あっちね、行きましょう!」


ことり「わっ!や、野犬!?」

穂乃果「凛ちゃんの声も聞こえたよ!」

海未「急ぎましょう!」

花陽「凛ちゃん、早く逃げて!」

凛「何いってんの!かよちんこそ逃げて!」

野犬「ガウッ!」

絵里「花陽!凛!」

にこ「野犬!?」

海未「くっ…なにか棒のようなものがあれば…!」

ことり「海未ちゃん、これを!」

真姫「木の棒?そんなんで――」

海未「ラブアローシュートォォーーッ!!」ズバーン!

野犬「キャーン」

穂乃果「凛ちゃん、かよちゃん大丈夫!?」

花陽「うっ…うぅ……」ボロボロ

花陽「怖かったよおぉぉ……!!」

凛「かよちん……」ダキッ

花陽「うぅぅぅっ……凛ちゃん、ごめんね……」ダキッ

真姫「ふぅ……まったく」

希「とりあえず、早く戻らんと……」

海未「こっちです。通った場所に目印をつけてきました」

絵里「かしこいわね」

別荘

花陽「ごめんなさいっ!花陽のせいで、みんなを……」

絵里「それはもういいわ。それより、なんであんなところにいたの?」

花陽「えっと……その、自主練で走ってたら、迷子になっちゃって……」

にこ「自主練!?」

海未「なんでまた、こんな時間に……」

花陽「現象で、昔のこと思い出すたびに…花陽はダメな子だなって思ってた……」

花陽「μ'sに入れば変われると思った……変わったと思ってた……」

花陽「でも、全然変わってなかった……いつも凛ちゃんの影に隠れて、みんなに迷惑かけて……」

花陽「μ'sではっ……絶対、足引っ張りたくないって思ったから…っ……」

ことり「かよちゃん……」

花陽「でもやっぱり……こうしてみんなに迷惑かけて……やっぱり花陽はなにやってもダメで…」

凛「そんなことない!!」

凛「凛は…凛はずっとかよちんを見てきたもん!」

凛「凛だってずっとかよちんに助けられてた!そんなに自分のことダメって言わないで!!」

花陽「りん、ちゃん…」

凛「凛はかよちんのこと迷惑なんて思ったこと、1度もない!!」

凛「かよちんは誰よりも一生懸命で、本当は誰よりも強いって、凛知ってるよ!!」

凛「凛がこうしてアイドルやってるのだって……全部、かよちんのおかげ……」

凛「だからっ……そんなこと言わないで……!!」ボロボロ

花陽「でもっ!!」

花陽「花陽がこんなだから…! 凛ちゃんはいつも私を守ってくれて…!!」ボロボロ

花陽「花陽がもっと強かったら…っ! もっと、足だって早くて……泣き虫なんかじゃなくて……」

花陽「もっと…もっと……凛ちゃんに相応しい人だったら…!!!」

凛「かよちん……」

花陽「凛ちゃんは、μ'sに入って…すっごく輝いてた……」

花陽「私は……もう……っ」グズッ

花陽「凛ちゃんの……みんなのお荷物になりたくない……」

花陽「っ……凛ちゃんは、花陽なんか居ないほうが楽ちんで…っ…幸せだよっ!!」


凛「ばかぁっ!!!」


花陽「っ!!」ビクッ

凛「かよちんは……かよちんは凛のこと、全然わかってない!!」

花陽「ぇ……?」

凛「凛はかよちんが好きだから…!!大好きだから一緒にいるの!!」

凛「昔からずっと……これからもっ!!」

凛「凛は……凛はかよちんと一緒じゃなきゃ…幸せになれないよぉ……」ボロボロ

花陽「りんっ…ぢゃぁん……っ」

凛「うわぁぁぁぁん!!」

花陽「ぅぅっ…ごめん…ごめんね……」


真姫「花陽……前にも言ったわよね。私の仲間を侮辱するのは許さない、って」

ことり「かよちゃんだって、私たちの大切な仲間だよ!」

海未「そうです。迷惑なんて、かけるのはお互い様です。私たちは……仲間でしょう?」

希「花陽ちゃん。うちはな、このμ'sが大好きなん。この9人が……誰一人として、欠けることは看過できないんよ」

絵里「そうして、自分のコンプレックスと向き合うって、難しいことだわ。誰にでもできることじゃない」

にこ「あんたの、そのアイドルにかける想いは、このにこが認めてるわ。花陽はμ'sのなかで、一番輝く可能性を秘めてるのよ」

花陽「みんな……」


穂乃果「花陽ちゃん。あの時……私たちがまだ3人だった頃、μ'sに入りたいって言ってくれて、本当に嬉しかった」

穂乃果「思いつきで、ただがむしゃらに走ってた時、初めて私たちの力になってくれた……最初の仲間」

穂乃果「花陽ちゃんがいなかったら、私たち、とっくに挫けてたかもしれない」

穂乃果「それだけじゃないよ。花陽ちゃんは、私たちに……μ'sにとって必要な人だよ!」

凛「かよちん……これからも、凛と…一緒にいて欲しいにゃ…」

花陽「ぅぅ…ぐずっ……」

花陽「……っけない。……っけない!」

凛「かよちん…?」


花陽「情けないっ!情けないっっ!!!」


花陽「本当は……本当はとっくにわかってた……」

花陽「自分で踏み出さなくちゃいけなかったのに……甘えて…きっかけを……凛ちゃんの手を待って……」

花陽「変われると思ったスクールアイドルも……結局、凛ちゃんに手を引かれて……真姫ちゃんに背中を押されて……」

花陽「いつだって、いつだって、いつだって……最後まで踏み出さなかったのは自分なのにっっ!!」


花陽「みんなが……凛ちゃんが、いつも凛に優しいから……花陽は、その優しさに甘えてた……」

花陽「でも……花陽も強くなる。もう泣かない…!いつまでも凛ちゃんの影に隠れてるような花陽じゃなくて……」

花陽「みんなの……μ'sの一員として、一緒に胸を張れるように!!」

凛「かよちんは、強い子だよ」

凛「覚えてる?小学校3年生の時、一緒に博物館に行ったこと……」

花陽「……あ…」

凛「それに、さっきだって…。犬に襲われてたのに、なんで逃げなかったの?」

花陽「そ、それは……」

にこ「花陽。あんたはすぐ、自分を卑下しがちなのよ」

にこ「いつも言ってるでしょ。自信を持ちなさい、って」

にこ「あんたは気づいてないだけで、十分強い。そしてまた、成長できたわ」

にこ「それに……涙を見せない強さっていうのも、確かに大事」

にこ「でもね。みんなの前で涙を見せられるのも、『強さ』なのよ」

花陽「にこちゃん……」

真姫「……ふふっ」

希「やれやれ、一件落着やね」

絵里「とりあえず……寝ましょうか」

花陽「……///」

数日後 部室

ガチャ

理事長「お疲れ様。今回も楽しませて貰ったわ」

穂乃果「ってことは……」

絵里「これで、終わり……?」

理事長「ええ、現象は終わりよ。もう子供には戻らないわ」

希「…で、結局何がしたかったん?」

理事長「もちろん、『面白い』あなたたちが見たかったのよ」

真姫「ふざけないで!!」

海未「あなたは一体…何者なんです!?」

理事長「何者でもないわ。私の存在も…『そういう現象』と捉えたほうが割り切れるんじゃない?」

ことり「お母さんは無事なの!?」

理事長「ええ。あなたたちと近しい存在のほうが接触しやすいから、この身体を借りているだけよ」

理事長「身体の持ち主の安全は保証するわ」

にこ「あんたに保証されてもね…」

穂乃果「もう穂乃果たちにちょっかい出さないで!」

理事長「そう連れないこと言わないで……もう少しで、もっと面白くなる筈だから」

希「どういうこと?」

理事長「ふふ……。まあ、今回はこれでおしまいよ。また会いましょう」

ガチャ

絵里「まだ終わらないっていうの……」

凛「でも、今回もなんとかなったにゃ!」

にこ「私達が力を合わせれば、できないことなんてないのよ!」

穂乃果「よし!じゃあ今日は練習のあと、夏祭り行こうよ!」

ことり「いいかも♪」

海未「そうですね……やっと現象も終わりましたし、たまには気晴らしもいいですね」

絵里「じゃあ、そうね……6時に神社の階段に集合にしましょうか」

穂乃果「はーい!」

海未「とはいえライブも近いんですから、練習も手を抜きませんよ?」

穂乃果「わかってるよー」

凛「あははっ……かよちん、行こ?」

花陽「…うんっ!」

夏祭り

凛「かよちん、次はわたあめ行こー!」

花陽「うんっ」

にこ「真姫ちゃん、たこ焼き一つちょーだい♪」

真姫「はいはい、どうぞ」

にこ「あーん♪」

真姫「ええ!?じ、自分で食べなさいよ…///」

にこ「両手がふさがって食べられないにこ~」

真姫「そんなに買うからでしょ!…ほ、ほら……///」

にこ「あーん♡」

真姫「あ、あーん…///」

パシャッ

真姫「!!?」

希「イチャイチャシーンいただきましたー」

真姫「ちょっ、希ー!!」

穂乃果「そうだ!夏祭りだけど、せっかく神田明神に来たんだし、お参りしていこうよ!」

絵里「え?お参り?」

穂乃果「ファーストライブの時も、こうしてお参りしたよね」

海未「ええ、思い出しますね……」

ことり「じゃあ、今度のライブも、成功しますように!」

穂乃果「μ'sがずっと、一緒に居られますように!!」




ラブライブ!《カコランダム》完

正直gdった感もありますが、無事終わりました。

見てくださった方ありがとうございました。

感情伝導まで書きたかったのですが、明日から新入社畜で恐らく時間がないです。

とはいえ、もうすぐSID絵里も発売しますし、アニメ2期も始まるので、絶対いつか続きを書きたいと思ってます。

ことほのうみでキズランダムもできなくはないと思うんですが、カップリングも平和にしたいんで欲望開放は飛ばしました。

一応感情伝導で一旦終わりにする予定です。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月06日 (日) 17:06:50   ID: -PXh90JD

元ネタは知らないけどめちゃくちゃ面白かった。
次回で終わりじゃなくでぜひ続いて欲しいなあ

2 :  SS好きの774さん   2014年09月29日 (月) 17:19:27   ID: jUeYkjWh

もっとみたいです。

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